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カトマンズのジョッチェン地区の路地裏が好きだ。20代の頃、夕暮れ時にその路地裏を歩いていたら自転車屋のラジオからもの悲しい女の歌が聞こえてきた。インドの歌手、ラタ・マンゲシュカールである。その瞬間、僕の心は強烈なデジャヴーを感じた。「この道、遠い昔に歩いたことがある...」もちろんそんなことは錯覚なのだが。だから今回の旅ではまたこの路地裏で安宿を探した。僕が死んだら多分、遺言通りにカグベニの丘に遺灰を撒くだろう。その際にきっと、便宜上の理由でカトマンズに一泊するだろう。その時にきっと遺灰を持った僕の家族はこの道を再訪するだろう。そうしてきっと彼らは、このカトマンズの路地裏で昔僕が感じたようなデジャヴーを感じるのだ。カトマンズの呪縛というと聞こえが怖いが、きっとそうなる。この朽ちて傾いた家はきっと中世15世紀のまま建っている。この写真を撮った場所は、今回泊まった安宿の玄関からだ。こういうロケーションに泊まるのは最高に癒される。街全体が世界遺産のカトマンズならではの建築物だ。 路地裏から出てまた別の路地裏を歩くとこんな光景にも出くわす。色んな動物が思い思いに日向ぼっこをしておりまさに路地裏の楽園といった感じだ。人通りが激しい大通りでは物乞いが地面に座り込んでもみくちゃになりながら施しを受けている。夜明けには肉屋の前で動物が解体され道路は血の海になっている。牛や犬やカラスや人間がゴミを漁っている。遠い丘の上の寺院の鐘が鳴る。聖なるものと邪悪なものが渦を巻いて現世を生きている。来世までの辛抱だ、といわんばかりにギリギリ生きている。
2014年04月28日
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異国では夜明けに起きるのが好きだ。まだ薄暗い路地裏を歩くのは夢の続きを見るようである。カトマンズの家々は中世の名残りを残したまま現世に至る。いつ倒れてもおかしくないような家もあるのだがそれよりも特徴的なのは間口の低さだ。カトマンズ郊外の丘の上、スワヤンブナート寺院まで歩いた。長くて急な石段を延々と歩くと有名なストゥーパ(仏塔)がある。ちなみに日本語の卒塔婆の語源はストゥーパだ。観光客はまだおらず、現地の信者がお祈りをしている。このマニ車がストゥーパの周囲にあり、それを回して歩く。1度回すとオム・マニ・ペメ・フムというお経を1度唱えたと同じ効果で何だかインチキだなあと思いながらも僕もカラカラと回す。歩くのは時計回りと決まっている。オム・マニ~の意味は南無阿弥陀仏みたいなものだ。name a'mita buddha。測ることのできないブッダの名前を唱えます。(ア・ポストロフィーって中学で習ったよなあ)ストゥーパの周囲にあるマニ車屋さんで買い物をした。玄関の靴棚に置く小さなマニ車1つと、極小マニ車ストラップ。全て手作りで玄関用は¥900、ストラップ用は¥300程度。バジャン(神に捧げる歌・演奏)を聞きながら灯を捧げた。1つ¥5で台付きロウソクを買い、好きな神を選んでその前に捧げるのだ。手前の3つが僕達3人のもの。
2014年04月27日
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3月上旬に夫婦+次男でタイとネパールに行ってきた。初日はネットで予約してタイの空港近くのホテルに宿泊。3人で¥3,300(空港往復無料送迎付き)という超高級ホテル。もちろんシャワーからお湯が出たのである!部屋にはタオルもTVもあり、近くには屋台もあり室内にはこんなプレートも貼ってあった。翌日はネパールのカトマンズに到着し、まずは宿探しである。向かったのはタメル地区なんぞという騒々しいエリアではなくジョッチェン(通称フリーク・ストリート)という小汚いエリア。数年前に来た時はこのエリアのアパートに居候していた。裏道で見つけた安宿は3人で700円。ツインベッドを合体させ、そこに2人が寝る。もう1人は宿の奥さんが運んでくれた布団を床に敷き、そこで寝袋に入って寝るのである。もちろん床で寝るのはワタクシであった。しかしカトマンズの物価も高くなったもんだ。20年前はこのレベルの宿は1泊30円程度だったもんなあ。その部屋の窓から撮った風景。 夕方から石畳のダルバール・スクエア辺りをうろうろして雑踏を逃れて入ったレストランで晩飯。そこでハッ、と思い出したのだった。オレ、20年前にこのレストランに入ったことある。確か日本人2人と仲良くなって一緒に食事したなあ。カトマンズはまるで迷路だ。気が向いたらレンガ塀の角を曲がって細道に入る。どこも似たような道。でも違う道。迷子になって、元の道に戻ろうとして何か目印を探して歩く。でも今歩いている道は自分が選んだ道なのだ。まるで昔から歩くべく宿命づけられた道。迷うためにカトマンズに来たのだ。迷った道を歩けばこそ、戻るべき道を知る。
