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ヒイラギがない節分に、鬼は笑う。ヒイラギは、とげのある葉を持ち、そのとげで鬼の眼を突く。さわると、ヒリヒリ痛む葉のとげは、その名の由来「疼ぐ(ひいらぐ)」になる。最近の節分の夜は、鬼が恐れるヒイラギはない。ヒイラギのない節分に、鬼は安堵し、高笑いするにちがいない。ただ、ヒイラギは、老いれば、とげが減り、葉は丸くなる。ヒイラギは、円熟する人のように、老いてゆく。丸い葉のヒイラギは、きっと鬼を払わない。老いればヒイラギも、鬼を受け入れることだろう。多くの人は、節分の、ヒイラギを忘れてしまった。さらには、豆をまくことすら忘れつつある。今、人は、鬼を払うより、鬼を招いているのかもしれない。鬼を招くのは、人が丸く老いたからではない。ヒイラギより、豆よりも、鬼が、人を恐れるからだろう。
2013.01.31
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あなたは、シモバシラを見たでしょうか。冬の冷え込みが厳しい日、山野を散策したなら、あなたは、シモバシラに出会えるかもしれません。高さ60cm、シソ科の多年生の植物。その植物は、シモバシラの名を持ちます。冷えた朝、枯れたシモバシラの茎の根元に、できあがる、霜柱に似た氷の固まり。この霜柱は、枯れた茎を通った水分が、凍り、その茎を破って現れたもの。この霜柱ができると、茎は破壊されるため、シモバシラにとって、霜柱は、たった一度の芸術作品。わたしは、まだ、シモバシラを知りません。シモバシラ、最期に見せる、氷の華に、サクラに似た、散り去るその美を感じてみたい。【東北大学:まなびの杜】 「シモバシラの霜柱」 ※ 霜柱ができた、シモバシラの写真があります
2013.01.29
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上階から見ていると、屋根の上のカラスに近づく小鳥がいる。ピョンピョンと近づく小鳥は、カラスが襲い掛かると飛んで逃げる。小鳥は自らの飛翔力が、カラスに勝るのを知っている。単に、にくいカラスをからかっているように見える。やがて戻ってくる、小鳥に逃げられたカラス。電柱に止まり、カラスは悔しそうにカァカァと鳴いている。ある時、地表で数羽のカラスが、パンを前に大騒ぎをしていた。見ると上空から、トビが急降下してくる。トビがまさにパンをつかむ瞬間、地表のカラスがすっとパンをずらす。狙いがずれたトビは、パンをつかめず舞い上がる。カラスもパンを持ち去ろうとはしない。急降下するトビ、パンを少しずらすカラス。カラスはトビをからかう様に、何度もそれを繰り返していた。小鳥とカラスの様に、弱いはずの生き物が、強い者を攻撃することがあります。この行動を、モビングと呼びます。アニメの「トムとジェリー」。猫のトムをからかうねずみのジェリーは、モビングをしているのかもしれません。、人にも、モビングに似た習性が、あるように思います。それは、いわゆる「怖いもの見たさ」。お化け屋敷や、キモ試し、さらには怖いほどのスピードのカーレースや、スキーなどのスポーツ競技。これらが好まれるのは、ちょっと怖いからなのでしょう。でも、モビングは、食物連鎖で下位の生物が、上位者におこなうもの。食物連鎖で最上位の、人がモビングすべき相手はいません。人がおこなうモビングは、自然界のルール違反。今日のニュースは、戦闘機F35Aが、実戦配備不可能と告げていました。近接対空ミサイルが、搭載不能だという。しかし、所詮は”戦闘しない”戦闘機。モビングの様に、強敵に迫っては逃げ去るのみ。ただ、わかっているだろうか。モビングは、食物連鎖最上位の、ヒトがおこなうべきではないことを。ヒトが、モビングをおこなうとき、そのルール違反の代償は、きっと大きなものに違いないということを。 ※ 今日は長文になり、すみません。 モビングは以前に書いたと思いましたが、過去の日記で見つけれませんでした。
2013.01.27
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チョコレート展の、三葉虫とアロマカリス。上に見えるのは、シーラカンスのしっぽ。すべてのデコレーションが、チョコレート製。【過去の日記1】 「ツタンカーメン展で満足ですか? - チョコレート展 -」
2013.01.26
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オオサンショウウオを「はんざき」と呼びますが、呼ばない人もいるようです。体を半分に裂いても再生する。それがオオサンショウウオの「はんざき」の由来。しかし、それは誤解です。誤解でひどい名をつけられ、かわいそうなオオサンショウウオ。でも、調べると、はんざき大明神というのがありました。さらには、はんざき祭りまで。はんざきは、地域で愛されているようです。あだ名もやがて、ニックネームへ。それを変えるのは、名づけられたものの、愛しい人柄。【岡山県・真庭観光連盟】 「はんざき祭り」
