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怒涛の1週間が終わった……。構想3年、実際に動き出して3週間で決まってしまった転職劇もこれでおしまい。そして3週間の有給と連日の宴会でついた贅肉がお土産。あわわ……とりあえず記録しといた分のみ順次アップ。25日は飯田橋デーだった。ラムラの中にあるティーヌンで食べたバッタイ(タイ風焼きそば)。しゃきしゃきのもやしはおいしいけど、ナンプラー入れすぎてべちゃべちゃにしてしまった(涙)。770円也。ここはやっぱりトムヤムラーメンの極細米粉麺がいいな。その後、神楽坂マダム(80歳近くてギャルと同じ格好して似合っちゃう、謎の人脈を持つ神楽坂の大物)と紀の善にて会談。一番人気の抹茶ババロア。お土産でいただいたものを食べたことはあるけど、実はお店の中でこれを食べるのは初めて。ちょっとテイクアウトとは味が違う印象。だってこれ、甘味好きが食べたら怒り出すかもしれないほど甘さ控えめで衝撃的!ババロア部分はほとんど甘味が感じられず苦いくらいで、添えられた生クリームも極力甘味を抑えている。唯一、添えられた小倉あんがほんのり甘くて、交互に食べると絶妙なハーモニーで口の中が幸せに。いやあこの味は印象に残るわ。すばらしい!だた、大きいので食べきるのに根性が要る。ハーフサイズがあればいいのに。最近じゃNYでも「甘くない」チョコやスイーツが人気だとニューズウィークだったかアエラだったかで読んだけど、大人の味がアメリカンにも受け入れられつつあることは、味覚が発達してきたってことか? いやでも紀の善の抹茶ババロアは一口食べてNGに違いない。
2009.02.28
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木曜はお世話になったS先生のご招待で、王子の不思議なお店でご飯を食べていた。どうみても和の居酒屋風なのに、食べ物はビストロだった。ピエモンテ産の重くて香りのいいワインを飲みつつ、シーフードからイベリコ豚まで食べつくす。地元でこういう行きつけのお店があるのはうらやましい。S先生は全国を飛び回っている出没日記も面白いんだが、見た目30代なのに3歳のお孫さんがいると聞いて驚いた。もう自分の周りには、年齢不詳の美女が多すぎる。忙しい中、たった1日の帰京日の夜を空けてくれて「がんばんなさいよ」と背中を押してくれた。彼女も職種は変わらず業種業界を変えてきて、いまや講師として日本中を飛び回る業界内著名人だが、聞いてみるとやはりベースになっているのは交流分析だった。こないだ一緒に飲んだ酔うとハマショーになるHくんも、独学だが交流分析を学んでいて、なにかと役立つと言っていた。彼らは一種のカウンセリング業だから、むしろ必須アイテムなのかもしれないけど、やっぱり本格的に勉強するかなあ。水曜はアートディレクターのYさんと会食。最初のほうだけ写メ撮れていた。 ・ポン酢白子。そろそろシーズンも終わりだな。・お造り盛り合わせ。鮮度がいいとなんでもおいしい。 ・大根と長いものサラダ。かつらむきした大根を幅広のひも状にして、長いままジャコで風味をつけたわさびドレッシングで和えてある。てんこ盛りのかつぶしともよく合う。むちゃくちゃおいしいよ。家でつくろう。・白魚のチーズ揚げ。これもおいし~! 不思議な食感で、なんというかサクサク加減がスナック菓子みたい。ほかにレンコンの明太子はさみ揚げとかボタン海老とか。こういうとこではお酒は要らないなあ。
2009.02.27
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昨日は2件梯子して久しぶりに楽しく酔った。2週間ほどなやんで、ようやく行く先が決まり、声をかけてくれた人に正式に意向を伝えることができたので、もやもやの原因がなくなった。これで鬱気味な精神状態からも脱却できるといいなあ。声をかけてきた2社とも年俸制で諸条件も勘案した結果、条件はほぼ対等だった。あとは企業というか業種の将来性という点で決めたので、職種は変わらないけれど業種は変わる。自分にとっても新たなチャレンジになる。これまでは上司と呼べる人がいたけど、今度は自分が上司だ。まあなんとかなるだろう。ああこれで毎夜の飲み会から解放される。とりあえず明日まではあるけど。昨日はいくつか料理を撮ったけど、もう疲れたから今日は寝よう。はああ~これで次の出社日まで旅行もできるなあ。さてどこ行こう。
2009.02.26
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毎日飲み会というのもそろそろ限界になってきた。しかし今週いっぱい状況は変わらない。そして自分の行く末も相変わらず決められない。最終面談まで終わって、どっちも「ぜひに」と言ってくださっていて、皆さんそりゃ私を過大評価しすぎですってば! と思わないではないけれど、資格仕事でもない自分の職種でも、長く続けているとそれなりに評価されるんだなあと、こんなに簡単に引き合いがあるとは思わなかった自分はちょっとびっくりだよ。そして毎日毎日、お酒選びから始まって、会話がメインの夜のごはんは、当然のことながら写メをほとんど撮りのがす。まあほとんどダイニングバーなので暗くてうまく撮れないというのもある。とりあえず月曜はついに東京を離れて故郷で在宅勤務をすることにした、一番年上の友人の送別会。そこで唯一撮れた画像。 フォアグラ茶碗蒸し。葛餡がかかっていて二層になっている。寿司ネタなんかいろいろ。ぐちゃぐちゃに混ぜて海苔で巻いてたべる。ごはんのない手巻き寿司なり。 有機野菜スティック。ドライアイス演出つき(ムダだ…)。ディップは3種類。嫌いなはずの人参が超おいしい……。あと梨と大根のハーフみたいな謎の野菜がおいしくて、「これなに?」と聞いたらヤーコンだった。単独で食べたのは初めてかも。自家製スモークサーモン。まあこれは普通。あ、えーと店はどこだ?青柚子?昨日は業界の今後について、元上司二人に相談に乗ってもらう。門前仲町にある知る人ぞ知る深川山憲。キャッチは「オヤジと娘の浜焼き酒場」(笑)。客が自分で炭火で魚や魚介を焼く店だが、こういうところは女性だけでは入れないから連れてきてもらってよかった。まさに酒場って雰囲気だが、不思議とうるさくない。久々に飲んだ焼酎がおいしく感じた。やっぱり雰囲気って大事なんだな。ホタルイカの一夜干しとマグロのほお肉、ハマグリはおかわりしちゃったよ。でもこういうのは写メ撮っても面白くないよね。そして今夜も明日もあさっても、飲み会は続く……さすがにもう酒はいいよ。
2009.02.25
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昨日は夕方一本アポがあるだけの有給消化デーで、朝からWOWOWでアカデミー賞授賞式を生で見ていた。もう81回かあ。毎回欠かさずチェックするようになって21年目になる。司会がコメディアンでなく、話術に長けた俳優にしたことでサクサクすすむ。よどみなし。受賞スピーチも45秒ルールが結構守られていて、ダラダラとカンペみながらの謝辞が続くことがなくてよいわ。しかし、これとて不況で思うようにスポンサーがつかなかったらしいから、時間短縮せざるをえなかったのかもしれない。でもうれしかったのは、主演・助演の各賞が、過去の受賞者5人のプレゼンターというぜいたくぶりで、初めてアカデミー授賞式の会場で(しかもステージで)クリストファー・ウォーケンを見たよ。初受賞からすでに30年以上経つというのに、やはり若々しい。去年の主演男優賞のダニエル・デイ=ルイスみたいなアンチエイジングな若さではなく、スタイルが変わらない、皮膚の薄さが変わらない若さ。なんかうまくいえないけど。実はこの人ほど役を選ばない職人だと思える俳優はいない。選ばないにもほどがあるとファンとして悲しくなるほどのB級にもどんどん出る。こないだなんて「燃えよピンポン!」という、C級といおうか、とにかく箸にも棒にもかからないどうしようもない映画でフー・マンチューみたいな謎の東洋かぶれの怪人に扮して卓球をしていた(笑)。ウォーケンを語らせたら長いのでさておくとして、今年は女性陣のドレスがみなクラシックっだったな。アヴァンギャルドな人はほとんどいなかった。細部はそれぞれに凝っているんだけど、ビスチェ、ワンショルダーが多い。アンティークの人もいれば、オートクチュールの人も、プレタのドレスの人もいた。とりあえず皆さん腰から下が長いので、ロングドレスが映えること。こういうのを見ちゃうとやっぱり美の基準は西洋美人だよなあとすぐに洗脳されちゃう。短編アニメーションと外国語映画賞、2つの日本作品が受賞したのは快挙。どっちも見てないけど、日本の葬儀にある湯灌に近い風習がイスラエルにもあるらしい。特別賞もらっていたジェリー・ルイス。まだ生きていたことにおどろいた。とてもお元気そう。故人へのトリビュートでハロルド・ピンダーがなくなっていることを知る。主演男優賞はまたもやショーン・ペン。献辞のトップが日本人だったのでおどろいた。どうやらパーソナルアシスタントの名前らしい。たしかチャップリンのPAも日本人だった。仕事熱心で口が堅くて忠実な日本人は結構信頼されているのな。
2009.02.24
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『耳たぶの理由』国枝彩香国枝さんと言えば長い間レディコミで鍛えた画力と安定感のあるストーリーがお気に入りなんだが、なにより突出しているのは、明るいBLじゃないところだった。ほとんどの作品に、私の好物である「ゲイであることに後ろめたさを感じている」ネガティブな登場人物が出ていて、ネガティブゆえに吹っ切れちゃうと、所謂「魔性のゲイ」みたいに男を食い散らかす遊び人になって、でも心の底では一人だけを思っている、ってのが多い気がする。なのになのに、この作品では大学生で同級生同士で、くるくる天パーのかわいいチビッコ受けだったのでびっくりした。受ちゃんは女にモテては振られる、を繰り返すクラスメート(攻)を天敵だと思っているんだけど、それは同じ男として、女にモテる男に対するジェラシーと思いきや、実は「そんなアイツが気になって」という、まあよくある設定で。そこにBL風味として、攻が女に振られる度になぜか受が慰めるためにお相手をするというトンデモ設定が加わる。この辺が無理やりBLだ。国枝さんはさ、本能から湧き上がる萌えジャなくて、頭で考えてBL描いているからこういうことになっちゃうんだけど、この手のかわいいツンデレ受けを面白く描く人は国枝さんでなくてもたくさんいるのになあ。今回は攻はいつもニコニコ笑って受の暴走を許しちゃうし、表紙からして受ちゃんは女の子でびっくりしたよもう。そんな明るいはっちゃけストーリーなんだから、大学構内とはいえ、公衆トイレでのシーンが唯一本来の国枝さんらしいというか、容赦ないシーンで、それだけにストーリー全体から浮きまくっていた。やっぱり国枝さんはさ、半眼、口半開きで人に呪いをかけるような幻想的な話や耽美に傾いた話、バッドエンドを描いてほしいなあ。それなら公衆の面前だろうと青空の下だろうと、なんでもOKなんだよねえ。血の因縁とか業とかのない国枝作品は、不細工特集に描いていたような遊び作品のドギャグ以外は必要ない。あ、でも受ちゃんのおかんとか、化粧すると別人になっちゃうねえちゃんとか、ファミリーを上手にからめてみせるのは、坂井久仁江の名残で好きだったりする。BL的には掟破りなのかもしれないけどな。
2009.02.23
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『虹色スコール』砂原糖子一途なのにカミングアウトできないくて表情にも行動にも出さないようにしている攻と、自覚なし勘違い受の大学生カップルの話。学生ものは避けていたのに、なんでだか読んじゃったよ。そしてやっぱりぬるい展開はさっぱり進まず、なかなか読み終わらず難儀した。こういうリリカルな話もいいと思うのよ。月村さんとか大好きだったし、学生生活を丁寧に描いてみせて、「ああ、自分もこんなだったなあ」とか共感できるのかもしれないし。でもぬるい。そしてリリカルと思いきや、一線超えるシーンは結構ねちっこいし。このカップルは、受ちゃんが高校から攻に無自覚にべったりだったせいで攻にスイッチ入っちゃって、その後も一線を越えないように必死で耐えてるところがなんか不憫。受は同じワンゲル部の女子が好きで、どっこい彼女は攻が好きというありがちな三角関係とか、バイト、ロッジでの合宿、キャンプファイアー、就活……ああ青春だなあ。でももう学生同士ものはいいや。エピソードに意外性がなくて退屈だと思えるほどに自分はすでにBLまみれで汚れてしまったよ(笑)。砂原さん、文章はうまいんだけどね。それにしても、二人はカレーばっかり食べてるけど、鍋洗うの大変だってシーンはないんだな。
2009.02.22
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ここのところずっと鬱気味だったのは、自分の身の振り方が決まっていないせいだった。今の業界に未来がないことは数年前から感じていて、違う業界で自分のスキルを生かせないかともずっと考えていた。こんな時期に動くのはぜったいにまずいと思っているのに、今の仕事に先が見えない以上、チャンスがあるなら移りたい。今のところを辞めることについては、2月頭には決心がついていたものの、生来の後ろ向き思考が災いして、それを自分のプラスになるとか将来のためにとか、前向きに考えることができない自分が嫌だった。でも動かない限りこの鬱っぽさはなくならないんだろうなと思った。10日ほど前からは、仕事先で知り合った人、先輩、後輩、かつてのクライアントの担当者など、思いつく限りの人々に夜、相談に乗ってもらっていた。幸いにもみんな快く応じてくれて、同じような経験をされている先輩からも、熱いエールを送ってもらった。最後は「若いもんに負けるな!」だったが(笑)。これまで2回秘密裡に声をかけてくれたところは、まだ自分を欲しがっていてくれていた。しかし「いくらでも仕事は広げていけますよ」という言葉を信じるなら、迷うことなく飛び込むんだが、額面どおり受け取るほどウブな年でもないんだよ。あそこ激務なのは知ってるしなー。今週は有給使ってずっと気になってた某ベンチャー企業にも話を聞きに行った。IT関連だからといって、そんなに将来を楽観はしていないようだったけど、幸いにもそこに自分がやれるポストがあった。あとは売り込み方次第のようではある。近視眼的な目の前の仕事だけじゃなくて、こんなに経済情勢が悪くなると、経済オンチな自分ですらリスクは避けようと思っているのに、どうしていつも危機的状況の時にばかり自分は動こうとするかな。ああでももう身体が限界っぽい。水曜には書店で棚を眺めていたら、いきなり脳貧血に襲われたし、昨日は後輩に打ち明けるべく彼らのしたいようにさせていたら、ついに13年ぶりにカラオケボックスに行ってしまい、精神的に疲弊した(笑)。もう一生来ることはないと思っていたのにな>カラオケ。そして飲み歩く日々が続いたおかげで、ついに今日はベッドからまったく起き上がることができなかった。そんなわけで、毎日飲み歩いている割に、心ここにあらずで料理をほとんど撮れなかったけど、昨日久しぶりに落ち着いて時間かけてランチできたので。飯田橋ラムラ1階でのパスタランチ。まあ平凡だけど、もちもちのタリアッテーレがおいしかった。 水菜ときのこと柚子胡椒のタリアッテーレ(生パスタ)。ミニサラダとデザート(ティラミス)&ドリンク付き1200円。おいしかったが、これは家でも簡単につくれるな
2009.02.21
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『Real Clothes(6)』槇村さとる5巻あたりから失速してきて、先が読めてきたので「もういいか」と思ってたのに、今日久々に書店い行ったら新刊の棚に最新刊が並んでいた。そして結局惰性で買ってしまう。そしたら予想に反して、新キャラ登場で俄然面白くなっていた! このあたりはさすがベテランさんのストーリー運びのうまさよのう。順調に出世街道を驀進していた主人公は、周囲の先輩に恵まれ、目標とする上司もおり、これまでは上を目指していけばよかった。だって自分が一番下っ端だからね。30手前で女性として仕事か結婚かで悩み、一度は退職を決心するも、高校(?)時代からの彼氏の実家に挨拶に行くあたりで悩み始め、結局仕事を取る。これが3~4巻あたりだったかな。そしてああそうだ、槇村さんもバリフェミだったと思い出した。やはりフェミの信念を作品に盛り込む姿勢というのも必要か。そうだな(ひとりごと9.そして6巻では、これまで海外買い付けの高額商品ばかり扱うバイヤーだった彼女が、ヤングカジュアルの新企画を任される。日本に進出してきたH&Mや老舗百貨店の相次ぐ経営統合などもタイムリーにうまく取り入れて、らしい話に仕立てている。この作品には、美姫様という50オーバーのカリスマバイヤー(部長)がたまに登場するんだけど、ナニを隠そう私は彼女のファンだ(笑)。彼女なりのセンスを生かして全身を高価格帯のブランドで固めて、セレブのパーティーで自社を売り込む行動力! 一回しか着られないような服ばかり着ているのは、全部経費で落ちるのか? 今回、美姫様が身につけていたブランドもののスカーフと、主人公がカリスマバイヤーからプレゼントしてもらったスカーフ(無論フェイク)がかぶるシーンがある。美姫様は以前、主人公に「安物着ていると安い人生になる」と言い放ったことがある。今回もなんか言われると思い主人公はビビるけど、言い訳したりその場から逃げなかったのは偉かった。胸張って立っていたからね。最近はユニクロ着ているのがばれるのが恥ずかしい「ユニバレ」とか、同じユニクロ製品がかぶる「ユニかぶり」って言葉もあるぐらいだけど、大量生産ってそういう運命だが、ホンモノとフェイクがかぶるってのも微妙だろうなあ。それにしても美姫様……トップブランドを着こなすということは体型を保つだけじゃなく、ヘアスタイルや肌の手入れも怠りなく……ということだよね。ファッションってそういうものも付随してトータルで見られるから、私はいつもいつも「そんなヒマないよ」と思うのだ。でもそれなりの(高額な服に負けない)努力をして自信満々に着こなしている人を見るのは好きだ。自分とは別の世界の人だと思うけど。さて今回登場した新キャラちゃんは、ヤングカジュアルの売り場で頑張っている、キュートで仕事ができて野心もたっぷりの子。主人公は彼女と組んで仕事をしようとするけれど、新キャラちゃんは、「どうせあなたはエリートだから。私は所詮契約社員」と一線を引く。どっちかというとセンス出し惜しみというか。そして心の中では主人公のダサさを笑っている。しかし、そうか、そういう事情もあるよね、と女性の雇用形態についても考えさせる。この新キャラがまた、若い子がなぜファッションアイコンを必要とするのか、どんな気持ちで洋服を買うのかをよく知っているという設定で、槇村さん、若年層のマーケティング調べているなあと思った。私はついぞ流行の洋服というものに関心を持たずにきたので、一歩引いて見ることができるんだけど、おしゃれしたい心情ってそんなもんだよねえというプロトタイプがたくさん紹介されていて楽しい。ファッションに興味をもちはじめるであろう10代の頃に、親が選んで誂えさせていた優等生的な服を着ていた自分は、今でもクオリティにばかり目が行き、遊び感覚の楽しいファッションというものがわからない。しかも親自身は「安い物は身につけるな」というのが心情の人だったが、あいにく自分はその遺伝子を受け継がなかった。なにしろ自分から積極的に服を選びに行くのが面倒くさいという女なので、むしろこれまではダサい主人公の気持ちはよくわかった。自分にセンスがないのはわかっているけど、仕事だから!ってやつだよね。今回は美姫様のプチ版というか、生まれたときからファッション漬けで育ったような、なるべくしてカリスマ店員になったような新キャラが出てきたことで、もって生まれたセンスの存在を提示してみせて、でもそんな彼女たちの社会的な立場の弱さをも描いてみせる。彼女は自分のセンスやコーディネートに自信もっているからこそ、契約社員じゃなくて正社員の道を模索して、ライバル会社に自分を売り込んだりするんだけど、雇用側からするとさ、こと売れ筋ファッションの末端の販売員は、いずれ「賞味期限が切れる」んだよね。とりあえず旬のうちに余計なことを考えずにせっせと服を売ってくれればいいと思っている。何年か経ってうまく上級ブランドにスイッチできればいいけど、末端の販売員はそこまで考えられて雇用されていない。かわいそうだけどそれが現実だよね。百貨店の事情(企画でも何でも動かすのに時間がかかる)も丹念に描きながら、ライバルが青山のセレクトショップ(のバイヤー)ってのもちょっと笑える。あと、新キャラちゃんが自信満々にコーディネートしたマネキンを見た美姫様が、一言「仕事が達者でおもしろくない」とか言い放っちゃうところ。美姫様が毒舌吐くのは期待しているからなんだよ、泣くな! 生きろ!なんか、未知の業界をリアルっぽく(あくまで「ぽく」なところがミソ)描いてみせてくれるし、今回は主人公だけでなく強力な新キャラが出てきたことで俄然面白くなった。説教くささもなかった(笑)。あのイカす変態上司がフィアンセに逃げられたエピソードが笑えた。
2009.02.20
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ここのところ、情報収集という名の飲み会が続いているんだけど、みんないい加減酔っ払ってきてぐずぐずと、どうでもいいネタ話になった際に「直接見聞した話でどこまで時間を遡れるか」という話になった。簡単に言えば、どれだけ昔の話を直接聞いたことがあるかということだな。無論フィクション禁止。3年前に、関東大震災経験者の話を聞いて回ったことがあった。5人だったかな。年齢は概ね80~90代で当時は10歳未満。最高齢の高名な僧侶の方は旧制中学在学中だった。なかには、現在アルツハイマー病で、最近のことは覚えていない人も、どういう状況で誰とどこに逃げたか、皆さん非常に鮮明に覚えていた。考えたらこの方たちは、その後、第二次世界大戦で再び空襲という地獄を見るわけだから、本当に大変な時代を経てきたのだなあと思うと、現在こうして生きて証言してくださっているのが奇跡のように思えたものだ。小説やエッセイ、あるいは漫画でもこの未曾有の震災についてはいくつも読んだけど、その中では女優の沢村貞子さんのエッセイが秀逸だった。森茉莉や森類も書いていたけど、あんまり困っている風でなかったな(笑)。実は東京の被害は、隅田川沿いの住宅密集地(いわゆる下町)がほとんどで、現在山の手と呼ばれる城西城南地区は、まだ畑や林ばかりの田舎で、たいした被害が出ていない。そして犠牲者も東京より神奈川のほうが何倍も多かったらしい。それより震災後の風評被害のほうがひどくて、在日の方たちはまだこのときの恨みを忘れていない人もいる。しかし、関東大震災の話を聞いたことがあるのは、私だけではなかった。まあ、ライター仕事経験者が3人もいればそんなものか。うぬう手ごわい。そのうち 「じいさんから日露戦争に行った叔父さんの話を聞いたことがある」というつわものが現れ、当時の軍服などが家にあったという。むむむ100年以上前に遡ったな。なにかないかと記憶をたどっていたら、去年出合ったある写真家の方の話を思い出した!名前書いちゃっていいのかな。プロだからいいよね。山中順子さんは、奄美大島で100歳を超えてお元気なお年寄りの写真を取り続けている写真家。現在、人口当たりもっとも100歳以上の高齢者が多いのは奄美諸島。しかもほとんどのかたがお元気だという。たどるとほとんど血縁だし、島民は長寿遺伝子もっているらしい。山中さんご本人は昔モデルをしていたというスレンダーな美人で、出身も横浜なのになぜ奄美?という話は長いんだが、それはおいといて、「100歳を超えた方の昔話で、『子どもの時分に曾祖母から聞いた話』というのがよく出てくる。そこで軽く150年くらい遡って江戸時代になっちゃう」という話だった。残念ながらその内容はあんまり覚えていないけど。単純に考えて、現在100歳の人が10歳の時に、当時100歳の人の10歳の頃の話を聞いたとすれば、180年前の話だよね。うわああまだペリーさんも来ていないぞ!当時、奄美大島は薩摩藩? ご維新なども時差があって、奄美大島では簡単には明治憲法は施行されなかったのではないか。とりあえず税を徴収しにくるお役人は当然ちょんまげに帯刀していたはずだよね。直接その高齢者から話を聞いたのは私ではないけど、いまのところ最強の昔話だ。そして島の暮らしは、実は当時からあんまり変わっていなかったりする。食生活やら暮らしの知恵やら。ああほとんどガラパゴス諸島。しかし酒宴の席では「それは山中さんが聞いた話だからブーッ」と言われたよ。悔しい。今は高齢者の話を聞き書きして冊子にまとめるボランティアもあるし、そもそも自費出版の反芻はこうした「わが半生」だからね。ネタはいくらでもあるんだ。
2009.02.19
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『天国が落ちてくる(2)』高遠琉加カリスマシンガー×坊ちゃんライターの2冊目。1冊目では受ちゃんがまだ自覚なしで、らぶもえろもなかったけど、この巻ではじけてくれるかな。今回は新たに女性2人が登場。ひとりはよるべなき一匹狼に見えた攻くん行きつけのお店(カフェ兼バー)のママ。モデル並みの謎の美人。どちらかと言うと見守り&保護者役か。もうひとりは、攻受両方に絡んでくる、天才少女歌手の成れの果てみたいな実力はあるけど自分の扱いに不満なシンガー。さて、やっと攻の思いが成就するけど、坊ちゃんライターはまだ信じられない様子。「どうしてこんな平凡な僕に君のようなすごい人が……」ってやつだ。でもね、攻くんは必死だった。普段、人と関わらないようにしている風なのに、受ちゃんが困っていると助けてあげたくて、一人で編集部にも乗り込むし、女性シンガーに水ぶっかけられた受ちゃんを守るべく、彼女との再会にボディガードのごとくついてくる。ピアノ弾きに来ないとメール攻勢。わかりやすいよかわいいよ。キャラクターの性格がすごくよく書き分けられているから、それぞれがこういう状況でどう行動するかが手に取るようにわかって楽しい。高遠さんってやっぱりうまいんだろうなあ。サティの「ジュ・トゥ・ヴュ」の使い方うまい。アンニュイ&簡単なのに印象的なので好きな相手を落すのに有効な曲であることは知っていたが、元の詞に言及した作品は初めて読むかな。ちゃんと素材としてこなれてるし、時間をかけて熟成させている感じがする。いろんなことに興味がある作家さんはいいなあ。で、この生意気な天才少年(18だからねえ。まだガキだ)の過去はまだ全然明らかになっていなくて、最初のリクエストがゴールドベルクだし、クラシックからジャズまでオールマイティで許容しているところができすぎだけど、だからこそ眼鏡受ちゃんのピアノが心に染みるんだろう。で、最後に(おそらく)攻の母親らしき女性登場→攻はまた声を失うと言う展開で次巻に続く、だった。うわ~ん、早く続き手に入れないと。楽天ブックスでは(3)が品切れで、多分刷り部数も少ないだろうから、きっと入手に苦労しそうだ。久々にぶこふめぐりでもするかな。そうそう依田さんの「チョコレートキス」も3巻はなかなか見つからなかった記憶がある。うぬう3巻め。巻末の書き下ろしは、本編のスピンオフ作品。本編でもチラッと出てきたカリスマギタリストの元の相棒視点での、なにやらありがちな音楽業界の栄枯盛衰話。相手は実は本編の攻くんの過去に絡んでいて、どういう存在なのか気になる。そしてこの短編は全然BLじゃなかったけど、ほのかにかおるプラトニック&今時珍しくドラッグを正攻法で扱っていて驚いた。もうちょっとページがあったら、ドラッグに溺れていく過程や二人の進展具合をもっと詳細に書けたんだろうに。それにしてもイーディとか一時流行ったけど、高遠さんもちゃんとキャッチして「そのうち使おう」とか思っていたのかな。チャールズ・マンソンが出てこなくてよかった。古い時代のドラッグは知っているけど、シートになったLSDと言うのは初めて聞いた。切手みたいなもので、舌下から吸収するのかな? ああ、あと時間の扱い方が絶妙にうまいと思った。現在→過去→現在なんだけど、オールフラッシュバックではなく、中盤で現在視点にもどる。不思議な構成だけど、わかりにくくはない。これはたまたま成功したのか、計算づくなのか。
