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先日「自作アクリルグッズ楽しいですね///」という記事を上げたのですがまぁそれはそれは楽しくて楽しくてその後も色々試行錯誤してたんですよ。最初はアナログ塗りしましたが、やっぱりアクリルにはデジタル着色が合うなぁ~ とかサイズはもっと小さく仕上げるべきだったなぁ~ とか透けさせる色はもっと濃く塗らなきゃだったなぁ~ とか裏表の噛み合ったデータはこう作るべきだったんじゃないか とか色々反省点を踏まえて、再び色々…なんやかんや色々作りましたv*印刷業者さんについては2021年1月現在の仕様となります*じゃん! 昨年末の大晦日に必死で入稿していたのがこちら↓になりますvアクキーにも出来るアクリルスタンドですvyousei印刷さんという、アクリル専門の印刷業者さんに作っていただきました。ちょっとお高め&送料もお高めなんですが、1個から対応して下さっていて発色が綺麗&アクリルの種類やグロス加工など色々盛り込める!という人気の業者さんです。「いくつかデータを作ったら、まとめて頼んでみたい!」とずっと思っていました^^自分で作っておいてなんですが、 その…これはこれでか…可愛く出来たんじゃないかな…!? (←アホ)1.ハクヨナハート先日作った構図を、デジタル塗りにしてブラッシュアップ出来れば…と作り直しました。ラメが入ったきらきらアクリルで、ハートの部分だけ透かしています。ーはい、いきなり裏面のスペル間違えました!!(HAKUではなくHAKだった!!)文字を使うのはこれっきりにしとこう…(デザイナー目指さなくて良かった)2.腹減り集合!腹減り達がギュッと集まっている構図…と考えて、このようになりました。シンア君のもふもふがデカすぎる事はお見逃し下さい…。腹減り達がワチャワチャしてる裏では、スウォン様が孤独に読書してますvyousei印刷さんは「アクリル板に表面から印刷している」という特徴があります。(普通は裏面から印刷されていて、セル画みたいになっています)表面印刷+保護加工+グロス盛り で、とても存在感のあるおもちゃっぽい仕上がりになっている気がします。印刷はとても発色良く…青が強く出る印象かな。結構業者さんによっては赤が強く出たり…やっぱり色々違いがありますね。これはもう色々試してみないと分かりませんね!(沼)3.若葉風3人組ハクヨナスウォンのアクスタも作りたい…と34巻表紙のイメージで描いてみました。耳元がどうしても寂しくて、ヨナ姫の耳飾りだけは付け足しました。こちらは裏面も頑張りました! 実は猫ちゃん2匹居ます!表面に合わせた後ろ姿データの作り方、結構慣れてきた気がします^^本体をうっすら黄色いアクリル板にしてみました。ノスタルジックな雰囲気になってると良いのですが。サイズ感はこんな感じ。80×80mm内のサイズで製作しました^^アクリルグッズの構図を考えていると、自然と「如何に正方形の型に収めるか」を意識するようになりますね。あと、こちら↓もコソッと作っていました!しまむらのコラボグッズ… 風のスウォン様です!!いやスミマセン… だってスウォン様、あまりにもハブられすぎてて可哀想で…ーよしこうなったら私が作って並べてやるぞ! と;; いやホントスミマセン;;こちらはMydooさんにお願いしてみました。ハクヨナ(既製品)と並べてみるとこんな感じ。ううーん もう少し線を太くして瞳のトーンを落とすべきだった…。頑張って特徴を真似したつもりなんですけどね…やっぱり色々と甘い部分が多くて反省ばかりです。ーでも このスウォン様を描こうと必死に既製品の真似してみてデフォルメの奥深さを痛感いたしました。すごく勉強になりました!最期にこちら。(まだあるんかい)上記したYousei印刷さんが丁度デコニワキャンペーンを行っていたので滑り込ませていただきました…!デコニワとは、このようなアクリル板を組み立てて…(今回はシールを貼り付けるタイプのものでした)アクスタなどのBOX型背景に出来るものです!今回は急ぎだったので、スウォン様の背景用に描いていた窓っぽいデータを転用して作りました。いつかもっと凝った背景にも挑戦してみたいな~(沼)窓部分だけ光を通す仕様にしています。ほんの数年前までは「最低でも20個~製作OK!」だったり「入稿にAdobeのイラストレーター(めっちゃ高いプロ用デザインソフト)必須!」だったりして、個人で楽しむためのグッズ製作を業者さんに頼むのはすごくハードルが高かったように思います。それが最近は「1個から製作OK!」「クリップスタジオさえあればOK!」「なんなら それなりの大きさのイメージ画像1枚あればOK!」という体制を整えて下さる業者さんが増えて、こんな事になっているとは…こんなの遊びたい放題じゃないですか…!知人の誕生日プレゼント用~ って気軽にグッズ作りたい放題じゃないですか…!恐ろしい…!!1個からであれば学生さん達でも手が出せる金額ですし、こんなに手軽に「形にする」事を頑張っていればそりゃ今の若い方達はお絵かきスキル高くなるはずだよな~ と思いました。私の私による私のためのヨナグッズ…そのうち…多分またこそこそと作ってると思います^▽^(沼)by妹
2021.01.22
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コロナ禍の中、躊躇もありましたが、せめて1回だけは…!と思い、行ってきました。映画『銀魂 THE FINAL』(2021年、ワーナーブラザース、宮脇千鶴監督)最終決戦。激突、ターミナル!!!予告編→ こちら。2019年夏に、原作がアプリ配信で完結を迎え、そのラストを、ほぼ忠実に、且つ、触りに行けると感じるほど、立体的でダイナミックに映像化した、群像大活劇・アクションムービーでした。凄かったです。予告編の映像を見たときから、この勢いで映像化なんかしたら、とんでもないことになるだろう、と覚悟していましたが、なんかどえらいとんでもなかったです。素人目にも、明らかに背景美術の緻密さ、キャラクター個々の立体感(影等)が、TVアニメよりギアを切り替えたレベルのものであることが分かるようなクオリティで、本編中、ずーーーっとずっとずっと、ぬるぬるわらわらと、モブを含め、多人数のキャラクターたちがどったんばったんのアクションを繰り広げており、ただただボーゼンとそれを見つめていました。アニメーションというものに詳しくはないのですが、まぁ、「絵は、普通は動かないものだ」ということくらいは、分かります。「あのアクションシーン、作画凄かったね!!」…とかいうレベルじゃないんです。ずーーーっと、派手なアクションシーンだから。銀魂、原作はコミックス全77巻。TVアニメシリーズは360話超。TVシリーズと、今回の映画の間のシーンについては、「セミファイナル」として、配信サイトで全2話を配信するとのことで…本当に、原作の頭から最後の最後の完結まで、どこを切り取っても、のけぞるくらいの立体感・ハイクオリティで映像化された…ということになります。原作銀魂に関しても、編集部がアプリ配信という形式を用意してまで空知先生の納得のいくかたちで、心行くまでしっかりと描き切ることができましたし、また、アニメ銀魂に関しても、1年…1年半近く?…実際にはもちろんその前からもっと…だと思いますが、空知先生の原作筋に全幅の信頼を置いて、製作チームが持てる力のすべてを費やし、それを映像化しきれた…ということで、とにかくもう、「なんて幸せな作品なんだ」、「なんて幸せなキャラクターたちなんだ」と思います。パンフレットをざっと見ても、スタッフ様、キャスト様、アーティスト様たちがこぞって、「幸せだ」「感謝だ」とおっしゃってて、それはちゃんと、鑑賞した映画本編から…また、ここに至るまでの編集部やアニメ製作陣営、各関係会社の動きのすべてから、ひしひしと感じることができるところでした。関わった方たちが、作品を愛して愛して、みんな幸せになれた…いち読者・いち視聴者・いちファンとして、私も、心に1点の曇りなく、「愛される幸せな、この作品のファンで本当に良かったなぁ!!幸せだなぁ!!!」と思えています。今はただただ、これしか言葉が出て来ません。本編については、また心に感情が収まったらぽつぽつと書いていけたらいいな…と思っていますが、そうだな。1つだけ。初期の頃の当ブログに、何度も書いていましたが、銀魂の、数多の超魅力的なキャラクター達…皆それぞれに大好きなのですが、とにかく私は、取り立てて、お妙さんというキャラクターが大好きです。私が、この作品を読み始めた頃(TVアニメ化前でした…)、近い年齢のキャラクターだったことが大きいと思います。もし今、銀魂を読み始めたら、また違ったキャラクターの視点から入っていたかもしれませんが、当時はまだ学生でしたので、社会というものに対する漠然とした不安もある中で、お妙さんの目線から、銀さんと出逢って、また、万事屋がどんどん家族のようになっていくのをずっと見ていた、…そんな感覚かなぁ、と思います。この視点からですと、銀さんも含め攘夷組は、言ってしまうと時代の大変革期に、大きく影響を受けて、大きくつまづいた、年上の世代…です。彼らのような失敗や挫折・崩壊は、もし自身の身の上に起こったらと考えるととても怖いんですけど、でも、着崩した着物をだらだらさせながら、木刀を腰にさげ、スクーターに乗る…「時代錯誤」と「変化への適応」の両方を体現し、「自分は自分だ」と突っ張りながらも、時代と出会いを愛しながら生きる銀さんは、本当に魅力的だと思いますし、大げさではなく、「時代と付き合いながら生きていくための指標」というか、社会・時代というものに対する、不安や否定的な感情への答えのような存在でした。あとはやっぱり、「万事屋」が…社会の変革期に親に死なれ、頼れる人が居ない中、時代に取り残されてしまっていた新八くん(&お妙さんの志村姉弟)と、居場所がなく、宇宙をさ迷って来た天人・神楽ちゃんと、どこか人と深く関わることを避けていた銀さん…という、(+定春!)時代・社会の変化があったからこそ、出会えたこの関係性が、「家族」というか、唯一無二の「万事屋」として、「帰るべき場所」としてあるのが、尊いなぁ、と思います。劇場版前作・「完結篇」のテーマともガッツリ被る部分なんですが、今回、2年間さ迷っていた銀さんが「万事屋に戻って来た」シーン。そこを、ちゃんとお妙さんが見てくれていて、本当に嬉しかったです。真選組について、本劇場版でメインとして描かれていた攘夷組について…まだまだ言い足りませんが、とりあえずこの辺で。『銀魂 THE FINAL』…とにかく、「『幸せ』でした!!!!」コロナ拡大の中、なかなか「本当に本当に、愛しかない渾身作だから!!絶対に劇場に観に行って!!」と言えない、もどかしい状況ですが、急がず…行けそうなタイミングがある方から、予防対策をしっかりした上で、是非。by姉
2021.01.17
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付録のエコバックが豪華で嬉しかったです!ヨナ姫が一番とぼけた顔してるのがツボでしたv本誌感想参ります~。 暁のヨナ 202話「毒のある客」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・「生き生きしてます」byハク様 「ぶんぶんしないで」byヨナ姫ハクヨナちゃんシーンの続きから始まった!!(↑どうせさらっと場面転換してるだろ…と期待してませんでした)~いやはやラブラブですな!!なんかすごくナチュラルに何回もキスしてるというか…慣れてきたのかな…これはもう「恋仲」と断言して良いのでは?良いのでは!!…しかしハク様のテンションが異様に高いですね。「檻壊せる」発言もなんか…(だよねハク様なら壊せるよね知ってた)「生き生きしてます」「大丈夫です」「心配無用」とにかく元気アピールをしまくってました。ヨナ姫が逆に心配になっちゃってますよちょっとちょっと!妹「ハク様、ヨナ姫を安心させようと必死だね☆ 久しぶりに会えたから、嬉しくて浮かれてる感じなのかな☆★!?」姉「…スウォンの病気が思ってたより重そうで、 ショック受けてるからこそのハイテンションなんじゃない?」くっ… 姉解釈の説得力がありすぎる…!!・「姫さんそろそろ戻った方がいい ケイシュクもヒューリも見張ってる 俺の事は気にせず言って下さい」byハク様ケイシュクさん、わざわざ自分たちが外に出てハクヨナちゃんを二人きりにして話をさせてくれた、と。めちゃくちゃ優しいじゃん!!ここの所株暴上がりですよ(ラブ展開への協力姿勢的な意味で)!!!ーというかミンスさん後ろに居たんですか!!!???いやでも手当の道具を取りに行ってたはずだから…多分ちゅー現場は目撃してないはず…はず?…まぁいいかミンスさんだし。ハクヨナファーストキス現場にも居合わせてたミンスさんだし。スウォン様を幼少期から知り、イルパパの側近として働きヨナ姫の片想い&ハク様の「あの2人には幸せになってほしいと思ってる」を見守り…そして今現在、スウォン様の病気とラブラブなハクヨナと向き合っているミンスさん。周囲の変化に左右されることなくひたすら職務を全うしようとする姿勢はいっそ清々しいですね…!・「実際 スウォンの事を一生許さないと泣き出しそうな声で叫んでいたハクが 今スウォンをどうしたいのか 私にもわからない…」byヨナ姫ヨナ姫は本当にぶれないな!格好いいなぁ! と思いました。まぁここに関しては、ハク様自身が一番分かってなさそうなのでヨナ姫に分かるはずないかと…。でも31巻の「どんな理由があろうと 俺は一生許す事は出来ない…!」のハク様の言い方は、自分に言い聞かせてるようにも見えましたよ。私には。・「今更母上の事をこれ以上言う気はないしあなたに私の言葉は響かないかもしれないけれど ハクの命を奪わないで もう憎みたくないの」byヨナ姫ハク様に対してはこれ以上何も言えなくなったので、ヨナ姫はヒューリさんに釘を刺しておくことにしました! カシ様の件を引き合いに出す→お願いする言い回しが素晴らしいです。流石ヨナ姫様です。ヒューリさんは相変わらず無表情…ですが、これ響いてる気がしますよコレ!!妹「これは… ヒューリさんがハク様を庇って殉職(?)するフラグが立ったね!!」姉「ヒューリさんにそこまで求める!!??」・「陛下 現在雷獣は城の牢に一時幽閉されております その理由について少々ご報告が…」byケイシュク参謀スウォン様、おそらく一番バレたくなかった相手に病状がバレた事を知るの巻。この二人は本当にさぁー!!! …はぁ。・「さあヨナ姫様 こちらへ ここで這い蹲ってランタンに土下座なさって 這い蹲ったら許します」by戒帝国の使者・メイニャン場面は変わってランタン氏の壮大な葬儀の場へ。ヨナ姫が(たとえ一瞬でも)ランタン氏を偲ぶ描写があって良かったですv(私はヨナ姫を何だと思っているのか)そして…何か…まさかの新キャラが出てきた。草凪先生らしからぬ女性キャラ(ツンツン嫌われ系美人)出てきた!!このタイミングでぶっ込まれるという事は、何かしら明確な役割があるキャラだと思います。メイニャン様の戒帝国での立場は不明ですが、使節団に入って高華国に来ているのでそれなりの地位なのではないかな。なんかものすごい勢いでヨナ姫にマウント取ろうとしてるし…;;肩にぷっきゅーみたいなリス(??)を乗せて、ビジュアルも白髪ストレートロング&つり目でヨナ姫と並ぶと「狐vs狸」見たいな 対になるデザインになっている気がします。・四龍登場!「ケイシュク兄ちゃんに神官の代理頼まれたから」by黄龍ゼノ四龍の登場の仕方がいちいち格好良かったですvハク様より四龍たちの方が「ヨナ姫の名誉・プライド」に敏感なのが面白いなぁ、と思います。我らが緋龍王(生まれ変わり)だからね!シンア君に至っては、お面かぶってるのに「顔の審査でもあるのか」と言われているのは笑いましたwそしてケイシュク…ハク様に頼まれたからってこんなにすぐにヨナ姫を皆と会わせてあげるなんて…やっぱり優しい!!(ケイシュクの好感度暴上がり中)・「主…四龍はヨナ姫のものなのかしら 雷獣というのはどの方?雷獣は誰のもの?」byメイニャン様新キャラのメイニャン様、早々にがっつり核心をついてきます!~イイヨイイヨ!その調子でガンガン責めていって下され!!(←ゲスい読者)ここで一番重要なのは、彼女が「四龍」よりも「雷獣」に興味を持ってる所でしょうか。話の流れ的に、メイニャン様は四龍の事はあまり知らず「高華国には雷獣が居る」とだけ聞いていた、という事ですよね 多分。ハク様(雷獣)が戒帝国でその名を知られている…とすればまぁ真っ先に思いつくのは、クエルボ戦での活躍ですよね。戒に戻ったクエルボが、かなり大々的に「俺は雷獣にやられた!!」と吹聴した…とか。メイニャン様自身がクエルボ一族と親交があったのかもしれないですね。うむ。最期に。・メイニャン様の役割についてさて。ものすごく「少女漫画の横恋慕ライバル美女」みたいなキャラが登場しました。普通少女漫画では、こういったキャラクターはヒロインにプレッシャーをかける存在としての役割がありますよね。ーが、…まぁ、暁のヨナなので。いや上記↑のような面はもちろんあって、ヨナ姫のリアクションも気になる所ではあるんですよ うん。戒帝国(敵国)の女性なので、今後の戦展開においても重要な立ち回りをしてくれるんじゃないかな、とも思いますし うん。ただ私たちがメイニャン様に期待してしまうのは、なにより「高華国外の人間から見た雷獣さん」像にフラットな目線で切り込んでくれるんじゃないかなーという点です。彼女は今「高華国の雷獣」=「高華国の英雄」だと、四龍と並んで讃え称される存在だと思ってるはずなんです。当の雷獣さんは何処に居るかといえば、牢屋ですよ。殺されかけてますよ。「なんで?何か悪いことでもしたの?してない?なのになんでこんな扱い受けてるの? こんな国の為に闘うことないよ うちの国においでよ!」 ーと…まぁ普通に国外から今の雷獣さんを見たら、言いたくなると思うんですよ。ものすごく普通に。この点↑は、姉が先日「暁のヨナ 第201話「翳り」感想(姉編)+高華国と腹減り一行の体制とハク様について」という記事でつらつらと語っていました。メイニャン様は、まさしくこの部分を指摘して顕在化してくれるキャラなんじゃないかな~。うう~ん でもあさっての方向に展開していくのも暁のヨナだからなwどうなるかな?次回は2月5日!楽しみです♪by妹
2021.01.11
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暁のヨナ 34巻読了の叫び(姉編)33巻中盤から始まった、スウォン母・ヨンヒ様の手記(過去)編、完結です。1巻の出だしから、親世代が血みどろであったことは真っ先に提示されていました。時系列的には、10年前・ジュナム前王逝去→次男・イル王即位→王妃(カシ)死亡(賊が殺害?)→王兄・ユホン将軍死亡(事故?イル王が殺害?)ということで、まぁ、なんかあったのだろう、と。普通に考えれば、王座をめぐるあれこれで、なんかあったのだろう、と想像がつくところでしたが、それらのエピソードが、しっかり描かれましたね。ちゃんと、描いてはありました。ただ、ちゃんと説明してない!!!!33~34巻にかけてやっていたことは、例えて言うなれば、こんな感じ↓だと思ってます。どんぐりを拾いに、森に入って、どんぐりの木の下で、持って行ったビー玉を巻いて、ビー玉だけ拾って帰ってきた。…みたいな筋立てになってました。読者的には、なるほど、どんな森なのかも見ることができたし、どんぐりがたくさん落ちてることもちゃんと確認できた…でも結局、当初の目的だったどんぐり自体は拾って来なかったけども?!ってなってる感じですね。これぞ、『暁のヨナ』だな、と思ってます。流石に、「草凪先生、ドS過ぎるだろ…。」と思わんでもないですが、なんか今更かなって…。ちゃんと、描いてはありました。むしろ、設定のすべてから、それしか描いてなかったというか…ありました!!!絶対に「あるはずの感情」が!!!過去編…むしろ、「それ」しか描かれてなかった!!!説明されてなかっただけで!!!*以下、作品初期からの読者として、どうしても言いたいことがあって書いてます。全編通して、マイナスベクトル方面のめんどくさい感想列記です。妹の感想ともかぶってます。勝手に決めつけて叫んでるだけです。閲覧はご注意ください。*●過去編について非常に、ややこしい描かれ方をしていたな、と認識しています。本来は…というか、連載開始時に想定していた話筋は、もっとシンプルなものだったのだろうと思っています。本来描くはずだった大筋自体は、(おそらく)変えてません。ただ、やりたいことの為、要素を追加をしてまとめてる。だから、すごくややこしく見えました。草凪みずほ先生は、「動機の神」です。キャラクターの「動機」を生み出すために、周囲の人物配置から、キャラクター個々の設定から、作品内のすべてを構築してくる作家様だと思っています。この作家様が、キャラクターの動機に直接関わってくるような、重要キャラクターたちの過去編をいじって来るというのは、おそらく通常の作品の作り方では考えられない…一番やらないことだと思っています。連載初期からの愛読者としましても、「えっっ??よりによって、ここをいじるの!??」と驚く気持ちが大きかったです。『暁のヨナ』の作品規模が、これほど大きくならなければ、まずやらなかったことだと思います。これに関しては、正直なところ、私としては非常に残念な思いがあります。初期から振ってきた要素を、きちんとダイナミック且つエゴイスティックに拾い上げて欲しかった…美しくまとめ上げて欲しかった。ただ、これほど・・・草凪先生が、作品の作り方の(おそらく)タブーの領域にまで踏み込んでまでも、あえて、作品初期初期からの要素をいじって来たということは、そこまでしても、やりたいことがあったのだろう、と思っています。やりたかったこととしては、・過去編を詰める段階での心情づくりという面も、もちろんあるとは思いますが、基本的には、1、一部読者層の期待する要素を話筋に絡める配慮2、今後の本編で向かいたい方向への、バランス再編成の2点だろうな、と思っています。1、一部読者層の期待する要素を話筋に絡める配慮まず、今回の過去編の描き方で大きく変更して来ていた点としては、●ヨナ姫の母親・カシ様が、神殿の巫女で、ヨナ姫と四龍の関係を、予言していた というものがあります。作品初期からの描かれ方として、まず、イル王に、「ヨナ姫が四龍を集める」ことを期待している、信じているというニュアンスは、全くありませんでした。イル王は、一人娘のヨナ姫に対し、城からは一切出さず、「蝶よ花よ」の限りを尽くした箱入りっぷりだったわけで、実務はやらせたくない、実政には出来る限り関わらせたくない、というニュアンスでした。端的に言うと、初期設定では、描写を見る限り、「イル王は、ヨナ姫が緋龍王の生まれ変わりだとは、思っていませんでした」。まずもって、「ヨナ姫が緋龍王の生まれ変わりだった」という事実に関しては、この物語上において、全く重要事項ではないと思っています。いや、重要事項ではあるとは思いますが、「動機」構築においては、まず考える必要はないものだと認識しています。ヨナ姫にとっては、「(よく分からないけど)四龍が従ってくれる」という設定なだけで、ヨナ姫は目的のために、それを「ありがたく利用」してはいますが、背負ってはいません。「緋龍王伝説」の為に動く気は、全くありません。スウォンさんも、ヨナ姫も、まず気にしてない。これに関しては、おそらくですが、「この部分が作品の核である」ことを期待する読者層が一定数存在しており、その読者層への配慮なのだろうな、と受け取っています。今巻では、前王・ジュナム王に対し、イル王子・カシ様が自身たちの子どもが緋龍王の生まれ変わりであることをプレゼンしたようなニュアンスが含まれていました。それを受け、ジュナム王が次男・イルを次期国王に指名した…と受け取れなくない描き方になっていました。「ヨナ姫が生まれてきたから、ジュナム王は次男・イル皇子を次期国王に指名した」という解釈ですね。↑おそらく、これを期待している読者層が相当数居て、その読者層への配慮だと思っています。ジュナム王が、次期国王にイル王を指名した理由ですが、ヨナ姫が緋龍王だなんだという要素は、特に必要はありません。もともと作品初期から、単純明快なものがしっかりと設定されています。「ユホン皇子が高華国王職に向いていないから」です。イル王も、「王に向いていない」と周囲にさんざん言われ、本人も「私は王に向いていない」と明言していますが、もし私がジュナム王の立場に居たとしても、この場面ではイル皇子を次期後継者に指名します。採用情報に記載するような単語を使って説明すると、ユホン皇子には、「高華国王」職における必須条件が抜けており、イル皇子には、「高華国王」職における歓迎条件が抜けている。歓迎条件の方は、ユホン皇子を将軍職に配置することで補完可能ですが、必須条件の方は、明確に国王に求められる資質の為、抜け落ちていると潰しがききません。よって、この状態での選択としてのベストは、間違いなくこの「イル皇子→次期王、ユホン皇子→空の将軍」という配置であると思っています。このあたりの、思い切った設定変更に関しては、既に、第1巻で提示されていたエピソード・ニュアンスと、はっきりとつながらなくなっています。かなりのリスクを負い、無茶をして行った設定変更だと思います。「一定の読者層への配慮」は当然あるとは思いますが、それだけでは、ここまで思い切った変更という選択はしないと思います。今巻の過去編では、上記設定変更に加え、もう1点、非常に重要なニュアンス変更を加えて来ていると思っています。2、今後の本編で向かいたい方向への、バランス再編成もう1点、加えている重要なニュアンス変更だと思っているのは、「イル王の非」というニュアンスです。もともと、連載初期のイル王というキャラクターには、「信仰深い」というニュアンスは全く織り込まれていませんでした。25巻…かな?真国編の途中で、突然このキャラクターの「悪い顔」というか、「信仰深く、排他的な顔」というものが描写され始めました。このニュアンスに関しては、個人的には、今後の為に、「イル王の非」という面を強調したい意図だと受け取っています。もともとのイル王は、非常に「現実的なキャラクター」だと思っています。平和主義の信念と、現実的な思考回路こそが、このキャラクターのアイデンティティだとすら思っていました。完全にキャラ崩壊です。こんなキャラじゃなかった…!!これは、作品のために、イル王に犠牲になってもらった結果だと思っています。これほどのリスクを負ってまで、このニュアンスを強調した理由は、おそらく「スウォン様の為」…なのだろうと受け取っています。元のあらすじのままだと、スウォン様の非が大き過ぎるんですよ。いや違うか。スウォン様には「非」があるけど、イル王に「非」がなかった。だからわざわざ、「イル王にも悪い面があったんだよ」と思って欲しいような描写を無理やり入れて、更には、イル王が「スウォン様に殺されることを知っていた(カシ様の予言)」とか、もろめっちゃ不自然なこと言い出して…。私は、元のままの筋立てでもよかったと思ってるんです。初期からの草凪みずほ作品を読んでいれば、草凪先生のキャラクターの動機というのは、ほぼほぼ超エゴイスティックなものばかりなのは当然であり、いや、「エゴイスティック」という形容も生ぬるい、行き過ぎた身勝手な「Agape」こそがその真髄であり、草凪先生の生み出すキャラクターの、他にないアイデンティティ・魅力・パワーを生み出している源泉だと思っています。スウォンさん自身は、自身の起こす行動に関して、当然、すべて自責で行うつもりでしたし、それならそれで、私は良かったと思ってるんです。大丈夫だよ、このキャラクターはちゃんと、一人で責任とれたよ! と。それこそが、草凪キャラクターの生命力だよ!と。ただこれも、拡大した読者層の目線を配慮した結果なんだろうな…と。おそらく、元の筋立てのままで突っ切ろうとした際に、スウォン様を救ってあげることに関して、一定数の読者からの拒絶反応が予想されたのではないかと思います。「因果応報」を正だとする考える方は、世界的に見ても一般的なんじゃないかな、と。元の大筋上、イル王には「譲れないもの」はありましたが、それが彼自身の「非」だったかというと、そこまでは言い切れないものだったと想像しています。私たちのような、花とゆめイズムが染みついた、少女漫画至上主義読者だけの規模の作品であれば、元のままの筋立てで問題なかったと思うんです。どれほどの不条理でも、描かれているのが「愛」であれば、納得できるように調教されてますので。私は、元のままの筋立ての上で、スウォン様が救われても、全然納得して読みます。ただ、やりたかったことは分かる。「暁のヨナ」を読んでいる読者は、少女漫画脳の読者だけではなく、現状ではそうでない読者の方が、圧倒的に数が多いのだろう、と思います。海外の方が大勢居らっしゃることも承知しています。やりたかったことは分かる。これほどの規模の作品になった以上、作品を追いかけてくれる読者への配慮として、そこに気を使ったんだな…と。理解はしています。…ただ、残念だった!!!元の筋立て&バランスで、描き切って欲しかった!!!そっちの方が、キャラクターにパワーがあった!!!少女漫画作品として、キレイだった!!!伏線回収が、芸術品のように美しくできた!!!!残念だった!!!!!●ヨンヒ様第1巻より、名前が示唆されていた超重要キャラクターだと思っています。ずっと登場を心待ちにしていましたが、本当にしっかり、素晴らしい描写がなされていたと思います。想像をはるかに上回る作り込みで、どのセリフや行動にも説得力がありました。今回、彼女視点で過去編が語られましたが、そのすべては『真実』だったのだと思っています。ユホン様の言うように、「信頼できる女」だと思っています。●ユホン様彼に関しては、以前196話の個別感想でも書いているのですが、描写が素晴らしかったです。私は、このキャラクターがとにかく好きです。様々な設定変更により、元のあらすじとは違う条件の中でも、一切キャラクター軸をぶらさず、自身を貫いたキャラクターだったな、と思います。極端な設定変更が多すぎた(ように思われた)今回の過去編、初期からの読者としては、ハートブレイクしまくりながらの鑑賞でした。そんな中、ユホン様が強い意志で元の筋立てを力強く踏みしめてくれており、もはや過去編の光…救世主(メシア)かと、オアシスかと思って読んでおりました。強いキャラクターでした。非常に安心感がありました。●大神官今回の過去編の話筋において、これまた複雑な描かれ方をしたのが、神殿・神官たちの描写だったと思っています。連載当初の設定においては、おそらくですが…ユホン様が神官弾圧を行った原因としては、「神官たちが、ユホン・ヨンヒ夫妻の結婚に反対したから」もしくは、「神官たちが、ヨンヒ様たち緋龍王の子孫一族を攻撃したから」だったのではないか、と思っています。単行本3巻のユンくんの解説によると、ヨンヒ様たちの一族(緋龍王の直系子孫)を、王座から引きずりおろし、城から廃したのは、神官たちであったことが見て取れます。神官たちが、王族にマウントを取る立ち位置として確立したのも、このタイミングだったのではないでしょうか。本来玉座に居るべき「緋龍王の末裔たち」の存在は、神官制度に対し「自身たちの存在意義への矛盾を突き付けてくるもの」だったのではないか、と考えています。こちらの方が、連載初期から振ってきた要素に対し、話回しとして断然スムーズだと思います。カシ様を神殿の巫女・「予言キャラ」に再構築し、ユホン×イルの対立図式に、非「神の力」×「神の力」 の要素を盛り込む過程で、弾圧時の神官様を明確に「本物」にする必要性があり、こういった話筋になったのかな…と解釈しています。●カシ様なんか変な女だったな…超デンパキャラだったな…元々は、特に神官関係者でもなんでもなかったんじゃないかと思っていますが、謎の予言を複数残して逝きました。基本的に、彼女の残した「予言」に関しては、連載初期から設定されていたものではないので、各キャラクターの「動機」に関係するものとは考えていません。関係するように、滑り込ませてはありますが、その「根幹」にはなりえないものだと考えています。作り方的に。謎設定を背負い、終始悲劇を背負う、難しい立ち位置での登場でしたが、自分に自信がなく、甘え下手・コミュニケーション下手である点は、ヨナ姫の母親だという説得力が非常にありました。ハク様には、ヨナ姫にどんどん「愛してる」アピールをして、基本的には甘えたいだけの生物であるヨナ姫を、安心させてあげて欲しいです。(最近その重要性に気づいて、かなり頑張ってやり始めてるけど。)●イル王上述参照。くどいので…最後に一言だけ。イルパパは…イルパパはっ…こんな変なキャラじゃなかった!理解はしています。ただ、やはり初期からの読者としては…どうしてもどうしても残念で仕方がない感情があります。過去編の伏線回収は、振ってきた要素に対して、もっともっとスマートで、美しかったはずなのにっ…!!イル王に、これほどの犠牲を払わせた…ちぐはぐなキャラクター像を押し付けてしまった代償として、また、作品としてのスマートさ、美しさを手放した代償として、スウォン様のことは、絶対に絶対に幸せにしてあげて欲しいです!!!ここまで、私自身の個人的な決めつけの見解のもと、「残念だった」といった、マイナスの心境も書き記してきてしまいましたが、今巻・34巻のコミック中、草凪先生が下記のようなメッセージを記されており、非常に心に残りました。「自分の選択が、皆さまに楽しんでもらえる事を願いつつ」わざわざ、この書き方をしているということは、草凪先生は、今の「暁のヨナ」という作品の規模を踏まえたうえで、様々な読み方をしている読者各々の期待に対し、譲歩する部分をどこにすべきなのか、何年にも渡って、様々な選択肢を模索し、熟考に熟考を重ねたうえで、「決断」して、31巻以降の緋龍城編に突入していることが窺えます。草凪先生は、当然ながら、私たちのような読み方をしている読者から、今巻の展開に対して、この記事上のような反応があることも分かっているはずです。それも当然想定したうえで、あえてこのように描き出してる。今巻を読む限り、「イル王像」には明らかな設定変更を加えて来ていました。ただ、おそらくですが、この先は、おおよそ初期からの大筋通りに描き切ることも、同時に選択しているのだろうと今のところは感じています。「スウォン様像に関しては、読者の期待や意見に譲歩せず、描き出すつもりなんだろうな」と。これまでにも何度もこの書き方をして来ていますが、「暁のヨナ」…この作品は、まだ、その「正体」を読者にちゃんと説明していません。草凪先生が、何を選択し、この作品をどう位置付けていくのか…そういった目線からも、この妖怪のような作品の生き様を今後とも追いかけていきたいと思います。by姉
2021.01.02
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2021年明けましておめでとうございます。今年も相変わらずヨナヨナしていると思いますので何卒よろしくお願いいたします。…去年も全く同じ挨拶してましたね。実は去年思い切って液タブ(XP-PEN製)を購入していまして、デジタルで加工しやすいイラストデータ作りも精度を上げていけたら良いな、と思ってます^^by妹
2021.01.01
