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コミック全巻セットを衝動買い&週末を使って爆読しました。少年漫画感想『テニスの王子様』(全42巻・週刊少年ジャンプ・1999-2008年)名門・青春学園中等部のテニス部に入学して来たのは、アメリカJr.大会4連続優勝の天才少年・越前リョーマ。小さな身体から繰り出される超絶技巧…スーパー上から目線で生意気な口をききながら、リョーマの日本中学テニス界での快進撃が始まる。9月に初のCG映像の劇場版が公開されるということで、予告(→こちら)を何気なしに観てみたら…なんか…なんかっっ!よく分からないけど、大勢で歌って踊ってて、お祭り感があって、すごく楽しそう!コロナ禍で、久しく見ていなかったようなこの感じ!イイ!楽しい!そして、桜乃ちゃんがまさかのサードクレジット表示!え、桜乃ちゃんがガッツリ出るなら、観に行っちゃおうかな!でも、踊ってる他校の子たち、全く分からないな。テニプリ本編、実は旧作の十何巻かまでしか、読んだことないからな。よし、真面目に読んでみよう!といういきさつなのですが…。テニプリ…こと、『テニスの王子様』については、ブログの初期初期でも記事を書いてた…こともあるかもしれませんが、私たちは、漫画の連載開始時、限りなく主役のリョーマ君に近い年齢だったという、「超・ど真ん中世代」の作品です。連載開始~アニメ化くらいまでの間は、友達にコミックを貸してもらって、読んでいました。面白い作品だとは思っていましたが、小学生の頃より慣れ親しんだ「SLAMDUNK」に比べ、スポーツ漫画としては描写が物足りないと感じた点や、桜乃ちゃん等、登場が楽しみだった可愛い女の子たちが、フェードアウトしてしまった点、同時期にアニメが開始した「ヒカルの碁」の方のコミックを揃え、のめり込んだこともあり、ハマることはなかったな、という作品でした。ただ、「自分たち向けのコンテンツ」だとは認識していませんでしたが、二十年以上経っても、こうして漫画の連載も続き、大きなメディア展開も継続されているということで、本当にすごい作品だな、と思っています。特に、作者の許斐先生の徹底したファンサービス精神も合いまった、見たことのなかったような多種多様なメディアミックス展開に関しては、(詳しいわけではないですが)私の意識化では「テニプリが走りだな」と思っているものが多々あります。何十人(何百人?)という裾野の広いキャラクター達のキャラソンCD発売や、2.5次元舞台・ミュージカルというジャンルの確立、何より、大勢のイケメンや美少女が並び、お気に入りの子を選び、「推す」、集団アイドル的な作品パッケージ展開。あとは、自ら「王子様」「プリンス」と名乗る…たいへん潔く、訴求対象に伝わりやすいパッケージタイトル。今でこそ当たり前に思うようなものも、この作品が開拓して来た道じゃないかなぁ、と思っています。(いや、本当に「テニスの王子様」って最初に聞いた時、「なんだそりゃ!」って思いましたもん。「少年漫画において、自分でそこまでえげつなく名乗るのか、裸の王様みたいだな」とすら思いましたもん。当時ではそれくらい他にない、大胆なタイトルでした。)ここ20年における日本エンタメ界に与えた影響、生み出した文化は、数知れず…偉大なパッケージですよね。本当に。メディア展開のすべてに手を出す気はありませんが、とにかく漫画本編をきちんと真面目に読んでみよう、と思いまして、すっごく真面目に読みました。改めて、「こんな作品だったんだな」と感動する部分がたくさんありましたので、取り留めなく書き記していきたいと思います。*以下、最終巻までのネタバレを含む感想です。未読の方はお気をつけください。*◆「漫画」がめちゃくちゃ上手い発行部数何千万部のレジェンド作家様の作品に、今更何言ってんだ、って感じですが、「こんなに『漫画』が上手い漫画だったのか!」が、今回一番驚いた部分でした。単純に、情報が一発で入ってきて、読みやすい。一コマ一コマの構図取りが練ってあることが分かる。絵にもパワーがあり、伝えたいインパクトが伝わってくる。いちいちページをめくったところに、思わず「わっ」と言わせる、漫画特有の仕掛けがある。パラパラめくるだけで、すごく面白いんですよ。「魅せる」力のなんてある漫画作品なんだ、と思いました。本当に、今更何言ってんだ、ですが。◆青春学園レギュラー陣がそれぞれ読み応えがある他校のキャラクターたちも含めて、キャラクター個人、各校毎にそれぞれのファンがついている作品、という認識だったので、話が進むにつれて、他校の描写が増えてくるのかな?と思っていましたが、そうでもなくて。基本的には、青春学園の主観で、地方大会・都大会・関東大会・全国大会をずっと戦い抜く物語であり、(主役のリョーマ君を立てることを前提として、)ほとんどずーーっと、青学のレギュラー陣が描かれていました。手塚・大石・不二・乾・菊丸・河村・桃城・海堂・越前 の9キャラクターですね。この9名に関しては、42巻を駆け抜けて、一人一人成長や変化があり、本当に読み応え・満足感がありました。あぁ、こんなに青学に寄った作品だったんだな、こんなにココが読み応えがある作品だったんだな、と思いました。(もちろん旧作のみの話であり、『新テニスの王子様』では、この辺は変わって来てるんだとは思います。)各キャラクターについては、後ほど触れていきたいと思います。◆「王子様」の話なのか、「王子様たち」の話なのか今回読み直して、改めて確認しておきたかった部分です。私は、メディアミックス展開がまだないような漫画初期から触りだけ読んでいて、この作品は、「リョーマくんの『ドヤーーッッ』を魅せる作品だ」、と認識していました。超英才教育を施された天才テニスプレイヤーのサラブレットの、なんか細胞のつくりから違う感じ…リョーマくんというキャラクターの本質は、実に少年漫画的な、テニスにストイックな「サムライ」なんですけど、周囲から観たその存在感は何かと言ったら、生まれから違う「王子」というか。数多のテニスプレイヤーたちを魅力的に登場させながらも、それらを全員引き立て役・囃し立て役にしてしまうリョーマくんの特別感を、いかに描写するか、それがこの作品の売りであり、描くべきものだと思っています。ですので、上述してきた話で少し触れているようなメディアミックス展開…「王子様たちの中から、推しを見つける」という乙女ゲーム的な楽しみの提供・パッケージ感に関しては、この作品の抱える「ダブルスタンダード」だな、と思っています。メディアミックス展開に関しては、企画主体が別に存在するわけで、もちろん他作品においても同様に「原作と製作意図が異なる」「バランスが異なる」のは普通のことなのですが、この「テニプリ」という作品におけるそこのギャップは、非常に顕著だな、と感じています。漫画作品というのは、「物語」なので。受け取り方は読者によって千差万別になる、のは分かっているのですが、でも「軸がきちんとある作品」であれば、基本的に「提示できるもの」は一つだけだと思います。全42巻を駆け抜けて…しっかりと、はっきりと認識できたのは、「漫画原作は、『越前リョーマ』という『テニスの王子様』を描く作品だ」ということでした。そうだよね…!やっぱり、そういう作品だよねっ…!もちろん、中盤になってくると、他キャラクターの試合が長く描写されたりはしますが、ただ物語としては、ほとんどの対戦における花形試合をリョーマくんがかっさらうという作りで、一切ぶれることなく、「王子様」に花を持たせるお約束展開でした。絶対的な安心感・信頼感を持って読み進められました。◆女の子キャラクターの描写について本記事冒頭で、「桜乃ちゃんが出るなら、映画見ようかな!」と思った、と書きました。「テニプリ」というと、男キャラクターだらけの作品という印象が強いですが、漫画原作初期では、桜乃ちゃんをはじめ、女の子のキャラクターというのは、複数人、結構印象的に登場していました。テレビアニメが始まり、10巻台に入ってくると、先ほど書いたようなメディアミックス展開も加速していき、まぁ…作者の許斐先生が、ファンに気を使った…という言い方でいいのか分かりませんが、女の子キャラクターの登場自体が極端に減ってしまい、私としては残念に思っていました。もともと許斐先生は、女の子キャラクターを大事に描ける作家様だと思っています。それぞれの個性を活かしたビジュアルで、可愛らしく描写するのが非常に上手ですし、また、さり気なくベターでキュンとくるシーン・エピソード作りも、ジャンプ作品では他にあまり見ないくらい、上手い作家様です。はっきり言って、やろうと思えば、サンデーラブコメ並み…コナン並みのラブコメ度合いで話を回そうと思っても、全然出来る作家様だと思います。私としては、「ちょっと勿体ないな…」と感じる部分だったりするのですが、まぁ…これは難しいところだな、と。あえて、たくさん女の子を出して、たくさんカップル作って…なんてことは、もちろんやる必要はないと思います。ただ、この作品の「ダブルスタンダード」のうち、漫画原作軸…「リョーマ君」に集約する物語として、桜乃ちゃんだけは!ここだけは、当初仕掛けた通りに、こだわってちゃんと描き切ろうとしてるのかな、と。桜乃ちゃんというキャラクターは、第一話の冒頭から思いっきり定義されていますが、リョーマくんを、「王子様」にするキャラクターです。「お姫様」居てこその「王子様」だろ!という、ものすごく単純な考え方だと思います。単純なんですけど、この娘を助けたり、守ったり…という描写、単純に、ものすっっごく「王子」感出るんですよ。ダブルスタンダードが喧嘩してしまう部分なので、「テニプリ」というパッケージ上、気を使う部分だろうな、とは思うのですが…ただ、やはり描くべきものとして、こうして桜乃ちゃんを大々的に魅せてくるバランスは、漫画原作を基軸に捉えている私のような読者としては、非常にしっくり来ます。だって…第一話冒頭から…最初から、描く気満々で仕掛けてあったし。ビジュアルも、「王子」・「姫」で対比させて、どんどん大人っぽくしていく予定だっただろうし。◆テニス→謎の魔術合戦化最初はテニスをちゃんとやっていましたが、だんだんテニスではないものになっていく…というのは、有名でしたので知っていました。私は十数巻までしかしっかり読んだことがなかったので、今回初めて、そのインフレーションっぷりをまじまじと体感したわけですが、まぁ・・・噂に違わず、まぁ・・・いろいろ凄かったです。十巻後半台の、最初の氷帝戦のあたりで、若干「ん??」と思うような技が出始め…二十巻台に入ると、分身したり、身体が光ったりしてスーパーサイヤ人みたいになったり…三十巻台の全国大会に入ってくると、テニスの話というか、オーラの使い方の話をずっとしていましたし、選手が客席まで吹っ飛び始め、血みどろ・吐血が当たり前な空気感に。二十巻台以降は、キメ技シーンで噴き出すことが多々ありましたし、正直最後の方は、何を読んでいるのかよく分からなくなったりもしました。…が、もともとインフレーションしていくのを知っており、心の準備ができていたのもありますが、案外、違和感なく読めたな、というのが素直な感想です。基本的に私は、この作品はテニスを魅せる作品というより、「リョーマくんの『ドヤーッッ』を魅せる作品」だという認識だったので、テニス離れ・人間離れしていっても、『ドヤーッッ』が描けていれば、作品として筋が通っていると感じるいうか。終いには「相手の五感を奪う」という完全にただの魔術めいた応酬が繰り広げられますが、これも、その中でテニスを楽しみ始めるリョーマくんを描くためのものですので、不自然だろうが、トンチキだろうが、何のための設定なのかがぶれなければ、(あくまで私は、ですが)素直に読めるもんだな、と思いました。…「新~」の方に入っても、インフラは加速・悪化の一途を辿るようですので、どこまでついていけるか、許容できるかは分かりませんが…。◆各キャラクターについて・越前リョーマ(青春学園中等部1年)絶対的主人公。ここまでも書いて来ましたが、やはり「テニスの王子様」とはこの子を指している、と認識して私は読み進めました。最初読んだときは、まんま「SLAMDUNK」の流川楓、という印象だったのですが、ちゃんと読むと、この子はこの子としてきちんと確立しているなぁ、と思います。周囲の年上達に可愛がられ慣れてる&持ち上げられ慣れてる、誰に言わせても「天才」ということで、ひたすら「王子様」ですね。あまりにも生意気な口をききますし、「唯我独尊」タイプではありますが、「暴君」ではない…ちゃんと周囲のキャラクターたちを大事に&尊敬できる、魅力的なキャラクターだと思います。先輩たちの試合のピンチの場面で、焚きつけるようなセリフをバシッ言い放つシーンが複数回ありましたが、それぞれのシーンがインパクトがあって、すごく好きでした。あまりに「王子」的な立ち位置からの、この子しか言えないセリフばかりでしたので。・桃城武(青春学園中等部2年)今回読んで、「こんなに読み応えのあるキャラクターだったんだ」と感心したキャラクターその1です。レギュラー陣の中で、リョーマくんと一番仲が良いようで、自然と出番の多いキャラクターでした。熱血漢の直情タイプ…に一見みえるけど、案外くえない「青学いちのくせ者」。「周りが見えなくなる」良さと「周りをよく見る」良さとを、よくよく使い分けているというか。もともと、こういったキャラクターとして描く予定だったのか分からないのですが、なかなか他では見ない、「実際にこういう人居そう」なリアリティもあり、なんか「怖い」キャラクターだな、と思って読みました。・海堂薫(青春学園中等部2年)得意技「スネイク」と、粘って粘って粘っていくスタイルを貫くキャラクターでした。上からも下からも、かなりとっつきにくい、絡みにくいキャラクターだな、と思っていましたが、試合では、シングルス枠が埋まってしまっているため、ダブルスでの出場が多く、思ったより協調性のあるキャラクターだったんだな、と思いました。・手塚国光(青春学園中等部3年・部長)青学テニス部内において、絶対的王者として君臨する部長。リョーマくんのことは、天才同士でしか分かり合えない次元でよく把握できているのか、扱い方が非常に上手だな、と思って観ました。カッコいいんですが…絶対「中学3年生」は嘘だと思います。・大石秀一郎(青春学園中等部3年・副部長)「こんなに読み応えのあるキャラクターだったんだ」と感心したキャラクターその2です。超天才や自分勝手なキャラクターがとっちらかる青学テニス部を一手に世話する優しく安定感のある副部長。青学テニス部が、なんとなく上手くまとまった、イイ感じのチームに見えるのは、ほぼこのキャラクターの腐心によるものだと思って読みました。このキャラクターの働きっぷりは、もっと評価されるべきだと思います。今回、まじまじと「テニプリ」を読んで、一番憧れるキャラクターは誰か?と言われたら、私的には間違いなく、この大石くんでした。プレイヤーとしては、ダブルスを得意としていますが、派手さはないですですが…いや、このキャラクターは凄いですよ。なんやかんや、青学レギュラー陣が、大石くんに頭が上がらない描写に説得力がありました。・不二周助(青春学園中等部3年)「こんなに読み応えのあるキャラクターだったんだ」と感心したキャラクターその3。名実ともに、部内「No.2」の天才プレイヤー。リョーマくんが、はっきりと「バケモノ」だと明言したのは、青学内では手塚くんと、この不二くんの2人だけでした。このキャラクターは、とにかく全国大会セミファイナル・四天宝寺戦がとても印象深かったです。グイグイこのキャラクターの本質…というか、内の部分に踏み込んでいくような戦いだったので、見応えがすごくあって、「ここまでしっかり描くのか」と驚きました。・菊丸英二(青春学園中等部3年)アクロバティックプレイを得意とする、基本的にはダブルスプレイヤー。アクロバティックというか、もはや忍者のようになっていまして、分身とかしだして、更に分身しながら一人ダブルスとかやり始めて、やる気になればNARUTOに登場できるんじゃないかこの子、と思いながら読みました。最初、この子が分身したのが21巻とかなんですが、あまりにインパクトがあって、ジャンプ掲載当時、学校で噂になっていたのを覚えています。飄々としたキャラクターですが、「兄2人、姉2人の5人兄弟の末っ子」という設定が巻中のどこかに書かれていて、なるほど…!とすごくしっくり来ました。他のキャラクターもそうなのですが、家族構成までしっかり見えてくる、説得力があるキャラクター描写がさらっとなされていて、凄いな、と思っています。・乾貞治(青春学園中等部3年)長身のデータ大好き・イロモノキャラクターですが、大石くんが部の運営的なマネジメント方面を司っているとしたら、構成部員各々の、トレーニング等の技能的・身体能力的なマネジメント方面を見ていたのがこの乾くんであり、いちプレイヤーの域を超えた活躍を見せた、超有能キャラクターです。中学の部活動…ですので、普通と言えば普通なのかもですが、青春学園中等部のテニス部、全国区で有名な名門校であるにも関わらず、まともに大人の指導者をつけていないので。(竜崎先生もテニスの球出し等はやっていましたが、基本的にはただの顧問ですので…。)乾くんの存在は大きかったと思います。・河村隆(青春学園中等部3年)ラケットを握ると、人格豹変…以外にあまり印象がなかったのですが、パワー勝負には常に駆り出され、いつも大けがを負いながらの血みどろ戦を繰り広げてくれた人身御供…いえ、流石に37巻の四天王寺戦で、はるかかなたの客席上段へ吹っ飛ばされた時はどうしようかと思いました。他の選手の試合と絵面が大きく異なり、作品として色はつくのですが…いえ、身体に気を付けたテニスをしてね…。・越前南次郎世界ランク1位に手をかけかけていた、元伝説のテニスプレイヤー。リョーマくんの父親。ひたすら最強キャラということで、さほど多くない登場シーンが、どれも印象的に描かれており、存在感がありました。「まだまだだな」とか言いながら、息子の才能を誰よりも信じ切っており、期待しまくっている節があるので、とりあえず…リョーマくんが素直にテニスを頑張ってくれる子でよかったね、というか…最終話付近、唐突な山籠もり修行の敢行で、若干息子を殺しかけたことについては、もうちょっとしっかり反省してもいいかな、と思います。・竜崎桜乃大事にされて欲しいです!!!・不動峰中学校(東京)流石、初期をしっかり読んでいただけあって、この学校の登場人物は非常によく覚えていました。神尾・伊武くんの2人が、キャラが立っててお気に入りです。・聖ルドルフ学院中学校(東京)こちらも、しっかり読んでる時期でしたので、覚えてる…部分もありました。不二(弟)のブラコンっぷりが印象的でした。・山吹中学校(東京)対亜久津くんの試合…ここまではかなりしっかり読んでいたので、覚えてました。・氷帝学園中等部(東京)これが、かの有名な「跡部景吾」か…!と。テニプリをしっかり読んでいなかった私ですら、流石になんとなく名前を知っている人気キャラです。(ちょっと前に、単独CMとかなんとか言ってたような…。)10巻台の、最初の青学との対戦描写を観るだに、他の学校と比べて、これほどのけた違いな人気を得る理由がいまいち分からなかったのですが、関東大会初戦で消えたはずのこの学校が、なぜか全国大会に出場し、大々的に青学と再び対戦する展開になったのは、ファンの熱心な応援の賜物なんだろうな、と思って読みました。・六角中学校(千葉)幼少期よりオジイにテニスを教わって育った一団で形成される、仲良しチーム。アイドル的なキャラクターの不在?からか、地味めな扱いになっている感がありましたが、私的には、とても好きなチームでした。・立海大附属中学校(神奈川)絶対的覇者。「SKAMDUNK」で言うところの山王工業。真田くんと幸村くんが、最初同じ人かと思っていろいろ混乱しました。・比嘉中学校(沖縄)構成員、全員忍者。あまりいい描かれ方ではなかったので、ちょっと可哀想でしたね。・四天宝寺中学校(大阪)強烈キャラのオンパレード。青学との各対戦も、かなりぶっ飛んでて、見応えがありました。金太郎くんは、「新ー」の方でもガッツリ描かれるのかな?楽しみです。…とりあえず、爆読直後に思ったことは全部書けたかな?超真面目に読みました!!!めちゃくちゃ面白かったです!!!20年以上続く作品ということで、メディアミックスが多岐に渡り、また、それを受けてもありますが、作品を支える熱心なファンの求める作品像も多岐にわたる中で、作品自体をどう位置付けていくか…長期連載になっている漫画作品を追いかけている身としても、非常に勉強・参考になる部分があるなぁ、と思います。さて、次は「新テニスの王子様」ですね。ちゃんと読んでいきたいと思います。9月公開の劇場版は、基本的には観に行く気満々なんですが、コロナの状況等もありますので、無理はせず…鑑賞できる機会で、鑑賞していきたいな、と思っています。by姉
2021.08.04
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超簡単本誌感想参ります~。暁のヨナ 第211話「これが性分」*以下単行本37巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・「貴女に戦闘や戦略を期待している訳ではありません貴女と四龍が戦場に立てば兵の士気は保たれます」byげっそりケイシュクケイシュクさん、突然こんな提案をし始めた理由を説明します。本当に戦の指揮をとって欲しい訳ではなく、とりあえず「(スウォン様に何かあったら)お飾りでも良いから王族の威厳保ってくれ!!」という事らしい。・・・まぁこんな権限与えちゃったら、絶対どさくさ紛れで好き勝手やられる気がしますけどね;追い込まれてるなぁ;・「ただしいつぞやの御披露目会みたいに王とヨナちゃんの結婚式始める演出なら僕は参列しないよ」byジェハ兄さん 「俺は絶対に嫌だ」byシンア君「ほらぁ!シンアが絶対に嫌だと言っておるぞ!!シンアが絶対嫌だと言ったらな 怖いぞ!!」byキジャ兄さん龍達は「ヨナ姫が担ぎ出される」のはまぁ良いとして、「ヨナ姫がスウォンのそばに置かれる」事にとても嫌悪感を抱いている様子・・・ケイシュクには前科がありますしね;;ー何より、皆はヨナちゃんの気持ちを分かってますからね!シンア君が一番断固拒否姿勢だったのが面白かったし、嬉しかったです。本質が分かってるシンア君!さすがです!めったに主張しない人が「絶対」と言い出すと、一番頑なだし・・・とにかく強力なんですよね。・「わかった 政に関わる覚悟を決めたから」「・・・この戦が乗り切れるなら誤解されるのは嫌だけど戦略として堪えるわみんなと・・・ハクが信じてくれるなら平気」byヨナ姫龍達が嫌がる中、けろっと「本意ではないけど、別に誤解されても構わないわよ」と案をのむヨナ姫。めっちゃ落ち着いてますね。いやもう超余裕ですよね!ーああヨナ姫は「自分の気持ちがちゃんとハク様に伝わってる」という手応えをしっかり感じてるんだな・・・・と思いました。17巻~26巻辺りの「ハク様との関係をどう定義して どうやって一緒に居ようか」と迷走しまくっていた時期を思い返すと、本当に落ち着いたな 安定したなぁ、と。なんか「民のため」とか「政に関わる覚悟」とか格好良い事言ってますが、基本的にはハク様の気持ち以外の一切合切、どーでも良いのがヨナ姫の一番強い所だと思ってます。極論、ハク様以外の人達からどう思われようが知ったこっちゃないので「私の存在が使えるモンなら好きに使ってイイヨ」と言えちゃうというか。うん。(・・・いや「国のために何か出来たら!」という気持ちも全部が嘘ではないとは思うのですが!)ハク様がやる気になって、能動的に動き出して・・・ 今は事の成り行きを見定めている状態。ケイシュク側から「こんな場合には権限を譲るかも~」という提案には立場のないハク様や仲間達を守る為にも、とりあえずノッておくのが吉だと判断したんだな、と。我らがヨナ姫はしたたかな女なのです。・金州 ハク様&ユン君が阿波へ旅立とうとしたまさにその時、南戒の敵が襲来!!なんか今回線画がちょっと荒れてるかな・・・草凪先生お疲れなのかな・・・-と余計な心配して読んでたんですが、ハク様のターンになったら安定した気がして(ああ良かった草凪先生がハク様の作画を外す訳がなかった!)と安心しましたvすみません 長くファンやってるとホント余計な事言い出しますね。自重しなければ。。高華国と戒帝国との狭間に位置し、常に紛争の被害を被ってきた金州。ハク様もユン君も、17巻で攻撃されている場面を見ています。あ、とりあえず千樹草取りに行くんだ~と思ったら・・・ あそうは問屋が卸さないよね!・「ふーっ・・・ ・・・ユン君 独りで阿波行ける?」byハク様「・・・馬鹿にしないでよね 俺は天才美少年なんだから雷獣こそ 俺がいないんだから怪我しないでよ」by頼りになるユン君両者タイプの異なる大天才×2! そして困っている人を見過ごせない性分×2!瞬時に想いを同じくし、自分のやるべき事を見定めて出来ない事は相手に託す・・・お互いへの信頼が素晴らしいですよねぇ! ハク様&ユン君が良い関係すぎて「イケナイこれはヨナ姫が嫉妬してしまう」と要らん心配してしまいましたよ;・「お早うございます 空の部族軍の新米でございます緋龍城では雑用係の三十五番隊 皿洗いが得意ですそんな下っ端に手古摺ってるようじゃ当分高華国どころかこの大刀の先よりこっちにも入れないんでよろしく」by高華の雷獣/ドヤ顔新米兵士ハク様前回に引き続き、ドヤァ・・・!! な格好良いハク様ですね!「ーウン!これ前回も観た!」と思いましたが、今回は大刀を持ちだして雷獣っぷり100%です。今回のハイライトは、やっぱりハク様のこの「場面によってコロコロやること変えちゃう性分」でしょうか。スウォン絶対許さない って言ってた割には助けちゃうしヨナ姫の専属護衛目指してる にも関わらず戦の最前線に名乗を挙げちゃうしユン君の護衛を最優先するはずだったのに、あっさりと金州に残っちゃうし・・・お前いつも言ってる事とやってる事が違うんだよムカつく!!!ーと言われても仕方ない立ち振る舞いをしていますよね。・・・実際、ハク様は「俺はこーゆー人間だ!」というプライドが無い男だと思ってます。常に「バランスが悪いところを補強・補填する」為に動いてしまう性分です。こんな男だからこそ、冒頭でヨナ姫を命懸けで守る事が出来たのだと思います。次回は1ヶ月後・・・どう転ぶのかな。楽しみです!しかしヨナ本編が掲載されない号にヨナ付録付けるのやめて欲し・・・買っちゃうじゃん;;by妹
2021.07.25
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京都アニメーションスタジオの放火事件から、2年経ちました。追悼の意を込めて「涼宮ハルヒの憂鬱」の 涼宮ハルヒちゃんをば。ちなみに去年は「氷菓」の千反田えるちゃんを描いていました↓。ちょっと前に、絶版になっていた京アニの原画集・キャラブックが数点再版されまして。めちゃくちゃ欲しいけど中古価格がめちゃくちゃ高騰していて手が出せなかった「氷菓」の原画集もあったので、大喜びで購入しました!↓姉がこれをパラパラとめくりながら「アニメーターさん達って何やってんの?こんなの数百枚数千枚描いてワンカット作ってるって・・・そりゃ採算とれないよ全員マゾなの?」と言っていました。私もそう思います^^;とても真似なんて出来ませんが、少しでも近づけるように絵を描いていきたいです!by妹
2021.07.18
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本誌感想参ります~。暁のヨナ 第210話「致命傷」*以下単行本37巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・巻頭カラー ヨナ姫&スウォン様inカラスの大群!開いた瞬間「ひょぉおおお!!」となりました。ピンクオレンジ紫基調の色が素晴らしいです!コレットの幸村先生もそうなのですが、草凪先生・・・原画展が開催されてからというもの明らかにカラーの輝きが増している気がします!進化する漫画家様スゴイ!お互いその存在を意識しまくってるはずなのに絶対目を合わせないヨナ姫 &スウォン様の緊迫感が良いですね。そしてカラスたち・・・22巻表紙の幼少期ハクスウォン絵の爽やかな白い鳥と見比べると面白い!36巻の表紙も解禁!ハク様&ユン君の旅道中!めっちゃ可愛い!可愛いけどコレはヨナ姫が嫉妬しちゃうやつでは;;8月には延期になっていた大坂原画展が開催されますね。このままコロナが下火になればワンチャン・・・と思ってたのですが;オリンピック強行後、本当にどうなるのか うう;以下本編感想です~。・「ユン!グンテを頼む カルガンも危ねぇから下がってろ」byやる気満々ハク様グンテ将軍のピンチに駆けつけたハク様&ユン君!ーいやなんで金州に居るの?阿波に向かってたんじゃ無かったの!!?「近くを通ったんで立ち寄ったんだが 間に合って良かった」で説明終了ですか!?・・・まぁ、うん。道中、地心あたりで「グンテ将軍が戒帝国軍と衝突してる」という情報を得て、ルートを変えた・・・とかそんな感じで解釈しておけば良いのかな。前回の感想記事でも姉が触れてましたが、ハク様は基本的に「今回の戒との戦は危ない」という意識で動いてると思います。グンテ将軍の様子や意志を確認するために、絶対会いに行くはず・・・とは予想してましたがここまで分かりやすく好き勝手動きはじめるとは・・・ 良いゾ良いぞ!表情も若々しいというか、随分やんちゃっぽくなりましたよね。・「申し遅れました 私空の部族軍の 新米兵士です」by元風の部族長兼将軍・ハク様今回のハイライトその1でしょうか。雷獣だと気付いている兵士も居ましたが、「新米兵士です!」と押し通す・・・ホント腹立つ!! 本当に・・・最初からこーゆー男なんですよ!!!風の部族長・ムンドクの養子として大切に育てられ、ある時は将軍・雷獣またある時は姫様命の従者護衛・暗黒龍・空の部族軍新米兵士etc・・・ 手を変え品を変え立場を変え、やりたい事だけやって去って行くカメレオン!果たしてその実態は・・・!?ーいやもうホントに腹が立つ!! しかし分かりやすくチート無双していますね。いや格好良い。格好良いんですけどチート!妹「同時に3本の矢を射る事って可能なの?」姉(元弓道部)「出来る訳ねーだろ・・・まぁヨナの場合は、1話でスウォン様が逆の手で格好良さげに弓引いてたし・・・ハク様だからきっと出来るんだよ」妹「そうだね。ハク様は物理を超えていく男だったね」ハク様は「人間ではあるけど、人外な存在」というキャラクターで良いのだと思います。・「グンテを負傷させた成果は十分だ 出直すぞあれとこれ以上やり合うのは危険だ」by南戒の将軍?んん?南戒の将軍さん、ハク様の事知ってるのかな・・・?メイニャンが雷獣を知ってたのも気になります。知ってるとしたらクエルボさんが何かしら関係してくるのだと思うのですが。ワクワク!・「正直言って かなりの重症だよ もう・・・グンテ将軍は闘えないと思う」by医学博士ユン君ちょっと前に「グンテ将軍にはいつか痛い目に遭って欲しい」的な事を言っちゃったんですが、いざこういった展開になると(可哀想だな・・・グンテ様から武力を取ったら何が残るんだ・・・)と。(↑我ながらひどい言い草だ;) ユウノさんがショック受けてる姿が可哀想です。毒矢を浴びて斬られまくった挙げ句、崖から転落したハク様があっさり回復した世界なので・・・グンテ様も・・・復帰・・・どうかな;とりあえず、今回の戒帝国との戦に参加する事は叶わなくなりました。最前線で闘わなければならない地の部族軍の士気はだだ下がりです。ハク様&ユン君はこの事態にどう動くのか・・・!!そして千樹草を緋龍城に持ち帰る事(←本来の目的)は出来るのか・・・!!?・(軍備を整え五分族を結束させこれからという時に スウォン陛下の発病と更にグンテ将軍の負傷この穴はとてつもなく大きい・・・)byケイシュク参謀グンテ重症の報が緋龍城にも伝えられました。・・・なんか「ハク様大活躍」あたりの重大な情報が抜け落ちてる気がしないでもないですが;;ショックを受けるスウォンジュドケイシュクのお三方。というか「スウォン様発病」という爆弾情報、部族長たちにも知らせてないんですよね。どうするつもりなのホント。・ヨナ姫、悪夢を見る棺の中で眠るキジャ・シンア・ジェハの3龍・・・そして同じく棺に収まったスウォンとメイニャンゼノ仙人は曰う「寿命がきたんだ こいつらの」 やがて緋龍城は炎に包まれ・・・!!ヨナ姫、めちゃくちゃ悪夢を見てました。今回のハイライトその2ですね。(ゼノ以外の龍たちが死んでる→寿命?→スウォンたちと同じ??)という、分かりやすく龍達の短命が提示されたものでした。以前はハク様と二人で逃亡している夢を見ていましたし、ヨナ姫にもちょっとカシ様ゆずりの予知夢を見る能力があるのかも・・・なんて思ったり。うん。やっぱりハク様が城を離れてる間に、ヨナ姫はこちらの「もはや呪いと化している緋龍伝説」の方に意識を向けるんだな、という感じですね。いや・・・そろそろこっち方面にも突っ込んでくれなきゃ(話的に)困りますて;ゼノ仙人が何か言うのかなー と思ってましたが、やっぱそれはしないんですね。まぁ分かるけど;;はがゆい;;何かを悟ったヨナ姫の方から訊ねれば、答えてくれるとは思います。この「呪いと化した伝説をどうにかしたい」と一番思ってるのは、ゼノ仙人のはずですから。そしてそろそろ25巻ラストでいきなり登場した「龍神って着脱可能なんじゃね??」という描写を思い出していただきたいですね・・・!・「南戒との戦場で ヨナ姫には陛下の御傍に居て頂きたいそして陛下に万が一があった場合はあなたに高華国全軍を率いて頂きます」byケイシュク参謀いくらカリスマ性があるからってヨナ姫に全軍率いる能力なんてある訳ないだろ空の部族どんだけ人材不足なんだよオイこらケイシュク参謀さんんんんん!!ーとは正直思いましたが、これも有りです胸躍る展開です何故なら少女漫画だから!!!当然「ヨナ姫を担ぎ出せば、四龍+最強武人ハク将軍がもれなく付いてくる!」という打算もあるでしょうしね^^;・戒帝国との戦について元々、姉と「ハクヨナは南戒との全面衝突を避ける方向で動くのでは」と予想していました。戒帝国って(南・北に分裂しているとはいえ)高華国より大きいんですよね。まともに戦えば、今までの対斉・真とは比べものにならない犠牲が出るはずなのです。そもそも領土拡大なんてした所で、巨大化した高華国を維持するなんて難しすぎるでしょうし。それに加えて スウォン様発病&グンテ様大怪我。ケイシュクさんは四龍の力を使うつもりみたいですが、四龍達は高華国の領土を離れると弱ります。金州で体調不良になった事があります。できる限り穏便に和解・・・もしくは戒帝国チャゴル殿下周辺のみピンポイントで攻撃もしくは戒帝国内の政治家勢vs武人勢の分裂を増長させて自滅を誘う・・・?うう~んハクヨナはどう動くのかな?高華国にとっての対外敵のラスボスとして設定されているのは、戒のチャゴル殿下ではなく斉のカザグモなんじゃないかな~と勝手に思ってるんですよ。なんか一際覚えやすい名前だから、重要キャラなのかな、とwどうかな~どうなるのかな~ その前に伝説方面がどう出てくるのかな~ 先は長い。。。次回も楽しみです!by妹
2021.07.10
