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最近昭和レトロが流行っているらしくラジカセも復活しているようだ。これからの資源エネルギー減耗時代を迎えるに当たり、よりサステナブルな時代に逆行するのは良いことだと思う。70年代は一人当たりのエネルギー消費量は現在の半分だった。なんでもデジタルが良いというわけではない。iPhoneとかの音質はひどい。はっきり言って音楽を聴くのが苦痛になる。僕もカセットテープは好きで今でも時々使っているが、音も悪くない。今のデジタル音を聴いている若者もアナログカセットを聴くと、えっ、アナログいいじゃん!と思うだろう。ラジカセコレクションと言っても80年代以降のデカくてド派手なものではなくて、70年前後の極初期のものばかりだ。特にデザインが秀逸なSONYのものはコンプリートしている。このブログのバックの画像は1972年頃のカタログを実機で再現している。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202305110000/ま、子供の頃夢中だっただけのことなんだが。
2024/03/31
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30代女性、右下5、外傷性咬合、隣接面カリエス、自発痛+今まで歯医者に行ったことがなかったのだが、今回痛くなったので仕方なく来院されたようだ。レントゲン写真では虫歯が歯髄に達しているか、ギリギリだということが分かると思う。99.9%の歯科医師は歯髄を保存できるとは思わないだろう。子供がまだ小さいので添い寝をしていて、右側が強く当たるらしい。添い寝で虫歯になるのはよく見かける。露髄したが、止血後3MIX+α-TCPで直覆後CR充填した。通常の診断基準では痛みが出ている場合は歯髄の保存は難しいとされているが、実際はそんなことはない。重要なことなのだが、麻酔は使わない。露髄しても気が付かないことがあるからだ。知覚は削りすぎないためのセンサーと考えれば良い。では時系列でどうぞ象牙質は大きく失われている露髄して出血しているボスミン液で止血止血完了3MIX+α-TCP1次CR隣接面の調整方法はこちらhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/9005/デンタルフロスが通ることを確認
2024/03/30
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60代男性、左上45、隣接面カリエスこの方、お寿司屋の大将だからというのもあるのだが、虫歯がよくできる。当たりをとる(味見をする)だけではなく、間食が多く、食渣を真面目に取っていないと告白された。定期的なPMTCをしているのだが、担当歯科衛生士が虫歯ができています!と報告に来る。こっちはドキッとする。また?w4番の遠心に虫歯ができているということだが、これは電気化学説的にはよくある話だ。相対的に奥の方が酸素濃度が小さいので虫歯になりやすい。これを酸素濃度勾配電池とか言われている。このところストリップス(隔壁)は使っていない。使わなくてもできるということを見てほしい。では時系列でどうぞ軟化象牙質(硫化鉄の黒と血液にまみれている)隣接面の調整法はこちらhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/9005/
2024/03/29
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20代男性、左上4、遠心隣接面カリエス、外傷性のカリエス他院で神経を取って被せるしかないと言われたとか。この神経を取って被せるというのが歯科業界のビジネスモデルとなって久しい。100年以上はやっていると思う。僕も駆け出しの頃、先輩歯科医師に神経を取って型取りができるようになれば、この業界で食べていけるという指導を受けた。このビジネスモデルから抜け出すのは経済的にはもちろん心理的にも非常にハードルが高い。しかも技術的にも難しい、チェアタイムも長いとなるとやってみようと思う歯科医師は少ない。僕でも小1時間かかる。首都圏ではCR充填を趣味にしている歯科医師もいるようだが治療費も安くはない。10年前で@65,000円〜が相場だった。少なくとも虫歯は細菌感染症なのでCR充填にもラバーダムが必要だと考えている歯科医師にはできないだろう。クランプで歯質を壊してしまうか、治療の邪魔になるだけだ。僕が使用している材料器具はここのfreepage listに挙げている。ニューアパタイトライナー2はディスコンになってしまったが、主成分のα-TCPは入手可能だ。ググればトップに出てくる。液は50%クエン酸水で硬化する。必要な情報は全て公開している。探してみてほしい。この手技を手取り足取り指導することは横で見学しても僕の頭が邪魔で見えないので困難なのだが、ここの画像を見ると、少なくともできるんだ。ということは分かるはずだ。切削バーを当てると天井にポンと穴が開く当然深いCR充填直前、内部はスカスカだ。3MIX+α-TCPがみえる薄く残ったエナメル質を壊さずに接着マージン付近だけは1mm幅で新鮮歯質を確保しなければならない。漏洩は即失敗につながる。これを見ても酸で歯が溶けたのではないということが分かると思う。隣接面以外のエナメル質は全く溶けていない。エナメル質と象牙質のイオン化傾向の違いによって起こる異種金属接触腐食、ガルバニック腐食だということが分かるはずだ。酸で溶けるのなら全くエナメル質が溶けないということはない。1次CRが重要で、歯肉側のマージンに過不足なくCRを流さねばならない。1次CR後2次CR後隣接面の調整法はこれもフリーページに惜しみなく公開している咬合性外傷によるクラックから虫歯になった可能性が高い。5番が低位なので4番が強く当たっているのが分かると思う。
2024/03/28
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60代男性、右下5、メタルインレー2次カリエス最近はCRで隣接面を作る時にストリップスを使うことはほとんどなくなった。むしろ使わない方が綺麗で速い。フロアラブルレジンの垂れないF00を使って重力と表面張力のバランスを上手く使う。少し隣接歯に接触させて、接着分離の後、鎌型スケーラーで広がった部分をこそぎ落とす。デンタルフロスを通して確認する。