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暁のヨナ しまむらコラボグッズを購入しました。まさかの全国展開ファッションチェーン「しまむら」で、暁のヨナコラボグッズが発売(12/29~)されました!昨日、ツイッターで回っていた情報をチラ見しまして、半信半疑で、家から車で数分のしまむらに行ってみたら…あった!!!!トートバック2種(各890円+税)ポーチ2種(各890円+税)アクリルキーホルダー7種(各390円+税)しかも、すごく カワ(・∀・)イイ!!最近、妹が自作アクリルグッズ作り(アクキーやアクスタ)にハマっていて、そこで、「デフォルメが…!大きさが…!」という説明をさんざん私にしてきていて、そういった目で見ると、本当によく出来たデフォルメイラストだな!と思います。「暁のヨナ」は、少女漫画原作にしてはデフォルメが少ない、基本的には、リアルの質感に近い重厚感が売りの作品かな、と思っていますが、そのキャラクターたちを、ここまで簡素な線で表現できるのか…と。当たり前のことなのかもしれませんが、イラストのプロはやっぱり、必要な条件の中で、きちんと可愛らしく形にできる凄いな!と思いました。今回のグッズに関しては、しまむら展開ということで、ガッツリのアニメグッズというより、より一般に受け入れられ易いよう、また、布地への線だけのプリントでも表現し切れるよう、よりサンリオキャラクターちっくに、というか、より線を少なく、着色はマイルドな色合いになっていることが見て取れます。見れば見るほど、洗練されたイラストだなぁ…!!正直、私は普段、キャラクターグッズ等にはそれほど興味を示さないことが多いのですが、デフォルメキャライラストの質自体が、非常に高かったこと、また、何よりも、家から車で数分の場所にある店舗で、ヨナグッズを購入できたことが、本当に嬉しいんです!!いや、都会でイベントが開催されるのも、それはそれで嬉しいんですよ。でも、やっぱりこんな地方の田舎で、いちばん大好きな漫画(アニメ)作品のグッズが手に取れるというのは格別の嬉しさがあります!(暁のヨナのアニメ本編が放送されていた時期には、キャラクターグッズは…そんなに多くは発売されず、近場の都市(電車で●時間以上)のアニメイト店舗を覗いても、ヨナグッズはそんなに置いてありませんでした…。)ハクヨナポーチは、ピンクの布地に、どこまでもハクヨナカラーで文字や模様がプリントされています。ポーチ裏も可愛い!四龍トートバックも、色合いが綺麗に収まっていて、お気に入りです。縁取りにプリントされた、龍たちがイイですね!トートバックの裏もいちいちカワイイ!※以下、小売業に全然精通していない人間の、勝手な想像感想文です。発売日(12/29)の午前中に直近店舗に行ったため、おそらく他には誰もヨナグッズを購入していない状態で、トートバックとポーチは、各種2つずつ、アクキーは、ヨナ・ハク・ゼノの3種が2つずつ、残りのキジャ・ジェハ・シンア・ユンの4種は1個ずつ、が、店頭に並んでいました。現在のしまむらの国内店舗数は、HPによると1,400店強。全ての店舗に陳列されているかは不明ですが、私たちの行った、相当ド田舎の店舗にこれだけ入荷されているということは、ある程度この個数は、各店舗に入荷されているのではないか・・・と思います。もっと人口の多い町では、もっと入荷があるのかもしれませんが、仮に各店舗に同じ数の入荷があると仮定すると、トートバックやポーチは、各3,000個くらい?アクキーは、全種で計15,000個くらい?という規模で発注を行っている…のではないか、と予想されます。暁のヨナという、言ってしまうとニッチ層を狙った作品で、これだけの数がさばききれるのかどうか…心配する気持ちがあったのですが、どうも、しまむらが今年の10月からオンラインショップ展開を始めていると知り、「あぁだから…ニッチ層向けの作品(製品)でも、さばける体制を構築していこうという方針なのかな」と感じました。いや、実際のところは知りませんけど。アニメイトも、(自グループ内で商品製作から行える体制を整えたうえで、)実店舗及びオンラインというチャンネルを使った、小売販売部分を重視・特化した会社だ、と認識しておりますが、やはり実店舗は「都会」と言われる場所に限られますし、店舗面積も、そうも広くとれるものではありません。それに比べ、しまむらの実店舗チャンネル数や売り場面積の広さは、その比にならないものです。いや、しまむらのようなチェーン店で、暁のヨナのような規模の、ニッチ層狙いのアニメ・漫画グッズの展開をするのは、けっこう画期的というか。アニメイトのような既存アニメグッズ店にとっては脅威だと思いますし、逆に私たちのような、田舎住まいの漫画・アニメファンにしてみたら、大歓迎!!ってことです。しまむらでしたら、安価で使い勝手の良い商品を展開してくれるでしょうし…。しまむらは、グッズの作り方からして、どういった場面で使えるものなのか、実用的な部分をよく考えているというか、どちらがどう、というわけではなく、アニメイト製品との出発地点の違いをすごく感じました。後は、入荷した商品が、どれだけ定価で買ってもらえるか。ある程度値下げをして、定価の30~40%くらいで処分したとしても、利益は出る値段設計にはしてある…んじゃないかとは思っていますが、最終処分価格ばかりになっては、しまむら側としてもツライでしょうし…。地元の店舗限定にはなりますが・・・もし、残してきたグッズたちに引き取り手が現れない時には、救出に行く覚悟でおります!!追記・しまむらでの同時購入品。しまむら店内を見渡す中で、思わず目についた『キングダム』キャラクター枕。まさかの、値引価格300円(税抜き)!! ↑定価は1,790円(税抜き)。思わず、大好きな王騎将軍枕を購入してしまいました…!肌ざわりも良い、立派な枕です。(これを追加したことで、少しは暁のヨナ狂信者であることがカムフラージュされたはずだ!)しまむらさん、この度は、本当にありがとうございました。最初のうちは、簡単に商品をさばくことが難しいかもしれませんが、「しまむらで、割とコアでオモシロいアニメ・漫画グッズ売ってる」と私たちのような地方アニオタ・漫画オタ層が食いつき始めれば、自然と店舗に足を運ぶ回数も増え、企画商品の勝率も上がっていくのではないかと思います。今後とも、こういったニッチ層向けの商品展開を是非!忍耐強く、よろしくお願いします!!!by姉
2020.12.30
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少女漫画簡単感想『愛が死ぬのは君のせい』(桃森ミヨシ×鉄骨サロ先生、集英社、マーガレット、全6巻)小学生の頃、2人の秘密基地で、幼馴染の一墨(いすみ)に告白した愛生(あおい)。しかし、その後の記憶がぷっつりと途切れたまま、一墨とは口をきかない高校生活を送っていた。気持ちに区切りをつけるつもりで、もう一度一墨に告白しようと秘密基地へ一墨を呼んだ愛生。彼女の前に、突然、宙に光り浮かぶ物体が現れる。触れようとした瞬間、駆け付けた一墨が、愛生の代わりにその生物に取り付かれて…?妹が、「電子書籍で試し読みしたら、なんかすごい変な作品だった」と言っていて、興味を持って、買いそろえてみました。もろめっちゃ変な作品でした。そして、ものすごく面白かった。作中のハラハラや読後感が、少女漫画のそれではなく、70年代や80年代の、毒々しいSFモノに近い印象を受けました。読者の既存概念にはない、実体を伴わない地球外生命体「ワルツ」が、鮮やかに描かれるのが見事だと思います。結局、彼が何だったのかは上手く説明できないんですけど、全6巻を読み切った後、なんか分かった気になる。人に憑りついた彼が、愛の感情を実体感することで「生の実感」を得ていく様は、幼馴染LOVEという、テンプレの「少女漫画恋愛」を元にしている関わらず、全く違ったものとして料理されていました。オモシロかったです…!本当に変な作品なので、〇〇っぽいという形容もうまく出来ないのですが、少なくとも、とても良い意味で、私の思い描いていたマーガレット作品っぽくはなかったです。もともと、何作もヒット作を出している、非常に人気のある作家様だからというのももちろんあると思いますが、「マーガレットって、こんな作品も載せることが出来る雑誌だったんだ…!」と、雑誌自体への印象が大きく変わりました。興味深い作品です。「漫画」好きの方は、是非!by姉
2020.12.29
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良かった年内にアップ出来ました…遅くなりましたが本誌感想参ります~。 暁のヨナ 201話「翳り」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・扉絵…紅色妖艶ヨナ姫! …ええ分かってましたよ最近のヨナ姫が「剣」じゃなくて「女の武器」で何とか現状打破しようとする路線を突き進んでるのは分かってましたとも…。ヨナ姫、多分あと一歩です! 頑張れぇえ!!・気付いてしまったハク様「スウォンの弱々しい姿を見たハク…」 ←煽り文… いやたいへん適確ですね。ハク様、スウォンの体調不良にしっかり気付きました。同時にヨナ姫の真意も気付きました。気付いてしまいました。・ハク様独り 襲いかかるヒューリここの漫画表現は面白かったなぁ~ アクションシーンの迫力がスゴイ!タイマンで負けるハク様は初めて見ましたね。まぁ本人曰く「わざと」だったそうですが(本当か?)ーというかですね、何より衝撃的だったのはヒューリさんの左眼ですよ!サラっと「影背負ってないver」で出てきたわけですが…超・普・通!!!いやてっきりユホン様関連の話の中で、右目よりヒドイ状態になっているものと思っ…初登場時あれだけ左側に影背負ってたのは、右目付近の大傷を強調するためだったのかな?・「今は忙しい 正直じっとしてて欲しかったんだが」「お前が陛下に一定距離近づいた時は殺せと伝えてあるお前にも警告しておいたはずだ」byケイシュク参謀幽閉されてしまったハク様… 左腕が一番重症ですかね。胸元の青金石のお守りがめっちゃ存在をアピールしてますね 良いと思います!しかしこれ本当に、なんでハク様殺されなかったんだろ?という疑問は浮かびます。いや ハク様の死=作品終了だからだろ、と言われればそうなんですが;ヒューリさんというキャラが「任務遂行特化型」の存在といいますか…あえて人格描写を排除したキャラクターとして描かれていますので、「殺せ」と言われてれば殺すだろ、と思うのです。ケイシュクさん、本当は「殺せ」じゃなくて「捕らえろ」と命じていた…とか?ヒューリさん自身に、ここで躊躇してしまう理由があった…とか?深く考える所じゃないかな?姉の追記:「ヒューリさんは、流石にハク様が重要人物だとは分かってるので、ケイシュク様が『(ハク様がスウォン様に近づいたら)殺せ』と言っていたとしても、鵜呑みにするのは当然危険。実行可否の判断は上司に仰ぐべき。だって結局、ケイシュク参謀、ハク様殺してないし。ちゃんと指示はされてたよ?でもこれ、殺しちゃってたら、ケイシュク参謀はどうするつもりだったの?居るよ、自分で責任とれない事態を招くような命令しといて、後で部下を責める人。考えてから指示を出せと言いたい。本当に。」(姉の実体験より)・「…なにも不治の病って訳じゃねーんだろ? …まさか本当に そうなのか?」byハク様あああああああああ!!ケイシュク氏顔に出るタイプ過ぎるぅぅうう!!!・「待てケイシュク! お前にひとつ言いたい事があるんだよ姫さんと四龍とユンを自由に会わせてやってくれ」byハク様部屋を出ようとするケイシュクを「ちょ待てよ チョ待てよ!」と引き留めるハク様の構図が新鮮すぎて面白かったですv…ハク様、殺される寸前で叫ぶ最期のお願いがそれなのですか…(泣)・「私と四龍を敵に回したいの…?」byヨナ姫ケイシュクが扉を開けるとそこには…ヨナ姫(般若)が!!さすがミンス!寝返る事に関しては天下一品ですね!(←イヤミ)…いや、本当にね、作品史上最大のピンチだったと思うんですよホント。ここでハク様が殺されちゃってたら…ヨナ姫(主人公)が「ああ私が四龍を集めたのは現政権(高華国)をぶっ壊す為だったんだ☆」くらいブラックな悟り(闇堕ち)開いても仕方ない場面でしたよホント!「私と四龍を敵に回したいの…?」いやー良い台詞ですよねコレめっっっっちゃくちゃ重要な台詞だと思います。遂にここまで来たかー と感慨深いです!!・「来てくれてありがとうございます」byハク様とりあえず「戒との戦で最前線で頑張る」という形で、見逃される事になったハク様。ケイシュクだって、本当はハク様の力利用したいんですよね知ってます。そして何故かヨナ姫とハク様を二人きりシチュにしてくれました!さてはケイシュク…隠れハクヨナ派ですね!!!??実に1年数ヶ月ぶりのハクヨナちゃんシーンが来ました!!!ヨナ姫、真っ先に泣き出しちゃうかな…と思っていたのですが泣く余裕もない程参っていて…へたり込んでしまいましたね。スウォンが倒れようが親世代のグロテスクな怨恨が明かされようが立ち上がれるんですけどねハク様が殺されちゃったら本末転倒も良いとこですからね。ヨナ姫の様子を見て、安心させようと牢の中から笑顔を向けるハク様。ああ変わったなぁ…としみじみ思いました。13-17巻あたりの超絶無表情期と比べると、特に。・(スウォンが私の箱を掬い上げないと言った時 妙に納得した だからあのように生きられるのだと 大切なもの全て掬い上げてしまおうとするハクにどう話せばいいんだろう)byヨナ姫ハク様がヨナ姫に唯一確認するのが、スウォン様の病状ではなく「ユホンはイル陛下に殺害されたと聞きましたが本当ですか?」なのがスゴイ。イル陛下に善ではない顔があったとして、それを背負ってしまうのはやはり娘のヨナ姫なので…彼女が認めるのなら、自分もそれを前提として考えよう、という事だと思います。 …ハクヨナちゃん、話がしっかり噛み合ってない気がしないでもないですね;;まぁハク様的には、スウォンの真意に関してはスウォンに聞くべきだという感じなのかも知れません。ヨナ姫のこの「切り捨てることが出来るスウォン様」と「全てを掬い上げてしまおうとうするハク様」という対比、めちゃくちゃ重要な観点だと思います。ここの2人の性格設定に関しては、連載開始当初からずっと丁寧に描かれ続けてきた部分です。・「専属護衛いらないって聞いたんですけど そんなに俺を守ろうとしなくていいよ」byハク様最期に来ました!! ハク様からの…!!!!!姉とは「牢屋ラブだから”獄チュー”と名付けよう」と話し合いました!(名付けるなよ)…キス出来る牢屋の構造ってどんな… いや良いんだ。ハクヨナの愛の前には物理的な障害など消滅するのだ。うむ。いやぁ…ハク様が…あのハク様ですよ…!!?(落ち着け)何が嬉しかったって、ハク様が「ヨナ姫の(専属護衛いらない)は、自分を守るための言葉だ」と分かってくれてる所ですよ。3巻で「ハクを守りたいから武器を持ちたい」と張り切るヨナ姫に「じゃー(練習のために)俺狙ってください 殺すつもりで」的な事言って泣かせてた男ですよ。16巻で「ハクが笑ってくれた」と涙をこぼしたヨナ姫に(多分 あヨナ姫だってスウォンに会ってツラかったよな自分が先に取り乱して 泣くに泣けなかったよな 泣かせてあげなきゃ とか考えた上で)「…何も 見ていませんよ」という見当違いにも程がある慰め方し始めた男ですよ。ーいやちゃんと見ろ ヨナ姫はお前の為に泣いてるんだよ。。流石にここ(16巻)でヨナ姫に抱きつかれて、何かしら感じるものがあったのか17巻以降…少しずつ…すこーしずつヨナ姫から自分に向けられた気持ちに反応するようになってくれました。ヨナ姫の方も「私はハクが好きなんだ」と宣言&露骨にラブアピールしはじめましたしね…ああ本当にここまでたどり着いたんだなぁ~と感慨深い想いでいっぱいです。ここまで分かってくれれば、もう大丈夫だと思うんですよ。ハク様は、ヨナ姫が望まない事は絶対しないので。「そんなに俺を守ろうとしなくていいよ」あえて敬語外してきましたね。小憎いですね。これ普通に敬語だったら、従者が「場合によっては自分を見捨ててください」という自己犠牲的なニュアンスになっちゃうので…そうじゃないんだよ、対等な立場からの言葉だよ、という事だと思います。ヨナ姫、ホッと出来たのだと思います。やっと涙を流せました。良かった良かった!あああああああああ面白いなぁぁああもう!!!次号も掲載されるとは… 豪華(エコバック)付録付!楽しみです♪by妹
2020.12.27
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暁のヨナ 第201話「翳り」感想(姉編)+高華国と腹減り一行の体制とハク様について暁のヨナ、単行本34巻 及び暦画付限定版発売!花とゆめ本誌 2021年2号 発売!池袋マルイ プチ原画展開催!おめでとうございます!!盛りだくさんですね。毎年12月は、供給過多にもほどがあり過ぎて、いつもあっぷあっぷしているような気がします。原画展へは、もともと私も妹も「行かない」と決めておりましたので、グッズは、通販していただける可能な限りで購入しよう!と思っておりました。コロナの状況を鑑み…だと思いますが、細かなグッズも含め、一通りのラインナップをWeb通販上で揃えてくださり、本当にありがたく思っています。(本日12月20日朝6:00~、通販解禁との情報を受け、朝6:00に2人してPCの前でスタンバってました。)購入したグッズが届くのを楽しみにしています…!!34巻の限定版・暦画も!しっかりした、紙も非常に高級感のある仕様のカレンダーで、感動しました。やはり、大きなサイズで、じっくりと鑑賞すると、今までとは違う印象を受けますね。は~~、ヨナ充…幸せ…。*以下、花とゆめ最新号のネタバレを含みます。ご注意ください。*で、それはそれとして。花とゆめ本誌がですね…「暁のヨナ」本編が、これまた殺傷能力抜群な感じでですね。これだよ!!!前回・第200話「待った無し」の3人の邂逅シーンもそうだったのですが、今回・第201話「翳り(かげり)」もこれまた…、シチュエーション・演技動作・セリフのやりとりがどこまでも示唆に富んだ、概念の結晶!!!オモシロいなぁ…本当に。これだよ!!!噛めば噛むほど味が出る、『暁のヨナ』の真骨頂だよ…!!たまりません。今回に関して、非常に印象的だったのが「牢屋」というシチュエーション。柵越しに、お姫様の格好のヨナ姫と、傷だらけのハク様が向き合う…ヨナ姫が、必死になって自分と四龍を盾にしながらハク様のことを守って、気が滅入って座り込んだ姫様に、牢屋の中からハク様が慰め、手を伸ばす…概念的ですよね!!本当に!!<以下、つらつらと「概念」の話です。>以前より、こういった書き方↓をした記事を複数投下して来ていました。1、現状の高華国の体制は、建国神話時の緋龍王と四龍の関係を踏襲したものである。つまり、●建国神話⇒高華国現体制現状についてのみ、要素としてまとめると、こんな↓感じ。上記の「1」は、「暁のヨナ」本編を読む進める上で掴んでおかなければならない大原則だと思っているのですが、もう1点、あたり前過ぎるのでしっかり書いて来ていませんでしたが、この↓観点も大事です。2、作品の主役主体・腹減り一行は、建国神話に則ってヨナ姫が形成したコミュニティである。つまり、こう↓です。●建国神話⇒腹減り一行の体制で、1、2がおおよそ成り立つとするのであれば、これ↓も成り立ちます。●高華国現体制 = 腹減り一行の体制つまり、これをもっと作品の作り、キャラクター配置という点に寄せて言い換えると、こう↓です。暁のヨナの主役主体・腹減り一行は、『簡易・高華国』とも言えるキャラクター配置になっている。現在、この上記2つの体制・・・高華国現体制と、腹減り一行の体制が、ドッキング…というか、要素として重なり始めてます。「重なり始めている」と言うか、ヨナ姫が無理やり、行動でもって、自分たち(腹減り一行)の存在価値を、周囲に認めさせた。高華国現体制側が、腹減り一行の存在感を無視できなくなり、それらを緋龍城に迎え入れている、という言い方の方が、話筋上とも合致していて、分かりやすいでしょうか。前置きが長くなりましたが、こっからが本題です。「これが、『暁のヨナ』の大前提だ!」と上記2つの図を提示された時に、「暁のヨナ」の愛読者は、すごく違和感を覚えると思います。「ハク様」が、どこにも居ません。作品の、メインヒーローですよ。これまでずっと、「ヨナ姫」のくくりの背後に、「従者」という肩書きであったり、「四龍」にまぎれて、「5匹目の龍」みたいな顔してみたり、なんやかんやで腹減り一行にまぎれたふりしてましたが、改めて要素分解してみると、居ません。元々は、高華国体制の要素上に居場所があったんですよ。風の将軍でしたから。でも、コミックス第2巻で、風の将軍職を降り、部族を出た時点で、このキャラクターの居場所は、この作品の要素上には、なくなりました。↑これが、今回の牢屋シーンで示唆されている概念だと思っています。そもそも、緋龍城に入る時点で、現政権(空)に、ハク様だけ完全に拒否られる描写がありました。そこから、「空の部族の末端」に、自ら紛れていたんです。ハク様は。でも、ちょっと自ら情報を取りに動いた瞬間に、コレですよ。牢屋です。…やっぱり、居場所がないんです。ハク様には。言い換えると、この作品で提示されている「体制」は、このキャラクター(ハク様)の存在を許容できないとも言うことができると思います。…といった概念として、今回(201話)の牢屋シーンの、ヨナ姫とハク様のやり取りを読むと、とってもとっても×100 超オモシロいんですよ!!!ひねり過ぎた少女漫画、最高ですよね!!!ということが言いたいだけの長文でした。暁のヨナで頭いっぱいにしてたら、土日が終わっちゃいました…。幸せ!!!次号も掲載、楽しみです!!!by姉
2020.12.20
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遅くなりましたが本誌感想参ります~。 暁のヨナ200話「待った無し」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・「百万歩譲って譲らなくてそうだとして 王は何故共に出席しない?」byハク様譲らなかった!!!!(←超重要!!)しかしヨナ姫のピンチだというのに、この男なんか「スウォンスウォン」ばっかで…いや極めて冷静に状況を捉えようとしているので良いんですよ。ええ良いんですがねちょっと腹立ちますよね!!…すみません 今回の感想は終始こんな感じです;・華やかに暗躍する(!?)文官・ジェハこの方はね…四龍の役割から明らかに逸脱した働きをしちゃうキャラですネェ!でもやっぱりハク様と比べても「いち早くヨナ姫の潔白を証明したい」という感じなのが面白いな、と思いました^^しかし気遣い屋すぎて逆に面倒くさいよお兄様wハク様の「姫さんがお前に会えて嬉しくないはずないだろ」に救われましたv・「専属護衛はいらないって伝えてってさ」byジェハ「…そうきたか」byハク様おっ 良い反応!! これは期待が高まりますなぁ!! ハク様のこの「反射的には判断しない」態度は本当に凄いです。恋愛方面で派手なリアクションを求められがちな少女漫画ヒーローの中ではホント希有な存在なんじゃないかなwそうです、ハク様は空の部族兵の格好めちゃくちゃ似合ってなかったのでマントを羽織ってくれて良かったな と!・「仕掛けてきたこの機会は逃せませんよ今なら五部族全てが一丸となって南戒を制圧出来る寧ろ 今しかないんです」 私が生きている 今しか… byスウォンスウォン様、ちょっと生き急ぎすぎではないですか。焦るとろくな事ありませんよちょっとちょっと。。…でも自分の意志ではどうしようも出来ない「死に至る病」が発症して冷静でいられる人なんて居ないですよね…;;・(後継者候補は他にもいるのに 何故ヨナ姫など)byケイシュク参謀えええ後継者候補他にも居るんですか!!!??? いや初耳ですね。まぁ今のいままで全く登場してないので、特に考える必要性はなさそうですが。万が一スウォン様が戦に出れない場合、総指揮は誰が…という問いに、思わずヨナ姫を連想してしまうケイシュク氏。…いや確かに一部の支持を得てはいる&四龍を従えてインパクトはあるかもしれないけど、「戦」では頼れないでしょうよ…;;・「体調は? … 無口になったのね 昔はあんなにお喋りだったのに」byヨナ姫姫様…スウォン様はおそらく体調最悪で立ってるのもやっとなんですよ勘弁してやって;;ヨナ姫、意中の人(今はハク様v)以外の男達に対してはホント容赦ないな鬼だな と思いました…wでもヨナ姫的には、やっぱり「私達をここまで踏みつけてまでやってる事なんだからシャンとしててよ」って気持ちにはなりますよね。・様子を窺うハク様妹「ハク様は、ヨナ姫が追い詰められた顔してないか心配で来てくれたんだね!」姉「違うよ スウォンが何してるのか気になって覗きに来たんだよ」・「せめて我々の誠意の証として ランタン殿を丁重に葬らせて下さいここで盛大な葬儀を行いますのでご参加願います」byスウォン様…うむ! 「いやありえないだろ」とか野暮な事は言いません!これがまかり通るのが暁のヨナの世界線!!チャゴル殿下が来るのかは分かりませんが、戦の前に皆が注目する場所で何かありそうな気配ですね。・幼なじみ3人組の再開ああああああああああ!!200回記念(!?)で何か派手な仕掛けはあるだろうとは思ってましたが…こう来ましたかあぁアアア!!妹「ハク様、ヨナ姫が足を踏み外したから流石に出てきちゃったね☆」姉「違うよ ふらついてるスウォン様に(大丈夫ですか)って確認するために出てきたんだよ」あぁぁアアアう゛ぁあああ!!!ーまぁ両方だと思うんですよ。ハク様はヨナ姫&スウォン、両者の様子を見に来たのだと…-それで、まぁ「ヨナ姫はピンピンしてるな 弱ってるのはスウォンだな」と認識した、と。ヴあぁぁアアアァアア!!!頑張れヨナ姫!負けるなヨナ姫!!!(まぁ、元々姉と「次ハクヨナが再会しても、どうせスウォンが盛大に倒れるとかして全部持ってくだろ」と話していましたのでね…予想通りだったというか;; スウォン様、持ち前の精神力で倒れはしなかったけど)最後に。暁のヨナ連載200回到達おめでとうございます!!…丁度6年前の12月に「100話到達おめでとう!記事」上げてました。この時はTVアニメが凄いクオリティを保ったまま中盤に差し掛かり…ハク様の秘めたフラストレーションが大爆発する16巻が発売し…という怒濤の時期でした。やっと…やっと世間がヨナに追いつく時が来たのではないか! この勢いのまま、これからクライマックスに向けて大盛り上がりしちゃうんじゃないか!ーと…。 そんな事を思っていた時もありましたが…まさかここ(100話)が折り返し地点ですらなかったとは思わないじゃないですか!!!そりゃずっと「ぼく地球(21巻完結)やフルバ(23巻完結)みたいな大長編傑作になってほしい!」と夢見てましたよ。でもまさか脅威の35巻越え(to be continued…)なんて事になるとは 流石に思ってなかったですよ!!分かってたら…感想なんて書き始めなかったというか…(オイ)でもですね でもですよ 暁のヨナはずっっっと面白いから困ってるんですよ!16巻以降…ハク様がスウォン様に向き合うまでの過程をこんなにも丁寧に丁寧に描かれていくなんて!ここを一番重要視してる読者ですらビックリしましたよ最高です!!ーさてさて。草凪先生は何処まで全力で走り続けてくださるのか…作者様が40歳を過ぎると、どんなに筆の速い方でも今まで通りにはいかなくなるのは... 経験上とっくに覚悟しております。先生のペースで、無理のない形で作品の到着点まで連れて行って欲しいです!…原画展、行きたかったなぁ…(地方民、流石に今池袋に乗り込む覚悟がつきませんでした)。また…いつか企画して下さい…!次回も楽しみです♪by妹
2020.12.12
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もうすぐ200話だな、と思ったら・・・つぶやきたくなりました。*思い込みの激しいち読者が、暁のヨナに関して超漠然とボヤいてるだけの、本当にどうでもいい記事です。ご注意下さい*「暁のヨナ」・・・2009年中頃に連載開始し、大きな休載・減ページ等なく、隔週30ページの連載を丸11年以上・・・既刊33巻、12月に34巻発売、現在の本誌掲載分は、おそらく35巻収録・・・シリーズ累計で30巻を超える漫画作品は数あれど、少女漫画というくくりで、30巻・・・いや、35巻を超えてくる作品は、本当に、一握りかと思います。少女漫画ですと、出版社によっては、100万部をこえる人気パッケージでも一通りのメディアミックス含め、10巻前後でまとめてくることが多かったりしますし・・・。巻数を重ねる毎に、発行部数も積み上がり・・・「全世界合計(電子書籍含む)」という、規模が大きすぎて実態がよく分からないながらも、200話を前に、とうとう「累計1,000万部」のあおり文が躍るようになりました。出版不況と言われて久しい中で、大勢の方が熱心に読んでいる少女漫画作品・・・本当にすごい!すごいんですが・・・なんて言うかな・・・私から観てると、本当にものすごい状況が何年もずっと続いているんです。単純計算でも、数十万人の読者が、一生懸命読んでいるわけなんです。なのに、『この漫画作品が何を描いているか』が、ずっと不明瞭なままここまで来てるんですよ。・・・きちんと、本編中で説明してないから。もう、連載11年目なのに。もう、単行本30巻以上になるのに。メジャー雑誌を支える、少女漫画業界指折りの人気コンテンツでありながら、その『正体』を読者に明かしてないというか・・・。・・・どんな状況だよ!!!?? と。違うんですよ!!!この作品が描いてるのは・・・違うんですよ!!!ずっとずっとずっと、言いたいことがあるのを我慢してるんです。いや、結構・・・このブログには自由に書いちゃってますけど。読解は、難しいとは思います。情報の出し方が、どこまでもひねくれてますので。もうずっと、四龍を集め終わってからは、そっちに話を持っていかなければならないという大きな流れがあるんだと思うんです。でも、草凪先生のくせだと思うのですが、いざそっちに話を持って行こうとする際の前振りというか、「匂わせ」を、一番遠い真逆のところから始めるんですよ。いきなり「その話」をし始めたら、作中で描き切りたいものは、そこで軽く示唆された概念の真逆のところにある部分です。・・・それくらいひねくれた描かれ方をしている作品です。難しとは思うんですけど・・・でも、いざ、説明しようと思ったら、「答え」はたった一言で言い切ることが出来る作品です。ある一つの観点さえ掴んでいれば、びっくりするくらい、ものすごく単純だし、簡単です。たぶん。すっごく『少女漫画』だし。いや・・・なんで、これほどまでにばれないのかな?って・・・。ずっと何年も思って・・・。ばれないも何も、もう全部はっきり描写までされてるので、あとは、読者側が想定してるかどうかの話だと思うんです。連載10年、単行本が既刊30冊を超えて、なおこれほどひねくれた描き方を貫いている少女漫画作品があるなんて、読者に「想定されてない」んだろうなぁ・・・って。「暁のヨナ」の描き方が、時代に合ってないだけなんですよ!少なくとも、ここ数年で「SNSで読む漫画」へのシフトも起こっている中で、「じっくりとした深読み」が必要な商業作品(特に風呂敷を広げた長編)は、売れないし、リスクが大き過ぎるしで、確実に減って来てます。取り上げられるのは、出オチ一発ネタみたいな漫画がすごく多くなってる印象。そういった、隙間時間でスマホ等で楽しむ用の作品の需要も分かるし、世の中の流れの中で妥当そのものだとは重々承知していますが、漫画にどこまでもワールドを求め切る、感情のすべてを求める漫画至上主義読者としては、やはり・・・「いや、読みたいのはこれじゃない」と思ってしまうんです。暇つぶしがやりたいんじゃなくて、がっつりどっぷりしっかり、浸らせてほしい。ちゃんと仕掛けて、あっちの世界から、戻って来れなくして欲しい。・・・少なくとも「暁のヨナ」は、細切れにスマホで読み進める用の作品ではありません。まだ、こういう描き方をしている少女漫画作品もあるんです。・・・「まだ」っていうか、数十万人の愛読者がしっかり読み込んでも、(おそらく)ほとんど解読されていない、信じられないような描かれ方をしている、前代未聞の作品なんです。とにかく、そのつもりで読んで欲しい・・・!!!もうここまでくると、「はっきり出したところで、大多数の読者に納得してもらえないんじゃないか」という余計な心配が大きくなってきましてですね・・・・。・・・本当に余計な話でした。もうこの辺にしときます。200話&単行本34巻、楽しみです!!!!!by姉
2020.11.26
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暁のヨナ全世界累計1000万部突破おめでとうございます!…ですが今まで通り国内累計の方も出してもらえると有り難いというか…ジワジワと増えていく発行部数推移を見守るのが楽しみだったというか…いや今までもどんな換算の仕方してたのかよく分かってないんですけどブツブツ(こじらせファン)さて駆け足ですが本誌感想参ります~。 暁のヨナ199話「南戒の要人」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・3日間スウォンの執務室で本を読みまくっていたヨナ姫引き続き ヨナ姫vs南戒の要人達 の会談が続きます。戒帝国の概要が最初に語られたのは11巻の時だったはず。もう忘れているので読み返しましたwしかし戒高公法って何ぞや初耳ですぞ!!法律の名前が出てくると途端にインテリな雰囲気になりますね。ヨナ姫、3夜づけのヤマカンが当たった様子!毅然とした立ち振る舞いを見せます格好良い!…ヤマカンというか、多分 戒と戦になる という話を聞いていたので「自分も話についていこう」と戒関連の書物を読んでたんでしょうね。・「如何にも 四龍は我が国の誇る伝説の戦士高華国の王が所有する勝利の象徴です」byケイシュクここはケイシュクのいやらしさが存分に発揮されていて良かったですね~!最近(ヨンヒ様の手記編で)ケイシュクの人となりがある程度語られたわけですが、ユホン様大好きでユホン様信者! …の割には彼が全否定していた伝説の力を利用しようとしてるんですね。28巻でしっかりと四龍の力を目の当たりにする描写はありましたが…ケイシュクは割と手段を選ばない柔軟さがあるよな、面白いな、と思って見ています。立場が違えば結構ヨナ姫とも相性良い気がする…w・「神話の時代では 戒帝国も高華国もひとつの巨大な国であった」by戒帝国のおじさん…んん??えーっとなんかさらっと語られてますが、これイマイチ意味がくみ取れなくてですね;戒と高華、大昔はひとつの国だった という事ですよね。神話の時代ということは(この巨大な国に緋龍王が登場して、新たに高華国を建国した…)という事でしょうか。ううーん?ちょっと分かりかねますね。「四龍の力は戒帝国に入ると弱る」設定などからあまり重要視はしてませんでしたがまぁ…気になる存在ではあるんですよね 戒帝国の北に位置する「神水湖」。うーん…でもなんか全く関係がない気がしないでもないような…やっぱり私は神話関連に関しては本当に考えが及ばない;;新たな情報が出てくるのを楽しみにしています!・「ご気分はいかがですか?ランタン殿」by聖女ヨナ姫戒の使者達の中で、顔色が優れない青年を見つけ声をかけるヨナ姫。どうしたいきなり聖女ぶるやん…! 善意には善意を、高圧的な態度には高圧的な態度を、そして弱ってる者には等しく救いの手を…なヨナ姫であります。格好良いですね!しかしちょっと優しくされたからって、対立国の姫君相手にペラペラと自国に対する不平不満をぶちまけるランタン氏ぃ…よっぽど追い詰められてたんだなぁ 貴方は多分政治家に向いてなかったなぁ;;でもこーゆー人が報われる世界こそが「健全な世界」だと思うんですけどね;・「…いる… …いやいない いやっどうなの!?」byヨナ姫「恋人は?」の問いにとっさに「Yes」と答えるヨナ姫様!!!思わず2巻ラストの「ううん全然違う」と見比べてしまいましたよTT10年以上かかって遂にここまで来たか! …というか10年以上かかってまだここなのか!! …というか;;;まぁおそらくハク様に同じ質問をしたら、全力否定が返ってきそうではありますね。ヨナ姫が断言出来なかったのは、奴のこの性質↑を理解しているからでしょうね。しかしランタン氏、あまりにも突然ラブコメ要素をぶっ込んでくるので(おいぃいいなんだお前こんな場で いきなりどうして…ハッ!もしかしてランタン氏、お忍びで来た戒の皇族だったとか??そんでヨナ姫を見初めちゃったりとか!!??)ーとか一瞬考えを巡らせてしまったのですが、全然そんなことありませんでした。なんか変な疑いをかけてしまってホントすまなかったよランタン氏ぃ…(合掌)・「あの姫だ…! あの姫が介抱するふりをしてランタン殿に毒を飲ませたのだ!ヨナ姫…赤い髪の鬼のような姫だ!!これは南戒への宣戦布告である!!」by戒帝国の使者達夜が明けると、毒殺されたランタン氏の遺体が…!戒の使者達はあらかじめ彼に遅効性の毒を飲ませ、高華国の人間に殺されたと言いがかりを付け戦に発展させる大義名分にするつもりだったのです。スウォンの体調不良などの要因が重なり結果的に運悪くヨナ姫が濡れ衣を着せられる事に…!ヨナ姫が一気に「戒vs高華のキーマン」になってしまいました!いやぁこんなウルトラC展開が来るとは!!!コレは想像だにしてなかった いや参りました!!自分で火を付けておいて、対抗勢力のせいにして攻撃を仕掛けるやり方は実際あらゆる国で起こっている事例かと思います。ヨナ姫&高華国がはめられた形ですが、そもそもスウォン様も戦をする気は満々だったので(向こうからけしかけてくれて手っ取り早いな)という状況ではありますね。スウォン様の体調不良を悟らせなかった点でやっぱりヨナ姫が出ていって正解だったと思いますよ。・伝説の四龍&暗黒龍様ヨナ姫が戒の使者を毒殺したという噂は瞬く間に城内に広がり、腹減り達の知るところとなりました。スウォン陛下ではなくヨナ姫がターゲットにされた事で、何が一番違ってくるかって四龍&暗黒龍の逆鱗に触れてしまったという点だと思います。今までも腹減り一行は戦に参戦していましたが、あくまで助っ人的な立ち位置でした。しかし今回はヨナ姫が名指しで攻撃されている&空の部族内に味方がほぼ居ないという状況から相当主体的に、なり振り構わず動き始めちゃうんじゃないでしょうかワクワク!・無視できない存在感を放つぷっきゅー…このシリアス展開にして、さらにその存在感を見せつけてくる我らがぷっきゅー!ジュドの肩に乗った絵面には驚いたよぷっきゅー!!ヨナ姫は心配ですが、腹減り一行がどんな動きを見せてくれるのか楽しみです!次回は12月…なんと連載200回(記念企画もアルよ)だそうです!!楽しみですvby妹
2020.11.09
