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自民党の総裁選挙候補者はまだ出そろっていないが、最終的にどうなるのだろうか。立憲民主党の代病選挙候補者は決定したようなので、とりあえずメモ。政治には失望してばかりであまり期待しない癖がついている感じの私だが、それでも諦めては次世代に対して無責任だろう。少しでもマシだと思う人を応援したいと思う。女性候補者が出たということで今のところホッとはしている。これで女性候補を立てられないとしたら、もう終わっていると感じていたから。しかし、そんな政党の中で彼女がどれだけ頑張ることができるだろうか。立憲民主党の代表選告示、野田・枝野・泉・吉田氏が記者会見…次期衆院選見据えた党運営や野党共闘が争点9/7(土) 読売 立憲民主党代表選が7日午前、告示され、野田佳彦・元首相(67)、枝野幸男・前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)の4氏が立候補を届け出た。次期代表は23日に東京都内で行われる臨時党大会で選出される。(後略)
2024年09月08日
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都知事選 現職の小池氏が3回目の当選 石丸氏 蓮舫氏らを抑える2024年7月8日 都知事選の結果は、やはり小池さんが三期目の当選となった。色々な話があったけれど、ざっと選挙結果を見てみるとやはり小池さんがトップにふさわしい気がする。とにかく彼女はしたたかで打たれ強いと感じる。石丸氏は予想を超えて二位だったようだが、選挙前の演説をテレビニュースで聞いて、ふと、どうして安芸高田市長をやめたんだろうと思った。そして同時に、一期でやめた(というより二期目で落選した)某市の市長を思い出した。彼は頭はいいし目の付け所はいいのだけど、その分上から目線が難点だったので、味方を徐々に減らしたのが敗因。そんな空気を石丸氏に感じたのは、あながち間違っていなかったらしい。結果後のテレビ出演を私は見ていないのだが、ネットニュースでさもありなんと思った。蓮舫さんも似たような空気感がある。彼女は野党向きであり、トップではなく参謀向きだと以前から感じている。四位の田母神さんは、よくこれだけ支持を得たなと思う。これもテレビニュースで選挙演説を見てたら、「こんな顔をしてますが、私は本当はいい人なんです」と言っていて、ビックリした。自分を「いい人」という人を、私は信用できない。ともあれ、小池さん、あと四年は頑張ってください。
2024年07月09日
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都知事選 政見放送10時間超えも 立候補者過去最多更新は確実 最多で48人分 どうするポスター掲示板 6/12(水) スポニチ 7月7日投開票(20日告示)の東京都知事選で40人が事前審査を済ませたことが11日、東京都選挙管理委員会への取材で分かった。過去最多の立候補者数だった前回、2020年の22人を更新することはほぼ確実。これに伴い政策などを伝える政見放送も、のべ10時間を超える異例の長時間放送となる可能性が出てきた。 都選管によると、10日午後5時時点で68人が立候補に必要な書類を受け取った。このうち、事前審査をすでに済ませた40人は、告示日にスムーズに届け出ができるように選管から書類などの確認を受けており、前回選挙の倍近い立候補者数となる見込みだ。(後略)今朝のテレビでは立候補者数は50人ほどと報じていた。東京には色々な人がいることはわかっているけれど、毎回、絶対に当選はできず供託金を提供するだけのような人がいることが不思議なのだが、この機会に何らかの宣伝活動をするつもりだろうとは想像できる。私達には投票権はないが、日本の首都のトップとなれば日本全体に影響があるだろうから、結果は気になっている。さて、どうなるんでしょう。
2024年06月20日
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久しぶりに内田氏のブログを読み共感したので、メモしておこう。「女性の政治進出について」 2024-05-08 女性の政治参加が増加することでどのような社会の変化が期待できるのかについて意見を求められた。 少なからぬ女性議員がいわゆる「保守」界隈にはいるけれども、彼女たちが男性議員と異なる政治的役割を果たしていると思っている人はいないだろう。あえて名を挙げるまでもなく、この人たちはしばしば男性議員以上に差別的であったり、強権的であったりすることで存在感を示している。こんな議員がさらに増えても、ろくなことは起きない。だから、この問いは「まともな女性政治家が増えることでどのような変化が期待できるか」でないと意味をなさない。 でも、それだと「まともな政治家が増えると何が変わるか」という問いと実質意味は同じだから、答えは「政治がまともになる」に決まっている。 実践的な問題があるとすれば、それは「まともな女性が政策決定に参加できる筋道をどうやってつけるか」である。 昨年の統一地方選の時に、私の知り合いの女性たちが何人か立候補して、当選を果たした。多くはそれまで市民運動をしてきた無名の市井の人たちである。今の政治に「もう我慢できない」と自ら立ったのである。彼女たちの当選はその素志が有権者に伝わったからだろう。 千葉県白井市、兵庫県宝塚市、東京都杉並区で議会が「女性過半数」となった。特に目立ったのは杉並区で、女性議員が改選前の15から25に増えた。これは明らかに岸本聡子区長の功績である。このような趨勢が他の自治体にも広がるなら、地方議会から政治は変わると思う。 国政の参入障壁が高いのは第一に供託金が高額なせいである(選挙区300万円、比例区600万円)。組織的な支援がないとこの供託金は無駄になる。それに対して政令指定都市以外の市議選と東京23区の区議選は30万円である。これなら無名の市民でも「まともなこと」を訴えれば議席を得ることができる。つまり、地方政治の方が国政よりも民主主義として機能するチャンスが高いということである。 国政がこれだけ劣化したのは、(異常な低投票率のおかげで)組織票を持つ公認候補なら人格識見と無関係に当選できるからである。 レベルの低い政治家が増えれば増えるほど有権者の政治家に対する期待は萎み、投票意欲は減殺され、投票率は下がる。このメカニズムの最大の受益者が自民党の世襲議員たちであることは現状を見ればわかる。 しかし、地方議会なら有権者は人格識見を基準に議員を選ぶことができる。だから、まず地方議会から「民主化」を進めることが最も現実的だと私は考えている。地方で「善政」の実績を積んだ議員が国政に進出する道筋をつけることさえできたら、遠からず女性議員が国政でも過半を制すると思う。(『通販生活』3月16日)まだ仕事や地域活動をしていた時に、「みらいさんが市議に立候補してくれたら応援するよ」と何度か言われたことがある。自分で言うのもおこがましいが、多分立候補したら当選するだろうとは思った。何せ四代続く地元民だし、私自身も仕事や活動で多くの知り合いがいるからだ。が、私は人前で堂々と自信を持って発言することはとても苦手だ。というより、余程のことがなければ大勢の人の前で発言することができない性格だ。仕事や活動上でどうしても発言しなくちゃならない責任がある時には、俎板の鯉状態で恐怖に打ち勝つことはできる。だから、政治家には絶対向いていない。なので、これはと思う立候補者は応援したいと思ってきたが、期待した人は当選しても一期でやめたり、私が期待する人は当然野党の人が多いので、色々なことで足を引っ張られたりするのか、頑張り続けている人は多くはない。こうなれば、質より量でも仕方がないかと思い、与党議員でも女性が増えたら少しは変わるかと思ってもみたが、与党の女性議員は男性並みに男性化していたり、男性にすり寄ったり利用されたりしているような人も多く、ずっとガッカリし続けている。日本社会は、本当に変わらないなあとため息が出るので、このようなことを書いてくれる男性がいるとつい嬉しくなってしまう。
2024年05月18日
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《小池百合子“学歴詐称疑惑”》「文藝春秋」告発手記で渦中の千代田区長が「公務ドタキャン」行方不明になっていた!4/17(水) 16:12 文春オンライン古舘伊知郎、小池百合子知事は「日本のトランプ」学歴詐称疑惑で私見 少ない報道にも苦言日刊スポーツ 4/18(木)数日前から、ネットでこの記事を見るようになった。随分前にも小池さんの学歴詐称疑惑は言われていたようだが、その後うやむやになっていたのか。(そのまま都知事を続けていたので、疑いは晴れたのかもと思っていた)私は学歴が小学校卒でも、ずっと学校に行っていなかったとしてもそれが問題だとは思わないが、それをごまかして高学歴のようにみせかけていたというのは、人としていただけないと思っている。学歴詐称に加担していたという自分が許されない思いで、側近が告白したことは人として理解できる。それに、古館氏も指摘しているが、学歴詐称で選挙に出て当選したなら公職選挙法違反となるのだろうから、許しちゃいけないな。こんなことが起きてしまうのは、日本文化の学歴信仰によるものだろう。学歴信仰よりも、ごま化したり嘘をつくということを恥じる文化の方が大切だ。それはどこに行ってしまったのか。小池さんはこれからも、堂々と嘘をつくという政治文化の中で生きることになるのだろうか。
2024年04月18日
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“威圧的言動”問題の長谷川岳・参院議員を直撃!東京まで出向かせる“面通し”の証言、夕方「明日の朝9時に来て」の急な出張指示など「基本、ないですね。表現方法は極めて無自覚、全面的に変えていく」4/13(土) 北海道放送この放送を私も見ていたのだが、とにかく自己弁護に終始している感じで、本気の反省はしていないだろう。熱意のあまりの言動で、俺は人一倍仕事をしているんだということを示したいようだった。彼がどれほどの仕事の成果を上げていたのかわからないけれど、これでは人に慕われたり信頼されたりすることは難しい。そして、このようなやり方でしか物事が動かないとしたら、それも問題だ。「表現方法が無自覚」というよりは、そのような言い方が人を思い通りに動かせるとの考えでやっていたとしか私には思えない。「不徳の致すところ」と言っていたが、まったくもって貴方には徳がない。何でも「損得」で考え、忖度させていたというよりも、上のものには忖度しまくりだっただろう。反省して考え方や態度を改めるかもしれないけれど、多分本質がこうだし、周囲の人に対する(特に目下と思う人)に対するリスペクトがないから、どこかに修行にでも行かなくては徳を積むのは難しそう。本当の北海道出身でないことに、多少の救いを感じている。
2024年04月13日
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長谷川岳議員は、「YOSAKOIソーラン祭り」を始めた人と思い、最初は多少評価していたが、もうかばうのも無理。きっかけになった飛行機での客室乗務員への叱責は、明らかに意味のないひどいもののように思う。航空会社への不満ならば、乗務員へではなく会社への指摘で良いはずで、他の乗客がそれで喜ぶとでも思ったのだろうか。国会議員は運賃を払わなくて良かったと思うが、本当に何様だと勘違いしているのか。時代のせいにするなんて、どんな爺様ですか。人としてどうかと思います。道民として恥ずかしい。道産子でなくて良かった。吉幾三の告発で物議の自民党・長谷川議員 パワハラ報道受け「時代に即した表現方法に変えて参ります」3/28(木) スポニチ長谷川岳・参院議員が北海道庁職員らを厳しく叱責、鈴木知事「改めるべきだ」 読売
2024年03月29日
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一連の茶番劇を夫は面白がってみている。私はさほど見たくないけれど、居間にいると目に入るので何となく見ていたが、三人の顔を見ていたら少し興味が湧いた。世耕氏は顔がグローブに見えるほどに頑丈な面の皮で、これはこれで凄いと思う。開き直りもここまで来たら仲間内には評価されるのだろうか。西田氏は自分には裏金化の直接的な責任はないと確信しているせいか、幹部に対して腹を立てている。しかし、この人は一歩間違えると部下にはパワハラ体質なのかもしれないと感じる。だから、部下も本当のことは言えずに隠していたのも考えられる。北海道出身議員という意味で身内びいきかもしれないが、橋本さんは三人の中では責任を感じているように見えた。しかし、お神輿に乗っていただけでは政治家とは言えない。それにしても、そんなに長く政治家をやっているんだと驚く。もう、いいんじゃないですか。政治家を卒業して、正直に自民党の暗部を告発してくれたら、第三の人生はまっとうに生きれますよ。還流経緯、謎深まる 自民内輪もめ、信頼回復遠く 安倍派「知らない」連発・政倫審 3/15(金) 7:05 時事通信 14日に開かれた参院政治倫理審査会では、自民党安倍派(清和政策研究会)による政治資金パーティー収入裏金化の経緯を巡って新事実が明らかになるかが焦点となったが、出席者は一様に「関知せず」との立場を強調した。 出席者同士が批判を浴びせる内輪もめの様相も呈し、裏金事件の収拾を図りたい岸田政権の思惑は空転し続けている。 「肝心な記憶はなくして、それ以外は雄弁に語る。それだけで信用できない」。参院政倫審で質問に立った立憲民主党の蓮舫氏は、一段と声を張り上げた。 面罵されたのは、この日最も注目を集めた自民の世耕弘成前参院幹事長だ。先に開かれた衆院政倫審では、2022年8月の幹部会合で裏金還流の復活を協議した際の証言に食い違いが表面化。いったん廃止が決まった還流の復活を「誰が決めたのか」が違法性の認識にも関わる焦点と目された。 世耕氏は同会合で、故安倍晋三元首相による還流廃止の方針を「守るべきだと言った」と主張。その上で、「各議員個人のパーティー券を清和会として買うなど、適法に対応するアイデア」が上がり、自らは賛同したと明かした。 だが代替案の提案者が誰かと畳み掛けられると、「記憶にない」を連発。5年で約1500万円に上る自身への裏金還流について「責任が重く多忙な役職に切れ目なく就き続けた」ことを理由に把握できなかったと釈明する世耕氏に対し、公明党も質疑で「正直申し上げてひどいありさまだ」(竹谷とし子氏)とあきれ気味に指摘した。 疑惑はますます広がっている。改選を迎える参院議員にパーティー券収入を全額還流させていた可能性を問われた世耕氏は、「各議員への還付状況や議員の声を聞くと、そういう運用がなされていたもようだ」と事実上認めた。 改選期の参院議員だけを対象にした特別な裏金還流に対し、質疑では「選挙に使われたのではないか」(国民民主党の舟山康江氏)との見方が浮上。各議員への確認を求められた世耕氏は、「収支報告を見れば分かるのではないか」と投げやり気味にあしらった。還流の経緯を知る「キーパーソン」と目される森喜朗元首相に、参院安倍派トップとして事情を聞かなかったのか問われると、「決めつけは問題がある。誰がいつ(還流開始を)決めたかははっきり言って分からない」とけむに巻いた。 この日出席した西田昌司、橋本聖子両氏も世耕氏と同様、裏金還流について「全く知らなかった」(西田氏)「報道されて初めて知った」(橋本氏)と説明した。西田氏は「私たちのような何も知らない受動的な人間と、主導的な人では全く立場が違う」とも強調。世耕氏の答弁に「聞いていて全く納得できない」と不満をあらわにし、安倍派幹部に「自ら進退を考えるべきだ」と迫る一幕もあった。 真相解明に乏しいばかりか、仲間内の泥仕合の格好になった審議内容に、ある閣僚は「これでは国民の疑念は晴れない」と厳しい表情を浮かべた。蓮舫氏は質疑後、記者団に「政倫審の限界を感じた」と述べ、今後、証言次第で偽証罪が問われる証人喚問なども視野に入れるべきだとの認識をにじませた。
2024年03月15日
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裏金「納税するつもりない」 詳細は「知らない」 安倍派幹部4人が言い張る根拠の「今さら感」東京新聞 2024年3月2日 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、不記載が5年間で総額約13億5000万円もあった安倍派の幹部4人が出席した1日の衆院政治倫理審査会。いつ裏金づくりが始まり、なぜやめられなかったのか。国民が抱く不信と疑念に対し、4人は「反省」を口にしたが、詳細は「知らない」「存じ上げない」と異口同音に繰り返した。裏金を国会の議員事務所で保管して秘書の判断で支出していたのに、納税を否定するなど、国民感情を逆なでするような責任逃れの弁明が相次いだ。(井上峻輔)◆過去の経緯、森喜朗元首相に確認する事も拒む 裏金づくりがいつから始まったかについて、安倍派で事務総長を務めた西村康稔前経済産業相は「歴代会長と事務局長との間で長年慣行的に扱ってきたことだ。判然としない」と回答。塩谷立元文部科学相も「二十数年前から始まったのではないかと思うが、明確な経緯は承知していない」と述べるにとどめた。 それならば、過去に派閥会長を務めた森喜朗元首相に確認すればいいのではないか。野党側から森氏に尋ねるよう求められたが「私が聞くと口裏を合わせたと言われかねない」(西村氏)と応じず、違法行為が長年、行われてきた実態は分からないままだった。◆還流復活のいきさつも、うやむやもうひとつの大きな疑問は、かつて派閥会長だった安倍晋三元首相がノルマを超えたパーティー券収入の還流中止を決めたのに再開された経緯だ。 いつ誰が復活を決断したかについて、経緯を知らないと話した西村氏の後任で事務総長になった高木毅前国対委員長は「誰がどんな形でそうしたのかは、私には分からない」と答弁し、真相を確認しようとする姿勢すら示さなかった。塩谷氏も曖昧な説明を続け、謎の解明には至らなかった。 裏金に関し、事務総長としての監督責任を問われた松野博一前官房長官は「道義的な責任はあると思うが、不記載の監督責任を求められるものではない」と開き直った。◆松野博一前官房長官は事務所金庫に800万円 裏金の扱いや使い道に関しても「国民感覚とかけ離れた永田町の常識」(塩谷氏)が明るみに出た。松野氏は国会内の自らの事務所で約800万円の裏金を保管していたことを認め、立憲民主党の枝野幸男前代表は「金庫の中に自由に使えるお金が800万円もあった。それに所得税がかからないのは理不尽だ」と追及した。 政治活動以外に使った分や未使用分は雑所得として所得税の課税対象になり得るが、松野氏は「会合費など政治目的と認められるものに支出し、領収書もある」と強弁。塩谷氏も「政治活動に使用しているので、納税するつもりはない」と言い切った。◆「納税者は納得できない」 枝野氏は「今になって政治活動だったから払えませんと言っても納税者は納得できない」と厳しく批判。与党の公明党の中川康洋氏ですら「不記載分の収入に支出を近づけるため、領収書をかき集めたのではないかと思えてしまう」と不信感を示したが、説得力のある弁明は聞かれなかった。男性は政治ショーが好きなのか、昨日は国会中継の間、夫は飽きもせずにテレビを見ていた。私は見ていると腹が立つばかりなので、チラチラと見るだけ。それだけでも、政治家っていうものはグローブのような面の皮なんだなあと呆れる。こんなことを続けることができるのは、呆れて無関心になる国民を増やそうとする自民党の戦略なのか。国民の政治離れは自民党に利することが多いからねえ。それでいいのか、日本人!
