inti-solのブログ

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2013.01.22
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カテゴリ: 医療・衛生
延命治療「死にません、なかなか」=麻生副総理が発言、すぐに撤回
麻生太郎副総理兼財務相は21日、首相官邸で開かれた社会保障制度改革国民会議で、終末期医療に関連し「チューブの人間だって、私は遺書を書いて『そういう必要はない。さっさと死ぬから』と手渡しているが、そういうことができないと死にませんもんね、なかなか」と述べた。延命治療の否定とも受け取られかねない発言で、麻生氏はこの後コメントを発表し、「適当でない面もあった」と撤回した。
麻生氏は、同会議のメンバーである有識者が年金や医療に関する考えを述べた後、発言したもので「いいかげんに死にたいと思っても生きられる。しかも、政府のお金で(終末期医療を)やってもらうのは、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしないと」とも語った。(以下略)

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この人は、前に首相だったときもそうだけど、どうしてこう、思ったことをオブラートに包むこともせず、何の配慮もなくぺらぺらと言ってしまうのかなって思います。
正直なところ、本音の部分では、そういう問題意識を持っている人は少なからずいると思います。その限りにおいて、麻生の問題提起そのものは、結構奥の深い問題を含んでいて、そう単純に否定できる話でもないとは思います。
が、しかし、大臣という立場、それも財務大臣という立場の人間が、安易にこういう言い方をすれば、財政のために医療を犠牲にするのかという受け取られ方をして、反発を招くのは当然の話です。せっかく奥の深い問題提起になりえたものを、こういう安易な物言いで底の浅い話にしてしまった罪は重いと言うしかありません。言い方と言う場所を考えて、反発を受けないように問題提起をする、という能力は、きっとないんでしょうね。

私自身だって、植物状態で人工呼吸器で延命治療されることを望むかと言われれば、そりゃ嫌です。そんなことになったら死なせてくれって思います。多分、少なからぬ人がそう思っているはずです。家族が寝たきり状態になったとき、それが数日程度ならともかく、何週間何ヶ月という状況になって、しかも高齢者の場合は、心の底から一瞬の迷いもなく「この状態のまま少しでも長生きしてほしい」と願うことができる人が、どれだけいるでしょうか。

4年前に父が亡くなったとき、最後のギリギリまで、一応は寝たきりではなく、かろうじて自力でトイレには行けましたが、末期がんの耐え難い痛みに苦しみぬきました。かなり強い痛み止めも使ったけど、ある程度までしか利かないんですね。家族だって大変でした。もしあの状況が何ヶ月も続いたら、本人も地獄の苦しみだったろうけど、家族がひっくり返ってしまいます。実際は再発の診断から1ヶ月ほどで亡くなりましたが。
だけど、その状況であっても、赤の他人から「1ヶ月で亡くなって、良かったですね」と言われたとすれば、間違いなくムッとします。たとえそれが事実であっても、そういう言われ方はしたくない、それが人間の感情というものでしょう。まして、肉親の命というのは、そう単純に割り切れる話ではない。





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最終更新日  2013.01.22 22:56:20
コメント(8) | コメントを書く


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Re:思っていることを何でも口に出して良いわけではない(01/22)  
おっちゃん さん
>大臣という立場、それも財務大臣という立場の人間が、安易にこういう言い方をすれば、財政のために医療を犠牲にするのかという受け取られ方をして、反発を招くのは当然の話です。

卓見です。<笑>

「延命医療」だけではなく「自殺」や「生活保護」なんてのも同じですね。
個人レベルの身近な話と社会レベルの問題とは違うわけですよ。時には「建前」どころか「本音」さえも両者では正反対になることがある。
発言する者もそれを受けとめる者もそのくらいの思慮があっていいと思いますね。
(2013.01.23 17:10:24)