2014年04月25日
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今日、差出人不明の定形外郵便が届いた。表には僕の住所と名前がパソコンによって印字されており裏にも中身にも差出人の名前がない。はは~ん、爆弾もしくはカミソリなんぞが入っているのかな?と触ってみるとどうやらケース入りのCDかDVDのような感触。開けてみるとローリング・ストーンズがWOWOWでやったライヴをDVDに録画してくれたものだった。く~!泣けるぜっ!僕は2月25日のブログで下記のようなお願いをした。「明日は来日中のストーンズが東京ドームで初日ライヴである。 今回僕はネパールに行くので残念ながら観に行くことができない。 そしてWOWOWでは下記のようにSTONES関連のライヴを放送するそうだ。 誰かDVDに録画して送ってくれませんかああ~!」郵便局窓口で出したとみられる消印は「碧南大浜(へきなんおおはま)」だ。碧南市は僕の地元であるが、大浜郵便局へ行く可能性がありなおかつ僕のブログを読んでいる可能性のある人物といえば風俗好きのタダシくん(あ!実名書いちゃった)か接骨院を経営している高校時代音楽部だったシ~ゲ、最近も度々このブログにコメントを残す実の妹その3。いやいや、妹その3はそんな気の利いたことはしまい。妹その3からの伝達で、妹その1の夫であるクニくんかもなあ、などと犯人(笑)はそれぐらいしか思い浮かばないのである。49歳にもなって「モモクロの首筋に流れる汗がそそられる~」というトシオ氏やニイミキンヤ氏(あ!フルネームで実名書いちゃった!)はこんな粋なサプライズは絶対にしないだろうし、奴らは大浜郵便局まで行くことはないだろう。しかも、おそらく差出人無記載というのは、書き忘れたのではなくあえて書かなかったという確信犯のような気がするのである。さて、と喜び勇んでDVDをセットしたら居間のDVDプレーヤーは不具合、じゃあ音質は劣るがPS3で見ようと思ったらコンセントコードがない、ほんじゃあパソコンで見ようと思ったら変な英語案内が出て見れず。こりゃ休みの日に誰かの家に行って見させてもらおうと思っている。或いは、「誰か~!DVDプレーヤーくれませんかああ~!」とこのブログで再度お願いをしてみよう。犯人(笑)さん、本当にありがとう!名乗り出てくれたらますます友情深まるぜ。と書くと誰かから「わざわざ大浜まで行って出したんです」とコメント来るぞ。
2014年04月24日
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2週間前に三重県の御在所岳にハイキングに行ったのだがその時に撮った写真が予想通りフォトコンテストで入選した。これで4年連続入賞、未だ落選知らずである。先日のブログに書いた通り入選したのだが自分の撮った写真には分相応の感触がある。4年前の特別賞の際には夜明けに木の枝を伝って崖を下り身体を張って撮った1枚だったこともあり自信たっぷりだった。僕は山に行ってこういうコンテスト写真を撮る際はあらかじめ頭の中で「こういう写真を撮る」と決めておいて「それを撮りに行く」というか「脳内の構図を再現させる」というかそんな感じで撮ることが非常に多い。2011年と2012年は脳内に絵コンテは描けていたもののその通りにならずに「まぁコレ出しとくか」みたいな写真。当然「せいぜいギリギリ入選だな」と思っていたレベル。そして今年度は脳内絵コンテ通り、夜明けの岩場の写真を撮ろうとしたがそれに失敗して下山中に偶然ニホンカモシカに遭って撮った写真。(同行した女性が高い場所にいるカモシカを見つけてくれた)これはまったく僕らしくない写真で、シャッターに納めた瞬間から「これでグランプリは100%無理だけど落選も100%ないな。入選か」と既に結果まで確実に予測できていたのである。 ⇒【下から3段目、1番右の「春の散歩」って写真】(今年はカモシカの写真多いな(笑))また来年も入賞するようがんばります。そんで5年以内にグランプリを獲る予定。グランプリ賞金15万円でネパール行くぜ!