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公開2日目に鑑賞していましたが、なかなか感想を書く時間がありませんでした。1カ月くらい経っちゃいましたが、簡単に。映画感想『ミッドナイトスワン』(監督・脚本:内田英治、主演:草彅剛 2020年)新宿・ショークラブで働きながら、女性として生きるトランスジェンダーの凪沙。彼女のもとに、ネグレクト気味だった親戚の少女・一果が預けられることになった。不愛想で無口な一果のことを、最初は邪険に扱っていた凪沙だが、一果がバレエを習い始め、徐々に交流が増えていく。みるみるとバレエの才能を発揮させていく一果。凪沙は、一果の可能性をなんとか伸ばそうと考え始め・・・。925秒映画予告→こちら。*以下、現在公開中の映画作品のネタバレあり感想です。ご注意ください。*製作は「CULEN」一社。エグゼクティブプロデューサーは「飯島三智」。昨年、「半世界」「凪待ち」「台風家族」という、CULEN所属の3タレントそれぞれの単独主演映画が公開され、私はそれを勝手に「飯島三部作」と呼んでいましたが、「ミッドナイトスワン」はその時の製作委員会方式よりも、更に完全に自主(自社)製作での映画作品なのかな?と思います。結果を見る限り、昨年公開された3作品とは、話題になり方も、興行収入的にも格段に上回っているようです。興行収入は1カ月弱で5億円を突破したようで、コアなSMAPファンという一定層だけでは到底稼ぐことの出来ない次元の動員・収入なのだと思います。SNS等での口コミを意識したプロモーション展開、Youtubeでの本編15分に渡る長編予告の公開等が奏功している様子。素晴らしいと思います。作品自体に対して、私の感想を端的に言うと、「私の好みな作りの作品じゃない」です。どちらかと言うと、私は「脚本・構成」好きな人間の為、そういった観点で観たときに、正直なところ粗が目立ちますし、「私の好きな方向性」を大事にしようとした作りではないな、と感じました。私の好きな方向性で言えば、断然、昨年公開の「半世界」「凪待ち」の2作品の方が好みです。また、本作に関しては、トランスジェンダーという題材や、作中の展開に関しても、かなり攻めたものでしたので、これは・・・相当「酷評を言いたくなる人」も出てくる作品だな、と。そんなことを考えながらの鑑賞になりました。ただ、個人的な好み云々・・・そんなことどうでも良くなるくらいの強烈な魅力のある作品でした。とにかく、主役の2人を中心に、登場キャラクターたち個々の存在感・パワーが凄いんです。「俳優さんをまじまじと鑑賞する」映画です。この点に関しては、鑑賞者に喰ってかかってくる、凄まじいパワーを感じました。個々に、心に残った点を列記します。●凪沙:草彅剛上映中、ずっと1人の女性だと思って鑑賞しました。私自身、性別は女で、強烈にそれに違和感を覚えたこともありませんが、ただ、強烈にそれを意識したこともありません。自身を「男」だと思ったことはありませんが、どちらかと言うと、感性的には「男っぽい」と言われることのが多いです。凪沙さんは、強烈に自身を「女性」だと認識している分、私より断然「女性」だなぁ、と思って鑑賞しました。一果ちゃんに対して大きくなっていく感情が、「母親」としての自覚もですが、あとは、「女性から女性へ向けた憧れ・憧れの投影」の感情の方が大きかったかもしれません。これが、きちんと伝わってきました。夜の公園で、一果ちゃんのバレエの振りを、たどたどしく真似るシーンが一番好きです。ただまぁ、このキャラクターを鑑賞したことで、LGBTについて私の捉え方が変わったとか、考えさせられた・・・という観点はありません。このキャラクターは、「自身は女性だ」とはっきり自覚し、それを生き方に織り込めていますので。ここまで、「自分」を確立させることが出来ていますので、私から見たら、否定や「可哀想」といった感情は全くなく、好きなように生きることが出来ている人、ただの他人・「凪沙さん」です。実際には、本人が感じるほど、周囲の人は気にしないと思います。もし、LGBTについて、日本の現状に問題提起をしたいという意図のある作品なのであれば、主人公は、「実際には『女性』なんだけど、それを表に出せず苦しんでいる人」の方がよっぽど説得力があると思うんですよ。本作は、基本的に、問題提起のための社会派映画ではなく、この「凪沙」という主人公を、女性として魅力的に見せるための映画作品です。俳優「草彅剛」の所属事務所が、単独で製作を行った、完全セルフプロモーションムービーです。このキャラクターがきちんと、魅力的な人物像として伝わってきた時点で、企画製作主体の目的は達成されています。●一果ちゃん:服部樹咲「バレエで大成していく娘」の説得力が必要という、ド級のしばりがある中で、よくぞこんな娘をバシッと見つけられたな!!という新人女優さんこの娘を一果ちゃんに配役出来たことが、本作が、「俳優さんを鑑賞する」という点で強烈に魅力的な作品に仕上がっている、一番の成功要因だと思います。本映画作品が、よく分からない芸能界のしがらみから逸脱した場所で、純粋に形作りたいものを作りに行けている作品だということも、この配役からよくよく感じ取ることが出来ます。手足が長く、スタイルの良い、本当にきれいな女の子なのですが、その割には顔立ち・表情に幼さがあり、「守ってあげなきゃ」という感情も想起させる・・・この一言でしか言い表せないのですが、「役柄にぴったり」です。少ない口数で、感情の機敏をバシバシ伝えて来てくれました。本映画作品は、トランスジェンダーとかLGBTというより、この「一果ちゃん」の魅力に、周囲の「女性たち」が魅せられ狂っていく話、と受け取った方が、頭への収まり方は良いかもしれません。その説得力が、存分にある娘でした。ラストシーン・・・海に入り、波に向かって足を進めて行くシーンの、強い表情がとても印象的でした。●りんちゃん:上野 鈴華一果ちゃんの同級生&バレエ教室の先輩。この娘の存在は、15分予告でも完全に隠されていましたので、本編を見て、一番インパクトのあるキャラクターだったな、と思います。この娘の描写は、ささやかな部分まで本当に切れてました。警察で、母親が迎えに来て、帰り際まで一果ちゃんに「ごめんね」って伝えてくるシーンがとても印象的でした。●音楽:渋谷慶一郎メインテーマ・♪Midnight Swan→こちら。劇伴は、ピアノのみで奏でられてます。劇中では、非常にテンプレ的な感じで使用されているのですが、この音楽なしでは、1シーン1シーンが、そのシーンではなくなるな・・・と感じます。焦燥感のある音の打ち付けが、キャラクター&鑑賞者の感情も一緒に打ち付けて来る感じで、とにかくもう・・・「妥当だなぁ」と。とにかく、パワーのある作品です。なかなか攻めた内容ですので、ハッピーになりたい気分で鑑賞する映画ではありませんが、「エンタメに喰ってかかってきて欲しい!!」という方は、まだまだ全国公開中ですので、是非!そして・・・飯島さん、最高!!攻めどころと訴求対象層への売り込み方、タレントイメージブランド形成のためのリミッターの外し方、それでもきちんと抑えるところは抑えてあるバランス感覚・・・最高です!!!本作のヒットは、確実に昨年の3作品の出来映えも効いてのことだ思います。「新しい地図・CULEN」ブランドとして、映画の製作姿勢が邦画鑑賞層に広まっている証拠だと。本当に、いちいちオモシロいんですよ。これまで「新しい地図」主体で繰り出して来た映画作品は、とりあえず全部鑑賞している・・・と思いますが、本当にハズレがありません。是非是非、今後もたくさん映画作品を繰り出してほしいです!by姉
2020.10.25
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駆け足ですが本誌感想参ります~。 暁のヨナ198話「王家の人間」*以下単行本34巻(35巻?)収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・ユン君とミンスと千樹草ミンスさんは緋の病を治すため、あらゆる可能性を試してみたい様子。母親世代からの悲願なのでしょう。う~ん。千樹草でいきなり緋の病が治る!ーというよりは痛みを和らげたり進行を遅らせたり…といった方向で効力を発揮してくれるんじゃないかな、と期待。緋の病からの開放は、やはり四龍達の超能力からの開放とセットというか「脱神話」の一環なんだろうな、と思っています。ーいや四龍たち同様、スウォン様にも長生きして貰わないと困りますからホント!ハクヨナが大手を振って幸せになるためにも!!頼みますよホント!!(↑結局ソコ)ユン君に外出許可がおりると良いなぁ。腹減り達がどう動き出すのか楽しみです!・四龍とスウォンミンスが中庭に出ると、そこには四龍たちに囲まれ頭痛に苦しむスウォン陛下が!四龍×スウォン様のこの… お互いどう出れば良いか分からない感じの微妙な関係が結構好きだったりしますw四龍達はゼノ仙人の知識なども相まって、大体の状況把握が出来た模様。優秀なパーティだなぁ!・「俺は ヨナが一緒に行こうって行ってくれたからここにいるんだ」byシンア君ここにきて ゼノが本性&マル秘情報を出し始めたりシンア君が力強い意志を見せてくれたり… 良いですネェエエ!!・(ヨンヒ様はイル王の娘である私の事も気遣って下さっていた…そして母上のことを少しでも知れて良かった…)byヨナ姫王家の男達がやらかしたあれやこれなエピソード…に関してはとりあえずスルーして、ヨンヒ様の人柄や自身の母親の記述に目を向けるヨナ姫。流石です姫様!クール&ドライだなぁ!!!…スウォン様の謀反には、確かにこの「復讐」という面があると思います。ケイシュク一派の存在は、まさしくその象徴というか。ーでもスウォン様の謀反、それだけでは説明のつかないやり方をしているんですよね。この「復讐」という要素だけでは、ヨナ姫が完全に納得出来る訳ないと思います。・(母上は36で発病し39で亡くなった)byスウォン様ヨンヒ様 お亡くなりになってたぁあああああTT!!!断言されていなかったので一縷の望みをかけていたのですが…イルパパに手記を託した後、間を置かず亡くなったようですァァアTTしかし表に出る女性ではなかったとはいえイルパパ&ヨナ姫の耳にも入らないレベルでその死をひた隠しにするとは。うう…一目お会いしたかった もっともっと続きを見たかったヨナ姫と対峙して欲しかった 素晴らしいドラマが生まれたはず;ーまぁそこまで描いてるワケにいかないですよね;;うう;;;全ての連鎖は次世代に引き継がれました。いやぁ重いわ;;あ、そうです。死没確定と同時に、やっとヨンヒ様の年齢が判明しましたね。36歳で発病→39歳死去(おそらく10年前)となると、ユホン様と出会ったときが22-23歳。ユホン様とは7歳差くらい…スウォンを産んだのは30歳前後ですかね。ふむふむ!・まさかここ数日で急激に悪化するとは 流石にこれは想定外……「いくら何でも早すぎる…」byスウォン様今回の最重要ポイントはここだと思います。スウォン様、真国編までは忙しなく国中を飛び回ってたんですよね。まだ発症してからそんなに時間経ってないんじゃないかな、と。ヨンヒ様は39歳で、ヨンヒ様の父親は(娘の年齢的に)おそらく40代~後半?で亡くなっています。一族の描写でも中年層が多数でしたし、そもそも緋の病を発症しない者もいる…スウォン様、おそらく「どんなに短く見積もっても今後10年は大丈夫」だと思ってたのではないでしょうか。いやぁ このモノローグがあってほっとしました。「実は10代でこうなる可能性がある事は分かってました…」とか言われたら「いやじゃあ尚のこと なんであんな派手に謀反起こしたんだ 高華国荒れさせるだけ荒れさせて 滅ぼしたかったんか」という話になってしまいますので;;・「使者を帰せとは言ってないわ 王家の人間ならここにもいる」by凜とヨナ姫体調不良でも戒帝国の使者たちとの会談に出向こうとするスウォン様。ヨナ姫が「やつれた姿を見せに行くのか馬鹿が」(意訳)と制止します。スウォン様がツラそうな表情を浮かべてるせいもあってか、ヨナ姫のしれっとした表情が目立ちます。ヨナ姫…やっぱりちょっとスウォン様に対して怒ってるんだと思うんですよね。父親を殺した事にではなく、「一番スウォンのこと信じて支えようとしてた私達を遠ざけるからだ この馬鹿が」って。わざわざヨンヒ様の名前を出して「緋の病の事知ってるんだぞオラ」とまくし立てる姫様にシビれましたv・威風堂々ヨナ姫「それでは 会談を始めましょうか」ヨナ姫をそのまま出向かせちゃうんですかソレで良いのかケイシュク&ジュド!!!!-とまぁツマラナイ突っ込みしたく所ではありますが、少女漫画なので。少女が少女として大活躍するのが少女漫画なので!!イル王だったらここでペコペコしちゃってたんだろうな、という場面ですがヨナ姫様、皆の予想に反して超強気に立ち振る舞います。これはスウォン様の代理として(スウォンならこうするかな)と真似してるのだと思います。勿論今までの旅の中で、実感として「調子のんなよ戒帝国」という気持ちもあるでしょうし。あとは…ここまで喧嘩腰なのは、ヨナ姫自身が相当フラストレーション溜めてるからというのもあると思うんですよね。彼女、しばらくハク様に甘えれてないからね!!!↑いや格好良いシーンなのにすみません…私はどうしてもヨナ姫をこんな感じでしか解釈出来ないもので^^;…今回はもっと軽めの感想書けると思ってたのですが…(遠い目);;;国内外でその存在感を認められ始めたヨナ姫様。これからどう扱われていくのか楽しみです♪by妹
2020.10.24
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本誌感想参ります~。参りますが……もうですね、ここの所 めちゃくちゃ感想に困ってるんですよ!!「私は丸くて真っ赤な果物が大好きです!そのまま食べても美味しいし、お砂糖で煮詰めてパイで包むのも最高♪秋には必ず食べたくなります 黄金の輝きが堪りません☆本当に最高ですよね サツマイモは!!」ーとか言われても困るじゃないですか。いや確かにサツマイモは美味しいですよ。それは真実。それは紛れもない真実なんですが…明らかにサツマイモ以外の描写もあったよね!それは何処行った??ーという話なんです。はぁ…30巻を超えて「ド級の関係者の手記(過去編)」が登場したかと思えば元々ややこしすぎる話をさらにややこしくしてくる草凪センセェ…先は…長そうですね(遠い目)暁のヨナ 197話「ふるえる文字」*以下単行本34巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・巻頭カラー 寝そべり四龍!久々の四龍!圧巻でしたね。柄の描き込みが凄いです!付録でメイキングがありましたが「巻頭カラー(B3)だと3~6日かかる」と仰られていて「やっぱそれ位かかってますよね この描きこみですもんね!イラスト集or複製原画プリーズ!」となりました。連載作家の中でも相当時間かかってる部類なのでは…草凪先生の場合は、おそらくカラー作業の時間は 今後の展開を練ったりキャラクター達と対話する時間でもあるんじゃないかな、とは思うのですが。・ヨンヒ様の手記、イルパパの元へヨンヒ様の日記、どう締めくくられるのかなーと思っていましたが…成程。イルパパの元に送り届けられていたのですね。成程。執務室にあったのは、スウォンの私物だからではなくイルパパの私物だったから…でしょうか。当然スウォン様も読んでいると思われますが…さてそれは何時頃なのかなぁ?・「私は この死の連鎖を断ちたい これ以上スウォンと陛下を延いてはスウォンとヨナを憎しみ合わせたくないのです」byヨンヒ様ヨンヒ様、日記の最後にイルパパに向けたメッセージを綴っています。・ユホンを慕う者達が、スウォンの元に集まってきている という情報(ジュド…お前もうこっちに参加しとるんかい;もっと後からだと思ってましたよ まだイル陛下政治の結果も出ていない時期でしょうに…つくづく残念な男だなホント)・スウォンには色んな面がある でも和解して欲しい子供達には仲良くして欲しい という要望イル陛下は、ヨンヒ様の夫・ユホン様を殺した当の本人…普通はこんな働きかけは出来ないと思います。どこまでも争いを嫌う、心優しいヨンヒ様らしい結論だな~ と思いました。これが彼女の真実。うん。これも紛れもないひとつの真実。ーでも見方を変えると、もうひとつの意図が見えてくる手紙にも思えるんですよね。。いやもう言葉のチョイスが逐一最高です。最高ですヨンヒ様!貴方には期待していましたが、そんな期待を軽々飛び越えてくるキャラでした!最高です!ヨンヒ様…日に日に弱っていったようですが、最期の時は描かれていませんね。生きてて欲しいなぁ… この方にはまだまだ役割があるはず。生きてて欲しいなぁ…!・イルパパの返事(ヨンヒ様には未達)手記に挟まっていた可愛らしい栞…分厚いので中を開いてみると…イルパパからヨンヒ様への返事レター(挟んでいただけで届けてはいない)でした!!うん。ここはサクサク。サクサク行きましょう!!ヨンヒ様目線で語られた過去編に対するアンサーといいますか…イルパパ目線での補足かな、と思いました。注意すべき点としては、この手紙が書かれた時期。おそらくユホン様死去から間もない頃、「10年前の段階でのイルパパの所信表明」だという点ですね。なんか色々な事が散漫と綴られていましたが、重要なのはこの辺り↓ですかね-。「カシが好きだった 愛していた」「私は王に向いていない 私はスウォンに殺される(カシ王妃の予言でもあった)もう争いはしたくないのでそれは受け入れるしかしヨナ姫の傍にはスウォンではなく、絶対に裏切らない者を置く」自身分の駄目だった所を挙げ連ね、反省の弁を述べつつもヨンヒ様の「スウォンと和解してほしい」という要求にだけは明確な「NO!」を突きつけています。・ヨナ姫の反応は…母親が叔父に殺され、愛する父親が叔父を殺し大好きだった従兄弟からは「切り捨てる」宣言をされていて…という内容です。もう何処にショック受ければいいのか分からない程ショッキングな情報の連続でしたね。ただ…まぁもう終わったことですから。「イルパパがユホン様を殺した」という話は、1巻の段階で知らされていましたし何より実際スウォンには裏切られちゃってますしね。イルパパの「カシを愛していた」これだけはちゃんと記述されていて良かったなぁ、と。今のヨナ姫にとっては一番重要な情報だったはず。「もっと愛を真っ直ぐ伝えるべきだった」というイルパパの後悔の念に触れて…ヨナ姫、今後はさらに積極的に愛を叫び始めちゃうんではないかと心配…期待していますよ!・イルパパに関しての嘆き*いちファンがかなり勝手な思い込みを元に嘆いているだけです。本当に面倒くさいのでご注意下さい。*今回でとりあえず過去編(ヨンヒ様手記編)は一旦終了…だと思います。ユホン様・ヨンヒ様 そしてスウォン様…スウォン一家の方の描写に関してはもう洗練され尽していてキレッキレでした!期待を超えてきました最高です!ありがとうございましたぁああ!!という言葉しか出てきません。そしてスウォン様の真意については、まだまだこれからですから。今後の展開がめちゃくちゃ楽しみです! 期待しています!!という一方で… はぁ。まぁ覚悟はしていました。覚悟はしていましたが…イルパパ、こんないびつなキャラじゃなかったんだけどなああ!!!はぁあああああ;;!!!という残念すぎる気持ちがあったりもします。元々初期から描かれていたイル陛下は、こんな人物↓でした。・「臆病な弱い王」と馬鹿にされ疎まれながらも断固として戦を嫌い 超穏健派という自身のスタンスを貫いていた。・妻の死去後も新しい妻を娶らず、一人娘を過保護に過保護に育て上げてた。 (結果 娘は公の場や城外に出ること無く、無垢で無知のまま16歳になった。)・風の部族長であるソン・ハクを娘の護衛に任命、城に招き入れた。・ハクヨナスウォンの交流は優しく見守るが「スウォンは駄目だ」そこに25巻以降「緋龍王への信仰心が強く、妻(巫女)の言葉を信じていた」という要素が付け加えられました。前回の記事で姉が語っているのですがまぁ…「かなり思い切ったキャラ変」をされたのだと思います。これにより、イル陛下はこんな人物↓になりました。「臆病な王」と馬鹿にされながらも、断固として戦を嫌う穏健派を貫きつつ(いつの日か 緋龍王の生まれ変わり:ヨナ姫が四龍を集結させる未来を信じ)彼女を過保護に過保護に、城外に出さず無垢で無知のまま育て上げた。(スウォンが自分やヨナ姫に刃を向ける時が来ると分かっていたので)ハクヨナスウォンの交流は優しく見守り、ハクをヨナ姫の護衛に任命した。善人か否か、優れている人物か否か…以前にキャラクターとしてちぐはぐ感が否めなくなってしまいましたね;;;ハクヨナだって、ここまでバチバチやってれば流石にイル・スウォン間の違和感には気付くでしょ…と;今回の手記は10年前までの事なので、もちろんここからの描写で可能な限りのフォローをしてくださるだろう…とは思っています。ただ…やっぱりどう取り繕ってもいびつなキャラになっちゃうよなぁ、もうなっちゃってるよなぁ、と。初期からの読者としては、やはり「最初からあるピースをきちんと使って 完璧なパズルを完成させて欲しかったその洗練された絵を見たかった」という残念さがあります。ただ…じゃあ 何故草凪先生がここまでリスクを負ってまで「イルパパに緋龍信仰の要素を付け加えたのか」は 分かる気もするんです。あまりにも連載が長期化し、少女漫画ファン以外の読者もかなりついているであろう本作です。四龍の存在を含め「緋龍伝説・信仰」の面を重視する読者層への最大限の配慮なのかな…と。あとは最終的にスウォンを救ってあげるためもあるのかな… とか。えー本当に勝手な思い込みによりグダグダと愚痴ってしまいました。すみません!!ただの解釈違いでだだこねてる可哀想な読者ですので; 許して下さい;;とにかく今は「ややこしい話が…さらにややこしくなったなぁぁぁああ!!!」と遠い空を仰いでおります。次回はやっとハク様や四龍に会えるかな? 楽しみです!by妹
2020.10.07
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こんばんは。9月中は完全に居なくなっていました妹です。色々忙しかったのもあるのですが、基本にはこれら↓を必死で作ってました。ハクヨナアクスタ&ハクヨナアクキーです!!いやあの…先日花とゆめ本誌懸賞でハクヨナペアアクキープレゼント企画があったんですよ。めっちゃ可愛いんですけど 50名… 当たらない、当たらないよ!→もうこうなったら自分で作っちゃえば良いんじゃない!!??という限界オタクの末期的思考回路&異常な行動力により、このようなアクリルグッズが誕生するに至った訳であります。作ってて気付いたんですが、私…親世代のお話をそれはそれは楽しく読んでるんですがそれはそれとして やはりハクヨナに飢えていたんですなぁ!!どっちもおおよそ10cm大・完全自己満足用のデカデカサイズです。ふぃー^^;自分で作っておいてなんですが、初めてにしては その…か…可愛く出来たんじゃないかな…!? (←アホ)以下それぞれの詳細です~。*印刷業者さんについては2020年10月現在の仕様となります*☆ハクヨナアクスタ(花冠)~ゆらゆら蝶々チャームを添えて~こちらは 『mydoo(まいどぅー)』さんに作っていただきました。ド素人の癖に、後ろ姿まで描いて両面印刷にチャレンジしました。透明アクリルに裏面から印刷されてます。花畑台座&蝶々チャームは、mydooさんの期間限定フェアのものです。蝶々がゆらゆら揺れます。か…可愛いんじゃないかな!!♪mydooさんは「初心者向け」と評判だったのですが、その通りでした!テンプレートや説明がとても分かりやすくて、季節ごとのフェアではチャームなどが無料でつけられるようで…創作意欲を刺激するのが上手ですね^^発色も万人に好まれる「明るい発色・くっきり」という感じです。1コから低単価で、送料も300円から対応して下さるので本当に「初心者はまずこちらで創ってみましょう!」という業者さんだと思いました。☆ハクヨナアクキー(ハートラメ)~ぷっきゅーチャームを添えて~こちらは 『きょうゆう出版オンデマンド』で作っていただきました。ハートのラメが入ったアクリルに表面から印刷されています…ハート型の中抜きとか表面コーティング(本体のみ)もしてもらいました…ぷっきゅーチャームも付けました… か、可愛いんじゃないかな!!☆きょうゆう出版さんは、mydooさんほどメジャーな業者さんではなさそう…なのかな?でもこちらも1コから低単価で、送料も300円から対応して下さっていました。印刷面コーティングも出来ますし、中抜きやチャームやアクスタ台座の自由度がめちゃくちゃ高いので、凝った作品を作りたいなら絶対コチラだと思いました。(ただテンプレートの難易度は高かったです…;次はもっとスマートに作れる!はず!)色味は(mydooさんと比べると)落ち着いた発色です。このあたりはもう作風や好みによりけりですね~^^ーという訳でハクヨナグッズに四苦八苦していたら9月が終わっていましたという記事でした。いやぁ…前々から少し興味はあったのですが…遂に手を染めてしまったアクリルグッズ作り…楽しいですねぇ…vv(沼)by妹
2020.10.01
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アニメ感想『かぐや様は告らせたい』名家の子息・秀才たちが集まる、秀知院学園高等部。その生徒たちの中で、トップ組織である生徒会に君臨するのは、超努力型の学年1位、一般(より少し下)家庭の白銀御行(♂・外部入学生)と、財閥令嬢で万能型の才女・学年2位の四宮かぐや(♀)。周囲には、「お似合いで、今すぐにでも付き合うのではないか」と思われている二人だが、実は、その間では熾烈な争いが繰り広げられていた。『如何に、相手から告白させるか・・・!!!』天才たちは、その頭脳をフル活用して、相手からその言葉を引き出そうとする。これは、天才たちによる高度な頭脳戦である。断じて、「自分から告白なんて恥ずかしくて出来ない」とか、「相手に振られたら怖い」などという理由で行われているわけではない。漫画原作の方はまだ読んでおりません。テレビアニメの第1期・全12話と、第2期・全12話を、2週間くらいかけて完走しましたので、簡単に感想です。とても人気のあるラブコメ作品だというのは知っていたのですが、今まで手をつけたことがありませんでした。まず、アニメーションの質が非常に高く、デフォルメや極端な演出でテンポ命の切り返しを繰り返してくる、銀魂のアニメーションに感じたような、スタッフ様たちのノリ具合を感じました。キャラクターたちも皆可愛いので、アニメーター様たちも楽しく作られているのだと思います。声優さんも、とても良いと思います。いえ、私は最近のアニメに本当に疎いので、どなたのお名前も存じ上げなかったのですが、特に主役の2人の配役が良いです。・・・結構意外な、「正統派ヒーロー・ヒロイン」から外れた声質の方たちだな、と思ったのですが、どちらも、キャラクターの方向性捉えて、そこを伸ばすような印象がある声で、「あぁ、良いな」と素直に思いました。私は、普段はたいてい、アニメをちらっと観た作品も、すぐに漫画原作を読み始めてしまうのですが、この作品は、是非アニメーションで追いかけたいなぁ、と思いました。第3期以降もあると嬉しいな。本編について。イメージ図から、ツンデレヒロインのリアクションを楽しむ作品なのかと思っておりました。もちろん、ヒロインのかぐやちゃんはそういうツンデレな娘でとても可愛く、魅力的で、そういった楽しみ方もすごく出来る作品でした。かぐやちゃんの他にも、「いかにも2次元」って雰囲気の美少女キャラたちが大勢投入されていましたし。・・・が。原作者様も、ご自身で自覚があるのか分からないのですが、私の鑑賞した限り、この作品の第一印象は間違いなくコレ↓です。男性キャラクターたちが、抜群にイイ!!男性キャラクターと言うと、生徒会の2人・・・ヒーローの会長・白銀くんと、1学年下の会計・石上くんしかほぼ居ないのですが、とにかくこの2人が、キャラクター個々の繊細な設定、キャラクター配置の相乗効果、対読者を意識した入り口としても、抜群に秀逸だと思いました。ヒーローの白銀くんは、ガリ勉×生徒会長×家計の為のバイトという激務をこなす、存在自体ファンタジーな程にひたすら努力×努力×努力の人ですが、それが、目の下のクマ(常に寝不足)としてビジュアルに落とし込まれているのが本当に上手だと思います。基本的に、いつもやり初めは容量が良い方ではなく、むしろめちゃくちゃ不器用なのですが、それを一つずつ克服しようと並々ならぬ努力をしている姿が、エピソードの端々で描かれています。ギャグっぽく描かれてはいますが、こういった積み重ねがこの作品の土台だと思います。作中、ヒーロー・ヒロインの好きの度合いが、こんな感じ↓に見えます。ヒーロー→→ ←←←←←←←←ヒロイン実際がどうかという話ではなく、エピソード回しの印象が圧倒的に↑このパターンの方が多いです。ヒロインのかぐやちゃんが、白銀くんのこと大っ好きなことに、きちんと説得力を感じられることが、この作品を鑑賞する上で一番の安心感だと思います。そして、会計の石上くん。この子の配置が、とにかく上手い。元々、中等部で起こしたトラブルが原因で停学&引き籠っていたところを、白銀会長が生徒会に引き入れたという設定の子なんですが・・・女子からは「キモい」と言われ続ける、長い前髪で目を隠し、常時うつむき気味・オタク気質の根暗卑屈な陰気キャラです。この作品の原作が、ヤングジャンプ掲載ということで、青年漫画誌掲載という点を踏まえ、対象読者(仮想:2次元オタ)寄りの用語をこのキャラクターが目いっぱい使ってくれます。主役たちが、ぶっ飛んだお金持ちやぶっ飛んだ天才たちの中、この石上くんには、いち読者としてすごく入っていきやすい。そして、この子主観で、陰気な自分を肯定的に捉え、居場所をくれた白銀会長へは恩義と絶対的な信頼感を寄せているわけで、この子につられると、ヒーローの包容力・安心感を実体験させられ、同時にヒーロー大好きなかぐやちゃんの主観にも引きづり込まれるという、男性読者をもヒロインの恋心に巻き込む入り口にもなっていると思います。秀逸です。男性キャラクターに対して、女の子たちは・・・主人公のかぐやちゃんは可愛いと思うのですが、他のキャラクターに関しては、正直なところもう一歩練り込み・作り込みがあるとオモシロいのになぁ・・・という印象でした。あ、でも、第2期から新登場した、クソ真面目女子・伊井野ちゃんは、作り込みもあって「この娘、いいな」、と思いました。なんか、取っ散らかった感想になりましたが、要は、気に入りました!!!ってことです。原作はまだまだ続いてるのかな?原作に手をつけても良いのですが・・・出来たら、描写が立体的になったアニメーションで是非続きを鑑賞したいので、この作品に対して、何のお金も出してなくて恐縮ですが、第3期以降も期待しております!by姉
2020.09.07
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暁のヨナ 196話「奪う者に奪われた痛みを」(姉編)今回は、妹に「私が本誌感想書きたい!」と名乗り出ました。妹のようにワンシーンワンフレーズについて細かく書くことはできませんが、ノリノリで書きます!*以下、花とゆめ最新号及び暁のヨナ単行本34巻収録の内容に係る思いっきりネタバレあり感想です。未読の方はご注意ください!*<前回までのあらすじ>死の間際、ジュナム王は次期国王に次男・イルを指名。当然長子・ユホンが跡を継ぐと思っていた高華国中に動揺が走った。同時に、緋の病が重症化したヨンヒを静養させる名目もあり、ユホン一家は緋龍城を出ることに。初めはイルが次期国王に選ばれたことに納得できていなかったユホンだが、周囲の目線があまりに冷ややかな中、空の将軍として王である弟を立て、守っていこうと考えるようになる。神官弾圧の件でわだかまりのあったイル・カシ夫妻とヨンヒの関係も穏やかになりはじめた矢先、別邸にヨンヒを訪ねる最中、カシ王妃が賊に襲われ、殺害される事件が発生する。病状も進行する中、最後までユホンと共に居たいと願うヨンヒだが、2か月後、ユホンは謎の死を遂げる。<今回のあらすじ>ユホンの死を受け止められず、憔悴するヨンヒ。スウォンは気丈に母を励ます。ある夜、ヨンヒは邸内で、ユホンの取り巻き達&スウォンが会話している場面を目撃する。一部始終を目撃したというケイシュクによると、「ユホンはイル陛下に殺害された」というが、その真偽は・・・?過去編最大の見せ場、カシ王妃殺害及びユホン将軍殺害。2つの事件が、前回&今回で描写されました!・・・嘘です。一番描かなきゃいけないこの2つの事件について、「カシ王妃の死」については、描写は極力控えられたナレ死、「ユホン将軍の死」については、幼いケイシュク参謀の見聞きしたものが回想として語られました。嘘が描いてあるとも思っていませんが、ちゃんと描いてあるとも思ってないです。前回、カシ王妃の死があのように描かれた段階で、今回のユホン将軍の死も、ある程度こういう風に切り取られて描かれるんだろうな、と思っていた通りの描かれ方をしたな、というのが素直な感想です。まぁ・・・なんて言うか・・・「そこまでややこしくないはずの筋道を、よくもまぁ、ここまでややこしく魅せて行くことが出来るよなぁ」と。草凪みずほ先生の、「何をやろうとしてんだ誰も付いていけねぇぞこんなもん」という高みを目指し過ぎて、漫画媒体をとっくに突き抜けた意識と、それを可能にする魔術のような描写・話の構築力、そしてあまりのドSS(ストイック・サディスティック)さに、感服です。個人的な注目ポイント↓●ユホン様、死に様!!今回は、彼の描写に尽きます!私の中での「理想的なユホン様」像で、拍手喝采でした!大満足です。「訳のわからん妄想に取り憑かれてないで現実を見ろ!!お前は高華国の王なんだぞ!!」最後、イル陛下に向けた言葉は凄かった。痺れました!・・・本当は、この先、自分が支えていってあげようと思っていたところなんですよ。「伝説を妄信するな!」と道を正してあげようとか、そういうことではなくて。現実の部分で、周囲・諸部族たちに睨みを利かせるつもりだったんです。自分が。それが叶わなくなって、自部族内に味方があまりおらず、ムンドク将軍以外は、他部族にも軽んじられているであろう、新米の王様・・・独り、過酷な立場に残して逝く弟に向けた、愛情から出てくる精一杯の言葉ですよ。●イル陛下、キャラ変。過去編を描いていくにあたり、完全にキャラ変されちゃってますよね。連載初期には、このキャラクターが「信仰心厚い」設定なんてそもそもなかったと思って読んでいます。よって、私の思い描く筋道においては、イル王とユホン将軍の「神に対する信仰の違い」が、こんな、次世代たちにも禍根を残すような、どす黒く殺しあう兄弟関係を生んでしまった、とか全く認識しておりません。・・・まぁ、本題を濁す為の、「目くらまし」だよね・・・と。いや、大事な観点なんですよ。もちろん。この「神官や建国神話・伝説・神信仰」という観点は、『暁のヨナ』という作品を俯瞰して見たときに、描かれている大きなテーマの一つだと思っています。信仰と言うか、もっとはっきり言っちゃうと、『脱“神話”』という観点ですね。最終的に、作中に登場した数多のキャラクター主体を総括的に位置づけるのは、この観点以外にないのかな、と思っていますし。この観点があるからこそ、ハク・ヨナ・スウォンの物語と四龍たちの存在意義がきちんと重なるのだと思います。・・・でも、一番重要なのは、「そこじゃない」!イル陛下に関しては、「ここまでやっちゃうか」と驚くぐらい、あまりにも思いっきり変更し過ぎちゃっているため、第1巻のエピソードと、既に繋がりづらくなっちゃってる部分も出て来ていると思います。例)カシ様が元々神殿の巫女で、ユホン様&取り巻きたちに知られぬよう、イル陛下が必死に彼女&ヨナ姫を隠していたなら、カシ様が賊に殺害された直後、ユホン様を疑うのは当然の流れで、時間軸的には前回・今回の間にあるであろう、第1巻第4話「遠い空」、ハクヨナスウォンの仲良しほのぼの風邪引き&ユホン様見舞い・・・なんてシチュエーション、簡単に許すはずがないよね☆ 等。後々、イル陛下の主観は串刺して魅せる必要は当然あり、そこで補完してくるのだとは思いますが、補完し切れないレベルまで手を付けちゃってるんじゃないかな、というのが正直な印象です。心配してます。ただ、草凪先生もそんなこと百も承知の上で、熟考の末、作品の魅せ方としてこれがベストだと判断して、思い切ってやっていることでしょうから。このまま、迷わず突っ走ってもらいたいです。●スウォン様、9歳。ユホン様の死に不信感を抱き、イル王に対して憤るユホン将軍の取り巻きたち。彼らに対し、若干9歳のスウォン様が、淡々と冷静に対応していました。ものすごく冷酷なことを言っているようですが、今回描写されたシーンで、結局彼が言いたかったこと、持っていきたかった場所は、おそらくコレ↓です。『待て。』『全部俺が、全部見聞きして、決める。俺が判断するまで、勝手に動くな。』父の遺体検分も、主導権を自分に持ってくるために、率先してやったことだと思います。「冷静に物事を判断したいから」やってることに見えますかね・・・?私には、ものすごく必死に、「何かを守りたいから」やってるようにしか見えませんが。若干9歳。この出来事を経て、スウォン様があまりに重た過ぎるものを背負ってしまったことは、確かだと思います。言いたいこと、語りたいことは、山のようにあります。ただ、本編がわざと濁して描かれているもので、受け手としても、グダグダに濁した形で書くしかありませんでした。とにかく、ユホン様を大絶賛したかった!しかし、画面がノッてます。1カット1カットの表情に、『なんだこれは』って驚きます。素晴らしいです!!!!そして、いち愛読者として、最終的に言いたいことはただひとつ。こんな・・・「信仰に対する方向性の違いは仕方ないよ!誰も悪くないよ!」・・・みたいな。そんな甘っちょろいものを、あの草凪みずほ先生が、重要キャラの、話筋に大きく関わる「動機」として設定してくるわけがない。そんな甘い話じゃない。この作品の登場キャラクターたちは、もっともっともっと狭窄的で、偏見に満ちた、個人感情の権化・・・「エゴイスティック」です!!!!現時点で、作中でうっすら示唆されている事態なんかより、本来は、もっともっともっと悲惨な状況です。・・・と、私は思っています。ただ、まぁ所詮、ただの「過去話」ですから。心して、読み進めて行くつもりですが、まだ気楽に読んでていい段階ですよね!だって、作品としての本題は、まだこっからだし。草凪先生の仕掛けてくる、全部の要素・描写に付き合ってたら・・・一喜一憂してたら、読者の身が持たねぇよ。次回掲載も、本当に楽しみですね!!半開きの薄目で、淡々と読む気満々です!!!by姉
2020.09.06
