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遅くなりましたが本誌感想参ります~。暁のヨナ 195話「最後の願い」*以下単行本34巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*なるほどこう語られるのか~ ふーんふんふん。でもまぁ…なんとなくこんな感じになるだろうな、とは思ってました。うん!めちゃくちゃ感想言いにくい感じなので今回はサクっと行きます!・「次期国王は イルだ 高華国王ジュナムの 最後の厳命である」byジュナム王遂にヨナ姫&スウォンじぃじ・ジュナム王のビジュアル(瀕死)が明らかに…!!?まぁ目元は見えないけど。やっぱりなんとなくユホン様寄りですかね。若くして王座に就き、息子(主にユホン様)の働きもあり長期にわたり支持されてきたという…彼自身はかなり幸せな立ち位置の王様かと思います。イル王を指名した理由に関して、本人の言葉はありませんでしたが…イルパパ同様信仰深い一面もあったようですし、神官弾圧が原因だと単純に考えるべきかな?少なくともヨンヒ様はそのように捕らえ、またまた罪悪感を募らせていった様子…・カシ様とヨンヒ様2年前に話すようになってから、二組の親子は頻繁に絡むようになったようです。一族や自分の存在に意味を見出したい緋龍王の末裔と、緋龍王の存在を感じる事が出来る巫女さん。お互い複雑な感情はあれど、結局自然に緋龍王の話が出来るのは貴重な存在ですよね。倒れ込むヨンヒ様…を抱きかかえるカシ様が男前すぎてですね…しかしカシ様さぁ~ すごく伝えたい事があって、でも伝えられない事も沢山あって…というのは分かるのですが、ちょっと含みのある言い方しすぎではないですか;結局ヨンヒ様の「ジュナム王にヨナ姫=緋龍王と説明したのか」にも答えてないし;はがゆい;;ーでもこの何も語らず気持ちだけ伝えようとする辺り、本当にヨナ姫のママだなぁ!! と感じました。あとは…そう…色々…色々ですね…このシーンはちょっと深読みしたい台詞が多すぎて!!もう語りようがないですね!!!・「大丈夫ですよ お引っ越ししても会いに来ます」byミニスウォンこのタイミングで城を離れることにしたユホン一家。ヨンヒ様の養生のため・彼女が城内で感じるプレッシャーを少しでも和らげよう、という事と王となったイル一家への配慮もあるんじゃないかと思います。ヨナ姫とスウォンが麗しき兄妹すぎて可愛いvそっかこの時までは一緒に城に住んでたんですね。ヨナ姫にとってはやっぱり スウォン→同じ場所で生まれ育った・身内の優しいお兄ちゃんハク→たまに遊びに来る幼なじみ って感じですよね。全然同列の存在じゃないのです。しかしスウォン様、ケイシュク&ミンスとこんなに仲良かったんですね。一歩間違えば、ヨナ姫&スウォン&ミンスのキッズトリオがケイシュク兄ちゃんに遊んでもらうという地獄絵図が見れたんですね!うん見れなくて良かった!!・イル王のお見舞いとりあえず、天幕からヨンヒ様をのぞき込むカット!ですよ!3ページ前のユホン様と見比べてニヤニヤしちゃいますv(どんな趣味だ)いや本当に今回、全キャラ良い表情をしていましたね!!元々はめちゃくちゃ馬が合っていたイル王&ヨンヒ様の関係……駄目だ。もうこのシーンも言いたいことがありすぎて何も言えません。。・「イルでは駄目だ 向いてない」「…味方が少ないのなら俺が支えてやらんと国が纏まらん」byふっきれたユホン様選ばれなかった時は流石に落ち込んだものの、「弟を支えることで国を守ろう」と考えを新たにしたユホン様。まさしくこれが、幼きスウォンが憧れた「立派な公人」としての父親の姿ですね!ユホン様は「善人だったのか・賢い人だったのか否か」という観点からはなんとも言えませんが、守るべき身内にはとことん優しく、外敵は容赦なく排除できる「優れた仕事人間」だったのだと思います。しかしまぁユホン様、ここでめちゃくちゃ重要な事言ってます。「イルは向いてない」と「俺が支えてやらんと国が纏まらん」 これは本当に超重要な観点です。現状の「高華国王」は一般的なイメージの「国王」とは異なる性質を持っています。・カシ様の死成程こう描かれますか…うん。こう描かれますよね。うん。ヨンヒ様に会いに外出した際、賊に襲われた…と。ヨナ姫は幸運にも同行しておらず難を逃れた…と。ヨンヒ様自身は伝えられた情報以外知らないので、犯人は不明…と。とりあえず「カシ様の動きを認識していた何者か」による犯行ですよね。カシ様自身、何か不吉な予感を察知してヨナ姫を同行させなかったのかもしれません。ー成程。うん。やっぱり言いたい事はいっぱいあるのですが、ありすぎて何も言えませんね!! 後々…。・私の最後の願いが神に許されることはなかったユホン様がこの二ヶ月後亡くなられたのです by病床のヨンヒ様に…二ヶ月後…だと…!? じゃあカシ様が亡くなった後、ヨナ姫がスウォンを好きになったのも幼なじみ3人組が雪合戦して寝込んだのも、11巻若葉騒動も全て… この二ヶ月の間に…!てっきり半年くらいは間開いてるかな、と思っていたのですが…ううむ、まぁ2月ー4月くらいの期間だと思えばおかしくは無い…か。あ、気にするところが違いますね;ユホン様とヨンヒ様の(ラスト?かな?)イチャシーンですね。まさかここまで忠実に8巻の「甘雨」ハクヨナの構図が再現されるとは…!出会いから最期まで、本当にラブラブなご夫婦だったんですねぇ…!ーうんまぁ知ってました。・カシ様を死に至らしめたのは…さてここからは、毎度の事ながら勝手な妄想語りです。ご注意下さい。今回はヨンヒ様目線で「カシ様が亡くなった事実」だけが提示され肝心な所がぼやかしてありました。「誰が彼女を殺したのか」 この過去編における最大の見所だと思います。…「誰が殺したか」というよりは、「誰の・どのような感情が暴走した結果なのか」ですね。実行犯はおそらくそう重要ではなく…(各々の立場を含めた)感情論が重要です。暁のヨナという作品は、基本的に「気持ち」を描いている少女漫画なんです。うん。過去編が始まる前から、姉と「この人しか居ないよね」と予想をしてまして…過去編が終盤にさしかかり、まぁもう「期待通りこの人だったね!」という感じです。実はものすごく単純なお話だと思っています。「誰かが誰かを完膚なきまでに攻撃する時」って、どんな時なのか。嫌いだから・恨んでいるから…ではないと思うんです。どんな生物でも、一番凶暴性を増すのは「相手に脅威を感じた時」ではないでしょうか。う~ん。誰かの偏った語り口調より、新聞記事を読むように淡々と事実を俯瞰した方が分かりやすいのかもしれないなぁ…。うん。多分…ここは結構単純な部分だと思うのだけど。はてさて。次回も楽しみです!by妹
2020.08.29
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1ヶ月半ぶりの暁のヨナ! 見所しかなくて大変です! …って感じの本誌感想参ります~。*以下単行本34巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*暁のヨナ 194話「赤い血の執着」・「その子は嫌な感じがするんでね」byイル王子いきなりヨナ姫ご誕生されたぁアアア!!サクサク進みますね良いですね!思わず18巻のゼノ&キジャのシーンを見直してしまいました。ゼノは感慨深かっただろうなぁ。ヨナ姫にこっそり会いに行ったスウォン…を連れ戻して嫌悪感を見せたイル王子。「イルパパとスウォンが手を繋いでる絵面☆地獄味しかなくて良い☆」と姉が喜んでました(ヒドイ)。真国編あたりから、イルパパがスウォンに冷たく当たる場面がちょこちょこ出てきていますね。彼が幼いスウォンを警戒しているのは、自身のカンなのかカシ様のカンなのか…ユホンへの恨みなのか。でも1巻を見ると、ハクヨナは普通に「甥っ子(スウォン)を可愛がっている叔父(イル)」と認識していましたし、スウォンも「私もイル陛下が大好きでした」と言ってるんですよね。正直… たぶん初期設定ではイルパパこんな人じゃなかったよねコレ真相を描いて行くぞという段階で、色々な考慮のもとキャラ変されてるよねコレ なんて疑っこの辺りの心持ちの変化は、後々語られるのかなぁ?なんならイルパパも手記を残してくれていれば!スッキリ解決する気がしますw・(そんなことないわと抱きしめたけど 私の言葉はこの子には響いていないようでした)byヨンヒ様齢2・3歳にして妙な貫禄とつかみ所のない雰囲気を纏っているスウォン様。母親・ヨンヒ様がもう手に負えなくなっている感じというか…このモノローグ、とても印象的でした。・カシとイグニ月日は流れ、ヨナ姫と供に庭に出てくるようになったカシ様。庭園の片隅でイグニ様と談笑中。ヨナ姫が生まれた時にもお祝いに来たという火の部族のイグニ様。イル王子の鉄壁ガードぶりからすると、元々2人は親交が深かったのかな、と感じます。パッと思いつくのは、カシ様もしくは大神官様が火の部族出身だったのかな…神官弾圧の後、火の部族でお世話になってたのかな…等々。・「ハクはすごいんですよ一番高い木にひょうひょい登るんです木から木へどんどん移動するから私も負けてはいられませんよ一緒に登ってたら さらなる高みへ臨む姿はさながら孤高の獣…」byハクに出会ったキラキラスウォン様成程!スウォン様はハク様に一目惚れして、速攻で追いかけ回してたんですね…!好きすぎるだろいや分かってた…分かってましたが…いざ描かれると叫ばずにはいられない好きすぎるだろ!!しかしまぁこの早口台詞、めちゃくちゃ興味深い事言っていますね。この台詞&ハクの腕を掴んで放さないスウォン様の瞳が!ね!間違いなく今回の一番の見所だと思います。好きすぎるよねヤバイよね!・ハク(⇔スウォン⇔)ヨナの出会いハクスウォンが6-7歳、ヨナ姫が4歳位でしょうか。ヒーロー&ヒロイン 運命の出会いですね!ヨナ姫の訝しげな瞳が最高に可愛いですvハクは幼少期からハクですねぇvvしかしスウォンの存在感が強すぎますね!!ーまぁこれは当然といえば当然だと思います。そもそもハクとスウォンが年が近い・馬の合う親友同士でなければ、3歳差・性別違い・他部族に属するヨナ姫とハク様は幼なじみにすらならなかった気がします。しかし草凪先生は「猫可愛い」が森羅万象全人類共通の理だと思っている節がある気がしますw・「……ヨナを… 守ってね…」byカシ様ハクヨナ萌えの起源はカシ様からでしたか!!!「自分以外の人間の未来が見える」というカシ様。即座にロマンスを感じ取ったご様子。ハクヨナ可愛いですもの!読者も萌え萌えですよこんなのォ!!この能力、具体的にどこまで分かるのかはまだ不明ですが…未来の動向が逐一分かる、というよりはなんとなく(四龍に囲まれてるヨナ姫)(ハクと並んでいるヨナ姫)といった断片的な一場面のビジョンがパッと脳裏をよぎる…とかなのかな、と思いました。カシ様も謎が多すぎますよ; カシ様手記もプリーズ!!・「…イル様が幸せだと仰ったのは赤い髪の子供を授かったからだと思います」byカシ様どんだけひねくれた夫婦関係を築いてるんすか主人公親夫妻~~!!?ユホン×ヨンヒもまぁ色々アレだけど、でもお互いの愛情は疑ってないですぞ…!カシ様ビジョンだと、炎の中のイル王子、めっちゃ美化されてるじゃないですか。素直に「お嫁さんにして、と言ったら受け入れて貰えました私幸せです」で良いではないですか…高華国空の部族第二王子に逆プロポーズまでしておいて…「彼は緋龍王の再来に喜んでるだけですよ(意訳)」てちょっと貴方;でもなんか ああヨナ姫の母親だなぁ~ と思いました。「私にハクを頂戴!」と言っておいて「ハクは父上の命に従ってるだけだから」と自制していたヨナ姫の思考回路そのものでは。基本的には「選ばれる自信の無さ故」なのかな、と思います。特にカシ様は神官弾圧で自身の居場所を失い、顔に大きな火傷痕を負ってしまっていますしね…ーでもね イルパパが奥さんを愛してなかった訳ないじゃないですか。・「ヨナは王でも血筋でもないのよ… あの子が緋龍王なら私は スウォンは 私の一族は一体何…!?」byヨンヒ様元々何の能力もなく、病だけ受け継ぐ一族の在り方に疑念を抱いていたヨンヒ様。ユホン様に見初められ、王家に飛び込んでみた結果は…神官弾圧の悲劇と母親の死。そしてやっと生まれた、緋龍王の血をつぎ次期国王になるはずの息子・スウォン…ではない場所(しかも自分たちが虐げた弟夫婦の間)に、緋龍王が「娘」として再来してきた訳です。自分のみならず一族や息子の存在意義まで相まって…ヨンヒ様、とことん追い詰められますねぇ。そしてここで緋の病が発病。やっぱりこの病、精神的なショックやストレスが関係してるんじゃないかなぁ。ここから2年、夫に気付かれる事無く1人で我慢できていたようですが…最終的には死に至る病&運命との孤独な闘いです。心身ともに疲弊していったはずです。さて先王・ジュナム様が危篤状態に。十年前の真実ついに明らかに…!?半月後に続きが読める幸せ…v 次回も楽しみです!by妹
2020.08.10
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少女漫画感想。『青春ヘビーローテーション』(水瀬藍先生、Sho-Comi)高校入試当日。緊張で震えていたところに話しかけてくれた男の子・榛名くんと、入学後に再開した奈緒。頭ヨシ・顔ヨシ・スポーツ万能のパーフェクト神男子と噂される榛名くんと、同じクラス、隣の席…期待に胸膨らませる奈緒だが、榛名くんは「自分に告白してくる女子が嫌い」と言っていて…。水瀬藍先生の新作!妹が、「今度の水瀬藍先生の新作が面白そう…。」と電話ごしにつぶやいた(珍しい)ので、「なんだと?よし!OK!買ってくる!」と速攻で本屋に走り、1・2巻同時発売のコミックを購入して来ました。読んでみましたが…いいよ!!これ、すごくいいよ!!!とにかく徹底的に、「嫌な感情は使わない」が念頭に置かれており、特に主人公の奈緒ちゃんの一つ一つの物事への反応は、老若男女の誰しもに「超イイ子」と言わせるよう、ものすごく気を使って描写されていると思います。パッケージの印象から、徹底的な「明るさ・楽しさ」を感じ取ることができますが、作中の描写も本当に徹底的で、素晴らしいです。2巻まで読んで、とにかくもう、これ↓ですよ。「こんなイケメン男子高生になって、勉強とか超余裕でこなす、クールな神男子とか言われながら、『女子めんどくさい』とかぼやきながら、お気に入りの女の子と話してテンション上がったり、お気に入りの女の子につられてうっかり興味のない部活に入ったり、クールぶってるけど、実は脳内♪ヘビーローテーションbyAKB48みたいな高校生活送りたい!!」…あれ?私の読み方間違ってますか?…あれ?でも、そういう漫画だと思ったんですが・・・。基本的に私は、少女漫画は男の子目線から入ることが多いので、本作のヒーローの榛名くん、なかなかお気に入りです。自分は別に全然優しいイイやつだと思ってない感じが入っていきやすいです。お気に入りの女の子に、ものすごく簡単にホイホイされてる感じとか、人生経験の薄い、裏のない底の浅さが、男子高生というキャラクターとして魅力的だと思います。(馬鹿にしているわけではない)いやぁ…イイよ!この漫画すごくイイよ!コロナで滅入った気持ちと五臓六腑にイイ具合に染み渡る、「嫌な感情の全くない」ザ・少女漫画!!まさに漢方薬!(少女漫画で生まれ育った人間限定)大変気に入りました。展開とか、先が気になる!とか全くありませんが、別にいいです。ずっとキラキラしてくれてればいいです。3巻発売も楽しみにしております。by姉
2020.08.02
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もうすぐ1ヶ月半ぶりの暁のヨナ(本誌続き)が読めます!ウッキウキです♪楽しみすぎるので、ずっと描きたいと思っていたこのお二方のイラストを仕上げてみました。ヨンヒ様&ヨナ姫 です!!ヨンヒ様ががっつり登場する前から、漠然と「この2人は似てるのだろう」と思っていました。基本 純朴&献身的で…乙女チック!でも賢くしたたかさも持っている女性達 なんじゃないかな、と。(…ただ生まれ&育ちは正反対なのが面白い所。ひっそりと血を繋いできた田舎一族の娘・ヨンヒ様はどこか自意識の低さを感じる一方王族に生まれたヨナ姫は周囲を巻き込む事に慣れてますし、平然とやってのけます。)一応ヨンヒ様の方が正位置のつもりで描きましたが、どっちをメインにしても大丈夫な構図にしてみました。とりあえす描けて満足です!以下メイキングです。黒ベタを使ったデザイン的な構図にしようと思っていたのでできるだけキャラクターをさらっと、塗り込まないように気をつけて描きました。計画性大事です!ラフ画です。水彩紙(今回はホワイトワトソン190g)にトレスし、ミリペンでペン入れ→水彩で着色製図用インクで塗りつぶし。ここまでが水彩使用です。細かい部分をコピックで塗り込み、ホワイトで仕上げます!完成!アナログは本当に失敗も多いし難しいですが、面白いですよ~!by妹
2020.07.31
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漫画感想。『王様ランキング』(十日草輔先生・KADOKAWA)耳が聞こえず、口がきけない非力な王子・ボッジ。「王様ランキング」7位の偉大な父・ボッス王の作ったボッス王国では、長子・非力なボッジ王子と、勇猛果敢な弟・ダイダ王子のどちらが跡を継ぐのかが注目されていた。周囲から「絶対に無理」と言われ続けるボッジ王子だが、本人は「周囲に認められる、立派な王様になる」ことを夢見ていた。ボッジ王子を信じ、励まそうとする親友・カゲくんが居る一方で、王国内では、臣下たちの間で様々な思惑が渦巻き始める。ボッズ王が逝去し、遺言として時期国王に指名されたのは…!?「このマンガがすごい2020年度」の男性版で、何位かにランクインしていて、そこでちらっと表紙を観たときから気になっていた作品です。Web漫画投稿サイト上での人気連載作とのことですが、出だし数ページを読んだだけで、「あぁ、これ買わなきゃいけないやつだ」とすぐに思い、今回既刊7巻まですべて購入しました。タイトル・絵柄・出だしの掴み方で、ちゃんと「漫画好きの大人、あなたが読むための漫画だよ」って出してきてくれていて、安心感・安定感があります。最初から、出版社等業界からの声掛けを想定しており、書籍出版・その後のメディア展開まで許容できる造りになっています。大手商業誌で出してくる下手な新連載企画より、よっぽど志高く、優れた精度で対象読者に訴求できている作品であることがすぐに分かり、これはどんな方が立ち上げた作品なんだろう…?と興味が湧きました。調べてみると、作者さまは若いころに漫画家や絵本作家を志すも目が出ず、Web系のHPや広告?企画・製作会社に十数年勤め、41歳で脱サラして、全く個人で漫画製作を行い始めた方…とのことで。この経緯を観て、ものすっっっごく納得しました。オモシロいんですよ。本当に。こう…読み手たち(イイ大人)の、荒んで色あせ気味の心…その皮を剥いだところにある、白玉のようなところを、針でつついてくるような…「私に、まだこんな純な心が残っていたのか!?」と読んでいる本人が驚くようなところを刺激してくるような、そんなシーンや言葉がどんどん出てくるんです。妹曰く、「『オッさんの純心』に訴えかける漫画」。生まれながらにハンディキャップを抱え、理想を目指すことを周囲に否定・反対され続ける主人公のボッジ王子が、自分自身の弱味と強味を知り、目をそらさずにそこと目いっぱい向き合い、理想とは違う方法で、そこに向かって一歩ずつ歩みを進めて行く姿は、素直に尊敬できますし、見ていて本当に励まされるものです。素直に。第7巻まで読んだところなのですが、今のところ、3巻の武器を選ぶシーンが一番印象に残っています。「父親のような」という憧れや理想が頭をよぎりながら、「それは自分には向いていない」と冷静にそれを打ち消し、自分を活かせる武器を指さすシーン!師匠のデスパーさんが、ボッジ王子が選んだ武器に対して「そうですね あなたにぴったりだ」と百点満点の相づちをくれたときに、「理想」ではない「自分」が出来上がっていく、なんとも言えない高揚感がありました。周囲のキャラクターたちもオモシロいです。もともとの悪いキャラクターが居るわけではなく、皆特化した部分を持ち、理想と現実とのギャップに悩み迷いながら、想像以上にドロドロした自分自身の感情と向き合い、戦っています。ボッズ王の後妻で、ボッジ王子にとっては継母にあたるヒリング王妃、ボッジの弟・第二王子のダイダ王子、ドーマス、ベビン、アピス、ドルーシ 各々の臣下たち。皆それぞれ、よく考え、よく動き、見ていてハラハラする面がありながら、嫌いになれません。本当にそれぞれ見応えがあります。こちらの作品、アニメ化企画も進行中…とのことです。この原作の絵のタッチが、どのように映像になるんでしょうか・・・。東映アニメーションの傑作・『長靴をはいた猫』みたいな感じ…??動きや音声・音楽で肉付き、立体感を持っても全く浮かないメッセージ性が十分にある作品だと思いますが、「カゲくん」等、なかなか他で見ないような概念のキャラクターも登場しますので、その辺がどのように描写されるのか、とても気になるところです。とにかく、文句なしにオモシロく、興味深い作品です!作者様の経緯も相まって、元気・勇気を感じることのできる、とても素晴らしい作品だと思います。メディア化もあり、今後も人気が加速してゆく作品だと思います。そして、「個人企画編集の大成功本格連載漫画作品」として、従来漫画業界の商業漫画誌を、その意義から揺らす存在でもあると思います。作品の内容はもちろんですが、今後の作品自体の展開も、楽しみに追いかけていきたいと思います。by姉
2020.07.26
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仕事が立て込んでまして、なかなか記事が書けませんでしたが…やっと連休がとれたので、気になっていた漫画をたくさん購入&鑑賞しました!どの作品も本当に面白くて、読んでよかった!と思える作品ばかりでした。簡単にいくつかの作品の感想です。『シャンピニオンの魔女』(樋口橘先生、白泉社、まんがPark)彼女が触れた場所・歩いた跡には、毒キノコが生えて来る。「黒魔女」・ルーナは、人から避けられ、彼女自身も人を避けて森の中で暮らしているが、そんな孤独な彼女に、夢のような出逢いが訪れ…。『学園アリス』の樋口橘先生の最新作。本編自体は、まんがParkという白泉社の漫画アプリでの連載作ですが、度々花とゆめ本誌や、ザ花とゆめへ出張掲載されており、その度に、「これはっ…!凄いぞ!!!」と思っていました。第1巻を読んでの感想です。話が云々というより、とにかくもう「画面」です。観たことがないです。こんな「漫画画面」。あまりにファンタジックで緻密な背景たちが、きちんと「漫画画面」に落とし込まれているんです。月夜の空気感の繊細さは、筆舌しがたい美しさです。魔女の心情が、すぐにキノコ・花・胞子として画面に映し出される設定が、作品の魅力として本当に適格だし、「流石」の一言です。この描き込み、繊細なトーンワーク、ぼかした線を多用する自由自在な表現方法については、デジタル原稿でしか不可能なものだと思います。私は、実際に漫画や絵を仕上げる手間というのは分からないのですが、漫画好きのいち受け手として好き勝手に心象を言いますと、正直なところ、デジタル作画はこれまであまり好きではありませんでした。アナログ作画での画面処理・情報処理を突き詰めた方が、頭の中でキチンと計画的に画面を構成して、デジタル作画をするなら、全然いいんです。アナログだろうが、デジタルだろうが、手間の少ない方法でどんどん作品を生み出していただきたいですし、もちろん作家様自身も、身体に気を付けた生活していただきたいですし…。ただ、きちんと伝えなきゃいけない情報を、画面で構築できない状態で、デジタル作画はやらないで欲しいんです。なまじ画面を埋められるツールがあると、画面処理の観点がなくてもやたらめったらきれいな、「漫画っぽい」画面が作れてしまうのだと思うのですが、どこを観ていいか分からない画面は、読み手的にすごく困るんです。受け手的には、別に「キレイな」ものが観たいわけでも、「漫画っぽい」ものを眺めたいわけでもなくて、読みモノとして、情報が意図したバランスで伝わって来るかどうか、ちゃんと仕掛けてある通りの感動を受け取れるかどうか、なので。キレイに全ページトーンワークやり過ぎて、逆にどこが強調どころか分からなくなるくらいなら、だったら、「描き込めるツール・時間」が限られた状態で、必要な情報を取捨選択して、きちんとそれを画面に納めることを悩んでやって欲しい。そしてやはりどうしても「線」が…デジタルで描く線だと、すごくキレイで、無難で、面白くなくなって、「で、キレイだけど、これは何を印象付けたい絵なの?」ってなる。デジタル作画…昔のように漫画が売れなくなっているこのご時世で、漫画製作側のツールとして、労力・経費カットという重要な観点を否定をするつもりは一切ありませんが、いち受け手として、「デジタル作画になったから面白くなった」作家様というのはこれまで観たことがありませんでしたし、デジタルになったことで、その作家様に感じていた魅力が薄まってしまった…という、残念な思いを抱いたことの方が多かった、というのが正直なところでした。※もちろん、オモシロさに何の遜色も抱かせず、スムーズに移行される作家様も大勢居ますよ!話が若干それましたが・・・この「シャンピニオンの魔女」は、そんな私の中の「デジタル作画」の印象を一気に吹き飛ばしてくれる漫画作品でした。デジタル作画でしか不可能な表現だと、素人目にも分かる表現が、きちんと「効果的に」使われているんです。この感動は、デジタル作画でないと表現できないものだとちゃんと分かるので、「ひと昔前ではありえない感動の詰まった漫画!いいもん読んだ!!」ととても嬉しくなります。描かれているものは、学園アリス同様、まるで絵本のような…ファンタジックな内容なのですが、ちゃんと「漫画作品」なんですよねぇ・・・。樋口橘先生の、媒体(メディア)を自由に取り入れる力と言いますか、まさか漫画に取り入れられると思っていないものが、ちゃんとかみ砕かれて「漫画」になるという、咀嚼力が、この上なく発揮されている作品だと思います!漫画っていいな…まだまだ未来と可能性のある媒体じゃないか…!!と、一縷の希望が感じられるので、漫画好きの方は是非。超おススメです!!!コミックス1巻と花とゆめ本誌(&ザ花とゆめ)の連動企画で、グッズのプレゼント企画があったのですが・・・そちらで、『シャンピニオンの魔女』のキノコがまぐち(20名様)をいただきました!オリジナルプリントで布から作られてます。がまぐちの中もキノコイメージで作り込んである、本当に丁寧な作りのがまぐち財布でした。ありがとうございました。大切にします!!文・by姉 イラスト・by妹
2020.07.25
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京都アニメーションの放火事件から、一年経ちました。そこまでアニメファンでもない癖に、想像以上にショックを引きずっています。自分なりに「絵を描くってどーゆー事なのかな」と心のどこかでずっと考えている一年でした。改めて追悼の意を込めて「氷菓」の 千反田える ちゃんをば。by妹
2020.07.18
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最近、色々なメーカーの透明水彩絵具の色を増やしていまして…もっと水彩に慣れるべくヨナキャラ一色塗りシリーズを展開していました。こんな感じになりました。まとめてみると色の違いが立って面白いですよね!すべてホワイトワトソンのポストカードサイズに描きました。このシリーズ、意外と姉に好評でした^^ヨナ姫はホルベインのローズマダー。圧が強い感じになりました…。ハク様。色が思い出せないんですよ…インティゴか、青と黒の混色か…;この方は苦手意識が強すぎて、いつも緊張しながら描いてます。ユン君。クサカベのアクアブルーです。ユン君は龍じゃないので「コレ」という色がなくてどの絵具を使おうかすごく迷いました^^;ぷっきゅー。確かオレンジ…とかを使ったんだと思います。ぷっきゅーはほぼ無心で描いているのか、記憶が薄い…。キジャさん。シュミンケのコバルトターコイズという価格が特Aランクの絵具を使用しました。気軽に手を出せるメーカーじゃないのですが、この色だけは奮発しました。すごく濃くて綺麗な色なんですよ…!シンア君。シンア君は四龍の中では描きやすい気がする…。たしかウィンザー&ニュートンのウィンザーブルー(グリーンシェード)。結構定番のメーカーなんですが、今までほとんど使ったことがありませんでした。これからちょっとずつ気になる色に手を出していきたいナ…(画材沼)ジェハ兄さん。10年以上前に買ったホルベインのパーマネントグリーンNO.3…三鷹の森美術館の宮崎駿監督セレクションに入っていた色です。しかしこの色はもう廃盤になっているそうです;ゼノさん。キナクリドンゴールドは濃く塗ると茶色、薄く塗ると渋めの黄色。面白い色だと思います。今までニコニコ顔ばかり描いていたので、ちょっと違う感じにしようとゲンドウポーズを取らせてみました。このゼノさんは「妹の解釈が入ってて面白い」と姉に好評?でした。ラストはスウォン様。ウルトラマリンとマゼンタの混色です。国産メーカーのまっちベーシックという絵具を使用しました。…この絵具すごく良いですね。色が濃くて綺麗&色の勉強に持ってこいです!容量も多くて手の出しやすいお値段なので、皆もっと使えば良いのに!by妹
2020.07.16
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遅くなりましたが本誌感想参ります~。今回はだらだら語らず、さらっと短くまとめます。…まとめますよ! (目標)暁のヨナ 193話「寵遇の代償」*以下単行本34巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・「ヨンヒ 神官共は全て処刑した もうお前の秘密を見抜く者はいない 詮索し利用される事もない安心して過ごせよ」byユホン様前回の感想で触れたのですが、この神官弾圧はユホンのユホン都合によるユホン(の妻ヨンヒ一族)の為の行為でした。*基本的に男性目線で読んでいる姉によると…「ユホン様は元々神官達、延いては神官制度自体に存在意義を感じていなかった。神官たちが王族のために担保すべきものは、ユホン様にとって不要だった。人気・求心力は、自力で勝ち取れた。もともとマウントを取って来てて鬱陶しかった「必要ない者たち」が、ここに来て、ヨンヒ様(&自分)にとって明確に有害な存在となったため、排除した…という感じ。経営者一族の跡取りが、不良債権や赤字部門を一掃する みたいな感覚じゃないかな」…だそうです。成程。でもヨンヒ様は元々ただの村娘。当然自分のせいだと感じちゃいますよね。面白いなぁ…と思ったのは、弾圧が解説のみでさらっと語られていく点です。ヨンヒ様目線の手記なので…ユホン様は本当に守るべきものには過保護というか、彼女にはとにかく美しく穏やかな世界で生きていて欲しかったんだな、と思いました。・「ユホン様はいずれ高華国の王となられる御方守るべき者の為に行動されたのだと民は理解しております」byユホン派女官この神官弾圧は完全にユホンの暴走なのですが、それでも高華城内部の大多数や民衆達はユホンを支持し続けました。ユホン様はその恵まれた体格・容姿や戦での功績がありましたからね。イメージは本当に重要ですね。この描き方を見ると、当時王だった父・ジュナムをも黙らせることが出来る程に人気があったのかな、と。これは別に高華国の民が盲目という訳ではなく、世論なんてどこでも同じようなものだと思います。現代では メディアで持ち上げられる政治家=頑張ってる政治家になってしまっていますしね。・ヨンヒの母・ヨシノさんの死成程こうなりましたかーヨンヒ様、どこまでも追い詰められますねぇ… いや流石ですさすがキャラクターをイジメさせたら右に出る者なし!の草凪みずほ先生です!・(私があなたに出会わなければ 誰かが傷つくのを誰かが死ぬのを 止められたでしょうか?私が緋龍王の血族でなければ 私が生まれなければ)byヨンヒ様ユホンの暴走によって心優しく優秀な神官達は処刑され 巻き込まれた子供達は行方不明になり自身の母親は自殺し 仲間一族は嘆き悲しむ事になりました。それでもユホン様を責める事だけはしたくないヨンヒ様であります。だって自分の為だって痛感していますしね。もう後戻りできないですしね。ーというか ユホン様の事大好きになっちゃってますしね。元々は他人の気持ちに敏感なヨンヒ様ですが、ここであえて鈍感になる事にしたのかな、と感じました。「自分は大人しく花のように笑っている事がベストの立場だ」と認識したち振る舞うのは、城に居た頃のヨナ姫と共通しているなぁ…と。・9年後 スウォンの誕生と家族の時間いきなり9年後になったぁあああああ!!ユホン様は戦で功績を挙げ続け 跡取りの一人息子はすくすく成長中。絵に描いたような順風満帆っぷりですね。ただこの描かれていない9年の間にも、色々な変化はあったんじゃないかな、と思います。スウォンを産むにあたって、緋の病の懸念は当然あったでしょうし…ユホンの闘いっぷりはムンドクあたりがまた語ってくれるのかな?今回は悪い部分にスポットが当てられていますが、ユホン様が一番活躍したのは戦場です。また神官弾圧では守ったはずの妻に泣かれたり…弟に完全に嫌われたりそして息子が産まれたり… 彼なりにも心情の変化はあった気はするんですよね。幼きスウォンが憧れた「王座など俺にとっては些末事 俺は弟を守り民を守る為に 前戦で闘い続けようぞ」と胸を張っていたユホン様は、決して嘘偽りではない! …と思っているのですが。これからどう描かれるのかな。わくわく!・ちびスウォン様(おそらく2歳前後)!!ほっぺたがフニフニな幼スウォン様!可愛……っ …可愛くない!!!一見可愛いけど、よく見ると全然可愛くないですよこの坊や!後々自らの手で葬り去るスジン将軍やイル王子と絡みまくってますよ一種のホラーですよ!!まだヨナ姫ともハク様とも出会う前の箱入りスウォン様…自分のことを「元気で快活なわんぱく坊主」だと信じて疑ってないんだろうな~。・ヨナママ・カシ様、再び緋龍城へカシ様、ご懐妊…ですよねコレ? イルパパは彼女をずっと隠れて支えていたけど、妊娠を機に意を決して城内に招いた…という感じでしょうか。周り敵だらけの中で「絶対守り切るぞ!」と相当な覚悟だったのだと思います。お腹の子が緋龍王の生まれ変わりと悟っているのか否か…もちょっと気になる所ではありますね。カシ様はソバカスも消え、麗しく成長していました。ただ顔に神官弾圧時の火傷痕が…!最近とみに思うのですが、虐げられた者たちの痛みって、黙ってると本当に無視されるんですよね。虐げられていない人たちは一瞬はちゃんと同情するんですけど、すぐに忘れます。そしてどこかで「仕方ない」「騒ぐなよ」と思ってる。この9年、神官の生き残り等は現れず、イル王子も大人しかった。だからこそユホン夫妻は穏やかに暮らすことができていました。・「全て私のせいなのです どうか私をお恨み下さいでも…ユホン様は…」byヨンヒ様「…もういいよ 私は幸せだから」byイル王子今回のお話の最重要ポイントといえば、ここのやりとりを置いて他に無いでしょう!!!ヨンヒ様、どうしてもどーーーーしてもユホンを悪者にしたくないんですね。そして凄い形相でそうは見えないかも知れませんがイルパパのこの「幸せ」という言葉は本心なんじゃないかなぁ。ユホン様もカシ様もしっかり描いてはあるんですけどね、やっぱりヨンヒ様とイルパパがこの過去編の主役だと思うんですよ。とにかく逐一描写がキレッキレでウキウキしますぅ!!はぁ…はぁ… 今回は割と短めの感想に…(なってねーよ)この過去編も、漸く地獄の入り口にさしかかってきた所でしょうか。しかしまだまだ序の口!本物の地獄はきっとこれからだ!次回は8月…むぁああヤキモキしますが! 楽しみですーーーー!!by妹
2020.07.09
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妹です。感想に取りかかることが出来ていません…。とりあえずここの所描いたまま放置していた暁のヨナ落書きもろもろを投下します~。ターナー透明水彩の試し描きスウォン様です。瞳が目立つように描けると良いなぁ…と。どうかな。姉(スウォン好き)から「今まで描いてきたスウォンの中で一番良い!」ととても好評でした^^ハガキサイズのホワイトワトソン(水彩紙)に描いたゼノ仙人です。個人的に結構お気に入りです。なんか姉から「お前 (妹)は…ゼノに似てるよね」と言われます。う~ん…うん。確かに私の思考は、ヨナキャラの中で誰かと言われたらゼノかも…??何年も前に描いた線画が発掘されたのでコンビニでコピー&カラー筆ペンで着色しました。コピー用紙なので、実物はもう水分でしわくちゃな仕上がりになってます^^;ゼノさんにはこれからの展開、すごく期待してるんですよ。緋龍王と四龍の「神の力」の行く先について…答え探しという点では、ゼノさんの活躍に期待しちゃうんですよね。もちろんヨナ姫にも彼女なりの結論を見出しては欲しいのですが、緋龍王時代からずっと 王の子孫達&龍達の苦悩を見てきて背負っているのは、やはりゼノ仙人だと思うので。まっちベーシック(透明水彩)の試し描きリリ様です。リリちゃんは、本当に「格好良い&仕事に生きる女性」だと思います。ヨナ姫は…彼女は何というか THE・女! なので。格好良い女…というと、リリちゃんの方でしょう!…さて 早いとこ本誌感想を書かなければ…!by妹
