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慌ただしく働いているうちに1月も終わってしまいました。今月は1月効果なんていうレベルを超えて景気のいい相場でしたね。私は昨年9月から12月にかけてかなりポジションを増やしていたので、結果的に大変幸運でした(別に1月から株価が上がると予想していたわけではありません)。ただ、今月からFXに本格参戦したため、資金配分を見直してみたところ、株式用資金のCPがなんと7%しかありませんでした。というわけで、今月は値上がりした株を少しずつですが売却していました。今日現在で19銘柄に投資しており、時価総額上位銘柄は1、PI(4290)2、コタ(4923)3、クリップ(4705)となっています。これだけみると日記で述べている投資方針を全然満たしていないとのご批判を受けそうです。一応言い訳をさせていただくと、私はかなり横に広い投資をしており、似たような金額の銘柄がかなりあります。現在の上位銘柄はたまたま株価が上昇したものであり、今後の動き次第で簡単に入れ替わると思います。また、私は父、母、弟の資金も一部運用を任されているのですが、その分も含めて考えると1、GFC(7559)2、クリップ(4705)3、サトー商会(9996)となっております。いずれにせよ、最近の小型株を中心とした株価の上昇には漠然とですが不安を感じており、CPを20%くらいは確保しておきたいと考えています。
2005年01月31日
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配当利回りに関しては、単純に高ければ高いほど望ましいと考えています。「高ROEの会社は利益を配当に回すより内部留保して再投資したほうが株主のためになる」というのは理屈のうえではよく分かるのですが、やはり理論上のお金より現実のお金の方を好むのが人情というものでしょう(笑)また、私の場合現在のところ所得税の適用税率が10%なので、実質上非課税で配当金を受け取れるという事情もあります(あまり喜ばしい事ではないのですが・・)。また、高配当は相当強い株価の下支え要因になると思いますので、大きな損失を出さないという自分の投資方針にも適しています。もちろん減配になればシナリオが根底から覆される事になるので、過去の実績や会社の方針、配当余力などを慎重に調べ、高い配当利回りが一時的なものでないかを確認しなくてはなりませんが。それと、高配当の原因が異様に高い配当性向(50%以上)にある会社はあまり好きではありません。こうした会社の高配当はいつまで続くか分かりませんし、BPSが毎年積みあがっていかないため割安度が増すこともないからです。何より、既に奥の手を使ってしまっており、それ以上に良いサプライズが起きないように思えてしまうのです。私のモットーは「切り札は先に見せるな。見せるなら更なる奥の手を持て」(by黄泉&蔵馬)なのです。結局のところ、最も好ましく思うのは配当性向が3割程度で、利益の3割を配当に回したら結果的に高配当になってしまったというような銘柄です。このような銘柄は必然的に低PERの要件も満たすことになるはずです。そして、これまで見てきたところでは、こうした銘柄は多くの場合株価水準が訂正されています(わずか一年ほどなのですが)。ですので、東栄リーファーラインもいつまでもこのままの株価ということはないのではないかと思っています。
2005年01月26日
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今回は自社株買いについて思うところを書いてみます。なお、ここでは低PBRを中心とした株価が割安な企業の自社株買いを前提とします。改めて言うまでもない事ですが、自社株買いによりEPS,BPSは増大することになります。特に、私が主な投資対象としているキャッシュリッチな割安株の場合、100円の投資が即座にかつノーリスクで200円のリターンを生むことになるので、自社株買いこそ最も理想的な投資といっていいと思います。ただ、注意しているのはストックオプション=株主軽視は成立しても、自社株買い=株主重視は必ずしも成立するわけではないのではないかという事です。より正確には自社株買い=個人投資家重視というわけではないのではないか、ということです。個人投資家の立場からすると、企業は株主を重視した経営をすべきだと考えがちですが、逆に企業経営者の側に立って考えてみると、せいぜい数十万から数百万円程度しか投資せず、株価が変動すればすぐに手放してしまうであろう個人投資家をそれほど重視するとは私には考えにくいのです。ですから、自社株買いに限らず、企業が株主に有利な方策を打ち出した場合には、その理由を推測すべきだと思います。そして、その理由が自分にとっても有利なものであれば乗っかるという感じでしょうか。そして、企業が自社株買いをする理由を考えてみると、1、株主価値の創造こそ企業価値の増大につながると信じている2、TOBを予防するため3、将来のM&Aなどの際の交換材料として使うため4、親会社などの大株主のため(単に大株主への配分を多くしたいという理由からコナミ子会社のような将来の吸収合併の布石という理由まで色々考えられる)などがあげられるかと思います(他にも色々あるでしょうが)。例えば1の理由なら素晴らしいですが、そういう企業ならそもそも割安放置はされないでしょう。2の理由なら個人投資家にとっても利益につながります。3だと将来的に株が市場に放出されるわけですから、安易に喜んでばかりもいられません。4は色々なケースが考えられるので、一概に良い悪いとは言いにくいところです。結論としては、自社株買いは素晴らしい事なのですが、自社株買いの実績から単純に株主重視と判断するより、なぜ自社株買いをしたのか、継続性はありそうなのかを考えた方がより望ましいと思っています。
2005年01月23日
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ご訪問いただいている皆様のおかげで本日10000アクセスに到達しました。開設1ヶ月足らずでの10000アクセス到達など当初全く予想しておらず大変光栄なのですが、少々座り心地の悪さも感じています。すなわち、自分のブログが、優良サイト様のご紹介・相互リンクなどの材料によって株価(アクセス数)が急上昇し、利益(訪問によって得られる効用)とのバランスがとれていないPER100倍の割高ブログに思えるのです(笑)まあ、株と違って、株主たる訪問者の方が経済的損失を被るわけではないので気にしなくともよいのかもしれませんが、割安株投資を心がけている自分のサイトが割高ブログというのも間抜けな話です。そこで、経営者たる私に考えられる手としては、1、自分のブログが割高だと思っている事を公表し、適正価格に落ち着くのを待つ2、いっそう精進して株価に見合う利益を上げられるようにする(要は日記の内容を充実させる)3、某IT銘柄よろしく無差別リンク、多数のアフィリエイトなど、更なる株価上昇策をうちだし、高値のうちにアフリ収入などを稼ぎ、売り抜けるなどでしょうか。3はもちろんジョークです(念のため)。第一アフリのやり方が今ひとつ分かっていません(笑)。また、2も困難です。とりあえず今書ける事は書いておりますので。というわけで1を選んだ本日の日記でした。※今週から本業の方が約3ヶ月間の繁忙期に突入しており、明日以降休日出勤も常態化します(泣)そのため日記の更新のペースがやや落ちるかもしれませんが、ご了承ください。
2005年01月21日
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今日からは企業の資本政策について書いてみます。ストックオプション(以下SO)は言うまでもなく迷惑な存在です。主な理由としては1、株主価値が希薄化する2、発行価格、発行数から希薄化がどの程度かを再計算しなくてはならず、評価が困難になる3、株主軽視の経営姿勢であることが明白になるなどが考えられます。特に問題なのは3ですね。企業の評価はいつ見直されるか事前には分からないので、「安心して長期保有できること」は非常に重要であり、そのためには投資先企業を信頼できなくてははじまりません。それを「従業員(経営陣も含む)の士気を高めるため・・・」などと言ってSOを出されるとこちらの士気が下がります。「自社株が欲しければ市場で買え!」と言いたいところです。もっとも、じゃあSOを出している会社の株は全く買わないかと聞かれると答えに窮します。私の場合投資の目的はあくまで利益の追求にあるので(確実に儲かるなら西武でも日テレでも買います)、SOを考慮してもなお割安だと思えば買うこともあると思います。ただ、前述した欠点を考慮してもなお割安といえることは少なくてもこれまでのところはほとんどないです。唯一サン電子は買いましたが、やはり保有株の中で最も自信のない部類です。もしも今後SO=悪というイメージが日本でも浸透して、SOの発行によって過剰反応が起こるようになれば短期投資のチャンスがくるかなという気はします。ただ、あまり現実的ではないでしょうね。私自身投資を始めてバフェットからの手紙を読むまではSOは従業員の士気を高めて会社の利益を上げる良い制度だと思っていましたから。
