福岡市個別指導学習塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」
2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
難問になればなるほど、不思議と目を輝かせる生徒たちがいます。一見すると複雑で、どこから手をつけていいのかわからない問題。けれど彼らは、その「難しさ」そのものに、どこか魅力を感じ取っているように見えるのです。■ 難しさの先にある「美しさ」に出会う瞬間問題が難解であればあるほど、その奥に隠された「解法の美しさ」は際立ちます。長い思考の道のりを経て、点と点が一本の線でつながる瞬間。そのとき生徒の表情が、ふっと変わるのです。「こんな問題があって、こんな解き方があるんだ」その一言には、「知ることの喜び」と「世界が少し広がった感動」が、ぎゅっと詰まっています。■ 発見の瞬間に立ち会えるという、かけがえのなさその発見に心を動かされる姿は、まさに「学びの喜びの象徴」だと感じます。そして私は、その瞬間に立ち会えていることに、思わず胸が熱くなるのです。学ぶ側だけでなく、教える側もまた、同じ感動を共有している。この「同じ景色を見ている感覚」こそ、教育の現場にしかない、特別な時間なのかもしれません。■ 講師という仕事がくれる「静かな誇り」そんな瞬間に立ち会えることこそが、講師としての喜びのひとつであり、何よりも「この仕事に誇りを持てる理由」のひとつです。成果がすぐに数字で見えるわけではありません。拍手があるわけでもありません。それでも、・生徒のまなざしが変わる・言葉数が増える・自分の考えを語り始めるそうした小さな変化が、確かな手応えとして、心に残ります。■ 言葉が、心に届く瞬間教える立場にいると、時に、自分の言葉が生徒の心に「すっと」染み込む瞬間があります。説明が完璧だったわけでも、特別なことを言ったわけでもない。それでも、「あ、わかった」「そういう考え方もあるんですね」その一言に、「教育という営みの本質」が、そっと顔を出すのです。■ 難問は、思考を育てる「贈りもの」難しい問題に挑むことは、単に知識を増やすことではありません。・深く考えること・別の視点を試すこと・答えにたどり着くまで粘ることこうした積み重ねが、「考える力」を静かに育てていきます。そして、ひとつの答えにたどり着いたときの感動を、共に分かち合えること。それこそが、何よりの幸せだと感じています。■ 学び続ける仲間として生徒と講師という立場の違いはあっても、同じ問題に向き合い、同じ「問い」に悩む時間は、確かに共有されています。だからこそ私は、これからも、こんな生徒たちに出会い、「共に学び続けたい」と願っています。学びは、一方通行ではありません。教えることで、教えられ、考えさせることで、考えさせられる。その循環の中に身を置けることが、私にとって、何よりの楽しみであり、この仕事を続けたい理由なのです。
2007.12.12
コメント(0)