inti-solのブログ

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2022.07.26
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前回の続きです。


仙丈ケ岳山頂に到着。10時40分頃、山頂に到着です。北沢峠から、所要3時間10分程度でした。今回は夜行日帰りにしたため、ある程度快速で歩く必要があったため、鳥の写真はあきらめることにしました。鳥撮影はどうしても足を止めなければならないし、1.1kgの100-400mm望遠レンズは重いですから。その甲斐あって、標準コースタイム4時間よりはだいぶ短く済みました。


イワギキョウでしょうか?咲きかけです。


大仙丈ケ岳へと続く尾根。その先は野呂川乗越を経て塩見岳まで続く、仙塩尾根と呼ばれる長大な稜線です。だいぶガスが湧いてきました。


眼下に仙丈小屋と藪沢カールが見えます。


ミヤマシオガマ。


チングルマは半分散りかかっていました。


ウラジロナナカマドのようです。


藪沢カール末端のモレーン。仙丈ケ岳には、前回紹介した小仙丈カール(山頂の北東側)の他に、大仙丈カール(南東側)とこの藪沢カール(北側)があります。その中でも藪沢カールがもっとも小規模。氷河時代の、3つの小さな氷河を湛えた仙丈ケ岳の姿を想像してみるのも楽しいものです。


仙丈小屋まで降りてきました。まだ11時10分頃ですが、ここで昼食。というか、5時過ぎに戸台口で朝食、登りの2合目、5合目、小仙丈、山頂でおやつ、シャリバテで足が止まるのを避けようと(および、食べて荷物を減らそうと)食べてばっかりでした。


チングルマの群落。


ハクサンシャクナゲ。あちこちで咲いていました。


ヨツバシオガマ。先ほどのミヤマシオガマと近縁です。これもあちこちに咲いていました。この写真で分かるように、仙丈小屋から下には、あちこちに鹿対策の防護ネットが張られています。かつて、仙丈ケ岳は高山植物の宝庫でしたが、シカの食害によってその数をかなり減らしています。藪沢カールより上には今も高山植物が残っていますが、それより下では被害が著しいと聞いています。ただ、この防護ネットの効果なのか、藪沢カールから馬の背までの間も、点々と花は咲いていました。


ウスユキソウ、またはその高山型のミネウスユキソウ


マルバダケブキ。オレンジ色の派手な花ですが、シカが好まないので、シカの食害がひどいと、このマルバダケブキばかりが繁茂することになります。そういう意味では、シカの食害を測るバロメーターのような花とも言えます。


シナノキンバイ。初めて仙丈ケ岳に登ったときは、馬の背ヒュッテの周囲が黄色いじゅうたんのようにシナノキンバイが咲き乱れていました。シカの食害のため、今はほとんど見られません。


二合目まで降りてきたところで、例によってピーヒャラと。荷物軽量化のために鳥撮影用の望遠レンズは持ちませんでしたが、笛は何があっても持って行くのです(笑)
山頂や森林限界の上は人が多いし遠くからでも人目に付くので吹きませんでしたが、この辺りまで降りてくれば人目に付かないだろう、と思って吹き始めたら、結構他の登山者が通り過ぎていきました。
それなりに体力を消耗して、喉もカラカラだったせいか(一応、吹く前に水は飲んだのですが)、吹き始めたら悲惨なまでにかすれた音しか出なくて、あせりました。2~3曲吹いたら、かろうじて何とか聞ける音が復活しましたが。
この後、北沢峠でバス待ちの間に1曲、更に戸台口でも、時間が余ったので3曲くらい吹きました。どちらでも、二合目よりは全然マシな音が出ました。

北沢峠には2時少し前に下山しました。山頂から下山を始めたのが10時50分か55分頃なので、下山の所要時間は3時間でした(昼食と笛吹きタイムを含んでいますが)。登りはじめからの往復所要時間では6時間半くらいです。昼食と笛吹きタイムを除いた「歩いている時間+最小限の小休止」なら6時間を切っていますが。

北沢峠から戸台口までの最終バスは4時なので全然余裕なのですが、朝の行列のイメージが強烈で、下山時にあんな行列だったら帰れなくなる、ということを恐れて、結構速めのペースで歩いたつもりでしたが、さして速くもありませんでした。ただ、朝の出発はみんなほぼ一斉なので、既述のようなすさまじい行列でしたが、下山は時間がかなりばらけること、山小屋かテントで宿泊する登山者が少なくないことから、下山時は全然混雑していませんでした。バスの時刻表通りではなく、乗客がバスの定員に達し次第随時臨時便を出す、という体制でした。ただし、前のバスにギリギリ乗れなかったので、次のバスまでしばらく時間があるだろうと踏んで、北沢峠で笛吹きタイム第2弾を始めたら、1曲吹いたところで次のバスが来てしまい、慌てて撤収しました。

戸台口に戻ってきたら、まだ3時前。まず笛吹きタイム第3弾(しつこい)、そして、戸台口にある仙流荘で日帰り入浴で汗を流し、そのあとは至福の時間。


戸台口までの公共交通機関は非常に少なく、車で来ていたようで、ビールを飲んでいる人は非常に少なかったです。
では私はどうしたかというと、往路に使った「毎日あるぺん号」の帰りの便は4時にあるのですが、時間が読めなかったので私は往路しか予約しませんでした。それ以外の唯一のバスの便は


午後5時発の茅野行JRバスです。これに乗って、茅野経由で帰宅しました。天気も何とかもって、楽しい山登りでした。





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最終更新日  2022.07.26 19:00:09
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