ニーハオ中国

ニーハオ中国

2008/04/10
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カテゴリ: 考えごと・所感
流産しかかって自宅安静になっている間、
毎日ベッドで本を読んで過ごした。
本を読む以外にすることがないので、
1日文庫本1冊のペースで読んでいける。

ダンボールに詰まった本の中から、
最初は江国香織の「きらきらひかる」や
吉本ばななの「キッチン」や、藤堂志津子のエッセイなど
読みやすい本を読んでいったが、
4日目からユン・チアンの「ワイルド・スワン」を
読み始めた。

ユン・チアンは、四川省生まれの中国人で、
共産党支配化での大躍進運動とその後の大飢饉、
文化大革命の元での両親迫害や農村下放を経験した後、
選ばれてイギリス留学し、そのままイギリスに残った
という経歴の持ち主。

「ワイルド・スワン」はイギリスで英語で執筆・出版された後、
大きな話題を呼び、世界三十カ国以上の国で翻訳・出版され、
多くの人に読まれた。

物語は著者の祖母の満州での日本支配時代から始まり、
国境内戦、そして文化大革命と
著者の母、そして著者と三代にわたる20世紀の
中国の歴史の現実を生々しく描いている。

この本を読んで改めて、中国ってすごい国だ、
と思った。
私たち日本人が想像もできないような
過酷な歴史の数々をくぐりぬけて、
今日の中国がここにあるのだ。

もう10年以上前に出版され、多くの人が
読んだことがある本だと思うが、
中国の歴史を知りたい人で
もしまだ読んでいない人がいたら、
ぜひ手にとってみてください。
講談社文庫から上・中・下巻が出ているはず。

歴史はひとつでも、歴史観(どのように歴史を見るか)
というのは国によって、人によって千差万別であるが、
一人の女性の目を通して見た中国の歴史というのも
非常に参考になると思う。





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Last updated  2008/04/29 12:18:30 AM
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