2009.02.18
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土曜は一歩も外へ出なかったから気づかなかったけど、日曜にちょっと買い物に出たら、途端にくしゃみが止まらなくなり、月曜に会社に行ったら、各フロアに4、5人マスクしている人がいた。今年も本格的に始動しやがりやがったな花粉のやつらめ。鼻はもともとアレルギー性鼻炎だから、花粉症になってもそんなに変わらないんだけど、そのうち目にくるんだよなあ……。発症し始めは鼻がむずむずし始めたら、ホメオパシー効果を期待してまずはネトルとエキナセア。 うーん……シングルハーブだとどっちがどっちか判別できないなエキナセアは以前はタブレットで飲んでたけど、有楽町のイトシアの中にハーブマルシェが出来たので、そこでネトルとエキナセアをブレンドしてもらって、レモングラスかなんかで香りをつけて……と思ってたら、すでに花粉症用のブレンドがちゃんとあった。その名も「むずむず……」。成分はネトル、エキナセア、ペパーミント、エルダーフラワー。ミントの爽快さで鼻が通る~。まあ正直、そんなにおいしいわけじゃないけど、ちょっとはむずむずが治まる。ハーブティーはフレッシュリーフのものは香りが楽しめるけど、正直、そんなに好きじゃなかった。ベースに紅茶が使ってあれば別だけど。でもオーガニック好き・ハーブ好きの友人(コーヒーが嫌い)にいろいろ飲まされているうちに、好きなものがわかってきた。以前、ロクシタンで売ってたグレープスパシリーズのハーブティがおいしくて、でもなかなか単独でレッドグレープリーフが見つからないので、ハーブマルシェで相談したら、これが近いとおすすめされたのが、「すやすや…」。レモンバーム、カモミール、ペパーミント、パッションフラワー、リンデン。これはおいしい。そして心地よい眠りに誘ってくれる。他の店は知らないけど、ハーブマルシェは大体どのブレンドも100g3000円近くするので、緑茶やコーヒーに比べるとバカ高い。でも少量から購入できるし、生産地がトレースできるオーガニックリーフを使っているので、安心・安全。まあ気分代という感じかな。紅茶やコーヒーと同様、ハーブにも等級があるらしいので、バラエティショップでいろんなものと一緒に売られているハーブティに比べると、色も大きさも明らかに違うのはわかる。いい葉っぱは乾燥しているのにフレッシュな気がする(笑)。まあ気分だけど。
2009.02.17
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去年の秋ごろ、渋谷のぶこふで偶然見つけた本。見返しのプロフィールにばっちり生年まで載っていて驚いた。初版が98年で、あとがきには5年かかって書いたとあるから、書き始めたころ、木原さんはまだ22、3歳で、着想はもっと前からあったということだよね。華やかなエピソードに彩られることのない(設定で惑わされることのない)話を、20歳そこそこから書いていたとは驚きだ。ううう……本当に嫌な奴だった。だけど嫌な奴には罪はなくて、大嫌いだと思っていても拒絶できない主人公の、いい人ぶった中にある保身や偽善や自分が被害者だと世間にアピールしたい心情が手に取るようにわかって怖くなった。都会の小学校から、母親の離婚にともなって田舎に引っ越してきた主人公。あぜ道で出会った主人公と「嫌な奴」。一見してすぐわかる恵まれている者と層でないものとの対比。ここからすべてがはじまる。車いすの父親とか、生保に近い生活とか、いかに田舎であるかとか(閉塞感とか排他的とか、容易に想像できる)、嫌な奴がいかに乱暴であるかとか、一見大筋とは関係のないエピソードが延々語られる。そしてそれが、のちのち全部つながっていく。性格や思考経路をただ文章で書くんじゃなくて、エピソードに仕立てて説明するって、面倒だよね。でもこういうところで手を抜かないから、こんな破天荒な設定が許されるんだろうな。そしていつまでもBLにならない(笑)。こっちは嫌なのに相手が自分に執拗にかまってくる。振り回される。「なんだこいつ、いやだな」という感情はよくわかる。つきまとわれる感じ。本当ははっきり拒否の態度を示さないとだめなのに、目つきが鋭くすぐ暴力に訴える相手が怖いから唯諾諾と従う。仲間ではない、独占意識。それが子どもの頃から続き、主人公が進学希望している、嫌な奴には到底無理だとおもっていたハードルの高い高校すら、なんの因果か勉強を見てやることになり嫌な奴はマグレで合格してしまう。たまらんとばかりに、母親の再婚を機に引越し先の住所も知らせず嫌な奴の前から消えた主人公が、やっと解放されたと思いきや、教師として就職してから、再びあいつと出会うことになる。それからはもう怒涛の展開で、どんなに嫌っていても彼に関わるのが運命かのように、一緒に暮らし始めたりする。もちろんまだなんにも起きない。結婚相手を探して別れるという、BLにあるまじき展開部を見せるんだけど、それがまたあらぬ方向へ転がる。いや~おもしろい。そしてこの頃になると、読み手はいつの間にか「嫌な奴」のほうに感情移入しているんだよ!もうね、ストーリーはひたすら二人がどんな人間かをあらわすための道具にすぎない。木原さん、暗い・明るいというトーンの問題ではなく、こういう人間の心理に目が行ってしまう人が、それを作品という形で昇華できるようになるまでは、そうとう辛苦するんではないか。気質的にそういうことが気になる(見えてしまう)人っているらしい。あるいは心理学のいろんな性格分析を知っていて、それに則って書いているとか? でなきゃこんなネガティブな登場人物だけで面白い話に仕立てるのは難しいような気がする。相変わらず生活感のない話なのはこの頃から変わらないんだけど(住民票とか経済面が気になるのに)、そういう片手落ちな部分を差し引いても面白い話なんだから困った。木原さんは売れ筋の設定とかとは無縁で、書きたいものを書いている印象だけど、重い話、暗い話、奇天烈設定を繰り出していながら同人誌も相当量出しているみたいだからすごいよ。
2009.02.16
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『天国が落ちてくる』高遠琉加初出は2001~02年、発行は2004年。3巻ものの1巻目。2冊のみ古書店でゲット。あ、これもか~と最初は思った。かなり初期(といっても1昔くらい前)の作品「神経衰弱ぎりぎりの男たち」を読んだ時に、大学生の1人称が「僕」で、「僕の名前は○○」って始まりが好きじゃないのでヘコんだ。話し方も幼くて、子どもっぽかったのがだめだった。お話自体は面白かったんだけどね。で、これもそうだった。ロック系音楽雑誌の駆け出しライター・編集者の1人称が「僕」でさ。あらら~もしかして高遠さんは最近の作品しか合わないのかなあと思っていたけど、あにはからんや、すんごく面白かった。やだなあ~また「僕」だよ~と思っていたのに、読み始めるとぐぐっともって行かれて、あっという間に最後まで読んじゃった。 なんつうか設定や舞台は華やかな世界を扱っていても、人として本当に大切なことはなにかとか、生きることの意味とか、人が人に魅かれる瞬間のときめきとか、実に丁寧に書いていて、途中ウルッとさせられる部分もあって、ああこの人、やっぱりうまいなあと思う。カリスマロックスターとか、プロのピアニストを目指したこともあった、ミューズの視点を持つライターとか、きらびやかなのに切なくて。これまでの自分だったら、今回の攻め(いやまだなんにも起きてないんだけど、そうだよね)みたいな、ガキのくせに大人を振り回すようなキャラは受け入れられないのに、今回すごくかわいく思えた。続きを読まないとわからないけど、この二人はなにか根本のところで運命的に魅かれあっているんだなということがわかってしまったから。音楽の真の力がわかる瞬間ってあるんだよね。私はそれがクラシックの某ピアニストだったし、この主人公らしき「僕」もそういう耳と感じる心を持っている。だから畑違いのジャンルの音楽でも、ホンモノがわかる。曲の良し悪しや技術の差とかじゃなくて、生身の人間が表現する力に涙が出ることが本当にある。そんなめんどうなことを小説に取り入れて、しかもBLに仕立てようとしている。こういうところまで考えてプロット練るのはたいへんだろうなあ。一人称視点だと、どうしても映画的な情景描写が弱くはなるんだけど、こうした単なる恋愛じゃないところにテーマがあるような作品を書けるのは、高遠さんの個性であり美点だろう。