2024/03/27
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403200000/時系列はこちらhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403180001/いつものあの子、前回から5年後、16歳時2015/11/18ものすごいポリープができている電気メスで除去すると残根が見えるが、通常治療では抜歯となる歯根はバラバラ、、誰が見ても保存は無理だと思うピンレッジドコアにしているので冠を作ったのだが、その後来院なしwそれから6年後完全な残根になっている。保存治療をしようと思ったが、来院なしさらに3年後もうしらねww
2024/03/26
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上手く薬液に浸かっていない部分があったようで、とりあえず電解液に通電するところからやり直しています。染まった(酸化アルミニウム)けど、向こう側のリード部分が染まりすぎた。脆くなる。やはりコントロールは難しい。
2024/03/24
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ペーパーフィルターを加工して対電極の鉛板はデンタルフィルム内蔵のものを流用した。
2024/03/24
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音速を速くすると周波数特性が高域方向に伸びる。酸化アルミニウムはアルミニウムの1.5倍あるので有利だ。同じf特なら磁気回路を減らすことができる。なんとか薄いワークにもアルマイト処理ができるようにしたい。https://ureruzo.com/thickness_genri.htm
2024/03/24
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ワークを溶液に浸ける方法はコントロールが難しいので、濾紙に溶液を含ませアルマイト処理したい部分に接触させることにした。とりあえず振動板とVP間の電気的に絶縁したい部分だけでも処理したい。本当はVP全体を酸化アルミニウムで覆いたい。ルビーコーティングをするということなので音速が速くなると思われるからだ。ルビークラッドアルミニウムというわけだ。
2024/03/24
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SACDには劣るが、XrcdもフツーのCDの規格ながら聴けないことはない。f特が伸びているからだろうか?スリーブラインドマウスのXrcd版
2024/03/24
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いつもの20代女性、左上6、隣接面カリエス、自発痛+https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403180001/咬合性外傷による虫歯だと思うが、原型を留めている最後の6番だ。このCR充填は続けて2回している。1回目の数日後に痛くなったとかで1週間後に2回目をした。その後は来ないので痛くは無くなったのだろう。通常診断では痛みが出ている歯の神経は不可逆性の歯髄炎と言って、歯髄を保存することはできないとされているので、ほとんどの歯科医師は何も考えずに麻酔をして神経を取る作業に入る。しかし本当はそうではなく、天蓋を落とすと壊死した歯髄は溶けているので水流で飛ばすだけで壊死していない歯髄が残る。その上に3MIX+α-TCPを直覆すればよい。今回は1回目の治療では露髄は認められなかったのでそのまま3MIX+α-TCPで覆罩(ふくとう)してCR充填したのだが、数日後には痛みが出て眠れないほどだったという。2回目に開けたらバーが歯髄に当たった時に痛みで一瞬のけぞっていたので(歯髄は生きていることを確認した、麻酔は使っていない)、出血を確認し(壊死部分が残っていないこと)止血後再充填した。露髄部分は2箇所ある。1回目の治療から2回目の治療露髄部分は2箇所ある神経を残す治療はできないことはないが誰もやらない最大の理由は診療報酬の問題だろう。小1時間かかって保険診療では3000円程しか支払われない。助手の時給と材料費を除くとボランティアになる。これは50年以上も保険診療報酬が据え置かれているからで、国際標準の1/10以下となっている。これでは誰もしないだろう。では自費でやれば良いだろうと思われるが、それで歯科医院が成り立つ程の多くの患者はいない。やはり神経を取ってセラミックスの冠を勧める方が儲かる。
2024/03/24
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やはりこの子で、今日のアポイントを喉が痛いとかでキャンセルした。タバコの吸いすぎだろう。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403180001/昔の写真を見比べていたのだが、タバコの吸いすぎというのが口腔内によく現れている。11歳、16歳、21歳、25歳と写真があるのだが、21歳ではすでにタバコの強い刺激で歯肉にメラニン色素が沈着して真っ黒になっている。上顎の右側の歯肉には白板症と呼ばれるこれもタバコの強い刺激により粘膜の角化が進んでいる状態になっている。25歳では白板症は定着しているようで前ガン病変と言っても良い状態になっている。白板症の8%は口腔ガンになると言われている。また滅多に見られないのだが、上顎の前歯の間にタバコを咥えることによって隙間ができている。タバコで歯が矯正されて開口になったのだ。ちなみに日に2箱吸っているらしい。11歳16歳21歳25歳
2024/03/23
