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2005年4月1日(金)18:00 対ヤクルト 大阪ドーム岡田監督が開幕戦に向けて抱負! 阪神が12年ぶりに地元関西で開幕を迎える。ヤクルトとの開幕戦が行われる大阪ドームで前日練習を見守った岡田監督は「地元の方が落ち着くよ。家の方がいろいろ考えんでええから」と、2年目の余裕を感じさせた。〔 写真:12年ぶりに地元関西で開幕を迎え笑顔の阪神・岡田監督 〕◇ ただ常に強気な姿勢を崩さない指揮官も、交流戦という未知の要素が加わるシーズンの展望については本音が漏れた。「交流戦はどうなるかわからん。だからそれまでの30試合を区切りに、いいスタートを切りたい」。 その今季の流れをつくる開幕投手に指名されたのが井川。4年連続で大役を務めるエースは「ことし1年、粘り強く投げていきたい」と抱負を語った。昨季ヤクルトに5勝1敗と好相性を見せた左腕は、万全の状態でマウンドに上がる。 球団創設70周年のことしは、手塚オーナーら球団首脳からペナント奪回を求める声が強い。そんな期待に岡田監督は「目標は10月、11月と最後までゲームをやること」と言い切った。 20年ぶりの日本一獲得から、初のアジア王者へ。岡田監督らしい強気の姿勢が最後にのぞいた。井川で虎のシーズンスタート! 4年連続開幕投手の名誉にも、自然体を貫いた。今年も、井川慶投手(25)の投じた1球から阪神がスタートする。〔 写真:余裕の表情で開幕戦に臨む阪神・井川 〕 ◇ 「地元開幕? 初めてですからね。勝つ? さぁ」。本心は明かさなかったが、最後にニヤッと笑った。この日、大阪ドームでの練習ではブルペンに入らず、キャッチボールとダッシュで最終調整。やれることはやった。準備は万全だ。 キャンプ中から調整遅れを指摘するなど、あえて苦言を呈してきた久保投手コーチは、開幕に向けて『気迫』という言葉をエースに送った。「井川に期待すること? 気迫だね。(29日の)激励会で岡田監督が言ったように、井川からシーズンがスタートするんです。その気持ちを前面に押し出してほしい」。ハートでツバメ打線を圧倒する投球を望んでいる。 昨年は佐藤義則投手コーチ(現日本ハム二軍投手コーチ)を通じて開幕投手を伝えた岡田監督も、今年は直接『頼むぞ』と声をかけた。「信頼して、送り出すわけですから。素晴らしい投球をしてくれると思います」。エースの快投を信じている。 昨オフには米大リーグへのポスティング移籍を球団に要求し、世間を騒がせた背番号29も、今は虎のエースとして全力投球することしか頭にはない。「オフから1日1日、やれることをやってきましたから」。昨季5勝(1敗)、防御率2.05と好相性を誇るツバメ軍団を相手に、昨年に続く開幕白星をもたらす。金本“護摩行”パワーの援護! 護摩行にパワーを借りて、開幕戦で決勝アーチを架ける-。阪神・金本知憲外野手(36)の知人である鹿児島県・最福寺の池口恵観法主(68)が、1日の開幕戦(対ヤクルト、大阪D)の応援に駆けつける。調整が万全ではアニキにネット裏から“気”を注入する。〔 写真:ネット裏から気を注入されることになる阪神・金本 〕◇ プロ14年目の開幕戦を迎えるアニキに援護射撃を行うため、“恩人”が、『薩摩の国』から来阪する。修行の道を極めた法師が、打線の起爆剤を務める金本にネット裏から“気”を送り、開幕戦アーチを祈願した。 「あした(1日)、金本選手の応援に大阪Dに行きます。頑張ってもらって、ぜひとも本塁打を打って欲しい。開幕戦で本塁打を打って欲しいですね」 法師とは鹿児島県の最福寺の池口恵観法主(68)。両者の縁を結んだのは実に6年前に遡る。心の中の迷いや邪念、雑念を振り払う密教である護摩行を行うために、99年オフに同寺を訪れたのがキッカケ。そこで、池口法主と運命的な出会いをした。翌年00年、無心でシーズンに臨んだ金本は『3割・30本塁打・30盗塁』の偉業を達成。02、04年オフにも時間を割いて、炎が燃え盛る護摩壇に赴くほど心酔している。 継続中の連続試合フルイニング出場に加え、さらに今季は、プロとしての2つの節目を控えている。残り2本に迫った1500本安打(過去86人)と同3本の300本塁打(過去29人)だ。金本も差し迫った目先の数字には当然、気づいているはず。だが、勝利を優先するために無関心を強調した。 「それは意識してない。(数字は)あまり関係ないよ。1戦1戦、必勝やから」 V奪回を厳命されているシーズン。不動の4番に座るが、OP戦期間中の17日に左ふくらはぎを痛め、開幕へ向け万全の状態とは言えない。数字よりも、まずは結果。「(ヤクルト予想先発の)石川? 悪いイメージはない。心配だらけよ、体を含めてな」と表には出さないが、不安を完全に拭い去れていないのも、事実だ。そこに“吉兆”となる池口法主がネット裏から見守ってくれる。同法主が観戦した試合は、20試合に足を運ばれて、ほとんど本塁打をマークしているとのこと。スタンドからの護摩行パワーで開幕戦アーチの可能性もグッとアップする。鳥谷激白、リベンジを期す2年目! 開幕ダッシュをかけ、試合に出続ける! 阪神・鳥谷敬内野手(23)が1日のヤクルトとの開幕戦(大阪D)を前に、本紙に胸中を激白した。「去年みたいに開幕直後に外されることがないようにしたい」と決意表明。リベンジを期す2年目。悲壮な覚悟で出陣する。〔 写真:フル出場を誓う阪神・鳥谷 〕 ◇ 開幕が待ち遠しかった。去年とは気持ちが全然違う。去年はプロがどういうものなのか分からなかったし、不安だった。今年は周りが静かだし、自分に期待している。ヤクルトには青木(早大の同級生)もいるし、負けたくない。 今年一番こだわりたいことは、『出続ける』ということ。それしかない。足を引きずってでも、試合に出たい。去年は『ケガをしない』が大きなテーマだった。1年目はそれができたので、今年は146試合全試合に出続けたい。それだけを思ってやっていく。 そのために、本気で結果が求められる。前から言っているけど、ダメなら二軍という意識で当然やっている。ポテンヒットでもいいから、ヒットを打ちたい。去年みたいに開幕6試合目で、スタメンから外されることのないようにしたい。自分の野球人生でケガ以外でベンチに座っていたのは初めての経験だった。代打の難しさも知った。去年の悔しさから、やっぱりスタメンで試合に出たいという気持ちが強くなった。1年間、去年のシーズンであった気持ちの乱れをなくして、1年間モチベーションを保ち続けたい。
2005年03月31日
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虎・スペンサー開幕『右翼・6番』! 阪神・岡田彰布監督(47)が30日、新外国人のシェーン・スペンサー外野手(33)=前ヤンキース=を『右翼・6番』でヤクルトとの開幕戦(大阪D)のスタメンに起用することを初めて明言した。桧山との併用の方針は変わっていないが、「6番が流れ的には大事なところ」と、打線のキーマンにも指名。指名を受けた新大砲も好球必打を肝に銘じて、ツバメ投手陣に身構えた。〔 写真:岡田監督(右)がスペンサーの開幕戦『右翼・6番』スタメン起用を名言。打線のキーマンにも指名した 〕◇ もはや、迷いはなかった。新助っ人か、それともベテランか…。鳴尾浜球場の記者室。「開幕右翼?」と質問された岡田監督は、間髪入れずに答えた。 「スペンサーでいくよ。投手の右左? いろんな可能性があるけど、とにかく最初の30試合はな。あんまり打てんかったら代えるけどな」 開幕戦線での右翼争いはひとまず、スペ砲優先の方針が定まった。だが、開幕30試合はひとつの目安で結果が伴わなければ、実績のある桧山に切り替わる時期は早まる可能性も十分あるが…。 スペ砲は右翼の守備に不安があるものの、26日の中日戦(大阪D)で待望の一発も放った。「打撃は相当上がってきた」と同監督。開幕に向けて、打球に伸びが出てきた助っ人に、命運を託す決断を下した。 打順は、シーツ、金本、今岡の直後で睨みを利かす6番。「流れ的には重要になる」と指揮官は、新打線のキーマンにさえ挙げた。「一発を狙わずに、自分の打撃をすればいい」と“自然体”で本番を迎えるようにアドバイスも送った。 この日は鳴尾浜のフリー打撃で快音を響かせたスペ砲。岡田監督のご指名には「そのつもりだった」と、確信していたかのような口ぶり。1日のヤクルト戦(大阪D)は左腕・石川の先発が濃厚だが、「いい球だけを打っていく」と好球必打を強調。V奪回の船出となる開幕戦。スペンサーのバットが、開幕ダッシュに弾みをつける。安藤“先発投法”完成! 阪神・安藤優也投手(27)が30日、二軍のサーパス戦(北神戸)に先発。3イニングを完全に抑えて、最終調整で“先発投法”を完成させた。今季の初先発は開幕2カード目の4月7日の広島戦(広島)が有力視されており、これで05年岡田阪神の開幕ローテのコマが出揃った。〔 写真:安藤が3イニングをパーフェクトピッチ。最終調整で“先発投法”を完成させた 〕 ◇ 昨季までの持ち場のセットアッパーから先発へ心底、トラバーユ(転職)した。開幕ローテ入りのかかる安藤が最終調整のため、二軍のサーパス戦に登板。予定の3イニングを3人ずつのパーフェクトピッチで先発の呼吸を再確認した。 「(テンポも)経験すれば大丈夫。(先発投手の)精神的なもの、考え方が分かってきた。リリーフと先発の気持ちの持ち方というか、(先発型に)慣れてきた」 一回から、同期の浅井が構えるミットにテンポよく投げ込んだ。スライダーに加え、習得中のカーブ、シュートも駆使。コーナーいっぱいの低めを突いた。MAXは138キロどまりも、緩急が抜群。37球の“省エネ投法”だった。 「(1回を)15球以内で行ければいい。リリーフの負担を少なくしたいんで」と安藤。打者9人で奪三振は1つだったが、内野ゴロが5つ。まったく危なげはなかった。 木戸二軍監督が「ええスタートを切って欲しい」と言えば、葛西二軍投手コーチは「全体的に良かった。春先グズグズするタイプやけど、これからもっとキレも出てくる」と伸びシロを強調。 次なる欲も出てきた。「10勝、2ケタが目標。1年間ローテを外されることなく、守り続けたい」。シーズン初先発予定は4月7日の広島戦(広島)。安藤が満を持して、開幕ローテのしんがりを務める。能見が開幕一軍メンバーに! 阪神の開幕一軍メンバーの28選手(ベンチ入りは25人)が30日、セ・リーグから公示され、開幕ローテ入りし、4月3日のヤクルト戦(大阪D)で初登板初先発が濃厚な自由獲得枠・能見篤史投手(25)=大阪ガス=も名を連ねた。「最初が大事ですから」と即戦力左腕はローテ定着のため、最初から結果を求めていく。中継ぎ要員として期待されるD4巡目・橋本健太郎投手(24)=日本新薬=も、同じく出場選手登録された。〔 写真:能見が開幕一軍メンバーに。4月3日の初登板初先発が濃厚だ 〕◇ 祝・開幕一軍。プロ入り後、自らに課していたノルマを一つクリアした。並の新人なら、ここでひと息つきたくなるところだが、能見はどこまでもストイックだ。思い描くのは、4・3デビューでの好発進だった。 「開幕一軍? これから始まる。(プロは)半パじゃない舞台。最初が大事。チャンスは何回もないですからね」 静かに、“朗報”を受け止めた。虎の新人左腕では、91年の湯舟敏郎(現評論家)以来、14年ぶりの開幕ローテ入り。だが、能見にとってそんな“勲章”は眼中になかった。求めるものは初先発初勝利という結果だけだ。 初陣のマウンドにすべてをかける。4月3日のヤクルト戦(大阪D)での初登板初先発が濃厚。そんな眩しい舞台で内容以上に、結果にこだわっていく。風邪で開幕ローテから外れたブラウンの扱いに加えて、江草ら左腕のライバルも虎視眈々。チャンスは何度も与えられない。 ケガに泣かされ、社会人野球7年間も在籍。ようやく、悲願のプロ入りを果たした。「プラス志向でいきたい。(勝つ)イメージはしてますよ」と能見。OP戦で結果を残して手にしたポジションは、簡単に明け渡すつもりはない。矢野が井川に新たな課題! 阪神・矢野輝弘捕手(36)が30日、鳴尾浜球場で4・1開幕戦(対ヤクルト、大阪D)に先発する井川慶投手(25)に、エースならでは、の存在感を求めた。勝ち星はもちろんのこと、チームメートを勇気づける投球を見せてほしいのが願い。チームの指令塔はエースに精神面の成長を期待した。〔 写真:矢野がエース井川に新たな課題を突きつけた 〕 ◇ 背中でチームの士気を高めるエースになってほしい。矢野が4年連続の開幕投手に指名された井川に、周りに勇気を与えるマウンドさばきを求めた。 「井川に期待すること? 相手の4番を抑えることも大事かもしれないが、味方を引っ張っていく雰囲気を出してほしいね。それに対して、僕もバックアップをしていかないとね」 ただ投げて、抑えるだけでは満足しない。勝利への執念を体から発散させ、ハートのこもった投球を続ける。その後ろ姿を見せれば、チームメートが奮い立ち、一丸となれる。それが開幕ダッシュにつながっていく、と古女房は考えていた。 「うちも若いピッチャーが多くなってきたからね。『井川さんが頑張っているから』とか思うようになればいいし、野手も『点をとらないかんな』という雰囲気になるだろうから」。マウンド上で常に熱かった大先輩の村山実(故人)、江夏豊(現評論家)に一歩でも近づいてほしい。どちらかというと背番号29はドライでマイペース型の印象。真のエースに脱皮するためにも、矢野は今こそ背中で仲間を鼓舞するピッチングを願う。阪神 マジック点灯「146」! 阪神の優勝を願い、地元・兵庫県尼崎市の尼崎中央3丁目商店街に30日、早くも優勝マジックの表示ボードが登場した。〔 写真:早くも阪神タイガースの優勝マジック「146」のボードが登場した尼崎中央3丁目商店街 〕◇ 開幕前でマジックはもちろん、今シーズンの試合数と同じ「146」。縦じまの法被姿の商店主らが、アーケードの天井につるすと、ジェット風船を持った市民らが六甲おろしの大合唱。
2005年03月30日
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阪神・岡田監督に新総帥が厳命! 燃える男になれ!! 阪神・手塚昌利オーナー(74)=電鉄本社会長=が29日、西宮神社での必勝祈願に出席。岡田彰布監督(47)に闘志を全面に押し出すことを厳命した。闘将、竜倒、交流戦勝ち越しが、総帥の課す“続投3カ条”だ。〔 写真:手塚オーナーが岡田監督に“続投3カ条” 〕◇ 戦う軍団の将として、熱くなれ、激しくなれ! そして勝利を奪え! トラの新総帥が厳命した。 「岡田は去年もよくやってくれたけど、今年はここまで違って闘志が出ている。やる気、闘志を表に出してシーズン最後までやってほしい」 西宮神社での必勝祈願に参加した手塚オーナーは、指揮官に闘将になれと諭した。怒り、悔しさ、喜び…。感情をもっと表に出すことが、虎党の共感を呼ぶ近道。勝利へ最短距離で赴く方法でもあるわけだ。 「そうですね。アグレッシブでファンにアピールするのも大事なんです。でも、ここまでのOP戦でアグレッシブにやっていることは間違いない。それは(本人も)自覚していると思います」 進化を感じていた。27日の広島戦(大阪D)。シーツへの死球などの激高して、ベンチを真っ先に飛び出した80番。この激しさを1年間続けてほしい。それが願いだ。 軍団になれば、道は開ける。手塚オーナーは、中日戦と交流戦の勝敗がカギを握ると思っている。落合竜とは4月に6度、激突する。3年連続負け越しの難敵にいかに勝つか。「4月の中日戦? 特に闘志を燃やしてほしい。優勝の重要な条件となります」 それが終われば、5月6日から交流戦。「いい成績を残すことが大事です」“闘将”になれば竜倒もパ・リーグとの36試合も乗り切れる。2つの関門をクリアした時、至上命令としている優勝の2文字が見えて来る。 開幕直前に飛び出した『手塚指令』を岡田監督は静かに受け止めた。言われなくても、わかっている。口調から、思いが伝わって来た。 「(チームの)みんなそういう気持ちを持ってると思う。去年負けたという気持ちが強い。やられたら、やり返す」 気持ちが萎えることもある。その時は総帥自らが動く。「陣頭指揮? そうですね。そういうことがないことを願いますね」。燃える男になれ-。“人事権”を持つオーナーの言葉だけに、何よりも重い。まもなく出陣。岡田監督の目の輝きが、チームと自身のバロメーターとなる。スペンサー3個目の死球からぶちキレる! 当てたら、“問題児”に戻ってやる? 開幕スタメンが有力視される阪神のシェーン・スペンサー外野手(33)が29日、予想される内角攻めを前に、“先制口撃”だ。「1、2回だったら我慢するけども」と3個目の死球から、キレることを予告。他球団の投手の皆さま、どうかご注意を…。〔 写真:・スペンサーが3個目の死球からキレることを予告 〕 ◇ シーズンが始まれば必ず、相手は懐をついて来る。それは百も承知。“仏の顔”は最大で2回まで-。スペ砲の方針だ。 「米国では当てられた場合、(味方の)投手が当て返すのが暗黙の了解。頭ではなかったけども、頭だったら大変だった。1、2回は我慢するけど」 きっかけは27日の広島戦(大阪D)。三回に赤星、八回にはシーツが広内角攻めの“餌食”に遭った。両軍がベンチから飛び出し、OP戦では異例のシーンが見られた。熱い男だけに、チームメートが何度も死球禍に苦しむのを見て、我慢も臨界点に達しそうというわけ。 それでも、まずは耐える。米国時代は『トラブルメーカー』の肩書きがついて回った。そんなイメージを払拭したいと思っている。しかし、ハリが一気に振れたらどうなるか…。2回までは我慢する。それが“限界”だった。 シーズンが始まれば、いつ自分が、「シーツ」や「赤星」になるかわからない。というより、その可能性は高い。まずは内角を攻められるのが、新助っ人の通過点。昨年はキンケードが、インコースをつかれ、実力を発揮できなかった。 スペンサーもターゲットになるが、「投げてきて下さい!」と大歓迎。河島通訳も「内角は得意にしてますから」と続けた。来るなら来い!! の心境。それほど自信があるわけだ。 まさに頼もしき新主砲。オレは逃げない。そして当てられたら、一気に飛び出す-。手塚オーナーは指揮官に、戦う軍団作りを厳命した。その先鋒となるのが、スペンサーなのかも知れない。赤星が少年野球チームを設立! オーナーは手塚サンだけじャない!! 阪神の赤星憲広外野手(28)が29日、少年野球チームを設立することを明らかにした。小6から中学生までが対象で、その名は『レッドスターベースボールクラブ』-。オーナーとなって、野球人気の低落に歯止めをかける。〔 写真:赤星が少年野球チーム『レッドスターベースボールクラブ』を設立 〕◇ これまで盗塁数と同じ車いすをプレゼントしてきた赤星が、今度は小学6年生と中学生を対象にした硬式少年野球チームを立ち上げることになった。 「野球の人気が落ちているので、少しでも多くの人に野球をやってもらいたい。発展のために何かしたいという思いが強かった」 名前にちなんで『レッドスターベースボールクラブ』。2、3年前から温めてきた夢だった。教員免許を持ち、高校野球の指導者になろうと考えていたこともあった。関係者に相談し、賛同者が続出。今年5月の活動開始にメドがつき、この日自らの公式ホームページを通じて告知した。 「プロ野球への危機感を間近でみた。社会人チームも減っているし、こういうときだからこそ、考えて何とかしたかった」 昨年の球界再編劇が、大きな引き金だった。関西の球団が合併。1リーグ制論議すら湧き上がる中、選手会の副会長として、焦燥感に駆られた。少年チームを作って、野球そのものの人気を回復させるのが、大きな目的だ。 理念は『文球両道』。幅広く参加者を募るために、どこのリーグにも所属しない。1年間で1000万円かかるとみられる費用は、会費でまかなうが、足りないところは自腹を切る。 「野球を通じて得られるものがある。仲間の大切さを感じてほしい」。“赤星オーナー”の思いは熱い。自らのチームから、“後継者”が誕生することを願っている。
2005年03月29日
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2005年4月3日(日) 対ヤクルト 3回戦 大阪ドーム 阪神9×5ヤクルトバンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/試合内容所載◆ プロ初登板…能見、4回まさかの5失点KOだけど… ◆ <1回表>能見クン、大丈夫かなぁ?緊張するのは仕方ないから、その中でいかに自分らしさを出すかやで。【宮本】初球は内角にズバッとストライク!カウント2―2から5球目で一邪飛に打ち取った!上々の滑り出しやん!エエで~!【青木】カウント2―2から5球目、外角へ137キロのストレートで見逃し三振。かっちょええ~。【岩村】フルカウントから外角へのまっすぐ。めっちゃ惜しいんやけど、選ばれて四球許した。【ラミレス】2―1からの4球目、岩村走った!しかも矢野が悪送球…一気にピンチ広がって2死三塁。結局、この打者も歩かせた。落ち着け、落ち着くんや…。【古田】ストライク先行も結局2―3まで持ち込まれた。結構な球数投げてるし、大丈夫かいな?そやけどどうにかこうにか低目を振らせて三振や。ホ~ッ…よう耐えた!踏ん張った!!<1回裏>ここは頑張った能見に援護射撃したってや。【赤星】初球、144キロを積極的に振っていくも左翼線へファウル。2球目もファウルでカウント2―0。フルカウントまで持ち込んで、よしセンター返し。中前打で出塁や。【藤本】2球目、レッドが走った!もちろん成功…早くも今季3盗塁目。藤本はタイミングバッチリもツイてない、一ゴロ…せやけど十分な進塁打です。1死三塁や。【シーツ】お手本のような攻撃パターン。左飛は犠飛に十分な距離。1点先制。シーツもおめでとう。猛虎初打点でっせ。【金本】“27歳”のアニキが登場(笑)。♪ハッピーバースデーのファンファーレも高らかに…あれれ?ウソついた罰でフルカウントから空振り三振に終わってまいました。<2回表>きっと能見も楽に投げられるはず。自分のペース、はよつかんでいこな~。【鈴木】スペンサーの方向に飛ぶとヒヤッとするけど、以外にイージーに捕ってくれたわ。右飛で1死。【佐藤真】三ゴロで危なげなく2死。【城石】バットの先で当てただけの投ゴロ。この回、6球で抑えたぞ~。<2回裏>守備のリズムは攻撃につながる…このままガンガン点取りまくるで~。【今岡】二ゴロ。【スペンサー】通天閣まで届きそうな高~い遊飛。【鳥谷】初球をガツンと中前打。調子いいねぇ。【矢野】うまい右打ち、ストレートをとらえた。2死から連打で、9番まで打順を回したで。【能見】プロ初打席。無理せんでええよ。後の投球に支障きたさん程度に立っててくださいな。はい、よくお言いつけを聞いて見逃し三振。よくできました。<3回表>慌てなんでエエからね。息整えてから投げ始めぇや。…って、そんな虚弱すぎても困るんやけど。【高井】この投手は打者としても要注意やからね。そやけど2―0から、あれ~スライダーを運ばれた。え~バックスクリーンへ入ってしもた。うそ~、プロ初本塁打で同点に追い付かれてしもた。場内騒然…呆気にとられてますわ。【宮本】右中間フェンス直撃の二塁打。おいおい…どうしたん、こんなとこで動揺する能見くんやないはずやんか。【青木】俊足生かして三塁前へのバント安打決められた。無死一、三塁。バックよ、能見に声かけたってや。【岩村】 0―3からフルカウントまでもってきた。しかし、最後は低めに外れて四球。無死満塁。ここは開き直るしかないで。【ラミレス】1点はしゃあない。併殺打狙っていこ。あぁ~渋く、鳥谷の右を抜かれる中前打。2点勝ち越し許した。【古田】中飛で二塁走者・岩村がタッチアップ。1死一、三塁でまだまだピンチは続いとります。【鈴木】ソツなく打ち上げ左犠飛に。岩村に三進されたのが痛かったわなぁ。1―4と点差がどんどん開いていってまう~。【佐藤真】ここは一ゴロに仕留めて、ヨッシャヨッシャ、よう我慢した。味方打線がすぐ追い付いてくれるって。<3回裏>赤星からの打順や。またかき回したってや。【赤星】第2打席もいい感じ。ハードな打球がレフト前へ転がった。早くもマルチ安打決めた!【藤本】中飛。【シーツ】赤星、初球で走った。盗塁も“マルチ”で1死二塁や。しかしシーツはバットの先で遊直。【金本】狙ったかと思われるような危険な球もあり~の、最後は歩かされました。【今岡】初球打った…引っ掛けた…ボテボテやん…おまけに足遅いし…何の期待も持てんままチェンジに。<4回表>気持ち切り替えて、能見くん、頑張っていこぅ!【城石】センターへのライナー。赤星、顔の前でキャッチして1死。【高井】慎重に慎重にカウント2―3から見逃し三振。【宮本】高井を抑えてホッとしたん?1―1からのスライダーを、今度は左中間スタンドに運ばれた。あらら…誤算も誤算。5点も取られるなんて大誤算やがな。【青木】空振り三振。<4回裏>こんだけ攻めてるのに1点だけなんて寂しいがな。もっと気持ちでも高井を攻めていくで~。【スペンサー】ようわかってるやん、スペンサー。1―3から外角高めの直球をジャスミート!弾丸ライナーで左翼席へ。打った瞬間にわかる1号ソロ!こっからや、こっからや。流れ呼び戻すで。【鳥谷】投手前への内野安打はナイスな“人工芝ヒット”!【矢野】高井もアップアップって感じ。1―3から歩いたで。【代打・久慈】一塁線へのバントは三塁へ送球されアウト…スペシャリストがバント失敗。悔しい…。【赤星】一番頼れるんがこの打者。3安打目は右前打。矢野が生還して2点差に迫った。【藤本】もうハードラックの打球はいらんで!そうや、左翼線へ二塁打。久慈が生還して1点差に。能見をイジメてくれた高井をKOしたったで。【シーツ】2番手は河端。カウント1-2からの4球目。まっすぐを完ペキにとらえた!逆転3ランや!どないしましょ~。大阪ドームが割れそうなぐらい、猛虎党が興奮しまくってます。【金本】一ゴロ。【今岡】四球でつないで打者一巡したで。【スペンサー】ここは二直。とはいえ口火弾を放ったのはこのスペンサー。ありがとさんよ~。打線の奮起を呼び起こしてくれて。怒涛の6点攻撃でイッキにこの回、逆転や。<5回表>ここが大事やからね。2番手・吉野がマウンドへ。【岩村】カウント2―2から、気持ちのこもった外へのまっすぐで空振り三振。あれ?吉野っち、これで降板?めっちゃ慎重な岡田サイ配。3番手は“ハシケン”橋本が登場しました。【ラミレス】落ち着き払って一ゴロで2死。ホンマ、新人らしくないねぇ、橋本くん。【古田】このままずっと眠っててください、古田さん。中飛で楽々打ち取らせていただきました。おおきに、ごっつぁ~ん!<5回裏>【鳥谷】2―2から中飛で1死【矢野】中前打。きょうは早くも2安打目。これでチームも2戦連続2ケタ安打決めましたで。【代打・葛城】イクローくん、ここで存在感アピールしやなね。でも今季初打席は三邪飛でした、残念やぁ。【赤星】4本目、いっとく?そやけど、ここは見逃し三振に倒れました。<6回表>もう2時間以上もたってます。ちょっとペース上げていかんとね。4番手はじゃんじゃじゃ~ん、藤川球児くんが05年初登板でっせ~。【鈴木】左飛で1アウト。【佐藤真】あれれ、どないしたん?ストレート四球ですわ。【城石】あぁ、なるほど…併殺に打ち取る練習やったわけね、さっきの四球は。おあつらえ向きの遊ゴロが転がって6―4―3。ウマいこと決まりましたでぇ。<6回裏>山本がマウンドへ上がりました。【藤本】いい当たり!せやのに二塁真正面のライナー。ツイてなさすぎ…でも、調子はいいんやから、落ち込むこたないでぇ。【シーツ】やっぱり怖いんでしょうね。四球で歩かせていただきましたわ。【金本】やっぱり27歳かもれへん。300号へ王手をかける右翼席最上段2ラン!バースデー・アーチはすげー打球!いやはや鉄人恐るべし。【今岡】アニキが打ったら今岡も打たなね。中前打を決めて先発野手全員安打。【スペンサー】三ゴロで走者入れ替わりの2死一塁に。【鳥谷】センター前へ落ちそうな飛球。でも同級生の青木くんは俊足でした。ダッシュダッシュで飛球されてしもた。<7回表>球児くん、このままずっと投げたら白星ゲット出来るで~。【ユウイチ】二ゴロ。【宮本】連続で二ゴロ。【青木】2―1からの4球目、150キロ出たで。ボール1球挟んで、最後も150キロで見逃し三振。ひゅーひゅー、球児くんやるやん!<7回裏>♪ひゅ~ひゅ~ひゅ~、ジェット風船も飛んだで~!【矢野】止まらんで~!左前打で猛打賞。右へ左へ打ち分けまくり。【代打・町田】こんな場面での起用は気に食わん?でも、今季初打席は気楽にいきましょ。あぁ~ボテボテの二ゴロかいな。城石、自分でベースを踏んで一塁へ送球。ゲッツー成立。【赤星】遊邪飛で3アウト。こっから猛虎党は「投手リレー」をお楽しみに。<8回表>ハーイ、ジェフでおま~!勝利の方程式はウィリアムスにつながれます。【岩村】外まっすぐで空振り三振。【ラミレス】遊ゴロで2死。【古田】シーッ、起こしたらアカンで、ジェフ。ずっと寝といてね~、古田さん。無理して打っても勝たれへんし、今さら打ってもねぇ。ホラ、ボテボテ…遊ゴロやん。鳥谷の送球それたけど、一塁守るシーツは送球離さず、足もベースから離さず。<8回裏>【藤本】二ゴロ。【シーツ】お手本みたいなセンター返し。中前打でマルチ安打です。【金本】どないします?300号決めてまいます?でも、出身の広島にとっておいてもよろしぃで。あれ~、二ゴロ。選択の余地なく併殺にしとめられてしまいました。えろぉ、すんまへ~ん。<9回表>はいなぁ、出てきましたで。虎の守護神・ふてぶてしい面構えの久保田くんが。セーブは付けへんマウンドやけど、ピシッといったってや~!【鈴木】カウント1―3から遊飛。全然打球が飛べへん感じ。【代打・真中】153キロ連発で空振り三振。あと1人や!【城石】藤本の右への打球、よう止めた。しかし送球チョイ逸れて久々の安打許してもうた。【ユウイチ】左飛。金本が一歩も動かずウイニングボールをキャッチ。逆転で開幕カード勝ち越し決めたで!
