全6件 (6件中 1-6件目)
1
昨日のブログの続きです。岐阜県の白川郷から歩くこと数分、盛岡市にある『南部の曲家(なんぶのまがりや)』に到着しました。盛岡の南部と言えば、南部鉄器が超有名です。特に茶道で使う鉄瓶は、古くから南部で製造されていて、茶道ファンの間で注目されています。気になるお値段ですが、びっくりするほど高く、また錆が付着しないように保存するのが難しいそうです。でも、黒光りした重厚間のある丸い鉄瓶は高級感にあふれ、長く使ってあげたいと言う気持ちが芽生えてきます。僕も昔、鉄瓶を愛用していて、それで緑茶を入れると味がまろやかになるんです。でも、使い始めて数年後、錆を生やしてしまって、お蔵入りとなってしまいました。さて、話を本題に戻しましょう。盛岡市の南西に矢巾町があります。そこに建てられていた曲家は、その名前の通り「母屋」と「馬屋」をつなげてL字形のように折れ曲がった形をしています。 この写真の右側が馬屋、そして左側が母屋になり、L字型につながっているのが分かると思います。現在の岩手県は江戸時代には南部藩と呼ばれていて、優れた馬の産地として発展して、馬の飼育が盛んに行われていました。 藁葺きの屋根の上には草や苔が生えていました(右写真)。風や鳥の糞によって種が藁の上にあがり、藁を肥料にして草が茂っているようです。そう言えば、白洲正子邸の藁葺き屋根が新しく葺き替えられた時の様子を記した雑誌を読みました。それによると、古い藁葺き屋根の中に、カブトムシやクワガタの幼虫が眠っていたと書かれていました。この屋根の中にも、小さな命が眠っているのかな~って思いながら屋根を眺めていました。 さて、昨日と同様に民家にお邪魔することにしました。民家の中からは美しい秋の景色が楽しめました(撮影は11月下旬です)。室内が薄暗いため、外の景色が一段と引き立てられます。 民家の一部はこのような物置になっていて、脱穀機や畠仕事に使う木製の道具が展示されていました。「おや?これは、カカシかな?」 それにしても面白い顔です。 母屋には囲炉裏があり、ここでお茶の接待をしていただきました。この日、少し寒かったですが、お茶を頂いて体が温まりました。おしるこも出していただけますが、こちらは有料です。南部の曲屋はいかがでしたか?次はあなたの街へ行くかもしれませんよ。では、また。
December 17, 2007
コメント(2)
お久しぶりです。先週は、来年お世話になるドイツの先生がお見えになりました(そのため、しばらくの間ブログをお休みしていました。)。そして、正式に契約を交わし、来年の4月からドイツで生物・化学の研究をする事が決定しました。そう言えば、「あいのり」って言うテレビの番組で、ドイツを旅行しているみたいですね(笑)。僕もその番組をチェックして、ドイツの観光名所を調べなくては・・・・・・。では、本論に入りましょう あらかじめ申し上げておきますが、この写真は全て大阪で撮りました。本当の白川郷を訪れている気分で書いてあるため、内容が少し事実と異なっている事をあらかじめご了承ください。ぬふふ・・・・・・大阪の自宅を出発し、これから岐阜県が誇る世界遺産、『白川郷』に行きます。最寄駅で110円の切符を買い、電車に揺られること5分、白川郷の最寄駅に付きました。早い! 。 一番初めに眼に入ったのはこの光景!? とにかくデカイです。藁葺きの大きな屋根はまさに圧巻。それもそのはず、一般的な合掌造りの民家は3階建てなんです。ですから、この写真の屋根の部分は、2&3階に相当します。 この写真のように、屋根の角度が急なのが特徴で、豪雪地帯の白川村では重要な役割を果たしています。つまり、屋根の上に積もった雪が下に落ちやすくするために、このような屋根になっています。ちなみに、この屋根は切妻屋根と呼ばれています。合掌造りの名前の由来は、屋根の形が合掌した時の手の形に似ているところから、そう名づけられたそうです。 あまりにも荘厳で素晴らしいので、前、横、後から写真を撮ってしまいました。すると、この民家から煙が上がっているではありませんか!? おや、お昼ご飯の準備かな?僕もお腹がすいたので、民家にお邪魔することにしました(笑)。 すると、娘さんがお昼ご飯を作るために、火を炊いていらしゃいいました。おぉ、どんなお昼ご飯なのかなぁ~。すると、出てきたのは、なんと・・・・・・・ 鍋です。鍋の中身は何だろうな~。猪だ!。そう言えば今年の干支はイノシシでしたね。イノシシ鍋をご馳走になり、すっかり身も心も温まって、しばらく家の中を拝見させていただきました。気になるのは、2、3階に何があるのか?。そして、さっきの娘さんにお話を伺うことにしました。そのお話によると、2、3階の部屋は人が生活するために使われるのではなく、主にそこで蚕を飼うために使われているそうです。そして、蚕から糸を取り出す作業も2、3階で行われているそうです。 昔なつかしいお手玉を発見。岐阜と言えば「さるぼぼ人形」が有名ですが、ここではお目にかかれなかったです。次は、長野県の伝統的な民家・南部の曲家に行きます。お楽しみに。