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電流を流しっぱなしにして忘れていたので、ワークが溶けてしまった。で、仕方なくワークを切り出した。2枚切ったが、一枚4時間かかる。だいぶ練習させられた。。
2024/03/22
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続きつうかhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403210000/希硫酸中で通電20分のつもりがビデオ見ていて1時間以上経過、、溶けた。。電気化学は恐ろしい、、虫歯も同じ原理なんだよねw酸だけでは虫歯にならない。電気が必須「虫歯の電気化学説」を歯医者が完全無視しているのはこんなことがバレたら一挙に虫歯の予防法がわかってしまって、食えなくなるんだよね。歯医者いらねって。でも、もうそろそろバレるよねwまた一からやり直し
2024/03/21
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本番です陽極酸化、12V、200mA、20分でやってみます。次のステップは銅メッキしたいのでジンケート処理のための塩化亜鉛溶液を発注した。これは業務用の危険物なので個人では買えないようだ。
2024/03/21
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20代女性、左下6の治療経過https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403180001/2010/05に治療しているがこの時の5年後には歯冠崩壊して、今は残根になってしまっている。この子は何も考えていないので、治療しても虚しい。どうにもならなくなってから来院する。この症例は3MIX+α-TCPによるCR充填なので根管充填ではないのではないかと思われる向きもあると思うが、露髄していなくても露髄していてもやることは同じということだ。さらに生活歯髄切断法という歯髄を部分的に取るものでも、歯髄を根尖まで全部取るものでも、その途中まで残すのでもやることは同じだ。3MIX+α-TCPを使えば露髄とか拔髄か何も考えることはない。生きている歯髄があれば残せるからだ。3MIX+α-TCPは歯科医療の概念を根底から変えてしまう。コメント欄でもお答えしたのだが、3MIX+α-TCPを使う方法が普及すると既存の神経を取って被せるというビジネスモデルが崩壊してしまう。90%以上の歯科医師は路頭に迷うだろう。素人さん向けにもう少し解説すると、神経は3MIX+α-TCPによって残せるのだが、歯医者はそれには見向きもせず痛くなったら神経を取るしかない、虫歯は自然治癒しないので残してはダメだという抗生物質とα-TCPのなかった100年以上前の拔髄法にこだわり続け、神経を取った歯は脆くなるので丈夫な冠で被せるしかないと自他共に思い込むしかないのです。一番儲かるのが高価な歯冠修復物を患者に販売するところにあるからだ。2010/05/10〜26この頃は既成のストリップスを使っていたようだ
2024/03/20
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ちょっと幅広すぎたけれどなんとかなるか。。反対側もやってみるつもり
2024/03/19
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20代女性前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403170000/20年前から見ているので、画像を時系列で集めてみた。いつも痛くなってからか、どうしようもなくなってからの来院だ。しかも1、2回しか来ない。1回で終わるしかない。乳歯を除けばいつも6番が壊れるようだ。まだ詳細な原因の分析はしていないが、咬合性外傷だろうと思う。少しずつアップしてみようと思う。こうして時系列で並べてみると無力さを感じざるを得ない。。2004/07/272006/07/072010/05/012015/11/182021/05/112024/03/24
2024/03/18
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陽極酸化工程と染色までいったのだが。。途中から電解液が昇ってきて(?)電流が250mAから1A位になった。その所為か硫酸アルミニウムと思しき結晶が析出したが、水洗で流れた。
2024/03/18
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マスキングに塗るタイプと貼るタイプを試したが、両方ともだめで、マスキングは諦めて組み立て治具に取り付けて液に直接必要な部分だけ浸漬することにした。調整が難しい。ヒタヒタ次回は電極を仕込む段取り
2024/03/17
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前回の塗るタイプのマスキング液の類は使い物にならなかった。アルムーバ(NaOH)で簡単に剥がれてしまった。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403150000/それではということでプリント基盤作成やメッキ用のマスキングテープを3種類試してみた。エッチング工程:30分陽極酸化工程:12V、0.2A:30分通電この段階でテープは剥がれている。真ん中のものは早かった。幅広のテープも真ん中だけしか粘着していない。2次電解、封孔工程まで終わったが。使えない。。Youtubeでもアルマイト処理のマスキングはかなり厳重なものでこのような薄く強度の低いワーク向きではなかった。
2024/03/17