2005年03月28日
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【27日の日記PART2】2005年3月27日(日) 対広島 大阪ドーム 阪神2×1広島バンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 阪神・シーツ、古巣広島にブチ切れた! 球春到来に、猛虎戦士がヒートアップした。八回、広島の5番手・永川の初球144キロのカットボールがシーツの左腰にドスン! 普段は温厚な助っ人は憤りをあらわ。一塁ベンチからは怒号が飛び、鬼軍曹の島野総合コーチを先頭に一斉にナインが飛び出してきた。ブ然とした岡田監督、最後には山本監督も本塁付近に出てきて、オープン戦では異例のもみ合い。シーズン前に激しく火花を散らした。〔 写真右:シーツは8回、永川からデッドボールを受ける。写真下:伏線はあった?一回裏一死一塁でシーツはレフトに本塁打。この本塁打の“報復”? 〕◇ 「ずっとインサイドをついてきていた。速いピッチャーから(死球を)受けるのは楽しいことじゃない。ちょっとエキサイトしたよ。(本塁打は)ピッチャーの失投。飛距離は関係ないよ」 古巣の元同僚から受けた“報復行為”に、シーツは苦笑いしたが…。 “恩返し弾”を放った試合での、遺恨バトルの勃発だ。一回一死一塁から、広島の先発・高橋のカウント1-1から129キロの内角高めのスライダーを強振。2月26日のオリックス戦以来となるOP戦2号は、先制の2ラン。左翼の6階席へ突き刺さる特大弾だった。 意図的と感じてしまう。この本塁打への報復ともとれる死球。「シーズンに入ればこういうことはある。ストレートでもめたらしようがないけど」と広島の安仁屋投手コーチは殺気立つ阪神を“けん制”。オープン戦の広島は15試合で与死球8、うち阪神との3試合で“4発”。阪神戦でとりわけケンカ投法が際立つ。昨季、赤星が顔面に、桧山が頭部死球を受けたのも同カード。ナーバスになるのも当然だ。 開幕目前での死球渦。岡田監督は怒りを必死にこらえ、冷静にタクトを振った。 「別にウィリアムスを投げさす必要はなかった。あんまり当てよるからな。オープン戦なのに」と報復ではなく、必勝リレーで応酬。九回、先頭・前田に対し、左腕で角度のあるウィリアムスを投入(結果は一ゴロ)。怒りで充満したベンチを鉄壁リレーで“ガス抜き”した。OP戦最終戦で快勝し、通算成績は9勝7敗2分、12球団の4位でフィニッシュした。 「だいたい描いていた通りかな。オープン戦の数字とか関係なしに調整して、いい形でのぞめると思う」。4月1日の開幕戦の舞台である大阪ドームで出撃態勢は整った。OP戦最終戦でたまった怒りのマグマを爆発させて、ヤクルトを一気飲みする。福原仕上がり完璧! あまりにも好対照だった。26日の中日戦で開幕戦への不安を露呈した井川。その24時間後、福原が完璧な仕上がりを見せた。先発して6回1失点。しかも無四球。苦手の広島打線を手玉に取り、“コイ患い”は完治した。〔 写真:苦手の広島打線を抑え、完璧な仕上がりで開幕を迎える福原 〕 ◇ 「ランナーを出してもけっこう粘れた。ここまではいい感じ。投げる日にいい状態に持っていきたい。(きょうは)クリーンアップを抑えられてよかった」 3者凡退に抑えた四、六回以外は走者を背負う苦しいピッチングが続いた。だが嶋-ラロッカ-前田のクリーンアップと9回対戦して、1本も快打を許さなかった。わずか3三振でピンチを作るが、要所は締める。エースらしい内容だった。 「四球がなかったのが一番よかった」 苦手意識が強いと、どうしてもコーナーをつくピッチングとなる。誰も歩かせなかったことが、福原にとって最大の収穫だった。後はツバメとの開幕2戦目(4月2日)で結果を出すだけだ。 この日、背番号28の投球術を目にしたヤクルト・福島スコアラーは「完璧。腕も楽に振れてたし、調整は万全でしょ。福原を開幕戦に持ってきてもいいぐらい」と発言。今まで以上に警戒感を強めた。 昨年まで4年越しの8連敗。難敵のコイを鮮やかに料理してOP戦が終わった。「気持ちを盛り上げて行きたい」と福原は言葉に力を込めた。もし井川で試合を落とすことになっても、この男がいる限り大丈夫。右のエースが“二の矢”を放つ。満点締めに岡田監督笑み! 虎将、満点締めに笑み-。阪神・岡田彰布監督(47)のプレ・シーズンマッチが27日の広島戦(大阪D)で終わった。9勝7敗2分けでセ界2位。収穫は藤川-ウィリアムス-久保田の『ゼロ封トリオ』。新・勝利の方程式でV奪回に挑む。〔 写真:9勝7敗2分けでセ界2位でプレ・シーズンマッチ終了した岡田監督 〕◇ 日ごと深まってきた自信がいま、確信へと変わった。1点リードの八回から矢継ぎ早に4人を投入。ベンチ前で久保田を出迎える岡田監督から、白い歯がのぞいた。 「後ろ(リリーフ)が大分、パターンというか、しっかり固まってきた。(シーズンも)いい形でやれるんじゃないかと思うよ」 先発の福原から下柳をはさみ、残り2イニングは『新・勝利の方程式』に、最後のテスト機会を与えた。左打者から始まる八回は吉野を投入。二死から嶋に四球を与えると、藤川にスイッチ。昨年40発のラロッカに対しから147キロのストレートで空振り三振を奪う。 九回はウィリアムス、久保田とつないで1点差を死守。藤川、ウィリアムス、久保田はOP戦防御率0・00。26日の中日戦に続く今年初の「連投テスト」にも、満点回答だ。 9勝7敗2分けで2年連続のOP戦勝ち越し。同じ試合数で昨年(10勝6敗2分け)より白星は劣るが、比較できない収穫があった。自慢の『ゼロ封トリオ』だ。先発陣では未知数の部分も多いが、コマは揃った。この日、巨人が緊急トレードを成立させたが、トラはその必要性を感じさせないほど、戦力は充実している。 「大体、描いていた通りかな。先発にしても決まらん部分があるけども、アカンから決まらんのじゃなく、いい方で決まらんから」 開幕へ準備万端。投手力を中心として、146試合の長丁場を戦える舞台は整った。 「(失点)ゼロにできたことが、大きい。後ろ(の投手)に迷惑を掛けられないんでね」 藤川が、ズラリと顔を揃える役者たちの思いを代弁した。それぞれの持ち場で全力を尽くし、最後は久保田へつなぐ。頼れる男たちが、ブルペンでコールを待つ。頼もしい集団が、指揮官の側にいる。
2005年03月27日
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試合速報!【2005/03/27 22時40分】2005年3月27日(日) 対広島 大阪ドーム 阪神2×1広島バンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 阪神・福原好投!中継ぎ陣もピシャリ! 阪神の福原は6回1失点と開幕に向けて順調な仕上がり。直球に伸びがあり、無四球と制球も安定していた。中継ぎの藤川、ウィリアムス、抑えの久保田はオープン戦無失点と盤石。〔 写真右:6イニング1失点の好投を見せた阪神先発・福原。写真下:オープン戦最終戦を白星で飾り首脳陣とタッチする阪神ナイン 〕◇ プロ野球は27日、オープン戦の全日程を終了した。パ・リーグはすでに22日に終え、26日に公式戦が開幕。セ・リーグもこの日の3試合でオープン戦を終了し、横浜が9勝4敗4分けでセのトップだった。以下阪神、巨人、中日、ヤクルト、広島の順。 セの公式戦は4月1日に阪神―ヤクルト、中日―横浜、広島―巨人で始まる。
2005年03月27日
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試合速報!【2005/03/26 21時50分】2005年3月26日(土) 対中日 大阪ドーム 阪神7×4中日バンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 明日27日は、オープン戦最後の戦い 神-広15:00おい井川!しっかりせいや! 開幕と同じ舞台で不安をさらけ出した。マウンドで見せたのは、苦悩を続けた昨年の姿だった。〔 写真:マウンド上でサインの確認?をする井川と矢野のバッテリー 〕◇ 内定済みの4年連続開幕の座。本番に向けてラスト調整だった。一回こそ、MAX148キロの速球とカーブ、チェンジアップのコンビネーションで井端を空振り三振に仕留めるなど、3者凡退のスタート。しかし、それ以降は疑問符だらけの内容だった。 二回にウッズ、アレックスを四球で歩かせ、二死一、二塁から谷繁に左中間を真っ二つ。2点を失うと、三回一死二塁で立浪に右越え二塁打、五回も一死から井端、立浪に連続二塁打を許して、それぞれ1点を献上した。5回で被安打6の4失点。106球を数える球数に、予定の6回をクリアすることもできなかった。 OP戦はこれで3度目の登板。3回パーフェクト(12日、ヤクルト戦)、5回3失点(19日、広島戦)、そして、この日と、投げるたびに悪くなる。首脳陣の辛口評が並ぶのも当然だった。 「二回の四球は少し警戒し過ぎ。自分のボールを信じて投げていかないかんのに…。開幕にベストの準備でやってほしい」。岡田監督が首を傾げれば、久保投手コーチも「変化球の腕の振りが緩い。開幕に向けて(ギアの)シフトを入れてやっていかないと…」と猛省をうながした。スペンサー39打席目のバズーカ弾! ホッとひと安心は将だけじゃない。阪神のシェーン・スペンサー外野手(33)が26日の中日戦(大阪D)の五回、平井から左中間へドカ~ン!! 実戦39打席目のバズーカに、岡田彰布監督(47)も安堵の笑み。開幕戦の「6番・右翼」へ不安なし!?〔 写真:五回裏一死からスペンサーは39打席目にして待望の左中間へ本塁打を放つ 〕 ◇ 雑音を振り払うには、これしかない。ドカンと一発、左中間席へぶち込んだ。開幕スタメン、まだ文句あるか! ベールに包まれたスペンサーが、来日初アーチを決勝弾で飾り、悠々とダイヤモンドを1周だ。 「きょうは自分のスイングが出来ていると思ったんで、ストライクが来たら何でも打とうと。微調整もできて、だいぶ調子は上がってきたよ」 同点に追いつかれた直後の五回一死。平井の149キロを弾き返した。「ホッとした? OP戦なんだから。いいスイングが出来れば問題ない」。 涼しげな試合後だが、首脳陣をヤキモキさせたのは事実だ。キャンプからの調整遅れに、故障。実戦でも外野手の頭を越える打球すらゼロ。紅白戦、練習試合を含め39打席目に飛び出したバズーカは、実に11打席ぶりのヒットでもあった。 桧山との『6番・右翼』争いも大詰め。それでも岡田監督にはスペ砲起用にこだわりがあった。浜風の甲子園。左打者の多い打線。左の先発に苦しめられた記憶。「右打ちの大砲」を厳命して獲得したメジャー59発助っ人だ。簡単に理想を捨てられない。やっと見せてくれた片鱗。「ちょっと本番になってきたな。6番で一発? 大きいよ」と、ひと安心だ。 周囲の期待と不安を知りつつ、スペ砲の自信に揺らぎはない。「俺は開幕したら必ず打つ」。河島通訳も「結果が出なくても全く気にしていない。その精神力がすごいし、期待してしまう」と驚く。 毎試合後は、配球など、細かく打席を反省するとを欠かさない。フリー打撃にもメリハリをつける。逆方向への軽打から、途中で皮手袋をはめ直す。これが合図。一転して強打し、感触を確かめる。本番まで残り2戦を前に、髪を自ら刈り上げ、「嫁さんが好きじゃないから」とヒゲも剃り落とした。臨戦態勢、完了だ。鳥谷、技ありのダメ押し2号2ラン! お久しぶりです、若大将!! 阪神・鳥谷敬内野手(23)が1点リードの七回、中日の左腕・高橋聡から技ありのダメ押し2号2ラン。これが17打席ぶりの快音で、ようやくトンネルから脱出。〔 写真:スペンサーに負けじと鳥谷も七回裏一死一塁から右越えに2ランホームランを放つ 〕◇ もう形なんて、どうだっていい。奥歯をかみしめ、崩れそうな上体を下半身でグッとこらえた。最後は右手だけ。低めの変化球に、鳥谷が食らいつく。泳がされながらも、意地で右翼フェンスの向こうに運んだ。 「バントを失敗した後なんで、本塁打はないと同じ。三振が一番よくない。何とかしたい気持ちが強かった。三振が一番よくない」 1点リードの七回一死一塁。OP戦では、初のバントの指示が出た。まさに本番モード。どしても追加点がほしい場面。一方、ここまで16打席連続無安打。自分のふがいなさを、思いもよらぬ形で知らされた。 「普通なら勝ってるところで、バントのサインが出るのは、それだけ成績が出てない。そういうのもあった」 気合が空回りする。2球続けて、失敗。カウント2|3から、2球ファウルで粘った。そして、高橋聡の投じた8球目は低めのスライダー。崩されながらもバットのヘッドが走る。12試合ぶりの2号2ランは、17打席ぶりの快音を響かせていた。 あのときと全く同じ。昨年8月21日のヤクルト戦(神宮)で、延長十一回。バントミスの後、フォークを2ラン。「同じことをしてしまいました」と、思い出したくない記憶も脳裏をよぎっていた。 23日の雨の神宮。臨時コーチを務めた中西太氏から「自然に振れ!」とアドバイスも受けた。土壇場に追い込まれ、もがき苦しむ中だから、形にこだわらないでいける。過去の感触を頼りに、体も自然と反応できた。05年版・新・勝利の方程式! ドームに響く「あと1球コール」の中、久保田がこん身の力で投げ込んだ。低めいっぱいの148キロに、井上のバットは動かない。見逃し三振の豪快リリーフに、ジェット風船が乱れ飛ぶ。05年の猛虎を支える『新・勝利の方程式』が今、ガッチリと固まった。〔 写真左:あと1球コールの中、久保田がこん身の力で投げ込んだ。写真下:八回、ウィリアムスが、直球を主体に谷繁と川相を打ち取り、無失点で久保田へつないだ 〕 ◇ 「ゼロ封? そうしなきゃいけないですから。勢いに乗って、シーズンでも続けたいです」 矢野と握手を交わした久保田が、力強く胸を張る。3点リードでバトンを受け、九回にマウンドへ。一死から井端に中前へ運ばれたが、動じることなく渡辺を空振り三振。最後も力でねじ伏せた。 八回には、ウィリアムスが登板=写真左。ヒットと四球で一死一、二塁のピンチを招いたが、直球を主体に谷繁と川相を打ち取り、無失点で久保田へつないだ。 「これがシーズンの(リレーの)形だとわかっていた。うまく機能すればいいんじゃないかな」とウィリアムス。先発に転向した安藤に代わってセットアッパーとなった藤川から始まる『新・勝利の方程式』。OP戦で久保田が7試合7回、ウィリアムスが5試合5回を投げてともに無失点。その信頼感は、開幕を控えてより厚さを増している。 「いい形でスタートできるんじゃないかな」 指揮官の口調にも、自信がみなぎっていた。05年、岡田阪神の命運を握る黄金リレー。昨年は安藤、ウィリアムスで計12敗。今年は、もう、苦い経験をしなくていい。4・1開幕の白星発進へ、準備は整った。
2005年03月26日
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皆様ご無沙汰しております3月も終わろうとしているのに一昨日からの大雪で日記の更新が遅れています今日13時から始まる阪神×中日戦までには完全復活したいけど…何時も来て下さる皆様ごめんなさ~い\(*^-’*)ヘ 阪神・井川が本番と同じ舞台で最終登板! 連勝発進はオレたちに任せろ!開幕投手が決定的な阪神・井川慶投手(25)がきょう26日の中日戦(大阪ドーム)に先発。オープン戦のラスト登板で4・1ヤクルト戦へ向けた準備を完了させる。2戦目が濃厚な福原忍投手(28)はあす27日の広島戦(同)が最終調整の場。左右のエースが本番と同じ舞台のマウンドに立ち、開幕カウントダウンに入る。〔 写真:開幕白星つかむぞ!と井川は軽快な動きで白球を追う 〕◇ 阪神は25日、4月1日に大阪ドームで行われるヤクルトとの開幕戦のセレモニーを発表した。国歌斉唱は世界的なオペラ歌手・錦織健(45)が務め、始球式には映画やドラマ、CMなどで活躍する人気女優・黒谷友香(29)が登板する。 錦織は昨年3月28日の阪神とデビルレイズのオープン戦でも国歌斉唱を担当しており、黒谷は地元・大阪府堺市出身。球団営業部の酒井次長は「開幕戦を中継するMBSの縁結びもあって実現した。錦織さんはスケールが大きい方だし、黒谷さんは地元大阪の出身。2人とも球団70周年の開幕セレモニーにふさわしい方」と説明した。片岡きょう1軍合流! 左ふくらはぎ痛のため2軍調整中の阪神・片岡篤史内野手(35)が、きょう26日の中日戦(大阪ドーム)の試合前練習に合流。岡田監督をはじめとする1軍首脳陣に回復ぶりの直接チェックを受けることになった。〔 写真:きょう1軍に合流する片岡は黙々とトスバッティングを行う 〕 ◇ 「明日(26日)ドームへ行くよ。(患部が)悪くはなってない。慎重にね」。この日も鳴尾浜で、前日同様のメニューをこなした。スイングは鋭さを増しているが、ダッシュなどの走塁練習、ノックは行わなかった。「出られれば、(開幕へ向けて)問題ない」。今後は状態を見極めながら、30、31日のサーパス戦(北神戸)に出場するプランも浮上した。 「打つ方は100%。走る方がもうちょっとみたいだね」とは視察に訪れていた平田ヘッドコーチ。開幕1軍メンバーの28人は30日に締め切りとなるが、片岡の動向次第で流動的。「あさって(オープン戦最終戦の27日、中日戦)が終わってから考えるよ」と平田ヘッド。先発4~6番手の扱いも含め、選考にはもう少し時間がかかりそうだ。今年もやりまっせ「アニキで熱海」本塁打プレゼント! 阪神は25日、金本知憲外野手(36)の本塁打プレゼント企画を発表した。昨年も実施しており、費用は金本が全額負担している。内容は公式戦で打った本塁打の本数によって、各当選者に(1)(2)をセットにしてプレゼントするというもの。今年はさらに抽選から外れた人を対象に、残念賞として抽選で(3)を毎月2人にプレゼント。〔 写真:今年も金本のホームランで虎党に熱海が当たる 〕◇ (1)熱海の温泉旅館「石亭」に1泊2食付きで家族4人(往復の新幹線乗車券を含む)を招待(2)ファイテン社製チタンネックレス(ペア)と同社の水(3)金本のグッズとニューレックス社のサプリメント。 応募は官製はがきに〒住所、氏名、年齢、電話番号、旅行希望人数(4人まで)、本塁打の日付と号数を明記の上、〒553-8791大阪福島郵便局 私書箱第17号「金本の家族旅行の“夢”かなえます!」係まで。問い合わせは=電話=06(6442)5170まで。
2005年03月25日
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試合速報!【2005/03/24 18時00分】2005年3月24日(木) 対横浜 オープン戦 横浜 阪神2×4横浜今年も“変なリーゼント”に勝てないのか?赤星、藤本の新1、2番コンビ 主役はオレたちだ! これが、05年型猛虎打線だ。V奪還を目指す阪神は24日、開幕ベストオーダーで臨んだ。3回には赤星、藤本、シーツという自慢の上位トリオが3連続長短打を放つなど、本番に夢が広がった。投手陣は“6番目のイス”を狙うブラウン、能見が登板したが、ともに2失点と混とんとしたまま。なお試合は4-2で横浜が快勝した。〔 写真右:3回、藤本はタイムリー二塁打を放つ。写真下:2回阪神無死、一塁線を破る二塁打で滑り込む金本 〕◇ ついに全ぼうを現した猛虎の2005年型打線。光ったのは5試合ぶりに帰ってきた金本でも、実戦復帰3試合目の矢野でもない。新大砲として期待されるスペンサーとも違う。昨年4敗を喫した横浜・三浦との今年初顔合わせ。3回、2死無走者から攻略したのは新1、2番コンビだ。 まずは赤星だ。打率4割台でオープン戦首位打者に座る赤星に死角は見当たらない。3回の打席。スローカーブ2球で追い込まれ、142キロ直球の外角ボール球を挟まれた後の4球目、再び来た106キロのスローカーブを打ち返した。相手エースの苦心の組み立てをあざ笑うかのような快打は圧巻だ。 藤本は前回22日のオリックス戦でも2安打したばかり。「まだまだです。ヒットの時だけじゃなくファウルの時でも自分のポイントで打てるように」。16試合目を迎えたオープン戦で赤星、藤本の1、2番は10試合目。新打線の先陣を切る形は完全に固まった。 左ふくらはぎ張りから戻った金本も2回の初打席で一塁手の右を抜く二塁打で自ら復帰祝い。役者がそろって4・1開幕本番を戦う陣容は整った。今年も番長にヤラれる!? 試合経過! <1回表>♪ばばんばばんばん番長~、歯磨いたかぁ?♪ばばんばばんばん番長~、猛虎打線にビビってるかぁ?てなわけで、まずは赤星から番長・三浦に殴り込みです。【赤星】カウント0―2から外角への3球目を遊ゴロ。【藤本】1―0から142キロのまっすぐで左飛に。【シーツ】う~ん、イカン…空振り三振で3者凡退。<1回裏>ブラウン、先に点取られるんだけはアカンでぇ。【石井】カウント1―2から左飛で、よっしゃ!この調子でいこや【種田】初球を中前打に。【佐伯】遊ゴロも種田はアウトに出来ず2死二塁に。【ウィット】2―1からの4球目、左飛を打ち上げでハイ、チェンジ。まずは危なげなしです。<2回表>祝アニキの実戦復帰。まずは軽~くいわしたりましょか。【アニキ】ストライク、ボールからの3球目、内角球をうまくとらえて一塁線抜いた~!いきなりの打席であっさり結果。三浦は10イニング連続被安打0やったっちゅうから、さすが金本っちゅうこっちゃね。【今岡】投ゴロでアニキ、焦った?飛び出して二、三塁間で挟殺。1死一塁に。【スペンサー】1―2からのスライダー、打ち上げて二飛。あきまへんがな。【鳥谷】2―0からの内角球、全然バッティングさせてもらえず、打ち上げただけの二飛。番長攻略はまだ10年早い?<2回裏>【多村】カウント2―2から…左中間へ先制弾浴びる。【金城】ここは落ち着いて空振り三振に仕留めた。【村田】そとへのスライダーに手が出ず。見逃しで連続三振や。【相川】2―3から遊ゴロに。ところが鳥谷がバウンドを合わせ損ないエラー!【三浦】一番の要注意打者!気ぃ付けなアカンで。しかし初球を左中間をオーバーするタイムリー二塁打。ここは気を切り替えるしかないよ。【石井】打ち取った一ゴロ。そやけどブラウン、ベースカバーが遅れて内野安打にしてしもた。イラつくなよ、落ち着けば何てことないんやから。2死一、三塁に。【種田】2―3からまっすぐを打ち上げてくれた。捕邪飛でチェンジ。2点でようしのいだわ。味方打線に期待すべし。<3回表>【矢野】1―1からの3球目を遊飛。【ブラウン】打たれた分、打ち返したれ~!でも本人曰く「打撃は得意じゃない」とのこと。なるほどね。遊ゴロで2死に。【赤星】2―1からのカーブが外に。逆らわず左打ちで左翼線二塁打や。好調男は万全すぎるわぁ。【藤本】右中間二塁打はもちろんタイムリー!三浦がオープン戦初の失点。デカしたで、この1、2番コンビ!【シーツ】左前打で藤本生還。すげ~!2死からの3連打であっさり同点やん。【金本】引っ掛けた当たりのゴロは4―6と渡りチェンジ。さぁ、こっからまたブラウンよ、気分よくマウンドに上がれるで。<3回裏>【佐伯】バットの先で当てただけの遊ゴロで1死。【ウィット】高めの釣り球で空振り三振。【多村】さっき打たれてるだけにビビッてしもた?