2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全9件 (9件中 1-9件目)
1
それでも、警官は微笑う、そして、警官は奔るに続くシリーズ第3弾。横浜みなとみらいに新規オープンしたホテル、ハーヴェイ・インターナショナル横浜が正体不明の多国籍グループに占拠された。周辺の携帯基地局も爆破され、連絡手段を断たれる中、見合いのため、偶然現場に居合わせた警視庁蒲田署の刑事・武本は異変を察知し、孤独な戦いを開始する。----------------------------怯えるホテルマン西島を守りつつ館内を逃げ回りながらも子供のヒットマンなどと死闘を繰り広げる武本。かつての上司で神奈川県警に所属する潮崎警視は、県警内で浮きながらも日々邁進中。ホテル内に武本がいることに気付いた潮崎は、捜査に参加し、武本の力になろうとする。また、武本という存在を通して部下の理解も得ることができる。。犯人グループは殺人を楽しむもの、信念のあるものなど人種、思想などバラバラ。だが、誰もがある者に救われ、一つの目的のために動いていた。ホテルスタッフとしてもぐりこんでいた文田は、どさくさに紛れて目的を遂げ、逃走。他は仲間割れや自滅によりほとんど死亡。潮崎と武本の絆は微笑ましいが、犯人グループがずるずる過ぎて微妙な気持ちに。あっさり仲間割れで殺し合いになったり、足手まといになったら殺されたりして武本との死闘はなんだったのか?と思ってしまう。ナチスに奪われた美術品を回収するという目的も、アクシデントからホテル占拠になってしまって、かすんでしまうし。文田は計画を一気に危険にさらした武本を敵でなければ力量を認めつつもマークしていたので、また出てくるかも・・・?武本のお見合い相手のはるかは(今の自分ではだめだと)断ったが、流されてではなく、自分で望んで何かを成し遂げた後に再び現れたら、いい感じになりそう。
August 30, 2013
意識不明のままの霧子が小梅村に戻る。磐音の願掛け、道場の活気、利次郎の存在なども力となり、ようやく目覚める。武左衛門の息子・修太郎は武士には向かず、その気力もなかったが、磐音に連れられて歩いた中で研ぎ名人鵜飼百助の仕事に感銘を受け、弟子に。研ぎに出されていた短刀には家康の名があり、佐々木家の隠された使命を示していた。夫に先立たれ、困難に立たされているであろう奈緒のことを聞き、文と金子を送る磐音。辰平と恋仲の博多の大商人の娘・お杏が、親の仕事について江戸に出てくることに。田沼に恩があり、磐音も唯一無二の対決者と認めた土子順桂吉成が一時江戸を離れることを告げる。田沼に家系図を奪われた佐野がまたもや余計な動きをして、弥助の手を煩わせる。なんだかんだありながらもつつがなく新年を迎え、新たな動きもありそうな感じ。
August 29, 2013
優しい人に囲まれながらも波乱万丈、才能を狙われ、悲しみを乗り越え、一歩一歩進む先に待つのは・・・めいいっぱいの幸せであってほしい。余談だけれど、”めいいっぱい”と書いて、あれ?正しくはなんだっけ?と思い調べたら「目一杯」(めいっぱい~限度まで達していることの意)だった。でも、発音では”めいいっぱい”と聞こえることもある、との注釈も。----------------------------・残月~かのひとの面影膳又次の死、辛く悲しい時をそれぞれかみしめるつる家の面々。江戸では疾風との異名を持つ疫痢が流行り、多くの子供が亡くなっていた。又次に助けられた摂津屋がつる家を訪れ、澪とあさひ太夫の関係、又次が今際の際に遺した言葉の真意を問うが、澪は答えることができず。又次の初盆にあたり膳を用意することになった澪は、乾物を使って精進料理を仕上げることに。ふきは澪の下働きに入ることが多くなり、下足番は老婆りうに。早帆に会い、里津の死と小野寺は妻となった娘と夫婦として幸せになる道を模索しているようだと伝えられ、想いびとだった人の幸せを心から祈れるものでありたいと思う澪。