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トリアーにある、ドイツ最古のワインケラーで知られるホスピティエン慈善協会醸造所の新酒試飲会に行って来ました。2005年の新酒から2002年まで44種類と、有料試飲が6種類。今は使われていないフーダー樽がならぶ会場のケラーは大入り満員、行き来も困難なほどでした。今年初めて新聞に告知を出していたせいかもしれません。経営責任者のアルンスさんの話では、近年個人顧客の開拓に力を注いでいるそうです。EOS KissD, TOKINA AT-X PRO 12-24, Manual, F4.0, 1/5, ISO 800試飲の行われたケラー。2005年は例年通り、クリアーでバランスのいい、フルーティな仕上がりです。特にヴァイスブルグンダーはナッツの香るしっかりした口当たりの果実味で、なかなか濃いめ。飲み応えあり。僕の好きな畑Serriger Schloss Saarfelser Schlossberg のRiesling Kabinett trocken は、快適な口当たりに綺麗な果実味が広がって、ほんのりパイナップルに近い完熟した柑橘のヒント。Kanzemer Altenberg Riesling Spaetlse trockenは力強いスパイシーな果実味で、赤リンゴのヒント。Scharzhofbergerはどれも果実味とシーファーの調和がとれて、快適な飲みごこち。Piesporter Goldtroepchenは他とちょっとニュアンスの違う美味しさで、深みのある甘み。EOS KissD, TOKINA AT-X PRO 12-24, Manual, F4.0, 1/4, ISO 800有料試飲の行われたドイツ最古のワインケラー。有料試飲は以下のワインでした。1971と1975以外は、まだ買えるそうです。Serie I.1983 Wiltinger Hoelle Riesling Eiswein香りは堅いが、見事な酸味。気品に満ちた凝縮感。濃厚、非常に長いアフタ。921988 Wiltinger Hoelle Riesling Eiswein広がり感と調和、軽やかでありつつ凝縮感を備える。アフタにかけてぎゅっと引き締まった甘酸が綺麗に伸びる。901992 Wiltinger Hoelle Riesling Eiswein緻密でどっしり。凝縮して力強く、太いボディ、ほのかにカラメル。非常に長い甘酸のアフタ。90Serie II.1971 Scharzhofberger Riesling Spaetlese繊細でやや枯れかけている。チャーミングな酸味に湿った枯れ葉、ほのかなベリーの甘み。851976 Wiltinger braune Kupp Riesling Auslese華やかで落ち着いた繊細な香り、しなやかで魅力的な甘み、黒土、非常に長い余韻、調和。881975 Trierer Augenscheiner Rulaender Beerenauslese赤みを帯びたオレンジ色。なぜか黒いゴム系の匂い、カラメル、濃厚な甘み、個性的。86Serie III.2005 Serriger Schloss Saarfelser Schlossberg Reisling Beerenauslese若々しく純粋で繊細、ピュアな甘み、しっとりふくよか。アカシアの蜂蜜、香水、ハーブ。882005 Scharzhofberger Riesling Trockenbeerenauslese力強い凝縮感とバランス、がっしりとした調和。極めて長いアフタ、長期熟成型。92EOS KissD, SIGMA DC 17-70, Manual, F2.8, 1/4, ISO 800Serie II.の古酒。
2006/05/28
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5月も下旬に入り、たんぽぽの綿帽子もほとんど散りかけていました。満開のたんぽぽが、どうやったら丸い綿帽子になるのか不思議だったのですが、花が終わると一度閉じてつぼみの様な状態に戻り、数日かけて種が熟すと再び開いて綿帽子になるのですね。この歳になるまで知りませんでした(苦笑)。EOS KissD, SIGMA DC17-70mm,絞り4.5, 1/320, ISO 100, 露出補正0道ばたの草花と綿帽子。EOS KissD, SIGMA DC17-70mm, 絞り4.5, 1/200, ISO 100, 露出補正0散りかけの綿帽子。EOS KissD, SIGMA DC17-70mm, 絞り4.5, 1/400, ISO 100, 露出補正0
2006/05/25
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旅行にガイドブックがあると便利な様に、ワイン選びにもガイドブックが役に立つ。ドイツワインの場合、定番はゴー・ミヨのドイツワインガイドGault Millau Weinguide Deutschland。各生産地域別に担当スタッフを抱えていて、情報網はかなりしっかりしているようだ。その一方でやや個性的なのがアイヒェルマン Eichelmann, Deutschlands Weineで、彼の好みが如実に評価に現れている。以前はその落差が面白く、またゴー・ミヨで評価が低くても素晴らしい醸造所を見つけることができたので使っていたが、最近は僕の印象と違うことが多い。この他、ワイン雑誌Wein Gourmetのドイツワインガイドや、大御所シュトゥワート・ピゴットを初め様々な著者・団体のワインガイドがあるが、買う気になるものはなかなかない。先日本屋で、また新しいワインガイドを見つけた。『ヴァイン・ディレクト-100醸造所で体験する・買う・味わう』(Cornelius Lange/Fabian Lange (hrsg.), Wein direkt. Erleben, kaufen, geniessen bei 100 deutschen Winzern, Hallwag 2005, 14.90Euro)。著者の二人が醸造所100か所を訪問して、その時の醸造家とワインの印象を、醸造所一つにつき2ページにまとめたものだ。醸造家との会話を中心に書いてあり、醸造家の写真を見ながら読んでいると、実際に自分で訪問したような気分になれる。醸造所の選択も独特で面白い。例えばモーゼルだと、ヘイマン・レーヴェンシュタイン、ゲルツ・ツィリケン、ファン・フォルクセン醸造所に並んで、カーゼル醸造協同組合やオーバーエンメルのヴィルメス・ヴィルメス醸造所が同じ比重で扱われている。どちらも素朴でありながら上々のワインを造っている愛すべき醸造所で、この選択には思わず拍手したくなった。そんな訳で、ひさしぶりに買ってしまったワインガイドである。ドイツ語で書かれているが、醸造家の写真を眺めるだけでもけっこう楽しい。
2006/05/21
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5月上旬、遠くの丘の上の一角が黄色く染まっていることに気が付いた。ラプス-菜の花畑である。ゆるやかにうねる緑の麦畑の中に、四角く切り取られたような区画があり、そこだけ周辺の緑から浮き上がるように輝いていた。車があればすぐ行けそうな距離なのだが、なかなか時間がとれず、時間があるときは天気が悪かったりで行きそびれているうちに、一週間以上過ぎていった。今日も朝からどんよりと曇り、午後には時々陽が差すもののすぐに厚い雲が空を覆っていたのだが、夕方5時すぎ、急に青空が広がり、初夏の景色が生き生きと輝き始めた。大急ぎでバスに乗り、天気が持ちますようにと祈りながら、あの畑の近くへと向かった。郊外の村を抜けて牧草地の斜面を日差しに汗ばみつつ登り、トリアーとルーヴァーの間に広がる高原に出ると、黄色に輝く菜の花畑が目の前に広がっていた。間に合った。今年は無理かもしれないと半ば諦めていたのだが、なんとか間近に見ることが出来た。既に散り始めてはいたが、風にゆれる菜の花の間を、蜂がせわしなく飛び回る音がかすかに聞こえる。かなり辺鄙な場所なのだが、時折自転車や二人連れでノルディック・ウォーキングをする人々が通りすぎ、彼らが遠のくと再び蜂の羽音が静かに聞こえた。EOS KissD, SIGMA 17-70mm DC, 絞り11, 1/160, 露出補正 +1/3, ISO 100EOS KissD, EF 28-135mm IS USM, 絞り9, 1/80, 露出補正0, ISO 100EOS KissD, EF 28-135mm IS USM, 絞り9, 1/250, 露出補正0, ISO 100撮影を初めて20分もしないうちに、再び雲が太陽を覆い隠した。しばらく待っても雲から太陽が抜け出る気配はなく、あきらめて帰途についた。何枚か撮れただけでも、念願がかなって少しうれしかった。EOS KissD, SIGMA 17-70mm, 絞り8, 1/200, 露出補正0, ISO 400帰りがけの風景。すっかり曇に覆われて、陰鬱な景色。
2006/05/18
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初夏の日差しが続いた先週、葡萄畑は急速に夏景色に変わりつつありました。上が5月2日撮影、下がだいたい同じアングルから5月12日に撮影したもの。わずか10日の間に様子がすっかり違って見えます。2006年5月2日。まだつぼみのような芽が....2006年5月12日。枝も葉もすっかり成長しています。葡萄の生命力の強さを感じます。中央にふたつ、今年の房になるつぼみが見えます。例年リースリングの開花は6月中旬なので、もうあと一ヶ月ほでしょうか。先週はまた花粉が非常に多かったです。写真にはとりませんでしたが、路上駐車した車が街路樹のものと思われる花粉で黄色いほこりを被ったようになっていました。おまけ。トリアーのハウプトマルクトにて。トリアーの大聖堂。
2006/05/14
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大学有志で畑の世話を手伝わせてもらい、昨年10月に収穫したリースリングの試飲に行って来ました。トリアー国営醸造所の地下7mにあるケラーに立ち並ぶステンレスタンクのひとつで、瓶詰め直前の状態。所長のペルメザング氏は才能ある若手研修生に醸造を任せたそうです。収穫日した10月19日は生憎の小雨がぱらつく天気でしたが、それでも93エクスレに達した果汁を、12月上旬まで低温でゆっくりと発酵。タンクから直接グラスに注いでもらったそれは、マロラクティック発酵を行った穏やかな酸味の、ひろがり感のある柑橘の風味に、シーファーのミネラルがアクセントを添えていて、なかなかいい感じの辛口に仕上がっていました。ワインを注ぐ醸造を担当した研修生。その後ろは所長のペルメザング氏。その日ついでに聞いた話では、日本とアメリカ市場は酒石を嫌うので、特別に酒石を除去する処理を行っているそうです。ワインを6度前後まで冷却することで、例の白い結晶をタンク内に析出させて除去するのですが、この処理を行うと、酸とミネラルの若干の損失が避けられないそうです。周知の通り、酒石はアイスヴァインなど濃厚な甘口にしばしば見られる、いわば高品質の証のようなものでワインへの味の影響は皆無なのですが、見た目に異物か添加物のようで好ましくない、という輸入元と税関の意向だとか。しかし、ワインの本来の味を若干にせよ損ねてまで行うべき処理なのかどうか、ちょっと疑問に思いました。ちなみに、ドイツ国内向けにはそうした処理は行っていません。おまけ。先週週末の葡萄の芽。今日は撮らなかったのですが、この写真よりずいぶん勢いよく枝葉が伸びていました。
2006/05/11
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今年もまた、毎年5月の第一日曜日にコブレンツの選帝侯の城で開催される試飲会に行って来ました。トリアーから列車で向かったのですが、景色はもうすっかり夏の様相を帯びて、新緑が鮮やか。時々菜の花畑がまぶしいほどの黄色に染まって輝いていました。試飲会会場の選帝侯の城。入場料は20Euroでした。今年試飲会に出展したのは、全部で59醸造所。うち、コート・ド・ルーションからのゲスト参加が13醸造所。ドイツからはアール、ナーエ、ミッテルライン、モーゼル下流と、それ以外にはファルツからゴー・ミヨの今年の新発見醸造所に選ばれたシュナイダー醸造所と、躍進した醸造所としてフリードリヒ・ベッカー醸造所が参加。全部試飲するのは体力的に無理でしたが、印象に残った醸造所をご報告します。モーゼル下流はレオ・フックス醸造所。ミネラルのアクセントの効いたしっかりした口当たりの果実味で、飲み応えあり。アルベルト・カルフェルツ醸造所。濃厚なボディでインパクトありだが、閉じているのか果実味はややそっけない。今後の熟成待ちか。R&Bクネーベル醸造所。2005年産はすべて自然酵母で発酵したそうで、辛口はややゴム系の匂いがする。一方ブリュックシュトゥックのシュペートレーゼ中辛口は自然な果実香の見事な出来栄え、濃厚でしなやか、奥行きがあり楽しめる。リヒャルト・リヒター醸造所。相変わらずアロマティックでクリーン。安心して飲める。ヨゼフ・ティールマン醸造所。今回初めてだが、繊細で調和のとれた辛口は上々。ミッテルライン。ディディンガー醸造所は辛口でやや苦みが目立つ。青リンゴのアロマ。香り高く楽しめるが、やや一本調子。トーニィ・ローレンツ醸造所。繊細な酸味に白い花の香り、調和。なかなか上出来。マティアス・ミュラー醸造所。柑橘、青リンゴのアロマが明快で楽しめる。アウグスト&トーマス・ペルル醸造所。しっかりとした柑橘に青リンゴのアロマに綺麗な酸味。これも上出来。ヴァインガルト醸造所。青リンゴのアロマのするキッチリとしたボディ、ミネラルのアクセント。安心して飲める。トーニィ・ヨースト醸造所。辛口は端麗な味わい、甘口はオレンジのヒント。上品な仕上がり。マデス醸造所。安定した果実味、渋好み。ラッツェンバーガー醸造所。目鼻立ちのくっきりしたワイン。ナーエ。Dr.クルジウス醸造所。繊細で調和のとれた、クラシックなスタイルの果実味に好印象。ゲッテルマン。非常に香り高くどのワインも魅力的。インパクトあり。ヘクサマー醸造所。しなやかな果実味に青リンゴのヒント。チャーミング。ゲブリューダー・カウアー醸造所。中身の詰まった飲み応えのあるブルグンダーとリースリングの辛口。クルーガー・ルンプ醸造所。上品な軽やかさのある果実味に好感。ポス醸造所。ブルグンダーのスペシャリスト、安定して高品質だが、やや個性に欠ける。シェーファー・フレーレヒ醸造所。カビネット辛口しか試飲できなかったが、期待通りの上品でピュアなフルーツ感。テッシュ醸造所。リースリング辛口のスペシャリスト、均一な高レベルで土壌の味を表現。個性的。ファルツのシュナイダー醸造所。どれもしっかりした出来栄え、ブラック・プリントの濃厚でベリーの甘みのある果実味はとても魅力的。ファルツのフリードリヒ・ベッカー醸造所。シュペートブルグンダー"B"の素直で濃厚な果実味、"Res"の焦がしヴァニラ香とベリーの調和は、非常に魅力的。アールはマイヤー・ネケル醸造所のブラウシーファーと"S"の、透明感と緻密な凝縮感はやはり見事。ブログシッターの2005 No.1 シュペートブルグンダー・ロゼはさっぱりとして気品が感じられる。"Ad Aram"フリューブルグンダーの上品さ、"Hommage Sanct Peter"シュペートブルグンダーの力強さにも好感。出展していた醸造所のレベルは概して高く、人によってお気に入りの醸造所は違うと思いますが、今日のところはこんなところでした。おまけ。週末の葡萄畑で、逆光に光るたんぽぽ。
2006/05/07
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先週末、オーバーモーゼルのニッテルのワイン祭りへ行って来た。トリアーからは電車で20分ほどだ。生憎その週末は、まるで冬に逆戻りしたように肌寒く、空は一面の雲に覆われていたが、ニッテルの一つ手前の無人駅でローカル線を降り、そこから一時間ほど葡萄畑を歩くことにした。芽吹き始めた葡萄の木が並ぶ畝の間にはタンポポが咲いており、もしも晴れていたならばきっと素晴らしく長閑で綺麗な景色だったことだろう。曇り空のオーバーモーゼル。川の左がドイツ、右がルクセンブルク。左上の村がニッテル。ルクセンブルク側にも葡萄畑が広がっており、収穫の大半は醸造協同組合に納入される。葡萄品種はエルプリング、オーセロワ、ブルグンダー系の品種など、辛口白が中心。畝の間のたんぽぽ。ニッテルでは10数軒の醸造所がその週末そろって臨時居酒屋を開店し、地元の人だけでなく、対岸のルクセンブルクからも訪れる人々で賑わう。村に到着した頃には雨が降り出した。しかし日曜の午後4時前というのに、どこの醸造所もほぼ満員御礼状態。いつもはトラクターや圧搾機置き場に使われている納屋に、どうにか空いているテーブルを見つけることができた。この村ではエルプリングやブルグンダー系の品種からつくるワインがほとんどで、軽めでさっぱりしている。こういう気楽なお祭りにはぴったりだ。しばらく飲んでいると、ドカドカと賑やかなパーカッションの響きをたてながら4人組の楽団が訪れ、ひとしきり腕前を披露。地元醸造所の若者が結成したバンドで、葡萄のしょいこ、ポリタンク、バケツやじょうごなど、醸造所で日常的に用いられている道具を打楽器に仕立てたところが面白く、なかなか楽しませてもらった。M.アペル醸造所、マティアス・ドスタート醸造所、アロワス・ゾンターク醸造所の三軒をハシゴして、ほろ酔い加減で帰途についた。本当はフリーデン・ベルク醸造所-ここのドルンフェルダーはなかなかいける-も寄りたかったのだが、満席で断念。またの機会にしよう。翌々日の火曜日は見事な晴天。日曜日にこの位晴れてくれたらよかったのに、と思いつつ、近所の葡萄畑で何枚か撮影。新芽が輝いてみえた。
2006/05/03
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