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2022.02.05
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テーマ: 読書(8559)
カテゴリ: 【読書】時間術

本のタイトル・作者



WHY TIME FLIES なぜ時間は飛ぶように過ぎるのか [ アラン・バーディック ]

"WHY TIME FLIES: A Mostly Scientific Investigation"
by Alan Burdick

本の目次・あらすじ


第1章 The Hours 正しい時計はどこにあるのか
秒の始まり、時計の誕生
「正しい時刻」を決める人

第2章 The Days 今日と明日の区切りを見つけに
洞窟実験ー消えた25日間
あらゆるものが時を刻んでいる
新生児の概日時計

二度目の洞窟実験
日が沈まない2週間
時間をなくせる場所
人類史上最長の1日

第3章 The Present 「今」を捕まえに行く
古代ローマの賢人が説いた「今」
「見かけの現在」という「今」
「今」の感じ方を決めているもの
「今」の正確な長さ
地球上の「今」を定める
脳が私たちに見せている「今」
脳は待っている

映画の時間と脳の時間
永遠にも感じられる「今」について
赤ん坊に「今」はあるのか
「話す顔」という時間の始まり

第4章 Why Time Flies 待ちくたびれる日常とあっという間の1年
持続時間ー「もう10時?」のからくり

ペースメーカー・アキュムレーター・モデルの誕生
「共感」の影響力
何が人に時間を刻ませているのか
脳の時計の計り方
なぜ年をとるほど時間は速くなるのか

感想


2022年027冊目
★★★★

面白かった。
著者は、ニューヨーク・タイムズのシニア・スタッフエディター。

子供の頃、時間の流れが不思議だったことを思い出した。
いつからそれを、当たり前のように受け入れたんだろう?
小学生のとき、兄が「1年がどんどん速くなるのは何故か分かるか」と訊いてきたことを覚えている。
「それは、自分が1年長く生きたからだ」。
それがどれほど衝撃だったか。

時計を見る。時計に合わせて生活する。仕事を、生活を、時計でその量を測る。
そうやって暮らしている。何の疑問も持たずに。
けれど、そもそも「時」というのは何なのだろう?
ということを、いろんな方面から当たった本書。
子供の頃の疑問に答えてくれている。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、ギリシャか何かの引用を敷いているのだっけ?
人は未来に顔をむけて歩いているようで、その実、見えるのは過去――ー後ろだけなのだ。

この本で興味深かったところ。

・秒は何世紀もの間、理論上の存在でしかなかった。
・1670年イギリスの時計職人ウィリアム・クレメントがホイヘンスの振り子時計に秒針振り子を加えたことが始まり。
・パリ郊外セーブルにある国際度量衡局(Bureau International des Poids et Mesures:BIPM。1875年メートル条約に基づいて設立)が世界中の計測値の基本単位の決定、校正、標準化をしている。
・1日のうち神経化学物質アデノシンが脳内に蓄積→アデノシンが脳内に蓄積して眠気を誘われる
・脳の視交叉上核が時間を全身に行き渡らせている。人の体は同期した時計の連合体。
・火星の1日は24.65時間にあたる。
・子どもは2歳になるまでに過去形の正しい使い方を習得する。3歳までに正しい時制で話すようになるが、4歳になるまで「前」と「後」を把握できない。
・ブラジルのピダハン言語は時間に関する言葉がほとんどない。
・過去の出来事について現在の「記憶」、現在についての現在の「直観」、未来についての現在の「期待」
・脳は80ミリ秒判断を保留して最も遅い情報が届くのを待っている。
・異なる構造の言語を訳す同時通訳のようなもの
・飛び去る時間は、その時間に時間を気にしていないから。

息子(4歳になったところ)は、時制は使いわけできるが、その起点がおかしい。
「きょう」じゃないところは、全部「あした」。
過去だろうが未来だろうが、「あした」。
「今」を自分がいるところとするから、そこからの遠さで測っている。
「昨日」くらいは「あした」。
「ずっと前」は「あしたのあした」。
面白い。

英語を勉強していても思う。
現在完了や過去完了の概念がずっと不思議だった。
でも大西先生の手を変え品を変え繰り返される解説によって、ちょっと分かり始めてきた。
もしかして…現在完了にhaveを使うのって、「今」その状態が自分の一部になっている(持っている=have)だからなのでは…??
つまり現在完了って過去がメインの話だと思っていたけど、現在なんだな?
そうなんだな?!笑

過去がどんどん速くなる、生きれば生きるほど1年は速くなる。
なのに、著者も言っているように、子供が生まれてからの1年はとても長く感じる。
不思議だ。
子どもが大きくなっていくと、これから私の時間の感じ方はどうなっていくんだろう?




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最終更新日  2022.12.04 00:43:33
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