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小さいころから、好きだったお話はなぜかフランスの物語だった、と前にも書いたが、そのひとつが「木曜日はあそびの日(邦題・岩波少年文庫))」という物語。ピエール・グリパリ(Pierre Gripari)というフランス人の作家が書いたその短編集は、フランスの本の原題は「ブロカ通りの物語(Les contes de la rue Broca)」といい、パリのブロカ通りに住む人々にまつわる13編の短編からなる。初めてのその本との出会いはいつだったか忘れてしまったけれど、たぶん学校の図書館でたまたま借りてきた本だったと思う。中でも「ほうき置き場の魔女」という話が好きで、何度も何度も読み返し、子供のころお芝居に凝っていたので、脚本にしてみたりもした。私にとって、「星の王子様」より前に出会ったフランス文学だ。先週、ふと娘が学校で借りてきたDVDを見てみると、なんとあの「ブロカ通りの物語」だったのだ!フランス語の原作はまだ読んだことがなく、一度は読んでみたいと学生のころ思っていたのだけれど、まさかアニメ版で原作を見られるとは...。さっそく子供達にまじって「ほうき置き場の魔女」を見る。魔女はアニメの中では緑色の顔をしていて、私の想像していた魔女とは少し違っていたけれど、お話全体の雰囲気はそのままだった。私が好きだった物語を、偶然自分の子供が借りてきた。きっとそのまた子供も偶然手にするのだろう。なんとなく、私のフランス行きは、この本から始まっていたような気がした。
2007年10月24日
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1ヶ月ほど前に、The Body Shopの創設者であるアニータ・ロディックさんが亡くなった。それがきっかけで、彼女の書いた「Body and Soul」という本を読んでいる。アニータさんと私は、売りたい商品や方向性、彼女が直感を信じたり、芸術を好むところなんかがとても似ていると思った。化粧品を売ることに対する姿勢など、すごく学ぶところもあり、共感をもった。けれども、私は彼女ほどに情熱的ではないし、行動的ではない。大事な返事を催促をしなければいけない時でも、ずっと待っていたりする...。そんな私を見かねて、旦那が言った。「誰もメールの返事なんてすぐにくれないものだよ!待っていたってだめ。電話しなさい。電話して直接聞きなさい。電話ってものは、何をしていても割り込めて、相手の最優先事項になってしまうんだから。メールなんて後回しにされるだけだよ。」でも...。私電話って苦手だし...。しかも会ったことがない人にかけるのって、すごく苦手だし...。「アニータさんの行動に共感するんだろう?彼女だったらどうすると思う?ずっとメールの返事を待ってると思う?」いえ、彼女なら翌日返事がこなかったら、すぐに電話すると思う...。「だったら電話しなさい!」そう言われて、決心した。次の日、もう半年以上もメールでやりとりをしているシンガポールの担当者の携帯に、電話をかけた。いきなり携帯に電話をかけられて、向こうもびっくりしたようだった。早く返事が欲しいこと、返事が来ないと計画を進められないことを、少し困った風に告げる。すると、いつものメールのように何度もお詫びの言葉が返ってきて、今晩すぐに工場に連絡をとって私の携帯に電話をくれると言った。よかった...。やっぱりすぐに電話するべきだったのよね...。夕方、約束どおりシンガポールから電話が来て、「技術的な内容は、ぼくたちはシンガポールからはなにもできないから、直接工場にかけて聞いてほしい。」とのこと。今度はちょっと勇気がでた。工場長とは8月にプロヴァンスで会っているし、日本からの手土産もあげたから、ちょっとは電話しやすい。子供達が寝静まった後、思い切って携帯に電話をする。「Allo?」電話のむこうからは、石鹸生地をまぜる機械の音がウィンウィンなっている。おせじにもきれいと言えない工場の機械を、「これは僕が自分でカスタマイズしたんだよ。」と誇らしげに説明してくれた工場長の顔が目に浮かぶ。長々と石鹸成分についての質問をした後、「また分からなかったら電話します。」「OK」と言葉を交わして、電話をきる。やっぱり通常の化粧品メーカーとのように、スムーズにはいかないなぁ...。化学者も薬剤師もいない田舎の石鹸工場だからしかたないけれど、成分表ぐらいあってもいいのに。でも、少し前進したので気分がよかった。勇気を出して電話をしてよかった。まだまだ輸入まで時間はかかりそうだけれど、一歩一歩進んでいこう。(プロヴァンスの石鹸工場で。押し出されてきた石鹸を、一個ずつ手でカット。それからまた手作業で型打ちをする。)
2007年10月12日
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ふと本棚を見ていたら、大学時代に使っていた「星の王子様」の教科書があった。なつかしい思いで中を開けてみると...すごい!書き込みだらけ~!確か仏文科2年生の時だから、まだフランス語を始めたばかりだったんだなぁ。ほぼ全ての単語の意味を調べて、書き込んであった。あのころは、未知なるフランスという国に、すごく憧れを持っていたなぁ。通学電車の中で、ラジオやカセットテープから流れる「ボショボショボショ~」というフランス語の響きに、うっとりしていたものだったなぁ...。大学まで海外には一度も行ったことがなかったのに、どうしてアメリカやイギリスではなく、フランスに憧れを持っていたのだろう?今になって考えてみると、小さい頃に好きだった絵画やクラシック音楽や絵本は、すべてフランスのものだった。両親も親戚もフランスには全く関係のない人たちだったのに、どうしてフランスに惹かれていたのだろう...?
