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年末です。2010年も残りわずか。みなさんはどのようにお過ごしですか。今年はどんな年でしたか。私はなんといっても今年、生涯忘れることができない大変な一年となりました。12月初めに次男を出産したものの、産後の体調が思わしくなく、まさにちょうど去年のきょう、出産した病院に赤ん坊と一緒に再入院。なんと新年を病院のベッドで迎え、丸々三が日を過ごしました。やっとのことで普通の生活に戻り、小3になった長男と赤ん坊次男との育児にようやく慣れ始めた夏、実家の父が胃ガンであるとがわかり、緊急手術を受けました。なんとかして快復に向かって欲しいと、次男を抱え祈るような気持ちでひたすら病院に通いつづけた日々。夏休みがすぎ、秋がすぎ、冬になろうかという頃、父はあっけなく逝ってしまったのです。去年のクリスマスは自前の衣装でサンタに変装して孫たちを喜ばせてくれた父が今年はどこを探してもいないなんて。こんなことってあるでしょうか。どうしても父の死を受け入れられず、空虚な時間ばかりがすぎてゆく。思い出ばかりをたどり、なかなか前へ進めない。そんなとき、学生時代の友人Mから不思議な本が届いた。「生きがいの創造」壮大なタイトル。生きがいって何?何のために人は生きるのか。何のために生まれてきて死にゆくのか。ひとり残された母は、これから一人でどう生きていけばよいのかと嘆く。生きる希望をなくしそうだと、ため息をもらす。父の死が何を意味するのか何を学ぶべきか、これから私たちはどう生きるべきか必死に考えて答えを導き出す、ひとつの手がかりとして、パラパラと本を繰っている。はっとすることがいろいろと書いてある。Mちゃんありがとうこの年末年始、じっくりと考えてみよう。来年こそはよい年となりますように。みなさまどうぞお元気で。またお逢いしましょう!励ましのお手紙やメールをくださった方、本当にありがとうございます。必ずや復活できるよう、がんばります。もう少し時間をくださいごきげんよう
2010年12月29日
夫と長男は連れ立って、ふたご座流星群を見にでかけた。私も行きたかったけど、次男坊がおねむでグズグズだったし、寒いし、諦めた。のんびりと冬の星空でも眺めたい気分。だけどきっとまた涙がこぼれるんだろうな。父は星になったのだろうか。1ヶ月前のきょうは、確かに生きていて、笑顔で私たちに歌なんか歌ってみせた。翌日に危篤に陥るなんて全く想像できなかった。ちゃんとサヨナラも言えなかったし、父さんだって自分が死んでしまうなんて思ってもみなかっただろう。死への不安はあっただろうけど、いつも笑顔で打ち消して、未来に希望ばかりを持ち続け、病室の白い天井に、元気になったらやりたいことを懸命に思い描いていた。今どこでどうしていることやら。そもそも自分が死んでしまったことに気づいているのだろうか。永遠の眠りと称されるように、死とはずっと眠っている状態にあることだろうか。生きていても眠っているときは、周りで何が起きていようが気づかないし、自分が寝ていることにも気づかないが、時間は普通に流れる。父は肉体をなくしてしまったけど、ただただずっと眠っているだけなのか。すやすやと安らかに、なんの心配も不安も悲しみも寂しさも感じることなく、眠っているのだとしたら、少しほっとする。私たちに会いたいのに会えなくなってしまった、ひとりぼっちになってしまったと、どうかどうか悲しんでいませんように。父が天に召されようとしていた夜も、まばゆいばかりの星空だった。何を見ても、優しかった父を思い出す。
2010年12月14日
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