全24件 (24件中 1-24件目)
1
宿を出て曲がり角を2つ曲がると汚い運河にかかる小さな橋があった。しばらく行くと右手に小さな祠がある。アジアではこういった祠をあちこちに見かける。特にタイでは奇麗な花が供えられその色彩の豊富さに眼を惹かれる。バリ島なんかになると田んぼの畦道にも祠がある。それに対し日本はお地蔵さんみたいに石で出来た物がほとんどである。先程渡った小さな橋の欄干にもたれた時は濁った川面と建設中の建物、重機しか見えなかったがほんの数十m隔てただけでこんな色彩がある。アジアって色を愉しむ所だなと思って撮った1枚。熱風と喧騒の中でいつかは朽ち果てる色。花も人も大して変わりはしない。甘い風が吹く。
2007年01月31日
コメント(4)
宿の宿泊客はヨーロッパ人ばかりだったようだ。朝になってロビーを歩いていると長期滞在しているという日本人男性に声を掛けられた。早期退職してここに落ち着いているのだと言う。「この1ヶ月間であなたは4人目の日本人客です」毎日宿泊台帳のチェックなんぞをしているらしい。少しお話ししませんか?と誘われたのでまだ時間に余裕のある僕は彼と些細な話をした。翌日、僕を見つけた彼が走り寄って来て「育てていたハイビスカスの花が咲いたんです」とやや興奮した口調で教えてくれた。やはり彼は寂しかったんだと思った。ハイビスカスは彼の子供のように従順だった。昼間の太陽を浴びて鮮やかな色をしていたが僕にはモノクロが似合う咲き方だと感じた。夕方、洗面台に向かっている彼の後ろ姿が視界に入った。上半身裸で顔を洗っている姿もやはりモノクロに映った。
2007年01月30日
コメント(15)
バンコクの夜明けはいつも拍子抜けである。ドラマチックな夜明けの色の演出もなく白々と明るくなって来るだけである。軋む木の階段を裸足で登り部屋に入る。深夜のコンビニで買って来たジュースを床に置きベッドに寝転んでカミュの「異邦人」を読んだ。こんなアジアの片隅でダギリッチさんの事を思った。彼女はきっとカミュを読んだんだろうか?と。読み終えて深呼吸をしてみた後に窓の外を見た。バンコクにしてみれば珍しく気温の低い夜明けで路地裏から猫の鳴き声が聴こえて来た。吐き出した煙草の煙は動かずに漂っていた。
2007年01月29日
コメント(18)
モスクにかかる月を見るためだけにアラビア圏を旅したいと思っていた。バンコクの裏通りの宿にチェックインした後河の近くの古めいた建物まで散歩した。見上げると月が浮いていた。想いを肯定したり否定したり座ったりまた歩いたり宿に戻って眠るには早過ぎる。きっとイスラムの月を見たとしてもこのアングルで撮るんだろうな、と結局はどこに行っても何をしてても夜の散歩をするんだろうなと思った。夜空を鳥が1羽飛んだ。
2007年01月28日
コメント(8)
明日からバンコクである。家ではタイの紅茶と石鹸を使っているのでそれを現地に買い足しに行ってすぐ戻って来る。今回利用するのは自家用ジェットではなくタイ航空である。ついでにインドタバコのビディーも買って来る。もう1つの任務はバンコク新空港の視察である。果たして安宿シェラトンホテルまでのアクセスはどうなったのかと市バスリムジンの具合をチェックしてくる。ついでに買い付けもしてくるのだが今朝になって在庫状況のチェックをしている。今夜パスポートを探さなくっちゃ。手ぬぐい、歯磨きセット、洗濯ひも、ひげそり、ゾウリ、持って行くのはたったこんなもんであるというのはやはり大富豪がゆえの特権だと高笑いしている。これも持って行った方がいいよ、っての何かある?
