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鉄人騎士。さん
ひくまさんさん日帰りデート(2)
博多駅の地下街を散歩した。どこを歩いているのかさっぱり分からない。
でも楽しいですね。人混みの中を二人で歩くことがこんなに楽しいとは・・・

名物の松露まんじゅうを作っていた。博多には多数の名産物があるがその一つ。
本来は唐津の松原にあった松露というきのこをイメージしたのが起源とされているが
博多にも多数の店がある。
小さく丸めた「こしあん」に薄い生地を付けて焼いていく。
職人の流れるような作業にしばし見入っている。
「へぇ~、こうして作るのか。かわいいなあ。」
マドンナも吸い込まれるように立ち止まって見ている。
松露という言葉で俺は高村光太郎の智恵子抄の作品を思い出した。
智恵子抄の中でも好きな詩の一つです。
風にのる智恵子
狂った智恵子は口をきかない
ただ尾長や千鳥と相図する
防風林の丘つづき
いちめんの松の花粉は黄いろく流れ
五月晴れの風に九十九里の浜はけむる
智恵子の浴衣が松にかくれ又あらはれ
白い砂には松露がある
わたしは松露をひろひながら
ゆっくり智恵子のあとをおふ
尾長や千鳥が智恵子の友だち
もう人間であることをやめた智恵子に
恐ろしくきれいな朝の天空は絶好の遊歩場
智恵子飛ぶ
最後の1行が強烈な印象を与えますね。
この詩を読んだらしばらくは放心状態です。
浜辺で光太郎が松露を集めながら智恵子の後を歩くイメージが浮かんでくる。
場所も時代も違うが、松露まんじゅうが作られる様子を無心にながめているマドンナを
俺は光太郎になったような気持ちになって見つめていた。
帰ってからの日記にはこの時のことを感動的に綴っていた。
この時の彼女の横顔が天使に見えた。
ガラスのショーケースに入れて飾っておきたいくらいですね。
でも、この天使はおてんば娘なんですね。本性は ・・・ つづく