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いま私の目の前にある一枚の小さなワンピース。とろけそうな薄桃色から想像できるような、ふんわりと優しい手触り。胸元には、これまたとろけそうにかわいい小さなお花の刺繍が三つ施されている。ショーウィンドーに飾られていたら、立ち止まってため息をつく人もいるかもしれない。そんな素敵なワンピースである。このワンピースが、日本列島を縦断して、とんぼ返りして戻ってきたなどといったい誰が想像できるだろう。私はこの服を、 「一度洗濯しただけの美品です」 というコメントを添えて、ネットオークションに出品した。事実、頂き物として頂戴してから、着るつもりで洗濯し、2~3シーズンしまっておいただけの美品である。出品前にはいつものように隅から隅までチェックし、シミ、ほつれなどの不備が何もないことを確認した、正真正銘の美品なのである。それなのに、落札者の気には召さなかったのだ。商品が到着して2~3日が経ったであろう頃、私は落札者からのメールを受け取った。一度洗濯しただけとのことだが、どうしてもそうは見えない、ハッキリと確認できるシミがいくつもある、そんな趣旨のメールだった。私は困った。メールには、返品したいとも、部分的に返金してくれとも書かれていない。前述のようなシミの記述があるだけで、あとは、お返事お待ちしております、の一言のみ。いきなり評価に書かれるよりはマシであるとしても、とにかく事実無根である。私は困った。実は以前にも似たようなトラブルがあった。出品前日に一度聴いて何の問題もなかったCD。それに、音飛びがある、とクレームを付けてきた人がいたのだ。そのときは、落札者が最初から指し値して、落札価格 (千円か二千円だったと記憶している) の半額を返金してください、と言ってきたので、ちょっと胡散臭いかなと思いながらも、プレイヤーとの相性もあるだろうしと、私は返金したのだった。向こう一年近く日本に戻れない事情もあったので、そのときはそれが一番の策だった。そして、今回である。思うに、彼女はこのワンピースが気に入らなかったのではないか。おそらく、他に落札した商品と酷似しているため不要になったとか (※ 調査済み・笑)、期待していたほど素敵な商品ではなかったので欲しくなくなったとか、そういったことなのではないだろうかと私は感じた。そうでなければ、十分、納得できるはずの品なのである。定価の五分の一ほどの安値で落札された品なのである。とにかく、苦情を言ってきているものは仕方ない。私は、返品という形を取ってもらうことに決めた。実を言うとその落札者は、それほど迅速・丁寧というわけではなく、メールでの文章もごくごく事務的、強いて言えば、終始、冷たい感じであったため、彼女には得をさせたくないなと思ってしまったのである。だから、一部返金ではなく完全な返品にしてもらおうと、返送にかかる送料も含めた金額を落札者指定の口座に送金したのだった。そんないきさつを経て送り返されてきた、かわいそうな小さなワンピース。定形外郵便が届くやいなや、私は、開封し、確認した。やはりシミなどなかった。言われてみれば、うっすらと影のようなものが見えなくもない。が、もし、これにタグがついて、ハンガーに掛けられて店舗に並んでいたら、何の疑問も抱かず購入する人はいるだろう。彼女は、極端な神経質なのだ。美品、という表現。広辞苑には乗っていないが、少なくともオークションでは広く通用している言葉。うつくしい品。すてきな品。きれいな品。広義に解釈すればこんなところであろうか。美――。しかし美という語の定規は人によって違う。ネットオークションを閲覧していると必ず目にする、ノークレーム・ノーリターンでお願いします、という断り書き。昨日までの私は、なんでい、居丈高な出品者でいやがるな、などと口を尖らせたりしていたのだが、そう書かなければいけない相手もいるのだということに、遅ればせながら気が付いたのだった。次回からはオークションのページに、返品お断り、の文字を忍ばせよう。あわせて、神経質な方は入札をご遠慮ください、と明記しよう。新たな作戦に燃える私、であった。
Feb 24, 2005