おまけの短編も、BLとはなんら関係のない、二人が出会う前の小さなワンエピソードだけど、すごくよかった。この短編だけで、攻めが人との距離の測り方や付き合い方が下手でも、心根がやさしい、根本的にはいい子だというのがわかる。今、2冊目の冒頭部分を読んでいるんだけど、あ、このユニットは○○がモデルなのねとか、音楽雑誌の編集部ってこうじゃないよ~とか、いつもの自分なら些末なところに目が行くのに、1巻の二人の関係性を知ってしまうと、そんなことはどうでもよくなる。受けがどれだけ振り回されようと、いやな思いをしようと、攻めの才能と実は繊細な心に魅かれずにはいられないことがわかったから、あとはどうドラマティックなエンディングをみせてくれるかだけに注意が向く。うまいつくりかただなあ。ほれぼれする。滅多に更新されないブログからして兼業作家さんなんだろうけど、レストランのシリーズもじっくり待つから、丁寧な作品を書き続けてほしい。レーターさんもシャープな線で、とんがったロック少年とクラシック畑のおっとり青年の雰囲気がよく出ていて好み。なんか最近もこの人の挿絵を見たな~と、既読タワーを見たら、木原さんの「COLD」シリーズの人だった。あ、あと秀さんの「銀の弾丸~」ね。本文を邪魔しない程度の個性は好ましい。さて、3冊目を探す旅にでよう。
2009.02.15
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『ビロウな話で恐縮です日記』三浦しをん三浦さんのダラダラエッセイ、第○弾! もう何冊読んだか忘れちゃったよ。しかも今回は、ほとんどリアルタイムでWebで読んでいた。が、かなり手を入れているらしく、初めて読むがごとき新鮮さ(笑)。まあ自分の記憶に残っていないというのもあるが。私がBLに心の安住の地を求めたのは、もとはといえば三浦さんの「シュミじゃないもん」を読んだせいだ。感じ方が酷似していて、この人の脳は他人とは思えないと思ったものだ。なので読んだときは同い年ぐらいかと思ったら、全然ちがってたのでさらにびっくりしたけど。しかし今回、腐女子要素がかなりナリを潜めてしまったのは残念だ。バクチクおっかけツアーみたいなはちゃめちゃな道中ものがないのも、失速している原因だな。マンガ自体に言及している記事も激減している。三浦さんのことだから、読んではいるに違いないが、本業とのバランスで、マンガ評書く時間なんてなさそうだ。読むとかなりいろんな締め切りに追われていることがわかるし、作家としての評価も上々だから、そろそろ人に言えない嗜好を書き散らかすのは自粛したほうがいいのになあ。それにしてもタクシーの運転手さんに遊ばれるタチのようだ。私もタクシーは結構利用するが、あんな面白いドライバーたちにはそうそう遭遇しない。長距離でないとあそこまで話が盛り上がらないからかしら? ちょっとくやしい。それから夢。あんなに頻繁に夢を見る(そして覚えている)というのは驚異的だ。私は覚えていないだけかもしれないけれど、印象的なヘンな夢なんて数年に1回ぐらいだ。なにか、常日ごろから創作のことを考えている人は、寝ている間も、なんらかの作用でありえない突飛な夢を見るんだろうか。ちょっとうらやましいけど、夢で疲れそうだな。そして三浦さん、風呂入らなくても平気って、ルコちゃんみたいだよ……。まがりなりにも嫁入り前の女子が、シャワーですら週2,3回などと、公の書物で書かないほうがいいと思う……。それともこの湿気過多な日本で、ほとんど汗をかかない体質なんだろうか。かねてから俳優のシュミやらBLのツボどころが似通っているとは思っていたが、だらしのなさもよく似ていることがわかった。じゃあ今度から、自分の片づけられなさを糾弾されたら、「え、でも三浦しをんと同じだもん!」とか言っちゃえばいい? いやそんな失礼な。ははは。なにしろ自分の周りには「三浦しをん? 誰それ」とか言う人のほうが多そうだし。あ、あからさまにではないけど、フェミに言及しているところがいくつかあった。やっぱり彼女も、家事全般やってくれる人が理想らしい。全然関係ないけど、よしながさんの「大奥」を布教してまんまとはまった友人が、上野千鶴子さんらとウーマンリブ活動していた田中美津さんの診療所に通っていて、先日施術受けに行ったら、待合室に「大奥」が4巻全部揃っていてびっくりしたと言っていた。患者さんのオススメなのか、フェミ仲間の推挙なのか……70年代のウーマンリブの闘志で、上野さんが私淑したってことは、お年が知れる。まさか腐女子……。いいよな。自分もこういう年のとりかたをしたいものだ。
2009.02.14
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『幸運の理髪師』長門サイチ マンガを読むのはお初の作家さん。でも水壬楓子さんの「桜姫」シリーズの挿絵していた人だよね。でもあれはSFっぽい作品だったので、こんなマンガ描くんだ~とちょっとびっくり。理髪師ものを読むのは榎田さん、烏城さんに続いて3本目。この2作は小説だけど。冴えない男子が、理髪師の魔法のはさみ裁きでイケメンに生まれ変わって、ゲーノーカイで大活躍。有名人になっても理髪師を忘れられず……って、なんか最近このパターンの話が旬なのかな。やたら多いよゲーノージン×一般人。まあ、たやすくいろいろ連想できて、萌えの火種がつきやすいというのもあるのかな。うーん、ちょっと子どもっぽいというかはっちゃけすぎというか、なかみねーなマンガだった。イケメンワンコ攻めだが、ワンコをワンコたらしめるために尻尾や耳をつけっぱなしにしたらいかんと思うのよ。わかりやすくしすぎだろって。おくゆかしくギャグな3頭身キャラでつかってこそ生きるマンガ表現だと思うのに(←きっとこういう考え方がすでに古い)。見守りキャラのじいちゃんず2人がなかなかおせっかいなエールを送っていて、いい味出していて楽しかった……って、じいさんに萌えてどうするよ!でもまあ楽しく読めたかな。1本異質なロックバンドものが入っていて、こちらは10年以上前のセンスだなあ。こういうロッカーはいまや希少種だろう。沖さんとか中川勝海を思い出しちゃった。線がのびのびしていて、王道なマンガ表現。崩れたコマとかもなくて描き慣れている印象。アシスト歴長いとか、意外とマンガキャリアは長い人なのかもしれない。でもお話普通だし、BL描いていくには、色っぽさが不足してるような気がするなあ。ちょっと前に読んだ井上佐藤の『子連れオオカミ』がなにがいいって、普通に男子を書いていても絵がえろいんだよね。目つきとか異様に。まあ、読者の好みはいろいろだろうけど、なにか突出した個性がないと、どんどん中高年齢化している腐女子はついてこないんだろう。なにしろ少子化だしな(笑)。およ、リンク貼ろうとしたら、楽天ブックスもコミコミも品切れだわ。売れてるのか……。
2009.02.13
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『蜜色パンケーキ』木下けい子スライド本棚のスライド部分の1枚が、なにかが引っかかって途中までしか開かなくなっていて、昨日やっと懐中電灯で照らして原因を探してみたら、この本がはさまっていた。なんてこった。そういえば、一時、木下さんにはまって、旧作を一気にそろえたことがあったので、その時の1冊だな。読んだら、どうやら未読みたいだったので。パティシェに恋したイケメン俳優。レストランに通いつめ、挙句の果てに居候としてパティシェのアパートに転がり込む。テレビもろくに見ないパティシェには彼の正体がわからず、それをいいことに俳優は一方的にアタック……って、なんかどこかで読んだことがあるような……。そうか今、バッグに入っている、読みかけの『天国が落ちてくる』と似ている? 一般人とゲーノージンという組み合わせなら数日前に読んだ語さんのマンガとも似ている。まあありがちな設定ということで。いや、いいんだけど。パティシェものも、よしながさんの「西洋骨董菓子店」以来、結構増えたなー。BLマンガだけでも3、4作は読んでいる。でもBLの場合、単に腐女子の好物(腐=フォモ、女子=ケーキ)をとりそろえてみましたってだけで、全然深みがなくて、やはりよしながさんの、ケーキ1つにもつくる過程の楽しさとか、解説ついているようなお話とは違って浅いものばっかりだった。昔は、いたいけな少女の「大人になったらなりたいもの」の上位にくるのがケーキ屋さんだったが、よもや男がケーキつくってる姿に妄想スイッチ入る大人になろうとは……。ああ、中身についてだった。面の割れているゲーノージンがこうも簡単に一般人(しかも男)に恋してしまうところがBLだなあ。しかもこの頃の木下さん、画面が白いし線も危うい。お話も浅いというか軽いというか、こう、なんでこんなに好きなんだという葛藤というか、わかってもらえないせつなさとかが描かれないので、せっかく造形は好みなのに、お話があまり印象に残らないなあ。手作りパンケーキで懐柔されちゃうのはルコちゃんと同じね。木下さん、カラーはわからないけど、モノクロは複数の線で描線とるのは手書きだよね。最近のはしっかり描かれていたけど、時期によって描線が荒れたり画面が白すぎたりすることがあって不安定なのが気になった。がんばれ!