2013.01.24
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鳥の鳴き声を、人の言葉の様に聴く「ききなし」。言葉と思って聴くと、そうと聞えるから不思議です。ウグイスの鳴き声が「法、法華経」。コノハズクは「仏法僧」。ホトトギスの「テッペンカケタカ」も有名です。ただ、ホトトギスは「特許許可局」の方が面白い。ツバメは「虫食って、土食って、しぶい」。メジロは「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛」と、ともに早口言葉を競っています。ヒヨドリの「いーよ、いーよ」もわかりやすい。子供好きのシジュウカラは、「ピッカチュウ」と鳴くようです。私が好きなのは、キビタキ。「ソフトクリーム、ソフトクリーム」と鳴いています。でも、サンコウチョウの「月日星、ホイホイホイ」も捨てがたい。みなさんも、鳥の鳴き声に、耳を傾けてはいかがでしょう。わたしも「焼酎一杯ぐぃ~」となくセンダイムシクイの声を聞きながら、一杯飲んでくつろぎましょう。【ききなし】 「ききなしの例と実際の鳴き声」 ※このリンク先には、さらにききなしの例とともに、其々の鳥の鳴き声も聞くことができます。
2013.01.22
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18世紀、スイス・チューリッヒの医師ショヒッツアは、奇跡の化石を発見したと発表しました。それは、旧約聖書のノアの洪水で命を落とした、子供の化石。その化石は「洪水の証人」と名付けられ、学術誌には次の言葉が添えられました。「後世の罪人たちよ、この化石を見て、汝らの罪を悔い改めよ」それから100年後の、1829年。シーボルトは、日本から、体調1メートルを超える、奇妙な生物を持ち帰りました。ヨーロッパの人々は、それを見て、その日本の生物が「洪水の証人」であることを悟りました。その生物こそが、オオサンショウウオでした。スイスの化石「洪水の証人」は、6000万年前の地層から発見されていました。その化石とノアの洪水が、関連あるはずもありません。聖書を信じる先入観が、サンショウウオを人の子供に見せました。先入観は、かくも人の目をくもらせるもの。オオサンショウウオは聖書を知らず、人類より長い年月を生き続けました。人類の一喜一憂も、オオサンショウウオには儚いことでしかありません。人はオオサンショウウオから、進化の仕組みを知りました。人はサンショウウオのおかげで、すこし賢くなりました。それでも、いまなお、ノアの洪水の「証人」を、人はみつけることはできていません。
2013.01.20
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昨年の「チョコレート展」から。1900年のドイツのアンティークカップ。【過去の日記1】 「ツタンカーメン展で満足ですか? - チョコレート展 -」「ユキウサギ それから」先日のユキウサギの日記。私の説明不足から、ユキウサギは歩いて移動すると誤解を招いたようです。ユキウサギも、跳んで移動します。人が跳び箱を跳ぶように移動しますので、アシアトは後足が前足より前に出ます。皆さんのコメントにもありましたように、雪に埋もれないように足が長くなったのでしょうね。すると、雪国の人は足が長いのでしょうか。ふと疑問に思いましたが、あまり語ると怒られそうですので、止めておきます。【過去の日記2】 「なんだか不釣り合い - ユキウサギ -」
2013.01.19
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今日のあなたは、昨日とは違う。あなたが食べた食物は、あなたの体の一部に変わります。食物を、体の組織に変える作用。これを、同化作用と呼んでいます。あなたの体の組織の一部は分解され、生きるエネルギーに変わります。組織を分解し、エネルギーに変える作用。これを、異化作用と呼んでいます。同化と異化。これを合わせて、代謝と呼びます。あなたの体は、代謝されます。体の一部は分解され、新たな組織に変わってゆきます。昨日のあなたは分解され、今日のあなたに変わりました。今日のあなたも分解され、明日のあなたに変わります。あなたの肌は分解され、新たな肌に変わります。あなたの脳は分解され、新たな脳に変わります。肌は分解され、それでもあなたは、明日もあなた。脳は分解され、それでもあなたは、明日もあなたを覚えている。明日のあなたは、今日とは違う。それでも、きっと、明日もあなた。変わるけど、変わらない、あなたがいます。