日本に一時帰国するときはいつも迷う。パソコンの外付けCDドライブを持っていくべきか、いかないべきか――。2、3ヶ月の滞在になりそうなときは考えるまでもないのだが、数週間、あるいは数日だけの滞在という場合、私は大いに迷ってしまう。仕事柄、データの受け渡しがあるのだ。これが、いつもメール添付であれば何ら問題はないのだが、稀に、ご丁寧にもCDに落とし込まれ、宅配便で送られてくることがあるのだから、迷いの種となるのである。いつもはバリバリに活躍している私のこの小さなラップトップも、あの、四角くて重い箱なしでは、役立たずの、中身なしのモックアップみたいなものとなってしまう。そんな訳で、旅行する前はいつも迷う私なのであった。だが、その心配も不要となってきた。早い話が、干されているのである。仕事がないから、データのやり取りがない。データのやり取りがないから、CD読み込みの必要がないのである。一応、自己弁護をさせていただくと、最近では日本に帰国していることをいちいち関係諸機関に触れ回らない、だから仕事が来ない、ということもあるし、また、新しいジャンルの仕事に着手しようと (意気込みだけは熱く) 計画し始めたので、それ以外のことは等閑にしている、というのはある。まぁ、とにかく、仕事がないのである。しかし。私には齧らせてもらえる脛など一本もないから、必要なお金は自分で稼がなければならない。食費は同居人に工面してもらえるとしても、少なくとも、お小遣いは自分で何とかしなければならないのだ。そこで始めた商売が、ネットオークションだった。この日記をご高読の皆様はご存知ないと思うが、実は、私は、巷ではネットオークションの専門家と囁かれているほどのネットオークション・エキスパートである。現在メインにしているオークションでの取引件数こそ、まだ百件そこそこであるが、オークション必勝の知恵と技を密かに蓄えていて、それを密かに発表したりしている。そんな私だから、オークションでのマナーは常識的以上に知っているつもりである。また、トラブルとて、しょせん浮世の (=ウェブ上の) 戯言よ、とスルーするおおらかさも持ち合わせているつもりである。こうして、今まで穏便にやってきたのだ。ところが、とうとう、この私の逆鱗に触れる落札者が、現れたのである……。(たぶん続く)
Feb 23, 2005
37度8分。まさかと思った。筋肉のだるいような痛みに、熱を測ってみたところ、出たのがこんな数字だった。発熱など滅多にしない私である。半信半疑で、再度、計測してみると、今度は38度1分と出た。インフルエンザか。私は、観念してベッドに引っ込むことにした。これが昨日の夕方の出来事だった。夜。再び検温してみると、体温は38度5分に上がっていた。私は、家人が寝静まったことを確認すると、食卓へと下りた。熱があってもお腹は空く。私は冷めたごはんを食べた。ビタミンCを増量して取った。一方、薬は、何も飲まなかった。万一インフルエンザだった場合、むやみに市販薬を飲んではいけないのだ。熟睡。朝。検温してみる。35度8分。……って、え??? 液晶パネルを凝視する。35度8分。……なんと。完治したようである。言われてみれば、気分もすこぶる良い。ほぅ。なんだかよくわからないが、お医者に行かないで済んだようである。午後。念のため検温。33度9分。 #○$&■?? 再び体温計に目を凝らす。33度9分。神よ……。
Feb 17, 2005
2月14日は “Chocoolique の世界あちこち日記” 創設一周年でした。なので、一年間続けられたのはみなさまのおかげですありがとう、とか、ネットでお友達がたくさんできましたありがとう、とか、そういう、殊勝なことを書いてみようかな、と思っていたのですが、ちょっといやな気持ちになってしまったのでやめることにします。なにがいやだったかっていうと、今日、街中で、元同級生に出くわしてしまったんです。それがなんでいやだったかというと、私が、あり得ないほどボサボサだったからです。ちょっとそこまでおつかい、と、パジャマに長靴 (に見えるブーツ) を履いて、スノボ用 (に見える) ジャンパーを着て、アフロへア (に見える) ボッサボサ頭で公道をトロトロと歩いていたら、徐行運転する車がしきりに私の名前を呼ぶので、ナンヤワレ! と、にらみをきかしながら覗いてみたら、運転しているのはなんと元同級生だった、というわけです。8年ぶりの再会だったでしょうか。でも、あんまり、うれしくなかったです。だって、あり得ないほどのボッサボサだったんですから! で、これが実力と思われるのもしゃくなんで、よくこんなんでわかったね~、と、弁解 (?) をしておいたのですが、その同級生、返事するかわりに非常に微妙な笑顔を見せておりました。ひょっとして、ボッサボサだったからこそわかったのか??(回想シーン入ル)私がまだホヤホヤの新入社員だった頃の、ある朝の着替えの更衣室で、ひとりの先輩が私にこう助言しました。「いつどこでイイ男に会うかわからないんだから、いつだってキレイにしてなきゃダメなのよ」私はこれを、男に媚びるバカな女め、と思いながらも、ウンウンと頷くふりをしつつ聞き流しました。自分のために綺麗な格好をするのは大変に結構なことですが、人のため、ましてや、赤の他人のためにするなんてバカらしすぎます。てぐすね引いて待ってるんなんてお行儀が悪すぎます。若かった私は、そう思いました。しかし、10年が経ったいま、今日、あの瞬間、落雷に打たれたように悟りました。先輩は正しかった、と。でも……。やっぱり面倒くさいですね。着飾るのは。そうだ、明日からは、うつむいて歩くようにしよう。私だって気付かれないように。
Feb 14, 2005

今年の私はことあるごとに厄年であるということを感じざるをえない。昨日この日記でお知らせした通り、今日は、鎌倉に飛行船がやってくる日だった。やってくるはずの日、だった。そう、飛行船は、やってこなかったのである。午前11時半。私は姉一家を引き連れ、海辺へと急いだ。飛行船が鎌倉上空をさしかかるのは正午前のはずだった。逗子方面から江ノ島方面へと抜けていくはずだった。だから、11時半に海岸線で待ち伏せる、というのは完璧なプランのはずだった。私は、このごろ鎌倉にもウミガメが出るんだってよ、と得意げに言いながら、ウミガメの出るスポットへと皆を案内し、そこで飛行船を待つことにしたのだった。なのに、来なかった。12時をまわっても飛行船は来なかったので、私たちは、海沿いにある公園へと移動した。が、来なかった。12時半をまわったので私たちは海岸へと降りた。が、来なかった。1時をまわったが私たちはまだ海岸にいた。が、来なかった……。ご存知であろうか。飛行船というのは、独特の音を出す。たとえ空を見上げていなくても、あの音を聞き逃すはずはなかった。いったいどうしたんだろう。飛行船のヤツ。空は青く澄んでいて、風などそよとも吹かなかった。海は透明度が高く、波も風も立たなかった。清清しい日。飛行船にルート変更を迫るような日では決してなかった。ああ、それなのに――。1時10分。皆の気力が尽きた。私は、ひとり残ってもうしばらく飛行船を待とうかとも考えたが、いい加減、頭にも来ていたし、飛行船にそこまで義理立てする必要はそもそもないではないかと気付き、あきらめることにした。そして、ウミガメスポットへと再び舞い戻り、飛行船がダメならばウミガメを、と防波堤に座り込みを決めようとしたのだったが、ウミガメ第一発見者のHさん (仮称) が 「冬は寒いから出てこないのかもしれない」 と言っていたのがふと頭をよぎり――。あきらめた。帰り道も、帰ってからも、私はずっと耳を澄ましていたのだが、飛行船らしき音はプスンとも聞こえなかった。ましてや墜落などというニュースは、チラリとも耳に入ってこなかった。手ぶらで帰るのもナンだしと写真を撮ってみました
Feb 12, 2005
とりいそぎお知らせします!うちの姉がコーフンして伝えたところによると明日の2月12日飛行船 が鎌倉の上空を飛ぶんだそうです!私も飛行物のちょっとしたジャンキーなので詳細をいま調べてみたのですが飛行船が鎌倉に姿を現す時刻は正午12時のちょっと前ということです!なんせものすごい速さで飛ぶので家の庭やなんかからだと10秒と見ることができないんだそうです!私は海でスタンバりたいと思ってます!それではみなさん!明日の報告をこうご期待!
Feb 11, 2005

(昨日の続き)朝は8時半過ぎに目を覚ましました。それから新聞に丹念に目を通し、それから、東京都写真美術館に行くために、恵比寿へと向かいました。『旭鮨総本店 恵比寿ガーデンプレイスタワー38階店』まずは腹ごしらえということで、私たちはガーデンプレイス内にある 『旭鮨総本店』 というお寿司屋さんに入ってみました。案内されたのは、彼方に東京湾を見渡すことのできる絶景が広がるテーブル席です。入店時の従業員たちの挨拶がさわやかだったこともあり、これは期待できそうだぞ、と私の心は躍りました。期待を裏切らないお味でございました日頃、海外で日本食に飢えた生活をしていて、ただひとつ得することは、日本への一時帰国時に和食のうまさにいたく感動できる、ということです。近所の回転寿司で失神しかけてしまうぐらいの貧乏性の私ですから、こんな、東京のスカイスクレイパーを眺めながらの本格寿司にありつけた日にゃあ、そりゃあ、もう……。狼さん、アリガトウゴザイマシタ。東京都写真美術館食後、同じくガーデンプレイス内にある東京都写真美術館に行きました。ここは仕事で来たこともある、なじみの美術館です。今回の展示は以下の通りでした。● 『日本の新進作家展 vol.3-新花論しんかろん』新進気鋭の4人の作家たちによる作品展。テーマは 「花」 でした。いずれも、新しい風という感じで好感が持てたのですが、なかでも私がもっとも印象的だなと感じたのは、銅金祐司さんによるピタゴラスイッチの装置みたいな装置と、赤碕みまさんによる 「光」 をテーマにした作品の数々です。赤崎さんの作品は、なんというか、着色したネガのようというか、暗さの中に発光があるのが素敵でした。● 『HEIAN 戸田正寿作品展』“日本美の再発見の試みである” というコメントにも納得の、静かで、清らかな作品ばかりでした。が、個人的には、正直、ちょっと怖いかな、という印象を持ってしまいました。なぜか椋材が大の苦手なので……。だから気の利いた感想が書けません。悪しからず。● 『グローバルメディア2005―新しいヒトへ』テーマは要するに “オタク” です。秋葉原やまんだらけで見かけるようなポスターが天井からズラリとつるされていて、まぁ、見る人によっては、別に目新しくもなんともないじゃんか、といった感じがしないでもないですが、とりあえず、オタク文化理解のためには有意義な展覧会、ということで。特に海外では、ジャパニーズ=オタクと思いこんでいるヤツらが意外に多いので、オタクはオタクという種類のジャパニーズだよ~ということを周知させるためにも見て欲しい展示だと思いました。宇宙堂 『花粉の夜に眠る戀 ~オールドリフレイン~』午後は、下北沢の本多劇場でお芝居を観ました。渡辺えり子さん作・演出の 『花粉の夜に眠る戀 ~オールドリフレイン~』 です。題名だけではわかりにくいですが、尾崎翠の 『第七官界彷徨』 が原作といえばおわかりいただけるでしょうか。えー、私は、わかりませんでしたが。ゴホンゴホン。もとい。お話ですが、大正ロマンあふれる宣伝チラシから、ロマンティックでノスタルジーなものを私は想像していたのですが、これが、いい感じに期待を裏切ってくれたというか、けっこう笑わせる場面が多くて楽しめました。ときとしてそれが (ファンではない私にとっては) しつこくもありましたが、熱狂的な方たちは拍手喝さいで喜んでいたようです。一方、あまり好きではなかった点は、劇中に煙草を吸うシーンがあるため煙がものすごく流れてくるということと、昔ふうの匂いを炊いているせいか、カビっぽいというかホコリっぽい匂いが終始漂っていた、ということです。