2009.02.12
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コミックスを買って読めば謎は解けるとわかっているのに、オンエア中に見逃したコンマ5秒以下のテロップを確認したくて、「俗・さよなら絶望先生」のDVDを1巻から見始める。放映中も全部見ているはずなのに、ほとんど内容覚えていなかったので、初めて見るかのようで新鮮(笑)。相変わらず内容がなきに等しく、キャラと要素だけで見せる不思議アニメ。原作もこうだったけど(1巻だけ読んだ)。こういう遊び、私は大好きだけど、果たしてコアターゲットであろうアンダー20世代にも受け入れられるものなのか。最初見たとき、ナンセンスなペダンティックさを楽しんでいると思ったけど、ペダンティックというものは知識の蓄積の賜物だから、実は全然そうじゃなくて、ただ制作サイドが楽しんで作って遊んでいるようにも見える。でも面白い。このくだらなさ、この徒労感(特に声優さん)。テロップだけで見せる要素をグルーピングする際の定義とか、その要素自体がくだらなくてツボに嵌る。大昔、ゲバゲバ90分というナンセンスギャグ満載のテレビ番組があったけど、それに近いノリだな。わかる人だけ楽しんでくれ、という。あ、それよりもっと近いのはモンティ・パイソンかな。自分の周辺のオーバー35の男性は、なぜか全員「タモリ倶楽部」のファンなんだが、それに近いノリを感じる。くだらないことに命をかけられるバカバカしさ。ある意味、大人になってもオタク心を失わない潔さを楽しむ、みたいな。腐女子をおちょくる、コミケに参加するためにBL同人誌を書く女の子の話があるんだけど、カップリング違いであわてるとかって、ちょっと古い気がする。絶望先生自体にはBL要素は皆無なのに、超ミニのあおり画像とか引きこもりとか包帯娘とか、女の子キャラがすべて個別に厚いファンを形成していそうな造形なので、きっと腐女子はそういう「属性」に萌えている。相変わらず、ナンセンス日本文学が笑える。誰が考えてるんだろうな。あ、原作者か。
2009.02.11
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先週、銀座でベトナムランチをしていたのを忘れていた。仕事だったので写メは取れなかったけど、メルサの上に良く行ってた錦糸町のニャーベトナムがあった。いつの間に! しかもお値段もリーズナブルで10種類ぐらい出てくるプレートランチで満足。春巻きとチャーハン以外、あんまりベトナムっぽさが感じられないのがなんだが、マロニエゲートのベトナムアリスよりこっちのほうがいいな。昨日のランチはたいめいけんのオムライス。日本橋三越の新館地下にはお惣菜も買える小さなたいめいけんが入っていて、ふらっと一人で入れるから便利。なのに、なんか全然おいしくないのはなぜ? 不味くはないし素材もいいのに、感動がうすい。ソースはトマトソース、ケチャップ、アラビアータの3種から選べるので、野菜の入っているアラビアータにしてみたんだけど、なんだろう。卵の扱いがつまんないんだな。暮れにグリル満天星で食べたオムライスのほうが美味。カロリーは高そうだったけど。そのままひきつけられるようにマフィナリーズでマフィン買って、クロテッドクリームが家にあるのでフォートナムでスコーン。日曜の夜は久しぶりに白菜のとろとろスープ煮をたくさんつくったので、夕食はお食事マフィンと白菜スープ。スープ煮にウィンナー入っているから動物性たんぱく質もこれでオーケー。あ、今月の目標は食費の削減だ(笑)。こっちは先週のタイ料理屋での宴会。早々に酔っ払ったのでこれしか画像が残っていない。しかも、コーンが載ったのはなんの料理だったかも覚えていない……。
2009.02.10
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『堕ちゆく者の記録』秀香穂里注意:ネタバレ&辛口です。秀さん、私の中での評価が、真ん中がなくて天国と地獄だな。なんかチャレンジャーなところは認めるけど、こういう実験的な試みは同人誌でやってほしい。目の前の1つの事象を二つの視点で、双方の心理で描いているんだが、こんな形式、文学の世界じゃ使い古されているし、周辺環境やら人間関係があまり説明されないから、監禁に至る動機が不明だ。次第に説明されるとはいえ、それでも根拠が、理由が弱いし不透明。単に攻めの頭がおかしいとしか思えない。形式と構造はきっとなにかにインスパイヤされたんだろうけど、浅すぎる。監禁拘束陵辱ものは、そのことに意味があるならむしろ好物なんだが、これはだめだよね。なんで檻? なんで広尾の豪邸?なんで1カ月もNYに行っている設定で宿泊先も連絡先を誰にも教えない? 社会人なのに。少なくとも親や友人には本人から伝えるだろう。現代が舞台でこういう猟奇的な設定使うなら、メタ構造にしないと面白くない。今回、受けの気質や性格がわかるような描写がほとんどないから余計に意味がわからない。職業ものに妙味があると思っていたのに、秀さん、今回は設定に穴だらけだよ。デザイナーの仕事も、なんにも説明していないし。書かれてあった程度のことなら、子どもだってわかるよな。ちゃんと調べたんだろうか。デザイナーがデザイナーとだけ仕事しているわけないのになあ。なにしろ攻めは「私は子どもの頃から恵まれた人間で」とか自分で言っちゃうような奴で、書き手も攻めも頭悪そう。なにしろ、そんな風にすべてをもっていながら、出生の秘密、ただそれだけで世の中すべてに復讐しようとしている。こいつ、ただのアダルトチルドレンか、オレサマだからなんでもできるよ~んと思っている精神病んでるだけの男に見える。コインロッカーベイビーは30年ちかく前に村上龍が書いているぞ。今は金持ちだけど、昔はこんなにかわいそうだったから同情しろと? 記憶にもない「捨てられた」事実がトラウマなら、生まれることすら許されなかった命はどうなるんだろうな。人としての尊厳を奪うギリギリの極限状態に追い詰めていると書き手は思っているんだろうけど、団鬼六もクライヴ・パーカーも平気な自分には、こんなのはまだまだ生ぬるい。やってることも○クビクリップだのロー○ーだの首輪だの、目新しさがなかったし。なにしろトイレもない状況で、暑くて水も飲ませないんじゃ、脱水症状でせん妄起こすっての。全身機能不全になる前に脳がやられるんだぞ。それとも、日記を書かせる(笑)ことで、回避できるんだろうか?このテのBLにモラルなんて求めないけど、時間をかけて全身の身体機能に悪影響を及ぼすような監禁は、はっきり言って設定された期間より早く命にかかわると思う。攻めが以前にも同様のことを繰り返していて、死なない程度の引き際をわかっているなら別だけど、そうじゃなさそうだしな。途中で医者を呼んだりしているのも、攻めがいつでも元に戻れると思っている証左で、根性座ってなくてだめだった。そして今回、受けについては仕事の説明と「たすけてくれ」と現状を忌避するぐらいで、なんら葛藤がかかれない。そもそも二人の因縁が薄すぎて、攻めが受けにこだわる理由が理解できない。もう2時間損しちゃった気分だ。「他人同士」はあんなに面白かったのに、「3シェイク」は全然受けつけなくて、この作品もなかったことにしてほしい。こりゃだめでしょ。BLってこういうの商品化しちゃうんだ。秀さん、フェアレディ乗って飛ばしている場合じゃないよな。編集も、人気作家さんなら内容どうでもいいんだなあ。まあ売れたもん勝だけど。イラストはとても美しい。でもあんまり血が通っているようにみえない。
2009.02.10
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『超天国(ドヘブン)』語シスコしばらくマンガ描くのをやめていたらしい語さんの、復帰第一作になるのかな?相変わらずな画面みっしり感。絵も台詞も過剰で読むのに時間がかかるから、対費用効果を考えたら、ものすごくオトクだな(笑)。語さんの描く男子は、日々の自分の日常とはもっとも遠いところにいるストリート系というかグランジ(死語?)というか、まあそういうかっこいい系なだらしな男子なんだけど、今回はなんとアキバ系メタボ男子(眼鏡君)と超イケてるアイドル芸能人というミスマッチカップルだった。これがまた面白い。大型家電量販店勤務で同僚から「メタボ」と渾名されている冴えない攻くんは、趣味もアニメ、アニソン、フィギュアという典型的オタッキーで、友人たちもそんなのばっか。なんとなく懐かしの「電車男」くんを思い出したよ。なのにそんな平々凡々なメタボくんのアパートに、超アイドル(むろんワイルドストリート系)の17歳がヤられにくる。超ポジティブ襲い受け。こいつが信じられないほどジコチューでありえないほどわがまま。なぜメタボくんが気に入ったのかが不明だけど、ふりまわされながらも体の相性がバッチリなもんで、ずるずると関係が続いていく。受けのアイドルはいつもの語さんキャラだけど、攻めがオタクというのは新鮮。時折、使用前→使用後ってくらい見た目がラブリーになってるところがいい。へんに今風より、こういうくまさん系むっちり男子も、最近は許容範囲になってきたな、自分。巻末の中篇は、霊が見える坊主の息子と、憑依体質な高校生のお話。ジジイが出てくるのは、父親と二人暮しらしい語さんの実体験? なかなかかっこいいじいさまだ。これも語さんにしか描けないストーリーでよかった。この人の描く作品の濃厚さや常にハイテンションな感じは、本来自分の嗜好の対極にあるんだけど、嫌な感じはなくって、逆にその感性の違いに刺激を受ける。汗と体液でぐしょぐしょな画面とマシンガンのように繰り出されるモノローグや台詞。これだけ描き込んでマンガとして成立するというのは、これもひとつの才能だろう。それに同類項の作家さんがいない(笑)。時折、人体遠近法みたいな不思議なコマがあるのも語さんらしい。読み手を選ぶ作家さんだけど、やっぱりBLというジャンルでないと出会えなかった個性なので、貴重な存在ではある。
2009.02.09
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『宵闇の契り』和泉桂和泉さんのブサ受け王朝ファンタジーを続けて読む。こっちはなんちゃって中華風。「小説リンクス」で発表していた中華ファンタジーとリンクする作品らしいが、もちろん単独でも読める。和泉さんといい水壬さんといい、リンクス作家さんはどんどんリンク作が増えていく傾向にあるな。環境設定が同じだからラクっちゃあラクだしな。さて、こちらは遊郭もので、ちょっとショタなけなげ受け。みにくいアヒルの子男娼版。頭の数ページ読んだだけでストーリーがわかってしまう、いわゆるテンプレ王道ものだったけど、これはこれで安心して読めて楽しい。ちゃんと登場人物の心の動きがわかるから、展開に必然性が感じられるし、ラスト、展開が読めてもウルッと涙腺緩めさせるのは、作家さんの力技だ。和泉さん、本当に器用だな。ブサ受けだと思ったけど、成長したら遊郭一の美男妓になるって出来すぎだし、攻の用心棒の生い立ちがほとんど語られないのが不満だったけど、おとぎ話と思えば満足。切なさ、胸キュン度・えっち度は「貴公子の求婚」よりこっちのほうが圧倒的だったけど、個人的な好みはなんちゃって平安朝のほうかな。どっちも大人の男同士のほうが妄想の余地がある(笑)。