多くの人が誰かを亡くしている、澪はつる家の盂蘭盆会の三日精進に、又次に用意する膳と同じものを出すことに。そこには江戸っ子にはなじみのない氷豆腐(高野豆腐)を工夫したものも。噛むほどに味が出て昔のことを思い出すようなその料理は、面影膳と呼ばれるように。・彼岸まで~慰め海苔巻一から干瓢を作る澪。太一は絵の才があるようで、清右衛門の挿絵を担当する辰まさに本をもらう。元は扇屋の新造で藤代屋の女房となったしのぶが夫婦でつる家に。澪が拵えた剥き物を見て、佐兵衛と思われる男の話題が。内藤新宿の宿場女郎だったお薗に救われた佐兵衛は捨吉と名乗り、お薗と夫婦になり、釣り忍売りに加えて植木職の手伝いをして暮らしていた。しのぶに話を聞いた佐兵衛は今の暮らしを変えるつもりはないと芳へ別離の手紙を残し姿を消す。が、出水騒ぎの中、一柳の旦那の手助けもあり、話し合うことに。芳は料理の道に戻るつもりはないという佐兵衛の言葉にショックを受けるが、天満一兆庵再建を諦めることに。佐兵衛は澪に登龍楼と関わるなと告げる。・みくじは吉~麗し鼈甲珠伊佐三・おりょう夫婦は澪たちの長屋を出て、半身に不自由が残る親方のところへ引っ越すことに。登龍楼・采女は焼失した吉原の店の新しい板前にと言われた澪は一蹴するも、それを逆手にとられて采女が四千両出してもいいという一品を作れるか賭けをもちかけられる。清右衛門の助言もあり賭けを受けた澪は、卵を使った一品で采女をうならす。だが、認めぬ采女。それを断りの口実とした澪だったが、登龍楼との因縁は続く。源斉のとりなしで扇屋の寮へ出向き、あさひ太夫とつる家の料理人として野江と会い、又次の最期を伝える。源斉が又次の代わりにつる家の弁当を届けてくれることに。・寒中の麦~心ゆるす葛湯清右衛門が種市に澪と野江の関係などを話す。事情を知った種市は、吉原が再建されて仮宅から野江らが吉原に戻るのを目安に澪につる家を出るよう伝える。よし房の依頼で祝いの仕出しを拵えた澪。一柳の柳吾に家業を継がずに飛び出した息子・坂村堂が過去を詫る。だが、坂村堂が自分の娘に婿を迎えて一柳の跡継ぎにと言い出したことから激昂。その反動で倒れてしまう。芳が献身看病に駆り出され、料理屋の女将だった見識も役立て、一柳の店のものからも一目置かれる存在に。同じように息子が後を継がなかったり、勝手を言い出したという境遇に置かれた柳吾と芳は心を通わす。・特別収録 秋麗の客つる家を訪れた男は流山の白味醂を使った料理ばかりを食した。商いで諸国を回り、少々疲れていたが、澪の料理やりうの反応に力をもらった男は、白味醂の生みの親の相模屋紋次郎だった。いずれ天下を取ったなら恩返しをしたいと澪への言付けを残す。
August 20, 2013
花鳥風月シリーズ・ノーブルチルドレンシリーズ番外編、と言ったところか?初の単行本。だが、通常仕様でありますな。新時代の恋愛ミステリーという触れ込みなのだけれど、これってミステリー・・・なの?晴れて第一志望の教育学部に入学した榛名なずなだったが、離婚した母に頼らず、バイトを禁止した父からの仕送りだけで暮らす大学生活は苦労の連続。それでも絶対に譲れない教師になるという夢のため、弱音を吐くことは出来ない。そんな日々の中、彼女はとある窮地を一人の男子学生に救われる。その後もなんだかんだと言いつつ助けてくれる、寡黙で同い年かと思う童顔だが意外と年上で、突き放すような優しさを持った同級生・羽宮透弥に急速に心惹かれるなずな。だが、彼は一向に受け入れてくれず・・・。という前半と、後半・羽宮透弥サイドの視点で描かれ明かされるのは・・・。めげずにアプローチする女の子とぶっきらぼうな男の子というのがデフォルト(標準仕様)だな~。綾崎作品を読んでいれば、どんでん返し?はどんでん返しではなく、結末というか人間関係のミスリードは簡単に想像つくが、ちょっとしんみりほっこりできる話。