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暁のヨナ 33巻感想(姉編)*以下、ネタバレありまくりの感想です。未読の方はご注意ください。*33巻…途方もない巻数になって来ましたね。数多のキャラクターの感情が取っ散らかり過ぎてますが、この作品、私の認識的には、大元の描き切りたいことはたった一つです。他はすべて、それをやるための、あくまで「布石」という位置づけのものだと思っています。今巻、スウォン様の母親・ヨンヒ様視点で親世代のあれこれが語られ始めましたが、すべて、「物語の前提の解説・説明」でした。ここに関して、誰が、どのように語るのか・・・こんなド級のトップシークレット話に関して、よりによってハクヨナ(及び読者)に説明してくれる人がどこに居るのか…と思っておりましたが、まさかあんな簡単に、思いっきり渦中の人であろうヨンヒ様の手記が、ポローンと出てくると思いませんでした。・・・いいと思います。サクサク行っていただきたい。サクサクというか、もう33巻ですので、サクサクも何もあったもんじゃないですが。前提は、あくまで「前提」。淡々と読む以外にないです。変な話、ここに感情移入すると、逆に分からなくなると思うんですよ。今巻から、おそらく34巻に向けて描かれるものは、暁のヨナという物語における、「ただの前提」です。基本的には、登場人物はほぼ全員、時間軸で言うところの故人・・・もしくは既に俗世を離れ、人との関わりの中で生きていくことをしていない人たちです。もう、終わっている、どうにかしようもない話をしているわけです。うっかり感情移入できるように描かれているからいけないんです。私は、この過去編、うっかり感情移入できるように描かれていること自体、罠だとすら思っています。妹が記事で少し書いていましたが、この過去編、変に描写で肉付かず、新聞記事のように淡々と事実だけ書き記されている方が理解しやすいと思っています。まぁ、過去編だけではなくて、暁のヨナという物語全体に言えることですが。淡々と、起こった事実だけを新聞記事のように羅列した方が、何が描かれているかはよく分かります。要は、描写が引っ掛けだらけなんですよ。嘘は描いてないですよ。ただ、事実はちゃんと描いてあるのに、魅せるバランスで引っ掛けて来ます。そういう、恐ろしい描き方をして来ますから。誰も着いていけないような次元の引っ掛けを画面に落とし込んでくる、本当に怖い作家ですから。草凪みずほ先生は。くどいですが、繰り返します。前提は、あくまで「前提」。ただ、「物語」は、その土台の上にしか成り立ちません。以下、個々に個人的な注目どころです。●スウォン様、緋龍王の末裔であることが発覚。同時に、その血筋だけがかかる「緋の病」が発病していることが発覚。体調不良が鮮明なってきたスウォン様に、ゼノさんがいきなり突っ込みました。スウォン様の母・ヨンヒ様が、緋龍王の血筋をひっそりと守ってきた一族の出だということ。また、その一族は、半数が「緋の病」という謎の病に侵され、短命であること。血筋に関しての事実に対する、個人的な感想はこれです。「へぇ…そうなんだ。なるほど!」。全くこの血筋要素は想像していませんでした。…というのも、この血筋要素がなかったとしても、その他の要素だけで、思い描いていた筋道は出来上がると思っていて、特に深く考えていなかったからです。ただ、この血筋要素については、当然作品の最初から出来上がっていた設定だと思います。わざわざ3巻の段階で、ヨナ姫が「私は緋龍王の血筋ではない」と明言していましたしね。また、個人的にいち読者として思い描いていた筋道に対して、この要素があることで、補強されるというか、説得力が増すな、と思いました。なので、すんなりと素直に、「そうなんだ!へぇー!」と思いました。ただ、緋の病については、今のところ「後付け設定」だと思っています。お話を詰めていく中で、ただ「末裔」というだけでは、キャラクターがそれを背負わなかったんじゃないかな、と。キャラクターに、「そんな大昔の話、知るか!」と言われちゃうと、そこでせっかくの設定が終わってしまいますので。「血筋」をキャラクターに背負わせる為。そしてやはり、スウォン様を目で見える形で揺らし、苦しませるための要素かな、と。この「緋の病」自体が、キャラクターの動機に直接繋がるものだとは思っておりません。●親世代のキャラクターたちについて。これまで、かなりふわっと存在を匂わせているだけだったユホン様とヨンヒ様、そしてヨナ姫母のカシ様が、ここで肉付いて描写され始めました。各々のキャラクターに関しては、描写や心情筋に関して相当練り込んで、どのような順番で描くのかまで全部出来上がった上で、草凪先生が意を決して出してきているものなのが伝わってきます。実際のハク・ヨナ・スウォンという主役たちを見るよりも、ずっと安心して読んでいます。もう、終わったことの話ですから。●ヨンヒ様について。このキャラクターの描写については、作者渾身の練り込みを感じます。もう…何も言えることはありません。絶妙な表情の一つ一つ、物腰の柔らかさの一つ一つ、魅力的で本当に素晴らしいです。控えめで心優しく、どこまでも可憐な女性です。●ユホン様について。かなり極端なキャラクターです。このキャラクターの存在が、約2000年に渡って続いてきた高華国の在り方自体を揺らすきっかけとなっています。それほど、衝撃的な天才性を持った、強烈なキャラクターなのだと思っています。私個人としては、このユホン様というキャラクターのことは非常に好きです。彼が主張していること、そして実際に行ったことには、非常に一貫性があります。33巻で描写された神官弾圧への流れは、一時の感情で動いたように受け取れなくもない描写になっていましたが、そもそもこのキャラクターは、最初から「神殿の在り方を変えるつもりだ」と言っています。神官制度自体、建国神話の時に「王族を守るため」にゼノさんが作った制度でしたが、26年前当時の神殿の造りを見る限り、長い時間を経る中で、王族にマウントを取る立ち位置に変化していました。建国神話時の存在意義に対して、歪みを持った制度になっていたんです。おそらく、ヨンヒ様たちの先祖…緋龍王の血筋を宿す一族が廃された際の神官たちは、神官としては「偽物」だったんじゃないでしょうか。ジュナム王やイル王の言う通り、26年前当時の大神官様の力は本物だし、特に王族にマウントを取ろうとしていなかったかもしれません。しかし歴代、この神官制度の中で「偽物」が少なからず居たはずですし、この先、自欲にまみれた神官たちが出てくる可能性は限りなく高いわけです。ユホン様は、全然感情・衝動だけで動いているわけではないと認識しています。自分の判断基準で、ちゃんと判断してやっていることですよ。神官弾圧や、他国への侵略の残虐さ…等、作中で非人道的所業と語られていますが、彼自身のキャラクターの活かし方としては非常に納得のいくもので、本当に自分自身のことがよく分かっているキャラクターだな、と思います。ただ、とにかく極端なキャラクターです。賛否が出るのは当然です。「極端に動く」って、そういうことです。●カシ様について。34巻収録の内容にもかかって来ちゃう感想になりますが…なかなかに喰えないキャラクターとして描写されていましたね。彼女自身、神の声を聴くことが出来るシャーマンだったようですが、言ってることだけ拾うと、完全に電波ですからね。このキャラクターに関して、個人的に好き勝手申しますと、作品的にはジュナム王みたいな描き方でよかったキャラクターだと思っています。存在とスタンスだけ匂わせて、具体的に描写する必要はなかった。神官関係者であるという設定を付けた時点で、少なからずの描写が必要になったのかな、と。ただまぁ…神官関係者であり、ヨナ姫が緋龍王の生まれ変わりだと知ってた設定は、過去編を描くにあたり出て来た、完全に後付け設定だと思っていますので。このキャラクターに関しては、正直彼女の主観を一生懸命捉えようとして読む必要はないかな、と思っています。ただ、当然、存在自体は非常に重要なキャラクターです。1巻、第1話出だしから、思いっきり「彼女の死」は強調されていましたので。同時収録番外編●いつかどこかの海でこちらは、昨年(2019年)の秋頃発売された「ザ花とゆめファンタジー」掲載のハク様13歳を描いた16Pの番外編です。番外編とうたってはいますが、作品的には非常に重要なことが描かれている作品だと思っています。まず、とにかくこの番外編が出てくるまでの草凪先生の苦しみっぷりが凄かったというか・・・。特に、戒帝国クエルボ侵略の話筋~緋龍城に戻ってくる辺りを描いていた頃、コミックスの表紙やカラー扉、SNS上の落書きやもろもろのカット・・・ありとあらゆる場面で、ひたすらハク様を描かれていました。一時期は、「草凪先生、もうハク様しか描く気がないんじゃ…」と感じるほど、ずっっっっとハク様と向き合い、彼の表情の試行錯誤をし、ハク様の内面と対話(自問自答)している感じでした。2019年夏、花とゆめ本誌で、読者から暁のヨナのファンアートを募集する、ファンアートグランプリという企画がありました。(妹が張り切ってました)こちらの賞品として、複製原画や図書カードが用意されていたのですが、恐るべきことに、用意された賞品のすべてが、ハク様のイラストのものでした。(ヨナ姫の姿は、ひとつもなかった・・・。)それが、この16P番外編を出せてから、憑き物が落ちたように、他のキャラクター(スウォンさんや親世代)を描けるようになったというか、「(ハク様が)ちゃんと出来上がったんだな、手放せたんだな」と感じました。この短編の中で、ようやくハク様が1巻の段階で夢見ていた、『自分は風の将軍になって、雁字搦めの政治権力社会の中で、スウォン王とヨナ王妃を生涯支える』・・・ではない、自身の未来について、語ってくれました。『高華国を旅して、広い世界を知りたい。今は知らない、強い人にもっと出逢いたい。』もともと、地位権力への執着は皆無なキャラクターですし、「当然時期部族長になる」という周囲の期待に対して、自信もなかったんだと思います。自分には血筋もないし、広い世界も知らないし・・・。(若干13歳で、「自分はモノを知らない若輩だ」という意識自体、大人び過ぎてますけどもね・・・)ただこの2年後、15歳の段階で、この時の思いとは裏腹に、史上最年少で将軍職に就くことになり、やると決めたからには、自信がないだのしのごの言わずにやってたんでしょうね。偉いですね。・・・第1巻、スウォン様の謀反劇で、思い描いていた未来が全部なくなってしまっていたハク様ですが、絶望から始まった旅は・・・あれ?悪いものじゃなかったじゃん!13歳の君が、やりたかったことが出来てたんじゃん!!読者に「どこに向かってるか分からん」と言われ続けながら、30巻もかけてやって来た逃亡劇、無駄じゃなかったじゃん!!!事実、ハク様はこの旅を経て、仲間も得て、元気になって来ましたからね。ってことが言いたい、とてもとても大事な番外編だと思っています。33巻本編に関しては、出来る限り淡々と読んで、淡々と好き勝手感想を書いたつもりです。しかし・・・『暁のヨナ』、ほんとにオモシロい漫画作品ですね!!漫画媒体に、どこまでもどこまでもどこまでも感情の深みを求める漫画ファンにとって、これ以上オモシロい作品はありませんね!!たまりませんね!!大好きです。by姉
2020.08.30
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遅くなりましたが本誌感想参ります~。暁のヨナ 195話「最後の願い」*以下単行本34巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*なるほどこう語られるのか~ ふーんふんふん。でもまぁ…なんとなくこんな感じになるだろうな、とは思ってました。うん!めちゃくちゃ感想言いにくい感じなので今回はサクっと行きます!・「次期国王は イルだ 高華国王ジュナムの 最後の厳命である」byジュナム王遂にヨナ姫&スウォンじぃじ・ジュナム王のビジュアル(瀕死)が明らかに…!!?まぁ目元は見えないけど。やっぱりなんとなくユホン様寄りですかね。若くして王座に就き、息子(主にユホン様)の働きもあり長期にわたり支持されてきたという…彼自身はかなり幸せな立ち位置の王様かと思います。イル王を指名した理由に関して、本人の言葉はありませんでしたが…イルパパ同様信仰深い一面もあったようですし、神官弾圧が原因だと単純に考えるべきかな?少なくともヨンヒ様はそのように捕らえ、またまた罪悪感を募らせていった様子…・カシ様とヨンヒ様2年前に話すようになってから、二組の親子は頻繁に絡むようになったようです。一族や自分の存在に意味を見出したい緋龍王の末裔と、緋龍王の存在を感じる事が出来る巫女さん。お互い複雑な感情はあれど、結局自然に緋龍王の話が出来るのは貴重な存在ですよね。倒れ込むヨンヒ様…を抱きかかえるカシ様が男前すぎてですね…しかしカシ様さぁ~ すごく伝えたい事があって、でも伝えられない事も沢山あって…というのは分かるのですが、ちょっと含みのある言い方しすぎではないですか;結局ヨンヒ様の「ジュナム王にヨナ姫=緋龍王と説明したのか」にも答えてないし;はがゆい;;ーでもこの何も語らず気持ちだけ伝えようとする辺り、本当にヨナ姫のママだなぁ!! と感じました。あとは…そう…色々…色々ですね…このシーンはちょっと深読みしたい台詞が多すぎて!!もう語りようがないですね!!!・「大丈夫ですよ お引っ越ししても会いに来ます」byミニスウォンこのタイミングで城を離れることにしたユホン一家。ヨンヒ様の養生のため・彼女が城内で感じるプレッシャーを少しでも和らげよう、という事と王となったイル一家への配慮もあるんじゃないかと思います。ヨナ姫とスウォンが麗しき兄妹すぎて可愛いvそっかこの時までは一緒に城に住んでたんですね。ヨナ姫にとってはやっぱり スウォン→同じ場所で生まれ育った・身内の優しいお兄ちゃんハク→たまに遊びに来る幼なじみ って感じですよね。全然同列の存在じゃないのです。しかしスウォン様、ケイシュク&ミンスとこんなに仲良かったんですね。一歩間違えば、ヨナ姫&スウォン&ミンスのキッズトリオがケイシュク兄ちゃんに遊んでもらうという地獄絵図が見れたんですね!うん見れなくて良かった!!・イル王のお見舞いとりあえず、天幕からヨンヒ様をのぞき込むカット!ですよ!3ページ前のユホン様と見比べてニヤニヤしちゃいますv(どんな趣味だ)いや本当に今回、全キャラ良い表情をしていましたね!!元々はめちゃくちゃ馬が合っていたイル王&ヨンヒ様の関係……駄目だ。もうこのシーンも言いたいことがありすぎて何も言えません。。・「イルでは駄目だ 向いてない」「…味方が少ないのなら俺が支えてやらんと国が纏まらん」byふっきれたユホン様選ばれなかった時は流石に落ち込んだものの、「弟を支えることで国を守ろう」と考えを新たにしたユホン様。まさしくこれが、幼きスウォンが憧れた「立派な公人」としての父親の姿ですね!ユホン様は「善人だったのか・賢い人だったのか否か」という観点からはなんとも言えませんが、守るべき身内にはとことん優しく、外敵は容赦なく排除できる「優れた仕事人間」だったのだと思います。しかしまぁユホン様、ここでめちゃくちゃ重要な事言ってます。「イルは向いてない」と「俺が支えてやらんと国が纏まらん」 これは本当に超重要な観点です。現状の「高華国王」は一般的なイメージの「国王」とは異なる性質を持っています。・カシ様の死成程こう描かれますか…うん。こう描かれますよね。うん。ヨンヒ様に会いに外出した際、賊に襲われた…と。ヨナ姫は幸運にも同行しておらず難を逃れた…と。ヨンヒ様自身は伝えられた情報以外知らないので、犯人は不明…と。とりあえず「カシ様の動きを認識していた何者か」による犯行ですよね。カシ様自身、何か不吉な予感を察知してヨナ姫を同行させなかったのかもしれません。ー成程。うん。やっぱり言いたい事はいっぱいあるのですが、ありすぎて何も言えませんね!! 後々…。・私の最後の願いが神に許されることはなかったユホン様がこの二ヶ月後亡くなられたのです by病床のヨンヒ様に…二ヶ月後…だと…!? じゃあカシ様が亡くなった後、ヨナ姫がスウォンを好きになったのも幼なじみ3人組が雪合戦して寝込んだのも、11巻若葉騒動も全て… この二ヶ月の間に…!てっきり半年くらいは間開いてるかな、と思っていたのですが…ううむ、まぁ2月ー4月くらいの期間だと思えばおかしくは無い…か。あ、気にするところが違いますね;ユホン様とヨンヒ様の(ラスト?かな?)イチャシーンですね。まさかここまで忠実に8巻の「甘雨」ハクヨナの構図が再現されるとは…!出会いから最期まで、本当にラブラブなご夫婦だったんですねぇ…!ーうんまぁ知ってました。・カシ様を死に至らしめたのは…さてここからは、毎度の事ながら勝手な妄想語りです。ご注意下さい。今回はヨンヒ様目線で「カシ様が亡くなった事実」だけが提示され肝心な所がぼやかしてありました。「誰が彼女を殺したのか」 この過去編における最大の見所だと思います。…「誰が殺したか」というよりは、「誰の・どのような感情が暴走した結果なのか」ですね。実行犯はおそらくそう重要ではなく…(各々の立場を含めた)感情論が重要です。暁のヨナという作品は、基本的に「気持ち」を描いている少女漫画なんです。うん。過去編が始まる前から、姉と「この人しか居ないよね」と予想をしてまして…過去編が終盤にさしかかり、まぁもう「期待通りこの人だったね!」という感じです。実はものすごく単純なお話だと思っています。「誰かが誰かを完膚なきまでに攻撃する時」って、どんな時なのか。嫌いだから・恨んでいるから…ではないと思うんです。どんな生物でも、一番凶暴性を増すのは「相手に脅威を感じた時」ではないでしょうか。う~ん。誰かの偏った語り口調より、新聞記事を読むように淡々と事実を俯瞰した方が分かりやすいのかもしれないなぁ…。うん。多分…ここは結構単純な部分だと思うのだけど。はてさて。次回も楽しみです!by妹
2020.08.29
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1ヶ月半ぶりの暁のヨナ! 見所しかなくて大変です! …って感じの本誌感想参ります~。*以下単行本34巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*暁のヨナ 194話「赤い血の執着」・「その子は嫌な感じがするんでね」byイル王子いきなりヨナ姫ご誕生されたぁアアア!!サクサク進みますね良いですね!思わず18巻のゼノ&キジャのシーンを見直してしまいました。ゼノは感慨深かっただろうなぁ。ヨナ姫にこっそり会いに行ったスウォン…を連れ戻して嫌悪感を見せたイル王子。「イルパパとスウォンが手を繋いでる絵面☆地獄味しかなくて良い☆」と姉が喜んでました(ヒドイ)。真国編あたりから、イルパパがスウォンに冷たく当たる場面がちょこちょこ出てきていますね。彼が幼いスウォンを警戒しているのは、自身のカンなのかカシ様のカンなのか…ユホンへの恨みなのか。でも1巻を見ると、ハクヨナは普通に「甥っ子(スウォン)を可愛がっている叔父(イル)」と認識していましたし、スウォンも「私もイル陛下が大好きでした」と言ってるんですよね。正直… たぶん初期設定ではイルパパこんな人じゃなかったよねコレ真相を描いて行くぞという段階で、色々な考慮のもとキャラ変されてるよねコレ なんて疑っこの辺りの心持ちの変化は、後々語られるのかなぁ?なんならイルパパも手記を残してくれていれば!スッキリ解決する気がしますw・(そんなことないわと抱きしめたけど 私の言葉はこの子には響いていないようでした)byヨンヒ様齢2・3歳にして妙な貫禄とつかみ所のない雰囲気を纏っているスウォン様。母親・ヨンヒ様がもう手に負えなくなっている感じというか…このモノローグ、とても印象的でした。・カシとイグニ月日は流れ、ヨナ姫と供に庭に出てくるようになったカシ様。庭園の片隅でイグニ様と談笑中。ヨナ姫が生まれた時にもお祝いに来たという火の部族のイグニ様。イル王子の鉄壁ガードぶりからすると、元々2人は親交が深かったのかな、と感じます。パッと思いつくのは、カシ様もしくは大神官様が火の部族出身だったのかな…神官弾圧の後、火の部族でお世話になってたのかな…等々。・「ハクはすごいんですよ一番高い木にひょうひょい登るんです木から木へどんどん移動するから私も負けてはいられませんよ一緒に登ってたら さらなる高みへ臨む姿はさながら孤高の獣…」byハクに出会ったキラキラスウォン様成程!スウォン様はハク様に一目惚れして、速攻で追いかけ回してたんですね…!好きすぎるだろいや分かってた…分かってましたが…いざ描かれると叫ばずにはいられない好きすぎるだろ!!しかしまぁこの早口台詞、めちゃくちゃ興味深い事言っていますね。この台詞&ハクの腕を掴んで放さないスウォン様の瞳が!ね!間違いなく今回の一番の見所だと思います。好きすぎるよねヤバイよね!・ハク(⇔スウォン⇔)ヨナの出会いハクスウォンが6-7歳、ヨナ姫が4歳位でしょうか。ヒーロー&ヒロイン 運命の出会いですね!ヨナ姫の訝しげな瞳が最高に可愛いですvハクは幼少期からハクですねぇvvしかしスウォンの存在感が強すぎますね!!ーまぁこれは当然といえば当然だと思います。そもそもハクとスウォンが年が近い・馬の合う親友同士でなければ、3歳差・性別違い・他部族に属するヨナ姫とハク様は幼なじみにすらならなかった気がします。しかし草凪先生は「猫可愛い」が森羅万象全人類共通の理だと思っている節がある気がしますw・「……ヨナを… 守ってね…」byカシ様ハクヨナ萌えの起源はカシ様からでしたか!!!「自分以外の人間の未来が見える」というカシ様。即座にロマンスを感じ取ったご様子。ハクヨナ可愛いですもの!読者も萌え萌えですよこんなのォ!!この能力、具体的にどこまで分かるのかはまだ不明ですが…未来の動向が逐一分かる、というよりはなんとなく(四龍に囲まれてるヨナ姫)(ハクと並んでいるヨナ姫)といった断片的な一場面のビジョンがパッと脳裏をよぎる…とかなのかな、と思いました。カシ様も謎が多すぎますよ; カシ様手記もプリーズ!!・「…イル様が幸せだと仰ったのは赤い髪の子供を授かったからだと思います」byカシ様どんだけひねくれた夫婦関係を築いてるんすか主人公親夫妻~~!!?ユホン×ヨンヒもまぁ色々アレだけど、でもお互いの愛情は疑ってないですぞ…!カシ様ビジョンだと、炎の中のイル王子、めっちゃ美化されてるじゃないですか。素直に「お嫁さんにして、と言ったら受け入れて貰えました私幸せです」で良いではないですか…高華国空の部族第二王子に逆プロポーズまでしておいて…「彼は緋龍王の再来に喜んでるだけですよ(意訳)」てちょっと貴方;でもなんか ああヨナ姫の母親だなぁ~ と思いました。「私にハクを頂戴!」と言っておいて「ハクは父上の命に従ってるだけだから」と自制していたヨナ姫の思考回路そのものでは。基本的には「選ばれる自信の無さ故」なのかな、と思います。特にカシ様は神官弾圧で自身の居場所を失い、顔に大きな火傷痕を負ってしまっていますしね…ーでもね イルパパが奥さんを愛してなかった訳ないじゃないですか。・「ヨナは王でも血筋でもないのよ… あの子が緋龍王なら私は スウォンは 私の一族は一体何…!?」byヨンヒ様元々何の能力もなく、病だけ受け継ぐ一族の在り方に疑念を抱いていたヨンヒ様。ユホン様に見初められ、王家に飛び込んでみた結果は…神官弾圧の悲劇と母親の死。そしてやっと生まれた、緋龍王の血をつぎ次期国王になるはずの息子・スウォン…ではない場所(しかも自分たちが虐げた弟夫婦の間)に、緋龍王が「娘」として再来してきた訳です。自分のみならず一族や息子の存在意義まで相まって…ヨンヒ様、とことん追い詰められますねぇ。そしてここで緋の病が発病。やっぱりこの病、精神的なショックやストレスが関係してるんじゃないかなぁ。ここから2年、夫に気付かれる事無く1人で我慢できていたようですが…最終的には死に至る病&運命との孤独な闘いです。心身ともに疲弊していったはずです。さて先王・ジュナム様が危篤状態に。十年前の真実ついに明らかに…!?半月後に続きが読める幸せ…v 次回も楽しみです!by妹
2020.08.10
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少女漫画感想。『青春ヘビーローテーション』(水瀬藍先生、Sho-Comi)高校入試当日。緊張で震えていたところに話しかけてくれた男の子・榛名くんと、入学後に再開した奈緒。頭ヨシ・顔ヨシ・スポーツ万能のパーフェクト神男子と噂される榛名くんと、同じクラス、隣の席…期待に胸膨らませる奈緒だが、榛名くんは「自分に告白してくる女子が嫌い」と言っていて…。水瀬藍先生の新作!妹が、「今度の水瀬藍先生の新作が面白そう…。」と電話ごしにつぶやいた(珍しい)ので、「なんだと?よし!OK!買ってくる!」と速攻で本屋に走り、1・2巻同時発売のコミックを購入して来ました。読んでみましたが…いいよ!!これ、すごくいいよ!!!とにかく徹底的に、「嫌な感情は使わない」が念頭に置かれており、特に主人公の奈緒ちゃんの一つ一つの物事への反応は、老若男女の誰しもに「超イイ子」と言わせるよう、ものすごく気を使って描写されていると思います。パッケージの印象から、徹底的な「明るさ・楽しさ」を感じ取ることができますが、作中の描写も本当に徹底的で、素晴らしいです。2巻まで読んで、とにかくもう、これ↓ですよ。「こんなイケメン男子高生になって、勉強とか超余裕でこなす、クールな神男子とか言われながら、『女子めんどくさい』とかぼやきながら、お気に入りの女の子と話してテンション上がったり、お気に入りの女の子につられてうっかり興味のない部活に入ったり、クールぶってるけど、実は脳内♪ヘビーローテーションbyAKB48みたいな高校生活送りたい!!」…あれ?私の読み方間違ってますか?…あれ?でも、そういう漫画だと思ったんですが・・・。基本的に私は、少女漫画は男の子目線から入ることが多いので、本作のヒーローの榛名くん、なかなかお気に入りです。自分は別に全然優しいイイやつだと思ってない感じが入っていきやすいです。お気に入りの女の子に、ものすごく簡単にホイホイされてる感じとか、人生経験の薄い、裏のない底の浅さが、男子高生というキャラクターとして魅力的だと思います。(馬鹿にしているわけではない)いやぁ…イイよ!この漫画すごくイイよ!コロナで滅入った気持ちと五臓六腑にイイ具合に染み渡る、「嫌な感情の全くない」ザ・少女漫画!!まさに漢方薬!(少女漫画で生まれ育った人間限定)大変気に入りました。展開とか、先が気になる!とか全くありませんが、別にいいです。ずっとキラキラしてくれてればいいです。3巻発売も楽しみにしております。by姉
2020.08.02
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もうすぐ1ヶ月半ぶりの暁のヨナ(本誌続き)が読めます!ウッキウキです♪楽しみすぎるので、ずっと描きたいと思っていたこのお二方のイラストを仕上げてみました。ヨンヒ様&ヨナ姫 です!!ヨンヒ様ががっつり登場する前から、漠然と「この2人は似てるのだろう」と思っていました。基本 純朴&献身的で…乙女チック!でも賢くしたたかさも持っている女性達 なんじゃないかな、と。(…ただ生まれ&育ちは正反対なのが面白い所。ひっそりと血を繋いできた田舎一族の娘・ヨンヒ様はどこか自意識の低さを感じる一方王族に生まれたヨナ姫は周囲を巻き込む事に慣れてますし、平然とやってのけます。)一応ヨンヒ様の方が正位置のつもりで描きましたが、どっちをメインにしても大丈夫な構図にしてみました。とりあえす描けて満足です!以下メイキングです。黒ベタを使ったデザイン的な構図にしようと思っていたのでできるだけキャラクターをさらっと、塗り込まないように気をつけて描きました。計画性大事です!ラフ画です。水彩紙(今回はホワイトワトソン190g)にトレスし、ミリペンでペン入れ→水彩で着色製図用インクで塗りつぶし。ここまでが水彩使用です。細かい部分をコピックで塗り込み、ホワイトで仕上げます!完成!アナログは本当に失敗も多いし難しいですが、面白いですよ~!by妹
2020.07.31
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漫画感想。『王様ランキング』(十日草輔先生・KADOKAWA)耳が聞こえず、口がきけない非力な王子・ボッジ。「王様ランキング」7位の偉大な父・ボッス王の作ったボッス王国では、長子・非力なボッジ王子と、勇猛果敢な弟・ダイダ王子のどちらが跡を継ぐのかが注目されていた。周囲から「絶対に無理」と言われ続けるボッジ王子だが、本人は「周囲に認められる、立派な王様になる」ことを夢見ていた。ボッジ王子を信じ、励まそうとする親友・カゲくんが居る一方で、王国内では、臣下たちの間で様々な思惑が渦巻き始める。ボッズ王が逝去し、遺言として時期国王に指名されたのは…!?「このマンガがすごい2020年度」の男性版で、何位かにランクインしていて、そこでちらっと表紙を観たときから気になっていた作品です。Web漫画投稿サイト上での人気連載作とのことですが、出だし数ページを読んだだけで、「あぁ、これ買わなきゃいけないやつだ」とすぐに思い、今回既刊7巻まですべて購入しました。タイトル・絵柄・出だしの掴み方で、ちゃんと「漫画好きの大人、あなたが読むための漫画だよ」って出してきてくれていて、安心感・安定感があります。最初から、出版社等業界からの声掛けを想定しており、書籍出版・その後のメディア展開まで許容できる造りになっています。大手商業誌で出してくる下手な新連載企画より、よっぽど志高く、優れた精度で対象読者に訴求できている作品であることがすぐに分かり、これはどんな方が立ち上げた作品なんだろう…?と興味が湧きました。調べてみると、作者さまは若いころに漫画家や絵本作家を志すも目が出ず、Web系のHPや広告?企画・製作会社に十数年勤め、41歳で脱サラして、全く個人で漫画製作を行い始めた方…とのことで。この経緯を観て、ものすっっっごく納得しました。オモシロいんですよ。本当に。こう…読み手たち(イイ大人)の、荒んで色あせ気味の心…その皮を剥いだところにある、白玉のようなところを、針でつついてくるような…「私に、まだこんな純な心が残っていたのか!?」と読んでいる本人が驚くようなところを刺激してくるような、そんなシーンや言葉がどんどん出てくるんです。妹曰く、「『オッさんの純心』に訴えかける漫画」。生まれながらにハンディキャップを抱え、理想を目指すことを周囲に否定・反対され続ける主人公のボッジ王子が、自分自身の弱味と強味を知り、目をそらさずにそこと目いっぱい向き合い、理想とは違う方法で、そこに向かって一歩ずつ歩みを進めて行く姿は、素直に尊敬できますし、見ていて本当に励まされるものです。素直に。第7巻まで読んだところなのですが、今のところ、3巻の武器を選ぶシーンが一番印象に残っています。「父親のような」という憧れや理想が頭をよぎりながら、「それは自分には向いていない」と冷静にそれを打ち消し、自分を活かせる武器を指さすシーン!師匠のデスパーさんが、ボッジ王子が選んだ武器に対して「そうですね あなたにぴったりだ」と百点満点の相づちをくれたときに、「理想」ではない「自分」が出来上がっていく、なんとも言えない高揚感がありました。周囲のキャラクターたちもオモシロいです。もともとの悪いキャラクターが居るわけではなく、皆特化した部分を持ち、理想と現実とのギャップに悩み迷いながら、想像以上にドロドロした自分自身の感情と向き合い、戦っています。ボッズ王の後妻で、ボッジ王子にとっては継母にあたるヒリング王妃、ボッジの弟・第二王子のダイダ王子、ドーマス、ベビン、アピス、ドルーシ 各々の臣下たち。皆それぞれ、よく考え、よく動き、見ていてハラハラする面がありながら、嫌いになれません。本当にそれぞれ見応えがあります。こちらの作品、アニメ化企画も進行中…とのことです。この原作の絵のタッチが、どのように映像になるんでしょうか・・・。東映アニメーションの傑作・『長靴をはいた猫』みたいな感じ…??動きや音声・音楽で肉付き、立体感を持っても全く浮かないメッセージ性が十分にある作品だと思いますが、「カゲくん」等、なかなか他で見ないような概念のキャラクターも登場しますので、その辺がどのように描写されるのか、とても気になるところです。とにかく、文句なしにオモシロく、興味深い作品です!作者様の経緯も相まって、元気・勇気を感じることのできる、とても素晴らしい作品だと思います。メディア化もあり、今後も人気が加速してゆく作品だと思います。そして、「個人企画編集の大成功本格連載漫画作品」として、従来漫画業界の商業漫画誌を、その意義から揺らす存在でもあると思います。作品の内容はもちろんですが、今後の作品自体の展開も、楽しみに追いかけていきたいと思います。by姉
2020.07.26
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仕事が立て込んでまして、なかなか記事が書けませんでしたが…やっと連休がとれたので、気になっていた漫画をたくさん購入&鑑賞しました!どの作品も本当に面白くて、読んでよかった!と思える作品ばかりでした。簡単にいくつかの作品の感想です。『シャンピニオンの魔女』(樋口橘先生、白泉社、まんがPark)彼女が触れた場所・歩いた跡には、毒キノコが生えて来る。「黒魔女」・ルーナは、人から避けられ、彼女自身も人を避けて森の中で暮らしているが、そんな孤独な彼女に、夢のような出逢いが訪れ…。『学園アリス』の樋口橘先生の最新作。本編自体は、まんがParkという白泉社の漫画アプリでの連載作ですが、度々花とゆめ本誌や、ザ花とゆめへ出張掲載されており、その度に、「これはっ…!凄いぞ!!!」と思っていました。第1巻を読んでの感想です。話が云々というより、とにかくもう「画面」です。観たことがないです。こんな「漫画画面」。あまりにファンタジックで緻密な背景たちが、きちんと「漫画画面」に落とし込まれているんです。月夜の空気感の繊細さは、筆舌しがたい美しさです。魔女の心情が、すぐにキノコ・花・胞子として画面に映し出される設定が、作品の魅力として本当に適格だし、「流石」の一言です。この描き込み、繊細なトーンワーク、ぼかした線を多用する自由自在な表現方法については、デジタル原稿でしか不可能なものだと思います。私は、実際に漫画や絵を仕上げる手間というのは分からないのですが、漫画好きのいち受け手として好き勝手に心象を言いますと、正直なところ、デジタル作画はこれまであまり好きではありませんでした。アナログ作画での画面処理・情報処理を突き詰めた方が、頭の中でキチンと計画的に画面を構成して、デジタル作画をするなら、全然いいんです。アナログだろうが、デジタルだろうが、手間の少ない方法でどんどん作品を生み出していただきたいですし、もちろん作家様自身も、身体に気を付けた生活していただきたいですし…。ただ、きちんと伝えなきゃいけない情報を、画面で構築できない状態で、デジタル作画はやらないで欲しいんです。なまじ画面を埋められるツールがあると、画面処理の観点がなくてもやたらめったらきれいな、「漫画っぽい」画面が作れてしまうのだと思うのですが、どこを観ていいか分からない画面は、読み手的にすごく困るんです。受け手的には、別に「キレイな」ものが観たいわけでも、「漫画っぽい」ものを眺めたいわけでもなくて、読みモノとして、情報が意図したバランスで伝わって来るかどうか、ちゃんと仕掛けてある通りの感動を受け取れるかどうか、なので。キレイに全ページトーンワークやり過ぎて、逆にどこが強調どころか分からなくなるくらいなら、だったら、「描き込めるツール・時間」が限られた状態で、必要な情報を取捨選択して、きちんとそれを画面に納めることを悩んでやって欲しい。そしてやはりどうしても「線」が…デジタルで描く線だと、すごくキレイで、無難で、面白くなくなって、「で、キレイだけど、これは何を印象付けたい絵なの?」ってなる。デジタル作画…昔のように漫画が売れなくなっているこのご時世で、漫画製作側のツールとして、労力・経費カットという重要な観点を否定をするつもりは一切ありませんが、いち受け手として、「デジタル作画になったから面白くなった」作家様というのはこれまで観たことがありませんでしたし、デジタルになったことで、その作家様に感じていた魅力が薄まってしまった…という、残念な思いを抱いたことの方が多かった、というのが正直なところでした。※もちろん、オモシロさに何の遜色も抱かせず、スムーズに移行される作家様も大勢居ますよ!話が若干それましたが・・・この「シャンピニオンの魔女」は、そんな私の中の「デジタル作画」の印象を一気に吹き飛ばしてくれる漫画作品でした。デジタル作画でしか不可能な表現だと、素人目にも分かる表現が、きちんと「効果的に」使われているんです。この感動は、デジタル作画でないと表現できないものだとちゃんと分かるので、「ひと昔前ではありえない感動の詰まった漫画!いいもん読んだ!!」ととても嬉しくなります。描かれているものは、学園アリス同様、まるで絵本のような…ファンタジックな内容なのですが、ちゃんと「漫画作品」なんですよねぇ・・・。樋口橘先生の、媒体(メディア)を自由に取り入れる力と言いますか、まさか漫画に取り入れられると思っていないものが、ちゃんとかみ砕かれて「漫画」になるという、咀嚼力が、この上なく発揮されている作品だと思います!漫画っていいな…まだまだ未来と可能性のある媒体じゃないか…!!と、一縷の希望が感じられるので、漫画好きの方は是非。超おススメです!!!コミックス1巻と花とゆめ本誌(&ザ花とゆめ)の連動企画で、グッズのプレゼント企画があったのですが・・・そちらで、『シャンピニオンの魔女』のキノコがまぐち(20名様)をいただきました!オリジナルプリントで布から作られてます。がまぐちの中もキノコイメージで作り込んである、本当に丁寧な作りのがまぐち財布でした。ありがとうございました。大切にします!!文・by姉 イラスト・by妹
2020.07.25
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京都アニメーションの放火事件から、一年経ちました。そこまでアニメファンでもない癖に、想像以上にショックを引きずっています。自分なりに「絵を描くってどーゆー事なのかな」と心のどこかでずっと考えている一年でした。改めて追悼の意を込めて「氷菓」の 千反田える ちゃんをば。by妹
2020.07.18
