inti-solのブログ

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2016.07.28
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テーマ: ニュース(96561)
カテゴリ: その他
「犯罪ほのめかす人にはGPSを」元副議長が持論展開
山東昭子元参議院副議長:「私どもも法律をきちんと作って、犯罪をほのめかした、主張した人物については、GPSを埋め込むようなこと。何がいいのかもちろん、これから議論すべきだと思いますけれども」
自民党の山東元参議院副議長は、相模原の障害者施設で起きた殺傷事件を受けて、「人権という美名のもとに犯罪が横行している」と主張しました。さらに、犯罪をほのめかす人物にはGPSを埋め込むなど、犯罪防止に向けて法律を見直すべきとの考えを示しました。

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相模原の事件は、痛ましい限りであり、この犯人の行為は、まったくもって許しがたい、かけらほども同情の余地はありません。
とはいえ、さきの投稿でも指摘したように、このような事件を完全に抑止するというのは、現実的には極めて困難な、というより不可能なことといわざるを得ません。
日本は、世界的に見てもっとも犯罪が少ない国のひとつであり、かつ現在は統計史上もっとも犯罪が少ない時代です。1954年には、殺人の認知件数が年間3081件もあり、わたしが小学生だった昭和50年代前半でも年間2000件程度はありましたが、昨年は933件ですから、1954年の1/3以下になっています。否、人口比で見れば、もっと大きく減っています。
しかし、それでもまだ年間933件の殺人があります。もちろん、殺人0が理想ではありますけれど、その理想が実現可能かというと、人間というものの本質が変わらない限りは難しいでしょう。

山東元参議院副議長が、「犯罪をほのめかした、主張した人物については、GPSを埋め込む」と主張したようです。しかし、副作用ばかりが大きくて、効果はまったく期待できません。そもそも、GPSを取り付けることで、何をどうしようというのでしょうか。

今回の事件は、結果として、犯罪を公言していた人間が本当にその犯罪を実行してしまったわけですが、実際には公言はしても実際の犯罪には及ばない人も大勢いるし、逆に何も公言せずに犯罪に走る人も大勢います。そして、犯罪的行為を公言する人間というのは、多分そんなに少なくはありません。もちろん、人口比では極めて少数ですが、それが1万人に1人だったとしても、全国に1万人のアブナイ人がいる計算になります。わたし自身、そういう人と遭遇したことは、一度ならずあります。そういう人の中で、誰が本当に犯罪に及ぶか、なんてことは、事前にはなかなか分からないものです。

この施設は監視カメラを増設してあったそうですが、それでも今回の事件は発生してしまいました。監視カメラに犯人の姿が映っていたからといって、その場で犯人を阻止することはできないからです。GPSも同じで、犯人がどこにいるかがわかったところで、イザというときに直ちに犯罪行動を阻止できるものではありません。そんなことをするには、GPSの発信元から数分以内の場所に、常時警察が待機していなければなりません。1人を相手だってそんなことは困難なのに、全国数千の「アブナイ(かも知れない)人」相手に、そんな体制を組むリソースが警察にあるわけがありません。

監視カメラにしてもGPSにしても、犯罪が行われてしまった後に、直ちにその犯人を特定して、再犯を阻止する役には立つでしょう。しかし、この犯人、あるいは、秋葉原の通り魔事件や池田小事件、近年時々起こるストーカー殺人もそうですが、最初から逃げようなんて思っていない、ただ一回だけの犯罪を目的としているタイプの犯罪に対しては、何の効果も発揮しません。

先の投稿のコメント欄に、「窓ガラスをすべて強化ガラスに変えるとか、予算面から考えても無理でしょうから」と書きましたけど、全国の「アブナイ(かも知れない)人」にGPSを付けてそれを常時監視するなんてことに比べれば、全国の襲撃対象(かも知れない)施設のガラスを強化ガラスに変えるほうが、まだしも費用も安いでしょうし、効果も期待できるでしょう。

※今日の記事の趣旨とは外れますが、今回の施設、夜勤職員が5人いたと報じられています。そのうち何人かが犯人に縛り上げられたそうです。こういう施設の常として、男性職員より女性職員のほうが多かったでしょうから、刃物をもった犯人に直接抵抗はできなかったでしょう。それでも、捕縛を逃れて隠れた職員が何人かいたようです。その人たちが、直接抵抗はできなくても、火災報知機のスイッチを押すことはできなかったかなと思います。火災報知機が鳴り響けば、仮眠中だったという警備員も飛び起きたでしょうし、犯人も浮き足立って計画通りには予定が進まなかった可能性もあります。もちろん、結果論です。その場では動転してそこまで思い至らなかったとしても、責めることはできませんけど。警備員は69歳だったそうで、駆けつけたとしても、刃物を持つ20代の若者を取り押さえることができたか、逆に返り討ちにされてしまった可能性もありますし。





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最終更新日  2016.07.29 00:02:02
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