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漫画感想『ノスタル爺』(藤子・F・不二雄先生、1974年、ビックコミックオリジナル)ダムの底に沈んだ村を訪れた、中年の男性。かつてこの村で暮らした男性は、郷愁を噛みしめ、村へ続いていた道を歩き始める。彼の眼前に拡がった景色とは…!?2月頃に、Twitterでバズっていた作品です。現在は終了しているようですが、ドラえもん公式WEBが、「STAY HOME」企画として、定期的にドラえもん本編や藤子・F・不二雄先生のSF短編作品を無料公開していて、こちらの作品が公開された際、「ノスタル爺」というパワーワードが、Twitterのトレンド入りしていました。興味を持って、うっかり読んでしまって…魂を持っていかれた気分になりました。お…オモシロ過ぎる…!!こんな短編作品があったのか…!!というわけで、「ノスタル爺」が収録されている、こちらの文庫本を購入しました。藤子・F・不二雄[異色短編集]3『箱庭はいっぱい』表題作「箱舟はいっぱい」はじめ、「カンビュセスの籤」、「クレオパトラだぞ」といったインパクトのある作品がラインナップされていましたが、やはり、『ノスタル爺』が一際輝いていました。実は、異色短編集の1『ミノタウロスの皿』、2『気楽に殺ろうよ』は以前より持っていたのですが、3に、こんな名短編作が収録されていたなんて…!知らなかった!教えてくれてありがとう!ドラえもんチャンネル!!藤子・F・不二雄先生の話回し…「あんなこといいなできたらいいな」的な陽の発想と、「こんなことこわいななったらやだな」的な陰の発想で、読者・視聴者の価値観の足元をグラッグラと揺さぶってくる…超概念宙返り戦を繰り広げた後に、華麗に10.00、もしくは壊滅的な着地のどちらかを決める…天才的な脚本力に関しては、もはやドラえもん劇場版により刷り込まれた日本人の常識…今更語るべくもないことだと思っています。私は、藤子・F・不二雄脚本の作品しか、ドラえもん劇場版作品としての価値を見出せないという圧倒的心の狭さの持ち主です。(※訳:要は藤子・F・不二雄脚本の大ファン)天才なのは重々承知しておりましたが…『ノスタル爺』を読んで、それを再確認しました。天才がノルと、こんなとんでもないことになるのか…!!*以下、ミステリー風の作りになっている短編作品のネタバレあり感想です。未読の方はお気をつけください*ノスタル爺は、筋立てからも分かりやすいのですが、1972年に、28年間に渡ってグアム島で残留日本兵として潜伏を続けた横井庄一さんが発見され、そちらをモチーフにした作品だと思います。藤子・F・不二雄 版の浦島太郎ですね。30年ぶりに故郷に戻った主人公は、ラスト、自ら望んで「郷愁」の世界で生きてゆくことを選びます。このラストに関して、Twitter上の反応を眺める限り、読者の反応が2極端だったことがとても印象的でした。まず、ものすごく「ハッピーエンド」だという受け取り方をしている読者。私は、こちらです。だって!田舎の名家の重圧を背負い、戦争という時代の激動に飲まれ、頑張った結果、大事にしたかったものが全部なくなってからの帰郷となった主人公が、この先、純粋に純粋に、幼少の頃から一番大事にしたかった「奥さん(里子さん)」のことだけを、ずっと思って生きていく道を選べたんですよ。「キチガイ」扱いをされていようが、自分自身が、幼いころからどれほど里子さんを大事に思っていたか、また、里子さんがどれほど自分を生きがいにしてくれていたか、家の敷地内の土牢の中で、過ぎた日々の中にあった頑張りや幸せを改めて噛みしめることに全力を注げるんですよ。幸せじゃないですか。このラストについて、「アンハッピーエンド」だと感じる方の論点が、非常に興味深かったです。「もっと何か、やりようがあったのではないか」なんです。面白いのが、この読み方をされていたのが、ざっくり言うと「若い読者」だった点。これは、もちろんどちらの読み方が正しい、正しくないというわけではないと思います。これからの人生を「可能性」と捉えている方は、「より良い選択肢」「生産性のある状態への帰結」を正と考える。…分かります。その観点でいくと、発狂することを覚悟の上で、「ノスタルジー」に浸ることにこの先のすべてを捧げる主人公の行動は、非生産的で、良い選択には見えないと思います。逆に、私のような「ハッピーエンド」として捉える読者は、人生を「消耗品」と捉えているというか…自身に残された「有限」の人生を、何に割り振っていくか、これまで生きて来た「偏った」価値観をもとに、自分で「選択する」「使う」という感性なんだろうな、思います。だから、「生産性」や「外への対面」を一切合切 切り捨て、本当に大事にしたいもの、大事にしたかったものに、「自分自身」を全振りできるというのが、ただただ、幸せな結末に見えました。いやぁ…「読者の価値観の鏡」状態ですね。面白いですね…!!名作でした。傑作過ぎて、のけ反りました。そして、人生・哲学が練り込まれたこの内容の濃さで、まさかの本編・たったの28ページ!!という…。どんな魔法を使えば、この尺にこの感動が収まるんだ…。間違いなく、藤子・F・不二雄先生の短編作品の中で、個人的に一番お気に入りの作品になりました。興味のある「漫画好き」の方は、是非…!!by姉
2021.07.06
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こんばんは妹です。アクリルグッズをこそこそ作っていますシリーズ(いつの間にかシリーズ化)早くも第三弾記事となりました。 じゃん!3つのアクリルスタンド(というか2枚重ねのアクリルジオラマ)です!きょうゆう出版オンデマンドさんで作っていただきました。色んな同人系グッズ印刷所を調べましたが、結局1コから制作可な所にばかりお願いしています。mydooさん、yousei印刷さん、きょうゆう出版オンデマンドさんあたりですね。ありがたや。・・・実はこちら、かなり前(第1弾→記事の直後 第2弾→記事の前)に作っていたモノでした。いきなりミニキャラではないアクリルジオラマに前のめりチャレンジしまして、それなりにめちゃくちゃ頑張ったんですが・・・そもそもの画力不足がたたり、出来映えがイマイチでして;もうこれはブログにアップするのやめとこーかなーと思ってたんですが、姉に「私はあれ気に入ってるよ」と言われたので、アップいたします。(私的な)ハクヨナのロマンを詰め込んだものです。デッサンという単語は禁句です。表情は割と気に入っているのですが・・・;総勢5人を画面に収めるのが大変でした;デッサンという単語は禁句です。この中だとユン君が可愛く描けたのではないかと・・・。幼なじみーズです。デッサンという単語は禁句です。乙女モードヨナ姫の仕草は気に入ってます。ちなみに・・・手前のパーツを外すと、こんな感じ↓のアクスタになります。そして・・・ 手前のパーツを入れ替えて、遊ぶことも出来ますv緋龍王+四龍 旅の始まり三人組 怪しげな雰囲気のハクスウォンとかになります。楽しいですね!今から見直すと・・・まぁまぁ愛と夢を詰め込んで頑張って作ってありますよね。うん。ここで背伸びしまくって頑張ったおかげで、データの作り方に慣れる事が出来た気もします^^アクリルグッズをこそこそ作っていますシリーズまた・・・たまにアップされると思います~^^by妹
2021.07.04
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少年漫画感想『逃げ上手の若君』1巻(松井優征先生、週間少年ジャンプ)1333年。鎌倉幕府の正当後継者とされる少年・北条時行は、足利尊氏の謀反により一族・家臣郎党すべてを奪われ、鎌倉を追われる。文武に優れているわけではない、ありふれた少年の唯一の特技は…「逃げること」。ひたすらに「逃げること」、そして「生きること」でやがて少年は世を揺らし、伝説となっていく…。『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』の、松井優征先生の最新作!連載開始時から「面白そう!」とときめいておりまして、昨日、第1巻発売を待っていそいそと購入しました。とにかく、前2作の面白さ、キャラクターの良さ…何より、ラストまでぶれず、振った要素をきれいにまとめ上げてくれるジャンプ漫画あるまじき満足感・読後感が凄まじく、絶対的な信頼感を持って読み始められる作家様です。今回は、日本史の中でも人気のない部分を取り上げた、実在人物をベースにした歴史モノとのことで…今までの2作とは、第一印象が異なりました。ネウロ、暗殺教室に関しては、真っ先に奇抜なアイデアやコマ取り…「異質」感が、読者へ訴求してくる第一印象でしたが、本作は、「異質」「奇抜」といった印象が先立ってはいません。非常にまっとうで、正当な作品、という印象。そして…1巻の表紙を観れば、一目瞭然!「画面意欲作」です。画面への意欲が、これまでの2作と明らかに違います。メディアミックスとしての展開が云々、仕掛けとして云々、というとっかかりではなく、「漫画作品」としての高みをひたすらに目指した作品だ、と感じました。巻末には、Special Thanks として、日本画家、書家、歴史監修、着物柄デザイナー、水墨画家、3Dモデル製作(甲冑・武器)…といった外注先の方のお名前が並んでいて、これはっっ…盤石な体勢の作家様にしか出来ない、贅沢な作り方の漫画作品だ!!とひしひしと感じました。めっちゃ読み応えありました!!漫・画・万・歳!!!!漫画って、…本当にイイもんだな…無限の奥行がそこにあるものな…。この作品は、暗殺教室のような、派手なメディアミックス展開の期待できる「来た!」という作品に比べ、印象は地味なものになるんじゃないかなぁ、と思います。ただ!読まなきゃいけないのは、漫画媒体が好きで好きで仕方がない、「漫画好き」な読者です!漫・画・万・歳!!!!主人公・時行様は、信濃の国・諏訪大社の神官・諏訪頼重に匿われ、作品の舞台は鎌倉から長野県・諏訪湖へと移りました。個人的に、土地勘も(そこそこ)ある場所での展開になり、ワクワクしています♪第2巻は、来月早々に発売されるとのことで、続きを楽しみにしています!by姉
2021.07.03
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暁のヨナ プチ原画展の通販で頼んでいた直筆サイン入りキャラファイングラフ(額装複製画)×2が届きました・・・!絵柄・全4種の中から何を選ぶか・・・ 散々悩んだ挙げ句ハクヨナに振り切れたセレクトとなりました!1枚\××000もする品ですが、どうしてもこの2枚を並べたかった!壮観です!嬉しいです!!★直筆サイン入りA4キャラファイングラフ:A (第191話扉絵)原画展のメインビジュアルにもなっていた「現在そしてこれからのハクヨナ」を象徴するようなイラストですね。淡く渋めの色が幾層にも塗り重ねられ、柔らかい陽だまりが表現されています。その中でイチャつくハクヨナ2人だけの世界・・・(+ぷっきゅー)!手前のツツジも華やかさを添えていて、草凪先生のカラー作品の中でも本当に上手くいっている部類の絵だと思ってます。そしてシックで品のある装丁も素敵です!複製原画の中では、やっぱりこの絵柄が一番人気があったみたいです。★直筆サイン入りA4キャラファイングラフ:C(154話扉絵)実は・・・大本命はこっちでした!!1枚しか選べないのだったら、こっちを選んでいたと思います。ハク様大告白直後の扉絵で、ヨナ姫の表情と、それを覗こうとしているハク様が正面からバーーン!と描かれています。そして背景もめっちゃくちゃ描きこまれてます。草凪先生の「ハクヨナの現在地を表現するぞ!ここを見て!」という凄まじい意気込みを感じたイラストでした。ーただ ・・・気合いが入りすぎている故か人体デッサンとか・・・背景も余すことなく描きこみすぎて散漫としていたりとか一枚絵としてバシッとキマりきれてはいない絵だな、と個人的には思ってます。(上記した191話扉は、この扉絵のリメイク版なんじゃないか・・・とすら勝手に思ってたりします。)ーいや、この画面に収まりきらない ほとばしるパッションこそ草凪みずほ先生だよね!! というか・・・こーゆーちょっと不器用な絵こそ the・ハクヨナ!!the・暁のヨナ!! だよね!!と、長年草凪先生の作品を追いかけてきたファンは感じてしまったのです。いやスミマセン・・・ディスってる訳ではなく;とにかくこの絵が大好きなんです!高級複製原画にしてくれてありがとう!!と言いたかったのです。木枠+金のプレート、暖かみのあるスタンダードな装丁も嬉しかったです!2人がかりではありますが・・・ 長年前のめりで追いかけ続けていると直筆サインをいただく機会に恵まれる事が何度かあり、いつの間にかこんなことに。ありがとうございます どれも宝物です大事にします!!by 妹&姉
2021.06.27
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「御手洗家、炎上する」みたらいけ、えんじょうする(藤沢もやし先生・講談社・KISS・全8巻完結)今でも覚えている 燃えさかる炎の前で土下座する 母の姿を3巻発売時より追いかけていた本作。じっくりと丁寧に描かれ続け、つい先日最終刊(8巻)が発売されました。愛憎入り乱れるホームサスペンス・放火事件(!?)にまつわる心理ミステリーとして完成度が高い華麗な着地を見せてくれて、感泣しながらスタンディングオベーションしています。2転3転・・・どころか4回転半ひねりジャンプをさらっとキメられたような爽快感!しかも女性向け恋愛モノとしても楽しめるという素晴らしさ!本当に面白い漫画でした!!絵画好きな私にとって、本作の魅力は何と言っても「漫画としての画面構成」「絵力」なんですが、ここは以前の記事(→コチラ)で大いに語ったので今回は割愛しまして・・・「良い人or悪い人 では語りきれないキャラクターの立体感」の魅力について、つらつらと感想をば。自他共に認める強欲の化身のような人間だって、守りたいものがあって。どんなに聖人で居たい人間にだって、黒い感情は確かにあって。欲・恨み・ねたみ・怠慢・無関心・鈍感・弱さ・狡さ・・・ 誰しも持ち合わせている駄目な部分をピックアップしつつ、ーでも皆頑張って生きてるんだよ可愛いよね!!と押し切る力強さが本作にはありました。ーまぁ 許容範囲を超えたら、絶縁上等で闘わないとこっちが殺られちゃうけどね!!という一文も付け加える必要があるのですが^^;以下キャラクター語りです。*ミステリーのオチまで含めたネタバレ感想となります。未読の方は気をつけてください・・・というか読まないで下さい! とりあえず本編読んでください!!*・村田 杏子(むらた あんず) / 山内 しずか(偽名) 25歳・本作の主人公 ハウスキーパーミッションを仕掛けて遂行するキャラクターなので、終始積極的で魅力的な主人公でした。頭の回転が速く勝ち気ながら冷静沈着&真面目で家族想いで料理上手・・・出来過ぎなくらいの優等生です!ただ(妹にも指摘されてましたが)人を小馬鹿にしちゃう所・誰にも頼れなくて抱えこんじゃう所が玉にキズ、可愛気はないよね・・・って感じでしたが・・・読者としては、ずっと安心&期待しながら追いかけることが出来ました。妖怪と化した御手洗真希子を出し抜けるのは貴方だけ! 格好良い!ーなんですが、こと恋愛に関しては 理性知らずの超情熱的な娘でした。しかも恋愛ベタ・・・。いや分かるんですよ 初恋の人だしね!今の状況も奴が優しいから故だし守りたくなるよね!そしてやっぱり出来る奴だから頼りたくなるよね!杏子ちゃんの気持ちは凄く分かるのですが!!乙女モードの杏子ちゃんが本当に可愛らしかったので、クライマックスの怒濤の展開でハラハラさせられました。ー頼む!杏子ちゃんのピュアな恋心だけは美しいままであってくれ!! と・・・w今後は好きな人に甘えつつ、持ち前のガッツで未来を切り開きつつ・・・幸せになって欲しいです^^・村田 柚子(むらた ゆず) 21歳 杏子の妹・大学生作中では一番純朴で、本当に可愛い良い娘でした。姉との年齢差設定が絶妙です。ラストまで読んでから読み返すと「物語を展開させる&要素を出す役割を持ったキャラクター」だった事が分かるのですが・・・この娘はこの娘でずっと生き生きと動いていたのが本当にスゴイです。こんな良い娘が、真希子さん率いる御手洗家の毒気に敵うわけもなく・・・作中では裏切られ傷つく場面もあって、可哀想だったなぁ~ と感じてしまいましたが;まだまだ大学を卒業したばかり。新しい出逢いが沢山待っています。持ち前の可愛さと無邪気さを保ちながらも、たくましくなっていって欲しいな、と思いました。・村田 皐月(むらた さつき)/御手洗 治(みたらい おさむ) 杏子&柚子の両親13年前、この夫妻の手元には「真実に辿り着ける手がかり」がいくつも提示されていました。妻がもっと心を強く持って、火事の要因を探ることが出来ていれば・・・夫が自身の保身よりも、妻を守る事を優先出来ていれば・・・正直、放火犯にはすぐに辿り着けたと思います。でもそれが出来なかった。ーというオチになっていましたね。お父さんに関しては、設定上フォローのしようがなかったのもあって「自分が一番大事な人」「最終的に誰からも信頼されない八方美人」になっていましたが、まぁこれはこれで。仕事人間ではあるし、居るよねこーゆー人・・・距離を置けば無害だよね、と。お母さんは、最後に自分の中の黒い感情と向き合えて良かったと思います。ちゃんと殴り返すことが出来ました。「嫌い」「許さない」と言葉にする事が出来ました。前夫と決別する事ができました。「御手洗家の嫁として一生夫を支える」という誓いは果たせませんでしたが、2人の娘達は本当に良い娘たちに育ちました。それが何よりの救いだと思います。・御手洗 真希子(みたらい まきこ) 46歳 治の後妻・希一&真二の母自他共に認める強欲の化身。虚言癖持ちの妖怪総本山のラスボス。本作は基本サスペンス&ミステリーだと思うのですが、真希子さんの怪奇演出を堪能するホラー作品でもありました。この人の妖怪バリエーションが面白く感じてきたら危険信号・・・そしてこの必死さが可愛く見えてきちゃったらもう手遅れ。。私は2巻で(真希子も可愛いとこあるじゃん努力家じゃんv)と思っちゃったので負けですwラストに「13年前からの異常な行動力や長男への過干渉は、息子を守りたかったが故だ」・・・という事が分かるのですが・・・ まぁそれが一人の(手癖の悪い)シングルマザーの妖怪化がブーストする引き金を引いちゃったのは理解出来るのですが、それだけだったら芸能活動をする必要はなかった訳で(最終的にそれで足元すくわれてるし)。やっぱり元来 嫉妬心が強く、人一倍承認欲求が強かったのだと思います。繊細な長男ばかり気にしていたら、最終巻で別方面からぶん殴られる様がなんともリアルで;真希子さんは妖怪ではありますが、自らの非を認める事が出来るのが良い所だと思います。最後に息子達の意志を尊重し、手を離してあげた姿が印象的でした。いやまぁ散々振り回しまくった後ではあるんですが;ーそしてVoutubeで成功していて笑いましたw 現代人は皆、真希子さんのような鋼のメンタルが羨ましいのですよ・・・。・御手洗 希一(みたらい きいち) 28歳 真紀子の長男10年来の対人恐怖症・内弁慶引きこもりニート(アラサー男性)・・・にして手段を選ばない系女達に溺愛される星のもとに産まれたお兄さん。なんてったって優しいからね!ーいや本当にスゴイです なんでこんなキャラクターが成立するんだろう・・・!?ネットで名指しで責められて心が折れた・・・という言い方も間違ってないとは思うのですが、多分 家庭環境の歪みと後ろめたさを背負ったままではどうしても胸を張って頑張れなかったんだろうな、と。「家族の事なんて知るか!狡して何が悪い!」と自分の人生を謳歌出来る奴ではなかった。ひたすら内にこもって自分を責め続ける事しか出来なかった。だからこそ、杏子ちゃんは絶対的な信頼を寄せたのだと思います。作品全体の「炎上」というモチーフに対し、「星空」のエピソードを多々背負っていました。(この作品、視覚的な小道具の使い方色づけ方がホントに本当に上手なんですよ!)読者にとっても アイドル性抜群の圧倒的ヒロインヒーローでした。未来に幸あれ!・御手洗 真二(みたらい しんじ) 25歳 真希子の次男「超優秀で社交的だった長男が引きこもってしまった理由」ばかりが気になって「愚鈍で卑屈だった次男がめちゃくちゃ頑張りはじめた理由」にまで目が行きませんでした。くぁ~一本とられた~!! と思いましたよ・・・!そうだよね・・・あの母親&兄ちゃん&自分の家族構成じゃ・・・色々思うところがあったよね・・・。御手洗真希子・希一・真二の3人が各々「隠し通すと決めた想い」を抱えていて、7巻以降、追い詰められてからガンガン動き出す展開が本当に面白かったです!!(希一兄ちゃんは「ここで真実を見定めよう」としていましたね・・・最終巻を読まないと分からなかった!)放火事件に関しては「悪意はなかった」「直接的な被害者が居なかった」からこその落とし所だったと思います。36話の、体を張って火種を沈下させる描写が素晴らしすぎました・・・!希一兄ちゃんは「あいつは強くない」と心配していましたが、ー大丈夫!真二君にはしっかりと真希子イズムのDNAが受け継がれていますから!!(真希子メンタルへの圧倒的信頼度がここで生きるとは!)ーふぅ。好き勝手語りました。本当に各々の人物描写が面白かったのです!あと毎巻サブタイトルに規則性があって、センスの塊だと思ってました。作者の藤沢もやし先生の前作「17歳の塔」も拝読したのですが、どうも「女の子同士の憧れ・投影 転じて 嫉妬・バトル」に一番興味がある作家さんなのかな、と思っています。本作「御手洗家、炎上する」も根本は「御手洗真希子」というキャラクターの、皐月さんへの嫉妬心それに対抗する存在としての皐月の娘「村田杏子」・・・という構図、そして嘘と見栄で塗り固められた城を崩す「ネットでの炎上」が基軸になっていると思います。ーただ、そこから派生したのであろうキャラクター達のバリエーションが凄かった・・・!「2人の息子」や「13年前の放火事件」「皐月・修夫妻の確執」などの丹念な造り込みがあったからこそ、本作は「女の園のドロドロが好きな人向け」に留まらない群像劇・良質なエンターテイメント作品として成功しているんじゃないかな、と感じました。本当に完成度の高い作品なのでもっともっと沢山の人に読んで欲しい・・・!!藤沢もやし先生の次回作も楽しみにしています!by妹
2021.06.22
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暁のヨナ 第209話「密命」感想(姉編)+グンテ将軍の役割について姉の方です。本誌の展開について、言及したい部分に関して、好き勝手語ります。*以下、花とゆめ最新号(暁のヨナ単行本36巻収録予定)の展開にかかるネタバレあり感想です。未読の方はお気をつけください。*南戒チャゴル殿下のDV(という単語で済むもんじゃなさそうな暴力)疑惑とか、ヴァル将軍とメイニャンのどうしようもなさそうな関係性とか、この辺は、まぁ一旦置いておくとして。ハク様のミーツ・グンテ について、切々と語りたいと思います。ずーっと前から、自分の中でなんとなくの妄想があって。暁のヨナで、いくつか、「こんな感じのシーン(仮)」という自分内妄想があるのですが、その中のひとつが、この「ミーツ・グンテ」のシーンでした。私の妄想上だと、ミーツ・グンテは、地心の城内とかだったんですが。ハク様的に、高華国のバランスをこうしたい、という方向性があって、ハク様ピンで、グンテ将軍を訪れて、まぁ端的に言うと、口説きに来るイメージのシーン。その場で、非常に大きな影響を及ぼすのが、「子ども(または、奥様の妊娠)」という要素でした。◆グンテ将軍についてグンテ将軍については、これまでの記事でもちょくちょく書いて来ているのですが、作品の冒頭より、徹底的に作り込まれたキャラクターだと思っています。出番が多いわけではなく、また主要キャラクターでもないサブのおっさんキャラなのですが、ものすごく大事に設定を詰め、彼を取り巻く要素が描写されてきました。高華国の5部族の各部族長…王族・空の部族を除く4部族に関しては、「将軍」ですが、作品の出だしから、本当にしっかりキャラクターが作り込まれています。将軍の描写=各部族の状況・状態の体現 だからです。以前この辺について書いた記事↓暁のヨナ 第158話「流説」感想 &建国神話と五部族体制について徒然(姉編)風の部族の描写は、まぁ別格とします。火の部族・カン・スジン将軍に関しても、しっかり役割を持っていましたので、一切キャラ軸ぶらさず描かれていました。水の部族・ジュンギ将軍は、部族の立地・立ち位置的にも微妙なところなので、微妙な描き方になっているのだと思いますが。そして、この地の部族・グンテ将軍。とにかく、大事に大事に描かれているな、という印象です。一度、グンテ将軍についてこんな↓こき下ろし記事を書いていました。高華国の分裂について思慮浅く、国の全体像の全く見えないキャラクターだと思っています。言葉を濁さず言うと、「かしこくない」。この認識については、今でも全く変わっていません。ただ、「暁のヨナ」内の高華国においては、グンテ将軍…非常に非常に、国民に人気があります。グンテ将軍という個人の描き方のみならず、もっと大事なのが、この「彼を取り巻く人々の反応」それ自体だと思っています。今までも何度も何度もくどいように書いて来ましたが、高華国国民の価値観は、かなり偏っています。極端に、「武力」志向です。高華国国民にとっては、「グンテ将軍」が理想なんです。私の感性では信じられないんですが。「これ」がイイんです。憧れなんです。上記点を踏まえると、地の部族は、4部族の中において、高華国の想定する、理想的な「将軍&部族像」を体現した存在と言えると思います。好戦的で、「戦がなくて暇だ」とぼやき、「弱いから」という理由で、前国王へ非協力的な態度を取り、その実、全然自部族内のことを管理できていない(阿波の一件)。↑これが、理想!!?もちろん、この価値観は、現代日本人には到底理解できないものです。本作品を読んでいて、「気持ち悪い」と感じる部分だと思います。・・・むしろ、「気持ち悪く」あるべきだと思います。↑ココの違和感が大事!!!「高華国」に感じる、ココの違和感!!!「暁のヨナ」という漫画作品を読むうえで、絶対に大事にしなきゃいけない感性だと思っています。先ほどから書いている通り、グンテ将軍は、高華国の「理想像」の体現者ですので、「意見が強い」です。「声が大きい」…というか。強気なキャラ、自分の価値観が正しいと信じて疑わないキャラ。彼は、自分の趣味嗜好が、高華国一般大衆の嗜好性に合致したものだと信じており、事実、そういったニュアンスの描かれ方をしています。まぁ…ムードメーカーというか。ムードを司る存在というか。良くも悪くも、国の状勢に、影響力の大きなキャラクター…ですね。だからこそ、複雑さはないですが、すごく丁寧に人物像が詰められていますし、描かれ方、取り扱い方が非常に丁寧なのだと思っています。作品にとってももちろんですし、あとは、作中のキャラクターたちにとっても。スウォン様も、8巻で真っ先に地心を訪れ、親密度を上げようとしていますので。グンテ将軍。このキャラクターは、「変わらなきゃいけない」と思っています。高華国が、「変わらなきゃいけない」からです。この国は、これまでの価値観、固定観念を壊さなきゃいけない。これまでの高華国を否定するわけではありません。これまでの体制が良かった、悪かったというわけではない。ただ、何が形骸化しているのか、ちゃんと認識しなきゃいけない。もう、今までの形式での体制維持は、土台、無理になってしまっているんです。「建国神話」、「緋龍王伝説」、「四龍伝説」の効力切れです。だから王職が、形骸化のしわ寄せ喰らって、あんなに苦しく、無茶苦茶な難職になっちゃってるんじゃないですか!グンテ将軍の「変化」に対し、用意されていた投げ石が、「お子さんの誕生」です。奥様・ユウノさんの描写、ジュド将軍の独身設定との対比も含め、これは、初期から完全に狙って仕掛けられていた要素だと思っています。31~32巻の、緋龍城での四龍お披露目武術大会。ジェハさんとのやり取りのシーンで、既に描写されていますが、お子さんが生まれたことで、グンテ将軍の意識が変化しています。気持ちが、「守り」に向かってます。↑この姿、ハク様は客席からばっっっちり、観てます。今号の花ゆめでも、グンテ将軍、まだ威勢のいいことは言ってる風ですが、戦場で男の子(カルガン君)に気を向けたことで、負傷しています。その前、カルガン君の父親を含めた、金州地元住民たちへ向けた言葉も、絶妙に「守り」を強調した言い回しになっています。「間もなくスウォン陛下が、高華国全部族軍を以て、南戒を叩きのめして下さるからなそれまでは、我ら地の部族軍がここを守りぬく!」…大丈夫ですか?こんな意識の部族が、最前線で。南戒に喧嘩を吹っ掛けたとも、吹っ掛けられたとも言える状況ですが、ただ、高華国は、基本「侵略戦争」をしようとしてるんですよね。十数年前、真国との戦争で、勝利はしたものの、風の部族は、前線で死闘を繰り広げた結果、次代の部族を背負うべき現役・若手世代が大量に戦死する事態に陥っています。(ファンブック情報によると、17年前の真国との戦だけとは限らなそうですが)私には、今のグンテ将軍に、「侵略者側として、前線を闘う」覚悟があるようには全く見えないんですが。…大丈夫ですか?◆ハク様とグンテ将軍についてこの2人の関係性については、これまたとにかく丁寧に描写されて来ました。グンテ将軍ピンというより、「ここ」が重要だから、グンテ将軍というキャラクターが重要、って言い方の方が正しいというか…。コミックス2巻冒頭、各部族長たちが初登場し、イル王逝去の報を共有するシーンで、既にグンテ将軍は「ハク様について」語ってます。「13歳で、既に自分より強かった」と。完全に最初から作り込まれている、超重要設定なんです。コミックス13巻には、わざわざ描きおろし短編として、グンテ将軍とハク様を位置づけるような特別編・「雷獣」掲載されています。そこでは、「後継ぎに欲しい」といったニュアンスすら出していました。くどすぎるくらい強調します。ここの関係性は、「暁のヨナ」を読み解く上で、非常に重要な要素です。きちんと、「ここ」が重要であるという認識を持って、高華国という国家体制の盤面上で、情報・要素を整理して読んでみてください!最後になりましたが。何故、阿波の都に千樹草を採りに行ったはずのハク様が、突然、金州に居るのか?、について。本当に…この漫画の、いや、草凪先生の、話作り段階での十八番というか、悪い癖というか…「暁のヨナ」…この作品に登場するキャラクターたち、だいたい、「言ってること」と「やってること」が違います。いろんなキャラクターが、それぞれ好き勝手主張するんですよ。「〇〇の為に!」とか、「▲▲であるべきだ!」とか。「嘘」や「口から出まかせ」とまでは言いませんが、ほとんどが、「口実」だと思っています。前々回、207話「綻び」で、興味深い描写だと思っているのが、ハク様とユン君が、緋龍城を出て行こうとするシーン。「医療部隊(ミンス、ユンくん)主導で、千樹草を採りに行く」はずなのに、ハク様の方が、ユンくんの前を率先して歩いてるんです。ハク様の方が、行きたがってるんです。緋龍城内の姫さんや四龍のことは気がかりですが、あの時点のハク様は、気持ちが、完全に地の部族の方に向かってるんです。「千樹草を採って来たい」…これも、もちろん本音です。ただ、それだけじゃない。言わずもがなですが、阿波の都のある地の部族は、これから戦争になりそうな南戒隣接の部族です。緋龍城→阿波の都 までのおおよそ直線上に、地の部族の都・地心があります。次回(?)、ハク様が金州へ向かった経緯を説明してくれると思います。そこでどういう言い方するか分かりませんが、少なくともハク様は、獄中でケイシュク参謀に「対南戒の戦では、自分を前線に置け」と提案済です。スウォンさんの病状や、グンテ将軍の意識の変化を認識した上で、「南戒との戦争、これは危ない」と思ってるんだと思います。作品的には、千樹草は口実。(+今後の交渉事における切り札要素)ハク様を、自由に動き回れる形で、地の部族領内に向かわせることこそが、本題 だと私は思って読んでいます。だらっだらと書いて来ましたが、この展開は、私が「暁のヨナ」を読みながら、ずっと待ち望んでいた展開だなぁ…としみじみとしてます。今回も、出だしは南戒方面のヴァル将軍の回想で…「いいから!もうこっちのサブキャラ方面の厚みとか、もういいから!」とか思ってすみませんでした。最後に、あんなに急激に巻いた展開になると思ってなくて。いやぁ~~…はぁ~~~ハク様…動き、はえぇえええええ!今までの35巻に渡る沈黙はなんだったんだよ、本当にお前…。落ち着け。深呼吸。この先の展開が、超楽しみですっっっ!!!!by姉
2021.06.20
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漫画感想『灰色の十字架』(佐佐木あつし先生)1944年、神戸。太平洋戦争の戦況が悪化していく中、悲劇の足音は、父・母・姉・兄・妹と6人家族で暮らす少年・松岡秀樹の日常にも忍び寄っていた。この漫画はすごいです。何がというと、「二十数年経って、わざわざ探させて、買わせて、読ませる」パワーがあります。今の学校にもある…と思うのですが、小学校の図書館に、「はだしのゲン」を筆頭に、戦争モノの漫画が結構な冊数置いてありました。こちらの作品も、「戦争シリーズ」みたいな、5冊くらいだったかな?のシリーズの中の1冊として置いてありました。(たしかシリーズの中ではVol.2だったと思う。)小学生の低学年の頃には、既に完全なる漫画狂だった私は、図書館の漫画というのは、世界の偉人シリーズやこういった戦争モノも片っ端から読みたくっていました。その中で、とにかく印象深かったのが、こちらの作品でした。最近、白線社の漫画アプリ「まんがPark」で、戦争モノの作品をちらちらと読み進めていて(ペリリュー)、ふと、「そういえば…小学生の頃に読んだあの戦争漫画、もう一度読みたいな…」と思い立ちました。漫画のタイトルは全く覚えていなかったのですが、「戦争 姉 犬」と検索をかけたら、あっさりYahoo!知恵袋で見つかりました。「そう!コレ!」ということで、購入しました。2018年に、コンビニムックで発売されたバージョンでした。私みたいな、古(いにしえ)の記憶を辿って読みたくなる需要があったのかな?*以下、作品の内容について、ガッツリネタバレあり感想です*改めて読み直してみましたが…驚きました。かなり細かい部分まで、ほとんどのシーンを正確に覚えていました。基本的には、読者層として小学生を想定した作品だと思いますので、主役も小学生の少年ですし、話回しの要素も、小学生の感性に寄り添った強調のされ方をしていると思います。犬の献納運動の取り上げ方が非常に大きかったり、なかなか、他の戦争漫画では見ないバランスかな、と思います。ただもう…何よりも、焼き付きます。ワンシーンワンシーンが。空襲シーンでは、家族が一人一人どんどん亡くなっていくのですが、ほとんどのシーンを覚えてました。本作ラストの、雪中のお姉ちゃんのシーン…強烈に焼き付いてました。「漫画」が超絶上手い。漫画画面で出来る、ありとあらゆる手法を用いて、何が何でもシーンと感情を焼き付けよう!としてくるというか。この作品は、もちろん「戦争のリアル」ではないと思います。「戦争の悲惨さを訴える」シリーズ漫画の一角に位置する作品ではありますが、単純に「面白い」…何度も読み返したくなる、エンタメ作品なんですよ。やはり「リアル」というのは、実体験した方が、もちろん「その目線から」でしか語れないものだと思います。そういった点では、やはり水木しげる先生の戦争体験エッセイ漫画ですとか、「はだしのゲン」は…全部がリアルだとは思っていないのですが、やはり訴えたい感情というのが、生のものだなぁ…と感じたりします。ただ、エンタメに寄った作品の方が、後世の代には読みやすいんです。これはもうしょうがないです。オモシロく読めるんですもん。これほどド暗い、悲惨な内容を焼き付けて、二十数年後に追いかけさせるのは、エンタメの力だな、とひしひしと感じました。いい作品、意義のある作品だと思います。興味のある方は、是非。余談ですが、もう1作ご紹介です。個人的に一番印象深い戦争漫画作品としては、こちら↓の作品があります。CITY HUNTER、CATS EYEの 北条司先生が、終戦50年企画として、95年に週刊少年ジャンプで展開した「戦争」シリーズです。・蒼空の果て…ー少年たちの戦場ー 特攻を、兄弟を軸に描いた作品です。・少年たちのいた夏~Melody of Jenny~ 少年たちの学童疎開からの脱出と、アメリカ人捕虜の男性との交流が、 長野~東京の線路沿いを歩くシチュエーション…映画「スタンド・バイ・ミー」風味で描かれています。・American Dream 戦争突入直前に、アメリカ遠征での日本人投手の活躍を描く…野球という題材で魅せる、異色な戦争漫画作品です。こちらの作品群も、とにかくラストシーンが焼き付く…リアルタイムで本誌で読み進めた記憶も相まって、小学生の頃に読んだ戦争漫画作品としては、一番印象深い作品群です。別途で思いの丈を吐き出す記事を、いつか書きたいと思っています。by姉
2021.06.13