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最近、色々なメーカーの透明水彩絵具の色を増やしていまして…もっと水彩に慣れるべくヨナキャラ一色塗りシリーズを展開していました。こんな感じになりました。まとめてみると色の違いが立って面白いですよね!すべてホワイトワトソンのポストカードサイズに描きました。このシリーズ、意外と姉に好評でした^^ヨナ姫はホルベインのローズマダー。圧が強い感じになりました…。ハク様。色が思い出せないんですよ…インティゴか、青と黒の混色か…;この方は苦手意識が強すぎて、いつも緊張しながら描いてます。ユン君。クサカベのアクアブルーです。ユン君は龍じゃないので「コレ」という色がなくてどの絵具を使おうかすごく迷いました^^;ぷっきゅー。確かオレンジ…とかを使ったんだと思います。ぷっきゅーはほぼ無心で描いているのか、記憶が薄い…。キジャさん。シュミンケのコバルトターコイズという価格が特Aランクの絵具を使用しました。気軽に手を出せるメーカーじゃないのですが、この色だけは奮発しました。すごく濃くて綺麗な色なんですよ…!シンア君。シンア君は四龍の中では描きやすい気がする…。たしかウィンザー&ニュートンのウィンザーブルー(グリーンシェード)。結構定番のメーカーなんですが、今までほとんど使ったことがありませんでした。これからちょっとずつ気になる色に手を出していきたいナ…(画材沼)ジェハ兄さん。10年以上前に買ったホルベインのパーマネントグリーンNO.3…三鷹の森美術館の宮崎駿監督セレクションに入っていた色です。しかしこの色はもう廃盤になっているそうです;ゼノさん。キナクリドンゴールドは濃く塗ると茶色、薄く塗ると渋めの黄色。面白い色だと思います。今までニコニコ顔ばかり描いていたので、ちょっと違う感じにしようとゲンドウポーズを取らせてみました。このゼノさんは「妹の解釈が入ってて面白い」と姉に好評?でした。ラストはスウォン様。ウルトラマリンとマゼンタの混色です。国産メーカーのまっちベーシックという絵具を使用しました。…この絵具すごく良いですね。色が濃くて綺麗&色の勉強に持ってこいです!容量も多くて手の出しやすいお値段なので、皆もっと使えば良いのに!by妹
2020.07.16
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遅くなりましたが本誌感想参ります~。今回はだらだら語らず、さらっと短くまとめます。…まとめますよ! (目標)暁のヨナ 193話「寵遇の代償」*以下単行本34巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・「ヨンヒ 神官共は全て処刑した もうお前の秘密を見抜く者はいない 詮索し利用される事もない安心して過ごせよ」byユホン様前回の感想で触れたのですが、この神官弾圧はユホンのユホン都合によるユホン(の妻ヨンヒ一族)の為の行為でした。*基本的に男性目線で読んでいる姉によると…「ユホン様は元々神官達、延いては神官制度自体に存在意義を感じていなかった。神官たちが王族のために担保すべきものは、ユホン様にとって不要だった。人気・求心力は、自力で勝ち取れた。もともとマウントを取って来てて鬱陶しかった「必要ない者たち」が、ここに来て、ヨンヒ様(&自分)にとって明確に有害な存在となったため、排除した…という感じ。経営者一族の跡取りが、不良債権や赤字部門を一掃する みたいな感覚じゃないかな」…だそうです。成程。でもヨンヒ様は元々ただの村娘。当然自分のせいだと感じちゃいますよね。面白いなぁ…と思ったのは、弾圧が解説のみでさらっと語られていく点です。ヨンヒ様目線の手記なので…ユホン様は本当に守るべきものには過保護というか、彼女にはとにかく美しく穏やかな世界で生きていて欲しかったんだな、と思いました。・「ユホン様はいずれ高華国の王となられる御方守るべき者の為に行動されたのだと民は理解しております」byユホン派女官この神官弾圧は完全にユホンの暴走なのですが、それでも高華城内部の大多数や民衆達はユホンを支持し続けました。ユホン様はその恵まれた体格・容姿や戦での功績がありましたからね。イメージは本当に重要ですね。この描き方を見ると、当時王だった父・ジュナムをも黙らせることが出来る程に人気があったのかな、と。これは別に高華国の民が盲目という訳ではなく、世論なんてどこでも同じようなものだと思います。現代では メディアで持ち上げられる政治家=頑張ってる政治家になってしまっていますしね。・ヨンヒの母・ヨシノさんの死成程こうなりましたかーヨンヒ様、どこまでも追い詰められますねぇ… いや流石ですさすがキャラクターをイジメさせたら右に出る者なし!の草凪みずほ先生です!・(私があなたに出会わなければ 誰かが傷つくのを誰かが死ぬのを 止められたでしょうか?私が緋龍王の血族でなければ 私が生まれなければ)byヨンヒ様ユホンの暴走によって心優しく優秀な神官達は処刑され 巻き込まれた子供達は行方不明になり自身の母親は自殺し 仲間一族は嘆き悲しむ事になりました。それでもユホン様を責める事だけはしたくないヨンヒ様であります。だって自分の為だって痛感していますしね。もう後戻りできないですしね。ーというか ユホン様の事大好きになっちゃってますしね。元々は他人の気持ちに敏感なヨンヒ様ですが、ここであえて鈍感になる事にしたのかな、と感じました。「自分は大人しく花のように笑っている事がベストの立場だ」と認識したち振る舞うのは、城に居た頃のヨナ姫と共通しているなぁ…と。・9年後 スウォンの誕生と家族の時間いきなり9年後になったぁあああああ!!ユホン様は戦で功績を挙げ続け 跡取りの一人息子はすくすく成長中。絵に描いたような順風満帆っぷりですね。ただこの描かれていない9年の間にも、色々な変化はあったんじゃないかな、と思います。スウォンを産むにあたって、緋の病の懸念は当然あったでしょうし…ユホンの闘いっぷりはムンドクあたりがまた語ってくれるのかな?今回は悪い部分にスポットが当てられていますが、ユホン様が一番活躍したのは戦場です。また神官弾圧では守ったはずの妻に泣かれたり…弟に完全に嫌われたりそして息子が産まれたり… 彼なりにも心情の変化はあった気はするんですよね。幼きスウォンが憧れた「王座など俺にとっては些末事 俺は弟を守り民を守る為に 前戦で闘い続けようぞ」と胸を張っていたユホン様は、決して嘘偽りではない! …と思っているのですが。これからどう描かれるのかな。わくわく!・ちびスウォン様(おそらく2歳前後)!!ほっぺたがフニフニな幼スウォン様!可愛……っ …可愛くない!!!一見可愛いけど、よく見ると全然可愛くないですよこの坊や!後々自らの手で葬り去るスジン将軍やイル王子と絡みまくってますよ一種のホラーですよ!!まだヨナ姫ともハク様とも出会う前の箱入りスウォン様…自分のことを「元気で快活なわんぱく坊主」だと信じて疑ってないんだろうな~。・ヨナママ・カシ様、再び緋龍城へカシ様、ご懐妊…ですよねコレ? イルパパは彼女をずっと隠れて支えていたけど、妊娠を機に意を決して城内に招いた…という感じでしょうか。周り敵だらけの中で「絶対守り切るぞ!」と相当な覚悟だったのだと思います。お腹の子が緋龍王の生まれ変わりと悟っているのか否か…もちょっと気になる所ではありますね。カシ様はソバカスも消え、麗しく成長していました。ただ顔に神官弾圧時の火傷痕が…!最近とみに思うのですが、虐げられた者たちの痛みって、黙ってると本当に無視されるんですよね。虐げられていない人たちは一瞬はちゃんと同情するんですけど、すぐに忘れます。そしてどこかで「仕方ない」「騒ぐなよ」と思ってる。この9年、神官の生き残り等は現れず、イル王子も大人しかった。だからこそユホン夫妻は穏やかに暮らすことができていました。・「全て私のせいなのです どうか私をお恨み下さいでも…ユホン様は…」byヨンヒ様「…もういいよ 私は幸せだから」byイル王子今回のお話の最重要ポイントといえば、ここのやりとりを置いて他に無いでしょう!!!ヨンヒ様、どうしてもどーーーーしてもユホンを悪者にしたくないんですね。そして凄い形相でそうは見えないかも知れませんがイルパパのこの「幸せ」という言葉は本心なんじゃないかなぁ。ユホン様もカシ様もしっかり描いてはあるんですけどね、やっぱりヨンヒ様とイルパパがこの過去編の主役だと思うんですよ。とにかく逐一描写がキレッキレでウキウキしますぅ!!はぁ…はぁ… 今回は割と短めの感想に…(なってねーよ)この過去編も、漸く地獄の入り口にさしかかってきた所でしょうか。しかしまだまだ序の口!本物の地獄はきっとこれからだ!次回は8月…むぁああヤキモキしますが! 楽しみですーーーー!!by妹
2020.07.09
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妹です。感想に取りかかることが出来ていません…。とりあえずここの所描いたまま放置していた暁のヨナ落書きもろもろを投下します~。ターナー透明水彩の試し描きスウォン様です。瞳が目立つように描けると良いなぁ…と。どうかな。姉(スウォン好き)から「今まで描いてきたスウォンの中で一番良い!」ととても好評でした^^ハガキサイズのホワイトワトソン(水彩紙)に描いたゼノ仙人です。個人的に結構お気に入りです。なんか姉から「お前 (妹)は…ゼノに似てるよね」と言われます。う~ん…うん。確かに私の思考は、ヨナキャラの中で誰かと言われたらゼノかも…??何年も前に描いた線画が発掘されたのでコンビニでコピー&カラー筆ペンで着色しました。コピー用紙なので、実物はもう水分でしわくちゃな仕上がりになってます^^;ゼノさんにはこれからの展開、すごく期待してるんですよ。緋龍王と四龍の「神の力」の行く先について…答え探しという点では、ゼノさんの活躍に期待しちゃうんですよね。もちろんヨナ姫にも彼女なりの結論を見出しては欲しいのですが、緋龍王時代からずっと 王の子孫達&龍達の苦悩を見てきて背負っているのは、やはりゼノ仙人だと思うので。まっちベーシック(透明水彩)の試し描きリリ様です。リリちゃんは、本当に「格好良い&仕事に生きる女性」だと思います。ヨナ姫は…彼女は何というか THE・女! なので。格好良い女…というと、リリちゃんの方でしょう!…さて 早いとこ本誌感想を書かなければ…!by妹
2020.07.04
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今年1月に上演された新作オペラ「紅天女」が、期間限定(5月7日(木)15:00 ~5月14日(木)14:00)でYoutubeにアップされていました。いそいそと鑑賞しておりました。(オペラだったので、演者のセリフはほとんど歌唱なのですが、それだけだととても内容を聞き取れないので、字幕付きで観ました。)少し時間が経ってしまっていますが、簡単感想です。2020年 日本オペラ協会公演 歌劇「紅天女」~美内すずえ原作『ガラスの仮面』より*以下、劇の内容、ラストの筋書きについてのネタバレあり感想です。未鑑賞の方は、お気をつけください!*南北朝の時代。北朝の帝より、「南へ行き、梅の木を見つけ、天下泰平の願をかけた仏像の製作」を命じられた仏師・一真。幼いころに戦火で家族を亡くし、仏門の道に入るも、布施の額に寄る不平等な世界に嫌気が刺し、一時は野盗にその身を置いたこともある彼は、「自分にはそのような仏像は作れない」と断ろうとするが、帝の使者はそれを受け入れなかった。嫌々、帝の聞いたお告げにあったという「梅の木」を探しに、南に下った一真だが、旅の途中、野武士との出会いと別れを経て、「民のための仏像を彫る」という使命感を持つようになる。しかし、梅の木を見つける前に、一真は川に落ちて記憶を失ってしまう。彼を助けたのは、南朝に近い村の少女・阿古夜だった。彼女の村は、南朝を守る楠木の殿様と縁深く、また、大きな秘密を抱えていた。この村は、川向こうにある梅の谷…そこにある「千年の梅の木」を守護していたのだ。阿古夜と一真は一目で互いに惹かれ合い、恋に落ちるが、それと同時に、巫女であり、万物のものの声を聴くことができた阿古夜の力が弱まってしまう。村人たちは一真を排除しようとするが、時を同じくして、三種の神器を巡り、北朝と南朝では不穏な空気が流れ始め…。美内すずえ先生が 脚本・監修をされている舞台ということで、おそらく、「ガラスの仮面」完結に向け、一度「紅天女」の舞台をしっかり形にしてみたい、という企画だったのだと思います。紅天女の舞台内容については、ガラスの仮面本編中でもあらすじを辿ったり、概要の説明があったりしていたので、単語単語や、劇中セリフがなんとなく頭に入ってはいましたが、今回、劇中の内容だけをがっつり注視し、一本筋として鑑賞すると、「なるほど!!こういう話なんだ!」という驚きがたくさんありました。美内すずえ先生のストーリーは、もはや森羅万象の造りについて考える、哲学でした。以下、印象的だった部分についての列記です。◆2つの事象の対比今回、「紅天女」を鑑賞して、一番印象深かったのがこの「対比」です。あらゆる物事を「対比」で捉えていました。考え方の基本は、「陰陽」の考え方なのでしょうか。地と天、北朝と南朝、男と女、そして外来と従来、仏教と神道…。この2つの対比が争いや悲しみを生み出す…、やがてそれが、「ひとつになる」。作中、延々と↑この概念を強調していました。美内すずえ先生の作品を思い起こすと、確かにこの「対比」という概念は、キャラクター配置やお話回しに、数多く見て取れる特徴だと思います。北島マヤと姫川亜弓 という2人の天才女優の対比なんかがまさしくそれです。別の観点や方法で、2人が「演劇」というものにアプローチしていく…その対比が、本当にお互いの天才性をよく立て合っています。劇中劇の、「ふたりの王女」も、完全にこの「対比」をメインに据えた造りのお話でした。美内すずえ先生の生み出す、超具体的かつ説得力のあるエピソードと見事な描写で、こんな「競合」を描かれてしまっては…漫画を読んでいて、こんな面白くて、ワクワクするものはありません!◆神仏習合ラストまで観て、「ひとつになる」という概念に関して、もちろんここに南北朝の対立収束や、一真と阿古夜の恋の概念があるのですが、それと同時に、まさかの「神仏習合」の概念の話をしていたのか…と、度肝を抜かれました。確かに、一真は最初から「仏師」だと言っていますし、紅天女はどう見ても天照大神のイメージです。…それでも、最後まで観るまで、気づきませんでした。やってることが、描いているものが高尚過ぎて…。私の見た印象の限りですと、樹齢千年というバケモノ染みた梅の木は、おそらく寿命も近かった…のかな?と受け取りました。その梅の木が、最後、仏師の手によって天女像として生まれ変わる…↑偶像を作るというの概念自体、従来の神道にはおそらくなかったものでしょうし、外来を受け入れたからこその再生の道なのですが…結局、「なんで梅の木は、それを受け入れたの?」というと、単純に、一真のことが好きだったんだなぁ…とストレートに落ちてきました。森羅万象、神仏習合…云々かんぬん言っておいて、最終的に、少女漫画!!最高です!!とにかく、概念と概念の概念で、ぐるっぐるした物語です。「ガラスの仮面」という未完の傑作漫画を、未完たらしめている『物語』…女優・月影千草だけがその上演権を保有する、伝説であり最上の舞台脚本です。哲学です。でも、難しいこと抜きにすれば、すごく素直なラブストーリー…ザ・少女漫画だったと思います。上手いこと感想は書けませんでしたが、舞台『紅天女』…ガラスの仮面を読み始めた小学生の頃からの、「どんなお話なんだろう…?」と大きく膨らませてきっていた「期待感」を、見事に満たす…それを軽々と上回るような、すっっっごく興味深く、面白い筋立てでした!!この舞台作品が、ガラスの仮面本編ではどのように描かれるのか…また、本編中のマヤちゃんと速水さん、2人の行く末に、どのように影響していくのか…とてもワクワクします!美内先生…是非!!お身体には無理なさらず…ですが…読みたいです!!!お身体には無理なさらず…是非!!頑張ってください!!!!by姉
2020.06.14
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<SMAP楽曲についてーその53>音楽語りーその278↓♪Breaking Dawn bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連55 2015年9月9日 Otherside/愛が止まるまでは★2016年1月13日SMAP解散報道この後に、ファン向けのショップ展開用の楽曲があるようですが、基本的には、SMAPとしてのラスト音楽ワークスが、こちらのシングルです。9月9日という、デビュー記念日に発売された55枚目のシングル♪Otherside/愛が止まるまでは個々の楽曲については後ほど語りますが、シングル全体として、楽曲の練り込みはかなり粗い…というか、前作・2月発売の♪華麗なる逆襲 の練り込み・完成度に比べたら、天地の差を感じるワークスです。このシングルは、ただただ「この時のSMAP」の姿を形にしようとした、超突貫工事作品だと思っています。この段階で、コンテンツを練り込む猶予さえないほど、本当に いつ、どんなことが起こってもおかしくない状態だったのかな、と。悲惨すぎて、他にない。あくまで、起こったであろう出来事を「楽曲を聴いて」想像しようとすると、ですが、おそらくこの2~9月の間に、準備していた独立劇の筋立てが崩壊したんじゃないか、と受け取ることが出来ます。まぁ、たぶん、キムタクが「事務所を出られない」という話になったと。たぶんですよ。こんな悲惨な状態を、「楽曲コンテンツ」にして提供してくる主体なんて、SMAPくらいだと思います。本シングルに収録されている3楽曲の悲壮感の凄まじさは、是非、実際に楽曲を鑑賞して体感していただきたい…。めちゃくちゃ苦しいです。ここにしかないです。♪Otherside作詞:Leo Imai, 作曲・編曲:MIYAVI, 編曲:鈴木Daichi秀行「こみ上げるCrazy」をただただ叫ぶ曲…でしょうか。分け合う夢 引き上げろ またやろうぜOthersideへ HighSpeedで まだ行こうぜSMAP本人たちに、「叫ばせてあげる」曲というか。サウンドや言い回しに関しては、練り込みを感じませんし、全然、出来のいい楽曲だと思わないんですが、存在自体が、ここにしかない楽曲だと思います。PVの映像も、「狂気」を感じさせるサーカス調の人々の中で、SMAP達がスタンドマイクでひたすら叫ぶ…というシンプルなものです。このPVの中居くんが…もう見てられないんですよね。「立てなくなってる」んですよ。(実際には立ってますが、なんかもう雰囲気が…。)あえてそういう姿として演じてるのだと思いますが。「こうやって観るんだよ」って。♪愛が止まるまでは作詞・作曲:川谷絵音, 編曲:鈴木Daichi秀行デビューシングル♪Can't Stop!! -LOVING- のアンサー(?)のようなタイトルの楽曲です。アンサーというか、「♪Can't Stop!! -LOVING-」に対し、「『♪愛が止まるまでは』、延々と愛を叫ぶ」楽曲です。1楽曲中に、28回も「I love you」という言葉が出てきます。ひたすら、コアなファンの方に向けた言葉なのかな、と思って聴きました。この楽曲が、ラスト楽曲になること(もしくは、ラストになりうる可能性があること)を織り込んで製作したのだと思います。鈴木Daichi秀行さんの、焦燥感を煽り立てるピアノサウンドも聴きごたえがあります。…が!この楽曲は、とにかくPV映像です!!この壮絶なPV映像なくして、この楽曲について語ることはできません!!!赤黒基調の映像で、赤いハートはトゲトゲの▼として表現されていて、周囲で不気味に黒子調の人々が楽器を演奏する小さなステージでSMAPが歌っています。この辺の抽象的なイメージ像は、実際に鑑賞していただかないとなかなか伝えられませんが、下記↓のような印象的な描写があります。◆ステージ上から何かを伝えようとしているSMAPのメンバーたちを「無表情の人々」が遮り、 それをかいくぐってなんとか表情をみせようとする描写。◆何かに追われ、逃げ続けるSMAPのメンバーたちを照らしていた照明がだんだん暗くなり、 最後は表情も読み取れなくなる。それでも、まだ走り続けている描写。「この先、自由に発言・発信が出来なくなる」「全く表情を見せることが出来なくなる」という概念が、見事に表現されているのだと思います。マスメディア…特にテレビという文化を知り尽くした主体が、「ラストSMAP(になるかもしれない)」という意識で出してきた作品。そのPV映像の最後のカットは、逆光でもう表情が見えなくなっている中で、それでも必死に走り続けている5人…その背景に、真っ赤な大きな文字で『SMAP』と刻印されるというものでした。これがっ…「SMAP」の焼き付けたい姿か、と。こんな状態を、楽曲コンテンツにして表現しようとすること自体、普通はやりません。っていうか、できません。形になりません。こんな「悲惨な状態」を形にして、アイドルコンテンツとして興味深く鑑賞できるように提供するなんて、思いつきもしません。「だから、SMAP楽曲は他と全然違うんだ!」と声を大にして言いたくなるコンテンツです。こちらのPV映像は、2016年末に発売された「Clip! Smap! コンプリートシングルス」のラストに収録されていますので、興味がある方は、是非!!!「アイドルコンテンツ」とは何たるか、「形にする」とは何たるか、更には、「エンタメ」とは、「芸術」とは何たるか…私の一番求めるものの答えは、ここにその形があると思っています。あくまで、私は。♪Breaking Dawn ※通常盤のみ収録作詞・作曲:MiNE, 作曲:Susumu Kawaguchi,作曲・編曲:Atsushi Shimada追い立てられるサイバーサウンドの楽曲。「(収録順番的には)SMAP楽曲のラストワークス」と言われても、最初は嘘かと思うような曲調です。めちゃくちゃ苦しい中で、「暗闇を抜けて、光はすぐそこだ!」と願うように叫ぶ楽曲です。特に、概念・サウンドの観点では、「練り込めなかったんだな」という印象が残る、普段の私の観点的には、どちらかと言えば残念な楽曲です。ですが、この楽曲はもう何と言っても、ボーカル!あまりに悲壮感・切迫感を感じるボーカルが凄い!!ボーカルに関しては、この曲は本当に全員良いんですが…特に、出だしの吾郎くんの力強さのあるボーカルと、クライマックス付近の、慎吾くんの切々とした独唱部分!現実の投影があって、初めて出てくる歌唱だと思うのですが、この2人の歌唱部分は、特筆したくなる出来映えです。ここに来て、「新しい」。ここまでSMAP楽曲を初期からずっと漁って来て、吾郎くんの歌唱部分で、「この力強さが凄い!」と感じたことはなかったし、慎吾くんの歌唱部分で、「この切迫感が凄い!」と感じたことはありませんでした。恐ろしいことに、このお2人と、草彅くんも含め、2017年『新しい地図』の活動開始以降も、ボーカルに関してはどんどんどんどん良くなっていきます。本人たちにしたら、やってることは何も変わっていないのかもしれませんが、鑑賞している方からしたら、「こんなんだったっけ?」と思うくらい、歌詞の内容の叩きつけられ感が違ってきてます。『表現モンスター』みたいになってるんです。SMAP自体、もともと表現モンスター集団だったんですけど…それにしても…だって…こんなんじゃなかった…。このあたりはまた、新しい地図楽曲についてで語り明かしたいと思うのですが、とにかく、40代に入って、ボーカルが格段に良くなる恐ろしきSMAP。ボーカルの伸びも含め、新しい地図が始まってからの、キレッキレのコンテンツ群、そして更にさかのぼっては、特に2014~2015年にかけての、ここにしかない切迫さを持ったSMAP楽曲ワークス群。これらは、独立&崩壊劇がなければ、存在し得なかったコンテンツたちだと思います。2000年代後半~2010年代前半のSMAP楽曲ワークスに関しては、個々に素晴らしい楽曲はたくさんありますが、90年代の、先鋭サウンドの試行錯誤と比較するなら「つまらない」、基本的には保守的で大人しい、イイ子ちゃんな印象です。独立&崩壊劇が、実際にはどのようなものだったのか、独立しようとしたことが良かったか悪かったか、なんて私には全く分かりませんが、少なくとも、この出来事を経る過程で生み出されたコンテンツ群は、「独立しようとしなかった」時のコンテンツ群より、はるかに熱と毒を帯びた、断然「オモシロいもの」だと思っています。2016年から5年以上、五十数記事に渡り書き続けてきました、SMAP音楽語り。ひとまず、ここで終了です。とにかく自分の価値観のため、私が「信じたいエンタメ」とは何なのかをはっきりさせるためにやりました。時間も気力もかかりましたし、感想記事についても、人様に自信を持ってお見せできるような代物ではありませんが、自分の中でやりたかったことは、ちゃんと出来たと思っています。この、SMAPコンテンツについて必死にかみ砕こうとした時間と感想記事群は、自分を形成する価値観に目いっぱい向き合った、一生ものの財産!・・・にしていけたらいいな、と思います。最後に。私は、コンテンツにしか、興味がありません。アイドルコンテンツなのであれば、サウンドを聴き分ける間違いのない「耳」を持ち、「メンバーを魅力的に見せてあげたい」という愛情を原動力にして、作り手側の挑戦心と、求められる社会的責任の両方に意識を向けながら、適格で練り込んだコンセプトをもとに、メンバー含め、関わる人々全員が意欲的に、コンテンツ・パフォーマンスに向き合い、形作っていくことが出来る主体であるかどうか。これが、私が受け取ることができる「魅力」のすべてです。他の観点が無数にあることは承知の上で、自分の着眼点がどこにあるのか、よく分かりました。私の観点で観て、SMAPほど面白いアイドル主体はありません。これ以上面白いものが、あるわけがありません。引き続き、新しい地図の動向、および楽曲ワークスを、目いっぱい楽しんでいきたいと思います。by姉
2020.06.02
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遅ればせながら本誌感想参ります~!全ページ見所がありすぎて感想に困りますよ!もう(満面の笑み)!!暁のヨナ 192話「神の声が木霊する城」*以下単行本33巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・「どうしてもお前が欲しい 俺と来い」byユホン様ハク様がさらっとコレ↑を言える男であれば、とっくに暁のヨナは完結してると思うんですよ。ーまぁそれが出来ないのが、彼の一番良い所なのですが。この「お前が欲しい」という独特なワード、作中のあらゆる場面に出てきます。男女間の恋愛だったり男同士の信頼だったり、はたまた相手に利用価値を見いだした上での打算的なものだったり…人から人へのアプローチを、すべて画一的に捉える事が出来るワードな気が来ます。そして3ヶ月後、(ハクヨナをよそに)艶めかしい朝を迎えているユホン様&ヨンヒ様ご両人であります。草凪先生の漫画でこーゆー表現を見るの、初めて…位珍しかったりしますw・緋龍王子孫一族の歴史と母の想いヨンヒママ、結構あっさり観念してくれた模様!!この一族は昔「血筋の正当性」を訴え反乱を企てたものの、嘘つき呼ばわりされて鎮圧されてしまった…だから今はその血を隠し静かに暮らしている、との事。ー成程、この時の神官様は味方してくれなかったんですね。(信じて貰えないかも)と思いつつ、緋の病に関してもしっかり説明。正直ですね。非常に誠意ある対応です。億劫になりつつも、次期国王に一族の娘が見初められたこと…嬉しい気持ちもあったのだと思います。本来なら王族の地位に居るべき一族なんですから。・「確証はないのだろう 俺もいつ死ぬかわからん 何一つとして俺がヨンヒを諦める理由にならない」byユホン様ユホン様、傍若無人というか…本当に竹を割ったような御仁です。彼の一番良い所であり、一番悪い所かな、と思います。この「やってみなきゃ分からないじゃん出たとこ勝負だよ」というメンタル、実はスウォン様に相当引き継がれてると思うんですよね。スウォン様、見た目と雰囲気こそヨンヒ様そっくりで一見狡猾&慎重なタイプっぽく見えますけど、やってる事は基本ギャンブルなので…根底の部分は父親似なんじゃ…と思いました。・ヒューリさんはいつも一定の距離ヒューリさん、ヨンヒ様の里関連の人って可能性も…と思ってましたが、ユホン様仕えでしたか。なんやかんや色々あってショックで人語を失った…とかではなくて、最初からこんなキャラなんですかwユホン様どっから連れてきたんですか怖いよこの人wでも隠された顔の左側に関しては、やはりここから描かれるみたいですね。・見習い巫女・カシ&見習い神官・イクスヨナ姫お母様キターーーー!!!まさかのそばかす娘!可愛らしい! …しかしチャキチャキしっかり者なイメージ。ヨナ姫のほわほわした雰囲気はパパ似なのかも。ちびイクス可愛いですね。カシ様とこんなに親しかったんですね~。ちょっと気になったのが彼女の年齢。十代…前半?後半?イルパパとは結構年の差婚だったんですね。この頃から彼女はイルパパに好意を抱いている様子。ヨナ姫はこの10年後に産まれます。しみじみ。(というか、ヨンヒ様も年齢が定かではないので、とても気になってます^^;;)そしてイグニ様の回想などから(カシ様は神官関係者なのかなぁ…)と思ってましたがやはり巫女さん(見習い)でした!ヨンヒ様に緋龍王の血が流れている事をすぐに悟りました。ほんまもんのシャーマンだったんですね!ゴメン(ヨナママ電波だったのか)とか言ってて。・「緋龍王は高華国の象徴だ 緋龍王を大切にしてこそ龍神様は我々を守って下さる それを疎かにする事は破滅を意味するんだ」by信仰心の強いイル王子「歴代の神官の中でも 今の大神官は本物だと思うよ」byクールさも見せるイル王子イル王子、ヨンヒ様に神殿を気に入って貰いたくて、懸命にプレゼンしてます。どこぞの宗教の勧誘者そのものですね!…とはいえ、緋龍伝説&神官制度は建国当時より何千年にもわたって受け継がれてきたもの。現代日本で言うと皇室制度みたいな…「天皇家=天照大神の子孫」神話のようなものだと思うんです。(まぁこういった神話の類は、時の権力者達に"自身の正当性を主張するため"に利用され続ける訳ですが)イル王子の主張としては、今までの慣例を重んじよう、伝統を大切にしていこうという所だと思います。ただ面白いなぁ…と思ったのが、イル王子、緋龍伝説こそ敬おうという意識はあるにしても神官達は非常にクールな目線で見つめている所。「大神官」と呼んで、絶対「大神官様」とは言わないんですよ。王族<神官にはしていません。そして「今の大神官は本物だと思う」という言葉。…要するに場合によってはインチキ神官が権力を持つ可能性も重々理解しているんですよね。齢15のハク様の人間性を信頼し、わざわざヨナ姫付き護衛として緋龍城内に招き入れたイル陛下です。人を見る目がないわけナイじゃん!!ーという事かと思います^^とにかくイルパパとヨンヒ様の一挙手一動にはあらゆる配慮が見て取れて面白いです!過去編、めちゃくちゃ面白いです!・(なぜ…ユホン様が神殿を嫌悪されたのか分かった… ここは頭を垂れる王家を大神官が見下すように出来ているんだわ)byヨンヒ様こういった構造物に秘められたマウント、面白いですよね。普段使い慣れてる人ほど、当たり前の様に価値観をすり込まれてしまっているものです。社会に疎い生き方をしてきて、且つ緋龍王信仰を訝しんでるヨンヒ様ならではの視点だと思いました。・テンション↑↑ の大神官たちヨンヒ様を一目見た瞬間、緋龍王の血筋である事を確信した大神官様。大熱狂です。"自身の身分と一族の事を知られたくない"ヨンヒ様の視点で、ここの場面が結構な「怖さ」をもって描かれていたのが印象的でした。なんで 怖い と感じるのか… 大神官様の力が本物だったからだと思います。元々は黄龍・ゼノがハッタリで始めた神官制度です。歴代の神官達の中には当然偽物も沢山居たのでしょう…でもこの大神官様はイル王子の言うとおり、ほんまもんのシャーマンだったのです。そして彼は他にも 能力のあるカシ様やイクスを見出し、超有能なシャーマン・コミュニティを造り上げていた訳です。ここで「緋龍王の子孫?何のこと?」というウソは通用しません。ヨンヒ様は「ただの女性」とは扱ってもらえず、「緋龍王の神聖な血を引き継ぐ者」とハッキリ認識されてしまいました。・「兄弟なんだ 兄上の嘘くらい見抜けるよ…緋龍王の…神の血が城に帰ってきたんだよ素晴らしいじゃないか これは天の意志だよ」byイル王子「ふふ…多分この(兄上の嘘くらい~)の台詞は、後々また出てくるんじゃないか?ふふふ…」by姉「神の力を全力否定」しながら「緋龍王の末裔を嫁に連れてきた」ユホン様…そりゃ支離滅裂に見えますよ。しかしムカついたからといって、イル王子の言い方は良くなかったですね。兄の「ヨンヒは神ではない!」という言葉をもっと真摯に受け止めるべきでした。まぁ口喧嘩では勝てないのか、最終的に暴力で黙らせようとするユホン様はダメダメです。兄弟の溝、ここに極まれり、ですね。ちなみにここで「天の意志だ!」とまで言っていたイルパパですが、10年後「緋龍王の生まれ変わり」が「自分の娘」として降臨した際には本人には決してそれを告げず、城の奥に隠し「普通の姫」として齢16まで育て上げています。この辺の心境の変化、過去話で描いてくれると思うので、ワクワクしてます!・神官弾圧とユホンの罪についてかくしてユホン様により、伝統ある神官制度がぶっ壊される訳であります。誰が悪いかって、そりゃユホン様の身勝手さが全ての原因ですよね。神官達を一方的に忌み嫌い、歩み寄りもしないで(バレないだろ)とヨンヒ様を連れてきて見破られるやいなや、神官達の方をぶっ壊そうと大暴れ。怖いわお前。いや(これじゃあまりにもユホン様が悪いことになりすぎるから、神官の中にヨンヒ様を「緋の病は災いだ」とか言って攻撃する者が居た…とか?)と色々考えてたんですが そんな事はなかった。純度120%で「ユホン様の暴走」として描かれていました。ー流石草凪先生!情け容赦なさすぎる!!! と思いましたwまぁ、ユホン様の行動は[少女漫画ヒーロー]としては最良だと思うんですよ。恋しちゃったんだもんね!どんな障害があろうと貫くっきゃないよね!愛こそ全てなんだからしょうがないよね!暁のヨナ・「高華国」の特徴についてーその4・血の制約の補強、形骸化姉がこの記事↑で語っているのですがそもそも「神官」という役職は「高華国王」の権威を補完するために存在していました。実態としては、ほぼ同列な権限を持つ5部族です。その内、王族(今は空の部族)だけが、神官&神殿を有している…神によってその地位を正当化されている、という事が大きな特色だった訳ですがユホン様によってこの制度がぶっ壊されてしまいました。ユホン様が王として君臨し続けるのであれば、国のバランスには特に問題ないと思うんですよ。ユホン様はその恵まれた容姿・武力・気性から、自力で民衆の支持を得る事が出来るのですから。ーユホン様が王として君臨し続けるのであれば。。はぁ…はぁ…言いたいことが多すぎて…何故…毎度毎度こんな長文に…はぁ。はぁ。次回も楽しみですーーーー!!by妹
2020.05.31
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第2巻購入しました。簡単感想です。『洗脳執事 2巻』(浅山わかび先生、週間少年サンデー)高藤家に仕え始めた執事・九鬼清十郎。留学から帰ったばかりの高藤家長女・苺は、洗練された身のこなしと人心掌握術(?)で家中の人々を意のままにする彼を警戒するが、次第にその人物像を理解していく。彼の生い立ちと、執事を始めたきっかけとは…?第1巻発売日に感想を書いていましたが、こちらの作品、第2巻(最終巻)が発売されました。全2巻ということで、まぁ…連載が軌道に乗った作品ではありませんし、正直なところ、誰におススメするわけでもないのですが、個人的に、とにかく印象に残る描写が多い作品でした。第2巻では、超人であり変人である執事・九鬼の人物像が苺ちゃん目線と育ての親目線、そして九鬼本人の回想で語られ、不気味な人物像として登場した本キャラクターが、とてもかわいい人物像に着地していました。2巻を読んで、なんでこんなに私がこの漫画が気になったかが分かりました。執事・九鬼清十郎に、すごく入っていける。…若干、自分と近しい気質を感じる。いや、もちろん私はこのキャラクターのような鉄壁超人ではありませんが、この…「仕事」なら全然活き活きと動けるくせに、「プライベート」になった瞬間、一切のコミュニケーション能力が壊死する感じ!口では「友達が欲しい」みたいなことを言うくせに、本当は「(どうせ自分が逃げるから)全く欲しくない」感じ! とか…妙なシンパシーを感じるんです。この目線からだと、苺お嬢様が本当に眩しくてですね…。自分が大事に出来ないことを、いちばん頑張れる娘だし、特に2巻では、その娘がガンガン自分の人物像を把握して、ズバズバ真意を言い当てて来るから…もうメロメロですよね。(感情移入し過ぎ)特に2巻の後半は、ここにしかない口説き文句のオンパレードで、苺お嬢様万歳!!って感じでした。(感情移入し過ぎ)・・・というわけで、なんかよく分からないけど、ものすごく気に入りました、『洗脳執事』!!!リアルタイムでコミックスが購入できて、よかったです。浅山わかび先生、次回作も期待しております。(出来れば、読者受けの良さそうな、サンデー的な良質ラブコメを、是非…!絶対描けるもん…!)by姉
2020.05.24