2024年03月02日
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「記憶にございません」10連発 盛山文科相、教団接点巡り答弁迷走2/8(木) 朝日新聞 8日の衆院予算委員会では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点が指摘されている盛山正仁文部科学相に質問が集中した。盛山氏は「記憶にございません」を午前中の審議だけで10回以上も連発。迷走する答弁に、野党は批判を強めている。立憲民主党の藤岡隆雄氏が真っ先に質問したのは、教団側と事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書に署名したとされる問題だ。 盛山氏は「報道で書いてあるのでサインをしたかもしれないが、私は記憶にございません」と答弁した。 藤岡氏が「サインは否定できないのか」とたたみかけると、盛山氏は「サインしたかの記憶はありません」としつつも「可能性はゼロとは言いがたい」とあいまいな答えに終始。教団側へ確認するよう求められても、現在は関係を断っているとして「こちらから連絡をするつもりはございません」と突っぱねた。「記憶にない」のニュースで思い出したのは、かつて仕事をしていた頃の恐怖の思い出だ。当時の私は猛烈に多忙であった。やりがいのある仕事で、一時は「天職かもしれない」とすら感じ、ずっと続けたいと思っていた。しかし、忙しさで疲労とストレスが重なってきたのだろう。一度作成した資料や報告書などを書いたことを忘れ、一から作ってしまったことがある。提出してホッとしてから目の前の書類ファイルを開くと、ほぼ出来上がった書類があった時の驚き。さらに、一度打ち合わせをしたことがスポッと記憶から抜け落ち、同僚に「あの件で打ち合わせしなくちゃね」と言った時、彼らが驚いたような顔をして、「それ、この前話し合ったでしょう?」と言われた時の衝撃。(慌ててファイルを開くと、確かに打ち合わせをしていたことがわかった。ただ、確認するまではみんなが私をからかっているのか、意地悪をしているのではないかと疑った)こう書いていても、少し前のことのように冷や汗が出そうである。そんなことがあっても、周囲の人は「忙しすぎるんだよ」「無理しない方がいい」と言ってくれたけれど、私はアルツハイマーではないかと、とても不安だった。それから、どんな小さなことでもメモをして、毎朝その手帳を見直すことをしたりして、何とかひどい失敗には至らなかった。しかし、それはさらにストレスフルなことであり、この仕事をこれ以上続けることは無理だと思うようになった。今考えると、やはり私の能力以上の仕事を抱えたことで脳細胞に混乱をきたしていたのかもしれないと思う。だから、本当に記憶がなくなることは理解できるし、そうであったら気の毒だとも思う。だが、そんなときに平然と「記憶にない」と人前で言えるということは信じがたい。他人のことはわからないが、私の場合は記憶が飛んで周囲に迷惑をかけてはいけないと思っていたから、仕事に関係のある人には「私は忘れっぽいから、変だと思ったら言ってね」とか、「このことは絶対に忘れてはいけないことだから、みんなも覚えていてね」と言いふらすようにした。しかし、それは楽しいことではなく、「恥も外聞もなく」という感じで、恥をしのんでのことだった。(そのせいもあり、周囲の人や仲間たちは、自分が物忘れや言葉を忘れたら「みらい(私のこと)病が移った」なんて言うようになってしまった)それも楽しいことではないので、無関係の人に自分の健忘症(別名みらい病?)を言う気にはなれなかった。そんなことを考えると、盛山正仁文部科学相が「記憶にございません」と言い続けるのは、自分を守るためというよりは、変な使命感か責任感のような気がする。少なくても、国民への使命感や責任感ではないだろう。
2024年02月09日
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今までは、みんなやってきたことなのだろう。多分、多くの政治家をとりまく人たちには常識だったであろうことは、想像に難くない。今回は検察は本気のように見えるが、でも…それも疑いの目を持ってしまうのはなぜだろう。ともあれ、政治をもっと国民のためのものに取り戻すためにも、検察ガンバレとエールを送っておこう。安倍派「裏金」9千万円超議員も 特捜部、還流の経緯捜査12/7(木) 共同清和会の議員が“裏金処理”を告白 パー券収入過少記載問題、特捜部が注目する“ノルマ番付”議員の名前は?12/7(木) デイリー新潮松野官房長官に裏金1千万円超か パーティー収入還流、政権内に波及12/8(金)朝日岸田首相が派閥離脱を表明、政治への信頼回復へ「先頭に立つ」12/7(木) 岸田総理には何も期待しないけれど、この期に至っても意味不明でわけがわからん。「総理・総裁の任にあるうちは派閥を離れるのが適切な対応」なんて、今更ですか?それで信頼回復につながるなんて、本気で思っているわけじゃないでしょうね。きっと、自民党の方々も先頭に立ってもらいたくないと思っているかもしれないけれど、自分が先頭になって大改革をしなくちゃという使命感を持つ人もいないのだろう。みんな同じ穴の貉だもんね。多分、共産党以外の野党の人達も…。どうする、日本の政治家達。
2023年12月08日
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野党「国民が幻滅」「退陣すべき」 岸田内閣支持率29%で過去最低10/16(月) 19:33 朝日 朝日新聞社が14、15日に実施した全国世論調査で、岸田文雄内閣の支持率が大幅に下落し、発足以来最低の29%となった。他の報道機関の調査でも同様の傾向となっており、野党は20日召集の臨時国会で攻勢を強める構えだ。(後略)はい、随分前に幻滅していますし、全く期待できなくなってしまいました。産経・FNN合同世論調査 内閣支持率最低にざわつく自民 経済対策への期待も低く10/16(月) 産経新聞社とFNNが14、15両日に実施した合同世論調査で、岸田文雄内閣の支持率は政権発足後最低の35・6%、不支持率は最高の59・6%となり、自民党内に動揺が広がった。物価高に対する不満が直撃したとみられ、月内に取りまとめる経済対策への期待も低い。反転攻勢に向けた妙案は見当たらない。こちらの調査では、まだ35・6%の支持があるんですね。岸田氏の「聞く力」は聞くだけで何もできないということや、耳障りの良い言葉には何の意味もないということがみんなわかってしまいました。なのに、野党にもあまり期待できないとなると、私たちは政治への関心を失い、自分の身を守ることに専念するのは仕方ないですね。でもそれが、このような政治家たちを育てたということでもあるわけでしょう。せめて、自ら他国の争いに巻き込まれないようにと願います。
2023年10月17日
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今朝の北海道新聞でこの記事を読み、強く共感した。しかし、道新では全文コピーできなかったので、どこかに同じ内容が掲載されていないかと探したら、沖縄タイムスで見つけたのでコピーしておく。識者コラム「現論」「少子化の原因は男女不平等 断片的対策で解決せず」 中満泉沖縄タイムス 2023年6月9日 政治的、経済的、社会的な男女格差の諸調査を見ると、日本は先進国の最下位というだけでなく、世界でも底辺近くにある。法制度上の男女差別はほぼないが、長く続いた慣習や社会文化に基づく不平等を解消するには、社会の隅々であらゆる方策を組み合わせて実施し、包括的、戦略的に思い切った改革を進める必要がある。 過去30年にわたって上昇せず、先進国では下位に転落した平均年収とともに、ジェンダー不平等が少子化の大きな原因であることは間違いない。まずしっかり理解する必要があるのは、少子化問題は社会の構造的な問題の帰結であって、根本的な問題に対応しなければ、断片的対策では解決しないということだ。 「世界人口白書2023」の発表に際し、国連人口基金(UNFPA)のカネム事務局長も「職場や家庭での性差別といった構造的な状況が、不本意ながら子どもを持つことができない状況をいかに助長してきたかを、経験と調査は示している」とし「問題視されるべきは不平等である」と述べている。▽女性が流出 先進国ではジェンダー格差と出生率の間に関連性があることが経済協力開発機構(OECD)の分析で明らかになっており、内閣府の資料もジェンダー格差が少ないほど出生率が高まる傾向があることを示している。 男女にかかわらず取得できる育児休業制度があっても、男女間の賃金格差が大きければ男性が育休を取るのは難しい。日本で女性の平均賃金は男性の約7割、非正規雇用も多い。非正規の場合、出産後の離職率も高い。出産・離職後にシングルマザーになれば、貧困に陥る可能性もあるわけで、合理的に見れば出産は経済的なリスクとなっている。 女性も男性も将来に不安を感じ結婚や出産をためらう社会状況の中で、児童手当や婚活支援といった断片的な方策が効果を発揮することはまずない。安定した雇用が少なく、男尊女卑的な文化の残る地域から女性が都市部に流出していく。そして賃金が上がらない日本からチャンスを求めて海外移住が増加している。過去最高を記録した昨年の55万人のうち、3人に2人は女性だった。 人口動態から見て少子化対策は2030年までがラストチャンス。これを肝に銘じて、深く根付く不平等な慣習や社会構造にメスを入れ、女性も男性も一人一人が将来に希望を持ち、安心して働きながら子どもを育てられる環境を早急に整えなければならない。 若い世代が安定した雇用と収入を得ること、ひとり親でも不安なく子育てができる社会にすること、現在OECD加盟国で最低レベルの教育への公的支出を増やすこと、長時間労働などあしき習慣をなくすこと、そして職場や学校などあらゆる場所でのジェンダー不平等を正していくことが必要だ。▽男性は高げた脱いで 政治、行政、企業や教育機関などの意思決定レベルで、女性の数を大幅に増やすことは、こういった改革を推し進めることに貢献する。クオータ制など、人事決定で女性を増やしていく特別措置は大きな効果がある。 「女性にげたを履かせるのか」という反論がある。逆である。日本で生まれ育ち教育を受けた私は、日本社会では生まれ落ちた瞬間から目に見えないジェンダー差別や偏見、男女の役割についての「刷り込み」が網の目のように張り巡らされていることに海外に出て初めて気付いた。男性が意識せず履いている高げたを脱いでもらうための措置が必要なのだ。 同質性の高い組織よりも多様な構成員を持つ組織の方がパフォーマンスが良いことは各種の研究から明らかで、これは日本社会全体の活性化にも直結する。 日本の場合、特に政治の分野で女性が圧倒的に少ないことが、改革が実現しない大きな理由だろう。そんな中、4月の全国315の区・市議会選挙で女性議員が過半数となった地域がいくつか誕生した。生活に直結する地方議会から、生活者の視点で変革を進めていく大きな動きが生まれてくることに期待したい。(国連事務次長) × × なかみつ・いずみ 1963年、東京都生まれ。早稲田大卒、米ジョージタウン大修士。89年に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)入りし、国連勤務を開始。一橋大教授(2005~08年)を経て平和維持活動(PKO)局や国連開発計画(UNDP)幹部を歴任した。17年から軍縮担当上級代表(事務次長)。(共同通信)わたしがいつも感じているモヤモヤを、すっきりさせていただいたような気がする。ありがとうございます。
2023年06月09日
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超党派「LGBT議連」会合へ 理解増進はかる法案議論か2/7(火) 6:32 岸田首相の秘書官の差別発言が波紋を広げる中、性的マイノリティーに関する超党派の議員連盟が、8日、会合を開くことがわかった。岸田首相「国民に誤解を生じさせたことは遺憾であり、また不快な思いをさせてしまった方々に、おわびを申し上げます」6日、岸田首相は、政府与党の会議で更迭した秘書官の発言を謝罪したが、国会では、野党が同性婚をめぐる首相答弁などを追及した。こうした中、超党派の議連が8日、会合を開く予定で、2021年、自民党内の反対意見で国会提出が見送られた、性的マイノリティーへの理解増進を図る法案についても議論するものとみられる。「LGBT議連」会長代理 自民・稲田議員「(今回の発言は)あまりにも理解がないなということを感じました。成立に向けて頑張っていきたい」取材に対し、議連幹部の自民党・稲田議員は成立への強い意欲を示し、茂木幹事長も会見で「提出に向けた準備を進めていきたい」と述べた。これでLGBTへの理解が広がるようなら、更迭された秘書官の差別発言のおかげか。自民党の頑固なおじさん達も、今は文句言えそうもないですし。皮肉なものですね。理解推進だけではなく、同性婚問題や夫婦別姓問題も同時に進めてほしい。
2023年02月07日
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骨しかない民主主義「安倍デモクラシー」の果ての岸田政治山口二郎・法政大教授 2023年2月7日 第2次安倍政権の約7年8カ月で、日本の民主主義がモデルチェンジしてしまったことを痛切に感じる。 民主主義が「決める人を決める」ところまでで止まってしまう。選ばれた人がどのような理屈でどのような政策をとるかはほとんど白紙委任され、説明責任を果たさない。これが「安倍デモクラシー」だ。 選挙は経ているし、言論の自由もある。民主主義といわざるをえないが、非常に限定された形で民主主義が作動するように変わってしまった。抵抗力が無くなった いわゆる55年体制の時代は、野党も世論ももっと抵抗力があった。よく、比喩的に(重要法案は1回の国会で1本しか成立しないという)「一国会一法案」などと言われたように、重要な政策転換はそう簡単にはできなかった。 しかし、今回の安全保障関連3文書の改定では、国会の議論もないまま閣議決定し、その後首相が外国に説明して、既成事実にしてしまう。いかにも国民と国会をバカにしたやりかただ。 岸田文雄首相は首相に就いた当初は、安倍政治から変わったと見せようとした部分もあったが、実際には政治的な手法は安倍政権とまったく同じだ。(以下略)書かれている内容には共感するけれど、一つだけよくわからない。山口氏は「骨しかない」と書かれているが、骨もあるのかどうか怪しいものだ。つまりは、国民自身が骨なしになってしまったということか。そういえば、故安倍氏も岸田氏も「骨太の方針」なんていっているけど、私には何が骨太なのかいまだにわからぬまま。私の理解不足なのだろうけど、正直な気持ちは「ないものをあるように見せているんじゃないか?」
2023年02月07日
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帰宅して、野田元首相の安倍元首相追悼演説全文を読んだ。野田氏って本当に素晴らしい人だと感動したので、コピペしておく。もう一度、野田さんに総理になってほしい。手ごわい論敵だが「心優しい気遣いの人でもあった」野田元首相の安倍元首相追悼演説(全文)10/25(火) 16:14配信暴挙に対して激しい憤りを禁じ得ない野田:本院議員、安倍晋三元内閣総理大臣は、去る7月8日、参院選候補者の応援に訪れた奈良県内で、演説中に背後から銃撃されました。搬送先の病院で全力の救命措置が施され、日本中の回復を願う痛切な祈りもむなしく、あなたは不帰の客となられました。享年67歳。あまりにも突然の悲劇でした。政治家としてやり残した仕事、次の世代への伝えたかった思い、そして、いつか引退後に昭恵夫人とともに過ごすはずであった穏やかな日々、全ては一瞬にして奪われました。 政治家の握るマイクは単なる言葉を通す道具ではありません。人々の暮らしや命が懸かっています。マイクを握り、日本の未来について前を向いて訴えているときに後ろから襲われた無念さはいかばかりであったか。あらためて、この暴挙に対して激しい憤りを禁じ得ません。 私は生前のあなたと、政治的な立場を同じくするものではありませんでした。しかしながら、私は前任者としてあなたに内閣総理大臣のバトンを渡した当人であります。 わが国の憲政史には101代、64名の内閣総理大臣が名を連ねます。先人たちが味わってきた重圧と孤独を我が身に体したことのある1人としてあなたの非業の死を悼み、哀悼の誠をささげたい。そうした一念のもとに、ここに皆さまのご賛同を得て、議員一同を代表し、謹んで追悼の言葉を申し述べます。あなたの周りを取り囲むひときわ大きな人垣 安倍晋三さん、あなたは昭和29年9月、のちに外務大臣などを歴任された安倍晋太郎氏、洋子さまご夫妻の次男として東京都に生まれました。父方の祖父は衆議院議員、母方の祖父と大叔父はのちの内閣総理大臣という政治家一族です。幼いころから身近に政治があるという環境の下、公のために身を尽くす覚悟と気概を学んでこられたに違いありません。成蹊大学法学部政治学科を卒業され、いったんは神戸製鋼所に勤務したあと、外務大臣に就任していた父君の秘書官を務めながら、政治への志を確かなものとされていきました。 そして、父、晋太郎氏の急逝後、平成5年、当時の山口1区から衆議院選挙に出馬し、見事に初陣を飾られました。38歳の青年政治家の誕生であります。私も同期当選です。初登院の日、国会議事堂の正面玄関にはあなたの周りを取り囲むひときわ大きな人垣ができていたのを鮮明に覚えています。そこにはフラッシュの閃光を浴びながら、インタビューに答えるあなたの姿がありました。私にはその輝きはただまぶしく見えるばかりでした。 その後のあなたが政治家としての階段を瞬く間に駆け上がっていったのは周知のごとくであります。内閣官房副長官として北朝鮮による拉致問題の解決に向けて力を尽くされ、自由民主党幹事長、内閣官房長官といった要職を若くして歴任したのち、あなたは平成18年9月、第90代の内閣総理大臣に就任されました。戦後生まれで初、よわい52、最年少でした。 大きな期待を受けて船出した第1次安倍政権でしたが、翌年9月あなたは激務が続く中で持病を悪化させ、1年あまりで退陣を余儀なくされました。順風満帆の政治家人生を歩んでいたあなたにとっては、初めての大きな挫折でした。もう二度と政治的に立ち上がれないのではないかと思い詰めた日々が続いたことでしょう。 しかし、あなたはそこで心折れ、諦めてしまうことはありませんでした。最愛の昭恵夫人に支えられて体調の回復に努め、思いを寄せる雨天の友たちや、地元の皆さまの温かいご支援にも助けられながら反省点を日々ノートに書き留め、捲土重来をします。挫折から学ぶ力と、どん底から這い上がっていく執念で、あなたは人間として、政治家として、より大きく成長を遂げていくのであります。何度でもやり直せる社会を自ら実践 かつて、再チャレンジという言葉で、たとえ失敗しても何度でもやり直せる社会を提唱したあなたは、その言葉を自ら実践してみせました。ここにあなたの政治家としての真骨頂があったのではないでしょうか。あなたは諦めない、失敗を恐れないということを説得力持って語れる政治家でした。若い人たちに伝えたいことがいっぱいあったはずです。その機会が奪われたことは誠に残念でなりません。 5年の雌伏を経て、平成24年、再び自民党総裁に選ばれたあなたは、当時内閣総理大臣の職にあった私と以降、国会で対峙することとなります。最も鮮烈な印象を残すのは平成24年11月14日の党首討論でした。私は、議員定数と議員歳費の削減を条件に衆議院の解散期日を明言しました。あなたの少し驚いたような表情、その後の丁々発止、それら一瞬一瞬を決して忘れることができません。それらは与党と野党第一党の党首同士が互いの持てる全てを懸けた火花散らす真剣勝負であったからです。 安倍さん、あなたはいつの時も手ごわい論敵でした。いや、私にとっては敵のような政敵でした。攻守を替えて、第96代内閣総理大臣に返り咲いたあなたとの主戦場は、本会議場や予算委員会の第1委員室でした。少しでも隙を見せれば容赦なく切りつけられる張りつめた緊張感、激しくぶつかり合う言葉と言葉、それは1対1の果たし合いの場でした。激論を交わした場面の数々がただ懐かしく思い起こされます。残念ながら、再戦を挑むべき相手はもうこの議場には現れません。人生の悲哀を味わい、どん底の惨めさを知り尽くせばこそ 安倍さん、あなたは議場では戦う政治家でしたが、国会を離れ、ひとたびかぶとを脱ぐと、心優しい気遣いの人でもありました。それは忘れもしない平成24年12月26日のことです。解散総選挙に敗れ、敗軍の将となった私は、皇居であなたの親任式に前総理として立ち会いました。同じ党内での引き継ぎであれば談笑が絶えないであろう控室は、勝者と敗者の2人だけが同室となる、しーんと静まりかえって気まずい沈黙だけが支配します。その重苦しい雰囲気を最初に変えようとしたのは安倍さんのほうでした。あなたは私のすぐ隣に歩み寄り、お疲れさまでしたと明るい声で話し掛けてこられたのです。 野田さんは安定感がありましたよ。あのねじれ国会でよく頑張り抜きましたね。自分は5年で返り咲きました。あなたにもいずれそういう日がやってきますよ。温かい言葉を次々と口にしながら、総選挙の敗北に打ちのめされたままの私をひたすらに慰め、励まそうとしてくれるのです。その場はあたかも傷ついた人を癒やすカウンセリングルームのようでした。残念ながら、そのときの私にはあなたの優しさを素直に受け止める心の余裕はありませんでした。でも、今なら分かる気がします、安倍さんのあのときの優しさがどこから注ぎ込まれてきたのかを。 第1次政権の終わりに、失意の中で、あなたは入院先の慶應病院から傷ついた心と体にまさにむち打って、福田康夫新総理の親任式に駆けつけました。わずか1年で辞任を余儀なくされたことは誇り高い政治家にとって耐えがたい屈辱であったはずです。あなたもまた、絶望に沈む心で控室での苦しい待ち時間を過ごした経験があったのですね。あなたの再チャレンジの力強さと、それを包む優しさは、思うに任せぬ人生の悲哀を味わい、どん底の惨めさを知り尽くせばこそであったのだと思うのです。 安倍さん、あなたには謝らなければならないことがあります。それは平成24年暮れの選挙戦、私が大阪の寝屋川で遊説をしていた際の出来事です。総理大臣たるには胆力が必要だ。途中でおなかが痛くなっては駄目だ。私はあろうことか、こうした気持ちの勢いに任せるがまま、聴衆の前でそんな言葉を口走ってしまいました。他人の身体的な特徴や病を抱えている苦しさを揶揄することは許されません。語るも恥ずかしい大失言です。