inti-solのブログ

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2017.05.30
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テーマ: ニュース(96531)
カテゴリ: 医療・衛生
獣医師不足、悩む地方 四国は獣医系大学ゼロ
加計学園の獣医学部新設をめぐる問題の背景にあるのは、獣医師の「偏在」だ。都市部はペットブームで小動物を診療する獣医師が増加する一方、畜産農家などを多数抱える地方自治体は獣医師確保に頭を悩ませており、過不足に対する感覚は地域によって温度差がある。
農林水産省のまとめによると、平成26年時点で獣医師は全国に計約3万9000人。最多はペットの診療を行う小動物診療で約1万5200人(39%)、伝染病予防など公衆衛生に関わる公務員が約9500人(24%)、家畜の診療に携わる産業動物診療が約4300人(11%)と続く。
20年前に比べると、小動物診療の獣医師が倍増した一方、公務員はほぼ変わらず、産業動物診療は約5700人から減少。都市圏では都府県の募集に対して応募数が上回る状況だが、地方では下回ることが少なくない。自治体は採用活動に力を入れるが、獣医学部があるのは全国16大学で、加計学園が設置を計画する四国地方など空白地域もある。

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20年くらい前でしょうか、「動物のお医者さん」(佐々木倫子)という、北海道大学獣医学部をモデルにしたマンガがありました。すごく好きで、実家には全巻あったと思います。
その中で、獣医の仕事の大変さ、資格をとっても、いわゆる獣医(臨床獣医師)にならない人もいることについても描かれていたような記憶が(かなり遠い記憶ですが)あります。

加計学園の獣医学部新設騒動をめぐって獣医師の不足、という問題がクローズアップされています。一方で、日本獣医師会は、獣医は不足していない、としています。どちらが本当なのでしょうか。
安倍応援団の産経新聞の記事を引用しましたが、その中でも獣医師が「不足」とは書かれていません。「偏在」と書かれています。引用記事はその理由を詳しくは書いていませんが、要するに激務の割りに給料が安いので獣医師が逃げてしまう、ということです。

動物のお医者さん日記「獣医系大学の定員を増やすらしいけれど、ことはそう簡単なもんじゃないと…」
~獣医学部の定員を増やし、世に出す獣医師を多くしたところで、私のように獣医師免許を持ちながら、獣医師の仕事をしていない者が増えるだけではないかと思う。実際、私がいた自治体の同期では獣医師は7人だったが、私を入れて既に6人辞めている。残っている一人も連絡を取り合っていないので分からないが、もしかしたら辞めているかも知れない。~
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人もうらやむ(笑)はずの正規公務員の職についても、7人のうち6人が辞めてしまう、それほどきつい仕事ということです。激務といえば、人間相手の医師(勤務医)も激務です。ただ、医師は激務の見返り、と言ってはなんですが、収入はいい。しかし、同じ「医師」でも、獣医の給料は人間の医者よりはるかに低いようです。

獣医師の給料・年収
動物病院の初任給は、地域によっても異なりますが23万円前後からスタートします。院長クラスになると35万ほどとなり、技術と経験によって給与が上がっていきます。
地方自治体で働く場合には地方公務員となるため、その地方の給与体系に従って、給与が支給されます。公務員としての手厚い待遇が得られる反面、とくに地方では民間より給与水準が低いケースも見受けられます。
医薬・製薬関連企業へ就職した場合には、企業規模によりますが、一般的に公務員よりは良い給与を見込むことができます。待遇面は企業によってだいぶ異なります。
平均年収は平成27年の調査では、40歳で639万ほどであり、一般的なサラリーマンと同じか若干高い水準となっています。

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給料だけを見れば、世間一般的には大変な安月給ではありませんが

動物病院では、週休1〜1.5日で1日平均12時間くらい働くことになります。手術などがあったりすれば、勤務時間は15時間ほどに及ぶこともあり、時給計算すると割がいいとはいえない部分もあります。

という長時間勤務と引き換えでしかない、ということです。

引用記事には、「都市部はペットブームで小動物を診療する獣医師が増加する一方」とありますが、その都市部の小動物を診察する獣医師の待遇も、なかなか厳しいものがあるようです。

【職種】獣医師が明かす仕事の本音
労働時間の短さが、平均2.1点という悲惨な数字になっています。しかも、個別に見ていくと、労働時間が短いといっているのは、アルバイトであったり、臨床獣医師以外の仕事をしていたり、いわゆる動物病院の獣医師に限れば、おそらくもっと悲惨な数字になりそうです。

結局、保育士や介護職の不足と同根で、待遇があまりに悪いから人手不足になる、というわけです。その待遇面の改善がないまま、獣医学部を新設して獣医の資格を有する人を増やしても、獣医(臨床獣医師)になる人はほとんど増えないという結果になるのではないでしょうか。





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最終更新日  2017.05.30 21:40:56
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