2009.02.08
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久々に仕事のストレスが大きくて弱っている。食欲ないうえに、口内炎と吹き出物が出ていてボロボロ。……よく考えたら、先週は飲み会が3日続いて、しかも1日目はタイ料理屋でかなりへべれけになるまで飲んで、翌日は唐辛子にただれた胃袋で懐かしの池林房で午前様になるまでくだ巻いて、金曜はさすがにもう飲めないと思いつつちゃんこ鍋を食べていた。普段は2~3人で外食するので自分の食べる量も飲む量も把握できるのに、珍しく人数の多い集まりばかりで、次々注文するものだから、食べる量も飲む量も途中でわからなくなる。それにしても、5年ぶりに足を運んだ池林房がガラガラだったので驚いた。時代なのか景気が悪いせいなのか。20代の頃は売れない役者の友人が多かったので、よく通っていた。当時から椎名誠さんが常連なことで有名な居酒屋だったし、演劇界の人たちが集まる場所として、いつ行ってもにぎわっていたのに。なにしろ12時過ぎないと席が空かないなんて時期もあった。なのにガラガラなんて……。ここんとこ、ちょっと疲れてるな。いや、かなり。ここで踏ん張らないと、この不景気に生き残っていけないのに、低下しきった仕事へのモチベーションはなかなか目を覚まさない。久しぶりに会う同業者たちとは、ホンネをどこまで話すべきかお互いに腹を探り合いながら、結局は他愛のない世間話に終始してしまう。勉強のため、と若手を連れてくるのはいいけど、未来ある彼らの前で業界のグチばっかり話してもいかんのだろうなあとかストッパーがかかるから、結局言いたいことを吐き出せずにストレスばかりがたまる。ただ浮かれた話をするためだけに召集されたのじゃないとわかっているはずなんだからさ、A氏(元上司)の配慮の至らなさにまたもや静かに怒っていた。この人は本当に場の空気が読めないのね。仕事ガタガタなので、自分のスキルが生かせる場であれば、今の分野にとどまることに固執しないと告げたら、みんな驚いていた。だってこの分野、やさしさがないとやっていけないけど、自分はやさしい人間ではないんだよ。もう無理だ。古巣に帰りたい。
2009.02.07
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『貴公子の求婚』和泉桂和泉さんは清澗寺シリーズしか読んでいないはずだ。多作な作家さんなので、膨大な数の作品が発行されているし、他にも何冊か手元にはあるけど、あのえろい父と3兄弟の話がすごすぎて、そこから先に進めない。あ、なんか吸血鬼ものを読んだことがあるかも。すでにうろ覚え。で、この本の前作に当たる「姫君の輿入れ」は、知らない人が表紙だけみたらタイトルそのまんまな平安絵巻のラブロマンスだよな~という雰囲気だったので、女装・花嫁萌え属性のない自分はあえて避けていた。でも、和泉さん最近、ブサ受けらしいという噂を耳にしたので、読んでみた。とりあえず女装も嫁入りもない話でよかった。あ、最終的には攻が嫁になるんだが。さて中身は、珍味へっ?この2ワードに尽きるな。この単語がツボにはまって楽しく読めた。そして予想に反してコメディだった。雰囲気のあるなんちゃって平安もので、単語はまったく現代語なのに微妙に混じる古語っぽい(文語っぽい?)会話が面白い。歴史モノは有職故実から言葉遣いに至るまで気になるタチなので、無論厳密には間違っているというか、ありえないのかもしれないけど、「わかりやすく面白く」を優先したらこうなるよね。和泉さん自身もあとがきで「つっこまないでね~」とか書いている。襲の色とか、相当調べて書いているのがわかるし、それでも詰め切れない部分は多いのだろうから、最初から「完ぺきには無理だよ~」とカミングアウトしてしまう謙虚さは愛しいよね。キャラ造形がしっかりしているし、お話が、先が読めるにもかかわらず会話のやりとりが面白いので、読んじゃうって感じだ。えー、時代は10世紀ぐらいだから、道長の前後くらいかなあ。このころ宮廷はすでに藤原家と臣籍降下した源氏の2大勢力にほぼ権力が集中していたはずだから、大友とか小野とか、奈良時代からの古い家系は落ちぶれていて、学問の家である小野家の扱いもあんなもんだろう。三蹟(三筆だったかも)の道風とか、小野小町も小野家出身だなとか、すぐ考えてしまうけど。でも、本が恋人な無粋で無骨で世渡り下手な貧乏貴族が、本意じゃないけど家の窮状を察して、お家再興のために財産のある姫君のところに忍んで行こうとして、間違ってニートなイケメン公達のとこに迷い込んで、いきなりガッチュン(笑)。この展開の早さ! 平安時代なのに。夜這いされたところを逆に襲った公達は、隠遁の身ながら地位も財産もあるがゆえに余裕たっぷりのパーフェクトジェントルマン。なのに悪食(笑)。磨いても光るかどうかわらない石ですらとりあえず食ってみて味を確認せずにはいられない。そして初食いの感想が「珍味じゃ」だった(爆)。環境がみやびなだけで、お話はまったくもって当世BLそのものなんだけど、章替わりの頭に古今集や当時の有名な和歌をもってきて、ちゃんとその内容とリンクするような話にしているところがいいよねえ。古今集、苦手だったけど、自分も知っている歌が4首はあった。後朝の歌だの方違えだの返歌だの、古式ゆかしい古代の因習がきちんと取り入れられているところも好きだった。どうせなら歌会合わせの様子も読みたかった。平安中期は知らないけど、末期の歌会合わせのすごさは結構好きなんだ。それにしても、こういうのは楽しくサラ~っと読めていいなあ。歴史オタクの食指をも刺激するし、お話は予定調和で安心だし、雅やかだし。前作も買っておこう。そして今はもう一冊のブサ受け読書中。こっちはなんちゃって中華風ファンタジー。それにしても和泉さんのなかでブサな子がマイブームなの?あ、そうだ。ノンブルが和数字横書きという掟破りだった。もうこういう約束事はどんどん水泡に帰すなあ。
2009.02.06
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『チャンネルはそのまま!』佐々木倫子なんか久しぶりの佐々木さん。綾辻さん原作のマンガは読んでいないので、「HEAVEN?」以来だ。相変わらず「スピリッツ」系でマイペースで描いているんだね。ちょっと安心。今度はニュースキャスターというか女子アナの話だった。しかも「バカ枠」採用。なんかノリとしては「おたんこナース」に近い。名前ももう覚えちゃったよ。それにしても「バカ枠」採用って……景気がいい時期は、大化けを期待して、これぐらい余裕持って社員採用してたんだろうか。うらやましい。なんか、なんの努力もせず、300年に1人ぐらい出てくる天才をひたすら待っているイタリアのようだ。久しぶりの佐々木さんだったが、頭のてっぺんからつま先まで、きっちり手抜きせずに描く人だなあ。バリバリ理系の獣医学部でいつもピンクハウス着ていた菱沼聖子ぐらいの強烈キャラがいないのが残念だが、佐々木さんのマンガ読んでいると、描かれた当時の流行がしっかりわかるよね。でも今どきの女子アナは、もっと大胆なファッションすると思うけど。「おたんこナース」で、きっちり商業主義視点で取材するようになってから、佐々木さんのマンガは写真トレースしたみたいな造形ばかりになって、絵はつまらなくなったと思うのよ。なにしろ「動物のお医者さん」信奉者だったから。でも、「一生懸命描いてます」感は十分伝わってくるし、時折大笑いできたから、満足。いや、もうちょっと価格安くてもいいと思うけど。でもローカル局ですら、東京のキー局主催のセミナー受けているような中央出身者が応募するのね。そんなにテレビ局が魅力なのか、報道の仕事が好きなのか、女子アナになりたいのか……。みんなもともとお利口さんで、努力もするような人たちばかりだから、天然で強運だけが味方している雪丸ちゃんのこれからが心配だ。しかしバカはバカなりに頑張っているのであって、周囲の秀才たちが、そんな雪丸を見直したり、参考にしたりするのは、間違っていると思うぞ。なにかに気づかされることはあってもいいけど。テレビの人間は平気で紙媒体の企画をパクるから、長らく信用ならんと思っていたけど、この本読むと、紙媒体の仕事より遥にマルチ脳が要求されるようだな。時間との競争だし。報道かあ……肉食でないとやっていけそうにない職場だ。かけだしの頃、テレビ誌1年やっていたので、キー局すべてよく行っていたが、どうにもなじめない業界だったことよ(遠い目)。
2009.02.05
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今週、バッグには読みかけの本が4冊入っているのに、どれも全然読み終わらない。ランチタイムがまともにとれないこともあるし、なんか仕事で煮詰まってくると、本に気をそらすことができないよ~。今日もめちゃくちゃやなことあったしな。もうやだ。年度変わりが近くて、仕事の区切りもあって、あちこちに挨拶周りをしている最中。ところが、筆者の多くが大学の先生なので、この時期全然アポが取れない。入試に試験に卒業に入学と大学行事が軒並みで、講師から教授に至るまで忙しいらしい。今日連絡した3人のうち、一人は「3月になれば……」、もう一人は「23日の週なら」、やっと一人だけ急遽、木曜にアポが取れた。しかし遠い……。うんにゃ行かねばなるまい。会社近くのコンビニはオフィス街なのであまり目立たないが、今日御茶ノ水のコンビニ入ったら、受験応援菓子がエンド陳列されていた。お茶の水は大学も多いが、予備校も多いのだったな。「キットカット→きっと勝つ」ぐらいの連想はしていたが、無理やりなネーミングの期間限定受験菓子に笑った!たとえば、カ~ル → ウカ~ルTOPPO → TOPPAハイレモン → ハイレルモンなんだこれ。おやじギャグなのか? それにしても、ロールパンでつくった恵方巻きも見たし、デパチカはすでにバレンタイン一色だし、どこもかしこもイベントにひっかけてモノを売ろうとしているんだな。でもさ、不況になるとイベント菓子こそそぎ落とせる嗜好品の筆頭だから、パッケージ変えて生産ラインいじってまで限定つくって、その対費用効果を考えると、どこもたいへんだろうなあと思う。義理チョコ需要も激減しているらしい。でも、今の受験生は幸せだねえ。私の頃は(大昔すぎて思い出せない)ゲン担ぎの食べ物は文字通り、トンカツぐらいしかなかったぞ。
2009.02.04
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時間なしネタなしなので、保存画像から。うちの子じゃないんだが、こないだ仕事で山梨行ったら、そこにいたお犬様。高齢者施設なので、ほぼアイドル状態でおやつもらいまくりでメタボってた。なんの訓練もしていないけど、ちゃんとアニマルセラピー(動物介在療法)になってる!子どもの頃実家で飼っていたワンコは外飼いだったし柴だったので、ふわふわというわけにはいかなかったが、こういう室内飼いの子はふわふわだった。お髭を短く切られていたけど、猫はNGだがわんこはいいのか?
