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ウッドランドエッジ・ガーデンは春を過ぎで様変わりしてきました。アキレギアやアイリスは花期を終えてカンパニュラやペンステモンなどの夏の花が目立つようになってきました。初夏から夏へのつなぎの役割を担うのがカンパニュラです。カンパニュラ・パーシシフォリア (Campanula persicifolia) は爽やかな色合いの青い花を数多くつけるとても美しい品種です。もう一つは白色種のカンパニュラ・パーシシフォリア・アルバ (Campanula persicifolia 'Alba') です。カンパニュラは花がベルのような形をしていることからベルフラワーとも呼ばれています。プランティングの下層部では、ゲラニウム・ジョンソンズブルー (Geranium × johnsonii 'Johnson's Blue') も頑張っています。こうした時系列のデザインをするときはプラント・カレンダーを作りどのように変化をさせたいのか理解しながらデザインします。品種名、花期、花色、ライトコンディション、土の湿度などを記入して見た目と同時に環境条件も整理しながらデザインします。春のアイリスやアキレギアの組み合わせから(春のウッドランドエッジ・ガーデンはこちら)大きく変化してきているのが過去の記事と比べてみると分かるかと思います。初夏のカンパニュラの隙間を縫ってペンステモン・ブラックバード (Penstemon 'Blackbird') が伸び始めています。こちらは明るい色のカンパニュラから一転ダークレッドで明暗のコントラストをつける狙いがあります。ペンステモンは夏にかけて長く花を咲かせてくれることを期待しての起用です。全体としては穂状花序の植物を中心に構成して見た目の統一を図っています。その辺りはまた別記事でテクスチャーのデザインをテーマにして取り上げたいと思います。今回の植物カンパニュラ パーシフォリアカンパニュラ パーシーフォリア アルバ EXPERIMENTAL GARDEN
2018.05.31
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先日オステリー・ハウス・ガーデンへ向かいました。場所はロンドンのヒースロー空港からピカデリー線に乗り数駅ほどのところにあるオステリー (Osterley)です。最寄駅も同じ名前で徒歩10分ほどの距離にあります。ガーデンは広大な公園の一角にあり公園内にはオステリー・ハウスやカフェ、オーガニック野菜の直売所などがあり、休日は家族連れで賑わいます。公園内では乗馬もできますし、牛が飼われていたりするのでロンドンとは思えないくらいのんびりした雰囲気のところです。今回は春先に咲く花々のアイディアを探しに来ているので馬も牛もオステリー・ハウスもすっ飛ばして、メイン・ガーデンであるミス・チャイルズ・プランティング・ベッドへ直行しました。エントランスから歩いていくと、セントーレア・モンタナ (Centaurea montana) の大株が出迎えてくれます。実際に見てみると想像していたよりインパクトがありクールな印象のブルーの花は花火のような造形をしています。ルピナス・ギャラリーブルー (Lupinus 'Gallery Blue') の花がいくつかの花壇に配置されています。遠くからでもよく目立ち、人々を惹きつけます。キングサリ (Laburnum anagyroides) の木陰の下でタリクトラム・アキレギフォリアム (Thalictrum aquilegiifolium) が花を咲かせています。ピンクと白の綿のように繊細な花を細い茎が支えています。日が当たると透き通るような幻想的な雰囲気を作り出し、上からキングサリの花が優雅に垂れさがっています。ゲウム・ライオネルコックス (Geum 'Lionel Cox') のシードヘッドはとてもユニークな形で花後の鑑賞価値も高いです。ネクタロスコルダム・シクラム (Nectaroscordum siculum) は花の色こそ質素ですが茎から垂れさがるいくつもの花はユニークな形で見る目を惹きつけます。薄い黄色の細かな花を咲かせるテリマ・グランディフローラ (Tellima grandiflora) のブロックを背景に紫のジャーマン・アイリス (Iris germanica) が咲いています。テリマ・グランディフローラは日陰でも咲きナチュラル・ガーデンとワイルド・ガーデンの両方に活躍する優良品種です。テリマ・グランディフローラの花弁の先がややピンクがかって見えます。ウッドランド・ガーデンエリアではワスレナグサ (Myosotis sylvatica) が一面に咲いています。その中から時折顔を出している黄色い花はユーフォルビア・ポリクロマ (Euphorbia polychroma) です。ゲラニウム・エンドレシアイ (Geranium endressii) とペルシカリア・ビストルタ (Persicaria bistorta) の大株も見応えがあります。ワスレナグサも使われており、明るめの色合いで決めにきていることが伺えますし、多年草は高さを一定にしつつ低木を使って高低の変化を与える空間設計も見事だと思います。今回の植物セントーレア・モンタナタリクトラム アキレギフォリウム ブラック・ストッキングペルシカリア・ビストータユーフォルビア ポリクロマルピナス ギャラリー ブルーキングサリ ‘ボッシー’ジャーマンアイリス EXPERIMENTAL GARDEN