December 16, 2007
コメント(4)
こんばんは。しばらくの間、ご無沙汰しておりました。さて、北大阪サイクリングのブログはいかがでしたか?朝6時過ぎに家を出て、帰って来たのが20時前。約14時間の旅でした。走行距離は110キロですが、学生時代はもっと長い距離を走っていました。学生時代はお金の節約のため、京都・滋賀・兵庫へ行くには絶対に自転車を使ってお出かけをしていました。でも、働くようになり、儲けはじめるようになってから電車を使うようになり、自転車で長距離走る機会がぐっと減りました。来年は自転車でドイツを旅するかもしれません。ドイツをはじめヨーロッパ諸国では、自転車専用道路というのが完備されていて、ドイツ人の交通マナーも日本より優れているそうです(安心して走れます♪)。また、列車の中に自転車を無料で積み込むことも可能で、自転車を固定する器具がほとんどの列車に装備されているそうです。僕が今考えているのは、ロマンチック街道やメルヘン街道をのんびり走れたらいいなぁって思っています。さて、次回のブログのテーマは、交通費110円で日本一周旅行に挑戦という内容で書いていきたいと思います。もちろん、これはぽんすけ的ジョークであり、現実的にありえない話ですが・・・・・・・。どんなオチで、110円で日本一周するのか、お楽しみに。 能勢妙見山より。ぽんすけさん、何を思いながら夕日を見つめているのだろう・・・・・・・。
December 9, 2007
コメント(4)
昨日のブログでは、「能勢の妙見さんの愛称で知られる真如寺へ着いた~」と喜んでいたら、全く違うお寺でした・・・・・・というお話をしました。さぁ、これから真如寺に向けて再出発です。でも、時計はすでに16:30!! お寺の閉門までに間に合うかどうか微妙なところです。急いで自転車を走らせていると、野間峠の険しさはさらに増すと共に、辺りが薄暗くなり、気温も徐々に下がってきて、不気味な気配すら感じます。実は、ここ野間峠は、別名「生首谷」と呼ばれていて、知る人ぞ知る心霊スポットでもあるんです。だから、こんなところをノロノロと走っていられません。心霊スポットの由来はここでは述べません。なぜなら、あまりにも残酷な出来事がここで行われていたからです。 野間峠の頂上はこの不気味なトンネルが目印で、ここを境に急な下り坂となります。しかし、妙見さんへの道のりはこのトンネルを過ぎてすぐの所を右折をし、さらに厳しい坂道をひたすら登っていかなくてはいけません。先程までとは異なり、紅葉は少なくなり、杉がうっそうと茂っています。花粉の季節に来なくて良かったと思うところです♪ 4号線を離れ、妙見さんへと続く1本道を走っていきます。ここからは車1台が通るのが精一杯の道幅。しかも急カーブが幾つも続き、ガードレールも一部完備されていない危険なルートです。僕は自転車だから、道幅の狭さは気にならないものの、対向車のすれ違いにはちょっとドキッとします。道にはいくつか急ブレーキの跡が残っていて、事故も多発しているような印象を受けます。 とにかく不気味なので、次回来る時はロープウェイ&リフトで来るべきだと思いました(注:冬季はロープウェイ&リフトは運休しています。ただし、お正月などの特別な日は運転していますので、詳細はお問い合わせください。阪急池田駅からバスで行くルートもありますが休日のみの運行です。) 時計は16:50、閉門まであと10分というところで、ようやく到着しました。驚いた事に、ここに阪急バスのバス停がありました。あんな狭い道をバスが登ってくるなんて、信じられないです =3。 能勢の妙見さんの鳥居前 寺前の茶店 鳥居付近におみやげ屋さんの小屋があり、軽食もできるそうです。あと10分でお寺が閉門です。急ぎ足で本堂へ向かいます。すれ違う人はわずか数名だけ。というのもロープウェーの最終便の時間がすでに過ぎていて、ほとんどの人が下山しています。彼らは車でやってきた人達と思われます。 