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さて今日は通常のPF概況シリーズです。 370位 5970 ジーテクト (東1、3月優待) ○ PF370位は、ホンダ系の自動車骨格プレス部品メーカーのジーテクトです。 ↑ 取締役の方の顔写真と自社株の持ち株数が載っています。素晴らしい取り組みだと思います。 現在の株価は1580円、PBR0.67、株主持分比率は48.1%、今期予想PER10.21、配当利回り2.2%(34円)、総合利回り2.8%(34+10=44円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードです。 ジーテクトは指標的にまずまず割安ですし、PF中位としては全く不満のない銘柄です。このレベルの銘柄をPF370位で持てる幸せ。日本株は本当に割安だと思いますね。
Jul 31, 2016
いやあ7月も終わりましたね。 さて早速今月の成績ですが、対2015年末比で-4.5%となりました。先月は-11.1%だったのでそこからはかなり改善しました。 今月のパフォーマンスに影響が大きかったところを概観すると、まずは超主力の一角の6425ユニバーサルエンターテインメントが乱高下しながらもトータルでは株価が上昇したことが大きかったです。社運の全てを賭けた超巨大プロジェクトで、総事業費3000億円近く(フェーズ1)のフィリピンメガカジノである オカダマニラ もいよいよ数か月後の2016年11月にソフトオープンの予定ですし、また日本版IR(統合型リゾート)法案が万一通った場合にはユニバEがその筆頭関連銘柄となる可能性もある(カジノが日本の数か所に出来るとして、その全てが外資系に渡されることはないはずで日系企業にも枠が与えられることになると思うが、肝心の巨大カジノの運営実績と経営ノウハウを持つのがユニバ以外にないため。)ので、ユニバに関してはこれからも楽しくホールドの予定です。 またユニバ以外ではアクティオによるTOBの発表のあった9680共成レンテム、8167リテールパートナーズとの株式交換による経営統合の発表で株価が急騰した9866マルキョウあたりもパフォーマンスに一定の貢献をしてくれました。なお、マルキョウに関しては現時点では統合後の新会社の躍進に期待してホールド継続の予定でいます。ま、統合比率によっては撤退するかもはしれないですが。 ま、今月はそんなところですね。それでは皆様、また来月もよろしくお願い致します。
Jul 29, 2016
さて今日は、株式投資本オールタイムベスト第32位 財務3表一体理解法 (國貞克則著、朝日新聞出版) の続編第4弾です。 私は何年も何年もブログを書き、更には会計の本をたくさん読んでいたのに、それでもなお、 BS (バランスシート) の繰越利益剰余金がマイナスになっているということの意味 が全く分かっていませんでした。 BS単体で物を考えてしまい、「それは極めて異常な状態だ。ずっと長くマイナスの状態であるなどあり得ない。」と愚かしくも思っていた のです。 繰越利益剰余金がマイナスということは、 創業してから現時点までのトータルで会社が利益を上げていないだけのこと で良くある事ですし、決して理想的ではありませんがそれだけで特に問題になることは無い訳ですが、 財務3表が繋がっていることをまったく理解できていなかった当時の私には「由々しき問題」だった のです。 本当にこの本には感謝感謝ですね。(続く)
Jul 28, 2016
さて今日も通常のPF概況シリーズです。 369位 9401 TBSホールディングス (東1、3月優待) △ PF369位は、民放キー局の一角ながら視聴率は苦戦し、舌を噛みそうな名前の不動産『赤坂サカス』が収益柱のTBSホールディングス(登記社名は東京放送ホールディングス)です。 ↑ ベッキーさんはお元気なのでしょうか? 現在の株価は1479円、PBR0.58、株主持分比率は68.3%、今期予想PER22.55、配当利回り1.5%(22円)、総合利回り2.2%(22+10=32円)で、優待は100株保有で1000円相当の「TBSアナウンサークオカード」です。私はあまりそういう属性はないのですが、もしかすると好きな投資家の方がいらっしゃるかもしれないので、今日は私が過去に戴いたクオを一気に見ておきましょう。 私はTBSのバラエティ番組の「水曜日のダウンタウン」が大好きなのですが、会社の業績は全く冴えません。そういえば水曜日のダウンタウンも視聴率は悪いです。(笑) ま、PF中位銘柄として1枚ホールドする分には大きな問題はないですし、現行の優待制度が続く限りは保有継続していく予定です。
