花冷えの森
Danjoseが本土寺を散策した四月一日は
強風のため武蔵野線が運転見合わせになるほどに、
冷たい北風が日本列島に吹き降ろしていた。
私の住む尾張の山里も
冷たい北風が、体の芯まで冷え冷えとさせ震え上がらせる
春の嵐の日であった。
そんな花冷えの4月の森をことちゃんとジイジとバアバで散策した。
桜の蕾はまだ硬く
裸木が寒々と
北風に騒いでいた。
ざわめき始めた草の芽の
かすかな気配が感じられる枯れた地面に
繊細な淡い紫色の花びらを
可憐にひらいて
地面からすくっと立ち上がって咲いていた
猩猩袴(ショウジョウバカマ) (学名:Heloniopsis orientalis)
(猩猩は中国の想像上の怪獣・猩猩の顔に花を、ロゼットの葉を袴に見立てた和名:猩猩袴
丘陵地の沢筋や湿り気のある林の縁などに自生。分布は北海道~九州、朝鮮、ロシア極東)
見渡せば林床の
あちらこちらにと
点々と咲いていた。
(冬は紅葉した葉っぱをロゼット状にして、枯草の間で冬を過ごす。春のおとづれ
とともにまず花茎がのびて、花を咲かせる。やがて新しい葉っぱがでてくる。
草丈は10~30cm。花がおわり、果実が熟す頃には茎は長く伸び1mにもなるものもある)
厳しい冬の寒さに
ロゼット状に葉っぱをひろげて
木漏れ日浴びて
春を待っていた
猩猩袴
今、その時が来て
林のなかを
そこだけを明るく和ませて咲く。
花冷えの森に厳寒に耐えたいのちをみなぎらせる
次に来る
春の森のいのちの狂騒の前触れ
静かに穏やかに
咲く
ショウジョウバカマ
母の日の贈物(赤いアジサイ) 2021.05.09
第70回全国植樹祭 2019.06.01
PR
キーワードサーチ
カテゴリ
フリーページ
コメント新着