全33件 (33件中 1-33件目)
1
いやあ9月も終わりましたね。 今月はPF最上位群に株価が好調に推移するところが多く、まずまず良好な1ヶ月となりました。具体的には、6670MCJ、7605フジ・コーポレーション、8922日本アセットマーケティングあたりの貢献が大きかったです。後、驚きの高額プレミアムTOBとなった2128ノバレーゼも効きました。 その結果、トータルでは対前年末比では-1.4%となりました。今年は前半戦で過去最大となる致死的なダメージを食らってしまい一時期は-30%近いドローダウンとなった、頭がクラクラするような悲惨な瞬間もありました。そのため正直ここまで立て直せるとは思っていませんでしたが、超名著 投資を生き抜くための戦い の中で著者のジェラルド・M・ローブが述べた、 あなたの持っている銘柄全てが資金全体の値上がりに貢献すべきだ。それは、ボートの漕ぎ手全員が力を出し切らなければならないのと同じ理屈である。 との言葉を常に心に抱きながら、決して諦めず、ポートフォリオの改築に毎日必死に血道を上げて取り組んできた効果がようやく出てきたのかな?と感じています。 ま、今月はそんなところですね。それでは皆様、また来月もよろしくお願い致します。
Sep 30, 2016
本日、私のポートフォリオ最上位の一角の7605フジ・コーポレーション の 東証1部昇格 が発表されました。東証ジャスダックから東証2部への昇格が今年の1月だったため東証1部に上がるのは「多分、来年の1月かな?」と思っていたので、ちょっと意外でした。 ま、フジ・コーポは十分にそれに足る銘柄ですし、これからの東証1部銘柄としての更なる飛躍に期待しています。本日は本当におめでとう御座いました。
Sep 29, 2016
さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズ第36位 バフェットからの手紙 (ローレンス・A・カニンガム著、パンローリング社) の第3弾です。 第1章の中の、「疑うべき企業」の話は非常に勉強になります。いくつか引用します。 マンガーも私も魅力的な予想を語り、投資家に言い寄るCEOについては疑ってかかる 傾向があります。→ ドキッ。私も過去に何度もそれに魅惑されて高い授業料を払ってきました。(汗) 年次報告書の難解な脚注は、その経営者が信頼できないことを示す 場合が多くあります。。。脚注やそのほかの経営に関する説明事項が理解できないのは、たいていの場合、CEOがそれを望んでいないから。 → 素晴らしい指摘。事業報告書やバランスシートが理解しにくい会社というのは大体においてろくな物ではないことが多いと思います。 企業利益の平準化や誇張された四半期報告は、いつもは正直な経営者が用いる罪の無い嘘。。。洗練されていると思われている投資家も含めて、投資家が報告された企業収益の継続的な増加に対して法外な評価を与えているかぎり、経営者や広報担当者の一部は真実がどうであれ、一般会計原則を使ってそのような業績数字をひねり出そうとするでしょう。。。 →最近だと 6678テクノメディカ なんかがやりましたね。 それにしてもバフェットの言葉というのは「分かりやすくてかつ深い」ですね。(続く)
Sep 28, 2016
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第36位バフェットからの手紙(ローレンス・A・カニンガム著、パンローリング社)の第2弾です。 プロローグー株主に関する企業原則 の中でバフェットは、率直であることが私たちの信条ですが、こと有価証券の売買に関しては、法に触れない程度までしかお話するつもりはありません。 投資に関する良い案というのはそうそう出合えない価値のあるもの で、素晴らしい製品や企業買収案と同様、競合者に盗用されやすいのです。ですから通常、投資案件を口外することはありません。これは私達が買うと根拠なく噂されている株式についても、すでに売却したものについても同じ(なぜならばまた買い直す場合もありますので)です。根拠ない噂に対して私たちがそれを否定しながらも、別の機会には「ノーコメント」と言った場合には、その言葉は前言を確認するものになるからです。 と述べていますが、この 「投資に関する良い案というのはそうそう出合えない価値のあるもの」であると言う指摘はまさに至言 です。というか、私達投資家は目には見えないその「案」こそを求めて日々精進し続けているわけですからね。 そして私自身のこのブログでも「案」を「実行」に移した後の評価済みのポジションだけを語るようにしています。またたまに「あの銘柄のポジションは今どうなっているのですか?」というような質問を頂く事があるのですが、当然一切お答えすることは出来ません。私の「主力株概況シリーズ」は投資家としてのある時点での固まった、特定の瞬間を切り取った、「海面の上の氷山」の評価を語っているだけのもので、水面下の色々なストーリーは「価値のある大切な企業秘密」という事なんですね。 そういえば書いていて今思い出したのですが、この視点に関しては、名著、「勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語」の中で著者のガイ・スピアが語った、現在の投資について語らないという一節も素晴らしいと思います。 (続く)
Sep 27, 2016
さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。第36位は、 バフェットからの手紙 (ローレンス・A・カニンガム著、パンローリング社) です。 名著としてあまりにも誉れ高い本書ですが、監修者でその激辛評論で知られる長尾慎太郎氏はまえがきの中で、 「今だから正直に言うと、恥ずかしながら昔はその良さがよく理解できなかった。」と述べています。 そして私自身もこの本の第1版をずいぶん昔に最初に読んだときには、「うーん、素晴らしいところもあるけど、実際の投資にすぐにそのままダイレクトに役立つ例が少ないし、難解すぎるし、全体にはイマイチかな。。。」と思いました。 時が流れ、私は今回この株式投資本オールタイムベストシリーズの執筆に当たって最新版となる第4版を読み直しましたが、その結論は、 バフェットは投資の天才であるのは当然として、その説明の分かりやすさにおいても天才である。また投資だけではなく広く人生においても役立つ真の傑作である。 というものでした。この本の初版を最初に読んだ頃の私は投資家としてあまりにも知識不足、経験不足、引き出し不足で、圧倒的に未熟過ぎてその良さが分からなかっただけだったのだ、と今はっきりと感じています。 今日は忘れないうちに、「人生に効く」バフェットの名言から紹介しておきます。 お金を失っても - たとえたくさん失ったとしてもなんとかなります。しかし、信用を失ってしまえば - たとえほんのわずかであったとしても取り返しのつかないことになる。 私は命の次に大切なお金を賭けた、「血を血で洗う常在戦場」である株式投資に関するこのブログをもう10年以上も継続してきました。その中で結果としてお金を失ったことはたくさんありますし、今年にもありました。それでもこのブログは、執筆者である私がこんなにもへっぽこ投資家なのに見捨てられることも特に無く、昔も今も驚くほど多くの方からの御訪問を戴き続けています。 株式投資の世界では「言えない事、書けない事。」がたくさんありますし、私自身もそうです。ただそれでもこのブログが皆様からアクセスされ続けてきたのは、私の株式投資に対する姿勢が「常に真っ直ぐ」であることが評価され、信用されているからだろうと思っています。 すいません、脱線しました。 さて今日は初回なので、まずはこの超名著の目次を見ていきましょう。 全体に「ここは読まなくていいな。」というような捨てページの無い濃密な内容ですが、 第2章の「ファイナンスと投資」が特に傑出して良い と思います。それでは次回からこの第2章を中心としてこの傑作のベストオブベストの大トロの部分だけを紹介して行きます。 尚、最初にお断りしておきますが、株式市場の有史以来で最高&最強の投資家であるバフェットの肉声が散りばめられたこの本の重要性は只事ではありません。そのため、彼の珠玉の言葉を味わい尽くすために次回からは毎回テーマを絞って細かく徹底解説していきます。 今回はトータルで株式投資本オールタイムベストシリーズで史上最高となる「全10作」 となりました。気合満点でお送りします。是非お楽しみください。(続く)
Sep 26, 2016
今日は「優待バリュー株」と言う今では広く一般に用いられている単語の「生みの親」であり、またこの道一筋15年でもある私が、皆様にこれまでの御訪問への感謝を込めて、 「負けない優待バリュー株」を選ぶたった2つの簡単な方法 を特別に伝授しましょう。 私たち優待族の伝家の宝刀ともいえる、負けないための古典的な銘柄選択条件 それは、 1. PBR×PERが11.25以下 ( グレアムのミックス係数 22.5の半分以下) 2. 配当+優待の総合利回りが4.0%以上 この2つを同時に満たすこと です。そして条件を満たす銘柄をバルクでたくさん買ってポートフォリオを組み上げ、かつ定期的に条件に合わなくなった銘柄を外してより良い銘柄に入れ替えると言うメンテナンスをしていけば、「数年単位で慣らして見ればほぼ概ね」TOPIXなどのベンチマークに負けることはありません。これが私がオリジナル開発した、 優待バリュー株インデックス投資法 です。 これは単純で機械化された投資法でありながら、同時にインデックス投資を上回るパフォーマンスを期待できると言う、優待バリュー&インデックスの素敵なマリアージュを楽しめるやり方です。 株式投資では 複雑すぎる投資手法と言うのは時を越えません。パラメータ、変数の多すぎるやり方には永続性がありません。 今回私が提示したやり方は単純で簡単ですが、ベースには堅牢なスクリーニング手法として現在永続的な評価を得ているグレアムのミックス係数をより厳しくして採用し、更に優待バリュー株手法として長年通用してきた「総合利回りの法則」を掛け合わせたものです。是非、多くの方に試して頂きたいと考えています。 銘柄選択に悩んでいる優待族の方は是非参考にされてみてください。
Sep 25, 2016
さて今日も通常のPF概況シリーズです。 395位 4671 ファルコホールディングス (東1、3・9月優待) ◎ PF395位は、臨床検査受託大手で調剤薬局も展開しているファルコホールディングスです。 現在の株価は1349円、PBR0.90、株主持分比率は54.9%、今期予想PER10.87、配当利回り2.8%(38~40円)、総合利回り4.3%(38+20=58円)で、優待は100株保有で年2回1000円相当のクオカードです。 ファルコHDは指標的にも割安ですし、年2回のクオカードと言う即戦力優待で総合利回りが4.0%越えという非常に良い銘柄です。ちょっとPF下位では申し訳ないくらいですね。
Sep 25, 2016
さて今日も通常のPF概況シリーズです。 394位 7921 宝印刷 (東1、5月優待) ○ PF394位は、上場企業のディスクロージャー事業大手の宝印刷です。 現在の株価は1335円、PBR1.20、株主持分比率は68.7%で有利子負債はほぼ0、今期予想PER15.71、配当利回り3.8%(50円)、総合利回り4.9%(50+15=65円)で、優待は100株保有で1500円相当の「選べるギフト」です。(3年以上の連続保有では2000円相当にアップします) 今日は私が過去に戴いた宝印刷の優待品をなんと「全て」見て行きましょう。たくさんあるので凄い勢いで行きますよ。 まずは昨年2015年です。 レイエ 水切りスプーンを選びました。 2014年です。 定番品のコーヒーセットにしました。 ちょっと平凡過ぎて物足りないので、別名義で戴いたのをもう1つ。 ライトマンを逝きました。 今久しぶりに「あれ?ライトマン、どこに行ったのかな?」と思ったら、パソコンデスクの片隅で私のことをじっと見つめていました。(笑) 2013年です。 貰って困ることの無い洗剤セットを選びました。 2012年です。べに花油&ヘルシーリセッタ ギフトセットにしました。 次は2011年。サラン&キッチンセットを選びました。 2010年は電子レンジ容器4パックセットでした。 皆様頑張って下さい。もうすぐゴールですよ。2009年は田舎みそと信州みそのセットでした。 最後は2008年、新・全国有名ラーメンセットでした。 ふー、お疲れ様でした。「宝印刷優待大河ドラマ」はいかがでしたか? このように宝印刷はレアで稀少な5月優待、鉄壁の財務、高い総合利回りを誇る3拍子揃った魅力的な銘柄です。これからも現行の優待制度が続く限りはのんびりとホールドして応援していく予定です。
Sep 24, 2016