ストレートの四球。【金城】1―1から多村が走った。外したボールから矢野が送球も…二盗成功。打って走って、恐るべし多村。2―3から大きめの当たりも左飛に。<4回表>【今岡】ボール、ボールからの3球目、バットの先で二飛。【スペンサー】ベンチに居るひーやんの分も、まともにプレーしてや…って言うてんのに二ゴロ。【鳥谷】1―3から5球目も外れて四球。2死からの出塁。ここからまた攻めてくで~!【矢野】いいセンター返しの打球が飛んだぁ~。多村の正面で左飛チェンジも、もうそろそろ初安打が出そうな気配やね。<4回裏>ブラウン、最終イニングや、頑張っていこ~!【村田】勝手に苦手意識持ってくれてるみたい。2打席連続見逃し三振。【相川】三ゴロ。【三浦】今度は打つ気なさそうやわ。立ってるだけの見逃し三振で、お役ご免だわさ。4回2失点も自責は1。十分に持ち味を出したんちゃう?<5回表>【代打・久慈】言うちゃ、悪いけど久慈さんもボーダーライン。打撃でいい味出せる方じゃないけど、ここは結果重視!でもカウント2―2から打ち上げて一邪飛。【赤星】ショート左への当たり、名手・石井が捕ってスグ送球。快速及ばず遊ゴロに。【藤本】ボール、飛距離十分の右へのファウル、ボールで1―2。4球目は遊ゴロで3者凡退。<5回裏>本紙“誤報”で先発予定だった能見が2番手のマウンドへ。すみませ~ん。ブラウンと間違えてましてん。【石井】2―2から当てただけの打球が三ゴロに。【種田】初球のカーブを中飛。【佐伯】1―0から軽~く右飛に仕留めたった。8球で料理。いい感じですね~。<6回表>そろそろ三浦攻略してもいいイニングやで。まずはシーツさん、やっちゃってください!【シーツ】2―2から右飛。【金本】2―0からボールを1球はさんで右飛。打球伸びまへん。【今岡】野球は2死からを今岡が実践。0―1からの2球目、三遊間をゴロで破った。左前打で出塁。【スペンサー】ストライク先行、2―1からボテボテの三ゴロ。一発はいつ打ってくれまんの?<6回裏>能見くん、2イニング目は手ごわい打者と対戦です。【ウィット】1―1からの3球目、内角球をライナーで右前へ運ばれた。ここは併殺網にかけたるしかおまへん。【多村】カウント2―3からジャストミートされた!?しかし、運も能見に見方したで。二直で一塁走者飛び出しゲッツーや。【金城】三ゴロ。今岡の送球逸れるもシーツが巧みにタッチした。結局3人でこの回もチェンジや。<7回表>まだ投げるのん、番長さんよぉ~。【鳥谷】0―3から2―3と持ち直された。お次を左飛。いいとこないなぁ。【矢野】落ちる球で空振り三振。【能見】打ち上げて左飛。ラッキーセブンやのに、また3者凡退ですわ。<7回裏>捕手が野口に代わって、能見のピッチングはどう変わるんやろ?【村田】先頭打者出してしもた。3球目を左前打に。【相川】投前犠打で送って1死二塁。【代打・内川】シーズンでもありそな展開やん。勉強、勉強…。そやけど、こんな結果だけは予想してなんだ。カウント2―0から甘めのまっすぐが内角に入ったところをジャストミート…打球の到着地点は左翼スタンド。またプロの洗礼?紛れもなく勝ち越し2ランです。【石井】2―1から投ゴロ。【種田】初球を一邪飛。<8回表>2番手としてホルツがマウンドへ。【赤星】すげ~大きな曲がりのカーブで空振り三振。このセットアッパー、やっぱりクセ者っぽいで。【藤本】2―1から詰まったゴロが4―3と渡って2死。【シーツ】左2人を料理され、本番モードの継投や。木塚が3番手登板です。で、1球でおしまい。中飛でチェンジ。<8回裏>能見、最後のイニングで挽回や!【佐伯】1―0からカーブをうまく左翼線に運ばれた。二塁を果敢に狙った佐伯だが、左翼には中村豊が入ってたのがピシャリと当たったがな。二塁へワンバウンド送球できっちりアウト。さすが守備はカンペキやね。【ウィット】一ゴロで2死。【多村】中飛でお疲れさん。能見もブラウンと同じく4回4安打2失点でしたわ。<9回表>最終回のマウンドには川村が上がった。【代打・桧山】頼むで~、ベンチに居続けたうっぷんをここで晴らすんや~!いきなり0―3となって打者有利のカウントに。しかし1球見逃しストライクを挟んで、5球目で詰まった遊飛。う~ん、残念や。【今岡】必殺内角高めの悪球打ち、三塁線抜いた。二塁打でチャンス作ったでぇ。【スペンサー】初球、投ゴロやて、んなアホな。【鳥谷】2―0から空振り三振で万事休す。ココしばらく負け癖ついてしもて3連敗やん。勝率はついに5割。やな感じやね~。
2005年03月24日
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試合速報!【2005/03/23 23時00分】2005年3月23日(水) 対ヤクルト 神宮 雨天中止です“開幕前哨戦”ヤクルト―阪神OP戦は降雨中止! コレはアニキに対する神のお告げかも―?23日、神宮球場で行われる予定だったオープン戦「ヤクルト―阪神」は降雨のため中止となった。両軍がメンバー交換する時間まで決定を延ばしに延ばしていたが、さすがに雨のパワーには勝てなかった。〔 写真:雨で金本の復帰も延期。スタンドのファンも雨に打たれガッカリ 〕◇ 公式戦開幕まであと9日。しかも“いの一番”で対戦するカードだけに、両軍とも「やりたかった」というのが偽らざる気持ちだろう。 22日に1軍本隊に合流した金本にとってもしかりだ。フリー打撃では大阪ドーム内に快音を響かせて順調な回復ぶりを印象付けた。「試合はあした(23日)や、あした」と表情は明るく、岡田監督も「全然(問題なし)や。あすくらいからやな」と復帰にGOサインを出していた。 主砲の気持ちは本番モードへ。V奪回に向けようやく役者が揃うはずだった。しかし、患部が患部だけにもう少し大事を取った方が…という見方もある。実戦復帰を1日遅らせれば、それだけ開幕戦での“万全度数”はグンと上がる。「気を遣ってもらって身に余る配慮をいただいた。シーズンで借りを返したい」と意気込むアニキ。雨粒とともに“日にち薬”を落としてくれた曇天に、心の中でそっと感謝しているはずだ。
2005年03月23日
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試合速報!【2005/03/22 22時10分】2005年3月22日(火) 対オリックス 大阪ドーム 阪神0×4オリックス虎・赤星が猛打賞で打率4割! 虎のレッドスターが、驚異のスピードで進化を遂げた。六回一死、ケビンから3打席連続ヒットとなる中前打で、猛打賞をマーク。ついにオープン戦の打率が、大台の4割を超えた。3連休明けの平日。零封負けというお寒い“関西ダービー”を、休みなしで打ち続ける赤星が盛り上げた。〔 写真:赤星が猛打賞。OP戦の打率はついに4割到達だ 〕◇ 「4割? 最悪だよ。シーズンだったら、いいんだけど。ここまできたら怖いよ」 いまや、球界イチのヒットメーカーに成長しつつある。OP戦14試合で49打数20安打、打率.408。もちろん、12球団トップだ。シーズン146試合で換算すれば、シーズン通算208安打に到達するハイペースだ。開幕前の予想以上の量産ぶりに、偽らざる心境を告白した。 だが、心の奥底には確信が芽生え始めていた。それを裏付けるデータが、三振の激減だ。ここまで49打数で三振はわずかに3個(1個の三振に要する打数は16.3打数)。昨年は570打数で85三振(同6.7打数)で、三振のペースが去年との大きな違いだ。 「(ここまで)三振はしていないなと思っていたけど、最後にしちゃったね。去年より早くタイミングをとることで、ボールを見極められる時間が長くなっている」 九回の第4打席、山口の148キロの直球に空振り三振した。3安打よりも、『三振をしない』というこだわりのほうが強かった。昨オフから始動を早くして、ゆっくりとタイミングをとる新打法に取り組んできた。その成果が、ボールの見極めの精度を飛躍的にアップさせた。マリナーズ・イチロー(当時オリックス)が、97年に連続打席無三振の日本記録(216打席)を樹立した。三振をしないのは安打製造機の条件。赤星にとっては、一昨年のオフに野球談議をかわしたこともある憧れの存在でもある。イチローの領域に着実に近づきつつある証だ。 「(2打席目は)変化球だったのでとっさに打ちにいきました。どんな感じでも対応できている。開幕までいい状態でいければいい」と赤星。三回の第2打席。カウント2-0からの128キロの外角高めのチェンジアップを左前打した。無意識でも自然とバットが出る。進化を証明した一撃に満足顔だ。太陽、ローテ争い正念場! 春雨に太陽も陰った!?ブランボー、北川に被弾して5回4失点。「全部、同じ高さで同じコース。甘かったです」。傾斜の高い大阪ドーム特有のマウンドにも少なからず影響を受けてしまった。〔 写真:マウンドで矢野に声をかけられる太陽 〕 ◇ 「ずっと良すぎた。気持ちを引き締めたい。好きな野球をできるんだから」。一昨年6月の右ヒジ手術から復活した右腕には悔しい敗戦も次への糧となる。 注目の先発枠争いについて岡田監督は「まだ横一線」を強調。久保投手コーチも「積み重ねてきたものがある。きょうの結果で評価は変わらない」と補足した。きょう23日にはブラウン、24日には能見が登場。猛虎の開幕ローテ争いは大詰めを迎える。藤本がOP戦4度目のマルチ安打! 完封負けしたチームで、『元気』なのは、核弾頭・赤星だけじゃない。1、2番コンビを組んだ2番・藤本も気を吐いた。OP戦12試合ぶり4度目のマルチ安打をマークした。〔 写真:藤本が12試合ぶりのマルチ安打 〕◇ 一回に無死から赤星が二盗に失敗した後、オリックス先発・ケビンの146キロ直球を鮮やかに左前に運んだ。盗塁が成功していれば、簡単に1点が入っていた場面。最終九回にも最速158キロの速球王・山口からセンター前に弾き返し、意地を見せた。 「まだ、しっくりこない。内容が内容だけに、まだ自分自身を信用してない。(打つ)ポイントがバラバラ。ヒットの時はいいけど、ファウルの時もしっかりとしたポイントで打たないといけない」。頑張り屋さんだけに自己採点も人一倍に辛口。言われなくても努力ができる男は、『開幕戦、2番・二塁』にしっかりと照準を合わせてきている。一軍合流の金本が回復アピール! 左足ふくらはぎの強い張りを訴えて、戦線離脱中だった阪神・金本知憲外野手(36)が22日、一軍に合流した。〔 写真:金本が一軍合流。いきなりサク越え2本と回復ぶりをアピール 〕 ◇ さっそく、岡田監督が見守るなか、フリー打撃を敢行。36スイング中サク越え2本と、回復ぶりをアピールした。この日のオリックス戦(大阪D)ではベンチ入りせずに、23日のヤクルト戦(神宮)から実戦復帰する予定だ。 「(首脳陣に)気を遣ってもらって身に余る配慮をいただいた。シーズンで借りを返したい」と意気込んでいる。前日(21日)のオリックス戦で正捕手・矢野が故障から復帰したばかり。猛虎の4番の完全復活で、岡田阪神のV奪回に向けた役者がようやく揃う。
2005年03月22日
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試合速報!【2005/03/21 17時30分】2005年3月21日(月) 対オリックス 大阪ドーム 阪神4×4オリックス4 所載はこちらをクリック 4 試合経過の一言メモ 桧山1号でスペンサーにガツン! さあ、どっち! 『右翼・桧山』、『左翼・スペンサー』のガチンコスタメンも2試合目。開幕右翼の座へ、まずは桧山が、豪快なオープン戦1号で“先制パンチ”だ。〔 写真左:「開幕右翼の座、俺がもらった!」桧山は一回表一死から右越えに本塁打を放つ。同右:負けじと六回表一死三塁から右前にタイムリー打を放つスペンサー 〕◇ 「初めての投手だし、真っすぐが速いと聞いていたんで、遅れないようにと。うまく打てた? そうですね」 初回一死一塁。パーラの2球目、内角高め143キロのカットボールに素直に反応した。快音を残した打球は、そのまま右翼席へズドン。さらに六回には、外角高め143キロを弾き返し、左中間フェンス直撃の二塁打。「ホームランより、次につながる打撃が出来た。センター中心にああいう打撃ができれば、ある程度のボールに対応できる」と、手応え十分のひと振りを振り返った。 前日20日の広島戦(倉敷)は、OP戦出遅れの原因となったでん部の張りもあって3タコ。「きょうはよくなった。気温に比例しますね。開幕までには体は出来てくる」と、後は体の整備だけ。先日には自身初のフォトエッセーも出版。「思わず調子に乗って、表情とかつくっちゃったよ。新鮮だったね」と好奇心旺盛な35歳。「スペンサーが気になる? それは全くない」。堂々と勝負を受け入れて、グラウンドで“ベストショット”を連発していくのみだ。 ただ、S砲も黙っちゃいなかった。桧山の二塁打でお膳立てされた六回の第3打席(一死二塁)。追い込まれながら、同じくパーラの外角低め135キロスライダーを右翼線に適時二塁打。「うまく打てた。外のスライダーはいいスイングをしないと絶対に打てない」。パワーだけではない巧打を見せれば、守備でも二回にガルシアの左邪飛をランニングキャッチするなど軽快な動きを見せた。 前日20日は、右翼の守備で大トンネル。それでもこの日の練習では、ゴロを捕ってガッツポーズし、周囲を笑わせる図太さを兼ね備える。強心臓が売りの新大砲は、「桧山のホームラン? 全然、関係ない。自分のプレーをするだけ」と、不敵な笑みを浮かべた。 「スペンサーはうまいこと打ったね。対応力がある。どっちを使う? わからん、わからん」と岡田監督。「開幕戦(先発)がレギュラーじゃない」と話しているだけに、併用が現実味を帯びる。2人の争いがハイレベルであればあるほど、V奪回の気勢は上がっていくはずだ。扇の要に矢野が復帰! 虎党の皆さん、ご安心あれ! 多少のブランクくらいじゃ錆びつきゃしない。扇の要に座ったときから、矢野の捕手としての“本能”に、パチンとスイッチが入った。〔 写真:一回表一死一塁、平野の盗塁をドンピシャ送球で刺す矢野 〕 ◇ 「落ち着いていなかったのが、よかったのかも。たまたまですよ。まあきょうは初めてなんで、瞬間に反応しました。反応して投げられたことが、嬉しかったですね」 体が勝手に動いた。一回一死一塁から、オリックスの韋駄天・平野の盗塁を、いきなりドンピシャ送球で刺殺。大阪ドームを訪れた1万5313観衆の前で、矢野復活が力強く示された瞬間だった。 「開幕戦みたいな緊張感はあったけど、野球できるのはええなあ、って少し落ち着いて、結構楽しめましたね。足のことも試合中は忘れてました」。沖縄・宜野座キャンプ序盤の2月5日に、右ふくらはぎ挫傷でリタイア。回復の遅れもあったが、待ちに待った“デビュー戦”に、自然と笑みがこぼれた。安藤・先発への“脱皮”いまだ発展途上中! 先発投手への“脱皮”は、まだ完全ではない。安藤はまだその過程の段階で開幕へ突入する。〔 写真:開幕までに、果たして『先発・安藤』として脱皮できるか 〕◇ 「(5回で)84球ですか。少し球数が多かったですね。ヒットも結構打たれて…。粘れるとこは粘れたけど…」 先発した安藤が5回を投げて、2失点。二回に不運な2安打で二死一、二塁のピンチを招くと、日高に外角高めの球を左翼線に二塁打されて2点を献上した。毎回走者を背負っての計8安打。二回の2失点以外は、昨年までの性(さが)でピンチをしのいだが…。真っすぐのコントロールに苦しみ、得意のスライダー、そして、新球のシュートでゲームメークすることはできた。 この日がOP戦3度目の登板。開幕まで、先発での登板は最後になる。抑えから先発に転向した今年。ここまでの実戦登板で指摘され続けた先発のリズムを、徐々に備えつつはある。しかし、まだ取り組むべき課題は多く、シーズン本番になお“宿題”も残した。 「5回を投げれたので、もっと長いイニングを投げれるようにしたい。ピンチでは粘れましたが、少し簡単にいき過ぎた部分は反省点です」 4・1からの開幕3連戦(対ヤクルト)。“表ローテ”とも言える3人は、井川、福原、能見でほぼ固まっている。5日からの対広島3連戦(広島)の“裏ローテ”も、22日に先発する太陽の最終テストを経て正式決定する運びだが、残り3つの枠に安藤が滑り込めるかどうか。3回4安打でピンチを招いた2番手の下柳とともに、“裏ローテ候補”の現状には不安がつきまとう。久保田、会心154キロ 10球連続の大台超え! 球界最速男に勝った!「うぉー」。スタンドの観客が1球ごとにバックスクリーンへ視線を向けた。150キロ台の速球を連発。満を持して最終回から登板した久保田が、自慢の剛速球を武器にオリックス打線を力でねじ伏せた。〔 写真:9回に登板し、154キロを記録した久保田 〕 ◇ 「真っすぐはいい感じで仕上がってきた。僕は結果を出すしかないですから。速球?スピードガンが壊れていたんじゃないですか」 捕手のミット手前で伸び上がってくる球を見れば一目瞭然(りょうぜん)。球速表示板は正常に機能していた。先頭の平野にこの日、最速の154キロで中飛に打ち取ると、わずか4球で簡単に2死。ブランボーに右前打を浴びたが、最後は北川をカウント2―1から打者の意表を突くスライダーで見逃し三振を奪った。 この日は全11球中10球連続で150キロ台の速球。これでオープン戦7試合に登板し、すべて無失点の頼れる若き守護神に岡田監督は「最後にやっと変化球を投げたな。速球?山口も投げていたし、刺激になったんちゃうか」と笑みをこぼした。 9回表には球界最速右腕の山口が好投したが、球速は久保田に劣っていた。虎の新ストッパーは「山口?投げているところは見てなかったので、意識もしていません」と話したが、山口が持つ日本最速記録の158キロ超えを狙っている。第1弾のスピード対決は若虎に軍配が上がった。観客をも魅了する関西を代表するスピード対決が今季、交流戦での名物となる。
2005年03月21日
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試合速報?!【2005/03/21 01時10分】2005年3月20日(日) 対広島 オープン戦 倉敷 阪神2×3広島2番手・ダーウィンが打たれて連勝出来なかった 残念!福原、ナイスピッチ!5回3安打0封! 天敵だって怖くない!00年を最後に広島戦8連敗中の福原が好投を見せた。20日、倉敷で行われたオープン戦で5回3安打に抑える無失点ピッチング。2番手・ダーウィンがボコボコに打たれて連勝はならなかったが、打っては4安打の赤星も含め開幕に向け明るい材料が大いに増えた。〔 写真右:福原は5回を投げ無失点に抑える好投を見せる。写真下:3回阪神1死二塁、赤星が三塁線にセーフティーバントを決める 〕◇ 謎めいた“病気”を、ほったらかしにしておいてはいけない。その名は「赤ヘル恐怖症」。広島出身の福原が広島戦で勝てなくなって、もう4年以上が経過した。リリーフで勝った00年9月を最後に、公式戦では8連敗中。先発では1度も白星を奪っていない。 「広島出身なのに、広島球場がダメなんや。相性は考慮する。やられたイメージのところとやらせるのはマイナス」 岡田監督のローテ編成にも、つい気遣いが入ってしまう。本来は4月5日の広島戦(広島)でシーズン初登板させたかった指揮官。井川を表ローテ、福原を裏ローテの柱として、必勝を期してカード初戦に使う構想があるからだ。それでも「1回目は特別」と、とにかく勝って勢いに乗せる方を重視。福原は4月2日のヤクルト戦(大阪ドーム)に回ることが決まった。 だが、長いシーズンを考えればいつまでも“敵前逃亡”を続けるわけにはいかない。当の本人も「相手を問わず、まんべんなく投げたい」と、苦手克服を強く希望。この日は、試金石となるマウンドだった。初回からいきなり2死一、二塁のピンチ。前田を145キロ直球で一ゴロに抑えて、粘りの投球が始まった。 4四球と制球は不安定だったが、MAX148キロの球威で押した。3、4、5回と走者を背負いながら、いずれも内野ゴロで併殺斬り。5回を無失点でしのぎ「まあまあでしたね」と、納得の表情で話した。 打っては赤星が左へ、右へ、そしてバントと内容の濃い4安打をマークした。試合は6回にダーウィンがボコボコに打たれ。3点を失い、逆転負けした。今日の地震は何と!信州まで揺れました震災に遭われた方々に、お見舞い申し上げます
2005年03月20日
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試合速報!【2005/03/20 01時10分】2005年3月19日(土) 対広島 オープン戦 高松 阪神4×3広島井川のお蔭でイマイチだけど バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 井川、大丈夫?5回10安打3失点! 見事な逆転勝ちだ。阪神は19日、広島とのオープン戦(高松)を行った。先発・井川は5回を被安打10の3失点といまひとつだったものの、赤星、金本らを欠いた打線が3回以降小刻みに加点。7回に浅井のソロで追いつくと、8回には新5番・今岡のタイムリーで勝ち越した。〔 写真右:井川は5回を投げ被安打10、3失点とピリッとしなかった。写真中:7回、同点ソロホーマーを放ちナインに迎えられる阪神・浅井。写真下:8回、今岡が勝ち越しタイムリー二累打を放つ 〕◇ まるで別人だった。オープン戦初登板で3回パーフェクト投球を演じた12日のヤクルト戦(甲子園)。だが、この日の井川にその時のような勢いは感じられなかった。初回だけで3連打を含めて被安打4。あっさり広島に2点を献上した。 1999年に米子でプロ初勝利を挙げて以来、公式戦ではローカル球場を大の得意とする虎のエース。しかし、この日ばかりは何度もマウンド上でバランスを崩した。傾斜が合わないのか、それとも、背中が反り返る悪癖を解消するために改造した新フォームがまだ完成していないのか…。2回も3安打を浴び、1点を失ってしまった。 「きょうはたまたま抑えられただけ。結果はあてになりませんよ」 完ぺきな結果を残した前回登板後も、井川自身は気を緩めなかった。まだ調整途上に過ぎないことを周囲に知ってほしいような、慎重な口ぶりだった。いつものように「頑張りますよ」を連呼して向かったオープン戦2度目のマウンド。予定の5回を投げ終えた時、スコアボードの広島の「H」の欄には「10」という数字が刻まれていた。 それでも、失点は最小限度の3。エースの意地で、試合を壊すことだけはなかった。「オープン戦の目標でもあるんですが、四球を出さなかったのが良かったです」。味方に反撃の余地を残す投球に、降板後はサバサバとした表情だった。 打線では、オープン戦で初めて左翼に入った浅井がアピール。4回に1点差に詰め寄るタイムリー二塁打を放つと、7回は左翼席へ同点の1号アーチを放り込んだ。金本の左ふくらはぎ痛が発覚した翌日。鉄人不在という万が一の状況を想定すれば、貴重なオプションになりそうな気配だ。
2005年03月19日
