inti-solのブログ

inti-solのブログ

2013.08.10
XML
橋下大阪市長、市立大学長選認めず 「選ぶのは市長」
大阪市長から任命される同市立大学長が従来、大学の教職員による選挙結果に基づき選ばれていることについて、橋下徹大阪市長は9日、「ふざけたこと。そんなのは許さん。学長を選ぶのは市長であり、選考会議だ」と述べ、今秋にも想定される選挙を認めない考えを示した。市役所で記者団に語った。
同大の定款では、学長は大学の選考会議からの申し出に基づき、市長が任命する。ただ、学長候補者は従来、大学の教職員による2回の投票を経て選び、その結果をもとに選考会議が候補者を市長に伝えていた。現在1期目の西沢良記学長は来年3月末で4年間の任期を終える。
橋下氏は「(学長は)選考会議で選ぶが、選考会議に僕の意見を反映させる。それが民主主義だ。何の責任もない教職員にトップを選ぶ権限を与えたらどうなるのか。研究内容に政治がああだこうだと言うのは大学の自治の問題になるが、人事をやるのは当たり前の話だ」とも述べた。

ーーー

橋下が、またもすごいことを言っています。要約すれば、選挙に勝った自分がお好みの学長を送り込む、それが民主主義だ、という話になります。で、その理屈を進めて行けば、じゃあ国立大の学長は首相が全部決めるのが民主主義だ、ということになります。大学の自治というものを、真っ向から否定する理屈です。
ところが、当人は「研究内容に政治がああだこうだと言うのは大学の自治の問題になるが、人事をやるのは当たり前の話だ」などと言っているそうで。ムチャクチャな言い分です。研究内容の自由が自治の重要な要素であることは当然として、人事を自分たちで決めることもまた自治の重要な要素でしょう。そもそも、大阪市というのも地方「自治体」の一つであるわけですが、「政策は自由ですが市長は政府が決めます」なんてことになったら、それはもはや自治体とは呼べない。そんなことは、ちょっと考えればわかること。
いっそのこと、「大学の自治なんていらない」という理屈であれば、(賛成はしないけれど)まだしも論理的には整合性がある。

しかし、「それが民主主義だ」というのは、言い換えれば「選挙に勝ったんだから何やってもいいだろう」ということです。ついこの間の参院選では、どうも維新の会は惨敗したような気がしないでもないのですが、大阪限定では依然として高い支持を得ているのは確かでしょう。それも、橋下の市長当選時ほどかどうかは分かりませんけど。
でも、この理屈は、突き詰めて行けば「教授選考だって市長にやらせろ」とか「職員採用だって市長に選ばせろ」という話につながりかねません。
そういう政治体系を、「猟官政治」というわけで。ラテンアメリカなんかに例が数多くあります。例えば、当選した途端に、自分の妹の夫(有名な日本企業の現地法人に長く勤務し、外交官の経験など皆無)を駐日大使にしたのが、フジモリ大統領。メキシコくらいの大国でも、大統領が変わると、突然大統領の親族やら同郷の幼馴染やらが、突然次々と国の省庁の局長に任命されたりして、更に、大統領の任期が終われば、彼らの地位も確実に失われるので、任期の終わりに近づくと、みんな職務はそっちのけで、ある者は次の仕事へのリクルート活動、ある者はせっせと蓄財、なんてことが、大統領が変わる度に繰り返されると言われます。
橋下は、日本をそういう政治風土の国にしたい、ということなんでしょうかね。

※もっとも、東京や大阪市などの大都市では公務員の採用は公正な試験で行われているけれど、田舎の方の小さな自治体では、果たしてどんな採用試験が行われているのか、いささか心許ないきがしないでもありません。首長の鶴の一声で職員採用が決まる、なんて自治体は、ないと信じたいですが、果たして・・・・・・。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.08.10 21:55:45
コメント(12) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: