Danjoseの花歳時記:外国編ーサンティアゴ巡礼街道(2)
1日20~30キロを歩く巡礼の野道。その3日目はリオハ。
スペインで一番良質なワインができる葡萄の産地。
葡萄やオリーブ畑の丘陵地が続きます。
(リオハの葡萄畑)
じりじり照りつける炎天の道。
ほとんど木立のない麦畑の野道。ただひたすら歩く、歩く野道。
巡礼街道。
(リオハの野に咲く花)
そんな野道の清涼剤は、菜の花とケシとエニシダの咲き乱れる野。
鮮やかな紫のアザミの群生。
照りつける炎天で
荒々しく野に群れて咲く。
(鮮やかな紫、アザミの群生。写真状態が悪く、紫色がきれいに出ていないのが残念!)
薊(アザミ)の花は干されて、その昔、
布を毛羽たてるのに使われた。
「ラシャかきぐさ」の名をもっていたりする。
そして又、15世紀の建造物の柱頭の飾りにもなったアザミの葉。
スコットランドとイングランドの戦いの時、
スコットランドを勝利に導いたという伝説のアザミ。
スコットランドの国の花、アザミ。
ヨーロッパの昔の人々の暮らしのなかで共に生活し生き続けてきたアザミ、
今に、そのいのちをバトンタッチして
世界から集まってくる人々の行き交う巡礼街道で、
人々の目を奪い、心をなごませて、
炎天のスペインの空に咲く。
(炎天に咲くアザミとケシ)
花の名一口メモ : 薊(アザミ)
アザミの仲間は、地中海沿岸、北アメリカおよび東アジアなど暖帯から寒帯まで広く分布し、
約250種ある。
日本には60~70種も日本各地に生育している。
初夏に咲くのは「ノアザミ」だけで、大部分は夏から秋にかけて咲く。
アザミの名は万葉集には見当たらず、
10世紀初頭の「新撰字鏡」に「阿佐弥(あさみ)」と出る。
語源には諸説があるが、葉のギサギサの切れ込み「キザ」から「ガサ」がおこり、
さらに「アサミ」に転じたもの。「ミ」は実のことであろう。
アザミの葉は食用として、
塩茹でにして水にさらし和え物や炒め物に、
ゴボウのように香りのよい根はキンピラなどに美味しい。
生薬として根を水洗いして天日に乾草させたものは、「薊(ケイ)」と呼ばれ、
血圧降下作用、利尿、解毒、止血に、
強壮剤としては月経不順、子宮筋腫、鼻血、などに用いられている。
ヨーロッパの「薊の歴史」は
フランスの「Grand Larousse」から引用しました。
写真のスペインのアザミも
フランスのノアザミ(chardon des champs)と同じではないかと思いますが、
特定は避け「アザミ」としておきます。
間違いあらばご指摘ください。
いずれにしても、鋭いたくさんのトゲが葉や茎にあり、近寄りがたいアザミですが、
色々な効用があるのには驚きました。
長い歴史のなかをたくましく生き抜いてきたアザミだとわかりちょっと感動。
私は生け花の花としてのアザミが好きですが。
秋のサンティアゴの アザミは枯れて野に立つ
。
中世さながらの美しい町モリーナセカ 2008.09.12
クリの実がたわわ秋のサンティアゴ巡礼街道 2008.09.10
ガウディが現代に語りかけるもの 2008.05.27
PR
キーワードサーチ
カテゴリ
フリーページ
コメント新着
New!
USM1さん