Jul 27, 2016
さて今日は通常のPF概況シリーズです。 368位 9895 コンセック (東JQS、3・9月優待) ◎ PF368位は、建設向けダイヤモンド工具大手のコンセックです。 現在の株価は148円、PBR0.36、株主持分比率は64.6%、今期予想PER13.45、配当利回り2.4%(3.5円)、総合利回り5.1%(3.5+4=7.5円、優待品は楽天市場価格の2000円で換算)で、優待は1000株保有で年2回、 2500円相当の自社商品(「健康飲料水 ラ・バモントライト」)です。 飲んでみると、想定以上に酸っぱいです。でも多分健康には良いのだろうと思います。 コンセックは十分に低PBRで、財務状態もまずまず良く、更には総合利回りにも非常に高いものがあり、PF中位としては十分過ぎるクオリティを備えた銘柄です。これからも優待を楽しみにしながらホールド継続の予定です。
Jul 26, 2016
私のPF13位の準主力で、北海道地盤の建設機械レンタル会社の9680共成レンテムに対して筆頭株主で同業のアクティオが、 1600円でTOB(公開買い付け) をすることが本日発表されました。 そしてアクティオによるTOBの可能性があることについては以前から私もこのブログで指摘していました。詳しくは以前の 共成レンテムについての日記 を御覧下さい。 ここで改めて本日時点での共成レンテムを指標的に見ておくと、株価は930円、PBR0.45&予想PER4.81と言う割安さでした。バリュー投資の創始者のベンジャミン・グレアム は銘柄選択の条件として、 PBR×PERが22.5以下でなくてはならない と述べました。これは 「グレアムのミックス係数」 として我々バリュー投資家にはあまりにも有名な数字なのですが、 今回TOBがかかった共成レンテムのPBR×PERは僅かに2.16! です。天国のグレアム先生もこの数字を見たらあまりの安さに目を疑うのではないか?というくらいの驚異的な割安水準だったわけですが、流石にあまりにも安すぎると今回のようなTOBに繋がることもあるわけですね。 また今回の1600円と言うTOB価格ですが、PBR1倍以下ではあるものの本日の終値930円に対しては72.0%というまずまずのプレミアムが乗っており、私は概ね妥当な水準であると考えています。 さて私はこのTOBによってまずまずの利益とフレッシュなキャッシュポジションを得ることになりました。美味しい美味しいじゃがいも優待が戴けなくなる事はとても残念ですが、今回の幸運に深く感謝し、また次の新たな銘柄で戦いたいと思っています。
Jul 25, 2016
さて今日は 2016主力株概況シリーズ です。 27位 7264 ムロコーポレーション (東JQS、3月優待) ◎◎ PF時価総額27位は、金型から一貫生産が特徴の技術力の高い精密プレスメーカーで、自動車用駆動部品が主のムロコーポレーションです。業績好調で指標的にも極めて割安なためチビチビと買い増しし、その結果前回の36位から再び順位を上げてきました。 現在の株価は1130円、PBR0.58、株主持分比率は64.2%、今期予想PER5.28、配当利回り2.9%(33円)、総合利回り3.4%(33+5=38円)で、優待は100株保有で500円相当の金券、500株保有で1000円相当の金券またはお米5キロ、1000株保有で3000円相当の金券またはお米10キロまたは自社商品(フルーツ皮むき機)です。 看板優待品のフルーツ皮むき機ですが、「チョイむきsmart」へとモデルチェンジされて小型化され、かつ更に使いやすくなりました。 それでは早速剥いてみましょう。オレンジです。 あっという間にこんなに綺麗に剥けました。パチパチパチパチ。 ちょっと物足りないのでもう1つ行きましょう。少し難易度を上げて 「レベル2の柿」 です。