Terroir

[Degustation] カテゴリの記事

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  Clos de la Roche 1994 (H. Lignier)

  ９４年赤は一般的に弱いvtであり、凝縮味に欠ける。ただ一般的にマスキュランとされている畑のワインは一流の作り手はそれなりにまとめている。このワインもその一つである。抜栓直後からきちんと詰まった赤果実、しかもちょっと過熟気味、の香りが際立っている。樽香はあまり感じないので新樽の割合を落としているのだろう。色はちょっとオレンジかかっており、熟成度合はかなり進んでいる。案の定、果実味がフェードしかかっている。でもベリー中心の果実はフィネスを感じさせ、複雑である。余韻は長い。ただちょっと下草のような香りも出始め、そろそろ落ち気味か。今飲み頃だろう。Rocheの畑。２００５年４月

  2005/09/10

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  Pommard　Cuvee　Billardet　（HdB/Meo-Camuzet)

  ジャン＝メオが作るポマールが来る。といっても正確にはオスピス物である。私が属するグループで落札し（１樽）、彼にエルヴァージュを頼んだもの。勿論非売品である。去年彼の蔵で熟成状況をチェックしたが０３らしく、酸が低く、果実はちょっと過熟気味であった。タンニンは柔らかくPommardにしてはフェミナンである。オスピス物らしく樽（リムーザン）味が強く、３年程寝かさないと綺麗に溶け合わないと思う。（因みにオスピスは数種の樽を使い落札後、落札者間でどの樽を引き取るか揉めるのが常である）。ケースであるのでゆっくり熟成を見ていく。ただポテンシャルとして１０年は持たないと思う。セラーにて

  2005/09/09

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  St. Aubin Les Combes 2000 (C. Deleger)

  ブルゴーニュは昨今あまりに高騰してしまい、ちょっと日常の飲み物ではなくなってしまった。ほぼ毎日１本飲む我が家にとってCP（QP)の良いワインを探すのは至上の命題である。ブルゴーニュ白では中堅ドメーヌのLesser　Appellationと呼ばれるSt. Romain,Auxey,St-Aubinなどが狙い目である。中でもSt.AubinはChassagneとPulignyの間に位置し、良テロワールとされる（６割以上の畑が１級に格付け）。ワインはPulignyなどとは違い、村名でもシンプルだが綺麗であまり外れが無い。このワインは中堅どころ、ボルドーで云うと、さしずめ２級格付けトップの作り手。彼のワインは基本的に「素朴で重厚」である。抜栓直後からトロピカル・フルーツ中心の厚い果実香。花の香りはあまり無い。味わいも厚ぼったくChassagneの様相である。（ちなみに畑はChassagne側）ミネラルは中庸だが酸が綺麗でフィニッシュは長め。値段を考えるとお買い得ということでシングルA格付けをつける。ちょっとディリーには高いが週末などには悪くないだろう。Les Combe au Sudの畑。向かいは国道を挟んでEn　Remilly

  2005/09/07

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  Bourgogne　2000　（C.Dugat)

  久々にブルゴーニュ赤である。陰陽学上、夏に赤を飲むことは避けるべきだという結論に達し、今夏は殆ど赤を飲まずに過ごしたのだが、久しぶりに軽めの赤を飲みたくなり、これを選択。しかし・・・香りから既に重いタンニンを感じる。ちょっとなめし皮、土のようなアロマもある。バランスは悪くない構成は単純で、酸、タンニン、果実の要素が融和していない。果実は重めで赤ではなく黒、しかもジャムのような過熟味がある。果実味に奥行きが無く、アフターティストは短い。最近は値段もそこそこするが、あまり熟成するとは思えないが、残り数本は数年塩漬け。やはりこのクラスに期待してはいけないのであろうか？　投資不適格。格付：B

  2005/09/04

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  Champagne 1999 (Lamiable)

  Tours sur Marneにある６ヘクタールのドメーヌ。これは上級キュベである。Grand　Cruであるからブランドノワールであるはずなのに飲んだ限りではそうは思えない（わたしの考え違いか）。白果実と花の香りは繊細だが比較的単純である。ブランドノワール独特の確固とした構造はない。フィニッシュは中庸。ドザージュがきになるせいか、フィネスは感じない。９９は今飲んでみると酸が高くマチエールがあるかどうか判り難い物が多いが、これは多分無いであろう。いつも思うがTours sur MarneとかAy,MereuilなどのMarnes川上流で美味しいと思ったことは余り無い。Valleeなら二級扱いだがもっと下流のDormanの辺りのPMのほうが力があって好きである。悪くは無いが残念ながらこれはわずかに投資に値しない。格付け：BB

  2005/09/02

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  Champagne NV (larmandie-bernier)

  RMブームも一過性のものではなく、既に根付いた感が強い。ただブルゴーニュと違って参考になる本が少なく、まだ格付けが確立しておらず、百花繚乱の相を呈している。威信をかけたNMの上級キュベに敵うRMは未だかつてまだ出会ったことは無いが、RMの中には個性的なワインを造っているところもあり、それはそれで楽しめる。このドメーヌはVertusにある７ヘクタール位の中堅ドメーヌ。村毎に別キュベを出している。ワインはブランドブランらしい梨のような白果実主体だがちょっとアプリコットやグレープフルーツのような膨らみもあり、単純ではない。ミネラルは中庸だが余韻は比較的長い。CramantがMeursault,MesnilがPulignyならVertusはさしずめChassagneだろう。ちょっともったりしていてMesnilのような峻烈さ、Avizeのようなふくよささは無いが、非常に爽やかなワインである。個人的に非常に気に入った。今度訪ねてみたい。格付：AA