謝罪の機会を持てぬまま時が過ぎていったのは、永遠の後悔です。今あらためて、天上のあなたに深く、深くおわびを申し上げます。人との距離感を縮める天性の才があった 私からバトンを引き継いだあなたは、7年8カ月あまり内閣総理大臣の職責を果たし続けました。あなたの仕事がどれだけの激務であったか、私にはよく分かります。分刻みのスケジュール、海外出張の高速移動と時差で疲労は蓄積。その毎日は、政治責任を伴う果てなき決断の連続です。容赦ない批判の言葉のやいばを投げつけられます。在任中、真の意味で心休まるときなどなかったはずです。 第1次政権から数え、通算在職日数3188日。延べ196の国や地域を訪れ、こなした首脳会談は1187回。最高責任者としての重圧と孤独に耐えながら、日本一のハードワークを誰よりも長く続けたあなたに、ただただ心からの敬意を表します。 首脳外交の主役として特筆すべきは、あなたがまったくタイプの異なる2人の米国大統領と親密な関係を取り結んだことです。理知的なバラク・オバマ大統領を巧みに説得して広島にいざない、被爆者との対話を実現に導く。片や、強烈な個性を放つドナルド・トランプ大統領の懐に飛び込んで、ファーストネームで呼び合う関係を築いてしまう。あなたに日米同盟こそ日本外交の基軸であるという確信がなければ、こうした信頼関係は生まれなかったでしょう。ただ、それだけではなかった。あなたには、人と人との距離感を縮める天性の才があったことは間違いありません。一度だけ総理公邸の一室でひそかにお会いした 安倍さん、あなたが後任の内閣総理大臣となってから、一度だけ総理公邸の一室でひそかにお会いしたことがありましたね。平成29年1月20日、通常国会が召集され、政府四演説が行われた夜でした。前年に天皇陛下の象徴としてのお務めについてお言葉が発せられ、あなたは野党との距離感を推し量ろうとされていたのでしょう。2人きりで陛下の生前退位に向けた環境整備について1時間余り語らいました。お互いの立場は大きく異なりましたが、腹を割ったざっくばらんな議論は次第に真剣な熱を帯びました。そして、政争の具にしてはならない、国論を二分することのないよう立法府の総意をつくるべきだという点で意見が一致したのです。国論が大きく分かれる重要課題は、政府だけで決め切るのではなく、国会で各党が関与した形で協議を進める。それは、皇室典範特例法へと大きく流れが変わる潮目でした。 私が目の前で対峙した安倍晋三という政治家は、確固たる主義主張を持ちながらも、合意して前に進めていくためであれば、大きな構えで物事を捉え、飲み込むべきことは飲み込む冷静沈着なリアリストとして柔軟な一面を併せ持っておられました。あなたとなら、国を背負った経験を持つ者同士、天下国家のありようを腹蔵なく論じ合っていけるのではないか、立場の違いを乗り越え、どこかに一致点を見いだせるのではないか。以来、私はそうした期待をずっと胸に秘めてきました。 憲政の神様、尾崎咢堂は、当選同期で長年の盟友であった犬養木堂を五・一五事件の凶弾で失いました。失意の中で、自らを鼓舞するかのような天啓を受け、かの名言を残しました。人生の本舞台は常に将来に向けて在り。 安倍さん、あなたの政治人生の本舞台は、まだまだこれから先の将来にあったはずではなかったのですか。再びこの議場で、あなたと言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった。勝ちっぱなしはないでしょう、安倍さん。耐え難き寂寞の念だけが胸を締め付けます。この寂しさは、決して私だけのものではないはずです。どんなに政治的な立場や考えが違っていても、この時代を生きた日本人の心の中に、あなたの在りし日の存在感が、今、大きな空隙となってとどまり続けています。暴力の狂気に打ち勝つ力は、言葉にのみ宿る その上で申し上げたい。長く国家のかじ取りに力を尽くしたあなたは、歴史の法廷に永遠に立ち続けなければならないさだめです。安倍晋三とは、いったい何者であったのか。あなたがこの国に残したものはなんだったのか。そうした問いだけが、いまだ宙ぶらりんの状態のまま日本中をこだましています。その答えは長い時間を掛けて、遠い未来の歴史の審判に委ねるしかないのかもしれません。 そうであったとしても、私はあなたのことを問い続けたい。国の宰相としてあなたが残した事跡をたどり、あなたが放った強烈な光も、その先に伸びた影も、この議場に集う同僚議員たちと共に、言葉の限りを尽くして問い続けたい。問い続けなければならないのです。なぜなら、あなたの命を理不尽に奪った暴力の狂気に打ち勝つ力は、言葉にのみ宿るからです。 暴力やテロに民主主義は屈することは絶対にあってはなりません。あなたの無念に思いを致せばこそ、私たちは言論の力を頼りに、不完全かもしれない民主主義を少しでもより良きものへと鍛え続けていくしかないのです。 最後に、議員各位に訴えます。政治家の握るマイクには、人々の暮らしや命が懸かっています。暴力にひるまず、臆さず、街頭に立つ勇気を持ち続けようではありませんか。民主主義の基(もとい)である自由な言論を守り抜いていこうではありませんか。真摯な言葉で建設的な議論を尽くし、民主主義をより健全で強靱なものへと育て上げていこうではありませんか。 こうした誓いこそが、マイクを握りながら不意の凶弾に倒れた故人へ私たち国会議員がささげられる何よりの追悼の誠である、私はそう信じます。この国のために重圧と孤独を長く背負い、人生の本舞台へ続く道の途上で天に召された安倍晋三元内閣総理大臣。戦い続けた心優しき1人の政治家の御霊にこの決意を届け、私の追悼の言葉に代えさせていただきます。安倍さん、どうか安らかにお眠りください。
2022年10月25日
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「丁寧に」「しっかりと」「検討する」「適材適所」「総合的判断」…これは、総理になった人に共通する口癖なのだろうか。彼らの「しっかりと」は、「しっかりと無視する」みたいだし、「丁寧に」は「言葉遣いを丁寧に」ということのようだ。岸田総理は「聞く力」が得意だったと思うが、「聞くだけの力」だろう。さらに、想像以上に空気を読めない人のようだし、人の心をつかむのはとても下手。もう何も期待しなくなった私だが、ご子息の首相秘書官起用が「適材適所」には唖然。息子だから「深夜・休日を問わず対応できる」みたいなことを言ったようだが、それってダメでしょう。息子なら過労死させても文句いわれないとでも思ったの?それにですね、秘書官が総理の息子だったら、周囲がどれだけ気を遣うか想像もできないのだろうか。もう、何とかしてください。
2022年10月07日
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一応、記録として残しておこう。安倍元首相国葬挙行、賛否割れ 弔意強制批判も、4200人参列9/27(火) 16:59配信 共同 安倍晋三元首相の国葬が27日、東京・日本武道館で執り行われた。210を超える国と地域、国際機関の代表団を含め、政府発表によると国内外から4183人が参列。ただ法的根拠や概算16億円超の国費支出を巡って世論の賛否が割れた。事実上の弔意の強制につながるとの批判も根強く、一部の野党は欠席した。警察は最大約2万人を投入し、厳戒態勢で警備や要人警護に当たった。首相経験者の国葬は戦後2例目で吉田茂元首相以来、55年ぶりとなった。 会場近くの九段坂公園には一般向けの献花台が設けられ長い列ができ、約2万3千人が訪れた。一方、国会前など各地で抗議集会が開かれた。「国葬反対」国会前で集会 1万5000人が抗議9/27(火) 時事通信 「世論分断」「旧統一教会」に焦点 安倍氏国葬めぐり海外メディア9/27(火) 20:31 時事通信 27日の安倍晋三元首相の国葬について、海外メディアでは安倍氏の業績などを振り返る一方、世論分断や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる問題に焦点を合わせた報道が目立つ。 AFP通信は安倍氏が「国際的な同盟関係を強化し『アベノミクス』と呼ばれる経済政策を推進したことで知られる」と紹介するとともに、国葬とした岸田文雄首相の決定が「議論と抗議を引き起こした」と伝えた。 米紙ニューヨーク・タイムズは「国葬をめぐり反発に直面する日本」と題する記事で、「国民の怒りは(安倍氏銃撃の)犯人や警備体制ではなく、自民党に向かった」と説明。国葬への賛否が「安倍政権を評価する『国民投票』になっている」と論じた。カナダ公共放送CBCは、安倍氏の生前の功績やスキャンダルに触れながら、旧統一教会との関係が論争となり、岸田内閣の支持率が落ち込んでいると報じた。 国営通信社の中国新聞社は27日、記者の解説動画で、世論調査で6割超が国葬に反対し、岸田内閣の支持率が下落していると報道。「葬式では死者が最も尊敬される」という中国のことわざを紹介し、「今回の安倍氏の葬儀では体現されなかった」と指摘した。上海市共産党委員会の機関紙、新民晩報(電子版)は、岸田首相が掲げる「聞く力」に言及し、「国葬をめぐっては、大多数の国民の声を聞かなかったようだ」と皮肉った。 「歴史修正主義者」と安倍氏への否定的感情が強い韓国では、日本での国葬反対の動きへの関心が高い。聯合ニュースは「東京で国葬に反対するデモが行われるなど反対世論が高まり、国葬が分裂を生んでいる」と報道。先進7カ国(G7)首脳の出席がゼロになったことで「弔問外交に活用するという岸田政権の構想は力を失った」と伝えた。 一方、安倍氏が「日本を代表する親台湾政治家」として広く知られ、熱心な支持者も多い台湾では、日本で国葬反対の声が高まっていることを不思議に思う人が多い。主要紙・聯合報は、国葬の費用、安倍氏の政治的遺産への複雑な評価、自民党と旧統一教会の関係について明確にされていないことが原因だと解説。「岸田首相は弔問外交を展開したい考えだが、国民を十分に納得させるには至っていないようだ」と指摘した。 これから故安倍氏の政治的功罪がちゃんと検証されることを祈る。それがなければ、日本のこれからが危ういと思う。
2022年09月27日
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下記の記事を読み、少しホッとするのは私だけ?国民に選ばれた議員としての矜持を感じます。【独自】国葬欠席を表明した自民・村上誠一郎の「真っ当な思い」9/22(木) 15:00 FRIDAY「反対」の声が日増しに高まっている安倍晋三元首相の「国葬儀」。ついに自民党現職議員から、国葬欠席の声が上がった。元行政改革相で、自民四国ブロック長の重責を担う村上誠一郎氏が、FRIDAYデジタルの取材に応えた。◆国民を代表する議員として、国葬には出席できない「わたしは当初から国葬に反対でした。そのようにずっと申し上げてきたので、欠席させていただくこととしました。国葬を決定する経緯、その基準法、そしてなにより国葬に反対する国民が過半数を超えていることで、結果として、死者にむち打つような国葬論議となってしまったことが悔やまれてならない。国民を代表する立法府の議員としてはこの際、国葬は欠席するしかないではありませんか」村上氏はそういってうつむいた。永眠した人を喧噪の中に置くようなことがあっていいのかとつぶやくように話した。安倍元首相は国葬に値しない為政者だったのだろうか。「英国エリザベス女王の歴史と伝統に彩られた国葬について、女王自らが、生前に自身の国葬協議に参加していたと聞きました。棺はロンドン市内のどのコースを辿り、どのように国民に別れを告げたいか。綿密な準備がなされた上で執り行われたそうです。その結果、あれほど荘厳な国葬を営むことができた。死してなお女王はイギリス国民に向き合いその立場をまっとうしたのです。国葬というのはこういうものではないかと豁然(かつぜん)たる思いです。安倍元首相の国葬は、その時の感情論に流された単なる思いつきで、まして法的根拠もないことから内閣設置法をひねり出した付け焼き刃。はたしてこれで、本当の意味で故人を偲ぶことになるのかと思ったのです」国葬をめぐる議論はますます激しくなっている。法学者たちも、その法的根拠に疑問を呈し発言をしている。21日早朝には、総理公邸近くで70代の男性が自身に火をつけ国葬反対の激しい意思表示をした。目撃した女性が110番通報し、駆けつけた警察官によって火は消し止められたが、病院に救急搬送された男性の容態は不明、消火活動にあたった警官もケガを負うという壮絶な出来事となった。◆政治の独断に国民は納得しない安倍氏国葬について、なぜここまで反対の声が大きくなったのだろうか。「沖縄返還を成し遂げ、非核三原則でノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作元首相や昭和の大改革を断行した中曽根康弘元首相でさえ内閣·自民党の合同葬でした。外国要人が多数弔問に来られ、弔問外交は、きちんと出来たのです。しかし今回は、なんの準備もなく法的根拠がないまま、国民に諮(はか)りもせず、政治の独断で国費投入を決めた。しかも、安倍元首相に限っては国葬がふさわしいと言うにはあまりに納得し難い。まして今、統一教会問題で自民党において中心的な役割を果たしていたのが安倍元首相であったということがわかったのだから、その人を税金で国葬というのは誰だって違和感があるのは当然だと思う」村上氏はこれまで、格差が拡大し続けるアベノミクスを一貫して批判し続けてきた。日銀による国債引き受け総額はまもなく債務超過となる97%に達し、経済政策の失敗による危機的状況に陥っている。村上氏は、国民が耐えがたい物価高に直面していることを憂慮している。さらにモリカケ桜問題、公務員法改正によって行政機能にも大きな支障をきたすことになった安倍政権への評価は、けっして高くないのだ。「統一教会の問題について複雑な思いはありますが、安倍元首相はすでに亡くなられた。亡くなられた方を悼み弔う気持ちは国民も、そして私のなかにも等しくあります。死者への弔いと政治問題がぶつかり合ってしまうような事態を招いたのは、国葬を判断した政府の責任だと思います」岸田政権の内閣支持率は直近の世論調査で29%台と大きく下がった(毎日新聞調べ)。他メディアの調査でも、支持率はことごとく下落している。国葬問題が大きく影響していることは間違いない。「国葬欠席」を表明した村上氏には、党内から「懲罰に値する」という批判の声も出ている。しかし本来、葬式への出欠は個人の内心によって判断されるものではないだろうか。岸田自民党は、その「内心」への干渉を露わにしたために、国民から完全に見放されたのかもしれない。取材・文:岩城周太郎
2022年09月22日
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室井佑月「それでいいのか信を問え」〈週刊朝日〉9/1(木) 6:00配信 私も室井さんと同じ気持ちだ。旧統一教会のことだけではなく、安倍元首相の国葬についても国民の声に耳を傾けてほしい。思えば、岸田総理の国葬決断の早さにはびっくりしたが…。岸田文雄総理 初めて即断即決した「安倍元首相の国葬」が裏目に出て「どん詰まり」9/1(木) 8:03配信 現代ビジネス似合わないことを強行したらダメなようです。
2022年09月01日
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首相、防衛力強化を加速 第2次岸田改造内閣発足08/10 23:49 北海道新聞 第2次岸田改造内閣が10日、皇居での認証式を経て発足した。岸田文雄首相は官邸で記者会見し、内閣改造の狙いについて「有事に対応する『政策断行内閣』として、山積する課題に経験と実力を兼ねそろえた閣僚を起用した」と述べた。留任、新任の少なくとも5人の閣僚が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と接点があったことが判明し、首相は「厳正な関係の見直しを了解した者のみ任命した」と強調した。■旧統一教会と5閣僚接点 首相は重点的な取り組みとして《1》防衛力強化《2》経済安全保障政策《3》新しい資本主義《4》新型コロナウイルス対策《5》子ども政策、少子化対策の強化―の5点を列挙。防衛力強化では「必要となる防衛力の検討、予算規模の把握、財源の確保を一体的かつ強力に進める」とした上で、年末の国家安全保障戦略など防衛3文書の改定に向け、防衛費増額など「安倍晋三元首相の意見も参考にしたい」と語った。安倍氏は国内総生産(GDP)比で2%の確保は「当然だ」と主張していた。 新型コロナ対策を巡っては、全国知事会などから指摘が上がる感染症法上の「2類相当」の見直しを念頭に、「ウィズコロナに向けた新たな段階への移行を、時期を逸することなく進める」との考えを示した。 旧統一教会と接点があった閣僚は加藤勝信厚生労働相、寺田稔総務相、西村明宏環境相、山際大志郎経済再生担当相、岡田直樹沖縄北方担当相。会合への出席や会費の支出を公表した。首相は、教団に関し《1》法令に逸脱する行為があれば厳正に対処する《2》法相など関係閣僚は不法行為の相談、被害者救済に万全を期す―ことを各閣僚に指示した。 賛否が割れる安倍氏の国葬に関しては「今後さまざまな機会を通じて、丁寧に説明を続けたい」とした。 全19閣僚のうち14人が交代し、初入閣は9人。新型コロナのワクチン接種推進担当相は引き続き松野博一官房長官が担う。岸信夫前防衛相は国家安全保障担当の首相補佐官に就いた。 認証式に先立ち、自民党は総務会で、留任の茂木敏充幹事長や新任の萩生田光一政調会長ら党4役を決定。副大臣・政務官人事は12日に行う。(竹中達哉、松下文音)連載・特集 > フォーカス<フォーカス>難局強調、守りの布陣 改造内閣発足 留任・再入閣過半数08/11 05:00「第2次岸田改造内閣 閣僚名簿」首相官邸政治に期待する気持ちも萎えたような私だが、唯一お手並み拝見しようかと思うのは文科大臣(教育未来創造担当)の永岡桂子氏。女性の視点などという話をしていたので、それが本当かどうか見ていこうかという程度だけど。
2022年08月11日
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安倍氏「国葬」を岸田・麻生が決めた「真の目的」…安倍派壊滅の「カウントダウン」が始まった!8/2(火) 6:32 現代ビジネス菅も麻生も進次郎も河野太郎も全員降伏…「安倍後」の日本、岸田政権が最強になってしまう可能性8/2(火) 6:47それぞれの思惑がうごめいているのだろうが、思い通りになって笑う人はいるのだろうか。それはそれとして、私は旧統一教会と政治・経済界の関係をなんとしても明らかにしてほしい。現在でも信者から多額の献金を集め、合同結婚式で家族ごと信者にすることを続けて、詐欺に気付いた被害者が沢山いるというのに、この団体を温存してきた罪は大きい。そこにメスを入れてくれるなら、とりあえずは岸田氏を認めてやってもいいのだが。
2022年08月02日
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自民・福田総務会長 旧統一教会との関係「何が問題?」7/29(金) 23:30福田総務会長「何が問題かよく分からない」“旧統一教会”と自民の関わりは…発言続々 7/29(金) 23:30 自民党全体(特に安倍派を中心に)としては、旧統一教会との組織的関係はないことにしたいのだろうが、同じ自民党の中でも正直に(?)組織的関係を白状する人たちが出てきた。北海道 伊達忠一前参院議長 統一教会のイベントに参加 票の支援のために… HTBの取材で明らかに7/28(木) 15:59岸、稲田、下村、細田、馳も 「統一教会との関係は清和会が代々継いできた」と元閣僚が証言7/30(土) 7:15配信 安倍晋三・元首相が旧統一教会に恨みを抱く山上徹也容疑者に射殺された事件を機に、自民党と旧統一教会の関係に注目が集まっている。安 倍元首相の実弟である岸信夫・防衛大臣は記者会見で「お付き合いもあったし、選挙の際もお手伝いをいただいた」と旧統一教会との関係性を認めた。さらに、稲田朋美・衆議院議員が友好団体のイベントに出席したことや、下村博文・衆院議員が代表を務める支部に友好団体幹部から寄付があったことなどが報じられている。 次々と自民党議員の名前が挙がっているが、その大半が安倍派(清和政策研究会)の所属や出身者である。岸氏、稲田氏、下村氏はもちろん、友好団体のイベントで挨拶したと報じられた細田博之・衆院議長は元派閥トップであり、会見で支援を受けていたことを認めた馳浩・石川県知事も同派出身である。 山口敏夫・元労働大臣は自民党で当初は三木派(現在は麻生派に合流)所属、河野洋平氏らと新自由クラブを立ち上げ後、自民党に戻ってからは中曽根派(現在は二階派に合流)に籍を置いた。山口氏は「私は統一教会と関わりがなかった」としたうえで、清和会と統一教会の関係をこう明かした。「すでに報じられている通り、岸信介氏が教祖の文鮮明氏と盟友関係を築いたことで、統一教会との関係が出来たわけです。つまり、統一教会との関係は、最初から自民党というより清和会なんです。それから代替わりで派閥を受け継いだ歴代の幹部たちは親しかったんじゃないでしょうか。統一教会の関係者が、清和会の議員の選挙応援をしていたと聞いています。ポスター張りや電話かけとか、辻立ちする場所ではサクラというか運動員として駆けつけてくれたりもしたという。選挙で熱心にやってくれる運動員はありがたいから受け入れていたのでしょうが、統一教会の関係団体とわかっていたら控えるべきだったのではないか」 清和会が統一教会との関係を深めた背景には、派閥の置かれた党内事情もあったと、ベテラン政治ジャーナリストは言う。「今でこそ党内最大勢力で権勢を誇る清和会ですが、森喜朗政権が誕生するまでは、経世会、宏池会という二大派閥からすると格落ちする傍流派閥という印象でした。特に田中派の流れを汲む経世会は、建設業界や特定郵便局といった選挙で手足となる組織を味方につけ、資金力だけでなく圧倒的なマンパワーも誇った。そういった組織的基盤を持たない清和会にとって、選挙の時に運動員を出してくれる統一教会は非常に助かる存在だった。組織として脆弱だった清和会にとって、統一教会は頼らざるを得ない存在だったのです。 そうした清和会にとっては、経世会の組織的基盤を崩すことが悲願でした。森政権の後に誕生した小泉政権で行なわれた郵政民営化が、『経世会つぶし』であったことは明白です。清和会出身として経世会支配を苦々しく思っていた小泉純一郎氏は、『自民党をぶっ壊す』と言いながら、その本音は『経世会をぶっ壊す』だったとも言われている。そうして安倍政権を経て、経世会支配から清和会支配に完全に移行した今になって、統一教会依存という清和会が抱えてきた問題が明るみになったのは、因果というべきかもしれません」結局、自民党内部のパワーバランスが安倍氏が亡くなって崩れてきたのだろうが、私としてはこれが旧統一教会というカルト団体の、少なくとも日本における崩壊か、被害者が出ない程度の弱小宗教団体になっていくことを一番に願っている。