気にならない人には粋な演出と映るのでしょうが、私には、コレ、ダメでした。カーテンコールでは、キャストの皆さんがなぜか神妙な顔をしまくっていたのが印象的でした。真摯、というのでしょうか。これが、アングラってものなんでしょうか。とにかく、昨日の 『ライオンキング』 のそれとは対照的だったのが私には印象深く残りました。お芝居が終わったあとは、渡辺えり子さんと宇梶剛士さんによるトークショーがありました。渡辺さんは想像通りのやや豪快な方で、宇梶さんは、見たまんまのイイオトコでした。性格もすご~く良さそうで、やっぱオトコはああでなくっちゃあ、と再確認しました。というわけで一泊二日のミニオフ会、無事、楽しく、終えることができました。ゆき姫ちゃんと集うとどうしてもふたりのノリで盛り上がってしまうのですが、狼さん、ご迷惑じゃなかったかしら。これに懲りず、また、お目にかかってくださいませませ。ゆき姫ちゃん、狼さん、今回は本当にありがとうでした~。
Feb 6, 2005

一年中ヒキコモリ、世界中どこにいたってヒキコモリ――。そんな私が、薄っぺらいがなぜか重たい腰を上げるときがやってきました。そう、今日は、大切な会合のある日。楽天映画仲間のひとりである 北の狼 氏と、実生活およびブログ生活での心の友である ゆき姫 ちゃんとの会合のある日だったのです。前置きしておきますが、北の狼さんには以前にもお目にかかったことがあります。また、ゆき姫ちゃんにいたっては、一年のうち200日以上顔をあわせていた時期がありましたから、今回の会合に際して、恐るることなどはまったくありませんでした。待ち合わせ場所で見ず知らずの男性に 「狼さあ~ん!」 と駆け寄りそうになってしまったのも、この余裕がなせる業といえるのではないでしょうか。劇団四季ミュージカル 『ライオンキング』さて、まずはミュージカル鑑賞です。かつて観劇中に尿意をもよおし、幕が下りるまでの2時間の間モジモジモジモジせざるを得なかった経験のある私は、今回は、事前の飲み物を控え、準備万端で席に着くようにしました。結果、本当に、本当に、ミュージカルの中に入り込むことができたのです。以下、箇条書きで申し訳ないのですが感想を記しておきます。● 冒頭のキャラクターたちの登場の仕方が良かった。ベタだが、客席後方からにぎやかに現れるタイプ。で、それぞれのキャラクターが異様にでかかったりするものだから、開幕直後のボンヤリとした観客の脳ミソをシェイクしてくれる。しかし、幼児などはシェイクされすぎてしまうことも予想されるので要注意。● 「ハリボテ」 が良かった。と、いうか、ハリボテを超えるハリボテであった。基本的にディズニーのアニメのものに忠実なのだが、ディズニーランドのハリボテとは大違いのキレの良さ。二人羽織式に後ろにひっついた生身の人間を不自然に見せないのは、計算されつくしたハリボテがあってこそ。● 衣装が良かった。色調はおもに同系色でまとめられていたが、凡庸になってしまわないのはひとえにセンスが良いせい。草や葦の衣装も毛色の変わったバレエ衣装みたいで素敵だった。● 舞台装置が良かった。床の仕掛けはどうなっとるんだろう、と見入ることしきり。開演前は意外に狭く思えた舞台も、装置によって広々と見えた。圧巻はバッファローの暴走シーン。● 北澤裕輔くんが良かった。シンバ (=主人公であるライオン) の子供時代を演じたのだが、アニメのシンバほどブリブリしておらず、やんちゃさが良くでていた。セリフのアクセントの付け方も絶妙にかわいかった。地でやってるのだとしたら弟に欲しい。