さて今日は通常のPF概況シリーズです。 393位 7456 松田産業 (東1、3月優待) ○ PF393位は、電子部品スクラップから貴金属を回収して電子材料・地金の形で販売している松田産業です。 現在の株価は1366円、PBR0.69、株主持分比率は73.7%、今期予想PER15.19、配当利回り2.1%(28円)、総合利回り3.5%(28+20=48円)で、優待は100株保有で1年以上の継続保有を条件として2000円相当のオリジナル・クオカードです。 また最近は「隠れ優待(?)」としてカレンダーも戴いています。 ま、松田産業はPF下位としては十分に良い銘柄です。このレベルの銘柄をこのランキングで持てるという事が、何よりも日本株市場の高い魅力を示していると思いますね。
Sep 23, 2016
そっと目を閉じて見る。 風が吹いている。 全ての努力は、いつかその熱量と才能に応じて昇華し結晶化する。 永きの時が流れ、「約束の場所」へ。 どこまでも風の吹き抜けるところへ。
Sep 22, 2016
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第35位 成長株投資の神 (マーク・ミネルヴィニ著、パンローリング社) の最終回第7弾です。 さてこの本の巻末である第11章「最後に」の中に、彼らのトレードルールが載っているのですが、これがまた金言の嵐なので、今日はその中でも私が特に感銘を受けたものを個人的なメモとして残しておきます。 決してナンピン買いをしない。買った銘柄が買値よりも下げているのをけっして放置しない。損切りをして、損を小さくしておく。 含み損を抱えている銘柄から含み益になっている銘柄に資金を移す。勝ち銘柄は持ち続け、負け銘柄は手放す。うまくいっているアイデアや戦略に資金を移し、そうでないアイデアや戦略に使っている資金は減らす。自分の資産を守るのと同じくらい、自分の感情に注意を払う。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。今年2016年発売の中ではダントツにナンバーワンの投資本だと思いますし、これから何度も繰り返し読んで行こうとも思っています。未読の方は是非。
Sep 22, 2016
さて今日は通常のPF概況シリーズです。 392位 7979 松風 (東1、3・9月優待) △(バリュー株投資家としての評価)○(優待族としての評価) PF392位は、歯科用材料・器具大手の松風です。 現在の株価は1339円、PBR1.00、株主持分比率は75.2%と良好、今期予想PER23.95、配当利回り1.5%(20円)、総合利回り2.8%(20+18=38円)で、優待は100株保有で3月株主に3650円相当の自社取扱製品(薬用ハミガキセット・マスク)+3・9月株主に自社製品の割引販売です。 優待品のヤフオク落札価格は1000~2000円ですが、内容を考えると最低でも2000円以上の価値はあるように感じるので今回はとりあえず額面の50%で換算しています。 松風の優待歯磨きは、プロ用でクオリティが高いんですね。 私は毎回、最後の最後まで使い切っています。 松風は指標的な割安感はあまりありませんが、優待内容が極めて良く、優待族的にはマスト銘柄の一つと高く評価しています。これからも現行の優待制度が続く限り、末永くホールドして応援していく予定です。
Sep 21, 2016
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第35位 成長株投資の神(マーク・ミネルヴィニ著、パンローリング社) の好評第6弾です。 今日はこれまで紹介して来なかったこの本の中の名言を自分用の個人的なメモとしてアップしておきます。なお、一部に私独自の要約や改変がありますので御了承ください。 小口の一般投資家は主に流動性とスピードの点で、大手の投資信託やヘッジファンドのマネージャーよりもはるかに有利。 (P30、ミネルヴィニ) これは本当にその通りと思う。 正直複数年単位で見れば「機関投資家に負けるわけない。」と思っているし、私もこれからも個人投資家の利点を存分に生かして戦って行きたいと思っている。 大型株は一般に、私が望むほど成長率が高くないので、通常はけっして持ちたいとは思わない。(P59、ザンガー) 時価総額が大きい銘柄ほど私は割り引いて見ます。それは単に、時価総額が大きくなるほど、株価が非効率的に決まる確率が低くなるから。。。 一般にアルファをとらえたいのなら、大型株は割り引いてみる必要があります。 (P60、リッチー2世) 私も大型株投資は全体に報われないことが多いと常に感じており、極力時価総額100億円以下の小型株でポートフォリオを作るように心がけている。空売りは買いよりもはるかに難しい。 。。私は個別銘柄そのものの空売りは決してしない。。。その大きな理由は、 理論的にリスクが無限大になり得るものをトレードするのが良いとは基本的に思わない から。(P61、リッチー2世) 本命を持たない。。。自分の相場観ではなく、相場の動きに従いたい。。。相場は決して間違えないが、相場観は良く外れるから。(P62、ミネルヴィニ) ダマシのブレイクアウトを避ける方法はない。それはブレイクアウトに基づくトレードでは必ずあるリスク。ブレイクアウトでトレードをする人は常に多少は「余計に払う」気がないといけない。 (P98、ザンガー) これはモメンタム投資の問題点・注意点を端的に示した名言ですね。 市場全体の売りシグナルが点灯したら、含み損がある銘柄を最初に手仕舞う。。。市場全般が下落し始めたら、最も弱い銘柄から最も強い銘柄へと並べて、順番に売るかポジションを減らす。。。私は最も良い銘柄は出来る限り保有し続けたい。 。。(P137、ライアン) 私自身も下落相場では「最も強い子を残す」ことを常に心掛けています。この ライアンの売りのルールは極めて大切 ですね。何故なら このやり方に従えば少なくとも市場から退場するハメにはまずならないから です。 市場全般のトレンドは私に真北を教えてくれるコンパス。。。市場全体のトレンドに逆らえる状況はまれ。(P140、ザンガー) ウィリアム・オニールのCAN-SLIMのMそのものを分かりやすく示した名言ですね。 私は自分の好みの銘柄が買いのポイントに達していないからと言って、他の銘柄の買いを控えることはない。特定の銘柄が上に抜けるまで待つ間に、他の市場の本当の先導株に乗り換えることもよくある。。。こだわりを持たずに、広い目で見る。。。 自分の主観に従うと、長い目で見れば必ず損をします。 (P153、ミネルヴィニ) この最後の1文、強烈ですね。(汗) リスクにさらす金額の増減を相場の動きに任せれば、思いつきで決めるよりも常にうまくいく(P154、リッチー2世) ふー、本当に素晴らしい名言のオンパレードですね。 (いよいよ最終回へ続く。)