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大好きな米澤穂信先生の新作!早速読みました!『黒牢城(こくろうじょう)』(米澤穂信先生、角川書店、2021年)天正6年、冬。織田信長に謀反し、有岡城に立て籠もった荒木村重の元に織田方の使者として使わされた黒田官兵衛は、村重の翻意を促すも叶わず、地下牢に幽閉されてしまう。堅城な有岡城は、簡単に落とせる城ではない。毛利の援軍が来ると信じ、籠城戦が始まるが、城内では、不可思議な事件が頻発する。人々の動揺を鎮めるため、村重は地下牢の囚人へ謎解きの相談を持ち掛けるが…。*以下、発売直後のミステリー小説に関するネタバレあり感想です。未読の方は、お気をつけください*米澤穂信作品としては、初…だと思います。本格的に、「史実」をベースにした歴史×ミステリ小説でした。これまでにも、「犬はどこだ」等、山城をモチーフにした作品があったり、歴史も当然お好きなんだろうな、とは思っていましたので、今回、ガッツリ籠城モノが出て来て、「おぉ!来た!」としっくり来ました。今回の作品は、史実を大事にした造りになっています。過去作では、「王とサーカス」も史実モチーフではありましたが、あの作品は、派手な史実をスケープゴートにして、そのサイドでオリジナルストーリーを展開する造りになっていました。それと比べ、今回の作品は、ガッツリ史実に沿っており、また主人公たちがサイドのオリジナルキャラではなく、史実上の人物ですので、かなり「歴史小説」という印象が強い作品でした。まず、実際の史実について、読者にどこまでの知識があるかで、全然見え方の違う作品だと思います。戦国モノを、特に秀吉方面からかじっている人なら、この有岡城の黒田官兵衛エピソードは、まず知っている有名エピソードです。秀吉の戦において、大きな役割を果たす「軍師」について、前任の竹中半兵衛から、非常に上手く「交代」したこと、秀吉陣営の温かみ・人情味を描くのに、この上なく適したエピソードだからです。私自身は、秀吉側・黒田官兵衛方面については、登場人物等も、最終的な結末も、おおよそ把握している状態で読み始めました。ですので、黒田官兵衛に関しては、人物像や行動の目的…等、意外性はほとんどなく、ラストまで読み進めました。ミステリとしては、知らない方が驚き・感動を大きく感じたと思います。ここの「驚き」が大きいほど、普段の「米澤穂信節」炸裂の作品だと感じるかな、と思います。最期に、「ドヤ~!」って、「これがやりたかったんだぞ~!」って、人物像・感情が鮮やかになるところですね。反面、私は城主・荒木村重やその家臣たち、有岡城に関して、「籠城戦をしていたが、陥落した」というざっくりとした流れ以外は、個々人がその後どうなったですとか、具体的な知識は全くありませんでした。そのため、個々のキャラクター描写について、「なるほど、だからこういう描き方だったのか」という新鮮さを感じることができました。荒木村重方面の知識が、もっとしっかりある方が読んだら、また印象が全然違っただろうと思います。↑上記のように、ミステリー作品としては、「意外性」「ひっくり返し」が仕掛けてはありますが、「読了の印象が、読者の知識に拠るところの大きな作品」であることは、間違いないと思います。が、そんなことは、作者は当然、百も承知のはずです。私が、本作を読んで一番面白いと思ったのは、「ひっくり返し」…もですが、それよりなにより、「ぐるぐる」です。本作ですが、下記の構成となっています。・序章 因・第一章 雪夜灯籠・第二章 花影手柄・第三章 遠雷念仏・第四章 落日孤影・終章 果「因」に始まった有岡城の籠城戦及び黒田官兵衛の幽閉が、冬→春→夏→秋 の1年間の季節をめぐり、「果」に結実します。第一章~第四章は、それぞれのタイトルからも想像がつくのですが、季節描写を非常に重視したつくりになっていました。また、(第四章は、謎明かしのニュアンスが大きかったですが、)基本的には、各章毎に一つの事件が起こります。各章毎に劇的な絵面、緊迫した場面が盛り込まれており、かなりの読み応えがあります。私は、特に第二章「花影手柄」がお気に入りです。籠城から撃って出る、戦国モノ独特の戦シーンが描写されていたこと、エピソード出だしで感じた不自然さが、ラストに鮮やかになる正当ミステリ感があり、満足度がとても高い章でした。このように、各章毎の「ぐるぐる」があり、また、当然ながら1冊を通し、筋だっている主な「因→果」があり、更に更に、各キャラクター毎に見いだせる「因→果」があります。個々人の価値観、思考に、宗教が色濃く影響を及ぼしており、「因果」自体が仏教概念?に寄ったものであることも匂わせていたかな、と思います。本作のラスト、黒田官兵衛が「因果」について思いを巡らすシーンがあります。個々人の、悪意も当然「因」であり、「罪」であり、ただ、それ自体も別の「因」の「果」であり、数えきれない諸因と、それを生み出し、巡り続けるのが、「戦乱の世」であり…。そこで、その「悪しき因果」から逃れられるような、光を見出すような出来事に行き着きます。光ある物語の結末に一瞬思えるのですが、いや、待て、…と。黒田官兵衛の見出した、竹中半兵衛の「善因」とは、武門の習いを逸脱しながらも行ったものであり、荒木村重が本作冒頭より貫いてきた「不殺」…「『武士の世の習いに従って殺すべきもの』を、『殺さない』」とほぼ同じ概念のものです。黒田官兵衛が「荒木村重の見栄」と言い切り、自身を地下牢内で突き動かした「悪因」だと認めた、まさにそれでした。ここで、本作の冒頭に舞い戻り、もう一度、荒木村重という人物の思考、行動・価値観を、その結果を、じっくり噛み砕きたくなります。「ぐるぐる」です。あっちでこっちで、とにかく「ぐるぐる」してます。「因果」のゲシュタルト崩壊が起こります。最高でした!!!超面白かったです!!!やはり、米澤穂信先生の小説は、本当にオモシロい!歴史に興味のない方も、純粋にミステリー作品として、歴史好きな方も、哲学ミステリ風味の新解釈版として楽しむことができる作品なんじゃないかと思います。私は、どちらとしても楽しめました。おススメです!!!!HPを見る限り、今年はもう1冊、刊行予定があるのでしょうか?そちらも楽しみにしています。by姉
2021.06.07
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さてさて本誌感想参ります~!暁のヨナ 第208話「目覚めぬ眠りを恐れて」*以下単行本36巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*(面白かったけど)なんかちょっとボリューム無い・・・?と思ったら、今回は26Pだったんですね。この間の6P読み切りとの(単行本での)調整でしょうか。はたまた今回から減ページ方式で行くのか・・・どちらにしても、先生にとって無理のない形で描いて行って欲しいものです!・メイニャン様 meets ぷきゅ&ホーちゃん!前回からの流れで「メイニャン&ホーちゃん再開シーン」は期待していましたが、ワンクッションでぷきゅギャグが差し込まれていましたw さすが草凪先生です!ぷきゅ&ホーちゃん効果で、腹減り一行とメイニャン様も打ち解ける事が出来そうです。小動物は偉大ですね!!そして「・・・ありがとう」の言い方ですよ。メイニャン様、可愛い性格してますよね^^・「雷獣がいなくとも 今の高華国軍ならば 大きな犠牲を払うことなく勝利できる」byジュド将軍「あんまナメてんじゃねーぞおっさんチャゴル殿下はここ数年でかなり力をつけた」by元将軍・メイニャン火と水の部族軍が到着。戒帝国との戦はどんどん近づいているようです。ジュド将軍とメイニャン様はマウント取り合い合戦(口喧嘩)・・・うむ。メイニャン様の言い分の方が信憑性がある気がする・・・!(私はどれだけジュドを信用できないのか)ちなみにメイニャン様の色仕掛けは、ジュドさんには不発だった模様。・(力をつけてチャゴルに近づき地位を得れば いつか緋龍城に行けるかも知れない 四龍に会えるかもしれない 同じ血筋の人間と苦しみを分かち合えるかもしれない その為に吐いた血反吐は無駄だった)byチャゴル殿下の寵姫・メイニャンあ、てっきりメイニャン様は「緋の病で将軍出来なくなって、致し方なく寵姫になった」と思ってたんですが、地位を利用するつもりで自分から望んで寵姫になってたんですね! ーなら良かった!(何が)しかしチャゴル殿下は「淑女ぶったメイニャン様」に引っかかっているのか、元来の負けん気の強いメイニャン様が好きなのか・・・う~むこの2人の関係はイマイチしっくりきてません;そもそも一緒に居るシーンがないですしね;そのうち出てくるかな?・黄龍・ゼノとスウォン陛下スウォン様、ゼノさんだけ名指しで呼び出すの巻。この2人が絡むと・・・ 深い話をしてくれそうで、読者はワクテカです☆★ゼノさんが資料室を訪れると・・・ やつれて目の下クマだらけのスウォン様が。いぅぇぇええええすすスウォン様もうこんなに弱ってるの!!!??ゼノ仙人も、その姿に思わず「病の床に伏した緋龍王」の姿を思い浮かべた模様・・・やっぱり当のヨナ姫より、スウォン様の方が緋龍王と似てるんだろうな~ と思います。まぁ性別が性別ですしね。・「ゼノさん 王座に興味はあります?」byスウォン様いきなり何いいだすのだよ陛下よ。。この突拍子もない提案には、流石の仙人も目を丸くしてしまいました。以前「黄龍は死なない」と知ったスウォン様が興味を示していましたが・・・「王様に良い体質かも」という意味だったんですかね^^;まぁゼノは落ち着いてますし部族縛りもないですし龍神の加護もありますし、私もアリちゃ有りだと思います。・・・本人は絶対やりたがらないでしょうけどね。・「もっと部族の縛りなく広い視野を持った・・・強い生命力と意志を維持できる人はいないのかと」byスウォン様とっっっっっっても重要な言葉がさらっと語られました。スウォン様が考える「今の高華国王に求められる素質」です。大事なこと言ってますね。めちゃくちゃ大事な事言ってます。紛うことなく今回の一番のハイライトだと思います!・「子孫の中に緋の病から回復した者は・・・?」byスウォン様「・・・・・・いない ボウズと兄ちゃんには悪いが 千樹草で治るもんでもない」byゼノ仙人-ああスウォン様がゼノ仙人に本当に聞きたかったのはこっちか、と思いました。緋の病・・・ 本当に、全く治る見込みはないのか否か。これによってスウォン様のやるべき事が変わってきますので、当然と言えば当然ですね。あ、あとやっぱりスウォン様は母・ヨンヒ様の手記をバッチリ読んでいましたね。何時読んだのかな~ という点はとても気になります。そして同時に「緋の病について認識したのは何時なのか」も気になってたりします。・(まだ死ねない 戒帝国に打ち勝ち高華国をどこにも侵されない強国にするまで理想の場所に辿り着くまで 絶対に)by高華国王スウォン焦ってますねぇ そりゃそうですよねぇええ!だってこのまま息絶えたら・・・ 国内荒らすだけ荒らして周囲に喧嘩売りまくった状態で丸投げする事になりますからね。。ーまぁスウォン様は最初から焦ってましたけどね・・・病の進行が想像以上に早くて、最近本当に焦ってるのだと思います。「緋龍伝説」「神の力」なんて意地でも頼りたくなかったはずなのに、(ゼノ仙人にだったら王位渡しても良いかな・・・)と血迷う位には焦ってます。まぁなんだ。アレだ。自分で作った状況だ。無理して頑張れ!・「・・・永い時が手の中にあっても 思い通りにいかない事ばかりだよでも いつか・・・ 俺の旅も終わる その時は神様に背いても 願いを叶えてみせる」by黄龍・ゼノ今回の引きラストページは、黄龍・ゼノの力強い台詞でした。実は私は・・・ 緋龍城帰還編に入ってからは、ゼノさんに対しては「再び緋龍王が現れて四龍が集結して緋龍城に帰ってきたんだぞ貴方が何千年と待ち望んだ状況でしょうまぁいい加減に動いてくれや!!!」ばっかり叫んでいました。瞳の座ったゼノ仙人が見れて嬉しいです。ヨナ姫は、四龍伝説第一主義ではないんですよ。彼女は伝説のために生まれ変わって来た訳ではないはずなので。言い方がアレですが・・・「四龍達の存在を利用して、自分の願いを叶える事」がヨナ姫の天命なのです。多分。四龍達や緋龍王の子孫達、本当に可哀想ですよね。なんて理不尽なんだ緋龍王!と。やってられないですよね・・・↑この理不尽さに立ち向かうのは、ヨナ姫ではなくゼノ仙人の役割だと思ってます。いやハッキリとは言ってないですが・・・ゼノ仙人の言葉は「この理不尽さと闘う・神に抗う時が来た」という意味だと今の所は思ってます。ゼノ仙人、期待してます!感想・・・長・・・ 次回も楽しみです!by妹
2021.06.06
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妹が…唐突に読み始めるから…私もついつい読みたくなって、19巻以降、最新39巻まで、一気に揃えてしまいました。青年漫画感想『宇宙兄弟』19~39巻(小山宙哉先生、講談社、モーニング)18巻まではもともと購入していて、父も読んでて、「これの続きは…?」とずっと所望していた、本作品。今回、未読だった部分をガッツリ一気読みをしましたが…いやぁ…いやぁ、もう…なんっっって面白い漫画なんだ!!!*以下、展開についてのネタバレあり感想です。*宇宙飛行士になって、訓練して、選ばれて、宇宙船に乗って、月に行って、任務(mission)遂行に奔走する…↑この流れを、じっくりしっかりと、一緒に体感できるなんて…最高じゃないですか!!!大勢の宇宙飛行士、また宇宙に関わる方々が登場しますが、それぞれがドラマチックで、本当に見応えがあります。ドラマチックと言っても、特別な事情を抱えた人ばかりではなくて、「宇宙に向かう」までの筋道が、間違いなくあるというか。主役の南波兄弟にしても、壮絶な生い立ちがあるとかではなくて、生まれ育った環境、周囲の人々との関係性、培った価値観が、真っすぐに「宇宙」「月」に向かって、きれいにはまっていくというか…。同じ「憧れ」を幼い日より共有したお互いの存在が、お互いを意地でも宇宙に向かわせる、「兄弟」の説得力!!「兄弟で宇宙飛行士」なんて凄すぎて夢物語のようで、読んでいると一番説得力があるのが、この「兄弟だから」という部分というのが、本当に面白いところだなぁ、と思います。20巻代以降は、主役・六太が月へ向かい、宇宙空間の描写が本格化していきます。読みながら、何回も涙ぐみました…。25~26巻の、宇宙へ飛び立つところのワクワク&ドキドキは最高でした!27巻のせりかさんの実験は、ラストシーンでぶわって来ました!29~30巻の、J兄弟(エディ&ブライアン)と南波兄弟、二組の兄弟の兄が、月面で弟に思いをはせるシーンも印象的でしたし、30~31巻の、日々人の、ロシアという新しいフィールドでの順応も見応えありました。33巻以降は、「そこまで大変にする!?」という怒涛の展開がジョーカーズに襲い掛かり、緊迫の急展開に…。不安要素だらけの中、黙々と地道な作業を続け、シャロンとの約束・天文台建設を完成させる35巻は、すべてのシーンが好きです!特に、シャロンからのビデオレターで感極まりました。そして36巻のコミック帯↓が、なんとも巧いこと書いてあるもので、すごくテンションが上がりました。観たいもの、叶えて欲しいものを、すべてやり切ってくれる作品だなぁ、と思って読みました。今は、年にコミックス2冊くらいの発刊ペースで進んでるのかな?39巻が2月発売のようなので、順調にいけば40巻は夏ごろでしょうか?楽しみにしています!ちなみに、宇宙兄弟気分を盛り上げようと、こちら↓も購入して鑑賞してます。アニメ「宇宙兄弟」コンプリートベストアニメ本編はまだ見ていないのですが、OP・ED映像は、本当に見応えがありますね~!楽曲では、今のところ4thED・♪グッバイ・アイザック(秦基博)7thOP・♪HALO(tacica)の2楽曲が、個人的にお気に入りです♪こちらも、もっとじっくり鑑賞していきます。by姉
2021.05.30
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突然ですが”工作のヨナ”シリーズです。だいぶ前から構想練ったりせこせこパーツ集めたりしてたんです・・・!「ヨナがスウォンからもらった簪」を自分なりに作ってみました!我ながら頑張りました!超頑張りました!!!サイズは17cm弱位(花の部分は6cm位)・・・髪に挿すには大きすぎるので、まぁ手に持つ用の小道具という事で。表側の再現度を最重要視しまして、裏面はこんな感じです。(素人っぽさを隠しきれない出来映えへの言い訳)簪パーツ・プラスチックの花びらビーズ・丸ピン・葉っぱチャーム・チェーンガラスビーズ・パールビーズ・花座・ガラスビジュー・アクリルビジュー・・・等々を駆使して細かい所まで再現出来るように頑張りました!1個1個の花びらパーツに(アクリル絵具で)金フチを付けるのが一番面倒でした;接着剤は主に100均のもの・3種類ほどを使用。特にGクリヤーありがとう。100均便利!花に立体感を出すために、中央にくるみボタン用のパーツをかませています。(ピンクのフェルト生地で隠してます)自分で言うのもなんですが、これは良いアイデアだったと思います。その分重くなったけど;作る際に参考にさせていただいたのは、姉が以前当選していた舞台小道具用の簪です。詳しくはコチラ→「ヨナがスウォンからもらった簪」をいただきました!↓左が当選品、舞台暁のヨナで使用されたモデルのものです。花びらの色が濃くなっていたり、葉っぱがミラー素材だったり・・・と「舞台上で存在感を発揮できる作り」になっていると感じます。舞台小道具は360°どこから観ても見栄え良くしなければならないためか、裏面までしっかりと作り込まれています。そして木製の簪パーツの高級感がスゴイ!当然私はこんなスマートには作れないので、とにかく 表面から観て忠実に!! を目標に作りました・・・。え~ ちなみに 素人が不慣れな工作を頑張る訳ですから、いきなり満足のいく仕上がりにはなりません。完成させるまでには色々な試行錯誤がありました・・・。「自分でも簪を作ってみよう!」と思い立ってから、まず作ったのがコチラになります↓基本的な方向性は良かったと思うのですが、花びらビーズを半透明(フロスト)のものにした所・・・ツヤ出しのためにトップコートを塗ったら、想像以上に透けてしまって;;ちょっと汚くなっちゃったのです。花びらパーツを不透明パールに変更し、葉っぱパーツも増やして再チャレンジ!(真ん中のもの)↓花が大きくなりすぎたのでもう少し小ぶりに&蝶々パーツの作り方を変更して再々チャレンジ!!(右側のもの・完成品)私 頑張りました!・・・で、コレ作って何になるんだとか考えても無駄なので考えません!!我ながら超頑張りました!!!by妹
2021.05.20
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最近暁のヨナ記事ばかり上げていますが、他の漫画も読んでます。感想をしっかり書きたい…と思うあまり、そのままになっている作品が多数でして…;ーこれではいけない!と。 一言メモ感想ですが、ちょいちょい記事にしていけたら良いな~と思います。今年の春~GWにかけて読んでいた作品はこの辺り↓どれも面白かったですよ!『きみは面倒な婚約者』既刊3巻~ 椎野翠先生 原作:兎山もなか白泉社ウェブ・マガジン:Love Jossie 掲載あらすじ:社長令嬢の紫乃は、婚約者である橘のことが大好き。しかし、誰もが羨むこの婚約には裏があった…。それは、この婚約が“政略結婚”だということ。以前から1話無料の際に気になってまして…姉に紹介したら気に入ってくれましたv小説家がシナリオ・漫画家が作画というのは、よく見かけますがここまでしっくり噛み合ってる作品珍しいのでは…! と感じました。元々漫画家さんが描いたキャラクターデザインを元に、小説家さんが話を膨らませていった…というような事を仰っていて、すごく納得しました。様々な視点が投入されながら描かれる、すごく小説的な構成でお話が進みます。そして出てくるキャラクターが皆可愛い。特に一見クールなハイスペックヒーローが、根明のアホで面白いwとても読みやすくて良質なレディースコミックです。2020年度 白泉社電子書籍大賞の優秀賞にも選ばれています。おそらく紙版では全4巻になる…のかな?最終刊も楽しみです!『魔法にかかった新学期』既刊4巻~ひかわきょうこ先生 白泉社MELODY掲載あらすじ:高校3年の春、三葉高校に転校してきた琴美。始業式で、日本史の教師になっていた幼なじみの「まーくん」と再会する。放課後、「こっくりさん」が原因とみられる事件に巻き込まれ、琴美たち生徒4人とまーくんが異空間に飛ばされてしまう。そこで起こる出来事とは…!?2巻までは読んでましたが、3巻・4巻を購入して読みました。ひかわきょうこ先生の作品というのは…何というかもう「漫画という媒体の良心」というか。「漫画とはこうあってほしい」の規範なんです。私にとっては。はぁ… 癒やされる…。本作は基本的に「設定・話構成メイン」の造りをしていて、1・2巻で一区切りしています。3巻以降は従来のひかわ先生作品のように、キャラクターメインの話になっているようです。ひかわ先生のお話の作り方が見えて、とても興味深い作品です!『87CLOCKERS』(エイティセブンクロッカーズ)全9巻二ノ宮知子先生 集英社ジャンプ改・ヤングジャンプ掲載あらすじ:一目惚れした美女が虐げられていると思い込んだ音大生の奏(かなで)は、彼女を助けるため “パソコンのF1レース”と呼ばれるオーバークロックのディープな世界へ足を踏み入れる…二ノ宮先生の大ファンなのですが、1巻しか読んだ事の無い作品でして…G/W中に全9巻まで一気読みしました。「パソコンの処理速度を競う変人達」という、あまりにマニアックすぎる世界を描いた本作…やはり人気も…あまり…ない作品みたい…というか そりゃそうだ というか。とにかく「世界一」を競っているのに、微塵も羨ましくない!!極めるほどに変人&駄目人間!! …いや、めちゃくちゃ面白かったです…とにかく突き抜けた!!って感じで。恋愛模様も…「それでいいのか」感満載で全然可愛くないんですけど、すごく納得。何かに夢中になりたい大人の方は是非ご一読を!『宇宙兄弟』1~18巻 (既刊39巻~)小山宙哉先生 講談社モーニング掲載あらすじ:兄は、優秀だが自分の能力を信じられず、ネガティブ思考に陥りがちな青年・ムッタ。ムッタは失業という挫折のさなか、幼い頃に弟と誓い合った夢を取り戻し、「宇宙飛行士になる」という夢をすでに叶えていた弟・ヒビトの後を追い始める…「最近クライマックスに向かっている」と聞いて、読み返したくなりました。アニメ化&実写映画化までされた有名作です。面白くない訳がない。家に揃ってる18巻まで爆読。…続き 読みたいっ…(買え)宇宙への大冒険浪漫に黄金兄弟、仲間達との友情・努力そして大出世&大成功!こんなのさ…面白いに決まってますよね…ユーモアもあって本当に読みやすいんです。絶対成功が約束されてる天才主人公が「俺なんて…」って卑屈になってるとイラっとはしますけどね…ムッタ憎めないんですよ。応援しちゃうんですよ。…続き 読みたいナァ…(買え)by妹
2021.05.07
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今号は花とゆめ47周年記念超特大号!オールスター&ヨナ企画てんこ盛り☆・ヨナ姫メイン+赤モチーフを身に纏ったオールスター表紙・プッキューが他作品に出没!プッキューを探せ!・暁のヨナ 豪華16枚複製原画セットーという、雑誌あげての暁のヨナワッショイ特大号でした…本当に嬉しかったです!特に各作家様が忍び込ませたプッキュー探し企画は、やり応えがあって楽しかったです^^さて簡単にですが本誌感想参ります~。暁のヨナ 207話「綻び」*以下単行本36巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・表紙:ジェハお兄さんすみません…実は私(うぉおジェハ兄… いやピアスがない… 服装髪型… え もしやケイシュク? 初単独カラーに浮かれていつもより瞳がキラめいちゃったケイシュク!?)と考えてしまいまして…。柱に「ジェハです」と書かれていてファン失格だなと思いました;・「お前がどうこう出来る病じゃない どうせ私は死ぬんだ… 近いうちな スウォンもきっと長くはない… 私を消したところでその事実は消えねぇよ」byメイニャン様メイニャン様、当たり前のように言っちゃいましたが… ハク様はここでメイニャンの病気=スウォンの病気と確信した模様。ユン君に至っては事実を知ってしまった事で、緋の病関係者の仲間入りを果たしました…。・「先ほどケイシュク参謀とお話をして来ました 彼女は私はが預かります」byミンス(どうやってメイニャン様ををかくまう展開に持って行くのかなー やっぱりハク様が誘導する位しか思いつかないなー)と思ってましたがここでミンス乱入! 成程そう来ましたか!警戒するジュド将軍&ハク様をなだめつつ、ユン君を自分の助手にすると提案…ぐいぐい話を進めてくれました☆ (…イヤ君は相変わらず不気味な動きをするな…ボソリ)・「彼女のことは引き続き俺が診ていいんだよね? それなら やる」byユン君ーユン君 格好良い!!!!!ここに来て、政権にも伝説にも関わりがなかったユン君の存在が輝いて来るのは、本当に素晴らしい事ですよT△T!・「…他の方でも良いのでは?」「…彼は私の薬など取りに行かないでしょう」byスウォン様 「いえ 行くと仰ってました」by主治医ミンスミンス、スウォン様に メイニャンの処遇やユンハクが薬草を採りに外出する旨を報告。ハクの名前が出るとやっぱり固まるスウォン様…今回のハイライトその1:スウォン様の背中…!!!良かったねぇえハク様、貴方の為に薬採りに行ってくれるって!!ハク様は「スウォン死ね」とか思ってないってよ! 大丈夫だよ! だからこっち向いてよスウォン様!ーどんな顔してるのか見せてってば ちょっとオイコラ!!・「城にヨナ姫と四龍を残して陛下に敵対するような行動は取らないだろう 本来ならこんな危険な賭けはしない」byケイシュク参謀多分前回から読者に総ツッコミ入れられまくってると思いますが、ケイシュク氏、ハク様への信頼が厚すぎませんか!!?普通に考えたら、風の部族に帰って応援要請とかされる場面だと思いますよ!ヒューリさんみたいな…見張りの1人や2人は付けていくのかなぁ…?しかし「神にでも祈りたい気分だ…」とは。ケイシュクさんは結構信仰深い台詞多いですよね・「元気になんか なるわけない だけど 死んでもお前のことは命の恩人だと思うよ」byメイニャン様メイニャン様、かなり素直で可愛い性格してますよね。嫉妬心は隠すことなく、思いっきりヨナ姫にぶつけちゃうし欲しがってた雷獣本人に「ヨナ姫のものは全部手に入れてやるって思ってた…」って言っちゃうんだw・「や一つはね ユン君をね 守りますよ もう一つは白蛇達の生存確認であとは姫さんが泣いてないか とか まいろいろ」byハク様ハク様、やりたい事が多すぎて3つに分裂したがってます…いやぁヤル気満々ですな!! 良いと思いますよ!!!姉と以前話した事があるのですが、ハク様は「0(ゼロ)か全部か」の人間だと思うんです。「何にも要らなくなるか or 全部欲しくなるか」 …というか。バランス人間ですから全部活かしたくなるし、無理となったら全部諦めちゃう… というか。スウォンの謀反が起こる前は、風の部族長の肩書きを背負ってヨナ姫の護衛をしている事こそが、彼なりの「大切な人達を全部活かす立ち回り方」だったのだと思うのですが、それが謀反によって諦めざるを得なくなってしまって。一旦全部諦めて自分を投げ捨てたけど、ヨナ姫がついてきてくれて…また大切にしたい人達が増えていって。「ヨナ姫への気持ち・彼女からの気持ち」を原動力にしてここまで戻ってきて。そしてスウォンの不調・病が引き金になってギア切り替えてきたな…と そんな感じで見てます。・ヨナ姫お見送り大ジャンプ!このままハク&ユン出て行っちゃうのかなー と残念に思っていたところ…来ました流石は我らがヨナ姫様です!! …ヨナ姫様、実は緑龍の脚の能力を秘めていた疑惑…いやイヤ。正直(ハクヨナは次会ったらどんな感じになっちゃうのかな…もし皆の前で盛大にイチャつき始めたらどうしよう…)と危惧していましてwーヨナ姫、意外と理性的に動いたな! と思いましたv(理性的とは)・「…わかってますよ 我が主」by会いたかったとか言う暇も無いハク様 「ーハク 頭下げないでね」by顔が見たいヨナ姫今回のハイライトその2:ヨナ姫、ハク様の従者面を拒否 ですね。「顔が見たい」とか可愛らしい理由にはしてますが、基本かなり概念的な台詞だな、と。この前せっかく「脱・敬語」まで行き着いたのに気を抜くとすぐまた従者面し始めますからねー。それを一喝! って感じかな。大体ハク様自身、やりたい事がもう「姫の護衛」だけじゃなくなってるじゃないですか。ーまぁいい加減に腹くくれや! って事かと思います・今後の展開に関してアレコレ考えました。ユン君+ハク様が、千樹草を取りに出発!ーいやハク様が行くんかい!!!;;;てっきりジェハ兄さんあたりが、ギガン船長達と再会を果たしつつ取ってきてくれるものと…;「ハク様が城から離れられない」 …からこそ、メイニャンなんていう切り札的な存在がぽーんと緋龍城内に飛び込んできたんだと思ってたんですよ。城内に居ながら、ハク様に戒の情報が入るように…と。いやぁまさかこう展開するとは;;今後の展開としては…・緋龍城組→ ヨナ姫+四龍、そしてスウォン様+メイニャン様…と、神話関係者だけが全員残される形となりました。ハク様&ユン君不在の間に、伝説関連の問題点や解決策など、アレコレを詰めていってくれるのかな、と期待。・ハク様&ユン君→わざわざハク様が行くとなったら、ただ千樹草取ってくるだけでは終わらないのでは。①戒帝国の将軍達もしくはチャゴル殿下本人と接触②地の部族・グンテ将軍と接触…期待しちゃうのはこのあたりの展開ですかね。特に南戒と闘うことになれば、最前線に駆り出される事になるグンテ将軍…絡んで欲しいなぁ。元風の部族長として、話をして欲しいなぁ! とアレコレ期待が膨らみます☆さてどう転ぶのかな??次回は1ヶ月半後…;; うう続きが早く読みたいですが最近の草凪先生スケジュールを見てれば本当に「しっかり休んで下さい!!」としか言えません…! 次回も楽しみです♪さて こちらの感想も簡単に。ザ花とゆめオールスター 番外編「春の宴」6Pとページ数の少ない番外編ながらスウォン様(13歳)が風牙の都を訪れた際のエピソードがおもてなし担当のテウ&ヘンデ視点メインで描かれました。このスウォン様の風牙来訪は27巻番外編「部族対抗武術大会-今回限り-」で触れられていましたね。うわぁもうこれは後からガツンと出てくるエピソードだな、と思っていました。今回は、テウヘンデとスウォン様の絡みメインで可愛らしく描写されました。とても興味深かったです…が、このエピソードはその内視点を変えて描かれるんだろうな~と予想してます。しかし草凪先生は本当に漫画が上手い!今回…スケジュール的に相当時間がなかったんだと思うんですよ。だからこんな4コマ5コマのおまけ漫画風に仕上げてあるんだと思うんですよ。…最初から最後までツッコミ所しかなくて、めっっっっっちゃくちゃ面白かったですよ!!風の部族の手荒い歓迎が大好き&好奇心旺盛なスウォン様とか。アヤメちゃんと「好きな人居る」って話をしたからテウ達がこんなにハク様の恋愛事情気にしてるのかなぁ、とか。ゼノ仙人、スウォン様の事ばっちり見てたんじゃん! とか。ハク様真面目で落ち着きまくってて13歳にして女泣かせって… とか。スウォン様はこの時どんな気持ちだったんだろうなぁ とか。ハク様の抱き枕争奪戦に興味がなさそうなヨナ姫(10歳)とか!!ご馳走様でございました!by妹
2021.05.02
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数日前に、コミックス感想と称して記事を書きましたが、相変わらず内容・シーンについて言及できずに終わりましたので、各シーンやキャラクターについての、だらだら追記記事です。暁のヨナ 35巻感想-その2(姉編)※以下、最新巻のネタバレあり感想です。未読の方は、お気をつけください!*◆表紙!見応えのある、しっかり四龍!32巻から、コミックスの表紙が、非常に意識的に奥行が描き込まれたイラストになっていますね。アナログイラストでこれほどの描き込みって…ものっすっごく…時間がかかってると思うんですよ。ガチンコの塗り込みなので…◆ヨナ姫南戒の使者団に、怖いものなしな態度で臨むヨナ姫。…「強くなった」という言い方ももちろんできますが、うん…とにかく、この娘は、「ハク様以外のものが、本当にどうでもいい」んだな、と思っています。どうでもいい連中に、良く思われる必要もないので、こうも強気でいけるし、どんな嫌みを言われたとて、痛くも痒くもない。このスタンスを貫くのは、パワーも要ると思いますけどね。◆ランタン殿たった1話しかまともに登場しない、これほど「役割だけ」のキャラクターの表情が、ちゃんと筋が通ってて、伝わってくる。端役に至るまで、キャラクターの筋の通し方が、これほど上手い作家はいません。草凪先生のキャラクターづくりの上手さは、神の領域にあると思います。◆スウォン様とヨナ姫スウォン様とヨナ姫のやりとりがオモシロいですね~!スウォン様の、「昔はあんなに可愛かったのにな」(←お前が言うな)と、「まぁ、自分の血縁だし仕方ないか」(←納得という名の諦め)が混ざってる感じ。本当に似た者同士というか…私は、この2人のキャラクターは、性別と髪の色がちょっと違うだけの、同一キャラクターだと思っています。立場ある生まれのキャラクターたちなので、性別の違いが本当に重くて、比較して考えるとオモシロいんですよ。200話で、(よろめいたスウォン様につまづいて)階段から落ちそうになったヨナ姫を、スウォン様が助けようとするシーン、もう一つ、204話で、スウォン様が強い口調で、ヨナ姫と緋龍王(伝説)との関係を否定するシーンの2つがハイライトです!↑ここ大事!◆「大丈夫ですか」ここの、ハク様の表情を映さない描き方が、漫画の妙!好きです。ハク様は、この言葉は、ヨナ姫に言っている風にしながら、本当はスウォン様に対して言ったんだと思ってます。◆スウォン様の体調不良を察したハク様ヒューリさんとケイシュク参謀の慌てふためき方を見て、スウォン様の病状がかなり深刻なものであることを認識するハク様。その後のヨナ姫との獄中シーンで、しれっとした表情をしながら、かなりテンション高めな発言を繰り出してきていましたが、これは相当、動揺しているのだと思って観ました。◆ヨナ姫とハク様ケイシュク参謀を威嚇して、追い払った後。ヨナ姫が泣き出すことも出来ず、その場に座り込んでしまったところが印象的でした。城に戻ってきてから…孤独と不安と緊張の連続で、その上、ハク様が命の危機に瀕しかけたわけですから…。また、このヨナ姫の様子を見て、一息ついた後に、一気に「柔らかい」表情を作るハク様が印象的でした。「やばいな、心配させちゃったな」って思ったんだと思うんですが、牢獄の中の奴にこんな表情を向けられたら、なんとも言えないというか…。「ああぁああああああああ!!!」ってなります。だからだぞっ…お前…「だから」だぞっっ!!!ってなります。◆「そんなに俺を守ろうとしなくていいよ」本誌掲載時から、ハク様の表情が描き直してありました。私は、実は本誌の時の表情が好きだったんですが…まぁ、次の回への繋ぎを考えると、描き直し後の方がいいような気もしますが…でも、個人的には、本誌の時の微妙~~な表情、好きだったんですよ…。◆メイニャン要素の鴨ネギキャラ。このキャラクターの登場により、緋龍城に入り、読者層が感じていた「作品のクライマックス感」の雲行きが、かなり怪しくなりました。えぇっ…ここでまさかの新キャラ!!?これでも、草凪先生的にはものすごく巻いてるんだと思うんですよ。流石にこのメイニャンというキャラクター、「設定欲張り過ぎ」ですもん。今巻、通常版のコミックス帯に、思いっきり「新章突入!」と書いてありました。「南戒編」…という名称になるのかは知りませんが、内容としては「南戒」と高華国間の不調・不和に対し、なんらかの進展があるのだと思います。メイニャンさんは、この南戒との関係の中で、ダイレクトにトップオブトップたちに人脈を作れる切り札として、「皇帝愛妾」、そして「元将軍」という要素を持ち合わせています。更に、動機付けの面で、千樹草(地の部族領・阿波の都)と、南戒を一本筋で串刺し、更に更に、ヨンヒ過去編を補完(再定義)していく役割としても機能させようという…よくもまぁ、これほど働けるよな、ってくらいに働くキャラクターなんじゃないかと思っています。無茶苦茶無理してはいますが…このキャラクターが、一人格として、ちゃんとしゃべりますからね。本記事2回目になりますが、草凪みずほ先生のキャラクターづくりの上手さは、本当に神の領域です。◆緋龍城編新章突入! はいいのですが、とりあえず、緋龍城編~ヨンヒの追想編は、一区切り…ということかな?一区切りというか、スウォン様の病気、過去編について、「描写するだけは描写した」、という状態かと。何ひとつ、「謎」についての説明はしておらず、何ひとつ、明かされてもいません。まさかこんな状態のまま、新章に突入すると思わないじゃん…!!いや、描写はしっかりしてましたので、種まきをしっかりしっかりしたんだなぁ…とは思うのですが。うん。イメージ的には…最初の3巻で一文無しになって、そこから7巻くらいかけて、新しく暮らしていける土地探して、そこから15巻くらいかけて、畑を耕して、そこから15巻くらいかけて、種まきする感じかな?…うん。そろそろ、収穫が見たいです。「収穫の日は近い」と思い続けて、かれこれ6~7年経ちました。この作品に付き合うには、時間・根気・覚悟 が必要です。頑張ります。by姉
2021.04.30
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最近始まった 白泉社公式WEBくじ『漫福ガチャ』→ こちらをclick!絶対来る…と覚悟していましたが、早々に来ました「暁のヨナガチャ」!白泉社さん、最近グッズ展開や原画展など本当に頑張っていますね…いやもうファンは大変ですよ(金銭的な意味で)!!実は私達、ガチャ系(何が来るか分からないグッズ類)が大の苦手でして…お金を払ったのにガッカリする可能性があるのがちょっと…;;今までもガチャやブラインドグッズ等だけはスルーしてきたのです……が、今回は何賞が当たっても暁のヨナ原作絵グッズ!! 回したい!!しかし1プレイ770円もするので(コンプリートしたい!)とか(絶対コレが欲しい!)と思うとツライしな… どうやったら一番楽しめるかな、と考えまして…「ふたりで居る時、1回ずつギャーギャー騒ぎながら回す」のが良いかな、と。(誰が来てくれるかな~)という「暁のヨナ占い」みたいな感覚で。うむ。とりあえず2日がかりで10回引きましたので、結果報告です^^1投目:姉一番最初に… スウォン様缶バッジが来てくれました!!そうか貴方か…(なんか納得)!しかしこの絵柄は電話モチーフ。独りにしておくのは可哀想です。電話の相手が欲しい …そうハク様だ!ハク様来い…!!2投目:妹速攻でハク様来ましたよ!!!流石ですよ ハク様がスウォン様を独りにしておくはずがなかったやっぱりハク×スウォンは最強コンビなんですね!ーいやしかし、こうなるとヨナ姫も欲しくなります… ヨナ姫来い!ハクヨナ来い!3投目:妹…愕然とするふたご。。アクリルスタンド嬉しい! …嬉しいけど何故また貴方なの!?スウォン様はどんだけ私達のこと好きなの!!??4投目:姉腹減り御一行アクリルスタンド来てくれたーー!!良かった…本当にほっとしました。これで「10回回したけどこの子だけ来なかった」がなくなりました! 良かった!5投目:姉テジュン様(&フクチ)缶バッジが来てくれた!!公式テジュン様グッズなんて、後にも先にもコレっきりなるんじゃないかと思うんですよね。実は缶バッジの中で一番欲しかった絵柄だったので、凄く嬉しい♪6投目:妹かぶった!!!ーいやまぁ腹減り全員集合アクスタだからね! 何個出ても嬉しいモノです。…しかし深刻さを増していく圧倒的赤い娘不足!!!おかしいな 確率的には一番高いはずなのだけど;;とりあえず10回…と決めていたので、このあたりから相当焦りだしました。ーヨナ姫様出ておいで!!ハクヨナ来い来い!!!7投目:妹ヨナ姫様缶バッジ来てくれたぁぁ!!良かった 私達…姫様に嫌われてる訳じゃなかった 本当に良かった!!このペンギンサンタヨナ姫も欲しい絵柄だったので、嬉しいです♪8投目:姉ハクヨナアクリルスタンドが来てくれた~~!!1個は出て欲しいと思ってたんですハクヨナアクスタ!しかもハクスウォンの缶バッジに対抗!?して現パロverです! 嬉しい♪とりあえず大体のキャラ&要素は出そろったので、ここで相当満足しました^^9投目:姉シンア君缶バッジが来てくれました!可愛い!!…可愛いけど困った こうなるとデフォルメver四龍缶バッジも集めたくなってしまう…;10投目:妹ラスト! ハクヨナアクリルスタンド着物verが来てくれました☆★可愛い!この絵まとまりが良くて欲しかったんです!ーという訳で、ヨナガチャ10回の結果でした^^A賞B賞などの当たり賞を引く事は出来ませんでしたが、サブキャラ含めバランス良く沢山のキャラ達が出てきてくれたので、凄く嬉しかったです♪品物が届くのは7月下旬~8月上旬との事。ふふふ…楽しみですね!ガチャ自体は5月20日まで開催されていますので、気になる方は是非~^^私達は多分もう引かない はず… 多分。 たぶん。。(自分に言い聞かせる)by妹