2022年07月30日
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内田樹氏のブログ「安倍暗殺事件とその背景」が、旧統一教会と政治家の関係の歴史について、とても納得できるわかりやすい内容なので、転載する。「安倍暗殺事件とその背景」 この号では参院選の総括を求められている。だが、投票日の二日前に安倍元首相が銃撃を受けて殺害されるという事件が起きた。捜査の過程で容疑者の母親が統一教会の信者であり、犯行動機が統一教会と自民党の久しい癒着にかかわることが分かった。今回はこの事件の意味について書きたいと思う。現在の日本の目を覆うほど悲惨な政治状況の意味も、それでいくらかは明らかになるだろう。 統一教会問題は20年前くらいまではメディアで繰り返し取り上げられた。「霊感商法」や合同結婚式についてのニュースを私は食傷するほどテレビで見せられた。だが、ある時期から「統一教会」という文字列をメディアで目にすることがひどく少なくなった。さすがにこれだけ社会問題になると、教会の社会的影響力も低下し、活動も停滞してきたのだろうと私は漠然と思っていた。私と同じように感じていた人は多いと思う。まさかこれが「統一教会は安全な団体だ」という長期的・組織的な世論形成工作の「成果」だとは思ってもいなかった。そして、銃撃事件は、この「世論形成工作」にかかわった人たちへの殺意にまで至る深い怨恨が存在していたという(私たちがそこから目を背けるように工作されたいた)事実を開示したのである。 改めて説明するまでもないと思うが若い読者のために記しておくと、統一教会(Unification Church)は1954年に韓国ソウルで文鮮明(1920-2012)によって設立された宗教団体である。文はみずからを「再臨したメシア」と称し、激烈な反共主義によって、各国の右派政治家たちとつよい結びつきを持った。KCIAの支援を受けて設立され、当時の韓国政府の政治的目的を達成するための組織であったと後年に米下院の調査委員会では報告されている。 日本では1964年に宗教法人の認可を受けた。学園紛争が拡大し始めた1968年に文鮮明は岸信介、児玉誉士夫、笹川良一らと図って国際勝共連合を設立して、左翼の動きに対する対抗政治勢力を組織化しようとした。学生組織「原理研究会」が全国の大学で展開した布教活動を記憶している人はまだ多い。 文自身はその後米国に活動拠点を移して、企業活動と布教活動を行ったが、世界各地での続発する洗脳や信者の家庭崩壊のため、危険性の高い「カルト」とみなされていた。下院で調査委員会が召集されたことからも、82年に文鮮明が脱税容疑で18か月の実刑判決を受けたことからも、米政府のこの組織に対する警戒的なスタンスは知れる。 その一方で、統一教会は有名人をゲストスピーカーに招くことで「カルト」ではなく、正統的な宗教組織であるという印象を与えるべく懸命に努力してきた。ブッシュ父、フォードという二人の元大統領やゴルバチョフも統一教会がらみのイベントに招かれている(ブッシュはのちに講演料8万ドルの原資が日本の信者から詐取したものではないかと指摘されて慈善団体に同額を寄附している)。 安倍元首相は統一教会の広報誌である『世界思想』の常連であり、21年9月にはドナルド・トランプ米元大統領とともに統一教会系団体のイベントにビデオレターを送り、統一教会に正当性を与える有名人の役割を演じてきた。元首相はこのような正統性獲得工作の重要なアクターだったのである。 容疑者の犯行動機はまだ不確かであるが、母親が教会に多額の献金をしたために家が破産し、家庭崩壊したことから統一教会に深い恨みを抱いていたということまでは供述している。最初の標的は文鮮明の後を継いだ妻の韓鶴子総裁だったが、警護が厳して近づけず、安倍元首相に標的を切り替えたらしいと報道されている。 統一教会は韓国で設立され、活動は全世界にわたるが、その主たる資金源は日本である。日本の「霊感商法」の売り上げと信者からの献金は統一教会の富の70%に達すると『ワシントン・ポスト』は報じている。 統一教会や関連団体のイベントに顔を出し、講演をしたり、祝辞を述べたりした政治家たちが日本には多くいる。彼らは世界的なカルト活動の原資が日本で集金されていた事実を知りながら、教会の活動があたかも「公認」のものであるかのような印象を作り出す工作に加担していたことになる。そして、その見返りに秘書や選挙運動でのボランティアの提供を受けていたのである。 安倍元首相の死後に明らかにされたこれらの事実を前にして、私はここに日本の政治がここまで劣化した原因の一つがあると感じる。 第二次安倍政権では、総理大臣自身をはじめ、統一教会あるいは系列団体の支援を受けている議員が閣僚に多数入閣していた。だが、全国霊感商法対策弁護士連絡会によると、統一教会はこの30年だけでも、霊感商法による被害件数3万4537件、被害総額1237億円という大規模な事件を引き起こしている。そして、弁護士連絡会は政治家たちにこの事実を示して、統一教会の活動に加担しないように繰り返し懇請を続けてきたのである。 これから後、かかわりのあった政治家たちは「そんな危険な集団とは知らなかった。世界平和を希求しているおとなしい宗教団体だと思った」という言い訳をするつもりだろう。だが、その遁辞は許されるものではない。もし、本当に統一教会は人畜無害な団体だと信じて、弁護士たちの訴えを退けたのだとしたら、それほどまでに世の中のできごとに無知な人間たちに国政を議する資格はないし、逆に、危険な集団だと承知した上で、政治的に利用価値があると判断して、その活動を支援していたのだとしたら、そのことについて政治責任をとらなければならない。常識的にはそういうことになる。 しかし、この常識が日本では通用しないだろう。政治家たちはおそらく誰一人無知を恥じて辞職することも、政治責任をとって辞職することもないと私は思う。 自民党は当初、徹底的な緘口令をメディアに命じて、「統一教会」の名が表面に出ることを避けようとした。しかし、もう遅い。政府がコントロールできるのは新聞とテレビだけで、週刊誌やネットを抑えることはできない。 では、この先、元首相の死と統一教会の関連を自民党はどう説明する気だろう。死者は戦後最長の在職期間を誇り、「安倍一強」と謳われた元首相である。その業績を顕彰し、その死を悼むためには、それが「予想もされない偶発的なものだった。恨みを買ういかなる理由も思いつかない」と言い続けるしかない。だが、それは「深い恨みを持つ人が少なからず存在することが周知されている組織と久しく親密な関係を続け、それを誇示してきたこと」について、政治家自身も政府も警察もまったく危機意識を持っていなかったと認めることを意味する。 それでも、解党的危機を回避するためにはそういう説明を採用するしかない。だから、これから先政治家たちは「統一教会が危険な団体だとは知らなかったし、その活動に加担することがどんなリスクを意味するかもまったく知らなかった」と口を揃えて言うだろう。免責を手に入れるために無知を装うのはたしかに有効な手立てである。幼児に政治責任を問う人はいないからである。だから、これから後、私たちは「私は世間のことにはまったく疎い」と公言する人たちが政策決定する国で暮らすことになる。亡国的な風景という以外にこれをどう形容すればよいのか。 参院選の歴史的意味について書く紙数がなくなってしまった。それについてはまた次号。(2022-07-21 09:08)「これから後、私たちは「私は世間のことにはまったく疎い」と公言する人たちが政策決定する国で暮らすことになる。」という言葉に、暗澹たる気持ちになる。それでも、私たちはこのような政治家たちに私達の命や生活を委ねるしかないのだろうか。今、「戦争は女の顔をしていない」を書いた、「アレクシエーヴィチとの対話「小さき人々」の声を求めて」を読んでいる。アレクシエーヴィチはこの本の中で何度も「私達は抵抗の文化を持っていない」語っている。全体主義の歴史が長かったのがその原因とも言っているが、日本の庶民にも抵抗の文化はないようだ。これからもこの状態が続くのだろうか。
2022年07月22日
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今朝の北海道新聞の「各自各論」の西谷修氏(東京外語大名誉教授)の記事にとても共感し、納得した。web記事がないかと探したが見つからないので、スマホで撮った写真を載せる。画像を縦にできない😢なんとか読めるだろう。早々に故安倍首相の国葬が決まり、私としてはどうも釈然としない。多分功績もあっただろうけれど、その「罪」の部分も多いと思っているので、それが国葬でうやむやになるのがとても怖い。ましてや「神格化」なんて絶対に許せない。やっと旧統一教会と政治家のズブズブの関係が見えてきたのだが、問題は「政治と宗教」の関係の健全化と、宗教団体を称する集団が純粋で真面目で、かつ心に痛みを持っていたり辛い背景を持つ人達を餌食にしないような仕組みが必要だ。そのことは「オウム真理教」の事件の時に問われたのに、それが政治の力でうやむやになってきたとしたら、故安倍氏の罪は重いと思っている。それを、メディアはもっと取り上げてほしいと願う。安倍氏国葬に渦巻く賛否 「森友・加計に疑念残る」「暴力反対を世界に」 性急な判断疑問視も7/21(木) 7:00 神戸新聞
2022年07月21日
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旧統一教会の30年について、有田芳生議員が話していることがとてもわかりやすいし事実にかなり近いと思う。多くの人に知ってほしいことだし、私も忘れないように、少し長いがコピペしておく。(下線は私の補記)「合同結婚式や政治との関わり、テレビ局の人でさえ知らなかった」旧統一教会をめぐる報道の“空白の30年”に有田芳生議員が危機感 「旧統一教会というのは単なる宗教団体ではなく、政治的側面が非常に強固な団体でもある。その側面をこの機会に明らかにすることなく、“また忘れちゃったね”ということにしてはいけない、そういう思いだ」。そう話すのは、ジャーナリストとしてオウム真理教などの問題を40年以上にわたり取材してきた有田芳生参議院議員だ。安倍元総理への銃撃事件が起きて以来、様々なメディアの取材に応じ、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる“空白の30年”に警鐘を鳴らしている。 「有名歌手やスポーツ選手が合同結婚式に参加した1992年ごろ、各局は一大キャンペーン報道を張った。ワイドショーも含め朝から晩まで霊感商法などの旧統一教会の問題を取り上げた。しかしそれ以降、“空白の30年”が生じてしまった。1995年に地下鉄サリン事件が起きてからは、カルトといえばオウム真理教、ということになっていった。今日は他のテレビ局からも取材を受けたが、“あの時に何歳だった?”と尋ねると、“3歳”と言われた。当時のことを知っているはずがない。他にも色々と取材が来るが、やっぱり一から説明しなきゃダメで、“もうちょっと勉強してくれよ”と思ってしまう。しかしテレビ局で報道をやっている人たちでさえ知らなかったと言うぐらいだから、世間一般で知っている若い人はもっと少ないと思う」。 15日の『ABEMA Prime』では、そんな有田議員に、改めて旧統一教会の問題点、そして政治とのつながりについて話を聞いた。■「山上容疑者の家族の話も、旧統一教会が抱える問題の一部」 山上容疑者の母親は旧統一教会への入会後、生命保険金や土地など1億円近い献金をして自己破産したと報じられている。また、15日に報道各社の取材に応じた山上容疑者の伯父は、山上容疑者が海上自衛隊時代、生活に困窮する兄と妹に自分の死亡保険金を渡そうと自殺未遂をしていたことを明かした上で、「(今回の事件を受けても)母親は何も思わないだろう。思うんだったら、脱退している」と話している。 「80年代、“あなたが不幸な原因は7代前の先祖の殺生の因縁だ”などと説明し、“それを断ち切るために買いなさい”と、壺や印鑑、念珠などを不当に高額な金額で売りつけていた“霊感商法”が問題視されるようになった。また、文鮮明教祖が1970年代に日本の旧統一教会に“送金命令”を下し、10年間で2000億円が送られたという元幹部の証言が月刊『文藝春秋』に掲載されているが、警察庁も当時、“霊感商法は悪質商法の中でも最も悪質だ”と衆議院で答弁したくらいだ。 92~93年には合同結婚式に関する報道が相次ぎ、霊感商法のことも含め大きな社会問題になった。結果、霊感商法そのものは難しくなっていったものの、“資産のある人にはたくさん献金をしてもらいましょう”、という傾向が出てきた。不動産などを所有している人はもちろん、そうでない人にも“あなたや家族が地獄に行かないようにするためには、とにかく献金しなくてはダメだ”と言って献金させた。その結果、カードローンなどで自己破産する信者も増えた。 確かに弁護士などが関わって返金させることもあるし、山上容疑者のご家族も5000万円を取り戻したというが、お母様はそれを再び教団に献金してしまったとも報じられている。“夫が亡くなった、お兄さんが自殺された、山上容疑者も自殺未遂をした。そういうあなたの家庭の不幸は先祖の因縁だ、これを断ち切らなくてはいけない”と言われてしまうからだ。これが旧統一教会の信仰の恐ろしさで、優しい心を持つ人が教えを信じてしまうことで本来の人格の上に“卵の殻”のようなものができて、抜け出すことがものすごく難しくなる。 例えば元信者の方がテレビで”親が号泣したからやめた”という証言をしていたが、本来はそんなに生やさしいものではない。“やめたい”といったところで“地獄に落ちる”と言われるし、教理解説書である『原理講論』を徹底して教え込まれるわけだから、キリスト教の専門家のような人たちが”あなたの信じていることは間違っている”ということをしっかり説明し、心の底から解決されないと、フラッシュバックで戻ってしまう。山上容疑者のお母様も一時は教団を離れたが、やはり戻ってしまったと報じられている。そういう人は他にもいっぱいいる」。■「政治家に対する日常的なアプローチが国会にも影響 そんな家庭環境に苦しんだという山上容疑者は「死ぬ前にやろうと決心した。本当は宗教団体のトップを狙っていたが、果たせず繋がっている安倍元総理を撃った」とも供述しているという。安倍元総理、そして自民党の政治家たちと旧統一教会との間にはどのような関係があったのだろうか。 「安倍元総理のお祖父さんの岸信介元総理は旧統一教会の初期段階から非常に親しい関係にあった。例えば映画スターの高峰三枝子さんが持っていた渋谷・南平台の邸宅を岸元総理が借りた。その隣にあった旧統一教会の施設に講演に行ったり、文鮮明教祖が来日したときには握手をしたり会談をしたりした。したがって山上容疑者が“岸元総理が旧統一教会を日本に呼んできた”と供述しているというのは決して間違いではない。 また、岸元総理の娘婿が安倍元総理のお父さんの安倍晋太郎元外務大臣だが、旧統一教会は80年代、彼を総理にすべく熱心に動いていた。他にも、脱税の罪によってアメリカで実刑判決を受けていた文鮮明教祖が入管法の規定で日本に入国できなかったのを自民党の金丸信副総裁が動き、92年に入国できたという話もある。このように、安倍ファミリーを含む自民党の歴史の中に、旧統一教会も存在していたということだ。 1991年、私は『週刊文春』で半年にわたって取材をし、全国会議員の秘書さんについて調べてみた。石原慎太郎さんは“50人ぐらいはいるだろう”と話していたが、実際、信者が公設秘書や私設秘書としていっぱい入っていることが分かった。この原稿を書いて30年以上が経つが、それっきりだ。“タブー”として、今まで全く報じられてこなかったことだ。 他にも、中曽根内閣時代の1986年に行われた衆参W選挙では、旧統一教会が京都・嵐山にある嵯峨亭という旅館を買い取って研修施設にし、身長156cm以上で英会話のできる女性の信者を集め、お辞儀の仕方に始まる2週間の研修を行い、秘書として自民党へ無償で送り込んでいたことも分かっている。 やはり政治家には秘書などの人手が必要だ。僕も何回も選挙に出たけれど、運動員を集めるのも大変だ。お金もかかる。信者さんたちは今も昔も本当に真面目な人たちだ。そういう人たちが一生懸命に頑張ってくれるのだから、政治家にとっては本当に助かるし、ありがたい話だ。これは今回の参議院選挙も含め、の話だ。 このようにして、旧統一教会は“空白の30年”の間も変わらず政治家たちに接近を図り、国会にも大きな影響をもたらしていった。例えば2011年の内部資料によれば、月に15億円以上の資金が日韓の様々な組織に使われている。女性信者たちが国会議員の部屋を回って陳情をする“PRチーム”というのがあり、これに500万円が支出されていた。私が自民党のある大臣の部屋に行くと、本棚に文鮮明教祖の著書があった。“協力してくれと言って来たから…”とおっしゃっていた。こういうことも続けられてきたことの一つだ。 あるいは80年代後半から90年代、“霊感商法の統一教会”というイメージが定着した結果、政治家たちも離れていった。そこで世界平和統一家庭連合という、平和はいいよね、家庭は大事にしようね、というイメージで売り出そうとした。しかし実態が旧統一教会であることには変わりがない。文部科学省の前川喜平・元事務次官が明言したことだが、前川さんが文化庁の担当者だった頃には“実態は同じじゃないか”ということで名称変更の申請を許可しない判断になったという。 ところが第一次安倍内閣の下村博文・文部科学大臣の時代になるとOKの判断が出た。この辺りの流れにも旧統一教会と自民党、旧統一教会と日本政治の関わり、もっと言えば政治家に対する勧誘、アプローチが日常的行われ、その成果が名称変更にも繋がったということが見て取れる。それはもう否定できないと思う。(編集部注:下村氏はTwitterで名称変更への関与を否定)■「メディアは30年間やってこなかった。もっと議論されなきゃいけない」 2005年に開かれた「カルト宗教討論会」で「オウムは小さくなったが、統一教会はまだある。そこに若者たちが惹かれていく。フランスなんてもっともっとカルト対策が進んでいるし、小さい頃から学校で教育がなされる。そういうことも含めてやらなければいけない」と語っていた有田議員。「今回の事件を機に、国会は第三者委員会を作り、信仰2世の深刻な問題も含めて議論しなければダメだと思う」と訴える。 「例えばオウム真理教は事件後に潰れたが、バラバラになった元信者の子どもたちは今も全国のどこかで暮らしているわけだ。旧統一教会にも詳しい宗教学者の浅見定雄先生によれば、そういう2世たちは悩み自分ひとりで抱え込んでしまいがちだという。そういう方々の心の問題をどう解決していくのか。国が状況を把握し、相談に乗るような仕組みを作らなければならないのではないか。 あるいはオウム真理教があれだけの事件が起こしたことで宗教法人法の改正が議論になったこともあった。当時の私はまだ議員ではなかったが、やはり手を付けなければならないという思いで発言をしていた。しかし社会問題を起こしている団体を規制するための改正ではなく、全般的な改正に議論が及ぶと、既得権益を守りたい宗教界からのものすごい反発を受けてしまった。 そういうことを政治家もメディアも忘れてしまった。合同結婚式を追いかけていても、オウム事件が始まったらオウムだけを追いかけてしまう。繰り返すが、メディアは30年間、やってこなかった。旧統一教会というのは反社会的行為をやってきた宗教団体だ。それが続いていることが、社会で問題になってこなかった。もっともっと、議論されなきゃいけない」。(『ABEMA Prime』より)
2022年07月17日
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今やワイドショーは、安倍元首相銃撃事件と加害者やその母親、そして世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のことでもちきりのようだ。今回のことで、旧統一教会からの様々なことが注目されたのは良かったと思っている。また、信仰の自由は守られなくてはならないが、その宗教により家族や周囲の人が苦しむことになる時には、速やかに対処できる仕組みが必要だと思う。今回のように多額の献金で自己破産するように仕向ける宗教団体には、速やかに法的な指導や措置が出来る必要がある。そして、私が一番問題だと思うのは、巨大な集金マシーンであろう宗教法人が、政治家と結びつくことである。日本には政教分離の原則があるが、宗教団体と政治団体を別組織にすることで、政教癒着を可能にしている。どう見ても政教一致に見える党が堂々と与党になっていることで、世界平和統一家庭連合も政治家との結びつきを強めたのではないかと思う。それが、カルト的な宗教を保護することになり、多くの犠牲者を生んでいる。今回の故安倍氏を襲撃した犯人をかばう気はないが、これまでの経緯を知ると、彼の単なる思い込みや妄想だけとは思えなくなってしまう。そのあたりに、多くの人が見ているワイドショーも切り込んでほしいと願う。
2022年07月14日
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岸田政権、安倍氏死去で「参院選勝利でも混迷」の訳「すべての前提が変わった」自民党内の権力闘争2022/07/10複雑化する岸田首相の政局対応時間が止まり、その瞬間からすべてが変わる――。そんな大事件が参院選投開票(7月10日)目前の8日に起こった。安倍晋三元首相が選挙応援での街頭演説中に銃撃され、死去した事件だ。今年最大の政治決戦で、岸田文雄政権の命運が懸かる参院選だが、岸田首相以上の存在感を示し、「選挙戦の隠れた主役」(自民長老)とも呼ばれていた安倍氏の非業の突然死。選挙結果だけでなく、その政治的影響は選挙後の岸田首相の政局運営も左右しかねない。そもそも、年明け以降の政権運営をめぐっては、岸田首相と安倍氏のあつれきが目立ち、最近では「選挙後をにらんでの自民権力者たちの闇試合」(同)も取りざたされていた。その安倍氏が死去したことで、最大派閥・安倍派の今後の動向も含め、選挙勝利が予測される岸田首相の政局対応もより複雑化し、自民党内の権力闘争の構図も一変する可能性が高いからだ。(後略)少しでも期待を込めて注視していきたい。