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2005年3月19日(木)13:00 対広島 オープン戦所載は後ほど星野SD、開幕66試合で「貯金3」が優勝ノルマ! 5月で貯金3や! V奪回へ挑む岡田阪神へ、阪神・星野仙一オーナー付シニア・ディレクター(58)18日、東京都内で『5月が終わって貯金3』の開幕ノルマを課した。特にパ・リーグとの交流試合での『勝率5割以上』も厳命だ。今季は交流試合を含むこの序盤がカギと指摘。これを貯金で突破すればV戦線へ弾みがつく、と読んだ闘将の熱きゲキだ。〔 写真:自らプロデュースした眼鏡をかけて上機嫌の阪神・星野SD 〕◇ 百戦錬磨。その経験、自負があるからこそ課した。V奪回に向けての開幕ノルマ。闘将がソロバンを弾いた。 「5月が終わって(勝率)5割以上あれば…。いや、貯金3でもすれば何とかなる」 米キャンプ視察などから15日に帰国したばかり。東京・銀座で自身プロデュースの眼鏡専門店のオープンイベントに顔を出した星野SDが、岡田阪神に厳命した。 5月が終わって、貯金3。厳密に言えば6月16日までのパ・リーグとの交流試合36試合も含んだ開幕66番勝負でのノルマと言える。「5月からの交流試合の1カ月間でどう5割以上でもっていくか。あそこが第1ステージの大きなヤマだ」。交流試合を勝率5割以上で乗り切り、開幕66番トータルで貯金3。最低でもこのノルマをクリアすれば、V戦線へと弾みがつくと、読んだ。 その根拠は大きく2つ。4・1開幕から特に4月はライバルの巨人、中日戦が12試合と集中。「中日は抜群の戦力がある。投手を含めた守り、ウッズの加入による攻撃もな」。V候補に上げる難敵・中日と、それに巨人が入れ替わり当たる4月12日からの9試合が特に難関となる。 そして、5月6日からの交流試合も相手が西武、ソフトバンク以外でも侮れない。「阪神は人気もあるから、どうしてもパのチームはいいローテでくる。それも計算の上で戦わねばならない」。常にエース級がくる、との覚悟が必要なのだ。 この熾烈な開幕66番での貯金3は、決して低いハードルではない。そのためには「先発がしっかりと6、7回はいかないといけない」、「若手投手が出てくること」など、主に投手陣の奮起をうながした。 「最近、タイガースは粘って勝っている。去年と比べて何か変な意味のプレッシャーもかかってない。各選手が自分達の持ち味、仕事をこなすようになった」 V奪回の力は十分にある。だからこそ達成してほしい。闘将の厳命した『貯金3』。これをクリアするかで、今季の岡田阪神の命運が決まる。矢野、オープン残り全6試合出場志願! 右ふくらはぎ痛の阪神・矢野輝弘捕手(38)が18日、復帰戦となる21日のオリックス戦(大阪D)から開幕までのオープン残り全6試合に出場する意向を示した。まずはゲーム勘を取り戻すことに重点を置くが、扇の要として投手陣の仕上がり度や新内野陣との呼吸も同時にチェックする。〔 写真:矢野は復帰に向けて入念な打撃練習 〕 ◇ 迫りくる05年の初実戦。気持ちが充実していた矢野にとって、降りしきる雨も関係なかった。鳴尾浜球場でのフリー打撃で80スイング。その後はベースランニングを繰り返した。最後は室内でマシン打撃を行った。21日のオリックス戦での実戦に向けて、調整に抜かりはなかった。 「残り6試合? 全部出るつもり。ゲームから離れているから。開幕までに不安材料を取り除きたい」 残り6試合のオープン戦に全試合出場する。虎の指令塔として当然の決意だった。春季キャンプ中の2月5日の走塁中に右ふくらはぎを痛めた。その後は完全別メニュー調整を余儀なくされてきた。虎の頭脳として、開幕までに残された課題は山積みだった。 「先発投手のボールを数多く受けたほうがいい」。ゲーム勘を取り戻すことが大前提だが、新人の能見、助っ人のブラウン、ケガから復活した太陽ら投手陣をマスク越しに力量を見極める。 さらに「打席での間合いも確認したい。変化球や早い球も見たい。今までの形でいって、応用していきたい」。昨オフから、ヤクルト・宮本のように左足を大きくあげてタイミングをとる新打法の修得を目指したが、ケガの出遅れの影響でひとまず封印する。 最後は新内野陣との呼吸のチェックだ。「去年はセカンドに藤本が入ることは少なかった」と、扇を守る男として今岡、鳥谷、藤本、シーツの動きに目を配る。 戦線離脱中は甲子園のネット裏からスコアラー部隊に加わったこともあった。「原点に返った。野球を応援してくれるファンがどういう気持ちで見ているのか分かった。勝って、喜んで帰ってもらいたい」と矢野。ケガはマイナスだけではない。精神的にもう一回り大きくなった背番号39の復帰が、岡田阪神を上昇気流に乗せる。今岡が直訴、20日からホットコーナーに立つ! 誰もが待ち焦がれたはずだ。選手会長が出場を直訴して、“ホットコーナー”にやっと立つ。右ひざ膝蓋じん帯炎により出遅れていた今岡が、20日の広島戦(倉敷)から三塁の守備につく。〔 写真:今岡は出場を直訴 〕◇ 「まだ復帰して1試合なんで、段階を踏んでいかないと」と慎重に言葉を選んだが、悠長なことを言ってもいられない。 19日の広島戦を前に高松入り。開幕まで残り2週間を切った。二塁からコンバートされ、キャンプから三塁に挑んだ。“新天地”でキャリアを積むことが重要になる。思わぬアクシデントでプラン変更を余儀なくされ、ペースを上げないと実戦感覚を養えないところまで来ている。 岡田監督は「あさって(20日)から守る。本当はドーム(21日のオリックス戦・大阪D)からの予定だった。(今岡)本人は守りたいらしい」。今岡本人の意向を汲み取り、復帰予定を前倒しした。『5番』だけでなく、『三塁』適応に向けて、巻き返しを図る。筒井和、対外試合出場禁止の処分解除! 阪神・牧田俊洋球団社長が18日、西宮市内の球団事務所で会見。1月に自家用車で80キロ以上の速度違反を犯した筒井和也投手(23)に対し、19日から対外試合出場禁止の処分を解除することを発表した。〔 写真:記者会見で謝罪する筒井和 〕 ◇ 「反省の度合いを考えた。健康な体で野球ができないつらさが身に染みたと思う。野球に打ち込む姿勢を確認した」と牧田球団社長。3月14日に簡易裁判書に罰金10万円を支払い、球団に自己管理リポートを提出させてきた。球団の罰金50万円をあしなが育英会に寄付、髪も丸刈りにして、免許証を球団に預け、今オフにはボランティア活動に取り組む。 「たくさんの人に支えてもらって野球ができている。期待を裏切ることをやってしまったので、グラウンドのプレーで恩返しするしかない」と気持ちを新たにした。なお、32日までの球団公式行事参加の禁止と、自動車運転の1年間の禁止(来年3月31日まで)は継続する。
2005年03月18日
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2005年3月17日(木) 対横浜 オープン戦 横浜雨天中止で~す雨恨めし岡田監督! 阪神はこの日がオープン戦初めての雨天中止。他球団に比べれば順調に日程を消化しているが、この日は安藤が登板予定だった2軍戦も中止となり、岡田監督は「先発投手の投げるイニングが足りんな」と、恨めしそうに雨空を見上げた。〔 写真:オープン戦が初めて雨天中止となり、恨めしそうな阪神・岡田監督=横浜 〕◇ また岡田監督は開幕からの先発ローテーションを6人で回す考えを明言。オープン戦残り8試合の登板スケジュールについては「1試合を2人の先発が4、5回を投げる形も出てくる」と、先発要員の調整を最優先に進めていく考えだ。オープン戦は降雨中止に…投手陣の調整大丈夫?! 低気圧が日本海を本州沿いに進み、全国的に雨に見舞われた日本列島―。17日に予定されていたプロ野球オープン戦は、屋外球場のデーゲーム全3試合が相次いで中止となった。〔 写真:居残り練習組…“激写”する中村豊(左)に顔を隠す福原 〕 ◇ 午前11時過ぎ、真っ先に中止が発表されたのが横浜スタジアムで予定されていた横浜―阪神戦だった。前日、ナイターで行われた東京ドームから試合終了後即、バスで横浜入り。この日は午後1時30分からのデーゲームの予定だっただけに、疲れた猛虎戦士にとっては「恵みの雨」となったかもしれない。 しかし気掛かりなのは、今後の投手陣の調整だ。この日の先発予定はオープン戦初先発となる下柳。9日の楽天戦(甲子園)で2イニング投げているとはいえ、これから先発ローテ投手としての調整する上で大事な試合となるはずだった。 一方、鳴尾浜でのウエスタン教育リーグでは安藤が先発だったが、こちらも天の神様のパワーには勝てず降雨中止に。開幕からのローテは井川と福原以外は流動的で、他の候補は残り2週間の調整で振り分けられるだけに、2軍戦といえども大事な登板だったのだ。 安藤に関しては21日のオリックス戦(大阪ドーム)で先発することが決まった。とはいえ、江草に代わって1軍に合流したての杉山など、まだまだ試していかねばならない投手は多い。雨が上がりそうな18日は、残念ながら1、2軍ともにゲームがない。はてさて、今後はどう投手陣をやりくりしていくのか…。ここからが首脳陣の腕の見せどころ、知恵の絞りどころとなりそうだ。
2005年03月17日
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試合速報!【2005/03/16 22時10分】2005年3月16日(水) 対巨人 オープン戦 東京ドーム 悪き巨人に負けるなんて 最悪だ~~阪神5×6巨人4 所載はこちらをクリック 阪神・能見“左腕ガス対決”で、まさかの6失点! 自由獲得枠ルーキーの能見VS2年目・内海の対決。出身の社会人チームは大阪ガス対東京ガス…くしくも“ガス対決”ということになった。古巣のためにも、伝統の一戦の名に懸けても、左腕同士の投げ合いということにおいても、能見にとっては勝利をものにしなければならない1戦だった。しかし、結果は5回6失点と大炎上。都市対抗野球に続きプロでも東京ドームはあまり相性がよくないらしい。〔 写真:5回を投げ5安打6失点で敗戦投手となった能見 〕◇ 幼いころ憧れを抱いていた「GIANTS」のユニホーム。昨年の都市対抗で自分が打たれて負けた東京ドームのマウンド。だからこそ、能見が燃えないはずはなかった。「意識すると自分の投球が出来ない」と言っていた清原を初回1死一、二塁の場面で空振り三振に仕留め、ホッしたのが正直なところだったのかもしれない。 地獄はその直後に訪れた。迎える打者はローズ。カウント1―2からのスライダー。甘く入ったところをシバかれた。右翼への飛球はアッという間にフェンスの遥か上を越えた。まさしく“洗礼”と呼ぶべき先制の3ラン。信じられないシーンが現実となった。 そして2回は制球の乱れから四球を連発。1死満塁から、二岡に右翼フェンス直撃の二塁打を浴び2失点。さらに関本のトンネルでまさかまさかの6失点目。燃え方が悪かったのか“ガス”に引火した火で大炎上となってしまった。 だが猛虎打線も、もう一方の“ガス男”内海に引火してやらないわけにはいかない。6回、ジワリジワリとチャンスを広げ、スペンサーが押し出し四球、関本が右犠飛、満塁からの鳥谷の投ゴロで3点差に迫った。そして赤星が左中間越えの2点二塁打。結局、追いつけなかったものの1点差に迫る評価に値する攻撃だった。 「カウントをいい状態で投げたかったんですが。無駄なボールが多すぎました。キッチリ攻めるところをキッチリいかないとだめですね」。さすがに能見は反省の弁ばかりだ。だが悪い面がオープン戦で出たのは不幸中の幸い。修正を加えるには、開幕までまだ時間がある。
2005年03月16日
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2005年3月16日18:00(水) 対巨人 オープン戦 東京ドーム日記は23時頃に更新しま~す虎・鳥谷“修行僧”に変身! 146試合、丸刈りで戦い抜く! 阪神・鳥谷敬内野手(23)が15日、甲子園球場での全体練習に丸刈り頭で登場した。これまでのクールなイメージを一身する大胆行動に周囲はア然。「気合ですよ。1年間、丸刈りでいきますよ」と宣言した鳥谷。勝負の2年目にかける決意はハンパじゃない。〔 写真:鳥谷が丸刈り頭で登場。甲子園球場にいる人々の視線を独占した 〕◇ みんなが目を疑った。一瞬、誰だが分からなかった。いがぐり頭が異様な光を放つ。岡田監督の、正田打撃コーチの、ナインの、そして甲子園球場にいる人々の視線を独占したのは、鳥谷の丸刈りだった。クールなイメージをガラリと変える。シーズン146試合を戦い抜く、23歳の決意表明だった。 「昨日、寮でバリカンを借りて自分でやりました。突発的にあるんですよ。気合ですよ。1年間、丸刈りで通します」 1年間、丸刈りを貫くことを宣言した。あの鳥谷がなぜ…。昨オフにパーマをかけるなど、おしゃれなイメージが定着しつつあった。そんな矢先の変身。それは遊撃で全146試合出場を掲げるプロ2年目の開幕を約2週間後に控え、気合の注入の“儀式”だった。 突然、“衝動”が鳥谷を襲う。休日だった前日(14日)、虎風荘の自室で寝転がっていた鳥谷が、突如、バリカンを手に自ら髪を丸刈りにカットし始めた。早大時代には自分はもちろん、仲間の髪のカットしていた腕前を持つ。昨年も自らカットしたことはあったが、今回も自慢の手さばきで、きれいに長さ6ミリで整えた。 かつて、埼玉・聖望学園高2年の春に丸刈りにして、夏の甲子園出場を決めた。早大2年に東京六大学史上最速タイの3冠王を獲得した直後の夏にも丸刈りにしたが、今度はバッタリ打てなくなった。 「悪いことをしたとかじゃないです。縁起担ぎ? 高校と大学と丸刈りにしたけど、悪いことの方が多かった。清原さんを意識? それは結びつけないでください」 くしくも16日は、“五厘ヘア”で球界の話題を独占する番長・清原率いる巨人とのオープン戦(東京D)が控える。注目は番長との“丸刈り対決”。本人は今回の丸刈りと清原との因果関係を否定したが…。 「開幕まで、あとは微調整していきたい」 オープン戦は残り10試合。すでに半分を消化したが、ここまで打率.205と低空飛行を続けている。“修行僧”に変身して、迷いは断ち切った。1年を戦い抜くスタイルは決まった。05年は丸刈り出陣。虎の若大将が人生最大の勝負に出た。今岡が全体練習にフルメニュー合流! いよいよ虎が“開幕モード”だ。右ひざを痛めていた阪神・今岡誠内野手(30)が15日、甲子園で行われた全体練習にフルメニュー合流。16日の巨人とのOP戦(東京D)に、代打かDHで実戦復帰する予定だ。また、右ふくらはぎを痛めていた矢野輝弘捕手(36)も、同じく全体練習に合流。21日のオリックスとのOP戦(大阪D)へピッチをあげていく。〔 写真:今岡(手前)と矢野が全体練習に合流 〕 ◇ チームの輪の中に選手会長が加わった。さあ、臨戦態勢だ。16日の巨人とのOP戦を前に、甲子園で行われた全体練習。今月5日に『右ひざ膝蓋(しつがい)じん帯炎』でリタイアしていた今岡が、全体練習に合流した。 「緊張するねぇ、やっぱり」 フルメニューをこなした練習後は、思わず、笑みがこぼれた。全員でのアップ、屋外でのフリー打撃、ノック。すべてが久々。新鮮な感覚を胸に、軽快な動きで汗を流す。 16日に、代打かDHで実戦に復帰する。「すべて監督に任せてあるんで。ただ、自分の中では打つ方を消化してから守備、というのはある。まだ打つ方が調整中だから、両方いっぺんにというのはね」。実戦はまず打撃から段階を踏んでいく。守備は試合前ノックなどで、徐々に慣らしていくつもり。 もちろん今年からチャレンジする三塁に対する意識は強い。「紅白戦で4試合やって、打球の捕り方も全然違うし、今年は1年間、緊張は続くだろうね」。引いたり、前に出たり、捕球のタイミングを自分で“合わせられる”二塁と違い、三塁は強烈な打球がほとんど。当然、動きも違う。それだけに新たな挑戦へ、強い気持ちが生まれる。 「岡田監督が、守備の負担を軽くしようということで、(コンバートを)やってくれたわけだからね。打つ方で絶対に結果を出さないといけない。去年の成績くらいじゃ、ダメでしょう」 打率.306、自己最多の28本塁打&83打点。その成績をすべて上回ってこそ、コンバートが成功する。『5番』と『三塁』。新しいシーズンへ向け、再び歩みを始める。能見G戦デビュー 任せろG斬り! 異例の「ガス対決」が、伝統の一戦で実現だ―。阪神・能見篤史投手(25)が、16日の巨人戦(東京ドーム)に先発する。大阪ガス出身の能見が初の巨人戦で対戦するのは、東京ガス出身の内海という因縁の対決に。重なり合うライバルとの対戦に、すべてを出して真っ向勝負を挑む。〔 写真:巨人戦デビューの能見はキャッチボールで調整する 〕◇ 初めて挑む巨人戦は、伝統の一戦ということだけではなく、思わぬ形で「因縁」のマウンドとなった。大阪ガス出身の能見がしのぎを削り合う相手は、東京ガス出身の内海。日本を支える東西の“ガス同士”が、異例の「激突」だ。 「内海かあ…。高校時代に(内海と)チームメートだったやつがいて、話は聞いたりしましたよ。(大阪ガスと東京ガスで)交流はありましたけど、話はしたことないですけどね」 予想もしていなかった敵との対戦には、思わず苦笑い。ともに高校を卒業してから、社会人のチームに飛び込んだ左腕ということで、境遇は似ている。直接の交流はないものの、同じグループに属していたこともあってか、どこかで気にしていた相手だ。 もちろん、過剰な意識は禁物となる。それは内海だけでなく、初顔合わせの巨人打線に対してもだ。清原との対戦についても「そういう意識を持つとバラバラになっちゃうので、できるだけ(意識)しないように。びびっちゃうので」と、マイペースを乱すことなく迎え撃つ。 ここまでオープン戦2試合で6回を投げて、まだ1失点。キャンプから右肩上がりで続くアピールのかいあって、先発ローテのイスは、ほぼ確定と言える状況だ。巨人戦では、先発としてある程度長いイニングを任されることが予想される。「あとは抑えるだけでしょう」と久保投手コーチもゲキを飛ばした。 「(球種も)全部投げます。僕は僕の投球をしたい」と能見。この日はブルペンで71球を投げて調整。隠すものはない。すべてを出して、“ガス対決”を制することしか眼中にない。矢野、故障後初の屋外フリー打撃! 「猛虎の要」も帰ってきた。フリー打撃、ノック、さらに室内フリー打撃…。実に38日ぶりとなるフルメニューに阪神・矢野は心地よい汗を流した。〔 写真:全体練習に合流した矢野(手前)は今岡と一緒にノックを受ける 〕 ◇ 久々の屋外フリー打撃。「やっぱり気分いいもんですね」。しみじみと語る。左ふくらはぎ痛を発症したのは2月5日のこと。春季キャンプの大半を、別メニューで過ごした。何度も頭の中で繰り返された逆算、再発防止のケア…。ピンチにも慌てず、開幕戦へのメドを立てた。 「思い描いたとおりにきてる。感触もいいし、あとは量を多くするだけですね」。実戦復帰は21日のオリックス戦(大阪D)。今回の遠征には帯同せず、最終調整を行う。チームリーダー今岡に続き、チームの要も帰ってくる。覇権奪回へ役者はそろってきた。
2005年03月15日
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阪神・今岡が休日返上で打撃練習! 右ひざを痛めて別メニュー調整中の阪神・今岡誠内野手(30)が14日、甲子園で休日返上の打撃練習を行った。16日の巨人戦(東京D)での実戦復帰へ向けて、準備万端。まずは代打からのスタートになりそうだ。〔 写真:休日返上で打撃練習を行った今岡。16日の巨人戦で実戦復帰の予定だ 〕◇ 冷たい空気が張り詰める甲子園の室内練習場。快音と荒い息が、何よりの復調の証となる。右ひざを痛めていた今岡が1人、休日返上で黙々とバットを振り込んだ。 「これまで休んでたんで、やるのは当たり前です」。約30分間。軽いランニングの後、清原打撃投手相手にキャッチボールで肩慣らし。そしてフリー打撃ではマウンドからと同じ距離から投げてもらい、バットの軌道と打球の感触を確かめた。 まだ万全ではない。5日に右ひざに痛みを訴え、大阪市内の病院で検査。『右ひざ膝蓋じん帯炎』で復帰まで1~2週間と診断された。一夜で腫れはひいたものの、完全別メニュー。12日にマシン打撃を再開したばかりだった。 練習のパートナーを務めた清原打撃投手は「(全力からは)6、7分ぐらい。きょうは感覚だけ。右ひざの具合? あれだけ振れれば大丈夫」。15日から全体練習にも合流。打撃だけなら16日の巨人戦(東京D)での実戦復帰にもメドは立った。 問題は守備。今季二塁から三塁へ転向。キャンプ中、岡田監督からも守備位置のズレを指摘されたこともあった。今回「不安を少しでも取り除きたい」と一軍帯同を直訴。「(守備は)計算できるものじゃない」と、試合前練習などで守備の感覚を取り戻すつもりだ。 この日、甲子園を訪れた平田ヘッドも「代打になるやろうな」と、代打での起用を示唆。守備は「様子を見ながらになる? そうなるやろうな」というが、岡田監督は21日のオリックス戦(大阪D)をメドにしている。新5番として勝負強さを求められる今岡。まずはG投手陣相手に復帰への一歩を刻む。赤星フル活動 電光石火の打&走! 新潟県中越地震、台風23号災害、スマトラ沖地震の復興を支援する「プロ野球チャリティードリームゲーム~復興“球”援」が14日、東京ドームで行われ、ジャパンドリームズ(日本)が5―3でフォーリンドリームズ(外国人)を下した。阪神・赤星憲広外野手(28)が好打と自慢の足で魅せれば、巨人・清原和博内野手(37)も左線二塁打を放つ奮闘。収益金と募金の合計は五回裏終了で819万7466円。義援金総額は15日からNPB公式サイトで始まるユニホームオークションの売り上げ金と合わせて後日発表される。〔 写真:一回日本人選抜、中前打で出塁した赤星(中央)はカブレラ(右)から手荒い祝福を受ける 〕 ◇ 主役はエンターテイナーの顔になっていた。特段、驚くこともない。「だから、走るって言ったでしょ」。まさに宣言どおりの快走劇。ゲームの趣旨を考えたら、赤星には簡単な解答だった。 初回、その快走劇がクライマックスになる。先頭打者として登場すると、許のフォークを中前に落とす技ありの一打。続く井端の初球だった。ファンにヤキモキさせる暇すら与えずに、一気にスタートを切る。 もう止まらないし、止められない。さっそうと二塁ベースまで到達すると、スタンドからの大拍手。「アウトになっても、それを見にきてくれるファンがいるから」。盗塁という解答を導き出して、これを見事に成功させるという正解にまで到達した。 最高のパフォーマンスでスタンドを沸かせ、楽しむ舞台を整えた。ただ、どうしても勝負師の顔がのぞく。四回には横浜のクルーンと初対戦。4球ファウルで粘りながらも、最後は見逃し三振に終わる。 これが、しめしめといわんばかりの顔。「何球も見られてよかった。カットボールがいいところに来ていた」と即座に頭にインプットする。裏では本番に向けた駆け引きもあり、手応えありの内容だった。 関本にも、この魂があった。四回から途中出場すると、五回には巨人のミセリから左前打。「持ち球を全部見られたからよかった。ボールを散らして、打ち取るピッチャー」と、貴重な情報をゲットする。三塁手としても無難に守備をこなして、経験も積み重ねた。虎戦士は、本番でもエンターテイナーになり、虎党を喜ばせる。見せます話します 素顔の桧山! 阪神・桧山進次郎外野手(35)が、自らの素顔などをつづったフォトエッセー「桧舞台」(大洋図書・定価2000円)を出版することが14日、分かった。15日、一部書店で発売される。幼少期から今日に至るまでの軌跡や、今だから話せる03年リーグ優勝時の裏話など話題満載。また、プライベート写真が数多く盛り込まれるなど、虎党垂涎(ぜん)の1冊となっている。〔 写真:桧山のフォトエッセー「桧舞台」 〕◇ 喜びと同じ数だけ、苦労と涙があった。あの日の思いを、ぜひ虎党に伝えたい―。桧山進次郎のすべてがつづられた、こん身の処女作だ。 これまでも、自身の公式HPを通じて、定期的にファンにメッセージを配信していた桧山。昨季終了後に、同HP関係者らとともに今後のファンサービスについて話し合った際、エッセー出版の話が持ち上がった。決定後は、イベント出席、自主トレの合間を縫って執筆を開始。さらに、かねて親交の深い写真家・山岸伸氏の協力もあり、充実のフォトエッセーが完成した。 野村監督への感謝、03年リーグ優勝の裏話―。軽快なタッチでつづられたエッセーは、笑いあり涙ありの内容。野球に明け暮れた幼少期、猛虎の精神的支柱となった今日までの半生が、余すところなくつづられている。4・1大阪D始球式に黒谷友香! 4月1日に行われる、阪神の今季の開幕ゲーム・ヤクルト戦(大阪ドーム)の始球式を、女優の黒谷友香(29)が務めることが14日、本紙の取材で明らかになった。〔 写真:大阪ドームの開幕試合で始球式を務める黒谷友香 〕 ◇ 「70周年ということで、それにふさわしい方を選定しようと思っていました」と球団関係者。黒谷は大阪出身でもあり、昨年には開幕戦の中継を担当するMBS系列のドラマにも主演していた。また、4月8日の甲子園の開幕戦・横浜戦の始球式は、阪神のOB会長・安藤統男氏(65)が務めることになった。