オレンジよりも真ん中が膨らんで変な形をしていますが、果たしてどうなるでしょうか? おぉ、こんなに美しく剥けました。これは「皮むきが芸術」と化しています。ムロコーポの技術力は凄いですね。 ♪ さて私は元々、この上記の1000株優待品の柑橘類皮むき機「チョイむき」がどうしても欲しくてずいぶん昔に優待MAXの1000株までは買い増ししていたのですが、その後「優待株いけす」の上位銘柄をしらみつぶしに調べているうちに、「おや?、ムロコーポは指標的に抜群に安いし、業績好調でかつ過去の業績推移が安定的だし、万年不人気でヤフー掲示板にもほとんど人がいないのもとてもいい。更に地味ながら成長力もあるし、ホームページが非常に見やすく業態がすっと理解しやすいのも良い。優待品のチョイむきの評価も非常に高いし、会社の技術力の高さが優待品に端的に分かりやすく現れているのも最高に良い。総合的に考えると楽に準主力以上で勝負できるポテンシャルがあるな。」と考え、PF準主力銘柄としたのでした。 そしてその後の株価上昇で一旦ポジションを落としていたのですが、最近の株価軟調を受けて買い増ししたため再び順位を上げてきたという状況です。名著 「千年投資の公理」 の中で、著者のパッド・ドーシーが 「 経済的な堀 のない業界」 として名指しで批判している万年超不人気セクターの自動車部品関連なので市場からの評価が低いのは仕方が無いと思いますが、 ムロコーポは成長力があり、指標的に破格に安く、渋チンの5185フコク等とは違ってきちんと増配もし、優待内容も最高という、4拍子揃った最上級のエクセレントな銘柄 です。これからも実際の業績推移をしっかりと見ながら、PF最上位の一角として楽しくホールドしていく予定です。
Jul 22, 2016
さて、今日もポートフォリオ概況シリーズです。 367位 8793 NECキャピタルソリューション (東1、3月優待) ◎ PF367位は、NECの持分法適用会社でNEC関連が6割強を占めるNECキャピタルソリューションです。 現在の株価は1491円、PBR0.42、株主持分比率9.2%、今期予想PER9.18、配当利回り3.0%(44円)、総合利回り4.3%(44+20=64円)で、優待は100株保有で2000円相当のカタログギフトです。1年以上の継続保有で優待は3000円相当にランクアップします。 今日は私が昨年選択した3000円相当の品物を御覧戴きましょう。「カーペットクリーナー入れ」です。このジャンルには意外とお洒落なアイテムが無いので助かりました。 さてNECキャピはずっと昔には主力の一角として戦ったこともある銘柄ですが、今は激戦の形見の恩株が100株PFの片隅で静かに眠るのみです。 リース関連銘柄には指標的に割安でかつ魅力的な優待が付いたところが多いですが、現時点では業界トップの 8591 オリックス の戦闘力の高さが飛び抜けており、私はリース優待株を代表してこのオリックスをPF最上位の一角において勝負しています。 ま、ここNECキャピも極めて割安ですし、これからも優待を楽しみにホールド継続の予定です。
Jul 21, 2016
さて今日も通常のPF概況シリーズです。 366位 9856 ケーユーホールディングス (東1、3・9月優待) ◎ PF366位は、中古車販売大手でベンツ、BMWの正規ディーラーも手掛けるケーユーホールディングスです。 現在の株価は750円、PBR0.68、株主持分比率は73.7%、今期予想PER12.73、配当利回り3.3%(25円)、総合利回り4.7%(25+10=35円)で、優待は100株保有で年2回500円相当のクオカードです。 ケーユーホールディングスは指標的にもまずまず割安ですし、十分な総合利回りが出ていますし、PF中位としては実に良い銘柄です。これからも現行の優待制度が続く限りは楽しくホールド継続の予定です。
Jul 20, 2016
さて今日は通常のPF概況シリーズです。 365位 4921 ファンケル (東1、3月優待) △ PF365位は、通販主力の無添加化粧品メーカーの 「不安消える」ことファンケル です。 現在の株価は1515円、PBR1.38、株主持分比率は82.3%で有利子負債は0、今期予想PER51.88、配当利回り2.2%(34円)、総合利回り4.2%(34+30=64円)で、優待は100株保有で 3000円相当の自社製品または「ファンケル銀座スクエア」利用券です。 昨年2015年の優待選択品を御覧戴きましょう。 ファンケルは利益水準は低いですが、財務状態良好で総合利回りも高く一定の魅力はあります。PF中位で保有していくのには何の不満もない良い銘柄ですね。これからも優待を楽しみにのんびりとホールドして応援していく予定です。