-------------------------------------後半就職してから3か月ほどたったころに出会い、予期せぬ告白を受けて交際を始めた透弥と榛名。透弥は教師になりたい夢を諦め就職。榛名は教師になっていた。だが、2年後、榛名は別れの手紙を残して姿を消す。捜し出して知ったのは、彼女は移植手術が間に合わなければ余命わずかだということ。それでも彼女と生きたいと寄り添った透弥。榛名のドナーが見つかった時の手術担当医として麗羅と緑葉が登場。榛名は透弥にも遺産を残し、夢である教師を目指してほしいと告げる。彼女、榛名なつめは命をかけて、あなたのものになると約束し、永遠の眠りにつく。透弥が彼女の遺志を継ぎ、自分の夢も叶えるために教育学部に入学を決意したころ、なつめの両親の離婚によって離れてしまった妹・なずなも姉を慕い、教師を目指していた・・・。なつめの母親からなずなのことを聞いた透弥は、もしも同級生になった時は見守ることを約束。なずなの告白によってなつめを思い出し、涙を流す透弥。なずなもなつめと同じく透弥の幸せを願う。なずなが透弥の見守りの理由を知った時、どう思うか、描かれぬからこその余韻なのだろうけど、無粋と言われても気になってしまうなぁ。
August 18, 2013
毎回装丁ががらりと変わる。一作ごと話の内容に合わせてなのだろうが、並べるとまとまりのない感じがしないでもない。だが、タイトル「泣き童子」には合ってるか。題字を京極夏彦氏が担当しており、京極氏は相変わらず八面六臂の活躍だなと思ったり・・・。(大極宮繋がりだろうが、本当に器用な人だ)おそろし~三島屋変調百物語事始、あんじゅう 三島屋変調百物語事続に続く第3弾。-----------------------------・魂取の池おちかが三島屋に来て一年。今回の語り手は地主の用人を父(三島屋主人の囲碁仲間)に持つお文。想い合う相手の縁組を前に浮かれるお文に母が語った祖母の話。祖母の生まれた土地には人気を嫌う神さまが祀られた塚と池があった。〈鏡池〉は別名〈魂取の池〉と呼ばれ、悋気持ちの猪の神様(亥の神)は恋仲の男女が共に池の面に姿を映すと、その二人は必ず別れることになるという。勝ち気で悋気持ちの祖母は、相手の気持ちを試したくて戒めを破り、その相手と別れる羽目に。その後、旦那となった男に堪えきれず、再び鏡池に行くが、今度はお金と添うのだと言われた助言を受けてか、火事になって金を失ってしまう。その一件の後は夫婦共に出稼ぎに出て、ずっと一緒に居たという。自分に繋がった縁を大事にしなさいと祖母に言われた母は、好いた人の気持ちを試すようなことはしてはいけない、とも話したのだという。お文は好いた相手を試したりしない自戒を込めておちかに話すことにしたのだった。・くりから御殿灯庵老人からの紹介で来た語り手は、大病が治ったばかりの白粉問屋大阪屋の主・長治郎。妻のお陸は夫の体調を心配し、夫には知らせず影で控えることに(話の内容は知っている)。長治郎は幼い頃に山津波で家族や友人らを失っていた。その時に一時身を寄せた屋敷にいるときに、たびたび違う屋敷で友人らとかくれんぼをし、見つけた相手の遺体が直後に見つかるという体験をしていた。一人生き残ってしまい、みんなに仲間外れにされていまだにあの世に行けないと嘆く長治郎に、お陸はみんなは長治郎のことを案じて自分に返してくれたのだから後ろめたいとか恨まれてるなどと思ってはいけないと伝える。隠居した夫婦は、長治郎の田舎に帰り、友人の墓を守って暮らすことに。*くりから御殿とは、幼い長治郎がからくりと言い間違えたところから。・泣き童子霜月、三島屋で年に一度のねずみ鳴き興行が終わると、おちかに何としても話を聞いてほしいという老人が現れ、店先で倒れてしまう。瓦版で百物語のことを知ったという老人は家守(=大家=差配)をしており、妻に先立たれて男手ひとつで娘を育てていた。