日々草

日々草

2011.05.10
XML
カテゴリ: 私の散歩小径
可憐に野の花咲いて
私の散歩道・森林公園は
ソメイヨシノやヤマザクラの花の時のあとに
樹木の芽吹きの時を迎え
一気に
まぶしいほどの
緑の世界へと変貌した
IMG_1448.jpg
銀色がかった淡い灰緑色のコナラの芽吹き
淡い黄緑色のクヌギの芽吹きなど
明るい緑色から真っ赤なものまで
何段階もの色のみどりが
幾重にも積み重なって
雑木林の芽吹きの時は
まことに美しい色のシンフォニー
コナラの花
IMG_1445.jpg

 大空に向かって
枝を張りめぐらし伸びるコナラの若葉の
淡い銀色に輝く灰緑色の美しさは格別である。
そして
花(雄花序)は
垂れ下がる黄褐色の房
春の嵐に激しく揺れて
その地面は黄色に染まる。
ガマズミ
IMG_1418.jpg
(スイカズラ科ガマズミ属)
若葉で緑になり始めた雑木林に
はっとする白さ
清々しい白
ガマズミの花
IMG_1421.jpg
可愛らしい花
秋には真っ赤な実をつけ
熟すと甘酸っぱい
葉っぱの紅葉も鮮やかな
ガマズミ
サワフサギ
(沢蓋木)
IMG_1515.jpg
(ハイノキ科ハイノキ属。沢沿いや湿地はえる。沢をふさぐように茂ることから
この名前がある。)
冬枯れの色がまだ勝っている雑木林に
黄緑色の若葉を茂らせて
枝先に小さな花をびっしりさかせる。
たくさんの花に長いオシベが群がって、
花のにぎやかなこと。
秋には、美しい藍色の実をつる。
春も秋も林を華麗に彩る
サワフタギ
別名・ルリノミウシコロシ
ガマズミやサワフタギの白い花が
盛りを過ぎるころ咲く白い花
カマツカ
(鎌柄)
IMG_1463.jpg
(バラ科カマツカ属。材が堅く鎌の柄に使われたことからこの名がある。
別名・ウスコロシ 牛に鼻輪をつけるときこの枝で穴をあけたことに由来。)
濃い緑や灰銀色の薄緑や黄緑など
わかばの幾重にも折り重なる林に
カマツカの花の白が浮き立つ

カマツカの花
IMG_1495.jpg
梅の花に似た小さな花が
10~20個も集まって咲き
パラのような香りを
放っている

IMG_1459.jpg
  
花びらも丸っこく
可愛らしいが
蕾も
まん丸
秋に真っ赤に熟した実は
甘酸っぱく美味しい
葉っぱの
紅葉も美しい


 樹木が芽吹きを次々に始めると
林床にも
冬から目覚めた
草花たちが
そこここに可愛らしい花を咲かせる

 カタバミ
(傍食)
IMG_1543.jpg
日本の田や畑や道端など
何処にでも
地面を這って覆い尽くす
カタバミ

お日さまの方向に
背伸びして
可愛らしい花を咲かせている
アカバカタバミ
IMG_1541.jpg
三っ葉の葉が赤茶けた紫色。
冬枯れの名残りかと思いきや
アカバカタバミという別種だという
ヘビイチゴ
IMG_1552.jpg
(バラ科ヘビイチゴ属。ヘビが食べるからヘビイチゴの名があるという。
有毒ではないが、美味しくない。)

林の道端に
這って伸び
木漏れるお日さまむかって
花咲かせている。
蛇が出てきそうな草むらに
群がって生えていた。
赤い実もあちこちに熟してる。

 ノミノフスマ

IMG_1548.jpg
(ナデシコ科ハコベ属。
ハコベやカタバミと同じく
田畑や畦や道端や草地に生える)
七草のハコベに似た
小さな白い花
花びらは5枚。
中央で深く裂けているので
10枚のように見える。
名の由来は
小さな葉っぱを
ノミの衾(布団のこと)に
みたてたもの
何という可愛らしい名前なのでしょう。
蚤(ノミ)までを愛しんで
身近に感じているさまが名前に現れています。

昔の人々は
野の草にまでやさしい気持ちで
眺め暮らしていたのでしょうか。
キュウリグサ
(胡瓜草)

IMG_1582.jpg
(ムラサキ科キュウリグサ属:日本全国の畑、道端、畦に生育。越年草。
花期3~5月。花序の先は渦巻状。花をさかせながら次第に伸びてまっすぐになる。)

春になると毎年道端に
群れるように咲く
小さな小さな淡いブルーの花
キュウリグサ
花の径は数ミリの小ささ。
しゃがんで目を凝らさなければ
花が咲いていると気づかないほど。

誰にも気付かれることなく道端で踏みつけられている。

林の縁や道端に
ひそやかに咲く
これらの野の草花たち
華やかな春の花、花のなかにあって、
小さいいのちを脈々と
日本の野に繋いできた。
人々からは
むしろ疎まれながら
雑草としてたえず刈り取られながらも
へこたれず、
今年の春も
可憐に野に在る
草花たち

以上は4月の下旬、
若葉がまさに芽ぶかんとするころの花々たちである。
芽吹き始めた林の美しさ、
その色の変幻自在さ、
日々刻々と変化している木々の色、
その感動は毎年のことながら
年齢をかさねるごとに微妙に変化している。

大きく変貌する林のなかでは
林床でも、
小さな野の草花たちが次々に花を咲かせてる。
モノトーンの冬枯れの後にやって来る
この生き物たちの変容していくさまは
「生きている」ことの不思議や神秘を
実感せずにはおれない。
今、5月中旬の私の散歩道は
しっとりと濃い緑したたる新緑になっている

 イロハモミジの葉っぱは
ぐんぐん伸びて天を覆い
お日さまを遮り
みどりのシャワーとなっている。
IMG_1558.jpg
 イロハモミジ

 初夏の到来である。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.05.14 15:34:06
コメント(0) | コメントを書く
[私の散歩小径] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

冨士子婆

冨士子婆

バックナンバー

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02

コメント新着

背番号のないエース0829 @ 松谷みよ子 「私のアンネ = フランク」に、上記の内…
冨士子婆 @ Re[1]:夜来の雨(03/28) ミーシャ1225さんへ ブログの年齢間違…
冨士子婆 @ Re[1]:夜来の雨(03/28) ミーシャ1225さんへ お久しぶりです。…
ミーシャ1225 @ Re:夜来の雨(03/28) お元気そうでなによりです。 変わりなくお…
背番号のないエース0829 @ 学童疎開 「外間邦子 ~ 対馬丸記念館 ~ カテゴ…
幸達 @ Re:2018年 明けましておめでとうございます(01/02) 今後ともブログでどうぞ宜しく(=^・^=)
修楽7036 @ Re:早春の絵手紙から(孫娘の祝中学入学)(04/07) こんにちは♪  ごぶさたです。 絵手紙 …

お気に入りブログ

源氏物語〔12帖 須磨… New! USM1さん

ボチボチ剪定しながら ミーシャ1225さん

晩秋の風景 フォト安次郎さん

ピカさんの夢のある… ピカさん65さん
親仁の意見-50男… 渚のバラードさん

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: