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「アイアンマン3」 Iron Man 3 2013年 アメリカ映画監督 シェーン・ブラック出演 ロバート・ダウニーJr. グウィネス・パルトロー ドン・チードル ガイ・ピアース ベン・キングズレー ジョン・ファヴロー ということで(どういうことや!!)、「アイアンマン3」です。 実はずっと以前にDVDを購入していたのですが、まだ「2」を買ってなかったので、観ずに我慢していたのです。先日の記事にあるように、やっと古本屋で「2」をみつけることができたので、このほどやっと解禁となったということです。(つくづくヒーローものが好きだなあ、と思う今日この頃です。) 1999年の大晦日、スイスを訪れていたトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)は、大勢のゲストに囲まれる中、“アドバンスド・アイデア・メカニックス(A.I.M.)”の創設者である若き科学者、アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)の熱烈な歓迎を受けます。トニーは屋上で商談する約束を交わしますが、同じく会場で知り合った植物学者のマヤ・ハンセンと一夜を共に過ごし、キリアンとの約束を反故にしてしまいます。 2013年、ニューヨークにおけるアベンジャーズでの戦いから1年、不眠症やパニック障害を患ったトニーは、悪夢や発作に悩まされ、眠れない夜にはアーマーを作り、どこに行くにもアーマーを持ち歩く“アーマー依存症”とも言うべき状態に陥っていました。 その頃アメリカ国内では、爆破テロを行っては電波ジャックによる犯行声明を出す“マンダリン(ベン・キングズレー)”というテロリストの活動が問題になっていました。 トニーの親友であるジェームズ・ローズ大佐(ドン・チードル)は、大統領の命で、新型スーツ“アイアン・パトリオット”を着て捜査を行っていましたが、周囲に全く爆弾の痕跡を残さないことから、実行犯を特定できずにいたのです。 そんなある日、スターク・インダストリーの社長を任されていたペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)の元にキリアンが現れます。かつては小さな研究所だったA.I.Mですが、今や政府に認可されるほどの大きなシンクタンクとなっていたのです。 キリアンはペッパーに、人間の脳の未使用領域を利用して人の能力を向上させる“エクストリミス”の研究を行っていることを打ち明け、共同で行おうと提案しますが、軍事利用されるかもしれないと考えたペッパーは断ります。 一方、警備主任のハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)はキリアンとその同行者を不審に思い、彼らを尾行して同行者が謎のスーツケースを浮浪者に渡す現場を押さえます。しかし、そのスーツケースに入っていた薬品を浮浪者が摂取した直後、高熱を発しながら爆発します。周囲の民間人数名が犠牲になり、ハッピーも重傷を負って昏睡状態となってしまいました。 事件を知ったトニーは、マスコミを通じて「お前の命はここまでと思え。いつでも受けて立つ」と、自宅の住所を公表してマンダリンに宣戦布告します。 その直後、マヤがエクストリミスの件で相談があると言ってトニーの家を訪れますが、テロリストのヘリが襲撃してきます。 遠隔操作による装着が可能な最新アーマー“マーク42”を何とか使いこなし、自宅をめちゃくちゃに破壊されながらもペッパーとマヤを逃し、自身も空を飛んで危機を脱しますが、エネルギー切れで、テネシー州に不時着してしまいます。 トニーは現地で偶然出会った少年・ハーレーの協力を得ながら爆発事件の現場や関係者を調べるうちに、爆発を起こした人間がキリアンの属しているA.I.Mに関わっていることを知るのです。 面白かったですね。前半の山場、スターク邸の破壊場面は迫力あるし、その中から3人が間一髪脱出するのも見事でした。また、中盤アーマーが使えない中、まるで007の如く暗躍するトニーとローディ、そして、圧巻はクライマックスです。(もちろん例のごとく詳細は秘密にしておきます。)なるほど、今回のアーマーが“マーク42”なのはそういうことか、と、納得しました。何しろ、「2」の最後に出てきたのが“マーク6”、「アベンジャーズ」で活躍するのが“マーク7”です。いったいどんだけ不眠症なんだよ、トニーは。 前回「2」では、華々しく登場してきた悪役が、結構あっさりとやられてしまって不満だったということを述べましたが、今回の悪役は、もちろん詳細は言いませんが、非常に強くしつこく、悪賢いやつでしたので、非常に満足できました。(最後のやられ方もいいです。やっぱりペッパーは最高です。) その、悪役の2人、ガイ・ピアースとベン・キングズレーがいいですね。 ガイ・ピアースは、アカデミー賞などは残念ながら縁がないのですが、「L.A.コンフィデンシャル」や「メメント」などで、高い評価を得ている役者さんで、その見た目通りの悪役ぶりが見事でした。 ベン・キングズレーは、「ガンジー」でアカデミー主演男優賞を受賞して以来、ノミネートの常連で、「シンドラーのリスト」での、シンドラーの優秀なユダヤ人会計士の役は、非常に印象に残っています。今回は、テロリストの指導者(実は……)を貫禄たっぷりに演じています。まったく同一人物とは思えないほど役になりきって演じる彼の姿勢は、今回の役にぴったりで、観客はすべて呆気にとられてしまったでしょう。(詳細は秘密) もちろん、植物のDNAの研究がどうかかわって“エクストリミス”になるのか(再生能力が高まるのはなんとなく関係ありそうですけどね。)、人間の脳の使われていない部分を活性化させると、“マグマグの実”(観ると分かりますが、まさに“赤犬”のようですよ。)になるのはどういうことか、などなど、ツッコミどころはいろいろとあるのですが、まあ、やっぱり細かいツッコミは野暮というものでしょう。 ということで、シリーズ3作の中では一番出来がいいんではないですか、と思われる、三部作の完結編を今回は紹介しました。 ところで、ラストでペッパーは元に戻るのですが、僕的には、あのままで、次の「アベンジャーズ」で一緒に戦うのが観たかったです。残念。(詳細は秘密)まあ、興奮すると○○なので、トニー的には非常に困るんでしょうね。
2015.12.11
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「地球、最後の男」 LOVE 2011年 アメリカ映画監督 ウイリアム・ユーバンク さて、恒例の無名作品紹介コーナーです。 今回は、いつもの夢○書店のSFコーナーで見つけたこの作品です。この意味ありげな邦題、そしてパッケージの裏面の、ISS(国際宇宙ステーション)にたった1人取り残された男の物語、という解説、興味そそられるでしょ。 地球との交信が途絶えた宇宙船ステーション。その中にたった1人取り残され、軌道円周上を旋回し続ける宇宙飛行士リー・ミラー。時間と共に生命維持システムが消耗し、単に生きていることだけを継続するような状況下で、リーは自身の正気を保つために孤独な戦いを強いられる。そんな極限の閉塞空間で6年の歳月が流れ、リーの前に突如、巨大な宇宙ステーションが現れる。そこには人類の英知を結集させた“秘密”が隠されていた…。 冒頭何故か、南北戦争時の映像が流れます。宇宙を舞台にしたSFのはずなのに何で?と思っていると急に、ISS内部にたった1人で何やら任務についているらしい男の映像になります。 そして、やがて地球からの通信が途絶え、窓から見える夜の地球から光が消えていく映像が見え、男は初めこそ通信を取り戻すべく、呼びかけたり、機械の故障かといろいろいじってみたりしますが、やがてあきらめたのか、無気力な感じになっていきます。そして何故かISSの内部で、冒頭に出てきた南北戦争の兵士の日誌を発見し、その兵士の記憶が入り込んできたのか、ステーション内の壁や、そこらにあった紙などに変な絵や呪文のようなものを書き始めます。 途中何故か、違う人物(誰かは全く分かりません。)のインタヴュー映像のようなもの(言っていることが全く意味不明)を挟みつつ、途中、このまま死を待つくらいなら、一か八か、地球に向かってダイブしてやろうか、という感じで、船外に出ていきますが、結局命綱を切ることができず、6年という年月が過ぎていきます。 そうこうしているうちに、正体不明の巨大宇宙ステーション(なのかどうか、実はよくわかりません。それの全景を映した映像がありませんから。)がドッキングしてきます。 その内部をさまようリー、アメリカの街並みのようなところや、ちょっとアンティークなホテルのロビーのようなところなど、もちろん人影は全く見えません。 そして、謎解きも解説も全くないまま、謎のメッセージのみを残して唐突に終わるのです。 一体なんやねん??????????????????? 観賞中の素直な感想です。 そして、ちょっと考え、もしかして、「2001年宇宙の旅」の二番煎じを狙ってる????、と思い立ったところで、非常に腹が立ってきました。 なんでISSの中に重力があるんだ??? たった1人でISSに長期滞在する任務って何??? 2039年にISSって、「宇宙兄弟」の時代(2025年~)ですら老朽化で廃棄するって話が出ている前時代の宇宙ステーション(2039年にとってという意味です。)なの?もっと発展した月面基地やスペースコロニーぐらいできてるでしょ!!!(ちなみに2011年に完成したISSですが、2024年までの運用は決定しているようです。) 2039年なのに、アポロ時代のような宇宙服って、恥ずかしくない??? 食料や酸素の補給なしに6年以上生存できるか??? ちょっと考えただけで、これほど科学的矛盾点が生まれてきてしまいます。 「2001年」じゃあ、ペンが宙に浮いてるんだぞ!月行きスペースバスのCAは磁力シューズ履いて移動してるんだぞ!!!遠景の宇宙ステーションの窓に動いている人が見えるんだぞ!!!宇宙船の居住区はしっかり回転して疑似重力を作ってるんだぞ!!! 半世紀前の映画の足元にも及ばない映像を作っておいて、わざと理解が難しいように作って、哲学的テーマを持ってきて、“LOVE”だと!!!!!チャンチャラおかしいわ!!! ということで、敬愛するスタンリー・キューブリック監督が観たら激怒しそうな、二番煎じ映画を、今回は紹介しました。 ちなみに、「地球最後の男」というのは、以前紹介したウィル・スミス主演の有名映画「アイ・アム・レジェンド」の原作小説の邦題です。その邦題で1964年、1971年にも映画化されています。今回のものは「地球、最後の男」です。お間違えなく。
2015.12.02
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