Sep 20, 2016
さて今日は通常のPF概況シリーズです。 391位 7559 GFC (東JQS、9月優待) ○ PF391位は、旅館、ホテル、料亭等への業務用加工食材1次卸で業務用高級食材は首位のGFCです。GFCはGlobal Food Creatorsの略ですが、 旧社名の岐阜珍味(Gi Fu Chinmi)とのダブルミーニングだろうと個人的には推測しています。 現在の株価は1319円、PBR0.48、株主持分比率は86.7%で有利子負債は0、今期予想PER13.84、配当利回り1.9%(25円)、総合利回り3.4%(25+20=45円)で、優待は100株保有で自社取扱商品(業務用加工食材)です。 今日は昨年2015年の100株優待品を御覧戴きましょう。 この中から 抹茶プリンのもと を使って実際に作ってみました。 抹茶が濃くてとても美味しかったです。 GFCは遠い遠い昔には準主力株として戦ったこともあるのですが、この数年は力が落ちて低い利益水準に留まっていることもあり、元々住んでいた「優待株いけす」に戻ったままで浮上できない状態となっています。ただ低PBR&好財務でホールドしていくのに不安のある銘柄でもありませんし、これからも優待を楽しみにしながらのんびりと保有継続していく予定です。
Sep 19, 2016
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第35位成長株投資の神(マーク・ミネルヴィニ著、パンローリング社)の好評第5弾です。 第10章の「心理」も素晴らしい出来です。今日はその中から私が最も感銘を受けた部分をご紹介しましょう。 ザンガーは、トレードでの失敗の原因として、 根底に退屈があった と自己反省しているのですが、私はこの部分を読んだ時に雷に打たれたような衝撃を受けました。 そして同時に、超名著 マーケットの魔術師 の中で伝説的トレーダーである、 エド・スィコータ が述べた、 皆、相場から自分の欲しいものを手に入れる。 との金言を何故か思い出しました。 というのは、これは私自身の話になるのですが、過去10年間ほど対ベンチマークではずっとまずまず良好な投資成績が続き、また以前より万年金太郎飴として皆様にもおなじみの「優待株いけす投資理論」と言うストラテジーも金科玉条の如くにほぼ固まっていることから、「自分は普通にやればベンチマークを僅かに上回る成績は平均的に出せる。」という確信がありました。ただその一方で自分の投資手法では例えば「ベンチマーク+50%」と言うような突き抜けた成績もまた出せないことも十分に良く分かっていました。 そうした中で、私は「ちょっとつまらないな。ここらでいっちょハイリスクな銘柄で勝負して一発大きく当ててやろう。」という山っ気を出して投資に対してスリルを求めるような心理状態になってしまい、その報いとして大きなドローダウンを今年食らってしまったのです。 私は相場に刺激とサスペンスを求め、大きな代償と共にそれを手にしたのでした。願い通りに「欲しいものをきちんと手に入れた」わけですね。(滝汗)
Sep 18, 2016
さて今日も通常のPF概況シリーズです。 390位 2207 名糖産業 (東1、9月優待) △ PF時価総額390位は、チョコレート等のお菓子が主力の名糖産業です。 現在の株価は1331円、PBR0.58、株主持分比率は75.5%と良好、今期予想PER25.55、配当利回り1.5%(20円)、総合利回り2.6%(20+15=35円)で、優待は100株保有で1500円相当の自社またはグループ会社製品詰合せ(お菓子等)です。 今日は過去に私が戴いた優待品をいくつか見ておきましょう。 まずは2015年です。 この中で、目に付いたたい焼き(?)を解剖して見ました。 中身はフワフワで口溶け滑らかなエアインチョコでした。 ♪ それ以前の優待品もいくつか御覧戴きましょう。 毎回非常に力のある内容であることがご理解戴けると思います。 以上、名糖産業は指標的な割安感はほとんどありませんが、財務状態が良く優待内容も魅力的です。総合的に考えればPF下位でホールドしていくのには問題がない銘柄であると考えています。
Sep 17, 2016
さて今日も通常のPF概況シリーズです。 389位 6654 不二電機工業 (東1、1・7月優待) △ PF389位は、制御用開閉器で高シェアの不二電機工業です。 ↑ 優待パワーのサポートもあって待望の東証1部昇格も既に果たしました。2人とも嬉しそうですね。♪ ↑ しっかりとした経営がされています。いぶし銀の銘柄ですね。 現在の株価は1342円、PBR0.78、株主持分比率は93.1%!と超鉄壁、今期予想PER31.95、配当利回り2.4%(32円)、総合利回り3.1%(32+10=42円)で、優待は100株保有で年2回1・7月株主に500円相当のクオカードです。また同時に長期株主優遇優待制度もあります。 不二電機工業は指標的には実に妥当な株価位置ですが、財務鉄壁でかつ貴重で希少な1・7月優待銘柄であることの加点ポイントは大きいです。1月優待銘柄は28、7月優待銘柄は22しかないわけですからね。 株式投資への高いモチベーションを保ち続けるには、「年中満遍なく切れ目なく優待が届く」ことは実は極めて大切 です。そのためには稀少な1・7月優待銘柄はいくらでも欲しいと言うのが優待族としての偽らざる本音です。その意味では、この位置ならば不二電機工業は「永遠に持っていたい」くらいなんですね。
Sep 16, 2016
さて今日は久々に通常のPF概況シリーズです。 388位 3302 帝国繊維 (東1、12月優待) ◎ PF388位は、消防ホース最大手で1887年創業の名門企業である帝国繊維です。 現在の株価は1353円、PBR0.85、株主持分比率は74.1%、今期予想PER11.12、配当利回り2.2%(30円)、総合利回り3.7%(30+20=50円、優待のリネン製品はヤフオク平均落札価格の1000円で換算)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカード+3000円相当の自社製品(リネン製品)です。 ↑ クオリティは最高です。 優待族的な観点からすると、今の帝国繊維の株価位置は極めて安いですね。市場環境が悪いことは実は非常に良いことなんだと言うことが分かります。これほど実力のある銘柄を10万円ちょっとで買えるんですからね。
Sep 15, 2016