2005年03月14日
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試合速報!【2005/03/13 17時50分】2005年3月13日(日) 対巨人 オープン戦 甲子園 阪神6×4巨人バンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 桧山が、満塁走者一掃逆転二塁打!TG初戦制す! 雪が舞い、ときには吹雪く悪天候の中で行われた05年初のTG戦。我らが猛虎軍が逆転で勝利をモノにした。打のヒーローとなったのは、実戦モード2試合目の桧山。1点差を追う4回、満塁走者一掃の二塁打で試合をひっくり返した。投げては右のエース福原が4回を投げ6奪三振2失点とまずまずの結果を残した。〔 写真右:4回1死満塁、桧山は桑田から左中間に走者一掃の二塁打を放つ。写真下:力投する阪神先発の福原 〕◇ 巨人打線にいい教訓となった桧山の一打だった。まずは4回表の巨人の攻撃から。福原が際どいところを攻め続け3四球。2死満塁の大ピンチを迎えたのだ。 ここで迎えたのが先頭打者の仁志。追い込みながら結局は2―3までもってこられた。ここで打たれれば、かなりなダメージの大量失点につながる。しかし、福原はグイと踏ん張り、クセ者を右飛に仕留めた。安堵の空気が甲子園球場全体を包んだ。 そして「目には目を、歯には歯を」とかのハンムラピ法典にあるように、今度は阪神が似たような攻撃のチャンスに恵まれたのだ。1死からアニキ・金本がジックリ選んで2打席連続の四球。桜井が代走に起用されると、片岡も1―3から歩かせていただいた。関本が代走起用。お次は、選球眼だけは悪くないスペンサーがまた見極めて四球ごっちゃん。1死満塁の大チャンスだ。 巨人のリードは1点ぽっきり。打席に入ったのは、前日、ようやく戦列に復帰した桧山だ。「最初にすればボチボチの出来」と自己評価していたひーやん。関西人のボチボチは額面どおりには受け取れまへん。かなりエエ状態に決まってますがな。 1―3と打者有利のカウントに持ち込むと、外の真っ直ぐを左中間越えに運んだ。ローズが打球処理をモタつく。桜井が、関本が、激走だけはアグレッシブなスペンサーも次々とホームに還ってくる。大逆転の走者一掃二塁打や。 「この時期としてはまずまずの調子かな」。ニヤリとした桧山の表情を読み取れば“ここで打たな、いつ打ちまんの”というわけだ。まるで10日の日本ハム戦で代打・片岡が放った中越え3点二塁打が再現されたようだった。 続く野口がオープン戦初安打となる二塁打を左中間に放ち、もう1点を追加。このリードを継投で何とか守りきった。「野球ってウインタースポーツだったっけ」と思わせるような雪景色の中でのTG戦。これで阪神は4連勝だ。寒くても本拠地じゃ負けるわけにはいかない。雪の白さが阪神の白星を象徴しているような一戦だった。新応援歌を甲子園で披露! 阪神タイガースの私設応援団「中虎連合会」元会長(43)らによる著作権法違反事件を受け、最大規模の「阪神タイガース私設応援団」(高月憲二郎団長)が十三日、新しく作った選手別の応援歌を甲子園球場で行われた巨人とのオープン戦で披露した。〔 写真:新しく作った選手別の応援歌で声援を送るライトスタンドの阪神ファン=13日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場 〕 ◇ 試合前、応援団員は新応援歌の歌詞カード二千五百枚以上をスタンドの観客に配布。甲子園は三度近くまで冷え込んで時折雪が激しく降り、試合が一時中断する場面もあったが、観客が歌詞カードを片手に新応援歌を歌い始めた直後の初回に阪神が1点を先制すると、スタンドは熱気と大歓声に包まれた。 嶋野浩副団長は「披露するまで緊張して眠れなかったが、心機一転良いスタートが切れた。新しい歌で優勝までいきたい」と笑顔で話した。 この事件では、中虎連合会元会長ら二人が作者不詳の応援歌を連合会の作詞・作曲と偽って日本著作権協会(JASRAC)に登録。CDを販売し不正に著作権料を得たとして、兵庫県警が二人を逮捕した。
2005年03月13日
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試合速報!【2005/03/12 22時00分】2005年3月12日(土) 対ヤクルト オープン戦 甲子園 阪神2×1ヤクルトバンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 井川 開幕へ順調仕上がり! 開幕任せろ!!阪神・井川慶投手(25)が12日、ヤクルト戦(甲子園)でオープン戦初登板。“プレ開幕戦”となるこのカードで先発して3回をパーフェクトに抑え、万全の仕上がりをアピールした。試合は2―1で阪神が勝ち、3連勝とした。〔 写真右:オープン戦初登板の井川は3回をパーフェクトと好投。 同下:7回、ソロホーマーを放ちベンチに迎えられる桜井 〕◇ 気温7度、小雨まじりの悪条件をもろともしなかった。甲子園のマウンドに立つ背番号29が昨年よりも大きく見える。エース・井川が開幕戦で対決するヤクルトを相手に3回パーフェクトのスーパーピッチ。生まれ変わった姿を強烈にアピールした。 「とりあえず、四球を出さないように投げた。風が強くてカーブがよく曲がりました。結果は当てにならないけど、打者との感覚をつかめた」 春季キャンプ初日。全体練習を終え、閑散とする宜野座球場のブルペンに井川の姿があった。久保投手コーチとマンツーマンでフォームをチェック。数年前から課題とされてきた投球時に背中がそっくり返る悪癖を修正した。 3年連続で200回以上を投げ、2ケタ勝利をマークしている大エースにメスを入れるのは勇気がいること。だが、久保投手コーチは「この先、何年もやらなければいけない投手だからこそ、今やるんです。このままバランスの悪いフォームで投げ続けていれば3~4年でピークが過ぎてしまう」と言う。向上心旺盛な井川もこれを快く受け入れた。 この日は直球の最高は140キロ。だが、スピードガンの数字以上の伸びが感じられた。変化球の制球も抜群。昨年はあまり使わなかったカーブも低めに決まった。終わってみれば毎回の4K。フォーム改造の成果が見事に実戦で証明された。 「4番・レフト」でオープン戦初出場の金本も元気な姿を披露した。前日(11日)の甲子園練習では「空振りする姿が目に浮かぶわ」と話していたが、4回の第2打席ではいい当たりの中飛を放ち甲子園のファンを沸かせた。DHで初出場の桧山も5回に両軍を通じて初安打となる右前打を放ち存在をアピールした。
2005年03月12日
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必勝祈願のため、広田神社を参拝! 打倒巨人、中日や! 阪神は11日、兵庫県西宮市の広田神社で恒例の必勝祈願を行った。就任後初の神社参拝となった手塚昌利オーナー(74)=電鉄本社会長=は巨人と中日をV争いのライバルに挙げ、「いい試合をしないといけない」と厳命。13日の巨人とオープン戦(甲子園)にも「しっかりやりますから、見ておいてください」と自信をのぞかせた。〔 写真:神殿に向かう阪神・手塚オーナー、牧田社長、岡田監督(右から) 〕◇ 柔らかい口調と笑みの裏側に、秘める闘志を隠す。だが神に誓って、倒さなけねばならない相手がいる。手塚オーナーが、自ら、ライバルの名前を口にした。 「気になる球団? 巨人と中日になるでしょう。いい試合をしていかないといけない」 打倒・巨人、中日を厳命。西宮市内の広田神社で、球団創設以来恒例の必勝祈願を行ったが、昨年11月に就任したばかりの新総帥にとっては初めて。神妙な面持ちで祈りをこめた。 先月23日に安芸キャンプを初視察。岡田監督に「ぜひ優勝をしてほしい」とV奪回を命じている。電鉄本社会長として多忙なため、オープン戦はまだ観戦できていないが、球団からの報告や新聞、テレビなどから情報を頭にインプット。だからこそ、巨人と中日の名前も自然と口をついた。 巨人には2年連続勝ち越しているものの、今年は投手陣も好調。OP戦では7連勝と破竹の勢いだ。中日は昨年のリーグ覇者。10勝18敗と大きく負け越している。岡田監督も「タイプは違うけど、戦力的にはそう」と巨人、中日を警戒している。 ここまでOP戦は4勝3敗。総帥は「安心とまではいかないが、心強いと思ってます。投手陣は若手が育ってきているし、打つ方もベテランと若手がしっかりやれている」と確かな手応えも感じる。 13日には本拠地・甲子園で巨人と今季初顔合わせ。「しっかりやりますから、見ていてください」と、オーナーは言葉に自信をにじませる。まずは打倒・巨人、そして中日。悲願のV奪回は、その向こうに見えている。金本、今季初実戦!4番がいよいよ始動! 阪神・金本知憲外野手(36)が12日のヤクルトとのオープン戦(甲子園)に『4番・左翼』で出場する。今季、練習試合、紅白戦を通じて初実戦。11日、甲子園の室内練習場で調整を行ったアニキは三振を恐れずフルスイングを宣言。4・1開幕(ヤクルト戦、大阪D)に向け、いよいよ猛虎の4番が本格始動する。〔 写真:室内練習場で打撃練習に汗を流す金本は今季初実戦に意欲十分 〕 ◇ さぁ、いよいよ真打ちが登場だ。猛虎不動の4番が聖地のファンの前で05年初お披露目。練習試合、紅白戦を含めて今季初の実戦に金本もワクワクした気持ちを抑えられない。 「明日? 空振りする姿が目に浮かぶわ。甲子園のファンの前で恥をかく姿がな。直球に詰まって、変化球には泳がされて、古田さんのリードにキリキリ舞いやね」 甲子園の室内練習場ではフリー打撃で快音を響かせた。春季キャンプからケガもなく、思い描いた通りに調整は進んでいる。時折笑顔をのぞかせながら、自虐的に語る意気込みこそが、逆に状態の良さを物語っている。 テーマは『フルスイング』だ。5カ月振りに投手の全力投球を見る。まず、目を慣らすことを優先させるが、背番号6はそこにちょっとしたさじ加減を施す。 「目慣らし? 見るだけならブルペンで立っているのといっしょ。振らんと目慣らしにはならんよ」。三振でもいい。バットを振ることで球のスピードや投手との感覚を取り戻す。空振りでも敵に恐怖心を植え付ける効果は十分。ましてや、12日に戦うヤクルトは開幕カードの相手。主砲としてナメられるわけにはいかない。 キャンプではランチ特打だけで計160発を放った。4月3日には37歳となるが、年々、進化を遂げている。広島時代から7年振りに再会した正田打撃コーチも驚きを隠せない。「力量感が出ているね。インパクトからボールを運んでいく過程のスイングが大きくなった。以前とは違っているよね。レベルの高いところを目指している。その気持ちがある限りユニホームは着続けていけるよ」。プロ14年目も“歩み”は止まらない。 昨季は自己最多の116打点で打点王。今季はそのタイトル防衛と新たに本塁打王の2冠を目指す。達成すれば、その先には必ずV奪回があるはず。アニキの激しく、熱いシーズンが今年も幕開けする。井川、新球でツバメ斬り! ニュー井川でヤ斬りや! 阪神・井川慶投手(25)が12日のヤクルト戦(甲子園)で、オープン戦初先発。4月1日の開幕カード(大阪D)で激突する相手に、惜しげもなく新球カーブの封印を解く。4年連続開幕投手が内定している猛虎のエースが、ツバメ軍団に生まれ変わった姿を見せつける。 〔 写真:井川が12日にオープン戦初先発。いきなり新球カーブを解禁へ 〕 ◇ 小雨が降り続いた甲子園。水しぶきをあげながら、エースは黙々と外野の芝生の上を走り続けた。開幕前哨戦。岩村、ラミレス、古田ら強打者が並ぶツバメ打線が相手に、出し惜しみは一切しない。新スタイルを追い求めてきた05年版の井川が、聖地のマウンドで“産声”を上げる。 「明日? 頑張ります。テーマ? 一生懸命頑張ります」 ブルペンに入らず、キャッチボール、ランニングなどで最終調整。練習終了後は多くを語らず、ロッカールームに消えていった。ある決意を胸に秘めて…。 オープン戦初先発の舞台で、カーブの“封印”を解く。03年の20勝(5敗)を支えた“宝刀”といえば、直球と腕の振りが同じチェンジアップ。だが昨年は14勝(11敗)を挙げながら、リーグワーストの29被本塁打。直球を待つ打者に、同じタイミングでチェンジアップを拾われ、痛打を浴びた。「(本塁打は)チェンジアップかスライダーだった」と岡田監督も苦心の投球を察している。そこで新たに実戦配備したのがカーブだった。 「カーブは去年はほとんど投げていなかった。もう実戦で使えます。明日も投げるはずです」とキャンプからボールを受けてきた東ブルペン捕手は証言する。相手に緩急を意識させ、カウントを整えることが狙い。これまでの『落ちるチェンジアップ』、『すべるスライダー』にはなかった『タテに大きく割れるカーブ』が加わる。球速110キロ台の新たな軌道が打者の視線を幻惑させ、MAX145キロの直球をより速く見せる。カーブこそが05年の“必勝ボール”になる。 一昨年の春季キャンプでも挑戦したが、実戦で使用するまで完成度を高められなかった。だが今季から就任した久保投手コーチの「真っすぐとカーブは投手の基本」という指導のもと、フォーム矯正とカーブの修得という一石二鳥を狙ってきた。「腕を正しい高さに上げてやらないとね。(後ろに)めくれるフォームもかなりよくなっているよ」(久保コーチ)という成果が、本格的な“新球解禁”につながった。 「自分をチェックしながら投げます」 すでに4年連続の開幕投手に指名されている。今年の目標には『日本一』を掲げた。プレ開幕戦も関係ない。あえてすべてをさらけ出す。モデルチェンジした猛虎のエースが、燕を追い払う。
2005年03月11日
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試合速報!【2005/03/10 22時40分】2005年3月10日(木) 対日ハム オープン戦阪神5×3日ハムバンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック ブラウン模範"快投"4回0封! 聖地のマウンドで、チャンピオンリングを持つ男のプライドがうずいた。甲子園初見参、OP戦初先発のブラウンが汚名返上の猛デモ! 4回を1安打5奪三振、無失点の好投で、先発ローテのイスを再びグッと手元に引き戻した。〔 写真:ブラウンがOP戦初先発で汚名返上 〕◇ 「リラックスして、気持ちの準備が出来ていたのが、いい投球になったと思う。あとはシーズンで満員になれば、もっといい投球が出来るよ」。多彩な変化球を精密機械のように操る。まるでマダックス(カブス)を思わせる投球術は、前回と別人だった。 ローテ入りを期待されて世界一レッドソックスから加入も、5日のオリックス戦(スカイ)では1回1/3を投げ、逆転サヨナラ被弾を含む3安打3失点。球威、制球とも物足りなさが目立ち、首脳陣からローテ確約をはく奪されかけた。 ところが、この日はどうだ。MAXは、130キロ台から144キロにアップ。変化する直球にチェンジアップ、シュート、カットボール、スライダーが面白いように制球され、小笠原以下、ハム打線を手玉にとった。「緊張がなくなったこと。そしてコーチとともに今まで悪かった部分を見直して、いい方向へ修正できたと思う。まだ100%は出していないけどね」 これには岡田監督も「先発投手はいい競争をしている」とうれしい悲鳴。助っ人右腕に計算が立てば、4月5日からの広島戦(広島)を託せる。その後は甲子園(12日~)→東京D(19日~)と巨人戦が2つ。低めに集まる変化球なら、好調G打線も翻弄できそうだ。見守った巨人・杉山スコアラーも「制球がすごくいい。きょうの投球なら十分いけるね。対策? もう1回見てみないと」と警戒警報を発した。 成功をつかみに、海を渡った27歳。「仕上がりは遅い方なんだ」と漏らしながら、必死に調整を続けてきた。クロスステップになりすぎないよう久保コーチらと修正。神戸での新生活でもすぐ順応し、時にはダーウィンらとともに、自炊でパスタ作りも…。11日には、メリッサ夫人(25)とディランくん(1)が来日。元看護婦というやさしい夫人と二人三脚、日本でも栄光をつかみ取る。 「きょうに限らず、外国人勢は、チームを助けるために来ているわけだからね。優勝に貢献できるよう頑張るよ」。“猛虎助っ人デー”となった3月10日。虎の精密機械のベールが、Vへ向けてめくられた。 スペンサー爆発3安打! 猛虎の助っ人デーや! 阪神のシェーン・スペンサー外野手(33)が日本ハム戦(甲子園)で3打数3安打の猛打賞。OP戦初打点もマークした。3番に座ったアンディー・シーツ内野手(33)も2安打。好走塁も見せて実績通りの働きだ。〔 写真:スペンサーが3打数3安打の猛打賞。OP戦初打点もマークした 〕 ◇ メジャー59発男がようやく眠りから覚めた。春季キャンプからネガティブな話題で周囲をハラハラさせてきたスペンサーが本領発揮。3打数3安打と来日初の猛打賞をマークし、甲子園の虎ファンに雄姿を披露した。 「ヒットが出たのはいいことだね。いつも打てるわけじゃないが、これでリラックスしていけると思うよ」 まずは二回だ。左腕・正田の140キロ内角ストレートを芯でとらえると鋭い打球がセンターに抜けていった。記念すべき本拠地で初の『H』マーク。続く五回二死二塁では正田のひざ元に曲がるカーブを強振し、OP戦初打点となる左翼線適時二塁打を放った。 こうなるともう止まらない。3打席目の七回は三遊間のゴロを巨体を揺すって全力疾走し、内野安打に。ここで代走が出され、お役ご免となった。「よかったよ。きのう(9日)の出場でボールに慣れたのもあるんじゃないか。技術的なことは変わっていないよ」。スペ砲の大爆発に正田打撃コーチもひとまずホッとした様子だ。 危機感があった。和田打撃コーチが試合前のスペ砲の“変化”に気が付いた。「顔つきが変わってきたね。気持ちが出てきている」。春季キャンプでは体重オーバーの上に、左足の張りを2度も訴え、別メニューを余儀なくされた。調整遅れは明らかの状況でOP戦も中盤へ。4・1開幕に向け、新助っ人もいつまでもノンビリと構えるわけにはいかなかった。片岡が勝負強さ発揮! 耳をつんざくような片岡コールに球場全体が包まれた。1点を追う八回二死満塁で『代打・片岡』のコールを受け、打席へ向かう。簡単に追い込まれながらも、勝負強さを発揮。走者一掃の逆転適時二塁打でファンに応えた。 〔 写真:片岡が走者一掃の逆転適時二塁打でファンの声援に応えた 〕 ◇ 「片岡コール? ありがたいね。シーズンでも期待に応えられるように頑張りたい」。カウント2-0から横山の141キロ外角高め直球を思い切り打ち砕く。打球は左中間を真っ二つに切り裂いた。 嫌なイメージを拭い去る一打でもあった。昨季は代打起用24回で18打数2安打。本塁打、打点は0、打率.111と結果を出せなかった。だが、昨季とは違うところを証明した。 前日9日の楽天戦の同点弾に続き、この日も古巣相手に決勝打。岡田監督も「勝負強さを見せてくれた。ベンチにいてくれたら心強い。キャンプ中からバットが振れてる。調子よくないと、なかなか振れん」と、ここ一番の場面で起用するつもりだ。 オープン戦とはいえ、甲子園連勝。18年ぶりに優勝した03年も本拠地では強かったが、その時の勢いが戻ってきた。昨季チームはリーグ最多残塁とチャンスで凡退し続けたが、今季は勝負強いベテランがベンチに控えている。
2005年03月10日
