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ついにリミッター解除!球児、今年初のブルペンで40球!ブルペンで早くも40球を投げた球児。火の玉完全復活へ、仕上がりは上々だ ついに解禁だ!! 阪神・藤川球児投手(26)が合同自主トレ最終日の30日、沖縄・宜野座で今年初のブルペンに入り、捕手を立たせたまま40球を投げ込んだ。キャンプでは1日30球のスロー調整を掲げていたが、2・1を前に早くもリミッターを解除。火の玉ストレートの完全復活が、また一歩近づいた。◇ 新調したグラブに刻まれた『気力一瞬』の文字が躍った。藤川がブルペンで初投げを行い“復肩”を存分にアピールした。 「40球投げられるなら、40球投げられる体になったということ。思ったよりもいいというか、大満足です。10段階でまだ段階は10個くらいあるけど、ひと安心です」 昨季最終登板となった10月12日の中日戦(甲子園)以来のブルペンだ。110日ぶりの投球はプレートから約2メートル下がり、マウンドの傾斜を利用せずに投げた。「初めてだったから」。捕手を立たせて40球。球数をカウントせず気の向くまま腕を振り抜いた。 当初は、キャンプ期間中は「1日30球」に球数を制限して投げる予定だった。それをキャンプイン前に覆すほど、仕上がりが良い。2・1に照準を合わせていたブルペン入りも前倒し。「体が反応すれば(ブルペンにも)入る」と話していた通り、すべてが状態の良さを表している。 12日から25日まで沖縄・嘉手納で福原と自主トレを行った。下半身を中心に鍛え、1年間投げるための体作りに専念。入念なケアを施した右肩は、万全に近い状態だ。藤川を中学時代から見ている「ゆるり治療院」(高知)の山崎浩志氏も自主トレに帯同。「肩はもう全然良い」と太鼓判を押す。 投球を見守った岡田監督は「全然問題ないな」と話し、久保チーフバッテリーコーチも「普通に投げていたから大丈夫。これから徐々に、でいい。(今後の調整は)通常通りでいい」と順調な回復ぶりに胸をなでおろした。 「監督の意向もあるので、なるべくそれに応えたい。ブルペンはみんな毎日入るでしょう。相談しながらです」。 キャンプでは他の投手と同じように、毎日ブルペンに入る構え。特別な扱いを受けるつもりは一切ない。火の玉ストレートの完全復活に向けて、ようやくリミッターが外された。★感覚つかむだけ 岡田監督から好評価を受けたことを伝え聞いた球児は「こんなのでは、監督もまだまだ安心できないでしょう」と一蹴。この日の投球練習は、あくまでも「感覚をつかむだけ」のものであったことを強調した。ちなみに、昨年は今年より1日だけ早い1月29日にブルペン入りしていた。不動のレギュラーつかむ!浜中、初球狙いで100打点や!浜中はデータを重視して、100打点をめざす 初球狙いで100打点や!! 阪神・浜中治外野手(28)が30日、沖縄・恩納村の選手宿舎で報道陣との茶話会に出席。「初球を読んで待ちたい」と決意表明した。今年のテーマに掲げる勝負強さを磨くため、バッテリーとの駆け引き勝負で優位に立つつもりだ。◇ 復活から不動へ-。レギュラーとして迎える今季、浜中は徹底したデータ研究を元にした“読み”で、目標とする100打点到達をめざす。 「去年、1年間出続けて3割を打ったのは、自信になった。でも、今年がダメだったら意味がない」 昨年は打撃3部門で自己最高成績を残し、右翼の定位置を奪った。後半戦はクリーンアップの一角の5番を任されるなど、完全復活を印象付けた。だからこそ、“一発屋”にならないよう戦略が要る。 「今年は駆け引きとか読みを使いたいし、データの研究をやりたい」 月間MVPを受賞した昨年4月は「何も考えずに打っていた」。一時のスランプを脱出したのも、開き直りが奏功した。だが、レギュラーとして揺るぎないものを求める。「読むのは楽しい。チームのデータと自分が感じたものを合わせます」。投手のクセだけでなく、捕手の配球パターンも頭にたたき込む。さらに、「同じタイプ」と評する吉村(横浜)への攻め方も研究する。 「初球を読んで打ちたい。今年は積極性も求められる。すべてで去年を上回りたい」 好球必打で昨季の75打点から、100打点へ。不動の地位を築く。
2007年01月31日