2005年01月19日
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現在のところ、豪ドル、NZドル、中国元を1枚ずつ持っています。今年は5,6枚を基本ポジションとして、あとは、大きな値下がりがあれば買い増すという予定です。売り基準は相当高いところに設定してあるので、売ることは当分ないと思います。オセアニアドルに関しては、資源国の高金利通貨という単純な理由で買っています。どうせ為替の予想などできるはずもないので、イメージだけでもいいから自分が好印象を抱いている国の通貨を中心にしようかと考えています(暴落があったときに心理的にナンピンしやすいので)。中国はあまり好きではないのですが(昨年のアジアカップは痛快でした)、米ドルを買うより元の方が有利だと思っています。元は米ドルとのペッグ制なので、当面はドル高になれば元もあがります。また、変動相場制への移行は数年以内にはありそうなので、ドル安になってもその影響を回避できる可能性もあります。今現在元を買うことは市場の歪みをつく事にあたるのではないかと思います。もっとも、あまりにもわかりやすい歪みなので利用価値があるか迷うところですが、橘玲氏も珍しく勧めていたのでとりあえず素直に行動する事にしました。あとはユーロも少し買いたいですが、値段的に見て当分無理そうです。それにしても株価はよく上がりますね。今年も正月の調査はほぼフイになりそうです。去年の印象が強いせいか、動きが早いですね。とすると暴落は3月くらいかという感じですが、どうせ当たるはずもないし、少しずつ売っていこうと思います。今日はサン電子が暴騰したので、半分売りました。その分は下落しているオセアニアドルに振り向けようかと思っています。
2005年01月17日
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日本株投資、外為fxが日本経済の変化によりどのような影響を受けるかを推測します。なお、ここではとりあえず十年程度の将来を念頭においています。また、為替に関して、「高金利通貨は金利の分だけ価値が下がるので超過収益の機会はない」という為替版効率的市場仮説(?)は無視しています。1、現状維持が続くケース。様々な問題の先送りを続け、金利も低い水準のまま。国際的にみた経済力はやや下落が続く。最も可能性が高く、多かれ少なかれこんな感じになるんじゃないかと私が考えているケースです。この場合、スワップはもらい続けられるし、円は少しずつ下落するでしょうから、為替差益も徐々に増えていくと思われます。長期スワップ派としては理想的な展開です。もっとも、こうなると株価も下がるはずです。しかし、現在の日本市場には非効率な部分が少なからず残っているので、適切な投資行動を行う事により一定の利益を出せる余地は十分あるのではないかと思います。2、何かの間違いで日本が躍進するケース。「21世紀は日本の時代」などといわれるようになる。万一こうなった場合は円の価値は大幅に上昇するし、利率も上がるでしょうから、スワップも減少します。ですから、為替においては大損となります。しかし、反対に株価は大きく上がるでしょう。そして、一般に為替と株式では株式の方が変動幅が大きいので、為替での損失を上回る利益を株式であげられると思われます。また、日本が繁栄すれば年金問題をはじめとした財政問題も少しは改善するでしょうから、日本人としては為替の損失を考慮してもこれが理想的なシナリオといえると思います(実現の可能性は低そうですが)。3、日本がゼロ金利政策から利上げに転じるケース。大不況・デフレからは脱却し、経済は多少上向く気もするが、様々な事態が考えられ、どうなるか不明。この場合スワップの受け取りは確実に減ります。円の価値は変わらずかやや上昇というところでしょうか。総合的にみて為替では損ということになる可能性が高いでしょう。株式がどうなるかはさっぱり分かりません。個別の銘柄選択を頑張るとしか言えないです。4、日本がハイパーインフレに突入するケース。金利は南アフリカ並みかそれ以上となる。もしもこうなるとスワップは減るどころか払う事になります。しかし、円の価値は当然暴落するので、為替差益はスワップの支払いなど問題にならないほど膨大なものとなるでしょう。円に対するヘッジが最高に活かされることになります。株価のほうは暴落するでしょうが、少なくとも現金や債権を保有しているよりはダメージが少なくてすむでしょう。こうしてみると、1,2,4のいずれのケースになった場合も日本株+fxというポートフォリオの期待効用は結構高いように私には感じられました。3の適当な水準の利上げがあった場合は苦しいと思うのですが、利上げが経済にどのような影響を与えるかは分からないし、予想してみても無駄だと思うので、状況を見て対応するしかないかと思っています。大体このような考えでfxを始めたのですが、考え方が妥当かどうか非常に気になります。今回の日記が将来削除したい日記ナンバーワンになる予感十分です。何かおかしいと思う点があったらコメントいただけると大変ありがたいです。