2020.07.04
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今年1月に上演された新作オペラ「紅天女」が、期間限定(5月7日(木)15:00 ~5月14日(木)14:00)でYoutubeにアップされていました。いそいそと鑑賞しておりました。(オペラだったので、演者のセリフはほとんど歌唱なのですが、それだけだととても内容を聞き取れないので、字幕付きで観ました。)少し時間が経ってしまっていますが、簡単感想です。2020年 日本オペラ協会公演 歌劇「紅天女」~美内すずえ原作『ガラスの仮面』より*以下、劇の内容、ラストの筋書きについてのネタバレあり感想です。未鑑賞の方は、お気をつけください!*南北朝の時代。北朝の帝より、「南へ行き、梅の木を見つけ、天下泰平の願をかけた仏像の製作」を命じられた仏師・一真。幼いころに戦火で家族を亡くし、仏門の道に入るも、布施の額に寄る不平等な世界に嫌気が刺し、一時は野盗にその身を置いたこともある彼は、「自分にはそのような仏像は作れない」と断ろうとするが、帝の使者はそれを受け入れなかった。嫌々、帝の聞いたお告げにあったという「梅の木」を探しに、南に下った一真だが、旅の途中、野武士との出会いと別れを経て、「民のための仏像を彫る」という使命感を持つようになる。しかし、梅の木を見つける前に、一真は川に落ちて記憶を失ってしまう。彼を助けたのは、南朝に近い村の少女・阿古夜だった。彼女の村は、南朝を守る楠木の殿様と縁深く、また、大きな秘密を抱えていた。この村は、川向こうにある梅の谷…そこにある「千年の梅の木」を守護していたのだ。阿古夜と一真は一目で互いに惹かれ合い、恋に落ちるが、それと同時に、巫女であり、万物のものの声を聴くことができた阿古夜の力が弱まってしまう。村人たちは一真を排除しようとするが、時を同じくして、三種の神器を巡り、北朝と南朝では不穏な空気が流れ始め…。美内すずえ先生が 脚本・監修をされている舞台ということで、おそらく、「ガラスの仮面」完結に向け、一度「紅天女」の舞台をしっかり形にしてみたい、という企画だったのだと思います。紅天女の舞台内容については、ガラスの仮面本編中でもあらすじを辿ったり、概要の説明があったりしていたので、単語単語や、劇中セリフがなんとなく頭に入ってはいましたが、今回、劇中の内容だけをがっつり注視し、一本筋として鑑賞すると、「なるほど!!こういう話なんだ!」という驚きがたくさんありました。美内すずえ先生のストーリーは、もはや森羅万象の造りについて考える、哲学でした。以下、印象的だった部分についての列記です。◆2つの事象の対比今回、「紅天女」を鑑賞して、一番印象深かったのがこの「対比」です。あらゆる物事を「対比」で捉えていました。考え方の基本は、「陰陽」の考え方なのでしょうか。地と天、北朝と南朝、男と女、そして外来と従来、仏教と神道…。この2つの対比が争いや悲しみを生み出す…、やがてそれが、「ひとつになる」。作中、延々と↑この概念を強調していました。美内すずえ先生の作品を思い起こすと、確かにこの「対比」という概念は、キャラクター配置やお話回しに、数多く見て取れる特徴だと思います。北島マヤと姫川亜弓 という2人の天才女優の対比なんかがまさしくそれです。別の観点や方法で、2人が「演劇」というものにアプローチしていく…その対比が、本当にお互いの天才性をよく立て合っています。劇中劇の、「ふたりの王女」も、完全にこの「対比」をメインに据えた造りのお話でした。美内すずえ先生の生み出す、超具体的かつ説得力のあるエピソードと見事な描写で、こんな「競合」を描かれてしまっては…漫画を読んでいて、こんな面白くて、ワクワクするものはありません!◆神仏習合ラストまで観て、「ひとつになる」という概念に関して、もちろんここに南北朝の対立収束や、一真と阿古夜の恋の概念があるのですが、それと同時に、まさかの「神仏習合」の概念の話をしていたのか…と、度肝を抜かれました。確かに、一真は最初から「仏師」だと言っていますし、紅天女はどう見ても天照大神のイメージです。…それでも、最後まで観るまで、気づきませんでした。やってることが、描いているものが高尚過ぎて…。私の見た印象の限りですと、樹齢千年というバケモノ染みた梅の木は、おそらく寿命も近かった…のかな?と受け取りました。その梅の木が、最後、仏師の手によって天女像として生まれ変わる…↑偶像を作るというの概念自体、従来の神道にはおそらくなかったものでしょうし、外来を受け入れたからこその再生の道なのですが…結局、「なんで梅の木は、それを受け入れたの?」というと、単純に、一真のことが好きだったんだなぁ…とストレートに落ちてきました。森羅万象、神仏習合…云々かんぬん言っておいて、最終的に、少女漫画!!最高です!!とにかく、概念と概念の概念で、ぐるっぐるした物語です。「ガラスの仮面」という未完の傑作漫画を、未完たらしめている『物語』…女優・月影千草だけがその上演権を保有する、伝説であり最上の舞台脚本です。哲学です。でも、難しいこと抜きにすれば、すごく素直なラブストーリー…ザ・少女漫画だったと思います。上手いこと感想は書けませんでしたが、舞台『紅天女』…ガラスの仮面を読み始めた小学生の頃からの、「どんなお話なんだろう…?」と大きく膨らませてきっていた「期待感」を、見事に満たす…それを軽々と上回るような、すっっっごく興味深く、面白い筋立てでした!!この舞台作品が、ガラスの仮面本編ではどのように描かれるのか…また、本編中のマヤちゃんと速水さん、2人の行く末に、どのように影響していくのか…とてもワクワクします!美内先生…是非!!お身体には無理なさらず…ですが…読みたいです!!!お身体には無理なさらず…是非!!頑張ってください!!!!by姉
2020.06.14
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<SMAP楽曲についてーその53>音楽語りーその278↓♪Breaking Dawn bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連55 2015年9月9日 Otherside/愛が止まるまでは★2016年1月13日SMAP解散報道この後に、ファン向けのショップ展開用の楽曲があるようですが、基本的には、SMAPとしてのラスト音楽ワークスが、こちらのシングルです。9月9日という、デビュー記念日に発売された55枚目のシングル♪Otherside/愛が止まるまでは個々の楽曲については後ほど語りますが、シングル全体として、楽曲の練り込みはかなり粗い…というか、前作・2月発売の♪華麗なる逆襲 の練り込み・完成度に比べたら、天地の差を感じるワークスです。このシングルは、ただただ「この時のSMAP」の姿を形にしようとした、超突貫工事作品だと思っています。この段階で、コンテンツを練り込む猶予さえないほど、本当に いつ、どんなことが起こってもおかしくない状態だったのかな、と。悲惨すぎて、他にない。あくまで、起こったであろう出来事を「楽曲を聴いて」想像しようとすると、ですが、おそらくこの2~9月の間に、準備していた独立劇の筋立てが崩壊したんじゃないか、と受け取ることが出来ます。まぁ、たぶん、キムタクが「事務所を出られない」という話になったと。たぶんですよ。こんな悲惨な状態を、「楽曲コンテンツ」にして提供してくる主体なんて、SMAPくらいだと思います。本シングルに収録されている3楽曲の悲壮感の凄まじさは、是非、実際に楽曲を鑑賞して体感していただきたい…。めちゃくちゃ苦しいです。ここにしかないです。♪Otherside作詞:Leo Imai, 作曲・編曲:MIYAVI, 編曲:鈴木Daichi秀行「こみ上げるCrazy」をただただ叫ぶ曲…でしょうか。分け合う夢 引き上げろ またやろうぜOthersideへ HighSpeedで まだ行こうぜSMAP本人たちに、「叫ばせてあげる」曲というか。サウンドや言い回しに関しては、練り込みを感じませんし、全然、出来のいい楽曲だと思わないんですが、存在自体が、ここにしかない楽曲だと思います。PVの映像も、「狂気」を感じさせるサーカス調の人々の中で、SMAP達がスタンドマイクでひたすら叫ぶ…というシンプルなものです。このPVの中居くんが…もう見てられないんですよね。「立てなくなってる」んですよ。(実際には立ってますが、なんかもう雰囲気が…。)あえてそういう姿として演じてるのだと思いますが。「こうやって観るんだよ」って。♪愛が止まるまでは作詞・作曲:川谷絵音, 編曲:鈴木Daichi秀行デビューシングル♪Can't Stop!! -LOVING- のアンサー(?)のようなタイトルの楽曲です。アンサーというか、「♪Can't Stop!! -LOVING-」に対し、「『♪愛が止まるまでは』、延々と愛を叫ぶ」楽曲です。1楽曲中に、28回も「I love you」という言葉が出てきます。ひたすら、コアなファンの方に向けた言葉なのかな、と思って聴きました。この楽曲が、ラスト楽曲になること(もしくは、ラストになりうる可能性があること)を織り込んで製作したのだと思います。鈴木Daichi秀行さんの、焦燥感を煽り立てるピアノサウンドも聴きごたえがあります。…が!この楽曲は、とにかくPV映像です!!この壮絶なPV映像なくして、この楽曲について語ることはできません!!!赤黒基調の映像で、赤いハートはトゲトゲの▼として表現されていて、周囲で不気味に黒子調の人々が楽器を演奏する小さなステージでSMAPが歌っています。この辺の抽象的なイメージ像は、実際に鑑賞していただかないとなかなか伝えられませんが、下記↓のような印象的な描写があります。◆ステージ上から何かを伝えようとしているSMAPのメンバーたちを「無表情の人々」が遮り、 それをかいくぐってなんとか表情をみせようとする描写。◆何かに追われ、逃げ続けるSMAPのメンバーたちを照らしていた照明がだんだん暗くなり、 最後は表情も読み取れなくなる。それでも、まだ走り続けている描写。「この先、自由に発言・発信が出来なくなる」「全く表情を見せることが出来なくなる」という概念が、見事に表現されているのだと思います。マスメディア…特にテレビという文化を知り尽くした主体が、「ラストSMAP(になるかもしれない)」という意識で出してきた作品。そのPV映像の最後のカットは、逆光でもう表情が見えなくなっている中で、それでも必死に走り続けている5人…その背景に、真っ赤な大きな文字で『SMAP』と刻印されるというものでした。これがっ…「SMAP」の焼き付けたい姿か、と。こんな状態を、楽曲コンテンツにして表現しようとすること自体、普通はやりません。っていうか、できません。形になりません。こんな「悲惨な状態」を形にして、アイドルコンテンツとして興味深く鑑賞できるように提供するなんて、思いつきもしません。「だから、SMAP楽曲は他と全然違うんだ!」と声を大にして言いたくなるコンテンツです。こちらのPV映像は、2016年末に発売された「Clip! Smap! コンプリートシングルス」のラストに収録されていますので、興味がある方は、是非!!!「アイドルコンテンツ」とは何たるか、「形にする」とは何たるか、更には、「エンタメ」とは、「芸術」とは何たるか…私の一番求めるものの答えは、ここにその形があると思っています。あくまで、私は。♪Breaking Dawn ※通常盤のみ収録作詞・作曲:MiNE, 作曲:Susumu Kawaguchi,作曲・編曲:Atsushi Shimada追い立てられるサイバーサウンドの楽曲。「(収録順番的には)SMAP楽曲のラストワークス」と言われても、最初は嘘かと思うような曲調です。めちゃくちゃ苦しい中で、「暗闇を抜けて、光はすぐそこだ!」と願うように叫ぶ楽曲です。特に、概念・サウンドの観点では、「練り込めなかったんだな」という印象が残る、普段の私の観点的には、どちらかと言えば残念な楽曲です。ですが、この楽曲はもう何と言っても、ボーカル!あまりに悲壮感・切迫感を感じるボーカルが凄い!!ボーカルに関しては、この曲は本当に全員良いんですが…特に、出だしの吾郎くんの力強さのあるボーカルと、クライマックス付近の、慎吾くんの切々とした独唱部分!現実の投影があって、初めて出てくる歌唱だと思うのですが、この2人の歌唱部分は、特筆したくなる出来映えです。ここに来て、「新しい」。ここまでSMAP楽曲を初期からずっと漁って来て、吾郎くんの歌唱部分で、「この力強さが凄い!」と感じたことはなかったし、慎吾くんの歌唱部分で、「この切迫感が凄い!」と感じたことはありませんでした。恐ろしいことに、このお2人と、草彅くんも含め、2017年『新しい地図』の活動開始以降も、ボーカルに関してはどんどんどんどん良くなっていきます。本人たちにしたら、やってることは何も変わっていないのかもしれませんが、鑑賞している方からしたら、「こんなんだったっけ?」と思うくらい、歌詞の内容の叩きつけられ感が違ってきてます。『表現モンスター』みたいになってるんです。SMAP自体、もともと表現モンスター集団だったんですけど…それにしても…だって…こんなんじゃなかった…。このあたりはまた、新しい地図楽曲についてで語り明かしたいと思うのですが、とにかく、40代に入って、ボーカルが格段に良くなる恐ろしきSMAP。ボーカルの伸びも含め、新しい地図が始まってからの、キレッキレのコンテンツ群、そして更にさかのぼっては、特に2014~2015年にかけての、ここにしかない切迫さを持ったSMAP楽曲ワークス群。これらは、独立&崩壊劇がなければ、存在し得なかったコンテンツたちだと思います。2000年代後半~2010年代前半のSMAP楽曲ワークスに関しては、個々に素晴らしい楽曲はたくさんありますが、90年代の、先鋭サウンドの試行錯誤と比較するなら「つまらない」、基本的には保守的で大人しい、イイ子ちゃんな印象です。独立&崩壊劇が、実際にはどのようなものだったのか、独立しようとしたことが良かったか悪かったか、なんて私には全く分かりませんが、少なくとも、この出来事を経る過程で生み出されたコンテンツ群は、「独立しようとしなかった」時のコンテンツ群より、はるかに熱と毒を帯びた、断然「オモシロいもの」だと思っています。2016年から5年以上、五十数記事に渡り書き続けてきました、SMAP音楽語り。ひとまず、ここで終了です。とにかく自分の価値観のため、私が「信じたいエンタメ」とは何なのかをはっきりさせるためにやりました。時間も気力もかかりましたし、感想記事についても、人様に自信を持ってお見せできるような代物ではありませんが、自分の中でやりたかったことは、ちゃんと出来たと思っています。この、SMAPコンテンツについて必死にかみ砕こうとした時間と感想記事群は、自分を形成する価値観に目いっぱい向き合った、一生ものの財産!・・・にしていけたらいいな、と思います。最後に。私は、コンテンツにしか、興味がありません。アイドルコンテンツなのであれば、サウンドを聴き分ける間違いのない「耳」を持ち、「メンバーを魅力的に見せてあげたい」という愛情を原動力にして、作り手側の挑戦心と、求められる社会的責任の両方に意識を向けながら、適格で練り込んだコンセプトをもとに、メンバー含め、関わる人々全員が意欲的に、コンテンツ・パフォーマンスに向き合い、形作っていくことが出来る主体であるかどうか。これが、私が受け取ることができる「魅力」のすべてです。他の観点が無数にあることは承知の上で、自分の着眼点がどこにあるのか、よく分かりました。私の観点で観て、SMAPほど面白いアイドル主体はありません。これ以上面白いものが、あるわけがありません。引き続き、新しい地図の動向、および楽曲ワークスを、目いっぱい楽しんでいきたいと思います。by姉
2020.06.02
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遅ればせながら本誌感想参ります~!全ページ見所がありすぎて感想に困りますよ!もう(満面の笑み)!!暁のヨナ 192話「神の声が木霊する城」*以下単行本33巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・「どうしてもお前が欲しい 俺と来い」byユホン様ハク様がさらっとコレ↑を言える男であれば、とっくに暁のヨナは完結してると思うんですよ。ーまぁそれが出来ないのが、彼の一番良い所なのですが。この「お前が欲しい」という独特なワード、作中のあらゆる場面に出てきます。男女間の恋愛だったり男同士の信頼だったり、はたまた相手に利用価値を見いだした上での打算的なものだったり…人から人へのアプローチを、すべて画一的に捉える事が出来るワードな気が来ます。そして3ヶ月後、(ハクヨナをよそに)艶めかしい朝を迎えているユホン様&ヨンヒ様ご両人であります。草凪先生の漫画でこーゆー表現を見るの、初めて…位珍しかったりしますw・緋龍王子孫一族の歴史と母の想いヨンヒママ、結構あっさり観念してくれた模様!!この一族は昔「血筋の正当性」を訴え反乱を企てたものの、嘘つき呼ばわりされて鎮圧されてしまった…だから今はその血を隠し静かに暮らしている、との事。ー成程、この時の神官様は味方してくれなかったんですね。(信じて貰えないかも)と思いつつ、緋の病に関してもしっかり説明。正直ですね。非常に誠意ある対応です。億劫になりつつも、次期国王に一族の娘が見初められたこと…嬉しい気持ちもあったのだと思います。本来なら王族の地位に居るべき一族なんですから。・「確証はないのだろう 俺もいつ死ぬかわからん 何一つとして俺がヨンヒを諦める理由にならない」byユホン様ユホン様、傍若無人というか…本当に竹を割ったような御仁です。彼の一番良い所であり、一番悪い所かな、と思います。この「やってみなきゃ分からないじゃん出たとこ勝負だよ」というメンタル、実はスウォン様に相当引き継がれてると思うんですよね。スウォン様、見た目と雰囲気こそヨンヒ様そっくりで一見狡猾&慎重なタイプっぽく見えますけど、やってる事は基本ギャンブルなので…根底の部分は父親似なんじゃ…と思いました。・ヒューリさんはいつも一定の距離ヒューリさん、ヨンヒ様の里関連の人って可能性も…と思ってましたが、ユホン様仕えでしたか。なんやかんや色々あってショックで人語を失った…とかではなくて、最初からこんなキャラなんですかwユホン様どっから連れてきたんですか怖いよこの人wでも隠された顔の左側に関しては、やはりここから描かれるみたいですね。・見習い巫女・カシ&見習い神官・イクスヨナ姫お母様キターーーー!!!まさかのそばかす娘!可愛らしい! …しかしチャキチャキしっかり者なイメージ。ヨナ姫のほわほわした雰囲気はパパ似なのかも。ちびイクス可愛いですね。カシ様とこんなに親しかったんですね~。ちょっと気になったのが彼女の年齢。十代…前半?後半?イルパパとは結構年の差婚だったんですね。この頃から彼女はイルパパに好意を抱いている様子。ヨナ姫はこの10年後に産まれます。しみじみ。(というか、ヨンヒ様も年齢が定かではないので、とても気になってます^^;;)そしてイグニ様の回想などから(カシ様は神官関係者なのかなぁ…)と思ってましたがやはり巫女さん(見習い)でした!ヨンヒ様に緋龍王の血が流れている事をすぐに悟りました。ほんまもんのシャーマンだったんですね!ゴメン(ヨナママ電波だったのか)とか言ってて。・「緋龍王は高華国の象徴だ 緋龍王を大切にしてこそ龍神様は我々を守って下さる それを疎かにする事は破滅を意味するんだ」by信仰心の強いイル王子「歴代の神官の中でも 今の大神官は本物だと思うよ」byクールさも見せるイル王子イル王子、ヨンヒ様に神殿を気に入って貰いたくて、懸命にプレゼンしてます。どこぞの宗教の勧誘者そのものですね!…とはいえ、緋龍伝説&神官制度は建国当時より何千年にもわたって受け継がれてきたもの。現代日本で言うと皇室制度みたいな…「天皇家=天照大神の子孫」神話のようなものだと思うんです。(まぁこういった神話の類は、時の権力者達に"自身の正当性を主張するため"に利用され続ける訳ですが)イル王子の主張としては、今までの慣例を重んじよう、伝統を大切にしていこうという所だと思います。ただ面白いなぁ…と思ったのが、イル王子、緋龍伝説こそ敬おうという意識はあるにしても神官達は非常にクールな目線で見つめている所。「大神官」と呼んで、絶対「大神官様」とは言わないんですよ。王族<神官にはしていません。そして「今の大神官は本物だと思う」という言葉。…要するに場合によってはインチキ神官が権力を持つ可能性も重々理解しているんですよね。齢15のハク様の人間性を信頼し、わざわざヨナ姫付き護衛として緋龍城内に招き入れたイル陛下です。人を見る目がないわけナイじゃん!!ーという事かと思います^^とにかくイルパパとヨンヒ様の一挙手一動にはあらゆる配慮が見て取れて面白いです!過去編、めちゃくちゃ面白いです!・(なぜ…ユホン様が神殿を嫌悪されたのか分かった… ここは頭を垂れる王家を大神官が見下すように出来ているんだわ)byヨンヒ様こういった構造物に秘められたマウント、面白いですよね。普段使い慣れてる人ほど、当たり前の様に価値観をすり込まれてしまっているものです。社会に疎い生き方をしてきて、且つ緋龍王信仰を訝しんでるヨンヒ様ならではの視点だと思いました。・テンション↑↑ の大神官たちヨンヒ様を一目見た瞬間、緋龍王の血筋である事を確信した大神官様。大熱狂です。"自身の身分と一族の事を知られたくない"ヨンヒ様の視点で、ここの場面が結構な「怖さ」をもって描かれていたのが印象的でした。なんで 怖い と感じるのか… 大神官様の力が本物だったからだと思います。元々は黄龍・ゼノがハッタリで始めた神官制度です。歴代の神官達の中には当然偽物も沢山居たのでしょう…でもこの大神官様はイル王子の言うとおり、ほんまもんのシャーマンだったのです。そして彼は他にも 能力のあるカシ様やイクスを見出し、超有能なシャーマン・コミュニティを造り上げていた訳です。ここで「緋龍王の子孫?何のこと?」というウソは通用しません。ヨンヒ様は「ただの女性」とは扱ってもらえず、「緋龍王の神聖な血を引き継ぐ者」とハッキリ認識されてしまいました。・「兄弟なんだ 兄上の嘘くらい見抜けるよ…緋龍王の…神の血が城に帰ってきたんだよ素晴らしいじゃないか これは天の意志だよ」byイル王子「ふふ…多分この(兄上の嘘くらい~)の台詞は、後々また出てくるんじゃないか?ふふふ…」by姉「神の力を全力否定」しながら「緋龍王の末裔を嫁に連れてきた」ユホン様…そりゃ支離滅裂に見えますよ。しかしムカついたからといって、イル王子の言い方は良くなかったですね。兄の「ヨンヒは神ではない!」という言葉をもっと真摯に受け止めるべきでした。まぁ口喧嘩では勝てないのか、最終的に暴力で黙らせようとするユホン様はダメダメです。兄弟の溝、ここに極まれり、ですね。ちなみにここで「天の意志だ!」とまで言っていたイルパパですが、10年後「緋龍王の生まれ変わり」が「自分の娘」として降臨した際には本人には決してそれを告げず、城の奥に隠し「普通の姫」として齢16まで育て上げています。この辺の心境の変化、過去話で描いてくれると思うので、ワクワクしてます!・神官弾圧とユホンの罪についてかくしてユホン様により、伝統ある神官制度がぶっ壊される訳であります。誰が悪いかって、そりゃユホン様の身勝手さが全ての原因ですよね。神官達を一方的に忌み嫌い、歩み寄りもしないで(バレないだろ)とヨンヒ様を連れてきて見破られるやいなや、神官達の方をぶっ壊そうと大暴れ。怖いわお前。いや(これじゃあまりにもユホン様が悪いことになりすぎるから、神官の中にヨンヒ様を「緋の病は災いだ」とか言って攻撃する者が居た…とか?)と色々考えてたんですが そんな事はなかった。純度120%で「ユホン様の暴走」として描かれていました。ー流石草凪先生!情け容赦なさすぎる!!! と思いましたwまぁ、ユホン様の行動は[少女漫画ヒーロー]としては最良だと思うんですよ。恋しちゃったんだもんね!どんな障害があろうと貫くっきゃないよね!愛こそ全てなんだからしょうがないよね!暁のヨナ・「高華国」の特徴についてーその4・血の制約の補強、形骸化姉がこの記事↑で語っているのですがそもそも「神官」という役職は「高華国王」の権威を補完するために存在していました。実態としては、ほぼ同列な権限を持つ5部族です。その内、王族(今は空の部族)だけが、神官&神殿を有している…神によってその地位を正当化されている、という事が大きな特色だった訳ですがユホン様によってこの制度がぶっ壊されてしまいました。ユホン様が王として君臨し続けるのであれば、国のバランスには特に問題ないと思うんですよ。ユホン様はその恵まれた容姿・武力・気性から、自力で民衆の支持を得る事が出来るのですから。ーユホン様が王として君臨し続けるのであれば。。はぁ…はぁ…言いたいことが多すぎて…何故…毎度毎度こんな長文に…はぁ。はぁ。次回も楽しみですーーーー!!by妹
2020.05.31
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第2巻購入しました。簡単感想です。『洗脳執事 2巻』(浅山わかび先生、週間少年サンデー)高藤家に仕え始めた執事・九鬼清十郎。留学から帰ったばかりの高藤家長女・苺は、洗練された身のこなしと人心掌握術(?)で家中の人々を意のままにする彼を警戒するが、次第にその人物像を理解していく。彼の生い立ちと、執事を始めたきっかけとは…?第1巻発売日に感想を書いていましたが、こちらの作品、第2巻(最終巻)が発売されました。全2巻ということで、まぁ…連載が軌道に乗った作品ではありませんし、正直なところ、誰におススメするわけでもないのですが、個人的に、とにかく印象に残る描写が多い作品でした。第2巻では、超人であり変人である執事・九鬼の人物像が苺ちゃん目線と育ての親目線、そして九鬼本人の回想で語られ、不気味な人物像として登場した本キャラクターが、とてもかわいい人物像に着地していました。2巻を読んで、なんでこんなに私がこの漫画が気になったかが分かりました。執事・九鬼清十郎に、すごく入っていける。…若干、自分と近しい気質を感じる。いや、もちろん私はこのキャラクターのような鉄壁超人ではありませんが、この…「仕事」なら全然活き活きと動けるくせに、「プライベート」になった瞬間、一切のコミュニケーション能力が壊死する感じ!口では「友達が欲しい」みたいなことを言うくせに、本当は「(どうせ自分が逃げるから)全く欲しくない」感じ! とか…妙なシンパシーを感じるんです。この目線からだと、苺お嬢様が本当に眩しくてですね…。自分が大事に出来ないことを、いちばん頑張れる娘だし、特に2巻では、その娘がガンガン自分の人物像を把握して、ズバズバ真意を言い当てて来るから…もうメロメロですよね。(感情移入し過ぎ)特に2巻の後半は、ここにしかない口説き文句のオンパレードで、苺お嬢様万歳!!って感じでした。(感情移入し過ぎ)・・・というわけで、なんかよく分からないけど、ものすごく気に入りました、『洗脳執事』!!!リアルタイムでコミックスが購入できて、よかったです。浅山わかび先生、次回作も期待しております。(出来れば、読者受けの良さそうな、サンデー的な良質ラブコメを、是非…!絶対描けるもん…!)by姉
2020.05.24
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遅ればせながら本誌感想参ります~!・花とゆめ表紙 青スーツの花ゆめ男子たちこうして並んでると改めて思うけど、花ゆめ読者は黒髪ヒーロー好きすぎますねwいやハク様センターですよ!白薔薇(をぷきゅーが抱えて)ドヤ顔ですよ!!ものすごく似合わな意外性があって格好良いと思いました!センター!・巻頭カラー 木陰のハクヨナちゃんふぐぁあっっ…!不意打ちをくらい吐血…!巻頭カラー(というか扉の絵)でハクヨナ絵が出てくるの、すごくレアなんですよ。多分今回含め3・4回目じゃないかな…(2009年23号←センターカラー・2012年4号の椿絵・2018年5号…他にはなかった…はず)何なの何してるのハクヨナちゃん~描き込みスゴイ~/// とメロメロ眺めてましたが32巻表紙のスウォンと並べて(ああ…ハクヨナが木陰でイチャついてる一方スウォンは緋龍城内で孤独に本読んでるのか…)と寂しい気持ちになりました…いや全てスウォンの行いの結果なんですが。*以下単行本33巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*暁のヨナ 191話「ヨンヒの追憶」・(ここが… 一族の始祖様が眠る城…)byヨンヒ城に着く直前に「ユホン王子だった」事を知り、半ば強制的に城に連れてこられたヨンヒ様。「緋龍王の末裔一族」の視点から城内に入る描写が素晴らしかったです!・若かりしイル陛下キターー!!!まだそこまでポヨンじゃない…!!? いや可愛い!可愛いよポヨン!!タイプの違う兄とは趣味嗜好が合わないようですが、それでも兄弟仲は悪くはない様子。ここまで正反対だと、逆に「自分とは違う」と認め合うことが出来るのかもしれません。オラオラ系の兄に言いくるめられているように見えますが、イル王子の発言を拾っていくと「お供を付けて出歩いた方が良い」「月に一度は神殿に顔を出して欲しい」と結構しっかりと強面の兄に向かって提言していたりします。そしてどれだけナメられても否定されても、自身はしっかり祈祷に参加しているようですし…この御方、人の顔色を伺って発言するタイプではありますが別に全然「弱腰」ではないんですよね。・若かりしムンドクのじっちゃんがキターーー!!ユホン&イル兄弟とは10歳ほど年が離れているムンドク様ですが、両者と良好な関係を築いている様子。あの…もうちょっと…もうちょっと表情がしっかり描かれたカットを下さい!是非!仮にこれが27年程前だとすると、ユホン29・イル27・ムンドク38…位ですか(ファンブック片手に計算) ふむ!ユホン様とヨンヒ様が華やか&ハクヨナっぽいので忘れがちですが、ハクヨナのじっちゃん&パパンはこちら↑ですw・「…イル王子様は… 私のような者の体を気遣って下さいました 私は緊張が解けてゆくのを感じてこの御方は 民に 安らぎを与える力をお持ちなのだと感じました」byヨンヒ手当てされ、ついでに何故か豪華な衣装まで着せられたヨンヒ様。イル王子の悪口で盛り上がる女性達に同調せず、擁護。………いやぁ…うん。そう。うん。言いたいとが色々ありすぎるシーンですね。今後に期待しますとしか言いようがないです。特殊な立場に産まれたヨンヒ様は、基本的に無欲のようです。だからこそ時代の常識・同調圧力にも振り回されません。怪我を真っ先に心配してくれる優しさは、誰にでも備わっている能力ではありませんよね。・「俺は信頼出来る女を探している …お前は 少し信頼出来る女かもしれんな…」byユホン様ユホン様、もうめちゃくちゃストレートに口説きにいってます。しかしヨンヒ様は目を丸くするだけ…ユホン様は誰しもに望まれた次期国王第一候補の王子様、おそらくこの時代では、高華国一のモテ男なんです。それなのにヨンヒ様は一切媚びる様子がなく、身分を知る前と同様の態度です。ユホン様からしてみれば、今まで観たことがないタイプの女性だったのだと思います。<以下蛇足>…しかしヨンヒ様がここまで奥ゆかしいタイプだと、ヨナママ・カシ様は逆に超積極的なイケイケ女子タイプだったりして…なんて;・七日置きに訪れる二人の時間と絶縁への決意ユホン様、この上なくゴリゴリ口説きにかかっていますが…それでも相手の様子を見て、無理強いはしないようにしている感じですね。ヨンヒ様も流石にここまでされれば、ユホン様からの好意は認識出来た模様。甘酸っぱい…甘酸っぱいよ!しかしヨンヒ様は(スウォン同様)感情が顔に出ないタイプですね~;嬉しかったりトキめいてたり悲しんでたり…ちゃんと感情は動いてるんですけどね。外部の人間と仲良くなりすぎた事を母親にとがめられ、約束の場所に出向くことをやめようと決意するヨンヒ様。ちょっと一族の規模が見えてこないのですが、この母親の言い方からすると一族は可能な限り一族内で相手を見つけ、血を繋いできたのでしょうか。母親も緋龍王の末裔なのだとすると、この方は緋の病にはならなかったタイプなのかな?・「私は…貴方が信頼するに足る女ではありません…」byヨンヒ「なんだそれは… 敵国の間者とでも言うのか……? それでもいい…そんな事は もうどうでもいいんだ」byユホン様数ヶ月後、ユホンとの事は想い出の彼方に秘めつつ、約束の場所を通りかかるヨンヒ様…ユホン様、居ましたよ。捕まりましたよ。こんなイケイケの俺様王子様が、何度も待ちぼうけに堪えていたのかと思うと泣けてきますよ!健気!出会いから40P程で、あっさりとハクヨナを追い越していくお二方(ラブの進展的な意味で)。でも7日ごとの逢瀬~数ヶ月の別れの期間を考えると、半年以上は経ってる感じなのかな?「敵国の間者とでも言うのか……? それでもいい…」わざわざここでこんな文言が入っているのが、一番の注目所ですね!・ユホン様と神官弾圧について最後にこれからの展開について好き勝手考えてみました。この過去話、具体的な年齢には触れていませんが、まだ神官達が城内に居る事から26年前の「神官弾圧」以前の時代だと思われます。発言権のある神官…というと真国のゴビ神官を筆頭に まぁ胡散臭いイメージもあるのですが、イクスみたいに ちゃんと「神の声」を聴くことができる神官も居るわけです。少なくとも暁のヨナの世界では決して「神官=インチキ」ではありません。四龍は実在しているんですから。う~ん。この流れからいくと、元々神官達を快く思っていなかったユホン様が「神官弾圧」に至る引き金となったのは、やっぱりヨンヒ様を巡る問題なんじゃないかな~…と。ーというか、これはずっと前から思ってました。暁のヨナ…たまに「少女漫画じゃない」とか「恋愛ばっかりじゃないのが良い」と言われることがあるのですが…私&姉の認識としては、この作品は めっちゃくちゃ、それはもう凶暴な程に少女漫画ですから!!!!恋愛至上主義すぎる女の子が自分の世界を守るために世界に喧嘩売る話ですから!!と叫びたいのです。作品の骨格が「個人的な恋愛感情の概念」で出来ている以上、事の発端となる神官弾圧も「個人的な恋愛感情」が引き起こしたものなんじゃないかな、と。そしてユホン様も、個人的な理由で「神の力」を排除したという自覚があるからこそ、その後の戦争では「人の力」で勝利しようと、鬼と呼ばれる程に頑張ったのでは…と。う~ん。別の要素も出てくるのかなぁ。どうかなぁ。どう描かれるのかなぁ。ワクワクです!次回も楽しみです!by妹
2020.05.16
