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『軋み』エヴァ・ビョルク・アイイスドッティル著 吉田薫=訳 小学館 2022年12月11日発行原題『THE CREAK ON THE STAIRS』(階段のきしむ音)軋み [ エヴァ・ビョルク・アイイスドッティル ]■あらすじ恋人との関係が唐突に終わり、エルマはレイキャビーク警察を辞め故郷アークラネスに戻った。地元警察に職を得て間もなく、灯台付近の海岸で不審死体が見つかる。被害者はクヴァールフィヨルズに住むエリーサベトという女性パイロットだった。彼女は幼少期をアークラネスで過ごしたが、なぜ今そこへ行ったのか分からないと夫は言う。「妻はあの町に行くのを嫌がりました。憎んでいたといってもいい」。エルマが辿り着いたエリーサベトの死の理由とは……。英国推理作家協会新人賞受賞作。期待の新鋭による、北欧アイスランド・ミステリの新たな傑作が登場!■感想コツコツ調べるのが面白かった。アイスランドのミステリは2作目で、セカンドネームに○○の娘とか息子とか、親のファーストネームがくっつくのを憶えていた!この作家さんはアイイスの娘なので、エヴァは女性だね。小中学校が二校しかない小さな田舎町のアークラネスに舞い戻ったエルマは7年間暮らした恋人との突然の破局に打ちのめされており、哀しみと暗い影が付きまとうが、レイキャビーク警察で身に着けたスキルで上司の地元の有力者にへつらう態度にも流されずに疑問に思った事をコツコツ調べるのが良かった。同時に被害者エリーサベトの幼少時代の事が当時の事件に向かって進んで行く。だから読者は事情も状況も大体分かっているので、じりじりしながら読むんである。勿論、現在の犯人については最後に分かるんだけど、解決していない問題でもやもやしている点が2つ。と言うか二人。これで良いのか?こんな解決にして良いのか?なぜこの終わり方?調べたら、アークラネスの2作目があるらしいので読んでみたいと思った。もう一つ、エルマの恋人の件ですが、事情を始めから教えてくれた方が感情移入しやすくていろいろと状況が掴め安かったと思うなあー。なんでわざわざ隠したのか分からない。だってエルマの行動全てにダーヴィズとの事が関わっているじゃないですか。気持ちの在り方や心の痛み方など、絶対知っていた方が理解しやすかった。最後に言われても。。。。。。まあ、初めての長編ミステリなのでそれはすごいと思います。 アイスランドは安全な国と言われるので調べてみたら、日本の方がずっと殺人事件は少なかった!アイスランドの人口が39.36万 (2023年)なので日本1.245億 (2023年)の約316分の1人間。アイスランドの人口は2017年からの6年間で31万9,575人から7万5千人くらい増えている。ちなみに2022年 「世界の殺人発生率(件/10万人)」1位タークス・カイコス諸島(西インド諸島にあるイギリスの海外領土)76.582位ジャマイカ 53.343位南アフリカ 45.53・・ ・111位アイスランド 1.07・・148位日本 0.23149位バーレーン 0.20 150位シンガポール 0.12 151位カタール 0.07152位米領サモア 0.00152位モントセラト 0.00152位ツバル 0.00152位バチカン 0.00サモア・モントセラト・ツバル・バチカンは0なんですね。ゼロの地域があるんですね。モントセラトを知らなかったので調べると「モントセラトは、カリブ海の小アンティル諸島に位置する火山島で、イギリスの海外領土である。」(度重なる大噴火で島からの退去が続き、 現在は0人とか4,649人とか、詳しくはよく分からない。 有名人としてはサッカー選手が数人いるようです)日本は安全な国と言われるこの頃ですが、数字で見るとビックリする数字だった。殺人がゼロの国を除くと、下から4番目だった!!ゼロを入れても下から8番目の少なさだった!日本は本当に凄く安全な国だった。ありがたい事だと思う。誠実で正直で知的な人が多い日本がこのまま築かれて行くよう願うしかない。海外の移住者を選別しないで呼び込んだら日本はどんな事になるか心配しかない。■アイスランド情報2017年7月26日に書いたアイスランド初めてのミステリ作家アーナルデュル・インドリダソン『湿地』の所で調べたアイスランド情報をここにも載せておきます。■アイスランド情報■アイスランドはファーストネームが正称で姓の方は一般に使われない。、電話帳もファーストネームで登録されている。政治家も作家も、初めて会う人もみなファーストネームで呼ばれる。主人公はエーレンデュル男性。登場人物のシグルデュル=オーリ、ラグナール、ホルベルク、エルーナル、エットリデ、グレータル、エイダール、アルベルト、シンドリ=スナイル、マリオン=ブーム、カートリンは男性。エーリンボルク、コルブルン、ウイドル、エーリン、クラーラ、ハンナ、エヴァ=リンド、ベルクソラ、ディサ=ロースは女性。アイスランドにはファミリーネームという概念はなく、インドリダソンとはインドリの息子と言う意味。アイスランドは多くの火山が存在し、温泉も存在する他、豊富な地熱を発電などに利用し、水力発電とで100%自然エネルギーによる電力を実現している。930年に発足した世界最古の民主議会「アルシング」は王による統治ではなく、民主的な合議による自治を目指した。●面積・102,828km2(105位)、 日本の北海道と四国を合わせた程度の面積。●人口・31万9,575人(170位)。 人口密度は3人/km2。私の住む塩釜市は東北で一番の人口密集地である。塩釜市の人口密度は3,080人/km2。なんと塩釜はアイスランドの千倍の密集度!日本の人口は1億2,686万人。人口密度は340.8人/km2。面積は377,972.28km2。アイスランドは3分の1ほどの面積だ。東京都の面積は2,188 km2。人口は1,368万6,371人。人口密度は6,250人/km2。アイスランドはおおよそ東京の5倍の広さの国で人口は東京の4分の1。↑これらは2017年に調べた数値で、2024年4月1日の総人口は、概算値で1億2400万人。7年間で200万人も減ったんだ。2024年1月の塩竃市の人口は52,058人で人口密度は3,008 人/km2。7年間で人口密度が3,080から3,008人に72人減った。アイスランドは2024年1月の総人口が38万3,726人。31,9575人から64,151人増えている!!!アイスランドはオイルショックの時に切り替えて、地熱発電と水力発電を組み合わせたほぼ100%の自然エネルギーで電力を賄っており、電気代が安い。アイスランドの電気代は、月584ユーロ程度。94,766.85 円。安くないよね?!と驚いたものの、2023年の月収が約64万円だって。お湯がじゃんじゃん使えるんだよね。暖房費が地熱で賄われているんだよね。余った電気で海外の会社を呼んでいるんだよね。調べ始めるときりがないのでお終い。―2024年12月20日頃読了―
April 1, 2025
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