2022年07月12日
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とりあえず結果だけコピペ。参院選 自民・公明合わせて76議席獲得し勝利7/11(月) 10日に行われた参議院選挙で自民党・公明党の与党は合わせて76議席を獲得し、勝利しました。【開票結果】比例代表・党別の獲得議席一覧自民党の獲得議席は63議席で改選議席の過半数を獲得し大勝しました。全国に32ある1人区で自民党は3年前は敗れた岩手や新潟などでも勝利し、28議席を獲得しました。公明党は13議席で、選挙前の14議席を下回りました。日本維新の会は選挙前の6議席から倍増、12議席を獲得しています。また、国民民主党は5議席と選挙前の7議席を下回りました。憲法改正に前向きな自民党・公明党・日本維新の会・国民民主党のいわゆる「改憲勢力」の獲得議席は93に達し、憲法改正の発議に必要な参議院の3分の2以上の議席を維持することになりました。一方、立憲民主党は17議席にとどまり、選挙前の23議席を下回りましたが、泉代表は代表を辞任する考えはないことを明らかにしました。共産党は東京で議席を維持するなど4議席を獲得しましたが、選挙前の6議席には達しませんでした。れいわ新選組は3議席を獲得しました。社民党は1議席、NHK党も1議席をそれぞれ獲得しました。また、政治団体の参政党が1議席と初めて議席を獲得しました。そして無所属が選挙区で5議席となっています。
2022年07月11日
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昨日のお昼頃に飛び込んできたこのニュースには本当に驚いた。色々と思うことはあるけれど、それは後で書くとしてとりあえずコピペしておく。安倍元首相銃撃ドキュメント 凶弾に震えた現場、衝撃受けた日本7/8(金) 20:38 毎日新聞 8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅周辺で、参院選の街頭演説中だった安倍晋三元首相(67)が銃撃された。安倍元首相は心肺停止状態で奈良県立医科大付属病院に救急搬送されたが、同日午後5時3分に死亡が確認された。<8日> 午前11時半ごろ…奈良市の近鉄大和西大寺駅近くで参院選の街頭演説中だった安倍晋三元首相(67)が銃撃される。 午前11時32分…奈良県警が奈良市の山上徹也容疑者(41)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。 午前11時40分…警察庁が対策本部を設置。 午前11時53分…ドクターヘリが現場近くに到着。 午前11時54分…安倍氏を乗せた救急車が現場を出発。 午前11時57分…安倍氏をドクターヘリに移す。 午後0時13分…ドクターヘリが離陸。 午後0時20分…ドクターヘリが奈良県橿原市の県立医科大付属病院に到着。 午後0時半ごろ…山口県下関市の安倍氏の事務所に後援会関係者らが次々と集まる。 午後0時38分…山形県寒河江市の「道の駅寒河江」での街頭演説を終えた岸田文雄首相が、同県東根市の陸上自衛隊神町駐屯地を陸自ヘリで出発。 午後2時…東京都の小池百合子知事が定例記者会見で「どのような理由であっても、こういった蛮行は許すことができない」。 午後2時5分ごろ…共産党の志位和夫委員長が大阪市北区で、街宣車の上には乗らず、車を背にして街頭演説。セキュリティー強化のためといい、陣営は「大阪府警から要請があった」。 午後2時20分ごろ…山口県の村岡嗣政知事が安倍氏について「県のさまざまな取り組みに後押しをしていただいた。ご無事をお祈りしたい」と県庁で述べた。安倍氏後援会の伊藤昭男会長は下関市の事務所前で「ただただ、無事でいてほしい」。 午後2時29分…岸田首相が空自輸送機などで移動後、陸自ヘリで首相官邸屋上ヘリポートに到着。 午後2時半…安倍氏の元秘書、前田晋太郎・下関市長が「ぼうぜんとしている」とコメントを発表。 午後2時47分…岸田首相が首相官邸で、涙ぐみながら「何とか一命を取り留めていただくよう心から祈りたい。民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行で、決して許すことはできない」。 午後5時3分…安倍氏の死亡確認。 午後5時17分…奈良県警が奈良市内の山上容疑者の自宅マンションを家宅捜索。 午後6時過ぎ…搬送先の奈良県立医科大付属病院の福島英賢教授らが記者会見。病院到着時は「心肺停止状態だった」などと説明。 午後6時55分…岸田首相が安倍氏死去を受け、首相官邸で「誠に残念で言葉もない」と述べる。 午後7時半ごろ…自民党の石破茂・元幹事長が安倍氏について、鳥取県倉吉市で「彼は政治は結果がすべて。私はそこに至るプロセスが大事、と違いはあったが、信念の人だった」と惜しんだ。各国首脳から続々と弔意が届いているようだ。トランプ氏はもとより、プーチン氏からも。確かに、彼ほど世界中を飛び回り外交に努力した人はいなかったかもしれない。国内でも、生前異なる主張で激しく戦った政敵たちも、このような死には衝撃を受け、哀悼の意を表してる。やはり、一人の人の死に対し、色々な思いはあろうとも、その死を心から悼むのは人として当然だと思う。それへの配慮の欠けるようなコメントには、私は不快感を覚える。とにかく、精一杯自分の思いを曲げずに頑張っていた人だとは認めている。もう、何とも闘わなくて良くなったのですから、どうぞ安らかにお休みください。二つだけ今の思いを書いておこう。一つは、最近、無差別な殺傷事件が起き続けていることを懸念していたので、今回の事件もその延長線上にあるような気がしている。類似の事件が起きないようにと願う。二つ目は、怒りは極端な行動を喚起する。自民党が、安倍元首相の死に怒りを爆発させ、選挙を「弔い合戦」というのまでは仕方がないけれど、安倍氏の遺志を何が何でも継がなくてはならないと一致団結することは、私は怖い。
2022年07月09日
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選挙の時期になると、みんな勝ちたい気持ちが強くなって本音が出てしまうことが多い。発言を批判されたら異口同音に、「そんな意図はなかった、誤解を招いた」なんていうけれど、どう勘違いしたらいいんだと思うことが多い。ホントに有権者をバカにしていると思うのだけど、それでも支持する人が多いということは、バカにされても仕方がないということか。さて、今後も本音発言が出るかもしれないけれど、とりあえず記事が消えてまわないうちにメモ。山際大臣「野党の話を政府は何一つ聞かない」に大ブーイング…ひろゆきは「電力不足も物価高も自公の責任だと自白」7/4(月) 7月3日、山際大志郎経済再生担当大臣が、青森県八戸市での街頭演説で「野党の人から来る話は、われわれ政府は何一つ聞かない。本当に生活をよくしたいと思うなら、自民党、与党の政治家を議員にしなくてはいけない」とまさかの発言。ネット上では大ブーイングが巻きおこっている。(後略)山際氏が「誤解招く発言になった」と釈明 7/5(火) 山際大志郎経済再生担当相は5日の閣議後の記者会見で、参院選の街頭演説で「政府は野党の話を聞かない」とした自身の発言について、「地域の意見を国政に反映させてもらいたいと強調する中で誤解を招く発言になった」と釈明した。あの発言を聞いて(読んで)、どう誤解したっていうのでしょうか。そんなに国民は理解力がないとバカにしてるのか?「女性はもっと男性に寛大に」少子化、未婚めぐり自民・桜田元五輪相7/5(火) 朝日記事をコピーする気にもならない。どれだけ寛大な女性たちに守られてきたんだか。ただし、そんなことを言うような男に育てたのは、間違いなく女たちです。それだけはちゃんと反省し、女性たちはもっと男性に厳しくしなくちゃなりません。生稲晃子氏「富裕層への課税強化」に「反対」「賛成」と真逆の回答 あまりの矛盾にツッコミ殺到 7/5(火)安倍元首相のお気に入りらしいけど、彼も女性に守られおだてられた男性のようだ。こんな男性に気に入られて喜んで勘違いしてもらっちゃ困る。「弱い子がいじめられる」 自民・麻生氏【22参院選】7/4(月) 時事通信 自民党の麻生太郎副総裁は4日、千葉県市川市で街頭演説し、ロシアによるウクライナ侵攻に触れた上で「子どもの時にいじめられた子はどんな子だった。弱い子がいじめられる。強いやつはいじめられない」と語った。 その上で「国も同じ。強そうな国には仕掛けてこない。弱そうな国がやられる」と述べ、安全保障関連法などを整備してきた意義を強調した。 まとめた記事があったのでコピペ。【参院選】自民党、失言・暴言・迷言祭り…麻生太郎「弱い子がいじめられる」桜田元五輪相「女性は男に寛大に」7/6(水) 16:44 7月5日、千葉県・柏駅前で街頭演説していた桜田義孝元五輪担当大臣が、「女性はもっともっと男の人に寛大に」と発言し、批判を浴びている。「男の人は結婚したがっているんですけど、女の人は、無理して結婚しなくていいという人が、最近増えているんですよね。嘆かわしいことですけど。 女性も、もっともっと、男の人に寛大になっていただけたらありがたいなと思っている。ちょっと問題発言かなと思うんですけど、男の希望としては、そういうことを思っているということでございます」 少子化や未婚者増加の原因を、女性の側だけに求めるとも受け取れる発言に、SNSでは大きな批判が上がった。《女性は男性に寛大になって子ども産め 相手にしてられない そんな暇ない バカバカしい》《このまま自民党に任せれば、なにもかも「あなたのせい」にされてしまう。国会議員は何をするためにいるのか、参院選を機に今一度考えたい》「今回の桜田議員の発言は、猪口邦子元少子化担当大臣の応援演説で飛び出したものです。桜田議員といえば、やはり猪口議員のパーティーで『お子さんやお孫さんに、ぜひ子供を最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい』と呼びかけて炎上するなど、“失言製造機” と批判されています。 少子化解消が重要な政策だと思っているのはわかりますが、多くの女性を敵に回してしまったのは間違いないでしょう」(政治ジャーナリスト) 実は、今回の参院選では自民党議員や立候補者から失言・暴言・迷言が連発している。そうした発言の数々を見ていこう。■「同性愛とかいろんなことでかわいそうだと」 公示された6月22日、出陣式の第一声で問題発言をしたのは参院選比例代表で出馬している井上義行氏だ。「同性愛とか、いろんなことでどんどんかわいそうだと言って、じゃあ家族ができないで家庭ができないで、子供たちを本当に日本に引き継いでいけるんですか。しっかりと家族を生み出し、そして子供たちを多く日本にしっかり産み育てる環境を作っていかなければならない」 この言葉に「同性愛者への差別だ」と批判の声があがったのは言うまでもない。■「消費減税だと社会保障3割減」 6月26日、『日曜討論』(NHK)で「物価高対策」をテーマに議論が進むなか、茂木敏充自民党幹事長が次のように発言した。「消費税なんですが、みなさんからお預かりしている消費税、これは年金・介護・医療そして子育てシェア、社会保障の大切な財源です。これをですね、野党のみなさまがおっしゃるように下げるとなると、年金財源は3割カットしなくてはならなくなる」「国民への恫喝」とも受け取れる発言で批判を浴びたが、その後も茂木氏は同趣旨の発言を繰り返し、反省はなし。■「まだ生きてんの?」 この日、麻生太郎副総裁も、街頭演説で非常識な発言をしたと報道されている。『東スポWeb』によると、れいわ新選組から出馬した水道橋博士氏が知り合いの麻生副総裁に声をかけたところ、「まだ生きてんの?」と返されたという。 水道橋博士は病気で長期療養の過去があるため「『まだ生きてんの?』って、よくないですよ。病気をした人に言っちゃいけないセリフ」と話したという。■「政治に関心を持たず生きていけるのはいい国」■「弱い子がいじめられる。国も同じ」「今回の選挙戦では、麻生副総裁の失言・暴言・迷言が多いですね。 7月1日には、三重県桑名市内の講演で『「政治に関心がないのはけしからん」とえらそうに言う人もいる。しかし政治に関心を持たなくても生きていけるのはいい国です』と発言。国民は政治に無関心でバカでいてほしいのか、と批判を浴びました。 また、7月4日には千葉県市川市でおこなった街頭演説で、ロシアによるウクライナ侵攻に触れた上でこう語っています。『子供のときにいじめられた子はどんな子だった。弱い子がいじめられる。強いやつはいじめられない。国も同じ。強そうな国には仕掛けてこない。弱そうな国がやられる。そういうもんでしょうが。やり返される可能性が高いと思われて、はじめて抑止力になる』 安全保障の重要性を説いたものですが、子供のいじめ問題への理解が足りないと批判されています」(同)■「野党の話は政府は何一つ聞かない」 7月3日には、山際大志郎経済再生担当大臣が、青森県八戸市での街頭演説でこう話した。「野党の人から来る話はわれわれ政府は何一つ聞かない。生活を本当によくしようと思うなら、自民党、与党の政治家を議員にしなくてはいけない」「聞く力」を掲げているはずの岸田文雄政権の閣僚の発言に、批判が殺到。松野博一官房長官から注意を受け、7月5日に「地域の意見を国政に反映させてもらいたいと強調するなかで誤解を招く発言になった」と釈明したが、発言自体は撤回せず。 繰り返される失言・暴言・迷言の数々。SNSでは、《失言というより思わず本音が出たんでしょうね》《「失言」という名の「本音」ダダ漏れ自民党》と言った声も多い。たとえ本音であっても、もっと「国民の痛み」に寄り添うのが政治家の努めではないのか。
2022年07月06日
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参議院選挙の結果はどうなるのか、人並みに気になっている。なんだかんだ言っても与党が勝つのだろうとは思うが、勝ち方は今後の政治に影響を及ぼす。国民の思いを無視はできないのだという、緊張感くらいは持たせなくてはならない。私は早々に期日前投票をしてきたのだが、きっとまだ迷っている人も多いのではないか。参議院選挙ボートマッチというサイトがある。出てくる質問に答えていくだけで、候補者が自分の考えとどのくらいマッチするかが出てくる。クイズ感覚で試してみて、特に若い人にはその結果を参考にして、ぜひとも投票してほしい。以前に、誰かのブログか評論で、「民衆は勝馬に乗りたいのだ」という記事を読んだ。今探しても見つからないのだが、つまりはこのようなことだったと思う。力の弱いものは自分の力では勝ち上がれないので、勝馬に乗ろうとする。つまり、勝ちそうな人や組織の側について、そのおこぼれをいただこうとするのだ。「寄らば大樹の陰」とか「長いものに巻かれろ」「付和雷同」も同じようなものだ。こんなに類語があるということは、日本人の「島国根性の特性」なのかもしれない。しかし、それは自分の現在や未来を、強いと思われる人や集団に委ねることである。その結果が自分に不都合なことになっても、甘んじなくてはならないということだ。現代日本の政治で勝馬に乗れる人はごく少数派。それも、力も金もある人ばかりなのだ。殆どの庶民は、勝馬に乗るつもりで与党に投票しても、決しておこぼれにはあずかれません。そのことにちゃんと気付いてほしい。自分の現在と未来のために、美しい言葉や美辞麗句の公約という嘘に騙されないでほしい。私は与野党問わず「公約」は参考にするだけだ。国政選挙の公約がきちんと守られることなんか、今まで見たことがない。その場限りの選挙民の受けを狙うことばかりが並ぶのが常だ。ただ、何を重要視しているかは垣間見ることはできる。じっかり目を開いて考えて、自分の意志で投票してほしい。わからないから選挙に行かないなんてもったいないことはやめてください。
2022年07月04日
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元自民党幹事長の古賀誠氏のような政治家が自民党にいることが救いだ。元自民幹事長の古賀誠さん、憲法9条は「戦争の反省と非戦の決意」5/3(火) 中国新聞 ロシアのウクライナ侵攻を受け、自民党は一層の防衛力強化を求める。その流れで安倍晋三元首相(山口4区)は日本の領土に米国の核兵器を置き、共同運用する「核共有」政策を一時提起した。原爆の惨禍を教訓に生まれた非核三原則を揺るがす事態に、「ハト派の重鎮」は危機感を示す。 元自民党幹事長の古賀誠さん(81)。伝統派閥・宏池会の前会長だ。戦火を知る者として広島、長崎の惨状が忘れ去られたかのような議論を憂う。「国際的な緊張が高まると、『保守の右』の人はこれまでも、そう動いてきた。一番心配したことが起きている」 原爆で多くの尊い命が奪われ、深い反省の下に今の憲法は生まれた―。そんな思いが古賀さんの胸に募る。「核戦争には勝者も敗者もない。全人類が終わりを迎える」。今こそ再確認するべき真理だと訴える。 最も届けたい相手は、宏池会を託した愛弟子でもある岸田文雄首相(広島1区)だという。「平和をもっと語ってほしい。被爆地広島の選出なのだから誰も文句は言わない」。かねて、そう注文してきた。 安倍氏らが提起した核共有政策を「政府として検討しない」と即座に退けた岸田首相の姿を「非核三原則を掲げ踏みとどまった。平和を守るのが政治家の仕事。一番大事な点を守った」とたたえる。「あまり岸田さんを褒めることはないのだが」と言い添える。行商で生活つなぐ母の背中 平和を希求する古賀さんの信条は生い立ちが深く関係する。開戦前年の1940年に福岡県に生まれた。4歳の時、父がフィリピン・レイテ島で戦死。戦後、行商で生活をつなぐ母の背中を見てきた。「戦争で夫を亡くし、苦労した母のような人を二度と出すまい」と政治家を志した。 67年、参院議員秘書に就くと憲法を頭にたたき込んだ。政治家を目指す以上、憲法を学ぶことが不可欠だと考えた。中でも9条には「戦争の反省と非戦の決意が込められている」。80年に衆院初当選。「9条を守り次代につなぐのが使命」との思いで行動してきた。 国連平和維持活動(PKO)への自衛隊参加を可能にした92年のPKO協力法の採決では「9条に針の穴も開けてはいけない」と議場を退席。イラクに自衛隊を派遣する2003年の特別措置法の採決でも「米国が根拠なく始めた戦争だ。大事な自衛隊をなぜ出すのか」と議場を去った。 ウクライナ情勢を受け、自民党はことし4月、敵基地を攻撃する能力を「反撃能力」と改称し、防衛費を大幅に増やすよう岸田首相に提言した。専守防衛に反するとの批判が与野党から上がる。古賀氏は「軍拡競争が始まったら戦時に戻る。外交以外に平和を保てない」と信じて疑わない。 今こそ、憲法の平和主義を重んじてきた宏池会の出番だと感じる。池田勇人氏や宮沢喜一氏ら宏池会の歴代首相が掲げた「9条堅持」を継ぐことに岸田政権の価値があると思う。「理想論だと言う人もいるが、何が悪い。理想を実現するのが政治の役割だ」宏池会元領袖・古賀誠氏が9条「語る会」を立て続けに開く背景2022/5/3 西日本新聞 自民党の古賀誠元幹事長(81)が、ロシアのウクライナ侵攻を機に勢いづく憲法9条の改正論議に警鐘を鳴らす動きを強めている。地盤とした福岡県南部で「語る会」を重ね、改憲に前のめりな党の現状を批判、平和憲法の堅持を訴える。岸田文雄首相を出した「宏池会」(岸田派)のかつての領袖(りょうしゅう)で、自民の一部に影響力を残す古賀氏。党内では夏の参院選を前に、9条への自衛隊明記を掲げる党改憲案と逆の主張を警戒する声も聞かれる。「平和が今、脅かされている。戦争が近づきつつある国になっている」 4月16日午後、大牟田市の大牟田文化会館。古賀氏は諭すように語り始めた。「自民は保守政党だが、保守がどんどん右に偏っている」「ウクライナの毎日の映像を見ると、大牟田が爆撃を受け、焼けた炎を思い出す。理屈じゃない。戦争はやってはいけない」。声を高めて締めくくると、数百人から拍手が湧いた。 語る会は「政治家の一分 憲法9条は世界遺産」と題して、4月に久留米市や柳川市などで計4回開催。太平洋戦争で父親を亡くし、これまでも著書などで「9条は一切改正してはダメだ」と発信していたが、加速度的に高まる改憲機運に危機感を抱き、計画したという。 古賀氏は2012年に国会議員を退いた後も、20年まで宏池会の名誉会長を務めた。自民の有力支持団体である日本情遺族会の会長も経験、今も多くの会員に慕われている。「9条を心に刻み続けたい」と訴え、9条改正に反対する古賀氏の持論が浸透すれば、参院選で勝利して政権の安定を目指す首相に対し、かつての「後見役」が足を引っ張る形になりかねない。 「9条堅持は古賀さんのライフワーク。気にしている人はいない」。宏池会のメンバーの多くは古賀氏を「過去の人」と捉え、「影響はない」との見方を示す。一方で、参院選で実動部隊となる九州のある自民県議は神経をとがらせた。「改憲が現実味を帯びれば帯びるほど、反発する世論も大きくなる。古賀氏の動きを侮ってはいけない」自民党内では「古賀氏は過去の人」なのかもしれないが、過去から学ぶことをしなくなった時が一番危ないのだ。古賀氏に賛同する自民党議員がいることを願う。私は、憲法九条を守ることは、核よりも強い武器だと思っている。多くの国が核を持っている今、信念として持たないことを決意している態度が、他の国を安心させることは確かだ。何よりも、ウクライナの戦争を見ていてつくづく感じるのは、一度火蓋を切ってしまったら、争いの炎は燃え盛るばかりであり、武器の投入もエスカレートするばかりということだ。そんな状況にしないのが政治の役割であり、戦火の中に罪のない人たちを置き去りにすることは、政治の敗北だと思う。まだ、日本を敵だと本気で考えている国はないと信じたい。あのロシアや中国だって、隙あらば日本の国土をかすめ取りたいとは思ったとしても、本気で大砲を打ち込むことはしないだろう。しかし、敵基地攻撃力を持ち、「日本の国土に侵攻するかもしれない」と一発でも攻撃弾を打ってしまったら、それこそ日本はその国に攻撃の大義名分を与え、大砲・ロケット雨あられの状態になるだろう。私はそう考えているので、憲法論議は否定しないが、憲法九条とその理念だけは守ってほしいと祈っている。久しぶりに内田樹氏のブログを読み、下記の文章に共感。関連するような気がするので、コピペしておく。ロシアと日本 衰運のパターン 大阪のとある市民集会で「ウクライナとカジノ」という不思議な演題での講演を頼まれた。はて、どうやってこの「二題噺」を仕上げようか悩んだ末に「ロシアと日本の衰退には共通パターンがあるのでは」という仮説について話すことにした。 ロシアはとうから経済大国ではない。GDPは世界11位、イタリア、カナダ、韓国より下で、米の7%、日本の3分の1である。