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暁のヨナ32巻・感想&ハク様の行動について(姉編)ハクヨナ&四龍御一行様、祝(!?)、緋龍城帰還!!前巻・31で、ハクヨナ御一行様の環境が大きく変化しました。キャラクターたちは好きに動きまくるし…勝手なことを言いまくるし…の、激動の32巻でしたが、草凪先生が、迷いなく描くべきモノに向けて筆を進めていることが伝わって来ますので、ハラハラしつつ…ですが、ある面では非常に安心感を持って読み進めております。いろんな観点で言及したいシーンやセリフが山ほどありますが、今巻での個人的注目箇所のみ取り上げて、感想です。*以下、最新刊の思いっきりネタバレあり感想です。未読の方はご注意ください*「怒りに任せて暴れたところで 大切なものは戻ってこない俺が大人しくしていれば 姫さんと四龍とユンの安全は守られるのだろうじゃあ部屋に籠もり 姫さん達の幸せでも神に祈るか?」(ハク様)四龍とヨナ姫を利用する気満々の現政権に抵抗し、青龍&黄龍の能力を隠そうと、キジャ&ジェハが大暴れし終えた武術大会会場。四龍の能力に驚き、パニックに陥った会場全体をゆっくり見渡しながら、ハクさんの内から湧き出てきたモノローグ。このシーンが大好きです!!このシーンというか、ここからのハク様の行動!!!まさかの、「空の部族兵士(一兵卒)志願」!更に、期待されてない末端の新入り部隊への配属(ケイシュク参謀の嫌がらせ)!そこで目いっぱい頑張ってしまうという…ハク様というキャラクターの、「真骨頂」の姿だと思っています。彼のここの行動、驚きませんか!!?私はすごく驚きました。こういうキャラクターなのは分かって読んでいるつもりだったのですが、実際にこの行動をとられると、呆気にとられました。ケイシュク参謀のモノローグを見るだに、31巻から始まった武術大会自体、ハク様をわざと怒らせようという意図も見え隠れする作りだったんです。怒らせて排除しよう、っていう。謀反劇からの流れを知っている現政権内部の人々はもとより、ユンくんもハクさんの顔色を見ながら、「暴れるかな…?」と若干窺うようなそぶりを見せていました。怒って当然なんです。この場面では。何もかもに腹立てて、当たり散らしても仕方がないんです。仕えていたイル陛下を暗殺した連中がはびこる緋龍城に戻って来たものの、ひたすら大事にしてきた姫様と、絶望の淵から始まった旅の中で得た大切な仲間たちから切り離され、現政権がなにやら彼らを利用してやろうと考えていそうなこの状況。自分は一人城から締め出され、腫物扱いで居場所がなく、何も出来ないこの状況。怒って当然なんですよ。なのに、怒らないんですよ、このキャラクター。いや、実際には、個人的な怒りはあるにはあって、その闘志でもって「兵士志願」をしたわけなんですが、この怒り方、変でしょう?!!彼がこの行動に至るまでの間に、下記↓のような思考段階があるのだと思っています。1、この緋龍城に戻って来た理由としては、赤髪の姫+四龍の存在が有名になり過ぎ、現政権がその存在を無視出来なくなったという状況がある。2、現政権と敵対したところで、今の自分1人では、姫や四龍たちを守り切ることは不可能である。3、現政権は姫や四龍に利用価値を感じており、今のところ彼らに直接危害を加えようという意図は感じない。※四龍たちを実践で使える戦力として積極的に利用していく、というよりは、「四龍伝説が実在する」と国民が認識したことにより、その影響力を鑑み、今までのような存在を無視する方針から一転、彼らが「親現政権」の立場であることを国民へアピールする方針へ転換している。(↑ケイシュク参謀の独断)4、また、自分が城に戻って来た理由として、スウォンと向き合い、彼が謀反を起こした真意や目指すべきものを知りたいという意図もある。5、上記4点を踏まえると、現段階では緋龍城内に留まり、政権の様子を窺うのが得策である。6、緋龍城内に留まろうとした際、最もネックになるのが、自分の存在である。自分の、現政権やスウォンに対する個人的な怒り・恨みは城内で周知されており、極端に警戒されている。7、自分だけ大人しく緋龍城を去る、という選択肢はない。現政権が掌を返し、姫&四龍たちを攻撃する危険性は当然あり、彼らだけを残し、城を去ることはできない。また、仲間たちと別れるという選択は、自分も、仲間たちも望むところではない。8、現状のように、自分だけじっと大人しく部屋に閉じこもっているという選択肢もある。しかし、自分の立場の悪さを、ヨナ姫&四龍&ユンくんたちも非常に気にかけており、今の状態を続けることは、仲間たちを焦らせる可能性がある。9、というか、自分もこのままじっとしてるのは嫌だ。じゃあ、今のこの緋龍城内で、自分は何をすべきか。彼が選択した行動は、これ↓です。→自ら志願しての、現政権組織への「下からの」積極的な参加です。一番腫物扱いの自分から、「現政権組織と敵対するつもりはない」と。更には「現政権組織を肯定しており、その末端で尽力する心構えだ」ということを積極的にアピールしてるんです。…びっくりしますよね。なんでこの政権に対して、よりによってお前が一番「協力態勢」なの!?って。※ちなみに彼自身は、口では「専属護衛の立場を取り戻す!」と言っています。そういう面ももちろんあるし、「立場が欲しい」という意味合いだとも思うのですが、私はそれだけを目的とした行動だとも思っておらず、あまりまともに受け取っていません。彼の「頑張る」スイッチを、ヨナちゃんが持ってる(たぶん)ので、「あぁ、そういう設定にしたのか」くらいに受け取ってます。話を戻します。この、32巻における「ハクさんの行動」は、この作品における「ハクさん」というキャラクターの異質な「キャラ立て」が本当によく見て取れる行動だと思っています。このキャラクターは、「自分の感情」や「エゴ」では動きません。上記説明文で、赤字にした部分には、個人感情やエゴが絡んでいると思います。ただそれも、「現状についての総合的な判断」が前提にあった上で、最終的に行動を選択する際に初めて登場してくるものです。個人感情より、「全体」の方を、このキャラクターは優先します。ハクさんは感情で動かないので、読者には「こいつ本当に動かねぇな」とか、、悪い方から捉えようとすると、「主体性がない」と思われてしまうシーンが多いかもしれませんが、私は全くそうは思っていません。ここまで30数巻を読んでくる中で、今回の32巻のように、このキャラクターが突然、周囲が着いていけないような、超能動的な動きをすることは、多々ありました。彼の動きがあまりに早く、また本人は行動の目的や判断基準について説明をしないので、読者にはすごくさらっと読まれているような気がするのですが、彼の行動が、何に配慮したものなのかを挙げ連ねようとすると、個々の行動にはありとあらゆる物事に対する配慮が見て取れます。この作品を読む上での、大注目どころだと思っています。…「黙っている」のも、判断してやってる「行動」ですよ。ひたすら、ハクさんの行動について語り倒しました。32巻の一番の注目どころは…ココでしょう!スウォンさんだって、ハクさんのこの行動にあてられて、頭抱えて倒れてたんですから!!あのシーンは、読者もスウォンさんとハク様に「お前ら、なに…やってんのォォォオオ!」って、銀魂風に叫ぶシーンですよ。相変わらずの暴走感想でした。私は、この作品を読むのが、本当に本当に楽しいです。by姉
2020.05.10
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一気読みしました。簡単感想。『アドルフに告ぐ』(手塚治虫先生、1983年ー)1936年、ドイツベルリン。オリンピックの取材に来ていた協同通信の記者・峠草平のもとに、同じくドイツに留学中の弟・勲から電話が入った。「重要な書類を預かって欲しい」という言葉に従い、部屋を訪れた草平だったが、アパートの外で、勲は惨殺されていた。勲が残した重要機密は日本へ渡り、幾人もの運命を巻き込んでいくことになる。その重要機密とは…「アドルフ・ヒトラーが、実はユダヤ人の血を引いている」ことを証明する書類だった。今年に入り、チャップリンの映画「独裁者」、草なぎ剛主演舞台「アルトゥロ・ウィの興隆」の2作を鑑賞して来ましたが、どのような描写の違いがあるのか気になっていた、手塚治虫先生の後期の傑作漫画「アドルフに告ぐ」も読みました。タイトルや、「ヒトラーがユダヤ人の血筋」という機密情報を巡るサスペンス…といった、ふわっとした概要は知っていましたが、しっかり読むのは初めてでした。まず、先に鑑賞していた2作との大きな違いは、製作年です。「独裁者」と「アルトゥロ~」は、いずれも1940年代初頭という、ナチスドイツのリアルタイム時の作品で、「ナチスドイツに対する危機意識を広く伝えたい」という意図を感じる作品ですが、「アドルフに告ぐ」に関しては、1980年代に入ってからの作品です。終戦から約40年間のブランクがありますので、そもそも作品の意義からして違うと思います。「アドルフに告ぐ」を読んで、とても印象的だったのが、作中のほとんどの描写が、ベルリンオリンピック~戦時中の描写だったこと。なんとなくのイメージで、戦後に機密情報を巡って繰り広げられる血みどろドラマだと思っていたのですが、戦時中の出来事に大きく情勢が左右されるお話回しでした。もう1点、ナチスドイツを描く…というよりは、ほとんどのシーンが、日本で展開されていたこと。もちろん、ナチスドイツ下でのアドルフ・ヒトラー本人の描写も出てくるのですが、作中、機密文書自体はずっと日本にありましたので、「戦時下の日本」の描写が非常に大きかったです。友好国であるナチスドイツと結びついた、戦時下の日本における、「赤狩り」の描写が大きく取り上げられており、(まだ戦後の描写じゃないから、「赤狩り」とは言わないのかな?)ナチスドイツの風刺というよりは、ナチスドイツのユダヤ人迫害を題材にした、「(戦時下の)日本風刺」というイメージが強かったです。日本は、良くも悪くも小さな島国です。良くも悪くも非常に排他的であり、また、扇動に乗っかりやすいムラ的な感性・価値観が根付いていると思っております。批判的というわけではないのですが、そういった日本の風土がごく自然と描かれていました。結局作中において、ヒトラー政権を根本から揺るがすことが出来る超機密文書は、「信頼のおける、力を持った機関から公開したい」という大勢の人間の、命がけの苦労もむなしく、日本内部での妨害もあり、ヒトラーの死去まで有効活用されることはありませんでした。本作には、3人のアドルフが登場します。1人目は、言わずもがなな、アドルフ・ヒトラー本人。そして、鏡のような人生を送る、日本生まれ日本育ちのアドルフの2人。アドルフ・カウフマンドイツ外交官(ナチス党員)の父と、日本人の母親を持つハーフの少年。日本で生まれ育つが、混血であることにコンプレックスを抱いている。父親の死後ドイツへ渡り、ナチスのエリートとして教育されていく。アドルフ・カミル神戸でパン屋を営むユダヤ人夫妻の息子。アドルフ・カウフマンとは友人。この2人の対比が、とても見応えがありました…!特に、やはりアドルフ・カウフマンは、日本人が入っていきやすい人物像でありながら、ナチズムに染まっていく人生筋を辿り、このキャラクターが本作の主人公なんだろうな、と思いながら読み進めました。両親のどちらにも共感を得られず、日本・ドイツのどちらにも意識を帰属することが出来ない、「人種」に強いコンプレックスを抱き、翻弄されるキャラクターです。彼と、「自分は日本人だ」と言っていたアドルフ・カミルの2人が、いずれも戦後、日本を離れている描写も…だよね…という感じでした。とりとめもない感想になりましたが、とにかく壮大で緻密な群像劇で、とても読み応えがありました。オモシロかった!手塚治虫先生の作品は…今更ながら、凄いな…毒いな…と実体感しました。…というか、改めて製作年等を確認すると、このとてつもない熱量の作品って、手塚治虫先生の亡くなる数年前とかの作品だったんですね…。晩年までなんという切れ味…。やはり超人です…。by姉
2020.05.06
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<SMAP楽曲についてーその52>音楽語りーその277↓♪華麗なる逆襲 bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連★2015年1月22日 文芸春秋『ジャニーズ女帝 怒りの独白5時間』掲載54・2015年2月18日 華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよだらだらと5年間に渡って続けて来たSMAP楽曲語り、ラストスパート!残り2記事!♪華麗なる逆襲作詞・作曲:椎名林檎、 編曲:村田陽一2015年2月に発売されたシングル楽曲です。草なぎくんのドラマ「銭の戦争」のテーマソングで、ドラマの内容自体とも非常に合っている楽曲でした。※ドラマ全部観ました。大変面白いドラマでした。ただ、楽曲の内容自体は、ドラマの為の楽曲というより…「2015年初頭、この時点のSMAP」を決定づける、記念碑的な楽曲だと思っています。事務所からの独立をかなり明確に織り込んでいます。2015年1月に、後にもかなり取り上げられる文芸春秋が発売されています。このインタビュー記事では、事務所内部の対立がはっきりと外部に公にされており、リアルタイムでこれを目にしていた母は、「これはびっくりした」と言っていました。※この記事を観ていた母からは、2016年のSMAP解散報道が出る前から「SMAPはもうすぐ独立すると思うよ」という話をちらっと聞いていました。ただ、この記事の出来事が元で、飯島マネージャーが独立を決めたとか、なんだかんだと言われていたことに関しては、私はそうは捉えていません。この記事が公になったことで、独立の動きが活発・早期化した…とかはあるかもしれませんが、実際に独立に向けては、おそらく2014年…いやもっと早く、2012・2013年頃から、本格的に動いていたのだと思います。内部事情とかは全然分かりませんが、SMAP楽曲を聴く限りでは、2014年の初夏には、独立の意志をはっきりとシングル楽曲にして発売していました。※♪TOP OF THE WORLD文芸春秋の記事に関しては、あくまで、何年にもわたる大きな流れがある上で、それが公に記事として出た、という認識を勝手にしております。…で、そんな流れの中で出てきたのが、この楽曲。トップオブトップが、世間にそうと見られない逆境の中、ゴージャスに着飾って魅せる、渾身の当てつけソングです。SMAP楽曲には、おそらくジャニーズ事務所に向けてであろう当てつけソングがそこかしこに見受けられますが、中でも、♪俺たちに明日はある(1995年) と、この♪華麗なる逆襲(2015年)の2楽曲の切れ味は、他の追随を許しません。どちらも、SMAP陣営が相当な危機感を感じている時期に出してきている楽曲だと思います。♪俺たちに明日はある は、1995年11月11日発売のシングル楽曲ですが、その2カ月前…9月に光GENJIが解散し、11月1日にはV6がデビューする、というタイミングです。光GENJIの次…という、「潰される」という順番的な危機感に加え、わざわざ事務所が同じ6人組グループをデビューさせる、ってんですから…そりゃあSMAP主体側の危機感たるや凄まじいものだったのではないか、と。ちなみに、1995年7月に発売されたアルバム「SMAP 007」には、♪人知れずバトル という、内部での圧力をうっすらと告発したような楽曲が既に収録されていたりします。SMAP楽曲を聴いていれば、2015年で内部派閥が云々…以前に、この1995年の時点で、既に事務所内部でバトっていることは明白です。♪華麗なる逆襲 に話を移しますと、ここまでの楽曲を聴けば、既に独立に向けて動き出してることは分かります。ジャニー・メリー両氏の高齢化に伴う後継ぎ問題の本格化と、2011年の東日本大震災以降のテレビ業界の空気感の変化も連動し、2013~2014年時点では、ジャニーズ事務所内部での対立が、この先、安寧に「SMAP」として芸能活動を送ることは出来ないと判断しなければならない程、悪化・激化していたのだろう…という想像もできます。それを全部踏まえたうえで、この2015年の楽曲です。すごい歌詞です。作詞・作曲を担当されている椎名林檎さんは、2012年のアルバム「GIFT OF SMAP」収録曲・♪真夏の脱獄者 も担当しています。こちらの楽曲も、かなり明確に事務所独立を意図している楽曲だと受け取れる内容で、♪華麗なる逆襲 の前日譚…もしくは同じ題材を歌った連作といったイメージです。♪真夏の脱獄者では、「脱獄」が誘惑を仕掛けて来ているような内容の歌詞でしたが、♪華麗なる逆襲 は、「脱獄」を実行に移す自分たちを、自ら追立て、鼓舞するような内容です。行儀ばっか気にしてちゃ 勿体ないし はしたないぜご覧あっちゅう間よ一生は 時間がないじゃない…結果ばっか気にしていちゃ つまんないし 面倒臭いぜご覧案外世間は小っちゃい 都合がいいじゃない…「時間がない」と追いつめておいて、「都合がいい」と強がる切り返し…この2つの歌詞の対比が大好きです。いつになく 無防備だよ というくだりも…凄い歌詞だな、と思います。どんだけ挑発するんだ…と。買い被らないで どうか茶化してよまだまだ勝負しちゃあいないぜほんのついさっきまでの全てを 予兆と呼ぶから毎度あり!ようこそ!毎度いらっしゃいませくらくらしようぜ皆の衆どんな逆境だって たのしんでしまえさあ 面白おかしく俺は勝ち逃げするよ↑ラストのサビまでの繋ぎから、ラストのサビの歌詞。(大サビって言うのかな?)ここの歌詞はすごい。SMAP楽曲について、ここまで延々と記事を書き続けてきましたが、ピンポイントで歌詞の一部を取り上げて、語り倒すのであれば、私的には間違いなくこのくだりです!一番面白いと思っている点は、「ショービジネス」であるという前提。SMAPという、平成の20数年間、まぎれもなく芸能界のトップオブトップに君臨したバケモノ主体が、40歳を過ぎて、実は「まだ勝負してない」と。♪世界に一つだけの花 含め、ミリオン楽曲を何作も出し、紅白の大トリを何度も務め、ドラマ、バラエティ番組を凱旋した人たちが、「ほんのついさっきまでの全ては 予兆」だと。で、どんな大勝負するのかと思ったら、サビは毎度あり!ようこそ!毎度いらっしゃいませ というくだりで。これまで、メンバー脱退、メンバー結婚、メンバー逮捕…その他もろもろの経験則上、ハプニングや逆境こそファンを増やす&熱狂させる、一大ステージという観点から出てきている概念だと思うのですが、見事…の一言です。アイドルグループの活動や終幕含め、基本的には「エンターテイメントショー」です!!・・・という定義を、先んじて提示してるんだと思います。もちろん、SMAP本人たちや、運営主体にとっては、人生かけた大勝負ですよ。2016年以降に起こったことを考えれば笑える要素なんて一切ない出来事であることは明白なのですが、これを、傍から観てる分には「茶化せ」と。「楽しめ」と。独立劇を機に、SMAPに興味を持つ観客が居ることを分かってて、この時点で既に言ってるんです。毎度あり!ようこそ!毎度いらっしゃいませ…私のことですよ。2016年、SMAP解散報道が出てから、たまらずSMAPコンテンツを漁り始めて、この♪華麗なる逆襲 を聴いた瞬間、崩れ落ちました。…して…やられた…!!!見事に、この楽曲で歌われていた通りに、今更SMAPに「いらっしゃいませ」してしまった…! と。2016年以降の崩壊劇に関しては、♪華麗なる逆襲 …この楽曲で提示した概念が、上手いことすべて実際の状況にあてはまっているとは思いません。おそらくこの2015年時点でSMAP主体が想像していた「最悪の事態」より、はるかに大きく、手のつけられないような事態になってしまっていたのだと思います。権力者たち含め、「誰にも、どうしようも出来ない状態」なのがひしひしと伝わってきて、傍から観ていて、悲惨すぎて、とても楽しめるようなものではありませんでした。俺は勝ち逃げするよ という楽曲ラストの強烈な捨て台詞も、あの2016年の悲惨な状況を観てしまうと、ただの強がりとしか受け取れません。ただ、この楽曲が存在することに、どれほどの価値があるのか…私のような、思わずSMAPコンテンツを覗き込んでしまった人間にとってもあまりに見事な「先見のビジネス」っぷりに、思わず拍手したくなる衝撃を受けましたし、何より、崩壊劇から現在に至るまで、コアなSMAPファンの方々が、この「華麗なる逆襲」のフレーズをお守りのように、大事に掲げているのも観て来ました。2016年12月21日に発売された、SMAP楽曲をファン投票で収録した「SMAP25YEARS」には、この♪華麗なる逆襲が11位で選出され、3枚組のアルバムのラストソングとして収録されています。前曲・♪ビートフルデイからの繋ぎも含め、見事です。児玉 裕一さんのMVも必見!本当にセンスのいい映像で、何度も何度も繰り返し鑑賞しました。SMAPのMVの中では、ダントツで好きなMVです。(いや…♪Joy!!とか♪TOP OF THE WORLDとか♪愛が止まるまでは とかも大好きですけど…。)5人が各自、ダンスホールで踊り狂って、ラスト、背中合わせになって、一斉に拳銃でシャンデリアをガシャーンって撃ち落とすんですけど…どこまで現実の概念を投影するつもりで作っているのやら…。SMAPの「けた違いなアイドル性」を語るのに、この上ない楽曲だと思っています。「崩壊」すら、けた違いに「エンタメ」です。興味がある方、エンタメ大好きな方には、是非是非鑑賞してみていただきたい1曲です。♪ユーモアしちゃうよ作詞:権八成裕、作曲:市川喜康・マシコタツロウ、編曲:ha-j2015年版、♪がんばりましょう だと思っている楽曲です。♪がんばりましょう が1994年発売の楽曲なので、20年後版、ってイメージでしょうか。♪華麗なる逆襲のくだりでも少し書きましたが、2015年…本人たちやSMAP陣営は、とても笑えるような状態ではなかったのだと思います。なぜなら、「♪ユーモアしちゃうよ」…こんな楽曲を作って、無理やり笑おうとしているからです。歌詞の内容も、こんな↓なんです。その笑顔笑い声 上手く説明できないけど…痛み悩み苦しみ 全部ふっとんでっちゃうよ!明るく軽快な曲調ですが、歌詞のそこかしこに時代に翻弄される「ザ・40代」の気苦労が目いっぱい詰まっていまして、聴いていると、気が重くなって来ます。この楽曲ですが、MVにスカイツリーモチーフが登場します。♪がんばりましょう のジャケットが、東京ドームの階段部分?で撮影されたものだそうで、シングル裏の写真は、明らかにビートルズの青盤・赤盤イメージを狙ったようなアングルになっています。何年か後に、「ビフォアーアフター」って、ビートルズオマージュが出来たらいいな、と思って撮ったのかな、と。森くんの脱退もあり、写真自体が活きることはなかったのですが、2015年で、スカイツリーモチーフを出してきたのは、上記ビートルズの青盤・赤盤へのオマージュに近い考え方だったのかな、と勝手に解釈しています。すごく「がんばってる」ことが伝わってくる楽曲です。求められる「SMAP像」を体現する、軽めで明るい曲調が、逆にキツイです。こちらも面白い楽曲ですので、アルバム収録等はありませんが、興味がある方は、是非。by姉
2020.05.03
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まだ本誌191話の感想書けてませんが、こちらから。ザ花とゆめアオハル読みました!簡単すぎる感想参ります~。今回のザ花のテーマは「アオハル」との事で、本誌のファンタジー連載作品陣に学園パロディを求める…というヒドイ無茶振りでしたw今までも増刊関係で(これはキツイ草凪先生どうやってかわすんだ)という企画は多々ありました。一番ひどかったのはやっぱり2013年(暁のヨナ12巻ー13巻辺り)の時の「本誌連載作品のラブラブKISSイラスト集!」みたいな企画。草凪先生の「いまは、これが、せいいっぱい。」というコメント付で出てきたイラストがコチラ↓でした。笑いましたw暁のヨナ 番外編「お茶して帰りましょ」*以下単行本?巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*ハクヨナは一体どーゆー関係なの???一番気になる所はフワッと濁されつつ各自のネタだけを全力で投げつけられる10Pでした…! (後はお好きに広げてね。 という作者様の声が聞こえた気がした)・喫茶店マスター・ジェハ…眼鏡ェエエプロンだと!? アップルパイ食べたい!聞き上手な彼がこんなカフェやってたら…恋愛相談所になりそう。しかしどうしても主役になってしまう罪深きお兄さん。ギガン船長の登場に萌えましたv・喫茶店バイト・ユン君…ユン君特製カレーライスxsxっっっっs!! ユン君煮込み系料理が一番得意なのかも…あ、ファンブックにも書いてありましたね。・高校3年生・ゼノ…本当に高校3年生なのですか…世を忍ぶ仮の姿とかではなくて!?純然たる高校生なのですか…1歳下の女子高生を「娘さん」て呼んでますが…気になります!・大学生・シンア…眼鏡!しかし頬の模様はそのまま!大学受かって良かったね…!・宅急便兄ちゃん・キジャ…一番男らしい体育会系仕事に従事しているとは!!意外性があり…でも凄く納得でした^^・パーフェクト女子高生・アヤメちゃん… む 胸にしか目がいかな…いや;皆のご飯をバリバリ作る&勉強出来るグラマー美人…理想を超えた完璧な女の子ですね!そりゃ同い年のヨナちゃんは気にしちゃいますよ。ー美味しいですね。はい。ヨナちゃんの無言且つバレバレの嫉妬は非常に美味しいです。。・大学生・ハク…リュック背負って…なんかすごく年相応に見える!普通に受験勉強頑張って、普通にそこそこの大学に通っていそうな気が…でも受験後は勉強なんか忘れますよねw スウォンはすごく良い大学に通ってそうだなぁ…。「ムンドクの施設」とか「一人暮らし」とか、ここだけ妙に細かい設定が匂わせられてましたよ「後は読者が好きに妄想してね!」って事でしょうかw・甘えんぼ女子高生・ヨナ…もうめっちゃ女子女子してました!可愛いv最近本誌では暗い顔ばかりしているので、仲間達に囲まれて美味しい物食べてホクホクしてる姿が嬉しいですね。セカンドラブは既に到来している模様…でも本編とは設定が違うのでハクへの依存度合い的なヤバさは感じなかったです。正にアオハル!まさかここで26巻の「はたいた…!」を蒸し返すとは思いませんでしたwそしてハクヨナは一体どーゆー関係なの???なんで当たり前のように一緒に居るの?なんで「姫さん」呼ばわりなの!!?一番気になる所はフワッと濁されつつ、ネタだけを全力で投げつけられる10Pでした! ご馳走様でございました!by妹
2020.04.28
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音楽語りーその276・♪ボン・デ・フェスタ、秋の葉の原っぱで、いのちのよろこびbyでんぱ組.inc+アルバム『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』感想以前、3枚組のベスト盤を購入していたでんぱ組.incの4月15日発売の新アルバム・『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』を購入しました!大ファンの清竜人さんの提供曲が4楽曲収録されていることもあるのですが、それ以外の最近の楽曲も、シングル楽曲をはじめ、YoutubeでMVをチェックする限り、本当に…良い。しみじみと、良い。オモシロい。これは、アルバムをまるまる購入してもきっと楽しめるだろうな!と思い、発売日にダウンロードしました。…。超良い…。すごい元気が出る…。買って良かった…。。→一週間以上エンドレスリピート。本アルバムは、コンセプトが本当にしっかりしていて、また個々の楽曲も、興味深い独特な方向性を持っています。全体を串刺す「ファミリー・家族」というオーソドックスなモチーフがばっちりあったうえで、個々の楽曲は、それを少しひねった視点から語っている…というか。お盆モチーフでご先祖様の話をしていたり、メンバーの結婚を思いっきり前面に押し出して来てたり、最終的には、太陽・月・空・大地の恵みにまるごと感謝し出したり…「ファミリー」の定義がどんどん拡大解釈されていくような感覚に陥ります。また、サウンドに関しても電子音のバリバリ「電波!」な楽曲があったと思ったら、新鋭アーティストさまを起用した、オシャレでかみ砕きづらい、でも他にない楽曲があったり、アコースティック基調のバラードもあり、ワールドミュージック基調もあり…本当に楽しい!コンテンツが良い…!!「なんでこんななめたつくりで、聴く人が楽しめると思ったんだろう?」みたいなのが、一切ない!ノーストレス!!素晴らしい…!!以下、各楽曲の感想。♪01.ファミリーワールド編曲:村カワ基成オープニングイントロ。基本的に、ラストソングの♪いのちのよろこび から、2曲目の♪愛が地球救うんさ!~への繋ぎを意識したつくりになっていると思います。02.愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ作詞:前山田健一 作曲・編曲:浅野尚志今アルバムのコンセプトを、いかにもな「電波ソング」にして詰め込んであるアルバムリード曲。きれいごとって言うけど、そうよ綺麗なの!↑このくだりが気に入ってます。03.子・丑・寅・卯・辰・巳・作詞・作曲・編曲:清 竜人本当は、「・」の部分は、すべてハートマークです。清竜人さんが、すごく頑張って「でんぱ組」っぽい曲をと思って作った楽曲、という印象。この楽曲自体、質が悪いわけではないし、全然悪くないのですが、いまいちやりたいことが明確でないというか…しっくり来ていなくて。初見から、この楽曲より、カップリング扱いだった♪秋の葉の原っぱで の方が断然意欲作だよなぁ、と感じていたのですが、やはりどうも、最初に♪秋の葉の原っぱで を出していて、若干ボツになったような形で、こちらの♪子・丑・寅~を再提出していた(?)ようで。その流れを聞いて、すごく納得しました。04.もしもし、インターネット作詞・作曲:諭吉佳作/men 編曲:諭吉佳作/men, 釣 俊輔先行でMVが公開されていた楽曲でした。MVで観たときは、なかなか掴みづらい、新鋭音楽だと思いましたが、アルバムの流れで聴くと、しっくり…するっと聴けてしまいました。インターネット上のコミュニケーションにおける虚無感と、その中で生きていく世代の感情が形になっているのかな?アルバムで聴いて映える楽曲でした。05.生でんぱ作詞:岩下優介 作曲・編曲:ニガミ17才こちらも、掴みづらい系の楽曲かな?♪もしもし、インターネットからの流れで、若干「自嘲」や「かったるさ」を感じる楽曲が続いている印象です。ただ、調子はすごくいいので、さらっと聴けます。06.星降る引きこもりの夜作詞・作曲:の子 編曲:浅野尚志引きこもりという題材ですが、楽曲自体はとてもキャッチーで聴きやすいです。引きこもり…でも、自分のペースでいいじゃん!大丈夫、なんとかなっちゃうよ!…というエールを含んだ内容なのですが、今の情勢で聴くと、また違った聴こえ方がしますね。楽観的な言葉にグッと来ます。07.ボン・デ・フェスタ作詞:只野菜摘 作曲・編曲:Tom-H@ck配信限定のシングル楽曲だったのかな?こちらの楽曲のMVをYoutubeで観て…何回も何回も繰り返し観て…気づいたらアルバムを購入していました。コンセプトや映像モチーフ、サウンドクオリティ…どれをとっても素晴らしいです!「ボン・デ・フェスタ」…お盆モチーフを、フランス?イタリア?な語感で彩り、電子音サウンドで魅せていく楽曲です。MV映像は、竜宮城モチーフです。浮世絵モチーフも登場します。欲張ったモチーフ群が、明るく切なく、きれいに収まっていまして、とにかく楽しいです。サウンドもオシャレで面白いし、メンバー個々の声も立ってるし…これは…本当に良い!ご先祖様に思いをはせるお盆イメージやお祭り感は、ディズニー映画の「リメンバー・ミー」って感じでした。08.桜が咲く頃に作詞・作曲・編曲:Kai Takahashi(LUCKY TAPES)しっとりソング。暗めなラップ調が続いた先にあるサビで、桜がふわ~っと咲いた、春独特の空気感が広がっています。メロディーもせつなくて、いい曲だと思います。09.形而上学的、魔法作詞・作曲:諭吉佳作/men 編曲:KanadeYUK♪もしもし、インターネットと同じ諭吉佳作/menさんの楽曲ですね。こちらも、かなり独特な世界観の節回しや語感が登場しますが、きちんと入って来る単語というか、感情があります。オモシロい楽曲だと思います。10.私のことを愛してくれた沢山の人達へ作詞・作曲・編曲:清 竜人でんぱ組.incのセンターポジションを務めている、古川未鈴さんが、「斉木楠雄のΨ難」などの作者・漫画家の麻生周一さんとの結婚を発表した際の結婚報告ソングだそうです。今回のアルバムコンセプト・「家族」も、間違いなくこの出来事を反映させていると思います。アイドルとしてのグループ活動は継続する!とのことで、ご本人の意志も、それを全面バックアップする活動主体も、とてもいいな、と思って観ました。私は、男性・女性ともに、アイドルの結婚や恋愛は、生活もバランスもある一人の人間だもん!全然いいじゃん!と思っておりますので、女性アイドルも、これからどんどん結婚しても続けてくれる方が増えて欲しいな、と個人的には思っております。11.結婚してもMAMAになっても君は永遠にぼくのIDOL・作詞・作曲・編曲:清 竜人前曲からの繋ぎでこう来たか…!という楽曲。タイトル観た瞬間から分かってましたが、清竜人節大爆発な1曲。軽快なテンポがくせになります。ここまではっきりドストレートに「ファンの理想像」が提示されていることに対して、実際のコアなファンの方たちがどう思うのか…「やり過ぎ」と思う方も居るかもしれませんが、私はもう、運営・音楽制作主体の意志・方向性として、揺るぎないものを感じて、とても好印象でした。形にしておくことが、大事ですよね。12.アイノカタチ作詞・作曲・編曲:玉屋2060%「様々なアイノカタチがある!」とものすごいテンションで叫んでいる楽曲です。2曲目の♪愛が地球救うんさ!~と同様、本アルバムコンセプトに乗っ取ったドストレートな楽曲だと思います。隣にいる人は泣いてますか? それとも笑ってますか?という出だしが素敵だと思いました。13.秋の葉の原っぱで作詞・作曲・編曲:清 竜人清竜人さんの本アルバム内の提供曲4曲の中では、ダントツでお気に入りの1曲です。ピアノソロに弦楽器を重ねてくる、超アコースティック楽曲ですが、1音1音が本当に綺麗なんですよ…!!ピアノの入り方も気持ちいいし、和音も本当にきれいだし・・・。なんか、岡崎律子さんっぽさも感じて驚きました。これ、清竜人さんご本人の編曲なんですね・・・凄いですね。このワークス以降、清竜人さんは編曲だけの仕事もする等、かなり編曲ワークスに力を入れた仕事をされている印象でした。いいですね!もっとやって欲しいです。余談ですが、提供先は違いますが、この♪秋の葉の原っぱで と、声優の堀江由衣さんのアルバムへの提供曲・♪春夏秋冬 は、私の中ではセットのような2楽曲として捉えています。清竜人さんの抱く「アイドル像」ってこうなのかな、とエゴを感じて、とても好きな2楽曲です。14.いのちのよろこび作詞・作曲・編曲:玉屋2060%アルバムのラストを飾るのは、生きとし生けるものすべてに感謝を捧ぐ、規模の大きなお祭りソングです。♪サクラあっぱれーしょん と同じ、玉屋2060%さんの提供曲ですが、これが…本当に良いんですよ。ワールドミュージック調の、なんちゃって原始人っぽいイメージ?が挿入され、ライブ映像を観ましたが、会場全体でファイヤーダンスを踊っているような雰囲気になっていました。韻を踏んだ歌詞も調子が良く、規模の大きなことをさらっと言っているのに妙に説得力を持って聴こえたりします。それにしても、新しいメンバーの子たちも含めて、本当に声質が良く立つなぁ…素晴らしい。特に、やはり黄色の娘の甲高い声質の活かし方は、他にないなぁ…!と思っていたら、黄色の娘って、2月まで放送していたプリキュアの、主役の声優さん演ってたんですか!!?(知らなかった)凄い…。いや、本当に特徴的な声質だし、それをちゃんとコントロールして歌唱に落とし込める、器用な方だなぁ…と思って聴いてはいましたが、こんな凄い仕事やってた方だったとは。アルバムラストで、この突き抜けっぷりが本当に癖になりまして、気づくと、最初からまた流し聴きを始めてしまっています。いやぁ…これはいい買い物をしました!2020年初の香取慎吾ソロアルバム「20200101」もですが、購入したアルバムが、期待をはるかに上回る出来栄えで、幸せです!もちろん期待をしていたから購入したのですが、それにしても、びっくりするくらい質がイイ・・・。このアルバムも、本当にそういう感じです。今回のアルバムを聴いていて、コンテンツのつくり方…コンセプト立てとか、「でんぱ組って、すごくSMAPっぽい主体だな」と感じました。2020年…こんな異常事態になっちゃって、この先マジでどうなるのか…どうしようもない不安の中で過ごしておりますが、そんな中でも、こうした不変の自家発電力を持つエンターテイメント出逢えて、パワーをいただけて、幸せです!!すっかりファンになってしまったでんぱ組。音源メインになると思いますが、過去作も漁っていきたいと思います。by姉
2020.04.26
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・本誌表紙 ハクスウォンの対比!ふぉぉお!…今回の表紙、ハクヨナ不足で苦しむラブコメラバー達にお恵みをくれないかな~…なんてちょっとでも期待した私が馬鹿でした。主役が…主役の座が(スウォンに)奪われるぅ…頑張れヨナ姫!負けるなヨナ姫!!しかし しかし良い絵ですよね…二人ともなんてムーディな表情!参りました。ヨナイラストでこんなに感動したのは…そう、単行本22巻以来ですよ!(↑どっちにしろハクスウォン)*以下単行本33巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*暁のヨナ 190話「始祖の血族」扉絵 ぶかぶかの王冠かぶった幼少スウォンが~…あ~…(頭を抱える)草凪先生の絵がノリにノッテいらっしゃる気がする!今まで描かれてきた幼少期スウォンには見られなかった表情をしていますね。そもそも今まで描かれてきた幼少期エピソードって、基本的に10年前のカシ様死去ーユホン死去の間の出来事ばかりで、実はとても断片的だったりします。これからその前後が明かされていくのかと思うと…ワクワクしますね!・「緋龍王には5人の子供がいたけど 四龍が仕えたのは緋龍王だけだから」byゼノ仙人四龍達は緋龍王が亡くなった後、表舞台から姿を消しました。やっぱり「緋龍王の子孫」には、四龍と魂が共鳴する…という特殊能力はないようです。緋龍王の5人の子供かぁ…この子供たちがそれぞれ5部族に血を繋いだ、とかなのかな?あまり深掘りする部分じゃないのかな?う~ん?・(彼女は本当に緋龍王の生まれ変わりなんだ… 魂の共鳴…四龍達が言った方がすとんと落ちる) (緋龍王か この世で最もいらない存在だ)byスウォン様気分が悪くなったのか、倒れ込むスウォン様。思い起こされるのはイル王の「あの子は緋龍王の化身なんだよ」という言葉…イルパパ…なんか真国あたりから妙に「緋龍王信仰論者」みたいな回想ぶっ込まれてきてますよね…。これはですね、連載開始時から読んできた読者的には…正直「なんで今更こんなキャラになってんの?」なんですよね;そもそもイルパパ、スウォンには緋龍云々の話をしていたとしても肝心のヨナ姫には何にも伝えてないんですよね。だからヨナ姫は元々「国政?何ソレ美味しいの?ソレより恋愛でしょ!スウォン大好き!結婚する!」という恋愛脳天気っぷりでしたし、イクスに「四龍を探せ」と言われても「え?本当に居るの四龍!すっごーい!」みたいな反応だったわけで。イルパパの真意、過去編を読めば徐々に出てくるのかな?楽しみです!そしてスウォンは「緋龍王の存在」つまりは「神の力」をとにかく否定したがります。この現実主義思考は、現高華国においては主流の考え方だったんじゃないかな、と思います。ヨナ姫が四龍集めて現れるまでは、神官達が発言力を失って25年以上…緋龍信仰なんて火の部族以外ではもう「建国神話って昔話でしょ?」レベルで無力化していた状態でした。・ヨナ姫、ヨンヒ様の手記を発掘スウォンの病気云々~それは母親譲りの~…という話が出てきてからも、私必死に「でででも死に至る病気だなんて名言されてないし!スウォンに死なれたら困るし!ヨンヒ様の登場待ち望んでるんだから死なれてたら困るし!ヨンヒ様視点の過去話は必須だと思う私は諦めない!」と言ってたんですが…手記…!!! まさかのSHUKI…!!そうかその手がありましたか…(泣)!!!・(ヨンヒ様…私… あなたのこともスウォンのことも 何も知らないんです 教えて下さい…)byヨナ姫ヨナ姫、瞬時に四龍達と同レベルの情報を入手しました。飲み込みが早いですね~。今回は本当にサクサク進むな、と感じました。シチュエーションより展開重視というか…親世代の話もちろん重要なんですけど、メインではないのでもうサクサクと行くのかな、と。膝から崩れ落ちたヨナ姫…の肩から離れる無重力ぷっきゅーがツボりましたv・(龍神達が緋龍王を天界に呼び戻そうとしておられるのだと 父様は仰っていました だから悲しくはないと) byヨンヒいきなり父様が緋の病で亡くなる所から始まったぁぁあああ!!緋の病…やはり死に至る病気なんですか…はぁぁぁああ;;;とはいえ、四龍のように「能力を有するのは一人だけ・必ず短命」という宿命とは異なり「一族の半数以上が発症」と、なんとも不安定な性質の模様。それにヨンヒ様は10年前までは確実に存命でしたしヨンヒパパも20代で亡くなった…という訳ではなさそう。スウォン様、いつから症状が出ていたのか分かりませんが…10代で発症は相当若い方なのでは?一族の病は覚悟していたかもですが、この若さで…とは本人も予想外だったのかも…・(母様…この血を守って 私達が世の為に出来る事などあるのでしょうか?)byヨンヒ待ちに待っていたヨンヒ様!意外と地味目な美人さんでした!ヨナ姫とスウォンの間の雰囲気かなぁv「地味目」という印象ですが、基本的には「その身を隠して暮らす&短命の一族」という立ち位置から来るものだと思います。そりゃ若くして諦めの境地に達しますよ…;ーただ、彼女はまだ諦め切ってはいない。「自分・一族の存在意義」をどこかに見いだそうとしています。今回一番重要な部分かな、と感じました。・ユホンとヨンヒ荒れ地を歩いている所、鷹に襲われるヨンヒ様!!そこに颯爽と現れたのは…高華国王・ジュナムの長男ユホン王子様!!!突然壮大なラブロマンスが始まりました!もう描く事は決まってるんでしょう…サクサクサクサク展開します!若かりしユホン王子、こんな方だったんですね。ビジュアルはもう「ハク様に似てる」と言って欲しい感じで描いてあると思います。鷹が舞い降りる構図も最近ハク様で見ましたよ。ヨンヒ様もどこかヨナ姫っぽい表情している場面もありますし…身長差的にも、パっと見「ハクヨナっぽい」二人だな、と思いました。ただそれと同時に、ユホン様の「ハク様とは決定的に異なる面」もしっかり強調されていました。・自分の鷹のせいで髪の毛ボザボザになった女性に対する配慮の無さ・嫌だと言っている女性を無理矢理連れて行く強引さ性格的には完全にグンテ…がさらに過激になった雰囲気。肉食系を表現するのに、本当に生肉を食べています。草凪先生の描く野生男子面白い…w「上に立つ者に武力や男らしさを求める」風潮のある高華国の民にとっては、第一王子としてとにかく理想的な人物だったのでしょう。その人気は没後10年近く経っても健在です。まぁ個人的には(コイツ本当に素敵か…?)って感じですが;基本的に「優しい人が好き」なヨナ姫的にも、ユホン様はアウトだと思いますwでも未来に希望を持てず億劫だったヨンヒ様には、これ位強引な方が良かったんでしょうね。あと一番気になるのは、このときのユホン様の年齢。30歳になって…ない?ないよね?まだ20代っぽいよね…?ファンブックによるとユホンによる神官弾圧が26年前、彼が30歳の時なんです。高華国年表はここから始まってるんですよ。要するにこの神官弾圧、そもそもの歪みの発端ともいうべき出来事だと思うんですよ。この過去編でしっかり描写してくれるはず…楽しみですv・(どうしましょう こんな国の中心地で… 一族の事がバレたら…)byヨンヒ無理矢理空都に連れてこられたヨンヒ様。そもそも何故「緋龍王の末裔達」がこんな風に隠れて暮らさなければならなかったのか、という謎があります。普通は尊ばれるべき存在のはずなのに…姉とはここ↓が関係あるのかなどうかな、とアレコレ推測してます。「神官は神の使いと崇められていたからね国の祭事や政に深く関わり 時には戦争をも左右した神官…神がお怒りだからと 王を降ろされた者までいたんだよ」(3巻ユン君の解説より)次号は巻頭カラー! なんかさらっと420円に値上がりしてますが…;32巻も同時発売!楽しみです♪by妹
2020.04.14
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舞台「暁のヨナ~烽火の祈り編~」観に行ってはいないのですが、DVDを購入&鑑賞しました!・1作目 舞台 「暁のヨナ」2016年3月16日 - 21日 新垣里沙さん主演 :単行本14-16巻、水の部族編舞台化・2作目 舞台「暁のヨナ~緋色の宿命編」2018年11月15日 - 25日生駒里奈さん主演:単行本1ー7巻、四龍探し編舞台化・3作目 舞台「暁のヨナ~烽火の祈り編~」2019年11月16日 - 23日生駒里奈さん主演:単行本8-13巻、火の部族編舞台化上記のように三回目の舞台化です! 少女漫画原作としては凄い回数だと思います!今作(3作目)は四龍などキャストの入れ替えはあるものの、脚本&演出といった主要スタッフ、そして ヨナ/ハク/スウォン/テジュン といった主要キャストが続投しているため基本的には2作目(緋色の宿命編)の続編舞台という位置づけで良いかな、と思います。*以下 舞台に明るくない&漫画原作ファン目線の感想になります。 若干ネガティブな表現も含まれます。ご注意ください!*ファンとして1・2作目も鑑賞しているのですが…本当にそれぞれの舞台で異なる良さがあるなぁ~! と思ってます。今回は「全体的に見所が散りばめられていて、見応えのある舞台」だったんじゃないかな!と感じました。ーというのも今回の火の部族編、腹減りたち一辺倒というよりは①テジュンの頑張り②スウォンとグンテ→③火の部族+千州軍の進軍…といった色んな主体が同時に動き回る、結構な群像劇だったりします。前半も場面がコロコロしつつ見所の多いシーンが続きますし、後半は緊迫感のあるクライマックスがありますし…今までで一番「舞台全体の構成バランス」が良かったかなぁ! と感じました。そしてドラマ性としては、やっぱりカン親子がメインだと思います。腹減り達は基本ワキ役ポジです。だからこそ今回は若手アイドルグループメンバーの起用など思い切ったキャスティングが出来たんじゃないかな、と。ーいや後で触れますが…正直、観る前は若いキャストさん達に不安はあったんですよ…;でも鑑賞後はすごく好印象で(これはこれで良いなぁ~!)と感じました。皆さん本当に頑張っていたので、これはアイドルファンの方達は嬉しいだろうなぁ! と。・脚本について・・・ 脚本に関しては、上記した通りです。見せ場が多くて飽きがこない、とてもバランスの良い舞台でした!…原作ファンはシナリオが分かってるので良いのですが、初見の方達は分かったのかなぁ…?「火の部族が千州の豪族と手を組んで、空(王族)を責める」とか高華国五部族の図解&地図が頭に入ってないと難しいのでは…パンフレットとかに書いてあったのでしょうか?主体が多いため、ジュドやフクチといった従者ポジのキャラは省かれていましたね。でもモブの兵士達などが補足的な台詞を挟んでくれたので、違和感なく観れました。…ただ…ただ… すみません。ここからは完全に面倒くさい原作ファンの叫びになってしまうのですが。。やっぱり…主要キャラクター達が…違うんですよ;;そうじゃないんだ…その台詞のニュアンスはそうじゃないんだ;それじゃこの後に繋がらないんだぁぁ;;ハクヨナスウォンは…違うんだ!!!そうじゃないんだウガァアアアア!!!!このように↑どうしても私はこの舞台を「暁のヨナじゃない暁のヨナ」と思わないと鑑賞出来ませんでした;:いやメイン3人に関しては、草凪先生の漫画以外の媒体で表現しきれるものじゃない!と思ってまして。はい。舞台としてのハクヨナスウォンは、これで完成形だと思ってます!はい!・演出に関して・・・舞台馴れしていないので、どこをどう観ても目新しくて面白かったです!特に今回は、物理的な距離を表現する為に客席通路を多用していたのが印象的でした。後はクライマックス…ドラの音で強制的に場面転換していたのが面白かったです。こんな表現方法があるのかぁ~舞台って凄いな! と。・音楽について・・・2作目に引き続き、やっぱりめちゃくちゃ良かったです!今回はギターの…ちょっと疾走感のあるサウンドが、渇いた火の土地に合ってた気がします。あとユウノ茶の唄が何気に名曲だと思いましたv・役者さんについて…アイドルさんから安心安定のベテランさんまで色んな役者さんの演技を楽しめる舞台だったと思います^^・ヨナ姫(生駒里奈さん)・・・1年前と比べて上達されたなぁ! と感じました。生駒さんは乃木坂卒業以降、沢山の舞台に出演されているようで…台詞がハッキリと聞き取りやすくなっていた気がします。上達するアイドルさんは素敵ですね^^ぴょんぴょんと動き回る仕草がいちいち可愛らしくて!本舞台の見所のひとつ・11巻の剣の舞では原作カットのポーズを入れ込んで踊ってくれていて、嬉しかったです。…あとは「相手をよく見る・反応する」演技が出来ればもっと良いかなと感じる部分はありました。いや演劇素人が偉そうに語るな!って感じですが;すみません。ただ賊に扮して貧民を威嚇するのと、テジュンとの再会での警戒、スジン将軍への啖呵…同じテンションで発せられる言葉ではないはずなんです。これからも頑張って下さい!・ハク(矢部昌暉さん)…「10代とは?な風格の原作ハク様」に比べ、やはり「ちょっと若々しいハク様」でしたね。格好良い…というより、ホント姫さん大好きで可愛いなお前! …って感じでv今回はお話的にも脇に徹する役割ではありましたが、テジュンを構ったり姫様とちょっと良い雰囲気になったり何度も大刀アクションシーンがあったり(これが格好良いんです!)と、存在感がありました^^・スウォン(陳内将さん)・・・威風堂々スウォン様!格好良かったです!前作の感想で「かなり怖さ・シビアさが強調されたスウォン様」と書いていたんですが今回はまさにその「風格のあるスウォン様像」がお話にマッチしていたなぁ~と感じました。戦ごっこのシーンでは茶目っ気全開&クライマックスでは流石の迫力!見所が多くて魅力的なスウォン様でした。・キジャ(塩﨑太智さん(M!LK)…四龍の内、3人が若手アイドルグループの方でした。前述しましたが(正直不安だな…)と身構えて鑑賞したのですが…思いの外(という言い方は失礼ですが;)とてもとても良かったです!そりゃまぁ…辿々しい印象がなかった訳ではないですが各々がちゃんとそのキャラクターに見えました!あとやっぱりダンスを学ばれている方は、アクションシーンがキマりますね!キジャ役の方は、姉が特に褒めていました。「ちゃんと他の登場人物を把握して演技してる。気遣いなキジャの雰囲気が出てる。」だそうです。確かにそうだな、と思いました。・ジェハ(山中柔太朗さん(M!LK)…舞台映えするイケメン君でした!設定上では腹減りパーティ最年長ですが、まだ10代&初舞台…という役者さんだったんですね。台詞のない時など、ちょっとソワソワしてるかな~とは思いましたが…キメ台詞ありアクションあり見せ場も多い兄さんを、華やか&爽やかに演じられていました。・シンア(曽野舜太さん(M!LK)…さりげない動きがシンアっぽくて良かったです!最年少の17歳!初舞台!お若い!言葉数は少ないながらも、見せ場もしっかりあるシンアへの配役は納得です。周りをしっかり見ていて、欲しい所で前に出てくる演技をされていて良かったと思います^^・ゼノ(堀海登さん)…安心安定のゼノ!四龍のまとめ役という印象でした。1作目2作目3作目と役者さんが全て替わっているのですが、本当に皆安定して”ゼノ”なんですよ。重要な台詞が多いから、上手な方が演じられてるのかな~とも思うのですが…誰が演じても一番ブレない・強烈なキャラクターなんだな、と。・ユン (熊谷魁人さん)…説明台詞の多いユン君。やはりここは安定の役者さんですね。とにかくイザの実おじさんとの掛け合いが良かった。面白可愛かったですv・テジュン (釣本南さん)…今回の舞台最大の功労者&主役ですね。舞台の端から端まで、時に客席に降りてまで走り回り天国と地獄を行き来する感情の起伏、そして成長…全身全霊でテジュン様でした!前作と同じキャストさんだからこそのドラマ性を感じました!・キョウガ (山田ジェームス武さん)…安心安定の役者様その1今回の舞台、後半のクライマックスの見せ場はやはりカン親子のドラマだったと思います。最初のテジュンへの跳び蹴りが見事すぎて笑いましたw・スジン (武智健二さん)…もっと殺陣が見たかった…!!スジン将軍を演じるのは殺陣師でも活躍されている方…というのは知っていたのでめっちゃ格好良く動くスジン将軍を期待してました。OPではズバ抜けて格好良かったです!もっと見たかったなぁ…でも誰よりも俊敏に動くスジン将軍じゃ、キャラが違っちゃうか…;「火の部族は緋龍の末裔 自分は緋龍王だ」と信じるスジン将軍。最近の本誌展開を見ると、また味わい深いキャクターですよね!・グンテ (瀬戸祐介さん)…安心安定の役者様その2えらい完成度の高いイケメングンテ様だなぁ~と思って見てましたが、テニスの王子様や刀剣乱舞、2.5次元舞台に引っ張りだこの役者さんだったんですね。傍若無人さがあって…登場シーンは少ないながらも存在感が凄かったです!・ユウノ(本西 彩希帆さん(劇団4ドル50セント)…可愛いとにかく声が可愛い!女の子キャラが居るとやはり華やかですv生駒さんとは違った可愛らしさで眼福でしたvまさかお茶を育てている表現に、歌いだすとは思いませんでした!!……はぁはぁ…。こ…こんなに語るつもりは無かったのに…(いつもの事)今回の舞台は本当に、キャラクターそれぞれに見せ場があって満足度が高い舞台だったんじゃないかな と思いました!舞台に連動して、ヨナカフェという企画も立ち上がりました。凄い事です!一大事業なので軽々しくは言えないのですが…またヨナ舞台があれば、是非鑑賞したいです~^^by妹
2020.04.02
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全く大したこと書いてない感想です。週末の2日間、飛ばし飛ばしで、ぼけーーっとこのアニメ観てました。『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』NARUTO連載&アニメ放送終了後に、ナルトくんたちの息子世代を主役に、次世代編として展開されている作品です。もう、3年以上展開してるのかな?アニメ放送開始時より、全話欠かさず観てる、というわけでは全くないのですが、ちらちらと…たまに観てます。「NARUTO」は、私は作品初期初期あたりの対象読者にフィットする世代なので、私自身、「NARUTO」本編に思い入れもあります。特に、コミック10巻~20巻代の辺りは、ジャンプの立ち読みやコミックス購入と、本当に一生懸命読んでいました。まず前提として、当然「NARUTO」本編の方がオモシロいですよ。やはり、衝撃的なアクションシーンやシビアな世界観は、本編にしかないものだと思います。そこは絶対なのですが…それはそれとして、結構気に入ってて。この次世代編。…安心して観れるんですよ。NARUTOという作品は、主人公のナルトくん自身は「絶対、火影(里のリーダー)になる!」と目標にまい進する、非常に少年漫画気質の主人公でしたが、世界観は、設定や人物像が暗かったり、展開がとにかくハードで。主役のナルトくんをはじめ、可哀そうな生い立ちのキャラクターも大勢登場しますし、お話回しも…第7班の初任務から、血みどろで人死にの出るようなドS級任務で。その後、すぐにこれまた血みどろ&3代目火影戦死に繋がる中忍試験編が始まってしまいまして…。はっきり言って、漫画本編では、修行シーンを除けばずっと国家間の総力戦争をやっているような印象でした。その「戦争」もまた…木ノ葉隠れの里で行われる総力地上戦みたいな感じなんで、そこの前線で、大人の庇護のないまま12歳、13歳の子たちが闘っているのが、(というか、成長して青年期に入ってもせいぜい16歳や17歳ですから)なんか…白虎隊とかひめゆりとか…みたいな…悪い時代に生まれて戦場に駆り出された若者・子どもたち感がしちゃって。(里自体が傭兵の器のような組織体ですので、それとは違うのは分かってるんですが…)NARUTOという作品に、大勢の方が感じる魅力こそ、このシビア感なのだと理解してはいるのですが…やっぱり、読んでて辛くなることはよくありました。もう少し、安心して鑑賞したいというか…また、お約束展開で完結する「平常時における任務遂行」というのも、もっと観たかったな…と。↑こんな感じで、私が求めていたものに対して、わりと理想的な作り方をしてくれているのが、次世代編「BORUTO」です。親世代の庇護があります。(アニメしか観てませんが、今のところはちゃんと。)展開は当然、NARUTO本編に比べたら地味ですが…堅実に任務遂行もこなしていってます。「うん。これなら安心して観れる。」あとは、ナルトくんとヒナタちゃんの長男で、この作品の主人公、ボルトくんのキャラクター設定が上手いというか、興味深くって。現代っ子の印象を大事に取り上げたのかな?と感じるキャラクター設定です。ナルトくんと違い、容量が良く、器用。親世代のキャラクターたちからは、一概に「(ナルトと違って)頭がいい」と称され、アカデミーの描写でも、勉学・実技ともに苦労知らずでトップクラスのようでした。スマートさは、祖父(4代目火影・ミナト)似のイメージでしょうか?(ナルトくんも、九尾のせいで上手く力がコントロールできなかったことが不器用の原因にもなっていたようなので、それがなければ幼少期の落ちこぼれレッテルはなかったんじゃないかと思います。)この「容量のいいキャラクター」というのが、とても面白いな、と思って観ています。時代も変わり、戦争一辺倒だった親世代のような「武力ありき」の世界でもなく、生まれ持ったセンスや、父親の威光というこの上のない立場を、ガツガツ努力をして活かしきるまでのモチベーションになるものがなかなか見つからず、せっかくの「才能」を持て余しているような…すべて「可能性」で終わってしまうような…そんなふわふわとした空気感が、ずっと付きまとっています。ゲームをずっとやっているような感覚ですね。これが抜けない。…オモシロいんですよ。この子が、やる気ないのかって言ったら違って。めちゃくちゃやる気がある子なんですよ。仲間思いだし、正義感のある子なんです。あんまりそれを周囲に見せたくないだけで。ボルトくんが、最終的に「サスケさんのような忍びになりたい!」というところに行きついているのが、本当に上手だと思います。サスケくんは現在、木ノ葉隠れの里の外で、一人隠密の動きをしながら火影・ナルトくんを支えています。「NARUTO」を最初に読んで、誰もが抱く違和感…「この漫画の『忍び』、全然忍んでないじゃん!」に、次世代編「BORUTO」は、満面の笑みで応えようとしているのかな…派手に表に出る「英雄」ではない「忍び」像を、やろうとしてるのかな、…と今のところ受け取っています。なんか長くなっちゃいました。「NARUTO」を好きだった方ほど、ひょっとしたら「BORUTO」は受け入れづらいのかな…と思いますが、これはこれで、やろうとしていることが挑戦的で面白いと思ってます!という話でした。今後の展開も楽しみにしています。by姉
2020.03.31
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少年漫画感想。『洗脳執事 1巻』(浅山わかび先生、小学館、週間少年サンデー)高藤家の長女・苺お嬢様(16歳)が、1年間の英国での留学を終え、帰国した。明るく、品行方正、成績優秀。誰からも「イイ子」と称される彼女は、大好きな家族の待つ家に到着するが、そこには異様な光景が広がっていた。苺に一瞥もせず、黙々と朝食を食べる家族たち。そして彼らを支配するのは、見慣れぬ男性。金髪・マッシュルームヘアの新しい執事・九鬼(くき)清十郎だった。彼が、家族を「洗脳」している…!!?九鬼から家族を開放しようと、苺は一人抵抗を試みるが…!?サンデーで始まった作品の第1巻を購入しました。本当にたまたま…毎号サンデーを購入も立ち読みもしているわけではないのですが、本当にたまたま、美容室の開店時間勘違いして早く着いちゃって、隣のコンビニで10分ほど時間を潰してる時に手にしたサンデーが、この作品の新連載の号で。なんかすっごくインパクトがあって、なんかよく分からないまま、今回思わず第1巻を購入してしまいました。『漫画』が上手いです。絵も上手いし、それだけじゃなくて…漫画表現がいちいちキレッキレで、やたらと謎の感動があります。で。最終的にこれは何をやっている作品なんだろう?この作品は、ゾッとする描写から始まっていることもあり、サイコパスと闘うホラーっぽい作品風に始まるのですが、人のドロドロした嫌な部分に突っ込んでいくかと思いきや、その後はわりとほっこりするようなところに着地したり。少女漫画級に心情変遷に寄ったお話作りも出来る作家様だと思いますので、ラブコメも出来るんだろうな…出来そうな出し方をしてるしな…と思うのですが、最終的にそっちに持っていくつもりなのかよく分かりません。黒髪美少女はイイとして、そもそもマッシュルームカットのヒーロー…。↑なんでも描けるんですよ!漫画が上手すぎて、なんでも描けちゃうから、これがなんなのかよく分からない。だが、読み応えはすごくある!!そんな第1巻でした。コミックの裏面には、「不敵で完璧。でも、どことなく可愛げのある執事との日常コメディー!」と記載がありました。日常コメディー…!!?いや、そういった部分もなくなかった…よ?日常…いや、なんて言うのかな…説明にどんな言葉を使っても違和感が付きまとうんだ…。作者様は…若い方なのかな?全然他の情報も出てこないし、Twitterとか見ても、同人界隈で名をはせていた方のような雰囲気はないし…でも、この漫画画面の仕上がりで「新人」っていうのもしっくり来ないんだけど…なんかよく分からん!!ただ、めちゃくちゃ上手い!!何なのかよく分からないまま、私はこの作品を追いかけることになるんだろうな…。この作品が何なのかよく分かりませんので、他の方におススメ!っていうのも違いますが、とにかくすごい気になる作品ですので、気になる方は、是非。by姉
2020.03.22
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少女漫画感想。『百年浪漫ねむり姫』(十鳥さる先生、白泉社、花とゆめ)大正8年。神楽木村。時期村長の青年・悠一郎と、許嫁の村娘・柚月(ゆづき)は、村を襲う流行病から身を守るため、目覚めた後の結婚を誓い、1年間の眠りにつく毒・「常花(トコハナ)」を飲むことに…。時は巡り、目覚めた柚月の目の前には、悠一郎とよく似た別の少年・悠(はるか)が居た。そこで明かされる衝撃の事実とは…!?花とゆめ本誌に、2020年1号から3回連載された作品です。3/18付で、単行本が発売されました。本誌購読時より、「オモシロい!!!」とメロメロになり、コミックス発売を心待ちにしておりました。内容については、ネタバレになってしまうのであまり詳しくは書けませんが、なかなかにぶっ飛んだ、「こんなん絶対に幸せになれないじゃん!」と読者がびっくりするような第一話の展開(掴み)から、各所に散りばめてあった違和感をきれ~いに拾い集めて、3回目の最終話でキュッと「少女漫画」にまとまる気持ちよさ!これほど練った、素晴らしい構成の3回連載作品というのは、そんなに多くの頻度で出逢えるものではありません。嬉しいですね…!!こういう作品が掲載されると、「漫画雑誌を購入し続けて来て良かったな!」と心底思います。ちゃんと狙って、仕掛けて欲しいんだ…!その仕掛けにわくわくしたくて、私は漫画を読んでるんだ…!!今回コミックスには、メインの「百年浪漫ねむり姫」のほか、2編の短編作品が収録されていました。◆科学者と幸せな薬◆待宵の月という作品でしたが、どちらも以前読んだことがありました。「科学者と幸せな薬」は、ザ花とゆめの掲載でしたが、ちょうど「暁のヨナ」の番外編掲載の特集号だったので、購入していました。十鳥さる先生のお話の作り方がよくよく見て取れる短編作品だと思います。「待宵の月」は、14ページという短い作品ですが、花とゆめ本誌に掲載された際は、アパートのベランダという限定されたシチュエーション・空気感の設定の上手さもあり、「おぉ!こんなコンパクトにきっちりまとめられる作家様がいるのか」と印象に残っていた短編でした。十鳥さる先生は、本当に「お話」に特化した作家様だと思っています。1作品毎、構成ありきで、感情を核に据えたミステリー作品のような…要素を散りばめてくる描き方が私のようなお話フェチの読者には大好物です。ただ、その中でちゃんと登場キャラクターたちも可愛く、愛着を持って読むことが出来ており、最後にはちゃんと「読み心地の良いところに導いてくれる」という安心感もあります。花とゆめの…隔週ペース雑誌で、連載…という形式に合っている作家様なのかは、正直分からないな、と思うのですが、是非頑張って欲しいなぁ…!応援したいなぁ、と思っている作家様です。今回、こうやってきちっと紙でコミックスになって、発売されて、ちゃんと発売日に購入することができて、とても嬉しいです。十鳥さる先生、今後も花とゆめ本誌の定期購読が楽しくなるような、読み応え、付加価値が大きく向上するような、質の高い構成作品を是非是非、生み出して行っていただきたいです!by姉
2020.03.21
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<SMAP楽曲についてーその51>音楽語りーその275↓♪ビートフルデイ bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連◆21 2014年9月3日 Mr.S(2CD)オリジナルアルバム&ライブツアーとしては、2020年3月現時点では、SMAP名義としてのラストワークスとなっている作品です。『Mr.S:サイテーでサイコーな男』というメインコンセプトを元に、明るさと影、やさしさと意地の悪さ…という、ダンディズムは一貫させながらも、その中での魅力に関して、表裏の概念で表現しています。また、メインの「サイテーでサイコー」な中年男性イメージとして、かなり「ルパン三世」オマージュが取り入れられています。最終的な感想を言うと、アルバム、そしてこのアルバムをメインに構成された最後のライブツアーともに本当に名作だと思います。楽曲に落ちがなく、どの曲にも面白味があります。オールドモチーフ:シネマ&ジャジー!な印象と、打ち込みのようなサイバーサウンドの印象とが入り乱れる、とにかく『高尚なエンタメ』だと思います。ライブも、ブルーレイを購入して鑑賞しましたが、素晴らしいです。「We are Smap!」ツアー以降の、1曲1曲の印象を大事に、絵面をどんどん変えていくような作り方がどんどん洗練されています。自身たちの一番の強味である、「映像」とのドッキングが冴えわたったオープニングは、「こんなの、ライブで観たことない…!」という、すごいインパクトがあります。以下、ライブ映像についても交えた、各曲感想です。本アルバムは2枚組で、1枚目は「colorful」と題して、明るめ・外向的な傾向の楽曲が、2枚目は「monochrome」と題して、内面的な内容の楽曲が、それぞれ収録されている印象です。Disc 1/Mr.S (colorful)1.Theme of Mr.S (colorful ver.) 作曲・編曲:太田健インパクトはまさしく、「ルパン・ザ・サード!」。超かっこいいインストです。作・編曲の太田健さんについて調べたところ、宝塚歌劇団の作曲家様なんですね!宝塚という文化にほとんど触れたことがなく、女性が男性を演じる良さというのも、いまいち掴めてなかったりするんですが、こんな素敵で間違いのない音楽が聴けるなら、きっと面白いんだろうなぁ!と思いました。先ほども触れたのですが、この楽曲に合わせて展開されるライブのオープニングは必見です。音楽と映像を駆使した、「正しいミッキーマウス(アイドル)の作り方」を観ているようです。ザ・エンターテイメント!2.Mr.S-SAITEI DE SAIKOU NO OTOKO- 作詞:麻生哲朗 / 作曲・編曲:市川喜康・マシコタツロウ・ha-jアルバムの概念を、そのまま楽曲の形に落とし込んである1曲です。友人の女性を振った「最低で最高の男」の、ウラハラな魅力の描写が延々と続き、「なにニヤニヤしてるの?もしかして、あなたが、Mr.S?」という絞め。麻生哲朗さんの歌詞が、私は大好きです。ムーディーなんですが、怪し気でいぶかし気なサウンドも面白いです。3.無我夢中なLIFE作詞:木村友威 / 作曲:和田昌哉・妻夫木崇次 / 編曲:中西亮輔「こんなもんじゃない 限界なんてない」という、鼓舞ソングです。楽曲後半の、「オモシロキコトモナキ世ヲ オモシロクするのはyou!!」という、高杉晋作の句を引用した歌詞(っていうかそのまま)が好きです。この楽曲は、編曲が好きですね。編曲の中西亮輔さんは、ここまでのSMAPワークスでも何度も見かけましたが、017の♪夏楽園?clap your hands? とか、018の♪Simple とか、どの曲も素敵なんですが、楽曲の雰囲気がみんな違うんですよ。この♪無我夢中なLIFEはサイバーな印象が強いですが、♪Simpleなんか弦楽器やピアノを響かせるような楽曲です。また、この方のワークスの中に、AKBの♪涙のシーソーゲームの編曲も見つけて、たまげました。あれは、モータウン・シュープリームスやジャクソン5イメージのウキウキ楽曲です。万能ですね…編曲家さんってすごい。4.藍色のGANG - 草彅剛作詞・作曲・編曲:和田唱草彅くんのソロ曲ですね。ライブでは、ギターを始めた草彅くんが演奏を披露しながらのパフォーマンスになっていました。雰囲気は面白いんですが…あまり音だけでは聴こうと思いません;;5.アマノジャク作詞・作曲:川谷絵音 / 編曲:鈴木Daichi秀行この曲大好き!面白い楽曲です。ゲスの極み乙女。の川谷絵音さんの提供曲です。本アルバムには、2作品収録されていますが、その1作目です。この方の楽曲は…正直なところ、取り立てて音楽性がどうだ!という特別なものを感じることはないのですが、ゆらゆらする微妙な言い回しをする歌詞がオモシロいな、と思います。元の詞・曲も面白いんだと思いますが、この♪アマノジャクに関しては、編曲一本釣り!!です。ウラハラな感情を全部突っ切る、疾走感。たまりません。編曲の鈴木Daichi秀行さんのワークスを確認したところ、本当に数多のアーティストさまのワークスが出てきました。SMAPだと、♪FIVE RESPECTとかの有名どころもありました。観たところ、やはり勢いのある楽曲が多い印象でしょうか?モーニング娘。の♪ここにいるぜぇ!…疾走・勢い任せのイケイケ楽曲ですね。これはよく聴きました。覚えてます。でも、見ていくと絢香さんの♪三日月をはじめとした初期ワークスなんかもあり、疾走感とは程遠いサウンドもありますね。うーん、編曲家さまってすごいなぁ。6.One Chance! - 木村拓哉作詞・作曲:森山直太朗・御徒町凧 / 編曲:清水俊也キムタクソロ曲。歌詞の内容がいいですよね。「再三繰り返す失敗にこそ 答えが隠されてる」とか。良いこと言うなぁ、と思います。あと、ここの歌詞もよく出来てると思います。「生まれてこのかた一度でも自分を外れたことはない」と「大方の予想はだいたい外してしまったけど気にしないさ これはこれで光合成」の対比。キムタクがこの内容を歌うことで、「“失敗”とかお前が言うんじゃねぇよ」と嫌みと受け取る人も居るかもしれませんが;ライブに来ているようなファンの方たちは、メンバー個々の努力や失敗にも精通していると思いますので、ちゃんと受け取ってくれると思います。7.Joy!!作詞・作曲:津野米咲 / 編曲:菅野よう子シングルで語ったので、楽曲については割愛。アルバムの流れの中で、この♪Joy!!からの3楽曲・・・力を抜いて聴けるアゲアゲの流れは素晴らしいと思います。8.DaDaDaDa - 稲垣吾郎・草彅剛作詞・作曲:さかいゆう / 編曲:宗像仁志シングル・♪Yes we areに引き続き、さかいゆうさん登場。これは気持ちのイイ楽曲です。大好きです。吾郎くん&草彅くんの声&キャラクターもイイ具合にはまっていますし、ハロウィンのような仮装ダンサーと踊るライブのパフォーマンスも曲調とマッチしていて、本当に妥当でした。9.ビートフルデイ作詞:大竹創作 / 作曲:☆Taku Takahashi / 編曲:Mitsunori Ikeda & ☆Taku Takahashi作・編曲にお名前のある☆Taku Takahashiさんは、m-floの方なんですね。この♪ビートフルデイは、「Mr.S」コンサートのラストソングでした。明るくて、おどけた部分もあって、くだけてるけど力強さもあって、掛け声や笑い声がたくさん入ってて、とにかく楽しい。会場一体となっての、「S・M・A・P」のコール&レスポンスもあり、(今のところ)これがライブコンテンツの退きソングとなったのが、なんて言うかもう…見事過ぎるとしか言えません。2016年の解散騒動の最中、ライブDVDでこの楽曲での締めシーンを鑑賞して、「あー、SMAPだ。」って思いました。この楽曲、面白いのが…ライブ映像で見た方が、イイです。元々音で聴く用というより、ライブでのパフォーマンスを念頭に製作されていますので、当然と言えば当然なんですが…映像云々を抜きにしても、音だけで聴いても、ライブ版の方がしっくり来ます。特に中居くんパートのキメ部分とか…ライブのあのはまり具合のバージョンに慣れてると、逆にCDの音源では物足りなく感じるくらい。オモシロいなぁ・・・と思います。Disc 2/Mr.S (monochrome)1.よわいとこ - 木村拓哉・稲垣吾郎作詞・作曲:広沢タダシ / 編曲:本間昭光本アルバムの中では、一番地味な印象の楽曲でしょうか?淡々と始まりますが、どんどんサウンドや言い回しもクレッシェンドしていきます。このタイトルの楽曲が、Disc2の初っ端に配置されているのがオモシロいですね。2.やりたい放題作詞・作曲:大竹創作 / 編曲:CHOKKAKU調子のイイ楽曲です。シングル曲♪シャレオツとセットのようなイメージかな?「大人買い」という単語が非常にインパクトがあります。Disc1では♪ビートフルデイに作詞で参加されていた大竹創作さんの楽曲。このアルバムでは、表・裏のイメージで2Discで構成されていることもあり、同じ方の提供曲が各Discに収録されていたりするのがオモシロいですね。3.Mistake!(アルバム・ヴァージョン)作詞:いしわたり淳治 / 作曲:HIKARI / 編曲:川嶋可能シングル楽曲として語ったので、割愛。4.SKINAIRO - 香取慎吾作詞:SALU / 作曲:Taka“North Pole”Nakamoto / 編曲:Taka“North Pole”Nakamoto・MANABOON香取慎吾ソロ曲。楽しいことを歌っているようで、わりとゆらゆら鬱々とした感情も見え隠れさせている楽曲です。ライブパフォーマンスでは、バックダンサーが白い服をお互いにスプレーで塗っていくという絵具モチーフと、雨・風といった情景を抽象的に表現していく、非常に練られた構成になっていました。この楽曲のイメージが、2017年の新しい地図での活動以降、自作映画であったり、個展であったり、ソロアルバムであったり…という完全主体的な作品においての、大元のモチーフ・下地になっているような印象です。作詞のSALUさんは、ラッパーさんなのかな?2020年1月に発売された、香取慎吾ソロアルバム「20200101」にも、♪OKAY (feat.SALU)という楽曲で参加されています。非常に「香取慎吾」に理解があり、淡々としながらも印象的な掴みのある、絶妙な言い回しで、熱い感情を入れ込んだ作詞が出来る方だと思います。5.The Future作詞:Leo Imai / 作曲・編曲:Koji Nakamura・森俊之本アルバムの中で、一番テクノ・サイバーの印象がある楽曲です。ボーカル部分より、間奏の疾走感の方がメインでしょうか。Koji Nakamuraさんは、SUPER CARの方なんですね。納得。アニメ・エウレカセブンで飛行シーンでSUPER CARの楽曲が使用されていた印象が強いです。6.Dramatic Starlight - 稲垣吾郎作詞・作曲:TK / 編曲:CMJK作詞・作曲のTKさんは、凛として時雨の方だそうです。SMAPには、Joy!!のカップリング曲・♪掌の世界に引き続きの提供だそうで。…確かに、言われてみれば曲調がそっくりですね。この楽曲の、ライブでの稲垣吾郎ソロパフォーマンスですが、すごくキマッてます。とにかくMr.Sのライブ映像観て感じるのが、「稲垣吾郎って、こんなにカッコ良かったっけ?」ということ。舞台上での立ち振る舞いとか、それ以前のライブ映像では感じないような存在感があって。なんだろ…と思って調べたら、どうも2012年の後半よりジャズ基調のミュージカルや舞台作品をかなりコンスタントに行っていたようで。それが活きてるんだろうな、と思いました。芸能活動が25年くらい?を超えて、ここに来てタレントって変わるからオモシロいです。7.好きよ作詞・作曲:川谷絵音 / 編曲:鈴木Daichi秀行Disc1に引き続き、川谷絵音×鈴木Daichi秀行さんのタッグソング。切々と、「好きよ 好きよ」という言葉を繰り返すバラード楽曲で、歌詞を見ると、亡くなった旦那さんなのか、恋人なのかに「夢でもいいから逢いたい」と悲痛な想いを募らせていく内容です。アルバムの締めに持って来ていることから考えても、おそらく暗に、東日本大震災を意識した楽曲なんじゃないかな、と思います。この楽曲は、歌割りに非常に悪意を感じます。香取慎吾→稲垣吾郎→草彅剛→木村拓哉 と、4人で長いソロを歌い繋ぎ、2番までを歌い切ります。そこら、大サビに向け、木村→草彅→稲垣→香取と順に戻って行って、ラストの大サビから、ラスボス・中居正広の大々的な独唱で締めとなります。歌割りだけで、ここまで受け手を身構えさせる(楽しませる)のもすごいですね。8.Theme of Mr.S (monochrome ver.) 作曲・編曲:太田健繰り返しになりますが、CD音源、ライブ映像ともに、エンターテイメント性、アーティスト性が目いっぱい詰め込まれた、聴きごたえ、見ごたえのある、誠意に満ちたワークスです。(ただ、ライブ映像では、おそらく…この先の独立劇のことを思ってか、中居くんが、ほとんど観客の方を観ることが出来てないのが印象的です。)今からSMAPコンテンツを鑑賞してみたいという方にも素直におススメできる作り・出来栄えですので、興味のある方は是非!by姉