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20代女性、右下6、Per、他院で根管治療を受けていて1年以上放置この子は20年前から診ているが、痛くなったてからしかこない。症例はたくさんあるのでご紹介予定。これは最近の症例で、髄床底が抜けている。つまり治療途中で放置しすぎて虫歯で底が抜けていてポリープができているものだ。通常は治療困難もしくは治療不能につき抜歯症例となるが、今回は一回で治してみることにした。軟化象牙質(虫歯)は接着に必要なの縁部分しか除去していない。根管も超音波スケーラーのエンドチップで洗浄しただけだ。ポリープはそのままα-TCP+3MIXで直覆した。1次充填(α-TCP+精製水)で出血が収まらなかったがそのまま2次充填(α-TCP+50%クエン酸)してCR充填した。1週間後に見てみたが、特に痛みも出なかったそうだ。止血が困難だったがなんとかなる。信じられないだろうが事実だ。
2024/03/17
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前回歯冠が形成される過程のイメージを言葉で書いたのだが、このイメージを掴むことは虫歯をはじめとする歯のトラブルの原因と対策を考える上で重要なことだ。この知見がないと的外れで、予後不良な治療行為とは言えないことをやってしまうことになる。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403140000/象牙質を作る象牙芽細胞とエナメル質を作るエナメル芽細胞がお互いに向き合って配置された半球状のシートがあると想像してみてください。それらが一斉に象牙芽細胞は内側向きに象牙質を作り始め、エナメル芽細胞はエナメル小柱と呼ばれる細長いハイドロキシアパタイトの結晶構造を作りながら外側に向かって移動していく。ここで取り上げる下顎の6番の場合、その半球状の塊が5つあって、押し合いへし合いしながらエナメル質と象牙質を作りながら大きくなっていく。その内2つの塊が作ったエナメル質の境目が溝で、3つの塊が作ったエナメル質が合わさったところは深い窩になる。分かりにくいだろうと思って絵を描いてみた。もう手が壊れて絵が描けなくなって30年以上経つので、見にくいかと思うが、こんな感じだ。右の一番上の半球状の内側に象牙芽細胞がシート状に並び、外側にエナメル芽細胞が接して並ぶ。これが一斉にエナメル質と象牙質を作りながら歯冠の厚みを増していく。左の3つの流れはそのシートの一部を拡大した図だ。エナメル質はハイドロキシアパタイトそのものの結晶で六角形のエナメル小柱と呼ばれる構造体が密な集合体を成している。象牙質はこれも六角柱の構造体の集合体だが、その真ん中に象牙芽細胞の突起が残るような構造があり直径1〜2μm程度の細い管が歯髄内部まで続いている。これは象牙細管と呼ばれているが、検索すると画像はたくさん見るとこができる。http://www.yamazakidc.net/17/guide.html実際の歯の発生では半球状のユニットがいくつか合わさって歯冠が形成される。下顎の大臼歯の歯冠は5個の半球から成り立っている。これらの半球の境目が溝や窩になるということだ。粘土で作ってみた。多分他では見られない画像だと思う。上顎の大臼歯は4つだ
2024/03/15
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アルマイト処理したくない部分をマスキングする方法を探している。プラモデル用のマスキング液は使いやすいが剥がれやすい。というか剥がすことが前提だからだ。シリコン充填材は硬すぎるようで伸びが悪い。レジンの重合を阻害する酸素を遮断する目的の歯科用のマスキング材を試しているがどうだろうか?液体ゴムは塗りやすいのだが使えるだろうか?
2024/03/15
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17歳女性、咬合性外傷前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403120001/今日でこのシリーズは終わりになると思う。若い子の場合、虫歯になりやすい部分は大臼歯の場合、3つある。1、咬合面の窩(か)とか溝(こう)と呼ばれる部分2、隣接面と呼ばれる隣の歯との間3、咬頭(こうとう)と呼ばれる尖った部分1、2に関しては歯の発生の概要から見た方が分かりやすいかもしれない。なぜ歯の形が種によって決まっているのか、どうしてそのような形になるのかはよく分かっていないと思う。前歯と奥歯ではかなり違う。ただどのように象牙質とエナメル質ができていくかということは観察できる。象牙質を作る象牙芽細胞とエナメル質を作るエナメル芽細胞がお互いに向き合って配置された半球状のシートがあると想像してみてください。それらが一斉に象牙芽細胞は内向きに象牙質を作り始め、エナメル芽細胞はエナメル小柱と呼ばれる細長いハイドロキシアパタイトの結晶構造を作りながら外側に向かって移動していく。ここで取り上げる下顎の6番の場合、その半球状の塊が5つあって、押し合いへし合いしながらエナメル質と象牙質を作りながら大きくなっていく。その内2つの塊が作ったエナメル質の境目が溝で、3つの塊が作ったエナメル質が合わさったところは深い窩になる。これら歯の発生過程でできた溝や窩が虫歯になりやすいのだが、その原因は溝や窩の内外で生じる酸素濃度差腐食がメインだということはこのシリーズを遡ってご覧になれば分かると思う。3、の場合はこれも歯の発生上の問題で、尖ったところはエネメル芽細胞がエナメル質を作りながら外に膨張していくので、疎(まばら)になっていく。エナメル質の結晶も疎になりやすい。さらにこの部分は対合歯と強く噛み合うところなので、度重なる外傷力により疲労が蓄積しやすい。金属の腐食で言えば金属疲労と呼ばれるもので、細かいクラックが構造上弱いところにできて崩れていき、応力に耐えられなくなった時、一挙に破断する。2、は隣接面のコンタクトポイントに腐食電流が通りやすいことからできると思って良い。電気化学的な問題だ。もちろん隣接面は咬合力によって微小クラックが入りやすいとか、磨きにくいとかという増悪要因はある。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202312180001/では具体的な虫歯になる部分の解説をしよう。溝や窩の大部分は前医によりCR充填されているので今回は特に触っていない。今回は対合歯と強く当たる咬頭部分と頬側面の溝に虫歯ができているのでこれらの部分を修復した。咬頭部分の虫歯が解説したので、頬側面溝の虫歯だが、萌え(はえ)てきた時にはすでに虫歯になっていることも多い部分だ。この部分のエナメル質は薄く、さらに外向きに豊隆しているので疎になりやすいので、酸素濃度差腐食により簡単にエナメル質が腐食し、象牙質が露出するので異種金属接触腐食に進みやすいと言える。頬の粘膜に隠れるので酸素濃度差も他の部分より大きいので虫歯の進行は速い。隣接面の虫歯はまだ確認していない。このような虫歯の成因に関する考察は電気化学的な知見がないと全くできない。「虫歯の電気化学説」が定説になってほしいものだ。頬側面の虫歯の方が大きかった。軟化象牙質(虫歯)は完全に除去しないでもα-TCP(ハイドロキシアパタイト)によって再結晶するので、CRの接着力を維持するために辺縁の新鮮歯質を確保することに注力すれば良い。