山頂付近には樹齢約800年のブナ林が広がっていて、幹周り2 m以上のものが100本近く育っていて、中には直径が1.3 mを越える大阪府下最大級のものも見られます。 ここは日蓮宗のお寺ですが、ちょっとユニークなんです。何がユニークなのかと言うと、「北斗星・北極星」を信仰しているということです。中国ではこのような信仰はよくあるそうで、太陽・月・星の運行を神秘的なものとして崇めることがあります。もう1つ興味深いのは、お寺なのに礼拝堂(星嶺)があるんです。一面ガラス張りで、一般的な寺院では決して見ることのできないお堂です。残念ながら、ここを拝観できるのは16時までのため、外から眺めることにしました。 神馬 礼拝堂 星稜 誰もいなくなった境内を一人で歩いていると、展望台を発見。西の空に陽が沈みかけています。この日はすっかり暗くなってしまいましたが、晴れた明るい日だと、大阪平野と兵庫県下を一望でき、関西空港、淡路島まで一望できるそうです。この景色を眺めていると、こんな高い所まで自転車で登ってきた自分が信じられなくなってしまいます。 ここも昨日紹介した本瀧寺と同様に、鳥居、狛犬などを備えていますが神社ではなく、日蓮宗のお寺です。ただし、その歴史はそれほど古くはなく、明治37年にこの地に建立されました。お寺を守っている狛犬も、今にも襲いかかってきそうな迫力があります。 迫力満点の狛犬 山門この山門ですが、おもしろい事に大阪府と兵庫県の府県境にあります。とういことは、山門の外側(神馬、礼拝堂)は大阪府、山門の内側にある本殿などのお堂は兵庫県ということになります。山門が建築された年代は分かっていませんが、総ケヤキ造りの立派な門です。 蔵と狛犬 本殿ここの中心的なお堂である「本殿」は思ったより小さかったです。でも、大きさなんて関係ありません、どれだけ多くの人に愛されているかが重要なんです。熱心な信者の中には、この本堂を100周まわる「お百度参り」をされる方もいらっしゃいます。本堂内部には開運の守護神である北辰妙見大菩薩が祀られています。北辰というのは、北斗星・北極星の信仰を意味するそうです。 もう境内には灯篭が灯され、辺りは静けさと闇に包まれています。日中は多くの参拝客で賑わっていたそうですが、夕暮れ時は晩秋の寂しさを感じさせます。 空には三日月が出ています。早く帰らないと、野間峠の霊にやられてしまう 。鳥肌を立てながら能勢妙見・真如寺を去りました。次回は北大阪サイクリングのまとめをします。次回もお時間のある時に読んで頂けると嬉しいです。能勢妙見・真如寺の情報はホームページでご覧いただけます。http://www.myoken.org/menu.html
December 5, 2007
コメント(4)
昨日は、ブログを書こうと気合が入っていたんですが、眠くなってしまい、そのまま寝てしまいました(笑)。大阪はすっかり寒くなったので、ホカホカの布団がとても心地よいのです。1度布団の中に入ってしまったら、2度と出たくないと思う今日この頃です。前回の続きです。これから能勢を代表する場所に向かいます。でも、そこへたどり着くのは、そう簡単ではありません。野間峠と言う大阪の中で最も厳しい峠の1つを登らなくてはいけないのです。これまでに何度か道を間違えたために激しく狼狽していますが、最後の力を振り絞って頑張ります。逢坂峠の九十九折の坂道もすごかったけど、ここはさらにすごい。山が深く、深い緑に包まれた峠道をくねくねと曲がりながら、ゆっくりと登っていきます。もう体力の限界。時々休憩しながら、自転車のギアを3段まで落として登っていきます。左側を見ると夕日に包まれた北大阪の山々が遥か遠くまで見晴らせます。この景色を見ていたら、随分高いところまで来たんだなって実感しました。 ゼーゼー、ハァハァー・・・・・・・・ん!? 鳥居が見えてきた!? やっと着きました。能勢の名所といえば妙見山ですね。しかも、ここは紅葉の季節になると、多くの観光客を集める名所です。ここへ来る方法は2つ。野間峠と言うくねくね道をひたすら登る(楽しいドライブも、車酔い間違いなし)、そしてもう一つはケーブルカー&リフトで登る(こっちが絶対オススメ)。 観光名所の能勢妙見山のはずなのに、不思議なことにお参りしている人は僕一人だけ (実はこの後、とんでもない事実に気付くのです。)。受付のおばちゃんに、「今日は人が少ないですね?」って尋ねると、「お昼頃まではたくさん参拝客が来ていたんですが・・・・・・」という返事が返ってきました。もう16時近いことだし、参拝客の皆さんも帰ってしまったのでしょう。 朱塗りの灯篭、狛犬、そして石造りの鳥居・・・・・・。