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試合速報!【2005/03/09 22時40分】2005年3月9日(水) 対楽天 オープン戦 甲子園 阪神5×1楽天大きい声じゃ~言えないけど バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 能見好投!虎が楽天に快勝! 気持ちの高ぶる聖地でも、大物ぶりを発揮した。陽気にも誘われた8691人の観衆が、能見の“懐の深さ”を本拠地で再確認した。新球団・楽天との初顔合わせで、ルーキー左腕はプロ入り最長の4回を投げて4安打、1失点。2005年、甲子園開幕の主役はOP戦初先発で評価を絶対とした25歳だった。〔 写真:能見が4回4安打1失点。初の甲子園のマウンドで大器の片りんを見せつけた 〕 ◇ 「今日は投げてておかしいなと思った。状態がよくなかった。よく1点で収まった。甲子園を楽しんだ? なかなかそうはいかなかった。緊張の方が大きかった」 登板後は反省の弁が口をつく。それでも、初めての甲子園のマウンドで、大器の片りんを見せつけた。 二回、先頭・ロペスに左翼へ特大弾を浴びる。2月の練習試合、紅白戦、オープン戦を通じて10イニング目での“プロ初失点”だった。動揺もあってか、続く吉岡にも左前にはじき返され、一死一、二塁のピンチ。ここから山下を遊ゴロ併殺打に仕留めた。「点をとられたあとにズルズルいかないように」。登板前の宣言通りの粘りをみせた。 「まっすぐがシュート回転して、体重が前に乗らなかった」という。それでも崩れなかった。試合を作るという使命を果たした。初めて苦しんだことが、順風満帆だった能見の、なお、ベールに包まれていた部分を浮かび上がらせた。 この日から、ネット裏で“スコアラー”として加わったリハビリ中の矢野も「コントロール、マウンドさばきもいい」と能見の完成度の高さにうなった。だが、期待値が上がったからこそ、すかさず次のハードルも設定。「コントロールがいいんで、揃いすぎる。次のボールを生かすためのボールとか。遅いボールを織り混ぜるとか」。猛虎の頭脳はヤクルトとの開幕3連戦(大阪D)で先発濃厚な黄金左腕を勝利に導くべく、奥義を伝授した。現在は右ふくらはぎ痛で別メニュー調整中の正妻。能見との初合体はまだ実現していないが、矢野の操縦術が加味されればまさに鬼に金棒。さらには新人王へのバイブルとなるはずだ。 「四回までうまく抑えた。開幕ローテ入り? そこまでは言えん。予告先発じゃないんだから」。開幕2戦目か、3戦目でのデビューを視野に入れる岡田監督も、誘導尋問を否定はしなかった。それでも、「次もまた同じようなピッチングはできない」と気を引き締めた能見。その奥行きの深さも魅力に。ネット越しの矢野との“呼吸”は、本番での白星発進も確信させた。片岡が左翼ポール際へ魂の放物線! FA移籍4年目。まさに勝負がかりのひと振りだった。05年の甲子園の“開幕戦”を彩った、片岡の弾道。オレを忘れるなと言わんばかり。左翼ポール際へと魂の宿った放物線を描いた。〔 写真:片岡の勝負がかりのひと振りが甲子園“開幕戦”を彩った 〕 ◇ 「風に助けられたね。オープン戦は2試合、ヒットを打ってなかったんで、ホッとしました」 淡々とした口調にも、意地が詰まっている。OP戦3試合目、『5番・三塁』でこの日も先発出場した。今季7打席目での初安打は、1点を追う二回だ。無死からホッジスの外角126キロをきっちりととらえた。 三塁ベンチの前列で見守った楽天・田尾監督とは、同志社大の先輩後輩。日本ハム入団時からかわいがられ、昨秋には“余剰戦力”として、先輩が直々に阪神にトレードを持ちかけようとした時期もあった。結局、高年俸(1億8000万円)がネックで見送られたが、この日のアーチは因縁めいていた。チーム内外に、強烈なインパクトを与えたのは確かだ。 3月上旬とは思えないポカポカ陽気。「暖かいし、そろそろ? オレもそう思っとるんやけどなあ」。茶目っ気を見せた試合前だが、今季にかける思いは誰よりも強い。タテジマで苦節4年目。今季は定位置を与えられぬまま、一塁の控えのまま、開幕が近づく。それでも邪念はない。「悔いの残らない、自分の納得のできるスイングをしたい」。 「シーズンは長いからな。何が起こるかわからん」と岡田監督。現状でも、今岡が右ひざを痛めてリハビリ中。146試合の長丁場、片岡が必要とされる場面は必ずある。牙を研ぎ澄ます背水のベテランが、V奪回の力になる。藤本&赤星が見事な足技! 今季初の甲子園で05年版“走れる1、2番”がお披露目だ。藤本が意表を突く三盗を決めれば、赤星も負けじと二盗でファンを沸かせる。“足攻”がセールスポイントの新コンビが誕生した。 「走れる時に走ればいい。彼らには、いく姿勢があるからね」 ダイヤモンドを積極的に駆ける2人に岡田監督も目尻を下げた。まずは2番・藤本だ。先頭打者として迎えた六回、右越え二塁打で出塁。一死後、シーツの初球に三盗を決め、追加点機を広げた。楽天の左腕・吉田の投球モーションを完璧に盗んだ見事な足技だった。二死から関本の中前打でホームイン。賭けが吉と出た盗塁となった。 「盗塁? サインですよ。一発でスタートが切れるようにタイミングをはかっていました」。昨季の5盗塁から今季4倍の20盗塁を目標する藤本は、そう言って会心の笑顔を浮かべた。 〔 写真右:六回、藤本が意表を突く三盗。同下:赤星も七回、負けじと二盗でファンを沸かせた 〕 ◇ 続く七回には、4年連続の盗塁王・赤星が魅せた。二死三塁から右前適時打を放ち、出塁すると藤本の3球目にきっちり二盗。「相手に嫌だと思わせるのが、この時期ですから」。今季OP戦5個目の盗塁は得点に結びつなかったが、交流試合で対戦する新球団により警戒心を植えつけた。 1、2番が足をからめてチャンスメークをして、クリーンアップにつなげるのが今季のテーマ。赤星も「藤本と2人で打って、走ればチャンスは広がるので」とその役割を十分認知している。藤本も「塁に出たら、かきまわさないと、と常に思っています。今年は走る意識が高まっています」と意欲満々。キーマン2人は走りまくって、打線に勢いをつけていく。
2005年03月09日
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虎の“仕事人”シーツが好調! (オープン戦、阪神1-1横浜、8日、西京極)これが『3番・シーツ』や! 阪神のアンディー・シーツ内野手(33)が8日の横浜とのオープン戦(西京極)で、右方向へ技ありの2安打を放った。出場したOP戦3戦すべてで、打点をたたき出し、打率は.750。4番・金本、5番・今岡へとつなぐ“仕事人”は、開幕へ早くもGOサインや!〔 写真:・シーツが絶好調!オープン戦3試合で打率.750は驚異的だ 〕 ◇ どっしりと構え、精密機械のように狙い済ましていた。派手さはない。いぶし銀の輝きを帯びた白球は、右翼の芝で2度弾む。一塁上で満足感を漂わせたのは、驚異の3番・シーツだった。 「イメージ通りのスイングができる日と、そうじゃない日がある。今日は、いいスイングだった。逆方向に打つのがテーマで、その通りにできた」 自画自賛の言葉も並ぶ。一回一死三塁。赤星を迎え入れるのに長打はいらない。ルーキー染田の真っ直ぐを一、二塁の隙間へと弾き返すだけでいい。さらに、六回二死から、外角低めの速球に逆らわず右前へ。前日7日の甲子園でのフリー練習で、遊びで右翼を守る井川めがけて何度も打ち込み。持ち味でもある右方向への打球。練習どおりのやってのけた。 シュアな打撃を誇る3番こそ、欠けている“1ピース”だった。昨年はキンケードが相次ぐ死球禍で離脱。今岡で窮地を凌いだが、不動の3番は最大の懸案事項となっていた。正田打撃コーチも「勝負強いし、安定している」と信頼の2文字を置く。 “心臓部”がしっかりすれば、猛虎打線の輪郭も見えてくる。1、2番で赤星&藤本が足を使ってチャンスメーク。後ろに控える4番・金本、5番・今岡の“KI砲”へとつなぐが役目となる。確実な右方向への1打は、打線爆発の呼び水となりえる。ビッグイニングも生まれてくるというわけだ。 安芸キャンプの宿舎の食堂。渡辺チーフスコアラーとオマリー駐米スカウトの3人で食事。2年間、広島でプレーしたシーツとはいえ、新たな情報収集には余念がない。厖大なデータから凝縮された情報を読み込む。ケースに応じた打撃ができる。精密機械たるゆえんだろう。 「シーズンであんな打撃をみせてくれたらええ。右へは無理やり打ってるんちゃうからな。1人1人自分の打撃をすれば形になる」 出場したOP戦全3試合で安打と打点。8打数6安打3打点1本塁打。打率.750。待望の驚異の3番に、岡田監督の打線への期待も膨らむ。「開幕へはいい状態でいけそう」とシーツも自らの開幕にGOサイン。“仕事人”がいまや遅しと『4・1』を待っている。ルーキー・岡崎が虎投を“再建”! 好リードで投手陣を引っ張った! 阪神の自由獲得枠ルーキー・岡崎太一捕手(21)=松下電器=が8日、OP横浜戦(西京極)でプロ初のスタメン出場。巧みなインサイドワークでハマ打線を翻弄した。また、サンスポの名物企画『猛虎のお約束』にも「各球団で一番速い選手を刺す」と新人離れした公約を掲げた。〔 写真:ルーキー・岡崎が初のスタメンマスク。好リードで虎投を“再建”した 〕 ◇ 前日終了時点でのチーム防御率は、OP戦12球団中ブービーの5.28。下から2番目という体たらくな投手陣を“再建”したのは、間違いなく初スタメンの新人捕手・岡崎だ。試合後には同4.56で7位まで引き上げた。 「(試合の)頭から(マスクを)かぶらせてもらって、ゲームを作ろうと思っていた。いい感じでいけた」 開幕一軍のイスを巡るサバイバル争いの渦中にいる中村泰と橋本の2人の投手を、持ち味を発揮させる好リードで援護した。「スピードがある投手で、コントロールがアバウトな投手はスピードを生かしたピッチングをさせた」。 春季キャンプでは「投手全員の球を受け、特長を把握した」と語ったように、ブルペンで生きた球を出来る限り捕球し、メモに細かく記した。投手からの信頼を自然と得ていたのもうなづける。 指揮官も昨年負け越した(12勝16敗)ハマ打線を相手にしての、岡崎のインサイドワークを素直に褒めた。「ファームで2試合(教育L・対広島、由宇)出したけど、落ち着いて、いいリードをしたんじゃないかな」中村泰が4回無安打無失点! 阪神・中村泰広投手(26)が8日、横浜とのオープン戦(西京極)に先発し、4回を被安打ゼロ、4奪三振の無失点に抑えた。完璧な投球内容で開幕一軍を賭けた若手投手陣のサバイバルレースに生き残った。2番手で登板したドラフト4巡目の橋本健太郎投手(24)=日本新薬=も2回をノーヒットの無失点と結果を出した。〔 写真:中村泰が先発で4回をノーヒット。開幕一軍へ大きく前進した 〕 ◇ 生き残った。中村が本職ではない先発で4回を1四球を与えただけの被安打ゼロ、4奪三振と“ノーヒットノーラン”を達成。昨季借金4とにっくきベイ打線を49球で軽く料理して、開幕一軍を猛アピールした。 「とりあえず結果を残せたので。生き残り競争が厳しい中、チャンスをモノにしていきたい」 切れ味十分の直球とスライダーに、カーブ、チェンジアップで相手を翻弄した。圧巻はクリーンアップから奪った3者連続三振。一回二死から多村をスライダーでバットを空に切らせると、続く二回もウィット、村田を連続三振に斬った。 9日からは主力投手が先発するために若手にとってはテスト最終日。中継ぎとしてOP戦2試合登板し、無失点と好投。「中村は球種が多いし、短いイニングなら使い切らないで終わる」という平田ヘッドの進言で実現した先発でも満点解答を出した。 入団して3年目。勝負の年と位置付けている。「1、2年目は不満。一軍にいたいですからね」と表情を引き締めた。1年目は新人で唯一人、一軍キャンプに参加。ただガムシャラにやるだけで時間が過ぎていった。2年目はキャンプ中に左ひじ痛を発症。そして、3年目の今季は「キャンプも落ち着いてできたし、順調です」。現在のOP戦の好結果が充実振りを物語っている。 久保投手コーチも「リズムがよかった。自信が出た笑顔が収穫」と喜んでいた。「フルシーズン戦うためには先発は8人いる」と話していた岡田監督も孝行息子の出現に上機嫌。「先発? あの投球を見たら、可能性はあるね」。中継ぎを軸にロングリリーフから先発までバリエーションは広がった。能見が“本拠地”でOP戦初先発! 阪神の自由獲得枠ルーキー・能見篤史投手(25)=大阪ガス=が9日の楽天戦(甲子園)でオープン戦初先発する。苦手のクイック投法など、3項目のチェックポイントを掲げ、初めて聖地のマウンドに立つ。また、左太もも裏の張りを訴え、別メニュー調整を続けてきたシェーン・スペンサー外野手(33)も、DHで実戦復帰する。〔 写真:能見は初先発で3項目のチェックポイントを掲げた 〕 ◇ 冷静な男が珍しく興奮していた。ここまで破竹の快進撃を見せる能見が、本拠地デビューを果たす。05年の甲子園初陣となる楽天戦でOP戦初先発を果たす。 「憧れの舞台なので、楽しみです。新球団? 相手とかは関係ないです」 ブルペンで81球を投げ込んだ。練習終了後は、自分が聖地のマウンドに立つ姿を思い描いていた。井川、川口(元オリックス)と並んで『高校左腕三羽ガラス』と呼ばれた鳥取城北高時代は、県予選で敗退。夢のマウンドに立つことはなかった。タテジマのユニホームをまとい、ついに聖地のマウンドに立つときがきた。 ワクワクする一方で、持ち前の冷静な自己分析も忘れていない。ここまで練習試合、紅白戦、OP戦と、8イニング連続無失点を続けているが、「今は不安です。試合の中でいろいろ課題を見つけると思います」と、3項目のチェックポイントを自らに課した。 まずは、甲子園のマウンドの感触や距離感をつかむこと。次に苦手のクイック投法を実戦で試すことだ。最後が“本気”の打者と真剣勝負を挑むことだ。 「感触? 投げ終わったときにいろいろ思う。クイックも試したい。寒いとバッターは打つ気がなくなりますからね。自分の実力やバッターの実力がどんなものか、分からないですから」 この日は春を思わせる陽気に包まれた。球春到来は間近。開幕ローテ入りが濃厚な背番号14が、聖地の“プレ開幕戦”で、虎党に実力を誇示する。
2005年03月08日
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虎の“仕事人”シーツが好調! (オープン戦、阪神1-1横浜、8日、西京極)これが『3番・シーツ』や! 阪神のアンディー・シーツ内野手(33)が8日の横浜とのオープン戦(西京極)で、右方向へ技ありの2安打を放った。出場したOP戦3戦すべてで、打点をたたき出し、打率は.750。4番・金本、5番・今岡へとつなぐ“仕事人”は、開幕へ早くもGOサインや!〔 写真:・シーツが絶好調!オープン戦3試合で打率.750は驚異的だ 〕 ◇ どっしりと構え、精密機械のように狙い済ましていた。派手さはない。いぶし銀の輝きを帯びた白球は、右翼の芝で2度弾む。一塁上で満足感を漂わせたのは、驚異の3番・シーツだった。 「イメージ通りのスイングができる日と、そうじゃない日がある。今日は、いいスイングだった。逆方向に打つのがテーマで、その通りにできた」 自画自賛の言葉も並ぶ。一回一死三塁。赤星を迎え入れるのに長打はいらない。ルーキー染田の真っ直ぐを一、二塁の隙間へと弾き返すだけでいい。さらに、六回二死から、外角低めの速球に逆らわず右前へ。前日7日の甲子園でのフリー練習で、遊びで右翼を守る井川めがけて何度も打ち込み。持ち味でもある右方向への打球。練習どおりのやってのけた。 シュアな打撃を誇る3番こそ、欠けている“1ピース”だった。昨年はキンケードが相次ぐ死球禍で離脱。今岡で窮地を凌いだが、不動の3番は最大の懸案事項となっていた。正田打撃コーチも「勝負強いし、安定している」と信頼の2文字を置く。 “心臓部”がしっかりすれば、猛虎打線の輪郭も見えてくる。1、2番で赤星&藤本が足を使ってチャンスメーク。後ろに控える4番・金本、5番・今岡の“KI砲”へとつなぐが役目となる。確実な右方向への1打は、打線爆発の呼び水となりえる。ビッグイニングも生まれてくるというわけだ。 安芸キャンプの宿舎の食堂。渡辺チーフスコアラーとオマリー駐米スカウトの3人で食事。2年間、広島でプレーしたシーツとはいえ、新たな情報収集には余念がない。厖大なデータから凝縮された情報を読み込む。ケースに応じた打撃ができる。精密機械たるゆえんだろう。 「シーズンであんな打撃をみせてくれたらええ。右へは無理やり打ってるんちゃうからな。1人1人自分の打撃をすれば形になる」 出場したOP戦全3試合で安打と打点。8打数6安打3打点1本塁打。打率.750。待望の驚異の3番に、岡田監督の打線への期待も膨らむ。「開幕へはいい状態でいけそう」とシーツも自らの開幕にGOサイン。“仕事人”がいまや遅しと『4・1』を待っている。ルーキー・岡崎が虎投を“再建”! 好リードで投手陣を引っ張った! 阪神の自由獲得枠ルーキー・岡崎太一捕手(21)=松下電器=が8日、OP横浜戦(西京極)でプロ初のスタメン出場。巧みなインサイドワークでハマ打線を翻弄した。また、サンスポの名物企画『猛虎のお約束』にも「各球団で一番速い選手を刺す」と新人離れした公約を掲げた。〔 写真:ルーキー・岡崎が初のスタメンマスク。好リードで虎投を“再建”した 〕 ◇ 前日終了時点でのチーム防御率は、OP戦12球団中ブービーの5.28。下から2番目という体たらくな投手陣を“再建”したのは、間違いなく初スタメンの新人捕手・岡崎だ。試合後には同4.56で7位まで引き上げた。 「(試合の)頭から(マスクを)かぶらせてもらって、ゲームを作ろうと思っていた。いい感じでいけた」 開幕一軍のイスを巡るサバイバル争いの渦中にいる中村泰と橋本の2人の投手を、持ち味を発揮させる好リードで援護した。「スピードがある投手で、コントロールがアバウトな投手はスピードを生かしたピッチングをさせた」。 春季キャンプでは「投手全員の球を受け、特長を把握した」と語ったように、ブルペンで生きた球を出来る限り捕球し、メモに細かく記した。投手からの信頼を自然と得ていたのもうなづける。 指揮官も昨年負け越した(12勝16敗)ハマ打線を相手にしての、岡崎のインサイドワークを素直に褒めた。「ファームで2試合(教育L・対広島、由宇)出したけど、落ち着いて、いいリードをしたんじゃないかな」中村泰が4回無安打無失点! 阪神・中村泰広投手(26)が8日、横浜とのオープン戦(西京極)に先発し、4回を被安打ゼロ、4奪三振の無失点に抑えた。完璧な投球内容で開幕一軍を賭けた若手投手陣のサバイバルレースに生き残った。2番手で登板したドラフト4巡目の橋本健太郎投手(24)=日本新薬=も2回をノーヒットの無失点と結果を出した。〔 写真:中村泰が先発で4回をノーヒット。開幕一軍へ大きく前進した 〕 ◇ 生き残った。中村が本職ではない先発で4回を1四球を与えただけの被安打ゼロ、4奪三振と“ノーヒットノーラン”を達成。昨季借金4とにっくきベイ打線を49球で軽く料理して、開幕一軍を猛アピールした。 「とりあえず結果を残せたので。生き残り競争が厳しい中、チャンスをモノにしていきたい」 切れ味十分の直球とスライダーに、カーブ、チェンジアップで相手を翻弄した。圧巻はクリーンアップから奪った3者連続三振。一回二死から多村をスライダーでバットを空に切らせると、続く二回もウィット、村田を連続三振に斬った。 9日からは主力投手が先発するために若手にとってはテスト最終日。中継ぎとしてOP戦2試合登板し、無失点と好投。「中村は球種が多いし、短いイニングなら使い切らないで終わる」という平田ヘッドの進言で実現した先発でも満点解答を出した。 入団して3年目。勝負の年と位置付けている。「1、2年目は不満。一軍にいたいですからね」と表情を引き締めた。1年目は新人で唯一人、一軍キャンプに参加。ただガムシャラにやるだけで時間が過ぎていった。2年目はキャンプ中に左ひじ痛を発症。そして、3年目の今季は「キャンプも落ち着いてできたし、順調です」。現在のOP戦の好結果が充実振りを物語っている。 久保投手コーチも「リズムがよかった。自信が出た笑顔が収穫」と喜んでいた。「フルシーズン戦うためには先発は8人いる」と話していた岡田監督も孝行息子の出現に上機嫌。「先発? あの投球を見たら、可能性はあるね」。中継ぎを軸にロングリリーフから先発までバリエーションは広がった。能見が“本拠地”でOP戦初先発! 阪神の自由獲得枠ルーキー・能見篤史投手(25)=大阪ガス=が9日の楽天戦(甲子園)でオープン戦初先発する。苦手のクイック投法など、3項目のチェックポイントを掲げ、初めて聖地のマウンドに立つ。また、左太もも裏の張りを訴え、別メニュー調整を続けてきたシェーン・スペンサー外野手(33)も、DHで実戦復帰する。〔 写真:能見は初先発で3項目のチェックポイントを掲げた 〕 ◇ 冷静な男が珍しく興奮していた。ここまで破竹の快進撃を見せる能見が、本拠地デビューを果たす。05年の甲子園初陣となる楽天戦でOP戦初先発を果たす。 「憧れの舞台なので、楽しみです。新球団? 相手とかは関係ないです」 ブルペンで81球を投げ込んだ。練習終了後は、自分が聖地のマウンドに立つ姿を思い描いていた。井川、川口(元オリックス)と並んで『高校左腕三羽ガラス』と呼ばれた鳥取城北高時代は、県予選で敗退。夢のマウンドに立つことはなかった。タテジマのユニホームをまとい、ついに聖地のマウンドに立つときがきた。 ワクワクする一方で、持ち前の冷静な自己分析も忘れていない。ここまで練習試合、紅白戦、OP戦と、8イニング連続無失点を続けているが、「今は不安です。試合の中でいろいろ課題を見つけると思います」と、3項目のチェックポイントを自らに課した。 まずは、甲子園のマウンドの感触や距離感をつかむこと。次に苦手のクイック投法を実戦で試すことだ。最後が“本気”の打者と真剣勝負を挑むことだ。 「感触? 投げ終わったときにいろいろ思う。クイックも試したい。寒いとバッターは打つ気がなくなりますからね。自分の実力やバッターの実力がどんなものか、分からないですから」 この日は春を思わせる陽気に包まれた。球春到来は間近。開幕ローテ入りが濃厚な背番号14が、聖地の“プレ開幕戦”で、虎党に実力を誇示する。
2005年03月08日