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遅ればせながら本誌感想参ります~!・花とゆめ表紙 青スーツの花ゆめ男子たちこうして並んでると改めて思うけど、花ゆめ読者は黒髪ヒーロー好きすぎますねwいやハク様センターですよ!白薔薇(をぷきゅーが抱えて)ドヤ顔ですよ!!ものすごく似合わな意外性があって格好良いと思いました!センター!・巻頭カラー 木陰のハクヨナちゃんふぐぁあっっ…!不意打ちをくらい吐血…!巻頭カラー(というか扉の絵)でハクヨナ絵が出てくるの、すごくレアなんですよ。多分今回含め3・4回目じゃないかな…(2009年23号←センターカラー・2012年4号の椿絵・2018年5号…他にはなかった…はず)何なの何してるのハクヨナちゃん~描き込みスゴイ~/// とメロメロ眺めてましたが32巻表紙のスウォンと並べて(ああ…ハクヨナが木陰でイチャついてる一方スウォンは緋龍城内で孤独に本読んでるのか…)と寂しい気持ちになりました…いや全てスウォンの行いの結果なんですが。*以下単行本33巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*暁のヨナ 191話「ヨンヒの追憶」・(ここが… 一族の始祖様が眠る城…)byヨンヒ城に着く直前に「ユホン王子だった」事を知り、半ば強制的に城に連れてこられたヨンヒ様。「緋龍王の末裔一族」の視点から城内に入る描写が素晴らしかったです!・若かりしイル陛下キターー!!!まだそこまでポヨンじゃない…!!? いや可愛い!可愛いよポヨン!!タイプの違う兄とは趣味嗜好が合わないようですが、それでも兄弟仲は悪くはない様子。ここまで正反対だと、逆に「自分とは違う」と認め合うことが出来るのかもしれません。オラオラ系の兄に言いくるめられているように見えますが、イル王子の発言を拾っていくと「お供を付けて出歩いた方が良い」「月に一度は神殿に顔を出して欲しい」と結構しっかりと強面の兄に向かって提言していたりします。そしてどれだけナメられても否定されても、自身はしっかり祈祷に参加しているようですし…この御方、人の顔色を伺って発言するタイプではありますが別に全然「弱腰」ではないんですよね。・若かりしムンドクのじっちゃんがキターーー!!ユホン&イル兄弟とは10歳ほど年が離れているムンドク様ですが、両者と良好な関係を築いている様子。あの…もうちょっと…もうちょっと表情がしっかり描かれたカットを下さい!是非!仮にこれが27年程前だとすると、ユホン29・イル27・ムンドク38…位ですか(ファンブック片手に計算) ふむ!ユホン様とヨンヒ様が華やか&ハクヨナっぽいので忘れがちですが、ハクヨナのじっちゃん&パパンはこちら↑ですw・「…イル王子様は… 私のような者の体を気遣って下さいました 私は緊張が解けてゆくのを感じてこの御方は 民に 安らぎを与える力をお持ちなのだと感じました」byヨンヒ手当てされ、ついでに何故か豪華な衣装まで着せられたヨンヒ様。イル王子の悪口で盛り上がる女性達に同調せず、擁護。………いやぁ…うん。そう。うん。言いたいとが色々ありすぎるシーンですね。今後に期待しますとしか言いようがないです。特殊な立場に産まれたヨンヒ様は、基本的に無欲のようです。だからこそ時代の常識・同調圧力にも振り回されません。怪我を真っ先に心配してくれる優しさは、誰にでも備わっている能力ではありませんよね。・「俺は信頼出来る女を探している …お前は 少し信頼出来る女かもしれんな…」byユホン様ユホン様、もうめちゃくちゃストレートに口説きにいってます。しかしヨンヒ様は目を丸くするだけ…ユホン様は誰しもに望まれた次期国王第一候補の王子様、おそらくこの時代では、高華国一のモテ男なんです。それなのにヨンヒ様は一切媚びる様子がなく、身分を知る前と同様の態度です。ユホン様からしてみれば、今まで観たことがないタイプの女性だったのだと思います。<以下蛇足>…しかしヨンヒ様がここまで奥ゆかしいタイプだと、ヨナママ・カシ様は逆に超積極的なイケイケ女子タイプだったりして…なんて;・七日置きに訪れる二人の時間と絶縁への決意ユホン様、この上なくゴリゴリ口説きにかかっていますが…それでも相手の様子を見て、無理強いはしないようにしている感じですね。ヨンヒ様も流石にここまでされれば、ユホン様からの好意は認識出来た模様。甘酸っぱい…甘酸っぱいよ!しかしヨンヒ様は(スウォン同様)感情が顔に出ないタイプですね~;嬉しかったりトキめいてたり悲しんでたり…ちゃんと感情は動いてるんですけどね。外部の人間と仲良くなりすぎた事を母親にとがめられ、約束の場所に出向くことをやめようと決意するヨンヒ様。ちょっと一族の規模が見えてこないのですが、この母親の言い方からすると一族は可能な限り一族内で相手を見つけ、血を繋いできたのでしょうか。母親も緋龍王の末裔なのだとすると、この方は緋の病にはならなかったタイプなのかな?・「私は…貴方が信頼するに足る女ではありません…」byヨンヒ「なんだそれは… 敵国の間者とでも言うのか……? それでもいい…そんな事は もうどうでもいいんだ」byユホン様数ヶ月後、ユホンとの事は想い出の彼方に秘めつつ、約束の場所を通りかかるヨンヒ様…ユホン様、居ましたよ。捕まりましたよ。こんなイケイケの俺様王子様が、何度も待ちぼうけに堪えていたのかと思うと泣けてきますよ!健気!出会いから40P程で、あっさりとハクヨナを追い越していくお二方(ラブの進展的な意味で)。でも7日ごとの逢瀬~数ヶ月の別れの期間を考えると、半年以上は経ってる感じなのかな?「敵国の間者とでも言うのか……? それでもいい…」わざわざここでこんな文言が入っているのが、一番の注目所ですね!・ユホン様と神官弾圧について最後にこれからの展開について好き勝手考えてみました。この過去話、具体的な年齢には触れていませんが、まだ神官達が城内に居る事から26年前の「神官弾圧」以前の時代だと思われます。発言権のある神官…というと真国のゴビ神官を筆頭に まぁ胡散臭いイメージもあるのですが、イクスみたいに ちゃんと「神の声」を聴くことができる神官も居るわけです。少なくとも暁のヨナの世界では決して「神官=インチキ」ではありません。四龍は実在しているんですから。う~ん。この流れからいくと、元々神官達を快く思っていなかったユホン様が「神官弾圧」に至る引き金となったのは、やっぱりヨンヒ様を巡る問題なんじゃないかな~…と。ーというか、これはずっと前から思ってました。暁のヨナ…たまに「少女漫画じゃない」とか「恋愛ばっかりじゃないのが良い」と言われることがあるのですが…私&姉の認識としては、この作品は めっちゃくちゃ、それはもう凶暴な程に少女漫画ですから!!!!恋愛至上主義すぎる女の子が自分の世界を守るために世界に喧嘩売る話ですから!!と叫びたいのです。作品の骨格が「個人的な恋愛感情の概念」で出来ている以上、事の発端となる神官弾圧も「個人的な恋愛感情」が引き起こしたものなんじゃないかな、と。そしてユホン様も、個人的な理由で「神の力」を排除したという自覚があるからこそ、その後の戦争では「人の力」で勝利しようと、鬼と呼ばれる程に頑張ったのでは…と。う~ん。別の要素も出てくるのかなぁ。どうかなぁ。どう描かれるのかなぁ。ワクワクです!次回も楽しみです!by妹
2020.05.16
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暁のヨナ32巻・感想&ハク様の行動について(姉編)ハクヨナ&四龍御一行様、祝(!?)、緋龍城帰還!!前巻・31で、ハクヨナ御一行様の環境が大きく変化しました。キャラクターたちは好きに動きまくるし…勝手なことを言いまくるし…の、激動の32巻でしたが、草凪先生が、迷いなく描くべきモノに向けて筆を進めていることが伝わって来ますので、ハラハラしつつ…ですが、ある面では非常に安心感を持って読み進めております。いろんな観点で言及したいシーンやセリフが山ほどありますが、今巻での個人的注目箇所のみ取り上げて、感想です。*以下、最新刊の思いっきりネタバレあり感想です。未読の方はご注意ください*「怒りに任せて暴れたところで 大切なものは戻ってこない俺が大人しくしていれば 姫さんと四龍とユンの安全は守られるのだろうじゃあ部屋に籠もり 姫さん達の幸せでも神に祈るか?」(ハク様)四龍とヨナ姫を利用する気満々の現政権に抵抗し、青龍&黄龍の能力を隠そうと、キジャ&ジェハが大暴れし終えた武術大会会場。四龍の能力に驚き、パニックに陥った会場全体をゆっくり見渡しながら、ハクさんの内から湧き出てきたモノローグ。このシーンが大好きです!!このシーンというか、ここからのハク様の行動!!!まさかの、「空の部族兵士(一兵卒)志願」!更に、期待されてない末端の新入り部隊への配属(ケイシュク参謀の嫌がらせ)!そこで目いっぱい頑張ってしまうという…ハク様というキャラクターの、「真骨頂」の姿だと思っています。彼のここの行動、驚きませんか!!?私はすごく驚きました。こういうキャラクターなのは分かって読んでいるつもりだったのですが、実際にこの行動をとられると、呆気にとられました。ケイシュク参謀のモノローグを見るだに、31巻から始まった武術大会自体、ハク様をわざと怒らせようという意図も見え隠れする作りだったんです。怒らせて排除しよう、っていう。謀反劇からの流れを知っている現政権内部の人々はもとより、ユンくんもハクさんの顔色を見ながら、「暴れるかな…?」と若干窺うようなそぶりを見せていました。怒って当然なんです。この場面では。何もかもに腹立てて、当たり散らしても仕方がないんです。仕えていたイル陛下を暗殺した連中がはびこる緋龍城に戻って来たものの、ひたすら大事にしてきた姫様と、絶望の淵から始まった旅の中で得た大切な仲間たちから切り離され、現政権がなにやら彼らを利用してやろうと考えていそうなこの状況。自分は一人城から締め出され、腫物扱いで居場所がなく、何も出来ないこの状況。怒って当然なんですよ。なのに、怒らないんですよ、このキャラクター。いや、実際には、個人的な怒りはあるにはあって、その闘志でもって「兵士志願」をしたわけなんですが、この怒り方、変でしょう?!!彼がこの行動に至るまでの間に、下記↓のような思考段階があるのだと思っています。1、この緋龍城に戻って来た理由としては、赤髪の姫+四龍の存在が有名になり過ぎ、現政権がその存在を無視出来なくなったという状況がある。2、現政権と敵対したところで、今の自分1人では、姫や四龍たちを守り切ることは不可能である。3、現政権は姫や四龍に利用価値を感じており、今のところ彼らに直接危害を加えようという意図は感じない。※四龍たちを実践で使える戦力として積極的に利用していく、というよりは、「四龍伝説が実在する」と国民が認識したことにより、その影響力を鑑み、今までのような存在を無視する方針から一転、彼らが「親現政権」の立場であることを国民へアピールする方針へ転換している。(↑ケイシュク参謀の独断)4、また、自分が城に戻って来た理由として、スウォンと向き合い、彼が謀反を起こした真意や目指すべきものを知りたいという意図もある。5、上記4点を踏まえると、現段階では緋龍城内に留まり、政権の様子を窺うのが得策である。6、緋龍城内に留まろうとした際、最もネックになるのが、自分の存在である。自分の、現政権やスウォンに対する個人的な怒り・恨みは城内で周知されており、極端に警戒されている。7、自分だけ大人しく緋龍城を去る、という選択肢はない。現政権が掌を返し、姫&四龍たちを攻撃する危険性は当然あり、彼らだけを残し、城を去ることはできない。また、仲間たちと別れるという選択は、自分も、仲間たちも望むところではない。8、現状のように、自分だけじっと大人しく部屋に閉じこもっているという選択肢もある。しかし、自分の立場の悪さを、ヨナ姫&四龍&ユンくんたちも非常に気にかけており、今の状態を続けることは、仲間たちを焦らせる可能性がある。9、というか、自分もこのままじっとしてるのは嫌だ。じゃあ、今のこの緋龍城内で、自分は何をすべきか。彼が選択した行動は、これ↓です。→自ら志願しての、現政権組織への「下からの」積極的な参加です。一番腫物扱いの自分から、「現政権組織と敵対するつもりはない」と。更には「現政権組織を肯定しており、その末端で尽力する心構えだ」ということを積極的にアピールしてるんです。…びっくりしますよね。なんでこの政権に対して、よりによってお前が一番「協力態勢」なの!?って。※ちなみに彼自身は、口では「専属護衛の立場を取り戻す!」と言っています。そういう面ももちろんあるし、「立場が欲しい」という意味合いだとも思うのですが、私はそれだけを目的とした行動だとも思っておらず、あまりまともに受け取っていません。彼の「頑張る」スイッチを、ヨナちゃんが持ってる(たぶん)ので、「あぁ、そういう設定にしたのか」くらいに受け取ってます。話を戻します。この、32巻における「ハクさんの行動」は、この作品における「ハクさん」というキャラクターの異質な「キャラ立て」が本当によく見て取れる行動だと思っています。このキャラクターは、「自分の感情」や「エゴ」では動きません。上記説明文で、赤字にした部分には、個人感情やエゴが絡んでいると思います。ただそれも、「現状についての総合的な判断」が前提にあった上で、最終的に行動を選択する際に初めて登場してくるものです。個人感情より、「全体」の方を、このキャラクターは優先します。ハクさんは感情で動かないので、読者には「こいつ本当に動かねぇな」とか、、悪い方から捉えようとすると、「主体性がない」と思われてしまうシーンが多いかもしれませんが、私は全くそうは思っていません。ここまで30数巻を読んでくる中で、今回の32巻のように、このキャラクターが突然、周囲が着いていけないような、超能動的な動きをすることは、多々ありました。彼の動きがあまりに早く、また本人は行動の目的や判断基準について説明をしないので、読者にはすごくさらっと読まれているような気がするのですが、彼の行動が、何に配慮したものなのかを挙げ連ねようとすると、個々の行動にはありとあらゆる物事に対する配慮が見て取れます。この作品を読む上での、大注目どころだと思っています。…「黙っている」のも、判断してやってる「行動」ですよ。ひたすら、ハクさんの行動について語り倒しました。32巻の一番の注目どころは…ココでしょう!スウォンさんだって、ハクさんのこの行動にあてられて、頭抱えて倒れてたんですから!!あのシーンは、読者もスウォンさんとハク様に「お前ら、なに…やってんのォォォオオ!」って、銀魂風に叫ぶシーンですよ。相変わらずの暴走感想でした。私は、この作品を読むのが、本当に本当に楽しいです。by姉
2020.05.10
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一気読みしました。簡単感想。『アドルフに告ぐ』(手塚治虫先生、1983年ー)1936年、ドイツベルリン。オリンピックの取材に来ていた協同通信の記者・峠草平のもとに、同じくドイツに留学中の弟・勲から電話が入った。「重要な書類を預かって欲しい」という言葉に従い、部屋を訪れた草平だったが、アパートの外で、勲は惨殺されていた。勲が残した重要機密は日本へ渡り、幾人もの運命を巻き込んでいくことになる。その重要機密とは…「アドルフ・ヒトラーが、実はユダヤ人の血を引いている」ことを証明する書類だった。今年に入り、チャップリンの映画「独裁者」、草なぎ剛主演舞台「アルトゥロ・ウィの興隆」の2作を鑑賞して来ましたが、どのような描写の違いがあるのか気になっていた、手塚治虫先生の後期の傑作漫画「アドルフに告ぐ」も読みました。タイトルや、「ヒトラーがユダヤ人の血筋」という機密情報を巡るサスペンス…といった、ふわっとした概要は知っていましたが、しっかり読むのは初めてでした。まず、先に鑑賞していた2作との大きな違いは、製作年です。「独裁者」と「アルトゥロ~」は、いずれも1940年代初頭という、ナチスドイツのリアルタイム時の作品で、「ナチスドイツに対する危機意識を広く伝えたい」という意図を感じる作品ですが、「アドルフに告ぐ」に関しては、1980年代に入ってからの作品です。終戦から約40年間のブランクがありますので、そもそも作品の意義からして違うと思います。「アドルフに告ぐ」を読んで、とても印象的だったのが、作中のほとんどの描写が、ベルリンオリンピック~戦時中の描写だったこと。なんとなくのイメージで、戦後に機密情報を巡って繰り広げられる血みどろドラマだと思っていたのですが、戦時中の出来事に大きく情勢が左右されるお話回しでした。もう1点、ナチスドイツを描く…というよりは、ほとんどのシーンが、日本で展開されていたこと。もちろん、ナチスドイツ下でのアドルフ・ヒトラー本人の描写も出てくるのですが、作中、機密文書自体はずっと日本にありましたので、「戦時下の日本」の描写が非常に大きかったです。友好国であるナチスドイツと結びついた、戦時下の日本における、「赤狩り」の描写が大きく取り上げられており、(まだ戦後の描写じゃないから、「赤狩り」とは言わないのかな?)ナチスドイツの風刺というよりは、ナチスドイツのユダヤ人迫害を題材にした、「(戦時下の)日本風刺」というイメージが強かったです。日本は、良くも悪くも小さな島国です。良くも悪くも非常に排他的であり、また、扇動に乗っかりやすいムラ的な感性・価値観が根付いていると思っております。批判的というわけではないのですが、そういった日本の風土がごく自然と描かれていました。結局作中において、ヒトラー政権を根本から揺るがすことが出来る超機密文書は、「信頼のおける、力を持った機関から公開したい」という大勢の人間の、命がけの苦労もむなしく、日本内部での妨害もあり、ヒトラーの死去まで有効活用されることはありませんでした。本作には、3人のアドルフが登場します。1人目は、言わずもがなな、アドルフ・ヒトラー本人。そして、鏡のような人生を送る、日本生まれ日本育ちのアドルフの2人。アドルフ・カウフマンドイツ外交官(ナチス党員)の父と、日本人の母親を持つハーフの少年。日本で生まれ育つが、混血であることにコンプレックスを抱いている。父親の死後ドイツへ渡り、ナチスのエリートとして教育されていく。アドルフ・カミル神戸でパン屋を営むユダヤ人夫妻の息子。アドルフ・カウフマンとは友人。この2人の対比が、とても見応えがありました…!特に、やはりアドルフ・カウフマンは、日本人が入っていきやすい人物像でありながら、ナチズムに染まっていく人生筋を辿り、このキャラクターが本作の主人公なんだろうな、と思いながら読み進めました。両親のどちらにも共感を得られず、日本・ドイツのどちらにも意識を帰属することが出来ない、「人種」に強いコンプレックスを抱き、翻弄されるキャラクターです。彼と、「自分は日本人だ」と言っていたアドルフ・カミルの2人が、いずれも戦後、日本を離れている描写も…だよね…という感じでした。とりとめもない感想になりましたが、とにかく壮大で緻密な群像劇で、とても読み応えがありました。オモシロかった!手塚治虫先生の作品は…今更ながら、凄いな…毒いな…と実体感しました。…というか、改めて製作年等を確認すると、このとてつもない熱量の作品って、手塚治虫先生の亡くなる数年前とかの作品だったんですね…。晩年までなんという切れ味…。やはり超人です…。by姉
2020.05.06
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<SMAP楽曲についてーその52>音楽語りーその277↓♪華麗なる逆襲 bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連★2015年1月22日 文芸春秋『ジャニーズ女帝 怒りの独白5時間』掲載54・2015年2月18日 華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよだらだらと5年間に渡って続けて来たSMAP楽曲語り、ラストスパート!残り2記事!♪華麗なる逆襲作詞・作曲:椎名林檎、 編曲:村田陽一2015年2月に発売されたシングル楽曲です。草なぎくんのドラマ「銭の戦争」のテーマソングで、ドラマの内容自体とも非常に合っている楽曲でした。※ドラマ全部観ました。大変面白いドラマでした。ただ、楽曲の内容自体は、ドラマの為の楽曲というより…「2015年初頭、この時点のSMAP」を決定づける、記念碑的な楽曲だと思っています。事務所からの独立をかなり明確に織り込んでいます。2015年1月に、後にもかなり取り上げられる文芸春秋が発売されています。このインタビュー記事では、事務所内部の対立がはっきりと外部に公にされており、リアルタイムでこれを目にしていた母は、「これはびっくりした」と言っていました。※この記事を観ていた母からは、2016年のSMAP解散報道が出る前から「SMAPはもうすぐ独立すると思うよ」という話をちらっと聞いていました。ただ、この記事の出来事が元で、飯島マネージャーが独立を決めたとか、なんだかんだと言われていたことに関しては、私はそうは捉えていません。この記事が公になったことで、独立の動きが活発・早期化した…とかはあるかもしれませんが、実際に独立に向けては、おそらく2014年…いやもっと早く、2012・2013年頃から、本格的に動いていたのだと思います。内部事情とかは全然分かりませんが、SMAP楽曲を聴く限りでは、2014年の初夏には、独立の意志をはっきりとシングル楽曲にして発売していました。※♪TOP OF THE WORLD文芸春秋の記事に関しては、あくまで、何年にもわたる大きな流れがある上で、それが公に記事として出た、という認識を勝手にしております。…で、そんな流れの中で出てきたのが、この楽曲。トップオブトップが、世間にそうと見られない逆境の中、ゴージャスに着飾って魅せる、渾身の当てつけソングです。SMAP楽曲には、おそらくジャニーズ事務所に向けてであろう当てつけソングがそこかしこに見受けられますが、中でも、♪俺たちに明日はある(1995年) と、この♪華麗なる逆襲(2015年)の2楽曲の切れ味は、他の追随を許しません。どちらも、SMAP陣営が相当な危機感を感じている時期に出してきている楽曲だと思います。♪俺たちに明日はある は、1995年11月11日発売のシングル楽曲ですが、その2カ月前…9月に光GENJIが解散し、11月1日にはV6がデビューする、というタイミングです。光GENJIの次…という、「潰される」という順番的な危機感に加え、わざわざ事務所が同じ6人組グループをデビューさせる、ってんですから…そりゃあSMAP主体側の危機感たるや凄まじいものだったのではないか、と。ちなみに、1995年7月に発売されたアルバム「SMAP 007」には、♪人知れずバトル という、内部での圧力をうっすらと告発したような楽曲が既に収録されていたりします。SMAP楽曲を聴いていれば、2015年で内部派閥が云々…以前に、この1995年の時点で、既に事務所内部でバトっていることは明白です。♪華麗なる逆襲 に話を移しますと、ここまでの楽曲を聴けば、既に独立に向けて動き出してることは分かります。ジャニー・メリー両氏の高齢化に伴う後継ぎ問題の本格化と、2011年の東日本大震災以降のテレビ業界の空気感の変化も連動し、2013~2014年時点では、ジャニーズ事務所内部での対立が、この先、安寧に「SMAP」として芸能活動を送ることは出来ないと判断しなければならない程、悪化・激化していたのだろう…という想像もできます。それを全部踏まえたうえで、この2015年の楽曲です。すごい歌詞です。作詞・作曲を担当されている椎名林檎さんは、2012年のアルバム「GIFT OF SMAP」収録曲・♪真夏の脱獄者 も担当しています。こちらの楽曲も、かなり明確に事務所独立を意図している楽曲だと受け取れる内容で、♪華麗なる逆襲 の前日譚…もしくは同じ題材を歌った連作といったイメージです。♪真夏の脱獄者では、「脱獄」が誘惑を仕掛けて来ているような内容の歌詞でしたが、♪華麗なる逆襲 は、「脱獄」を実行に移す自分たちを、自ら追立て、鼓舞するような内容です。行儀ばっか気にしてちゃ 勿体ないし はしたないぜご覧あっちゅう間よ一生は 時間がないじゃない…結果ばっか気にしていちゃ つまんないし 面倒臭いぜご覧案外世間は小っちゃい 都合がいいじゃない…「時間がない」と追いつめておいて、「都合がいい」と強がる切り返し…この2つの歌詞の対比が大好きです。いつになく 無防備だよ というくだりも…凄い歌詞だな、と思います。どんだけ挑発するんだ…と。買い被らないで どうか茶化してよまだまだ勝負しちゃあいないぜほんのついさっきまでの全てを 予兆と呼ぶから毎度あり!ようこそ!毎度いらっしゃいませくらくらしようぜ皆の衆どんな逆境だって たのしんでしまえさあ 面白おかしく俺は勝ち逃げするよ↑ラストのサビまでの繋ぎから、ラストのサビの歌詞。(大サビって言うのかな?)ここの歌詞はすごい。SMAP楽曲について、ここまで延々と記事を書き続けてきましたが、ピンポイントで歌詞の一部を取り上げて、語り倒すのであれば、私的には間違いなくこのくだりです!一番面白いと思っている点は、「ショービジネス」であるという前提。SMAPという、平成の20数年間、まぎれもなく芸能界のトップオブトップに君臨したバケモノ主体が、40歳を過ぎて、実は「まだ勝負してない」と。♪世界に一つだけの花 含め、ミリオン楽曲を何作も出し、紅白の大トリを何度も務め、ドラマ、バラエティ番組を凱旋した人たちが、「ほんのついさっきまでの全ては 予兆」だと。で、どんな大勝負するのかと思ったら、サビは毎度あり!ようこそ!毎度いらっしゃいませ というくだりで。これまで、メンバー脱退、メンバー結婚、メンバー逮捕…その他もろもろの経験則上、ハプニングや逆境こそファンを増やす&熱狂させる、一大ステージという観点から出てきている概念だと思うのですが、見事…の一言です。アイドルグループの活動や終幕含め、基本的には「エンターテイメントショー」です!!・・・という定義を、先んじて提示してるんだと思います。もちろん、SMAP本人たちや、運営主体にとっては、人生かけた大勝負ですよ。2016年以降に起こったことを考えれば笑える要素なんて一切ない出来事であることは明白なのですが、これを、傍から観てる分には「茶化せ」と。「楽しめ」と。独立劇を機に、SMAPに興味を持つ観客が居ることを分かってて、この時点で既に言ってるんです。毎度あり!ようこそ!毎度いらっしゃいませ…私のことですよ。2016年、SMAP解散報道が出てから、たまらずSMAPコンテンツを漁り始めて、この♪華麗なる逆襲 を聴いた瞬間、崩れ落ちました。…して…やられた…!!!見事に、この楽曲で歌われていた通りに、今更SMAPに「いらっしゃいませ」してしまった…! と。2016年以降の崩壊劇に関しては、♪華麗なる逆襲 …この楽曲で提示した概念が、上手いことすべて実際の状況にあてはまっているとは思いません。おそらくこの2015年時点でSMAP主体が想像していた「最悪の事態」より、はるかに大きく、手のつけられないような事態になってしまっていたのだと思います。権力者たち含め、「誰にも、どうしようも出来ない状態」なのがひしひしと伝わってきて、傍から観ていて、悲惨すぎて、とても楽しめるようなものではありませんでした。俺は勝ち逃げするよ という楽曲ラストの強烈な捨て台詞も、あの2016年の悲惨な状況を観てしまうと、ただの強がりとしか受け取れません。ただ、この楽曲が存在することに、どれほどの価値があるのか…私のような、思わずSMAPコンテンツを覗き込んでしまった人間にとってもあまりに見事な「先見のビジネス」っぷりに、思わず拍手したくなる衝撃を受けましたし、何より、崩壊劇から現在に至るまで、コアなSMAPファンの方々が、この「華麗なる逆襲」のフレーズをお守りのように、大事に掲げているのも観て来ました。2016年12月21日に発売された、SMAP楽曲をファン投票で収録した「SMAP25YEARS」には、この♪華麗なる逆襲が11位で選出され、3枚組のアルバムのラストソングとして収録されています。前曲・♪ビートフルデイからの繋ぎも含め、見事です。児玉 裕一さんのMVも必見!本当にセンスのいい映像で、何度も何度も繰り返し鑑賞しました。SMAPのMVの中では、ダントツで好きなMVです。(いや…♪Joy!!とか♪TOP OF THE WORLDとか♪愛が止まるまでは とかも大好きですけど…。)5人が各自、ダンスホールで踊り狂って、ラスト、背中合わせになって、一斉に拳銃でシャンデリアをガシャーンって撃ち落とすんですけど…どこまで現実の概念を投影するつもりで作っているのやら…。SMAPの「けた違いなアイドル性」を語るのに、この上ない楽曲だと思っています。「崩壊」すら、けた違いに「エンタメ」です。興味がある方、エンタメ大好きな方には、是非是非鑑賞してみていただきたい1曲です。♪ユーモアしちゃうよ作詞:権八成裕、作曲:市川喜康・マシコタツロウ、編曲:ha-j2015年版、♪がんばりましょう だと思っている楽曲です。♪がんばりましょう が1994年発売の楽曲なので、20年後版、ってイメージでしょうか。♪華麗なる逆襲のくだりでも少し書きましたが、2015年…本人たちやSMAP陣営は、とても笑えるような状態ではなかったのだと思います。なぜなら、「♪ユーモアしちゃうよ」…こんな楽曲を作って、無理やり笑おうとしているからです。歌詞の内容も、こんな↓なんです。その笑顔笑い声 上手く説明できないけど…痛み悩み苦しみ 全部ふっとんでっちゃうよ!明るく軽快な曲調ですが、歌詞のそこかしこに時代に翻弄される「ザ・40代」の気苦労が目いっぱい詰まっていまして、聴いていると、気が重くなって来ます。この楽曲ですが、MVにスカイツリーモチーフが登場します。♪がんばりましょう のジャケットが、東京ドームの階段部分?で撮影されたものだそうで、シングル裏の写真は、明らかにビートルズの青盤・赤盤イメージを狙ったようなアングルになっています。何年か後に、「ビフォアーアフター」って、ビートルズオマージュが出来たらいいな、と思って撮ったのかな、と。森くんの脱退もあり、写真自体が活きることはなかったのですが、2015年で、スカイツリーモチーフを出してきたのは、上記ビートルズの青盤・赤盤へのオマージュに近い考え方だったのかな、と勝手に解釈しています。すごく「がんばってる」ことが伝わってくる楽曲です。求められる「SMAP像」を体現する、軽めで明るい曲調が、逆にキツイです。こちらも面白い楽曲ですので、アルバム収録等はありませんが、興味がある方は、是非。by姉
2020.05.03
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まだ本誌191話の感想書けてませんが、こちらから。ザ花とゆめアオハル読みました!簡単すぎる感想参ります~。今回のザ花のテーマは「アオハル」との事で、本誌のファンタジー連載作品陣に学園パロディを求める…というヒドイ無茶振りでしたw今までも増刊関係で(これはキツイ草凪先生どうやってかわすんだ)という企画は多々ありました。一番ひどかったのはやっぱり2013年(暁のヨナ12巻ー13巻辺り)の時の「本誌連載作品のラブラブKISSイラスト集!」みたいな企画。草凪先生の「いまは、これが、せいいっぱい。」というコメント付で出てきたイラストがコチラ↓でした。笑いましたw暁のヨナ 番外編「お茶して帰りましょ」*以下単行本?巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*ハクヨナは一体どーゆー関係なの???一番気になる所はフワッと濁されつつ各自のネタだけを全力で投げつけられる10Pでした…! (後はお好きに広げてね。 という作者様の声が聞こえた気がした)・喫茶店マスター・ジェハ…眼鏡ェエエプロンだと!? アップルパイ食べたい!聞き上手な彼がこんなカフェやってたら…恋愛相談所になりそう。しかしどうしても主役になってしまう罪深きお兄さん。ギガン船長の登場に萌えましたv・喫茶店バイト・ユン君…ユン君特製カレーライスxsxっっっっs!! ユン君煮込み系料理が一番得意なのかも…あ、ファンブックにも書いてありましたね。・高校3年生・ゼノ…本当に高校3年生なのですか…世を忍ぶ仮の姿とかではなくて!?純然たる高校生なのですか…1歳下の女子高生を「娘さん」て呼んでますが…気になります!・大学生・シンア…眼鏡!しかし頬の模様はそのまま!大学受かって良かったね…!・宅急便兄ちゃん・キジャ…一番男らしい体育会系仕事に従事しているとは!!意外性があり…でも凄く納得でした^^・パーフェクト女子高生・アヤメちゃん… む 胸にしか目がいかな…いや;皆のご飯をバリバリ作る&勉強出来るグラマー美人…理想を超えた完璧な女の子ですね!そりゃ同い年のヨナちゃんは気にしちゃいますよ。ー美味しいですね。はい。ヨナちゃんの無言且つバレバレの嫉妬は非常に美味しいです。。・大学生・ハク…リュック背負って…なんかすごく年相応に見える!普通に受験勉強頑張って、普通にそこそこの大学に通っていそうな気が…でも受験後は勉強なんか忘れますよねw スウォンはすごく良い大学に通ってそうだなぁ…。「ムンドクの施設」とか「一人暮らし」とか、ここだけ妙に細かい設定が匂わせられてましたよ「後は読者が好きに妄想してね!」って事でしょうかw・甘えんぼ女子高生・ヨナ…もうめっちゃ女子女子してました!可愛いv最近本誌では暗い顔ばかりしているので、仲間達に囲まれて美味しい物食べてホクホクしてる姿が嬉しいですね。セカンドラブは既に到来している模様…でも本編とは設定が違うのでハクへの依存度合い的なヤバさは感じなかったです。正にアオハル!まさかここで26巻の「はたいた…!」を蒸し返すとは思いませんでしたwそしてハクヨナは一体どーゆー関係なの???なんで当たり前のように一緒に居るの?なんで「姫さん」呼ばわりなの!!?一番気になる所はフワッと濁されつつ、ネタだけを全力で投げつけられる10Pでした! ご馳走様でございました!by妹
2020.04.28
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音楽語りーその276・♪ボン・デ・フェスタ、秋の葉の原っぱで、いのちのよろこびbyでんぱ組.inc+アルバム『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』感想以前、3枚組のベスト盤を購入していたでんぱ組.incの4月15日発売の新アルバム・『愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』を購入しました!大ファンの清竜人さんの提供曲が4楽曲収録されていることもあるのですが、それ以外の最近の楽曲も、シングル楽曲をはじめ、YoutubeでMVをチェックする限り、本当に…良い。しみじみと、良い。オモシロい。これは、アルバムをまるまる購入してもきっと楽しめるだろうな!と思い、発売日にダウンロードしました。…。超良い…。すごい元気が出る…。買って良かった…。。→一週間以上エンドレスリピート。本アルバムは、コンセプトが本当にしっかりしていて、また個々の楽曲も、興味深い独特な方向性を持っています。全体を串刺す「ファミリー・家族」というオーソドックスなモチーフがばっちりあったうえで、個々の楽曲は、それを少しひねった視点から語っている…というか。お盆モチーフでご先祖様の話をしていたり、メンバーの結婚を思いっきり前面に押し出して来てたり、最終的には、太陽・月・空・大地の恵みにまるごと感謝し出したり…「ファミリー」の定義がどんどん拡大解釈されていくような感覚に陥ります。また、サウンドに関しても電子音のバリバリ「電波!」な楽曲があったと思ったら、新鋭アーティストさまを起用した、オシャレでかみ砕きづらい、でも他にない楽曲があったり、アコースティック基調のバラードもあり、ワールドミュージック基調もあり…本当に楽しい!コンテンツが良い…!!「なんでこんななめたつくりで、聴く人が楽しめると思ったんだろう?」みたいなのが、一切ない!ノーストレス!!素晴らしい…!!以下、各楽曲の感想。♪01.ファミリーワールド編曲:村カワ基成オープニングイントロ。基本的に、ラストソングの♪いのちのよろこび から、2曲目の♪愛が地球救うんさ!~への繋ぎを意識したつくりになっていると思います。02.愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ作詞:前山田健一 作曲・編曲:浅野尚志今アルバムのコンセプトを、いかにもな「電波ソング」にして詰め込んであるアルバムリード曲。きれいごとって言うけど、そうよ綺麗なの!↑このくだりが気に入ってます。03.子・丑・寅・卯・辰・巳・作詞・作曲・編曲:清 竜人本当は、「・」の部分は、すべてハートマークです。清竜人さんが、すごく頑張って「でんぱ組」っぽい曲をと思って作った楽曲、という印象。この楽曲自体、質が悪いわけではないし、全然悪くないのですが、いまいちやりたいことが明確でないというか…しっくり来ていなくて。初見から、この楽曲より、カップリング扱いだった♪秋の葉の原っぱで の方が断然意欲作だよなぁ、と感じていたのですが、やはりどうも、最初に♪秋の葉の原っぱで を出していて、若干ボツになったような形で、こちらの♪子・丑・寅~を再提出していた(?)ようで。その流れを聞いて、すごく納得しました。04.もしもし、インターネット作詞・作曲:諭吉佳作/men 編曲:諭吉佳作/men, 釣 俊輔先行でMVが公開されていた楽曲でした。MVで観たときは、なかなか掴みづらい、新鋭音楽だと思いましたが、アルバムの流れで聴くと、しっくり…するっと聴けてしまいました。インターネット上のコミュニケーションにおける虚無感と、その中で生きていく世代の感情が形になっているのかな?アルバムで聴いて映える楽曲でした。05.生でんぱ作詞:岩下優介 作曲・編曲:ニガミ17才こちらも、掴みづらい系の楽曲かな?♪もしもし、インターネットからの流れで、若干「自嘲」や「かったるさ」を感じる楽曲が続いている印象です。ただ、調子はすごくいいので、さらっと聴けます。06.星降る引きこもりの夜作詞・作曲:の子 編曲:浅野尚志引きこもりという題材ですが、楽曲自体はとてもキャッチーで聴きやすいです。引きこもり…でも、自分のペースでいいじゃん!大丈夫、なんとかなっちゃうよ!…というエールを含んだ内容なのですが、今の情勢で聴くと、また違った聴こえ方がしますね。楽観的な言葉にグッと来ます。07.ボン・デ・フェスタ作詞:只野菜摘 作曲・編曲:Tom-H@ck配信限定のシングル楽曲だったのかな?こちらの楽曲のMVをYoutubeで観て…何回も何回も繰り返し観て…気づいたらアルバムを購入していました。コンセプトや映像モチーフ、サウンドクオリティ…どれをとっても素晴らしいです!「ボン・デ・フェスタ」…お盆モチーフを、フランス?イタリア?な語感で彩り、電子音サウンドで魅せていく楽曲です。MV映像は、竜宮城モチーフです。浮世絵モチーフも登場します。欲張ったモチーフ群が、明るく切なく、きれいに収まっていまして、とにかく楽しいです。サウンドもオシャレで面白いし、メンバー個々の声も立ってるし…これは…本当に良い!ご先祖様に思いをはせるお盆イメージやお祭り感は、ディズニー映画の「リメンバー・ミー」って感じでした。08.桜が咲く頃に作詞・作曲・編曲:Kai Takahashi(LUCKY TAPES)しっとりソング。暗めなラップ調が続いた先にあるサビで、桜がふわ~っと咲いた、春独特の空気感が広がっています。メロディーもせつなくて、いい曲だと思います。09.形而上学的、魔法作詞・作曲:諭吉佳作/men 編曲:KanadeYUK♪もしもし、インターネットと同じ諭吉佳作/menさんの楽曲ですね。こちらも、かなり独特な世界観の節回しや語感が登場しますが、きちんと入って来る単語というか、感情があります。オモシロい楽曲だと思います。10.私のことを愛してくれた沢山の人達へ作詞・作曲・編曲:清 竜人でんぱ組.incのセンターポジションを務めている、古川未鈴さんが、「斉木楠雄のΨ難」などの作者・漫画家の麻生周一さんとの結婚を発表した際の結婚報告ソングだそうです。今回のアルバムコンセプト・「家族」も、間違いなくこの出来事を反映させていると思います。アイドルとしてのグループ活動は継続する!とのことで、ご本人の意志も、それを全面バックアップする活動主体も、とてもいいな、と思って観ました。私は、男性・女性ともに、アイドルの結婚や恋愛は、生活もバランスもある一人の人間だもん!全然いいじゃん!と思っておりますので、女性アイドルも、これからどんどん結婚しても続けてくれる方が増えて欲しいな、と個人的には思っております。11.結婚してもMAMAになっても君は永遠にぼくのIDOL・作詞・作曲・編曲:清 竜人前曲からの繋ぎでこう来たか…!という楽曲。タイトル観た瞬間から分かってましたが、清竜人節大爆発な1曲。軽快なテンポがくせになります。ここまではっきりドストレートに「ファンの理想像」が提示されていることに対して、実際のコアなファンの方たちがどう思うのか…「やり過ぎ」と思う方も居るかもしれませんが、私はもう、運営・音楽制作主体の意志・方向性として、揺るぎないものを感じて、とても好印象でした。形にしておくことが、大事ですよね。12.アイノカタチ作詞・作曲・編曲:玉屋2060%「様々なアイノカタチがある!」とものすごいテンションで叫んでいる楽曲です。2曲目の♪愛が地球救うんさ!~と同様、本アルバムコンセプトに乗っ取ったドストレートな楽曲だと思います。隣にいる人は泣いてますか? それとも笑ってますか?という出だしが素敵だと思いました。13.秋の葉の原っぱで作詞・作曲・編曲:清 竜人清竜人さんの本アルバム内の提供曲4曲の中では、ダントツでお気に入りの1曲です。ピアノソロに弦楽器を重ねてくる、超アコースティック楽曲ですが、1音1音が本当に綺麗なんですよ…!!ピアノの入り方も気持ちいいし、和音も本当にきれいだし・・・。なんか、岡崎律子さんっぽさも感じて驚きました。これ、清竜人さんご本人の編曲なんですね・・・凄いですね。このワークス以降、清竜人さんは編曲だけの仕事もする等、かなり編曲ワークスに力を入れた仕事をされている印象でした。いいですね!もっとやって欲しいです。余談ですが、提供先は違いますが、この♪秋の葉の原っぱで と、声優の堀江由衣さんのアルバムへの提供曲・♪春夏秋冬 は、私の中ではセットのような2楽曲として捉えています。清竜人さんの抱く「アイドル像」ってこうなのかな、とエゴを感じて、とても好きな2楽曲です。14.いのちのよろこび作詞・作曲・編曲:玉屋2060%アルバムのラストを飾るのは、生きとし生けるものすべてに感謝を捧ぐ、規模の大きなお祭りソングです。♪サクラあっぱれーしょん と同じ、玉屋2060%さんの提供曲ですが、これが…本当に良いんですよ。ワールドミュージック調の、なんちゃって原始人っぽいイメージ?が挿入され、ライブ映像を観ましたが、会場全体でファイヤーダンスを踊っているような雰囲気になっていました。韻を踏んだ歌詞も調子が良く、規模の大きなことをさらっと言っているのに妙に説得力を持って聴こえたりします。それにしても、新しいメンバーの子たちも含めて、本当に声質が良く立つなぁ…素晴らしい。特に、やはり黄色の娘の甲高い声質の活かし方は、他にないなぁ…!と思っていたら、黄色の娘って、2月まで放送していたプリキュアの、主役の声優さん演ってたんですか!!?(知らなかった)凄い…。いや、本当に特徴的な声質だし、それをちゃんとコントロールして歌唱に落とし込める、器用な方だなぁ…と思って聴いてはいましたが、こんな凄い仕事やってた方だったとは。アルバムラストで、この突き抜けっぷりが本当に癖になりまして、気づくと、最初からまた流し聴きを始めてしまっています。いやぁ…これはいい買い物をしました!2020年初の香取慎吾ソロアルバム「20200101」もですが、購入したアルバムが、期待をはるかに上回る出来栄えで、幸せです!もちろん期待をしていたから購入したのですが、それにしても、びっくりするくらい質がイイ・・・。このアルバムも、本当にそういう感じです。今回のアルバムを聴いていて、コンテンツのつくり方…コンセプト立てとか、「でんぱ組って、すごくSMAPっぽい主体だな」と感じました。2020年…こんな異常事態になっちゃって、この先マジでどうなるのか…どうしようもない不安の中で過ごしておりますが、そんな中でも、こうした不変の自家発電力を持つエンターテイメント出逢えて、パワーをいただけて、幸せです!!すっかりファンになってしまったでんぱ組。音源メインになると思いますが、過去作も漁っていきたいと思います。by姉