2021.04.29
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暁のヨナ 35巻感想(姉編)ヨンヒ手記篇が終わり、新展開。以前より高華国と度々の衝突を重ねて来ていた、南戒。その使節団が、緋龍城に到着した。緋の病により体調悪化が著しいスウォン王に代わり、ヨナ姫が会談に出席することに。毅然とした態度で使者たちと渡り合うヨナ姫だが、南戒使節団内に不穏な動きが見られ…翌日、使者の一人が死亡する事態に。使節団はヨナ姫を犯人と名指しするが…!!?コミックスの内容に入る前に、高華国の現状について、少し整理します。31巻、クエルボ篇が終了した段階で、下記の解説がなされていました。ついに高華国は千州を完全に制圧し、属国となった斉・真国と合わせて、イル王の時代よりも倍の国土を支配することとなったのである。スウォン政権発足以降、高華国は侵略を受けた戦、仕掛けた戦、いずれも連戦連勝続きです。ファンブック情報によると、この期間(政権発足~35巻現在)はせいぜい数カ月程度のようなので、(←嘘だろ!?とは思っている)超短期間で異常な超拡大をしている最中、という状態と認識して良いかと思います。基本的に、内部クーデターにより発足した政権が、更に国内・外部からのクーデター&侵略を「誘い受け」しているとも言えますし、「五部族をまとめる」という名目で、意図的・自発的に「対外敵」を作っている、とも言うことができます。スウォン新王は、その容姿・物腰とは裏腹に、非常に活発に、好戦的な侵略国家国王として動いています。この高華国超拡大の状況を、どう評価するか。作中の高華国内では、国土拡大を高評価・歓迎するような意見が圧倒的です。前イル王の弱腰な態度への鬱憤も含め、「発足数カ月で国土2倍」なんて、勢いもあるし、気分良く感じるのでしょう。…まぁ、実績だけ見ると、確かに凄いですよね。素直に。…うん。「凄過ぎ」ます。無茶し過ぎです。↑こんな状況、怖いでしょう!普通に!!高華国スウォン政権…「発足数カ月で国土2倍」とか、比較対象がえげつなくて申し訳ないですが、ナチスドイツよりはるかに超急性的で、超好戦的な侵略国家ですよ。また、スウォン政権は今のところ「連戦連勝」と言ったって、内容をちゃんと見れば、決して「毎回、用意周到に事前準備をして、必ず勝てる戦い方」をしているわけではありません。「必ず勝てる戦い方」が出来るような司令塔も、存在しません。(そもそもジュド将軍じゃ、無理)「結果として上手くいっただけ」という場面は、これまでに何度もありました。スウォン王について、作中で「賢王」、「冷静」、「冷徹」etc…と言われてるからといって、あくまでそれは、作中の登場人物たちの価値観による解釈・意見なだけであって、別に、読者がそれをドストレートに真に受ける必要はありません。リアリティ云々はさておき、「何が起こったか」は、作中できちんと提示されているわけですから、一体これはどういう状況なのか、度々出てくる「強国」という単語の意味するものは何なのか、は、読者自身がかみ砕いて、解釈すべきだと思います。(あくまで私の感覚で、ですが、)少なくとも、現代日本教育を受けて来た方で、「超好戦的な侵略国家」が、「上手い国運営の在り方である」と判断する方は、限りなく少数になると思うんですよ。*以下、最新35巻の内容ネタバレを含む感想です。未読の方は、ご注意ください。*さて、ではでは。遠回りしましたが、35巻本編について。「南戒」がやってきました!17巻で、腹へり一行が一度足を踏み入れていた南戒。高華国は戦に勝利し、金州地区を奪還したとのことですが、度重なる衝突(及び麻薬案件等)により、緊張感のある関係が続いていることは明白でした。そんなこと言ったら、四方のそれぞれの国との関係性に関して、ある程度の決着を見ているのは、対 真国くらいなものですが。対 斉国は、21巻の戦いの後、一応の決着を見ている風になってますが、そもそも「3つの権力図式」といった超怪しげな体制を提示したにも関わらず、現時点では、そのうちの一人(クシビ)しかまともに描写していません。かなり消化不良な要素を残している状態です。対 北戒は…そもそも力を失っている状態とのことで、「豪族たちが度々高華国へ侵略して来ては追い返される」以外は、これ以上の深入り描写は避けるのでは、と思っておりますが。まぁ、こんな感じで、国土拡大したからと言って、国内・外に不安要素を抱えまくった状態の 高華国・スウォン政権ですが、こんな時に、スウォン王の病状悪化!!しかし、南戒は既に好戦ムード&闘う気満々!!そして、何故か突然緋龍城に現れた、南戒皇帝の寵姫・メイニャン!!(スウォン様&ヨンヒ様同様、緋の病も患ってる)話回しに関しては、強引この上ない巻だったなぁ、という印象です。花ゆめ本誌を読みながら、毎号、「何それ?」「何それ?」「何それ?」の連続でした。…いや、いいんです!!メイニャン様とか、遠回りのようで、南戒方面の描写を、極力抑えた形で済まし、話を巻くため、わざわざ怪奇的なまでの要素特盛キャラクターとして、緋龍城に飛び込んで来てくれたんだろうな、と思ってるんです。スウォン様の体調不良に気づいたハク様は、獄中でヨナ姫とまぁまぁイチャついて養分補給して、獄中でトレーニング(腹筋六千五百四十二回)とかし始めて…やる気・動く気満々ですからね!!動くのに必要な情報・要素・切り札の鴨ネギ(特盛)が、飛び込んできたようなもんですよ。今巻の個人的なハイライトは、ここ↑です。「ハク様の動く気・やる気」。◆35巻にもなって、「スウォンの病状悪化」という極限要素を設定しないと、動き、やる気を見せないハク様に、絶望。…ここまで追い詰めないと、動き出さなかった…?↓同義◆34巻に渡ってあれほど押し黙っていたくせに、「スウォンの様子がおかしい」ことを勘ぐってからは、「現状を揺らす」ことに対し、迅速過ぎる動き、やる気を見せるハク様に、絶望。…今までは何だったんだと思うほどに、光速。ハク様の「スイッチ」は、なんやかんや、やっぱりスウォン様が持ってるんだな、と強烈に再確認するようでした。ハク様は、口では絶対に「ヨナ姫様命」的なこと言いますし、自身の認識的には、ヨナ姫がやる気スイッチなんだと思うんです。もちろん、口だけではなく、実際にヨナ姫様のことをとても大切にしています。・・・が。以前の記事でも書いたことがありますが、実際にやってることを見れば、1巻から35巻に至るまで、ハク様が一番に守っている&庇っているのは、一貫して「スウォン様(&風の部族)」です。あ、ただ、もちろん、この場でハク様が動き出すことができる土台は、ヨナ姫の35巻に渡る献身的な働きあってこそ存在するものですよ!ヨナ姫が、ハク様をこの緋龍城にまで連れて来たんです。(ヨナ姫は、「スウォンさんと別れ話させるために、ハク様を緋龍城に連れて来た」というのが、私と妹間での共通認識です。)ただ…スウォン様健在の緋龍城に連れて来ただけでは、どうしてもハク様は、バランスとってバランスとって、ひたすら現状体制の円滑運営に奔走し始めますから。このキャラクターが、極端な動きをする場面は、必ず「既存バランスが極端に悪い時、崩れそうな時」…簡単に言うと、「ヤバい時」です。この作品は、ほとんど「『ハク様』というキャラクター像をあぶり出すため」にしか、要素は投入されていません。そもそもの高華国の設定自体も、「ハク様」の為にしか作られていませんし、現に主人公のヨナ姫は、初期も初期、2巻以降、「ハク様」の為にしか動いてません。ヨナ姫…少女漫画ヒロインとして、このキャラクターの、一番の特徴・魅力は、スウォン様の謀反以降、森羅万象をハク様に求める…、ハク様>>>>>>>>>>>>…世界・その他という、圧倒的な価値観の偏りにあります。どんな要素が突然登場して来たとしても、注目すべきは、とにかく、ハク様です。ひたすら、ハク様です。この「偏り」こそが、他作品にはない「暁のヨナ」の面白さです!!いつも通り、「コミック感想」と言いながら、内容に向かわない、とりとめのない駄文でした。基本的にこの作品に関して、主張したいことは一つだけなので、私の記事は、毎度同じ内容になってしまいます…。まだまだ、先は長い…。覚悟と強い心を持って、読み進めて行きたいです。by姉
2021.04.25
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漫画簡単感想。「自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。」(原作:しき 漫画:蓮見ナツメ、星雲社、1~5巻以下続刊)超優秀で、幼くして物事を達観しているアルファスタ国第一王子・セシルは、婚約者の少女・バーティアに、「私は悪役令嬢ですの!」と宣言される。前世の記憶を持っているというバーティア曰く、この世界は彼女が前世でプレイしていた『乙女ゲーム』の世界で、自分は、さんざんヒロインをいびったあげく、セシル王子に捨てられる婚約者だという。退屈な日々の中に居たセシルは、「悪役令嬢」という役割を全うしようと奮闘するバーティアの謎の行動に振り回され始める…。交通事故などで亡くなった現代人が、乙女ゲームやファンタジー世界で生まれ変わる「異世界転生モノ」が、大きな一ジャンルとして確立して、それを少しひねった形で、転生するのが主役ではなく「悪役令嬢」という「悪役令嬢転生モノ」が、また大きな一ジャンルとして確立して、それをさらにひねった形で、「悪役令嬢転生モノを別視点(ヒーロー視点)で描く」という本作品が登場した、…という認識でいいのかな?こちらの作品、妹が試し読みかなにかで見つけて、「面白そうだったから」と購入していました。私は、「異世界転生モノ」どころか、複数人の登場キャラクター相手に「ルート」というものが設定されているギャルゲー・乙女ゲーム的なものすら、まともにやったことがありません。(というか、そもそも、基本的に「ゲーム」と呼ばれるものを、まともにやったことがありません。)いきなり、ひねってひねってひねった先にあるコンテンツに手を出しちゃったな、という状態。本作品に関してですが、脚本の練り込みという観点で、それほど特筆したひねりや、天才的なものは感じません。漫画画面にしても、貴族服・フリル・縦ロールまで異常なほどにしっかりと描写されており、それが本作品の魅力の一つだとも思うのですが、主観を大事に魅せていくような、画面のメリハリがなく…少女漫画的な「心情構成」を、なぜ画面づくりでやらないのか…??と、物足りなく思う部分もあったりします。キャラクターも、特に女性キャラはみんなトーンの長髪なので、見分けがつかなくてですね…。というわけで、基本的に、「漫画作品」として、「漫画ファン」の方に声高に「おススメ!」というわけではないんですが、…いや、オモシロかったです。とても。最初の方は、やはり「少女漫画脳」の考え方で作られた作品ではないですし、「ルート」だ、「攻略」だ…と、耳なじみのない規定事項の話をされても、正直「とっつきにくいなぁ」「情報が入りにくいなぁ」と思いながら読み進めていたのですが、2巻、3巻…とお話が進むうちに、主役・セシル王子のフラストレーションがどんどんクレッシェンドしていきまして、ぐいぐいと彼の感情に引っ張られました。この作品の主役は、「異世界転生者」ではなく、「乙女ゲーム内の登場人物」である、ヒーロー・セシル王子です。「こうなるはずだ」と予言めいたことを言われても、「自分は、感情を持った、いち人格なんですが?」と、グイグイと自分の方にお話しを引き寄せて来ます。3巻ラストのモノローグが、本作品の本質をグッと凝縮しており、素晴らしかったです。キャラクターにパワーを感じる作品は、やはりオモシロい。なかなか、普段手を出さない分野の作品が読めて、楽しかったです。喰わず嫌いせずに、いろいろ読んでみたいですね。by姉
2021.04.11
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さて本誌感想参ります~。ーと、その前に 扉絵にこんな煽りが↓「全世界累計1300万部突破!(紙+電子)」…何の数字を加算したんだろう…;34巻が発売される段階で「全世界累計1000万部」だったのですよ。35巻発売分…だけでは300万部も増えるはずがないので… うん。何かこう、今まで入れてなかった数字を加算したんだと思います。もちろん嘘はついてないとは思うのですが;ちょっとリアクションに困る^^;ーイヤ1300万部突破おめでとうございます!!暁のヨナ 206話「捨てられるものをひとつずつ」*以下単行本36巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*今回もメイニャン様は変幻自在&大暴れでした!!イケナイこのままじゃ36巻が「暁のメイニャン」になってしまう恐れが…;;(すごくどうでも良いですが、私の脳内ではメイニャン様の声が完全に林原めぐみ(女らんま)さんの声で再生されます…多分 悪ノリぶりっ子⇔男前女性 を切り替えるキャラだからだと思うのですが^^;)・南戒最高権力者:チャゴル遂に出てきましたチャゴル殿下! まさかの人相悪い坊主系だった!!南戒の酉京、なんかもっと「The!中華!!」って感じで来るかと思っていたのですがまさかの日本寺院風だったw 頭に掘ってある入れ墨??は朱雀…鳳凰のイメージですかね。高華の龍⇔戒の鳳凰 のように、対になってる感じでしょうか?ランタン毒殺の件も含め、部下には冷血非道な態度のチャゴル殿下。(使節団…こんな上司が待ち構えてるのに、よくあそこまでのほほんと帰国できたな…)寵姫・メイニャンの失踪に関してどんなリアクションを示すのか…メイニャン様からはチャゴル殿下への(愛)情みたいなものを微塵も感じなかったのですが、チャゴル殿下の方はどう思ってたのかな。注目です!・「いや…分かってて行ったんでしょ 出発前に俺に挨拶に来ましたし」byヴァル将軍「寵姫でいても敵は多かろう 将軍のが性に合ってるだろうによぉ」byヒッタン将軍ヴァル将軍や他の将軍が、メイニャン様にとって「心を開ける存在」だったことが分かってホッとしました。今後の展開で、彼女の味方になってくれる事を期待します!あと…このあたりの描写で特筆すべきは「将軍職から見る、戒帝国と高華国の体制の違い」でしょうか。メイニャン様の描写から示唆されてはいましたが、戒帝国は高華国とは異なりチャゴル殿下を筆頭に「政治」「軍事」の機能がハッキリ分かれているのかな、戒における「将軍」は、本当に軍事面においてのみの統率者なのかな、と。*高華国においては「将軍=部族長」なので、各々領地を抱えた日本の戦国武将のようなイメージです。(空の部族だけは例外的に「将軍≠部族長」ですが)そして使節団に居た文官達が「戒の政治家」だとすると、彼らのメイニャン様に対する態度から「軍事能力への軽視」みたいなものも感じられますね。・「一時的に協力を要請する 脱獄したメイニャンという女を探し出し捕らえる仕事だ」byケイシュクメイニャン脱獄という非常事態に、ハク様への協力要請(&釈放)が提案される…ってぇええええええええ ケイシュク氏どんだけハク様を信用しきってるんですか!!??スゴイ変わり身です 201話でハク様に対して行ったアレコレな記憶を失ったとした思えない!w空の一兵卒として堅実に働いていた事と、牢屋の中で大人しくしてたのが良かったんですかね。ハク様…ここまで信頼されてるなら、もう牢屋に入ってなくても良かったじゃん!と思うんですが;いやぁ前回の感想で「ハク様とメイニャン様、また絡んでね!」とは書きましたがまさか早々にこんなウルトラ展開が来るとは…!!姉が「ケイシュクさん、ここまで来ると高華国内部の様々な対立構造を煽ってるだけのようにも見えるんだよなぁ…」とボソリ。うん。私もそう思います。・「何してるの? 何で髪切ったの?」by聖母ユンきゅんいけない…あまりの懐の広さに思わず二つ名を与えてしまったよユン君…!今回のサブタイトルは「捨てられるものをひとつずつ」メイニャン様が戒帝国に置いてきたものが描写され、さらにトレードマークのロングヘアを捨て…本当に何も持たない状態になっているという感じでしょうか。とりあえず 早くホーちゃんと合わせてあげて欲しいものです…!・ハク様来訪~ジュド将軍といっしょ~夜が更けました。メイニャン様が湯浴みしている最中に…まさかの来客。ハク様です!ーと、その後ろにはジュド将軍が。ってぇええええええええ2人で仲良く歩いてきたの!?ウソぉおお!!!いやスゴイです… 冒頭・16巻・21巻・その他もろもろ…において自分がハク様に対して何をしたか&どんな態度をとってきたかを考えればよく平然と並んで歩けるなジュドぉお! としか。いやもうこの人も記憶を失ったとしか思えない!wーというか 空の将軍が動けるなら、何もハク様に頼らなくても良かったのでは…あ ゴメン もしかしなくとも独りじゃメイニャン様に勝つ自信がなかったんだね…?高華国5将軍の中で唯一「軍事的責任者」に特化した存在でありながらプライドも何もあったもんじゃないですね!と、まぁ空の将軍に対する罵詈雑言はこれ位にしておきまして。ケイシュクもジュドも、まぁ大概にしろや って感じで日和っていますよね。ーですが、これ「相手がハク様だから」というのも要因としてあると思うんですよね。ハク様本人が全く怒ってないんですよ。二人から受けた仕打ちを、全然気にしてない。自分を殺しかけたテジュン様だって、なんやかんや大好きになっちゃうヤツですから。やられた方が忘れてるんだから、やった方が気にしなくなるのもしょうがないというか。ウン。要するに、一番変なのはハク様なんですよ、と。・「こっちもいつも心配だよ 一兵卒に俺はなるって言って田舎から出てったあのバカ息子生きてるかなみたいな気持ちで」by田舎のおかんユンきゅんワンピースパロが効いたほのぼのシーンですが、実際ハク様は 殺されかけたり大怪我したり牢屋に入れられたり…と結構シャレにならない扱いを受けていました。ケロっとしてるので、お母さんだってまさかそんな事になってるなんて思いませんよね…;ハク様とユン君の関係、すごく好きなんですよね。どっちもめちゃくちゃ現実志向の仕事人間で、お互い「自分には持ってないモノを持ってる」というリスペクト精神を感じるというか…特にハク様にとっては、ユン君は命の恩人に他なりません。「剣を持って城内うろついてるってんでお前の無事を確認しに来た」と真っ先にユン君の安否を確認しに来るあたり、ハク様らしいなぁ!と思いました。・メイニャン様の奇襲攻撃衝立の向こう側から、風呂上がり髪ボサボサ美女が剣を持って襲いかかる!ジュド将軍、二刀流で対抗。ハク様、吹っ飛んできた燭台で対抗→撃破! メイニャン様、漸く雷獣を認識!ユン君を守る姿に思わず萌えた… というかハク様に武器を持たせずに、何をさせるつもりだったんだジュド将軍…・「ごめん…でも俺 城で医術を学んでるの人を治したくて城に来たんだよ それが全てだ」by聖ホスピタル・ユンニウス「どんな人間であろうと、自分の患者だから」とメイニャン様をかばうユンきゅん…!そうだよね城内で傷だらけで行き倒れてる美女とか、不信に思ってたよね…でも損得関係なく、怪我人が居たら保護する&治療するのが我らがユン君!聖人でしょうか… いや女神?ゴッドマザー!!??ハク様、ユン君のこの純真な想いを無視できるはずないと思います。ハクヨナが今生きてるのは、こんなユン君が居てくれたおかげなんですから…。ーという訳で ハク様は「俺が見張ってるからこのままユン君にメイニャン治療続けて貰おうぜ」「メイニャンは殺すより、生かして情報引き出すのが絶対良いって!殺すの勿体ないって!」とか言い出すんじゃないか…と安直に予想。はてさてどうなるのか。…感想、毎度の事ながら何でこんなに長くなっちゃうんだろう…;;次号は花とゆめ創刊47周年記念&暁のヨナ特別記念企画号!アニメイトオンラインでクリアファイル付の特装版は予約済ですが、付録の複製原画セットが欲しいので地元の本屋でも購入予定…次回も楽しみです♪by妹
2021.04.06
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アニメ「フルーツバスケット The Final」が明日から放送されますね~。私は相変わらず放送されない地域在住なのですが;新生フルバ、第一期25話+第二期25話 そしてThe Finalおそらく25話ほど…と、今のアニメ市場ではなかなか継続が難しいであろう話数を確保し原作23巻分のラストまで駆け抜けるようで、イヤ本当にスゴイな!と思って見ています。*追記:↑finalは1クールの13話ほどだったようです・・・誤情報失礼しました*原作者の高屋奈月先生も、Twitterや描きおろしなど全面協力されていますし、大量のグッズにコラボカフェに…すごいな フルバファンの方達羨ましいな!…と感じる反面、応援するの(金銭的に)めちゃくちゃ大変そうだな!!…という気持ちもあったり。イヤ暁のヨナファンも人のこと言ってられないですけどね;原画展に…今後はガチャやカフェも絶対来そうですから;;アニメ1期が始まる直前に描いたフルバ落書きが発掘されたので、ここに供養いたします。たしかコレ描いた時に、姉に「なんか体つきが変」とか言われて心が折れて封印してたモノだと思います(どんだけガラスメンタルなんだよ)。う~ん今見ると、キサヒロは可愛く描けてるんじゃないかな~。私はこの2人のほのぼの感が大好きでした。by妹
2021.04.04
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2020年12月19(土)~2021年1月10日(日)、池袋マルイにて期間限定イベント「34巻発売記念『暁のヨナ』プチ原画展」が開催されました。とてもとてもとてもとても行きたかったのですが…このコロナ禍の中、ド田舎から気軽に上京する訳にもいかずグッズのみ通販にて購入することにしました。地方民の為に全グッズ通販対応してくださり、本当に有り難かったです!!1月頃から個別にポツポツと届きはじめ、先日「サイン入り複製原画」意外の品が全て手元に揃いました♪大量のヨナグッズ…圧巻です!!・F3キャラファインボード 4種220×273mmのキャンバスボードです。大きさも厚みもあり、かなり存在感があります。とにかくハクスウォンの並びが素晴らしい…!・アクリルスタンド定番のアクリルグッズですが、(意外な形で来たな!)と思いました。より立体的になり、奥に描かれている主役がさらに遠ざかり…完全にハクスウォンがW主人公ポジになっていますw・アクリルオーナメント 2種アクリルブロックに裏面からキャラファイン印刷&表面からレーザー彫刻が施されています。(裏面には別のアクリル板が貼り合わせてあり、印刷面がしっかり保護されています。)高額な受注生産品なだけあって、めちゃくちゃ高級感があり大満足!高画質印刷されたグッズを手にすると、そのイラストが前よりもっと好きになりますね。特に金魚のイラストは、アクリルの艶っぽい仕上がりと合ってるなぁ!と思いました。・キャラファインマット 4種スタンドにも壁掛けにもできるA5サイズのペーパーフレーム。かさばらない&お値段的にも手が出しやすく、手軽にじっくりイラストが楽しめる商品…という位置づけでしょうか。人気の高いイラストが揃ってる気がしました。それぞれのマットの色もハマっていますし、箔押しの「暁のヨナ」の文字が良かったです! ・キャラファイングラフ 額装複製画(A5サイズ)1種「12色インクによる広い色域と光沢均一性、中でも黒系インクだけで5色を用いる黒濃度の表現性は最新の高精細で高画質なデジタル画像技術!キャラファイングラフ!」ーという、一番印刷品質の良い商品&受注生産品でした。大きさはキャラファインマットと同じA5サイズのイラストですが、こちらは「複製画」と名がついているだけあって見比べるとやっぱり「原画の存在感」があるなぁ!と思いました。ーいや普段は言われないと印刷品質なんて注視しないですが;;なんとなくですが…マスキング液を使用した雲とかの存在感が。うん。2人で「これは想像以上に良い商品だった!このイラストがすごく好きになった!!」と盛り上がりました^^他にも、A4クリアファイル3種・ポストカード5枚セットがあります。幸せだ…!ポストカードは落ち着いた色合いで(あ、これも原画に忠実に…をコンセプトにした品なのかな)と感じました。30巻特装版のポストカードは、ピンクが強く発色する華やかな印刷になっていたので違いが出て面白いなぁ、と。…ふぅ。大量のヨナグッズに囲まれてとても幸せですvこの上さらにサイン入り複製原画が届くと思うと…!!!(ちなみに飾る場所は考えていませんどうしよう)暁のヨナを10年以上追いかけていますが、今回のように公式の原作絵グッズを沢山発売してくださるのは初めての事だったので本当に嬉しかったです!ありがとうございました!!by姉
2021.03.27
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本誌感想参ります~。今回は簡単感想になります。暁のヨナ 205話「夜の哭き声」*以下単行本36巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*36巻…ふふふ。(遠い空を仰ぐ)今回は何というか、また今後の展開の為の種まき回かな、と思いました。正直…ヨナの物語の終着点が、まだまだ果てしない地平線の彼方にしか見え…いや見えない。まだ全く何も見えない。そもそも何ひとつ解決していないうえ何が本題なのかすら出てきていない。36巻か… 緋龍城に戻ってきて丸5巻か…草凪先生の体力の限界 および花とゆめ・少女漫画文化の急速な縮小・消滅の危機は刻一刻と近づいてきている…と気が気じゃ無いのですが、この物語はそれより先に終着点まで辿り着けるのだろうか…すみません。いち読者が勝手に焦っているだけです。すみません。。・「獄中生活満喫中!?のハクと出会ったメイニャンー」(あおり文句)ハク様、満喫中とか言われているwそしていつの間にかメイニャン様が主人公ポジになっている…!・「お前に決めたんだよ 話し易い」byメイニャンハク様とメイニャン様の絡み、楽しみにしてたんですよ。これだけ重要要素てんこ盛りのキャラクターです。スウォンが彼女を拒絶した…ととなると、腹減り・主にハク様と仲良くなって行くのかな、と。ーうん すごくウマが合いそうだし、めちゃくちゃ仲良くなれそうな感じ!…しかしお互い何の情報も素性も明かさないまま終わったぁアアアア!!!ふぅ。焦らしますねェ…。うん。また絡んでね!・「いるよ めちゃくちゃ会いてぇよでも今俺だけの感情で動いたら その人が俺を守ろうとするし迷惑かけたくねえから ここで待つと決めた」byハク様メイニャンに脱獄を進められ、きっぱりと断るハク様!ヨナ姫が自分を守りたがっているから、と!うん勝手に動いたことで、ヨナ姫に心労をかけた自覚はやっぱりあるんですね。迷惑かけるわけにはいきませんよね 愛ですねぇ…!…ただまぁ…何というか、言い回しに少々…かなりイヤらしさは感じますね。コイツは本当に「自分の行動原理をヨナ姫に責任転嫁する」のが上手だよな、と。そもそもこの敵地・緋龍城に大人しく留まっているのはヨナ姫のためだけじゃないでしょうよ。・「…ちくしょう… どこに行っても死ぬしかねーのかよ…」・「ホーちゃん以外全部置いてくるつもりで来たのに どこに行けばいいのかわんないよ」byメイニャン様今回メイニャン様の弱い部分というか…体調不良&追い詰められた中でぽろっと出てきた言葉が印象に残りました。メイニャン様はかなり命懸けで、退路を断ち切る位の気持ちで高華国に乗り込んで来たのかな、と。もしかしたら高華国に行けば&スウォン様とコンタクトをとれば緋の病への対応策が見つかるかも… なんて期待もあったのかな、 と。・しょんぼりホーちゃんホーちゃん… ぷきゅーよりも相当ナイーブな子だったんですね…布団かぶってしょんぼりしてる姿が本当に可哀想です…(申し訳ないがめっちゃ可愛い)でもやっぱり腹減り一行には、プッキューくらいのメンタルモンスターがお似合いですね!・「それより僕の頭がどうもいかがわしい方向にしか向かなくて困る」byジェハ兄さん「向かうな戻れ(娘さんの前で)」byゼノ仙人ーおいおいお兄さん!! と思いましたが、最年長者がしっかりシメてくれましたvゼノ長老は何千年(?)もひとりの奥さんを想っているだけあって恋愛観はけっこうプラトニック思考というか、ロマンチストなのかも。・(スウォン王との同盟関係が上手くいっているかはわからないだけど話してみると緋龍城の人達は悪い人じゃない俺は来てみて良かったと思ってる)by万能お母さんユン君ハクヨナ&四龍と離れ、独り資料室に入り浸っていたユン君。熱心に勉学に励み、緋龍城内医療班の信頼をバッチリ獲得 そしてメイニャン様の保護&治療まで行っていました…!!いやもう有能過ぎだよ15歳少年!ブラボー!!ハクヨナだって、ユン君に見つけて貰えなかったら2巻で死んでましたからね。暁のヨナ全2巻(完)でしたからね。メイニャン様、散々な目にあったけど、団子汁食べれて良かったね!さてここでメイニャン様と薬屋・ユン君(←薬屋だったのか!)が絡むということは、ちょくちょく示唆されていた「千樹草を取りに行くプラン」が漸く始動する…という事でしょうか。ユン君&ミンスの、敵味方関係なく動ける医療チームに期待ですね!…しかし メイニャン様が説明してくれるのを待たなくてもゼノ仙人あたりが動いてくれれば、ガンガン話進んだと思うんですけどね…仙人…達観しすぎてて本当に動かないからなぁ 全く;;・戒帝国のヴァル将軍ラスト… 何か出てきた。またまた新キャラが出てきた!!ヨナの世界では初の褐色青年・ヴァル将軍!!え、まだこっち(戒帝国方面人脈)広げるの…??メイニャン様を気にしている様子ですが、どんな関係だったのかな。彼女の味方になってくれる存在だと良いのですが。次号はてっきり休載かと思っていたのですが、掲載されるようです。次回も楽しみです♪by妹
2021.03.24
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「黒檻姫と渇きの王」草凪みずほ先生・60P読み切り作品ザ花とゆめ 2009年 6/1号 / 2014年 3/1号掲載単行本未収録・電子配信有り(2021/3現在)久しぶりに読み直した記念に描きました~。アジュライト王とセティアちゃんです… 一応。デザインとカラーがよく分からなかったので、かなりテキトーです;草凪みずほ先生は画業(商業誌デビュー後)20年近くにして、読み切りを3作(受賞作「御神兄弟がゆく!?」&本作&「僕の小鳥さん」)しか発表されていない漫画家さんですが…その中でも本作は「NGライフ」完結から「暁のヨナ」連載開始までの間に描かれた女の子主人公の60P読み切りという事で、ヨナファンの方には是非読んでいただきたい作品だなぁ!と思っています。しかしあらためて見てみると、本当にこの時期の草凪先生の新作発表ペースはスゴイです。・「NGライフ」最終回花とゆめ 2009年2号(3月5日発売)・「黒檻姫と渇きの王」巻頭カラー60Pザ花とゆめ 2009年 6/1号(4月27日発売)・NGライフ9巻(最終刊)発売(6月25日発売)*約20Pの描きおろしエピソード含む…ちなみにこの本の帯には、次作「花冠のヨナ」と紹介されてました。・「暁のヨナ」連載開始 表紙&巻頭カラー56P花とゆめ 2009年17号(8月5日発売)他作品も発表しつつ…本当に短い準備期間の中で、大長編連載「暁のヨナ」を立ち上げています。この「黒檻姫と渇きの王」は、ヨナを描き始めるにあたり画面作り(ベタの効いたファンタジー画面・ヒーロー&ヒロインの色気(?)のある場面など)を試していくためのものだったんじゃないかな~ と勝手に思ってます。(もちろん本作は本作で、意外な展開がたたみかけて来て面白い短編作品ですよ^^)<草凪みずほ先生が描く女の子の恋について>黒檻姫、特に後半の怒濤の展開が好きなので1シーン1シーンについて語りたい所ではあるのですが、とりあえず今回は「各社電子書籍サイトで単話売りされてますので!是非読んで下さい!!」にとどめておきまして…この作品は、草凪みずほ先生の「女性の恋愛観」が見て取れて面白いんですよ!という勝手なお話だけ。草凪先生は、おそらく「ほっておくとナチュラルに主人公に男の子を設定する」女性作家様だと思ってます。ご本人も「明確に女だ、と書かれていないキャラクターは大体男です」とか仰ってましたし;女の子の方が主人公(主観)として描かれているのは「夢幻スパイラル」「暁のヨナ」そして本作「黒檻姫と渇きの王」の3作のみになります。先生が「少女漫画を描こう!女の子の恋を描こう!」と意気込んで描いたのがこの3作という事だと思うのですが…ーまぁ、全作 見事にヒロイン両親が死ぬ・殺される所から始まります。親兄弟姉妹・大事な存在が居たら、女の子が外部にわざわざ愛を求める必要ないじゃん!!という考えなのだと思います。「女性の恋」をメインで描こうとすると…どうしても男性中心社会においては相手ありきの人生に向かって行かざるを得ない、それこそ「人生を捧げる恋」を描かなくてはならない訳で。…いや本当はそんなに重くなくて良いんですよ!?そんな追い詰めなくたって「うわぁ格好良い☆」で惚れる少女漫画だって沢山ありますし少女の恋なんてそれで良いんですよ!! ーとは思うのですが…草凪先生の場合は、そこまで重く考えないと「女の子の恋」メインのお話は作れないんだろうな、と。本当に難儀な…;;同性のキャラ同士だとあんなに普通にイチャイチャしだす癖に…;;こんな感じで、この「黒檻~」は、女の子の恋に対するあまりにも真面目でストイックすぎる部分が見られる短編作なんじゃないかな!と思ってます。 興味がある方は是非!勝手すぎる作家様語り失礼いたしました~!by妹
2021.03.14
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花とゆめ本誌(現パロ番外編)の感想参ります~。暁のヨナ 番外編「あかつきのよなさん」*以下単行本35巻特装版収録予定分ネタバレ含みます。ご注意ください!*暁のヨナ現パロ、まさかの第2弾ですね!何に驚いたってページ数ですよ。24Pの大ボリューム!! 「掲載予定はなかった」とか「軽く読んで」とおっしゃっていたのでてっきり8P 位の軽いものだと… 草凪先生本当にお疲れ様です。どうかどうか無理のないように…;;さて感想を…と思ったのですが「いやもうキャラクター皆みんな見せ場があって、可愛くて最高でした!めちゃくちゃ豪華なファンサービス回でした!ほくほくです♪」…という感想しかなく…特に今後の展開を考察するような事もないしな;私…妄想力もないしな。どうしたものかと^^;とりあえず気になった所だけ箇条書き感想です~。・「cafe bar 暁」マスターのジェハさん&オーナーのクムジさん&大家のギガンさんうええええええええなんというトライアングル!ここ一番衝撃的でした!イルパパやカヤちゃんが健在の世界では、クムジさんも当然ご健在でふんぞり返っていると!悪者だからって弓矢を向ける訳にいかないのが現代パロのツライところ…いやクムジさんとギガンさんのやり取りが観てみたい…絶対ギガンさん、ジェハマスターの事守ってくれてるって! ああ見てみたい…><(←妄想力ないとか言っておいてコレだよ)・JKリリヨナちゃんガールズトークが可愛いなぁv着てるコートが各々似合ってて良い◎(しかしどうにもスキップ・ビートのキョーコちゃん&モー子さんを連想してしまう…)そういえば…実はリリちゃんの方が1学年上なんですよね。ラブコメ展開において、リリちゃん&ジェハマスターの貢献度はすさまじいものがあります。今回も素晴らしい活躍をありがとうございました…☆彡・クリスマスデートのゼノカヤちゃん!さりげなく触れられてましたが…今回一番泣けたネタでした。イルパパ健在&ゼノとカヤちゃんがクリスマスデート出来るパラレルワールド…素敵でした^^・動物動画大好きなシンア君この子がどんな大学生活を送っているのかとても気になる…もし再び現パロがあるのなら、是非シンア君にスポットを…!・ユン君特製のお料理たちめちゃくちゃ美味しそう!まさに飯テロ!!…しかしユン君、まだ中学生の年齢のはずなんですがどういった経緯でカフェの主力メンバーとしてバリバリ働いているのか…多分それは考えちゃいけない所ですね!!・宅配男子のキジャ君(20)キジャ君は高卒で働いてる感じなんですかね。ハク君相手にめちゃくちゃ先輩ぶってて可愛かったですvしかし右手…思いっきり龍の手のままなんですが…普通に人間として生まれ育ってきたのでしょうか。はてさて。・1ミリも話題にのぼらなかったスウォン君…多分あれですよ。うん。ほら少女漫画の初恋のキミあるあるできっと留学とか…何かしてるんですよウン(適当)決してナチュラルにハブられてるとか、そーゆー訳じゃないんですよきっと!(超適当)・青春まっただ中のハクヨナちゃんハク君が大学生活を陽気に謳歌してて、ヨナちゃんが甘えんぼ乙女全開で女子高生しててどっちも年相応な感じで…もう可愛いったらありません!JKヨナ姫のスマホの写真フォルダを覗いてみたい…!(ヤメロ)ーしかし同時にやっぱりハクヨナスウォンの絶妙な関係を成り立たせるためには本編のファンタジー国家設定が必須だなぁホント草凪先生は設定で追い詰める神だよなぁ!! とも感じました。…ハク君、ヨナ姫だけはどうしても「姫さん」呼びなんですねそこは譲れないんですね いやぁ良いですね!!・年越しジャンプ!皆でカウントダウンジャンプとか…可愛すぎますね^^特にハク君が率先してやりたがってるのがね、もう可愛いったら!ーかくいう我が家も毎年(堂本剛さんファンの母親の意向で)ジャニーズカウントダウンライブ中継をお供に(寝ている父親をたたき起こしてまで)皆で年越しジャンプするのが年末の慣例行事だったりしました。やっぱり皆、年越しにはジャンプしますよね!うん!(↑そうなのか?)ご馳走様でございました♪by妹