2014年04月23日
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先週歩いた三重県の御在所岳にはルートが何本もあり川沿いを歩く「裏道」には藤内壁という岩場がある。その日も数人のクライマー達が登攀していた。登山道にはいくつかの慰霊碑も建っている。その裏道の麓に戻ってくると椿の群生が随所に見られる。山で見る野生の椿は大抵は花びらの数が少ないもので我が庭に咲く八重椿よりも素朴な感じがする。それこそが品種改良されていない本来の椿なのだろう。徹夜で登ったため、同行者が川原の岩の上でしばし休んでいた。その間にのんびりと椿の写真を撮った。PENTAX L-10はコンパクトな簡単デジカメだが撮った写真の編集がその場で出来る楽しいカメラだ。彼女が目を覚ました。椿の花が落ちる。あと10分ほどで鈴鹿スカイラインに出る。川の音と鳥のさえずりしか聞こえなかった場所から車の排気音が聞こえるようになると現実感に引き戻されるのだ。さっきまでいた夜明けの薄紫色の世界が、まるで夢のようだ。
2014年04月21日
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ネパールから帰国して1ヶ月が経とうというのに旅の写真はまだメモリーカードに入ったままでパソコンに取り入れてもいない。仕事に追われてブログにも書けない状態である。2004年の2月にヒマラヤ・トレッキングに行った時も結局その旅をブログに載せたのは12月になってからだった。10ヶ月ほどもブランクが空いてしまったのは仕事が忙しかったばかりが理由ではなかった。気持ちの整理が必要だったのかもしれない。先月行ったネパールの旅のことは、忘れないようになるべく早くブログに載せようと思っている。以前息子に、「なんでブログっていうの?」と訊いたら「ウェブ・ログ」の略だということを聞いた。はは~ん、なるほど!と思った無知なワタクシである。あさって発売の雑誌「リバ」にはネパールの旅のことを書いた。締め切りが迫っていたのでパパッと書き上げたのだった。 ⇒【物乞い】
2014年04月18日
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御嶽山(おんたけさん)の南にある岐阜県の白草山に行って来た。山仲間のコウベ氏(あ、実名書いちゃった)からの誘いがあり朝6時半に迎えに来てくれて出発。登山道の途中からは雪が積もっていたが問題なく歩けた。白草山へは過去2度登っているのだが天候に恵まれたことがなく今回は曇りだったもののまあまあの展望だった。御嶽を見ながらコウベ氏の作ってくれた味噌煮込みうどんを食べた。帰りは温泉に入った後、中津川市の川沿いで夜桜を見た。およよ?クロスフィルター処理なんてしてないんだけど。枝垂れ桜はやっぱいいね。
2014年04月13日
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数年振りに友人と偶然にも再会し、その夜早速メールした。「明日の夜ハイキングに一緒に行かんか? 写真を撮りに行くんだけど独りじゃ怖いんだわ。 持ち物は防寒着とライト。22時にオレんち来て」というワケで三重県御在所岳に登り始めたのは深夜0時過ぎ。真っ暗な森の中をライト片手に突き進むのである。今年の御在所岳フォトコンテストの締め切りまであと数日。4年連続の受賞目指して急いで一発撮りせねば。真っ暗なクサリ場をライト片手に垂直下降したり落ちれば谷間のクサリ場をトラバースしたり山頂直下の凍った雪の上をロープにつかまって登ったり。しかし彼女は昔、山小屋でバイトしてたこともあり全く問題なく見事についてきてくれたのである。夜景の見事な展望台に寝転んで頭上を見上げるときれいな星空。予定していた岩場に行こうとしたら雪が凍っていて下りれず「明るくなり始めるまであと1時間あるから向こうの山まで」と凍った谷間を歩いて別の惑星にいるような岩場で夜明けを待つ。記念写真。どうや!彼女の可愛さがよく分かるだろ?フォトコンテスト用の撮影のために目指していた岩場は事前にどこにあるか調べて来なかったので(笑)辿り着けず太陽が昇ってからものんびりと岩場でくつろいだ後に下山。下山ルートは川沿いを歩き、滝なんぞを見ながら登山道に帰還。カモシカ死んでました。カモシカに遭遇。今年の御在所フォトコンテストはカモシカの写真に決定。盗作されるといかんので出品写真は現時点では載せないが入賞作品として4月末にWEBで発表されると思う。(自信たっぷりでこんなこと書いて入賞しなかったらカッコ悪いな)
2014年04月10日
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数日前のブログに「備前焼の花瓶に活けた椿」を載せたが玄関先に飾っておいたらあれよあれよという間に開花した。外よりも家の中の方が暖かいからだ。何だか寿命を短くさせてしまったようで申し訳ない。でも毎朝毎晩しっかり見ててあげるからいいか。でも死に際に「燃えるごみ」に棄ててしまうのはかわいそう。死んだら庭の土の上に戻してください。そんなことを言っていそうだ。
2014年04月03日
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ネパールに行っている間、ヤフオクと楽オクの出品を止めていた。帰国後に一気に再出品をしたのだが、まだ半分しか再出品してない。そして本日、消費税変更に伴い、送料が変わった。これが実に厄介なのである。僕の出品説明文には、「商品¥1000+送料¥80=¥1080になります」と全ての商品に総額を明記して分かりやすくしている。ホラ、¥500のモノを買ってから送料が¥1000もした、とか送料でぼったくる出品者もいるじゃん。ところが今日からメール便の送料も変わり、楽天の方で勝手に送料を値上げしたのである。楽オクで売ってる商品の右側には「送料¥80」などと表示されているが今日からメール便送料¥82になったのである。僕の説明文表記と金額が違うのだ。これを書き直さねばいけない。 ⇒【放浪の達人 楽オク出品サイト】そして同時に、卸し先業者への集計とか梱包、発送も溜まっているし落札してくれた人とのやり取りもあるし、再出品もせねばならない。カメラマンの仕事も週5日入ってるし、雑誌に載せるエッセイも書かねば。ネット販売の仕事がパンクしている。
2014年04月01日
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