2013.01.17
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石でできた、大きな風車。直径2メートル42センチ、重さ2トンの羽が、わずかな風で軽やかに回ります。ベアリングで支えられていると、軽く回る。分かっていても、人さえ感じられないほどの風で回る石の羽は、とても不思議に思えます。この場所には、全部で18個の石の風車があります。
2013.01.16
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空に向かって伸びる、木の枝になる柿の実。でも、誰も取ることはありません。鳥さえも、食べることはありません。そう、あの柿の実は、渋柿だから。しかし、冬になり、雪が舞う頃、鳥がその柿をついばみます。渋柿に甘みが出てきたのを、鳥は知るから。渋柿の、渋の成分は、水溶性タンニン。渋い水溶性タンニンも、不溶性に変わると渋くありません。渋柿の渋も、十分に熟せば、渋くない不溶性タンニンに変わります。それは、熟すまで、鳥に食べられないようにと願う、柿の知恵。渋柿で、干し柿を作りましょう。つるしておけば、渋柿も甘くなるから。柿の中のタンニンが、水溶性から不溶性に変わるから。その証拠に、干し柿の表面には、白い粉。あの白い粉は、甘い糖分があつまったもの。もう、渋くないよと、干し柿からのメッセージ。若いころの角が取れ、歳を重ねて愛される。人も、そうありたいと、寒風に耐えた干し柿に想う。 【過去の日記】 「スルメのすすめ - スルメ -」 ※ 復習: スルメの表面の白い粉は、タウリン。
2013.01.14
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ユキウサギの姿に違和感ありと、話題になっていました。ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。脚が長いのが特徴の、ユキウサギ。日本では北海道に、エゾユキウサギがいます。あらためて写真で見ると、長い脚がアンバランスに思えます。写真掲載の練習。昔の写真ファイルも残っていました。それを見ると、今までに154枚のブログへの写真掲載をした様です。滅多に写真を使いませんが、長くブログを続けていると、意外に掲載枚数はあるものです。これからもよろしくお願いします。
2013.01.13
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冷たい雨。やがて、それはみぞれ(霙)から、あられ(霰)に変わります。積乱雲の中、あられは作られます。その氷の粒が、5mm未満をあられと呼び、5mm以上をひょうと呼びます。より大きな積乱雲の中で、ひょうは生まれます。積乱雲の中の上昇気流が、ひょうを上空に持ち上げて何度も冷やし、大きな氷の粒に成長させます。大きな積乱雲は、夏にできます。そのために、俳句の季語で、ひょうは夏、あられは冬と季節違い。季節が違う、ひょうとあられ。その違いのきっかけは、わずかだけど、人の想いは変わります。よく似た兄弟が、はなればなれに、別の人生を歩むように。
2013.01.12
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高級感がある黒に塗られた、日本のピアノ。今は塗装の、その黒色も、その昔は漆塗りでした。欧州では、木目のピアノが多くあります。日本のピアノが、黒い漆で塗られたのは、日本の高い湿度から守るためと言われます。また、木目のピアノでは、木目の模様をそろえて表面に貼る必要もあります。手間がかかる作業から、今では欧州にも黒いピアノが見られます。黒いピアノは、日本から。日本の文化が、漆色のピアノの色に映されています。しかし、安く、扱いやすい、塗装が普及しています。その陰で、徐々に消えつつある、漆の文化。でも、漆のよさを、わすれないで。漆黒の、深いやさしさで、今まで、まもってくれたのだから。
2013.01.10
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彼女は、糖分に着目し、実験を開始しました。実験の鍵となるのは、糖とアミノ酸の化学反応。その化学反応は、メイラード反応と呼ばれます。彼女は適切な反応温度のコントロールに、細心の注意を払って実験しました。彼女の思惑通り、反応は順調に進行。褐色物資メイラジンの生成に成功しました。しかし、彼女の実験成功を待っていたのは、研究者ではありません。実験の成功を、一番喜んだのは、おやつを待っていた子供たち。そうでした。子供たちは、メイラード反応でできた、ホットケーキを待ちわびていたのです。ホットケーキ、パンにクッキー。せんべい、カステラ、さらにはコーヒー豆までも。その表面の褐色の焼き色は、糖とアミノ酸の加熱による、メイラード反応でできたメイラジンの色。メイラード反応では、とても香ばしい良い香りがします。そしてメイラジンは、美しい褐色で食欲をそそり、食品の臭みも消してくれます。ドラえもんが好きなどら焼きも、その表面はメイラジン。誰もがねらう焼肉も、その表面はメイラジン。メイラード反応を駆使する化学者の正体は、料理上手な家庭の主婦。今日のあなたは、どれほどの、メイラード反応に成功したのでしょうか。