2007年01月22日
コメント(14)
夜のオアシス21を歩いた。空中に浮かぶ公園とでもいうのかすごく近未来的な風景であった。この近くの専門校に数ヶ月通ったことがある。パンク少年がウヨウヨしていた階段は今では禁煙区域だ。ホームレスに混じって野宿した汚いベンチなどもなくアンビエント音楽が静かに流れるエリアになっていた。露店商をしていたジョエルもジョセフもエリックももういない。勢いで生きて行くというあの頃の猥雑さは感じられず作られた洗練、無機質な空間があった。確かに素晴らしい景観。でも見上げれば星は見えなかった。何かのために前に進む、上を見上げる。それが全てだ。
2007年01月21日
コメント(2)
昨日と今日で運送会社のミスが4件もありクレーム対応やらで随分時間を取られた。僕は完璧な仕事をしたのに違う県に配送されたり紛失されたり。事情を説明して落札者さんにお詫びの連絡を入れた。日頃からお世話になっている運送会社なのでここではヤマト運輸という名前は出さないが。でもここ岡崎市のヤマト運輸の対応は素晴しい。定款にはない補償までしてくれた。最近は全国レベルで配達ミスが増えて来ている気がする。過去5年で1万件近く発送しているがこの1年前ぐらいからレベルの低下が目覚しい。名前は出さないでおくが佐川運輸はかなりの低レベルだ。もうそこでは一切の仕事を任せない。郵便局は確かに親切で丁寧だが誤配達や配達ミスへの対応がすごく遅い。ヤマトが1時間で明確な返事をくれるのに対し郵便局は数日かかる。まるで古くせえ国営のお役所のようだ。所長が謝りに来るのは2ヶ月経ってからである。来週のバンコクでの買い付けリストを作るために商品の在庫チェックをした。珍しく仕事をしてしまったので疲れました。
2007年01月20日
コメント(10)
直感で動くタイプである。ジリジリとくすぶるのが嫌いだ。火がつくと居ても立ってもいられない。座っているだけで、考えてるだけで物事がうまく進展するだとか突然の幸運がやって来るだとかそんな事は思わない方がいい。いくらいい双眼鏡を持ってたって未踏の島が見えて来たってその手で漕がなきゃ前へは進まない。風に任せてたら別の方向へ流されるぜ。今日チケットが届く。来週からタイに行ってくる。切り開くということを心に刻み込むために。(舟を漕いで行くわけではありません・・・)
2007年01月19日
コメント(4)
3日後に発売の雑誌に掲載されるエッセイ【愛車占い】をアップしました。原稿を書いて編集部に転送したら担当者さんから「6行多いので校正お願いします」と言われました。6行分を短縮して完成したのですがここではノーカット版を掲載します。【愛車占い】、当てはまる人はご注意下さい。ちなみに私事ではございますが乗る暇もなくバッテリーを外したままガレージに眠っているRX7、ヨメからいくら怒声罵声虐待を浴びせられても【愛車売らない】でございます。
2007年01月17日
コメント(14)
今日はどんよりと曇っている。鉛のように重い空である。ふとカトマンズの朝を思い出した。キルティプル村には2度行ったことがある。1度目の訪問も2度目の時も夜明けに起きて霧の中の細道を1時間歩いた。そうだ、早起きの屋台でチャイをすすり土製のカップが熱くて持ちにくかったな。橋のたもとで脱輪したリキシャーを助け「乗ってけ」と言われたが断ったなあ。モノクロとセピア色の世界である。霧はうっすらと淡い蒼色で時間どころか時代が何世紀も遡る感覚。日本の曇った朝とは根本的に何かが違う。陽が昇ってしばらくすると視界は開けカトマンズへの帰り道は夜明けの景色から豹変する。沈黙の夜明けは跡形もなく喧騒に変わる。その白々しい裏切りを避けるように生まれて初めて通る細道へと曲がる。
2007年01月16日
コメント(6)