我儘に育った娘は父のすすめる縁談話をつっぱね、だが、想い人を紹介もしなかった。ある日、店子が引き取った赤子は3つになってもまるで口を利かぬが、突然泣き出すと泣き止まなかった。童子は悪事をたくらむ人間を見抜いて泣いていた。その後、童子を引き取るが、男に捨てられた娘が殺人を犯したのを童子が見抜き、泣き続けたため、娘は童子を殺してしまう。それを秘したまま娘を嫁がせるが、娘の産んだ男の子が3つになったとき、童子と同じ反応を見せ、危惧していた娘は自殺。孫(童子)を連れ出した語り手は、童子が「おれがこわいか」というのを聞き、殺してしまった。そして死ぬに死ねず、ここへきて全てを語り終え、番屋へ伝えるよう言い、再び倒れる。・小雪舞う日の怪談語り冬奉公に来たおこちは今年は娘のおえい(11)を連れてきた。前回の語りからいささか気が塞いでいたおちかは、紅半纏の半吉という岡っ引きに誘われ札差の井筒屋が肝煎役になり、心の煤払いとして年に一度、師走に行われる怪談語りの会に誘われる。そこには深考塾の青野も一緒に誘われていた。おちかはお勝も連れて行くことに。 第一の語り~大工の棟梁が悪夢を見、普請のやり直しを告げるも父が強行させた新屋は 人が迷子になり、家に喰われて父は亡くなり、 その後の火事ですべてを失った。が、母の再縁後は平穏な暮らしに。 第二の語り~橋の上で転んでも一人で起き上がらねばならぬと言われのある橋で転んでしまい、 何者かの助けを借りてしまった妊婦はこの世ではない場所に 連れて行かれるが、自分の寿命を10年差し出すことで戻ってくる。 子も無事出産し、語り手の乳母になったという。 第三の語り~盲いた右目で人の病を見抜いた母だったが、人の運命、心の向きは見れず。 語り手も右目を失ってから、人の病を見抜くと言い、 お勝の痘痕を笑った娘に疱瘡にかかると告げ、母娘は怒って帰る。 語り手に人の病を見る力はなく、井筒屋と計りお灸をすえたようだ。 第四の語り~は帰った娘の母親。 第五の語り~半吉の話。当時の親分に言われて看取った男は、毎夜現れる影法師が触るところが 黒くなり、真っ黒になって死んだ。最後の影法師は男の娘で、 影は見届けてもらったことで供養になると半吉に言ったのだった。怪談の会の行き帰りの駕籠の中、橋のたもとでおえいを頼むと声をかけてきたのはおえいの田舎で拝まれている岩地蔵だった。・まぐる笛灯庵老人の紹介で来た江戸勤番のお武家様が幼い頃、国にあらわれたのは”まぐる”。人を、女子どもを好んで喰う化物。それを退治できるのはまぐる笛を操れる女だけ。当時、それは若侍の母だった。指笛を操り、まぐるに自身を喰わせるだけが退治法。母の死に際し、誰にも語れぬ話を若侍はおちかに語り、ならなくてよかったと思ったが、まぐる笛使いにはなれない妹の身を、遠い国許を案じるのだった。・節気顔半年前に夫を亡くしたというお末の話。お末が幼い頃、放蕩者だった伯父が正気に戻り、次男だった父のもとに身を寄せた。節気になると別人の顔になる伯父は、それは死人の顔で、その顔に会いたい人がいるかもしれないと探しに出かけた。伯父は商人らしき男と取引し、顔を貸すことと引き換えに消えない三両を前金として受け取っていた。取引成立と同時に病の症状は治まっていたが、顔を貸すごとに影が薄くなり、後払いの手間賃として心残りの人のところへ自分の顔をやり、心置きなくなったところで亡くなる。伯父が幸せな最期を迎えたと思えなかったが、自分が夫を亡くした時に伯父は良いことをしていたと思い、怪しい商人も邪なものではなかったのかもと考えるように。その商人とは、おちかが出会ったあの男のことだった。悪人だとばかり思っていたが、お末の想いを聞き、複雑な思いを抱く。お勝はおちかに商人にまた会ったら直接問い詰めればいいと助言する。
August 15, 2013
ロクヨン昭和64年に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件は未解決のまま、時効間近だった。刑事二課などで実績を上げ、不本意ながらも広報官になるが、警察と報道の板挟みになりながらも改善の道を模索していた三上だったが、娘の家出(失踪)を機に態度を変えざるを得なかった。再び硬化する記者との関係、最悪の事態を迎えんとする中、翔子ちゃんの家や事件現場を長官が訪れるという。当時、捜査に加わった三上は、翔子ちゃんの父・雨宮に長官訪問の許可を取りに行くが、彼の態度も硬化していた。そんな時、誘拐事件が起きる。事件を絡めつつ、刑事課と記者の間で板挟みになり、どちらからも裏切りもの扱いされたり、責められる広報官という仕事。ロクヨンと呼ばれる事件を調べ直している人事課エース・二渡の思惑は・・・?事件性よりも、警察内部の関係性に重きが置かれた小説、かな。エース二渡、久々に見た気がする・・・。-----------------------------次回の人事は地元生え抜きではなく、本部から配属されるかも知れぬと長官訪問を妨害しようとする派、暗躍あり。二渡に後れを取りながらも三上はロクヨン事件で隠蔽された事実(録音に失敗、犯人の声を取り逃していたこと、それが代々上層部に申し送りされていたこと)を知る。かつての上司、仲間にも協力してくれるものがでてくる。自分の娘を探すには全国の仲間(警察官)の協力が必要だと、信念を曲げて警察寄りの対応をせざるを得なくなった三上だったが、もう一度記者を信じ、また、いつか刑事課に戻るという意識ではなく、広報官として生きようと改めて行動する。新たに起きた誘拐事件の犯人は雨宮と当時隠蔽した事実を公にしようとして警察を辞めざるを得なかった幸田。実際は誘拐してはいなかったが、誘拐されたとされた娘の父親・目崎がロクヨンの犯人。雨宮は長年、電話帳で順々に無言電話をかけ、犯人の声を探していた。三上のかつての上司・松岡は、雨宮の計画を知りつつも泳がせていた。最終的に被害者の父とされる目崎がロクヨン事件の犯人として逮捕されることを踏まえて匿名捜査になっていたことも判明。父親にの顔を受け入れられず、精神を病んで家を出た三上の娘。病的に娘の連絡を待つ妻は、どこかで自分を受け入れられるところで生きていてくれればいいと考えるようになり、三上もそれを受け入れる。
August 14, 2013
東京バンドワゴンシリーズ第7弾。齢80になっても勘一は元気でほっとする。適当に見えて、いつでも我南人がいち早く真相にたどり着き、暗躍(!?)しているのもいつものこと。バンドワゴンシリーズ→1、2、3、4、5、6、…8----------------------------冬~雪やこんこあなたに逢えた・亜美の弟・修平と女優・折原美世(本名・三迫佳奈)結婚。・棚の一角に入っていた本をごっそり買っていった客は、高校時代に藍子にふられた三石。 病院の行き帰りに店をのぞいたが藍子のことを聞くのも気恥ずかしく、 また、長い入院生活に何か本を読むのもいいかとごっそり買っていった。 買った本棚の場所が高校時代の席順。・本を一冊ずつ売りに来る男は、勘一に足しげく会いに来ていたように見える池沢百合枝の 先輩格の女優・奈良勢津子の息子・前田茂治。 堀田家の〈呪いの目録〉の原稿を60年前に当時奈良の劇団のパトロンとなってくれた 草平(勘一の父)から預かっており、当時の話を持ち込んでも大丈夫な家か様子見していた。・勘一は我南人に家族の百合枝に対して他人行儀だと諭される。・我南人のミュージシャン仲間で故・淑子(勘一の妹)の隣人・龍哉の同居人の酒井光平と千田くるみが家に来る。最近、研人が龍哉のスタジオによく行くらしい。春~鳶がくるりと鷹産んだ・花陽高校合格。研人は中2に。我南人のことを馬鹿にされた研人は部活の先輩を殴って家出。 だが、その先輩の前で殴ったことは謝るが、義父のことを詰るのは許せないと亜美が 見事なドラムさばきを披露。