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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2022.08.07
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カテゴリ: 文芸
相笠くりす が書いた
 『京都探偵事件簿 華麗なる一族の悲劇』です。

 『プロローグ』は、円生が小松に探偵事務所2階を間借りさせて欲しいと頼み、
 清貴に 自らが描いた『夜の豫園』 を『蔵』で預かって欲しいと頼むお話。
 続く第1章『それぞれの歩みと心の裏側』は、 歌舞伎役者・市片喜助 が、
 宝塚出身の女優・浅宮麗から贈られてきた懐中時計を清貴に見せ、相談するお話。


清貴をモデルにしたミステリー作品を読んでもらうところからスタート。
清貴や秋人などが実名で登場していますが、出版の際には変更するとのこと。
作品自体はエラリー・クイーンの『Yの悲劇』のオマージュになっています。

   ***

大富豪『花屋敷家』当主・義春の水死体が大阪港に上がったことを受け、
妻の華子、長女・薔子、次女・蘭子、
長男・菊男と妻・正子、その間に生まれた息子・菊正と菊次郎、
さらに、華子と前夫との間に生まれた異父姉・百合子の8人が住む屋敷を、
秋人の兄で警察官の冬樹の依頼で、清貴と秋人が訪れます。

屋敷では、百合子のため食堂に用意されていたミルクティーに毒が混入されたり、
華子が自室でバイオリンで襲われ、意識が戻らないままだったりと事件が相次ぎます。

義春の研究室の火事を契機に、事件は解決に向けて一気に動き始めたのでした。

   ***

『エピローグ』では、葵が円生に『夜の豫園』を描いてくれたことへのお礼を述べ、
自らが作ったプリンと陶器の湯呑をプレゼントし、展覧会開催のお願いをします。
そして、掌編『鏡の法則』では、清貴が円生との関係性について語りますが、


  「それって、かつての岡嶋二人先生のような?」
  「ああ、岡嶋二人先生の作品も最高でしたね。
   お二人が解散してしまったのが残念です。
   できれば企画で良いので、
   もう一度、書いていただけたらと願っているんですが……」(p.280)

エラリー・クイーンについて語っている際の、葵と清貴の言葉です。
『クラインの壺』 は、私の中では未だに衝撃度No.1の作品です。





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Last updated  2022.08.15 11:23:18 コメントを書く


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