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プロスペクト理論から導かれるもう1つの重要な原理があります。。。「リスク・プレミアム」です。
効率的なマーケットでは値上がりするか値下がりするかは五分五分です。これを先程の損失回避人間の効用曲線に当てはめて考えてみましょう。
そうすると、たとえば20%値下がりする確率と、同じだけ値上がりする確率は同じですが、損失から受ける苦痛は利益から得られる満足よりも大きいため、多くの投資家にとって株式投資は割に合わないものとなります。
これが割に合うようになるためには、効率的市場で決まる本来の株価よりもリスク・プレミアム分だけ安く投資できなければなりません。つまり、損失回避人間が価格の主導権を握っているマーケットでは、株価は効率的市場の株価よりも安く設定されているはずなのです。
多くの実証研究により、1990~2003年の日本株のような例外はあるものの、長期的には株式投資のリターンは安全な国債への投資リターンよりも高くなる傾向が広範囲に確認されています。
株式投資のリターンが国債投資のリターンよりも傾向的に高くなるこの現象は、古典的な投資理論では説明できないため、長く「株式プレミアムの謎」と呼ばれていました。しかし、非対称的な(限界)効用曲線という現実的な設定を置くだけで、この謎は理論的に説明できるようになります。
株価に含まれるリスク・プレミアム
効率的市場では、株価が上がるのと下がるのは五分五分。
しかし、効率的価格では、株への投資は割に合わない
リスク・プレミアムの上乗せが必要
上がる確率のほうが高くなるように、効率的価格よりも低い価格になる必要がある。
株式のリスクプレミアム(ERP=equity risk premium)
1900~2015年において、、、年平均プレミアムは、、、すべてのケースでプラス。
世界全体では4.1%、アメリカを除く世界全体で4.5%、ヨーロッパが5.1%である。市場ベータのプレミアムに普遍性があることは明白である。また、アメリカが最も高いリターンをもたらす国ではないことが分かる。
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