気まぐれ屋。
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6月の国立劇場に続き、またまた歌舞伎鑑賞。歌舞伎座改修中のため、初めて新橋演舞場にて、『八月花形歌舞伎』の第三部。【宿の月】扇雀、橋之助【怪談乳房榎~中村勘太郎 四役早替りにて相勤め申し候~】 勘太郎、七之助、市蔵、獅堂の二本立て。中村獅堂の出演演目は、今回観るのが初めてだった。現代劇でのインパクトのある役どころが印象に残るが、本業の方では、一体どんな演技をするのか興味もありつつ。【宿の月】は、安定感あるベテラン組の競演ゆえ、ある意味観る側も安心して観てられるというか。扇雀さんは、女形の役だけど白塗りにした節目がちな横顔が私の席ぐらい離れた距離で見たら、扇千景にそっくりで血の濃さを実感……橋之助は、外見的にもだいぶ貫禄が出て来た気がする。三田寛子似のおちびちゃん二人も、昼の部で活躍のよう。そのうち何かで観れるかな。【怪談乳房榎】は、サブタイトルにもあるように切っても切っても勘太郎状態に、あっちにこっちに勘太郎が飛び出してくる。お父上のお家芸を引き継いだ形だが、時折、ミニ勘三郎にも見えなくもないので、中村勘三郎好きな私には、美味しい舞台というか。弟の七之助は、妖艶に女形で魅せてくれた。しっかし…芸のためとは言え兄弟で夫婦役とか練習の時、恥ずかしくないかしら、と余計な心配ちょっとしてみた。注目の四役早替り、面白かった!最後の方、どっちがどっちだか、ぼんやりしてると判らなくなる時もあったくらいに、早業だった。あっぱれ。個人的に、獅堂は現代劇の方がいいな。けど、お父さんが継いでないのに、多忙なスケジュールの中で歌舞伎も続けてるのは、素直に偉いと思う。まだでも、青年達、若いなー。色っぽさとか切なさとか怖さとか諸々感情や仕草の幅は、お父さん達世代に比べればひと回り小さいし、華にも欠ける。翌日、テレビの芸能番組で、歌舞伎の舞台観てしかも勘三郎のだったから、余計にそう思った。いや、でも、もう10年ぐらいしたら、いい味になるのか。大いに期待したい。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「星になった愛すべきサッカー馬鹿に献杯。森さんや初音さんと一緒に、日本蹴球界を見守っててください(拝)。」
2011.08.13
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