一人当たりGDPは世界66位。ハンガリー、ポーランド、ルーマニアといったかつての衛星国より下である。旧ソ連は物理学では世界のトップを走っていたが、ソ連崩壊以後のノーベル賞受賞者は5人。平和賞のドミトリー・ムラトフは反権力メディアのジャーナリスト、4人の物理学賞受賞者のうち一人は米国に一人は英国に在住している。ロシアの体制にはもう知的なイノベーションを生み出す文化的生産力は期し難いように見える。 外形的な数値ではまだ日本の方がまさっているけれど、長期低落傾向に伴う社会的閉塞感は両国に共通している。 システムの刷新が行われず、権力が一握りのグループに排他的に蓄積し、イエスマンしか出世できず、上司に諫言する人は左遷され、「オリガルヒ」や「レント・シーカー」が公共財を私財に付け替えて巨富を積む一方、庶民は劣悪な雇用環境の下で苦しんでいる・・・列挙すれば共通点はいくらでもある。 安倍晋三元首相がプーチン大統領に「ウラジーミル。君と僕は、同じ未来を見ている」と満面の笑みで語りかけたのは、今にして思えば、あながちリップサービスでもなかったのである。たしかにこの二人の権力者が見ていた未来はかなり似ていた。それは「未来がない」ということである。 ロシアと日本に共通しているのは「未来のあるべき姿」を提示できないという点である。どちらの国でも指導者が語るのはもっぱら遺恨と懐古と後悔である(「あいつのせいで、こんなことになった」「昔はよかった」「あのとき、ああしておけばよかった」といった文型が繰り返される。) その怒り悲しみは主観的には切実なものなのであろう。だが、それがどれほど本人にとって切実であっても、未来を胚胎しないメッセージは他者の胸には響かない。「ああ、そうですか。それはたいへんでしたね」という気のないリアクションしか返ってこない。 そんなことを言う人はあまりいないので申し上げるが、私が「未来」と呼ぶのは、「私たちが味わったような苦しみ悲しみを、誰にも、二度と経験させたくない」という強い思いを足場にして望見される「未来」のことである。 戦争であれ、貧困であれ、疫病であれ、痛みと苦しみの経験を持つ人たちは誰でも「もう二度とこんな苦しみを味わいたくない」と思う。思って当然である。でも、そこからさらに一歩を進めて、「私だけではなく、誰にも同じ苦しみを味わって欲しくない」という願いを持つ人はそれほど多くない。だが、そのような願いをつよく持つ人がめざす未来だけが他者の心に触れる。そのような「未来像」だけが人種や宗教や言語の差を越えた現実変成力を持つことができる。 ロシア人も日本人も戦争という外傷的経験で深く傷ついた。そのことを否定する人はどこにもいないだろう。しかし、そこから引き出した指針はせいぜい「二度とあんな思いはしたくない」という悔いにとどまった。どちらの国も自分たちの痛苦な経験を「世界の誰もが、私たちが味わったような痛みと苦しみを二度と味わうことがありませんように」という祈りにつなげることはできなかった。そのような祈りにつなげることができなければ、かつて傷つき苦しんだ人たちを「供養する」ことにはならないと私は思うけれども、ロシアでも日本でもそういう考え方をする人はこれまでつねに少数にとどまったし、これからも多数派を占めるとはとても思えない。 だから、私はこの両国には残念ながら「未来がない」と思うのである。ごく常識的なことだと思うのだが、メディアを徴する限り、同じことを言う人を見たことがないので、私が代わって申し上げることにした。もう一つ憲法空語論2022-05-03
2022年05月04日
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ロシアのウクライナ侵攻で、憲法論議が熱を帯びているような気がする。私は日本の憲法は世界に誇れると考えているので、理想を現実に合わせて変えることには強い危惧を感じている。とりあえず、今日の各社の社説を読み比べてみよう。まだまだ他の新聞社説もあるが、とりあえずこれだけ。憲法記念日 新たな時代へ課題を直視せよ 読売 変化が大きい時代だからこそ、国家の基本である憲法に立ち返り、新たな課題に取り組んでいくことが大切である。幅広い観点から、国民的な議論を深めたい。 74回目の憲法記念日を迎えた。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という基本原理は国民に根付き、戦後日本の礎となった。その理念を守り、後世に引き継ぐことは私たちの責務である。 だが、憲法が制定以来、一切手を加えられていない現状は望ましい姿ではない。多くの国は時代の変化を踏まえ、条文を改めている。日本でも必要な課題があれば、改正を議論するのは当然だ。現実との乖離ないか 新たな感染症が蔓延まんえんし、国民の命や生活を脅かしている。隣国である中国は軍事大国化し、東シナ海などで緊張を高めている。情報通信技術が高度化し、人工知能(AI)が人間の仕事の一部を担うようにもなった。 そんな時代が来るとは、憲法制定当時には想像も及ばなかったはずだ。そして、今後も変化し続ける日本社会や国際情勢に、70年以上前に制定された憲法が適切に対応するのは困難である。 現実と憲法の間に乖離かいりが生じていないか。憲法改正を避けることを優先するだけでは、解釈に無理が生じ、「法の支配」が形骸化する恐れがある。 憲法の条文を見直して改正案としてまとめ、国民に提案する責任は立法府にある。 時代の変化を、国民も敏感に感じ取っている。憲法に関する読売新聞社の世論調査では、憲法を「改正する方がよい」と答えた割合が7ポイント増の56%に上昇した。 新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態への認識が深まったことや、一方的な行動を続ける中国への警戒感があるのだろう。 大災害や感染症拡大など緊急事態の対応については、59%が「憲法を改正して、政府の責務や権限に関する規定を条文で明記する」を支持した。「個別の法律で対応する」は37%にとどまった。 現行憲法には、緊急事態に関する規定がない。非常時の議論を怠ってきたために、コロナ禍での政府の対応が後手に回ったと受け止められているのではないか。国民の意識変化も踏まえ、与野党は論点を整理しておく必要がある。各党は具体案を明確に 自民党が2018年にまとめた憲法改正の条文案は、議論の有力なたたき台となろう。 その主眼は、自衛隊の根拠規定を憲法に明記し、一部に残る違憲論を払拭ふっしょくすることだ。現行の9条1項、2項を維持しつつ、自衛隊の保持を規定する条文を追加することを提案している。 中国や北朝鮮が東アジアの平和と安定を脅かすなか、日本の安全保障を担う自衛隊の存在をはっきりと憲法に位置づける意義は大きい。自民党は改正の内容や狙いを十分に説明し、国民の理解を得る努力を続けなければならない。 自民党案は、大災害の発生時に政府が国民の生命や財産を守るため、緊急政令を制定できるという規定や、国会議員の任期を延長できる特例を盛り込んでいる。 私権を無原則に制限しないように、どのような歯止めを設けるべきか。また、感染症蔓延やテロを緊急事態の対象に加えるかといった課題もある。多角的に検討を重ねてもらいたい。 国民民主党も昨年末、改正の論点整理を公表している。インターネット空間でも個人の尊厳が守られるよう、個人の尊重を規定する13条の改正を提唱した。 デジタル技術は、家庭や教育をはじめ社会全般に浸透している。巨大IT企業は、国境を超えて膨大な個人情報を収集し、経済や言論活動にも国家権力に匹敵するほどの影響力を及ぼしている。 憲法の観点から、規制の方向性を考える意味は小さくない。審査会は本格討議を コロナ禍で浮き彫りになった国と自治体の連携不足や、衆参両院の役割分担と選挙制度のあり方など、検討課題は山積している。 国会の憲法審査会で、論議が停滞しているのは残念だ。 自民、公明両党と日本維新の会などが18年に提出した国民投票法改正案は、改正公職選挙法に合わせた内容であるにもかかわらず、立憲民主党などが採決に反対してきた。憲法そのものの討議を進める足かせとなっている。 国の最高法規の論議を回避するようでは、立法府は責任を果たしているとは言えまい。与野党は、早期に改正案を成立させ、本格的な憲法論議に着手すべきだ。(社説)揺らぐ世界秩序と憲法 今こそ平和主義を礎に 朝日新聞ロシアのウクライナ侵略が、第2次大戦後の世界秩序を揺るがすなか、施行から75年の節目となる憲法記念日を迎えた。 国際社会の厳しい批判や経済制裁によっても、停戦はいまだ実現していない。一方、東アジアでは、北朝鮮が核・ミサイル開発を続け、中国は力による現状変更もいとわない。 日本と世界の平和と安全を守るにはどうすべきか。これまで以上に多くの国民が、切実な思いを抱いているに違いない。単純な解は見つかるまい。だが、力で対抗するだけで実現できるものではない。日本国憲法が掲げる平和主義を礎にした、粘り強い努力を重ねたい■受け継がれた理想 20世紀は、二つの世界大戦と平和を希求する努力の繰り返しだった。 おびただしい戦死者を出し、銃後の国民をも巻き込む総力戦となった第1次大戦の後、史上初の国際平和機構として、国際連盟が創設された。その8年後には、国際紛争解決の手段としての戦争を否定するパリ不戦条約も結ばれた。 しかし、第2次大戦の勃発を防げず、再び戦争の惨禍を経験すると、より強力な国際連合が結成された。日本国憲法が公布されたのは、その翌年である。平和主義を国民主権、基本的人権の尊重と並ぶ3本柱と位置づけ、第9条で戦争放棄と戦力の不保持をうたった。戦争を否定し、平和を求める人類の理想を受け継いだものだ。 軍国主義とアジアへの侵略、植民地支配に対する反省、唯一の戦争被爆国として核兵器は二度と使用されてはならないという強い思い……。日本自身の歴史の教訓も凝縮されている。 それから70有余年。米ソ冷戦が終わり、グローバル化の進展で世界の相互依存は飛躍的に深まった。国際協調のための仕組みやルールの整備も進んだ。そんな21世紀の今日になって、私たちは再び、独立国が武力で侵され、市民に対する残虐行為が行われるという悲劇を目の当たりにしている。 日本の平和主義の真価が問われる局面だ。 ■「専守防衛」堅持を 憲法に基づく日本の防衛の基本方針は「専守防衛」である。自衛のための「必要最小限度」の防衛力を整え、武力攻撃を受けた時に初めて行使する。その際、自衛隊は「盾」に徹し、強力な打撃力を持つ米軍が「矛」となる。日米安保条約による役割分担とセットである。 第2次安倍政権が憲法解釈を強引に変更し、集団的自衛権の一部行使に道を開いた際も、政府は専守防衛に変わりはないとした。しかし、護衛艦の空母化や長距離巡航ミサイルの導入など、その枠を超える動きは続き、今や「反撃能力」の名の下に敵基地攻撃能力の保有に突き進もうとしている。 厳しい安保環境を踏まえた、防衛力の着実な整備が必要だとしても、平和国家としての戦後日本の歩みの土台となった専守防衛を空洞化させるような施策が、本当に安全につながるのか疑問だ。際限のない軍拡競争を招き、かえって地域を不安定化させることにならないか。 自民党は5年で対GDP(国内総生産)比倍増も視野に、防衛費の大幅増を岸田首相に提言した。武器輸出を拡大するための防衛装備移転三原則の見直しも求めた。危機に乗じて、これまでの日本の抑制的な安保政策を一気に転換しようとする試みは容認できない。 ■努力を続ける使命 「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」 憲法の前文の一節だ。日本一国の安全にとどまらず、国際平和の実現をめざすのが憲法の根本的な精神である。 ロシアの侵略を一刻も早く終わらせ、市民の犠牲はこれ以上出させない。そのうえで、このような事態が繰り返されることのないよう、ロシアを含めた国際秩序の再建に取り組む。国連の改革も必要だ。この困難な国際社会の取り組みに、日本は主体的に参加しなければならない。 憲法に至る平和主義の淵源(えんげん)のひとつともいえる著作がある。ドイツの哲学者カントが18世紀末に著した「永遠平和のために」だ。その条件としてまず、常備軍の廃止や戦時国債の禁止など六つをあげている。 カントは人間の「善」に立脚していたわけではない。逆に人間は邪悪な存在であるとの認識から、「永遠平和は自然状態ではない。自然状態とはむしろ戦争状態なのである」と記した。永遠平和は人間がつくりださなければならない。それは「単なる空虚な理念でなく、実現すべき課題である」と説いた。 繰り返される戦争の惨事から立ち上がり、平和を求めてやまなかった先人たちの営みの上に今がある。強い意志をもって、その歩みを前に進める歴史的使命を果たさねばならない。危機下の憲法記念日 平和主義の議論深めたい 毎日新聞 ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、75回目の憲法記念日を迎えた。 独立国の主権と領土を踏みにじる侵略戦争は、日本の憲法が掲げる平和主義への攻撃である。 米欧も国連も蛮行を止められず、国際協調を基盤とする「ポスト冷戦期」に終止符が打たれた。 欧州の安全保障環境は激変した。軍事的中立を保ってきたフィンランドとスウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)加盟に動き、ドイツは従来方針を転換してウクライナに戦車を提供する。核兵器使用の脅しをかけるプーチン露大統領に国際社会が圧力を強め、抵抗を続けるウクライナの人々を助けるのは当然だ。 軍事力で大国が他国を圧する「弱肉強食の世界」の出現を許してはならない。現実を理想に近づける 日本国憲法は「戦争の惨禍」を繰り返さないとの決意から生まれた。「国際平和」「武力行使禁止」は国連憲章と共通する。 懸念されるのは、侵攻を憲法改正に結びつけようとする動きだ。安倍晋三元首相は「今こそ9条の議論を」と強調し、自民党は、国民の権利制限につながる「緊急事態条項」の新設を目指す。 国民的な議論を欠いたまま、軍拡へと走るかのような風潮も気がかりだ。自民党が保有を提言する「反撃能力」は、「専守防衛」の基本方針との整合性が問われる。 侵攻で「力による現状変更」のリスクが突き付けられたのは事実だ。中国の海洋進出など東アジア情勢を踏まえ、憲法の枠内で防衛力を見直すことは必要だろう。 だが、権威主義国家の軍事力増強に軍拡で対抗するのでは、「力の論理」にのみ込まれるだけだ。米軍によるイラクやアフガニスタンの戦争の帰結が示すように、軍事力だけで問題は解決しない。 国際政治学者のE・H・カーは第一次大戦後、理想主義的な国際連盟が機能不全に陥り、2度目の大戦を回避できなかった戦間期の「危機の20年」をこう分析した。「現実をあまり考慮しなかったユートピアから、ユートピアのあらゆる要素を厳しく排除したリアリティーへと急降下するところにその特徴があった」 いま日本に求められているのは、侵攻が浮き彫りにした現実を直視しつつ、それを「国際平和」という理想に少しでも近づけるための不断の営みだろう。 まず、安全保障の総合力を高めることだ。ウクライナでも国際支援や指導者の発信力が戦局を左右している。防衛力だけでなく、外交、経済、文化、人的交流などソフトパワーの強化が欠かせない。 次に、アジア安保対話の枠組みを作る努力だ。米中とインド、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国などが意思疎通する場は地域の安定に寄与する。日本が主導的な役割を果たせるはずだ。 平和とルールを重視する国際世論を醸成する取り組みも必要だ。ロシアを含む各国の市民が反戦の声を上げている。憲法が前文に記す「平和を愛する諸国民の公正と信義」を再確認する時である。 「これまで『日本だけが平和であればいい』という感覚が強かった。困っている他国の人を助けるという道徳的な義務と両立する平和主義でなければならない」 そう語る国際政治学者の中西寛・京都大教授が注目するのが、ウクライナ避難民の受け入れだ。「人道」の視点を大切に 政府が異例の受け入れ態勢を取り、これまでに800人以上が来日した。毎日新聞などの世論調査では「もっと多く受け入れるべきだ」との回答が69%に上る。 戦火を逃れた人々に手を差し伸べることは、人道上の責務である。日本はウクライナの人々に限らず、国籍を問わずに積極的に受け入れるべきだ。 憲法は「恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利」をうたう。戦後の制定過程で9条に「平和」の文言を加え、「生存権」(25条)を盛り込むよう訴えたのは衆院議員の鈴木義男で、米国側の「押しつけ」ではなかった。 いずれも「人間の安全保障」に通じる理念だ。憲政史が専門の古関彰一・独協大名誉教授は「平和は単に『戦争のない状態』ではなく、『人間らしく生存できる』という問題だ」と指摘する。 憲法の平和主義をどう実践し、世界に発信するか。施行75年の節目を、理想追求の原点に立ち返って議論を深める機会にしたい。<社説>きょう憲法記念日 平和の理念今こそ大切に 北海道新聞 日本国憲法が施行されてきょうで75年を迎えた。 その節目の年に、ロシアがウクライナに侵攻した。平和を維持するための既存の国際秩序が崩壊の危機に直面している。 憲法は前文で「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」とうたう。 専制的なプーチン政権がウクライナを従わせようとする侵略行為は、日本の憲法の趣旨とは全く相いれない。 第2次世界大戦で日本は2度にわたる原爆投下などで激しい惨禍にさいなまれた。その教訓を踏まえ掲げたのが平和憲法である。 国家権力が戦争を起こすことを許さない。他国と信頼関係を築くことで国民の安全を保持する。こうした決意を胸に、今こそ日本は平和の理念を伝え広げるべきだ。 私たちは2年超に及ぶ新型コロナ禍や、気候変動に伴う災害など地球規模の課題を抱えている。 安心できる日常は自国のことだけを考えていては成り立つまい。求められるのは国際協調である。 国境を越えてだれもが平和のうちに生きる権利を保障する憲法の意義を大切にしたい。■紛争解決導く外交を 現行憲法の策定作業を内閣法制局参事官として支えた佐藤功は、東西冷戦下の1955年、次代を担う子どもたちに向け、解説書「憲法と君たち」を著した。 その中で、憲法の最大の意義について、どんな紛争も絶対に戦争によって解決してはならないということを世界に率先して示したことであると説いた。 人類が繰り返してきた戦争は、力に力で対抗することで戦禍を拡大させ、日本も大戦で、一般市民を含めて多大な犠牲を出した。 戦争放棄や戦力不保持を規定した憲法9条は、日本の再軍備を禁ずる米側の意図と同時に、侵略戦争の反省の上に立ち制定された。 そうした憲法の趣旨を踏まえ、日本は安全保障の原則に専守防衛を据え、国際平和の構築へ、国連中心の外交に力を入れてきた。 しかしその国連はいま、安全保障理事会で拒否権を持つ常任理事国ロシアの蛮行に対し、実効性のある措置を講じられていない。 対ロ制裁やウクライナへの軍事支援を強める西側諸国と、中国などロシア寄りの国々との分断は深まるばかりだ。このままでは第2次大戦前の歩みに戻りかねない。 日本が努めるべきは武力による対決ではない。平和外交に徹し、紛争解決へと関係国を粘り強く導いていくことだろう。■危機への便乗は禁物 見過ごせないのは、この危機に乗じ、岸田文雄政権が改憲論議を加速させようとしていることだ。 自民党などは衆院憲法審査会で、憲法に緊急事態条項を新設し、緊急時に国会議員の任期を延長することなどを求めている。 この条項の主眼は大規模災害や武力攻撃を受けた際などに、政府の権限をより強化することだ。 緊急時に衆院議員の任期切れとなっても、憲法54条に定めた参院の緊急集会で対応できるとの見解を示す専門家もいる。 ロシアの脅威やコロナ禍への不安をあおる形で、拙速に改憲論議を進めてはならない。 歴代政権は憲法上、集団的自衛権行使は許されないとしてきた。 だが安倍晋三政権が行使を認めた安保関連法を成立させて以降、憲法軽視の動きが強まっている。 自民党は先週、以前は保有を否定していた敵基地攻撃能力について、反撃能力に名称を変えて保有するよう政府に求めた。 専守防衛に反する疑いが強い。国会でただしていく必要がある。■国民の命が最優先だ 新型コロナウイルスの猛威はなお続き、国民の命と暮らしが脅かされ続けている。 先の第6波でも、感染力が極めて強いオミクロン株が急速にまん延して医療が追いつかず、自宅で亡くなる人が相次いだ。 憲法13条は「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」について、最大の尊重を国に求める。 ところが政府の対応は、保健所など既存の体制でやれる範囲の対策に終始していなかったか。 憲法が保障する国民の権利を最優先する姿勢でコロナ対策を検証、改善していくことを求めたい。 25条では、すべての国民の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」をうたう。 富める者と富まざる者との格差が拡大する中、コロナ禍が弱い立場の人をさらに追い込んでいる。 新しい資本主義を唱えて誕生した岸田政権は、いまだ具体的な所得の再分配政策を示さない。 改憲論議より、現憲法下でやらねばならぬことを直視すべきだ。
2022年05月03日
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3月11日で東日本大震災の発生から丸11年となる。あの日のことは今でも忘れられないが、現地で被災した人たちにとっては忘れられないどころか、被害が現在進行形の人も多い。そのことをご自分のブログで怒りを込めて書いていらっしゃる人がいる。そのお一人のブログをご紹介する。私は絶対に忘れない!ー東日本大震災の千年に一度の「国難」で野党自民党⏩国会で復興の足を引っ張ったとても長い内容なので、本文はそちらで読んでいただきたいが、拝見しながら私も悲しみと怒りがこみ上げてきた。ここに書かれていることは、今までもネット記事やブログなどで見てはいたが、特に怒りを抑えられず、これだけは国民みんなが忘れてはいけないと思うのが下記のこと。【千年に一度の「国難」で、超党派での対応が必要な時に、野党自民党は民主党の復興政策案の全てに反対】 そんな時、国会での復興関連の事業や予算案など審議が止まっていた。世界中から支援物資も入り、「千年に一度の大災害」と民主党政権は発言して、「超党派で、与野党協力して、国難に対応すべき」と菅総理を中心に発言していた。しかし、野党の自民党は民主党政権の「復興政策案、予算案の全てに反対して、果ては 「審議拒否」や「内閣不信任案」まで提出し「解散総選挙」を求めていたのだ。 私たち被災者は、あの卑劣な国民に冷徹な態度で「政局」にばかり走った「自民党の行為」を絶対に忘れない。テレビやラジオでかたずをのんで、国会を聴いていた被災者達も「呆れ返り、いら立ち、怒りが噴出」し、自民党の批判が続出したのだ。 現場にも来ずに見てもいない自民党議員達は、東日本大震災を利用して、 民主党を叩き、「政権奪回」だけを狙っていた。 自民党の身勝手で、非人道的政治で卑劣な党なんだと・・。 とにかく、全ての民主党の支援策の予算案に全て反対。審議拒否、果ては内閣不信任案まで出している。 その頃、被災地では遺体が上がり、身元の分からない人のDNAを採取して、土蔵していた頃に重なるのだ。被災地で生死をかけて必死に生きようとしている人たちを道具にしてまで、民主党からの政権奪還だけを考えていた自民党の姿勢は、現在のロシアのプーチンと似たような匂いがする。そんな自民党の体質は、多分今も変わってはいないだろう。