2005年01月14日
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私は海外投資の手段として、外国為替証拠金取引(以下fx)を取り入れています(始めたばかりですが)。これには、純粋な投資+日本株投資へのヘッジという意味合いがあります。スタイルは円売り外貨買いの長期保有、買ったら放置、大きく下がったらナンピン買いでスワップの受け取りに徹するという単純なものです(いわゆるスワップ派)。fxには色々悪い評判もありますが、実は非常に有利な投資対象だと思っています。主なメリットとしては、1、将来の日本円の下落に対するヘッジになる2、手数料が格安3、金融機関並みの金利でお金が借りられる4、高利のスワップが受け取れる(円ショートの場合)5、レバレッジを目的に応じて自由にかけられる6、決済期限がないなどがあげられます。1は外貨預金や外国株でも可能ですが、2,3はfxのみのメリットです。また、5,6から戦略選択の自由度は非常に高いといえると思います。逆に、デメリットとして考えられるのは、1、レバレッジをきかせられるので、扱いを間違えると大損害を受ける2、取り扱い業者が玉石混交である3、為替差益、スワップ益が雑所得になってしまう4、円の利上げがあると様々な悪影響が考えられるといったところでしょうか。1については自己責任ですし私はレバレッジを3,4倍にとどめているのでそれほど問題ではないでしょう。2に関しても大手の口座を複数開いて分散する事である程度対処可能です。3は大きな問題なのですが(雑所得は他の所得と損益通算できないうえに総合課税の対象になってしまうため)、金融課税一体化の実現までは売らない予定なので何とかなると思います。ちなみに、株式の10%課税が終わる頃にそうなるのではないかと考えており(もろに希望的観測ですが)、それまでは株式中心でいこうと思っています。一番問題なのは4の利上げです。fxも為替取引である以上、今後の日本経済の行方によってその成否が決まってくると思います。そこで次回は日本株バリュー投資&fxという戦略が日本経済の様々な変化によってどのような影響を受けるか推測してみたいと思います。※fxが投資として有利なものかは色々と考えたうえで納得してやっているのですが、なにぶん日が浅いうえにほぼ独学なので、間違いが多々ある可能性が高いです。文中にあげたメリット・デメリットはじめ、おかしい点があればご指摘いただけると大変ありがたいので詳しい方がおられましたらぜひぜひよろしくお願いいたします。
2005年01月13日
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いわゆる成長株投資は非常に魅力的だと思います。上手くいった場合には数倍以上のリターンが期待できますし(資産バリュー株への投資では相場自体の上昇がなければ倍も難しいでしょう)、自分は優れた投資家であるという満足感も大きいのではないかと思います。ただ、成長株投資は難易度も高いと思います。高い利益率をもたらしている要因は何なのか、それは陳腐化しないのか、他社の新規参入に対抗できるフランチャイズはあるのか、対象市場に拡大余地はどの程度あるのかなどなど、予測しなくてはならない事が目白押しです。私にはこうした判断を人並み以上に的確にできるという自信は残念ながらありません。また、こうした分析は機関の最も得意というか、力を入れている分野だと思います。私はおよそ勝負というものは自分に有利であると思える分野でのみ行うものと考えており、機関と真正面からぶつかるのは賢明でないと判断しています。ですので、DCF法などを利用して投資を行う事は現在のところしておりませんし、近い将来採用するということもおそらくないと思います。もっとも、成長株投資をしないというのは、ほとんどの場合株価に将来の成長分が織り込まれており、現在の価値だけから判断すると割安とはいえないからです。ですから、過去数年以上にわたり一定割合以上で成長してきており、その強みが今後も継続しそうな銘柄で、現在の利益水準から見ても割安な銘柄があれば喜んで投資します。というより、これこそ最も買いたい株であるといえるかもしれません。この場合、予想される成長分はあくまでボーナスという感覚で捉えています。具体的には、PIとクリップを保有しています。PIはPER7倍弱で、クリップは9倍強で購入しました。こうした買いのチャンスは当然めったにないのですが、その分期待収益は非常に大きいので、できる限り目を光らせていたいと思います。