2007年10月09日
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娘の前歯がまた抜けた。これで6本目。フランスでは歯が抜けると、それを寝る時に枕の下に入れておく。そうすると夜中にネズミがやってきて、抜けた歯をお金に代えてくれるのだ。前回の歯は、フランスから帰ってくる飛行機の中で抜けてしまい、枕で眠れなかったのでネズミは来なかった。今度は来るかな...?さっそく娘は枕の下に歯を置いて、眠りについた。ネズミの側としては、お金に代える作業は結構大変。起こさないように枕を持ち上げ、隠された歯を暗闇で探し出し、代わりに小銭を置く。あぁよかった。今日は頭が枕から落ちている...。*****************今朝、ネズミが置いていった200円を嬉しそうに娘が見せてくれた。「いったいネズミは、子供の歯で何をするんだろうね?」「知らないの?おうちを作るんだよ!」と、このあいだパパに教えてもらったことを繰り返す。歯のネズミのことも、サンタクロースのことも、いったい何歳まで信じていられるのかしら。でも信じてくれている間は、パパもママも、一生懸命ネズミにもサンタにもなりきるからね!(プロヴァンスの庭で)
2007年10月05日
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10月になり、あちらこちらでハロウィーンの飾りや商品が売りに出され始めた。町中はオレンジと黒でいっぱい。けれども、商売をしている人たちはすでに次のクリスマス商戦について考えているに違いない。今年もある百貨店から、クリスマスギフト用の石鹸の注文が入った。3万円以上お買い上げのお客様にプレゼントする石鹸で、ここ3年ほど毎年注文がくる。今年のテーマは「オーガニックソープ」。しかもMade in France。急いで南仏の工場にメールを送り、まず製造が間に合うか確認する。幸い試作は別の件で夏前に済んでいたので、処方はすぐに決まった。形も包装形式も、今までのサンプルの中から選ばれた。夏に工場を訪れた時に見たように、オーガニックの石鹸ベースの在庫はかなりあるので、後は香料やその他の成分、ロゴ用の金型をオーダーすればなんとか間に合いそうだ。けれども先日になって、ECOCERTの認証を取りたいという要望がクライアントから出てきた。ECOCERT(エコサート)とはフランスの私的機関で、製品の原料や製造方法を監査し、オーガニックの認証を与えている。最近ではいろいろな化粧品にもこのエコサートマークが見られるようになってきて、日本でもだんだんと名前が知られてきている。確かにエコサートの認証がついていた方が石鹸の価値はあがるだろうけれど、ついていなくてもオーガニックソープなんだからいいんじゃないの…?(納品に間に合わなくなっちゃうかもしれないし…!)という思いが頭によぎるけれども、クライアントの要望だからしかたがない。急いでエコサートの申請を工場にお願いする。「すみません、いろいろ急がせて...。やっぱり認証の申請を...。」「OK, Business is business!」はてさて、クリスマスまでにMade in Franceのオーガニックソープは完成するのでしょうか?(オーガニックソープの故郷)
2007年10月02日
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