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2022.12.21
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テーマ: 読書(8288)

本のタイトル・作者



あっちこっち食器棚めぐり [ 伊藤 まさこ ]

本の目次・あらすじ


人生も食器も巡り合わせ(冷水希三子さん 料理家)
しずかで、おだやかな新居(関根由美子さん リネンショップオーナー)
私のコックピット(山本祐布子さん イラストレーター/江口宏志さん 蒸留家)
夢々しい食卓(越智康貴さん フローリスト)
うちの和食器
うちの洋食器
器のプロ(おさだゆかりさん 北欧雑貨店オーナー)

一に掃除、二に掃除(植松良枝さん 料理研究家)
あこがれの籐(岸山沙代子さん ファッションデザイナー)
ツチキリシステム(土切敬子さん 台所道具店店主)
床の間の食器たち(一田憲子さん 編集者)
ヴィンテージ物件マニア(吉川修一さん ライフスタイルカンパニーオーナー)
さよならニューヨーク(仁平綾さん エッセイスト)
ふたつの家(在田佳代子さん ファブリックショップオーナー)
二人三脚の家づくり(カナヤミユキさん デザイナー)
真美風茶棚(内田真美さん 料理研究家)
和家具とキッチン(鈴木善雄さん ブランドディレクター/引田舞さん インテリアデザインナー)
凹んだ棚板(橋本靖代さん ファッションデザイナー)


引用


「循環させる」「きれいに保つ」「自分のアンテナを信じる」


感想


2022年329冊目
★★★

食器好き、という人たちがいる。
この本に出てくるのはそういう人たち。
いろんなキッチン。いろんな食器棚。いろんな食器。
それを職業にしている人たちが多いのもそうなのだけれど、きっと「人をもてなす(人に食べさせる)」ことが好きな人たちなのだろうなと思う。

素敵な食器を見ると、「うわあ、いいなあ」と思う。

木、陶器、ステンレス。
並んでいるだけでひとつのアートみたいなテーブルウェア。

ただ、我が家は実用重視で、お皿はすべてイッタラのティーマ(白)。
サイズ違いで、料理によって大きさを選ぶだけ。
食器はすべて作り付けの収納棚の2スペースに収まってしまう。

それは何と言うか、あれだよね。
良く言えばシンプルでミニマム。
身もふたもなく言えば、文化的余裕のない原始的な暮らし(笑)

この本で素敵だなと思ったのは、冷水希三子さんのダイニングルームの一角に作りつけられた書斎スペース。
木に囲まれていて、両側が棚で、カーテンのない窓に向けて板を渡したテーブル。
卓上の隅にはグリーンが置いてある。
光を通すガラスの花瓶。薄暗い床には絨毯。
良いなあ。

ぴかぴかのステンレスキッチンにも憧れるのだけど、こういう「ほっこり」というのだろうか、その人の手のあとが感じられるようなものを見ると落ち着く。
人生観や世界観が垣間見える。

関根由美子さんのお宅の、コンクリート打ちっぱなしで天井がとっても高い、もののないキッチンも良いんだけど、ちょっと物寂しいかな。
オシャレで、海外のインテリア雑誌みたいなんだけどね。

おさだゆかりさんの水回りなんか、団地っぽさもあり、パリのアパルトマン(大好物!)っぽくもあり、好き。

鈴木善雄さんと引田舞さんの、和家具を組み合わせたキッチンも良いなあ。

紹介されていた料理で美味しそうだと思ったのは、干し柿に冷たい発酵バターをたっぷり塗ったもの。フルーツのオープンサンド。小玉すいかのジンかけ。焼きたてスコーン!

器とファッションってちょっと似てるな、と思う。
彩りと装い。
機能を超えた楽しみ。
目を喜ばせるもの。眼福。

私の暮らしに欠けているモノ、に思いを巡らせる。
いつか私にも、その余裕は出来るのだろうか。
それを許容できる大人になれるかしらん。



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最終更新日  2022.12.21 07:07:01
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