2018.05.28
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最近近所を歩いていたところ、偶然レイン・ガーデンを見つけました。レインガーデンとは、雨水を効率的に集めることで水をやらずに管理できる植栽のことです。アイディアはとても単純でプランターを周辺部よりも低くすることで、周辺部に降り注いだ雨水を集めプランター内に流し込むことができます。サスティナビリティ(持続可能性)の面からも評価されており、SUDS (Sustainable Urban Drainage) の一つでもあります。SUDSとは地球温暖化により集中豪雨が増え、洪水のリスクが大きくなったことにより生まれた考え方です。従来の側溝 (Drainage) は路面に降り注いだ雨を集約し、短時間で川まで放出します。そのため雨が降るとその水が一気に川に集中し、洪水を引き起こします。それに対し、SUDSは集約した雨水を一度土壌にしみ込ませます。降水量が多く土壌の許容量を超えた場合にのみ、地中に埋め込まれている排水管から水が排出されます。そのため、雨水が川まで到達する時間を大幅に遅らせることができます。丁度この例では縁石の間隔を少し開けることで雨水をプランター内に誘引します。土にしみ込んだ雨水は時間をかけて少しづつ地中の排水管へと送られます。降雨量が少なければ植物に吸い上げられるか地表から蒸発していきます。自然のプロセスを生かした方法です。もともと都市洪水は地表面がアスファルトなどの防水舗装を施されていることにより引き起こされます。そこでヨーロッパの都市では舗装面を減らすか、透過性のある舗装に変えることで洪水のリスクを下げる取り組みが行われています。土壌を透過した雨水は路面の汚染物質をろ過し、植栽は景観を向上させます。舗装面が減れば夏季の気温上昇を抑える効果も得られます。レイン・ガーデンに植える植物は特殊な条件を満たす必要があります。それは雨が降っていない時期の乾燥に耐え、豪雨の時の湿潤な環境でも生き延びられる耐湿性を兼ね備えていることです。また、湿度はレイン・ガーデン内の位置によっても大きく異なります。通常レイン・ガーデンは器のように中心部が低く周辺部が高い構造をしています。そのため中心に近くなる程水分が溜まりやすく周辺部ほど乾燥が強くなります。そのため植物の配置は周辺部が耐乾植物、中心部が耐湿植物というようになります。あまり耳慣れないものかもしれませんが、こうした取り組みは都市環境向上のために有用なだけではなく家庭でも実践できるアイディアです。今回の植物サルビア ネモローサスティパ テヌイッシマゲラニウム ‘ロザンネ’ EXPERIMENTAL GARDEN
2018.05.27
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夏が近づき庭の活気は増してきています。ローズ・ガーデンのサルビア・ファリナセア (Salvia farinacea)の明るい青とペニセタム・オリエンターレ (Pennisetum orientale)の穂が朝日を受けて輝いています。ニフォフィア・ミニスター バーシュクール (Kniphofia 'Minister Verschuur') は二年目に入り株が充実してきました。紫やピンクを中心にした組み合わせのサン・ガーデンの中で黄色はアクセントとして働いています。背後にあるカラマグロスティス・アクティフローラ ’カールフォースター’ (Calamagrostis× acutiflora 'Karl Foerster')は植栽に高さを出すと同時にフォーカルポイントとしての役割を持っています。こちらも二年目に入り多くの穂をつけてきており、夏から秋にかけて穂が色づいてくるのがとても楽しみです。直立性が高く整った姿をしており汎用性の高いオーナメンタルグラスです。サルビア・カラドンナ (Salvia nemorosa 'Caradonna') とカラマグロスティス・ブラキトリカ (Calamagrostis brachytricha) の組み合わせです。サルビア・カラドンナの鮮やかな紫は明るい緑と組み合わせるとさらに色彩が引き立ちます。こちらは今年から新しく始めたプレーリー・ガーデンです。成長の早いモナルダ・ラベンダー (Monarda didyma 'Elsie's Lavender') が花をつけ始めました。シードヘッドが魅力的な品種でもあるのでこれから長く楽しめそうです。奥にはエキナセア・フラダンサー (Echinacea pallida 'Hula Dancer') が幾つか見えます。エキナセアの原種の改良種で垂れさがる花弁がユニークです。群生している光景はとても壮観です。枝葉もスレンダーでスペースを取らないため他の植物の邪魔にならないため、より広範囲に植えても良いかもしれません。今回の植物:ペニセタム オリエンターレサルビア ネモローサ ‘カラドンナ’サルビア:ファリナセアエキナセア ‘フラダンサー’カラマグロスティス ブラキトリカ人気ブログランキング