2024/03/14
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17歳女性、右上6、歯髄ポリープ、歯肉ポリープ前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403110000/このブログでは露髄した歯髄をしかも露髄して何ヶ月も何年も経過しているケースでも平気で3MIX+α-TCPで直接覆髄しているのだが、一般の歯科医師には信じられないことだと思う。現代歯科医学では有り得ない話なのだ。通常感染歯髄を保存することはできず、直覆を試みても後で痛くなって失敗すると習うからだ。しかし現実は違う、歯髄は非常に感染に強い組織でポリープを除去しないで直覆しても何ともない。その場で沁みる痛い等の不快症状が瞬時に消える。ポリープとは感染などの外部刺激に抵抗するための組織で歯髄ポリープを顕微鏡で見ると細菌や免疫細胞が繊維組織の中に散在している。感染していないわけがないのだが。向かって左の赤みが強いポリープが歯髄ポリープで右が歯肉ポリープだ。はみ出たポリープを除去しただけで埋め戻している症例はここだけでしか見れません。では時系列でどうぞ局所麻酔下で電気メスでポリープを除去した。2カ所の点状露髄が見える軟化象牙質(虫歯)を除去する過程でじわじわと出血するボスミン液で止血3MIX+α-TCPで直覆CR+ボンディングシステムで歯冠を再建していく。ストリップスを使わない場合の1次CRだ。この画像が重要!隣接面分離(詳細はfreepageにアップしている)デンタルフロスが入ることを確認
2024/03/12
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矯正用即時重合レジンで作った。手抜きだけれど使えるw大幅コストダウンw修理も簡単。業界は存続不可能だけれどw近未来義歯w
2024/03/12
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17歳女性、右上6、歯冠崩壊前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403090001/前回はこの歯冠崩壊とも言えるひどい虫歯の経緯の話をしたのだが、最初のきっかけは咬合性外傷によると思われる。今日はその話をする予定だ。右側の上下の6番が虫歯になっているが、左側はなっていない。主に右側で噛んでいることを示唆している。右上6は歯冠崩壊まで進行しているが、下顎6は咬頭に穴が開いており、そこから内部の象牙質に虫歯が進行している。咬頭はエナメル質の発生段階で最後に閉じるところなので、結晶構造が乱れるもしくはエナメル小柱が接着せず管状に疎になっていることもあり虫歯になりやすいこともある。このケースの場合硬いものを右側で食べたり、噛み締めたりした結果クラック(ヒビ)が入りそこから酸素濃度差腐食が始まり、象牙質に達すると象牙質とエナメル質のイオン化傾向の差による異種金属接触腐食が始まり一挙に虫歯が進行する。この段階で始めて糖質は虫歯の進行要因となる。口腔内細菌の解糖系の代謝産物として各種有機酸が出るからだが、ショ糖(砂糖)が最も虫歯になりやすく、その他の糖はショ糖の1/2〜1/4のう蝕原性(虫歯の原因となる性質)がある。決して純粋なハチミツが虫歯の原因にならないわけではない。以下鏡像噛み合わせの画像を見ると右側の歯冠は近心半(手前側)が崩壊しているので、5番が後ろに移動しているように見える。元々上下のどこが当たりやすかったのかはよく分からないが、左側を見ると強く当たって崩壊のきっかけになると思われるクラックも見える。多分右側も同じだったと思われ、左側も同じようになる可能性は高い。つづく
2024/03/11
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アルマイト処理によりVPの厚さが薄くなり、また硬くなったのでコの字型に曲げたら折れた。。しかも錦糸線の方がフレキシブルではないので、VPから出力端子までアルミ板一体型で作ることにした。アルミと銅のハンダ付けも最小限で済む。VPのアルミ板からの切り直しだ。折れないための工夫を考えなければならない。今日は診療はお休みなので臨床系の記事もお休み。HS-10000(一万番)で、数えてみたら17枚あったマイルスのSACDを聴きながらの作業をした。マイルスの音源は総じて音が良い。お酒もリラックスのため少々w疲れた
2024/03/10
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前回の続きというか2018年の続きだ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202305270003/長年身体を酷使した所為か、身体が悲鳴をあげている。手作業でフライス加工ができる気がしない。レーザー加工もする必要があるだろう。グルーをCNCで自動塗布もする必要もあるだろう。加齢による身体機能の劣化もあって日常生活すらままならなくなっている。なんとしてもNCフライスマシンを構築したい。CADは導入したので、次はCAMを導入予定だがまだ目星が付いていない。6年前の続きになるが、ステッピングモーターの調子が悪い。手で回すと回らない、無理矢理回してもガリもあるようだ。KH56QM2-912という機種なのだが、部品交換しようにも古くて入手困難だ。後継機種も探せない。仕方がないので分解掃除をしてみることにした。磁気ギャップに磁性ゴミでも付着しているのかもしれない。分解して内部をよく観察してみたのだが、異物は発見できなかった。そのまま再組み立てしたらスムーズに回るようになった。誰かが落として歪んだのかもしれない。とりあえず治ってよかった。