2020.03.16
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暁のヨナ 189話「緋龍王」*以下単行本32巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・姫様に逃げられた理由を考えこむハク様タイトルが「緋龍王」……なのに、そこにババーンと「伝説とは一番無縁の」「凜々しい」ハク様が描かれている扉絵が最高です!この概念戦が堪らない2020…!逃げ去る足音で姫様だと確信しているハク様。愛ですね。ジェハ…言いにくいのは分かるけど、事後報告ぐらいしてあげないと…;しかし空の三十五番隊にすっかり馴染んでいるハク、流石です。ファンブックではコミュ力3(5段階中)になってはいましたが、この男の「組織体を下から掌握していく力」は本当に怖いと思うんですよ…。・「昔ー… 敵わないと思った奴がいた」byハク様ヒューリさん…スウォン様の何人かいる師匠の内の一人だったのですね…彼が幼少期スウォンに剣を教えている絵面が想像できません;;すみません正直「なんかスゴイ後付けな絡みキタコレ」と思っちゃいましたがハク様、幼少期にヒューリさんと出会っていた様子。これは何歳の頃かな…13歳位かな?齢13歳にして栄誉ある武術大会で優勝しているハク様ですが、異常なほどにその能力をひけらかしません。そこには「もっとスゴイ奴がいる」という意識があった…というのは納得です。ヒューリさんのキャラに関しては「空の王族内の悪意・闇」の権化というか…顔の傷や年齢的な事から、ジュナム・ユホン・イル時代の戦争や権力争いのいざこざに話を持って行くためのキャラクターかな、と思っています。それと同時に、最近の展開(ハク様が空の部族内でのし上がる)ための最大の障壁・ラスボスとしての役割を担ってくれるのかな~ と期待しています!・負けるものか スウォンの前でだけは byヨナ姫威圧感の塊・ヒューリさんの視線に怖じ気づくヨナ姫。そら怖いよ…というか今までよく隠れてましたね……16巻の時は何してたんだろう?彼の有無で、スウォンのイメージ相当変わってくると思うんですよ;今回の暁のヨナ、私にはこう見えましたw・支度中のスウォン陛下、ヨナ姫に戒帝国との戦について語る。支度中しかヨナ姫と話す時間がとれないんですか。どんだけ忙しいんですかスウォン様。淡々と「戦争を始める」と語る18歳…。せっせかとスウォンの世話を焼くミンスね。うん。可愛いんだけどね、イル王の事考えるとちょっとね。なんだお前って気持ちにはなりますよね。・千樹草に興味を持つミンス「あまり公にしない方が良いかも」と濁したユン君の配慮を尻目にあっさりとミンスに千樹草の概要を喋ってしまうヨナ姫でありますwやっぱりミンスとユン君で、なんやかんや良い感じの特効薬を作ってくれるんじゃないかな。うん。期待してますよ!・王家の死はいつも不審な影が付き纏う母上は 本当に賊に襲われて亡くなったのだろうか… byヨナ姫イルが王座に就いて間もなく殺されてしまったカシ王妃…ヨナ姫はイルパパから「賊に襲われ」と教えられ、「母は無差別な蛮行により命を落とした」信じてきました。でもまぁ普通に考えれば、タイミング的にも「明確な目的のある殺意」の存在を感じる事件です。前回の記事で姉が語っていましたが、暁のヨナの作中において「イル陛下殺害事件」とともに重大な、10年前の「連続皇族怪死事件」ですね。姉とは今までも「既出情報から考えると、状況的にまぁこうだよね…って事はこうか?」とアレコレ推測してきました。答え合わせを待ってる感覚ですw謎が明かされるのが楽しみです!・「…我々の主は緋龍王…即ちヨナ姫様只一人ヨナ姫様の命なくば四龍の力は発動しないということだ」by白龍キジャ四龍が軍事演習に参加! ドヤ顔四龍が麗しいです…今回は本当に絵力がありました!白龍キジャに突撃するのは…ケイシュクに指名されたラパ。やっぱりラパ。お前本当に有能モブだな!最近ケイシュクとラパの絶妙な主従関係に、若干萌えを感じはじめて…いや話が脱線しましたスミマセン。キジャ達は注目が集まる場所で「自分たちはヨナ姫にしか従わない!」と宣言し今の閉鎖的な状況を打破しようと考えていた模様。・「問題ありません 四龍さんの能力が無くても 我が高華国軍は常勝なのですから」byスウォン陛下そこでスウォン様の「別に伝説に頼らなくても大丈夫ですよ~」という切り返しです。流石!彼は元々「神の力はいらない 欲しいのは人の力だ」と一貫して強調していましたからね!…というか、伝説や神の力に関しては拒絶するレベルで倦厭していました。真国でのゴビ神官との会話とかが顕著でしたね-。・「お前の母親を知っている 発病したんだな緋龍王の血筋だけがかかる緋の病に」by仙人ゼノこれにてお開きになりそうな空気の中…ゼノ仙人が動きました!にこやかにスウォン陛下を拉致(語弊)! スウォン&四龍のみでの会談の場と相成りました。先日のスウォンとゼノの絡み、大した話もなかったし何だったんだろ~と思ってましたが成程ゼノはここでスウォンの体調不良に気付いたんですね!流石仙人!一番気付かなきゃいけないのに未だにアレなジュド将軍とは大違いです!(馬鹿にしすぎ)そして爆弾投下です。スウォンが緋龍王の末裔であるという事実が明かされました。正確には「スウォンの母方の家系=緋龍王の子孫一族」という事ですね。絶対色々知ってるはずなのに、今までハクヨナの思考には全くと言って良いほど干渉しなかったゼノ仙人。そうか…ここで動くのか。本人嫌がってるというのに…対スウォンに対してこうぶっ込むのか…成程!!・以下「緋龍王の末裔」に関して、思い込みと妄想を含めて勝手に語り散らかします。成程それは盲点だった!これはしてやられた!! ーと思いました。ゼノ過去編(18巻)で「緋龍王の妻子の存在」はがっつり触れられていたので何かしらで絡んでくるのかな~…とは思いつつ… ただ3巻でヨナ姫がハッキリと「私緋龍王の血筋じゃないよ 緋龍王の血筋なんて残ってないと思う」と言っていたので、同じ王族のスウォンもそうなのかなぁ、と。なるほど母方ヨンヒ様の方でしたか!これは一本取られました!ヨナ姫の発言&ゼノの「ひっそりと」という表現から、緋龍王の末裔の一族は、その存在を潜めながら血を繋いできたのだと思われます。でも緋龍王って「四龍に協力して貰える」能力以外、普通にただの人間だったんですよね。要するに「緋龍王の末裔」って、今の所「特に超能力はない&代々頭痛に悩まされ続ける一族」という情報しかなく、 いや可哀想でしょ!!! としか言いようがありません;;ーで、当の緋龍王はケロっと四龍を従える能力を有して王族の姫に生まれ変わってきている訳で…いやズルイでしょ!!! としか;;;そもそも緋龍王は長生きではなかったとはいえ、頭痛に悩まされていた描写はなかったような…果たして「緋の病」は「死に至る病気」なんでしょうか? 教えてゼノ仙人!!…緋龍伝説絡みのアレコレに関しては、私達本当に推測が出来ないんですよ;;ファンタジー系の小説とか全く読み慣れてないので…もう出てくる情報を「へぇ!そうなんだ!」と認識していくことしか出来ません。ただ暁のヨナの一番面白い所は、こういった↑設定が全てではない所だと思ってるんです。こうした能力や呪いが存在して… で、当事者にはどんな感情が産まれるんだろう!という点が最も重要な所なんです。四龍達が自分の宿命に対し、各々四者四様の向き合い方をしてるのが良い例だと思います。スウォン様に至っても同様です。スウォン様は緋龍王の末裔だ!→だから謀反を起こして王座を手に入れた!ーという訳ではないですよね。彼はずっと「伝説は伝説」と今の高華国統治において神の力を必要としていませんし、自身の血を繋ぎたがってもいませんでした。スウォンさんの今までの言動を踏まえると、この「緋龍王の末裔である」という事実が、彼がイル王弑逆事件を引き起こした直接的な動機だとは考えにくい…と思います。勝手な推測上の推測なのですが、スウォン様本人が末裔だった事より母親のヨンヒ様が緋龍王の末裔だったという事実の方がはるかに重要事項なんじゃないかな~と思ってます。以前も触れたのですが…私達ずっとヨンヒ様にはめっっちゃくちゃ期待してるんですよ!期待が膨らみすぎて「俺たちのヨンヒ様」呼ばわりして今か今か…と登場を待ちわびてました。緋の病が死に至る病気だと…ヨンヒ様、過去系でしか出てこないじゃないですか。それは寂しすぎる。登場してほしいなぁ…どうしてもヨンヒ様生存の可能性を諦めきれない;;まぁこの辺りもゼノ仙人の語りに期待ですね。新事実が発覚した事で、ファンブックの暁のヨナ年表を片手に…アレコレ妄想が膨らみます♪次回は4月!楽しみです!by妹
2020.03.14
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姉が記事を上げていましたが、私妹も遅ればせながら…高橋留美子先生最新作のMao(マオ)めちゃくちゃ面白いです! …という気持ちを表現したくて絵を描きました。ストラスモア水彩紙にカラーインクです。青春時代に狂ったように読み漁ったるーみっくワールドはもはや我が心のふるさと…DNAに組み込まれております。1巻から謎ばかりで先が気になるのですが、最新刊の3巻では少し種明かしがあり&華やかな新キャラが登場し…さらに先が気になります!どんどん面白くなる!人魚シリーズや犬夜叉のような「ダークるーみっく」が好きな方は是非~! by妹
2020.02.28
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姉の方です。今回は本誌感想書きたくなりました。暁のヨナ 第188話『追う瞳』感想(姉編)+緋龍城編のこれまでについて見解 です。とりあえず、188話に関してのつらつら感想から。*暁のヨナ33巻収録分ネタバレ含みます。未読の方はご注意下さい!*イラストby妹今回・第188話『追う瞳』については、↓こんな感想です。●ジェハさん「専属護衛いらないなんて…ハクには辛いだろ」前回のヨナ姫のセリフに言及するジェハさん。内容的には、「今更『専属護衛』を目指されても困るんだよ!」というヨナ姫のハクさんへのダメ出しなんで、伝えてもいいと思いますよ。●ヨナ姫3変化やたらと胸を強調した衣装着てますよね。本当に最近色仕掛けで突っ切ろうとしてますね、この娘。●ヒューリさん適当な名前のキャラ出てきた!顔右側の大きな傷も気になりますが、ずっと影を背負っていた左側が俄然気になります。●ヨナ姫とスウォンさんの会話ヨナ姫がハッキリ確認しないからスウォンの明確な病状は未だに闇の中ですよ…!!基本的に、私はこの2人は「性別と髪の色が違うだけの同一人物」くらいに思ってます。この2人が話し合ったたところで、何も進展しないし、何も出てこないかな、って。●ハクさんを見かけて涙ぐむが、ヒューリさんの視線を感じて逃げるヨナ姫。よし。良かった…我慢出来て。後で長々と語りますが、私はこの流れを作るためにスウォンさんの病気という要素が出てきたのかな、と思っています。緋龍城に戻って、ヨナちゃんがお姫様の地位に戻って、じっと我慢が出来るか不安だったんです。今のヨナちゃんじゃ、すぐにぴょーんってハクさんのところに行っちゃいそうじゃないですか。いや待て。せっかくここまで戻ってきたんだ!せっかくお姫様の恰好にまで戻ったんだ!自分から降りて行ってはいかん!!!我慢だ!!!…と。本当になんてオモシロい概念戦!!!!●追う瞳今回のタイトルの面白さ!第一話の「追う瞳」と、ヒューリさんの登場をかけていますが、後半のヨナ姫の視線と、そこから転じて「ハクさんがヨナ姫を追いかける」現状況までの変化を端的に表現してますね。●ヨナ姫に逃げられたハクさん逃げられましたね。見事に避けられましたね。さあ、全力で追いかけようか!!とにかく、この作品がずっと抱えていた謎が明かされる瞬間と、今まで30巻以上に渡りやって来たことが実を結ぶ瞬間が、同じタイミングでやって来るんじゃないかな、と思います。楽しみです!!!!! そしてえー…ここからは私・姉による緋龍城編(主に31巻~)の要素について見解を語り倒していこうと思います。*いつものことながら決めつけ・思い込み激しい一読者が、話回しフェチの観点で、好き勝手に語ってるだけです。ご注意下さい*緋龍城編に入ってからの話回しの要素としては、●ヨナ姫&四龍は、現政権を立てる役者として歓迎される。●ハクさんだけ入城拒絶。●武闘大会の開催→黄龍・青龍の能力を隠したいキジャさん&ジェハさんが暴れて途中中止。●ヨナ姫はスウォン陛下の婚約者!?な演出。●ハクさん、ヨナ姫の元へ行く為に、空の部族の一兵卒になって上を目指してみる。●ユンくんは、最高峰の知識の集まる場所にようやく来れた。●スウォンさんは黄龍の不死の身体に興味があるようだ。●ハクさんとグルファン邂逅。スウォンさんが目撃。●スウォンが頭痛で倒れた! →緋龍王伝説を妄信し、それをヨナ姫に転嫁している(?)イル陛下の悪夢●ミンスが医務官であることが判明。●ケイシュク参謀とジュド将軍、スウォン陛下の体調不良を口実に 戒帝国侵略を急ごうと話し合う。●ヨナ姫『スウォンの症状は、スウォン母・ヨンヒ様と同じ病…?不治の病では!?』●スウォンさんの護衛という謎の男・ヒューリさん登場●ヨナ姫『スウォンが死ぬかも、なんて事を知っている私と会ったら、仲間の命が危ない!』 →心配して来てくれたジェハさんを追い返す。 →ハクさんを見かけて逃亡。↑今、ココ。書き出すと、いっろいろ…新キャラやら、今後の示唆やら、様々なキャラクターの感情変遷やら、本当にいろいろやってますよねぇ…。ここまでの展開は、妹が花ゆめ発売時に各話感想を書いて来てくれていますが、私の見解としても、だいたい同じ感じです。この『暁のヨナ』に関して、私が記事を書くたびに全力で強調しているのが、「この作品は、『ミステリー作品』だ!」という観点です。だって、第一話が「事件」から始まってるじゃないですか。スウォンさんによる謀反劇。あれは、スウォンさんというキャラクターが、確固たる意志で実行したれっきとした「国王殺害事件」です。暁のヨナは、まずはこの『事件』の謎を解き、その事件が起こってしまった状況に向き合う物語だと思っています。で、その事件の前提として、もう一つ事件があります。第1~2話の間で概要だけ提示されていた、10年前の出来事です。10年前、イル王の先代・ジュナム王が亡くなった後、後を継いだイル王の奥さん・カシ様と、イル王の兄で空の将軍だったユホン将軍が相次いで亡くなっています。ジュナム王に関しては、病死(というか寿命)という認識でいいのかな?と思いますが、(そこに疑問を持っているキャラクターは居なさそうなので)後の2人の死去は、明らかに自然な流れのものではありません。言わば「連続皇族怪死事件」ですよ。今回の緋龍城編では、上記2つの事件の真相に迫って行くのだと思っていますが、「どっちから出すのかな…?」って思ってました。上記2つの事件は、10年間の間が空いていることからも分かるように、当然ながら、「別の事件」です。ただ、関係はあると思っています。スウォンさんの謀反劇の土壌にあるのが、10年前の事件…でしょうね。普通に考えれば。スウォンさん自身も、2話の段階ではそんなことを言っていますし。作品的に重要なのは、もちろんスウォンさんの謀反劇なわけですが、その土壌にあるもの(10年前の事件等)を出さないと、読者に対する説明にならない。読者への情報提供的には、当然「10年前の事件」→「謀反劇」の順番じゃないと、納得してもらえないと思うんです。…でも、そもそもハクヨナの興味関心が、「10年前の出来事」にいきなり行かないじゃないですか。スウォンさんの謀反劇の真意は知りたくても、その前に「じゃあ10年前の謎解きだ!」なんて遠回りに調べ始めるはずもなく、また、こんなヤバそうな出来事について、聞きもしないのに、ベラベラ簡単に説明してくれる人が居るわけもない。当然、スウォンさん本人が話すはずもない。事件の真相の説明に至るまでの話回しのハードルが、とにかく高いと思ってたんです。どうするのかな、コレ…?って。で、最近数話の本誌展開です。「やっぱり、こっちから行くんだ…!!」上記2つの事件に関しては、私(&妹)の中で、ある程度「こういうことなんだろうな」という筋立てが、もう何年も…かなり前から、あります。もちろん、漠然とした、いち読者の「深読み・予想」という次元のもので、話の展開がどうなるかとか、どういう順番に何の情報が出て来るのか、とかは全然分かりません。ただ、連載開始当初から10年この作品を追いかけていく中で、展開だとか、新しく出てくる情報だとか、含みのある言い回しだとか…大きなところが「想像とズレた」と感じたことは、これまでほとんどありませんでした。でも、ここに来て初めて、示唆される描写が想像から「ズレ」ました。1、スウォンさんの頭痛設定(特に、死に至るような重病であるという解釈)2、イル王が緋龍王を妄信している(?)描写の2点です。大々的に描かれた描写の中で、この2点だけは、私の今までの認識と大きくかけ離れていました。まず、「暁のヨナ」の中でのスウォンさんというキャラクターの役割として、「もともと実は重病である」という設定の必要性は感じません。*あくまで私は!です!*このキャラクターの起こした謀反劇の原因に、「自分の先が短いから」があるとは全く想像していませんでしたし、今でも、「この要素は必要ない」と思っています。この描写に関しては、本当に話回しのために出てきた要素だな、というのが今のところの私の受け取り方です。●まず、スウォンさんの謀反の土壌となっているであろう 「10年前の出来事」について突っ込んでいく流れを作るため。●ヨナ姫を、「姫」の立場で大人しく待たせる&黙らせておくため。●スウォンさんが平常時に自身の思いを吐露するはずがなく、 そこを無理やり崩すため。(「スウォンさんが苦しんでいる」絵面も、分かりやすく作れるし。)…このあたりを一手に担うのが、この重病(?)設定だと今のところは解釈しています。どれも、すごく難しく高いハードルなのですが、よくこれだけ最低限の設定・描写で回しますよね。すごいです。もう1点、イル王の描写ですが、これは本当に酷いと思っています。草凪先生のサドっぷりが。私的には、「引っ掛け以外の何物でもない」という認識です。この、「緋龍王とヨナ姫の関係」についてイル王がどう思っていたのか、描写自体は、25巻にスウォンさんの回想として突然登場しました。今回の頭痛で倒れたスウォンさんの夢(?)や、27巻のヨナ姫の回想も含めて、↓下記2点のベクトルが描写されています。●イル王が、「ヨナ姫は緋龍王の生まれ変わり」をやたらと強調する。●イル王が、スウォンさんと緋龍王との関係をやたらと否定・拒絶する。これらから素直に読み取ろうとすると、「イル王は建国神話に対する信仰心が非常に厚い人で、ヨナ姫が緋龍王の生まれ変わりだと信じてて、だからスウォンさんを絶対に王にしたくなかった」ように解釈できなくもない。↑このイル王像は、私(&妹)の認識していた「暁のヨナ」として、…いやありえないよね。そんな人じゃなかったよね。という描写でした。これは…10年前の話をしている時に、スウォンさんの謀反の真意についてバレたくないから仕掛けた完全なるフェイントかなぁ、と今の所…私はそう思ってます。ーというわけで、グダグダと自分勝手な解釈を書き連ねてきましたが、とにかく、「スウォンさんの頭痛」と「緋龍王を妄信するイル王像」については、緋龍城編の話回しを構想する段階で登場した、後付け設定だと思ってます。要素として重要じゃないわけじゃないんですが、作品の出だし段階で設定されていたものではない。…あくまで、私の思い描いていた筋書きが正しければ!です。え~話がどんどん脱線してしまってますが…草凪みずほ先生の作品は、とにかく「出だし」!!キャラクターにしても、登場時に与えたい印象が一番注目どころだと思っています。暁のヨナにおいても、新キャラクターが登場して来る際には、だいたい本人が「私・僕はこういうキャラクターです!」って強調しながら出てきます。例外もあると思いますが、主要キャラ以外のキャラクターに関しては、この登場時の印象が、そのまま「このキャラクターの役割」です。でも主要キャラに関しては、逆。登場して来た時に強調してきた人物像や人間関係が、「そのキャラクターが乗り越えるべきハードル」だと思っています。ヨナ姫とか分かりやすいと思いますが、「何も出来ない、わがままなお姫様です!」って強調して登場しておいて、本編は、そこからの変化を見せていく物語なんです。キジャさんも分かりやすくって。「四龍が血をつなぐこと」「王に絶対忠誠!それが幸せ!」を強調してましたが、もう1点、本当に出だしの出だしで要素として出てきてたものがあります。「見合いを断りまくってる」要素です。キジャさんの父親とのエピソードが出てくる中で、この見合い要素こそが、このキャラクターの物語としての大きなハードルだと受け取っています。「女性が積極的過ぎて怖い」と言ってますが、本当は違うでしょ。もし自分の子供が生まれたときに、次代の白龍だったら父親と同じことしそうで、全肯定したいはずの運命を呪いそうで、それが怖いんでしょ。ゼノさんも分かりやすい。わざわざ、「命あるもの いつかは等しく天に帰る」って言いながら登場しましたからね。もし、スウォンさんの重病設定がキャラクターの根幹に関わるような設定なのであれば、まずスウォンさんは「俺は超健康優良児です!」っていう筋肉ムキムキなキャラで登場してると思うんですよね。イル王については、どこかの感想でも書いたことがあるのですが、私の中のイル王像としては、非常に「リアリスト」の印象があります。「今ある手持ちのツールで、実現可能な道を模索できる人」。あとは、「ちゃんと実行する人」。作中の他のキャラクターたちがあまり良い評価をしていませんし、最近は読者さまに嫌われてしまいそうな描写も多いですが…周囲の反対を押し切って、断固として平和主義を唱える王様を、現代日本の感覚では、「弱い王」とは言いませんよ。長く続く国の、ねじれた部分…歪みを一手に背負ってしまった、本当に大変な立場に立ってしまったなかで、なんとか理想とする国の形を作ろうともがいた人物だと思っています。作品にとって、本当に重要なキャラクターです。このキャラクターがやろうとしていたことに、読者が共感できないようになんて、作ってあるわけがないと思っています。全然、今回についての感想じゃなくなりました。いつものことですが、一生懸命書こうとすればするほど話が脱線していって…感想書くの苦手過ぎて嫌になります;;;by姉・イラスト by妹
2020.02.24
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おはようございます。音楽語りーその274↓♪サクラあっぱれーしょん byでんぱ組.incかなり前に買っていたCDです。『WWDBEST~電波良好!~』2016年に発売されたCD3枚組(+PV集DVD)のベストアルバム。現在はメンバーの入れ替わりがあるようですが、旧体制における楽曲がかなり網羅されているベスト盤…なのかな?全く触れたことのない、なんとなく名前だけは聞いたことある…くらいのアイドルグループだったのですが、清竜人さんが提供した楽曲の音源欲しさに購入しました。清竜人さん提供曲もとても良かったのですが、その他の楽曲も非常に面白く、興味深かったので、個人的印象の列記です。まず、こちらのアイドルグループは、「メンバー全員がオタク」というコンセプトなのかな?と思いますが、そのあたりは、あまりよく分かっていません。メンバー個々の得意分野を活かした活動もたくさんしている?のだと思いますし、アイドルグループとしての魅力という点では、もっともっと他にもいろいろと注目どころがあるのだと思います。…が、とにかく私がこのCD&PV集を鑑賞して、真っ先に感じたのはコレです。↓耳がイイ人が作ってる!!レーベルがトイズファクトリーとのことで、楽曲・サウンドの質の良さももちろんなのですが、それ以上に前提として、メンバーみんな歌が上手いです。とても表現力があります。また、個々にただ「上手い」だけじゃなくて、その「上手さ」がグループ内で被らないように、ちゃんと考えて最初から作ってあります。メンバー構成から、「音選」で選んであるのが分かるんですね。このアルバムのコンテンツの時点でですが、メンバーが3:3な構成だという印象。白の娘と、緑の娘と、黄色の娘が、歌唱・声選メンバー。赤の娘と、青の娘と、紫の娘が、キャラクターメンバー。(↑名前うろ覚え。)普通に、誰からも「歌が上手い」と言われる、まっすぐな歌唱が出来るのが白の娘。ただ、個人的に、緑の娘と、黄色の娘。この2人が、音だけで聴く限り、すごくインパクトがありました。緑の娘は、言葉のニュアンスというか、単語…というわけではないのですが、1センテンスの中で、ガンガン情景を変える繊細な歌唱が出来るので、驚きました。上手いです。また、黄色の娘は、はっちゃけたキャラクター性を維持しつつ、きちんと楽曲としての文脈を意識した歌唱が出来るので、すごいと思いました。もちろん、上記3名のほか、赤、青、紫の娘も音だけで聴いても非常に特徴的で、ちゃんと声が活きています。※あくまで、私の個人的な印象です。この、3:3のメンバー構成は、清竜人さんが自身のアイドルグループ・清竜人25を立ち上げる際にすごく参考にしてたんだな、というのがよく分かりました。清竜人さんがでんぱ組に楽曲提供をしたこと自体、清竜人25のための試作というか…練習の場という位置付けだったんじゃないかな、と受け取っているのですが、実際、もろにでんぱ組を踏襲したメンバー構成になっていたと思います。清竜人25の場合、第1~第3夫人がキャラクター(及びビジュアル)メンバー、第4~第6(第7)夫人が声・歌唱メンバー だという認識で聴いておりました。えっと…繰り返しになりますが、でんぱ組.incについて、この観点以外の魅力…ライブだとか、メンバー個々の活動だとか、もっといっぱいあるんだと思いますよ…。ただ、私の感性的に引っかかったのは、ここでした。「音」!!「声」!!「メンバー構成」!!オモシロい!!!上記リンクを貼った♪サクラあっぱれーしょんは、でんぱ組.incの中では代表曲的な楽曲なのかな??この辺は詳しくないのですが…、3枚組ベストアルバムを聴く中で、頭ひとつ飛び抜けてると感じた楽曲です。日本文化感と、お祭り感と、若者女子会感と、オタク感と…全部入れ込んで、他にない魅力的な形に仕上がっていて、素晴らしいと思います。他の楽曲も、またPV集も、聴き応え・見応えがいちいちありました。CD購入して良かったです!by姉
2020.02.18
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『ラストゲーム』・天乃忍先生の新作!購入しました!簡単感想です。『リバース×リバース 1巻』(天乃忍先生、白泉社、LaLa)幼い日のトラウマにより、大の男性恐怖症となった七瀬雛は、念願叶って全寮制の名門女子高へ入学した。そこで、同室となった雪野楓は、まさに雛が憧れてきた理想の「お姉さま」だった…!新しい毎日に心躍る雛だが、実は楓は重大な秘密を抱えていた。彼女は、実は男で、そして雛のトラウマの元凶だったのだ。一見、「百合モノ!?」と思わせておいて、絵面では完全に百合モノやりつつの、ラブコメです。正直なところ、そんっっなに衝撃的に面白いか、というと今のところ、「別にそれほど」…という感じなのですが;ただ、とにかく上手い企画だと思います!天乃忍先生の絵柄にとても合っている題材ですし、あとは、光の描写がすごく効果的でいいです!ラストゲームでも、ときめく瞬間の画面の輝きは「なんじゃこりゃ~!」と思っていましたが、この光の描写が、「お嬢様学校」の描写にすごく合ってると思います。こうやって、きちんと自身の強味を活かし、他作品とも被らない企画を立てられる、そして確かな脚本力・構成力でまとめ上げられる作家様を、花とゆめやLaLaには、ちゃんと大事にして欲しいです。雑誌の「質」を保ってくれるのは、こういう作家様です。本当に。というわけで、新作自体もとても気に入ったのですが、…まぁ、コミックスを読み終えて、最終的に言及したいのは、同時収録されていた『ラストゲーム特別編』ですよね。付き合って2カ月の柳くん&美琴ちゃんカップルの、でぇら可愛いやり取りが描かれています。やっぱり柳くんというキャラクターの持つパワーと言うのでしょうか。…段違いですね。このキャラクターは、基本的に天乃先生の中には居なかった人格というか。こういう、「どっから生まれてきちゃったんだ?!」という不思議なキャラクターには、とにかく作中の登場人物たちないし読者の目線を独り占めする、ブラックホール的な魅力が生まれます。日渡早紀先生の、小林輪くんみたいなイメージ。「ラストゲーム」好きの方も、是非手に取っていただきたい1冊です!by姉
2020.02.16