2018.05.26
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今回はガーデナーズレポートです。庭に必須のグランドカバーを紹介していきます。ヒメイワダレソウ (Phyla canescens) 人に踏まれるような場所や石畳の間のわずかな土でもよく育ち、小さな白い花をびっしりつける。育ちすぎて高さが出てきた時には、草刈機でかなり刈り込んでもまた葉が出てくる強靭な宿根草。ダールベルクデイジー (Thymophylla tenuiloba) 4月にタネを直播きする。移植はあまり好まない。沢山の黄色い小花をさかせて草原のような雰囲気を作り出す。枯れてもタネを落としておくとまた発芽してくるので、半年以上楽しめる一年草。ゴールデンオレガノ (Origanum vulgare) 一年中黄緑色の葉を保つ乾燥を好む宿根草で地面を覆うようによく広がる。立ち上がってきたら、カットしてたかさを一定にすると良い。イベリス (Iberis sempervirens) 早春に半球形の白い花をびっしり咲かせる。梅雨どきに蒸れて枯れこむことがあるが、枯れたところを短くカットしてやれば、また葉が出てきて、冬でも緑の葉を保つ。宿根草。タイム・ロンギカウリス (Thymus longicauris) 春からピンクの花を一面に咲かせる。這うように低く広がっていき乾燥や暑さにも強いドライガーデン向きの常緑宿根草。アジュガ・レプタンス (Ajuga reptans) 春に紫色の花を咲かせる半日陰から日陰まで幅広く活躍する常緑種。這うように葉が広がり、地面についたところからランナーを伸ばして広がる宿根草。これらの草花はローメンテナンスですが、草丈の調節や最低限の除草を行うと綺麗な状態で長く楽しめます。今回の植物:アジュガ ‘キャトリンズ ジャイアント’タイム ロンギカウリス人気ブログランキング
2018.05.25
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春の庭先にも活気が出てきました。東向き半日陰のエリアにはウッドランドエッジガーデンがあります。ウッドランドエッジとは森林と草原の境界(Woodland Edge)のことで、半日陰を好む植物が発生するエリアです。西側に塀と建物があり西日が遮られるエリアは昼間の半分ほどしか日が当たらないため、ウッドランドエッジと環境が似ているため半日陰を好む植物を植えるのに適した条件です。この条件では瑞々しい花を咲かせる植物が多く、日向のガーデンとは違った趣を楽しむことができます。繊細な形をした花多く、コテージガーデンなどで活躍する品種も多く使うことができるので、ガーデニングが楽しめる環境だと思います。ここでは春先にパステルカラーの組み合わせが姿を現します。背景に並んでいる鮮やかなオレンジはホメリア(Moraea flaccida)でその前方に八重咲きのアキレギアが配列されています。アキレギア・ブルーバローは地表にある枝葉の茂みからすらっとした花茎を立ち上げその先に鮮やかで濃いブルーの花をいくつも咲かせます。花の輪郭は遠目に見ると球形に近く、緑の中にいくつもの玉が無数に浮かんでいるような光景を作り出すことができます。アキレギア・ローズバローはピンクの発色がよく八重咲きの花弁の輪郭もすっきりと見えています。花弁の先に向かって色が濃くなっていくのも特長です。アイリス・シルベリービューティは透き通るようなと水色の花を咲かせています。手前にはアキレギア・ローズバローが見えます。配置法はミックスプランティングと呼ばれる、各植物がランダムかつある程度均一に並ぶスタイルをとっています。様々な種類が混植されているため自然な印象になり、季節の移り変わりに伴って景観が変化していくのが強みです。この写真ではアイリス・シルベリービューティーが繰り返し現れる配置がよくわかると思います。繰り返しのパターンを作ることで景観的に安定感が出てきます。4月から咲く花も多く取り入れてあるので、春先から楽しみになるようなプランティングになっていると思います。今回の植物:アキレギア ローズバローアキレギア ブルーバロー人気ブログランキング
2018.05.21
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