inti-solのブログ

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2023.01.23
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テーマ: ニュース(96532)
カテゴリ: 政治
現役共産党員、党首公選を要求 20年超の「志位体制」疑問視
共産党の現役党員である松竹伸幸氏は19日、東京都内で記者会見し、党員の直接投票でトップを選ぶ「党首公選制」の導入を求めた。
志位和夫委員長の在任期間が20年超に上ることに触れ、「国民の常識からかけ離れていると言わざるを得ない」と疑問を呈した。
松竹氏は党本部での勤務経験がある。現役党員が公の場で執行部を批判するのは異例。こうした内容を盛り込んだ著書「シン・日本共産党宣言」を19日に出版した。 

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私は共産党の党員ではないし、熱烈な支持者というわけでもなく、各種選挙でだいたい2回に1回程度(衆院選、参院選なら比例区と選挙区のどちらか1票)を投じる程度の「半分支持者」にすぎません。ただ、以前より 松竹氏のブログ を愛読しており、非常に注目していました。 当ブログで著書を紹介した こともあります。その主張のすべてというわけではありませんが、賛成できる部分が非常に多いと思っています。

その松竹氏が「党首公選制」の導入を求める著書を発行し、記者会見を行ったことから、各メディアが一斉に報じています。
私個人としては、共産党が党首公選を導入すれば2回に1回ではなく毎回共産党に投票するとか、逆に党首公選を導入しないなら票はもう投じないとか、あるいは志位委員長が気に入らないから交代してほしい、ということはありません。
ただ、党首公選にしたほうが、より多くの注目は集められる、私自身の投票行動はともかくとして、党首公選制にしたほうが、より多くの有権者から広範な支持を集められる可能性は高まるだろうと考えます。その意味で、「絶対に党首公選にすべき」とは言いませんが(共産党の内部組織のあり方について強く主張できるほどの熱烈な支持者ではないので)「党首公選にした方がいいのにな」とは思います。

もっとも、党首公選というのは、ある意味で共産党の組織のあり方についての本質ではないと思っています。では本質は何かと言えば、共産党の組織原則である民主集中制の是非でしょう。民主集中制の組織原則を維持したままで党首公選導入ということはあり得ないと思うので、両者は表裏一体の問題です。

民主集中制というのは、建前としては、「みんなで議論して決めたことには不満を言わず、全員で従いましょう」ということです。建て前としてはそのとおりと思います。「民主集中制」という組織原則を公言するしないに関わらず、組織分裂、党内対立を歓迎する政党など一つもありません。
しかし、同時に人間社会において、意見の違いや対立の発生は不可避なことでもあります。例え同じ主張の旗の下に集まった仲間であっても、意見の相違がまったくないなんて、あり得ません。
そもそもの前提条件として、本当にみんなで議論を尽くして決めたのか、ということもあります。しかし、仮に議論を尽くして決まったことだとしても、それに全員が異論も不満もない、などということがあり得るはずがないのです。
決まったことには従え、これはいいのです。国の法律だって、どんな悪法でも成立してしまえば強制力が発生します。その法律にいくら反対でも、違反すれば罪に問われます。しかし、だからといって、成立した法律の批判は許されない、なんてことはありません。決まったことに異論反論がある人は、その異論反論を口に出す権利が、当然ある。それを許さない、という組織原則には無理がある。
もちろん、現在の共産党において、民主集中制の組織原則を破ったからといって粛清されたりはしません。党内的な処分、最悪嫌なら離党しろ、という以上のことはありません。ただ、「大同」には付けるはずだから同じ旗の下に集っている人たちと、「小異」でどんどん袂を分かつことは、「統制」という意味では都合がいいでしょうが、「党勢」ではどうでしょうね。それをやっていたらひたすらじり貧しがないのではないでしょうか。

共産党の主張には、私は賛同するところが大いにありますし、応援している部分も多々ありますが、それでも「半分支持者」以上には踏み込まない最大の理由はそこのところです。過去に共産党入党のお誘いを受けたこともあるのですが、丁重にお断りしました。民主集中制は嫌だ、と面と向かって明言はしていませんけれど、それが理由です。
ただ、もし民主集中制という組織原則がなくなり「委員長選挙に投票できる」となったら、党費を払うくらいならしてもいいなって思います。

もっとも、私のように(時々)票を投じることがある、という程度のうっすらとした支持者はともかくとして、選挙活動に従事するような熱烈な党員支持者から、「民主集中制を撤廃しろ」「党首公選を導入してほしい」とう声を聞いたことはありません。
もちろん、議員や専従職員は民主集中制の元、党の方針に反することは公言しにくいでしょうけど、党費を払って活動に協力しているだけの一般党員はそんなの関係ありません。民主集中制といっても、破ったら粛清される訳じゃありませんし。でも、そういう一般党員には、民主集中制の組織原則、志位氏の路線に大きな不満はないのかもしれません(強い不満がある人は、そもそも党員にならないか、あるいはとっくに離党しているので、不満のない人だけが残っているのかも)。

しかし、それでよしとなると、前述のとおりです。組織は安泰かもしれませんが、党勢は今後もどんどん衰退していくだけではないのでしょうか。
少なくとも、松竹氏は共産党の党勢衰退に相当の危機感を抱いていて、それでこのような発言に至ったようです。

私としても、共産党の民主集中制には賛同できかねますが、あのような立ち位置、主張の政党は必要であると考えています。社民党が消滅目前であり、別の有力な左派政党が存在するわけではない以上、共産党が衰退して消えて行ってしまうようなことにはなってほしくないと考えています。
そのためには、党首公選、その前提としての民主集中制の撤廃は必要だと考えます。

※それはともかく、民主集中制の弊害を整理していったら、これって、「民主集中制」と名称こそ付いていないけれど、日本型の組織、ワンマン企業のあり方そのものじゃないのか、という気がします。





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最終更新日  2023.01.23 19:00:09
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Re:党首公選(01/23)  
七詩  さん
自由にものが言えない、公選を主張すると批判される(粛清はさすがにないにしても)、上意下達…そんな集団に誰が好き好んで入るのでしょうか。
理念や方向としてはああいう政党が発言力を持つことは必要だと思うだけに残念です。
(2023.01.29 08:44:17)

Re[1]:党首公選(01/23)  
inti-sol  さん
七詩さん

この記事の後、赤旗が松竹氏を批判する記事を出しているようです。
ただ、党の公式(あるいは主流の)方針を公然と批判するのだから、それに対して批判が返ってくるのはある意味当然ではあります。
当の松竹氏自身が、自身のブログで
「まず、ありがとうございます、ですね。これだけ力を込めて主張しているのに、完璧に無視されたら、哀しいですものね。こうやって議論を興すために提起しているわけですから、とりあえず出足はまずまずというとところでしょうか」と書いています。
「党首公選にしろ!」と言われてすぐに「そのとおり、公選導入します」となるはずがないのは、松竹氏自身百も承知のはずです。そうである以上、無視されたり、あいまいな社交辞令で受け流されておしまいにされてしまうのは最悪で、反論される(争点の存在を認める、ということです)のは望むところ、というのは本心であろうと思います。 (2023.01.29 20:54:07)

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