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第35位 成長株投資の神(マーク・ミネルヴィニ著、パンローリング社) の大好評4弾です。 今日は、 本書中でベストの出来である第9章「トレード管理」 についてみていきましょう。この章、本当に凄かったです。。。 最高の銘柄はすぐに上げるもの。 価格目標を設定することには問題がある。 最も良い銘柄は結局、たいていだれの予想をもはるかに超えて大きく上げる もの。 大金が得られる真の勝ち銘柄は平均をはるかに超えるもの。 価格目標を設定するのは、せっかくゲートに入った勝ち馬を撃ち殺すようなもの。 含み損を抱えているポジションの買い増しはけっしてしません。 すでに判断を誤っているのに、買い増しをして状況を悪化させる理由などありません。。。 それらはガンに似ています。つまり、損失は切るべきものであって、増やすものではありません。 ポートフォリオの資産は絶えず、含み損を抱えている銘柄から含み益になっている銘柄に乗り換えていくべき です。 トレードでは間違えたと分かった瞬間に正すべき。 。。 私が増やそうと心がけているのは間違いではなく、お金 のほうです。間違えたと分かっているのに、持ち続ける理由はありません。 利益をさらに増やそうとしている中長期の投資家は全て、ある程度は勝ち株に乗り続ける必要がある。 (みきまる注:この表現は心に滲みた。私はバリュー投資家的な観点からどうしても銘柄をファンダメンタルズで判断してしまうので、過去主力株が思惑通りに急騰したときに強いモメンタムを目の前で分かりやすく発揮しているのに、それを無視して指標面だけで既に割高であると判断してしまい、結果として早売りになってしまうことが多かったため。) つまり私達バリュー投資家は、 バリュー株として買い、株価の上昇局面をグロース株として我慢してホールドし、ついにモメンタムが失われたときに売却する ことが必要 なのです。 私がこの株式投資本オールタイムベストシリーズで意識的にトレーダー系、グロース系、モメンタム系の本を多く取り上げているのは、それらの本には特に「株の売り時」に関して多くの示唆があるからです。 「バリュー投資家的観点から銘柄を絞り込んで選択し、トレーダー的観点からその銘柄の売買の適切なタイミングを測る。」 バリュー&モメンタム戦略は実に理に適っている んですね。 ふー、それにしてもこの章は凄いですね。良すぎて涎が出ます。今日はこのくらいにしておきますが、皆様も是非実際に読んでみて下さいね。 (続く)
Sep 14, 2016
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第35位 成長株投資の神 (マーク・ミネルヴィニ著、パンローリング社) の好評第3弾です。 今日は素晴らしい出来である第3章「ポジションサイズ」の中のベスト・オブ・ベストの部分を見ていきましょう。 適切なポジションサイズについて、ミネルヴィニは「私は ポートフォリオの25%を限度に、特定のポジションにできるだけ多くの資金を集中させたい と考えています。。。1つのポジションに25%の資金を入れていれば、 非常に大きな利益を得られるほどの集中投資になりますが、破滅的なことが起きても損失はまだ取り戻せます。 。。この数字は単なる思いつきではありません。。。数学的に言えば、利益額と損失額の比率が2 対1のトレーダーの場合なら最適なポジションサイズは25%です。。。」と述べています。 私はこれを ミネルヴィニの25 と命名しました。と言うのは過去の自分の戦いを振り返ってみても、そして今現在でも(笑)PF1位の銘柄のポジションサイズが主力株全体の25%前後であることが多いですし、また私が超A級と考えている極少数の凄腕投資家の方々のPFを精密に分析・解析しても、ウェイト順で1位の銘柄のポジションが20~25%の範囲に収まっていることが多いと以前から感じていたので、 「実に納得できる数字だなあ。」としみじみと思った からです。 それ以外ではライアンの「 株式市場で大きな利益を得るには集中投資するしかない。 銘柄の1つがうまく上げて新しいベースを作り、再び上昇を始めたら、そのポジションの比率をもっと高める。。。 要するに、順調に上げているポジションだけを買い増す。 。。」という表現も、実にモメンタム投資の考え方を良く表していると思いました。ただ、もう25年以上も長期低迷相場が続く日本株市場では「安全域を取ってもう少し慎重であるべき。」とも同時に思います。ま、それは私自身が「シケモクでしぶしぶ枯山水系のバリュー投資家」であるからですが。(笑) さて今日はこのくらいにしておきます。まだまだ続きますよ。よろしくお願い致します。 (続く)
Sep 13, 2016
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第35位 成長株投資の神(マーク・ミネルヴィニ著、パンローリング社) の第2弾です。 今日はこの本に登場するモメンタム投資の4賢人について紹介しておきましょう。 まずは皆様おなじみでこの本の著者である、マーク・ミネルヴィニ。 名著、ミネルヴィニの成長株投資法 (株式投資本オールタイムベストシリーズでいずれ登場予定。) 永遠の名作、 マーケットの魔術師(株式編)通称「桃本」 でも知られる、世界を代表するモメンタム投資家ですね。♪ 今日は少しだけ脱線してマーケットの魔術師での彼の超名言の数々を味わっておきましょう。 間違いは許されるが、間違ったままでいることほど許されないことない。 勝つトレードは、最初から上がるもの。 (←モメンタム投資の利点を端的に表した素晴らしい表現。) 他人がどう思うかなんて無視すべき。。。ほとんどの人は失敗から学ぼうとするのではなく、忘れようとする。これは大きな間違いです。 クー、どれも痺れる名言ですね。。。。すいません脱線しました。本文に戻ります。 ウィリアム・オニールの一番弟子でオニール社の元マネーマネージャーであったことでも知られるデビット・ライアン。 投資本の最高傑作、マーケットの魔術師(青本)での彼のインタヴューも必読ですね。 ザンガーレポートというニュースレターの著者で、1990年代後半のわずか18ヶ月で10775ドルを1800万ドル(約19億円)にまで増やしたことが納税報告書で証明されている、ダン・ザンガー。 新マーケットの魔術師(白本) で登場する有名トレーダーであるマーク・リッチー の息子であるマーク・リッチー2世 ふー、凄い顔ぶれですね。この4人が起こす、奇跡の化学反応とは一体どのようなものなのでしょうか? それでは次回からはいよいよ本文を見ていくことに致しましょう。 (続く)