  2005/09/01

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  Griotte-Chambertin 1990 (F. Esmonin)

  全然有名では無いが、Michelと並んで、私の好きなドメーヌの一つ。９０年はここ２０年間でブル赤最高のVTとされるが、今、飲み頃に入ってきていると思う。Rougetにも似たベリー中心の高いトーンの果実がドミナントだがCassisのような黒果実も少々あり、ちょっぴりマスキュランである。Gevreyの他のドメーヌに見られるような獣・Muskのような動物臭は無い。アフターは長い。全体的に非常に出来が良い（格付：A）。

  2005/08/31

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  Chassagne Montrachet Clos de la Martroye 1998 (Niellon)

  年が経つにつれ、白も峻烈なPulignyよりもちょっともったりとしていて田舎くさいChassagneに好みが移ってきた。ChassagneといえばNiellonがRamonetと双璧として知られる。最近はChevalierやBatardといったGCは３万を超えるらしいが、１５年位前はLafonやCocheよりも遥か下でそれ程は評価されていなかった。９８はシャサーニュにとって難しい年ではあるが、それにしても変に凝縮しており（霜のせいか）、酸が少ない上に樽が強く、バランスを崩している。ミネラル感はなく、アフターティストは短い。VTを考えてもあまり成功とはいえないと思う。このドメ－ヌ、個人的にはどうも？である。特に１級は特級と比べて格段に落ちる以前お邪魔したときに彼自身、自分のワインは数年以内に飲むと仰っていたがそのほうが良いと思う。ちょっと前にプロの友人とブラインドでJadotの９４のバタールを比べたが友人共々自信を持って美味しい方をこのドメーヌと断定して大恥をかいたことを思い出した。

  2005/08/30

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  Chalbilis Clos 2000 (Ravenau)

  復活第一号はシャブリにした。昨日はAFがバゲージを無くしたのでホテル到着が遅れたため、今日お昼にWillie'sに行く。ラフォンもあるが最近の自分の好みからラヴノーを選ぶ。言うまでもなくシャブリのみならず、世界最高の白の一つ。２０００は非常に良い。ミネラル、梨のような白果実、酸のバランスが良く、白い花のニュアンスも加わり、フィネスがある。余韻は非常に長い。今飲んでも素晴らしいが１０年は軽く持つであろう。最近は入手困難である。このビストロは決して絶対的に美味しいわけではないがワインリストの良さとリーズナブルな値段（カリテ・プリ）はピカ一である。前菜、メイン、デセール揃って２５ユーロ。これほどのところはない。

  2005/08/30

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  Champagne　１９９７　（Tattinger)

  今日のワインはシャンパーニュ。地上３５，０００フィート、そう、機上であった。これから１週間酒が飲めない環境になるのでここぞとばかり飲む。最近は経費節減のためか目の前で空けてないが、かえって開いていて良かったりする。つまみはいつものやつ。機内食というのは作り置きは仕方が無いせよ、安全を考えているせいかどうも機械的な味である。次の酒は一週間後である。良い休肝週になるであろう。シャンパーニュにでも行くか。

  2005/08/22

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  NSG 1987 (E.Rouget)

  最近毀誉褒貶が激しいドメーヌであるが２０年程ブルゴーニュを飲んでいてもやはりこのドメーヌの素晴らしさは抜き出ていると思う。ブルゴーニュを飲みだした頃に知り合えたのは僥倖としか言いようが無い。今ではちょっと手に入らないから。Camuzetにも共通しているが、８７は素晴らしくエレガントに仕上がっており彼の（義理の）叔父と全く遜色が無い。ベリーのような高いトーンに加え、ちょっとフルーツを煮詰めたような中くらいのトーンもある。色は褪せていないもののタンニンは細かくこなれていて熟成している。酸もまだ残っており、バランスが良い。やはり超一流である。最近はどうなのであろうか？９６以降全く変わってしまったようにおもうのだが・・・噂によると畑を取り上げられてしまうとか・・・

  2005/08/19

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  ２００４　Pascal　Cotat

  　　Pascal CotatといえばEdmond　Vatanの引退後、Sancerreで一番と目される作り手で（Francoisよりも良い！）、値も上がり段々入手が難しくなってきた。２００４がリリースされたので早速飲んでみる。キュべはGrande　Cote。飲んでみて非常に複雑な心境である。ミネラルもあり、香りも悪くないのだが残糖があり、後味に甘みが残る。年から言って決して糖度が上がりすぎということは無いように思うが（２００３年ではその傾向がある）まさか補糖の残りでは・・・・　以前（例えば２００１）のキュべ・スペシャルのようにほのかな品の良い甘さではなく、むしろべっとりとした感じ。値段も４千円前後と数年前の倍になりちょっと手を出しつらくなってきたように思う。

  2005/08/15

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