2021.03.10
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さてさて本誌感想参ります~。 暁のヨナ 204話「一方的な親愛」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*前回に引き続きメイニャン様ハッスル単独オンステージ!!! みたいなお話でしたねv・「興味ないって?嘘だね! 血筋に生まれ即位して病にかかって緋龍王を意識しない訳がない」byメイニャン「…うんざりなんですよ 緋龍王という名に四龍も 緋龍王の生まれ変わりも 何故生まれたのか いらないです」byスウォン様前回からの流れのやりとりですね。スウォン様の脳裏に浮かぶイルパパの言葉と軽い頭痛…まぁどんな病気でもそうですが、精神的な負荷がかかると頭痛が起こりやすい感じなのかな。緋龍王を完全否定するスウォン様の言葉に、胸がざわつくヨナ姫。「切り捨てられた」とは分かっていても、ここまではっきり嫌悪されているとは…という感じでしょうか。・「やばいやばいやばい 殺される殺される殺されるあいつ断りやがった 同じ血筋なのに同じ病なのに 拒否しやがった折角ここまで上り詰めて 緋龍城に王の傍に辿り着いたのに…!」by逃げるメイニャン交渉は決裂。高華国王の最重要秘事を知っているメイニャン様、ヒューリさんに殺されかけます。…登場した時は、まさかこの高飛車な女性キャラがボコボコにされる展開が来るなんて思いませんでしたよ…;;あらがえない一族の病気に苦しむメイニャンさんにとって、「緋龍王の血を引くヨンヒ様が王家に嫁いだ」「血を引くスウォンが高華国王になった」というのは嬉しかったし、心の支えになってたのでしょうね。(やっぱりこの血を繋いできた先には、何かしら答えが待ってるんだ!)という期待は当然だと思います。・「事情が何であれ無防備な女性に暴力を振るうのは 見てられない」by緑のフェミ兄さんお兄さん、美味しい所持って行きすぎ!!!ジェハ兄さんは真正のフェミニストだと思います。・「こっち向いて!! 私の事がいらなくてもうんざりでも目を見て話して!」byヨナ姫「ーだから あなたには関わりがない」byスウォン様ここは面白いやりとりでしたね。ヨナ姫は一応「緋龍王=自分」の図式を受け入れているので(というか十二分に活用している)彼の緋龍王への嫌悪を自分事として受け取っていましたが…スウォン様にとっては「ヨナ姫≠緋龍王」なので強い口調で否定したのでしょう。ヨナ姫はあくまで「可愛い・切り捨てた従妹」でしかない、と。ーとはいえ、実際に4人の異形・自称四龍達が「ヨナ姫こそ我らが緋龍王だ!」と集っているわけで、もはやこれを否定する方が現実的でないような。イルパパの「カシがそう言ったし、赤い髪だからこの娘は絶対緋龍王だ!」の極端さと大差ない言い分のようにも感じます。・「でも この人の痛みは… ヨンヒ様のようで…」byヨナ姫ヨナ姫、とりあえずスウォン様の急所を適確につついていくスタイル。「自分」が「ヨンヒ様」について言及する事がスウォン様のダメージになると分かってやってますね…!・「私は緋龍王の生まれ変わりらしいけど その痛みはわからない…」byヨナ姫「逆に娘さんの痛みはニャンニャンにもわからんよ人は知らないことは考えられないから」byゼノ仙人なんかちょっと良い事言うゼノ仙人シリーズに、新たな名言が追加されました!!・「今まで ただヨナとして歩いてきた でも緋龍王は なぜ今生まれ変わって来たのだろう」byヨナ姫おおーヨナ姫がこんな事考える日が来るなんて!…まぁヨンヒ様の手記を読んだ上で、あれだけズルイズルイ連呼されればね…メイニャン様の負の感情の威力はスゴイですね;物語で「伝説の人物などの生まれ変わり」設定が来ると、普通は「だからこんな特殊能力が備わっているのだ」→「だから世界を救わなくては!」になる事が多いと思います。しかし暁のヨナは違います。ヨナ姫にとって伝説は「よく分からないけど特殊能力あるんだって!ラッキー!有り難く使わせてもらおう!」という存在でしかなく… 生まれ変わり云々関係なく、16歳の少女は心の向かうままに突き進む事こそが天命なのだと思います。ーとはいえ、四龍達はもう仲間であり家族ですから。スウォン様にはここで倒れられちゃ困りますから。これからハク様と一緒に「脱・神話」の方向に向かって行って欲しいなぁ…と期待しています!・迷子のホーちゃん姉「…ぷっきゅーよりホーちゃんの方が可愛い気がする」妹「ー言うな! そりゃ私も思ったけど!! それは言うな!!!」・プリズン・ブレイク・メイニャン様ヨナ姫の懇願もあってか、とりあえず牢屋に入れられることになったメイニャン様。大人しく裁かれる時を待つ…なんてことはなく、当然脱走を試みます!しかし メイニャン様の色仕掛けにアッサリ引っかかる看守…雷獣さん周辺も「その気になれば壊せる檻&女に倒される4人の兵士のみ」というザルさ具合…緋龍城内の警備はそれで良いんですかスウォン様;!・メイニャン様、腹筋6544回男(雷獣)と遭遇☆in監獄!来るぞ来るぞと待ち構えていた展開…こんな感じですかwいやそれにしてもビックリしました。ハク様が…修行してる!! と。ハク様が鍛えてる場面が原作で描かれるなんて、初めて…くらいだと思います。あ、32巻で空の一兵卒になってからちょっと素振りしてたか。だから今まで「ハクは努力の人」と解説されてもいまいちピンと来なかったのですよ^^;いやぁ元気だなぁ。やる気出てきたんだなぁ。6500回も腹筋したんだから、きっと次はヒューリさんに勝てるでしょう!(←適当)そしてハク様とメイニャンさんの出会いであります。今の所、彼女はハク様と絡ませるために出てきたキャラなんじゃないかな~と感じています。だってメイニャンさん、「緋の病の当事者」であり且つ「戒帝国の軍事事情に精通した・チャゴル殿下の関係者」ですよ!!まさしく「ハク様が今欲している情報」を全て持ち合わせた、都合が良すぎる存在な訳ですよ。これはもう仲良くなるしかないでしょう!…しかしメイニャンさん、既に大暴れ済なので牢の中で落ち着いて話を…とはいかないかなぁ。どうなるのかなぁ。続きがめちゃくちゃ気になりますが、1ヶ月後です…くぅ!でも次号は現パロ番外編「あかつきのよなさん」が載るそうです!!次回も楽しみです♪by妹
2021.02.23
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音楽語りーその279↓♪髪飾りの天使 by中島愛声優の中島愛さんの、新作アルバム「green diary」を購入しました!視聴動画 → こちら。毎度のことながら、清竜人さんの提供楽曲目当てなのですが、視聴した際、アルバムの他の収録楽曲も聴きごたえがありそうで。アルバム全体として、「緑」というモチーフがあります。1曲1曲、個々にオモシロさがありながら、流し聴きに最適なアルバムでした。とても気に入りました。買って良かった!1曲毎の簡単感想です。♪Over & Over清涼感がある出だしが、アルバムの掴みとして素晴らしいです。テンポが速く、クレッシェンドしていく、極端な緩急がありますが、素直に受け入れられます。プロデュースの三浦康嗣さんは、Wikiを見ると、CM等のサウンドのみならず、演出等も含めた総合プロデュースまでやってしまう方…なんでしょうか?この楽曲を聴くと、それも納得でした。近年、サブスク配信が拡大する中で、とにかくアルバムは「出だし」でどれだけ掴めるか、「おっ聴いてみよう」と思ってもらえるか、が非常に重要になっているのだと感じています。その役割に対し、超適材適所の配置楽曲だと思います。とても効いてます。♪GREEN DIARYアルバムの表題楽曲。「永遠じゃなくてもいい」というサビの一節が、印象的に耳に残ります。「緑」と「日記」というモチーフが、バシッと決まっているアルバムだと思います。そこに綴られる「日常の一瞬の感情」が、1楽曲1楽曲なんでしょうね。♪メロンソーダ・フロート可愛らしい楽曲ですが、失恋の瞬間を描写した楽曲です。サウンドが明るいので、ボーカルで表現しがいのある楽曲だなぁ、と思います。♪ハイブリット♡スターチス清竜人さんの提供曲(新曲)です。全歌詞末尾に、「♡」が添えられており、歌詞カードを見たときにギョッとしましたが、恋に落ちていく瞬間の気持ちを、自分の中で噛み占めている楽曲だと思うので、それも納得でした。スターチスは、お花の名前なんですね。(花束に入っている、ドライフラワー向きの小さなお花)ハイブリットスターチスは、品種改良されたもののことだそうで。一つ一つの気持ちを胸に咲かせて、最後「花束にして♡」で締めくくるという…まぁ…恋をとてもカワイイところから捉えた楽曲ですね。清竜人節が存分に楽しめます。いや…大好きです。カワイイです!♪髪飾りの天使作詞・作曲 吉澤嘉代子、編曲 清竜人事前にシングル発売されていた楽曲です。この楽曲に集約していく形で、本アルバムは組み上げられているんじゃないかな、と思います。この楽曲が大好きで、「この楽曲に寄せたアルバムなら、きっといいだろう」と、今回こちらのアルバムに手を出しました。2分44秒の短い楽曲ですが、やわらかな光に満ち溢れた、名楽曲だと思います。吉澤嘉代子さんの、歌詞の言葉の選び方が、とても知的でキレイです。そこに、清竜人さんの独特な編曲がまた効いて来てて。バックサウンドにしては出しゃばり過ぎな、ストリングスが印象的なんです…。吉澤嘉代子さんと清竜人さんのタッグは、清竜人さんのシングル・♪目が醒めるまで でもありましたが、あちらも「海に沈めた日々」の例えが秀逸な、本当に名曲で…。(こちらは清竜人さんの作詞・曲です。)♪粒マスタードのマーチ何もやる気のない休日の、ぽんやーりした脱力の楽曲…でしょうか?この時間の大切さを歌っているのかな、と思います。プロデュースの宮川弾さんは…あぁ、京都アニメーション・「たまこまーけっと」の主題歌等を手掛けられていた方ですか。ぽえぽえした印象の楽曲に強い方なのかな?♪窓際のジェラシー80年代歌謡曲調の楽曲かな?と思います。こちらの楽曲は、中島愛さんの歌い方がとても印象的でした。「ジェラシー」という単語や曲調と裏腹に、メリーゴーランド、ワンピース、プリンアラモード…と非常にカワイイ単語が並んでおり、非常に「かわいらしく」歌い上げられています。♪ドライブ前曲と比較すると、曲調もボーカルも、大人っぽく仕上げてある楽曲かな、と思います。プロデュースのtofubeatsさんは、SMAPの後期楽曲ワークスで、シングルのremixや、SMAPSHOPと期間限定ショップのテーマ楽曲でお名前を見かけていた方です。いずれも、軽快なイメージのアレンジワークスでしたので、本作の落ち着いた曲調がとても意外でした。♪水槽♪髪飾りの天使 と両A面シングルとして発売されていた楽曲でした。重厚・壮大さ・力強さを感じる楽曲で、ここまでのアルバムの流れで聴いてくるととてもインパクト・聴きごたえがあります。こちらの楽曲は、やはり編曲がいいんだろうな、と思って聴きましたが、編曲のトオミヨウさんは、あいみょんさんや菅田将暉さんといった、今をときめく方たちのワークスを多数手がけられている方なんですね。♪All Greenアルバムのラストソング。「不安」や「後悔」の中で、「日常」を力強く求める…というか、志向する楽曲でしょうか。はっきりと明言はされていませんが、コロナ禍をとても意識した楽曲だと思います。全10曲のシンプルなアルバムですが、全曲落ちがなく、まとまり・緩急が心地よい、聴きやすいアルバムです。おススメです!中島愛さんの楽曲は、今まであまり聴いて来なかったのですが、アルバムの過去作を漁ってみようかな…。by姉
2021.02.08
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こんばんは。今日も元気に本誌感想参ります~。 暁のヨナ 203話「奪われたという錯覚」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*今回はなんというかアレです。9巻のテジュン様が立ち上がる回を思い出しました。あぁ思いっきりキャラ任せ回だな…草凪先生…多分次の展開の構想練ってるんだろうな…とwしかし登場2話目にしてここまでハッスル出来るメイニャン様スゴイ!スゴイキャラですね!!ぷっきゅーとメイニャンさん家の子は闘ってるの?仲良くなってるの??どっち!!??(扉絵では闘ってるのかと思ったのですが、まさかの食べ物トレードだった!!)・「この御方は我々にとっての王だそなたにとやかく言われる覚えはない」by絶対忠誠のキジャ突然ヨナ姫に絡みまくるメイニャンに反論し出すキジャ!さすが四龍の鏡です!・「おさがり下さい」byジュド将軍「申し訳ありません 虫をはたこうとして当たってしまいました」byケイシュク参謀この2人、ここまでスウォン様に過保護だったんですね。まぁ一触即発の敵国の使者が王様に近づいてきてるんだから、当然と言えば当然ですが。その意識の10%でも濡れ衣着せられるヨナ姫に向けて欲しかった所ではありますね。しかしジュドの圧…全然効いてないですな。良いよそれでこそジュド将軍だよ!・「貴方はチャゴル殿下の寵姫でしょう」byスウォン「流石ですね でも私スウォン陛下とお近づきになれる呪文を知ってますの」byメイニャン寵姫!! …って何だっけ…(大体分かるんですが正しいかどうか辞書を確認→「君主の寵愛する侍女。愛妾。」うんだよねそうだよね!ヨナはたまに思い出したように難しい単語が出てくるんだ;;)しかしこの世にハクヨナ以外で、スウォン陛下を動揺させる事を言える人間が居るとは!ヨナ姫がスウォンの表情をよく見てるのが良いですね。ヨナ姫はめったに反応したり口に出したりしないだけで、人をよく見ている娘なのですよ。・「されどメイニャン様 貴女様はもう将軍ではないのですよ殿下のお相手の方がお得意でしょう」by戒帝国の無脳共…元将軍!!???いや顔に似合わず暴力解決型な描写はありましたが…将軍だったの!?シャンプーちゃん(らんま)ヘアでメイニャンなんて名前でまさかの…(いやでもシャンプーちゃんも相当武闘派だったな それより男勝りっぽいけど)元将軍で現在殿下の寵姫…? いや美人だから分かるっちゃ分かりますが…。元将軍としてでしょうか頭でっかちで実力の無い重鎮たちの発言にイラついている様子。草凪先生は本当にこーゆー所の描写が上手だなぁ、と思います。・「見に行く?」byジェハ「でも…ここで皆に会う事すら漸く許可されたのに」byヨナ姫良かった ヨナ姫、四龍達と会えるようになったんですね!表情も柔らかくなってます。良かった良かった。四龍達の絡みは相変わらず可愛いなぁv・「何故貴女が… 緋の病をご存知なんですか?」byスウォン様「何故って 私も侵されてるからだよ」byメイニャンスウォン様とメイニャン様の逢い引きを覗き見するヨナ姫……ってぇぇええええええ緋龍王の血筋(戒帝国産まれ)ェエエ!!?前回(四龍登場シーンが大々的に描かれてる割にはリアクション薄いな)とか思ってましたが…まさかのがっつり神話関係者だった!ーいやメイニャン様、要素てんこ盛り過ぎですよ!!・「四龍欲しい 雷獣もあの娘のものなら 雷獣も欲しいくれるならお前が戒帝国手に入れるのに協力してやるよ 勝つ為の情報を私は握ってる緋龍王の末裔2人で 全てを手に入れようぜ兄弟」byはっちゃけメイニャン「あ そういうのはいいです 緋龍王嫌いなんで」byスウォン様ここは笑うところですね。メイニャン様のハッチャケっぷり&スウォン様のローテンションっぷりに笑う所でしょう^^スウォン様、ずっと「神はいらない 四龍いらない」って言っていましたものね。そもそもスウォン様は、高華国の王族の第一王子の第一子(長男)なんですよ。「神話に出てくる緋龍王の末裔」というより「誉れ高いユホンの息子だ」という自意識の方が、当然先に立ってるのだと思います。・メイニャン様の人物像について(勝手に考察&予想をつらつらと)今回はもうメイニャン様がハッスルしてるだけの回でしたね…。先述しましたが…メイニャン様、要素盛り込まれ過ぎです!!こう来たか…こう来ましたか…成程。なるほど。対スウォン様と対ハク様、どちらにも切り込んでいくキャラになりそうですね。流石草凪先生というか何というか… また回りくどい事を;;経歴的にも緋の病が発症している点においても、意外と年齢重ねてるのでは…20代後半~ひょっとしたら30代なんじゃないか…なんて思いました。いやぁ こんな無理な設定詰め込んだキャラクターなのにちゃんと筋を通してくるから凄いなぁ、と。メイニャン様、とにかく何でも欲しがっていて自意識過剰で強欲で嫉妬深い面を最大限に見せつけてきていますが…「私も 自分にはきっと四龍の加護があるんだと 緋龍王の血を引く特別な人間だと 信じてた」「頭痛ェよ毎日毎日ガンガンガンガンそんで血筋は早死にしてんのに どこの馬の骨お姫様が全部持ってんの ずるくない?」このあたりの発言から察するに、元々は自分の価値を信じて、女性ながらに将軍職にまで上りつめる程自力でストイックに頑張ってた人物なんですよね 多分。ーでも、おそらく緋の病が発症して出来なくなってしまって。多分。今はチャゴル殿下の寵姫という立ち位置で、国政になんとか関わっていて(この立ち位置に本人は納得してるのか チャゴル殿下との間に愛はあるのか…は気になる所)「これだけの苦しみに見合う特権がなくちゃ不条理だろ!」という事なのでしょう。ー多分。ーいやもう全く以てその通りだと思います。ヨナ姫、狡すぎますよね!少女漫画のヒロインだからね!!でも同じ立場のはずのスウォン様には、同意してもらえませんでした。ーで、次はやっぱりハク様の方に絡んでくる展開が来るのでは…と思ってます。どちらも若くして「元将軍」の立ち位置ですから。ハク様にも今回同様、切り込んでくるんじゃないかなぁ。今の所そーゆーキャラにしか見えないなぁ。でも明後日の方向に突っ走っていくのもヨナだからなぁwどうなるかなぁ。う~む…それにしても回りくどい!! 流石草凪先生です!次回も楽しみです♪by妹
2021.02.07
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少女漫画感想『執事と主は結ばれません 1巻』(角野ユウ先生・白泉社・LaLa)1890年、英国。伯爵令嬢・アメリアの夢は、執事・ノアと結婚し、生涯を添い遂げること。アメリアを「主」として扱うことに徹しているノアに対し、なんとか自分を「恋愛対象の女性」として見て欲しいアメリア。ある日、アメリアの前に婚約者候補の子爵家・ギルバートが現れる。焦りを覚えたアメリアは、ある行動に出て…。電子書籍の試し読み(第1話分)を読み、速攻で「さてと。本屋行って単行本買ってくるかな。」となりました。第1巻には、LaLa掲載のまとまりの良い短期連載3話分と、おまけ漫画が収録されていました。3話連載と言っても、各話40~50P超というボリューム感での掲載だったようなので、かなり読み応えがあります。作品の「ウリ」は、すべて表紙(及びタイトル)に凝縮されており、「見たままの内容」という少女漫画作品です。テーマや設定されているハードルに関して、目新しさは全くないのですが、もう、とにかく『漫画が上手』です。絵柄、コマ割りは、白泉社読者が食いつきやすく構成されており、情報がたいへん頭に収まりやすい。読みやすい。1話毎の展開も、魅せるシーンのメリハリも、少女漫画的に非常に満足度が高く、落ちなく完璧です。モチーフも、少女漫画的に上手く入れ込んであって、「ありきたり」の中に、ちゃんと独自性があります。1巻収録分に関しては、「傷」というモチーフが印象的でした!また、キャラクター(ヒーロー・ヒロイン)の細やかな設定が、価値観・感情づくりという点で、「自然」と感じられるよう、ひねって詰めてあることがよく分かります。↑ココ!!定期購読している花ゆめ本誌に掲載されるルーキー作家様たちの新連載、全然ココを丁寧に詰めようとしてくれないんですもん!!妹に、「このコミック、新しく買ったんだ!」と伝えたところ、「小学館のベツコミに前居た人だよね?」「とにかく『女の子』が可愛く描ける作家さん」と返ってきました。チェック済みだったんかい!!なるほど…小学館のネーム(企画?)千本ノックあがり…しかも、生活感や人物像描写に重点を置くベツコミとな…どおりで、白泉社輩出のルーキー作家様たちにはない、スマートにウケ狙いを織り込める、企画・構成力…と、いろいろと腑に落ちました。この方の、作品の変遷が見てみたいな…!他のコミックスも見てみたいな…!、とネットで検索したところ、驚いたことに、ベツコミの後に、一度ジャンプのWebアプリ版誌?で、少年(青年?)向けラブコメの連載もされていたとのことで…。こちらも、チラ見する限り、雑誌の方向性をよく意識した、非常に妥当な企画で、更に、画面取りやキャラクターの描き分け・強調どころが、少女漫画のそれと、全然変えてありました。…あぁもう全然、作者様の経歴が違ったわ!そりゃ、他の白泉社採用ルーキー作家様たちの、本格連載を遠回しに狙ってるんだか狙ってないんだか分からないような、甘い短期連載や読切企画と、品質や精度が違うはずだわ!非常に納得です。*すみません 花ゆめ漫画をめちゃくちゃディスっちゃってますが…いや、勿論大好きですよ。白泉社少女漫画!私など、花ゆめを15年以上は買い続けてる、生粋の愛読者ですので。型に当てはめない、作家お任せのスタンスだからこその「他にないサラダボウル感」というか。唯一無二の歴代名作たちや暁のヨナだと思ってます。大好きですよ。ただやはり小学館作品と比べると、「何がやりたいのか分かりづらい」というか、商業用企画として、疑問を感じることが多いのは確かなので…。*もちろんこういった、雑誌毎に作風や作り方を変えることが出来る、器用な作家様というのは、他にも数多く居らっしゃるのだと思いますが、一度、本作の画面を見ていただくとよく分かると思うのですが、本当に「白泉社の少女漫画作品」に構成されてるんです。最初、他紙…しかも少年漫画画面を経た作家様だなんて、みじんも思い至らなかったくらい…完璧に「白泉社少女漫画画面」が再現されてます。…凄いな!!!、と思って。そういう目線で読んでみると、なるほど。現在の、複数のLaLa売れっ子作家様たちを、ものすごく研究・分析して、それぞれの要素を器用に取り入れていることが見て取れます。私は、本作を読んで、1話毎の読み応えのある筋立て・プロットづくりは、田中メカ先生、負ベクトルの感情や情報を、可愛くマイルドに画面に収める「つぶれたミニキャラ」は、可歌まと先生、光をもった魅せるトーンワークは、天乃忍先生…っぽいな、と思って読みました。…で、大切なのは、「それだけじゃないとこ」です!妹も言っていたのですが、これ↓がすごい。これほど、「掲載誌」というものの特性に向き合い、それに合わせて企画・作風&画面を構築する中で、きちんと、「自分の描きたいもの」を、作品の根本に据えて来れているところ。妹も真っ先に言っていましたが、本作を読んでひしひしと感じたのは、作者の角野ユウ先生は、おそらくとにかく「カワイイ女の子」が描きたい作家様であるということです。ちゃんとこれが、この作品の魅力になってます。ヒロインのアメリアちゃんが、とにかくカワイイです。というわけで、なんかだらだら語りましたが、単純に、この作品がすごく気に入りました!ってことでした。まだ発表はされていないようですが、今回発売のコミックスに①巻と明記されていますので、おそらく、近いうちにLaLa本誌で、本格連載がスタートする予定なのではないかな…と勝手に思っています。そうだといいなぁ!質の高い、精度の良い、「白泉社少女漫画」、読みたいなぁ!ぶっちゃけ、この先の展開がどうなるか、主役2人の行く末が気になる!とかは全くないですが、お約束な展開が、ものすごく上手に、ヒロインが可愛く描写されていれば、それだけでお腹いっぱいのはずです!続きが読めるのを、楽しみにしてます。by姉
2021.01.25
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先日「自作アクリルグッズ楽しいですね///」という記事を上げたのですがまぁそれはそれは楽しくて楽しくてその後も色々試行錯誤してたんですよ。最初はアナログ塗りしましたが、やっぱりアクリルにはデジタル着色が合うなぁ~ とかサイズはもっと小さく仕上げるべきだったなぁ~ とか透けさせる色はもっと濃く塗らなきゃだったなぁ~ とか裏表の噛み合ったデータはこう作るべきだったんじゃないか とか色々反省点を踏まえて、再び色々…なんやかんや色々作りましたv*印刷業者さんについては2021年1月現在の仕様となります*じゃん! 昨年末の大晦日に必死で入稿していたのがこちら↓になりますvアクキーにも出来るアクリルスタンドですvyousei印刷さんという、アクリル専門の印刷業者さんに作っていただきました。ちょっとお高め&送料もお高めなんですが、1個から対応して下さっていて発色が綺麗&アクリルの種類やグロス加工など色々盛り込める!という人気の業者さんです。「いくつかデータを作ったら、まとめて頼んでみたい!」とずっと思っていました^^自分で作っておいてなんですが、 その…これはこれでか…可愛く出来たんじゃないかな…!? (←アホ)1.ハクヨナハート先日作った構図を、デジタル塗りにしてブラッシュアップ出来れば…と作り直しました。ラメが入ったきらきらアクリルで、ハートの部分だけ透かしています。ーはい、いきなり裏面のスペル間違えました!!(HAKUではなくHAKだった!!)文字を使うのはこれっきりにしとこう…(デザイナー目指さなくて良かった)2.腹減り集合!腹減り達がギュッと集まっている構図…と考えて、このようになりました。シンア君のもふもふがデカすぎる事はお見逃し下さい…。腹減り達がワチャワチャしてる裏では、スウォン様が孤独に読書してますvyousei印刷さんは「アクリル板に表面から印刷している」という特徴があります。(普通は裏面から印刷されていて、セル画みたいになっています)表面印刷+保護加工+グロス盛り で、とても存在感のあるおもちゃっぽい仕上がりになっている気がします。印刷はとても発色良く…青が強く出る印象かな。結構業者さんによっては赤が強く出たり…やっぱり色々違いがありますね。これはもう色々試してみないと分かりませんね!(沼)3.若葉風3人組ハクヨナスウォンのアクスタも作りたい…と34巻表紙のイメージで描いてみました。耳元がどうしても寂しくて、ヨナ姫の耳飾りだけは付け足しました。こちらは裏面も頑張りました! 実は猫ちゃん2匹居ます!表面に合わせた後ろ姿データの作り方、結構慣れてきた気がします^^本体をうっすら黄色いアクリル板にしてみました。ノスタルジックな雰囲気になってると良いのですが。サイズ感はこんな感じ。80×80mm内のサイズで製作しました^^アクリルグッズの構図を考えていると、自然と「如何に正方形の型に収めるか」を意識するようになりますね。あと、こちら↓もコソッと作っていました!しまむらのコラボグッズ… 風のスウォン様です!!いやスミマセン… だってスウォン様、あまりにもハブられすぎてて可哀想で…ーよしこうなったら私が作って並べてやるぞ! と;; いやホントスミマセン;;こちらはMydooさんにお願いしてみました。ハクヨナ(既製品)と並べてみるとこんな感じ。ううーん もう少し線を太くして瞳のトーンを落とすべきだった…。頑張って特徴を真似したつもりなんですけどね…やっぱり色々と甘い部分が多くて反省ばかりです。ーでも このスウォン様を描こうと必死に既製品の真似してみてデフォルメの奥深さを痛感いたしました。すごく勉強になりました!最期にこちら。(まだあるんかい)上記したYousei印刷さんが丁度デコニワキャンペーンを行っていたので滑り込ませていただきました…!デコニワとは、このようなアクリル板を組み立てて…(今回はシールを貼り付けるタイプのものでした)アクスタなどのBOX型背景に出来るものです!今回は急ぎだったので、スウォン様の背景用に描いていた窓っぽいデータを転用して作りました。いつかもっと凝った背景にも挑戦してみたいな~(沼)窓部分だけ光を通す仕様にしています。ほんの数年前までは「最低でも20個~製作OK!」だったり「入稿にAdobeのイラストレーター(めっちゃ高いプロ用デザインソフト)必須!」だったりして、個人で楽しむためのグッズ製作を業者さんに頼むのはすごくハードルが高かったように思います。それが最近は「1個から製作OK!」「クリップスタジオさえあればOK!」「なんなら それなりの大きさのイメージ画像1枚あればOK!」という体制を整えて下さる業者さんが増えて、こんな事になっているとは…こんなの遊びたい放題じゃないですか…!知人の誕生日プレゼント用~ って気軽にグッズ作りたい放題じゃないですか…!恐ろしい…!!1個からであれば学生さん達でも手が出せる金額ですし、こんなに手軽に「形にする」事を頑張っていればそりゃ今の若い方達はお絵かきスキル高くなるはずだよな~ と思いました。私の私による私のためのヨナグッズ…そのうち…多分またこそこそと作ってると思います^▽^(沼)by妹
2021.01.22
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コロナ禍の中、躊躇もありましたが、せめて1回だけは…!と思い、行ってきました。映画『銀魂 THE FINAL』(2021年、ワーナーブラザース、宮脇千鶴監督)最終決戦。激突、ターミナル!!!予告編→ こちら。2019年夏に、原作がアプリ配信で完結を迎え、そのラストを、ほぼ忠実に、且つ、触りに行けると感じるほど、立体的でダイナミックに映像化した、群像大活劇・アクションムービーでした。凄かったです。予告編の映像を見たときから、この勢いで映像化なんかしたら、とんでもないことになるだろう、と覚悟していましたが、なんかどえらいとんでもなかったです。素人目にも、明らかに背景美術の緻密さ、キャラクター個々の立体感(影等)が、TVアニメよりギアを切り替えたレベルのものであることが分かるようなクオリティで、本編中、ずーーーっとずっとずっと、ぬるぬるわらわらと、モブを含め、多人数のキャラクターたちがどったんばったんのアクションを繰り広げており、ただただボーゼンとそれを見つめていました。アニメーションというものに詳しくはないのですが、まぁ、「絵は、普通は動かないものだ」ということくらいは、分かります。「あのアクションシーン、作画凄かったね!!」…とかいうレベルじゃないんです。ずーーーっと、派手なアクションシーンだから。銀魂、原作はコミックス全77巻。TVアニメシリーズは360話超。TVシリーズと、今回の映画の間のシーンについては、「セミファイナル」として、配信サイトで全2話を配信するとのことで…本当に、原作の頭から最後の最後の完結まで、どこを切り取っても、のけぞるくらいの立体感・ハイクオリティで映像化された…ということになります。原作銀魂に関しても、編集部がアプリ配信という形式を用意してまで空知先生の納得のいくかたちで、心行くまでしっかりと描き切ることができましたし、また、アニメ銀魂に関しても、1年…1年半近く?…実際にはもちろんその前からもっと…だと思いますが、空知先生の原作筋に全幅の信頼を置いて、製作チームが持てる力のすべてを費やし、それを映像化しきれた…ということで、とにかくもう、「なんて幸せな作品なんだ」、「なんて幸せなキャラクターたちなんだ」と思います。パンフレットをざっと見ても、スタッフ様、キャスト様、アーティスト様たちがこぞって、「幸せだ」「感謝だ」とおっしゃってて、それはちゃんと、鑑賞した映画本編から…また、ここに至るまでの編集部やアニメ製作陣営、各関係会社の動きのすべてから、ひしひしと感じることができるところでした。関わった方たちが、作品を愛して愛して、みんな幸せになれた…いち読者・いち視聴者・いちファンとして、私も、心に1点の曇りなく、「愛される幸せな、この作品のファンで本当に良かったなぁ!!幸せだなぁ!!!」と思えています。今はただただ、これしか言葉が出て来ません。本編については、また心に感情が収まったらぽつぽつと書いていけたらいいな…と思っていますが、そうだな。1つだけ。初期の頃の当ブログに、何度も書いていましたが、銀魂の、数多の超魅力的なキャラクター達…皆それぞれに大好きなのですが、とにかく私は、取り立てて、お妙さんというキャラクターが大好きです。私が、この作品を読み始めた頃(TVアニメ化前でした…)、近い年齢のキャラクターだったことが大きいと思います。もし今、銀魂を読み始めたら、また違ったキャラクターの視点から入っていたかもしれませんが、当時はまだ学生でしたので、社会というものに対する漠然とした不安もある中で、お妙さんの目線から、銀さんと出逢って、また、万事屋がどんどん家族のようになっていくのをずっと見ていた、…そんな感覚かなぁ、と思います。この視点からですと、銀さんも含め攘夷組は、言ってしまうと時代の大変革期に、大きく影響を受けて、大きくつまづいた、年上の世代…です。彼らのような失敗や挫折・崩壊は、もし自身の身の上に起こったらと考えるととても怖いんですけど、でも、着崩した着物をだらだらさせながら、木刀を腰にさげ、スクーターに乗る…「時代錯誤」と「変化への適応」の両方を体現し、「自分は自分だ」と突っ張りながらも、時代と出会いを愛しながら生きる銀さんは、本当に魅力的だと思いますし、大げさではなく、「時代と付き合いながら生きていくための指標」というか、社会・時代というものに対する、不安や否定的な感情への答えのような存在でした。あとはやっぱり、「万事屋」が…社会の変革期に親に死なれ、頼れる人が居ない中、時代に取り残されてしまっていた新八くん(&お妙さんの志村姉弟)と、居場所がなく、宇宙をさ迷って来た天人・神楽ちゃんと、どこか人と深く関わることを避けていた銀さん…という、(+定春!)時代・社会の変化があったからこそ、出会えたこの関係性が、「家族」というか、唯一無二の「万事屋」として、「帰るべき場所」としてあるのが、尊いなぁ、と思います。劇場版前作・「完結篇」のテーマともガッツリ被る部分なんですが、今回、2年間さ迷っていた銀さんが「万事屋に戻って来た」シーン。そこを、ちゃんとお妙さんが見てくれていて、本当に嬉しかったです。真選組について、本劇場版でメインとして描かれていた攘夷組について…まだまだ言い足りませんが、とりあえずこの辺で。『銀魂 THE FINAL』…とにかく、「『幸せ』でした!!!!」コロナ拡大の中、なかなか「本当に本当に、愛しかない渾身作だから!!絶対に劇場に観に行って!!」と言えない、もどかしい状況ですが、急がず…行けそうなタイミングがある方から、予防対策をしっかりした上で、是非。by姉
2021.01.17