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舞台鑑賞して来ました!『アルトゥロ・ウイの興隆』(2020/1/11~2/2、KAAT神奈川芸術劇場、白井晃演出)シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイは、政治家ドッグズバローと野菜トラストとの不正取引に関する情報を掴んだ。それにつけこみ強請るウイ。それをきっかけに勢力を拡大し、次第に人々が恐れる存在へとのし上がります。見る見るうちに勢いを増していくウイを、果たして抑えることが出来るのだろうか・・・。(公式あらずじより)草彅くんの舞台は、一昨年12月の『道』以来、2回目の鑑賞です。公式サイト・新しい地図で劇詳細が発表された時、すぐに「題材の重さといい、これはすごく力の入った舞台だ!是非鑑賞したい!」と思いました。『道』の時と同様、新しい地図の会員枠で運よくチケットを入手することが出来たため、妹と2人で横浜まで行ってきました。ドイツ演劇の巨匠・ベルトルト・ブレヒトさんが1941年に書いた脚本だそうです。アドルフ・ヒトラー率いる国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)が独裁政権を確立する前後・1932~34年頃の出来事を中心に、それらをアメリカ・シカゴのギャングたちという設定に置き換えて描いた作品です。今回の上演においては、当時の「熱狂」を表現するため、ジェームス・ブラウンの楽曲・ファンクミュージックの生演奏を大々的に見せていく作りになっていました。<作品の背景と作者・ベルトルト・ブレヒトさんについて>国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)は、1929年の世界恐慌以降、国民の社会不安や他党への失望感を吸収する形で支持層を一気に拡大。1932年には国会における最多議席数を獲得し、第一党へ躍り出ます。しかし現職・ヒンデンブルク大統領の抵抗もあり、すぐに首相任命及びヒトラー内閣を形成することが困難な状況となった為、勢いをそがれた党は、度重なる選挙活動のツケもあり、財政が破綻寸前の状態に。この窮地において、党内部では覇権争いも絡んだ意見対立が起こる等動揺が見られましたが、1933年1月、ヒンデンブルグ大統領は一転、アドルフ・ヒトラーを首相に任命し、ヒトラー内閣が発足します。組閣後すぐに、議会は解散。2月の選挙期間中に、突然のドイツ国会議事堂放火事件が起こり、ナチスの政敵であった共産党の党員が、現場に居たとして逮捕されました。この機に乗じて、緊急大統領令を発令したヒトラーは、その権限でもって一気に他勢力を封じ込め、一党独裁体制を築くに至ります。1934年6月には、党内突撃隊や左派等ヒトラーと対立しうる勢力や、党外におけるナチスへの反対勢力を一斉に粛清する「長いナイフの夜」事件が発生。1938年以降は、隣国・オーストリアへの武力恫喝・併合を行ったことをきっかけに、近隣諸国への侵略の手を広げていきます。作者のベルトルト・ブレヒトさんは、1920年代よりドイツで活躍していた著名な劇作家様だそうですが、マルクス主義(共産)の流れを組んでいることもあり、1933年、ヒトラー内閣が成立し、国会議事堂放火事件が発生した翌日に、ユダヤ人だった奥さんと息子を連れて、デンマークへ亡命。ブレヒトさんの著作品は、速攻でナチスに禁書扱いにされています。1930年代後半にナチスがオーストリア併合以降、ヨーロッパで侵略の手を広げた為、幾度かの移住を繰り返し、最終的には1941年にアメリカまで亡命しています。今回鑑賞した『アルトゥロ・ウィの興隆』は、この1941年に書かれた作品だそうです。パンフレットの解説によると、最初の亡命の翌年・1934年に草案を作成しているようですが、おそらく、アメリカへの亡命に合わせ、この先のアメリカでの活動を念頭に置き、1941年に本作の形にまとめたんじゃないかな、と思います。結局、1941年の時点では本作が採用・上演されることはなく、初演はご本人の亡くなった後、1958年だったとのこと。<作品について>今回の舞台概要が公開された際、企画主体のやりたいことが一発で理解できました。今のこの日本において…オリンピック間近というこのタイミングで、ヒトラーをやるのか!!※ナチス政権下で、1936年にベルリンオリンピックが開催されている。とにかく題材が、生半可に扱うことなど一切出来ないものですので、企画主体が高い意識と覚悟を持って繰り出して来たものだという確信が、最初からありました。実際に鑑賞してみて、本当に最初に受けた印象そのままの内容でしたし、とにかくもう…誠意と意欲に満ち溢れた舞台作品でした。国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)及びアドルフ・ヒトラーに関しては、これまで個人的に、「興味を持っちゃいけないのかな」という気持ちがどこかにありました。あまりにホロコーストのイメージが強烈過ぎるので、タブー視扱いというか…心理的ハードルがすごく高い。(私のこの価値観自体も、日本の戦後平和ボケ教育の賜物としか言いようがないんですが。)今回、この作品が鑑賞できることになってから、やはり事前にある程度、ナチスについて知識を持っておいた方がいいだろうと思い、wikiで、政党や主要人物についての概要を眺めてみました。また、ナチスやヒトラーを描いた他作品と比較もしてみたかったので、とりあえず、チャップリンの映画『独裁者』を事前に鑑賞してみました。『独裁者』が1940年公開ということで、1941年の『アルトゥロ・ウィの興隆』と、ほぼ同じ時期に作られた作品でした。これは特に意図していなかったのですが、いずれもナチスドイツのリアルタイム時に、チャップリンやブレヒトさんといった著名文化人たちが感じた「危機感」を炸裂させた作品です。『独裁者』の感想でも書いたのですが、この1940~41年の時点では、どちらの作品にも、ホロコーストについて描くという観点は見られません。実際この時点でユダヤ人迫害は当然行われていますし、虐殺に近いことが起こっていたとは思うのですが、そんなことリアルタイム時に公にするわけがありませんし、また1942年以降の、大戦の戦況が悪化し、食料物資等の面で苦しくなって来てからのようなことはまだ…そこまでは行っていない、という状況だったのだと思います。※スターリングラードの戦いは、1942~43年。もちろん、ナチスドイツについて言及する上で、ホロコーストは一番触れなければならない部分ですし、絶対に無視などしてはいけないものだと分ってはいるのですが、その話ばかりになってしまうと、どうしてもただただ怖くて気が滅入るだけなので…。戦時下等における混乱・狂乱というのは、誰の意思がどうだ、というものでもないですし、受け止めきれないような悲惨な話ばかりを聞いても、理解という次元になかなか落ちて来ないんです。今回、「後世で語られるその部分」からではない「ナチスドイツ」像というか、本当にリアルタイムを生きていた人たちには、どういう風に受け止められていたのか、どこに対して恐怖・危機感を感じていたのか、というのがすごくよく分かる2作品を鑑賞出来たことは、個人的には、とても良かったと思っています。どちらの作品も、とにかく伝えたいのは「危機感」です。「興味を持ってくれ!!こんなにヤバい状態なんだ!!」というメッセージが、熱い感情と怒りでもって表現されていました。この2作品を鑑賞して、すごく素直に「興味を持っちゃダメ」じゃないんだ、「興味を持たなきゃダメなんだ」と思いました。少しwikiを眺めただけですぐに分かります。だって!最近の日本…(日本だけじゃない、世界中でも同じだと思いますが)、このナチスドイツの独裁政権を生んだ時期に起こった出来事とすごく似た出来事が、たくさん起こってますもん。特に今回のこの『アルトゥロ・ウィの興隆』の上演に関しては、今の日本人に、1941年にブレヒトさんが伝えたかった「危機感」を、実態感して欲しいという、確固たる意志で成り立っていたことは明白で、最終的にはもちろんエンターテイメントなんですが、それを超えたところにある意識をすごく感じました。『アルトゥロ・ウィの興隆』を鑑賞して興味深かったのは、「誰が居たからこうなってる」とか、そんな簡単な話ではなくて、背景に当然、社会情勢の大きな変化、社会不安があるということ。アドルフ・ヒトラー率いるナチスが、今回の作品ではならず者のギャング集団として描かれていますが、安定した社会の中で、こういった人たちが表に出てくるというのは、あまり考えられないんです。社会情勢の大きな変化の中で、貴族や上層階級といった既得権を保持しようとする層が、持ち上げちゃうんです。使おうとしちゃうんです。(今回は、こういった特権階級層が、カリフラワートラストという、結託して野菜市場を独占する一団に例えられていました。)これ自体は、非難されるような動きだとは思いません。この方たちだって、生き残りのために必死で動いているだけですので、そりゃ当然の動きだよな、と思います。ヒンデンブルク大統領(本作では政治家・ダルフィート)は、収賄の弱みを握られ、ならず者集団と分かっていながら、アルトゥロ・ウィに権力移譲をしてしまいます。どこにでもとっちらかってる話ですよ。ただ、性質が悪いのが、このギャングたちというのが、エンターテイメント文化に精通した、パフォーマンス特化型の集団だという点。本作では、ジェームス・ブラウンのファンクミュージックでそれを表現していましたが、アイドルスターを担ぎ上げて、お祭り感をさんざん演出して来るんです。彼らが、殺人、恐喝、自作自演の暴動や不意打ちの裏切り…警察・司法権限を掌握の上、横暴の限りを尽くしていることは、誰の目にも明らかなんです。でも、ノリノリミュージック奏でながら、「ええじゃないか!!」ってやって来るんですよ。↑全く、良くないんですよ。最終的に訴えるのは、当然暴力ですし、この先にあるのが、何千万という人々を巻き込む第二次世界大戦であり、悪逆非道の代名詞とも言うべきホロコーストであることは、観客の誰しもが知っていることですから。今回の舞台は、演劇・エンターテイメントのプロたちが、自身たちの持つ強味を、本気でナチスのパフォーマンス部分に当て込んで、ナチス側に立って観客を巻き込もうとして来ていて、この「怖さ」の表現が本当に妥当だし、面白かったです。<舞台設定・役者様について>◆舞台・KAAT神奈川芸術劇場について今回訪れたKAAT神奈川芸術劇場は、前回「道」を鑑賞した日生劇場とかなり雰囲気が違いました。日生劇場はザ・古典!という重い雰囲気がありましたが、今回のKAAT神奈川芸術劇場は、オシャレで都会的な…スタイリッシュな劇場でした。今回の「アルトゥロ・ウィ」は、舞台セットや衣装、照明と、完全にこの舞台で上演するように構築されていました。客席が、赤と黒基調でオシャレに統一されているのですが、この客席の色に合わせて、ギャング団の衣装も赤と黒基調でばっちり決め込んで来ていました。※当然、この赤黒基調というモチーフは、ナチス・ドイツの国旗イメージも踏襲しています。ギャング団というモチーフとも合ってるし、それに加えて観客に「あなたたちの為のパフォーマンスだよ!」ってガンガン訴えて来てる感じがしました。徹していて、とても感動しました。こういった演劇作品は、「地方巡業をして欲しい!」という要望があるのも分かりますが、実際に鑑賞した身としては、「これだけ、『この舞台の為に』元から構成してある作品なので、やはりこの舞台でちゃんと観ないとダメなんだろうなぁ」と思いました。◆草彅剛:ギャング団のボス・アルトゥロ・ウィ(=アドルフ・ヒトラー)今まで鑑賞して来た草彅くんの作品の中で、個人的には一番はまり役だと感じました。この方を見ていて、とにかく感心するのが、「目の前のものへの集中の仕方」。本当に、目の前にあるものに全身全霊で向き合えるんです。…文脈を無視して!!!ここまでの流れを無視して、瞬間に集中して、自信満々の演説ができるんです。…普通、できないんですよ。コレ。ドラマ等のテレビ文化で育った方って、基本ここが特化していくんだとは思うんですけどね。細切れで、一瞬一瞬で切り替えて行かなければならないし、それでいて、突然振られた画面内で、輝かなきゃいけないという無茶ぶりなので。ただ、この「文脈無視」…特に今回の舞台のような、非道を尽くした上での正義パフォーマンスというのは、必ず良心の呵責を伴うはずなんです。深く考えず、ひたすら目の前の物事に集中するという姿勢が常に必要で、今回のこの役が出来るのは、SMAPでは草彅くんだけだな、と思います。この部分は、役者・草彅剛のウィークポイントでもあると思っていますが、今回の、この役柄への当て込みは「見事!!」の一言でした。あとは、やはりとにかく舞台上で一番に目を引く、アイドル性、スター性。この部分は、言わずもがなな説得力がありました。持ち上げられなれてる方にしか出来ないです。あの輝きは。◆松尾諭:ウィの右腕・エルネスト・ローマ(=エルンスト・レーム)ナチスで突撃隊という部隊を組織していた方をモチーフにしたキャラクターです。ナチス内でかなりの発言権を持っていましたが、ナチスが独裁政権を築いてすぐ、「長いナイフの夜」事件で粛清されています。この辺りは、私はあまり深入りして調べて行かなかったのですが、妹がしっかり頭に入れて来てくれていたので、幕間の時間とかに説明してもらえました。ありがたかった…!キャラクター像としては、同じく長いナイフの夜事件で粛清された、ナチス左派のグレゴール・シュトラッサーのモチーフとも集合していたのかな?と感じました。◆渡部豪太:ジュゼッペ・ジヴォラ(=ヨーゼフ・ゲッペルス)今回、ナチスについてざっと概要を見ていく中で、真っ先に目についたナチス幹部です。とにかく目立つ、自己演出過多な徹しすぎたキャラクター性…。ナチスの成り上がり時期より宣伝部門を統括し、選挙戦でその手腕を発揮。政権確立後は宣伝相として、かの有名なプロパガンダ政策を取り仕切っていた方だそうです。「プロパガンダの天才」とか肩書をよく目にしました。ラジオを国民に普及させるインフラ整備政策から、オリンピック総指揮、映画製作…その他ありとあらゆる対内・外のイメージ戦略を一手に担っていたとのことで…。そこに加えて、禁書政策等、悪名名高い政策も数多くあるわけですが…。リアルタイム時にも自ら前に出て、演説とかやりまくっちゃう方だったようで、本作「アルトゥロ・ウィ」や、チャップリンの「独裁者」にも、この方にあたるキャラクターがばっちり印象的に登場して来ます。本作においては、取り立てて宣伝相の活躍が描かれているわけではなかったのですが、やはり鑑賞者目線は「どれがゲッペルスなのかな?」という注目どころでもありますので、とにかく他にない雰囲気を纏った、渡部さんはとてもはまり役でした。渡部さんは、山下智久さん主演ドラマ「プロポーズ大作戦」で、ソクラテスと呼ばれる、印象的なサブキャラを演じられていました。物語を動かすわけではないのですが、一発で忘れられないインパクトを残します。本作においても、やたらと女とチャラチャラしていたり、足を引きずる演技動作を入れ込んだりと、観る人が観ればすぐに分かるようになっていました。発声もとても聞き取りやすかったです。◆栗野史浩:マヌエレ・ジーリ(=ヘルマン・ゲーリング)ナチスリアルタイム時の作品で、いずれもナチス幹部として大々的に描かれていたのが、上述のゲッペルスと、こちらのゲーリングという方でした。空軍総司令官という名目で語られているのかな?写真を見ると、受ける印象を大事にしたキャスティングになっているのだと感じましたが、後世に伝わるようなエピソード的に、ゲッペルスほどの極端なイメージがないので、本作においても、さほど取り立てて印象的には描かれていなかったな、という印象でした。ただ、実際にはナチスが政権を獲ったのち、プロイセン州の警察権限をこの方が掌握する等して、抵抗勢力を押さえつけていったという、ナチス独裁体制成立の立役者・党内随一の実力者かと思います。ちなみに、上述の2名のほかにも、実際には裏方で大暗躍していた幹部が当然居ます。ハインリヒ・ヒムラー等は、その最たるものかと思います。実際、本作で触れられた長いナイフの夜事件や、国会議事堂放火事件等は、ゲーリングの他、こういった登場人物が大いに絡んでいたのだと思いますが、リアルタイム時には表立って出てきていない幹部は、1940年前後に作成された本作やチャップリンの『独裁者』では描写されていません。◆古谷一行:老政治家・ドッグズバロー(=ヒンデンブルク大統領)「正義」を持った民衆の信頼も厚い政治家ですが、息子可愛さにトラストから受け取った格安株式(実際には格安の土地)と、その見返りに行ったトラストへの公共事業用貸付の件をギャング団に付け込まれ、ならず者たちと分かっていながら、彼らに権限移譲をしてしまいます。妹が、「ナチスの変遷を見ていく中で、ここで何故いきなり大統領が折れたのかがよく分からなかったんだけど、今回の劇を見て、見事にそこが説明されてて納得できた」と言っていました。これは、ドイツ国民のリアルタイム目線からしたら、戯曲にするほど、周知の事実というか、公然の出来事だったんだろうな、と思います。古谷一行さんは、舞台上でも飛びぬけて演技が達者で、話筋上決して良い役回りなわけではないのに、セリフの一言一言に重みと説得力がありました。どこかで観たことがある役者さまだな…と思っていましたが、1996年の大河ドラマ『秀吉』で、竹中半兵衛を演じられていた方だったんですね!なるほど、知ってるはずだ。◆ファンクミュージック:Osaka Monaurail公演中、ずっと舞台中央(後方)に座し、ギャング団たちの動きをすべてパフォーマンスショーに変換する魔法をかけ続けていました。この「熱狂」演出が、本舞台作品の核であり、またナチスという新興政治集団の、一番の強味だったのだと思います。本作鑑賞の前に、予習としてジェームス・ブラウンの2枚組ベストアルバムを購入し、聴いていきました。しかし、CDで聴くのと生演奏はやはり全然違いますね!特にベースやドラム…重低音の響いて来方が全然違って、とにかく空間芸術・生!の面白さ、恐ろしさを実体感することが出来ました。素晴らしかったです。◆観客:シカゴの隣町・シセロ市の八百屋たち(=オーストリアの民衆)本作では、ドイツをアメリカのシカゴに置き換えて話が展開されました。観客巻き込み型の作品だとは認識していたので、最初、自分たちもシカゴ民衆という想定なのかな?と思って鑑賞していました。ラストに向けた流れの中で、独裁政権を築いたアルトゥロ・ウィ一行が、隣町・シセロに侵略の手を伸ばしてきます。これは、1938年の隣国・オーストリア併合を表現しています。この隣国侵略までの流れも、とても興味深かった。最初、シセロ市にも手を伸ばしたいと考えていたのは、アルトゥロ・ウィ一行を担ぎ上げたトラスト(貴族・特権層)だったんです。で、シセロ市も、シカゴとの合併はまんざらではないというか。その流れに乗って、アルトゥロ・ウィ一行はやはり抵抗勢力を暴力で排除し、自身たちの独裁政権下に入れ込んで行ってしまいます。ラストシーンは、アルトゥロ・ウィがシセロ(=オーストリア)市民に向かって、大々的な演説を行うというシーンでした。つまりもともと、観客はシカゴ市民ではなくて、シセロ市民という想定だったんですね。シセロ(=オーストリア)市民は、ここまでのアルトゥロ・ウィ一行の非道の数々をちゃんとしっかり観て来ました。でも最後、この演説で、手をたたくでしょ?この熱狂的エンターテイメントショーを遮って、反論なんかできないでしょ?…殺されますもん。その感情と空気感を、体感してね!!!という作りでした。見事でした。アルトゥロ・ウィはラストの演説で、シセロ市民へ「我々への同意」を請い、また今後侵略していきたいアメリカ都市名を一気に列挙していくのですが、それと同時に、舞台上に降りてきたスクリーンに、実際にナチスドイツが侵略していったヨーロッパの国名が映し出されていきました。ラスト、声高に「ニューヨーーーク!!」と最終目標をウィが叫んで、星条旗がナチスの旗に塗り替えられるという…ここまでやるか!という攻撃的な演出で幕引きとなりました。◆締め長々と、もはや本演劇作品以外のこともつらつらと書いて来ましたが、製作側の意欲に恥じないよう、鑑賞側としても誠意を持って、出来る限りの事前準備をして、鑑賞に臨んだつもりです。とにかく、本当に本当に、衝撃的で刺激的な作品でした。現代日本で、またSMAPというスーパーメジャーネームを担ぎ上げて上演することに、とても意義のある作品だったと思います。感動しました!!!この作品を生で鑑賞することが出来て、本当に良かったです。演出の白井晃さんはじめ、企画制作主体、スタッフ様方に感謝。しかし…舞台作品って…イイもんだな…!!本当に、新しい地図でチケットが獲れなきゃ、舞台鑑賞しようなんて思ったことなかったんですが、実際に鑑賞すると、どの舞台も本当に興味深くて。これは…新しい世界ですよ。また、機会があればガンガン鑑賞して行きたいです。by姉、イラスト・妹
2020.02.09
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妹です。とりとめもなくここ数ヶ月の落書き投下~。アナログ画材の使い方、なんとなくしっくりくる形が見えてきた気がして楽しいんです!たまに描くオリジナルキャラ達。姫カットの女の子です。コピックを使う時は、マルマン画用紙の厚口&特厚口・・・の裏面!が今の所一番気に入ってます。さっと色が広がって描きやすいなぁ、と。透明水彩も練習中。ホワイトワトソン水彩紙、今までなんか妙に苦手意識があったんですが、改めて使ってみると・・・普通に描けるやん!となりました。この水彩紙は何より消しゴム&マスキングを気軽に使えるのが魅力ですね。(190gパッドなら比較的安価だし・・・)私は君ともっと仲良くなりたいんだ・・・!水彩にもコピックにもにじまないミリペン!・・・という神がかった画材があります。コピックマルチライナー ネオピコライン マービーフォードローイング 呉竹MANGAKAこの辺りですね。一番有名で色数が多いのはマルチライナーなんですが、個人的にはその他3社のミリペンの方が潰れにくくて重宝してます。自分筆圧強すぎるので;;このミリペンを色々試してるとき、姉に線画の太さや色の違いを理解してもらおうと頑張ったんですよ↓。姉「全部一緒じゃん」私「いやよく見て!線が太いとパキッと色がセピアだとフワッとしてるでしょ! ホラちょっと違うでしょ!」姉「ちょっとじゃん」ー完ーby妹
2020.02.06
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映画感想。『独裁者(The Great Dictator)』(監督・製作・脚本・主演:チャールズ・チャップリン、1940年)第一次世界大戦の前線で味方とはぐれたトメニア(架空の国)の下級兵士・床屋のチャーリー(ユダヤ人)は、負傷した士官・シュルツを助け、飛行機で前線を脱出。飛行機は燃料切れで不時着し、命は助かったものの、そのショックでチャーリーは記憶喪失となり、その後約20年間を病院で過ごすことになる。その間、世界恐慌のパニックの中、トメニアでは政変が起こり、アデノイド・ヒンケルが独裁政権を樹立。選民的な思想を唱え、ユダヤ人の迫害を行っていた。チャーリーは病院を抜け出し床屋に戻ったが、そこで時の流れを実感するとともに、20年前の常識では考えられない警官(兵士?)による「ユダヤ人迫害」を体験し、そのギャップにひどく違和感を覚える。世界の皇帝として君臨することを目論むヒンケルは、隣国・オストリッチへの侵攻を画策しており…。尚、独裁者ヒンケルと床屋のチャーリーの姿形が瓜二つなのは、ただの偶然である。訳あって、アドルフ・ヒトラー関連で何か作品鑑賞をしたいと思い、最初は手塚治先生の『アドルフに告ぐ』を読もうかな、と思っていたのですが、近隣の書店で上手く全巻集められなかったので、こちらの映画作品を鑑賞することにしました。喜劇王・チャップリンの映画!!…お恥ずかしながら、初めて鑑賞しました。いや、小学生くらいの頃に、祖父が「モダン・タイムス」とかをTVで観てたな、って記憶はあるのですが、私自身が「観よう!」思って観るのは、今回が初めてです。映画を鑑賞している途中で、そういえば…この作品について、高校生の頃、世界史の先生が「とても面白い映画だ!」と話しをしてくれてたな、とふと思い出しました。話を聞いて、「それは面白そうな映画だな!」と思った覚えがありました。かなり古い記憶で、すぐに思い出せませんでしたが、今回この映画のDVDが目に入り、購入する際、なんかいい印象があった気がしてすんなり手が出せたんですが、そうだ、この時の印象だったんですね。映画本編をじっくり鑑賞し、まぁ…なんて言うか…アドルフ・ヒトラーが云々というか、ほとんどこの↓印象しか残りませんでした。チャップリン、天才っっっ!!!!すべてのシーンで、思わずクスッと笑ってしまうような、パントマイムが基本となっているコミカルな演技動作が挿入されていますが、基本的に、これらは「鑑賞者へのリップサービス」だと思います。観てもらうための、鑑賞者の視線を引き付ける為の、工夫です。映画の内容、メッセージ性だけを捉えれば、この痛烈な社会風刺・他国の政権批判は、決して「コメディ」という類のものではありませんし、そこの確固たるものがあったうえで、どれだけ興味を持って鑑賞してもらうか、という部分で大規模なセット等を駆使し、延々と戦ってた方なんだな、という印象です。映画を鑑賞し終わり、概要を掴もうとこの映画作品のwikiを見に行って、愕然としました。この映画…「1940年」公開!!?構想は1938年頃から…!!??え、コレ、第二次世界大戦後の作品じゃないの!!?アドルフ・ヒトラーの死、及び第二次世界大戦の終戦は、1945年です。確かに、映画作中に登場する「ユダヤ人の強制収容所」の描写は気になってました。ベットもあり、労働環境がそれなりに整えられているような描写で、私が漠然と抱く「収容所」の印象より、かなり柔らかいというか、そういった描写だったんです。それもそのはずで、1940年って、いわゆる後世で言われる「ホロコースト」が本格的に行われるよりも前の段階のようなんです。また、この映画を作成されたアメリカは、1940年当時まだ大戦に参加しておらず、まだまだ対岸の火事的なのんびり構えている風潮だったようで。そうか、リアルタイム風刺だから、この映画は、明らかに実在国家・人物をもじった架空の国の設定なのか…。そこまでの情報を頭に入れてから、もう一度ラストのスピーチシーンを観ました。すげぇ…。だから、ここでチャーリーが語りかけてるのは、「トメニアの兵士」なんだ…。すげぇ…なんかもう、これが映画作品として、この時期に公開されていたという事実がすげぇ…。娯楽・エンターテイメントという点と、「発信」できる立場に居る方の社会的な影響力への責任感という点を、この上なく、全部やってるんで。ただただ、「チャップリン、すげぇ…!」という感想しかありませんでした。チャップリン…これを機に、ポツポツと有名作から観ていきたいな、と思っています。フェデリコ・フェリー二作品と一緒に、気長に集めていこう…!by姉
2020.01.27
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暁のヨナ 187話「秘事」*以下単行本32巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*今号を読んだ私の図↓「S・・・」とは「草凪先生どこまでサディスティックなんですか!!(蒼白)」の意です。今回までが32巻収録になりますね。ハクヨナラブコメはお預けですね。・・・これは読者がフラストレーションをためる巻になりそうだ・・・;;・「四龍から娘さん取り上げると暴走するから」byゼノ仙人ヨナ姫に会えるはずだったのに「姫様体調不良」と言われ会えなくなった四龍たち。女官さんに詰め寄ります。最近シンア君が言いたいこと言うようになってきて、すごく嬉しいんですよね!良いよこの調子でドンドン突っ走っていこう!しかし皆で動くと目立ちすぎるので、結局ジェハ兄さんが単独行動することに。相変わらず美味しすぎる兄さんであります。・「私とケイシュク参謀 ミンス以外の人間との接触を断って頂きます」byジュド将軍一方のヨナ姫もイライラ状態。ジュド・・・これさぁ・・・ちゃんとスウォン陛下と打ち合わせしてやってる?まさか本人の意志や病状を確認もしないで暴走してないよね? 大丈夫だよね??なんか「私とケイシュク参謀 ミンス」の人選にそこはかとない不安を感じるんですけど;;いやまさかね。流石の暴走ケイシュク&ジュドでもね、さすがにスウォンに確認くらいは取ってる・・・よね??・「これ以上 失望させないでジュド」 「スウォンに会わせてジュド 空の部族将軍として誠意を見せて」byヨナ姫イイヨーーー!ヨナ姫様超イイヨ!!そもそもジュドは空の軍隊を総括しつつ、空の王族・・・つまりイル陛下やヨナ姫を守護することが仕事だったはずの人間。役職面では、一番やっちゃいけない事しちゃってる訳なんですよ。ガンガン責め立てましょう!ヨナ姫にはその権利があります!!しかしジュド、ヨナ姫に弱いなぁ・・・と感じますね。・「会えないならこっちらか行く事にした 君も来るだろ?」by文官ジェハテキパキと雑用をこなすハク様(一兵卒)の元に現れた、文官コスプレの緑龍さん。なんか・・・なにかの宮廷恋愛モノに出てきそう。ヒーロー3辺りのポジでものすごく出てきそう。ハクと情報共有。そしてヨナ姫の元に行こうと誘います。・・・しかしハク様、この申し出を拒否。まぁ自分が一番警戒されていていて、少しでも怪しい動きをしたら難癖をつけられるのは分かってますからね。・「何かやべぇ事になってたら知らせてくれそん時は何があっても姫さんを奪いに行く」 「実力で偉くなって 専属護衛取り返そうと思ってよ」by一兵卒ハク様結局ハク様はジェハにヨナ姫の部屋を教え、様子を見てくるようにお願いします。でも「姫さんを奪いに行く」という力強い言葉が聞けました!!元気元気!・文献・資料に埋もれる執務室&寝落ちスウォン陛下ジュドを脅して頼んでスウォンとの面会を許されたヨナ姫。執務室に出向くも、机に突っ伏し眠るスウォンの姿が・・・。お前こんなに無防備で良いのか;護衛が居るから大丈夫・・・なのか?描きこまれた資料文献の山が印象的でした。最初の頃、スウォンって「ゆるふわ賢い坊ちゃん」というイメージだったのですが、ムンドクに武術を教わったり、ファンブックではあらゆる部活に入部していたり・・・と最近は全方位に興味津々というか、知識に強欲な感じで描かれていますね。・「見てはいけない事なら やはり普通の病ではない・・・ 思い出したの ヨンヒ様も同じ病だった・・・私が小さい頃倒れて・・・」byヨナ姫「それ以上はお話になってはなりません・・・!」byミンスここでヨナ姫、幼き頃に目にしたスウォン母・ヨンヒ様の姿を思い出します。今のスウォン同様、頭痛に悩まされているヨンヒ様・・・顔は見えませんでしたが、やはりスウォンは母親似ですね。「ヨンヒ様も同じ病だった・・・」ミンスの顔色が変わったのはここですね。ミンス、全部知ってるくせに本当に何も教えてくれません。ヤキモキ。ここまでスウォンサイドに詳しいと逆に「お前なんでイル陛下の付き人やってたんだよ」レベルです。・ああ・・・本当に スウォンは 死に至る病なんだ byヨナ姫ミンスの取り乱し方を見て、どんどん悪い方向へと思考を巡らしてしまうヨナ姫。(ヨンヒ様はもうなくなっているのでは?スウォンも死に至る病気なのでは??)ミンスはただただ「これ以上話すな詮索するな外部に漏らすな!!」の一点張りです。・・・う~ん・・・う”~~~~~~ん・・・うん。これはですね、読者としては反応の仕方が2パターンありますね。■その1:素直に受け取った場合そんなぁぁスウォン!!お前今までピンピンしてたくせにオマッ・・・いきなり・・・卑怯だぞ!今更病弱カミングアウトとか卑怯だ!!死ぬならなんで王座奪ったぁああぁあ!?読者どうしたら良いか分からないじゃんかウ”ァァア唖!!っていうか・・・やっと・・・30巻かけてやっと前向いてくれたのに・・・ハク様がまた動揺しちゃうだろぅがぁああ!!!■その2:穿った見方をした場合ああ・・・うん。これはあれです。「ヨナ姫(&読者)を萎縮させるためのミスリード」でしょうね。そもそも最近出てきたスウォンの病気関連のアレコレに関して、連載初期から開示されてる情報は「ヨンヒ様が病弱だった」位しかないんですよね。スウォンは頭痛に悩まされてなんかなかったし、ミンスが医務官だなんてそれこそ初耳ですよ。というかヨンヒ様は生きててくれないと・・・親世代のアレコレを、ちゃんと説明してくれるキャラは居て欲しいんですよね。ヨンヒ様がまだ存命していると仮定すると・・・・病弱で、とても表に出る&人に会える状況ではない・スウォンにもヨンヒ様の病気が受け継がれた兆候が見られる・ヨンヒ様の症状は、王族として決定的なウィークポイントとなるものである物語的には、こんな感じ↑で捕らえておくのが良いんじゃないかな~なんて今の所は思ってます。う~ん分かりませんが・・・う~~んwちなみに私と姉の間ではずいぶん前から以下↓のような予想があったりします。「ヨンヒ様は精神面でのバランスを崩している女性なのでは」う~んどうかな~・・・今後に期待!・・・という訳で、「ああ・・・ 本当に スウォンは 死に至る病なんだ」byヨナ姫には色んな考え方が出来る訳ですが・・・どう捕らえても行き着く結論はただ一つ・・・草凪先生・・・サディスティックが過ぎます!!!!・「・・・いつだったか言ったよね 僕が君の脚になるって」by文官ジェハスウォンの病気にショックを受け、呆然としているヨナ姫・・・そんな彼女の元に舞い降りたのは、水も滴る美しき緑の龍(文官姿)・・・ヒーローじゃん!!めっちゃヒーローじゃん美味しすぎるぜ兄さぁあああん!!!ーでもやってる事は「ヨナ姫の脚」じゃなくて「ハク様の使いっ走り」ぃぃ!!今号でジェハファン増えたと思いますv・「ごめんね来られると困るの専属護衛もいらないって ハクに伝えて」byヨナ姫「ハクの所に連れて行ってあげる」と言うジェハの手を離し、ハクを拒絶してしまうヨナ姫様であります。ケイシュクたちはスウォンの病気が外部に漏れることを恐れています。一番警戒してるハク様になんてもってのほか。ヨナ姫が仲間達に接触したことが感づかれれば、そこで同盟関係は一発アウトです。そしてやっぱり「スウォン死ぬかも」なんてハク様には言えないですよ・・・せっかくここまで元気になったのに・・・どれ程ショックを受けてしまうのか、と・・・。ちなみに「専属護衛もいらない」←これは相当重要な台詞だと思います。ハク様は今「専属護衛を取り返そうと」空の一兵卒になった訳ですが・・・ヨナ姫に拒否られてしまいました。もう目指すべきは専属護衛じゃないぞ!もっと違う形で奪いに行けよ!ーということなのだと思います。ハク様ファイト!・さりげなくヨナ姫の元に残留するぷっきゅージャハを追い出し、カーテンを握りしめながら切なく想い人の名をつぶやくヨナ姫!!ーを、何故か残留したぷっきゅーが見てる。超見てる。切ないのに笑える。え、笑って良いんですか先生!?ぷっきゅーの活躍にも期待が高まりますね^^次号はお休み。ヤキモキしますが1ヶ月おあずけです。しかし本誌が付録を餌にヨナファンを全力で釣ってくる・・・;とりあえず草凪先生、ゆっくり休んで下さい!次回も楽しみです!by妹
2020.01.23
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こんばんは妹です。記事にするほどでもない落書きが溜まっていました。せっかく描いたので、とりあえずまとめて投下いたします~。<歴代の練習しまくったキャラを資料観ずに描いてみようキャンペーン!>練習しまくったからな!余裕だぜ!! ーと思って描いたんですがセイント・テールのデザイン思いっきり間違えました(実際は胸元のリボンも黒)。コピック塗りです。コミックイラストで一番手軽な画材は、やっぱりコピックだなぁ。<種村有菜先生の塗り絵&なかよし付録の漫画家セット遊び>かなり前の本ですが、種村有菜先生の塗り絵ブックを入手したため水彩毛筆(あかしや彩&クリーンカラーリアルブラッシュ)で頑張りました。いや女の子で力尽きましたけど。いやぁ楽しかった・・・!!しかし本当に細部の描き込みがスゴイ。そしてやはり瞳がデカイ!!画材を中古で購入したら、おまけでいただいた「なかよしの漫画家シート(付録)」流石にこの辺りの作品は全く分からないのですが、なぞってみました。・・・たぶんコレかなり元絵を縮尺してあると思うんですよ。細かすぎて大変でした;;そして途中放棄;;自分以外の方の絵を塗ったりなぞったりすると、色々目新しい発見があって面白かったです!涼宮ハルヒ!! ・・・足が本当に描けてなくてお恥ずかしい限り。実は秋頃に「涼宮ハルヒの憂鬱」のイラストワークスブックや線画集を購入してたんです。他にも欲しい本はいっぱいあったのですが、比較的手に入れやすかったのでこちらを入手。版権絵なのでキャラクターデザインの池田晶子さんや2期総作画監督だった西屋太志さんのイラストがメインになります。池田さんのハリのある元気なキャラクター達!本当にこの方の描くハルヒちゃんの存在感はスゴイです。そして西屋さんの繊細なタッチで描かれる長門さんは、本当に可愛らしい。・・・真似なんて出来るはずないんですが、このイラスト集を観ると「絵を描かなきゃ!頑張って上達しなきゃ!」という気持ちになります。by妹
2020.01.13