Jul 19, 2016
さて今日は、株式投資本オールタイムベスト第32位 財務3表一体理解法 (國貞克則著、朝日新聞出版) の好評第3弾です。 さてこの本の冒頭に、 事務用品を5万円分現金で購入した場合に、貸借対照表の右側の借入金も資本金も変化しないのに、左側は現金が5万円少なくなって左右がバランスしなくなってしまいます。どうしてなのか、皆さんは答えられますか? という印象的な質問がありました。 私はこの本を読むまでに数十冊もの会計の本を頑張って読んでいたのに、恥ずかしながら「???」となってしまって、答えられませんでした。 財務3表がつながっている と言うことが全く理解できていなかったからです。(汗) 答えは、 事務用品を5万円分購入すれば、損益計算書(PL)では費用として認識され利益が5万円減る。その減った利益が貸借対照表(BS)の右側の「純資産の部」とつながっているため、貸借対照表の右側も5万円減ってバランスする というカラクリなのでした。 初めて読んだときには、本当に印象的でしたね。
Jul 16, 2016
さて今日は当ブログ一番人気を誇る(笑) 2016主力株概況シリーズ です。 26位 7551 ウェッズ (東JQS、9月優待) ◎◎ PF時価総額26位の幕内銘柄は、アルミホイール主体の自動車部品・用品卸でトップクラスのウェッズです。超実力派がひしめき合うPF最上位の世界ですが、その中で幕内銘柄達を毎日毎日厳しく比較吟味しながら「相対的に見ていいな。」と判断して少し買い増ししたために、前回の34位から順位を上げてきました。 現在の株価は610円、PBR0.92、株主持分比率は67.4%と良好、今期予想PER7.02、配当利回り4.3%(26~27円)、総合利回り4.6%(26+2=28円)で、優待は1000株保有で2000円相当、2000株保有で5000円相当、10000株保有で10000円相当、20000株保有で20000円相当のクオカードです。 ↑ このくらいの高額のクオカードが財布に入っていると、コンビニで「王様気分」で買物が出来て非常に気分がいいんですね。(笑) ウェッズはあまり成長力はないですが、指標的に十分に割安ですし、またしっかりとした総合利回りも出ていますし、自己株式の償却をするなど「株価に意識を向けた経営」をしてくれていますし、PF上位銘柄として全く不足はないものと現時点では考えています。
Jul 15, 2016
さて今日は、株式投資本オールタイムベスト第32位 財務3表一体理解法 (國貞克則著、朝日新聞出版) の続編第2弾です。 著者の國貞氏は、 PLとBSの時系列的なつながりや、 財務3表の基本的な「つながり」 を豊富な図表を使って分かりやすく解説してくれます。特にこの上の表(P59)の、 A PLの当期純利益がBSの利益剰余金とつながっている。 B BSの右と左は一致する C BSの「現金及び預金」とCSの「現金の残高」は一致する。 D PLの「税引き前当期純利益」をCSにもってくる。 E CSの直接法と間接法は一致する。 という説明は凄く分かりやすいです。私は自分で何度も図に書いて暗記しました。皆様も是非やってみて下さい。これは効きますよ。 そしてこの財務3表が繋がっている 会計の世界は美しい という著者の主張も本当にその通りだなあ、と思います。(続く)
Jul 14, 2016
さて今日は通常のPF概況シリーズです。 364位 3630 電算システム (東1、12月優待) ○ PF364位は、情報処理サービス開発中堅の電算システムです。 現在の株価は1497円、PBR1.84、株主持分比率は25.0%、今期予想PER21.76、配当利回り1.6%(24円)、総合利回り3.6%(24+30=54円)で、優待は100株保有で3000円相当の東濃地方特産品です。 今日は私が2015年に戴いた優待品を見ておきましょう。 カマンベールチーズを海苔巻きにして食べました。 とっても美味しかったです。 電算システムは業績好調で成長力がありますし、 総合利回りもまずまず出ていますし、PF中位としてはとても良い銘柄と評価しています。