2009.02.03
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『王子が愛したスパイ』高井戸あけみおおお~懐かしの「ルームメイト」シリーズ! 高井戸さんの描く低血圧低体温ツンデレ受けが大好きなので、久しぶりに大人になった彼らを堪能する。いいなあいいなあ。なんかいつもよりユーモラス度・ギャグ度が高くて。相変わらず犬山くんがひっかき回して、相方の三木くんはニコリともせずうまくかわしながら付き合っているという。寮長思ったとおり理系大を出て、某企業に研究職として就職したらしいし、犬山くんは、いつのまにかゲームで儲けて悠々自適で道楽で探偵事務所などをやっている。ますます現実離れしてきて、これはこれでよいわ。下級生カップルはやっぱりパシリでいいように使われていたし。寮長もとい三木くんに忍び寄る魔の手から彼を守るために一芝居打つぐらいはいいよ。でもまさかアラブの王様まで出てくると、あらら高井戸さん、こんな笑える設定描く人だっけ?とちょっとびっくり。いやいやとても面白かったんだが。むしろこの路線でもっとやってほしいんだが。どんなにありえないシチュエーションでも、寮長の無表情無関心ツンデレが変わることがない限り、このシリーズにはついていきますとも!冒頭の前後編に出てきた、ゲーム会社のクソ社長がツボった。高井戸さんの描く汚れたオヤジというのも読んでみたい。そうえいば高井戸さんも、最初からBLの人ではないという点では国枝さんや今さんらと同じだし、80年代にはすでに単行本が出てきたキャリアから見てもおそらく同年代だろう。安全パイで安定株。でも加齢臭がないし、本当に絵が変わらない。出てくるキャラはほとんどパターン化しているけど、ある意味誰にも描けないステロタイプだ。なんつうか無理して今時のBLに迎合しようとしていないところがいい。これは貴重。爆発的に人気が出るタイプの人ではないけれど、新作が出るのを楽しみにしているファンは多そうだ。今回、驚くほど西炯子さんと似ている扉絵が一枚あって、そうか線の省略の仕方とか、書き込みの少ない造形とかが似ているんだなと初めて気がついた。それより……とっくにポチって買ったの忘れて本屋でも買ってしまって、気がついたら2冊あるよ(涙)。どんだけ高井戸さん好きなんだよ自分。
2009.02.02
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『エリザベス ゴールデン・エイジ』『オスカーとルシンダ』を観た時も思ったけど、ケイト・ブランシェットって、アジア人からもっとも遠い造形の白人の顔だな。ラテン系でもゲール系でもない、「昔の少女マンガに出てくる白人」の顔。見事にわれわれと共通点がない。ガリガリに痩せているから、顔からして骨格がよくわかる。鎖骨がきれいだ。皮膚が薄い感じがアジア人からするといわゆる「老け顔」なんだが、このテの美女がまた、欧米では崇拝されるんだよなあ。さて、とっても真面目につくった映画で、前作の若い頃の「エリザベス」の時もそうだったが(こっちは映画館で観た)途中で寝ちゃったよ。この時代の英国史が多少はわかる自分が観ても眠くなる話だったが、ラストの無敵艦隊を破る戦闘シーンは見事。どこまでCGなのかわからないけど、ディズニーの海賊映画よりはずっとよかった。「コルセーア」の挿絵描いているレーターさんにも是非みてほしいよ。えーっと、側近の人物で、映画中に出てくる人と、自分の知っている実在の側近が一致しない。スペイン軍と戦っていたのはフランシス・ドレークのはずだが、ラスト近くで危篤状態の腹心に「フランシス」と呼びかけていたのは、フランシス・ウォルシンガム卿だよね。ドレークは、ずっと艦隊司令官かと思っていたら、副司令官だった。この時、サー・ウォルター・ローリーも艦に乗って一緒に戦っていたのは本当なのか?彼の詩には大学時代苦しめられた。忘れんぞ。チューダー朝史をやりたかったが、古英語が難しくて全然資料読めなくて挫折したのはあんたのせいだよローリー卿。さて、アルマダ海戦の頃、女王はすでに50歳くらいだよね。エセックス卿やらレスター卿やら、愛人は多かったはずだけど、ウォルター卿が新大陸から帰って女王に謁見した頃、まだ彼女には男性をひきつけるフェロモンがあったのだろうか。あ、でもエセックス卿の息子ともなんか会ったらしいし、寝室では奔放だったのかも。史実としてのスコットランド女王メアリーの斬首刑のシーンとか、女王がローリー卿の子を身籠った侍女に嫉妬するシーンとか、時折感情が激昂するシーンもあるけど、全体としては美術さんの仕事を褒め称える映画だな。まるきりホルバインやファン・アイクの作品を見ているようだった。女王のヅラの下がべりショートなのには驚いたが。あと、スペイン王家の一族(フェリペ5世かな?)が、肖像画で知っているフェリペの顔とそっくりで笑った。なんかそんなとこばかり気になる映画。こういう作品は、私みたいな歴史オタク以外の日本人には受けないだろうなあ。なにしろ大筋を貫いているのは宗教だし。あ、そういやヘレン・ミレンが女王を演じたBBCのドラマがあったな。そっちも観てみよう。
2009.02.01
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自分の誕生日も忘れているような人間なので、人の誕生日を祝うことなど自発的にはやらないのに、丸5年一緒に仕事をしたアートディレクターさんとのタッグが今回で終了なので、24日が誕生日だというYさんをねぎらうため、5日遅れだけどプチサプライズを仕込んでおいて某ダイニングバーへ。いやね、誕生日を祝う席には誘われれば喜んで出席するが、生まれた日がめでたくて祝うというのは、赤ん坊がなんとか無事に育つことを祝う10歳ぐらいまでだと思うんだよね。あとは十分長生きした80歳以降とか。いい大人がやたら誕生日だ結婚記念日だと騒ぐのは、記念日で人との縁をつないでおきたがる米国文化の悪しき影響だろうか。まあ豊かさと平和の象徴ではある。さて、ここは水族館の中かと思わせる巨大水槽が売り。フロアは暗くて、ライトアップされた水槽が幻想的に浮かびあがるしかけ。さかなくんなら狂喜乱舞!リゾート地行くとこういうところは多いけど、青山だからなあ。ボックスシートやら、水槽側に向けられた椅子やら半個室やらで、ほとんど客同士の素性がわからない仕掛けがあちこちにあって不倫にぴったりなんだが、女子が好きな「野菜たっぷり・少しずつ品数いっぱい」を出してくれる店でもある。カップルないし女子グループ向けなのに、なぜか男性グループも多いのが謎だ。男2人だったらあらぬ妄想にスイッチが入るじゃないか!この日はデザートをバースデーケーキに代えてもらって7品が出てくるコース。盛り付けも味付けもお値段以上のパフォーマンス。暗いので画像がおいしそうじゃないのが残念。サラダにも魚と肉の料理にも、根菜がたっぷり添えられていてうまし。でも次にケーキが出てくると思うとパスタは無理だった。延々5時間業界話。二人ともいまの業界からITに行きたくてうずうずしていることがわかった(笑)。誰か使って~! 真鯛とカブのカルパッチョ ナンプラードレッシングカリフラワーのポタージュ(画像なし)冬野菜と国産豚のツナ見立てサラダ チーズドレッシング(溶けた熱々のチーズをかける) 鰤と大根のコンフィ 本わさびの香り → これが一番おいしかった仔牛スネ肉のトマト煮込み 温野菜とじゃが芋のピューレ 鱈と冬葱・白菜の煮込みのペンネ 軽いクリームソースサプライズのメッセージ入りロールケーキ仔牛もペンネのソースも、見た目と違って重くなくて素材の味が前に出ている。これだけ品数あると、このぐらい軽くないと食べられないということか。器や盛り付けに凝っていると、クロスのないテーブルでも許せる気がする。まあ、カジュアルダイニングだから、そもそもマナーを問われる店ではないが。お酒はYちゃんは飲めないのでミモザを、私は仔牛に合わせてメルローのボトルを頼んだけど、ちょっと失敗。
2009.02.01
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