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年末に描いていたスウォン様絵です。髪を短く描きすぎました・・・。評判の良いウォーターフォードホワイト(中目)という水彩紙を初めて使ってみました。確かに透明水彩を使うには最高の紙ですね・・・残念ながら値が張るけどもTT 正直に言うとですね、ラスト付近のイルパパに動揺しすぎてどう反応しようかめちゃくちゃ困ってるんですよね・・・;;とりあえず本誌感想参ります!暁のヨナ 186話「向き合わなくては」*以下単行本32巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*向き合わなければ・・・前回のハク様の台詞ですが、今回はスウォン視点の台詞なのかな?・(なんで昔みたいに優しい声で ハクの話するの・・・?)byヨナ姫倒れた初恋の人を抱き留めながら、胸を押しつぶされそうな切ない表情を浮かべるヨナ姫・・・!こう書くと、まだ彼女の中にスウォンへの想いが残っているかのような表現になりますね。多分違います。ヨナ姫は「スウォンとハクの関係」に心を痛めてるんですよね。いや本当にこの場面はスゴイと思いました!ここが暁のヨナの一番面白い所だと思ってます。草凪先生は随所にフェイントを仕掛けまくってくる「サディスティック作家様」なんですけどね・・・ヨナ姫だけは絶対に、最重要課題を見失いませんよ!!・「・・・構わないで下さい 問題ありません」byスウォン我に返ったスウォン様。立ち去ろうとするもやはり頭痛。ヨナ姫に強制的に寝かしつけられます。ヨナ姫の肝の据わりっぷりよ・・・従兄弟同士、やっぱりどっか通じるモノがあるのだと思います。ヨナ姫とスウォン様両者の表情がめちゃくちゃ良いなぁ!! と思ったシーンでした。・スウォン様の護衛あ、出てきた出てきた。ちゃんと傍にいたんですね。未だに姿をしっかり見せてくれない護衛、今後の話に深く絡んできそうな気もしてます。・「ああっ 楽しいっ」byユン君ミンス(1巻登場)&ユン君(3巻登場)初めての対面です!!!姿形も同タイプというか、ちょっと似てますよねこの二人。幼くして宮廷入りしていた頭脳派マネージャーと、極貧生活を知る野生の頭脳派マネージャー。国家の書物に触れ、嬉しそうなユン君・・・を観て、私もめちゃくちゃ嬉しいです!ユン君は最近皆のお母さん役に徹しすぎてて、流石に可哀想というか・・・ちゃんと学びの場も用意してあげてー! と思ってましたので。良かった良かった!ミンスと仲良くなったので、ユン君&四龍もちょっと自由に動き回れたりしないかな(希望)・「陛下はお元気ですよ 少しお疲れになっただけで・・・」by王の主治医・ミンスミンスって医務官だったんですか知らなかった!!!だってヨナ姫すら知らなかったんだもの!読者が知るわけないじゃない!!ミンス母がスウォン母の医務官だったから・・・成程。ミンスがわざわざ生かされたのも頷けます。ということは、スウォンの症状も母関連だったりするのかもしれませんね。ーというかスウォンの状態、ケイシュク様すら全く知らなかったらしい。ミンス曰く「普段は問題ない」とのこと。参謀相手にはぐらかして答えるのはどうなの・・・;個人的には、スウォンのこの頭痛?発作?は、精神的なものが原因の症状なのかな~・・・なんて感じがしました。全然説明してくれないので分かりませんが・・・きっとホラ、千樹草で治るよ・・・(希望)!・スウォンの母上・ヨンヒ様出ましたスウォン母・ヨンヒ様の話題!これまたはぐらかされてる感じで全く詳細が分からないですねぇ!!この人は1巻4話で既にその存在を語られていたので、まぁ物語的に・・・おそらく超重要人物のはずなんですよね。とりあえず生きてはいるのかな?ミンスは「別邸に居る」と言っていますが・・・実は緋龍城内に居て、ヨナ姫とバッチリ出会っちゃっても良いのよ^^!(↑早くどんな人なのか知りたい読者)ちなみに私&姉の間では「ヨンヒ様はヨナ姫に似てるんじゃないか」という推論があります。実はヨナ姫母・カシ様よりも断然気になってるヨンヒ様・・・早く登場して欲しいなぁ!・「・・・陛下には時間がないということか・・・?」byジュド将軍「戒帝国の進軍計画・・・急いだ方が良いでしょう」byケイシュク参謀初公開☆空の部族将軍・ジュド(独り身35歳)のお部屋!・・・いやそれは置いておくとして。ジュドさん、ここまで来ても「目の前で目眩を起こしてた陛下」に全然気付かないのが素晴らしいですね流石です。(←どこまでもジュドを嘗めきっている読者)そして・・・ノンストップ☆ケイシュク健在!! ですね。スウォン様が倒れた!(事実)→どうやら初めてではなさそう!(推測)→まさか陛下には時間がない!?(推測の飛躍)→急いで隣の国に進軍しなきゃ!!(足の浮いた状態で大暴走)いやまずミンス&スウォン当人に病状聞き出そうよ!!!っつーかそんな大々的に戒帝国に喧嘩売るつもりだったんですか知らなかったよ!!!・・・これはケイシュク様(&ジュド)がまた勝手に突っ走りそうですね。いやぁ早急に、さらなる戦力が欲しくなりますよね。そういえば最近、空の部族軍に期待の新人(先日大軍での勝ち戦を主導した元将軍)が入隊してましたよね!彼の要求をのむ形で、頑張って貰うのはいかがでしょうか!!(↑満面のゲス顔)・「やぁ 来たねスウォン 私を殺しても 緋龍王にはなれないよ 試してみるといい そして振り返るといい ほらそこに 赤い髪の真の王が きっと君を 死に落とす」byスウォンの夢の中のイル王・・・・・・・・・。。。・・・・・・・・・・・・。。。。いや反応に困るんですけど!!!!イルパパめっちゃ邪悪な顔してスウォン煽ってますけど・・・どどどうしよう!!??・・・?? ~いやいやこれではまるでイルパパが 緋龍王=ヨナ姫説 を盲信していてだからスウォンは緋龍王になれない駄目! ーみたいな・・・そんな人だった感じに見えてしまう訳なのですが・・・いやそれはナイでしょ! と。そもそも生前のイルパパは「ヨナ姫を王に」なんて言ってないし動いてもなかったじゃん!!! と。このシーンは何なのかなぁ・・・と姉と話し合いまして(オタク談義)「この場面は回想ではなくスウォン自身の不安の顕在化なのでは」という結論に達しました。11巻でハク様が(彼にとって)怖い夢を見る場面があります。「スウォンを殺しに行きましょ」と言い放つヨナ姫。そしてそんな彼女に刃を向けるスウォン・・・の夢です。ヨナ姫が剣を練習していたのは、ハク様を守りたいからです。父上の仇を取りたいなんて、そんな事一言も言ってないですし、思ってもないんです。この嫌な夢は、ハク様自身の疲労や不安が「こうなったら嫌なヨナ姫像」として現れたものかな、と。物語的にもこの場面以降は、ハク様のメンタル面が描写されるようになっていきました。そう考えると、今回はそのスウォンverなのでは・・・と。ハクヨナの帰還や体調不良が重なり、四龍の力を目の当たりにしたこともあってイル陛下やヨナ姫への罪悪感&漠然とした不安などが、こうした夢として現れたんじゃないかな と。物語的にも、これからスウォンの内面を描いて行くよ・・・という狼煙というか。そう考えるとしっくり来ました。・・・多分そうだと思うんだけどなぁ。自信はないのですが流石にイルパパはこんな人ではないかと・・・うーん・・・。次号こそはお休みだと思ったのですが、掲載されるようです。いやぁ次回も楽しみです!by妹
2020.01.05
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<SMAP楽曲についてーその50>音楽語りーその273↓♪Prologue、welp、10% by香取慎吾新しい地図での活動に入ってから、初めてCDメディアでの発売です!簡単にリアルタイム感想を!『20200101(ニワニワワイワイ)』香取慎吾ソロワークスとして、アルバムが発売されました。全曲、Youtube等で聴けるようになってます。→こちら。収録曲のうち、4楽曲は発売前の先行配信が行われていましたが、基本は、すべてこのアルバムワークスの為の新楽曲という認識でいいかと思います。新しい地図での活動が始まって以降、CMや番組用として、3人で唄う楽曲も何曲も配信されていますが、あくまで「グループとしての音楽活動ではない」を強調するように、必ず「稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾」名義になっていました。「『SMAP』以外のグループを、音楽で形作るつもりはないよ!」というアピールかな、と思っています。今回、香取慎吾ソロという形でアルバムが出てきましたが、25年に渡り、SMAPというグループが音楽でやってきたブランディング手法をありありと見て取ることが出来る作り方になっていたと思います。参加アーティストは、主に渋谷系というか…HIPHOP系?ストリート系?という、タワレコに行って新人物色をするような、「音楽好き」の方々…その辺りの方たちの受けの良いアーティスト様方を集めてあるようです。私は、あまりガッツリ聴いたことはないけど、名前はなんとなく知ってる…という印象の方々です。「大御所SMAPが、新鋭アーティストのびっくり起用!」というわけではなく、「コレ系(オシャレ・センスイイ系)が好きな方は是非!豪華だよ!」という90年代のSMAP音楽ワークスに近いパッケージかな、と思います。とにかく、「センス良いな!」「新しい雰囲気の曲で頑張ってるな!」って言って欲しい、SMAPファン、アイドルファンだけじゃない層にもチラ見して欲しい、そういうアルバムだと思います。アルバムのコンセプトとしては、「みんなでわいわい盛りあがろう!」というものを掲げているみたいですが、実際は、「香取慎吾のポートレート集」、もしくは「香取慎吾トリビュート」といった印象です。元々自身の色を持ったアーティストに、自由に「香取慎吾」の素描を描いてもらい、それを、本人&音楽スタッフ陣営で大真面目に演じ切る…しっかり作品として具現化する、というもの。で、自分たちで「こんな『香取慎吾』もオモシロいね!イイね!」って楽しむ感じ。この方は…「アイドル」が行きつき過ぎてて、本当に、商品として「香取慎吾」を超冷静に捉え、セルフプロデュース・セルフブランディングしてくるのが凄いんです。本人のエゴを感じさせないほどに、商品として自分と『香取慎吾』が切り分けられてるのが分かるので。以下、1曲毎の簡単感想!1. Prologue (feat.TeddyLoid&たなか)イントロがとても意外な、カラッ風な笛系の音で。音楽好きが聴いて、この出だしで思わず「イイじゃん」って言いたくなる感じです。アルバムの掴みとして素晴らしいです。2. Trapこの曲調・ノリは、SMAPには無理なことは分かってたはずだ…!という印象の楽曲。すごくカッコイイ楽曲なんですよ。「罠」というモチーフもとても面白いし。歌いきれてはいませんが、雰囲気はあります。DVD付にはこの楽曲のPVが収録されていましたが、児玉裕一監督の曲調を捉えた映像が素敵でした。3. Metropolis (feat.WONK)ザ・オシャレ!って楽曲です。WONKさんは、かなり独特な世界観を持ったアーティストさんなんでしょうね。香取慎吾本人歌唱部分も少なくて、インスト感すらある楽曲ですが;これが「香取慎吾のポートレート」だと思うと、面白いですね。4. welp (feat.須田景凪)私が個人的に思い描く「香取慎吾」像と一番合ってる楽曲だな、と思って聴きました。かったるいテンポと、感情が見え隠れするボーカルが、お気に入りの1曲です。5. I’m so tired (feat.氣志團)「SMAP騒動を経た香取慎吾」のイメージが、ポップに形になっているのかな?当アルバムの中では、かなりストレートなイメージの楽曲です。6. ビジネスはパーフェクト (feat.スチャダラパー)SMAP時代からの香取慎吾イメージを踏襲したような、明るい楽曲。ラップ調の歌詞↓が面白いです。焼き付きます。ヘイヨー ストレンジャー従順なカスタマー素直なユーザー裏切りたいエンターテイナー7. Neo (feat.yahyel)カッコイイ系!な楽曲。パッとこの曲だけ聴いても、「香取慎吾」を連想する方は少ない…というか、居ないと思います。でも実は、SMAP時代も個人曲なんかで、この曲調に近い楽曲は見られていたので、超生粋のSMAPファンの方には、懐かしいのかもしれません。8. 嫌気がさすほど愛してる (feat.KREVA)この曲単体では、個人的には好き好んで聴くような感じではないんですが;ラップ部分も、決して歌いきれているわけではないし;でも、アルバムの流れで聴いてくると、インパクトがあり、アクセントとしてとても活きる楽曲で、楽しく聴けてしまいます。オモシロいですね。9. OKAY (feat.SALU)緩急のオモシロい曲です。特に、「誰もがもがくEveryday」のところの、ラップ調から、ふわっと展開するところ!あそこが好きです。10. 10%(テンパーセント)消費税10%への増税が施工された2019年10月1日0:00に、事前告知なく配信された楽曲です。「10%への増税」という、庶民からするとげんなりするような事象を、皮肉も込めながら「ヤッベー女(やつ)来ちまった!」と、ハイテンションで楽しみ流すような、オモシロいコンセプトのキレた楽曲です。耳ざわりの完成度という点でも、この楽曲が本アルバムの中では一番高いと思います。11. Now & Forever (feat.SONPUB&向井太一)10%で弾けたテンションを、落ち着かせるような1曲です。控えめの曲調を崩さないように、すごく丁寧に歌っているのが分かります。12. FUTURE WORLD (feat.BiSH)ラストに、夜明けの情景を感じさせる、壮大で力強いバラードです。SMAP騒動~新しい地図立ち上げ~今に至るまでの、世間の思い抱く物語をしっかり受け止め、期待されている形にしている楽曲というイメージです。アルバムラストのこの曲から、1曲目の♪Prologueへの繋ぎも完璧で、気づくと、ずっとアルバムがぐるぐる再生されてる状態になります。今回のソロワークスに関しては、最初情報が解禁されたときに、ガッツリ音楽ワークスが来て嬉しいのと同時に、「また、意外なとこが来たな…!」と思っていました。慎吾くんのボーカルは、全然苦手なわけではないのですが、ソロで、十数曲聴き続けるのは…キツイかもしれない!、という心配もありました。新しい地図開始後の映画楽曲・♪新しい詩は、ソロ歌唱でしたが、何度も繰り返し聴いてしまう聴き心地の良さでしたが…今回のアルバムは、先行配信の楽曲を聴く限り、私があまり好んで聴く曲調でも無さげだし…私は、もうちょっと60~70年代のオールディーモチーフだったり、ジャズ基調の方が好きかな…テンション上がるかな…と。しかし、何が驚いたって、アルバムが届いてから、私が、リピートしまくってることです。ものすっごく聴きやすいんです。アルバムの流れ…緩急や、感情の逃がし方、掴ませ方も上手なんですよ…。なんか、どうも私は、私が思っているよりこのアルバムがとても気に入ってるようです。あまり上手く感想が書けませんでしたが。Youtube以外のいろんなところでも聴けるようになってるみたいなので、興味のある方は、是非。by姉
2020.01.03
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2020年明けましておめでとうございます。今年も相変わらずヨナヨナしていると思いますので何卒よろしくお願いいたします。今回は水彩毛筆(水性染料のブラシペン)で色を塗ってみました。カラーインクの筆ペンバージョンみたいなもので、良く併用してます。以前家族が奈良土産で買ってきてくれた あかしや「彩」シリーズ、発色が良くてめちゃくちゃ気に入ってたのですが、ちょっと薄い色がなくて使いにくく・・・色数が多く小回りのきく 呉竹「クリーンカラー リアルブラッシュ」の淡色を追加することでめちゃくちゃ使いやすくなりました^^ヨナ姫の方は普通の官製ハガキ(懸賞用)に描きましたが、コピック(油性)のように裏うつりしないので便利です!最近はやっと「画材の特性」「画材と画用紙の相性」というものを考えられるように・・・なった・・・気が・・・気がして・・・(←自信なさげ)by妹
2020.01.01
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800万部突破…!800万…800万…(反芻)嬉しいです。素晴らしいです。暁のヨナ31巻・感想&高華国に関するロジックについて(姉編)*以下、最新・31巻についてのネタバレあり感想です。未読の方は、お気を付けください。*一度、本誌で緋龍城に返って来た回(179話・虚しい歓声)の際に感想を書いていますが、改めて。北戒(千州)の豪族・クエルボの襲来を撃破し、囚われていたヨナ姫や四龍たちも取り戻したハクたち高華国軍(火の部族+空の部族軍)。負傷した兵士たちの救護を行っているキャンプ地にて、ケイシュク参謀は、ヨナ一行に「同盟を組み、緋龍城へ戻らないか」という提案をする。物語の舞台は、いよいよすべての要素の地理的中心地、緋龍城へ!!!以前、クエルボ編が終了した際に、「戒帝国千州(クエルボ)編について」記事を書いたのですが、そこで、こんな↓書き方をしてました。とにかく。作品的には、丁寧に丁寧に、詰めるところは詰めた!という状態までいよいよ来ていると思います。こうやって書くと、かなりクライマックス感があるような…作品的に、最終決戦的なイメージがするかと思いますが、私の考えでは、おそらくそれはまだだと思っています。まだ、やらなくちゃいけないことが山ほどあります。とにかくまずは、要素バランスを整える必要があります。私の認識的には、この『暁のヨナ』という作品は、要素バランスをわざと悪く見せることで構成してある、ミステリー作品です。作品の釣り…パッケージや作品導入部から、決して嘘をついているわけではないんですが、かなり意図的に、要素バランスを不明瞭にする仕掛けが施されていると思っています。前作・NGライフをご存知の読者なら、分かると思うのですが、草凪先生は、話筋にとても論理的な仕掛けを施される作家です。論理的というのは、「○○という事象があるから、△△ということが言えるんだ」という因果関係がしっかりあり、また、説明する要素の抜けのない状態で、誰しもが納得できるように説明すること…だと思います。※NGライフにおける「前世→現世間のロジック」とは、具体的には◆生まれ変わった際の記憶の喪失は、前世に悔いのない場合、もしくは生まれ変わった後に、前世の悔いがなくなった場合に起こる◆生まれ変わる際には、前世に憧れていた人物像等、望んだ人物像で生まれることが出来るという決まり事の2点から、◆故に、裕真君に前世の記憶がないのは、前世のセレナが悔いを残さない状態で亡くなったからか、もしくは悔いがなくなったからである◆故に、裕真くんが男性として新たな生を生きているのは、前世のセレナがそれを望んだからであり、現世はその望みが実現している幸せな状態なのだという、敬大くんの前世への悔いを和らげ、現世を否定する感情を打ち消してくれるような証明へつながる流れのことを言います。『暁のヨナ』に関しても、NGライフ同様に、作品を成立させるための、ある「ロジック」があると思っています。(あまりこういった作品解説をされることはありませんが…。)もう少し細かく言いますと、「第一話でスウォンさんが引き起こした謀反劇」の原因、それを読み解くことが出来る「高華国に関わる、あるロジック」が、最初からきっちり作り込まれています。NGライフにおいては、主役を救う事が出来る「前世→現世」間のロジックについて、それをそれぞれ体現するような前世仲間たち(凌さん、榊原姉妹、御影)が作中に投入され、一人ずつの描写に尺を取った後、作品のクライマックスで、主役の前にそれらが「ロジック」に繋がることが一気に提示される、という作りになっていました。ただ、このロジック提示に関しては、要素の最重要キーマンであった麗奈ちゃんについて、前世と関わりがあるという点や、前世における彼女の動向について、終幕付近まで一切の説明がなかったため、読み手側がロジックとの繋がりを予測することは、非常に困難な作りになっていたと思います。最終回付近まで読んで、ようやく「こういう作りだったんだ!」と驚く感じです。ただ、『暁のヨナ』は違います。恐ろしいことに、ロジック形成に必要な要素は、そのすべてを、かなり初期からちゃんと出してるんです。本当に粗々のロジックを形成するだけの要素出しだったら、1~3巻までの間でほとんど終わってる!!…と思っています。4巻以降は、ひたすらその「ロジック」を裏付けるような動向・エピソードであったり、骨格だけだった「ロジック」を肉づけるような補完的な要素出しが、30巻まで積み重なっている…という認識で、私は読み進めています。このロジックは、強固です。作中、複雑怪奇な設定群で補強しまくってあり、ちょっとやそっとじゃ壊すことは出来ません。これほどはっきりしたロジックに関して、何故、一生懸命読み込んでいる読者ですら、ほとんど掴むことが出来ないのか…。理由としては、挙げ連ねると、6点。1、作品のパッケージとして、読み方を提示していない点。ロジックを読み解くミステリー的な作品だと、説明していない。認識しやすい、「伝説の少女が成長し、活躍するファンタジー作品」だという入口と、それっぽい道筋が作ってある。※この入口と道筋は、引っ掛けというわけでありませんが、明らかにそれだけをやっている作品ではない。2、ロジックが、少女漫画としては異常に社会的な観点の要素で構成されており、複雑である点。この点については、男性読者の方が解読が得意なんじゃないかと思います。(魔法的な要素も大真面目に組み込まなければならない為、そこは頭を柔らかくして受け入れる必要があります。)3、あくまで、この作品がやろうとしているのは『少女漫画』である点。2で見たように、この作品を読み解くことは、男性読者の方が得意なんじゃないかと思うこともあるのですが、そういった方たちは、逆に「『少女漫画』へ集約するパワー」を読み解くのが苦手なのかな、と。「ぼくの地球を守って」や「フルーツバスケット」のような、白泉社・花とゆめの歴代作品を読み慣れていると、ヨナのやろうとしてることも実はとても掴みやすいのですが。4、作中で、当該ロジックを壊そうとしているキャラクターが居る点。このキャラクターの動向は、常に当該ロジックに対してのアンチテーゼになってます。このキャラクターの行動が、読者の作品読解上、要素認識を大いにかく乱させている、とも言えるのですが、だからこそ、このキャラクターの動向の反対側に何があるのかを冷静に捉えれば、当該ロジックの存在は、ありありとその形を見て取ることが出来る、とも言うことが出来ます。5、作中に登場するほとんどキャラクターが、当該ロジックについて明確に認識出来ていない点。作中に登場するキャラクターは、「個人の」主観で、さも当然のように物事を説明して来ます。そのキャラクターにとってはそれが真実なので、決して「嘘」ではないのですが、それをまともに受け取ると、読者の要素認識が、作中の要素バランスの実態とズレるんです。6、作中で30巻に渡り、当該ロジックについて、ひらすら隠そうとして来たキャラクターが居る点。コイツが、本当に厄介。「暁のヨナ」がこれほど超長期シリーズ化した元凶です。まぁもうこの段階ですので、はっきり言っちゃいます。ハクさんです。大変ややこしい書き方をして来ましたが、結局何が言いたいかと言うと、要は、「ロジック形成の為の要素は、初期初期から思いっきり出してあります。それでもこのロジックが読者に認識されないのは、わざと要素バランスが悪く描かれているからです」、ということです。要素は出してあるんだから、あとはそこのバランスを整えるだけなんです。それが、今回の「緋龍城帰還」という展開でやるべきことだと思っています。『暁のヨナ』は、この先も長い!!…と思っています。NGライフのロジックは、主役を救ってくれるものでしたが、暁のヨナで設定されたロジックは、違います。このロジックそれ自体が、混沌の原因です。このロジックと、それに伴って巻き起こっている「今の事態」がはっきり顕在化したところで、あらゆるキャラクターが真っ青になるだけなんです。「で、この事態をどうするの!?」というのが、物語の本題です。↑ここに、あれだけの数のキャラクターたちが、それぞれ向き合わなきゃいけないんです。もちろん、関わりの大きさや、役割の重要度の大小は多分にありますが、一人ひとり、抱えているバックグランドが違いますので、既に他界したキャラクターたちも含めて、本当に一人ひとりの主観を描く必要があると思うんですよ。ヨナ姫が30巻に渡り、ひたすらやって来たことは、この事態の打破に向けた足場固めというか…この事態を受けとめるための、心の形成…準備?というか…。ヨナ姫だけは、今起こっている事態に対して、一切間違いのない動きをして来てます。ずっと。最初から。一人だけ。ヨナ姫は、事態の全貌をはっきりと認識しているわけではないと思いますが、ロジックも、現在起こっている事態に関しても、感覚的にはしっかり掴んでます。最初から。「暁のヨナ」は、少女漫画ですから。単行本30巻を越えての、緋龍城帰還…!私としては、クライマックスと言うより、どちらかと言うと、ようやく『スタート』に辿りついた!戻って来れた!!といった感覚です。31巻の感想でもなんでもなくなっちゃいましたが、とにかく!!来るべくして来た展開だと思っています。この記事上では、「ロジック」という言い方をして来ましたが、「謀反劇の原因」となるもの。これに関しては、おそらくもう、作中で何も隠してはいません。「答え」は、全部そのまま描いてあります。あとは、とにかく要素バランスを的確に捉えること。そしてもう一つ。「スウォンさん」を、なめて捉えないこと。きちんと、地に足のついたキャラクターとして彼の見ている世界を、思いっきり立体的に考えて読むこと、です。「もし自分がスウォンさんだったら、何が、どんなバランスで見えてるか」、を本気で想像すること。このキャラクターは、「聖人君子」なんていい加減な作りのキャラクターではありません。現実世界に生きている人間に、天然の聖人君子なんて居るわけがないんです。本誌で、ゼノさんですらスウィンさんを「掴めない」と称していましたが、…そんなことはない。スウォンさんは、作中で最も「感情」から作られているキャラクターだと思っています。「最も」じゃないか…「ヨナ姫と同じで」…かな。ヨナ姫とスウォンさんに関しては、正直なところ、本当に読者に誤解されてることが多いというか…(草凪先生の描き方が、いやらしいだけなんですけど…)とにかく、「エゴ」を捉えてください!!ヨナ姫とスウォンさん、この2人のキャラクターは、「『感情』と『エゴ』がすべて」です。キャラクターのアイデンティティです。この2人の感情とエゴを捉えて、初めてこの『暁のヨナ』が描いているものが何なのか、はっきりと見えて来ると思います。最初から、そういう作りの少女漫画です。…と、私は思っています。by姉
2019.12.31
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たいへん遅くなりましたが、本誌感想参ります!・巻頭カラー・・・ヨナの巻頭カラーって、ハクヨナ縛りのカレンダー絵&編集部さんの意向をくんだ本誌表紙絵とは異なり結構草凪先生が好きに描かれているのかな~という印象です。・・・イヤ流石です。脅威のむさ苦しさです流石です先生!スウォン一派は青~紫系統に偏りますね。空の青がめっちゃ綺麗!・・・グンテが居るなら、ジュンキやキョウガも居て良い気もしますが・・・う~ん・・・。暁のヨナ 185話「冀求」*以下単行本32巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*ききゅう【希求・冀求】願いもとめること。望み欲すること。 「自由と平和を-する」出典 三省堂大辞林 第三版姉が「草凪先生がちょっと分かりづらいタイトルにするときは気付いて欲しいけどはぐらかしたい気持ちもある時だと思う」と言ってました。確かに。・ハク様×グルファングルファンがハク様にデレデレであります。・・・尊い!!!まるで「ヒックとドラゴン」のような人と獣の愛情であります!(↑ヨナ感想にまで推し映画の布教絡めるのヤメロ)しかしグルファンはリアルテイストでずっと描かれるのかなぁw・「主君の誓いを俺が一方的に反故にはしねぇ」byヨナ姫に絶対忠誠のハク様この男は、ヨナ姫を隠れ蓑にして好き勝手動くのがすごく上手なんですよ。いやホント狡いんですよ。よくぞここまで爽やかに責任転嫁できるもんだと感心してますよ。ーまぁヨナ姫も、そのために自分が前に出てる節があるので良いのですが。ジュド・・・納得するのか・・・ヨナ姫の名前出されると弱いですね・・・;;・ついに(ちょっとだけ)明かされるケイシュク参謀ヒストリー!・・・いや何歳で戦に出てたのケイシュクさん!!!ギリギリで見積もっても15・・・14歳以下ですよね・・・う~む惨い。しかしユホン&スウォン&ケイシュクのスリーショット、結構衝撃的でした。君たち昔からそんなに仲良かったんだ・・・。・「ですが空の部族に・・・いや高華国に ユホン派は大勢います」「全ては スウォン様を高華国の王にする為!!」by空の兵士・ラパラパ・・・お前こんなシビアな解説者役までこなしてしまうのか・・・なんという有能モブ!ここの説明は面白かったですね。ラパの言うように、高華国中に「イルよりもユホンを王に求めていた」人々は沢山(というか大半)居たのだと思います。・・・だから一人息子であるスウォンが、王に相応しかった・・・・・・?「スウォン王に求めているのは、ユホンの血統&ユホンの息子らしさだ」という事らしいです。どうなんでしょうねそれって。だってスウォン様、残念ながら明らかに父親似ではないんですよね。・(俺もそう願っていた 俺はイル陛下もスウォンの事も知らなかったと・・・?思えば姫さんとも あの裏切りの夜の事を話し合うのを避けていたでも もう 向き合わなければ 早く あんたのそばに)byハク様でも もう 向き合わなければもう 向き合わなければ向き合わなければ!!!今まで散々・・・散っっ々、30巻ほど逃げに逃げまくってきたハク様が!遂に!!ついに「向かい合わなければ」にまでたどり着きましたよーー!!!もうもうっ・・・感無量ですよーーー!!!ジュドとかラパとかがやんや言ってきて弱気になってるハク様ですが・・・ユホン云々一切関係なく、スウォン自身だけを観て「王の器だ!時期国王に!」と願っていたのって(謀反以前は)ハク様だけだと思うんですよね。その辺は自信持ってほしいですね。(ヨナ姫もそうっちゃそうなんですが、彼女の場合は自身の恋愛至上主義が故でしたし・・・^^;)・(・・・掴めねー兄ちゃんだな)by黄龍仙人・ゼノ狸同士、腹の探り合いも慎重すぎて全然深い話が出てきませんでしたw!!何千年と時を重ねたゼノ仙人が掴めないなら、もう誰もスウォン陛下の本性なんて掴めませんよ;・・・からの→「兄ちゃんが関わると ちょっと人間らしい顔するんだな」by黄龍仙人・ゼノこれですよ・・・コレ!!・「・・・・・・ ・・・・・・なに やってんの・・・」by空の兵士達やグルファンに囲まれ生き生きと仕事をする一兵卒・ハク様 を一目見た瞬間、目眩を起こし頭を抱え込むスウォン様ーそんなに好きか!!!気が遠くなるほど大好きなのか!!!知ってた!!!・・・いやすみません。何らかのフラグなのは分かってるんです。ただ一兵卒・ハクの姿をスウォン様が遠目に観てしまうシーンは必ず来ると思ってまして(どんな反応するのかなー)と楽しみにしていたもので。想像以上のリアクションでしたよ・・・いや知ってたけど、想像を超えてきたよスウォン・・・。・(今なら部屋から出て皆に逢いに行ける・・・!?)byヨナ姫(思いの外)部屋の中で大人しく待っていたヨナ姫ですが、我慢の限界が来たようです。なんかヨナ姫の部屋着がネグリジェっぽいですね可愛い。・突如倒れ込んでくるスウォン陛下何故わざわざヨナ姫の部屋まで来て倒れる!?イヤガラセか!!!(←ミンスを探しに来たそうです)今回事前に2回も体調不良フラグを立ててきたスウォン様、衝撃の急展開です。そして想像以上の苦しみ方です。う~む・・・どうしたお前;そして護衛は何処行った;動揺しつつもちゃんと介抱してあげようとするヨナ姫・・・優しい!・「鎮まれ 鎮まれ・・・ 鎮まれ」byヨナ姫面白いシーンだなぁ、と思いました。とっさに介抱しようと動いたヨナ姫ですが、緋龍城×スウォンと二人きり・・・このシチュで思い起こされるのは、父親が殺された夜の事。そりゃそうですよね。スウォン様も大変な状況ですが、ヨナ姫もパニックしてます。「鎮まれ」はスウォンに語りかけてますが、ヨナ姫自身の突発的な恨み・憎しみを抑えようとしてるんですよね、きっと。・(なんだ・・・夢か 夢ならいいか)by意識朦朧スウォン様薄れゆく意識の中で、暖かさに触れたスウォン様。夢ならば・・・と、ヨナにハクの様子を語り始めました・・・。いやどんだけハク様の話をしたかったんですかそんなに大好きか!!!知ってた!!!!いやぁ(こう来たか~!!)と思いました。物語的には、ハク様が漸く「向き合わなければ」までたどり着いたのでいよいよ後はスウォン様が心情を語ってくれれば・・・という所なんですが・・・この人本当にどっから責めれば心を開いてくれるんだ・・・と思っていまして。。リリちゃんとか頑張って色々きわどい質問してくれてたんですが、全く心の内を見せなくて。これはもうハク様が優しく「どうしたん?怒らないから何でも言ってみ?」ーって話を訊いてあげるなどしないと心開かないだろ・・・と。(何故ハク様がそこまでせねばならぬのか;)ー成程。体調不良で思わず弱音を吐いてしまう!こう来ましたか!しかし・・・ヨナ姫、ちゃんとスウォンの支えになれたはずじゃん・・・とも感じました。なんとも切ないシーンでした。・スウォンの病状について上記のように、私は真っ先に今回のスウォン様はインフルエンザみたいなもの・・・だと思いました。後から「う~ん・・・でもこれは不治の病の可能性もあるのか?」とも思いました。う~ん。う~んちょっといきなりな気もしますが・・・まぁ最近はゼノの能力に興味持ったり、「時間がない」発言はありましたよね。う~ん・・・。ただスウォン様の謀反って「ハクヨナは死んでも仕方ない」やり方でしたし、部族間が荒れまくる事は目に見えてましたし・・・。スウォン政権になってから他国にガンガン喧嘩売って(今は上手く行ってるとはいえ)警戒されまくってる状態なわけで・・・。ここで「実は病気でした!後の事はお願いしますケイシュク&ジュドさん!」なんて無責任な事は、流石にしないんじゃないかな~と思うんですが・・・勿論他の理由があるとかなら話は別ですが・・・う~ん。次号の展開に要注目です!次号はなんと付録にお箸がつくそうです。楽しみ!・・・そして絶対休載だと思っていたのですが、ヨナ掲載されるみたいです!楽しみです!by妹
2019.12.28
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私妹も『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』鑑賞して来ました!本当に素晴らしいシリーズの完結を劇場で見届けることが出来て本当に本当に嬉しかったです!!何処を切り取っても真摯・丁寧な造りで終始大興奮でした。火水草砂ドラゴンの瞳・・・質感描写が臨界点を突破し圧巻の映像美でした!相変わらず音楽も最高!ドラゴンに乗って空を飛ぶ事が出来ました。神話を体感する事が出来ました。作品を造り上げてくださった制作スタッフ様、日本での劇場公開のために尽力して下さった皆様、本当に本当にありがとうございました!・・・今週は暁のヨナ教信者のプライド(なんだソレ)をかなぐり捨てて全神経をヒクドラに費やしてました。だってこの傑作シリーズ、日本での知名度が低すぎてあまりにも勿体なくて・・・!映像美・ジブリ・ポケモン・ワンニャン↑この辺りが好きな方達の為の作品です!是非!今からヨナ感想頑張ります。by妹
2019.12.25