2024/03/10
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403070001/17歳女性、右上6、歯冠崩壊歯冠崩壊の最初のきっかけは咬合性外傷だと思われるが、次の段階はクラックに沿った内部のエナメル質の崩壊、これは酸素濃度差腐食が主因だ。それが象牙質に達するとそれに加えて象牙質とエナメル質のイオン化傾向の違いによる異種金属接触腐食が加わり、主に象牙質が崩壊する。薄いエナメル質だけが残るが、これは機械的に壊れていく。この段階がこの画像だ。こうした解説は従来の歯科医学では説明は困難だ。象牙質はエナメル質より柔らかいから先に溶けるとしているが、そもそも柔らかいと溶けるというのは別の話だということに気が付かねばならない。信じられないことだが、世界中の歯科医師はこれに気が付いていない。つづく
2024/03/09
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403070001/17歳女性、右上6、歯冠崩壊歯冠崩壊の最初のきっかけは咬合性外傷だと思われるが、次の段階はクラックに沿った内部のエナメル質の崩壊、これは酸素濃度差腐食が主因だ。それが象牙質に達するとそれに加えて象牙質とエナメル質のイオン化傾向の違いによる異種金属接触腐食が加わり、主に象牙質が崩壊する。薄いエナメル質だけが残るが、これは機械的に壊れていく。こうした段階がこの画像だ。こうした解説は従来の歯科医学では説明は困難だ。象牙質はエナメル質より柔らかいから先に溶けるとしているが、そもそも柔らかいと溶けるというのは別の話ということに気が付かねばならない。つづく
2024/03/09
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403070000/ 17歳女性、右上6、歯冠崩壊右上6はひどい虫歯になっていて歯冠が崩壊、露髄して歯髄ポリープができている。その対合歯(噛み合わせの歯)の咬頭にも虫歯があり象牙質内部に広がっている。上下の噛み合わせの歯に虫歯ができている場合は「咬合性外傷」があることを伺わせる。咬合性外傷とは歯ぎしり、食いしばり、嚙み鳴らし、スポーツなどをするときの噛み締めと言った無意識の悪習癖や硬いものが好きなどの食習慣のことだ。虫歯の最初の原因は虫歯菌の過多や糖質の過剰摂取ではない。「咬合性外傷」がきっかけとなる。虫歯菌の過多や糖質の摂取過多は虫歯を助長する要因に過ぎない。ハチミツ(糖質?)健康法(療法?)をやっている方で食いしばりがひどい方は異常な速度で虫歯が進行するのを経験したことがある。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208220000/https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208200000/ハチミツはミュータンス菌のエサにはならないというだけで、その他の細菌のエサとなり酸を出す。復習しておくが、「虫歯の電気化学説」では虫歯の成因は非常にシンプルで以下の2つの条件しかない。しかしこの2つの条件を同時に満たしていなければならない。1、酸性環境中(H+:水素イオン:プロトン)に歯牙が存在していること2、歯牙の内外に何らかの電位差が存在していることハチミツや砂糖は1で、咬合性外傷は2のことだ。鏡像つづく
2024/03/07
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前回までに説明したように、虫歯の発症には歯の主成分(HA)が酸性水溶液(H+)中に存在することが必要だった。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403060000/それは、HA(Hydoroxyapatite)はH+の伝導物質で水素イオン伝導性セラミックスと呼ばれる通り、HAにとってH+は内部を流れる電流そのものだからだ。そのH+がHA内部から外部の水溶液中に放出されるときにH+よりイオン化傾向の大きなHA結晶中のCaから電子を奪いH2ガスとなり、CaはCa2+となり水溶液中に溶出する。こうしてHAの結晶は崩壊していく。これが虫歯の実像だ。しかしH+の存在だけではHA中をH+は動かない(流れない)。プラスの荷電粒子であるH+を動かすにはHAの内外を問わず何らかの起電力が必須だ。それを電池と言っても良い。この電池を形成するのにH+の存在は大変都合が良い。なぜそうなのかという話はここではしないが、例えば自動車バッテリーの液は硫酸をいう酸でH+を高濃度に含んでいることからも分かると思う。だから虫歯の発症にはH+の存在が必須で、さらにH+を動かすための起電力(電池)の形成にもH+は必須だと言っても良い。この時のH+の濃度は高い方が化学活性も高い。要するにpHが低い方が虫歯にもなりやすいことは経験上も容易に分かると思う。ここでやっと糖質と虫歯の関係の話に入れる。糖質は多くの細菌を始め人間に至るまでのエネルギー源になっており、解糖系という生化学反応系で代謝されその過程で各種の有機酸を生成させることが分かっている。ここまでは誰でも知っていると思うが、口腔内の細菌もまた糖質を摂取して酸を出す。しかし酸だけでは虫歯にはならないということだ。糖質を多量に摂取しても、歯磨きもしないのに虫歯にならない人はいる。逆に歯磨きを頑張ってデンタルフロスもかけているのに虫歯になる人もいる。酸だけでは虫歯にはならず、さらに起電力が必要だからだ。この起電力の発生メカニズムはイオン化傾向の違いによるものの他に酸素濃度差というものがある。酸素濃度差(通気差)電池としてよく知られている。臨床的には過大な咬合力(咬合性外傷)により歯牙にクラック(ヒビ)が入りその酸素の少ないクラック内部と相対的に酸素の多い外部との間に酸素濃度差による起電力が発生する(クラック内外に電池が形成される)。そしてクラック内部が虫歯になるというのをよく見かける。この子の右上6のケースはそうだと思われる。ただ酸を取り除くことは極めて容易で、酸をアルカリで中和すれば良い。具体的には重曹で中和すれば良い。元々血液・唾液中に含まれているこの重曹成分(重炭酸イオン)による緩衝能はすでに生体内で炭酸緩衝系として体液のpH維持に使われている必須かつ全く無害なものだ。この機能を強化したものが「重曹うがい」であり「重曹はみがき」だと言える。従来の様々な虫歯対策と称するものとは違い、本質的かつ根本的な対策であり、その効果は桁違いだ。つづく