2022年03月11日
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文書改ざん、国が賠償責任認める 財務局元職員妻「負けた気持ち」12/15 17:22 更新 北海道新聞「夫はまた国に殺された」 赤木雅子さん、涙浮かべ怒り12/15 19:52 北海道新聞 夫が命を絶った理由は何だったのか―。財務省の決裁文書改ざんを巡り、自殺した赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(50)が真実を知りたいと起こした訴訟は15日、国から明確な説明がないまま打ち切られた。「夫は国にまた殺された」。提訴から約1年9カ月での突然の幕切れに、雅子さんは目に涙を浮かべ、国の対応を強い口調で非難した。 「ふざけんな。国は誰のためにあるのか」。雅子さんは大阪市内で開いた記者会見で声を張り上げた。訴訟を通じて「赤木ファイル」が開示されたのに改ざんの具体的な指示系統や、佐川宣寿元国税庁長官らの関与は曖昧なまま。雅子さんは、財務省が赤木さんに苦しい改ざん作業を強いたと語り「ひきょうなやり方で裁判を終わらされた。夫はなんと言うんだろう」と口にすると、うつむいた。 会見に同席した雅子さんの代理人を務める生越照幸弁護士によると、午後2時に大阪地裁で始まった非公開の進行協議の冒頭、国側の代理人が立ち上がり「請求を認諾する」と言い放った。 突然の終結宣言に場は騒然となり、雅子さんとともに激しく抗議したが、複数の国側代理人は下を向いたまま何も答えなかった。別室で協議した裁判官らが戻り、国の主張を受け入れると表明すると、国側代理人らは足早に去ったという。生越弁護士は「だまし討ちで、お金を払えばいいという対応だ」と憤った。 今後の訴訟は佐川氏のみが被告となり続く見通し。佐川氏側は責任は負わないと主張を繰り返し、早期の終結を求めている。生越弁護士は真相を解明していく姿勢を見せ「すぐに(訴訟を)終わらせるわけにはいかない」と強調した。昨日は下記のニュースが流れた。国交省職員、検査院の指摘後は自ら統計書き換え 自治体には中止指示12/16(木) 建設業の受注実態を表す国の基幹統計を国土交通省が書き換えていた問題で、同省が2020年1月までに会計検査院の調査を受けたため、データの回収を担う都道府県に書き換え作業をやめさせ、同省本省の職員が自ら書き換えを行っていたことがわかった。同省は「(当時の担当者は受注実績が)いきなり大きく減ると、数字に大きな影響が出ると思ったのではないか」などと説明している。 この統計は「建設工事受注動態統計」で、建設業者が公的機関や民間から受注した工事実績を集計したもの。書き換えていたのは、業者が受注実績を毎月記し提出する調査票で、都道府県が回収し同省に届ける。同省は、回収を担う都道府県の担当者に指示し、遅くとも10年代前半から書き換え作業を行わせていた。 複数の国交省関係者によると、こうした都道府県での作業について、検査院が20年1月までに気づき、問題視して調査を進めていた。それを受けて同省は同月、都道府県に対し書き換え作業をやめるよう指示した。ただ、書き換え自体はその時点ではやめず、今年3月までの1年超は本省職員がデータの書き換え作業を行っていた。 同省建設経済統計調査室は取材に、検査院の指摘で問題だと認識した後も、本省側で書き換えをしていたことを認めた。その上で、書き換えについて「いきなり大きく減らすと数字に大きな影響がある」と説明。業者が提出してきた調査票を「ただ捨てることができないという判断もあったと思う」と話した。 検査院も15日の取材に、国交省自らが書き換え作業をしていたことを把握していたと認めた。安倍政権の置き土産は、政治家や官僚への強い不信感だ。この悪影響は、日本の隅々にまで広がっているような気がする。自民党がこの濁りきった空気を浄化できるのだろうか。
2021年12月16日
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元府職員れいわ大石晃子議員が“大阪府市政の闇”をNHKで暴露!維新のタジタジぶり全国拡散12/13(月) 14:43配信 れいわ新選組の新人議員が、全国放送で日本維新の会・吉村洋文副代表が知事を務める大阪府の「闇」を“告発”し、話題になっている。 注目を集めているのは、れいわの大石晃子衆院議員(比例近畿ブロック)だ。彼女は2018年まで大阪府職員。12日のNHK「日曜討論」で、大阪府政の現状を鋭く追及した。 感染力が強いオミクロン株の市中感染防止策について「(保健所で)疫学調査ができる職員を大幅に増やさないといけない」と強調。全国の保健所で人員拡充が進まない状況を指摘した上で、「大阪に至っては保健所の職員は過労死レベルの残業が1年単位で続いている」と問題視したのだ。 確かに、府内保健所職員も所属する「府関係職員労組」が3日に公表した調査結果はすさまじい。新型コロナ「第5波」で、対策を担当した職員の実に15%超が「過労死ライン」を超える月100時間以上の時間外労働をしていた。同労組は大阪労働局に「私たちを使い捨てにしないでください」と要請を行った。 この事実を掲げた大石議員が「なのに吉村知事が持ち上げられているのは異常だ」と指摘すると、出演していた維新の足立康史衆院議員は「大変、印象操作が強い」とこわばった表情で発言。続けて大石議員が「(保健所に)人をつけていくことが大切だ」と言うと、足立議員は「吉村知事が説明責任を果たしているので、ここでは以上とさせていただく」とタジタジだった。 さらに、彼女は悪評ふんぷんの「クーポン配布」にも言及。岸田政権が進める「18歳以下への10万円給付」は5万円分をクーポン支給にすることで、現金給付より967億円もの事務経費が余計にかかる。番組で公明党の伊藤渉衆院議員がクーポン配布全体の予算規模が9000億円超に上ることを挙げ、「事務経費は全体の1割程度。過大ではない」と主張。すると大石議員は「なるほど」と認めた上で、大阪市の「無駄」をこう“告発”した。「大阪市では『塾代助成クーポン』というのをやっている」「150億円の予算で、事務手続きが50億。3割くらいが事務手続きにかかっていて効率が悪い」「効率の悪いクーポンは全政党が見直していった方がいい」 舌鋒鋭い大石議員にツイッターでは〈痛快でした〉〈分かりやすかった〉と喝采が続出。一時、〈大石さん〉のワードが、トレンド入りするほどだった。「大石さんは府職員時代にも橋下知事に公然と噛みつき、注目を浴びました。衆院選で躍進した維新に国民民主はすり寄り、立憲も腰が引けている。今後、大石さんの対決姿勢が際立ち、れいわの注目度が上昇する可能性があります」(永田町関係者) 来夏の参院選では維新躍進に“待った”をかけるか。れいわ・大石あきこがNHK『日曜討論』で吉村知事のコロナ失政を真っ向批判! 絡んできた維新・足立議員にもカウンターで一蹴リテラ 2021.12.12 10:36残念ながら、私は日曜討論は見ていなかった。これからは彼女も注視していこう。
2021年12月14日
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閣僚経験者の落選相次ぐ 自民逆風の象徴に 世代交代求める声も11/1(月)毎日新聞 6:00配信 衆院選では、現職閣僚の若宮健嗣万博担当相が比例代表で当選したものの東京5区で敗北するなど、自民党の閣僚経験者ら「大物候補」が相次いで小選挙区で敗れた。立憲民主党など野党5党が小選挙区で候補者の一本化を進めたことなどから苦戦を強いられた。 東京8区では、石原派会長の石原伸晃元幹事長が野党統一候補の立憲新人に敗れ、比例代表の復活当選もできなかった。香川1区の平井卓也前デジタル相、千葉8区の桜田義孝元五輪担当相も立憲候補に敗北。塩谷立元文部科学相(静岡8区)、金田勝年元法相(秋田2区)も立憲前職に競り負けた。 保守分裂の構図となった熊本2区では野田毅元自治相が、古賀誠元幹事長らが支援した無所属の新人に敗れ、17回目の当選を果たせなかった。 一方で、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブを訪問した問題で自民を離党した無所属の松本純元国家公安委員長(神奈川1区)も敗れた。松本氏は麻生太郎副総裁の側近として知られるが、議席を失った。 ただ、立憲も自民党幹事長や旧民主党代表などを務めた重鎮、小沢一郎氏が岩手3区で敗北。中村喜四郎元建設相が茨城7区で敗れた。与野党ともに世代交代を求める世論の「逆風」を受けたとも言える。【飼手勇介】衆院選投票率55.93% 戦後3番目の低さに 2021/11/1 06:16 (JST) 衆院選小選挙区の投票率は、共同通信社の1日の集計で55.93%となった。2017年の前回衆院選(小選挙区、比例代表とも53.68%)を2ポイント超上回るが、戦後3番目に低い投票率。4回連続で50%台の低い水準となる。 解散から投開票までの期間が短く、選挙戦も国民的な盛り上がりを欠いたことなどが要因とみられる。戦後最低は前々回14年衆院選(小選挙区52.66%、比例代表52.65%)。17年は戦後2番目の低さだった。 投票率は各都道府県選挙管理委員会の発表を基に独自に集計しており、総務省が発表する確定値と異なる可能性がある。本当に負けたのはどの政党だったのだろうか。こんな時なのに投票率も低かったようだし、私は日本人の中ではマイノリティーになったようである。
2021年11月01日
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安倍元首相は、よく「悪夢の民主党政権」と言っていた。岸田総理は「六重苦」だと言っているらしい。このようなニュースを見聞きするたびに、「そりゃ、政権を奪われていた時代は悪夢だし苦しい時代だったでしょうよ。二度とあの時代に戻りたくないことはわかりますよ」と心の中で呟いていた。私は決して、国民にとって悪夢だとも六重苦だとも思っていないので、また言ってるよという感じでスルーしていたのだが、こんなフレーズも繰り返されると、やはり自民党でなくてはならないのかと思う人たちも多いのかもしれない。その意味では、自民党は印象操作はうまくて、野党は相変わらず「反対ばかりの野党」の印象を脱出できないでいるのだろう。昨日は寿都町選挙が行われた。20年ぶり"核のごみ"争点の寿都町長選挙…「推進派」の現職・片岡春雄氏が当選 文献調査にGOサイン 10/26(火) 21:48寿都町民は、最終処分場の調査を受け入れ、最終的に処分場も認める可能性を選んだ。つまり、とりあえず「調査研究」でもらえるお金はもらい、その後は反対すればいいというセコイ考えの人が多かったということだろう。これは、国の政策に乗せられたともいえるが、無責任とも感じられる選択に思う。北海道民として少し悲しい。北海道の価値は、胸を張れるクリーンな大地と自然、そして「安心・安全な食糧供給地」だと思っている。この選択が、未来の北海道に禍根を残さないことを祈る。さて、岸田首相の「六重苦」をわかりやすく古賀茂明氏が書いているので転載する。岸田総理の「六重苦論」はフェイクだ 古賀茂明 2021/10/26 07:00「六重苦」。岸田文雄総理が党首討論などで頻繁に用いる言葉だ。「アベノミクスは『六重苦』と言われた旧民主党政権の経済苦境から脱し、デフレでない状況を作り出し、GDPを高め雇用を拡大した」というような使い方をする。 一般の有権者で、「六重苦」の内容がわかる人はほとんどいないが、岸田総理はそれを承知でわざとこの言葉を使う。「六重苦」と言えば、いかにも民主党政権のせいで日本経済が六重もの苦難に苛まれていたのだというイメージを作れるからだ。 しかし、「六重苦」の中身を具体的に見ると、実は自民党にとっては、不都合なことばかりである。その第一は、「円高」だ。確かに、民主党政権の時代はかなりの円高だった。 アベノミクスは、異次元の金融緩和とバラマキ財政出動で円安を実現したのだが、実は、これは本来はカンフル剤でしかない。円安は、日本の賃金を国際的に安くする「低賃金政策」でもある。これに頼った経団連企業の経営者は企業努力を怠り、生産性向上に失敗した。 その結果、日本の労働者の実質賃金は減少を続けたのだ。最近では、資源価格の高騰と円安のダブルパンチで、日本経済のコストアップ要因となり、燃料や食料の大幅価格上昇で、貧しい家庭を中心に国民生活に大打撃を与えつつある。 第二は、「高い法人税率」。安倍政権は、経団連企業のために法人税率を下げた。その財源として消費税を上げたから景気は良くなるはずがない。 大企業はおかげで増益を続けたが、前向きな投資はせず、株価上昇と役員給与の大幅アップになっただけ。格差拡大の原因でもあり、世界では大企業の法人税率引き上げの議論が始まっている。 第3は、「厳しすぎる労働・解雇規制」。自民党政権は、労働法制を無定見に緩和し、非正規雇用を4割にまで増やした。一方で最低賃金は低いままで労働時間も異常に長い。パワハラ・セクハラも事実上放置。これを「厳しすぎる」と言っていたのだから驚きだ。 第4の「経済連携協定の遅れ」も自民党による農業過保護政策が足かせになっていたのは周知の事実である。 第5の「厳しい温暖化ガス削減目標」に至っては、笑止千万。先進国の中で断トツに環境規制が緩いのが日本。おかげで再生可能エネルギー産業や電気自動車などの成長分野で日本は世界の競争から脱落してしまった。 第6は「電力不足」。原発が動かないから電力が足りないと叫んでいたが、大嘘だった。本来は原発に頼るより、再エネ比率を上げてエネルギー安全保障を高めるべきだったができなかった。 こうしてみると、「六重苦」という主張自体が、単なる経団連のないものねだりであり、経営者たちの自社の業績が上がらないことへの言い訳だったことがわかる。 実はこの「六重苦」は、岸田総理が、アベノミクス批判をされた時に、反論として持ち出す言葉だ。議論を刷りかえるために「六重苦」という言葉を使っているのは、安倍元総理の「悪夢の3年」と同じだ。 アベノミクスは失敗だった。その失敗について、根本から反省できない岸田政権。反省のないところでは同じ過ちが繰り返される。発足直後ではあるが、岸田政権の経済政策は失敗に終わる予感しかない。※週刊朝日 2021年11月5日号より私は期日前投票を終えているが、選挙結果がとても気になる。「悪夢」とか「六重苦」は、自民党とその支持者である大企業経営者から見たものだということを、あらためて確認しておきたい。
2021年10月27日
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いよいよ衆議院選挙戦が始まる。自民党総裁選の時に語っていたことがなし崩し的に後退しているような岸田首相だが、選択的夫婦別姓にすら賛成できないとは、私から見たら情けないの一言だ。自民党内やその支持団体にとってはどうかわからないが、多くの国民は、「時代遅れの自民党」の印象を与える結果になったのではないか。「党としてはまだ合意できてはいませんが、個人的には賛成です」とすら言えない操り総裁。こんな自民党を追いつめられなかったら、野党もナサケナイ。選択的夫婦別姓、LGBT法案に賛成なら挙手を ⇒ 自民党の岸田文雄総裁だけ挙手せず。理由は?【党首討論会】10/18(月) 16:36「選択的夫婦別姓、LGBT法案に賛成の方は挙手を」。与野党の9党首の中で8党首が手を挙げたが、自民党の岸田文雄総裁だけ手を挙げなかった。衆院選公示の前日にあたる10月18日、日本記者クラブで開かれた党首討論会の一幕だ。【安藤健二・浜田理央 / ハフポスト日本版】■8党首が手を挙げたが、自民党の岸田総裁だけ挙手せず討論会の第二部で会場から各党首への代表質問があった。その中で、2022年の通常国会に「選択的夫婦別姓を導入するための法案」と「LGBT理解増進法案」を提出することに賛成する場合は挙手をするように、それぞれ各党首に促す質問があった。結果は両方とも、8党首が手を挙げたが、岸田総裁だけ挙手しなかった。岸田総裁はその理由について問われると、選択的夫婦別姓については「国民の皆さんの意識がどこまで進んでいるのか考えていくことが重要」。LGBT法案については「議員立法の議論を踏まえた上で法案の取り扱い方については考えていくべき。時期を確定することは避けさせていただいた」と話した。両方とも賛成した与党・公明党の山口那津男代表には「自民党をなぜ説得できないんですかね」という質問が飛んだ。これについて山口代表は、公明党が選択的夫婦別姓を早くから主張してきたが、自民党内でも「最近は理解を示す、賛成する人も増えてきました」と変化の兆しがあると指摘。「ぜひ自民党には合意を作っていただきたい」と注文した。■会場からの質問と岸田・山口両氏の回答―― それではジェンダー・多様性について伺います。2つたて続けに挙手をお願いします。来年の通常国会に選択的夫婦別姓を導入するための法案を提出することに賛成の方は挙手をお願いします。LGBT理解増進法案を来年の通常国会に提出することに賛成の方も挙手をお願いします。ありがとうございます。それでは岸田さん。二つとも岸田さんだけ挙手されませんでした。それぞれ理由を教えてください。岸田氏:選択的夫婦別姓については先ほど質問の中でもお答えした通りです。国民が社会全体として受け入れるに当たって、この多くの国民の皆さん、町で生活してる多くの方々、この問題についてどこまで意識が進んでいるのか。この点について、政治に関わる立場からしっかり考えていくことが、この問題を考える上で大変重要なポイントだと思っています。LGBT法案については、議員立法で議論するなかにあって、さまざまな議論が行われてきたことは承知をしています。是非、この議論を踏まえた上で法案の取り扱い方については考えていくべきであると思います。今、この段階で一律的に時期を確定することは避けさせていただいたということであります。―― もう一問だけ。山口さんにお聞きします。どうして公明党は、自民党をなぜ説得できないんですかね。両法案についてです。山口氏:公明党は早くから選択的夫婦別姓、案も出し、主張してきました。その当時と比べると、自民党の中が、以前は「丸ごと反対」という方が多かったのですが、最近は理解を示す、賛成する人も増えてきました。それだけ理解が広がっているとみるべきだと思います。それから現代社会が変化してますから、外国人のかたで日本で暮らす人、いろんな名前を複合的にもたれている方もいらっしゃいますし、別姓の国から来た人もいますし、また1人っ子同士の結婚で、どっちかしか選べないことに不満を持つ若い人も増えています。そういう今日的な変化もよく受け止めた上で、ぜひ自民党には合意を作っていただきたいと、強く求めたいと思います。
2021年10月19日
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岸田内閣発足 首相「新時代共創内閣」と命名10/4(月) 23:17 産経自民党の岸田文雄総裁(64)は4日、衆参両院本会議の首相指名選挙で第100代、64人目の首相に選出された。皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て、公明党との連立による岸田内閣が発足した。首相は同日夜に記者会見に臨み、政権を「新時代共創内閣」と名付け、「私が目指すのは新しい資本主義の実現だ」と述べ、成長戦略とともに富の再分配を重視する考えを強調。「新しい資本主義実現会議」を設置し、ポストコロナ時代の経済社会ビジョンを策定する考えを示した。首相はまた、新型コロナウイルス対策を「最優先の課題」とし、ワクチン接種や医療提供体制の強化を図るとした。これまでのコロナ対策を検証した上で「緊急時における人流抑制や病床確保のための法整備」を進める考えも強調。自民党総裁選で訴えた健康危機管理庁を念頭に司令塔機能の強化を図るとした。一方、外交・安全保障政策では自由や人権など普遍的な価値を守るとともに、防衛力強化を図るとした。また、北朝鮮による拉致問題に関しては「北朝鮮の政治体制を考えるとトップとの会談が何よりも重要だ」と述べ、金正恩朝鮮労働党総書記との会談を目指す考えを示した。閣僚の再任は茂木敏充外相(65)と岸信夫防衛相(62)で、陣容を大幅に変えた。初入閣は新設のポストに就いた小林鷹之経済安全保障担当相(46)ら13人、女性閣僚は野田聖子少子化担当相(61)ら3人となった。官房長官の松野博一氏(59)に拉致問題担当相を兼務させ、財務相に鈴木俊一氏(68)、経済産業相に萩生田光一前文部科学相(58)、国土交通相に公明党の斉藤鉄夫副代表(69)を充てた。山際大志郎経済再生担当相(53)は新型コロナウイルス対策や「新しい資本主義」も担当する。厚生労働相には後藤茂之氏(65)を起用した。衆院広島1区選出の首相は平成5年衆院選で初当選し、当選9回。池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一各元首相が輩出した自民党宏池会(現岸田派)の会長を務め、沖縄北方担当相、党国対委員長、外相、党政調会長などを歴任した。岸田内閣の21人はどんな人達?「クジラ研究者」から「工学博士」まで全員紹介さて、どのようなお仕事をされるのかお手並み拝見。だが、今までの「安倍・菅&菅政権」での権力集中で腐敗した政管にメスを入れることはできそうもないと感じるので、とりあえず表紙を変えて権力構造を維持しようとしているのではないか。しかし、コロナも収まってきたし、ひょっとすると自民党も変わるかもしれないという楽天的期待で、やっぱり自公で選挙は勝利するのかもしれない。政管の腐敗が進んだ事実を、私たちは忘れてはいけないのだけれど。(少なくても私は忘れてはいません!)
