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2008.03.29

ここ１ヶ月ホテル住まいで職場と往復するだけの毎日だったし、この週末は息抜きに100キロほど離れたトロントに行ってきた。目的地はトライアスロン専門店と日系ショッピングセンターである。

先日インターネットで検索していたところ、ここ半年くらいずっと欲しいと思っていたCerveloのP2Cの安価アルミ製モデルP2Kを売っているトライアスロンのアウトレット店をトロント市内に発見したので、これは見ておこうと思ったのである。

↑サーベロ P2C
前の日記にもちょっとだけ書いたが、フレームがすべてカーボン製のP2Cは、安価版の変速機を搭載しているもので2500ドル、上級モデルの変速機を搭載したものだと3000ドルする。
一方、初心者レベルのトライアスリートで派遣社員という身分のボクにとって、30万円前後というのは思い切りの要る金額である。

そこで、その安価版であるアルミ製のものがこのアウトレットで15～6万円で売られていると知り、どんな感じか一度見ておこうと思ったのである。

しかし、実際この店内に陳列されている自転車を見ているうちに、ボクはすぐにP2Kなど眼中になくなってしまった。
Kestrelのあの伝説のフレームが2988ドルで売られていたのである。

ためしに身体のサイズを測ってもらったところ、ボクの体型に適合するサイズであった。この種の自転車は、トップチューブの長さで48～64センチくらいまでの６～７種類のサイズで売られているのだが、たまたま１台だけ売られているのが自分のサイズだと判明した途端、猛烈に欲しくなってしまった。高嶺の花だと思って接近することさえ考えても見なかった女の子とたまたま何かの席で一緒になって、しかも向こうが意外にも自分に関心を示してきたようなものである。

もはや「代用候補」に過ぎなかった15万円のCervelo P2Kなど眼中にないのは当然のことながら、3000ドル出すなら憧れのフル･カーボン製のP2Cが入手できるにもかかわらず、ボクの気持ちは「憧れの人とはいえ、まだ手に届く範囲」だったCervelo P2Cから「交際することなど夢にも思わなかった高嶺の花」のKestrelへと気移りしてしまうのであった。

あー新しい仕事が忙しくてロクに練習もしていないクセに、しかもまだ正社員に起用されるかどうかも不明なこの時期に、店員のニーチャンに来週3000ドル持って再訪する約束をしてしまうボクなのであった。

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