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付録のエコバックが豪華で嬉しかったです!ヨナ姫が一番とぼけた顔してるのがツボでしたv本誌感想参ります~。 暁のヨナ 202話「毒のある客」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・「生き生きしてます」byハク様 「ぶんぶんしないで」byヨナ姫ハクヨナちゃんシーンの続きから始まった!!(↑どうせさらっと場面転換してるだろ…と期待してませんでした)~いやはやラブラブですな!!なんかすごくナチュラルに何回もキスしてるというか…慣れてきたのかな…これはもう「恋仲」と断言して良いのでは?良いのでは!!…しかしハク様のテンションが異様に高いですね。「檻壊せる」発言もなんか…(だよねハク様なら壊せるよね知ってた)「生き生きしてます」「大丈夫です」「心配無用」とにかく元気アピールをしまくってました。ヨナ姫が逆に心配になっちゃってますよちょっとちょっと!妹「ハク様、ヨナ姫を安心させようと必死だね☆ 久しぶりに会えたから、嬉しくて浮かれてる感じなのかな☆★!?」姉「…スウォンの病気が思ってたより重そうで、 ショック受けてるからこそのハイテンションなんじゃない?」くっ… 姉解釈の説得力がありすぎる…!!・「姫さんそろそろ戻った方がいい ケイシュクもヒューリも見張ってる 俺の事は気にせず言って下さい」byハク様ケイシュクさん、わざわざ自分たちが外に出てハクヨナちゃんを二人きりにして話をさせてくれた、と。めちゃくちゃ優しいじゃん!!ここの所株暴上がりですよ(ラブ展開への協力姿勢的な意味で)!!!ーというかミンスさん後ろに居たんですか!!!???いやでも手当の道具を取りに行ってたはずだから…多分ちゅー現場は目撃してないはず…はず?…まぁいいかミンスさんだし。ハクヨナファーストキス現場にも居合わせてたミンスさんだし。スウォン様を幼少期から知り、イルパパの側近として働きヨナ姫の片想い&ハク様の「あの2人には幸せになってほしいと思ってる」を見守り…そして今現在、スウォン様の病気とラブラブなハクヨナと向き合っているミンスさん。周囲の変化に左右されることなくひたすら職務を全うしようとする姿勢はいっそ清々しいですね…!・「実際 スウォンの事を一生許さないと泣き出しそうな声で叫んでいたハクが 今スウォンをどうしたいのか 私にもわからない…」byヨナ姫ヨナ姫は本当にぶれないな!格好いいなぁ! と思いました。まぁここに関しては、ハク様自身が一番分かってなさそうなのでヨナ姫に分かるはずないかと…。でも31巻の「どんな理由があろうと 俺は一生許す事は出来ない…!」のハク様の言い方は、自分に言い聞かせてるようにも見えましたよ。私には。・「今更母上の事をこれ以上言う気はないしあなたに私の言葉は響かないかもしれないけれど ハクの命を奪わないで もう憎みたくないの」byヨナ姫ハク様に対してはこれ以上何も言えなくなったので、ヨナ姫はヒューリさんに釘を刺しておくことにしました! カシ様の件を引き合いに出す→お願いする言い回しが素晴らしいです。流石ヨナ姫様です。ヒューリさんは相変わらず無表情…ですが、これ響いてる気がしますよコレ!!妹「これは… ヒューリさんがハク様を庇って殉職(?)するフラグが立ったね!!」姉「ヒューリさんにそこまで求める!!??」・「陛下 現在雷獣は城の牢に一時幽閉されております その理由について少々ご報告が…」byケイシュク参謀スウォン様、おそらく一番バレたくなかった相手に病状がバレた事を知るの巻。この二人は本当にさぁー!!! …はぁ。・「さあヨナ姫様 こちらへ ここで這い蹲ってランタンに土下座なさって 這い蹲ったら許します」by戒帝国の使者・メイニャン場面は変わってランタン氏の壮大な葬儀の場へ。ヨナ姫が(たとえ一瞬でも)ランタン氏を偲ぶ描写があって良かったですv(私はヨナ姫を何だと思っているのか)そして…何か…まさかの新キャラが出てきた。草凪先生らしからぬ女性キャラ(ツンツン嫌われ系美人)出てきた!!このタイミングでぶっ込まれるという事は、何かしら明確な役割があるキャラだと思います。メイニャン様の戒帝国での立場は不明ですが、使節団に入って高華国に来ているのでそれなりの地位なのではないかな。なんかものすごい勢いでヨナ姫にマウント取ろうとしてるし…;;肩にぷっきゅーみたいなリス(??)を乗せて、ビジュアルも白髪ストレートロング&つり目でヨナ姫と並ぶと「狐vs狸」見たいな 対になるデザインになっている気がします。・四龍登場!「ケイシュク兄ちゃんに神官の代理頼まれたから」by黄龍ゼノ四龍の登場の仕方がいちいち格好良かったですvハク様より四龍たちの方が「ヨナ姫の名誉・プライド」に敏感なのが面白いなぁ、と思います。我らが緋龍王(生まれ変わり)だからね!シンア君に至っては、お面かぶってるのに「顔の審査でもあるのか」と言われているのは笑いましたwそしてケイシュク…ハク様に頼まれたからってこんなにすぐにヨナ姫を皆と会わせてあげるなんて…やっぱり優しい!!(ケイシュクの好感度暴上がり中)・「主…四龍はヨナ姫のものなのかしら 雷獣というのはどの方?雷獣は誰のもの?」byメイニャン様新キャラのメイニャン様、早々にがっつり核心をついてきます!~イイヨイイヨ!その調子でガンガン責めていって下され!!(←ゲスい読者)ここで一番重要なのは、彼女が「四龍」よりも「雷獣」に興味を持ってる所でしょうか。話の流れ的に、メイニャン様は四龍の事はあまり知らず「高華国には雷獣が居る」とだけ聞いていた、という事ですよね 多分。ハク様(雷獣)が戒帝国でその名を知られている…とすればまぁ真っ先に思いつくのは、クエルボ戦での活躍ですよね。戒に戻ったクエルボが、かなり大々的に「俺は雷獣にやられた!!」と吹聴した…とか。メイニャン様自身がクエルボ一族と親交があったのかもしれないですね。うむ。最期に。・メイニャン様の役割についてさて。ものすごく「少女漫画の横恋慕ライバル美女」みたいなキャラが登場しました。普通少女漫画では、こういったキャラクターはヒロインにプレッシャーをかける存在としての役割がありますよね。ーが、…まぁ、暁のヨナなので。いや上記↑のような面はもちろんあって、ヨナ姫のリアクションも気になる所ではあるんですよ うん。戒帝国(敵国)の女性なので、今後の戦展開においても重要な立ち回りをしてくれるんじゃないかな、とも思いますし うん。ただ私たちがメイニャン様に期待してしまうのは、なにより「高華国外の人間から見た雷獣さん」像にフラットな目線で切り込んでくれるんじゃないかなーという点です。彼女は今「高華国の雷獣」=「高華国の英雄」だと、四龍と並んで讃え称される存在だと思ってるはずなんです。当の雷獣さんは何処に居るかといえば、牢屋ですよ。殺されかけてますよ。「なんで?何か悪いことでもしたの?してない?なのになんでこんな扱い受けてるの? こんな国の為に闘うことないよ うちの国においでよ!」 ーと…まぁ普通に国外から今の雷獣さんを見たら、言いたくなると思うんですよ。ものすごく普通に。この点↑は、姉が先日「暁のヨナ 第201話「翳り」感想(姉編)+高華国と腹減り一行の体制とハク様について」という記事でつらつらと語っていました。メイニャン様は、まさしくこの部分を指摘して顕在化してくれるキャラなんじゃないかな~。うう~ん でもあさっての方向に展開していくのも暁のヨナだからなwどうなるかな?次回は2月5日!楽しみです♪by妹
2021.01.11
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暁のヨナ 34巻読了の叫び(姉編)33巻中盤から始まった、スウォン母・ヨンヒ様の手記(過去)編、完結です。1巻の出だしから、親世代が血みどろであったことは真っ先に提示されていました。時系列的には、10年前・ジュナム前王逝去→次男・イル王即位→王妃(カシ)死亡(賊が殺害?)→王兄・ユホン将軍死亡(事故?イル王が殺害?)ということで、まぁ、なんかあったのだろう、と。普通に考えれば、王座をめぐるあれこれで、なんかあったのだろう、と想像がつくところでしたが、それらのエピソードが、しっかり描かれましたね。ちゃんと、描いてはありました。ただ、ちゃんと説明してない!!!!33~34巻にかけてやっていたことは、例えて言うなれば、こんな感じ↓だと思ってます。どんぐりを拾いに、森に入って、どんぐりの木の下で、持って行ったビー玉を巻いて、ビー玉だけ拾って帰ってきた。…みたいな筋立てになってました。読者的には、なるほど、どんな森なのかも見ることができたし、どんぐりがたくさん落ちてることもちゃんと確認できた…でも結局、当初の目的だったどんぐり自体は拾って来なかったけども?!ってなってる感じですね。これぞ、『暁のヨナ』だな、と思ってます。流石に、「草凪先生、ドS過ぎるだろ…。」と思わんでもないですが、なんか今更かなって…。ちゃんと、描いてはありました。むしろ、設定のすべてから、それしか描いてなかったというか…ありました!!!絶対に「あるはずの感情」が!!!過去編…むしろ、「それ」しか描かれてなかった!!!説明されてなかっただけで!!!*以下、作品初期からの読者として、どうしても言いたいことがあって書いてます。全編通して、マイナスベクトル方面のめんどくさい感想列記です。妹の感想ともかぶってます。勝手に決めつけて叫んでるだけです。閲覧はご注意ください。*●過去編について非常に、ややこしい描かれ方をしていたな、と認識しています。本来は…というか、連載開始時に想定していた話筋は、もっとシンプルなものだったのだろうと思っています。本来描くはずだった大筋自体は、(おそらく)変えてません。ただ、やりたいことの為、要素を追加をしてまとめてる。だから、すごくややこしく見えました。草凪みずほ先生は、「動機の神」です。キャラクターの「動機」を生み出すために、周囲の人物配置から、キャラクター個々の設定から、作品内のすべてを構築してくる作家様だと思っています。この作家様が、キャラクターの動機に直接関わってくるような、重要キャラクターたちの過去編をいじって来るというのは、おそらく通常の作品の作り方では考えられない…一番やらないことだと思っています。連載初期からの愛読者としましても、「えっっ??よりによって、ここをいじるの!??」と驚く気持ちが大きかったです。『暁のヨナ』の作品規模が、これほど大きくならなければ、まずやらなかったことだと思います。これに関しては、正直なところ、私としては非常に残念な思いがあります。初期から振ってきた要素を、きちんとダイナミック且つエゴイスティックに拾い上げて欲しかった…美しくまとめ上げて欲しかった。ただ、これほど・・・草凪先生が、作品の作り方の(おそらく)タブーの領域にまで踏み込んでまでも、あえて、作品初期初期からの要素をいじって来たということは、そこまでしても、やりたいことがあったのだろう、と思っています。やりたかったこととしては、・過去編を詰める段階での心情づくりという面も、もちろんあるとは思いますが、基本的には、1、一部読者層の期待する要素を話筋に絡める配慮2、今後の本編で向かいたい方向への、バランス再編成の2点だろうな、と思っています。1、一部読者層の期待する要素を話筋に絡める配慮まず、今回の過去編の描き方で大きく変更して来ていた点としては、●ヨナ姫の母親・カシ様が、神殿の巫女で、ヨナ姫と四龍の関係を、予言していた というものがあります。作品初期からの描かれ方として、まず、イル王に、「ヨナ姫が四龍を集める」ことを期待している、信じているというニュアンスは、全くありませんでした。イル王は、一人娘のヨナ姫に対し、城からは一切出さず、「蝶よ花よ」の限りを尽くした箱入りっぷりだったわけで、実務はやらせたくない、実政には出来る限り関わらせたくない、というニュアンスでした。端的に言うと、初期設定では、描写を見る限り、「イル王は、ヨナ姫が緋龍王の生まれ変わりだとは、思っていませんでした」。まずもって、「ヨナ姫が緋龍王の生まれ変わりだった」という事実に関しては、この物語上において、全く重要事項ではないと思っています。いや、重要事項ではあるとは思いますが、「動機」構築においては、まず考える必要はないものだと認識しています。ヨナ姫にとっては、「(よく分からないけど)四龍が従ってくれる」という設定なだけで、ヨナ姫は目的のために、それを「ありがたく利用」してはいますが、背負ってはいません。「緋龍王伝説」の為に動く気は、全くありません。スウォンさんも、ヨナ姫も、まず気にしてない。これに関しては、おそらくですが、「この部分が作品の核である」ことを期待する読者層が一定数存在しており、その読者層への配慮なのだろうな、と受け取っています。今巻では、前王・ジュナム王に対し、イル王子・カシ様が自身たちの子どもが緋龍王の生まれ変わりであることをプレゼンしたようなニュアンスが含まれていました。それを受け、ジュナム王が次男・イルを次期国王に指名した…と受け取れなくない描き方になっていました。「ヨナ姫が生まれてきたから、ジュナム王は次男・イル皇子を次期国王に指名した」という解釈ですね。↑おそらく、これを期待している読者層が相当数居て、その読者層への配慮だと思っています。ジュナム王が、次期国王にイル王を指名した理由ですが、ヨナ姫が緋龍王だなんだという要素は、特に必要はありません。もともと作品初期から、単純明快なものがしっかりと設定されています。「ユホン皇子が高華国王職に向いていないから」です。イル王も、「王に向いていない」と周囲にさんざん言われ、本人も「私は王に向いていない」と明言していますが、もし私がジュナム王の立場に居たとしても、この場面ではイル皇子を次期後継者に指名します。採用情報に記載するような単語を使って説明すると、ユホン皇子には、「高華国王」職における必須条件が抜けており、イル皇子には、「高華国王」職における歓迎条件が抜けている。歓迎条件の方は、ユホン皇子を将軍職に配置することで補完可能ですが、必須条件の方は、明確に国王に求められる資質の為、抜け落ちていると潰しがききません。よって、この状態での選択としてのベストは、間違いなくこの「イル皇子→次期王、ユホン皇子→空の将軍」という配置であると思っています。このあたりの、思い切った設定変更に関しては、既に、第1巻で提示されていたエピソード・ニュアンスと、はっきりとつながらなくなっています。かなりのリスクを負い、無茶をして行った設定変更だと思います。「一定の読者層への配慮」は当然あるとは思いますが、それだけでは、ここまで思い切った変更という選択はしないと思います。今巻の過去編では、上記設定変更に加え、もう1点、非常に重要なニュアンス変更を加えて来ていると思っています。2、今後の本編で向かいたい方向への、バランス再編成もう1点、加えている重要なニュアンス変更だと思っているのは、「イル王の非」というニュアンスです。もともと、連載初期のイル王というキャラクターには、「信仰深い」というニュアンスは全く織り込まれていませんでした。25巻…かな?真国編の途中で、突然このキャラクターの「悪い顔」というか、「信仰深く、排他的な顔」というものが描写され始めました。このニュアンスに関しては、個人的には、今後の為に、「イル王の非」という面を強調したい意図だと受け取っています。もともとのイル王は、非常に「現実的なキャラクター」だと思っています。平和主義の信念と、現実的な思考回路こそが、このキャラクターのアイデンティティだとすら思っていました。完全にキャラ崩壊です。こんなキャラじゃなかった…!!これは、作品のために、イル王に犠牲になってもらった結果だと思っています。これほどのリスクを負ってまで、このニュアンスを強調した理由は、おそらく「スウォン様の為」…なのだろうと受け取っています。元のあらすじのままだと、スウォン様の非が大き過ぎるんですよ。いや違うか。スウォン様には「非」があるけど、イル王に「非」がなかった。だからわざわざ、「イル王にも悪い面があったんだよ」と思って欲しいような描写を無理やり入れて、更には、イル王が「スウォン様に殺されることを知っていた(カシ様の予言)」とか、もろめっちゃ不自然なこと言い出して…。私は、元のままの筋立てでもよかったと思ってるんです。初期からの草凪みずほ作品を読んでいれば、草凪先生のキャラクターの動機というのは、ほぼほぼ超エゴイスティックなものばかりなのは当然であり、いや、「エゴイスティック」という形容も生ぬるい、行き過ぎた身勝手な「Agape」こそがその真髄であり、草凪先生の生み出すキャラクターの、他にないアイデンティティ・魅力・パワーを生み出している源泉だと思っています。スウォンさん自身は、自身の起こす行動に関して、当然、すべて自責で行うつもりでしたし、それならそれで、私は良かったと思ってるんです。大丈夫だよ、このキャラクターはちゃんと、一人で責任とれたよ! と。それこそが、草凪キャラクターの生命力だよ!と。ただこれも、拡大した読者層の目線を配慮した結果なんだろうな…と。おそらく、元の筋立てのままで突っ切ろうとした際に、スウォン様を救ってあげることに関して、一定数の読者からの拒絶反応が予想されたのではないかと思います。「因果応報」を正だとする考える方は、世界的に見ても一般的なんじゃないかな、と。元の大筋上、イル王には「譲れないもの」はありましたが、それが彼自身の「非」だったかというと、そこまでは言い切れないものだったと想像しています。私たちのような、花とゆめイズムが染みついた、少女漫画至上主義読者だけの規模の作品であれば、元のままの筋立てで問題なかったと思うんです。どれほどの不条理でも、描かれているのが「愛」であれば、納得できるように調教されてますので。私は、元のままの筋立ての上で、スウォン様が救われても、全然納得して読みます。ただ、やりたかったことは分かる。「暁のヨナ」を読んでいる読者は、少女漫画脳の読者だけではなく、現状ではそうでない読者の方が、圧倒的に数が多いのだろう、と思います。海外の方が大勢居らっしゃることも承知しています。やりたかったことは分かる。これほどの規模の作品になった以上、作品を追いかけてくれる読者への配慮として、そこに気を使ったんだな…と。理解はしています。…ただ、残念だった!!!元の筋立て&バランスで、描き切って欲しかった!!!そっちの方が、キャラクターにパワーがあった!!!少女漫画作品として、キレイだった!!!伏線回収が、芸術品のように美しくできた!!!!残念だった!!!!!●ヨンヒ様第1巻より、名前が示唆されていた超重要キャラクターだと思っています。ずっと登場を心待ちにしていましたが、本当にしっかり、素晴らしい描写がなされていたと思います。想像をはるかに上回る作り込みで、どのセリフや行動にも説得力がありました。今回、彼女視点で過去編が語られましたが、そのすべては『真実』だったのだと思っています。ユホン様の言うように、「信頼できる女」だと思っています。●ユホン様彼に関しては、以前196話の個別感想でも書いているのですが、描写が素晴らしかったです。私は、このキャラクターがとにかく好きです。様々な設定変更により、元のあらすじとは違う条件の中でも、一切キャラクター軸をぶらさず、自身を貫いたキャラクターだったな、と思います。極端な設定変更が多すぎた(ように思われた)今回の過去編、初期からの読者としては、ハートブレイクしまくりながらの鑑賞でした。そんな中、ユホン様が強い意志で元の筋立てを力強く踏みしめてくれており、もはや過去編の光…救世主(メシア)かと、オアシスかと思って読んでおりました。強いキャラクターでした。非常に安心感がありました。●大神官今回の過去編の話筋において、これまた複雑な描かれ方をしたのが、神殿・神官たちの描写だったと思っています。連載当初の設定においては、おそらくですが…ユホン様が神官弾圧を行った原因としては、「神官たちが、ユホン・ヨンヒ夫妻の結婚に反対したから」もしくは、「神官たちが、ヨンヒ様たち緋龍王の子孫一族を攻撃したから」だったのではないか、と思っています。単行本3巻のユンくんの解説によると、ヨンヒ様たちの一族(緋龍王の直系子孫)を、王座から引きずりおろし、城から廃したのは、神官たちであったことが見て取れます。神官たちが、王族にマウントを取る立ち位置として確立したのも、このタイミングだったのではないでしょうか。本来玉座に居るべき「緋龍王の末裔たち」の存在は、神官制度に対し「自身たちの存在意義への矛盾を突き付けてくるもの」だったのではないか、と考えています。こちらの方が、連載初期から振ってきた要素に対し、話回しとして断然スムーズだと思います。カシ様を神殿の巫女・「予言キャラ」に再構築し、ユホン×イルの対立図式に、非「神の力」×「神の力」 の要素を盛り込む過程で、弾圧時の神官様を明確に「本物」にする必要性があり、こういった話筋になったのかな…と解釈しています。●カシ様なんか変な女だったな…超デンパキャラだったな…元々は、特に神官関係者でもなんでもなかったんじゃないかと思っていますが、謎の予言を複数残して逝きました。基本的に、彼女の残した「予言」に関しては、連載初期から設定されていたものではないので、各キャラクターの「動機」に関係するものとは考えていません。関係するように、滑り込ませてはありますが、その「根幹」にはなりえないものだと考えています。作り方的に。謎設定を背負い、終始悲劇を背負う、難しい立ち位置での登場でしたが、自分に自信がなく、甘え下手・コミュニケーション下手である点は、ヨナ姫の母親だという説得力が非常にありました。ハク様には、ヨナ姫にどんどん「愛してる」アピールをして、基本的には甘えたいだけの生物であるヨナ姫を、安心させてあげて欲しいです。(最近その重要性に気づいて、かなり頑張ってやり始めてるけど。)●イル王上述参照。くどいので…最後に一言だけ。イルパパは…イルパパはっ…こんな変なキャラじゃなかった!理解はしています。ただ、やはり初期からの読者としては…どうしてもどうしても残念で仕方がない感情があります。過去編の伏線回収は、振ってきた要素に対して、もっともっとスマートで、美しかったはずなのにっ…!!イル王に、これほどの犠牲を払わせた…ちぐはぐなキャラクター像を押し付けてしまった代償として、また、作品としてのスマートさ、美しさを手放した代償として、スウォン様のことは、絶対に絶対に幸せにしてあげて欲しいです!!!ここまで、私自身の個人的な決めつけの見解のもと、「残念だった」といった、マイナスの心境も書き記してきてしまいましたが、今巻・34巻のコミック中、草凪先生が下記のようなメッセージを記されており、非常に心に残りました。「自分の選択が、皆さまに楽しんでもらえる事を願いつつ」わざわざ、この書き方をしているということは、草凪先生は、今の「暁のヨナ」という作品の規模を踏まえたうえで、様々な読み方をしている読者各々の期待に対し、譲歩する部分をどこにすべきなのか、何年にも渡って、様々な選択肢を模索し、熟考に熟考を重ねたうえで、「決断」して、31巻以降の緋龍城編に突入していることが窺えます。草凪先生は、当然ながら、私たちのような読み方をしている読者から、今巻の展開に対して、この記事上のような反応があることも分かっているはずです。それも当然想定したうえで、あえてこのように描き出してる。今巻を読む限り、「イル王像」には明らかな設定変更を加えて来ていました。ただ、おそらくですが、この先は、おおよそ初期からの大筋通りに描き切ることも、同時に選択しているのだろうと今のところは感じています。「スウォン様像に関しては、読者の期待や意見に譲歩せず、描き出すつもりなんだろうな」と。これまでにも何度もこの書き方をして来ていますが、「暁のヨナ」…この作品は、まだ、その「正体」を読者にちゃんと説明していません。草凪先生が、何を選択し、この作品をどう位置付けていくのか…そういった目線からも、この妖怪のような作品の生き様を今後とも追いかけていきたいと思います。by姉
2021.01.02
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2021年明けましておめでとうございます。今年も相変わらずヨナヨナしていると思いますので何卒よろしくお願いいたします。…去年も全く同じ挨拶してましたね。実は去年思い切って液タブ(XP-PEN製)を購入していまして、デジタルで加工しやすいイラストデータ作りも精度を上げていけたら良いな、と思ってます^^by妹
2021.01.01
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暁のヨナ しまむらコラボグッズを購入しました。まさかの全国展開ファッションチェーン「しまむら」で、暁のヨナコラボグッズが発売(12/29~)されました!昨日、ツイッターで回っていた情報をチラ見しまして、半信半疑で、家から車で数分のしまむらに行ってみたら…あった!!!!トートバック2種(各890円+税)ポーチ2種(各890円+税)アクリルキーホルダー7種(各390円+税)しかも、すごく カワ(・∀・)イイ!!最近、妹が自作アクリルグッズ作り(アクキーやアクスタ)にハマっていて、そこで、「デフォルメが…!大きさが…!」という説明をさんざん私にしてきていて、そういった目で見ると、本当によく出来たデフォルメイラストだな!と思います。「暁のヨナ」は、少女漫画原作にしてはデフォルメが少ない、基本的には、リアルの質感に近い重厚感が売りの作品かな、と思っていますが、そのキャラクターたちを、ここまで簡素な線で表現できるのか…と。当たり前のことなのかもしれませんが、イラストのプロはやっぱり、必要な条件の中で、きちんと可愛らしく形にできる凄いな!と思いました。今回のグッズに関しては、しまむら展開ということで、ガッツリのアニメグッズというより、より一般に受け入れられ易いよう、また、布地への線だけのプリントでも表現し切れるよう、よりサンリオキャラクターちっくに、というか、より線を少なく、着色はマイルドな色合いになっていることが見て取れます。見れば見るほど、洗練されたイラストだなぁ…!!正直、私は普段、キャラクターグッズ等にはそれほど興味を示さないことが多いのですが、デフォルメキャライラストの質自体が、非常に高かったこと、また、何よりも、家から車で数分の場所にある店舗で、ヨナグッズを購入できたことが、本当に嬉しいんです!!いや、都会でイベントが開催されるのも、それはそれで嬉しいんですよ。でも、やっぱりこんな地方の田舎で、いちばん大好きな漫画(アニメ)作品のグッズが手に取れるというのは格別の嬉しさがあります!(暁のヨナのアニメ本編が放送されていた時期には、キャラクターグッズは…そんなに多くは発売されず、近場の都市(電車で●時間以上)のアニメイト店舗を覗いても、ヨナグッズはそんなに置いてありませんでした…。)ハクヨナポーチは、ピンクの布地に、どこまでもハクヨナカラーで文字や模様がプリントされています。ポーチ裏も可愛い!四龍トートバックも、色合いが綺麗に収まっていて、お気に入りです。縁取りにプリントされた、龍たちがイイですね!トートバックの裏もいちいちカワイイ!※以下、小売業に全然精通していない人間の、勝手な想像感想文です。発売日(12/29)の午前中に直近店舗に行ったため、おそらく他には誰もヨナグッズを購入していない状態で、トートバックとポーチは、各種2つずつ、アクキーは、ヨナ・ハク・ゼノの3種が2つずつ、残りのキジャ・ジェハ・シンア・ユンの4種は1個ずつ、が、店頭に並んでいました。現在のしまむらの国内店舗数は、HPによると1,400店強。全ての店舗に陳列されているかは不明ですが、私たちの行った、相当ド田舎の店舗にこれだけ入荷されているということは、ある程度この個数は、各店舗に入荷されているのではないか・・・と思います。もっと人口の多い町では、もっと入荷があるのかもしれませんが、仮に各店舗に同じ数の入荷があると仮定すると、トートバックやポーチは、各3,000個くらい?アクキーは、全種で計15,000個くらい?という規模で発注を行っている…のではないか、と予想されます。暁のヨナという、言ってしまうとニッチ層を狙った作品で、これだけの数がさばききれるのかどうか…心配する気持ちがあったのですが、どうも、しまむらが今年の10月からオンラインショップ展開を始めていると知り、「あぁだから…ニッチ層向けの作品(製品)でも、さばける体制を構築していこうという方針なのかな」と感じました。いや、実際のところは知りませんけど。アニメイトも、(自グループ内で商品製作から行える体制を整えたうえで、)実店舗及びオンラインというチャンネルを使った、小売販売部分を重視・特化した会社だ、と認識しておりますが、やはり実店舗は「都会」と言われる場所に限られますし、店舗面積も、そうも広くとれるものではありません。それに比べ、しまむらの実店舗チャンネル数や売り場面積の広さは、その比にならないものです。いや、しまむらのようなチェーン店で、暁のヨナのような規模の、ニッチ層狙いのアニメ・漫画グッズの展開をするのは、けっこう画期的というか。アニメイトのような既存アニメグッズ店にとっては脅威だと思いますし、逆に私たちのような、田舎住まいの漫画・アニメファンにしてみたら、大歓迎!!ってことです。しまむらでしたら、安価で使い勝手の良い商品を展開してくれるでしょうし…。しまむらは、グッズの作り方からして、どういった場面で使えるものなのか、実用的な部分をよく考えているというか、どちらがどう、というわけではなく、アニメイト製品との出発地点の違いをすごく感じました。後は、入荷した商品が、どれだけ定価で買ってもらえるか。ある程度値下げをして、定価の30~40%くらいで処分したとしても、利益は出る値段設計にはしてある…んじゃないかとは思っていますが、最終処分価格ばかりになっては、しまむら側としてもツライでしょうし…。地元の店舗限定にはなりますが・・・もし、残してきたグッズたちに引き取り手が現れない時には、救出に行く覚悟でおります!!追記・しまむらでの同時購入品。しまむら店内を見渡す中で、思わず目についた『キングダム』キャラクター枕。まさかの、値引価格300円(税抜き)!! ↑定価は1,790円(税抜き)。思わず、大好きな王騎将軍枕を購入してしまいました…!肌ざわりも良い、立派な枕です。(これを追加したことで、少しは暁のヨナ狂信者であることがカムフラージュされたはずだ!)しまむらさん、この度は、本当にありがとうございました。最初のうちは、簡単に商品をさばくことが難しいかもしれませんが、「しまむらで、割とコアでオモシロいアニメ・漫画グッズ売ってる」と私たちのような地方アニオタ・漫画オタ層が食いつき始めれば、自然と店舗に足を運ぶ回数も増え、企画商品の勝率も上がっていくのではないかと思います。今後とも、こういったニッチ層向けの商品展開を是非!忍耐強く、よろしくお願いします!!!by姉
2020.12.30
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少女漫画簡単感想『愛が死ぬのは君のせい』(桃森ミヨシ×鉄骨サロ先生、集英社、マーガレット、全6巻)小学生の頃、2人の秘密基地で、幼馴染の一墨(いすみ)に告白した愛生(あおい)。しかし、その後の記憶がぷっつりと途切れたまま、一墨とは口をきかない高校生活を送っていた。気持ちに区切りをつけるつもりで、もう一度一墨に告白しようと秘密基地へ一墨を呼んだ愛生。彼女の前に、突然、宙に光り浮かぶ物体が現れる。触れようとした瞬間、駆け付けた一墨が、愛生の代わりにその生物に取り付かれて…?妹が、「電子書籍で試し読みしたら、なんかすごい変な作品だった」と言っていて、興味を持って、買いそろえてみました。もろめっちゃ変な作品でした。そして、ものすごく面白かった。作中のハラハラや読後感が、少女漫画のそれではなく、70年代や80年代の、毒々しいSFモノに近い印象を受けました。読者の既存概念にはない、実体を伴わない地球外生命体「ワルツ」が、鮮やかに描かれるのが見事だと思います。結局、彼が何だったのかは上手く説明できないんですけど、全6巻を読み切った後、なんか分かった気になる。人に憑りついた彼が、愛の感情を実体感することで「生の実感」を得ていく様は、幼馴染LOVEという、テンプレの「少女漫画恋愛」を元にしている関わらず、全く違ったものとして料理されていました。オモシロかったです…!本当に変な作品なので、〇〇っぽいという形容もうまく出来ないのですが、少なくとも、とても良い意味で、私の思い描いていたマーガレット作品っぽくはなかったです。もともと、何作もヒット作を出している、非常に人気のある作家様だからというのももちろんあると思いますが、「マーガレットって、こんな作品も載せることが出来る雑誌だったんだ…!」と、雑誌自体への印象が大きく変わりました。興味深い作品です。「漫画」好きの方は、是非!by姉
2020.12.29
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良かった年内にアップ出来ました…遅くなりましたが本誌感想参ります~。 暁のヨナ 201話「翳り」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・扉絵…紅色妖艶ヨナ姫! …ええ分かってましたよ最近のヨナ姫が「剣」じゃなくて「女の武器」で何とか現状打破しようとする路線を突き進んでるのは分かってましたとも…。ヨナ姫、多分あと一歩です! 頑張れぇえ!!・気付いてしまったハク様「スウォンの弱々しい姿を見たハク…」 ←煽り文… いやたいへん適確ですね。ハク様、スウォンの体調不良にしっかり気付きました。同時にヨナ姫の真意も気付きました。気付いてしまいました。・ハク様独り 襲いかかるヒューリここの漫画表現は面白かったなぁ~ アクションシーンの迫力がスゴイ!タイマンで負けるハク様は初めて見ましたね。まぁ本人曰く「わざと」だったそうですが(本当か?)ーというかですね、何より衝撃的だったのはヒューリさんの左眼ですよ!サラっと「影背負ってないver」で出てきたわけですが…超・普・通!!!いやてっきりユホン様関連の話の中で、右目よりヒドイ状態になっているものと思っ…初登場時あれだけ左側に影背負ってたのは、右目付近の大傷を強調するためだったのかな?・「今は忙しい 正直じっとしてて欲しかったんだが」「お前が陛下に一定距離近づいた時は殺せと伝えてあるお前にも警告しておいたはずだ」byケイシュク参謀幽閉されてしまったハク様… 左腕が一番重症ですかね。胸元の青金石のお守りがめっちゃ存在をアピールしてますね 良いと思います!しかしこれ本当に、なんでハク様殺されなかったんだろ?という疑問は浮かびます。いや ハク様の死=作品終了だからだろ、と言われればそうなんですが;ヒューリさんというキャラが「任務遂行特化型」の存在といいますか…あえて人格描写を排除したキャラクターとして描かれていますので、「殺せ」と言われてれば殺すだろ、と思うのです。ケイシュクさん、本当は「殺せ」じゃなくて「捕らえろ」と命じていた…とか?ヒューリさん自身に、ここで躊躇してしまう理由があった…とか?深く考える所じゃないかな?姉の追記:「ヒューリさんは、流石にハク様が重要人物だとは分かってるので、ケイシュク様が『(ハク様がスウォン様に近づいたら)殺せ』と言っていたとしても、鵜呑みにするのは当然危険。実行可否の判断は上司に仰ぐべき。だって結局、ケイシュク参謀、ハク様殺してないし。ちゃんと指示はされてたよ?でもこれ、殺しちゃってたら、ケイシュク参謀はどうするつもりだったの?居るよ、自分で責任とれない事態を招くような命令しといて、後で部下を責める人。考えてから指示を出せと言いたい。本当に。」(姉の実体験より)・「…なにも不治の病って訳じゃねーんだろ? …まさか本当に そうなのか?」byハク様あああああああああ!!ケイシュク氏顔に出るタイプ過ぎるぅぅうう!!!・「待てケイシュク! お前にひとつ言いたい事があるんだよ姫さんと四龍とユンを自由に会わせてやってくれ」byハク様部屋を出ようとするケイシュクを「ちょ待てよ チョ待てよ!」と引き留めるハク様の構図が新鮮すぎて面白かったですv…ハク様、殺される寸前で叫ぶ最期のお願いがそれなのですか…(泣)・「私と四龍を敵に回したいの…?」byヨナ姫ケイシュクが扉を開けるとそこには…ヨナ姫(般若)が!!さすがミンス!寝返る事に関しては天下一品ですね!(←イヤミ)…いや、本当にね、作品史上最大のピンチだったと思うんですよホント。ここでハク様が殺されちゃってたら…ヨナ姫(主人公)が「ああ私が四龍を集めたのは現政権(高華国)をぶっ壊す為だったんだ☆」くらいブラックな悟り(闇堕ち)開いても仕方ない場面でしたよホント!「私と四龍を敵に回したいの…?」いやー良い台詞ですよねコレめっっっっちゃくちゃ重要な台詞だと思います。遂にここまで来たかー と感慨深いです!!・「来てくれてありがとうございます」byハク様とりあえず「戒との戦で最前線で頑張る」という形で、見逃される事になったハク様。ケイシュクだって、本当はハク様の力利用したいんですよね知ってます。そして何故かヨナ姫とハク様を二人きりシチュにしてくれました!さてはケイシュク…隠れハクヨナ派ですね!!!??実に1年数ヶ月ぶりのハクヨナちゃんシーンが来ました!!!ヨナ姫、真っ先に泣き出しちゃうかな…と思っていたのですが泣く余裕もない程参っていて…へたり込んでしまいましたね。スウォンが倒れようが親世代のグロテスクな怨恨が明かされようが立ち上がれるんですけどねハク様が殺されちゃったら本末転倒も良いとこですからね。ヨナ姫の様子を見て、安心させようと牢の中から笑顔を向けるハク様。ああ変わったなぁ…としみじみ思いました。13-17巻あたりの超絶無表情期と比べると、特に。・(スウォンが私の箱を掬い上げないと言った時 妙に納得した だからあのように生きられるのだと 大切なもの全て掬い上げてしまおうとするハクにどう話せばいいんだろう)byヨナ姫ハク様がヨナ姫に唯一確認するのが、スウォン様の病状ではなく「ユホンはイル陛下に殺害されたと聞きましたが本当ですか?」なのがスゴイ。イル陛下に善ではない顔があったとして、それを背負ってしまうのはやはり娘のヨナ姫なので…彼女が認めるのなら、自分もそれを前提として考えよう、という事だと思います。 …ハクヨナちゃん、話がしっかり噛み合ってない気がしないでもないですね;;まぁハク様的には、スウォンの真意に関してはスウォンに聞くべきだという感じなのかも知れません。ヨナ姫のこの「切り捨てることが出来るスウォン様」と「全てを掬い上げてしまおうとうするハク様」という対比、めちゃくちゃ重要な観点だと思います。ここの2人の性格設定に関しては、連載開始当初からずっと丁寧に描かれ続けてきた部分です。・「専属護衛いらないって聞いたんですけど そんなに俺を守ろうとしなくていいよ」byハク様最期に来ました!! ハク様からの…!!!!!姉とは「牢屋ラブだから”獄チュー”と名付けよう」と話し合いました!(名付けるなよ)…キス出来る牢屋の構造ってどんな… いや良いんだ。ハクヨナの愛の前には物理的な障害など消滅するのだ。うむ。いやぁ…ハク様が…あのハク様ですよ…!!?(落ち着け)何が嬉しかったって、ハク様が「ヨナ姫の(専属護衛いらない)は、自分を守るための言葉だ」と分かってくれてる所ですよ。3巻で「ハクを守りたいから武器を持ちたい」と張り切るヨナ姫に「じゃー(練習のために)俺狙ってください 殺すつもりで」的な事言って泣かせてた男ですよ。16巻で「ハクが笑ってくれた」と涙をこぼしたヨナ姫に(多分 あヨナ姫だってスウォンに会ってツラかったよな自分が先に取り乱して 泣くに泣けなかったよな 泣かせてあげなきゃ とか考えた上で)「…何も 見ていませんよ」という見当違いにも程がある慰め方し始めた男ですよ。ーいやちゃんと見ろ ヨナ姫はお前の為に泣いてるんだよ。。流石にここ(16巻)でヨナ姫に抱きつかれて、何かしら感じるものがあったのか17巻以降…少しずつ…すこーしずつヨナ姫から自分に向けられた気持ちに反応するようになってくれました。ヨナ姫の方も「私はハクが好きなんだ」と宣言&露骨にラブアピールしはじめましたしね…ああ本当にここまでたどり着いたんだなぁ~と感慨深い想いでいっぱいです。ここまで分かってくれれば、もう大丈夫だと思うんですよ。ハク様は、ヨナ姫が望まない事は絶対しないので。「そんなに俺を守ろうとしなくていいよ」あえて敬語外してきましたね。小憎いですね。これ普通に敬語だったら、従者が「場合によっては自分を見捨ててください」という自己犠牲的なニュアンスになっちゃうので…そうじゃないんだよ、対等な立場からの言葉だよ、という事だと思います。ヨナ姫、ホッと出来たのだと思います。やっと涙を流せました。良かった良かった!あああああああああ面白いなぁぁああもう!!!次号も掲載されるとは… 豪華(エコバック)付録付!楽しみです♪by妹
