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大いに遊びながら足腰を鍛えさせてもらった馴染みの山は、冬支度に入ったようなので、里山歩きに移行です。関東の低山の紅葉は、ちらほら始まったばかり。これならきのこの姿も見られると勢い込んで山道を歩きました。期待は見事に裏切られて、きのこの姿の少ないこと。やっと見つけた一本目、ザラエノハラタケかな。食菌と記載された本もありますが、いつも見るだけ撮るだけです。割合管理されている林なので風の通りもよさそう、となればエノキタケをターゲットにしようと切り株や倒木を見るも姿が確認できません。すっかり諦めて駐車場に戻る途中にやっと見つかりました。きのこの姿が少なすぎて疲れは増すばかり・・・。早々に場所移動することに。毎年「晩秋の桜」を見ていますが、今年は咲き始めが早いようです。季節が前倒しになったら、春も早く来るかしら・・・そうだったら、来季の山菜やきのこも早く始まるので、それはそれでいいかな、なんて思いますが、そうはいかないところが自然。できるだけ穏やかに暦がめくれたらいいかな。ハタケシメジを探していたのですが、見つかったのはこの不明菌。出始めの色形はムラサキシメジとそっくり。成菌がリングを描くように出ていて、色合いは雨に濡れて色が薄まったような淡い紫色。ムラサキシメジ独特の粉臭も少し臭いますが、ここは割合管理された場所、こんな所にも発生するのかな、結局同定できませんでした。そこそこ楽しい散策ではありますが、収穫する喜びが伴っていません。アラゲキクラゲならいくらか採れるかもと、立ち枯れてしまった木を巡ります。何カ所かでアラゲを見つけましたが、採れたのは手のひらに載るだけでした。心の中では「ヒラタケさ~ん」と呼び続けておりました。まだ少し時期が早いかなと思いながら。ところが早生種は発生していたようで、すっかり成熟してしまったヒラタケが枯れ木の上の方まで点々と付いていました。てっぺんにあるものは採り頃ですが手が届くはずもなく・・・でも観賞できたらからいいかな。同じ山を歩くにしても、通い詰めた馴染みの山と里山ではなぜにこれほど心に受ける作用が違うのでしょう。いつもの山を歩く時の高揚感、融け込んでいけるような一体感、、雑事を忘れて自分を委ねられるような安心感、考えてみましたがよく分かりません。ただ、私にとっては遊びでありながら実は遊びではない、大切な時間であるということだけはわかりました。
2014.10.26
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カラマツの葉もまだ色づかず、紅葉もそれほど進んでいなのに、クヌギ林は一面落ち葉の絨毯。斜面の上から舞い落ちる葉っぱを見ていたら、一匹のリスに目が留まりました。木登りして地面に降りての繰り返し、この景色とリスの組み合わせは「絵本の中」そのものでした。晩秋になってからの雨で出ていたきのこは崩れ、出始めていたアカモミタケは多くが退色しておりました。地面は濡れていて、前日(18日)まで雨が降り続いていたようです。うん! 何やら地面から生まれ出た奇怪な生物のよう。ウスムラサキホウキタケの仲間でしょうか。周りを見渡せば数株、見れば見るほど触手のような先っぽがゆらりと動きだしそうでした。出盛りだと期待したシモフリシメジも、雨で融けてしまったものがほとんどで採りごろ状態のものは数えるほど。今季は「焼きシモフリシメジ」は諦めかな。帰り支度を済ませてから寄った駐車場の切り株に、可愛いヌメリスギタケが・・。根元の方にも連なって発生していました。最近目にしていなかったのでこんな姿を見ると嬉しくて、写真を撮った後「大きくなってね」と声掛けしてきました。台風を伴った冷たい雨で地温が下がったのでしょうか。きのこ達の姿も種類も少なく、シモフリシメジを探していつもより歩き廻りました。仲間たちと賑やかに歓談したのは、つい3週間ほど前。週末出勤もそろそろお仕舞いかな、いや、あと一回は落ち葉を踏みしめて散策したいなぁ~ゆく季節を惜しむ日々です。
2014.10.19