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初対面・ジャンもビビッた!金本、初打ちで闘魂30スイング!金本が今季初打ち。その闘魂30スイングでジャンの視線を奪ったジャン(手前)が金本と初対面。アニキのことは知っていた アニキの初打ちにジャンもビビッた! 阪神・金本知憲外野手(38)が29日、甲子園球場新室内練習場で今年初めてフリー打撃を敢行した。闘魂30スイングに「初めてにしてはいい」と好感触。その鋭い打球音に初対面した新外国人、エステバン・ジャン投手(31)も仰天し、巨体をすぼめて「すごい打者だと聞いている」と舌を巻いた。◇ 初対面はアニキの迫力勝ちだった。甲子園新室内での自主トレで金本とジャンが競演。別々に汗を流していても自然と相手を目で追った。猛虎の4番の初打ちは、1メートル93&116キロの巨漢を動けなくした。 「初めてにしてはいいな。サク越え3発はいったか(笑)。今は自分のペースでやれているからいいけど、キャンプになれば疲れも出る。まだ動きはそうでもないよ」 金本はティー打撃で体を十分ほぐした後、多田打撃投手を相手に闘魂30スイング。ネットが張ってあるだけに実際の「サク越え」はない。目慣らしの段階ではあるが、冗舌なのは打球音に確信があるからだろう。当初は初打ちの予定はなかったが、結果的に新助っ投に猛打、驚打を見せつける結果になった。 「彼が4番打者で、すごいバッターだと聞いている。(自身の勝利に)貢献してくれるとしたら素晴らしいことだね」 ジャンは金本を知っていた。日本球界の現役最高俸5億5000万円を稼ぐ男。あいさつに走り笑顔で握手こそ交わしたが、練習に入ると近づくことができなかった。フリー打撃が始まると、ひざを折り、ネットにへばりついて食い入った。今季の虎を占う“投打の顔”。密室空間には異様なムードが漂った。 キャンプインを目前に控え、金本の体調が上がっていることは間違いない。17日に広島でのウエートトレをいったん打ち上げたが、27日に再びトレーニグジム「アスリート」にUターンした。 鉄人といえども年齢的な衰えはある。スクワットの数値などが年々微減傾向にあったが、「もう一度、記録を出したいと戻ってきた。コンディションがいい証拠だろう」と同ジムの平岡洋二社長(50)。4月3日で39歳になるが「年だから」で折り合いをつけることがない。その姿勢がジャンをも圧倒した。 ドミニカンにも肌で分からせた威圧感。アニキは早くも戦闘態勢だ。07年モデルはメジャーええとこ取り!今岡、新バット完成間近!バット選びも佳境に入った今岡 “名刀探し”の旅の終着駅が見えた。阪神・今岡誠内野手(32)が29日、沖縄・宜野座での合同自主トレに合流。今年初の屋外フリー打撃で、米大リーグの首位打者、ツインズのジョー・マウアー捕手(23)のバットがモデルの新タイプの感触を確認した。新たに3タイプを発注し、宜野座キャンプ第1クールで“相棒”を決める。◇ 07年今岡モデルが完成間近。一昨年の打点王が、プロ入り後、初めて行った大改造。選び抜いた1本で復活への道を切り開く。 「この時期は、バッティングの質はいいんでね。バットの感触だけを意識していた。自分が感じたことを担当者に伝えたよ。もう1回、修正をかける」 宜野座合同自主トレに参加。守備練習を終えると、先頭で今季初のフリー打撃を行った。1球1球、ミートポイントを確かめながら35スイング。その後、契約するローリング社の担当を呼び寄せ、修正点を伝えた。 昨年12月に4年ぶりに同社のバット工場を訪問。ばね指の手術を受けた右手中指への負担を軽減する“手にやさしいバット”へのモデルチェンジを決定した。年明けの自主トレで3タイプを試し、今回は従来型と昨年のア・リーグ首位打者、マウアー・モデルのグリップエンドが大きいタイプを持参した。だが、「まだ自分が目指している形じゃない」と、3タイプを新たに発注する。 「長さが気になったようなので、0.5インチ短くした33.5インチ(85センチ)のものになる。今ある2種類のほかに、スイートポイントが比較的広いハンター(ツインズ)モデルも加えます」と担当者。微調整を重ねた5本択一で、キャンプ第1クールに最終テストを行う。