2013.01.08
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充電完了。まずは、コメントと頂いている方々へのご訪問から再開いたします。写真のサイズ変更につきましても、様々なアドバイスを頂き、ありがとうございました。特に 「ワンオンさん」 からの、高機能エディタの活用を取り組んでみたく思います。新しいエディタのコマンドに、写真サイズを決める「width="・・・" height="・・・" 」のコマンドがないので、コマンドを手入力しようかと思っていましたので。楽天ブログ側からのご訪問を再開します。旧エディタ・コミュニティの皆さんは、もう少しお待ちください。また最近活動休止中の楽天ブログの方へのご訪問も、遅れ気味になるかと思います。まだ今年も1年、始まったばかり。長丁場を、ゆっくり進めたいと思いますので、気長にお付き合いいただければと思います。今年もよろしくお願いします。
2013.01.07
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楽天ブログのシステム変更から約1年。この1年、1度も写真や図の掲載をすることはありませんでした。そろそろ、新システムでの写真掲載の練習を始めます。この日記は写真掲載の練習。新システムでは、以前のように、写真サイズの変更はできないのでしょうか。不便に思いますが。
2013.01.04
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今現在は、充電の時期。お休みで、皆様へのご訪問も十分ではなく、すみません。充電期間を利用して、「アンケート募金」も1月分を完了しました。特に、1月のアンケート募金は数多くあります。詳しくは、この日記のリンク先(クリック募金)からどうぞ。1件回答につき、100円が私たちに代わって企業から募金されます。クリック募金も、1年前より支援サイトが増えました。この日記のリンク、DFFのクリック募金の他にも、多数のクリック募金が設立されています。皆さんも「クリック募金」で検索してご覧ください。ただ、イーココロ!のクリック募金は上限値があり、すぐに上限値で募金不可となります。できましたら、募金の上限値がないクリック募金で、支援されてはいかがでしょうか。また、ブログ更新でモンゴルなどに植林ができるグリムスも、13本目が完成かと思います。このグリムスの植林も、日記更新の励みになります。クリックだけで、1円募金できるクリック募金。アンケートで、100円募金できるアンケート募金。ブログの日記更新で、植林ができるグリムス。いずれの募金、植林も、今年も継続したいと思います。
2013.01.03
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高温90℃のサウナ。もし90℃のお湯ならば、たちまち火傷してしまいます。それでも火傷をしないのは、高温なのが空気だから。空気は温度を伝えにくく、すぐに火傷することはありません。火傷しない、もうひとつの理由は、サウナの空気が乾燥しているから。乾燥していれば、汗が蒸発します。汗が蒸発すれば、気化熱で体の熱を下げてくれます。もし日本の夏の様に湿度が高いと、少し暑いだけで耐えられません。温度だけではなく、湿度という環境が影響します。サウナでは温度が不快でも、それを補うのが低い湿度。環境を大切に。たとえ不快なことがあっても、それを補うものがあれば、大丈夫。親友、家族、ペット、それとも趣味でしょうか。大切に、そして守りたい。あなたを支える環境を。
2013.01.02
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2013年となりました。今年もよろしくお願いします。例年は新年のお喜びを申し上げていますが、不特定多数の方がご覧になるブログで、また喪中の方も多いことから、今年は新年のお喜びは控えさせていただきます。さらに、昨年12月30日に、60万アクセスを迎えました。皆様のご訪問、感謝しています。重ねて、今年もよろしくお願いします。
2013.01.01
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