ここはお寺なのに、まるで神社にいるようです。なんとも不思議なお寺ですね。境内の中には小さな滝があり、そこで滝修行ができるそうです。でも、この寒い季節に滝修行はゴメンです。 このとき、時計の針は16:10をさしています。山の上に建つお寺なので、陽が暮れるのが早いです。もう、灯篭にはあかりが点いています。しばらくお寺の中を散策し、秋色に染まった景色を眺めながら写真を撮っていました。このお寺で、僕の旅は終わりです。全ての名所を巡ったので、これから家に帰ります。地図を見て、家に帰るルートを確認しました。ん? 何かおかしいぞ! あ”、このお寺じゃない! このお寺は、僕が行きたかったお寺じゃない!?僕が行きたかったのは、『能勢の妙見さん』の愛称で知られる真如寺です。でも、ここは、妙見宗本山・本瀧寺です。ぽんすけさん、ボケ爆発急いで、真如寺に向けて出発しなくては! もう、時計は16:30になっています。お寺が閉門になるのは17:00です。さぁ、僕は真如寺に無事到着できるでしょうか?陽が落ちて、道も薄暗くなっています。つづきは、また次回。
December 4, 2007
コメント(4)
おはようございます。先週は、お仕事が忙しくて、ほとんどブログの更新ができませんでした。 すみません。大阪の平野部では今が紅葉の見ごろです(少し散り始めていますが)。もう12月だっていうのに、まだ暖かい日が続いております。今日は雲一つないお天気。お出かけしたい気分ですが、先週の仕事の疲れをとるためにゆっくり家で休んでおきたいし・・・・・・・う~ん、どうしようかな?さて、先週のブログのつづきです。逢坂峠を自転車で超え、ここで能勢の道の駅で買った栗まんじゅうを食べながら休憩をしていました。今、栗が一番美味しい時期ですね♪。実は、そのまんじゅう以外にも、能勢の民家で漬けられた瓜の漬物と白菜のぬか漬けを買ったので、少しリュックサックが重くなってしまいました。これからも山の上り下りが続くと思うと、嫌な気分になります。でも、弱気になっていられません。サイクリングの再開です。 能勢には釣堀もあります 新鮮な野菜の無人販売も能勢の魅力 これから行くルートはちょっとロマンチックな言い伝えがあります。逢坂峠を超えると、左手に標高554 mの歌垣山が見えてきます。摂津国風土記という古書によると、「この村に住む若い男女は歌垣山に登り、山頂で求愛の歌を詠み、プロポーズをした。」と伝えられています。残念ながら、今となってはわざわざ地元の山に登ってプロポーズをする人はいないようです。ちなみに僕のプロポーズのオススメの場所は、寂れたお寺、城跡、石碑の前、動物園、柿本人麻呂さんの前とか・・・・・・・。えっ、ちょっと違うって?。さて、少し小高い山を登り、そこを下っていくと、レトロな雰囲気の地黄公会堂を発見。そこから少し下ると、能勢の地酒を販売する、酒屋さんがありました。僕は、日本酒が苦手なので、写真だけ撮ったらすぐに出発です。 地黄公会堂 酒屋さん この辺りは、能勢の中心街とも言うべきでしょうか。昔ながらの住宅が立ち並ぶ反面、大きな能勢警察署も建っていました。この辺の道は田舎街の風情が今でも残されていて好きです。 今度、道に迷うことは、許されません(笑)。慎重に地図を見ながら、緩やかな下り坂を進んでいくと、能勢の大ケヤキの前に来ました。本当に大きいです。高さ27.37 m、幹周り13.01 m、そして枝張りは39.3 m×36.2 mの巨大な木で、国天然記念物に指定されています。。樹齢は約1000年です。つまり、平安時代に生まれ、今までの1000年間能勢の人々を見守ってきて、今も成長し続けているということです。木の周りには締め縄が巻かれ、今もこのケヤキは多くの人々に大切にされていることが伺えます。 能勢の大ケヤキ(デカイ、ゴッツイ)しばらく、この大ケヤキを見上げて、次の目的地に向かうことにしました。田畑の広がる小さな道を進むと、山すそにひっそりと建つお寺に到着。ここは、あまり知られていない紅葉の名所なんですよ。今養寺と言う無人のお寺で、とても静かで、外の白壁はまるでお城のようです。仏像も拝観できますが、あらかじめ予約が必要だそうです。 山すそにひっそりとたたずむ今養寺 誰もいない今養寺、とってもいいですよ。もう、陽が西に傾いてきました。急がないと!次の目的地へ向けて出発♪ 能勢ののどかな街並みの中、自転車を走らせます。次回は、この旅の中で一番の難所を行きます。お楽しみに。
December 2, 2007
コメント(7)
全6件 (6件中 1-6件目)
1