2・8に予定されている紅白戦は、ニューモデルで出陣する。 「バッティングは、キャンプに入ってから徐々にあげていくよ」 腕に覚えはある。厳選した名刀を手にしたとき、逆襲の舞台の幕が開ける。■今岡のバット ★従来型 長さ34インチ(86センチ)、重さ890グラム前後を基準に、微調整を行う。今年は少し重めの900グラム前後に設定している ★マウアー型 昨年、イチロー(マリナーズ)を抑え、捕手としてア・リーグ史上初の首位打者(打率.347)に輝いたマウアー(ツインズ)のバットは、グリップエンドが大きいのが特徴。右手への負担軽減のため、グリップ&グリップエンドを大きくしたい思惑に合致した ★ハンター型 守備の名手として6度ゴールデングラブ賞を受賞しているハンター(ツインズ)のバットは、スイートポイントが比較的広く、グリップが細いのが特徴。「グリップはマウアー型に変えた融合したものになる」と担当者左ひじの回復順調!下柳、不安一掃60メートル投げた!下柳は宜野座ドームでボールを使ったトレーニングを披露した遠投もこなし、左ひじの不安を一掃した ベテラン左腕は今季も健在!! 阪神・下柳剛投手(38)が29日、合同自主トレ先の沖縄・宜野座に姿を見せた。チームには合流せず、別メニューで汗を流したが、昨年10月に手術した左ひじの順調な回復ぶりを披露。約60メートルの遠投をこなすなど、シーズンに向けての不安を一掃した。◇ 暖かい風が吹いた。沖縄・宜野座は、合同自主トレ開始から3日目にして初めての晴天。手術明けの下柳が見せた回復ぶりに、呼応するかのような青空だった。 「順調、順調。順調、順調。お疲れさん」 短い言葉の中に充実さが込められていた。昨年10月20日に左ひじにメスを入れ、関節形成術を受けたばかり。それからまだ3カ月だが、不安な素振りは一切見せなかった。投げたのは54球。じっくりと時間をかけてキャッチボールを楽しんだ。 まず3メートルの間隔から投げ始め、すぐに60メートルまで距離を延ばした。最後の3球は再び18メートルまで距離を縮め、力を込めて左腕を振り抜いた。 「どんどん後ろに行くので驚きました。あれだけ投げられれば大丈夫。全然、心配ないですよ」とキャッチボール相手の桧作トレーナー。シーズン中も、常に遠投パートナーを務めているだけに、普段とほぼ変わらない投球に舌を巻いた。 順調を通り越した驚きの回復力だ。手術後は、12月2日から奄美大島でリハビリをかねた自主トレに没頭してきた。力強い遠投も、その努力を実らせた産物だ。 既にシーズンも見据えている。この日もチームには合流せず、黙々とサブ球場でランニングを行い、練習の大半を下半身強化に費やした。1年間投げ続けるための体作りは、完成しつつある。 不安視されていた左ひじもほぼ万全。今年も、ベテラン左腕に死角はなくなった。
2007年01月30日
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星野ジャパン『金』獲り内閣発足!団塊の世代をなめちゃアカン!北京五輪の野球日本代表の首脳陣が正式決定。(左から)大野投手コーチ、田淵ヘッド兼打撃コーチ、星野監督、山本守備走塁コーチが手を握り合い、金メダル奪取を誓った “団塊の星”が球界を救う! 08年北京五輪を目指す野球の日本代表コーチ陣が29日、都内で発表され、星野仙一監督(60)体制に、ヘッド兼打撃コーチで元ダイエー(現ソフトバンク)監督の田淵幸一氏(60)、守備走塁コーチで前広島監督の山本浩二氏(60)、投手コーチで元広島投手コーチの大野豊氏(51)が入閣した。合言葉は「団塊の世代をなめちゃアカン」-。還暦の“3本の矢”を軸に、新しいJAPANが動きだす。◇ 星野ジャパンは熱かった。40年来の盟友である星野、田淵、山本の3人が集結。還暦トリオは壇上でガッチリと両手を重ねた。 「(気温)40度…100度くらいで倒れるわけがない。団塊の世代をなめちゃアカン。意地っ張りだし、頑固だし」 戦後の高度経済成長期を支えてきた『団塊の世代』。どんな荒波が待ち受けていようと恐れはしない。星野監督は4人のうち3人が60歳という“熟年首脳陣”に対する不安の声を一蹴した。 最強ジャパン。その自信の表れだ。プロ野球の監督経験者3人が日の丸のユニホームに袖を通し、球界の未来を背負って金メダルを目指す。 