Sep 12, 2016
さて今日は一部の方から熱狂的な支持を得ている 株式投資本オールタイムベストシリーズ です。 第35位は、 成長株投資の神 (マーク・ミネルヴィニ著、パンローリング社) です。 この本は2016年9月3日初版発行の新しい本ですが、 率直に言って凄まじい出来 です。私は今年も例年通り大量に新しい投資本を読みましたが、 今までのところこの本が「2016年のベスト」 です。本当は40位までは既にどうしても紹介したい名著の下書きがパンパンに溜まっているのですが、この 成長株投資の神のクオリティの高さ・メッセージの重要さは只事ではなく、今回無理矢理に割り込む形で35位に緊急登場 となりました。 それではこの本のどこがそんなに素晴らしいのでしょうか? その答えは巻頭の監修者前書きと本書の出版理由に端的に書いてあります。 投資においては、 「どこに行けばよいのか」だけでは不十分で、「どうやったらそこに行くことができるのか」を知ることが重要 である。 勿論そんなことはだれでも分かっていますね。投資で成功してビリオネア、金融資産自由億の世界に辿り着けばよい、そうしたら桃源郷で自由にハッピーに暮らせる。そんなことは元々みんな分かっているわけです。 でも「どうやったらそこに行くことができるのか?」を教えてくれる人はどこにもいない。本当にいないんですね。 この本の真の魅力は、 「実力溢れる、世界最高峰の4人のモメンタム投資家が読者からのどうしても聞きたいガチンコの質問にそれぞれの独自の観点から答え倒してくれている。」 点にあります。 投資でどの銘柄を買うべきか、いつ買うべきか、そして最も大切なことですがいつ売るべきか、その答えが眩いばかりに詰まっている「知の宝箱」 なんですね。私はこれからこの本をなんと 全7回に分けて熱血紹介 していく訳ですが、その喜びで今から胸の鼓動が収まらないほどです。 ただその前に1点だけ注意点があります。 この本の「成長株投資の神」という邦題はやや読者をミスリードしている可能性があります。原題の「Momentum Masters: モメンタム投資の4賢人(命名みきまる)」の方が内容をより正確に表現しています。 モメンタム投資 には バリュー投資にほぼ匹敵する有効性 があります。そしてそのことは モメンタム投資に関する歴史的金字塔 である名著、 ウォール街のモメンタムウォーカー で著者のゲイリー・アントナッチが既に余すところ無く解説してくれてもいます。「モメンタム投資って何なん?」と言う方は最初に上記のリンクから私の過去日記で勉強して下さい。そこが分かっていないとこの本の以下の内容が「???」と言うことになってしまいます。 準備はよろしいでしょうか? それでは次回から4賢者が語る、モメンタム投資の真髄を存分に見ていくことにしましょう。 (続く)
Sep 11, 2016
さて今日も通常のPF概況シリーズです。 387位 9375 近鉄エクスプレス (東1、3・9月優待) ○ PF387位は、国際航空貨物混載大手の一角の近鉄エクスプレスです。現在の株価は1370円、PBR0.79、株主持分比率は32.5%、今期予想PER14.09、配当利回り1.9%(26円)、総合利回り2.6%(26+10=36円)で、優待は100株保有で年2回500円相当のクオカードなどです。 また長期株主優遇優待制度もあります。 私はここへは2016年4月に参戦したので、まだ優待写真はありません。指標的にもまあまあですし、この1年で株価が50%程下がっていますし、「逆張り系優待族」である私にはまずまず良い銘柄であると映っています。
Sep 10, 2016
さて今日も通常のPF概況シリーズです。 386位 2340 極楽湯 (東JQS、9月優待) × PF時価総額386位は、店舗数日本一のお風呂屋さんの極楽湯です。 現在の株価は1393円、PBR3.68、株主持分比率は26.5%、今期予想PER90.45、配当利回り0.4%(6円)、総合利回り1.9%(6+20=26円、優待券はヤフオク平均落札価格の500円で換算)で、優待は6ヶ月以上継続して保有した株主のみに100株保有で極楽湯無料入浴券4枚です。 極楽湯は中国でのフランチャイズ展開を囃してこのところ株価が急騰していますが、指標的には「流石にちょっと高いかな?」と思います。株価というのは「投資家の期待値が最大に達したときに最も上がる」ものなんだなあ、と実感しますね。
Sep 9, 2016
さて今日は通常のPF概況シリーズです。 385位 8079 正栄食品工業 (東2、4・10月優待) ◎ PF385位は、製パン・製菓用材料が主力の食品商社の正栄食品工業です。 現在の株価は1418円、PBR0.78、株主持分比率は42.8%、今期予想PER12.01、配当利回り1.4%(20円)、総合利回り2.1%(20+10=30円、優待品は1000円相当と判断)で、優待は100株保有で年1回10月株主に自社製品(菓子類詰め合わせ)です。1000株の場合は優待が4・10月の年2回になりますが、100株の場合は年1回のみとなります。 今日は私が昨年2015年に戴いた100株優待品の内容を振り返っておきましょう。 ↑ かなり良い内容ですね。 1つだけ実際の利用例を御覧戴きましょう。 正栄食品工業優待プルーンとかぼちゃのサラダです。 正栄食品工業は指標的に割安ですし、優待品にも上記の通り独自性がありますし、かなり良い銘柄と思います。PF下位では申し訳ないくらいの実力のある銘柄ですね。
Sep 9, 2016
さて私は毎日大量の投資本を読みながら御機嫌に株式投資をしているわけですが、その中には「頻繁に参照する」名著中の名著と言うのがあります。それは具体的には、 株式投資本オールタイムベスト10 の中の、 生き残りのディーリング や オニールの成長株発掘法 などがそうなのですが、実は一番良く手を伸ばすのは マーケットの魔術師シリーズ全4作 になります。 そしてその中でもシリーズ第1作の 青本 を最も愛でているのですが、実は更にその中でもダントツに良く読み返すのが、 「1970年代で世界最高のトレーダー」として知られたエド・スィコータの至高のインタビュー になります。 そこで今日は今後の自分自身の利便性のために彼の名言の数々を特別にまとめておきます。 彼のトレードスタイルは基本的にはトレンドフォローのシステムだったのですが、彼はその理由を 「多くの良いシステムはトレンドに追随することをベースにしている。生ある者はすべてトレンドに従っている。」 