● 子供時代のナラ (=女の子ライオン) の歌唱力が素晴らしかった。● ティモン (=ミーアキャット) とプンバァ (=イボイノシシ) のコンビが最高だった。アニメ版のイメージをまったく裏切ることなし。● 日本語の歌詞には、やはり多少の違和感は否めなかった。バラードな曲が演歌調 (?) に聞こえてしまうのは日本語のせいか。いちいち母音を強める言語であるから、流れる感じが出にくいのではないかと思う。翻訳された歌詞の場合、字余りなどもあるため特に顕著に表れてしまう。残念。● カーテンコールでのキャストたちの晴れ晴れとした笑顔が印象的だった。これだからお芝居はやめられん~~~、と目が語っていた。ええと、他にもいろいろ思うことはあったのですが、忘れました。が、とにかく、良かった! ということです。ディズニーが嫌いな人も、ハリボテが嫌いな人も、一度観てみることをおすすめします。観る前にあれこれ考えるよりも、とにかく観て感じろ、というのが大きい作品でした。■ 『銀座 LIME』ミュージカル後、余韻に浸りながら銀座へ移動しました。途中、誰かが落としたダテ眼鏡を拾うというハプニングもありましたが、私の趣味ではなかったので (プラス、落ちてたモノはキモチワルイので) おとなしく浜松町駅に届け出ることにして、銀座へと向かいました。ここでゆき姫ちゃんと合流です。ハンチングをかぶったゆき姫ちゃんの登場です。4ヶ月ぶりに会うゆき姫ちゃんは、心なしか背が伸びたようでした。あるいは、不摂生のせいで私の背が縮んだのかもしれません。とにかく、私たちは、コリドー街というところにある 『LIME』 というお店へ向かいました。ここは私がピックアップした、バリ風のお料理を出すお店です。良さそうなお店はないかな、とインターネット上を徘徊していたときに見つけた、水槽のあるお店です。イケスではありません。スイソウです。みなさんうすうすご存知かと思いますが、私はサカナが好きなのです。食べるほうではなく、鑑賞するほうが好きなのです。なので、禁煙席はあるが水槽のない店 ≦ 禁煙席はないが水槽はある店、という公式がたちまち浮かびあがってしまったのでした。これにより被害を被ったのはゆき姫ちゃんです。彼女は私をはるかに凌ぐ嫌煙家、というか、受動禁煙によって頭痛などの実害を引き起こしてしまう繊細なお方。私たちは、とりあえずお店に入ってみてヤバそうだったら他を当たりましょう、ということで同意していたのですが、なまじ、入店時の煙があまりなかったものですから彼女の心労は始まってしまうのでした。今は煙ってないが今に来るぞ、プ~ン、うわっ、来たっ、うわ~っ、目がしょぼしょぼするよ~! という具合に違いなかったのでした。ゴメンね、ゆき姫ちゃん。必死の合図も察しなくてゴメンね。ていうか、あの咳は、私がアレルギー性気管支炎をうつしたものだとばかり思ってたよ……。ともあれ、『LIME』 は総体的にはまずまずのお店でした。店内中央に設置された水槽は長さ10メートルはあろうかという堂々としたもので、水槽内には定番のエンゼルフィッシュやコバルトフィッシュを始め、ナポレオンフィッシュ、ウミヘビなど数多くの海の生き物がが悠々自適に泳いでいます。以下、簡単にですが箇条書きで感想を書いておくことにします。● バリ島出身のシェフが料理する~というフレーズをどこかで読んだような気がしたが、食べてみても確信はもてなかった。だって、それにしちゃあ繊細な創作料理なんだもの。● つくねのサテというのが面白かった。焼き鳥棒ではなくレモングラスにつくねが刺してあって、いい匂いがプンプンした。