2005年01月11日
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先日salvatoreさんからご質問をいただきました。ご質問の内容は・私が株に参戦したのは2003年11月からか・これまでどのようなプロセスをたどってきたのか、どんな本を読んできたのかというものです。ちょうど自己紹介になりそうな内容なので、日記で回答させていただこうと思います。まず、初めて株を買ったのは2003年の11月です。ちなみに投資の勉強を始めたのも11月からです。それまで株式投資を考えた事はありませんでした。つまり、ろくに勉強せずに株を買い始めたわけでして、非常に危ないですね。その当時はバリュー投資にも出会っておらず、PER,PBRすら明確に理解はしていなかったと思います。では、どういう基準で銘柄を選んでいたかというと、1、自己資本比率が高い2、配当利回りが高い(優待も含む)3、自分の知っている会社である4、株価が年初来安値の水準にあるでした。当初より大きな値上がりを夢見るより、大損しない事を本能的に重視していたような気がします。今から見ても良かったと思うのは4の基準ですね。当時は日経平均が7千円台の大底から1万円を超えるまで回復していた頃でした。この状況で大きな悪材料が出ているわけでもないのに年初来安値を更新している銘柄で、それなりに有名なところならそんなにやられる事はないだろうと思っていました。ちなみに、そのとき買ったのはジーンズメイト、ミニストップ、アデランスです。そして、12月にバリュー投資と出会い、安全域を確保しながら他人とは反対の行動をとるというやり方が自分の性格にピタリとはまると考え、それ以降はバリュー投資一本で勉強してきました。読んだ本については有名なバリュー投資の本は大体読んでいると思います。その中でどれか1冊が大きく影響しているということはなく、それぞれから納得のいくところをとりいれているつもりです。お薦めの本などはおいおい紹介できればと思います。投資の勉強に当てた時間は最初の1年間は平均で毎日3~4時間くらいでしょうか。投資の勉強を全くしなかったという日は一日もなかったですね(なお、この連続記録はドラクエ8をやるためという理由で現在ストップしている事をご報告させていただきます)。大体こんなところでしょうか。salvatoreさん、足りない点があればご指摘ください(他の方でも)。
2005年01月10日
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ROEについて書き足りなかったことを何点か補足します。まず、二回にわたってROEの悪口(?)を書いてしまいましたが、決してROEを軽視しているわけではないです。実際、私の保有銘柄の平均ROEは10%程度で、それなりに高いです。言いたいのは、PBRとROEは相反する関係にあるので、ROEが低いからといって悪い銘柄とは限らないということです。また、ROE=利益/株主資本なので、ROEの高低と株価とは全く関係がありません。ですから、ROEの高さを理由に株を買う場合はその他の観点から見て株価が割安かどうかをよく考慮しないと大けがの元になるかもしれないと思います。次に、「低PER、低PBR、高ROEは矛盾する」という趣旨の事を書きましたが、実はこの要件を満たす株はありえます。PBR/ROE=PERなわけですから、PERが異様に低い株を探せばよいのです。一例を挙げると、昨年9月、株価1170円時点でのサン電子(6736)は、来期予想PERが7.2、PBRが0.83、ROEが11.5%でした(しかも流動比率、自己資本比率も高い)。もっとも、その後サン電子は残念ながら下方修正を出してしまいました。そうそう上手くはいかないようです。
2005年01月08日
