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2021.11.12
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テーマ: 読書(8289)
本のタイトル・作者


パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間 シンプルシックで心地よい暮らし [ とのまりこ ]

本の目次・あらすじ

1 パリスタイルで心地よい空間を作る
2 限られたスペースをオシャレに活かす
3 暮らしをセンスアップするインテリア雑貨
4 家事が楽しくなるパリのキッチン
5 食卓を彩るカジュアルフレンチ&カトラリー
6 気分を上げるファッション
7 おうち時間を楽しみ手作りもの


感想

2021年266冊目
★★★

犬の名前に聞き覚えがあり、詳細を見たらほぼ日の「パリこれ」の方だった。
35㎡に子どもと夫と3人暮らし。
キッチンとリビングダイニングのみ。
とにかくパリは家賃が高いので仕方がないのだそうだが、狭いのに工夫してオシャレに暮らしていてすごい。
窓から一望できるパリの光景は、狭さに代えがたいものがある。

パリが好きだ。
パリのアパルトマンっていう響きだけでご飯三杯いける(という時点ですでにパリ感だいなし)。

思えば大学生の頃、実家暮らしだった私がジュウ・ドゥ・ポゥム『パリの小さなアパルトマン』を読んだのが始まり。
もうそこからどっぷりパリ風インテリア(この、「風」というのが悲しい)にはまり、ペーパートランクを買ったり、実際にパリの蚤の市に行ったり、とにかくいろんなものをごちゃごちゃ並べていた。
思い通りにならないことを、自分好みにしたかった。
好きな物に囲まれて、夢を追う彼女たち。

だから、私にとっては、「パリっぽいインテリア」=「自由へのあこがれ」になっている。

でも、違うんだよね。
それっぽいものをどれだけ並べても、同じようにはならない。
天井の高さも違う、窓のパーツも違う。
そして何より、暮らしが違う。


私がしているのは、その見せかけの真似っこで、はりぼてだ。

それに気付いて、夢から醒めて。
そして日本家屋、古民家的なものに惹かれるようになった。
シンプルライフ、ミニマルスタイル。
パリのインテリアが「縦」の「線」なら、和の暮らしは「横」で「平」。
今でもやっぱり、こっちのほうが私は落ち着くと思う。
実際の暮らしはどうかというのは置いておいて、寄せていくならこっちだろうな、と。

けれど、こういう本を読むと、やっぱり胸がキュンとするのだ。
食器が高い棚の上に置いてあると「地震が来たら」と心配して、「日本では無理だな」と思いながら、「素敵」とうっとりする。

胸を張って「好き」と言っている。自己主張。
パリのインテリアは、それなんだろう。
自分に見せる、人に見せる。そのための空間。
日本のインテリア(インテリア?)は、隠す。
自分を見せない。ニュートラルでフラット。
そこに置かれる存在が誰であるか分からないような。
床の間に飾る者が表すのも、「その人が何を好きか」ではないしな。

私はきっと、何かをとことん好きになるのが怖いんだろうな、と思う。
そしてそれを見せるのが。




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最終更新日  2023.01.01 17:32:12
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