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藤本・今年は20盗塁します! 今年は走る2番になる。阪神・藤本敦士内野手(27)が7日、「今季20盗塁」を宣言した。セ・リーグ記録76盗塁の更新を狙う4年連続盗塁王の赤星とともに、新1、2番コンビで合計100盗塁達成だ!〔 写真:藤本が「今季20盗塁」宣言!赤星との「合計100盗塁」も夢じゃない 〕 ◇ 「去年は5で、一昨年は9でしょ。今年は走りますよ! 20盗塁します!」 そう『盗塁』だ-。最初は正二塁手の期待を込めて『ゴールデングラブ賞』を打診したものの「簡単なもんじゃない」と一蹴。2年ぶりの3割の大台復帰にも「目標にしてますけど、大変」と消極的だった。ならば…の提案が、思わぬヒットとなったのだ。 もともと、俊足には定評がある。入団当初の01年、当時の野村監督=現シダックス監督=から俊足7人衆『F1セブン』に選出された。ただ、その後プロ4年で19盗塁ではモノ足りない。昨年も、足を披露する機会は少なかった。 だが今年は違う。2番の重責を担うが、ただのつなぎ役に徹しない。同じ『F1』の赤星とともに、自慢の快足でかき回し、チャンスを広げる。「2番で20盗塁すれば、攻撃の幅も広がる」。ここまでくればお約束の領域すら超え、未知の可能性への挑戦だ。 実はお約束の前から、すでに自覚していた。3月3日のオリックスとのOP戦で二盗を試みた。「難しいんですよ」。間一髪のタイミングでアウトになったが、何度も走って、タイミングをはかっていくつもりだ。 「8番だったらムリでしょう。2番を打つなら、脚力とセンスを考えれば十分いけますよ」。今季はセ・リーグ記録の76盗塁を狙う赤星も、相方の“お約束達成”に太鼓判。福原守備走塁コーチも「走る意欲があれば、技術的には達成できるよ」。今季の1、2番コンビで、合計100盗塁も夢じゃない。猛虎のF1コンビが“ワンツーフィニッシュ”でセ界の盗塁レースをぶっちぎる。能見が9日“開幕戦”で初先発! オレがVの使者になるで!! 阪神の自由獲得枠ルーキー・能見篤史投手(25)=大阪ガス=が、9日の楽天戦(甲子園)でオープン戦初先発する。岡田監督が「3人がしっかり投げれば優勝や」と井川、福原、能見の「虎の3本柱」完成に期待する中、聖地でのお披露目となる。〔 写真:能見が9日の甲子園“開幕戦”で初先発。岡田監督は「虎の新3本柱」完成を期待 〕 ◇ 細身の背中に降り注ぐ期待が、日増しに大きくなっている。快晴の空の下で行われた甲子園での全体練習。時折笑顔を見せ、風格さえ出てきた能見の本拠地デビュー戦が決定した。9日の楽天とのOP戦。05年甲子園での“開幕戦”に初先発する。 「先頭を出さないようにしたい。連続無失点? そのうち絶対に点をとられますから。間違いないです。テーマ? 点を取られてからズルズルいかないように、ね」 この日、ブルペン入りし、約50球を投げ込んだ左腕が冷静に自己分析した。OP戦初登板した5日のオリックス戦(スカイマーク)で2回無失点。練習試合、紅白戦を含めて8イニング無失点を続けているが、初の甲子園では“有事”に備えたテストを敢行するという。25歳のオールドルーキーは「点を取られたときに、どこまで粘れるか」を課題に投球するつもりだ。 まさに新人らしからぬ実戦感覚。その落ち着きぶりが岡田監督に「虎の新3本柱」完成を期待させている。「3人が1年ローテを守ったら、御の字や。160から180回くらい投げるやつがな。3人が、しっかり投げたら優勝や!!」 146試合の長丁場では、ローテの軸が1年間しっかり回っていくことが重要となる。昨年の虎投では、井川がリーグトップの200回1/3、福原が181回1/3。左右の両エースは指揮官が掲げたシーズン180回以上をクリアしている。そこにもう1枚大駒が加わることが、V奪回の可能性を大きくするのだ。敢えて名指しこそしなかったが、指揮官はチームの命運を握るこの『第3の男』の最有力候補として、能見を見ている。 9日からの“甲子園4番勝負”の先陣に選んだのも、もちろん期待の表れだ。能見の後、ブラウン、井川、福原と続くメンバーを見ても「主力」として扱っているのがわかる。それどころか「甲子園からはローテ投手が投げる」と岡田監督は開幕ローテ入りまで明言。“Vの使者”となることを願っている。矢野が座るのはネット裏! 阪神・岡田彰布監督(47)が7日、矢野輝弘捕手(36)の“スコアラー起用”プランを明かした。右ふくらはぎ故障中の正捕手を、情報収集役として9日からの甲子園4試合のネット裏に座らせる。〔 写真:矢野は9日から“ネット裏”で情報収集へ 〕 ◇ 故障中の苦肉の策とはいえ、これを有効利用しない手はない。岡田監督が、いいアイデアを思いついた。 「矢野は今度の甲子園4試合でスコアラーをさせるよ。ネット裏でな。ベンチからじゃなしに、真後ろから見るのでは全然違うしな。スコアラー登録せないかんな」 ジョークまじりに明かした。9日からの甲子園4試合(9日・楽天戦、10日・日本ハム戦、12日・ヤクルト戦、13日・巨人戦)で故障中の矢野を“007”としてネット裏に陣取らせるのだ。 試合に出られなくても、正捕手として相手チームの分析をするには、またとないチャンス。チームにとって、矢野が直々に情報収集することで得るものは多い。都合のいいことに、相手は未知の部分の多い新球団・楽天や、V奪回のライバルの巨人、開幕の相手のヤクルト、そして、新庄のいる日本ハムだ。交流試合対策を含めて、矢野コンピューターにインプットされた情報を最大限に有効活用できる。 矢野は春季キャンプ前半の沖縄で右ふくらはぎを痛めて、現在は回復途上。この日も甲子園で一軍にまじって軽めのダッシュ、室内マシン打撃を行なった。捕手としてブルペン入りのメドも決まっていない。岡田監督は21日のオリックス戦(大阪D)までに復帰させる考えだが、その前にスコアラーという新たな使命を課したわけだ。 「早く天候とかを気にせずにできるようにしたい。(練習を)やってる中での張りもあるし、それとうまく付き合いながらしたい」 じっくり、あせらずを強調した矢野。実戦マスクはまだ先だが、その目でライバル達のウイークポイントを確認する仕事が待っている。関本が右翼の守備練習! 普段と違う異様な光景だった。阪神・関本健太郎内野手(26)が7日、フリー打撃中で右翼のポジションにつき、守備練習をこなした。〔 写真:関本がライトの守備練習。本人は暇つぶしだとコメントしたが 〕 ◇ 「暇つぶし。何もないよ。野球人生で外野を守ったことは一度もないんやから。シーズンで右翼? ないない」。本人は右翼転向をキッパリ否定。開幕二塁を目指し、藤本と争う立場を強調した。だが、本来の右翼手候補の桧山とスペンサーが戦線離脱中。右翼不在というチーム事情はある。 岡田監督も「暇つぶしや。野球人生で外野を1回も守ったことないんやから」と関本と異口同音で煙幕を張ったが、万が一の有事に備えての準備とも受け取れる。 打撃面では、他の控え選手より「一日の長」があるのは確か。スクランブル発進する可能性が出てくるかもしれない。
2005年03月07日
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虎・鳥谷が第1号!目覚めの一発! (オープン戦、阪神4-7西武、6日、倉敷)カーンと左へ打ち上がった打球が、そのまま楽々、フェンスを越えていった。風もない。弾丸ライナーでもないのに、グンと伸びる。これが阪神・鳥谷の“秘めたる力”だ。両翼99.5メートル、倉敷マスカットスタジアムが、衝撃の放物線に揺れた。〔 写真:四回無死。鳥谷が、カーンと左へ打ち上げた打球が、そのまま楽々、フェンスを越え 〕 ◇ 「たまたまですよ。ボール球でしたし。来た球を打つだけです」 復活を告げるオープン戦第1号弾は、プロ入り後、自身初めて左翼スタンドへぶちこむ一撃。謙遜しながらも、「(左への一発は)いいことだと思います。よかったです」と素直に喜びも見せた。 四回無死。マウンドにはこの回から、レオのD1巡目ルーキー涌井(横浜高)。注目の第1球、高め149キロをいきなり捉えた。昨年は自分が黄金ルーキーとして話題を集めた。「球が速いしいい球がきてました。意識はしてなかったですが」と言いながら、先輩として、18歳の若獅子にプロ初失点を刻み込んだ。 しかも左翼へ、だ。2年目の課題は内角の克服だった。昨秋キャンプから、中西太臨時打撃コーチの指導のもと、掛布雅之氏のような打法で、力強い軸回転を徹底。右へ強い打球を目指した。今春キャンプではその成果を披露。練習試合、紅白戦計7試合で22打数10安打、9打点、3本塁打と打ちまくった。しかし当然、壁にはぶつかる。オープン戦に入ってスイングが崩れた。厳しい内角攻めを受け、前日5日までの4戦は打率.150。そんな中で目覚めた本来の長所だった。 「なかなか左へ大きな当たりが少なかったですからね。学生時代から、困ったときは左中間。持ち味は殺さないようにしたい」。今年1月。自主トレでの言葉だ。昨年、左への一発は0。金本が逆方向への長打で進化を見せたことを、真剣な眼差しで語っていた。「率を残せる人は逆方向へも打てる。それがキーだと。甲子園で左方向へ打てたら大きいですね」。 浜風を味方に、引っ張って、流せる。それが“掛布打法”。片鱗を見せる一撃に、岡田監督も「スイングが強くないとなかなか逆方向へは打てないからな。浜風? 甲子園やったらなあ」と、納得の表情を見せた。 衝撃弾の後は、五回二死満塁で涌井から鋭い中直。九回一死二、三塁でも中犠飛を放ち、この日は3打点。 「その後の打席も、しっかりと捉えられたんで」。少しばかりの満足を得て、鳥谷はバスへ乗り込んだ。もがき苦しみながら、少しずつ、輝きは本物に変わる。久保田・藤川が2戦連続無失点! スコアボードに浮かぶ数字が、早くも春の到来を告げていた。『153キロ』。昨年の日本一軍団を前に、阪神の新守護神・久保田の仁王立ちは凄みをましていた。〔 写真:久保田がオープン戦で153キロを計測。新守護神は2戦連続無失点に手応え 〕 ◇ 貫禄すら漂う。九回。簡単に2人を料理すると、後藤武には渾身の速球をズドン。スピードガンは『153キロ』を続けて2度、計測した。四球にはなったが、球威で圧倒。続く栗山には中越え二塁打されたが、最後は胸元149キロで片岡のバット黙らせた。 「順調にきています。ゼロを続けていきたいですね」 2月26日のオリックスとのオープン戦(安芸)で最終回を1安打無失点。この日も1安打無失点でピシャリと抑えた。ルーキー能見も実戦3試合で無失点。“負けてられへん”とばかりに、ゼロ行進宣言だ。 守護神の右肩に自然と力が入ったのには、訳がある。八回に登板した、同じ『松坂世代』の藤川の存在だ。今季はウィリアムスとともに久保田へとつなぐリリーフ陣の一角を担う右腕が、MAX149キロをマーク。代打・星を高めの速球で空振り三振にも仕留めた。 1回1安打無失点でセットアッパーの役割をきっちり果たす。27日のオリックスのオープン戦で2回無失点。「高めにいい球? 意識していたのと違いますけど、腕が振れているのがよかった」。こちらも、2戦連続無失点に手応えだ。 球威だけでネット裏に陣取った偵察部隊をビビらす。中日・安田スコアラーは「藤川は今までで一番よかった。久保田を打ち崩すのは難しいよ」と、早くも警戒警報を発令した。 初めて融合した同期リレーに、久保投手コーチも「力強くていい。あとは変化球のコントロール。後ろは順調にきている」と顔をほころばせる。 最速156キロを誇る守護神を最後に据え、しり上がりに球威が増すのが2005年版勝利の方程式。ウィリアムスを含めた公式が、最高の答えを導き出す。福原まさかの大炎上! 目を覆いたくなるような惨状だった。満を持して上がったオープン戦初マウンドで、阪神・福原が3回を被安打9、6失点。まさかの大炎上だ。〔 写真:福原がまさかの6失点。次回の登板で見せ場をつくってほしい 〕 ◇ 「ボールが高かったですね。単調にいき過ぎました。次はそのへんを考えて投げていきたいですね」。帰りのバスに乗り込む足取りもさすがに重たかった。 2番手として五回から登板。二死一塁から中島に140キロの直球を左翼席に運ばれて、2点を失った。六回は2度の暴投に、柴田の2ランを含む6安打を集中されて4失点。志願の延長登板となった七回は一死一塁から遊ゴロ併殺で何とか0点に抑えたが、レオ打線の猛威にさらされた悪夢の時間だった。 背番号28の乱調に久保投手コーチは苦笑を浮かべ、「ゲーム勘が遠ざかり過ぎていた。こちらのミスです」とかばった。2月23日の紅白戦(安芸)の3回無失点以来となる実戦マウンド。打者との感覚に微妙なズレが生じていたことが大量失点につながったと見ている。中日・安田スコアラーも「オープン戦初登板なので、昨年のいい時と比べるのは難しい」と“参考外”の考えだ。太陽が西武相手に4回1失点! 第2関門も突破した。先発ローテ候補の阪神・太陽が6日、2度目のオープン戦登板。昨年の王者相手に先発し、4回4安打ながら1失点に抑えた。〔 写真:太陽が4回を4安打1失点。“雑草魂”でローテ入りだ! 〕 ◇ 「4イニング投げられたのがすごい。一番下から這いあがるボクのようなピッチャーは開幕に入れるように謙虚に。雑草魂ですね」 立ち上がり制球に苦しむ。一回、いきなり無死満塁のピンチを背負った。だが、ここから“雑草魂”が頭をもたげる。4番・貝塚を決め球フォークで空振り三振。右犠飛で1点を失ったが、小関を真ん中141キロ直球で空振り三振に打ちとり、最少失点で食い止めた。 以降も三、四回も走者を背負う苦しい展開ながら、要所はしっかり抑えた。 「変化球が高めに抜けたのが課題。(次は)自分のカウントを作って勝負したい」。降板後、すぐさまブルペンで50球を投げ込み、修正に取り組んだ。 「きょうは悪かったけど、最少失点でしのいだし。何とかギリギリの所で踏ん張ったな」。4回を投げきった右腕に、岡田監督も先発ローテの一角として“合格点”を与えた。ドラ1として輝いた太陽が、今は雑草となって、着実に成長している。
2005年03月06日
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阪神・能見2回0封3奪三振! (オープン戦、オリックス4x-3阪神、5日、スカイマーク)能見、アッパレ!! 阪神の自由獲得枠・能見篤史投手(25)=大阪ガス=が5日のオリックス戦(スカイ)でOP戦初登板。2番手として2回を被安打0の無失点。しかも3奪三振と満点デビューを果たした。練習試合、紅白戦と実践での無失点イニングは「8」。敵将も脱帽した黄金左腕の視界に、10勝&新人王が…。〔 写真:能見が2回0封。谷、ブランボーから見逃し三振も奪った 〕 ◇ 能見がさらに“凄み”を増した。ルーキー左腕のOP戦初登板は2回0封。しかも被安打ゼロで、3奪三振。敵将をうならせるピッチングで、デビューを飾った。 「チェンジアップが有効に使えれば、投球の幅が広がりますから。きょうはスライダーより投げたかも。あれを何とか使えるようにしないと」 右打者へクロスファイヤーで食い込む直球と、キレ味鋭いスライダーが今までの武器だった。そこに、新たに加わったのが、プロ入りを機に封印を解いたチェンジアップ。本人曰く、「シンカーとの中間」。同い年の井川顔負けの“秘球”で凡打の山を築いた。 まずは五回。一死から失策で走者を許すが、続く大西に対し、内角直球のファウルで追い込み、チェンジアップで空振り三振。圧巻は六回だ。 先頭は谷。チェンジアップでカウントを整えて、最後は内角へズドンと136キロ直球。バットは全く動かなかった。続くブランボーからも見逃し三振を奪う。許した走者は失策による1人だけ。父・謙次さん(54)がスタンドで見守る中での23球のワンマンショーだった。 MAXは谷とブランボーに投じた136キロ。それでも腕の振りがいいから、打者は、それ以上の体感速度を感じている。左打者には、変化の鋭いスライダー。右打者には、真っ直ぐの球筋から、外に消えるチェンジアップ。左腕投手が必要とされる要素を全て兼ね備えているわけだ。 これで実戦3試合、計8回無失点。岡田監督も「先発では上位? うん。きょうは、テストとかいう問題で投げさせたんちゃうしな」。もう“試験”を施す必要はない。実力的には井川、福原に続く3番手。指揮官の目に狂いはなかった。打って走って!猛虎に進化の片鱗! これが今年の猛虎野球や。一回に赤星憲広外野手(28)が中前打&二盗でチャンスを作ると、続く鳥谷敬内野手(23)が二塁へ進塁打。アンディー・シーツ内野手(33)の内野安打で先制した。打って、走って、犠牲の精神も加わって、1点ゲット。去年にはなかった攻撃パターン。岡田野球が進化を見せた。〔 写真左:阪神・赤星が中前打&二盗でチャンスを作る。同右下:続く鳥谷が進塁打。同左下:シーツの内野安打で先制 〕 ◇ 猛虎の進化の片鱗が見えた。一回二死三塁。シーツの当たりは、ボテボテの遊撃内野安打。赤星は悠々、ホームベースを駆け抜けた。ここまでのプロセスに味があった。 「2番とは思っていない。打順は関係ない。1点を取る野球? 結果的にそうなっただけですよ」 OP戦2試合連続で2番に座った赤星は“偶然”を強調するが、“必然”といっていい。一回一死、中前へ弾き返すと、OP戦4個目となる二盗を決めた。続く鳥谷の二ゴロが、進塁打。これが効いた。4番のボテボテの内野ゴロがヒットとなって1点を先取。「試合に出て行くことで、どんどん調子を上げていきたい」とシーツも、してやったりの表情。相手にダメージを与える形で、『1』をもぎ取ったことに価値があった。 去年は、『犠牲』の精神に欠ける部分が目立った。得点圏に走者を置きながら、あと一本が出ない。二塁から、相手バッテリーにプレッシャーを与える三塁に進めることもできなかった。“つなぎ”のなさが、敗因のひとつだった。 「きょうは赤星は2番やったけど、みんながそろってからになるけど、1番が適している。前が支えていない方が走れるし、動かしやすい」 指揮官は、『1番・赤星』を明言した。レッドスターが塁に出て、盗塁。続く藤本の進塁打で三塁へ。バッテリーにフォークも、縦に落ちるスライダーも選択できない状況をつくって、クリーンアップで勝負する。理想とする攻撃パターンの一端が見られた。サヨナラ負けを喫したが、新たな色を出せたことが、何よりの収穫だった。今岡…開幕戦出場も危ぶまれる状況! トラに衝撃!! 阪神・今岡誠内野手(30)が5日、右ひざに痛みを訴え、大阪市内の病院で検査を受け、「右ひざ膝蓋(しつがい)靱帯炎」と診断された。試合復帰まで1~2週間かかる模様で、最悪、4月1日の開幕戦(対ヤクルト=大阪D)の出場も危ぶまれる状況。矢野、スペンサーに続いて頼れる新5番も離脱。勝負の2年目を迎える岡田阪神に暗雲が…。〔 写真:今岡が「右ひざ膝蓋靱帯炎」。開幕戦出場が危ぶまれる状況に 〕 ◇ 岡田阪神の命綱というべきポイントゲッターが、戦列を離れた。今度は今岡だった。 「今から(6日の)試合に行くよ…」 笑顔で繕ったコメントで異変を隠した。だが、体は正直だった。グラウンドからロッカーへ通じる階段を上がる。右足がついていけない。引きずりながら、歩を進める。痛々しい姿だった。 オリックス戦(スカイ)を行っていた本隊と離れて、甲子園で金本、桧山らと汗を流していた。アップから別メニューで、ティー打撃後は、一番最初にフリー打撃を行なった。だが、たったの10スイング。バットに軽く当てるだけで、練習を切り上げた。 「ヒザやろな。これから病院に行く」 練習を見守っていた杉田トレーナーがポツリと漏らした。その言葉通り、そのまま大阪市内の病院へ直行。「右ひざ膝蓋靭帯炎」と診断された。腫れが引くまでは患部は安静。実戦復帰は1~2週間の見通し、という。 今岡のまさかのリタイア。オリックス戦後、一報を受け取った岡田監督は、厳しい表情を浮かべた。「何が原因かわからん。朝起きたら腫れていたらしい。おかしかったみたいやな」。当初今岡は5日夜に岡山でチームに合流。6日の西武戦(倉敷)の出場する予定だったが、それもキャンセルされた。 昨年も疲れがたまると右ひざに痛みを感じたという“持病”。今回の詳しい理由は不明だが、春季Cからの疲労が蓄積し、体が悲鳴をあげたようだ。関本2安打の猛アピール! 選手会長の緊急離脱。だがスーパーサブがいるから、まだ救われる。本来なら今岡のポジションとなる『5番・三塁』でスタメン出場した関本が3打数2安打と猛アピールだ。〔 写真:関本が2安打。今岡離脱で俄然クローズアップされる形に 〕 ◇ 「今は結果より内容が大事ですから。調子自体は普通だと思います。打てる球を打っているだけです。二塁打はよかったと思います」 淡々と語る口調に自信がみなぎっていた。まずは四回の第2打席。オリックスの開幕候補、JPが投じた136キロの直球を右翼線に二塁打。キャンプから右への長打にこだわっていた男にとって自画自賛に値するヒットだった。六回の第3打席も遊撃内野安打を放ち、これでOP戦4試合で14打数6安打の打率.429。1本塁打、5打点。虎で今、最も怖い選手だ。 今岡が右ひざ膝蓋靱帯炎で、リタイア。試合に出場するまでに1~2週間はかかる見通しと診断された。チームにとって痛い戦力ダウンではあるものの、最小限に止める手はずは整っている。俄然クローズアップされるのが関本だ。キャンプから藤本と二塁争いを繰り広げて、現在も勝負の真っ最中。だが、試合に出るチャンスがあるならどこを守っても構わない。
2005年03月05日
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2005年3月3日(木) 対西武 オープン戦 鳴門 阪神13×3西武バンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 関本が豪快アーチで日本一軍団を粉砕! 電光石火の一撃で、獅子をしとめた。一回一死一、三塁。猛虎の4番に座った関本が、鳴門の寒空に豪快なアーチを架ける。スタンドを埋めた鳴門の虎党の前で、左中間席に突き刺さる先制のOP戦1号3ラン。背番号3のバットが、日本一軍団を粉砕した。〔 写真:4番に座った関本が、一回裏一死一、三塁から左中間に3ランを放つ 〕 ◇ 「いいスイングができました。でも、2打席目のほうがよかった。両方とも高め。きょうは高めを狙っていました」。26歳の若トラが、ヤングレオをKO。虎党が阿波踊りしたくなるような快勝劇のヒーローは、満足そうな笑顔を見せた。 一回の一発に続き、三回にも中前タイムリー。それが発火点になり、桜井、的場、浅井の3者連続適時二塁打を呼び込んだ。2安打4打点で打線を引っ張った主砲の活躍で、若手主体の猛虎は14安打13得点の大爆発。いまひとつ乗り切れなかったチームに、ようやく勢いがついた。 それでも、関本自身に余裕はない。いまは藤本と二塁バトルの真っ最中。キャンプではあえて右方向への打球を心掛け、去年のいい状態をもう一度体に染み込ませてきた。その成果が、OP戦3試合目でやっと出たところ。ここから、さらに調子を上げていかなければならない。 そのどん欲な目に、今季本番でも対戦する西武の007も圧倒された。ネット裏で目を光らせていた玉井信博スコアラーは、関本を「甘い球を見逃さずに、しっかり打っていた」と警戒。打線全体に関しても「非常にバットが振れている。いい勉強になりました」と脱帽した。交流試合の前に、とんでもない先制パンチを食らってしまったようだ。 「ようつながったしね。藤本、関本どうこういう段階じゃない。関本は交流試合のDH? それはすごく(打線のバリエーションが)広がるよ」。岡田監督も、二軍監督時代から指導してきた関本を「シーズンのカギを握る」交流試合の“秘密兵器”として考えている。つまり、V奪回はこの男のバットにかかっているといってもいいのだ。 「打ってアピールするしかない。使われるのを目標にやっていきます」。本人もよくわかっている。ただ、現時点で目指すのはあくまで開幕二塁。レオ倒を大きなアピール材料として、背番号3は虎視眈々と定位置を狙う。藤本も負けじと…3打数2安打! 二塁のライバル、藤本も負けじと活躍。二回二死から強い打球で左前打すると、果敢に二盗に挑んだ(失敗)。4打席目の七回一死一塁では右前へ引っ張り、3打数2安打だ。〔 写真:藤本も、二回二死から左前打 〕 ◇ 「体が自然と対応できてます。最後の右前打はたまたまのヒットですが、この感覚を大事にしたい」。開幕二塁スタメンが規定路線ながら、関本が猛烈な勢いでその座を狙う。それだけに藤本も負けられない。赤星が、西武を相手に走力を見せつける! 未知の投手、未開のチーム。それでも迷わずスタートを切る。止められるもんなら止めてみろ! 日本一・西武を相手に、赤星がダイヤモンドを駆け抜けた。〔 写真:一回裏一死一塁、葛城のライト前安打で一走の赤星が三塁へ 〕 ◇ 「初回はエンドラン? いや、盗塁です。きょうは全部いいスタートが切れたと思います」 交流試合元年、セの4年連続盗塁王は、全11球団から塁を奪う完全制覇を宣言。OP戦から”試運転“とばかりに、その走力を見せつけている。 テストケースの2番で出場したこの日。初回一死から四球を選ぶと、葛城の4球目にGO! これが右前打となって一、三塁とチャンスを広げ、関本の3ランを呼んだ。さらに三回無死一塁では、新外国人ライトの外角スライダーを叩きつけて一、二塁間へ。理想的な進塁打が右前へ抜け、またも一、三塁。すかさず二盗も決め、一挙5得点の足がかりを作った。 まだ終わらない。四回は先頭で四球。今度は長田から盗塁を決め、喜田の右飛で三進すると、的場の適時打でホームへ。結局4打席すべて出塁し、2盗塁3得点。徳島の野球ファンをうならせた。 「足を使うとやっぱりね。広い甲子園では一、三塁とつながっていくから」。岡田監督も、盗塁だけではない足の波状攻撃にご満悦だ。実は試合前練習で、ノックの送球が赤星の右ひじを直撃。試合開始ギリギリまでアイシングしていた。しかし「今年のOP戦は見る場にしたい」と、情報収集にかける赤星は出場を直訴。しっかりと収穫を得てみせた。江草、先発ローテ入りに一歩前進! 江草の気迫が痛みに打ち勝った。先発のマウンド、その第1球。佐藤の打球が右太ももを痛撃した。久保投手コーチがあわててマウンドに駆け寄るが、グッとこらえて続投をアピール。続く赤田を、キャンプから磨いてきた“新球”の高速スライダーで空振り三振に仕留めた。〔 写真:予定の4回よりも早く降板したが、3回、56球を投げて被安打1、1三振を奪って0失点。先発ローテ入りにかける執念を見せた阪神先発の江草 〕 ◇ 毎回の四球を出しながらも、要所を抑えた。一回に打球を当てた影響で、予定の4回よりも早く降板したが、3回、56球を投げて被安打1、1三振を奪って0失点。先発ローテ入りにかける執念を見せた。 「一回に当たったあの打球は投げていた時は大丈夫、影響なかったです。あとで少し痛みましたが…」 実戦初登板となった2月19日の紅白戦では、白組の2番手で登場して2回2失点。アピールを逃した。OP戦の舞台でも結果を出さねば、先発サバイバルから取り残される。これまでより、スピードアップした高速スライダーに、ツーシームの新兵器も駆使。西武打線をゼロに抑える“結果”に、岡田監督も次回にチャンスを与えることを明言した。「0点で抑えたんやしな。あの辺りの争ってる投手として、またチャンスがある」。チームを引っ張った!鳥谷に合格点! 猛虎祭りに乗り遅れるわけにはいかなかった。猛虎の若大将が、鳴門の虎党にしっかりと進化の跡を見せた。再浮上のきっかけをつかんだ。〔 写真:OP戦で初めて1番に起用された鳥谷。岡田監督は合格点を与えた 〕 ◇ 三回、先頭打者として、西武の先発のライトから右前打で出塁。打者一巡の猛攻の口火を切った。さらに七回一死一、二塁から右翼線に適時二塁打を放った。6打数2安打1打点。OP戦で初めて1番に起用された鳥谷が、核弾頭としてチームを引っ張った。 「まだ2本ですから。いつもと変わらない。1番? 今までと変わらないです。内角を意識しているわけではない。来た球を打ち返している」 試合後は足早に帰阪のバスに乗り込んだ。今は結果で一喜一憂しない。しっかりと段階を踏んで開幕に照準を合わせている。