Jul 13, 2016
さて今日は久々に 2016主力株概況シリーズ です。 25位 6186 一蔵 (東2、3月優待) ◎◎ PF時価総額25位の上位銘柄は、着物の販売・レンタルの和装事業とウエディング事業を展開し、成人式の写真撮影で稼いでいる一蔵(いちくら)です。指標的な割安感・一定の成長力・近い将来の東証1部昇格期待の「3本の矢」が揃っている非常に良い銘柄であると考えてチビチビと買い増しを重ね、今回初登場ながらPF上位の一角に食い込んできました。 現在の株価は813円、PBR0.89、株主持分比率は35.6%、今期予想PER6.55、配当利回り4.3%(35円)、総合利回り4.3%(35+0=35円、優待品は私の判断で0円換算)で、優待は100株保有で自社店舗で利用可の優待券(購入代金が10万円未満の場合5,000円割引、10万円以上の場合10,000円割引)です。 一蔵は今年1月に上場したばかりで知名度が低いですが、極めて魅力的な銘柄と思います。今日は会社説明会資料を引用しながらどのような会社かを見ておきましょう。 和装事業からスタートし、途中でウェディング事業にも参入しながら綺麗な成長を続けています。 和装事業は全体としては市場規模がどんどんと縮んでいますが、 一蔵はその中でどんどんと売り上げを拡大し続けています。こういう 「衰退業界の中でひっそりと成長している企業」 は私の大好物なんですね。 ♪ またもう1つの柱のウェディング事業ですが、戦闘力の高いゲストハウス揃いであり非常に利益率が高いのが目を惹きます。 以上、一蔵は総合的に見てPF上位で十分に勝負できる力のある銘柄と思います。今後の株価推移をしっかりと見ながら、更にこの銘柄について勉強を重ねていく予定です。
Jul 12, 2016
さて今日は大好評を戴いております、株式投資本オールタイムベストシリーズです。第32位は、 財務3表一体理解法 (國貞克則著、朝日新聞出版) です。 続編の財務3表一体分析法 と合わせ、「絶対必読」とも言える名著中の名著ですね。 私達投資家にとって、投資先の会社の決算書をスラスラと読んでしっかりと理解することは生存の前提ともなる「必須の能力」です。そのため私も過去に会計の本を何十冊も読んで必死に勉強を続けてきました。そして、「まあ、なんとなく、大体は分かる。」ようにはなっていたつもりだったのですが、でも同時に「完全には分からない。本当に難しい。」という思いも同時に抱き続けてきました。どの本を読んでも、どうにもすっきりとしない、釈然としない、ピシッと理解した気がしないでいたのです。 そしてこの本に初めて出会って「おぉ、ついに求めていた神本に出会った。」との思いで時間も忘れて貪り読んだ時に、「あぁ、そういうことだったのか!!!」と目から鱗がボロボロと落ち、ようやく会社の決算書とはどういうものなのか、が今までとは違うレベルで腹に収まるようになったのでした。 さて、この本の主張は、「財務3表を一体にして理解すれば会計の仕組みが分かる。」と言うことです。 損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)の財務3表は、別々にバラバラに存在しているのではなく、全て繋がっている。 という著者の國貞先生の考え方はまさに「革命的に分かりやすい」ものです。 それでは次回から、会計の世界の深い霧 を見事に晴らしてくれる革命的なこの名著のエッセンスを一緒に見ていきましょう。
Jul 11, 2016