店頭に陳列してあるシルバー製品を磨いた。2000点以上が陳列されているので1日で全部磨くことは出来ない。数の問題もあるが手が痛くなってしまうのである。コンパウンドの入った磨き布なので手が荒れる。ささくれ立ってしまうのだが更に悪いことに僕はささくれを無理にちぎってしまう癖があるのだ。それによって血が出る事はしょっちゅうだ。今日は左右の親指とお母さん指、計4本が痛い。左手のお母さん指なんて皮がめくれている。しかもよりによってありがたいことにネット販売がさっきから延々と売れ続けておりキーボードを打つとズキズキする。お察しの通り、キーボードを打つ時は僕は左右のお母さん指しか使わない。中指とか小指なんて使えないのである。だから余計に傷口に響く。そろそろ切り上げて寝ます。今日はちょっとキリがない。大富豪への道はハードなのである。
2007年01月15日
コメント(12)
デジカメが壊れたとBerryくんの日記に書いてあった。どんなのを買おうか考え中だが実際に触ってみてから買いたいとも書いてあった。実は僕も一眼デジカメを販売店に見に行ったことがある。しかしそれらはあまりにも小さくて軽く持ってみてちっともトキメキを感じなかった。そのくせ難しそうなボタンがいっぱい付いていたのだ。シンプルに写真を撮りたい。切り替えモードをカチカチいじるのは嫌いだ。頭の中に構図と色を思い描いてその通りに写せればそれでいい。僕が撮る写真は自分でテーマを決めてある。不変の儚さ、というのだろうか、うまく言えないけどそういう感じを出そうとシャッターを押している。見る人がキュンと切なくなるような写真が好きだ。
2007年01月14日
コメント(7)
昨日と今日は特に静電気がひどかった。自宅では全くならないのだが店のあるビルでは「痛っ」ばかりであった。ビル内は空気がとても乾燥しているのである。静電気は着ている服によってもひどくなる。ポリエステルの混じった服は静電気の原因にもなる。10年ほど前に買ったユニクロのフリースを着ていたのが原因のようだ。ひじの部分がツルツルになっているのは無論 大富豪の証でもある。パソコンのONOFF時の電磁波をすごくイヤに感じる。ブラックライトの下では心臓の脈が変な感じになる。別にペースメーカーを埋め込んでるわけでもないしもちろん一世を風靡したパナウェーブの会員でもない。(今どこにいるよ?白装束軍団。また出てきて笑わせておくれ)地震が来る前の地面からの波動もわかる方だ。かといってワタクシはナマズではない。もちろんネズミでもなければ鳥でもない。「今の地震、震度2だな」とか言ってニュースを見て当たってると「ほらな!」と嬉しくなることは秘密である。ゴミを投げてもゴミ箱に入らなかったら拾って戻って再挑戦というそんな小市民的な考えを持っていることは絶対に内緒なのである。
2007年01月13日
コメント(8)
友人からプレゼントされた小説「アナン、」を読み終えた。ホームレスが捨て子を育てていくというストーリーなのだがなかなか楽しんで読んだ。エンディングは僕の好みである。この本は別に自己啓発書でもなんでもないのだがある一文にこんなことが書いてあった。【信念とイメージがあれば運命を動かせる】もう随分昔から使い古されてきた言葉であるがそれを実践している人は恐ろしく少ない。得てして求めているものというのは新しい感性の目を覚ましてくれるものではなく眠っていたものを呼び覚ましてくれるものだと思っている。ある素敵な文やセリフがあったとしてもそれは自分の考えを具現化してくれたからであって新しい風が意識の扉を開くのではないと思う。常にドアは内側から開けられるのだと考えている。
2007年01月12日
コメント(10)