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今日は架空の3社を使って考えてみます。 A社 B社 C社 株価 100 株価 100 株価 100 EPS 10 EPS 10 EPS 10 BPS 200 BPS 100 BPS 50 PER 10 PER 10 PER 10 PBR 0.5 PBR 1 PBR 2 ROE 5% ROE 10% ROE 20%非常に単純な教科書事例ですが、私はこの条件ならA社を選びます。期待利回り(PERの逆数)が同じである以上、手元資産が最も多いA社が安心できるからです。もちろん、C社の高いROEが何年も続けばEPS、BPSとも加速度的に増加するわけですから、C社を選ぶという考え方もありうるし、いいとこどりでB社を選ぶ人もいるかもしれません(日本人らしい選択かも)。これは好みの問題だと思います。あくまで私は「今現在確実にあるもの」を重視したいということです。さらに、それぞれの利益が10から5に下落したとすると、 A社 B社 C社 PER 20 PER 20 PER 20 PBR 0.5 PBR 1 PBR 2 ROE 2.5% ROE 5% ROE 10%になります。この場合、PBRに変化はないので、低PBRを理由に買われていた(はずの)Aの株価の下落は相対的には小さいと思われます。それに対し、高ROEを理由に買われていた(はずの)Cは利益の半減によりEPS、BPSの加速度的増加という前提も崩れるわけですから、株価の下落も大きなものとなるでしょう。逆に利益が10から20に増えれば、高ROEのCの株価が最も上昇するでしょうが、私は大きな利益を出す事より大きな損を出さない事をより重視しているので、事態が自分の考えと反対に動いた場合のダメージを低くできる低PBRの方を選びたいのです。なお、利益が倍増した場合はCの株価が最も上昇すると書きましたが、Aは豊富な資産を持ちながら収益性の低さゆえにあまり評価されてこなかったわけですから、利益の増加を契機に一気に株価が上がるようにも思えます。そうだとすると利益がどのように変動しても低PBRの株の方が有利ということになりますが、このあたりは正直よく分かりません。この事例では単純化のために成長性も業種も全く考慮していないので、自ずと限界があるということかもしれません。うーん、我ながらまとまってないですね。読んでいただいた方、申し訳ありません。
2005年01月07日
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ROEは、会社が株主のお金をどれだけ効率的に使って利益を生み出しているかを示す指標であり、当然高い方が望ましいということになります。ただ、バリュー投資を志す者にとって、ROEは単純に高い方が良いと盲目的に考えていればいいものではないと思います。私はバリュー投資を覚えたての頃、PERが低く、PBRも低く、ROEが高い株を探せばいいのだと思っていました(必ずしも間違っているわけではないのですが)。その後、某所で”PER×PBR÷ROE
2005年01月05日
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昨日は人気バリュー投資家のVIS2004さんが私の日記を紹介してくださったおかげで、たくさんのアクセスがありました。しかし、その日の日記の内容が一言で言うと「キャッシュフローは難しくてよく分からないから大体でみています!」なのは・・・・こんなことなら昨日パフォーマンスの発表をすべきでした(笑)まあ気にせずに投資基準シリーズを続けます。売上高営業利益率はなかなか判断が難しい指標です。この数値が高ければ付加価値の高い製品・サービスを生み出し、効率よく利益をあげているわけですから、当然高いにこしたことはありません。ただ、逆からみると、何らかの要因で売上が落ちれば利益の急落につながるとも言えるわけです。とすれば、売上高営業利益率が高く、かつ今後も売上が伸びていきそうな会社を選べばいいということになります。しかし、「今後も売上が伸びるか」は完全に予想の世界であり、正確な推定は非常に困難です(業種によっては利益の予想よりはしやすいかなという気はしますが)。ということで、この指標もあまり過信はできず、安定性のある(と思われる)会社で営業利益率が高ければ(10%以上)なかなかのプラス評価、というくらいに扱っています。最後に、収益のバリューというより企業買収の際に利用されるものですが、EV/EBIT、EV/EBITDAなどは非常に重視しています。これらは、簡単に言えば資産と収益から総合的に割安性を判断できるものであり、とても優れていると思います。もしも一つの指標で投資判断せよと言われたらEV/EBITを使うのではないかと思います。P.S冒頭のVIS2004さんの名前をクリックすればVIS2004さんの日記に飛べるようにしたかったのですが、やり方が分かりませんでした・・・・日記中でプレスリリースへのリンクなどをされている方もいらっしゃいますが、一体どうやるのでしょう?どなたかご存知の方がいれば(大抵の方は知っているような気もしますが)お教えいただければ幸いです。追記mi☆caさん 、vis2004さんのおかげで文中リンクできるようになりました。どうもありがとうございます。