アイデアいただき~っと♪レモングラスは消化されそうにないので残しましょう● カクテルがウマイ! うまいったらウマイ!● ナシゴレンとかなんとかゴレンの油の使用量に少しビビッた。粗食を常とする私の胃袋には気前が良すぎた。● ネギトロをのせた塩焼きそばはお味あっさりめでいいかな、と思ったのだが、これまた油たっぷりでビビッた。● 豚足の赤ワインとハチミツのソースの、豚足のあまりのデカさに一同仰天した。そして、あまりの脂っこさに私仰天。脂じゃなくてコラーゲンでも脂っこいものは脂っこいじゃあないか。え? そんなこと言ってるからお肌がガサガサなんだって? ケッ。手前は貝と春雨のサラダ 貝の器に盛られてます● 接客のおにいさんたちがホスト風だった (※ 良い意味に取ってくださって結構です)。● 繰り返します。カクテルがウマイ! バレンタイン期間限定の、ゴダイバのチョコレートをフルーツとあわせたカクテルがウマ~~~イ! デザートに飲んじゃおうと思っていたのを待ちきれずに注文したところ、思いの他あっさりしてもいた。お料理にあわせてもゼンゼンイケル!奥に見えるは狼氏の腹 「フゥ~食った食った~」 と言っているようですそうして舌鼓を打ちつつベラベラおしゃべりなどしているうちに、気が付いたら深夜0時をまわっていました。私たちは口々に、ワー、ビックリシター、などと言い、お店をあとにしました。そして、私はゆき姫ちゃんと同室で寝ることになったのですが、引き続き性懲りもなくベラベラベラベラしゃべっていて、気が付いたらもう朝かっていう勢いだったので、おとなしく眠ることにしました。んが、長いんです! おやすみ~、と言ってからが、長いんです! 「ところで旅行どこに行くう~?」 という一言をどちらともなく発したかと思えば、10分後にはなぜか、「ジョージ・クルーニーは……断われんだろうなやっぱり (=それほどの魅力があるだろうな)」 という結論になっているのです。そんなこんなで、時計をちらっと見たら、4時34分と書いてありました。私は、喉を酷使してしまったなァ、とマスクをして眠りました。
Feb 5, 2005
Sore wa okane no muda ka pension desu ka? ソレ・ワ・オカネ・ノ・ムダ・カ・ペンション・デスカさて、これはどういう意味なのでしょうか?30秒以内にお答えくださいカチカチカチカチ・・・・・・↓ 正解はコチラ ↓ 「それは掛け捨てですか それとも (将来的に受け取ることのできる) 年金ですか」~ 相棒語上達のポイント ~● なんの脈絡もなく文頭に 「それは」 もしくは 「その」 を付けましょう● お金の話題には常に熱いスピリットを注ぎましょう● 覚えられない単語は潔くあきらめましょう (例: 年金)
Feb 4, 2005
2ちゃんねるってやっぱりコワイ……。報復が恐ろしいので (?) あまり大きな声では言えませんが、2ちゃんねるって、やっぱりコワイです。晒されている方は、ご自分では、晒されていることに気付かないのでしょうか? それとも、晒されるのを覚悟で、晒されるような内容の日記を書いているのでしょうか? う~ん。私は嫌です。晒し者になるのは。個人情報なんていうのも、自分では出していないつもりでいても、その実、文章中に散見できてしまうことがあります。身元が割れてしまったら、いったい、どうするのでしょうか???心当たりのある方々、くれぐれもお気をつけあそばせ。
Feb 1, 2005
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