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慣れた山もいいけど、時には違う森にも分け入ってみたい。そんな気持ちを昨日(16日)は叶えて来ました。休憩を入れて片道約3時間はかかりましたが、往路は「どんなきのこに逢えるかな・・」という期待感、帰路は「楽しかったね~」という幸福感で、全然苦になりません。助手席に乗っているだけですので、当たり前ですね。思ったよりも木々の紅葉は進んでいなくて、最近の雨で地面はしっとり潤っていました。きのこの種類は多くありませんでしたが、斜面に並んだキシメジの列を数カ所で見かけました。クロカワは、灰色がかったカサといつもの山で見るような黒いカサのもの二種類。広葉樹のクロカワは苦みが少ないと聞きますので、今夜味見の予定です。時に赤松が混じる樹林には松茸もありました。馴染みの山とは出方が違うので、どんな場所を探していいのか見当をつけるのが難しくて・・・。地質や植生の違いは、きのこの香りにも影響します。赤松に寄生する開き松茸の香り高さは格別です。堂々たる姿のホンシメジ。味わい深さと歯切れのよさは格別。虫も入っていなかったので、さっと洗って「きのこ鍋」でいただきました。地元の里山や八ヶ岳山麓などでクリタケを採ってきましたが、ここまで軸が太いのは見たことがありません。私の親指と人差し指で輪を作ったほどの太さ。こちらもきのこ鍋の具として味わいました。早朝から出かけて、山を歩きながらきのこを採り、夕食に採れたきのこを味わう。こんな愉しみがあればこそ、「元気でいよう」と心がけられるのかしら、なんて昨日は考えました。残り少ないシーズン、あと何回きのこ探索に出かけられるかしら。
2014.10.16
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豊かな彩りを見ながらも、早朝の冷え込みにわが身を抱きしめたくなるような季節となりました。少雨の影響か、ホンシメジは小ぶりな株ばかり、シロめぐりをしましたが発生は一か所のみ。勢いが無いという事は味にもつながってくるのでしょうか。例年よりも旨味が少ないような気が・・・下ごしらえで味わいを損ねたのかも。以前栽培物のムキタケを頂いて食べたことがあります。(長野産)香りが弱くて柔らかく、物足りなさを感じました。ここまで成長して虫が入っていない天然ムキタケは、しっかりした歯触りとトロンとした舌触りで食べ応え満点。ただ、私に収穫されると出始めの幼菌以外「虫チェック」の為に、採ったそばから半分に裂かれてしまいます。昨日はスギタケモドキを多く見かけました。ヌメリスギタケやヌメリスギタケモドキは食べたことがありますが、スギタケモドキはいつも観るだけ。手に取って半割にしてみると真っ白でしっかりした質感、注意すべききのこではありますが、一度食べてみようと一回分持ち帰りました。キムチ漬けが合いそうですが、その風味が苦手なので醤油漬けにします。落ち葉を伴った名残のクロカワ。多く見かけた倒木の下の個体は、胞子まき散らし仕事中のようでした。サクサクと落ち葉を踏みしめる散策となりました。賑やかだった仲間達の歓声も少なくなってきて、昨日お会いできたのは「彗星さん」だけ・・。これからの山散策は「寂しさを連れたもの」となります。
2014.10.12
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身の回りの事柄に気持ちが向かい、ブログを少し休んでおりました。そろそろ重くなった腰をあげて・・・昨日の「きのこ探索」の状況です。昨日は夏を思わせるような天気。晩秋装備で出かけたので、服を一枚脱ぎ、又一枚脱ぎ・・・。そんな気温でもホンシメジに遇えました。いつものチャナメツムタケ畑は、カラカラ乾燥気味。見つかるチャナメも小ぶりのものが多くて、それでも宝探しのような楽しさ。今日の雨で目覚めて、今後は期待できそうです。そろそろ終盤を迎えるクロカワ。この苔の中に手のひらより大きなものが三枚あります。こんなの見つけちゃうと、つい嬉しくて歌ってしまいます。「クロカワさんから、お手紙ついたクロカワさんたら、待っててくれた・・♪」(シロヤギさんから♪・・・の調子で)因みに、どんなきのこにでも名を替えて歌っております。山の彩りは美しいのに、そして、見ごたえある美形開き松茸にも出会えたのに、写真撮影まで気が回らない一日でした。お逢いしたいと願っていたご夫妻に逢えた楽しいランチタイム。仲間のみなさんの「きのこ話」をする時の顔には、少年少女だったころの面影がふと現れます。楽しさの中にも寂しさが混じる季節になりました。次回どこを歩いたらいいかな。一週間イメージして週末を待ちます。
2014.10.05
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