2005年01月04日
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今日からまた自分の現在の投資基準について書いてみます。PCFRなどのキャッシュフロー(以下CF)をもとにした指標については補助的に利用するにとどめています。「会計操作が可能な利益よりCFの方が会社の実態を正確に示している」というのはよく言われていることですし、上級者の方ほどCFを重視している割合が高い気もします。しかし、私はどうもCFに確信が持てないのです。例えば、営業CFは債権・手形の増減により大きく変動しますが、数年続く傾向ならともかく、前年と比べてたまたま債権が増減したからといって会社の実態が大きく変わるとは思えません。また、FCFを求める際にはいわゆる維持投資を差し引くわけですが、私の力量ではどこまでを維持投資とすべきなのかも判断に困るところです。指標は精神的に苦しくなった時に非合理的な行動をとるのを避けるために利用するものと考えているので、自分が確信できないものを重用することはできません。そこで、CFについてはなるべく単純化し、直近3年分の営業CF+投資CF/3で簡易FCFを算出し、それをもとにPFCFRを求めています。この数値が低ければ、少なくてもCFに問題はないだろうという感じです。当然ですが、CF計算書はよくみています。ただ、細かい数値より会社の現金の流れをストーリーとしてとらえることを心掛けています。なお、ここに書いたことはあくまで今現在の考えです。私はまだまだ勉強不足ですので今後何らかのきっかけでCF重視に変わり、「利益なんてみているようじゃまだまだだね」などと言い出すかも分かりません(笑)
2005年01月03日
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皆様、あけましておめでとうございます。今日は新年1回目の日記ということで、今年の株式投資における目標をたててみようと思います。今年の投資目標1、年間投資利回り15%以上かつTOPIXを10%以上アウトパフォームすること2、月給(基本給)1か月分の配当収入を得ること3、図書館で投資関連の書籍を自分の払っている住民税額分以上借りること1については投資収益は市況に左右されるところが大きく、事前に利回りの目標をたてるのは難しい気もしますが、経済的自立を目指して投資をしている以上、一定割合以上の利益を出す事には強くこだわりたいと思います。TOPIXの10%以上アウトパフォームについても、インデックスファンドを買わずにわざわざ自分で銘柄選択しているからには是が非でも達成したいですね。2については安定収入である配当の比率を年々上げていきたいので、目標としました。現状では私の安月給を考慮しても達成できるか微妙ですが、なんとか達成したいところです。ただ、あまりこの目標にこだわりすぎると本末転倒な投資をしかねないのでそこは気をつけなくてはなりません。3は目標としては珍しいかもしれません。昨年前半までは有名バリュー投資家の方々が薦めていた書籍を何十冊も購入していました。しかし、自分の投資方針の基礎が確立してからは、バリュー消費家として費用対効果を考えた場合にそれまでのペースで書籍を購入する事に疑問を感じ始めました(単にケチなだけともいいますが)。そこで、試しに地元の図書館に行ってみたところ、意外なほど投資関連の書籍が充実していました。そのためそれ以降は気になった本は可能な限り図書館で借り、読んでみて手元に置いておきたいと思ったもののみ購入するようにしました。自分の払った税金を書籍代というかたちで積極的に回収させていただこうという姿勢は税金の使われ方に文句を言っているよりずっと気分のいいものなのでお薦めです。ちなみに昨年は約半年の間に26冊、43000円分の本を借りました。私の住民税額が10万円前後なので、この目標は意外と達成が難しいです。
2005年01月02日
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