Re:思っていることを何でも口に出して良いわけではない(01/22)  
たかさん さん
以前の記事で、稲田朋美のことが話題になった時「彼女はそのうち問題発言をして安倍内閣の支持率を下げるだろう」なんてコメントしましたが、麻生のこれは「問題外」ですね。あまりにお話にならないので、民主党の細野幹事長が「揚げ足取りはしない」とコメントしたくらいです。国民も「やっぱり麻生はこの程度」としか思わないでしょう。こういうのが「副総理兼財務大臣」かあ。自民党の人材難も深刻ですこと。 (2013.01.23 18:51:04)

Re[1]:思っていることを何でも口に出して良いわけではない(01/22)  
inti-sol  さん
おっちゃん

>個人レベルの身近な話と社会レベルの問題とは違うわけですよ。時には「建前」どころか「本音」さえも両者では正反対になることがある。

もちろんそのとおりです。総論と各論は矛盾することがある。
私も、死を避けられない患者を、どれほどお金と労力を投じても、1日でも長く行き続けることに全力を投じるべきだ、とは思いません。その限りにおいては、多分麻生の言っていることに全面的に反対ではないと思います。が、しかしあんな言い方でこの問題を語ってしまったら、たいていの人は引いてしまう。

人間が誰でもTPO一切無関係に本音を公言していたら、人間社会は滅茶苦茶なことになってしまいます。まして政治の世界ならなおさらです。 (2013.01.23 23:11:02)

Re[1]:思っていることを何でも口に出して良いわけではない(01/22)  
inti-sol  さん
たかさん

>国民も「やっぱり麻生はこの程度」としか思わないでしょう。こういうのが「副総理兼財務大臣」かあ。自民党の人材難も深刻ですこと。

まったくそのとおりです。しかも、麻生のそういう失言癖は前回の麻生政権で分かっているにもかかわらず、ですからね。もっとも、それを言えば前回政権投げ出しをやらかした人が、再び首相をやっているところからして、同じ穴の狢ですけどね。 (2013.01.23 23:13:33)

やばいですね  
お散歩さんぽ さん
延命治療への意識や発言に関しては何も言いません。
段違いにやばいのは「政府の金」って発言で。政府要人の意識がこんなものだと知れば税金払う気が萎えますケド。日本の財政壊れますよ?
(建前として健保の財布と政府の財布とは別、ってのさえ分かってないし。この辺やその辺って、これからの財政方針の重要方面でしょ? 自民党の政権能力、赤信号だよ) (2013.01.24 00:36:45)

Re:やばいですね(01/22)  
inti-sol  さん
お散歩さんぽさん
>延命治療への意識や発言に関しては何も言いません。
>段違いにやばいのは「政府の金」って発言で。政府要人の意識がこんなものだと知れば税金払う気が萎えますケド。

そうかもしれません。確かにこれが財務大臣の発言ではねえ。 (2013.01.24 00:41:24)

Re[2]:思っていることを何でも口に出して良いわけではない(01/22)  
たかさん さん
inti-solさん
>前回政権投げ出しをやらかした人が、再び首相をやっているところからして、同じ穴の狢ですけどね。

その再び首相をやった人は、今日の所信表明演説で、病気のために辞職せざるを得なくなったと言うようなことを言ったそうです。あれ、そうだったっけ?そんな言い訳しない方が国民の信頼を得られるだろうに、なんて思ってしまいました。 (2013.01.28 23:10:34)

Re[3]:思っていることを何でも口に出して良いわけではない(01/22)  
inti-sol  さん
たかさん

>その再び首相をやった人は、今日の所信表明演説で、病気のために辞職せざるを得なくなったと言うようなことを言ったそうです。あれ、そうだったっけ?

そんなことを言ったのですか。そう、一応は病気のためということを、後になって主張していることは事実です。(辞めた当時は言っていなかった)でも、病気は首相になる前から分かっていたことのはずで、「そんなことなら首相になどなるべきではなかった」としか言いようがありません。実際には、病気があったことは事実としても、政権運営が困難で投げ出したことは明白です。 (2013.01.28 23:50:21)

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