両親が住んでいる実家には白壁作りの蔵がありそこには様々な物が眠っている。金銭的価値のあるような物は何1つないのだが僕が昔読んだ本がかなりしまってあるようだ。先日それを探しておいてくれと電話をした。その結果 段ボール4個分の本が出てきたらしい。これは、と思った本をもう1度読んでみようと思うがなかなか実家にそれを取りに行く時間がない。実際にそれらを手に取ってみてしまうときっと他愛のない分野の本だったりするのだろうが今の段階ではまるでタイムカプセルを開けるようなちょっとしたワクワク感を感じている。今日はまた初対面の占い師が僕の店に遊びにみえて本当かどうか知らないがオーラが渦巻いていると言われた。僕のことを全く知らない人だったのだが良い意味で心の成長が止まっている人、と言われた。未来しか眼中にない人だ、ということらしい。彼女の眼を見たら不思議なことに藍色をしていた。カラーコンタクト入れてるの?と訊いたほどだ。ホークスアイという石のような眼だった。占い師の眼だ、と知らないうちに口にしていた。
2007年01月11日
コメント(6)
深夜の山道は雪が固まってカチカチに凍っていた。元旦の新春ハイキングに行った時のことである。僕のセカンドカーであるTOYOTAのステーションワゴンはスタッドレスタイヤは履いていない。ABS(アンチロックブレーキシステム)というものは付いているがあんなのは信用出来ないというか役に立たない。右足の親指で加減を調整してポンピングブレーキをする。やはり自分の身体をセンサーにするのが1番いい。雪には慣れていないので横滑りするとやはり怖い。10cmなら許せるが20cm滑るとヒヤリとする。常に前輪の接地面を思い描いて意識を集中させる。今まで自分の車にスタッドレスを履かせたことはないがタイヤテストなどから採点してみるとミシュランのスタッドレスは群を抜いて性能が良い。200~300キロ走ったあたりから性能はもっと上がる。ミシュランのスタッドレスの難点は値段である。国産のそれに比べて2割ほど高いのだがそれに見合う性能を持っていると思う。TVのCMを多くやっているメーカーが良いとは限らない。
2007年01月10日
コメント(14)
約5億年前、地球上の生物の中に初めて視力を持った生物が現れた。それが三葉虫である。当然知能を持ち、数億年の間進化を繰り返した。僕は三葉虫が好きだ。マニアやコレクターではないのだが三葉虫の化石を持っている。どれぐらい持っているかと言うと1個である。ある知人がくれた物だ。このまるで地球外生物のような風貌。石ころの中からまるで自らの力で這い出たように数億年の時を経た目でこちらを見ている。庭先でダンゴムシ(マルムシ)を見つけると僕はすぐに三葉虫を連想してとても愛着が沸く。化石を見るたびに思うのだが人間が死んだら火葬しちゃうのってもったいないと思う。
2007年01月09日
コメント(12)
男というものはロマンじみたものが好きなようだ。僕はマニアやコレクターではないのだが化石が好きである。どれぐらい好きかというと大したことではないのだがヒマラヤ4000mに一片のアンモナイトを探しに行った程度である。見つからなかったとしても探しに行くこと自体がロマンだったし見つかったら見つかったでそれは一気に現実なものとなりロマンという文字がロマンでなくなるという恐れも含めロマンへの探求は永遠のテーマである。アンモナイトは貝の仲間ではない。何とイカの仲間なのである。オウムガイ同様 深海にいながら月の周期に従ってその螺旋の数を増やしていったという驚異的な生態である。太古の昔に海底数千mにいた生き物が現在の地球で標高4000mに化石となって眠っている。アンモナイトは地球の壮大な歴史の産物であり僕にとっては1つの旅の思い出のオブジェである。
2007年01月08日
コメント(10)
能登半島を廻ったのは小4の時だった。今は2人共死んでしまっているがおじいちゃんおばあちゃんに連れて行って貰った。生まれて初めてのお泊り旅行だった。能登の海岸で生まれて初めてカメラのシャッターを押した。小さな安物のコンパクトカメラだったがその頃の僕にはカメラは高級品だという思いがあった。記念すべき最初の写真は海岸の奇岩だった。自宅で死にたいと言って退院したおばあちゃんは自分の葬式写真を探すためにアルバムを引っ張り出してきてあの時はああだ、この時はこうだ、と話しながら死ぬ直前だというのに幸福の絶頂のような顔をした。僕の旅も写真も原点はおばあちゃんである。僕もいつか死ぬまでに、死んでからでもいいから誰かに原点だと思ってもらえたら嬉しい。