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おととい公開の映画!公開2日目の昨日・土曜日に観に行ってきました。映画感想『ヒックとドラゴン3 聖地への冒険』(ディーン・デュボア監督、ドリームワークス、2019)<ヒックとドラゴンシリーズについて>バイキングの島・バーク島。長きに渡り、ドラゴンと死闘を繰り広げて来たこの島では、『ドラゴン退治がすべて』。島の長・偉大なるバイキング・ストイックは、子供の頃からドラゴンを退治していた、勇猛果敢で島民の信頼厚いリーダーだ。そんな彼の一人息子・ヒック。同年代の子供たちに比べ体格で劣り、痩せていて非力な彼は、なんとか皆に認めてもらおうと、自作の罠や武器を使ったドラゴン退治に躍起になっていた。ある日ヒックは、誰も観たことがない伝説のドラゴン、ナイト・フューリーを撃ち落とすことに成功する。しかし、いざ森の中で弱ったドラゴンを目の当たりにした際、殺すことが出来ず、解放してしまう。大物ドラゴンを仕留めるチャンスを自ら逃がし、自分にはドラゴン退治が無理であることを強烈に悟るヒック。しかし、父・ストイックは息子の将来を按じ、ドラゴン退治訓練に参加するよう命ずる。訓練でも散々な目に遭い、再びドラゴンを解放した森へ独り立ち寄ったヒックは、解放したはずのドラゴンが、まだ島から逃げ出せずにもがいている姿を発見する。ドラゴンは尾の羽根を傷つけ、飛ぶことが出来なくなってしまっていたのだ。責任を感じたヒックは、ドラゴンに食べ物を運びはじめる。こうして、「ドラゴン退治がすべて」の島で、ひっそりと「臆病な」少年・ヒックと、傷ついて飛べないドラゴン・「トゥース」の交流が始まった…。何て言ったらいいのかな…。「ドラゴンに乗って、空が飛べるんだよ!!!」と言っても、日本人の食いつきがあまりいいとは思えないので…どう言葉を尽くせば、この作品の魅力を伝えることが出来るのかな…。食いつきの良さそうな単語を使ってみましょうか。ジブリが、宮崎駿監督作品の飛行大冒険活劇が大好きな日本人こそ、絶対に観るべき映画作品なんですよ!!!実在動物の動きを参考にしていると思われるドラゴンたちの、あまりにリアリティのある動き…そしてそれを繊細な3D映像で、まるで本物のように目の当たりにする驚き!!!動物好き(特に猫好き)は、本当に是非!!!※ちなみに私自身は、自称「動物嫌い」と言っちゃうような人間ですが、そんな奴がこのテンションになるほどに素晴らしい。人と人、人とドラゴン、ドラゴンとドラゴン…絶秒な表情と繊細な演技動作で描かれる、圧巻のコミュニケーション!人物像や性別、何より種族の違う相手とのコミュニケーションは、すれ違いももちろんたくさんあるのですが、それでもお互いを必死に思いやる、愛情に満ち溢れたものばかりです。この作品は、かなり曖昧な記憶なのですが、確か…週刊少年ジャンプの巻末コメントかなにかで、編集部の方のコメントだった(?)かと思うのですが、「(NARUTOの)岸本先生にお薦めされた『ヒックとドラゴン』を観て素晴らしかった。もっと日本でも評価されるべき!」といった内容のコメントがちらっと眼についたことがありました。「へー、少年漫画の第一線で働いてる方たちが劇推しするキッズ映画なら、相当面白いのかな」…と心に残っていました。で、その少し後に、ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』を観て大感激した時に、今までほとんど鑑賞してこなかったCGアニメ映画をもっと鑑賞してみたい!という気持ちになり、レンタル屋でキッズDVDコーナーを物色していたら、この『ヒックとドラゴン』が目に止まりました。「そういえば、この作品について、ジャンプで見かけたな」と思い、パッケージを見る限り、あまり私の好みじゃなさそうだけど…と思いつつも、レンタル・鑑賞してみました。観終わった瞬間に、ブルーレイをネットで即購入。乗り気ではない妹にも無理矢理鑑賞させ、特に動物好きでもなかった妹に、「トゥース…///!」しかしゃべらなくなる上、今まで全く興味を示さなかった動物園の動物動画漁りをさせる症状まで発症させていました。この作品が3部作で、現在続編を鋭意作成中だと知り、「絶対に2は劇場に観に行くぞ!」と意気込んでいたのに…2014年にアメリカで完成・公開された「ヒックとドラゴン2」は、何故か2015年になっても日本で劇場公開が行われず、結局日本においてはDVD・ブルーレイの発売のみという、「DVDスルー」と言われる扱いになりました。もちろん、ブルーレイは購入し、作品の鑑賞は出来たのですが、ファンとしては「劇場で観たかった…!!」という残念な気持ちも大きく、今回、3がきちんとこうして劇場公開されたことは、それだけで本当にありがたい・・・感慨深いものがありました。ようやく、劇場でヒックとドラゴンを鑑賞できました。パンフレットも、グッズも買うことが出来ました。全く、シリーズ自体をご存知ない方に、「3を劇場に観に行ってくれ!」と言うつもりはありません。ただ、海外ではきちんと評価されているらしい本作について、日本での知名度が低すぎる現状はあまりに勿体なく…「とにかく、『1』を観てくれ…!」と。3部作の位置付けとしては、とにかく爽快感があり、面白い…作品のやりたかったことが凝縮されている文句なしに名作中の名作は、第1作目です。これだけでいいから…TSUTAYAとか行けば、100円とかでレンタル出来るから…!!2と3に関しては、作品の生み出したありとあらゆる要素について、1つずつに本当に本当に真摯に向き合い、ヒックくんがそれらに悩み、挫折を繰り返しながら、成長していく様を追いかけるものになります。島のリーダーという重責を負うまでの過程、未知なる世界への探求心、そして、目の前に居るドラゴンについて、彼らのことを本当に思いやり、どうあるべきかをひたすら考え行動する、友情と勇気…。辛い展開も多くなり、『爽快感』と言うよりは、とにかく真摯な真摯な作品になります。だからこそ、ここにしかない、重く深い感動があるのですが、鑑賞するなら、「1」から、是非。異常なテンションでおススメします!観ないと…勿体ない!!!エンタメ好きなら…是非!!!<ヒックとドラゴン3・聖地への冒険 について>*以下、公開直後の映画のネタバレあり感想です。未鑑賞の方は、お気を付けください!*ドラゴ率いるドラゴン軍団の襲来より1年ー。亡き父・ストイックの跡を継ぎ、若き長となったヒックは、島の仲間たちとともに、ドラゴンハンターたちに捕獲されたドラゴンたちの保護を続けていた。しかし、ドラゴンたちの増加でバーク島は飽和状態に…。島の住人たち、そしてドラゴンたちの為、真剣に今後について考える必要性を感じたヒックは、父・ストイックが昔から探し求めていた地・「幻の聖地」に解決の光を感じていた。そんな折、トゥースは森で1匹の白いメスのドラゴンと出会う。トゥースとよく似た姿に、ヒックとアスティは彼女を「ライト・フューリー」と名付ける…。その直後、ヒックは悪名名高いドラゴンハンター・グリメルの襲来を受ける。このままこの地で、ドラゴンたちと平和に暮らしていくことは難しい…。ヒックは、島の住人たち全員を巻き込んだ、大きな決断をする。先ほど少し触れましたが、一言で言い表すとしたら、『真摯』です。2で描かれたものの延長線上に、ヒックくんの、リーダーとしての成長と目の前のドラゴンに対して、本当に真摯で、深い愛情と思いやりを持って描き出した未来がありました。とにかく、ヒックくんの『目線』…これが、シリーズ3部作を通して本当に素晴らしい。彼自身は、「自分は臆病だから」と言っていましたが、目の前の存在や、新しく見えて来る世界に興味を持ち、なんとか大事に受け止め、受け入れようとする姿勢。噛み合わない部分を、工夫を重ね克服していく忍耐強さ、また、固定観念や既得権に固執せず、柔軟な視点で「皆にとっての最善」を選択していく勇気。この作品は、ドラゴンという架空の生物を描き出す「ファンタジー」作品ですが、現実社会を生きていく上で、一番大事なことだと思えるテーマが、根本にあると思っています。それを可能にしているのが、まるで実物や写真を見ているかのような、作り込まれた背景美術・世界設定であり、そして、そこに本当に存在し、触れるかのように、リアルに動くドラゴンたちなんだと思います。今作・3では、ヒックくんとともに成長してきた若者たちも、一人ひとり存在感がありました。特に、メインヒロインであるアスティ…彼女が本当に素晴らしかったです!大きな困難や障害にぶつかり、独り思い悩むことの多いヒック君を、とても上手く支え、導いてくれていました。「あなたを最初に信じたのは私よ」というセリフが、今作でとても心に残りました。鑑賞後は、ひたすら「全部、やり切ってくれたなぁ…!凄かったなぁ…!!」という感慨にふけりました。なかなか日本では、この先劇場で鑑賞できる機会も少ない作品だと思います。今なら…!劇場でやってますよ…!スターウォーズやアナ雪も、もちろんいいんですけど…『ヒックとドラゴン』も、是非鑑賞してみていただきたい!!!ディーン・デュボア監督はじめ、この大作シリーズ制作に携わった、本国・アメリカの数多のスタッフ・関係会社の方々、そして本作の日本劇場公開に尽力してくれたであろう日本陣営の方々に、心より感謝を。心に残る、素晴らしい作品をありがとうございました!これからも、大事に鑑賞していきます。by姉
2019.12.22
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<SMAP楽曲についてーその49>音楽語りーその272↓♪Top Of The World bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連★2014年3月31日 『笑っていいとも!(フジテレビ)』放送終了★2014年6月 フジテレビ内で大幅な人事異動※音楽番組をメインに担当していた、きくちプロデューサーも異動。 同Pの担当していたKinkikidsの番組・『堂本兄弟』も9/28でレギュラー放送終了。53・2014年7月16日 Top Of The World/Amazing Discovery★2014年7月26日-27日 『SMAP×FNS27時間テレビ(フジテレビ)』放送ようこそ!「平成エンタメ界・TOP OF TOPたちの希望と絶望」が入り乱れた、感情の魔窟へ!!前回の記事でも少し書いたのですが、ここからのワークスは、本当に凄いです。壮絶です。めっっちゃくちゃ苦しいです。2016年1月に、SMAP解散報道が出てから、マスコミが「一体何があったんだ!?」みたいに騒ぎ立てていましたが、(一番よく知ってるくせに…)2014年からのSMAP音楽ワークスを聴いていれば、何も分からないことはない。全部、楽曲になってます。SMAPが何をしようとしているのか、そして何が起こっているか…。もちろん、固有名詞を用いて詳しく説明しているわけではないですよ。ただ、その時期のSMAPの状態とか、テンションとかを全部色を付けて、楽曲やPV、ライブコンテンツという形にしているんです。こんな唯一無二のコンテンツ、エンタメ&音楽好きなら、鑑賞しないと損です!♪Top Of The World作詞:いしわたり淳治、作曲:MIYAVI、編曲:CMJK『独立するぞぉぉぉおおおおおお!!!』って曲です。最初聴いたとき、不思議な感覚になったのですが、この楽曲、7拍子というなかなかない拍子をとっています。サビでは、「Oh Oh Oh Oh」という掛け声に合わせて、SMAP全員が拳を突き上げる振りになっています。年表を参照していただくと一目瞭然なのですが、この2014年に、ここまでの約20年間に渡り、SMAPがTV方面での活動母体・基盤としていたフジテレビが、完全におかしくなってます。ほぼ、内部崩壊状態。3月に、SMAPメンバーの3人が、20年に渡りレギュラー出演していた『笑っていいとも!』が終了。また6月の、報道上では社内の2/3の人々に及んだとされる大人事異動が敢行され、おそらくですが、それまでジャニーズ内でもSMAP陣営と付き合いの深かったプロデューサー陣が大量左遷される状況に陥っています。ちょっと脱線しますが、この時のきくちプロデューサー左遷の余波で、堂本剛さんファンの私たちの母親が、前身番組『LOVE LOVE愛してる』の時代より、15年以上…18年?に渡り毎週とても楽しみにしていた番組・『新堂本兄弟』が2014年9月をもってレギュラー放送終了となっています。この事案に関しては、我が家に直接悪影響がありましたので、個人的にとても心象が悪く、まぁ…簡単に言うと、とても恨んでいます。全然マスコミ事情に詳しくない一般人の、ふわっとした認識ですが、このフジテレビ瓦解に関しては…ジャニーズ内部の云々が主体と言うよりは、政治圧力・情報統制の力に、ジャニーズ内部の権力争いが乗っかって来た…って言った方が近しい出来事なのかなぁ…??という気はします。この辺は、詳しいことは分かりませんが。とにかく、このタイミングで、SMAP陣営は「独立劇」の火ぶたを切りました。おそらく、2011年、2012年の段階で、「もう無理だ」という判断をし、2013年内には、本格的に独立に向けた動きを活発化させてたんじゃないでしょうか。それを、2014年7月の段階で、対外的にはっきりと「独立するぞぉぉぉおおお!」って出して来た。そのテーマソングが、この♪Top Of The Worldだ、と私は認識しています。世界最高の始まりさ ここからは未体験ゾーン常識を開放せよ Here We Go狭い世界で 軋んでいたMy Heart未来のない 時代をBreak Out世界最高の高鳴りを 奇跡のような瞬間を未来はこのドアの向こう さあ Here We Go↑全部、歌詞になってますよ・・・。この楽曲は、プロモも凄いです。人形ちっくで無機質な笑みを浮かべた古典的サーカス風の人々が集まるダンスホールに、SMAPが乗り込んで行き、淡白な嘲笑の中でめっちゃアイドルちっくな踊りと歌を披露する、というもの。一般人からしたら、「芸能界のTOP OF TOP」だと思ってたSMAPが、「芸能界の中で、自分たちの『独立』の意志表明」を表現しようとすると、こうなるのか…!衝撃です。2016年以降のSMAP騒動時に観ていた『芸能界』が、2年前にそのまんま映像にして、「予告編」みたいに出してあった感じです。すげぇな…。中居くんの表情が…中居くんのドスの効いた表情が凄い…。このシングル楽曲を引っ提げ、2014年7月にはSMAPをメインパーソナリティーとした27時間テレビが放映されました。これは、SMAP陣営から提案した、「フジテレビでの最後の祭典」だったんじゃないかな、と思います。またの名を、『お葬式』。番組は、グランドオープニング・『生前葬』コーナーから始まり、謎の解散ドラマ『俺たちに明日はある』が織り込まれていたようです。この先、想定される事態を、先んじて「エンタメとして」提示してたんですね。本当に恐ろしい集団ですね。♪Top Of The World…この楽曲は、本当に是非…!現代日本を生きているのであれば、是非鑑賞してみていただきたい…!芸能界の動向をチラ見してるだけで、安い大河ドラマや映画観るよりよっぽど、「現代日本」という時代を体感できる『大河ドラマ』が楽しめますよ…!♪Amazing Discovery作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカカワイイ楽曲です。サウンドもですし、PVも。シルクハットの男性ダンサーと、大きな白い帽子の女性ダンサーが本当にカワイイんですよ。ユニバーサルスタジオジャパンのテーマソングなんですね。「素晴らしい、びっくりするような発見」…を夢見て、自身を奮い立たせているような内容の楽曲です。すごくカワイイ感じで、エンタメ・アイドル全開な感じで出してるんですけど、かみ砕くと、かなり♪Top Of The Worldと同じようなことを唄っているような気がします。『Amazing』は、♪Amazing graceと引っ掛けてあるのかな…?元奴隷商人の牧師が作った、奴隷解放を象徴する楽曲。…いや、これは考え過ぎだな。続く!by姉
2019.12.15
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遅くなりましたが・・・本誌感想参ります!えーと・・・まずは表紙!ハクヨナちゃんです!ヨナ姫・・・「少女は今、剣を取る」というあおり文句を完全に忘れた感じになってますね!おみくじも、恋愛運しか見てなさそうな気がしないでもないような・・・wハク様の余裕そうな顔が腹立ちます。そしてぷっきゅーが乙女で可愛いv12月カレンダー絵 ・・・いやびっくりしましたよね。私も先日、クリスマスヨナ姫イラストを描いたんですよ。最初ミニスカサンタのラフを描いたんですよ。でも(う~んこれは露骨かな☆)と思ってちょっと幼仕様のほっかむりverに描き直してたんですよ・・・。いやまさか公式さんから「(プレゼント渡す体で)男の寝所に忍び込むミニスカサンタ&狸寝入り狼男」的ないかがわし意味深なイラストが投下されるなんて思わないじゃないですか!!(ヨナ姫は色仕掛けモードになると、グラマラス方面に体型変える技を使ってきますよね)ボソリ・・・いやぁびっくりしました・・・。カレンダー絵はいつも「今後のハクヨナの方向性」を匂わせるものが多いかな~と感じていまして、毎年楽しみにしていたのですが・・・ そうか・・・ウン。来年からは・・・こ、この方向性・・・? 色々覚悟しておきます!!暁のハク 暁のヨナ 184話「違う景色」*以下単行本32巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・空の部族第三十五番隊の新人一兵卒・ハク一兵卒の窮屈そうな服、めちゃくちゃ似合わないですねwサンド隊長の「あれをどうしろってんだよ」が一番笑いました。雷獣が「煮るなり焼くなり好きにしてねv」って言ってきても困るよね。怖いよイヤだよこんな部下w胸キュン兵士のラパ、まさかのエリートでしたねそういえば。・「すごい奴は 時の流れが違う」by空の部族第三十五番隊隊員一同三十五番隊は、主に掃除や給仕・洗濯をこなす雑用部隊でした。ついこの間まで城に居たハク様も、彼らを認識していなかった位の新兵たちが多いみたいです。ここで華麗なる小間使いスキルを発揮する我らがハク様!!窮屈そうな兵士の格好よりは、割烹着の方が似合ってる気がしますwユン君に鍛えられたのでしょうか?ファンブックでは料理下手みたいな描かれ方をされてましたが・・・まぁ「いざ仕事」となれば、基本何でも器用こなしちゃうんでしょうね。そして「天才は出来ない人の気持ちがわからない」と並ぶ名言が登場しました!・思い出した 声もかけられない位遠い存在だったけどなんとなくこの人の強さに憧れていたことを by空の部族第三十五番隊隊員一同城時代の「ハク様と空の部族兵との関係性」って、結構気になる所だったりします。空の部族コミュニティの中で完全アウェーの風の部族長!でもイル王のお気に入り!ーというのは、かなり気を気を遣うポジションですよね。ジュドはあんなだし・・・;・「いや 誰よりも必死だったんだ 強くなるために」 byハク様ヨナ姫は「師匠が良いのね」と言われて「ハクが褒められたv」って喜んでましたのに・・・謙虚にヨナ姫を持ち上げるハク様であります。愛ですね。サンド隊長・・・命令口調で頑張ってたのに、結局は敬語になってしまったw・驚愕のジュド将軍空の部族兵に紛れて雑用をこなすハクを見つけ、驚愕するジュド将軍・・・ーっていや知らされてなかったんかい!!!この人一応「空の部族・武力部門のトップ」ですよね?どんだけ部下から煙たがられてるの!?ケイシュクはどんだけジュドのことナメてるの!確かに言動がすべてバカっぽいし頼りにならないけどさ・・・あまりにも可哀想!!・四龍お見舞いをするスウォン陛下スウォン様は(ヨナ姫もだけど)見かけによらず仲良くなりたい相手にはゴリゴリ責めて行くタイプですよね。今回も四龍たちに突撃です。「ジェハの警戒した感じが良いよね!」と言ったら、姉が「ジェハは(好きになっちゃいそうな相手)には最初すごく警戒するからね・・・阿波の都でヨナちゃんにしてた態度とそっくりじゃん」と返してきました。あ、本当だw・スウォン&ゼノ仙人が2人でお散歩するそうです。王族の狸×伝説の狸一騎打ちですか!!!(別に対決ではありません)何の話するんだろう!? うわぁあ気になります!ワクワクします!!ゼノさん貴方・・・きっと色々知ってますよね?ちょっと意地悪な質問とかして、スウォン様困らせちゃって下さい。読者が喜びます。・「どうしてもと言うなら・・・! 誓え スウォン陛下に忠誠を」by主君・イル陛下暗殺に荷担した空の将軍・ジュドハクを信用できない!と詰め寄るジュド将軍。何故これを皆の前でやっちゃうの・・・。いやぁ面白いシーンだなぁ、と。ジュドの台詞の「スウォン」を前王「イル」に置き換えてみましょう!全部Uターンしてジュドの脳天にぶっささってくる切れ味抜群ワードばかりですね!罪悪感があるからこそ、今のスウォン政権を正当化しようと必死だし攻撃的になってるんじゃないかな。・「どうしてイル陛下は殺されなければならなかった・・・?どうしてイル陛下と姫さんはあんな裏切りを受けなければならなかったんだ!?イル陛下のやり方では国を滅ぼすと危惧していたにしても スウォンならばイル陛下と話し合い解決することは出来たんじゃないか・・・?」by牙をむくハク様ウウウウゥウウウンンイイヨーー!!凄く良いよ!!ちゃんと向き合うべき所に向き合うことが出来てきてるヨーー!後はコレをちゃんとスウォンに投げかけることが出来れば完璧だよーー!!・・・いや違うな。ジュドにはこれで良いけど、スウォンにはもう一つの最重要問題点を投げかけなければいけないな。ブツブツ・・・ハク様も全体把握できてるはずのくせに、なんでそこだけ盲目的なんだろうな。ブツブツブツ・・・ああ楽しい!ヨナ考察楽しい!!・「ユホン様はイル陛下に殺害されたのだ・・・お前はイル陛下が最も寵愛していた部下だった・・・知らされぬ事も多いだろう」by主君殺しに荷担したジュド将軍そういえばヨナ姫とハク様、極力スウォン様関連の話は避けてきた気があるのでハク様はこの話を知らなかったんですね。事実か否かはさておき「まさか・・・いや真実だったとしても・・・」と冷静な反応で良かったです。しかしこれ、スウォンがイルを殺害する動機としてはそれっぽい説明になってますけど・・・「ジュドがイル陛下を裏切った説明」には全くなってないと思うんですよね。はぐらかさないで欲しいですね~。そして「いやハク様ってイル陛下の部下でしたっけ!?? 部族違うよね!!」とか「生まれながらの溝って言ってるけど、ユホンの死は10年前ですが!!?」とか色々ツッコミ所が多すぎて面白い・・・面白いよジュド将軍・・・!・だったらずっと前から 俺とあいつは同じ景色を見てはいないby弱気になったハク様「スウォンが復讐のためだけに謀反をおこす訳ない」ーとそうは思っても少年時代の、夢を語り合ったスウォン像を思い返し、弱気になってしまうハク様。あの頃のハクには、確かに「スウォンと同じ未来を描いていける」という確かな信頼と手応えがあったのだと思います。それはハクの一方的な思い込みだったのでしょうか?・・・はてさて。・グルファン降臨!グルファァァアアアンンンンン!!!!!13巻でハクに「忘れました(嘘だけど)」とか言われていたグルファンですが、グルファンはちゃんとハク様の事を覚えてましたよ!!いやぁ・・・一兵卒の格好をした青年の元に舞い降りる鷹・・・めっちゃ綺麗な絵面で良いですね。そしてめちゃくちゃ象徴的ですしね・・・ーいやぁ良い良い!次回は巻頭カラー!楽しみです!by妹
2019.12.09
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おはようございます。記事を書いていませんでしたので…。コミックス発売の都度、楽しみに購入しています!『金田一37歳の事件簿』(天城征丸、さとうふみや先生、講談社 イブニング)名探偵・金田一耕助の孫であり、永遠の高校2年生・金田一一が、まさかの37歳に!?高校生の頃から数え切れない程の殺人事件を解決し、警視庁でも一目置かれる存在だった金田一少年は、20年後、警察官でも私立探偵でもなく、音羽ブラックPR社でうだつの上がらない営業部主任となっていた。「もう謎は解きたくない!!」と危険事からひたすら遠ざかろうとする彼だが、とある孤島リゾートのホテルオープニングイベント企画を任されることになる。その孤島の名は、「歌島」…「オペラ座の怪人」にまつわる、三度の殺人事件が起こった惨劇の島だった…。2018年から、週刊少年マガジンより、青年誌へ掲載を移し、天城征丸×さとうふみや先生という公式本家タッグで連載されています。私たちにとっては、小学生の頃、読み始めた時に「お兄ちゃん」のだった金田一少年が、また年上になってくれたんだ…という感慨があります。最初はどんな大人になっているのか…想像するのが怖かったのですが、いざ社会人・金田一を観てみると、とてもすっと落ちて来る「はじめちゃん」像でした。どちらかと言うと、あまりにシリーズが長期化・壮大化したこともあり、高校生設定の方がもともと無理があったと言うか…起こる殺人事件やその動機は、どれも「高校生」の手に負えるような内容ではありませんでしたし…いや、本当に今更なんですが…。気苦労の多い「37歳サラリーマン」の方が、犯人の動機付けにおける、社会の中でのジレンマの作り方ですとか、拾いやすく設定できるのかな…と思います。実際に、17歳の頃は、犯人の動機等がかなりドラマチック&壮大で、犯人それぞれの過去話だけでヒューマンドラマ感があったのですが、37歳になってからは、かなり意図的に、下世話…というか、週刊誌のゴシップ記事になりそうな題材でお話しが回されています。また、犯人たちがネット環境で情報・トリック用の小物の調達をしている描写が印象的です。この辺りが、今までの金田一シリーズとは違う読み心地を生んでいるのだと思います。お話し回しも、漫画画面もノッていて読み応えがあるので、興味のある方は是非…!!こちらについても書いてませんでした。『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』(船津紳平先生・講談社)綿密に計画を立て、殺人事件を実行に移そうとした犯人たち目線よるウラ「金田一少年の事件簿」。人気過ぎて、現在7…8?冊くらいコミックスが出てます。ちなみに、このシリーズだけで百数十万部売ってるみたいです。売れ過ぎです。本当の本当に金田一シリーズを読み込み、それぞれの事件の展開、シーン、細かなセリフを、空でばっちり解説出来るレベルの読者にしか全く伝わらない、あまりにマニアックな突っ込みの数々…。そう!ここは「どうやってやったんだろう?」と思ってた!とか、犯人の独白でこう説明されてたけど、これは無理だろと思ってた!とか、確かに…こいつ、この場になってこの犯罪思いついたんだよね…とか。金田一少年の事件簿本編は、基本的に犯人による劇場型の連続殺人劇が行われた後(か途中)で、金田一少年による大々的な犯人暴きのシーンがあります。このシーンでは、基本的には犯人の動機や人物像を目いっぱい描くことに重きが置かれています。もちろんトリックの過程等の説明もあるのですが、かなり短略的で、実際にはあいまいな部分がかなりあります。この部分↑を、思いっきり犯人目線で詰める、というのが本作の主なつくり方です。読者が何気なくスルーしていたシーンも、犯人目線からすると、実はすごくビクビクしていたり、逆に大変なことをやり切った自分の演技力や体力を自画自賛していたり。いやもう本当に、楽しみの難易度が高いブラックギャグ漫画です。シリアスな殺人事件のストーリーを、犯人目線でギャグ風に仕立てるとか。金田一少年本編が、童話のように身に沁みつき過ぎている読者しか絶対に楽しめない。分かり切った話筋の、その粗探しを本気でやってるのが楽しい!それを楽しむギャグマンガ!という・・・。なかなか…こんな作りの、二次創作的なスピンオフ作品が、こんな規模で売れるというのもないことだと思います。金田一少年というパッケージの恐ろしさ…この作品を、どれだけ多くの人が、本当に一生懸命読んでいたかが思い知らされます。読む方全員が楽しめる作品ではありませんが、「金田一少年の事件簿」がばっちり頭に入っている方は、是非。by姉
2019.12.08
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昨日 当ブログが300万ヒットに到達していたみたいです!始めたとき、こんなに長く続ける&こんなに開いていただけるブログになるとは全く思っていませんでした・・・ありがとうございます!今後も暁のヨナ&漫画&音楽 その他諸々・・・(流行云々まる無視して)好き勝手に語っていくと思いますので気が向いたときに開いて下さると嬉しいです~^^話しは変わりますが。12月を迎えるので、暁のヨナクリスマス仕様のイラストを描きました。ブログに加えTwitterも細々と始めまして、ブログトップ&Twitterヘッダー用に季節イラスト(当然の如くヨナ姫)を描くのが最近のマイブームです^^透明水彩さんと・・・仲良くなりたいんですよ・・・。。頑張って透明水彩で描き始めるんですよ。ーで、案の定失敗して躍起になって色を塗り重ね、コピックを持ち出し結局パソコンで修正するという・・・いつものパターンに陥っていますT▽Tあ、でも今回はヨナ姫だけは修正ナシで使えました・・・。アナログオンリーで綺麗に仕上げたいです。頑張ります!by妹
2019.12.01
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おはようございます。映画感想『8 1/2(はっかにぶんのいち)』(フェデリコ・フェリーニ監督作品・1963年)43歳の前衛映画監督・グイドは、温泉地で肝臓の療養をしつつ、次回作の構想を練っていた。しかし、思考は行き詰まり、撮影は延期。プロデューサー陣のあおりが激しさを増していく中、彼の、現実と描き出したい理想とが混同して行く…。W不倫中の愛人、出番を求める女優、女友達、母親、友人の若く聡明な不倫相手の女子大学生と、そして、妻。幼い日から今に至るまで、彼の眼に映った「女性像」が目まぐるしく入り乱れる。謎の巨大セット・高くそびえる「発射台」で、彼は何を解き放つのか…。*以下、映画のラストシーンのネタばれまで含んだ感想です。未鑑賞の方はお気をつけください*去年の12月、フェリーニ監督の別映画である「道」の、草なぎ剛主演版舞台を観劇したのですが、その際の事前予習として、この「8 1/2」を鑑賞しました。とにかく、「フェデリコ・フェリーニ監督」と聞いても、全くなんのことやらさっぱりだったので。フェリーニ作品で、最初に鑑賞したのが、この「8 1/2」で、良かった…というか。衝撃的でした。一発で受け手の「理解」に叩きつけて来る、あまりに格が違う「天才」感…。wikiには、「魔術師」って書いてあるな。そうか、魔術か。なんっっっじゃこのイカれたエゴイスティックムービーは!…が、素直な感想です。この映画に関して、私が見た限りではこういう↓解説はなかったのですが…ただ、この作品は明らかに…最初、グイド監督が撮ろうとしてたような、『「監督自身の中の女性にまつわるイメージ像」をすべて盛り込み、最後に解き放つ映画』を、撮ろうとして、まとまらなくて、大混乱の末、終いに『女性像についての映画を撮ろうとして、まとまらなくて、最後「まとまらなかったー!」って全部放り投げる映画監督の話』になったんですよね。こんなもん観せられても…困りますよ…受け手として。困るんだけど…めっちゃくちゃ面白かった!!何故伝わる!!こんな、「フェリーニ監督の個人的な価値観の混乱」が!!何故って言うか、「ちゃんと映像になってるから」以外にないんですが。画面上に目まぐるしく登場して来る多種多様な女性像の描かれ方…皆魅力的なんですが、最終的に何を大事にしたくて、なんで混乱してるか…フェリーニ監督の価値観がちゃんと落ちて来るんですよ。それが怖い。この作品を観て、いろんな方がいろんな感想を抱くと思いますが、私が真っ先に感じたのは、これ↓でした。「だから結局、あなたは奥さんを大事にしたいんでしょ!?」グイド監督の妻・ルイザは、パッと見「知的・聡明」を体現したような女性です。ただ、グイドにチラつく他の女性たちの影に業を煮やし、夫婦関係は破綻寸前の状態。フェリーニ監督の奥さんが、映画『道』等で主演を務められた女優のジュリエッタ・マシーナさんとのことで。非常に聡明な方だったんだろうなぁ…と思うと、この映画、この辺りに詰まっている概念や感情が現実の投影であることがなんとなく覗えます。このグイドさん(って言うか、フェリーニ監督)ですが、基本的に女好きです。少年期はカトリック系の禁欲教育を受けていた(?)ようで、その時期の抑圧されていた反動というか、コンプレックスのような感情があります。若い女性が好きです。でも、老いも含めて女性だと思ってます。娼婦のような、官能的で頭の良くない女性も好きです。金銭的・精神的貧しさを象徴する性商売も、自らが抱く魅力的な女性像からは切り離せません。この映画を鑑賞した妹の見解が面白かったのですが、妹いわく、「フェリーニ監督の女性像を含めた『価値観』には、画家のグスタフ・クリムトに近いものを感じる」と。知的でアカデミックなものが、誰よりも大好きで、老いても揺るがない「知性・聡明さ」のような精神的な美しさに、一番の憧れと理想を持ち、それを大事にしたい人。ただ、「…とはいえ、そういう風にばっかり生きられない人間の怠惰でどうしようもない部分」も、魅力的だと思うし、愛している人。…なるほど、面白いなぁ、と思って聴きました。この感性は、「女性像」に対してだけでなく、「フェリーニのローマ」で描かれた「ローマ像」にも同様のことを感じました。そりゃ、全部詰め込んで形にしようと思ったら、価値観が喧嘩するわ。「8 1/2」の作中で、グイド監督が思考の旅の果てに、自身の魅力的だと思う女性たちを一同に集めた「ハーレム」にたどり着きます。そこには、夫のハーレムを許容し、またその運営の裏方としてかいがいしく尽力する、「理想的な奥さん」が登場します。…が、すべてが理想的な世界のはずなのに、そこに居る「理想的な奥さん」が、幸せそうじゃないし、「理想的」じゃないんですよ。当たり前なんですけどね。だから、この映画は「破たん」なんだと思います。クライマックス…映画の試写で耐えきれなくなった奥さんに別れを告げられ、若く聡明なクラウディアに、自分の理想の片鱗を探すも見つからない…。「もうダメだ」という状況で、夢か現実か分からない「記者会見」の場に担ぎ上げられ、逃げ場を失ったグイドが取った行動とは…!!?「人生は祭りだ。共に生きよう。」という印象的な一文に繋がるまでの静寂と、グイドの独白。そしてその先の、あまりに衝撃的で独創的なラストシーンに呆気にとられます。なんなんだこれは…!なんでいきなり今までの登場人物たち大集合の上、手を繋いで輪を作って、皆でラインダンスなんだ…!いや、分かる…!いろいろ、言いたいことも、たどり着いた境地も、示唆したいこともなんとなく分かるんだが、何故こんなものが映像になるんだ…!!ニーノ・ロータさんの楽し気なのに、心を不安定にさせる、素晴らし過ぎる楽曲が鳴り響く中、映画は終幕を迎えます。♪8 1/2テーマソング私ごときの説明では、この映画の凄さと衝撃は全く伝わらないと思いますので、興味のある方は、是非一度ご鑑賞を!個人的には、生まれてこれまで観て来た洋画作品の中で、いちばん衝撃的な作品でした。…まぁ、そもそも洋画をほとんど観ない人間なんですけどね;他の作品でもこの作り方を真似されちゃ、たまったもんじゃありませんが…これは天才にしか許されない作り方だ…とにかくこれはっ…面白かった!本当に!!フェリーニ監督作品は、他にもいくつかDVD等を買い集め始めているところです。全作鑑賞制覇したいな!気長に行きます。by姉
2019.11.26
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音楽語りーその271↓♪SAHIBA -Phillauri超久々にワールドミュージック語り。先月、また大好きな愛知県のリトルワールドに出向きまして、いつものように、大好きなネパール寺院のお土産屋さんにて、ワールドミュージックのCD…ではなくて、DVDを購入しました。『Sound Of Bollywood vol.24』ボリウッドとは、インド映画のことで、インド映画のテーマソング?やミュージカルシーン等が30曲に渡って収録されているDVDでした。インド映画自体は全く知識がないのですが、音楽に関しては、インド~パキスタンの辺りの、パンジャーブ地方と言うんですか?あの辺の音楽が独特でエスニックで、大好きなんです!これまでも、なんとなく気になったCDを、内容も分からないまま何枚も購入して来ていました。今回、お土産屋さんを訪れた際に流れていた楽曲が、上記にリンクを貼った♪SAHIBAだったのですが、ひと聴き惚れして、店員さんに「今流れてるのください!」って言って購入してきました。最初CDだと思ってたので、DVDでびっくりしました。DVD映像は、どの映像もなんかツッコミどころ満載で面白かったです!なんか…文脈不明なまま、大勢の方が楽し気に踊ってたり、「どこだココは!?」みたいな観光スポットで恋人が不自然で壮大にイチャついてたり、雪山で真っ赤な半袖のドレスきた女性と、それをエスコートしてる風の男性が踊ってたり(寒くねぇ!!?)…。DVDを一通り観ましたが、やっぱりこの♪SAHIBAが一番お気に入りです!いろんな楽器の音が聴けるし、緩急も最高!映像付きで見ても、後半の宮殿?寺院?っぽい場所での演奏&独唱シーンが気持ちよすぎる!素晴らしい!!何の映画か分からないけど。なんだろう?男性歌手さんの、感動系の映画なのかな??他にも、気に入った楽曲がたくさんありました。♪RAABTA -Raabtaセクシーな女性がダンスをしているミュージカルシーン?の割に、音楽自体はかなりカワイイ系で、ギャップが気に入りました。しかし、サウンドのセンスが良い…///♪JATT JAGUAR -Mubarakanバングラ・ビートって言うんでしょうか?バングラ×HIPHOP系音楽です。センス良いなあ…///うん…説明も英語なんで、タイトルも、どれが曲名でどれが映画名なのかすら分かってませんが!すごく面白かったです。買ってよかった。いやぁ、ワールドミュージック面白いですよ!!よく分からないけど、この「Sound Of Bollywood」シリーズのDVD…他のも観てみたいなぁ…。気が向いたら、探してみようかなぁ…。by姉
2019.11.24
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先日描いた草凪みずほ先生の過去作線画に、コピックで色塗り&仕上げをしてみました~。色々反省点が多いですが;「ゲーム×ラッシュ」の藤枝芽護&結城シン草凪みずほ先生の(連載としては)3番目の作品になります。2005年連載・全2巻。2人の男の子達の確執がメインで描かれています。後のハクスウォンの片鱗を見ることができるかなぁ^^主人公がボディーガード職・・・という汎用性のある設定で、多分人気がでれば長期連載化も見越していたのだと思いますが、残念ながらその軌道には乗らなかった作品、というイメージ。でも最終回までにしっかりと伏線回収していますので草凪先生の作品で「読み物」として成立してるのはこの作品からかな、と思ってます。(ただ話詰め込みすぎ&絵が完成されてないので、漫画画面としては相当読みにくいです;その点で、誰しもにオススメできる作品ではないですね;)本作の中で私が一番好きなキャラは・・・実は朝霞深雪さんです。こんなイカれたキャラを描ける作家さんだったのか!と当時とても感銘を受けました^「NGライフ」の榊原朱奈&深影蒼一フリー素材有り難い・・・有り難いです(羽根)!NGライフの脇キャラカップルです・・・が(どう考えても普通の前世モノだったらこっちの方がメインになるよな)というドラマチックな設定を抱えたお二方です。この2人の確執は・・・しっかりと描かれているのですが特に深影の方の闇はなかなかに色濃くて・・・本編中でスッキリ解決はしていません。草凪先生はそのモヤモヤを、そのまま暁のヨナに活かされてるなぁ・・・と感じています。だってこの2人、どう見てもハクヨナの原型その2!(その1は夢幻スパイラルの弥生&温羅)ちなみにこのイラスト、最初こんなカラーリング↓で塗ってしまっていました。完全にハクヨナカラーに引っ張られて、深く考える事なく塗り塗りと・・・完成してから「いやこんな髪色じゃないじゃん!!」と気付いて塗り直しました;塗り直して良かった;;草凪先生の過去作は、なかなか完成された作品群という訳ではないのですが後の暁のヨナに繋がる描写が随所にちりばめられていますので、草凪先生の思考ルーツを探りたくなるようなヨナマニアの方は、是非ご一読を!by妹
2019.11.23
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