2024/03/07
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17歳女性、上顎2〜2、隣接面カリエス前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403050000/「虫歯の電気化学説」では虫歯の成因は非常にシンプルで以下の2つの条件しかない。しかしこの2つの条件を同時に満たしていなければならない。1、酸性環境中(H+:水素イオン:プロトン)に歯牙が存在していること2、歯牙の内外に何らかの電位差が存在していること虫歯ができるにはH+(水素イオン:プロトン)がHA(Hydoroxyapatite:歯牙)中を通り抜けHAの外部に通り抜けるときにHA中のCa(カルシウム)を溶出させることによるのだが、H+を動かすにはなんらかの力が必要だ。それを起電力というのだが、前回はその力の源泉としてイオン化傾向(自然電位)の話をした。今日はもう一つの起電力として酸素濃度差の話をしたい。酸素濃度差があると起電力が発生する。実は酸素だけではなく溶液中の物質の濃度差があると起電力を発生するらしいのだが、現実問題として酸素濃度差は色々なところで発生するので虫歯の原因としては重要だ。この図は通気差電池と書かれているが、酸素濃度差電池とか酸素濃度差起電力と同じものだ。電解質中(酸性溶液中)に酸素が通らないセパレーターを介して鉄(同じ金属)の電極が浸されており、左は酸素が吹き込まれ、右は窒素が吹き込まれ酸素が少なくなっている。酸素の少ない右に向かって左から電流が流れこむ。HAの場合の電流はH+だと思って良い。前回と同じくH+が流れ込んだ方の電極が溶ける。つまり酸素濃度が低いところが腐食する(虫歯になる)。酸素濃度が低いところというのは口腔内にいくらでも存在する。口の中でも前歯より奥歯が低い。同じ歯でも前(近心)より後ろ(遠心)の方が低い。他にもプラーク(歯垢)の外よりも内側、クラックの内部、虫歯の穴の中、各種充填・補綴物と歯質との隙間、食渣が挟まった隣接面、口唇や舌、頬粘膜に覆われた歯面、歯と歯の隣接面部分と考えればいくらでもある。そのような場所が虫歯になりやすいのは歯科医師ならよく経験するはずだ。ただ歯周ポケットの内部、歯肉縁下は虫歯になりにくい。それはH+がHAから通り抜けるときにCaから電子を奪ってH2(水素ガス)にならずに歯肉に直接吸い込まれるからだ。次回は糖質と虫歯の関係で最終回となると思うが、もうお分かりになったと思う。つづく
2024/03/06
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17歳女性、上顎2〜2、隣接面カリエス前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403040002/「虫歯の電気化学説」では虫歯の成因は非常にシンプルで以下の2つの条件しかない。しかしこの2つの条件を同時に満たしていなければならない。1、酸性環境中(H+:水素イオン:プロトン)に歯牙が存在していること2、歯牙の内外に何らかの電位差が存在していること前回までは歯牙の主成分のHA(Hydroxyapatite)中をH+(水素イオン:プロトン)が流れ、H+がHAから外に出るときにHAからCaが奪われHAの結晶は崩壊する。つまり虫歯になるという話をした。H+がHA中を移動するとしてもH+を動かすなんらかの力が必要で、それを起電力とよんでいる。今日はその起電力の話をしよう。以下の図を見てほしい。下のリンク先の亜鉛メッキ工場のサイトから拝借したのだが、どこから見ても虫歯に見える。それもそのはず、金属のサビと虫歯は同じカテゴリーに属する電気化学的な腐食だからだ。http://www.yoshizaki-mekki.co.jp/eigyou/aen/zn.htmlこの図は異種金属接触腐食とかガルバニック腐食と呼ばれるものだが、イオン化傾向が異なる金属が酸性電解質中で接触していると、イオン化傾向が大きい方が溶けるというものだ。イオン化傾向は簡単に計測することができ実際に測ってみたことがある。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/10000/以下、象牙質を基準としたイオン化傾向の一覧表(世界初!)を載せておきます。亜鉛:-0.35V象牙質:0Vエナメル質:+0.002Vアルミニウム:+0.015V鉄:+0.05V鉛:+0.18V高銅型アマルガム:+0.25V歯科用71%銀合金:+0.5V歯科12%金銀パラジウム合金:+0.68V歯科用70%金合金、銅:+0.7V上に行くほどイオン化傾向が高い、腐食しやすい、溶けやすい、虫歯になりやすい。下に行くほどイオン化傾向が低い、腐食し難い、安定。象牙質(歯牙の内部)とエナメル質(歯牙の外側)を比べると僅かながら象牙質の方がイオン化傾向が大きい(溶けやすい)。つまり虫歯になりやすいことがわかる。この場合、酸性溶液中に歯牙があるとエナメル質側からH+が象牙質方向に流れそこから外に飛び出すときに象牙質だけが溶ける。H+はプラス荷電粒子だから図の下(エナメル質)から上(象牙質)の方に流れる。一般的な金属ではH+ではなくマイナス荷電粒子のe-(電子)が流れるので、方向は逆だが、結果的には同じようにマイナス側が溶ける。実際の画像で見てみよう。歯牙内部の象牙質だけが溶けて外側のエナメル質は硬いが脆いので象牙質の裏打ちを失って欠けるように失われる。溶けて無くなるというわけではないのだ。今日はイオン化傾向の差による起電力の話をしたが、次回は別の起電力の発生メカニズムの話を予定している。つづく