今年の難しい相場環境を受けて、自らのポートフォリオを厳しく、厳しく、厳しく査定し続けて来ました。 私は自分自身に「永遠の3歳児」という自覚があるくらいで、常にPFには「おふざけ」・「お遊び」の部分を意識的に分厚くたっぷり持っています。ちょっと秘密ですが、場合によってはPF1位の銘柄が「壮大で、実験的な、命を掛けた悪戯」という場合すらあります。それは過去の経験から、 ちょっと悪ふざけが過ぎるくらいの、度の過ぎたクレイジーなPFが実際にはちょうどいい。未来のことは本当は誰にも分からないわけで、それを小賢しく予見しようとしてギチギチに割安株で固め過ぎると、将来株価が吹き上がることになる夢株が無くなり、トータルでは逆に弱くて脆いポートフォリオになる。 と言う確かな感触があるからです。 ただ、今年の体力を奪われる市場動向の元で、私もおちゃらけ続けている余裕が無くなり、以前はPF最上位の一角にいた9201JAL、9202ANAなどの航空会社銘柄のポジションが既に半減しています。 航空会社銘柄のパフォーマンスが歴史的に見て劣悪であることはバリュー投資家の間では常識 ですが、その一方で優待パワーがMAXに高いのも事実であり、私は「確信犯的な楽しい悪ふざけ」としてこの数年大きな資金を投じてきました。 でも、そう言ったプレイが許されない消耗戦が続き、私も少し真面目にPFを組み直さざるをなくなっているのです。「ちぇっ、こういう悪戯がしにくい相場は嫌だな。ゆとりの無いPFで戦わなくてはならない時って大体ロクな目に遭わないんだよな。」 というのが今現在の偽らざる思いです。 永遠の名著、 ウォール街のランダム・ウォーカー の中で、著者のマルキールは、「市場で成功するための3つのルール」として 1. 今後5年以上の長期利益成長率が市場平均以上の銘柄を買うこと。 2. 株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな。 3. 投資家が「砂上の楼閣」をつくれるようなストーリーが描ける銘柄を探そう。 という3か条を提示しました。 そしてこの中の 3こそが市場で生き残り続けるために最も必要 なものであると私は考えています。 株式投資は理論+アートの総合芸術 であり、負けないためにはしっかりとした投資理論が必要ですし、ゴールをこじ開けて得点を奪うには創造的で独自性のある発想、アートが欠かせないのです。つまり、 健全なポートフォリオには絶対に遊びが必要 ということなんですね。
Jul 10, 2016
さて今日も通常のPF概況シリーズです。 363位 6309 巴工業 (東1、4月優待) ○ PF363位は、中堅化学機器メーカーの巴工業です。 現在の株価は1465円、PBR0.58、株主持分比率は72.6%で有利子負債は0、今期予想PER19.28、配当利回り3.1%(45円)、総合利回り3.8%(45+10=55円、優待品はヤフオク平均落札価格の1000円で換算)で優待は100株保有で自社子会社取り扱い商品(ワイン)です。 さてだいぶ昔のことになりますが、 ↑ この2008年に戴いた「世界で最初のスパークリングワイン」の「ビュル ド ブランケット ナンバーワン」が非常に美味しかったことが今でも印象深いです。 巴工業は好財務で低PBRの私好みの銘柄で、更に貴重な10月優待銘柄でもあります。これからもPFを地道に支えてくれる中堅銘柄としてのんびりとホールドしながら応援していく予定です。
Jul 8, 2016
さて今日は通常のPF概況シリーズです。 362位 7525 リックス (東1、3月優待) △ PF362位は、新日鉄へのゴム靴納入から成長した独立系のメーカー商社のリックスです。 現在の株価は1669円、PBR1.25、株主持分比率は45.8%、今期予想PER12.22、配当利回り1.8%(30~37円)、総合利回り2.4%(30+10=40円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードなどです。 リックスのクオカードはその盤面が激シブということで一部の優待マニアの間で話題になってきました。具体的には「創業時からの自社の歩んできた歴史を大切にする」意思が感じられて素晴らしかったんですね。具体的に過去のカードを見て行きましょう。 このように優待クオカードを貰い続けていると自然にリックスの社史も学べるという、斬新かつ素晴らしい企画だったのですが、ある時、 突然に現代にタイムスリップ し、 それで満足したのでしょうか? 今度は海外子会社を紹介すると言う「謎の新章」 に突入しています。 果たして次のクオカードの盤面はいかなる内容となるのでしょうか? 引き続きホルダーとして注視して行きたいと考えています。
Jul 7, 2016