2021年10月05日
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自民新総裁に岸田氏 決選投票で河野氏破る ―来月4日に首相就任・幹事長に甘利氏浮上2021年09月30日00時23分 時事通信 菅義偉首相の後継を選ぶ自民党総裁選は29日、投開票され、岸田文雄前政調会長(64)が決選投票で河野太郎規制改革担当相(58)を破り、第27代総裁に選出された。岸田氏は挙党態勢を構築して衆院選に臨む考えを表明。10月1日の新執行部発足を目指し党4役の人選に着手した。幹事長には甘利明党税調会長(72)が浮上。高市早苗前総務相(60)や萩生田光一文部科学相(58)を要職で起用する案も出ている。(後略)高市氏、要職起用も 官房長官に上川氏取り沙汰9/29(水) 23:09 共同まあ、この結果は多くが予想したことだろう。直後の記者会見で、「私の特技は人の話をしっかり聞くこと」と言っていたが、さて、誰の話をしっかり聞くのか見ていよう。すでに、あちこちに配慮しまくったような話しぶりに、やっぱりねと言う感じを抱いてしまった。あまり失言はしないような気もするし、誠実そうな雰囲気をかもしながら言い訳できる人のようだ。つまりは、自民党改革には最も遠い人のような気がする。
2021年09月30日
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安倍晋三が「統一教会」イベントでトランプと共演! 前総理としてカルトの総裁を絶賛、同性婚や夫婦別姓を「偏った価値観」と攻撃2021.09.14 03:28 リテラ 自民党総裁選でナチス本賞賛の高市早苗氏の支持に回った安倍晋三・前首相。その狙いは総選挙に向けての極右支持層固めと自身の存在感PRだと見られているが、ここにきて、さらに露骨な言動に出た。 というのも、統一教会系の団体が開催したイベントに、安倍前首相はなんとビデオメッセージを送ったからだ。 そのイベントとは、12日にオンラインで開催された「THINK TANK 2022希望の前進大会」で、あのカルト宗教団体・統一教会(現在は世界平和統一家庭連合と改称。以下、統一教会)と天宙平和連合(UPF)が共同開催(「WoW!Korea」13日付)。UPFは2005年に統一教会の開祖である文鮮明(故人)と、その妻で現在の統一教会実質トップである韓鶴子が創設した団体だ。 そして、このバリバリの統一教会系イベントにビデオで登場した安倍前首相は、約5分間にわたってスピーチ。開口一番、にこやかにこう挨拶したのだ。「ご出席のみなさま、日本国・前内閣総理大臣の安倍晋三です。UPFの主催の下、より良い世界実現のための対話と諸問題の平和的解決のために、およそ150カ国の国家首脳、国会議員、宗教指導者が集う希望前進大会で世界平和を共に牽引してきた盟友のトランプ大統領とともに演説する機会をいただいたことを、光栄に思います」「今日に至るまでUPFと共に世界各地の紛争の解決、とりわけ朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁をはじめ、みなさまに敬意を表します」 このスピーチの模様はまたたく間にネット上で拡散されたが、曲がりなりにも昨年まで総理大臣を務めていた人物が、堂々と統一教会の実質トップに敬意を表するとは、驚かずにいられないだろう。 実際、安倍前首相と統一教会は切ってもきれない親密な関係にあり、安倍前首相の祖父・岸信介が統一教会と政界をつなぐ役割を果たした「国際勝共連合」の設立に関与していたことは有名な話。さらに、安倍前首相自身も官房長官時代の2006年にはUPFの合同結婚を兼ねた集会に祝電を送ったことが発覚。全国霊感商法対策弁護士連絡会が「統一教会の活動にお墨付きを与える遺憾な行動だ」として安倍氏に公開質問状を出すなど問題となっている。 だが、このとき安倍氏は「私人の立場で地元事務所から『官房長官』の肩書で祝電を送ったとの報告を受けている。誤解を招きかねない対応であるので、担当者によく注意した」などと釈明。ところが、今回は「第90・96〜98代内閣総理大臣」として祝電どころか自らスピーチをおこなったのである。 さらに、あらためて安倍前首相と統一教会の深い関係を印象づけたのは、今回のイベントで安倍前首相の前にスピーチをおこなったのがドナルド・トランプ前大統領だったこと。というのも、トランプ氏が大統領に就任する前に安倍前首相は異例の“会談”をいち早く実現したが、このとき会談を仲介・お膳立てしたのも統一教会だと言われているからだ(詳しくは既報参照→https://lite-ra.com/2017/01/post-2871.html)。(以下略)安倍氏が統一教会と近いとは知っていたが、近いどころではなかった。森友再調査を問われ河野太郎、岸田文雄が呆れた安倍忖度発言!高市早苗は「桜を見る会」問題で「誠実に答弁してきた」と大嘘2021.09.18 10:57 リテラもう、ホントに勘弁してほしい。この国は、統一教会に徐々に洗脳されてきているのか?
2021年09月19日
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自民党総裁選 高市氏が正式表明「サナエノミクス」提唱サナエノミクスなんて聞いただけで、ゲーッ! という気分だ。私は、彼女の人柄や経歴はよく知らないが、感覚的に嫌な感じを抱いている。何度か書いているが、私は女性の政治家が増えてほしいと願っている。私は、女性と男性の性差はあると思っているので、今の日本では出産育児・介護・家事などを圧倒的に担っているけれど、社会的な地位や所得では男性とは格差がある女性の視点で、現在の弱いものや女性に対して冷たいと思われる社会を変えるために、女性政治家が増えてほしいのだ。だから、男性にすりよったり庇護されたりすることを、たとえ便宜上だとしても平気で是とする感じがする人はイヤだ。ましてや、思考回路や価値観が男性脳になってしまったのではないかと感じる人もイヤだ。私の感覚がおかしいので、類は友を呼ぶで似たような人が多いのかもしれないが、私の周りでは男女を問わず高市氏を好きではないという人がほとんどだ。この人が女性初の総理になるなんて最悪だと思っている。私は自民党の人と話す機会はあまりないし、あったとしても政治的な話はしないことにしているので、一般の自民党員はどう思っているのかわからない。わが町は自民党員が多く、当然「女性部会」もあり、自民党系の行事があれば、私の知り合いの人達もみんなで自民党のために頑張っている。そのおばちゃんたちは、高市さんでもワーッと拍手するんだろうか。(一度間違って自民党主催だった講演会に行って、女性たちのパワーに圧倒された体験がある)女性の人達の彼女に対する印象を知りたいものだ。そして、男性は彼女をどう見ているのか知りたい。いや違うな、人として彼女をみんなはどう見ているのだろう。
2021年09月09日
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当然というか、やっとというか、菅首相が政権からコロナ対策を口実に逃げ出した。安倍前首相も、国民からの批判の嵐から、体調悪化を理由に逃げ出した。今の政治不信や官僚等々の無責任体制を強化してきた安倍・菅コンビがやっとおしまいになる。と安堵しているわけにもいかない。総裁選挙はあくまでも自民党の話。しかし、どんなことがあろうとなぜか強い自民党に本当の反省ができるのだろうか。かなり不信感を抱いている私だが、総裁選には選挙権のない私だが、リーダーによって組織が変わる可能性はある。それによって、官僚組織も少しは健全化する可能性もある。今のように、競争原理、弱肉強食主義オンリーの空気が、少しは変化する可能性もある。だから、やはり誰が総裁になるのか気になっている。頼みの政権批判票「敵失で突然蒸発」 総裁選候補6人に焦りや期待2021年9月4日 朝日「主流派」麻生・安倍氏、派閥結束に苦慮…河野・高市氏への異論くすぶる9/4(土)こんなのを見ていると、やはり変わらないかもと諦めの心がよぎる。私は女性の政治家に頑張ってほしいとは思っているが、男にすりよったり、男性同様の右翼的な人や、弱肉強食原理を是とするような女性政治家ならごめんだ。だから、この人が総裁になるのだけはやめてほしい。高市早苗氏が急浮上!自民総裁選、安倍晋三前首相が支援 “路線継承”ニュー・アベノミクス…有馬晴海氏が解説9/5(日) そんな中で、自民党の役員をしている女性政治家で唯一支持しているのは、野田聖子氏だ。しかし、そうは言っても今回は総裁選に出ないのではないかと思っていた。野田聖子氏のパートナーが、元暴力団員だということが先月報道されていたからだ。しかし、決してめげない彼女は、自分の信念に基づいて立候補するのかもしれない。野田聖子幹事長代行 総裁選出馬に意欲 9/3(金) 彼女は、派閥に属していないそうで、いつも推薦人を集められずに苦労している。多分、今回もそうだろう。しかし彼女は多分、「諦めなければいつか道は拓ける」と思っているのではないか。彼女は筋金入りの開拓者なのかもしれない。その彼女を支えているのは、息子さんとパートナー。パートナーがかつて暴力団に所属していたとしても、それが何だって言うんだ。今は立派に社会人として、父親としての責任を果たしている。それを許さない社会こそがおかしいと私も思う。心身にハンディを持ち、いわゆる健常者と言われる人たちと同じようなことが出来なくても、それが何だって言うんだ。その人たちにこそ学ぶべきことが沢山あるし、彼らの存在によって励まされることがどれほど多いことか。だからこそ、人間は困難を抱えている人や弱さを抱える人を支え守らなくてはいけない。それができるのが政治家なんだ。それを芯から知っているから、総裁選に立候補できるならしなくてはいけないと彼女は考えているのではないか。なんて思いながら、彼女の記事を検索していたら下記の記事を見つけた。読みながらこみ上げるものがあった。野田聖子衆院議員 パパと息子がセンターのわが家、いい関係です〈ママパパ議連 本音で話しちゃう!〉今回もだめかもしれないけれど、ここに貴女を応援している者がいます。きっと、自民党は嫌いだけれど、野田さんだけは応援するという人が、私以外にもいると思います。
2021年09月05日
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どうなるんだろうと少し心配していたが、ホッとした。これほど多くの立候補者が立つと、野党系の票が分散して、万が一にでもご都合主義でIR反対を表明した小此木氏が勝つと最悪だと不安だったから。市民をバカにするんじゃないよと、痛快。山中竹春氏が初当選 横浜市長選挙 8/23(月) 任期満了に伴い8月22日に行われた横浜市長選挙で、新人で元横浜市立大学教授の山中竹春氏が、元閣僚の小此木八郎氏や現職の林文子氏らを破って、初当選を果たしました。開票結果は、山中竹春氏[無新]50万6392票、小此木八郎氏[無新]32万5947票、林文子氏[無現]19万6926票、田中康夫氏[無新」19万4713票、松沢成文氏[無新]16万2206票、福田峰之氏[無新]6万2455票、太田正孝氏[無新]3万9802票、坪倉良和氏[無新]1万9113票となりました。 初当選を果たした山中氏は「皆様のご支援によって、このような結果となり、感謝の気持ちでいっぱいです。 市民の皆さまからの大きな大きな期待をいただいて、このような結果をいただきました。 市民ひとりひとりと向き合いながら、すばらしい横浜市を作ってまいります。 カジノIR誘致に関して行わない、この宣言を早期にいたします」と語りました。 投票率は、前回2017年より11.84ポイント高い、49.05%でした。さすがにこの結果は、菅氏にはショックだっただろう。地元でもこの結果だから、自分がどのように評価されてるのか、きちんと向き合ってほしいものだ。「菅首相やめるんじゃないの?」 ハマのドンが言い放つ8/22(日) 横浜市民の皆さん、賢明な選択をありがとうございました。
2021年08月23日
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私は、随分以前から竹中平蔵氏を許せないと思っている。最初は政治経済学者だと思っていたので、そのつもりで大臣になった彼の言葉を「そうなのかな」と思いながら聞いていた。しかし、やがて彼の主張や提言による政策が進むにつれ、私の関わってきた福祉分野が競争原理で行われるようになり、これはおかしいと思った時にはすでに遅しだった。弱い立場の人を守るのが人間社会だと思う私は、弱肉強食でよしとしただけでなく、強いものが弱いものを守るという最低限の倫理観もなさそうな彼を、心の底から嫌っている。それだけではなく、彼は強欲で自分勝手で、さらにずるい。彼を今でも名誉教授にしている慶應大学も嫌いになりそうだ。多分、福沢諭吉先生は彼を嫌っていると思う。竹中平蔵氏 尾身会長の五輪発言を批判「明らかに越権」「ひどい」6/6(日) どっちがひどいのだ五輪開催主張で炎上、竹中平蔵がYouTubeで冗談のような発言…パソナの五輪での暴利を棚上げし「一部の既得権者が利益をえている」2021.06.06 リテラ自分のことは棚上げ?
2021年06月07日
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古賀茂明「接待中毒の高級官僚を一掃せよ」〈週刊朝日〉3/16(火) 7:00配信 総務省の幹部官僚接待不祥事は次官と同格の歴代総務審議官ら幹部が、次々に処分、更迭、辞職などに追い込まれる異例の展開となった。なぜここまでド派手な接待にエスカレートしたのか。 東北新社の件では、菅義偉総理の長男の誘いを官僚は断れなかったと解説されたが、NTTにはそんな事情はない。また、山田真貴子前内閣広報官や谷脇康彦前総務審議官以外の幹部官僚も同様に行動しているから、個人の特殊性という説明も難しい。 今回の事件の主役は「官僚」、特に「キャリア官僚」だ。彼らは、国家公務員総合職試験に合格して役人になり、それ以外の官僚、いわゆる「ノンキャリ」の人たちと違って、最初から幹部候補として育成され、速いスピードで出世していく。 また、定年前に肩たたきで退職する際には多額の割り増し退職金をもらい、しかも、その後は天下りで70歳くらいまで悠々自適の生活が保障されている。 キャリア官僚にも個々に見ればいろいろなタイプがいる。公務員の鑑である「消防士型」は、私心なく国民のために働き、高額の給与も大きな権力も望まない。国民に感謝されればそれで十分という人たちだ。最近は絶滅危惧種になってしまった。 「中央エリート型」の官僚は、自分たちが一番頭が良い、一番偉いと思っている。安月給で夜中まで働いてやっているのにバカな国民とマスコミは何かと自分たちを叩きに来る。こんな仕事を我慢して国のためにやっているのだから、退職後に天下りでぜいたくな生活を保障されるのは当然だと思う。究極の上から目線の連中だ。一方、ただ安定した生活と着実な昇給、そして天下りが保障されていれば贅沢は言わないという「凡人型」のキャリア官僚もいる。 このうち、「派手な接待」に引き寄せられやすいのが「中央エリート型」である。 彼らは、必ずしも金目当ての人間ではなく、今回の接待も酒や美食が直接の目的だったのではない。 彼らをド派手な接待に導くのは「自分たちは一番偉い」という思い込みだ。「官尊民卑」の意識も強烈。話をするときに相手が接待するのは当然ということになり、接待は派手であるほど、「自分が偉い」と実感できる。 相手がNTT社長という大物なら満足感はさらに上がる。その結果、当初は意図していなくても接待企業に借りができ、行政が歪められるのだ。 本音の話を聞いて貴重な情報を得るというのは後付けの理屈。どうしてもやめられないから、5千円の領収書で割り勘とする偽装工作まで行う。 接待側も「こんな素晴らしいお話を聞くのにこの程度のことですみません」などと官僚のプライドをくすぐる。現金は払わず領収書だけもらうのも実は日常茶飯事だ。 こうした高額接待を受ける官僚は一種の病気である。だから中途半端なルールを作っても必死で抜け穴を探す。 彼らに口実を与えないように、民間企業との飲食を割り勘でも一切禁止として、相手が利害関係者なら違反は免職にする。 許すのは会議室での千円以下の実費負担の弁当のみとすればよい。認めるのは純粋に個人レベルの会だけにする。私の30年超の官僚経験から見て、それで情報が取れず仕事ができないということはない。 高額接待中毒の官僚は、この際、霞が関から一掃するべきだ。※週刊朝日 2021年3月26日号■古賀茂明(こが・しげあき)/古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。1955年、長崎県生まれ。東大法学部卒。元経済産業省の改革派官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官などを経て2011年退官。新刊『日本を壊した霞が関の弱い人たち 新・官僚の責任』(集英社)など
2021年03月18日
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安倍晋三が「震災復興は私の五輪招致スピーチに沿って進んできた」と妄言! ならば今年も言う 福島原発事故の最大の戦犯はお前だ2021.03.11 12:02 リテラ長い記事なのでリンクだけにするが、百歩譲って少しは彼も良い仕事をしたかもしれないが、全体的には全く評価できない。やはり、トランプさんと仲が良かっただけある人物だ。時々拝見しているこのブログにも、かなり同感「東日本大震災10周年追悼式」菅総理の式辞で「復興五輪」の言葉は消えた➠言い訳の言葉だ五輪中止だ
2021年03月12日
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今朝の北海道新聞に、道内の女性議員に対する調査結果が掲載された。どのようなアンケート内容だったのかはっきりしないが、議会活動中のセクハラや差別・偏見の有無がメインだったようだ。地方自治体の女性首長数と地方議会の女性議員数の都道府県別データを見ると、北海道の議員は321人で、12.5%のようだ。そもそも、女性議員が少数派であることは、全国的にも間違いがない。私は、この記事を読んだ時にとても驚いた。それは、40%しかセクハラや差別を受けたと感じていないことだ。私の体験的実感では、女性が男性の中で仕事をしていたら、多少なりともセクハラやモラハラ、ジェンダー偏見による業務の常態化を受けていると予想する。もちろん、そのようなことがあまりない職場もあるかもしれないが、とても珍しくて女性にとっては恵まれた環境だと思う。だから、半数以上がセクハラ・ジェンダー差別を受けていないと思っていることがとても気になったのだ。つまり、男性の意識や価値観を当然のことのように内面化している女性が、私が予想しているよりずっと多くて、それが日本の男性の価値観変容を妨げていると思うからだ。日本のジェンダーギャップ指数が世界の中で驚くほど低いのは、女性の意識が遅れているということなのだ。とてもとても残念である。女性議員、性差別経験4割 セクハラ7割が同僚から 全道調査03/08 05:00 北海道新聞 道議会と道内の市町村議会の全女性議員を対象に、北海道新聞社が行ったアンケートで、議員活動中にセクシュアルハラスメント(せい的嫌がらせ)または差別や偏見を受けた議員が、回答者の40%に当たる93人に上った。セクハラを受けた議員は69人で、うち71%に当たる49人は同僚議員から、有権者からも41%の28人あった(複数回答)。3月8日は女性の地位向上や性差の解消に向け、国連が定めた「国際女性デー」。 アンケートは「女性の政治参画」をテーマに、昨年12月末時点で女性議員だった321人が対象。道議会を含む全180の議会事務局を通じて調査票を送付し、今年2月末までに231人が答えた。回答率は72%。 セクハラの具体的な中身は、容姿や年齢、せい行為に関する発言が21人と最も多く、胸や尻など身体への接触が15人、酒席での酌やキス、交際などの要求が11人と続いた。 女性であることで差別や偏見を受けた経験が「ある」と答えたのは65人。自由記述では「女のくせに」など女性蔑視ととれる言動や「男は仕事、女は家庭」といった性別役割意識の押し付け、議会人事での不当な扱いなどが挙げられた。 セクハラや差別・偏見をいずれも受けたと回答した議員は42人いた。 内閣府の2019年12月末時点の調査では、道議会に占める女性議員の割合は11・0%、市町村議会では13・6%と、共に全国平均を下回る。道内179市町村議会のうち、女性がゼロの議会は30・2%の54市町村議会で、都道府県別では7番目に高い。 「女性議員が少ない理由」の設問では、複数回答で「育児や介護など家庭生活との両立が困難」(77%)、「家族や周囲の理解を得にくい」(67%)、「(政治は男が行うものとの考え方など)性別役割意識」(51%)などが多かった。 アンケートは全180の議会事務局に対しても行い、女性議員が議会活動を行う上で環境整備として行っている取り組みについて、「ある」と答えたのは8自治体にとどまった。「議員の旧姓使用の取り扱い要綱の策定」(登別市)、「庁舎内に授乳室やおむつ替えができる多目的トイレの設置」(道や北広島市など4自治体)などを挙げた。(根岸寛子、岩崎あんり)「女性に政治無理」「夫かわいそう」 偏見や蔑視、今なお 全道議員アンケート03/08 05:00 北海道新聞 「女性の政治参画」をテーマに、全道の女性議員に行ったアンケートでは、回答した4割がセクハラや差別、偏見を受けていた。女性が参政権を得て、初めての選挙が行われてから4月で75年。男性が多数を占める議会で、女性議員への不当な扱いが絶えない現状が改めて浮き彫りになった。 「女というだけで票が取れていいね」。アンケートに答えた道央の議員は数年前、同僚の男性議員にこう言われてあぜんとした。女性議員は自分だけで、定例会で土木や建設関連の質問をすると、「福祉など女性らしい質問を」と先輩の男性議員にたしなめられた。 「女性に何ができる」「女性に政治は無理」。アンケートでは、男性より女性の方が能力が劣るとの無意識の偏見に基づく言葉を投げ掛けられた議員が21人に上った。 「議会で女性が長々と話すな」「貴重な時間を割いてやっているのだから、もう少しまとめて質問しろ」。東京五輪・パラリンピック組織委の森喜朗前会長による女性蔑視発言に重なる言葉を議場から受けたという議員もいた。 「家事や育児を担うのは女性」という性別役割の押し付けと取れる見方は、男女を問わず有権者からも向けられた。 道央の女性議員は回答で、有権者から「夫がかわいそう」と言われたといい、「地域によっては男尊女卑の考えが根強く、夫を支えていますという演技をすることもある」とつづった。別の女性議員は同性から「妻が議員になるなんて」と告げられ、「政治は男性のものと思っている人は男女とも少なくない」と答えた。 結婚や出産の有無で議員としての資質をはかられ、「議員なんてやっているから結婚できないと言われた」「保育関連の質問をした際、別の議員から『自分で子どもを産んでから言え』と言われた」などの経験を持つ議員も。「男性議員から『月10万円で彼女になって』と何度も迫られた」「議会で発言を妨げられる、無視などのパワハラを受けた」などの事例もあった。 上智大法学部の三浦まり教授(政治学)は「『政治は男性の仕事』との意識が社会の中で根強いことが、女性議員へのセクハラやパワハラにつながっている」と指摘する。少数派の女性議員は孤立しがちで、セクハラなどを受けた時に駆け込むことができる公的相談窓口の必要性を訴えている。(根岸寛子、岩崎あんり)最初にこの記事をアップしようとしたら「本文にわいせつ、もしくは公序良俗に反すると判断された表現が含まれています。」と表示されてアップできなかった。何が悪いのかとよーく見て、ある一文字をかなに変えたら大丈夫だった。うーん、なんだかねえ、という気分である。こんなことでストップをかけるなら、他人のブログに自分の考えを押し付けながら誹謗中傷するような言葉をブロックしてほしい。
2021年03月08日
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