2007年01月07日
コメント(8)
年末年始はたくさんの人が店に挨拶に来てくれた。「は?あなた誰でしたっけ?」と思う人まで。かと言ってそう尋ねるのも失礼なので適当に話を合わせて挨拶を返す。そんな中、嬉しい年賀状も届いた。以前僕の店で4年ほどバイトしててくれて今ではすっかり親バカになったナミちゃんである。彼女のプロフィールを読んでくれい。ワタクシのことが書いてあるよ。もう1枚、知らない名前からの年賀状も来た。「たくさんの楽しみをもらいました」という夫婦からだ。「天然石ブレスレット付けております」と書いてあったので「あ~、あのご夫婦か」とやっと思い出した。まさか自分がお客さんに感謝されてるとは。こちらがお客さんに感謝することはあっても逆に感謝をされているとは何だかくすぐったい。こういうのがあるとまた初心に返っちゃうんだよね。店を始めて14年も経つと色々あるからねえ。明日からまたしっかり相手の目を見て「ありがとう」と言おう。忙しくなる3連休だけどがんばります。(うわ、何かフツーの日記やん)
2007年01月06日
コメント(6)
ポカラからローカルバスに揺られて3時間、終点のベニから歩いて歩いてまた歩いて5、6日もした頃にエクリバッティという村に着く。4軒しか家がない村である。その村から道を外れて歩いているとヒマラヤ水晶の群落が埋もれた地層があった。ただ、質は悪くて濁っていたのでコレクターから見たら何の意味もない水晶だろう。そのヒマラヤ水晶は六角柱をしておらず寄り固まってひっそりと生きていた。それでも誰かが掘り起こしたのか周りにはきらめく破片も落ちていた。元旦に写した御在所岳のツララはそのヒマラヤ水晶と似たような作りだった。こちらは透明感があり中が透けて見えた。中に何かが閉じ込められているような雰囲気。いつかまたヒマラヤに行ったら今度はクリアーな水晶でも探してみるか。
2007年01月05日
コメント(12)
先程puffpuffさんの過去日記を読んで背筋が凍ったのであるが実はこの元旦ハイキングでちょいとしたミステリーを体験した。暗い雪道をライトを点けずに登った。東の空がうっすら明るかったからである。登山道の入り口から積雪は30~40cmほどあった。お気に入りの日の出スポットに着いて平坦な岩に腰を下ろした。時を同じくして中年ご夫婦もリュックを下ろした。僕と息子、そのご夫婦4人で日の出を見た。家に帰ってからデジカメの画像を見てハッ!と気付いた。日の出を見ていた平坦な岩だけ雪が1ミリも積もってないのだ。周りは当然一面が真っ白なのにである。思い起こしてみると人為的に雪を掃った痕はなかった。岩の周りにもそのような痕跡はなかった。僕達の前に登山者はいなかった。それにあんな大きな岩の上の雪を掃くのは不可能に思われる。ミステリースポットなのだろうか?証拠写真もあるが息子が写ってるので載せない。(以前Berryくんが同行者さんを撮った場所参照)まさかあの岩だけ波動が強くて微熱を発してるとか?
2007年01月04日
コメント(10)
簡易アイゼンで雪と氷を踏みしめていく。全ての音が雪に吸収されている。ダイアモンドのように光る新雪の表面を何も思わず何も願わずただ歩く。刹那的な輝きである。まるで一瞬輝くために舞ってきたような溶けて消え行くために積もったような儚い雪の生涯を見る気がした。リュックからペットボトルを出すのが面倒で地表のダイアモンドにそのまま喰らい付いた。俺に喰われて死ね。俺に喰われて生き続けろ。
2007年01月03日
コメント(10)
大晦日は家族で除夜の鐘を突きに行った後、息子と2人で御在所岳に行こうと決まった。3時半に家を出て高速道路をぶっ飛ばす。冬季閉鎖された鈴鹿スカイラインを歩き、雪の積もった真っ暗な山道を登った。 太陽の手前の海に浮かんでいるのはセントレア空港。 下山後のオマケ画像
2007年01月02日
コメント(10)
全24件 (24件中 1-24件目)
1