いやあ、3月銘柄の優待ラッシュもようやく終わりましたかね。優待品が大量かつ到着があまりにも頻繁過ぎるせいで、家に来てくれる郵便局や宅配のお兄さんやおいちゃんたちの顔が超汗だくかつ引きつっていたので、ピークシーズンが過ぎて実に良かったです。今年もお世話になりました。 さて毎年この季節は2月3月銘柄の事業報告書と優待の写真が貯まりに貯まって苦しい時期なのですが、今年も現在未整理のものが残り4200枚。本当に早く手をつけないといけないのですが、あまりにも膨大過ぎてなかなか始められない状況です。小学校の頃の夏の宿題と一緒ですね。 ただこの4200枚の写真の山をクリアしないことにはどうにもならないし、そもそもこの大量の写真こそが私のこのブログ更新の原動力なので、ここからしばらくは写真の整理を最優先するために日記の更新が滞るかもしれません。どうか御了承下さい。
Jul 6, 2016
さて今日は 株式投資本オールタイムベストシリーズ 第31位の、千年投資の公理 (パット・ドーシー著、パンローリング社) の最終回第4弾です。 今日はドーシーが言う、 「こういう企業に投資をしてはいけない」という悪い例 を見ておきます。これがまた驚くほど自分の「耳が痛い」んですね。(滝汗) ここまでで小売店やレストラン、、、など、消費者志向の企業の名前が出てこなかったことに気づかれただろうか。これは 乗り換えコストの低さがこれらの企業の弱点 になっているから だ。。。 小売店やレストランは堀を作るのが非常に難 しくなっている。 くおー、このドーシーの指摘は厳しいです。何故なら優待族である私のPFには優待制度との親和性が高い小売業やレストラン銘柄が宿命的に非常に多い訳で、その中から良い銘柄を発掘することになるので当然の帰結として主力株にも小売業やレストランがぎっしりと並んでいるからです。 3097物語コーポレーション 7605フジ・コーポレーション 3385薬王堂 9831ヤマダ電機 8119三栄コーポレーション 3091ブロンコビリー 3395サンマルクホールディングス などなどですね。 もちろん私も有望な選択肢の中から少しでも「堀」の深い銘柄を選び抜くようにはしているのですが、これらの銘柄群は 「全体的に堀が浅くて弱い傾向にある」ことは厳然とした事実 です。そしてこれが 私が専門としている優待バリュー株投資の数少ない弱点の1つ なのですが、ドーシーは期せずして見事にそれを射抜いて指摘してくれているんですね。今初めてはっきりと告白しますが、この本を初めて読んだ時には、「我々優待族がどうしても知られたくない、隠しておきたい秘密の弱点を指摘している。」ことに気付いて戦慄 し、全身から滝のような汗が流れ落ちました。。。。。。 成長によって堀が侵食されることもある。。。企業が堀のない分野への成長を進めることで、自らの手で優位性を損なうケースが多い。。。 最近だと4298プロトコーポレーションが当てはまるかな?と思います。「手の中の火の玉をただただ大切に戦えばそれでいいのにな。」と感じる企業と言うのは実に多くありますね。 成長は必ずしも良いことではない。 本当にその通りですね。 モーニングスターでは13社の自動車部品メーカーを観察しているが、堀がある企業は2社しかない。。。 ドキッ。何を隠そう私も 7264ムロコーポレーション 5185フコク という2つの自動車部品関連銘柄をPF上位に据えています。自分としては数ある自動車部品銘柄の中から相対的に良い銘柄を選び抜いたつもりなのですが、 他業種と比較して相対的に堀浅い傾向にあるのはこれまた厳然たる事実ですね。。。 以上をまとめると、この本は、 「株式投資の肝の中の肝」を冷徹に捉えた鮮烈な一冊 です。本当に凄い本ですね。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。もっともっともっと書きたいことはあるのですが、私はそろそろ次の本の紹介に向かわなくてはなりません。。。。。。初心者の方から私のような「離脱不能の重度の株式投資中毒のジャンキー」まで、皆が楽しく分かりやすく読める真の名著ですので、未読の方は是非。
Jul 5, 2016