2005年03月03日
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阪神キャンプ打ち上げ! 阪神・岡田彰布監督(47)が春季キャンプ打ち上げの2日、高知・安芸市営球場であらためてV奪回を表明した。今キャンプは、井川、福原先発2本柱の手応え、鳥谷の成長などの好材料がある一方で、スペンサーの出遅れなどをマイナス分に挙げて「80点」と自己採点。手塚オーナーからV奪回の厳命を受けた就任2年目のシーズンへ、4・1開幕まで、残り20点分を徹底強化、背水の覚悟を決めて臨む。〔 写真:今岡選手会長の音頭で春季キャンプを打ち上げる 〕 ◇ 決意表明で締めくくった。はっきりと力強く、指揮官の覚悟を示した。 「今年はV奪回。優勝する、とみんなもそういう気持ちでスタートした。これからシーズンへの実戦モードに入るが、技術的、精神的に100%に4月1日に持っていきたい」 鍛える地、高知・安芸での春季キャンプ打ち上げ。岡田監督があらためてV奪回を高らかに掲げ、OP戦に本格突入する。4・1開幕まで約1カ月を残すこの時期で早くもシーズンへの決意を明かす異例の締めくくり。キャンプインから「今年は勝つ」と必勝を唱え、そして、最後もV奪回宣言で締めた。 現状での手応えは80点と自己採点した。金本、今岡の4、5番の順調な仕上りぶり。井川、福原の先発2本柱の安定感。そして、新打法に挑む赤星、鳥谷の進化などなど。昨年のV逸、4位の屈辱以降、倉敷・秋季キャンプから熟成してきた面が手応えとして表れた。さらに新人の能見、橋本の起用にもメドが立ちそう、などのうれしい発掘も確かにあった。 「まぁ、ちょっと故障者も出たけど、大きなケガはなかったから、順調にいったと思う。うん、80点ぐらい。だからあとは開幕1カ月で技術だけでなく、気持ちも含めて、どう4月1日に100点近くもっていくかやな」 開幕までの1カ月間。OP戦の実戦で、残りの20点を埋めていく。3日の西武戦(鳴門)から13日の巨人戦(甲子園)までのOP戦8試合で若手投手陣の先発争いなど、テスト期間に当てる。「16日からはある程度、主力ベテランが出揃う」と16日の巨人戦(東京D)から本番態勢を敷く、2段階で戦力を高めていく方針だ。 就任2年目ながら、背水のシーズンとなる。昨年、久万前オーナーからバトンを受けた手塚新オーナーから、V奪回の厳命を受けた。今年は結果が全て。その進退については岡田監督も「それは1年終わった結果やからな」。当然、結果で判断を仰ぐ覚悟を決めている。目を細める虎の鉄人・金本! 今キャンプの5度の特打で合計160発を放った金本も順調な調整過程に目を細めた。〔 写真:順調な仕上がりに笑顔を隠せない金本 〕◇「キャンプは予定通りにきましたからね。すべてが順調ですよ」。今季の初実戦は12日のヤクルトとのOP戦(甲子園)が濃厚。今後は甲子園に腰を落ち着けて最終調整を行っていく予定。虎の鉄人は徐々にエンジンを吹かしていくつもりだ。鳥谷…キャンプ打ち上げ! 2年目の春季キャンプを打ち上げた。万感の思いと同時に、もう一つ心のなかに強くあったのが、感謝の心だった。〔 写真:2年目のキャンプを無事に終えた笑顔の鳥谷 〕 ◇ 沖縄・宜野座の一次キャンプ、高知・安芸での二次キャンプで、連日の特打ちを敢行。グラウンドを最後まで使っていた。その豊富な練習量を陰で支えてくれたスタッフへの感謝の気持ちを忘れなかった。 「とても、感謝しています。自分一人では練習できませんから」 打撃投手をはじめ、東ブルペン捕手、正田打撃コーチなどが、投手役をつとめた。さらに球場関係者はもちろん、ボール拾いのアルバイトの学生、グラウンド整備の阪神園芸のスタッフなど、多くの裏方に支えられた。だからこそ、納得のキャンプをおくれた。 「これから試合でやっていくなかで修正して開幕を迎えたい」。チーム一の練習量で、多くの課題も見つかった。恩返しのためにも、シーズンでの活躍を誓っていた。阪神応援歌の作者偽り逮捕! プロ野球阪神タイガースの応援歌の作者と偽って著作権登録したCDを販売したとして、兵庫県警暴力団対策二課は二日、著作権法違反(著作者名詐称)の疑いで、私設応援団「中虎連合会」の元会長大谷登志雄(43)=大阪市平野区長吉六反五ノ一ノ四○=と、音楽ソフト会社「コロムビアミュージックエンタテインメント(CME)」(東京)のチーフプロデューサー、森淑(58)=千葉県柏市柏一二八五ノ一四=の二容疑者を逮捕した。また、CME本社を同日、家宅捜索した。〔 写真:作者を偽って著作権登録されていた「阪神タイガース選手別応援歌」のCD 〕◇ 虚偽登録で連合会が不正に得た著作権料は約二千万円に上るとみられる。大谷容疑者は指定暴力団山口組系の元組員で、同課は著作権料の一部が暴力団の資金源になった可能性があるとみて追及する。 二人は作者と偽ってCDを販売したことは認めているが「犯罪になるとは思わなかった」との趣旨の供述をしているという。 調べでは、二人は作者不詳の応援歌「ヒッティング・マーチ一番」(投手用)と「同二番」(野手用)を、連合会が作詞、作曲したと偽って日本音楽著作権協会(JASRAC)に登録。二○○二年三月から今年一月までの間に、この二曲を含むCD「阪神タイガース選手別応援歌」の○二年版と○三年版をそれぞれ一枚約三千円で販売した疑い。 ○二年版は約二万五千枚、阪神がリーグ優勝した○三年版は約九万八千枚が販売され、売り上げは計約三億四千万円に上ったという。 応援歌を収録したCDはCMEが一九九四年に発売。二曲は○一年度版までは「作者不詳」だった。選手別応援歌を一新へ プロ野球阪神タイガースの私設応援団「中虎連合会」の元会長大谷登志雄容疑者(43)らが応援歌の著作権を虚偽登録していた事件を受け、全国最大規模を誇る「阪神タイガース私設応援団」は二日、これまで球場で歌っていた選手別応援歌の大部分をシーズン開幕前に新曲と入れ替えることを決め、“中虎色”一掃に乗り出した。 同応援団は「選手別応援歌の多くは連合会のメンバーが作詞、作曲しており、そうした曲をこれからも球場で歌うわけにはいかない」ときっぱり。十三日に甲子園球場(西宮市)で開かれる対巨人戦のスタンドで新曲をデビューさせる。 作者不明を連合会作詞、作曲と虚偽登録された「ヒッティング・マーチ一番」「同二番」については「連合会結成前に作られた曲で、メンバーとは無関係」として従来通り歌い続けるという。 同応援団は近くホームページで、金本知憲選手らの新しい応援歌十一曲を発表。著作権は応援団で管理し、著作権料は車いす用の座席設置費用や災害被災地への寄付などに充てるという。 応援団幹部の一人は「応援歌は選手やファンのためにある。使途を公表して透明化を図りたい」と話している。
2005年03月02日
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阪神キャンプ打ち上げ! 阪神・岡田彰布監督(47)が春季キャンプ打ち上げの2日、高知・安芸市営球場であらためてV奪回を表明した。今キャンプは、井川、福原先発2本柱の手応え、鳥谷の成長などの好材料がある一方で、スペンサーの出遅れなどをマイナス分に挙げて「80点」と自己採点。手塚オーナーからV奪回の厳命を受けた就任2年目のシーズンへ、4・1開幕まで、残り20点分を徹底強化、背水の覚悟を決めて臨む。〔 写真:今岡選手会長の音頭で春季キャンプを打ち上げる 〕 ◇ 決意表明で締めくくった。はっきりと力強く、指揮官の覚悟を示した。 「今年はV奪回。優勝する、とみんなもそういう気持ちでスタートした。これからシーズンへの実戦モードに入るが、技術的、精神的に100%に4月1日に持っていきたい」 鍛える地、高知・安芸での春季キャンプ打ち上げ。岡田監督があらためてV奪回を高らかに掲げ、OP戦に本格突入する。4・1開幕まで約1カ月を残すこの時期で早くもシーズンへの決意を明かす異例の締めくくり。キャンプインから「今年は勝つ」と必勝を唱え、そして、最後もV奪回宣言で締めた。 現状での手応えは80点と自己採点した。金本、今岡の4、5番の順調な仕上りぶり。井川、福原の先発2本柱の安定感。そして、新打法に挑む赤星、鳥谷の進化などなど。昨年のV逸、4位の屈辱以降、倉敷・秋季キャンプから熟成してきた面が手応えとして表れた。さらに新人の能見、橋本の起用にもメドが立ちそう、などのうれしい発掘も確かにあった。 「まぁ、ちょっと故障者も出たけど、大きなケガはなかったから、順調にいったと思う。うん、80点ぐらい。だからあとは開幕1カ月で技術だけでなく、気持ちも含めて、どう4月1日に100点近くもっていくかやな」 開幕までの1カ月間。OP戦の実戦で、残りの20点を埋めていく。3日の西武戦(鳴門)から13日の巨人戦(甲子園)までのOP戦8試合で若手投手陣の先発争いなど、テスト期間に当てる。「16日からはある程度、主力ベテランが出揃う」と16日の巨人戦(東京D)から本番態勢を敷く、2段階で戦力を高めていく方針だ。 就任2年目ながら、背水のシーズンとなる。昨年、久万前オーナーからバトンを受けた手塚新オーナーから、V奪回の厳命を受けた。今年は結果が全て。その進退については岡田監督も「それは1年終わった結果やからな」。当然、結果で判断を仰ぐ覚悟を決めている。目を細める虎の鉄人・金本! 今キャンプの5度の特打で合計160発を放った金本も順調な調整過程に目を細めた。〔 写真:順調な仕上がりに笑顔を隠せない金本 〕◇「キャンプは予定通りにきましたからね。すべてが順調ですよ」。今季の初実戦は12日のヤクルトとのOP戦(甲子園)が濃厚。今後は甲子園に腰を落ち着けて最終調整を行っていく予定。虎の鉄人は徐々にエンジンを吹かしていくつもりだ。鳥谷…キャンプ打ち上げ! 2年目の春季キャンプを打ち上げた。万感の思いと同時に、もう一つ心のなかに強くあったのが、感謝の心だった。〔 写真:2年目のキャンプを無事に終えた笑顔の鳥谷 〕 ◇ 沖縄・宜野座の一次キャンプ、高知・安芸での二次キャンプで、連日の特打ちを敢行。グラウンドを最後まで使っていた。その豊富な練習量を陰で支えてくれたスタッフへの感謝の気持ちを忘れなかった。 「とても、感謝しています。自分一人では練習できませんから」 打撃投手をはじめ、東ブルペン捕手、正田打撃コーチなどが、投手役をつとめた。さらに球場関係者はもちろん、ボール拾いのアルバイトの学生、グラウンド整備の阪神園芸のスタッフなど、多くの裏方に支えられた。だからこそ、納得のキャンプをおくれた。 「これから試合でやっていくなかで修正して開幕を迎えたい」。チーム一の練習量で、多くの課題も見つかった。恩返しのためにも、シーズンでの活躍を誓っていた。阪神応援歌の作者偽り逮捕! プロ野球阪神タイガースの応援歌の作者と偽って著作権登録したCDを販売したとして、兵庫県警暴力団対策二課は二日、著作権法違反(著作者名詐称)の疑いで、私設応援団「中虎連合会」の元会長大谷登志雄(43)=大阪市平野区長吉六反五ノ一ノ四○=と、音楽ソフト会社「コロムビアミュージックエンタテインメント(CME)」(東京)のチーフプロデューサー、森淑(58)=千葉県柏市柏一二八五ノ一四=の二容疑者を逮捕した。また、CME本社を同日、家宅捜索した。〔 写真:作者を偽って著作権登録されていた「阪神タイガース選手別応援歌」のCD 〕◇ 虚偽登録で連合会が不正に得た著作権料は約二千万円に上るとみられる。大谷容疑者は指定暴力団山口組系の元組員で、同課は著作権料の一部が暴力団の資金源になった可能性があるとみて追及する。 二人は作者と偽ってCDを販売したことは認めているが「犯罪になるとは思わなかった」との趣旨の供述をしているという。 調べでは、二人は作者不詳の応援歌「ヒッティング・マーチ一番」(投手用)と「同二番」(野手用)を、連合会が作詞、作曲したと偽って日本音楽著作権協会(JASRAC)に登録。二○○二年三月から今年一月までの間に、この二曲を含むCD「阪神タイガース選手別応援歌」の○二年版と○三年版をそれぞれ一枚約三千円で販売した疑い。 ○二年版は約二万五千枚、阪神がリーグ優勝した○三年版は約九万八千枚が販売され、売り上げは計約三億四千万円に上ったという。 応援歌を収録したCDはCMEが一九九四年に発売。二曲は○一年度版までは「作者不詳」だった。選手別応援歌を一新へ プロ野球阪神タイガースの私設応援団「中虎連合会」の元会長大谷登志雄容疑者(43)らが応援歌の著作権を虚偽登録していた事件を受け、全国最大規模を誇る「阪神タイガース私設応援団」は二日、これまで球場で歌っていた選手別応援歌の大部分をシーズン開幕前に新曲と入れ替えることを決め、“中虎色”一掃に乗り出した。 同応援団は「選手別応援歌の多くは連合会のメンバーが作詞、作曲しており、そうした曲をこれからも球場で歌うわけにはいかない」ときっぱり。十三日に甲子園球場(西宮市)で開かれる対巨人戦のスタンドで新曲をデビューさせる。 作者不明を連合会作詞、作曲と虚偽登録された「ヒッティング・マーチ一番」「同二番」については「連合会結成前に作られた曲で、メンバーとは無関係」として従来通り歌い続けるという。 同応援団は近くホームページで、金本知憲選手らの新しい応援歌十一曲を発表。著作権は応援団で管理し、著作権料は車いす用の座席設置費用や災害被災地への寄付などに充てるという。 応援団幹部の一人は「応援歌は選手やファンのためにある。使途を公表して透明化を図りたい」と話している。
2005年03月02日
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阪神・金本がランチ特打で27発! 阪神・金本知憲外野手(36)が高知・安芸キャンプの1日、最後のランチ特打で27本のサク越え。開幕までを逆算して、12日のヤクルトとのオープン戦(甲子園)から出場することを明言した。初の交流試合もプラス思考で打破する気構えだ。〔 写真:サク越え27本!阪神・金本が最後のランチ特打でアーチを連発し1日早くキャンプを締めた 〕 ◇ 最後までパワフルに、獲物を叩き続けた。予告通りに安芸キャンプで3度目のランチ特打。金本が全92スイング中、サク越え27発で05年春キャンプを一日早く締めた。軽々と外野スタンドまで運ぶ派手なアーチで猛虎の4番は観衆を魅了し、存在感を誇示した。 「安芸で3度の特打は予定通り? ウン、そうやな」 穏やかな笑みが、充実し切った1カ月間を物語っている。初のランチ特打となった2月8日(沖縄・宜野座)、38本のサク越えを放ったのを皮切りに計5回の打ち込みショーで全160発。平均飛距離を105メートルとしても、17キロにも及ぶ弾道をアニキは描いてきたことになる。12球団でも最高の“飛距離”だろう。 鍛錬に要した期間はこれで終了。2日にはキャンプを打ち上げて、帰阪。その先には待ちに待った実戦が待っている。その青写真がこの日、本人の口から初めて明かされた。 「出番? 12日くらいになるんじゃないか。ちょっと早まるかもしれないけど、どこでもいいやんか」。右ふくらはぎ部を痛め、リハビリ中の矢野を除いてはレギュラー陣で最後のオープン戦登場だ。ちなみに、4番に初めて座った昨年は3月10日の西武戦(甲子園)から始動。寝違いで首を痛めて同7日のオリックス戦(甲子園)出場を回避したものだったが、ここまでの過程は昨年よりも上と胸を張れる。 この日は今キャンプで初めてゲーム形式のシートノックで左翼の守備にも就いた。本塁へワンバウンドでストライクを投げるなど、絶好調の打棒だけでなく、守備面でも仕上がりは早い。 昨季は、自己最多となる113打点で打点王に輝いた。36歳で初タイトル奪取となったが、さらなる進化に岡田監督も「タイトルが増える? その可能性は十分にあるわな」と期待を膨らませ、全幅の信頼を置く。新大砲?・スペンサーが再リタイア! キャンプ打ち上げ前日に、またも“リタイア”だ。阪神のシェーン・スペンサー外野手(33)=前ヤンキース=前が高知・安芸キャンプ最終クールの1日、左太もも裏の張りを訴え、練習を中止。5日のオリックス戦(スカイ)で予定されていた右翼手としての出場が微妙となった。岡田彰布監督(47)は9-13日の甲子園での4試合を見極め時期に設定。開幕に向けて、新たな正念場が訪れた。〔 写真:スペンサーがまたもリタイア。開幕に向けてこれ以上遅れはとるわけにはいかない 〕◇ 開幕まで残り1カ月。仕上げの3月に突入した矢先に、またも新大砲にアクシデント発生だ。ウオーミングアップの後、左ハムストリング(太もも裏)の張りを訴え、突如練習を中止。治療を終えると、外野でのノックも打撃も行わず、そのまま球場を後にした。 「大事をとってです。病院に行く予定はないし、まずはあした(2日)の様子を見てからです」と、常川チーフトレーナー補佐。幸い、軽症の様子だが…。キャンプインから調整の遅れを指摘され続け、やっとエンジンがかかってきたところ。5日のオリックス戦(スカイ)では、初めて右翼の守備についての出場が予定されていた。 それだけに、2月7日の『左内転筋の張り』に続く2度目のリタイアは、岡田監督にとっても頭の痛い話。「5日に守備につく予定やったけど、どうかな。わからんけど。張りは本人しかわからんからな。(5日は)前から伝えているし、本人もそのつもりやったけど。1、2日様子を見て、そこからや」と表情を曇らせた。鳥谷が100分にも及ぶ特打ちを敢行! 阪神・鳥谷敬内野手(23)が1日、今キャンプ最長の100分にも及ぶ特打ちを敢行。通常の打撃回り含めると、スイング数は軽く『400』を超えた。ここまでオープン戦2試合(いずれも対オリックス)は9打数1安打と予想外のつまずき。2日の打ち上げを前に、総仕上げの意味で自らを追い込んでいた。〔 写真:鳥谷は400スイングの“荒行”を敢行 〕 ◇ 夕暮れの安芸市営球場。それでも、乾いた打球音は鳴り止まなかった。同じ特打ち組の関本、藤本の先輩が引き揚げていくなか、鳥谷は黙々とバットを振り続けた。メーングラウンドを独占して、今キャンプ最多となる100分にも及ぶ特打ちを敢行した。 「試合のなかでも、まるっきりダメだったというわけではなかった。正面をついた凡打とか。大きく変えることはない。今までやってきたことの確認をしてました」 特打だけで締めて394スイング。終了後に右手にできたマメがつぶれていたことに気付くほど、無心でバットを握っていた。 総仕上げだ。2日で春季キャンプは打ち上げ。午前中の練習のみの予定で、この日が振り込むにはラストチャンスだった。正田打撃コーチからマンツーマン指導を受けて、「トップの位置をもう一回確認した」と鳥谷は納得顔。投手役もつとめた正田コーチも、「今は結果はいいよ。自分のスイングを固めている段階だから。微調整です。最後の方はよくなってきた」と“合格点”を与えた。安藤が新天地に賭ける悲壮な決意! 阪神・安藤優也投手(27)が1日、退路を断って、先発一本で今季に臨む決意を示した。「先発がダメだからといって中継ぎをやるつもりはない」と発言。岡田彰布監督(47)も同意見で、先発が予定される8日の横浜戦(西京極)では、ローテ当確に向け、明確な答えが求められる。〔 写真:安藤が今季は先発一本で臨むことを決意 〕◇ 先発以外の“職場”は考えられない。安藤が悲壮な決意を示した。 「先発がダメだからって、中(継ぎ)をやるつもりはない。先発一本と考えています」 あえて、中継ぎという“古巣”に背を向けた。先発で結果を残せなかったら、戻る場所はない。首脳陣から押される失格のラク印が即、二軍行きにつながる。退路を断って、新天地に賭けるわけだ。 「中継ぎなんかさせへんよ」岡田監督も、安藤を突き放した。2月21日の紅白戦では、3回4失点と打ち込まれた。久保投手コーチの指導でフォーム改造に取り組んでいる真っ最中。コイツなら結果を出してくれる-。祈りにも似た思いで、背番号16の苦闘を見守っている。今岡は特打で広角に打ち分け! 微妙な感覚のズレを修正した。金本と並んで行ったランチ特打。阪神・今岡誠内野手(30)は、引っ張っての豪快弾を放つ金本とは対照的にきれいにコースに打ち分けた。今岡流の調整法だった。〔 写真:今岡は汗を光らせボールかごを押す。このかごを押す手にボールの重みがグッ伝わるように、キャンプの手応えをきっとつかんだはず。シーズン開幕まであと1カ月。日本中が“野球色”に染まるのももうすぐです 〕 ◇ 「体の使い方がバラバラなんで。今打っていてもバランスが悪かった。今日は反省の意味も込めてのバッティングだった」。通常のフリー打撃を回避して臨んだランチ特打。85スイング中、サク越えはなし。“0発締め”となったが、広角にライナー性の打球を飛ばした。その後は室内練習場で一人、マシン打撃を繰り返した。 2日には帰阪するため、3日の西武戦(鳴門)には出場しない。5日のオリックス戦(スカイ)から再び実戦の舞台に立つ予定。今季から5番に座る虎のポイントゲッターは、一歩ずつ着実に調整を進めている。
2005年03月01日
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