2020.12.27
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暁のヨナ 第201話「翳り」感想(姉編)+高華国と腹減り一行の体制とハク様について暁のヨナ、単行本34巻 及び暦画付限定版発売!花とゆめ本誌 2021年2号 発売!池袋マルイ プチ原画展開催!おめでとうございます!!盛りだくさんですね。毎年12月は、供給過多にもほどがあり過ぎて、いつもあっぷあっぷしているような気がします。原画展へは、もともと私も妹も「行かない」と決めておりましたので、グッズは、通販していただける可能な限りで購入しよう!と思っておりました。コロナの状況を鑑み…だと思いますが、細かなグッズも含め、一通りのラインナップをWeb通販上で揃えてくださり、本当にありがたく思っています。(本日12月20日朝6:00~、通販解禁との情報を受け、朝6:00に2人してPCの前でスタンバってました。)購入したグッズが届くのを楽しみにしています…!!34巻の限定版・暦画も!しっかりした、紙も非常に高級感のある仕様のカレンダーで、感動しました。やはり、大きなサイズで、じっくりと鑑賞すると、今までとは違う印象を受けますね。は~~、ヨナ充…幸せ…。*以下、花とゆめ最新号のネタバレを含みます。ご注意ください。*で、それはそれとして。花とゆめ本誌がですね…「暁のヨナ」本編が、これまた殺傷能力抜群な感じでですね。これだよ!!!前回・第200話「待った無し」の3人の邂逅シーンもそうだったのですが、今回・第201話「翳り(かげり)」もこれまた…、シチュエーション・演技動作・セリフのやりとりがどこまでも示唆に富んだ、概念の結晶!!!オモシロいなぁ…本当に。これだよ!!!噛めば噛むほど味が出る、『暁のヨナ』の真骨頂だよ…!!たまりません。今回に関して、非常に印象的だったのが「牢屋」というシチュエーション。柵越しに、お姫様の格好のヨナ姫と、傷だらけのハク様が向き合う…ヨナ姫が、必死になって自分と四龍を盾にしながらハク様のことを守って、気が滅入って座り込んだ姫様に、牢屋の中からハク様が慰め、手を伸ばす…概念的ですよね!!本当に!!<以下、つらつらと「概念」の話です。>以前より、こういった書き方↓をした記事を複数投下して来ていました。1、現状の高華国の体制は、建国神話時の緋龍王と四龍の関係を踏襲したものである。つまり、●建国神話⇒高華国現体制現状についてのみ、要素としてまとめると、こんな↓感じ。上記の「1」は、「暁のヨナ」本編を読む進める上で掴んでおかなければならない大原則だと思っているのですが、もう1点、あたり前過ぎるのでしっかり書いて来ていませんでしたが、この↓観点も大事です。2、作品の主役主体・腹減り一行は、建国神話に則ってヨナ姫が形成したコミュニティである。つまり、こう↓です。●建国神話⇒腹減り一行の体制で、1、2がおおよそ成り立つとするのであれば、これ↓も成り立ちます。●高華国現体制 = 腹減り一行の体制つまり、これをもっと作品の作り、キャラクター配置という点に寄せて言い換えると、こう↓です。暁のヨナの主役主体・腹減り一行は、『簡易・高華国』とも言えるキャラクター配置になっている。現在、この上記2つの体制・・・高華国現体制と、腹減り一行の体制が、ドッキング…というか、要素として重なり始めてます。「重なり始めている」と言うか、ヨナ姫が無理やり、行動でもって、自分たち(腹減り一行)の存在価値を、周囲に認めさせた。高華国現体制側が、腹減り一行の存在感を無視できなくなり、それらを緋龍城に迎え入れている、という言い方の方が、話筋上とも合致していて、分かりやすいでしょうか。前置きが長くなりましたが、こっからが本題です。「これが、『暁のヨナ』の大前提だ!」と上記2つの図を提示された時に、「暁のヨナ」の愛読者は、すごく違和感を覚えると思います。「ハク様」が、どこにも居ません。作品の、メインヒーローですよ。これまでずっと、「ヨナ姫」のくくりの背後に、「従者」という肩書きであったり、「四龍」にまぎれて、「5匹目の龍」みたいな顔してみたり、なんやかんやで腹減り一行にまぎれたふりしてましたが、改めて要素分解してみると、居ません。元々は、高華国体制の要素上に居場所があったんですよ。風の将軍でしたから。でも、コミックス第2巻で、風の将軍職を降り、部族を出た時点で、このキャラクターの居場所は、この作品の要素上には、なくなりました。↑これが、今回の牢屋シーンで示唆されている概念だと思っています。そもそも、緋龍城に入る時点で、現政権(空)に、ハク様だけ完全に拒否られる描写がありました。そこから、「空の部族の末端」に、自ら紛れていたんです。ハク様は。でも、ちょっと自ら情報を取りに動いた瞬間に、コレですよ。牢屋です。…やっぱり、居場所がないんです。ハク様には。言い換えると、この作品で提示されている「体制」は、このキャラクター(ハク様)の存在を許容できないとも言うことができると思います。…といった概念として、今回(201話)の牢屋シーンの、ヨナ姫とハク様のやり取りを読むと、とってもとっても×100 超オモシロいんですよ!!!ひねり過ぎた少女漫画、最高ですよね!!!ということが言いたいだけの長文でした。暁のヨナで頭いっぱいにしてたら、土日が終わっちゃいました…。幸せ!!!次号も掲載、楽しみです!!!by姉
2020.12.20
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遅くなりましたが本誌感想参ります~。 暁のヨナ200話「待った無し」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・「百万歩譲って譲らなくてそうだとして 王は何故共に出席しない?」byハク様譲らなかった!!!!(←超重要!!)しかしヨナ姫のピンチだというのに、この男なんか「スウォンスウォン」ばっかで…いや極めて冷静に状況を捉えようとしているので良いんですよ。ええ良いんですがねちょっと腹立ちますよね!!…すみません 今回の感想は終始こんな感じです;・華やかに暗躍する(!?)文官・ジェハこの方はね…四龍の役割から明らかに逸脱した働きをしちゃうキャラですネェ!でもやっぱりハク様と比べても「いち早くヨナ姫の潔白を証明したい」という感じなのが面白いな、と思いました^^しかし気遣い屋すぎて逆に面倒くさいよお兄様wハク様の「姫さんがお前に会えて嬉しくないはずないだろ」に救われましたv・「専属護衛はいらないって伝えてってさ」byジェハ「…そうきたか」byハク様おっ 良い反応!! これは期待が高まりますなぁ!! ハク様のこの「反射的には判断しない」態度は本当に凄いです。恋愛方面で派手なリアクションを求められがちな少女漫画ヒーローの中ではホント希有な存在なんじゃないかなwそうです、ハク様は空の部族兵の格好めちゃくちゃ似合ってなかったのでマントを羽織ってくれて良かったな と!・「仕掛けてきたこの機会は逃せませんよ今なら五部族全てが一丸となって南戒を制圧出来る寧ろ 今しかないんです」 私が生きている 今しか… byスウォンスウォン様、ちょっと生き急ぎすぎではないですか。焦るとろくな事ありませんよちょっとちょっと。。…でも自分の意志ではどうしようも出来ない「死に至る病」が発症して冷静でいられる人なんて居ないですよね…;;・(後継者候補は他にもいるのに 何故ヨナ姫など)byケイシュク参謀えええ後継者候補他にも居るんですか!!!??? いや初耳ですね。まぁ今のいままで全く登場してないので、特に考える必要性はなさそうですが。万が一スウォン様が戦に出れない場合、総指揮は誰が…という問いに、思わずヨナ姫を連想してしまうケイシュク氏。…いや確かに一部の支持を得てはいる&四龍を従えてインパクトはあるかもしれないけど、「戦」では頼れないでしょうよ…;;・「体調は? … 無口になったのね 昔はあんなにお喋りだったのに」byヨナ姫姫様…スウォン様はおそらく体調最悪で立ってるのもやっとなんですよ勘弁してやって;;ヨナ姫、意中の人(今はハク様v)以外の男達に対してはホント容赦ないな鬼だな と思いました…wでもヨナ姫的には、やっぱり「私達をここまで踏みつけてまでやってる事なんだからシャンとしててよ」って気持ちにはなりますよね。・様子を窺うハク様妹「ハク様は、ヨナ姫が追い詰められた顔してないか心配で来てくれたんだね!」姉「違うよ スウォンが何してるのか気になって覗きに来たんだよ」・「せめて我々の誠意の証として ランタン殿を丁重に葬らせて下さいここで盛大な葬儀を行いますのでご参加願います」byスウォン様…うむ! 「いやありえないだろ」とか野暮な事は言いません!これがまかり通るのが暁のヨナの世界線!!チャゴル殿下が来るのかは分かりませんが、戦の前に皆が注目する場所で何かありそうな気配ですね。・幼なじみ3人組の再開ああああああああああ!!200回記念(!?)で何か派手な仕掛けはあるだろうとは思ってましたが…こう来ましたかあぁアアア!!妹「ハク様、ヨナ姫が足を踏み外したから流石に出てきちゃったね☆」姉「違うよ ふらついてるスウォン様に(大丈夫ですか)って確認するために出てきたんだよ」あぁぁアアアう゛ぁあああ!!!ーまぁ両方だと思うんですよ。ハク様はヨナ姫&スウォン、両者の様子を見に来たのだと…-それで、まぁ「ヨナ姫はピンピンしてるな 弱ってるのはスウォンだな」と認識した、と。ヴあぁぁアアアァアア!!!頑張れヨナ姫!負けるなヨナ姫!!!(まぁ、元々姉と「次ハクヨナが再会しても、どうせスウォンが盛大に倒れるとかして全部持ってくだろ」と話していましたのでね…予想通りだったというか;; スウォン様、持ち前の精神力で倒れはしなかったけど)最後に。暁のヨナ連載200回到達おめでとうございます!!…丁度6年前の12月に「100話到達おめでとう!記事」上げてました。この時はTVアニメが凄いクオリティを保ったまま中盤に差し掛かり…ハク様の秘めたフラストレーションが大爆発する16巻が発売し…という怒濤の時期でした。やっと…やっと世間がヨナに追いつく時が来たのではないか! この勢いのまま、これからクライマックスに向けて大盛り上がりしちゃうんじゃないか!ーと…。 そんな事を思っていた時もありましたが…まさかここ(100話)が折り返し地点ですらなかったとは思わないじゃないですか!!!そりゃずっと「ぼく地球(21巻完結)やフルバ(23巻完結)みたいな大長編傑作になってほしい!」と夢見てましたよ。でもまさか脅威の35巻越え(to be continued…)なんて事になるとは 流石に思ってなかったですよ!!分かってたら…感想なんて書き始めなかったというか…(オイ)でもですね でもですよ 暁のヨナはずっっっと面白いから困ってるんですよ!16巻以降…ハク様がスウォン様に向き合うまでの過程をこんなにも丁寧に丁寧に描かれていくなんて!ここを一番重要視してる読者ですらビックリしましたよ最高です!!ーさてさて。草凪先生は何処まで全力で走り続けてくださるのか…作者様が40歳を過ぎると、どんなに筆の速い方でも今まで通りにはいかなくなるのは... 経験上とっくに覚悟しております。先生のペースで、無理のない形で作品の到着点まで連れて行って欲しいです!…原画展、行きたかったなぁ…(地方民、流石に今池袋に乗り込む覚悟がつきませんでした)。また…いつか企画して下さい…!次回も楽しみです♪by妹
2020.12.12
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もうすぐ200話だな、と思ったら・・・つぶやきたくなりました。*思い込みの激しいち読者が、暁のヨナに関して超漠然とボヤいてるだけの、本当にどうでもいい記事です。ご注意下さい*「暁のヨナ」・・・2009年中頃に連載開始し、大きな休載・減ページ等なく、隔週30ページの連載を丸11年以上・・・既刊33巻、12月に34巻発売、現在の本誌掲載分は、おそらく35巻収録・・・シリーズ累計で30巻を超える漫画作品は数あれど、少女漫画というくくりで、30巻・・・いや、35巻を超えてくる作品は、本当に、一握りかと思います。少女漫画ですと、出版社によっては、100万部をこえる人気パッケージでも一通りのメディアミックス含め、10巻前後でまとめてくることが多かったりしますし・・・。巻数を重ねる毎に、発行部数も積み上がり・・・「全世界合計(電子書籍含む)」という、規模が大きすぎて実態がよく分からないながらも、200話を前に、とうとう「累計1,000万部」のあおり文が躍るようになりました。出版不況と言われて久しい中で、大勢の方が熱心に読んでいる少女漫画作品・・・本当にすごい!すごいんですが・・・なんて言うかな・・・私から観てると、本当にものすごい状況が何年もずっと続いているんです。単純計算でも、数十万人の読者が、一生懸命読んでいるわけなんです。なのに、『この漫画作品が何を描いているか』が、ずっと不明瞭なままここまで来てるんですよ。・・・きちんと、本編中で説明してないから。もう、連載11年目なのに。もう、単行本30巻以上になるのに。メジャー雑誌を支える、少女漫画業界指折りの人気コンテンツでありながら、その『正体』を読者に明かしてないというか・・・。・・・どんな状況だよ!!!?? と。違うんですよ!!!この作品が描いてるのは・・・違うんですよ!!!ずっとずっとずっと、言いたいことがあるのを我慢してるんです。いや、結構・・・このブログには自由に書いちゃってますけど。読解は、難しいとは思います。情報の出し方が、どこまでもひねくれてますので。もうずっと、四龍を集め終わってからは、そっちに話を持っていかなければならないという大きな流れがあるんだと思うんです。でも、草凪先生のくせだと思うのですが、いざそっちに話を持って行こうとする際の前振りというか、「匂わせ」を、一番遠い真逆のところから始めるんですよ。いきなり「その話」をし始めたら、作中で描き切りたいものは、そこで軽く示唆された概念の真逆のところにある部分です。・・・それくらいひねくれた描かれ方をしている作品です。難しとは思うんですけど・・・でも、いざ、説明しようと思ったら、「答え」はたった一言で言い切ることが出来る作品です。ある一つの観点さえ掴んでいれば、びっくりするくらい、ものすごく単純だし、簡単です。たぶん。すっごく『少女漫画』だし。いや・・・なんで、これほどまでにばれないのかな?って・・・。ずっと何年も思って・・・。ばれないも何も、もう全部はっきり描写までされてるので、あとは、読者側が想定してるかどうかの話だと思うんです。連載10年、単行本が既刊30冊を超えて、なおこれほどひねくれた描き方を貫いている少女漫画作品があるなんて、読者に「想定されてない」んだろうなぁ・・・って。「暁のヨナ」の描き方が、時代に合ってないだけなんですよ!少なくとも、ここ数年で「SNSで読む漫画」へのシフトも起こっている中で、「じっくりとした深読み」が必要な商業作品(特に風呂敷を広げた長編)は、売れないし、リスクが大き過ぎるしで、確実に減って来てます。取り上げられるのは、出オチ一発ネタみたいな漫画がすごく多くなってる印象。そういった、隙間時間でスマホ等で楽しむ用の作品の需要も分かるし、世の中の流れの中で妥当そのものだとは重々承知していますが、漫画にどこまでもワールドを求め切る、感情のすべてを求める漫画至上主義読者としては、やはり・・・「いや、読みたいのはこれじゃない」と思ってしまうんです。暇つぶしがやりたいんじゃなくて、がっつりどっぷりしっかり、浸らせてほしい。ちゃんと仕掛けて、あっちの世界から、戻って来れなくして欲しい。・・・少なくとも「暁のヨナ」は、細切れにスマホで読み進める用の作品ではありません。まだ、こういう描き方をしている少女漫画作品もあるんです。・・・「まだ」っていうか、数十万人の愛読者がしっかり読み込んでも、(おそらく)ほとんど解読されていない、信じられないような描かれ方をしている、前代未聞の作品なんです。とにかく、そのつもりで読んで欲しい・・・!!!もうここまでくると、「はっきり出したところで、大多数の読者に納得してもらえないんじゃないか」という余計な心配が大きくなってきましてですね・・・・。・・・本当に余計な話でした。もうこの辺にしときます。200話&単行本34巻、楽しみです!!!!!by姉
2020.11.26
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暁のヨナ全世界累計1000万部突破おめでとうございます!…ですが今まで通り国内累計の方も出してもらえると有り難いというか…ジワジワと増えていく発行部数推移を見守るのが楽しみだったというか…いや今までもどんな換算の仕方してたのかよく分かってないんですけどブツブツ(こじらせファン)さて駆け足ですが本誌感想参ります~。 暁のヨナ199話「南戒の要人」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・3日間スウォンの執務室で本を読みまくっていたヨナ姫引き続き ヨナ姫vs南戒の要人達 の会談が続きます。戒帝国の概要が最初に語られたのは11巻の時だったはず。もう忘れているので読み返しましたwしかし戒高公法って何ぞや初耳ですぞ!!法律の名前が出てくると途端にインテリな雰囲気になりますね。ヨナ姫、3夜づけのヤマカンが当たった様子!毅然とした立ち振る舞いを見せます格好良い!…ヤマカンというか、多分 戒と戦になる という話を聞いていたので「自分も話についていこう」と戒関連の書物を読んでたんでしょうね。・「如何にも 四龍は我が国の誇る伝説の戦士高華国の王が所有する勝利の象徴です」byケイシュクここはケイシュクのいやらしさが存分に発揮されていて良かったですね~!最近(ヨンヒ様の手記編で)ケイシュクの人となりがある程度語られたわけですが、ユホン様大好きでユホン様信者! …の割には彼が全否定していた伝説の力を利用しようとしてるんですね。28巻でしっかりと四龍の力を目の当たりにする描写はありましたが…ケイシュクは割と手段を選ばない柔軟さがあるよな、面白いな、と思って見ています。立場が違えば結構ヨナ姫とも相性良い気がする…w・「神話の時代では 戒帝国も高華国もひとつの巨大な国であった」by戒帝国のおじさん…んん??えーっとなんかさらっと語られてますが、これイマイチ意味がくみ取れなくてですね;戒と高華、大昔はひとつの国だった という事ですよね。神話の時代ということは(この巨大な国に緋龍王が登場して、新たに高華国を建国した…)という事でしょうか。ううーん?ちょっと分かりかねますね。「四龍の力は戒帝国に入ると弱る」設定などからあまり重要視はしてませんでしたがまぁ…気になる存在ではあるんですよね 戒帝国の北に位置する「神水湖」。うーん…でもなんか全く関係がない気がしないでもないような…やっぱり私は神話関連に関しては本当に考えが及ばない;;新たな情報が出てくるのを楽しみにしています!・「ご気分はいかがですか?ランタン殿」by聖女ヨナ姫戒の使者達の中で、顔色が優れない青年を見つけ声をかけるヨナ姫。どうしたいきなり聖女ぶるやん…! 善意には善意を、高圧的な態度には高圧的な態度を、そして弱ってる者には等しく救いの手を…なヨナ姫であります。格好良いですね!しかしちょっと優しくされたからって、対立国の姫君相手にペラペラと自国に対する不平不満をぶちまけるランタン氏ぃ…よっぽど追い詰められてたんだなぁ 貴方は多分政治家に向いてなかったなぁ;;でもこーゆー人が報われる世界こそが「健全な世界」だと思うんですけどね;・「…いる… …いやいない いやっどうなの!?」byヨナ姫「恋人は?」の問いにとっさに「Yes」と答えるヨナ姫様!!!思わず2巻ラストの「ううん全然違う」と見比べてしまいましたよTT10年以上かかって遂にここまで来たか! …というか10年以上かかってまだここなのか!! …というか;;;まぁおそらくハク様に同じ質問をしたら、全力否定が返ってきそうではありますね。ヨナ姫が断言出来なかったのは、奴のこの性質↑を理解しているからでしょうね。しかしランタン氏、あまりにも突然ラブコメ要素をぶっ込んでくるので(おいぃいいなんだお前こんな場で いきなりどうして…ハッ!もしかしてランタン氏、お忍びで来た戒の皇族だったとか??そんでヨナ姫を見初めちゃったりとか!!??)ーとか一瞬考えを巡らせてしまったのですが、全然そんなことありませんでした。なんか変な疑いをかけてしまってホントすまなかったよランタン氏ぃ…(合掌)・「あの姫だ…! あの姫が介抱するふりをしてランタン殿に毒を飲ませたのだ!ヨナ姫…赤い髪の鬼のような姫だ!!これは南戒への宣戦布告である!!」by戒帝国の使者達夜が明けると、毒殺されたランタン氏の遺体が…!戒の使者達はあらかじめ彼に遅効性の毒を飲ませ、高華国の人間に殺されたと言いがかりを付け戦に発展させる大義名分にするつもりだったのです。スウォンの体調不良などの要因が重なり結果的に運悪くヨナ姫が濡れ衣を着せられる事に…!ヨナ姫が一気に「戒vs高華のキーマン」になってしまいました!いやぁこんなウルトラC展開が来るとは!!!コレは想像だにしてなかった いや参りました!!自分で火を付けておいて、対抗勢力のせいにして攻撃を仕掛けるやり方は実際あらゆる国で起こっている事例かと思います。ヨナ姫&高華国がはめられた形ですが、そもそもスウォン様も戦をする気は満々だったので(向こうからけしかけてくれて手っ取り早いな)という状況ではありますね。スウォン様の体調不良を悟らせなかった点でやっぱりヨナ姫が出ていって正解だったと思いますよ。・伝説の四龍&暗黒龍様ヨナ姫が戒の使者を毒殺したという噂は瞬く間に城内に広がり、腹減り達の知るところとなりました。スウォン陛下ではなくヨナ姫がターゲットにされた事で、何が一番違ってくるかって四龍&暗黒龍の逆鱗に触れてしまったという点だと思います。今までも腹減り一行は戦に参戦していましたが、あくまで助っ人的な立ち位置でした。しかし今回はヨナ姫が名指しで攻撃されている&空の部族内に味方がほぼ居ないという状況から相当主体的に、なり振り構わず動き始めちゃうんじゃないでしょうかワクワク!・無視できない存在感を放つぷっきゅー…このシリアス展開にして、さらにその存在感を見せつけてくる我らがぷっきゅー!ジュドの肩に乗った絵面には驚いたよぷっきゅー!!ヨナ姫は心配ですが、腹減り一行がどんな動きを見せてくれるのか楽しみです!次回は12月…なんと連載200回(記念企画もアルよ)だそうです!!楽しみですvby妹
2020.11.09
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公開2日目に鑑賞していましたが、なかなか感想を書く時間がありませんでした。1カ月くらい経っちゃいましたが、簡単に。映画感想『ミッドナイトスワン』(監督・脚本:内田英治、主演:草彅剛 2020年)新宿・ショークラブで働きながら、女性として生きるトランスジェンダーの凪沙。彼女のもとに、ネグレクト気味だった親戚の少女・一果が預けられることになった。不愛想で無口な一果のことを、最初は邪険に扱っていた凪沙だが、一果がバレエを習い始め、徐々に交流が増えていく。みるみるとバレエの才能を発揮させていく一果。凪沙は、一果の可能性をなんとか伸ばそうと考え始め・・・。925秒映画予告→こちら。*以下、現在公開中の映画作品のネタバレあり感想です。ご注意ください。*製作は「CULEN」一社。エグゼクティブプロデューサーは「飯島三智」。昨年、「半世界」「凪待ち」「台風家族」という、CULEN所属の3タレントそれぞれの単独主演映画が公開され、私はそれを勝手に「飯島三部作」と呼んでいましたが、「ミッドナイトスワン」はその時の製作委員会方式よりも、更に完全に自主(自社)製作での映画作品なのかな?と思います。結果を見る限り、昨年公開された3作品とは、話題になり方も、興行収入的にも格段に上回っているようです。興行収入は1カ月弱で5億円を突破したようで、コアなSMAPファンという一定層だけでは到底稼ぐことの出来ない次元の動員・収入なのだと思います。SNS等での口コミを意識したプロモーション展開、Youtubeでの本編15分に渡る長編予告の公開等が奏功している様子。素晴らしいと思います。作品自体に対して、私の感想を端的に言うと、「私の好みな作りの作品じゃない」です。どちらかと言うと、私は「脚本・構成」好きな人間の為、そういった観点で観たときに、正直なところ粗が目立ちますし、「私の好きな方向性」を大事にしようとした作りではないな、と感じました。私の好きな方向性で言えば、断然、昨年公開の「半世界」「凪待ち」の2作品の方が好みです。また、本作に関しては、トランスジェンダーという題材や、作中の展開に関しても、かなり攻めたものでしたので、これは・・・相当「酷評を言いたくなる人」も出てくる作品だな、と。そんなことを考えながらの鑑賞になりました。ただ、個人的な好み云々・・・そんなことどうでも良くなるくらいの強烈な魅力のある作品でした。とにかく、主役の2人を中心に、登場キャラクターたち個々の存在感・パワーが凄いんです。「俳優さんをまじまじと鑑賞する」映画です。この点に関しては、鑑賞者に喰ってかかってくる、凄まじいパワーを感じました。個々に、心に残った点を列記します。●凪沙:草彅剛上映中、ずっと1人の女性だと思って鑑賞しました。私自身、性別は女で、強烈にそれに違和感を覚えたこともありませんが、ただ、強烈にそれを意識したこともありません。自身を「男」だと思ったことはありませんが、どちらかと言うと、感性的には「男っぽい」と言われることのが多いです。凪沙さんは、強烈に自身を「女性」だと認識している分、私より断然「女性」だなぁ、と思って鑑賞しました。一果ちゃんに対して大きくなっていく感情が、「母親」としての自覚もですが、あとは、「女性から女性へ向けた憧れ・憧れの投影」の感情の方が大きかったかもしれません。これが、きちんと伝わってきました。夜の公園で、一果ちゃんのバレエの振りを、たどたどしく真似るシーンが一番好きです。ただまぁ、このキャラクターを鑑賞したことで、LGBTについて私の捉え方が変わったとか、考えさせられた・・・という観点はありません。このキャラクターは、「自身は女性だ」とはっきり自覚し、それを生き方に織り込めていますので。ここまで、「自分」を確立させることが出来ていますので、私から見たら、否定や「可哀想」といった感情は全くなく、好きなように生きることが出来ている人、ただの他人・「凪沙さん」です。実際には、本人が感じるほど、周囲の人は気にしないと思います。もし、LGBTについて、日本の現状に問題提起をしたいという意図のある作品なのであれば、主人公は、「実際には『女性』なんだけど、それを表に出せず苦しんでいる人」の方がよっぽど説得力があると思うんですよ。本作は、基本的に、問題提起のための社会派映画ではなく、この「凪沙」という主人公を、女性として魅力的に見せるための映画作品です。俳優「草彅剛」の所属事務所が、単独で製作を行った、完全セルフプロモーションムービーです。このキャラクターがきちんと、魅力的な人物像として伝わってきた時点で、企画製作主体の目的は達成されています。●一果ちゃん:服部樹咲「バレエで大成していく娘」の説得力が必要という、ド級のしばりがある中で、よくぞこんな娘をバシッと見つけられたな!!という新人女優さんこの娘を一果ちゃんに配役出来たことが、本作が、「俳優さんを鑑賞する」という点で強烈に魅力的な作品に仕上がっている、一番の成功要因だと思います。本映画作品が、よく分からない芸能界のしがらみから逸脱した場所で、純粋に形作りたいものを作りに行けている作品だということも、この配役からよくよく感じ取ることが出来ます。手足が長く、スタイルの良い、本当にきれいな女の子なのですが、その割には顔立ち・表情に幼さがあり、「守ってあげなきゃ」という感情も想起させる・・・この一言でしか言い表せないのですが、「役柄にぴったり」です。少ない口数で、感情の機敏をバシバシ伝えて来てくれました。本映画作品は、トランスジェンダーとかLGBTというより、この「一果ちゃん」の魅力に、周囲の「女性たち」が魅せられ狂っていく話、と受け取った方が、頭への収まり方は良いかもしれません。その説得力が、存分にある娘でした。ラストシーン・・・海に入り、波に向かって足を進めて行くシーンの、強い表情がとても印象的でした。●りんちゃん:上野 鈴華一果ちゃんの同級生&バレエ教室の先輩。この娘の存在は、15分予告でも完全に隠されていましたので、本編を見て、一番インパクトのあるキャラクターだったな、と思います。この娘の描写は、ささやかな部分まで本当に切れてました。警察で、母親が迎えに来て、帰り際まで一果ちゃんに「ごめんね」って伝えてくるシーンがとても印象的でした。●音楽:渋谷慶一郎メインテーマ・♪Midnight Swan→こちら。劇伴は、ピアノのみで奏でられてます。劇中では、非常にテンプレ的な感じで使用されているのですが、この音楽なしでは、1シーン1シーンが、そのシーンではなくなるな・・・と感じます。焦燥感のある音の打ち付けが、キャラクター&鑑賞者の感情も一緒に打ち付けて来る感じで、とにかくもう・・・「妥当だなぁ」と。とにかく、パワーのある作品です。なかなか攻めた内容ですので、ハッピーになりたい気分で鑑賞する映画ではありませんが、「エンタメに喰ってかかってきて欲しい!!」という方は、まだまだ全国公開中ですので、是非!そして・・・飯島さん、最高!!攻めどころと訴求対象層への売り込み方、タレントイメージブランド形成のためのリミッターの外し方、それでもきちんと抑えるところは抑えてあるバランス感覚・・・最高です!!!本作のヒットは、確実に昨年の3作品の出来映えも効いてのことだ思います。「新しい地図・CULEN」ブランドとして、映画の製作姿勢が邦画鑑賞層に広まっている証拠だと。本当に、いちいちオモシロいんですよ。これまで「新しい地図」主体で繰り出して来た映画作品は、とりあえず全部鑑賞している・・・と思いますが、本当にハズレがありません。是非是非、今後もたくさん映画作品を繰り出してほしいです!by姉
2020.10.25
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駆け足ですが本誌感想参ります~。 暁のヨナ198話「王家の人間」*以下単行本34巻(35巻?)収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・ユン君とミンスと千樹草ミンスさんは緋の病を治すため、あらゆる可能性を試してみたい様子。母親世代からの悲願なのでしょう。う~ん。千樹草でいきなり緋の病が治る!ーというよりは痛みを和らげたり進行を遅らせたり…といった方向で効力を発揮してくれるんじゃないかな、と期待。緋の病からの開放は、やはり四龍達の超能力からの開放とセットというか「脱神話」の一環なんだろうな、と思っています。ーいや四龍たち同様、スウォン様にも長生きして貰わないと困りますからホント!ハクヨナが大手を振って幸せになるためにも!!頼みますよホント!!(↑結局ソコ)ユン君に外出許可がおりると良いなぁ。腹減り達がどう動き出すのか楽しみです!・四龍とスウォンミンスが中庭に出ると、そこには四龍たちに囲まれ頭痛に苦しむスウォン陛下が!四龍×スウォン様のこの… お互いどう出れば良いか分からない感じの微妙な関係が結構好きだったりしますw四龍達はゼノ仙人の知識なども相まって、大体の状況把握が出来た模様。優秀なパーティだなぁ!・「俺は ヨナが一緒に行こうって行ってくれたからここにいるんだ」byシンア君ここにきて ゼノが本性&マル秘情報を出し始めたりシンア君が力強い意志を見せてくれたり… 良いですネェエエ!!・(ヨンヒ様はイル王の娘である私の事も気遣って下さっていた…そして母上のことを少しでも知れて良かった…)byヨナ姫王家の男達がやらかしたあれやこれなエピソード…に関してはとりあえずスルーして、ヨンヒ様の人柄や自身の母親の記述に目を向けるヨナ姫。流石です姫様!クール&ドライだなぁ!!!…スウォン様の謀反には、確かにこの「復讐」という面があると思います。ケイシュク一派の存在は、まさしくその象徴というか。ーでもスウォン様の謀反、それだけでは説明のつかないやり方をしているんですよね。この「復讐」という要素だけでは、ヨナ姫が完全に納得出来る訳ないと思います。・(母上は36で発病し39で亡くなった)byスウォン様ヨンヒ様 お亡くなりになってたぁあああああTT!!!断言されていなかったので一縷の望みをかけていたのですが…イルパパに手記を託した後、間を置かず亡くなったようですァァアTTしかし表に出る女性ではなかったとはいえイルパパ&ヨナ姫の耳にも入らないレベルでその死をひた隠しにするとは。うう…一目お会いしたかった もっともっと続きを見たかったヨナ姫と対峙して欲しかった 素晴らしいドラマが生まれたはず;ーまぁそこまで描いてるワケにいかないですよね;;うう;;;全ての連鎖は次世代に引き継がれました。いやぁ重いわ;;あ、そうです。死没確定と同時に、やっとヨンヒ様の年齢が判明しましたね。36歳で発病→39歳死去(おそらく10年前)となると、ユホン様と出会ったときが22-23歳。ユホン様とは7歳差くらい…スウォンを産んだのは30歳前後ですかね。ふむふむ!・まさかここ数日で急激に悪化するとは 流石にこれは想定外……「いくら何でも早すぎる…」byスウォン様今回の最重要ポイントはここだと思います。スウォン様、真国編までは忙しなく国中を飛び回ってたんですよね。まだ発症してからそんなに時間経ってないんじゃないかな、と。ヨンヒ様は39歳で、ヨンヒ様の父親は(娘の年齢的に)おそらく40代~後半?で亡くなっています。一族の描写でも中年層が多数でしたし、そもそも緋の病を発症しない者もいる…スウォン様、おそらく「どんなに短く見積もっても今後10年は大丈夫」だと思ってたのではないでしょうか。いやぁ このモノローグがあってほっとしました。「実は10代でこうなる可能性がある事は分かってました…」とか言われたら「いやじゃあ尚のこと なんであんな派手に謀反起こしたんだ 高華国荒れさせるだけ荒れさせて 滅ぼしたかったんか」という話になってしまいますので;;・「使者を帰せとは言ってないわ 王家の人間ならここにもいる」by凜とヨナ姫体調不良でも戒帝国の使者たちとの会談に出向こうとするスウォン様。ヨナ姫が「やつれた姿を見せに行くのか馬鹿が」(意訳)と制止します。スウォン様がツラそうな表情を浮かべてるせいもあってか、ヨナ姫のしれっとした表情が目立ちます。ヨナ姫…やっぱりちょっとスウォン様に対して怒ってるんだと思うんですよね。父親を殺した事にではなく、「一番スウォンのこと信じて支えようとしてた私達を遠ざけるからだ この馬鹿が」って。わざわざヨンヒ様の名前を出して「緋の病の事知ってるんだぞオラ」とまくし立てる姫様にシビれましたv・威風堂々ヨナ姫「それでは 会談を始めましょうか」ヨナ姫をそのまま出向かせちゃうんですかソレで良いのかケイシュク&ジュド!!!!-とまぁツマラナイ突っ込みしたく所ではありますが、少女漫画なので。少女が少女として大活躍するのが少女漫画なので!!イル王だったらここでペコペコしちゃってたんだろうな、という場面ですがヨナ姫様、皆の予想に反して超強気に立ち振る舞います。これはスウォン様の代理として(スウォンならこうするかな)と真似してるのだと思います。勿論今までの旅の中で、実感として「調子のんなよ戒帝国」という気持ちもあるでしょうし。あとは…ここまで喧嘩腰なのは、ヨナ姫自身が相当フラストレーション溜めてるからというのもあると思うんですよね。彼女、しばらくハク様に甘えれてないからね!!!↑いや格好良いシーンなのにすみません…私はどうしてもヨナ姫をこんな感じでしか解釈出来ないもので^^;…今回はもっと軽めの感想書けると思ってたのですが…(遠い目);;;国内外でその存在感を認められ始めたヨナ姫様。これからどう扱われていくのか楽しみです♪by妹