と説明しました。私は初めてこれを読んだ時に「なんて分かりやすい説明なんだろう。」と感銘を受けました。 「もし僕が強気だったら、押し目を買ったり、強くなるのを待つということはしない。その時点でもうすでに買っているんだ。。。強気なのに買っていないのは、非論理的だ。。。」 素晴らしい。本当にその通りですね。 「良いトレードの要素とは、1に損切り、2に損切り、そして3に損切りだ。もしこの3つの法則に従うならば、誰にでもチャンスはめぐってくる。」 これぞ正に至高の名言ですね。私はこの「スィコータの3原則」 を常に心において毎日の相場を戦っています。 「損切りは早く、利食いはじっくり、躊躇無くルールに従う、ルールを変えるべきときを知る。」 これほどの歯切れの良い表現はスィコータ以外には出来ないでしょうね。 「トレードをしていく上で自分より優れたトレーダーを探すんだ。そして自分でも好きになれそうなやり方を何か見つけることだ。」 パクリュー投資のススメ & 自分に合った投資手法の大切さ を語ったこのアドバイスも本当に深いですね。 「昔もそうであったように、市場は5年前や10年前と同じだ。なぜならそうであったと同じように変わり続けているからだ。」 市場は常に変わり続ける。だから努力を怠る投資家はその場に留まれるのではなくズルズルと後退しているのだ、という鮮烈なメッセージ ですね。 彼の「負けるトレーダーが勝てるトレーダーに変身できることはほとんどない。」という指摘は「残酷だが同時に鋼鉄の真実」 だと思います。 そしてスィコータの一番の名言が有名なこれ。 「勝っても負けても、皆自分の欲しいものを相場から手に入れる。負けるのが好きなように見える人もいる。だから、彼らは負けることによって手に入れるんだ。」 この 皆、相場から自分の欲しいものを手に入れる。 というのは考えれば考えるほど真実だなあ、と感じます。株式市場をパチンコや競馬のようなギャンブルと同義に考え、スリルやサスペンスを求めて来る方は多大な金銭的ダメージと引き換えに望んだそれらを手に入れることが多いですし、努力と謙虚さと規律を保ち妥当な対価としての金銭的報酬を求めて来る方も、やはり望んだものを手にすることが多いと思います。 最後にスィコータのインタビューの一節を引用してこの日記を終わります。 「トレードの成果は、たぶん自らが認識している以上に自分自身の選好を反映している。。。利益を増やす最良の方法の1つは、目標を立て、それを実現させていくこと。つまり意識と潜在意識を金儲けと調和させること。」 さて、あなたが相場から最も欲しているものは一体何でしょうか?
Sep 8, 2016
さて今日は久々に通常のPF概況シリーズです。何だかこれを書くと故郷に戻ったようで落ち着きますね。 384位 6458 新晃工業 (東1、3月優待) ◎ PF384位は、セントラル空調機器でシェア4割弱の新晃工業です。 現在の株価は1376円、PBR1.18、株主持分比率は57.3%、今期予想PER9.36、配当利回り2.4%(33~34円)、総合利回り4.6%(33+30=63円)で、優待は100株保有で3000円相当のカタログギフトです。 昨年は私は「黒毛和牛入りハンバーグ」を選びました。 美味しそうですね。早速料理してみましょう。 ジューシーで肉の旨みが閉じ込められていました。 新晃工業は指標的にもまずまず安いですし、十分な総合利回りも出ていますし、PF下位としてはとても良い銘柄であると考えています。
Sep 7, 2016
さて今日は、株式投資本オールタイムベスト34位、新賢明なる投資家 (ベンジャミン・グレアム&ジェイソン・ツバイク著、パンローリング社) の最終回第7弾です。 巻末の捕遺1 グレアム・ドッド村のスーパー投資家たち(byウォーレン・バフェット) はこの永遠の名著の最後を飾るに相応しい珠玉の内容です。 「私(バフェット)からみなさんに言えることは、ベン・グレアムとデイブ・ドッドが「証券分析」を著した50年前からその秘密は明かされているにもかかわらず、私がこの手法を実践し始めて35年がたつも、 バリュー投資はいまだかつて流行を見せたことがない ということです。人間には、簡単なものを小難しくするのを好むという、つむじ曲がりの性質がある ようです。。。 今後も市場では、価格と価値が一致しないケースが途切れることなく生まれ、グレアムとドッドの著書を読んだ者は成功を収め続ける のです。。。」 この バフェットの「バリュー投資はいまだかつて流行を見せたことがない」というのは真の名言 です。そして今の日本株市場を見渡しても、今すぐに値上がりする株だけを血眼になって追いかけるモメンタム投資家の方がほとんどです。バリュー投資はシンプルで分かりやすい投資手法ですが、短期間で見れば効果を発揮しないことも、そしてうまく行かないこともあります。ただ、だからこそバリュー投資は中長期的にはうまく行くわけであり、私はこれからもバリュー投資の一亜型である「優待バリュー株投資」手法と共に毎日を戦っていこうと考えています。 さて、これでこの本の紹介は終了です。我々バリュー投資家にとってのまさに「聖書」であるこの本の書評を書き上げることは私の大きな、大きな目標でした。今の自分が持っている能力を全て出して情熱を持って書き上げましたし、ようやく目標を達成することが出来て今は深い安堵感に包まれています。皆様、ここまでお付き合い頂き有難う御座いました。
Sep 6, 2016
さて今日は、株式投資本オールタイムベスト34位、新賢明なる投資家(ベンジャミン・グレアム&ジェイソン・ツバイク著、パンローリング社)の第6弾です。 最終章である第20章は我々バリュー投資家にとっては「聖書」とも言える内容です。安全域(margin of safety)という概念はバリュー投資の正に根幹を成す ものなんですね。 「長年の経験から分かっていることは、投資家が最大の損失を被るのは、好景気下で優良とはいえない証券を購入したとき」。 グレアムのこの指摘は今の私達にもそのまま完全に当てはまりますね。 「安全域は、計算ミスや運の悪さを十分に吸収する効果がある。」 だからこそ、バリュー投資家は相対的に市場で生き残りやすい んですね。 「 安全域が保障するのは、損失よりも利益を上げる可能性のほうが大きいということだけ。。。これは保険引き受け事業の基本原理と同じ である。」 始めてこの部分を読んだとき私は震えました。この本の序文でバフェットは「ウォルター・リップマンはみんなが木陰で休むための木を植えた人たちについて話した。ベン・グレアムはそういう人間なのである。」と述べましたが、 私達バリュー投資家は今でもグレアムが植えた「安全域という大きな木の木陰」で元気に毎日を過ごしている。 んですね。 「真の投資には安全域が不可欠だ。。。そして真の安全域とは、数字や筋道の立った論証、また実際の経験に照らして証明可能なものでなくてはならない。」 その通りですね。私も常に自分がその保有理由を誰にでも分かりやすく明白に説明できる銘柄と共に戦うように心がけています。 (続く)