亜美は高校時代にガールズバンドで鳴らし、 我南人の大ファンだったという経緯からも格の違いを見せつける。・M大学の通称〈山端文庫〉の書誌学の教授が勘一に恨みを持っているらしいと木島が忠告に来る。・カフェライブもするミュージシャンの中川が、認知した娘が大きくなり会いに来るが、 会社の社長をやっていると嘘をついてしまったため会えないと協力を仰いでくる。 嘘につきあう一同だが、中川は娘に真実を告白。夏~思い出は風に吹かれて・花陽と研人とマードックはイギリスへ。・数年音信不通だったすずみの友達・長尾美登里が訪れるも、蔵の本を盗む。 男で作った借金返済のために働く美登里がせっぱつまっての行動だった。 すずみは美登里に金を渡し、美登里は借用書を書く。・〈山端文庫〉の醍醐教授は以前、宝蔵のような堀田家の蔵に盗みに入って撃退されたことから勘一を恨んでいた。 だが、〈山端文庫〉にはサチの父親・五条辻の蔵書があるらしかった。 我南人は東京古書組合会長の大沼岩男に仲介を頼み、ライブ開催と引き換えに 五条辻家の蔵書から一冊だけ本を欲しいと交渉。・青は百合枝に、自分の母は堀田秋実ただ一人だが、娘・鈴花に百合枝をおばあちゃんと呼ばせていいかと確認。百合枝は快諾。・真奈美出産。名付け親となった勘一は、真幸と命名。秋~レディ・マドンナ・秋実と同じ施設で育ち、今では園長となっている智子が閉園の報告に来る。・愛人だった亡き母との思い出深い家に住み、母との関係から前にすすめない龍哉とくるみのことで光平が相談に来る。・淑子の遺言から、葉山の別荘は勘一が受け継ぐことに(名義は最初から勘一になっていた)。 龍哉の家と淑子の別荘を交換、龍哉の家は売却し、 智子の施設の改装費用と運営費用にしたいと提案。 提案を受けた龍哉とくるみは結婚。・研人と同じくかんなにもサチの姿が見えるようだ。
August 13, 2013
バンドワゴンシリーズ第6弾第5弾の次に第8弾を先に読んでしまって、慌てて第6,7弾を読む次第。バンドワゴンシリーズ→1、2、3、4、5、…8----------------------------春~林檎可愛やすっぱいか・我南人がワールドツアーへ。・三鷹、永坂とコウ、真奈美の合同挙式あり。・研人中学生に。花陽は中3、受験生、医者を目指すようだ。・絵本童話作家で我南人と高校が一緒だったという故・おかはし玲の生家が記念館になることになり、作品を集めることになったバンドワゴン。・我南人の曲でデビューした安藤風一郎が藤島のパーティで勘一に絡み一蹴され、その後、詫びに訪れる。・研人の中学の図書室の先生・森下は青の中学時代の先輩(初恋の人)だった。・店頭に置かれる林檎の謎は、研人が中学校に入って別れ別れになって淋しかった奈美子(小4)のしたこと。(芽莉依も研人が好き。研人の友人・光輝は芽莉依が好き。)夏~歌は世につれどうにかなるさ・風一郎の新曲には、我南人が新しい曲だと言って花陽のために着メロにしてくれたフレーズがあった。 葉山に住む淑子のご近所さんで我南人のミュージシャン仲間の龍哉も間に入り話すことに。 アル中の風一郎はヒット曲を出して妻とやり直したいと盗作してしまった。 が、作曲したのは研人だった。・花陽らの学費のことも考え、映画出演を受ける青と店を撮影に使わせることにした勘一。 だが、スタッフが草平の書いた家訓に手を入れてしまったことに激怒。 撮影現場は変更に。秋~振り向けば男心に秋の空・撮影場所のキャンセル→契約不履行で青のギャラもなくなり、マイナスをこうむった堀田家を救ったのは研人。 風一郎が作曲の名義を研人と一緒にしてくれたため、作曲印税が入ったのだった。。・我南人の幼馴染で建設会社を継いだ新ちゃんや記者・木島が店の周りをうろつく怪しい男がいるという。 その正体は介山マリアの妹の幸子の孫・義成で、生家を手放さぬため蔵書を売ろうと 曾祖父(陣一郎)の遺言に従いバンドワゴンにと思ったが、 どんなところかと様子を窺っていた。 