2020.04.26
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・本誌表紙 ハクスウォンの対比!ふぉぉお!…今回の表紙、ハクヨナ不足で苦しむラブコメラバー達にお恵みをくれないかな~…なんてちょっとでも期待した私が馬鹿でした。主役が…主役の座が(スウォンに)奪われるぅ…頑張れヨナ姫!負けるなヨナ姫!!しかし しかし良い絵ですよね…二人ともなんてムーディな表情!参りました。ヨナイラストでこんなに感動したのは…そう、単行本22巻以来ですよ!(↑どっちにしろハクスウォン)*以下単行本33巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*暁のヨナ 190話「始祖の血族」扉絵 ぶかぶかの王冠かぶった幼少スウォンが~…あ~…(頭を抱える)草凪先生の絵がノリにノッテいらっしゃる気がする!今まで描かれてきた幼少期スウォンには見られなかった表情をしていますね。そもそも今まで描かれてきた幼少期エピソードって、基本的に10年前のカシ様死去ーユホン死去の間の出来事ばかりで、実はとても断片的だったりします。これからその前後が明かされていくのかと思うと…ワクワクしますね!・「緋龍王には5人の子供がいたけど 四龍が仕えたのは緋龍王だけだから」byゼノ仙人四龍達は緋龍王が亡くなった後、表舞台から姿を消しました。やっぱり「緋龍王の子孫」には、四龍と魂が共鳴する…という特殊能力はないようです。緋龍王の5人の子供かぁ…この子供たちがそれぞれ5部族に血を繋いだ、とかなのかな?あまり深掘りする部分じゃないのかな?う~ん?・(彼女は本当に緋龍王の生まれ変わりなんだ… 魂の共鳴…四龍達が言った方がすとんと落ちる) (緋龍王か この世で最もいらない存在だ)byスウォン様気分が悪くなったのか、倒れ込むスウォン様。思い起こされるのはイル王の「あの子は緋龍王の化身なんだよ」という言葉…イルパパ…なんか真国あたりから妙に「緋龍王信仰論者」みたいな回想ぶっ込まれてきてますよね…。これはですね、連載開始時から読んできた読者的には…正直「なんで今更こんなキャラになってんの?」なんですよね;そもそもイルパパ、スウォンには緋龍云々の話をしていたとしても肝心のヨナ姫には何にも伝えてないんですよね。だからヨナ姫は元々「国政?何ソレ美味しいの?ソレより恋愛でしょ!スウォン大好き!結婚する!」という恋愛脳天気っぷりでしたし、イクスに「四龍を探せ」と言われても「え?本当に居るの四龍!すっごーい!」みたいな反応だったわけで。イルパパの真意、過去編を読めば徐々に出てくるのかな?楽しみです!そしてスウォンは「緋龍王の存在」つまりは「神の力」をとにかく否定したがります。この現実主義思考は、現高華国においては主流の考え方だったんじゃないかな、と思います。ヨナ姫が四龍集めて現れるまでは、神官達が発言力を失って25年以上…緋龍信仰なんて火の部族以外ではもう「建国神話って昔話でしょ?」レベルで無力化していた状態でした。・ヨナ姫、ヨンヒ様の手記を発掘スウォンの病気云々~それは母親譲りの~…という話が出てきてからも、私必死に「でででも死に至る病気だなんて名言されてないし!スウォンに死なれたら困るし!ヨンヒ様の登場待ち望んでるんだから死なれてたら困るし!ヨンヒ様視点の過去話は必須だと思う私は諦めない!」と言ってたんですが…手記…!!! まさかのSHUKI…!!そうかその手がありましたか…(泣)!!!・(ヨンヒ様…私… あなたのこともスウォンのことも 何も知らないんです 教えて下さい…)byヨナ姫ヨナ姫、瞬時に四龍達と同レベルの情報を入手しました。飲み込みが早いですね~。今回は本当にサクサク進むな、と感じました。シチュエーションより展開重視というか…親世代の話もちろん重要なんですけど、メインではないのでもうサクサクと行くのかな、と。膝から崩れ落ちたヨナ姫…の肩から離れる無重力ぷっきゅーがツボりましたv・(龍神達が緋龍王を天界に呼び戻そうとしておられるのだと 父様は仰っていました だから悲しくはないと) byヨンヒいきなり父様が緋の病で亡くなる所から始まったぁぁあああ!!緋の病…やはり死に至る病気なんですか…はぁぁぁああ;;;とはいえ、四龍のように「能力を有するのは一人だけ・必ず短命」という宿命とは異なり「一族の半数以上が発症」と、なんとも不安定な性質の模様。それにヨンヒ様は10年前までは確実に存命でしたしヨンヒパパも20代で亡くなった…という訳ではなさそう。スウォン様、いつから症状が出ていたのか分かりませんが…10代で発症は相当若い方なのでは?一族の病は覚悟していたかもですが、この若さで…とは本人も予想外だったのかも…・(母様…この血を守って 私達が世の為に出来る事などあるのでしょうか?)byヨンヒ待ちに待っていたヨンヒ様!意外と地味目な美人さんでした!ヨナ姫とスウォンの間の雰囲気かなぁv「地味目」という印象ですが、基本的には「その身を隠して暮らす&短命の一族」という立ち位置から来るものだと思います。そりゃ若くして諦めの境地に達しますよ…;ーただ、彼女はまだ諦め切ってはいない。「自分・一族の存在意義」をどこかに見いだそうとしています。今回一番重要な部分かな、と感じました。・ユホンとヨンヒ荒れ地を歩いている所、鷹に襲われるヨンヒ様!!そこに颯爽と現れたのは…高華国王・ジュナムの長男ユホン王子様!!!突然壮大なラブロマンスが始まりました!もう描く事は決まってるんでしょう…サクサクサクサク展開します!若かりしユホン王子、こんな方だったんですね。ビジュアルはもう「ハク様に似てる」と言って欲しい感じで描いてあると思います。鷹が舞い降りる構図も最近ハク様で見ましたよ。ヨンヒ様もどこかヨナ姫っぽい表情している場面もありますし…身長差的にも、パっと見「ハクヨナっぽい」二人だな、と思いました。ただそれと同時に、ユホン様の「ハク様とは決定的に異なる面」もしっかり強調されていました。・自分の鷹のせいで髪の毛ボザボザになった女性に対する配慮の無さ・嫌だと言っている女性を無理矢理連れて行く強引さ性格的には完全にグンテ…がさらに過激になった雰囲気。肉食系を表現するのに、本当に生肉を食べています。草凪先生の描く野生男子面白い…w「上に立つ者に武力や男らしさを求める」風潮のある高華国の民にとっては、第一王子としてとにかく理想的な人物だったのでしょう。その人気は没後10年近く経っても健在です。まぁ個人的には(コイツ本当に素敵か…?)って感じですが;基本的に「優しい人が好き」なヨナ姫的にも、ユホン様はアウトだと思いますwでも未来に希望を持てず億劫だったヨンヒ様には、これ位強引な方が良かったんでしょうね。あと一番気になるのは、このときのユホン様の年齢。30歳になって…ない?ないよね?まだ20代っぽいよね…?ファンブックによるとユホンによる神官弾圧が26年前、彼が30歳の時なんです。高華国年表はここから始まってるんですよ。要するにこの神官弾圧、そもそもの歪みの発端ともいうべき出来事だと思うんですよ。この過去編でしっかり描写してくれるはず…楽しみですv・(どうしましょう こんな国の中心地で… 一族の事がバレたら…)byヨンヒ無理矢理空都に連れてこられたヨンヒ様。そもそも何故「緋龍王の末裔達」がこんな風に隠れて暮らさなければならなかったのか、という謎があります。普通は尊ばれるべき存在のはずなのに…姉とはここ↓が関係あるのかなどうかな、とアレコレ推測してます。「神官は神の使いと崇められていたからね国の祭事や政に深く関わり 時には戦争をも左右した神官…神がお怒りだからと 王を降ろされた者までいたんだよ」(3巻ユン君の解説より)次号は巻頭カラー! なんかさらっと420円に値上がりしてますが…;32巻も同時発売!楽しみです♪by妹
2020.04.14
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舞台「暁のヨナ~烽火の祈り編~」観に行ってはいないのですが、DVDを購入&鑑賞しました!・1作目 舞台 「暁のヨナ」2016年3月16日 - 21日 新垣里沙さん主演 :単行本14-16巻、水の部族編舞台化・2作目 舞台「暁のヨナ~緋色の宿命編」2018年11月15日 - 25日生駒里奈さん主演:単行本1ー7巻、四龍探し編舞台化・3作目 舞台「暁のヨナ~烽火の祈り編~」2019年11月16日 - 23日生駒里奈さん主演:単行本8-13巻、火の部族編舞台化上記のように三回目の舞台化です! 少女漫画原作としては凄い回数だと思います!今作(3作目)は四龍などキャストの入れ替えはあるものの、脚本&演出といった主要スタッフ、そして ヨナ/ハク/スウォン/テジュン といった主要キャストが続投しているため基本的には2作目(緋色の宿命編)の続編舞台という位置づけで良いかな、と思います。*以下 舞台に明るくない&漫画原作ファン目線の感想になります。 若干ネガティブな表現も含まれます。ご注意ください!*ファンとして1・2作目も鑑賞しているのですが…本当にそれぞれの舞台で異なる良さがあるなぁ~! と思ってます。今回は「全体的に見所が散りばめられていて、見応えのある舞台」だったんじゃないかな!と感じました。ーというのも今回の火の部族編、腹減りたち一辺倒というよりは①テジュンの頑張り②スウォンとグンテ→③火の部族+千州軍の進軍…といった色んな主体が同時に動き回る、結構な群像劇だったりします。前半も場面がコロコロしつつ見所の多いシーンが続きますし、後半は緊迫感のあるクライマックスがありますし…今までで一番「舞台全体の構成バランス」が良かったかなぁ! と感じました。そしてドラマ性としては、やっぱりカン親子がメインだと思います。腹減り達は基本ワキ役ポジです。だからこそ今回は若手アイドルグループメンバーの起用など思い切ったキャスティングが出来たんじゃないかな、と。ーいや後で触れますが…正直、観る前は若いキャストさん達に不安はあったんですよ…;でも鑑賞後はすごく好印象で(これはこれで良いなぁ~!)と感じました。皆さん本当に頑張っていたので、これはアイドルファンの方達は嬉しいだろうなぁ! と。・脚本について・・・ 脚本に関しては、上記した通りです。見せ場が多くて飽きがこない、とてもバランスの良い舞台でした!…原作ファンはシナリオが分かってるので良いのですが、初見の方達は分かったのかなぁ…?「火の部族が千州の豪族と手を組んで、空(王族)を責める」とか高華国五部族の図解&地図が頭に入ってないと難しいのでは…パンフレットとかに書いてあったのでしょうか?主体が多いため、ジュドやフクチといった従者ポジのキャラは省かれていましたね。でもモブの兵士達などが補足的な台詞を挟んでくれたので、違和感なく観れました。…ただ…ただ… すみません。ここからは完全に面倒くさい原作ファンの叫びになってしまうのですが。。やっぱり…主要キャラクター達が…違うんですよ;;そうじゃないんだ…その台詞のニュアンスはそうじゃないんだ;それじゃこの後に繋がらないんだぁぁ;;ハクヨナスウォンは…違うんだ!!!そうじゃないんだウガァアアアア!!!!このように↑どうしても私はこの舞台を「暁のヨナじゃない暁のヨナ」と思わないと鑑賞出来ませんでした;:いやメイン3人に関しては、草凪先生の漫画以外の媒体で表現しきれるものじゃない!と思ってまして。はい。舞台としてのハクヨナスウォンは、これで完成形だと思ってます!はい!・演出に関して・・・舞台馴れしていないので、どこをどう観ても目新しくて面白かったです!特に今回は、物理的な距離を表現する為に客席通路を多用していたのが印象的でした。後はクライマックス…ドラの音で強制的に場面転換していたのが面白かったです。こんな表現方法があるのかぁ~舞台って凄いな! と。・音楽について・・・2作目に引き続き、やっぱりめちゃくちゃ良かったです!今回はギターの…ちょっと疾走感のあるサウンドが、渇いた火の土地に合ってた気がします。あとユウノ茶の唄が何気に名曲だと思いましたv・役者さんについて…アイドルさんから安心安定のベテランさんまで色んな役者さんの演技を楽しめる舞台だったと思います^^・ヨナ姫(生駒里奈さん)・・・1年前と比べて上達されたなぁ! と感じました。生駒さんは乃木坂卒業以降、沢山の舞台に出演されているようで…台詞がハッキリと聞き取りやすくなっていた気がします。上達するアイドルさんは素敵ですね^^ぴょんぴょんと動き回る仕草がいちいち可愛らしくて!本舞台の見所のひとつ・11巻の剣の舞では原作カットのポーズを入れ込んで踊ってくれていて、嬉しかったです。…あとは「相手をよく見る・反応する」演技が出来ればもっと良いかなと感じる部分はありました。いや演劇素人が偉そうに語るな!って感じですが;すみません。ただ賊に扮して貧民を威嚇するのと、テジュンとの再会での警戒、スジン将軍への啖呵…同じテンションで発せられる言葉ではないはずなんです。これからも頑張って下さい!・ハク(矢部昌暉さん)…「10代とは?な風格の原作ハク様」に比べ、やはり「ちょっと若々しいハク様」でしたね。格好良い…というより、ホント姫さん大好きで可愛いなお前! …って感じでv今回はお話的にも脇に徹する役割ではありましたが、テジュンを構ったり姫様とちょっと良い雰囲気になったり何度も大刀アクションシーンがあったり(これが格好良いんです!)と、存在感がありました^^・スウォン(陳内将さん)・・・威風堂々スウォン様!格好良かったです!前作の感想で「かなり怖さ・シビアさが強調されたスウォン様」と書いていたんですが今回はまさにその「風格のあるスウォン様像」がお話にマッチしていたなぁ~と感じました。戦ごっこのシーンでは茶目っ気全開&クライマックスでは流石の迫力!見所が多くて魅力的なスウォン様でした。・キジャ(塩﨑太智さん(M!LK)…四龍の内、3人が若手アイドルグループの方でした。前述しましたが(正直不安だな…)と身構えて鑑賞したのですが…思いの外(という言い方は失礼ですが;)とてもとても良かったです!そりゃまぁ…辿々しい印象がなかった訳ではないですが各々がちゃんとそのキャラクターに見えました!あとやっぱりダンスを学ばれている方は、アクションシーンがキマりますね!キジャ役の方は、姉が特に褒めていました。「ちゃんと他の登場人物を把握して演技してる。気遣いなキジャの雰囲気が出てる。」だそうです。確かにそうだな、と思いました。・ジェハ(山中柔太朗さん(M!LK)…舞台映えするイケメン君でした!設定上では腹減りパーティ最年長ですが、まだ10代&初舞台…という役者さんだったんですね。台詞のない時など、ちょっとソワソワしてるかな~とは思いましたが…キメ台詞ありアクションあり見せ場も多い兄さんを、華やか&爽やかに演じられていました。・シンア(曽野舜太さん(M!LK)…さりげない動きがシンアっぽくて良かったです!最年少の17歳!初舞台!お若い!言葉数は少ないながらも、見せ場もしっかりあるシンアへの配役は納得です。周りをしっかり見ていて、欲しい所で前に出てくる演技をされていて良かったと思います^^・ゼノ(堀海登さん)…安心安定のゼノ!四龍のまとめ役という印象でした。1作目2作目3作目と役者さんが全て替わっているのですが、本当に皆安定して”ゼノ”なんですよ。重要な台詞が多いから、上手な方が演じられてるのかな~とも思うのですが…誰が演じても一番ブレない・強烈なキャラクターなんだな、と。・ユン (熊谷魁人さん)…説明台詞の多いユン君。やはりここは安定の役者さんですね。とにかくイザの実おじさんとの掛け合いが良かった。面白可愛かったですv・テジュン (釣本南さん)…今回の舞台最大の功労者&主役ですね。舞台の端から端まで、時に客席に降りてまで走り回り天国と地獄を行き来する感情の起伏、そして成長…全身全霊でテジュン様でした!前作と同じキャストさんだからこそのドラマ性を感じました!・キョウガ (山田ジェームス武さん)…安心安定の役者様その1今回の舞台、後半のクライマックスの見せ場はやはりカン親子のドラマだったと思います。最初のテジュンへの跳び蹴りが見事すぎて笑いましたw・スジン (武智健二さん)…もっと殺陣が見たかった…!!スジン将軍を演じるのは殺陣師でも活躍されている方…というのは知っていたのでめっちゃ格好良く動くスジン将軍を期待してました。OPではズバ抜けて格好良かったです!もっと見たかったなぁ…でも誰よりも俊敏に動くスジン将軍じゃ、キャラが違っちゃうか…;「火の部族は緋龍の末裔 自分は緋龍王だ」と信じるスジン将軍。最近の本誌展開を見ると、また味わい深いキャクターですよね!・グンテ (瀬戸祐介さん)…安心安定の役者様その2えらい完成度の高いイケメングンテ様だなぁ~と思って見てましたが、テニスの王子様や刀剣乱舞、2.5次元舞台に引っ張りだこの役者さんだったんですね。傍若無人さがあって…登場シーンは少ないながらも存在感が凄かったです!・ユウノ(本西 彩希帆さん(劇団4ドル50セント)…可愛いとにかく声が可愛い!女の子キャラが居るとやはり華やかですv生駒さんとは違った可愛らしさで眼福でしたvまさかお茶を育てている表現に、歌いだすとは思いませんでした!!……はぁはぁ…。こ…こんなに語るつもりは無かったのに…(いつもの事)今回の舞台は本当に、キャラクターそれぞれに見せ場があって満足度が高い舞台だったんじゃないかな と思いました!舞台に連動して、ヨナカフェという企画も立ち上がりました。凄い事です!一大事業なので軽々しくは言えないのですが…またヨナ舞台があれば、是非鑑賞したいです~^^by妹
2020.04.02
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全く大したこと書いてない感想です。週末の2日間、飛ばし飛ばしで、ぼけーーっとこのアニメ観てました。『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』NARUTO連載&アニメ放送終了後に、ナルトくんたちの息子世代を主役に、次世代編として展開されている作品です。もう、3年以上展開してるのかな?アニメ放送開始時より、全話欠かさず観てる、というわけでは全くないのですが、ちらちらと…たまに観てます。「NARUTO」は、私は作品初期初期あたりの対象読者にフィットする世代なので、私自身、「NARUTO」本編に思い入れもあります。特に、コミック10巻~20巻代の辺りは、ジャンプの立ち読みやコミックス購入と、本当に一生懸命読んでいました。まず前提として、当然「NARUTO」本編の方がオモシロいですよ。やはり、衝撃的なアクションシーンやシビアな世界観は、本編にしかないものだと思います。そこは絶対なのですが…それはそれとして、結構気に入ってて。この次世代編。…安心して観れるんですよ。NARUTOという作品は、主人公のナルトくん自身は「絶対、火影(里のリーダー)になる!」と目標にまい進する、非常に少年漫画気質の主人公でしたが、世界観は、設定や人物像が暗かったり、展開がとにかくハードで。主役のナルトくんをはじめ、可哀そうな生い立ちのキャラクターも大勢登場しますし、お話回しも…第7班の初任務から、血みどろで人死にの出るようなドS級任務で。その後、すぐにこれまた血みどろ&3代目火影戦死に繋がる中忍試験編が始まってしまいまして…。はっきり言って、漫画本編では、修行シーンを除けばずっと国家間の総力戦争をやっているような印象でした。その「戦争」もまた…木ノ葉隠れの里で行われる総力地上戦みたいな感じなんで、そこの前線で、大人の庇護のないまま12歳、13歳の子たちが闘っているのが、(というか、成長して青年期に入ってもせいぜい16歳や17歳ですから)なんか…白虎隊とかひめゆりとか…みたいな…悪い時代に生まれて戦場に駆り出された若者・子どもたち感がしちゃって。(里自体が傭兵の器のような組織体ですので、それとは違うのは分かってるんですが…)NARUTOという作品に、大勢の方が感じる魅力こそ、このシビア感なのだと理解してはいるのですが…やっぱり、読んでて辛くなることはよくありました。もう少し、安心して鑑賞したいというか…また、お約束展開で完結する「平常時における任務遂行」というのも、もっと観たかったな…と。↑こんな感じで、私が求めていたものに対して、わりと理想的な作り方をしてくれているのが、次世代編「BORUTO」です。親世代の庇護があります。(アニメしか観てませんが、今のところはちゃんと。)展開は当然、NARUTO本編に比べたら地味ですが…堅実に任務遂行もこなしていってます。「うん。これなら安心して観れる。」あとは、ナルトくんとヒナタちゃんの長男で、この作品の主人公、ボルトくんのキャラクター設定が上手いというか、興味深くって。現代っ子の印象を大事に取り上げたのかな?と感じるキャラクター設定です。ナルトくんと違い、容量が良く、器用。親世代のキャラクターたちからは、一概に「(ナルトと違って)頭がいい」と称され、アカデミーの描写でも、勉学・実技ともに苦労知らずでトップクラスのようでした。スマートさは、祖父(4代目火影・ミナト)似のイメージでしょうか?(ナルトくんも、九尾のせいで上手く力がコントロールできなかったことが不器用の原因にもなっていたようなので、それがなければ幼少期の落ちこぼれレッテルはなかったんじゃないかと思います。)この「容量のいいキャラクター」というのが、とても面白いな、と思って観ています。時代も変わり、戦争一辺倒だった親世代のような「武力ありき」の世界でもなく、生まれ持ったセンスや、父親の威光というこの上のない立場を、ガツガツ努力をして活かしきるまでのモチベーションになるものがなかなか見つからず、せっかくの「才能」を持て余しているような…すべて「可能性」で終わってしまうような…そんなふわふわとした空気感が、ずっと付きまとっています。ゲームをずっとやっているような感覚ですね。これが抜けない。…オモシロいんですよ。この子が、やる気ないのかって言ったら違って。めちゃくちゃやる気がある子なんですよ。仲間思いだし、正義感のある子なんです。あんまりそれを周囲に見せたくないだけで。ボルトくんが、最終的に「サスケさんのような忍びになりたい!」というところに行きついているのが、本当に上手だと思います。サスケくんは現在、木ノ葉隠れの里の外で、一人隠密の動きをしながら火影・ナルトくんを支えています。「NARUTO」を最初に読んで、誰もが抱く違和感…「この漫画の『忍び』、全然忍んでないじゃん!」に、次世代編「BORUTO」は、満面の笑みで応えようとしているのかな…派手に表に出る「英雄」ではない「忍び」像を、やろうとしてるのかな、…と今のところ受け取っています。なんか長くなっちゃいました。「NARUTO」を好きだった方ほど、ひょっとしたら「BORUTO」は受け入れづらいのかな…と思いますが、これはこれで、やろうとしていることが挑戦的で面白いと思ってます!という話でした。今後の展開も楽しみにしています。by姉
2020.03.31
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少年漫画感想。『洗脳執事 1巻』(浅山わかび先生、小学館、週間少年サンデー)高藤家の長女・苺お嬢様(16歳)が、1年間の英国での留学を終え、帰国した。明るく、品行方正、成績優秀。誰からも「イイ子」と称される彼女は、大好きな家族の待つ家に到着するが、そこには異様な光景が広がっていた。苺に一瞥もせず、黙々と朝食を食べる家族たち。そして彼らを支配するのは、見慣れぬ男性。金髪・マッシュルームヘアの新しい執事・九鬼(くき)清十郎だった。彼が、家族を「洗脳」している…!!?九鬼から家族を開放しようと、苺は一人抵抗を試みるが…!?サンデーで始まった作品の第1巻を購入しました。本当にたまたま…毎号サンデーを購入も立ち読みもしているわけではないのですが、本当にたまたま、美容室の開店時間勘違いして早く着いちゃって、隣のコンビニで10分ほど時間を潰してる時に手にしたサンデーが、この作品の新連載の号で。なんかすっごくインパクトがあって、なんかよく分からないまま、今回思わず第1巻を購入してしまいました。『漫画』が上手いです。絵も上手いし、それだけじゃなくて…漫画表現がいちいちキレッキレで、やたらと謎の感動があります。で。最終的にこれは何をやっている作品なんだろう?この作品は、ゾッとする描写から始まっていることもあり、サイコパスと闘うホラーっぽい作品風に始まるのですが、人のドロドロした嫌な部分に突っ込んでいくかと思いきや、その後はわりとほっこりするようなところに着地したり。少女漫画級に心情変遷に寄ったお話作りも出来る作家様だと思いますので、ラブコメも出来るんだろうな…出来そうな出し方をしてるしな…と思うのですが、最終的にそっちに持っていくつもりなのかよく分かりません。黒髪美少女はイイとして、そもそもマッシュルームカットのヒーロー…。↑なんでも描けるんですよ!漫画が上手すぎて、なんでも描けちゃうから、これがなんなのかよく分からない。だが、読み応えはすごくある!!そんな第1巻でした。コミックの裏面には、「不敵で完璧。でも、どことなく可愛げのある執事との日常コメディー!」と記載がありました。日常コメディー…!!?いや、そういった部分もなくなかった…よ?日常…いや、なんて言うのかな…説明にどんな言葉を使っても違和感が付きまとうんだ…。作者様は…若い方なのかな?全然他の情報も出てこないし、Twitterとか見ても、同人界隈で名をはせていた方のような雰囲気はないし…でも、この漫画画面の仕上がりで「新人」っていうのもしっくり来ないんだけど…なんかよく分からん!!ただ、めちゃくちゃ上手い!!何なのかよく分からないまま、私はこの作品を追いかけることになるんだろうな…。この作品が何なのかよく分かりませんので、他の方におススメ!っていうのも違いますが、とにかくすごい気になる作品ですので、気になる方は、是非。by姉
2020.03.22
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少女漫画感想。『百年浪漫ねむり姫』(十鳥さる先生、白泉社、花とゆめ)大正8年。神楽木村。時期村長の青年・悠一郎と、許嫁の村娘・柚月(ゆづき)は、村を襲う流行病から身を守るため、目覚めた後の結婚を誓い、1年間の眠りにつく毒・「常花(トコハナ)」を飲むことに…。時は巡り、目覚めた柚月の目の前には、悠一郎とよく似た別の少年・悠(はるか)が居た。そこで明かされる衝撃の事実とは…!?花とゆめ本誌に、2020年1号から3回連載された作品です。3/18付で、単行本が発売されました。本誌購読時より、「オモシロい!!!」とメロメロになり、コミックス発売を心待ちにしておりました。内容については、ネタバレになってしまうのであまり詳しくは書けませんが、なかなかにぶっ飛んだ、「こんなん絶対に幸せになれないじゃん!」と読者がびっくりするような第一話の展開(掴み)から、各所に散りばめてあった違和感をきれ~いに拾い集めて、3回目の最終話でキュッと「少女漫画」にまとまる気持ちよさ!これほど練った、素晴らしい構成の3回連載作品というのは、そんなに多くの頻度で出逢えるものではありません。嬉しいですね…!!こういう作品が掲載されると、「漫画雑誌を購入し続けて来て良かったな!」と心底思います。ちゃんと狙って、仕掛けて欲しいんだ…!その仕掛けにわくわくしたくて、私は漫画を読んでるんだ…!!今回コミックスには、メインの「百年浪漫ねむり姫」のほか、2編の短編作品が収録されていました。◆科学者と幸せな薬◆待宵の月という作品でしたが、どちらも以前読んだことがありました。「科学者と幸せな薬」は、ザ花とゆめの掲載でしたが、ちょうど「暁のヨナ」の番外編掲載の特集号だったので、購入していました。十鳥さる先生のお話の作り方がよくよく見て取れる短編作品だと思います。「待宵の月」は、14ページという短い作品ですが、花とゆめ本誌に掲載された際は、アパートのベランダという限定されたシチュエーション・空気感の設定の上手さもあり、「おぉ!こんなコンパクトにきっちりまとめられる作家様がいるのか」と印象に残っていた短編でした。十鳥さる先生は、本当に「お話」に特化した作家様だと思っています。1作品毎、構成ありきで、感情を核に据えたミステリー作品のような…要素を散りばめてくる描き方が私のようなお話フェチの読者には大好物です。ただ、その中でちゃんと登場キャラクターたちも可愛く、愛着を持って読むことが出来ており、最後にはちゃんと「読み心地の良いところに導いてくれる」という安心感もあります。花とゆめの…隔週ペース雑誌で、連載…という形式に合っている作家様なのかは、正直分からないな、と思うのですが、是非頑張って欲しいなぁ…!応援したいなぁ、と思っている作家様です。今回、こうやってきちっと紙でコミックスになって、発売されて、ちゃんと発売日に購入することができて、とても嬉しいです。十鳥さる先生、今後も花とゆめ本誌の定期購読が楽しくなるような、読み応え、付加価値が大きく向上するような、質の高い構成作品を是非是非、生み出して行っていただきたいです!by姉
2020.03.21