Sep 5, 2016
さて今日は、株式投資本オールタイムベスト34位、新賢明なる投資家(ベンジャミン・グレアム&ジェイソン・ツバイク著、パンローリング社)の好評第5弾です。 今日の日記の下書きはもうずっと以前に書き上げていたのですが、満天下に恥を晒すことになるのでブログでアップするべきか、秘密にしてお蔵入りにすべきかずっと悩んできました。ただ、「この件を総括して乗り越えていけないのであれば、自分は投資家としてはもうここで完全に終わりだろうな。」と直感したので公開することにしました。 第12章の「一株当たり利益に関して」は素晴らしい内容です。 「突如として減益を報告した急成長企業に対して市場は冷酷」 と言うのは本当にその通りです。今年だと「本当に翼の折れていたエンジェル」こと2196エスクリの株価推移が典型的に当てはまりますね。(^_^;) 「強引な収益認識というのは根が深く、そしてにわかに浮上する危険のサインであることが多い。」 これは真の名言です。そして私はこの金言をずっと頭の片隅に置いていたにも拘らず、それを軽く考えて真逆の行動をしてしまったことによって、今年度に投資家人生で過去最大の損失を出すことになってしまいました。本当は書きたくなかったのですが、自分が同じ過ちを繰り返さないために恥を忍んで書いておきます。 具体的にはまたもや2196エスクリの話なのですが、業績好調と市場から見られていた2015年3月期に突如として会計方針を変えて、有形固定資産の減価償却方法をそれまでの定率法から定額法に変更しました。そしてこの変更によって利益を多く計上して見た目の決算数字を良くしたのです。会社側はその理由を「従前と比して受注および施行がより安定的に推移する傾向が判明した」ためと説明していたのですが、その後実際には受注と施行に苦しんで業績が墜落したのは皆様ご存知の通りです。つまり、 エスクリの定率法から定額法への変更は見事なほどの「業績変調フラグ」だった んですね。 私はその点を強く懸念し、またIRからも十分には納得感のある答えを得られなかったのにも関わらず、それでもなお自分が描いた「急成長なのに割安と言う夢シナリオ」と共に超主力として戦い、無様に散るという悲惨極まりない結果となってしまいました。 今後は2度とあいまいな理由付けで会計方針を変更する会社へは主力参戦しない ことを肝に銘じています。 「企業の財務報告書を読み調べる際には、まず最後のページから読み始め、ゆっくりと前のページに戻ってくることだ。 企業が知られたくないことは、すべて後ろのほうに埋もれている。 」 これまた凄い名言です。ちなみに上記のエスクリの会計方針の変更も有価証券報告書の58ページ目に埋もれるように目立たなく記載してありました。(笑) ちなみにここで改めて申し添えておきますが、エスクリで被弾したのは私の投資家としての力量不足に100%の原因があります。会社側はベストを尽くし、ブライダル業界制覇のために日々必死に戦っているだけであり何の非もありません。そして自分の投資家としての未熟さ、愚かさ、脇の甘さに改めて気付かせてくれたエスクリには心の底から深く感謝をしています。またこの件に関しては別の角度からの反省点もあるのですが、それはまた将来の日記で取り上げようと考えています。 なんだか今回の記事は反省ばかりになってしまいましたが、グレアム先生のこの名著の教え通りに戦っていれば私はこの本の定価の軽く?倍以上のお金を節約できていたのです。(涙) この本がどれだけ素晴らしいのかを改めて再認識させられる出来事でしたね。(滝汗)
Sep 4, 2016
さて今日は通常のPF概況シリーズです。なお私の資産管理ソフトの「マネールック for SBI証券」がようやくちゃんと動くようになったので、本日より順位は最新の時価総額順に復旧しています。 383位 7919 野崎印刷紙業 (東2、9月優待) △ PF383位は、包装資材や紙器・紙工品の大手の野崎印刷紙業です。 現在の株価は149円、PBR0.65、株主持分比率は29.5%、今期予想PER16.74、配当利回り2.0%(3円)、総合利回り2.0%(3+0=0円、優待品はヤフオクへの出品無し。そのためここでは0円で換算。)で、優待は1000株保有で自社オリジナルカレンダーです。 野崎印刷紙業は指標的には実に妥当な株価位置ですが、優待カレンダーのクオリティも高いですしPF下位としては特に不満はありません。これからも現行の優待制度が続く限りはホールド継続の予定です。
Sep 3, 2016
いやあ9月になりましたね。 今月はPF上位銘柄の2128ノバレーゼに高額TOBがかかるという幸先の良いスタートとなりましたが、この幸運を次の銘柄に繋げられる様にしっかりと頑張っていこうと思っています。 さて今年も残り3分の1となりました。 私は未だに年初来マイナスの厳しい借金暮らしが続いていますが、この数ヶ月必死でポートフォリオの改築を進めています。「総合戦闘力の足りない、弱い銘柄はビシバシ切り、極少数の光り輝くエクセレントな銘柄に資金を集中させる。」取捨選択を徹底し、最後の最後まで死力を尽くして戦い続ける所存です。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Sep 2, 2016
本日、私のPF時価総額17位の上位銘柄であるブライダル会社の、 2128ノバレーゼ に対する、 ポラリスファンドによるTOB が発表されました。 TOB価格は1944円!!!で、本日の終値792円に145.5%ものプレミアムが載った驚きの高額TOBとなりました。 私はノバレーゼをそれほどたくさん持っていたわけではないのですが、なにしろTOB価格が太っ腹なので、まずまずのまとまった利益を得られることとなりました。今年はここまで本当に苦しいパフォーマンスが続いていたので正直助かりました。でもポラリスファンドはそんなに高い価格で買い取って大丈夫なんかなあ?とちょっと心配になりますね。(笑) それにしても、まさかノバレーゼに助けられる日が来るとはなあ。びっくりです。
Sep 1, 2016
全33件 (33件中 1-33件目)
1