本はくりぬかれ、酒の隠し場所になっていて売り物にならず。 だが、酒の入ったガラス瓶の一部がアンティークの香水瓶になっていて金策のめどが立つ。 冬~オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ・藤島の後を追う2つの影。一人は藤島の亡き姉・麻里の親友だった、今は小説家の中澤めぐみ。 もう一人は麻里と心中未遂して生き残り、刑務所に入った元担任の高木だった。 勘一は高木には藤島ハウスの管理人になるよう、めぐみには麻里のことを小説に書くよう、 藤島にも大好きだった姉が自分を置いて死んだという過去をきっちり葬らせろと提案する。・勘一の妹・淑子逝く。葬儀は嫁いだアメリカで。・亜美の弟・修平と佳奈の結婚が決まる。・真奈美が妊娠。その間<はる>で働くことになったのは池沢百合枝。 真奈美の親戚のおばさん・慶子と言う設定で。
August 12, 2013
~栞子さんと二つの顔~五浦大輔がビブリア古書堂でアルバイトを始めて半年以上たったある日、あの震災に遭う。散乱した古書を本棚に収め、3日後に営業再開。耐震補強も必要となった店の工事が決まり、2階の栞子の古書を整理したり、移動する手伝いもする大輔。篠川栞子が捜していた母の残した「クラクラ日記」は、亡き父から妹・文香に預けられ、そこに記されていたメールアドレスに文香は返事はなくてもメールを送っていた。母親に対する感情の違いからぎこちなくなる姉妹。大輔が留守番をしているときにかかってきた電話の相手は、件の母・篠川智恵子だった。智恵子宛てにビブリア古書堂に依頼が入り、栞子が受けることに。それはパスワードもわからぬ金庫を開けることができれば、鹿山明が収集し、今は来城慶子が受け継いだ乱歩の蔵書を全部売るというものだった。今までのシリーズについては→1、2、3----------------------------蔵書整理など手伝いの礼にボーナスを出すという栞子に対し、大輔はデートをしたいと誘う。別の顔を持っていた父・明に対して複雑な気持ちを持つ鹿山の子供らに会い、彼らの遺恨、誤解なども解いたり解かなかったり。鹿山の娘・直美は、ビブリア古書堂を敵視するヒトリ書房・井上の幼馴染で、ヒトリ書房で働いていた。直美は不倫していた父を知りながら古書を売っていたビブリア古書堂(智恵子)を非難するが、実は明はヒトリ書房が軌道に乗るまで井上の店も優遇していた恩人だった。明の不貞を知りながら古書の売り買いをし、思いを寄せる直美には言えずに揺れ動いた井上。智恵子はそのことを知り、半ば脅すように井上に明を紹介させた。井上は智恵子に似ている栞子も警戒していたが、栞子には男女の機微などを理解しきれぬ隙があると違いを認める。井上は栞子に協力、直美に真実と謝罪、過去伝えきれなかった想い(出せなかった手紙の存在)を告げる。海外で古書を扱う仕事をし、帰国中の智恵子は金庫の中に乱歩の幻の第一稿があると予想し、手に入れたいと参戦。だが、栞子にヒントを与えたりもする。智恵子は文香にも本を残していたことを告げ、それは栞子が持っていたことが判明。見事金庫を開けた栞子は、慶子が妹と入れ替わっていたことも見抜く。金庫の中にあったのは、明が書いた小説だった。だが、別に第一稿もあった可能性を指摘した智恵子は、一緒に慶子を追おうと栞子を誘う。大輔の声を聞いた栞子は本よりも大輔とのデートを優先すると告げる。能力の高いパートナーを求めた智恵子を邪魔した大輔は、彼女の怒りを買ったかもと思う。デートした大輔は栞子に告白。せどりの志田は、恩人である智恵子の頼みでビブリア古書堂を時折窺い、家族のことを教えていた。志田の持つ「落穂拾ひ~」は智恵子が大事にしていた本だった。智恵子が出て行ったのは、正気では手に入らないような古書を追ってのことで、今も探しているらしい。
August 11, 2013
全9件 (9件中 1-9件目)
1