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<SMAP楽曲についてーその51>音楽語りーその275↓♪ビートフルデイ bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連◆21 2014年9月3日 Mr.S(2CD)オリジナルアルバム&ライブツアーとしては、2020年3月現時点では、SMAP名義としてのラストワークスとなっている作品です。『Mr.S:サイテーでサイコーな男』というメインコンセプトを元に、明るさと影、やさしさと意地の悪さ…という、ダンディズムは一貫させながらも、その中での魅力に関して、表裏の概念で表現しています。また、メインの「サイテーでサイコー」な中年男性イメージとして、かなり「ルパン三世」オマージュが取り入れられています。最終的な感想を言うと、アルバム、そしてこのアルバムをメインに構成された最後のライブツアーともに本当に名作だと思います。楽曲に落ちがなく、どの曲にも面白味があります。オールドモチーフ:シネマ&ジャジー!な印象と、打ち込みのようなサイバーサウンドの印象とが入り乱れる、とにかく『高尚なエンタメ』だと思います。ライブも、ブルーレイを購入して鑑賞しましたが、素晴らしいです。「We are Smap!」ツアー以降の、1曲1曲の印象を大事に、絵面をどんどん変えていくような作り方がどんどん洗練されています。自身たちの一番の強味である、「映像」とのドッキングが冴えわたったオープニングは、「こんなの、ライブで観たことない…!」という、すごいインパクトがあります。以下、ライブ映像についても交えた、各曲感想です。本アルバムは2枚組で、1枚目は「colorful」と題して、明るめ・外向的な傾向の楽曲が、2枚目は「monochrome」と題して、内面的な内容の楽曲が、それぞれ収録されている印象です。Disc 1/Mr.S (colorful)1.Theme of Mr.S (colorful ver.) 作曲・編曲:太田健インパクトはまさしく、「ルパン・ザ・サード!」。超かっこいいインストです。作・編曲の太田健さんについて調べたところ、宝塚歌劇団の作曲家様なんですね!宝塚という文化にほとんど触れたことがなく、女性が男性を演じる良さというのも、いまいち掴めてなかったりするんですが、こんな素敵で間違いのない音楽が聴けるなら、きっと面白いんだろうなぁ!と思いました。先ほども触れたのですが、この楽曲に合わせて展開されるライブのオープニングは必見です。音楽と映像を駆使した、「正しいミッキーマウス(アイドル)の作り方」を観ているようです。ザ・エンターテイメント!2.Mr.S-SAITEI DE SAIKOU NO OTOKO- 作詞:麻生哲朗 / 作曲・編曲:市川喜康・マシコタツロウ・ha-jアルバムの概念を、そのまま楽曲の形に落とし込んである1曲です。友人の女性を振った「最低で最高の男」の、ウラハラな魅力の描写が延々と続き、「なにニヤニヤしてるの?もしかして、あなたが、Mr.S?」という絞め。麻生哲朗さんの歌詞が、私は大好きです。ムーディーなんですが、怪し気でいぶかし気なサウンドも面白いです。3.無我夢中なLIFE作詞:木村友威 / 作曲:和田昌哉・妻夫木崇次 / 編曲:中西亮輔「こんなもんじゃない 限界なんてない」という、鼓舞ソングです。楽曲後半の、「オモシロキコトモナキ世ヲ オモシロクするのはyou!!」という、高杉晋作の句を引用した歌詞(っていうかそのまま)が好きです。この楽曲は、編曲が好きですね。編曲の中西亮輔さんは、ここまでのSMAPワークスでも何度も見かけましたが、017の♪夏楽園?clap your hands? とか、018の♪Simple とか、どの曲も素敵なんですが、楽曲の雰囲気がみんな違うんですよ。この♪無我夢中なLIFEはサイバーな印象が強いですが、♪Simpleなんか弦楽器やピアノを響かせるような楽曲です。また、この方のワークスの中に、AKBの♪涙のシーソーゲームの編曲も見つけて、たまげました。あれは、モータウン・シュープリームスやジャクソン5イメージのウキウキ楽曲です。万能ですね…編曲家さんってすごい。4.藍色のGANG - 草彅剛作詞・作曲・編曲:和田唱草彅くんのソロ曲ですね。ライブでは、ギターを始めた草彅くんが演奏を披露しながらのパフォーマンスになっていました。雰囲気は面白いんですが…あまり音だけでは聴こうと思いません;;5.アマノジャク作詞・作曲:川谷絵音 / 編曲:鈴木Daichi秀行この曲大好き!面白い楽曲です。ゲスの極み乙女。の川谷絵音さんの提供曲です。本アルバムには、2作品収録されていますが、その1作目です。この方の楽曲は…正直なところ、取り立てて音楽性がどうだ!という特別なものを感じることはないのですが、ゆらゆらする微妙な言い回しをする歌詞がオモシロいな、と思います。元の詞・曲も面白いんだと思いますが、この♪アマノジャクに関しては、編曲一本釣り!!です。ウラハラな感情を全部突っ切る、疾走感。たまりません。編曲の鈴木Daichi秀行さんのワークスを確認したところ、本当に数多のアーティストさまのワークスが出てきました。SMAPだと、♪FIVE RESPECTとかの有名どころもありました。観たところ、やはり勢いのある楽曲が多い印象でしょうか?モーニング娘。の♪ここにいるぜぇ!…疾走・勢い任せのイケイケ楽曲ですね。これはよく聴きました。覚えてます。でも、見ていくと絢香さんの♪三日月をはじめとした初期ワークスなんかもあり、疾走感とは程遠いサウンドもありますね。うーん、編曲家さまってすごいなぁ。6.One Chance! - 木村拓哉作詞・作曲:森山直太朗・御徒町凧 / 編曲:清水俊也キムタクソロ曲。歌詞の内容がいいですよね。「再三繰り返す失敗にこそ 答えが隠されてる」とか。良いこと言うなぁ、と思います。あと、ここの歌詞もよく出来てると思います。「生まれてこのかた一度でも自分を外れたことはない」と「大方の予想はだいたい外してしまったけど気にしないさ これはこれで光合成」の対比。キムタクがこの内容を歌うことで、「“失敗”とかお前が言うんじゃねぇよ」と嫌みと受け取る人も居るかもしれませんが;ライブに来ているようなファンの方たちは、メンバー個々の努力や失敗にも精通していると思いますので、ちゃんと受け取ってくれると思います。7.Joy!!作詞・作曲:津野米咲 / 編曲:菅野よう子シングルで語ったので、楽曲については割愛。アルバムの流れの中で、この♪Joy!!からの3楽曲・・・力を抜いて聴けるアゲアゲの流れは素晴らしいと思います。8.DaDaDaDa - 稲垣吾郎・草彅剛作詞・作曲:さかいゆう / 編曲:宗像仁志シングル・♪Yes we areに引き続き、さかいゆうさん登場。これは気持ちのイイ楽曲です。大好きです。吾郎くん&草彅くんの声&キャラクターもイイ具合にはまっていますし、ハロウィンのような仮装ダンサーと踊るライブのパフォーマンスも曲調とマッチしていて、本当に妥当でした。9.ビートフルデイ作詞:大竹創作 / 作曲:☆Taku Takahashi / 編曲:Mitsunori Ikeda & ☆Taku Takahashi作・編曲にお名前のある☆Taku Takahashiさんは、m-floの方なんですね。この♪ビートフルデイは、「Mr.S」コンサートのラストソングでした。明るくて、おどけた部分もあって、くだけてるけど力強さもあって、掛け声や笑い声がたくさん入ってて、とにかく楽しい。会場一体となっての、「S・M・A・P」のコール&レスポンスもあり、(今のところ)これがライブコンテンツの退きソングとなったのが、なんて言うかもう…見事過ぎるとしか言えません。2016年の解散騒動の最中、ライブDVDでこの楽曲での締めシーンを鑑賞して、「あー、SMAPだ。」って思いました。この楽曲、面白いのが…ライブ映像で見た方が、イイです。元々音で聴く用というより、ライブでのパフォーマンスを念頭に製作されていますので、当然と言えば当然なんですが…映像云々を抜きにしても、音だけで聴いても、ライブ版の方がしっくり来ます。特に中居くんパートのキメ部分とか…ライブのあのはまり具合のバージョンに慣れてると、逆にCDの音源では物足りなく感じるくらい。オモシロいなぁ・・・と思います。Disc 2/Mr.S (monochrome)1.よわいとこ - 木村拓哉・稲垣吾郎作詞・作曲:広沢タダシ / 編曲:本間昭光本アルバムの中では、一番地味な印象の楽曲でしょうか?淡々と始まりますが、どんどんサウンドや言い回しもクレッシェンドしていきます。このタイトルの楽曲が、Disc2の初っ端に配置されているのがオモシロいですね。2.やりたい放題作詞・作曲:大竹創作 / 編曲:CHOKKAKU調子のイイ楽曲です。シングル曲♪シャレオツとセットのようなイメージかな?「大人買い」という単語が非常にインパクトがあります。Disc1では♪ビートフルデイに作詞で参加されていた大竹創作さんの楽曲。このアルバムでは、表・裏のイメージで2Discで構成されていることもあり、同じ方の提供曲が各Discに収録されていたりするのがオモシロいですね。3.Mistake!(アルバム・ヴァージョン)作詞:いしわたり淳治 / 作曲:HIKARI / 編曲:川嶋可能シングル楽曲として語ったので、割愛。4.SKINAIRO - 香取慎吾作詞:SALU / 作曲:Taka“North Pole”Nakamoto / 編曲:Taka“North Pole”Nakamoto・MANABOON香取慎吾ソロ曲。楽しいことを歌っているようで、わりとゆらゆら鬱々とした感情も見え隠れさせている楽曲です。ライブパフォーマンスでは、バックダンサーが白い服をお互いにスプレーで塗っていくという絵具モチーフと、雨・風といった情景を抽象的に表現していく、非常に練られた構成になっていました。この楽曲のイメージが、2017年の新しい地図での活動以降、自作映画であったり、個展であったり、ソロアルバムであったり…という完全主体的な作品においての、大元のモチーフ・下地になっているような印象です。作詞のSALUさんは、ラッパーさんなのかな?2020年1月に発売された、香取慎吾ソロアルバム「20200101」にも、♪OKAY (feat.SALU)という楽曲で参加されています。非常に「香取慎吾」に理解があり、淡々としながらも印象的な掴みのある、絶妙な言い回しで、熱い感情を入れ込んだ作詞が出来る方だと思います。5.The Future作詞:Leo Imai / 作曲・編曲:Koji Nakamura・森俊之本アルバムの中で、一番テクノ・サイバーの印象がある楽曲です。ボーカル部分より、間奏の疾走感の方がメインでしょうか。Koji Nakamuraさんは、SUPER CARの方なんですね。納得。アニメ・エウレカセブンで飛行シーンでSUPER CARの楽曲が使用されていた印象が強いです。6.Dramatic Starlight - 稲垣吾郎作詞・作曲:TK / 編曲:CMJK作詞・作曲のTKさんは、凛として時雨の方だそうです。SMAPには、Joy!!のカップリング曲・♪掌の世界に引き続きの提供だそうで。…確かに、言われてみれば曲調がそっくりですね。この楽曲の、ライブでの稲垣吾郎ソロパフォーマンスですが、すごくキマッてます。とにかくMr.Sのライブ映像観て感じるのが、「稲垣吾郎って、こんなにカッコ良かったっけ?」ということ。舞台上での立ち振る舞いとか、それ以前のライブ映像では感じないような存在感があって。なんだろ…と思って調べたら、どうも2012年の後半よりジャズ基調のミュージカルや舞台作品をかなりコンスタントに行っていたようで。それが活きてるんだろうな、と思いました。芸能活動が25年くらい?を超えて、ここに来てタレントって変わるからオモシロいです。7.好きよ作詞・作曲:川谷絵音 / 編曲:鈴木Daichi秀行Disc1に引き続き、川谷絵音×鈴木Daichi秀行さんのタッグソング。切々と、「好きよ 好きよ」という言葉を繰り返すバラード楽曲で、歌詞を見ると、亡くなった旦那さんなのか、恋人なのかに「夢でもいいから逢いたい」と悲痛な想いを募らせていく内容です。アルバムの締めに持って来ていることから考えても、おそらく暗に、東日本大震災を意識した楽曲なんじゃないかな、と思います。この楽曲は、歌割りに非常に悪意を感じます。香取慎吾→稲垣吾郎→草彅剛→木村拓哉 と、4人で長いソロを歌い繋ぎ、2番までを歌い切ります。そこら、大サビに向け、木村→草彅→稲垣→香取と順に戻って行って、ラストの大サビから、ラスボス・中居正広の大々的な独唱で締めとなります。歌割りだけで、ここまで受け手を身構えさせる(楽しませる)のもすごいですね。8.Theme of Mr.S (monochrome ver.) 作曲・編曲:太田健繰り返しになりますが、CD音源、ライブ映像ともに、エンターテイメント性、アーティスト性が目いっぱい詰め込まれた、聴きごたえ、見ごたえのある、誠意に満ちたワークスです。(ただ、ライブ映像では、おそらく…この先の独立劇のことを思ってか、中居くんが、ほとんど観客の方を観ることが出来てないのが印象的です。)今からSMAPコンテンツを鑑賞してみたいという方にも素直におススメできる作り・出来栄えですので、興味のある方は是非!by姉
2020.03.16
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暁のヨナ 189話「緋龍王」*以下単行本32巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・姫様に逃げられた理由を考えこむハク様タイトルが「緋龍王」……なのに、そこにババーンと「伝説とは一番無縁の」「凜々しい」ハク様が描かれている扉絵が最高です!この概念戦が堪らない2020…!逃げ去る足音で姫様だと確信しているハク様。愛ですね。ジェハ…言いにくいのは分かるけど、事後報告ぐらいしてあげないと…;しかし空の三十五番隊にすっかり馴染んでいるハク、流石です。ファンブックではコミュ力3(5段階中)になってはいましたが、この男の「組織体を下から掌握していく力」は本当に怖いと思うんですよ…。・「昔ー… 敵わないと思った奴がいた」byハク様ヒューリさん…スウォン様の何人かいる師匠の内の一人だったのですね…彼が幼少期スウォンに剣を教えている絵面が想像できません;;すみません正直「なんかスゴイ後付けな絡みキタコレ」と思っちゃいましたがハク様、幼少期にヒューリさんと出会っていた様子。これは何歳の頃かな…13歳位かな?齢13歳にして栄誉ある武術大会で優勝しているハク様ですが、異常なほどにその能力をひけらかしません。そこには「もっとスゴイ奴がいる」という意識があった…というのは納得です。ヒューリさんのキャラに関しては「空の王族内の悪意・闇」の権化というか…顔の傷や年齢的な事から、ジュナム・ユホン・イル時代の戦争や権力争いのいざこざに話を持って行くためのキャラクターかな、と思っています。それと同時に、最近の展開(ハク様が空の部族内でのし上がる)ための最大の障壁・ラスボスとしての役割を担ってくれるのかな~ と期待しています!・負けるものか スウォンの前でだけは byヨナ姫威圧感の塊・ヒューリさんの視線に怖じ気づくヨナ姫。そら怖いよ…というか今までよく隠れてましたね……16巻の時は何してたんだろう?彼の有無で、スウォンのイメージ相当変わってくると思うんですよ;今回の暁のヨナ、私にはこう見えましたw・支度中のスウォン陛下、ヨナ姫に戒帝国との戦について語る。支度中しかヨナ姫と話す時間がとれないんですか。どんだけ忙しいんですかスウォン様。淡々と「戦争を始める」と語る18歳…。せっせかとスウォンの世話を焼くミンスね。うん。可愛いんだけどね、イル王の事考えるとちょっとね。なんだお前って気持ちにはなりますよね。・千樹草に興味を持つミンス「あまり公にしない方が良いかも」と濁したユン君の配慮を尻目にあっさりとミンスに千樹草の概要を喋ってしまうヨナ姫でありますwやっぱりミンスとユン君で、なんやかんや良い感じの特効薬を作ってくれるんじゃないかな。うん。期待してますよ!・王家の死はいつも不審な影が付き纏う母上は 本当に賊に襲われて亡くなったのだろうか… byヨナ姫イルが王座に就いて間もなく殺されてしまったカシ王妃…ヨナ姫はイルパパから「賊に襲われ」と教えられ、「母は無差別な蛮行により命を落とした」信じてきました。でもまぁ普通に考えれば、タイミング的にも「明確な目的のある殺意」の存在を感じる事件です。前回の記事で姉が語っていましたが、暁のヨナの作中において「イル陛下殺害事件」とともに重大な、10年前の「連続皇族怪死事件」ですね。姉とは今までも「既出情報から考えると、状況的にまぁこうだよね…って事はこうか?」とアレコレ推測してきました。答え合わせを待ってる感覚ですw謎が明かされるのが楽しみです!・「…我々の主は緋龍王…即ちヨナ姫様只一人ヨナ姫様の命なくば四龍の力は発動しないということだ」by白龍キジャ四龍が軍事演習に参加! ドヤ顔四龍が麗しいです…今回は本当に絵力がありました!白龍キジャに突撃するのは…ケイシュクに指名されたラパ。やっぱりラパ。お前本当に有能モブだな!最近ケイシュクとラパの絶妙な主従関係に、若干萌えを感じはじめて…いや話が脱線しましたスミマセン。キジャ達は注目が集まる場所で「自分たちはヨナ姫にしか従わない!」と宣言し今の閉鎖的な状況を打破しようと考えていた模様。・「問題ありません 四龍さんの能力が無くても 我が高華国軍は常勝なのですから」byスウォン陛下そこでスウォン様の「別に伝説に頼らなくても大丈夫ですよ~」という切り返しです。流石!彼は元々「神の力はいらない 欲しいのは人の力だ」と一貫して強調していましたからね!…というか、伝説や神の力に関しては拒絶するレベルで倦厭していました。真国でのゴビ神官との会話とかが顕著でしたね-。・「お前の母親を知っている 発病したんだな緋龍王の血筋だけがかかる緋の病に」by仙人ゼノこれにてお開きになりそうな空気の中…ゼノ仙人が動きました!にこやかにスウォン陛下を拉致(語弊)! スウォン&四龍のみでの会談の場と相成りました。先日のスウォンとゼノの絡み、大した話もなかったし何だったんだろ~と思ってましたが成程ゼノはここでスウォンの体調不良に気付いたんですね!流石仙人!一番気付かなきゃいけないのに未だにアレなジュド将軍とは大違いです!(馬鹿にしすぎ)そして爆弾投下です。スウォンが緋龍王の末裔であるという事実が明かされました。正確には「スウォンの母方の家系=緋龍王の子孫一族」という事ですね。絶対色々知ってるはずなのに、今までハクヨナの思考には全くと言って良いほど干渉しなかったゼノ仙人。そうか…ここで動くのか。本人嫌がってるというのに…対スウォンに対してこうぶっ込むのか…成程!!・以下「緋龍王の末裔」に関して、思い込みと妄想を含めて勝手に語り散らかします。成程それは盲点だった!これはしてやられた!! ーと思いました。ゼノ過去編(18巻)で「緋龍王の妻子の存在」はがっつり触れられていたので何かしらで絡んでくるのかな~…とは思いつつ… ただ3巻でヨナ姫がハッキリと「私緋龍王の血筋じゃないよ 緋龍王の血筋なんて残ってないと思う」と言っていたので、同じ王族のスウォンもそうなのかなぁ、と。なるほど母方ヨンヒ様の方でしたか!これは一本取られました!ヨナ姫の発言&ゼノの「ひっそりと」という表現から、緋龍王の末裔の一族は、その存在を潜めながら血を繋いできたのだと思われます。でも緋龍王って「四龍に協力して貰える」能力以外、普通にただの人間だったんですよね。要するに「緋龍王の末裔」って、今の所「特に超能力はない&代々頭痛に悩まされ続ける一族」という情報しかなく、 いや可哀想でしょ!!! としか言いようがありません;;ーで、当の緋龍王はケロっと四龍を従える能力を有して王族の姫に生まれ変わってきている訳で…いやズルイでしょ!!! としか;;;そもそも緋龍王は長生きではなかったとはいえ、頭痛に悩まされていた描写はなかったような…果たして「緋の病」は「死に至る病気」なんでしょうか? 教えてゼノ仙人!!…緋龍伝説絡みのアレコレに関しては、私達本当に推測が出来ないんですよ;;ファンタジー系の小説とか全く読み慣れてないので…もう出てくる情報を「へぇ!そうなんだ!」と認識していくことしか出来ません。ただ暁のヨナの一番面白い所は、こういった↑設定が全てではない所だと思ってるんです。こうした能力や呪いが存在して… で、当事者にはどんな感情が産まれるんだろう!という点が最も重要な所なんです。四龍達が自分の宿命に対し、各々四者四様の向き合い方をしてるのが良い例だと思います。スウォン様に至っても同様です。スウォン様は緋龍王の末裔だ!→だから謀反を起こして王座を手に入れた!ーという訳ではないですよね。彼はずっと「伝説は伝説」と今の高華国統治において神の力を必要としていませんし、自身の血を繋ぎたがってもいませんでした。スウォンさんの今までの言動を踏まえると、この「緋龍王の末裔である」という事実が、彼がイル王弑逆事件を引き起こした直接的な動機だとは考えにくい…と思います。勝手な推測上の推測なのですが、スウォン様本人が末裔だった事より母親のヨンヒ様が緋龍王の末裔だったという事実の方がはるかに重要事項なんじゃないかな~と思ってます。以前も触れたのですが…私達ずっとヨンヒ様にはめっっちゃくちゃ期待してるんですよ!期待が膨らみすぎて「俺たちのヨンヒ様」呼ばわりして今か今か…と登場を待ちわびてました。緋の病が死に至る病気だと…ヨンヒ様、過去系でしか出てこないじゃないですか。それは寂しすぎる。登場してほしいなぁ…どうしてもヨンヒ様生存の可能性を諦めきれない;;まぁこの辺りもゼノ仙人の語りに期待ですね。新事実が発覚した事で、ファンブックの暁のヨナ年表を片手に…アレコレ妄想が膨らみます♪次回は4月!楽しみです!by妹
2020.03.14
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姉が記事を上げていましたが、私妹も遅ればせながら…高橋留美子先生最新作のMao(マオ)めちゃくちゃ面白いです! …という気持ちを表現したくて絵を描きました。ストラスモア水彩紙にカラーインクです。青春時代に狂ったように読み漁ったるーみっくワールドはもはや我が心のふるさと…DNAに組み込まれております。1巻から謎ばかりで先が気になるのですが、最新刊の3巻では少し種明かしがあり&華やかな新キャラが登場し…さらに先が気になります!どんどん面白くなる!人魚シリーズや犬夜叉のような「ダークるーみっく」が好きな方は是非~! by妹
2020.02.28
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姉の方です。今回は本誌感想書きたくなりました。暁のヨナ 第188話『追う瞳』感想(姉編)+緋龍城編のこれまでについて見解 です。とりあえず、188話に関してのつらつら感想から。*暁のヨナ33巻収録分ネタバレ含みます。未読の方はご注意下さい!*イラストby妹今回・第188話『追う瞳』については、↓こんな感想です。●ジェハさん「専属護衛いらないなんて…ハクには辛いだろ」前回のヨナ姫のセリフに言及するジェハさん。内容的には、「今更『専属護衛』を目指されても困るんだよ!」というヨナ姫のハクさんへのダメ出しなんで、伝えてもいいと思いますよ。●ヨナ姫3変化やたらと胸を強調した衣装着てますよね。本当に最近色仕掛けで突っ切ろうとしてますね、この娘。●ヒューリさん適当な名前のキャラ出てきた!顔右側の大きな傷も気になりますが、ずっと影を背負っていた左側が俄然気になります。●ヨナ姫とスウォンさんの会話ヨナ姫がハッキリ確認しないからスウォンの明確な病状は未だに闇の中ですよ…!!基本的に、私はこの2人は「性別と髪の色が違うだけの同一人物」くらいに思ってます。この2人が話し合ったたところで、何も進展しないし、何も出てこないかな、って。●ハクさんを見かけて涙ぐむが、ヒューリさんの視線を感じて逃げるヨナ姫。よし。良かった…我慢出来て。後で長々と語りますが、私はこの流れを作るためにスウォンさんの病気という要素が出てきたのかな、と思っています。緋龍城に戻って、ヨナちゃんがお姫様の地位に戻って、じっと我慢が出来るか不安だったんです。今のヨナちゃんじゃ、すぐにぴょーんってハクさんのところに行っちゃいそうじゃないですか。いや待て。せっかくここまで戻ってきたんだ!せっかくお姫様の恰好にまで戻ったんだ!自分から降りて行ってはいかん!!!我慢だ!!!…と。本当になんてオモシロい概念戦!!!!●追う瞳今回のタイトルの面白さ!第一話の「追う瞳」と、ヒューリさんの登場をかけていますが、後半のヨナ姫の視線と、そこから転じて「ハクさんがヨナ姫を追いかける」現状況までの変化を端的に表現してますね。●ヨナ姫に逃げられたハクさん逃げられましたね。見事に避けられましたね。さあ、全力で追いかけようか!!とにかく、この作品がずっと抱えていた謎が明かされる瞬間と、今まで30巻以上に渡りやって来たことが実を結ぶ瞬間が、同じタイミングでやって来るんじゃないかな、と思います。楽しみです!!!!! そしてえー…ここからは私・姉による緋龍城編(主に31巻~)の要素について見解を語り倒していこうと思います。*いつものことながら決めつけ・思い込み激しい一読者が、話回しフェチの観点で、好き勝手に語ってるだけです。ご注意下さい*緋龍城編に入ってからの話回しの要素としては、●ヨナ姫&四龍は、現政権を立てる役者として歓迎される。●ハクさんだけ入城拒絶。●武闘大会の開催→黄龍・青龍の能力を隠したいキジャさん&ジェハさんが暴れて途中中止。●ヨナ姫はスウォン陛下の婚約者!?な演出。●ハクさん、ヨナ姫の元へ行く為に、空の部族の一兵卒になって上を目指してみる。●ユンくんは、最高峰の知識の集まる場所にようやく来れた。●スウォンさんは黄龍の不死の身体に興味があるようだ。●ハクさんとグルファン邂逅。スウォンさんが目撃。●スウォンが頭痛で倒れた! →緋龍王伝説を妄信し、それをヨナ姫に転嫁している(?)イル陛下の悪夢●ミンスが医務官であることが判明。●ケイシュク参謀とジュド将軍、スウォン陛下の体調不良を口実に 戒帝国侵略を急ごうと話し合う。●ヨナ姫『スウォンの症状は、スウォン母・ヨンヒ様と同じ病…?不治の病では!?』●スウォンさんの護衛という謎の男・ヒューリさん登場●ヨナ姫『スウォンが死ぬかも、なんて事を知っている私と会ったら、仲間の命が危ない!』 →心配して来てくれたジェハさんを追い返す。 →ハクさんを見かけて逃亡。↑今、ココ。書き出すと、いっろいろ…新キャラやら、今後の示唆やら、様々なキャラクターの感情変遷やら、本当にいろいろやってますよねぇ…。ここまでの展開は、妹が花ゆめ発売時に各話感想を書いて来てくれていますが、私の見解としても、だいたい同じ感じです。この『暁のヨナ』に関して、私が記事を書くたびに全力で強調しているのが、「この作品は、『ミステリー作品』だ!」という観点です。だって、第一話が「事件」から始まってるじゃないですか。スウォンさんによる謀反劇。あれは、スウォンさんというキャラクターが、確固たる意志で実行したれっきとした「国王殺害事件」です。暁のヨナは、まずはこの『事件』の謎を解き、その事件が起こってしまった状況に向き合う物語だと思っています。で、その事件の前提として、もう一つ事件があります。第1~2話の間で概要だけ提示されていた、10年前の出来事です。10年前、イル王の先代・ジュナム王が亡くなった後、後を継いだイル王の奥さん・カシ様と、イル王の兄で空の将軍だったユホン将軍が相次いで亡くなっています。ジュナム王に関しては、病死(というか寿命)という認識でいいのかな?と思いますが、(そこに疑問を持っているキャラクターは居なさそうなので)後の2人の死去は、明らかに自然な流れのものではありません。言わば「連続皇族怪死事件」ですよ。今回の緋龍城編では、上記2つの事件の真相に迫って行くのだと思っていますが、「どっちから出すのかな…?」って思ってました。上記2つの事件は、10年間の間が空いていることからも分かるように、当然ながら、「別の事件」です。ただ、関係はあると思っています。スウォンさんの謀反劇の土壌にあるのが、10年前の事件…でしょうね。普通に考えれば。スウォンさん自身も、2話の段階ではそんなことを言っていますし。作品的に重要なのは、もちろんスウォンさんの謀反劇なわけですが、その土壌にあるもの(10年前の事件等)を出さないと、読者に対する説明にならない。読者への情報提供的には、当然「10年前の事件」→「謀反劇」の順番じゃないと、納得してもらえないと思うんです。…でも、そもそもハクヨナの興味関心が、「10年前の出来事」にいきなり行かないじゃないですか。スウォンさんの謀反劇の真意は知りたくても、その前に「じゃあ10年前の謎解きだ!」なんて遠回りに調べ始めるはずもなく、また、こんなヤバそうな出来事について、聞きもしないのに、ベラベラ簡単に説明してくれる人が居るわけもない。当然、スウォンさん本人が話すはずもない。事件の真相の説明に至るまでの話回しのハードルが、とにかく高いと思ってたんです。どうするのかな、コレ…?って。で、最近数話の本誌展開です。「やっぱり、こっちから行くんだ…!!」上記2つの事件に関しては、私(&妹)の中で、ある程度「こういうことなんだろうな」という筋立てが、もう何年も…かなり前から、あります。もちろん、漠然とした、いち読者の「深読み・予想」という次元のもので、話の展開がどうなるかとか、どういう順番に何の情報が出て来るのか、とかは全然分かりません。ただ、連載開始当初から10年この作品を追いかけていく中で、展開だとか、新しく出てくる情報だとか、含みのある言い回しだとか…大きなところが「想像とズレた」と感じたことは、これまでほとんどありませんでした。でも、ここに来て初めて、示唆される描写が想像から「ズレ」ました。1、スウォンさんの頭痛設定(特に、死に至るような重病であるという解釈)2、イル王が緋龍王を妄信している(?)描写の2点です。大々的に描かれた描写の中で、この2点だけは、私の今までの認識と大きくかけ離れていました。まず、「暁のヨナ」の中でのスウォンさんというキャラクターの役割として、「もともと実は重病である」という設定の必要性は感じません。*あくまで私は!です!*このキャラクターの起こした謀反劇の原因に、「自分の先が短いから」があるとは全く想像していませんでしたし、今でも、「この要素は必要ない」と思っています。この描写に関しては、本当に話回しのために出てきた要素だな、というのが今のところの私の受け取り方です。●まず、スウォンさんの謀反の土壌となっているであろう 「10年前の出来事」について突っ込んでいく流れを作るため。●ヨナ姫を、「姫」の立場で大人しく待たせる&黙らせておくため。●スウォンさんが平常時に自身の思いを吐露するはずがなく、 そこを無理やり崩すため。(「スウォンさんが苦しんでいる」絵面も、分かりやすく作れるし。)…このあたりを一手に担うのが、この重病(?)設定だと今のところは解釈しています。どれも、すごく難しく高いハードルなのですが、よくこれだけ最低限の設定・描写で回しますよね。すごいです。もう1点、イル王の描写ですが、これは本当に酷いと思っています。草凪先生のサドっぷりが。私的には、「引っ掛け以外の何物でもない」という認識です。この、「緋龍王とヨナ姫の関係」についてイル王がどう思っていたのか、描写自体は、25巻にスウォンさんの回想として突然登場しました。今回の頭痛で倒れたスウォンさんの夢(?)や、27巻のヨナ姫の回想も含めて、↓下記2点のベクトルが描写されています。●イル王が、「ヨナ姫は緋龍王の生まれ変わり」をやたらと強調する。●イル王が、スウォンさんと緋龍王との関係をやたらと否定・拒絶する。これらから素直に読み取ろうとすると、「イル王は建国神話に対する信仰心が非常に厚い人で、ヨナ姫が緋龍王の生まれ変わりだと信じてて、だからスウォンさんを絶対に王にしたくなかった」ように解釈できなくもない。↑このイル王像は、私(&妹)の認識していた「暁のヨナ」として、…いやありえないよね。そんな人じゃなかったよね。という描写でした。これは…10年前の話をしている時に、スウォンさんの謀反の真意についてバレたくないから仕掛けた完全なるフェイントかなぁ、と今の所…私はそう思ってます。ーというわけで、グダグダと自分勝手な解釈を書き連ねてきましたが、とにかく、「スウォンさんの頭痛」と「緋龍王を妄信するイル王像」については、緋龍城編の話回しを構想する段階で登場した、後付け設定だと思ってます。要素として重要じゃないわけじゃないんですが、作品の出だし段階で設定されていたものではない。…あくまで、私の思い描いていた筋書きが正しければ!です。え~話がどんどん脱線してしまってますが…草凪みずほ先生の作品は、とにかく「出だし」!!キャラクターにしても、登場時に与えたい印象が一番注目どころだと思っています。暁のヨナにおいても、新キャラクターが登場して来る際には、だいたい本人が「私・僕はこういうキャラクターです!」って強調しながら出てきます。例外もあると思いますが、主要キャラ以外のキャラクターに関しては、この登場時の印象が、そのまま「このキャラクターの役割」です。でも主要キャラに関しては、逆。登場して来た時に強調してきた人物像や人間関係が、「そのキャラクターが乗り越えるべきハードル」だと思っています。ヨナ姫とか分かりやすいと思いますが、「何も出来ない、わがままなお姫様です!」って強調して登場しておいて、本編は、そこからの変化を見せていく物語なんです。キジャさんも分かりやすくって。「四龍が血をつなぐこと」「王に絶対忠誠!それが幸せ!」を強調してましたが、もう1点、本当に出だしの出だしで要素として出てきてたものがあります。「見合いを断りまくってる」要素です。キジャさんの父親とのエピソードが出てくる中で、この見合い要素こそが、このキャラクターの物語としての大きなハードルだと受け取っています。「女性が積極的過ぎて怖い」と言ってますが、本当は違うでしょ。もし自分の子供が生まれたときに、次代の白龍だったら父親と同じことしそうで、全肯定したいはずの運命を呪いそうで、それが怖いんでしょ。ゼノさんも分かりやすい。わざわざ、「命あるもの いつかは等しく天に帰る」って言いながら登場しましたからね。もし、スウォンさんの重病設定がキャラクターの根幹に関わるような設定なのであれば、まずスウォンさんは「俺は超健康優良児です!」っていう筋肉ムキムキなキャラで登場してると思うんですよね。イル王については、どこかの感想でも書いたことがあるのですが、私の中のイル王像としては、非常に「リアリスト」の印象があります。「今ある手持ちのツールで、実現可能な道を模索できる人」。あとは、「ちゃんと実行する人」。作中の他のキャラクターたちがあまり良い評価をしていませんし、最近は読者さまに嫌われてしまいそうな描写も多いですが…周囲の反対を押し切って、断固として平和主義を唱える王様を、現代日本の感覚では、「弱い王」とは言いませんよ。長く続く国の、ねじれた部分…歪みを一手に背負ってしまった、本当に大変な立場に立ってしまったなかで、なんとか理想とする国の形を作ろうともがいた人物だと思っています。作品にとって、本当に重要なキャラクターです。このキャラクターがやろうとしていたことに、読者が共感できないようになんて、作ってあるわけがないと思っています。全然、今回についての感想じゃなくなりました。いつものことですが、一生懸命書こうとすればするほど話が脱線していって…感想書くの苦手過ぎて嫌になります;;;by姉・イラスト by妹
2020.02.24
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おはようございます。音楽語りーその274↓♪サクラあっぱれーしょん byでんぱ組.incかなり前に買っていたCDです。『WWDBEST~電波良好!~』2016年に発売されたCD3枚組(+PV集DVD)のベストアルバム。現在はメンバーの入れ替わりがあるようですが、旧体制における楽曲がかなり網羅されているベスト盤…なのかな?全く触れたことのない、なんとなく名前だけは聞いたことある…くらいのアイドルグループだったのですが、清竜人さんが提供した楽曲の音源欲しさに購入しました。清竜人さん提供曲もとても良かったのですが、その他の楽曲も非常に面白く、興味深かったので、個人的印象の列記です。まず、こちらのアイドルグループは、「メンバー全員がオタク」というコンセプトなのかな?と思いますが、そのあたりは、あまりよく分かっていません。メンバー個々の得意分野を活かした活動もたくさんしている?のだと思いますし、アイドルグループとしての魅力という点では、もっともっと他にもいろいろと注目どころがあるのだと思います。…が、とにかく私がこのCD&PV集を鑑賞して、真っ先に感じたのはコレです。↓耳がイイ人が作ってる!!レーベルがトイズファクトリーとのことで、楽曲・サウンドの質の良さももちろんなのですが、それ以上に前提として、メンバーみんな歌が上手いです。とても表現力があります。また、個々にただ「上手い」だけじゃなくて、その「上手さ」がグループ内で被らないように、ちゃんと考えて最初から作ってあります。メンバー構成から、「音選」で選んであるのが分かるんですね。このアルバムのコンテンツの時点でですが、メンバーが3:3な構成だという印象。白の娘と、緑の娘と、黄色の娘が、歌唱・声選メンバー。赤の娘と、青の娘と、紫の娘が、キャラクターメンバー。(↑名前うろ覚え。)普通に、誰からも「歌が上手い」と言われる、まっすぐな歌唱が出来るのが白の娘。ただ、個人的に、緑の娘と、黄色の娘。この2人が、音だけで聴く限り、すごくインパクトがありました。緑の娘は、言葉のニュアンスというか、単語…というわけではないのですが、1センテンスの中で、ガンガン情景を変える繊細な歌唱が出来るので、驚きました。上手いです。また、黄色の娘は、はっちゃけたキャラクター性を維持しつつ、きちんと楽曲としての文脈を意識した歌唱が出来るので、すごいと思いました。もちろん、上記3名のほか、赤、青、紫の娘も音だけで聴いても非常に特徴的で、ちゃんと声が活きています。※あくまで、私の個人的な印象です。この、3:3のメンバー構成は、清竜人さんが自身のアイドルグループ・清竜人25を立ち上げる際にすごく参考にしてたんだな、というのがよく分かりました。清竜人さんがでんぱ組に楽曲提供をしたこと自体、清竜人25のための試作というか…練習の場という位置付けだったんじゃないかな、と受け取っているのですが、実際、もろにでんぱ組を踏襲したメンバー構成になっていたと思います。清竜人25の場合、第1~第3夫人がキャラクター(及びビジュアル)メンバー、第4~第6(第7)夫人が声・歌唱メンバー だという認識で聴いておりました。えっと…繰り返しになりますが、でんぱ組.incについて、この観点以外の魅力…ライブだとか、メンバー個々の活動だとか、もっといっぱいあるんだと思いますよ…。ただ、私の感性的に引っかかったのは、ここでした。「音」!!「声」!!「メンバー構成」!!オモシロい!!!上記リンクを貼った♪サクラあっぱれーしょんは、でんぱ組.incの中では代表曲的な楽曲なのかな??この辺は詳しくないのですが…、3枚組ベストアルバムを聴く中で、頭ひとつ飛び抜けてると感じた楽曲です。日本文化感と、お祭り感と、若者女子会感と、オタク感と…全部入れ込んで、他にない魅力的な形に仕上がっていて、素晴らしいと思います。他の楽曲も、またPV集も、聴き応え・見応えがいちいちありました。CD購入して良かったです!by姉
2020.02.18
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『ラストゲーム』・天乃忍先生の新作!購入しました!簡単感想です。『リバース×リバース 1巻』(天乃忍先生、白泉社、LaLa)幼い日のトラウマにより、大の男性恐怖症となった七瀬雛は、念願叶って全寮制の名門女子高へ入学した。そこで、同室となった雪野楓は、まさに雛が憧れてきた理想の「お姉さま」だった…!新しい毎日に心躍る雛だが、実は楓は重大な秘密を抱えていた。彼女は、実は男で、そして雛のトラウマの元凶だったのだ。一見、「百合モノ!?」と思わせておいて、絵面では完全に百合モノやりつつの、ラブコメです。正直なところ、そんっっなに衝撃的に面白いか、というと今のところ、「別にそれほど」…という感じなのですが;ただ、とにかく上手い企画だと思います!天乃忍先生の絵柄にとても合っている題材ですし、あとは、光の描写がすごく効果的でいいです!ラストゲームでも、ときめく瞬間の画面の輝きは「なんじゃこりゃ~!」と思っていましたが、この光の描写が、「お嬢様学校」の描写にすごく合ってると思います。こうやって、きちんと自身の強味を活かし、他作品とも被らない企画を立てられる、そして確かな脚本力・構成力でまとめ上げられる作家様を、花とゆめやLaLaには、ちゃんと大事にして欲しいです。雑誌の「質」を保ってくれるのは、こういう作家様です。本当に。というわけで、新作自体もとても気に入ったのですが、…まぁ、コミックスを読み終えて、最終的に言及したいのは、同時収録されていた『ラストゲーム特別編』ですよね。付き合って2カ月の柳くん&美琴ちゃんカップルの、でぇら可愛いやり取りが描かれています。やっぱり柳くんというキャラクターの持つパワーと言うのでしょうか。…段違いですね。このキャラクターは、基本的に天乃先生の中には居なかった人格というか。こういう、「どっから生まれてきちゃったんだ?!」という不思議なキャラクターには、とにかく作中の登場人物たちないし読者の目線を独り占めする、ブラックホール的な魅力が生まれます。日渡早紀先生の、小林輪くんみたいなイメージ。「ラストゲーム」好きの方も、是非手に取っていただきたい1冊です!by姉
2020.02.16
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