さて今日も通常のPF概況シリーズです。 361位 7570 橋本総業ホールディングス (東1、3月優待) ○ PF361位は、管工機材、住宅設備機器、空調機の卸売りの橋本総業ホールディングスです。 現在の株価は1518円、PBR0.88、株主持分比率は29.3%、今期予想PER11.30、配当利回り2.1%(32円)、総合利回り2.8%(32+10=42円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードです。 橋本総業HDは指標的にもまずまず割安で、PF中位としては特に過不足のない銘柄です。これからも優待を楽しみにホールド継続の予定です。
Jul 4, 2016
いやあ急激に暑くなりましたね。私は現在、家に山積みの事業報告書と格闘中のためこれからしばらくはブログ更新が不定期になる予定です。さてそんな中ですが、今日はPF概況シリーズです。 360位 7550 ゼンショーHD (東1、3・9月優待) △ PF360位は、外食大手で牛丼国内首位のすき家を展開するゼンショーHDです。 現在の株価は1509円、PBR3.66、株主持分比率は22.2%、今期予想PER32.11、配当利回り1.1%(16円)、総合利回り2.3%(16+18=34円、優待券はヤフオク平均落札価格の額面の90%で換算)で、優待は100株保有で年2回1000円相当の優待券です。 さてお昼時にすき家に行くと、忙しそうにそして無表情に牛丼を黙々と食べているビジネスマンの方々を良く見かけますが、 常に柔軟な発想と多彩なアイデアで勝負を続けなくてはならない我々投資家は決してそのような凡庸な食べ方をしてはなりません。 今日は私が「投資家流」のすき家の楽しみ方を皆様に伝授しましょう。 まずは牛皿定食+豚汁切り替え+納豆を注文します。 溢れんばかりのこのボリューム。 美しいですね。 まずは納豆とネギをよく混ぜます。 アルゴに負けない高速取引を手動で実現するための指先のトレーニング として、少なくとも100回は混ぜましょう。 さて温かい内にまずは牛皿のプレーンな美味しさを一口味わいましょう。 次に納豆を白米の上に載せて、シンプルな納豆ご飯を数口食べましょう。 次にそこに御新香を追加して、納豆とおしんこが醸し出すハーモニーを楽しみましょう。 この段階で牛皿には卵とたっぷりの紅しょうがを追加して、 良く混ぜて すき焼き風 にしてまた一口食べましょう。多彩な味の変化で楽しいですね。 豚汁は食事の栄養バランスを改善してくれるので、 健康で長生きすることが「複利のマジック」を享受するために何よりも大切な我々投資家には必須のアイテム です。更にここに大量の七味唐辛子を投入して、代謝の良い健全な肉体作りに努めましょう。 どうです。最初と全然違いますね。 ポートフォリオを常に最適化し続けるのと同じように、牛皿定食もこのように常に進化させ続ける のです。 さてここからが本番です。ひつまぶしの如くに、牛皿を納豆おしんこ御飯の上にぶち込みます。そして 複雑で深い味わいとなった「ネオ牛丼」を今こそがっつりと戴く のです。 これがフィニッシュ前の最終形態となります。 どうだったでしょうか? これが 至高のすき家の牛皿定食の食べ方 です。 投資家というのは、とにかく「凡庸であってはならない」 んですね。。。。。。 さてゼンショーはずいぶん前にはPF上位でホールドしていたこともあったのですが、株価上昇で手放し、現在は恩株が100株残るのみの状態です。私は吉野家ファンなのでゼンショーが吉野家を追い越して国内首位の牛丼チェーンに成長していく様をずっと複雑な思いで眺めてきました。ま、ゼンショーは社長さんが凄腕ですからね。 「ゼンショーの社長さんが吉野家を経営していたら今頃どうだったかな?」などと下らないことを考えながら、牛丼チェーン各社の業績推移を眺めています。
Jul 3, 2016
さて7月に入りました。今年は非常に厳しい相場環境が続いていますが、個別で見ると「本当に、圧倒的に良い銘柄」と言うのは概ね高く評価されているとも思います。私達アクティブ投資家にとってはどのような市場環境下でも常にチャンスはありますし、2016年の残り半分をこれまで以上に気合を入れて戦っていこうと思っています。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Jul 1, 2016
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