2020.10.24
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本誌感想参ります~。参りますが……もうですね、ここの所 めちゃくちゃ感想に困ってるんですよ!!「私は丸くて真っ赤な果物が大好きです!そのまま食べても美味しいし、お砂糖で煮詰めてパイで包むのも最高♪秋には必ず食べたくなります 黄金の輝きが堪りません☆本当に最高ですよね サツマイモは!!」ーとか言われても困るじゃないですか。いや確かにサツマイモは美味しいですよ。それは真実。それは紛れもない真実なんですが…明らかにサツマイモ以外の描写もあったよね!それは何処行った??ーという話なんです。はぁ…30巻を超えて「ド級の関係者の手記(過去編)」が登場したかと思えば元々ややこしすぎる話をさらにややこしくしてくる草凪センセェ…先は…長そうですね(遠い目)暁のヨナ 197話「ふるえる文字」*以下単行本34巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・巻頭カラー 寝そべり四龍!久々の四龍!圧巻でしたね。柄の描き込みが凄いです!付録でメイキングがありましたが「巻頭カラー(B3)だと3~6日かかる」と仰られていて「やっぱそれ位かかってますよね この描きこみですもんね!イラスト集or複製原画プリーズ!」となりました。連載作家の中でも相当時間かかってる部類なのでは…草凪先生の場合は、おそらくカラー作業の時間は 今後の展開を練ったりキャラクター達と対話する時間でもあるんじゃないかな、とは思うのですが。・ヨンヒ様の手記、イルパパの元へヨンヒ様の日記、どう締めくくられるのかなーと思っていましたが…成程。イルパパの元に送り届けられていたのですね。成程。執務室にあったのは、スウォンの私物だからではなくイルパパの私物だったから…でしょうか。当然スウォン様も読んでいると思われますが…さてそれは何時頃なのかなぁ?・「私は この死の連鎖を断ちたい これ以上スウォンと陛下を延いてはスウォンとヨナを憎しみ合わせたくないのです」byヨンヒ様ヨンヒ様、日記の最後にイルパパに向けたメッセージを綴っています。・ユホンを慕う者達が、スウォンの元に集まってきている という情報(ジュド…お前もうこっちに参加しとるんかい;もっと後からだと思ってましたよ まだイル陛下政治の結果も出ていない時期でしょうに…つくづく残念な男だなホント)・スウォンには色んな面がある でも和解して欲しい子供達には仲良くして欲しい という要望イル陛下は、ヨンヒ様の夫・ユホン様を殺した当の本人…普通はこんな働きかけは出来ないと思います。どこまでも争いを嫌う、心優しいヨンヒ様らしい結論だな~ と思いました。これが彼女の真実。うん。これも紛れもないひとつの真実。ーでも見方を変えると、もうひとつの意図が見えてくる手紙にも思えるんですよね。。いやもう言葉のチョイスが逐一最高です。最高ですヨンヒ様!貴方には期待していましたが、そんな期待を軽々飛び越えてくるキャラでした!最高です!ヨンヒ様…日に日に弱っていったようですが、最期の時は描かれていませんね。生きてて欲しいなぁ… この方にはまだまだ役割があるはず。生きてて欲しいなぁ…!・イルパパの返事(ヨンヒ様には未達)手記に挟まっていた可愛らしい栞…分厚いので中を開いてみると…イルパパからヨンヒ様への返事レター(挟んでいただけで届けてはいない)でした!!うん。ここはサクサク。サクサク行きましょう!!ヨンヒ様目線で語られた過去編に対するアンサーといいますか…イルパパ目線での補足かな、と思いました。注意すべき点としては、この手紙が書かれた時期。おそらくユホン様死去から間もない頃、「10年前の段階でのイルパパの所信表明」だという点ですね。なんか色々な事が散漫と綴られていましたが、重要なのはこの辺り↓ですかね-。「カシが好きだった 愛していた」「私は王に向いていない 私はスウォンに殺される(カシ王妃の予言でもあった)もう争いはしたくないのでそれは受け入れるしかしヨナ姫の傍にはスウォンではなく、絶対に裏切らない者を置く」自身分の駄目だった所を挙げ連ね、反省の弁を述べつつもヨンヒ様の「スウォンと和解してほしい」という要求にだけは明確な「NO!」を突きつけています。・ヨナ姫の反応は…母親が叔父に殺され、愛する父親が叔父を殺し大好きだった従兄弟からは「切り捨てる」宣言をされていて…という内容です。もう何処にショック受ければいいのか分からない程ショッキングな情報の連続でしたね。ただ…まぁもう終わったことですから。「イルパパがユホン様を殺した」という話は、1巻の段階で知らされていましたし何より実際スウォンには裏切られちゃってますしね。イルパパの「カシを愛していた」これだけはちゃんと記述されていて良かったなぁ、と。今のヨナ姫にとっては一番重要な情報だったはず。「もっと愛を真っ直ぐ伝えるべきだった」というイルパパの後悔の念に触れて…ヨナ姫、今後はさらに積極的に愛を叫び始めちゃうんではないかと心配…期待していますよ!・イルパパに関しての嘆き*いちファンがかなり勝手な思い込みを元に嘆いているだけです。本当に面倒くさいのでご注意下さい。*今回でとりあえず過去編(ヨンヒ様手記編)は一旦終了…だと思います。ユホン様・ヨンヒ様 そしてスウォン様…スウォン一家の方の描写に関してはもう洗練され尽していてキレッキレでした!期待を超えてきました最高です!ありがとうございましたぁああ!!という言葉しか出てきません。そしてスウォン様の真意については、まだまだこれからですから。今後の展開がめちゃくちゃ楽しみです! 期待しています!!という一方で… はぁ。まぁ覚悟はしていました。覚悟はしていましたが…イルパパ、こんないびつなキャラじゃなかったんだけどなああ!!!はぁあああああ;;!!!という残念すぎる気持ちがあったりもします。元々初期から描かれていたイル陛下は、こんな人物↓でした。・「臆病な弱い王」と馬鹿にされ疎まれながらも断固として戦を嫌い 超穏健派という自身のスタンスを貫いていた。・妻の死去後も新しい妻を娶らず、一人娘を過保護に過保護に育て上げてた。 (結果 娘は公の場や城外に出ること無く、無垢で無知のまま16歳になった。)・風の部族長であるソン・ハクを娘の護衛に任命、城に招き入れた。・ハクヨナスウォンの交流は優しく見守るが「スウォンは駄目だ」そこに25巻以降「緋龍王への信仰心が強く、妻(巫女)の言葉を信じていた」という要素が付け加えられました。前回の記事で姉が語っているのですがまぁ…「かなり思い切ったキャラ変」をされたのだと思います。これにより、イル陛下はこんな人物↓になりました。「臆病な王」と馬鹿にされながらも、断固として戦を嫌う穏健派を貫きつつ(いつの日か 緋龍王の生まれ変わり:ヨナ姫が四龍を集結させる未来を信じ)彼女を過保護に過保護に、城外に出さず無垢で無知のまま育て上げた。(スウォンが自分やヨナ姫に刃を向ける時が来ると分かっていたので)ハクヨナスウォンの交流は優しく見守り、ハクをヨナ姫の護衛に任命した。善人か否か、優れている人物か否か…以前にキャラクターとしてちぐはぐ感が否めなくなってしまいましたね;;;ハクヨナだって、ここまでバチバチやってれば流石にイル・スウォン間の違和感には気付くでしょ…と;今回の手記は10年前までの事なので、もちろんここからの描写で可能な限りのフォローをしてくださるだろう…とは思っています。ただ…やっぱりどう取り繕ってもいびつなキャラになっちゃうよなぁ、もうなっちゃってるよなぁ、と。初期からの読者としては、やはり「最初からあるピースをきちんと使って 完璧なパズルを完成させて欲しかったその洗練された絵を見たかった」という残念さがあります。ただ…じゃあ 何故草凪先生がここまでリスクを負ってまで「イルパパに緋龍信仰の要素を付け加えたのか」は 分かる気もするんです。あまりにも連載が長期化し、少女漫画ファン以外の読者もかなりついているであろう本作です。四龍の存在を含め「緋龍伝説・信仰」の面を重視する読者層への最大限の配慮なのかな…と。あとは最終的にスウォンを救ってあげるためもあるのかな… とか。えー本当に勝手な思い込みによりグダグダと愚痴ってしまいました。すみません!!ただの解釈違いでだだこねてる可哀想な読者ですので; 許して下さい;;とにかく今は「ややこしい話が…さらにややこしくなったなぁぁぁああ!!!」と遠い空を仰いでおります。次回はやっとハク様や四龍に会えるかな? 楽しみです!by妹
2020.10.07
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こんばんは。9月中は完全に居なくなっていました妹です。色々忙しかったのもあるのですが、基本にはこれら↓を必死で作ってました。ハクヨナアクスタ&ハクヨナアクキーです!!いやあの…先日花とゆめ本誌懸賞でハクヨナペアアクキープレゼント企画があったんですよ。めっちゃ可愛いんですけど 50名… 当たらない、当たらないよ!→もうこうなったら自分で作っちゃえば良いんじゃない!!??という限界オタクの末期的思考回路&異常な行動力により、このようなアクリルグッズが誕生するに至った訳であります。作ってて気付いたんですが、私…親世代のお話をそれはそれは楽しく読んでるんですがそれはそれとして やはりハクヨナに飢えていたんですなぁ!!どっちもおおよそ10cm大・完全自己満足用のデカデカサイズです。ふぃー^^;自分で作っておいてなんですが、初めてにしては その…か…可愛く出来たんじゃないかな…!? (←アホ)以下それぞれの詳細です~。*印刷業者さんについては2020年10月現在の仕様となります*☆ハクヨナアクスタ(花冠)~ゆらゆら蝶々チャームを添えて~こちらは 『mydoo(まいどぅー)』さんに作っていただきました。ド素人の癖に、後ろ姿まで描いて両面印刷にチャレンジしました。透明アクリルに裏面から印刷されてます。花畑台座&蝶々チャームは、mydooさんの期間限定フェアのものです。蝶々がゆらゆら揺れます。か…可愛いんじゃないかな!!♪mydooさんは「初心者向け」と評判だったのですが、その通りでした!テンプレートや説明がとても分かりやすくて、季節ごとのフェアではチャームなどが無料でつけられるようで…創作意欲を刺激するのが上手ですね^^発色も万人に好まれる「明るい発色・くっきり」という感じです。1コから低単価で、送料も300円から対応して下さるので本当に「初心者はまずこちらで創ってみましょう!」という業者さんだと思いました。☆ハクヨナアクキー(ハートラメ)~ぷっきゅーチャームを添えて~こちらは 『きょうゆう出版オンデマンド』で作っていただきました。ハートのラメが入ったアクリルに表面から印刷されています…ハート型の中抜きとか表面コーティング(本体のみ)もしてもらいました…ぷっきゅーチャームも付けました… か、可愛いんじゃないかな!!☆きょうゆう出版さんは、mydooさんほどメジャーな業者さんではなさそう…なのかな?でもこちらも1コから低単価で、送料も300円から対応して下さっていました。印刷面コーティングも出来ますし、中抜きやチャームやアクスタ台座の自由度がめちゃくちゃ高いので、凝った作品を作りたいなら絶対コチラだと思いました。(ただテンプレートの難易度は高かったです…;次はもっとスマートに作れる!はず!)色味は(mydooさんと比べると)落ち着いた発色です。このあたりはもう作風や好みによりけりですね~^^ーという訳でハクヨナグッズに四苦八苦していたら9月が終わっていましたという記事でした。いやぁ…前々から少し興味はあったのですが…遂に手を染めてしまったアクリルグッズ作り…楽しいですねぇ…vv(沼)by妹
2020.10.01
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アニメ感想『かぐや様は告らせたい』名家の子息・秀才たちが集まる、秀知院学園高等部。その生徒たちの中で、トップ組織である生徒会に君臨するのは、超努力型の学年1位、一般(より少し下)家庭の白銀御行(♂・外部入学生)と、財閥令嬢で万能型の才女・学年2位の四宮かぐや(♀)。周囲には、「お似合いで、今すぐにでも付き合うのではないか」と思われている二人だが、実は、その間では熾烈な争いが繰り広げられていた。『如何に、相手から告白させるか・・・!!!』天才たちは、その頭脳をフル活用して、相手からその言葉を引き出そうとする。これは、天才たちによる高度な頭脳戦である。断じて、「自分から告白なんて恥ずかしくて出来ない」とか、「相手に振られたら怖い」などという理由で行われているわけではない。漫画原作の方はまだ読んでおりません。テレビアニメの第1期・全12話と、第2期・全12話を、2週間くらいかけて完走しましたので、簡単に感想です。とても人気のあるラブコメ作品だというのは知っていたのですが、今まで手をつけたことがありませんでした。まず、アニメーションの質が非常に高く、デフォルメや極端な演出でテンポ命の切り返しを繰り返してくる、銀魂のアニメーションに感じたような、スタッフ様たちのノリ具合を感じました。キャラクターたちも皆可愛いので、アニメーター様たちも楽しく作られているのだと思います。声優さんも、とても良いと思います。いえ、私は最近のアニメに本当に疎いので、どなたのお名前も存じ上げなかったのですが、特に主役の2人の配役が良いです。・・・結構意外な、「正統派ヒーロー・ヒロイン」から外れた声質の方たちだな、と思ったのですが、どちらも、キャラクターの方向性捉えて、そこを伸ばすような印象がある声で、「あぁ、良いな」と素直に思いました。私は、普段はたいてい、アニメをちらっと観た作品も、すぐに漫画原作を読み始めてしまうのですが、この作品は、是非アニメーションで追いかけたいなぁ、と思いました。第3期以降もあると嬉しいな。本編について。イメージ図から、ツンデレヒロインのリアクションを楽しむ作品なのかと思っておりました。もちろん、ヒロインのかぐやちゃんはそういうツンデレな娘でとても可愛く、魅力的で、そういった楽しみ方もすごく出来る作品でした。かぐやちゃんの他にも、「いかにも2次元」って雰囲気の美少女キャラたちが大勢投入されていましたし。・・・が。原作者様も、ご自身で自覚があるのか分からないのですが、私の鑑賞した限り、この作品の第一印象は間違いなくコレ↓です。男性キャラクターたちが、抜群にイイ!!男性キャラクターと言うと、生徒会の2人・・・ヒーローの会長・白銀くんと、1学年下の会計・石上くんしかほぼ居ないのですが、とにかくこの2人が、キャラクター個々の繊細な設定、キャラクター配置の相乗効果、対読者を意識した入り口としても、抜群に秀逸だと思いました。ヒーローの白銀くんは、ガリ勉×生徒会長×家計の為のバイトという激務をこなす、存在自体ファンタジーな程にひたすら努力×努力×努力の人ですが、それが、目の下のクマ(常に寝不足)としてビジュアルに落とし込まれているのが本当に上手だと思います。基本的に、いつもやり初めは容量が良い方ではなく、むしろめちゃくちゃ不器用なのですが、それを一つずつ克服しようと並々ならぬ努力をしている姿が、エピソードの端々で描かれています。ギャグっぽく描かれてはいますが、こういった積み重ねがこの作品の土台だと思います。作中、ヒーロー・ヒロインの好きの度合いが、こんな感じ↓に見えます。ヒーロー→→ ←←←←←←←←ヒロイン実際がどうかという話ではなく、エピソード回しの印象が圧倒的に↑このパターンの方が多いです。ヒロインのかぐやちゃんが、白銀くんのこと大っ好きなことに、きちんと説得力を感じられることが、この作品を鑑賞する上で一番の安心感だと思います。そして、会計の石上くん。この子の配置が、とにかく上手い。元々、中等部で起こしたトラブルが原因で停学&引き籠っていたところを、白銀会長が生徒会に引き入れたという設定の子なんですが・・・女子からは「キモい」と言われ続ける、長い前髪で目を隠し、常時うつむき気味・オタク気質の根暗卑屈な陰気キャラです。この作品の原作が、ヤングジャンプ掲載ということで、青年漫画誌掲載という点を踏まえ、対象読者(仮想:2次元オタ)寄りの用語をこのキャラクターが目いっぱい使ってくれます。主役たちが、ぶっ飛んだお金持ちやぶっ飛んだ天才たちの中、この石上くんには、いち読者としてすごく入っていきやすい。そして、この子主観で、陰気な自分を肯定的に捉え、居場所をくれた白銀会長へは恩義と絶対的な信頼感を寄せているわけで、この子につられると、ヒーローの包容力・安心感を実体験させられ、同時にヒーロー大好きなかぐやちゃんの主観にも引きづり込まれるという、男性読者をもヒロインの恋心に巻き込む入り口にもなっていると思います。秀逸です。男性キャラクターに対して、女の子たちは・・・主人公のかぐやちゃんは可愛いと思うのですが、他のキャラクターに関しては、正直なところもう一歩練り込み・作り込みがあるとオモシロいのになぁ・・・という印象でした。あ、でも、第2期から新登場した、クソ真面目女子・伊井野ちゃんは、作り込みもあって「この娘、いいな」、と思いました。なんか、取っ散らかった感想になりましたが、要は、気に入りました!!!ってことです。原作はまだまだ続いてるのかな?原作に手をつけても良いのですが・・・出来たら、描写が立体的になったアニメーションで是非続きを鑑賞したいので、この作品に対して、何のお金も出してなくて恐縮ですが、第3期以降も期待しております!by姉
2020.09.07
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暁のヨナ 196話「奪う者に奪われた痛みを」(姉編)今回は、妹に「私が本誌感想書きたい!」と名乗り出ました。妹のようにワンシーンワンフレーズについて細かく書くことはできませんが、ノリノリで書きます!*以下、花とゆめ最新号及び暁のヨナ単行本34巻収録の内容に係る思いっきりネタバレあり感想です。未読の方はご注意ください!*<前回までのあらすじ>死の間際、ジュナム王は次期国王に次男・イルを指名。当然長子・ユホンが跡を継ぐと思っていた高華国中に動揺が走った。同時に、緋の病が重症化したヨンヒを静養させる名目もあり、ユホン一家は緋龍城を出ることに。初めはイルが次期国王に選ばれたことに納得できていなかったユホンだが、周囲の目線があまりに冷ややかな中、空の将軍として王である弟を立て、守っていこうと考えるようになる。神官弾圧の件でわだかまりのあったイル・カシ夫妻とヨンヒの関係も穏やかになりはじめた矢先、別邸にヨンヒを訪ねる最中、カシ王妃が賊に襲われ、殺害される事件が発生する。病状も進行する中、最後までユホンと共に居たいと願うヨンヒだが、2か月後、ユホンは謎の死を遂げる。<今回のあらすじ>ユホンの死を受け止められず、憔悴するヨンヒ。スウォンは気丈に母を励ます。ある夜、ヨンヒは邸内で、ユホンの取り巻き達&スウォンが会話している場面を目撃する。一部始終を目撃したというケイシュクによると、「ユホンはイル陛下に殺害された」というが、その真偽は・・・?過去編最大の見せ場、カシ王妃殺害及びユホン将軍殺害。2つの事件が、前回&今回で描写されました!・・・嘘です。一番描かなきゃいけないこの2つの事件について、「カシ王妃の死」については、描写は極力控えられたナレ死、「ユホン将軍の死」については、幼いケイシュク参謀の見聞きしたものが回想として語られました。嘘が描いてあるとも思っていませんが、ちゃんと描いてあるとも思ってないです。前回、カシ王妃の死があのように描かれた段階で、今回のユホン将軍の死も、ある程度こういう風に切り取られて描かれるんだろうな、と思っていた通りの描かれ方をしたな、というのが素直な感想です。まぁ・・・なんて言うか・・・「そこまでややこしくないはずの筋道を、よくもまぁ、ここまでややこしく魅せて行くことが出来るよなぁ」と。草凪みずほ先生の、「何をやろうとしてんだ誰も付いていけねぇぞこんなもん」という高みを目指し過ぎて、漫画媒体をとっくに突き抜けた意識と、それを可能にする魔術のような描写・話の構築力、そしてあまりのドSS(ストイック・サディスティック)さに、感服です。個人的な注目ポイント↓●ユホン様、死に様!!今回は、彼の描写に尽きます!私の中での「理想的なユホン様」像で、拍手喝采でした!大満足です。「訳のわからん妄想に取り憑かれてないで現実を見ろ!!お前は高華国の王なんだぞ!!」最後、イル陛下に向けた言葉は凄かった。痺れました!・・・本当は、この先、自分が支えていってあげようと思っていたところなんですよ。「伝説を妄信するな!」と道を正してあげようとか、そういうことではなくて。現実の部分で、周囲・諸部族たちに睨みを利かせるつもりだったんです。自分が。それが叶わなくなって、自部族内に味方があまりおらず、ムンドク将軍以外は、他部族にも軽んじられているであろう、新米の王様・・・独り、過酷な立場に残して逝く弟に向けた、愛情から出てくる精一杯の言葉ですよ。●イル陛下、キャラ変。過去編を描いていくにあたり、完全にキャラ変されちゃってますよね。連載初期には、このキャラクターが「信仰心厚い」設定なんてそもそもなかったと思って読んでいます。よって、私の思い描く筋道においては、イル王とユホン将軍の「神に対する信仰の違い」が、こんな、次世代たちにも禍根を残すような、どす黒く殺しあう兄弟関係を生んでしまった、とか全く認識しておりません。・・・まぁ、本題を濁す為の、「目くらまし」だよね・・・と。いや、大事な観点なんですよ。もちろん。この「神官や建国神話・伝説・神信仰」という観点は、『暁のヨナ』という作品を俯瞰して見たときに、描かれている大きなテーマの一つだと思っています。信仰と言うか、もっとはっきり言っちゃうと、『脱“神話”』という観点ですね。最終的に、作中に登場した数多のキャラクター主体を総括的に位置づけるのは、この観点以外にないのかな、と思っていますし。この観点があるからこそ、ハク・ヨナ・スウォンの物語と四龍たちの存在意義がきちんと重なるのだと思います。・・・でも、一番重要なのは、「そこじゃない」!イル陛下に関しては、「ここまでやっちゃうか」と驚くぐらい、あまりにも思いっきり変更し過ぎちゃっているため、第1巻のエピソードと、既に繋がりづらくなっちゃってる部分も出て来ていると思います。例)カシ様が元々神殿の巫女で、ユホン様&取り巻きたちに知られぬよう、イル陛下が必死に彼女&ヨナ姫を隠していたなら、カシ様が賊に殺害された直後、ユホン様を疑うのは当然の流れで、時間軸的には前回・今回の間にあるであろう、第1巻第4話「遠い空」、ハクヨナスウォンの仲良しほのぼの風邪引き&ユホン様見舞い・・・なんてシチュエーション、簡単に許すはずがないよね☆ 等。後々、イル陛下の主観は串刺して魅せる必要は当然あり、そこで補完してくるのだとは思いますが、補完し切れないレベルまで手を付けちゃってるんじゃないかな、というのが正直な印象です。心配してます。ただ、草凪先生もそんなこと百も承知の上で、熟考の末、作品の魅せ方としてこれがベストだと判断して、思い切ってやっていることでしょうから。このまま、迷わず突っ走ってもらいたいです。●スウォン様、9歳。ユホン様の死に不信感を抱き、イル王に対して憤るユホン将軍の取り巻きたち。彼らに対し、若干9歳のスウォン様が、淡々と冷静に対応していました。ものすごく冷酷なことを言っているようですが、今回描写されたシーンで、結局彼が言いたかったこと、持っていきたかった場所は、おそらくコレ↓です。『待て。』『全部俺が、全部見聞きして、決める。俺が判断するまで、勝手に動くな。』父の遺体検分も、主導権を自分に持ってくるために、率先してやったことだと思います。「冷静に物事を判断したいから」やってることに見えますかね・・・?私には、ものすごく必死に、「何かを守りたいから」やってるようにしか見えませんが。若干9歳。この出来事を経て、スウォン様があまりに重た過ぎるものを背負ってしまったことは、確かだと思います。言いたいこと、語りたいことは、山のようにあります。ただ、本編がわざと濁して描かれているもので、受け手としても、グダグダに濁した形で書くしかありませんでした。とにかく、ユホン様を大絶賛したかった!しかし、画面がノッてます。1カット1カットの表情に、『なんだこれは』って驚きます。素晴らしいです!!!!そして、いち愛読者として、最終的に言いたいことはただひとつ。こんな・・・「信仰に対する方向性の違いは仕方ないよ!誰も悪くないよ!」・・・みたいな。そんな甘っちょろいものを、あの草凪みずほ先生が、重要キャラの、話筋に大きく関わる「動機」として設定してくるわけがない。そんな甘い話じゃない。この作品の登場キャラクターたちは、もっともっともっと狭窄的で、偏見に満ちた、個人感情の権化・・・「エゴイスティック」です!!!!現時点で、作中でうっすら示唆されている事態なんかより、本来は、もっともっともっと悲惨な状況です。・・・と、私は思っています。ただ、まぁ所詮、ただの「過去話」ですから。心して、読み進めて行くつもりですが、まだ気楽に読んでていい段階ですよね!だって、作品としての本題は、まだこっからだし。草凪先生の仕掛けてくる、全部の要素・描写に付き合ってたら・・・一喜一憂してたら、読者の身が持たねぇよ。次回掲載も、本当に楽しみですね!!半開きの薄目で、淡々と読む気満々です!!!by姉
2020.09.06
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暁のヨナ 33巻感想(姉編)*以下、ネタバレありまくりの感想です。未読の方はご注意ください。*33巻…途方もない巻数になって来ましたね。数多のキャラクターの感情が取っ散らかり過ぎてますが、この作品、私の認識的には、大元の描き切りたいことはたった一つです。他はすべて、それをやるための、あくまで「布石」という位置づけのものだと思っています。今巻、スウォン様の母親・ヨンヒ様視点で親世代のあれこれが語られ始めましたが、すべて、「物語の前提の解説・説明」でした。ここに関して、誰が、どのように語るのか・・・こんなド級のトップシークレット話に関して、よりによってハクヨナ(及び読者)に説明してくれる人がどこに居るのか…と思っておりましたが、まさかあんな簡単に、思いっきり渦中の人であろうヨンヒ様の手記が、ポローンと出てくると思いませんでした。・・・いいと思います。サクサク行っていただきたい。サクサクというか、もう33巻ですので、サクサクも何もあったもんじゃないですが。前提は、あくまで「前提」。淡々と読む以外にないです。変な話、ここに感情移入すると、逆に分からなくなると思うんですよ。今巻から、おそらく34巻に向けて描かれるものは、暁のヨナという物語における、「ただの前提」です。基本的には、登場人物はほぼ全員、時間軸で言うところの故人・・・もしくは既に俗世を離れ、人との関わりの中で生きていくことをしていない人たちです。もう、終わっている、どうにかしようもない話をしているわけです。うっかり感情移入できるように描かれているからいけないんです。私は、この過去編、うっかり感情移入できるように描かれていること自体、罠だとすら思っています。妹が記事で少し書いていましたが、この過去編、変に描写で肉付かず、新聞記事のように淡々と事実だけ書き記されている方が理解しやすいと思っています。まぁ、過去編だけではなくて、暁のヨナという物語全体に言えることですが。淡々と、起こった事実だけを新聞記事のように羅列した方が、何が描かれているかはよく分かります。要は、描写が引っ掛けだらけなんですよ。嘘は描いてないですよ。ただ、事実はちゃんと描いてあるのに、魅せるバランスで引っ掛けて来ます。そういう、恐ろしい描き方をして来ますから。誰も着いていけないような次元の引っ掛けを画面に落とし込んでくる、本当に怖い作家ですから。草凪みずほ先生は。くどいですが、繰り返します。前提は、あくまで「前提」。ただ、「物語」は、その土台の上にしか成り立ちません。以下、個々に個人的な注目どころです。●スウォン様、緋龍王の末裔であることが発覚。同時に、その血筋だけがかかる「緋の病」が発病していることが発覚。体調不良が鮮明なってきたスウォン様に、ゼノさんがいきなり突っ込みました。スウォン様の母・ヨンヒ様が、緋龍王の血筋をひっそりと守ってきた一族の出だということ。また、その一族は、半数が「緋の病」という謎の病に侵され、短命であること。血筋に関しての事実に対する、個人的な感想はこれです。「へぇ…そうなんだ。なるほど!」。全くこの血筋要素は想像していませんでした。…というのも、この血筋要素がなかったとしても、その他の要素だけで、思い描いていた筋道は出来上がると思っていて、特に深く考えていなかったからです。ただ、この血筋要素については、当然作品の最初から出来上がっていた設定だと思います。わざわざ3巻の段階で、ヨナ姫が「私は緋龍王の血筋ではない」と明言していましたしね。また、個人的にいち読者として思い描いていた筋道に対して、この要素があることで、補強されるというか、説得力が増すな、と思いました。なので、すんなりと素直に、「そうなんだ!へぇー!」と思いました。ただ、緋の病については、今のところ「後付け設定」だと思っています。お話を詰めていく中で、ただ「末裔」というだけでは、キャラクターがそれを背負わなかったんじゃないかな、と。キャラクターに、「そんな大昔の話、知るか!」と言われちゃうと、そこでせっかくの設定が終わってしまいますので。「血筋」をキャラクターに背負わせる為。そしてやはり、スウォン様を目で見える形で揺らし、苦しませるための要素かな、と。この「緋の病」自体が、キャラクターの動機に直接繋がるものだとは思っておりません。●親世代のキャラクターたちについて。これまで、かなりふわっと存在を匂わせているだけだったユホン様とヨンヒ様、そしてヨナ姫母のカシ様が、ここで肉付いて描写され始めました。各々のキャラクターに関しては、描写や心情筋に関して相当練り込んで、どのような順番で描くのかまで全部出来上がった上で、草凪先生が意を決して出してきているものなのが伝わってきます。実際のハク・ヨナ・スウォンという主役たちを見るよりも、ずっと安心して読んでいます。もう、終わったことの話ですから。●ヨンヒ様について。このキャラクターの描写については、作者渾身の練り込みを感じます。もう…何も言えることはありません。絶妙な表情の一つ一つ、物腰の柔らかさの一つ一つ、魅力的で本当に素晴らしいです。控えめで心優しく、どこまでも可憐な女性です。●ユホン様について。かなり極端なキャラクターです。このキャラクターの存在が、約2000年に渡って続いてきた高華国の在り方自体を揺らすきっかけとなっています。それほど、衝撃的な天才性を持った、強烈なキャラクターなのだと思っています。私個人としては、このユホン様というキャラクターのことは非常に好きです。彼が主張していること、そして実際に行ったことには、非常に一貫性があります。33巻で描写された神官弾圧への流れは、一時の感情で動いたように受け取れなくもない描写になっていましたが、そもそもこのキャラクターは、最初から「神殿の在り方を変えるつもりだ」と言っています。神官制度自体、建国神話の時に「王族を守るため」にゼノさんが作った制度でしたが、26年前当時の神殿の造りを見る限り、長い時間を経る中で、王族にマウントを取る立ち位置に変化していました。建国神話時の存在意義に対して、歪みを持った制度になっていたんです。おそらく、ヨンヒ様たちの先祖…緋龍王の血筋を宿す一族が廃された際の神官たちは、神官としては「偽物」だったんじゃないでしょうか。ジュナム王やイル王の言う通り、26年前当時の大神官様の力は本物だし、特に王族にマウントを取ろうとしていなかったかもしれません。しかし歴代、この神官制度の中で「偽物」が少なからず居たはずですし、この先、自欲にまみれた神官たちが出てくる可能性は限りなく高いわけです。ユホン様は、全然感情・衝動だけで動いているわけではないと認識しています。自分の判断基準で、ちゃんと判断してやっていることですよ。神官弾圧や、他国への侵略の残虐さ…等、作中で非人道的所業と語られていますが、彼自身のキャラクターの活かし方としては非常に納得のいくもので、本当に自分自身のことがよく分かっているキャラクターだな、と思います。ただ、とにかく極端なキャラクターです。賛否が出るのは当然です。「極端に動く」って、そういうことです。●カシ様について。34巻収録の内容にもかかって来ちゃう感想になりますが…なかなかに喰えないキャラクターとして描写されていましたね。彼女自身、神の声を聴くことが出来るシャーマンだったようですが、言ってることだけ拾うと、完全に電波ですからね。このキャラクターに関して、個人的に好き勝手申しますと、作品的にはジュナム王みたいな描き方でよかったキャラクターだと思っています。存在とスタンスだけ匂わせて、具体的に描写する必要はなかった。神官関係者であるという設定を付けた時点で、少なからずの描写が必要になったのかな、と。ただまぁ…神官関係者であり、ヨナ姫が緋龍王の生まれ変わりだと知ってた設定は、過去編を描くにあたり出て来た、完全に後付け設定だと思っていますので。このキャラクターに関しては、正直彼女の主観を一生懸命捉えようとして読む必要はないかな、と思っています。ただ、当然、存在自体は非常に重要なキャラクターです。1巻、第1話出だしから、思いっきり「彼女の死」は強調されていましたので。同時収録番外編●いつかどこかの海でこちらは、昨年(2019年)の秋頃発売された「ザ花とゆめファンタジー」掲載のハク様13歳を描いた16Pの番外編です。番外編とうたってはいますが、作品的には非常に重要なことが描かれている作品だと思っています。まず、とにかくこの番外編が出てくるまでの草凪先生の苦しみっぷりが凄かったというか・・・。特に、戒帝国クエルボ侵略の話筋~緋龍城に戻ってくる辺りを描いていた頃、コミックスの表紙やカラー扉、SNS上の落書きやもろもろのカット・・・ありとあらゆる場面で、ひたすらハク様を描かれていました。一時期は、「草凪先生、もうハク様しか描く気がないんじゃ…」と感じるほど、ずっっっっとハク様と向き合い、彼の表情の試行錯誤をし、ハク様の内面と対話(自問自答)している感じでした。2019年夏、花とゆめ本誌で、読者から暁のヨナのファンアートを募集する、ファンアートグランプリという企画がありました。(妹が張り切ってました)こちらの賞品として、複製原画や図書カードが用意されていたのですが、恐るべきことに、用意された賞品のすべてが、ハク様のイラストのものでした。(ヨナ姫の姿は、ひとつもなかった・・・。)それが、この16P番外編を出せてから、憑き物が落ちたように、他のキャラクター(スウォンさんや親世代)を描けるようになったというか、「(ハク様が)ちゃんと出来上がったんだな、手放せたんだな」と感じました。この短編の中で、ようやくハク様が1巻の段階で夢見ていた、『自分は風の将軍になって、雁字搦めの政治権力社会の中で、スウォン王とヨナ王妃を生涯支える』・・・ではない、自身の未来について、語ってくれました。『高華国を旅して、広い世界を知りたい。今は知らない、強い人にもっと出逢いたい。』もともと、地位権力への執着は皆無なキャラクターですし、「当然時期部族長になる」という周囲の期待に対して、自信もなかったんだと思います。自分には血筋もないし、広い世界も知らないし・・・。(若干13歳で、「自分はモノを知らない若輩だ」という意識自体、大人び過ぎてますけどもね・・・)ただこの2年後、15歳の段階で、この時の思いとは裏腹に、史上最年少で将軍職に就くことになり、やると決めたからには、自信がないだのしのごの言わずにやってたんでしょうね。偉いですね。・・・第1巻、スウォン様の謀反劇で、思い描いていた未来が全部なくなってしまっていたハク様ですが、絶望から始まった旅は・・・あれ?悪いものじゃなかったじゃん!13歳の君が、やりたかったことが出来てたんじゃん!!読者に「どこに向かってるか分からん」と言われ続けながら、30巻もかけてやって来た逃亡劇、無駄じゃなかったじゃん!!!事実、ハク様はこの旅を経て、仲間も得て、元気になって来ましたからね。ってことが言いたい、とてもとても大事な番外編だと思っています。33巻本編に関しては、出来る限り淡々と読んで、淡々と好き勝手感想を書いたつもりです。しかし・・・『暁のヨナ』、ほんとにオモシロい漫画作品ですね!!漫画媒体に、どこまでもどこまでもどこまでも感情の深みを求める漫画ファンにとって、これ以上オモシロい作品はありませんね!!たまりませんね!!大好きです。by姉
2020.08.30
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