2024/03/05
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17歳女性、上顎2〜2、隣接面カリエス前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403030001/「虫歯の電気化学説」では虫歯の成因は非常にシンプルで以下の2つの条件しかない。しかしこの2つの条件を同時に満たしていなければならない。1、酸性環境中(H+:水素イオン:プロトン)に歯牙が存在していること2、歯牙の内外に何らかの電位差が存在していることではこのHA(Hydoroxyapatite)が水素イオン:H+の伝導性を持つということはどういうことなのか?八島・藤森論文からその伝導性の図をアップしてみよう。H+がOHから隣のOHまでバケツリレーのようにCaの間を通り抜けていく。通り抜けていくと言ってもHAの内外に電位差がないとH+は流れていかない。H+はプラス電荷を持つのでマイナス側に引っ張られる。つまりHAの内外に起電力が発生しないとH+は動かない。そしてここからが重要なのだが、H+がHAの外部のマイナス電位に引っ張られてHAから飛び出す時にCaから電子を奪いH2となり、CaはCa2+となりHAから溶出し、HAの結晶構造は崩壊する。これが虫歯というわけだ。なんとなく分かってきたと思うが、HAつまり歯牙の周りにH+があって(酸性環境)歯牙の内部をH+が通り抜けるような起電力(電池と言ってもよい)があれば虫歯になる。今のところ虫歯菌も糖質も出てこない。それらは虫歯という疾患にとって本質的な問題ではないということだ。次回はその起電力とはどういうものかという話をしよう。・・なぜこのようなことが起こるのか現代歯科医学では説明ができない。単に酸で歯が溶けるのなら全体が角砂糖を水に溶かすように溶けるはずだ。つづく
2024/03/04
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エポキシ系接着剤もマグネットも80℃の耐熱温度があるので、VPに電流を流すとどの程度の温度上昇になるのかやってみた。2.5A5分の通電で18.5℃から23℃までの上昇2.5A通電時のVPの両端電圧167mV。VPの抵抗値は0.067Ω程度
2024/03/04
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エポキシ3種類、シアノアクリレート系1種類のテストピースを作ってテスト中。高耐熱240℃とかは金属フィラーが入っているらしく透明ではないのが難点。Loctiteは耐熱温度が30℃しかない?通常は80℃くらいはあるのだが。接着剤1つをとっても問題山積。。
2024/03/04
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403030000/「虫歯の電気化学説」では虫歯の成因は非常にシンプルで以下の2つの条件しかない。しかしこの2つの条件を同時に満たしていなければならない。1、酸性環境中(H+:水素イオン:プロトン)に歯牙が存在していること2、歯牙の内外に何らかの電位差が存在していることそこで、まず歯牙とは何か?ということだが、その主成分はハイドロキシアパタイト(HA)と呼ばれるカルシウム:Ca、リン酸:PO3、水酸基:OHからなる結晶構造を持つ物質で、骨もそうだが硬い無機質の物質で水素イオン:プロトン:H+の伝導性を持つ。工業分野では水素イオン伝導性セラミックスと呼ばれることもある物質だ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/16002/このHAが水素イオン:H+の伝導性を持つということが1、2、の条件を満たす上で重要な要件で、だから歯は虫歯になるとも言える。こう考えれば逆に虫歯にならない条件は自ずから分かると思う。水素イオンが歯牙の周りになければ良いことになる。それが「重曹うがい」であり「重曹はみがき」で、水素イオンつまり酸を中和して水とCO2にしてくれる。こんな簡単で安価な虫歯予防法があるだろうか?ちょっと話が逸れてしまった。つづく
2024/03/03
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17歳女性前回のつづきだがhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403020000/甘いものを食べても、歯磨きしないでも虫歯にならない人はいる。この理由は現在の歯科医学ではよく分かっていない。そんな人もいるよね〜と世界中の歯科医師はスルーを決め込んでいる。ここでも糖質を過剰に摂取してもそれは虫歯の直接的な原因ではないと書いているが、それは誤解を招くかもしれないと思って、虫歯の成因として僕が提唱している「虫歯の電気化学説」に従って解説してみようと思う。「虫歯の電気化学説」では虫歯の成因は非常にシンプルで以下の2つの条件しかない。しかしこの2つの条件を同時に満たしていなければならない。1、酸性環境中(H+:水素イオン:プロトン)に歯牙が存在していること2、歯牙の内外に何らかの電位差が存在していることこの2つだけなのだが、次回はその理由を糖質の摂取と絡めてもう少し詳しく解説してみたい。つづく
2024/03/03
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202402290001/17歳女性で、唾液検査の結果はミュータンス菌も多く唾液の緩衝能も低い。要するにカリエスリスクは高いのだが、それだけではなく、一日中イラストを書いていてお喋りしない。つまり前歯部は酸素濃度が低い状態になっていて酸素濃度差腐食が起こりやすい状態になっていた。
2024/03/02
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