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2007.12.27

当初は過激派の青年の銃弾を頭部に受けて即死と報道されていましたが、検死した医者の発表によると、過激派青年が銃撃のあとで自爆した際の爆風で頭を選挙カーのサンルーフのレバーか何かに打ちつけて頭蓋骨骨折で死んだことになったようです。

同じ暗殺でも、吹き飛んだ血みどろの頭部のイメージより、頭蓋骨骨折のほうが出血もなく五体がつながっていてまだ悲惨な感じが少なくていいですね。やっぱり最期のイメージは大切です。

そういえば去年の今頃はフセインさんが首吊りで処刑されていましたね。
YouTubeにもアップされていたその最期はなかなか立派でした。

ぼくはアメリカのTV番組でブットさんがインタビューを受けているのを１ヶ月くらい前に見たのですが、「暗殺の危険を冒してまで、混迷を深めるパキスタンに(亡命先から)帰国するだけの価値があるのか？」と問われたのに対し、ブットさんは「誰しも死ぬのは嫌だが、人間いつかは死ぬんだし、自分は母国が過激派によって間違った方向に導かれるのを見過ごすくらいなら、命を狙われても母国の民主主義を守るほうを選ぶ」と答えていました。

母国と自分の信念のために命を張っていたブットさんにとって、今回の暗殺は想定範囲であったろうし、本望だと言っていいでしょう。一方、狙った銃弾はすべて的を外れたものの、自爆の爆風でなんとか標的の命を奪った過激派の青年も、イスラム原理主義かなんかは知りませんが、無名の一青年の分際でこんな歴史的な偉人と命を張り合うことができて、ほんとうにラッキーな野郎だといえます。

新年早々に注文したにも関わらず、自転車屋の不手際で４月まで待たされ、かつ11月の長期出張から帰国した頃には北米はとても屋外で自転車に乗れる環境ではなくなっていたため、自転車について１年を振り返るにも半年程度しか実績がないのがさびしいところです。

Felt S32
自転車なんてもともと興味なかったのですが、トライアスロンために仕方なく買ったのがこのトライアスロン専用自転車でした。初心者用の安物でも10数万円もすることを知って、軽いショックを受けたことを思い出します。

6月初旬のレースの前に自転車に乗れたのはせいぜい５～６回、本番8月初旬のハーフ･アイアンマンまでの総走行距離も900キロに満たない状態で、よく90キロを3時間以内で走り切れたものだと自分でも感心します。

自転車は学生時代までは移動手段としてふつうに乗っていたこともあり、水泳と違って練習で目に見えて上達するようなこともないし、今年自転車のトレーニングから学んだことはこれといってありません。ただ、ランニングは孤独に黙々と走っているのが似合う一方で、自転車の場合は半分娯楽として、仲間とサイクリング感覚で楽しむのがいいんだろうなあと思いました。なぜなら、どこか目的地があるのでもない限り、１人で何時間も乗っていると飽きてくるからです。

あと、自転車はランニングと違って練習中それほど疲労を感じないし、無理をして筋肉や関節を傷めるようなこともないのですが、実は我知らずとても疲労しているらしいことに、あとになってから気づかされるのが特徴です。たとえば、自転車に２時間くらい乗った日に「ちょっと休もう」と思って横になったら朝になっていたとか(笑)、翌朝なかなか目が覚めないのです。

あともう１つ、当初は「レースのための高価な道具の１つ」に過ぎなかった自転車が、乗り込むうちにすぐ、もっと高価で高性能なのが欲しくなってきたことにちょっと驚きました。ぼくは自動車にもバイクにもこれっぽっちも興味のない男だし、メカの類いも苦手なほうなのですが、自転車に物欲を刺激された自分には、かなり驚きました(笑)。

ちなみにぼくがいま喉から手が出るほど欲しいのはこれです。↓