「この3人で一度は戦ってみたいというのが若いころからの夢だった。何が何でも3人で球界を盛り上げないといけないという使命感。3本の矢じゃないが、4本の矢となりチームを作っていきたい。決して“仲良し軍団”じゃない」 東京六大学、プロでしのぎを削った3人。コーチ就任要請も“あ・うん”だった。星野監督は10日ほど前に2人を呼び出した。田淵コーチは「阪神のとき(01年オフ)と同じ。『行くぞ』だけ。説明はなかった」。山本コーチも「『わかってるやろな』と。断る理由もない」と快諾した。 3人で監督通算1719勝。「投手力を軸に機動力を使ったつなぐ野球」を旗印に、2月2日から星野監督が12球団のキャンプを視察し、中旬からはコーチ陣も合流。代表招集チェックでも『団塊の世代』の頑固さを前面に押し出す。 「お願いして出てもらうつもりはない。出たくない人は出てもらわなくて結構。プロもアマも少年野球も含めての代表。野球界に恩返ししたい、子供たちに夢を与えたいと、喜んで来てくれる選手にこのチームに参加してもらいたい」 これが闘う集団だ。元気な“オヤジたち”の下に猛者が結集する。おれたちを見くびるなよ-。星野監督の目に『闘将』の鋭さが宿っていた。■星野監督の闘将語録 ★2人との出会い 「私は1年の春から背番号25をもらったが、法大にもキリンのように背が高くて格好のいい男がいた(田淵氏について)。3年生くらいから弾丸ライナーの本塁打を打ち始めて、しかも鉄砲肩。調べたら投手出身ということで、だから肩がいいんだと(山本氏について)」 ★チーム構成 「楽しみに見ていてください。田淵コーチが言うように機動力を含め、ここ一番で勝負強いチーム。精神力の強さは条件。監督冥利に尽きる選考ができると思うよ」 ★キャンプ視察 「球界の代表として選ばれたことへの表敬訪問。シーズンの佳境の時期の方が戦力を選べる」 ★今後 「3月に4人で集まって、情報交換のミーティングをする。8月くらいに1度(候補者リストを)出さないといけないんじゃないか」 ★三塁コーチャー 「(山本コーチが)適任かわからんけど本人のヤル気もあるし、あいつは走塁がうまかった。走攻守のそろった選手で状況判断ができる」■3本の矢 戦国時代の毛利元就は、性格のまったく異なる3兄弟(隆元、元春、隆景)の将来を案じ、1本では簡単に折れる矢も、3本束ねれば頑丈になることを示した。3人が協力すれば弱い者でも強い敵に対抗できると教え、訓じたという逸話。■団塊の世代 第1次ベビーブームとなった戦後復興期の1947(昭和22)年から49(昭和24)年の3年間に生まれた世代。作家の堺屋太一氏が小説の題名で命名したことに由来する。総務省によると、この世代は現在約680万人いると推計され、他の世代に比べて突出している。日本の高度経済成長を支える原動力となったが、2007年から09年には、団塊の世代の280万人以上が定年退職期を迎えるため、年金給付増大などによって社会保障制度に大きな影響が及ぶと懸念されている。★つないで走って世界一!田淵、山本両コーチはビジョン一致1968年、法大は大学日本一に輝いた。中央が若き日の田淵氏、右が山本氏。左は当時の監督でロス五輪で日本代表監督を務めた松永氏 現役時代は主砲で鳴らした田淵コーチが言い切った。 「4番はいなくていい。つなげられる技術を持った選手が、9人集まればいい。ノーヒットで1点をとれる野球がしたい」 シドニー、アテネと解説者でみてきて、感じたこと。足りないのは「足」だった。「後は勝負強さ。監督の言う『迷ったら前へ出ろ!!』と強い性格を持った選手がいい」。さらに法大の先輩であるロス五輪・松永監督、後輩のバルセロナ五輪・山中監督にも話を聞き、相手の映像など徹底的な情報収集を行うことも明言した。 一方、守備走塁コーチをつとめる山本コーチも「相手として戦ってきた星野野球は、投手中心の足を使った野球。日本のチームの理想」と説明。三塁コーチスボックスにも立つが「不安はあるが、一流選手だけに状況判断はできると思う。積極的に手を回すよ」と攻めの姿勢を強調した。 星野監督同様、60歳トリオの不安視も跳ね返す元気な2人。「わたしも田淵も体を鍛え直して、頑張っていきたい」と山本コーチ。2人のオヤジもまた、監督以上に熱かった。■田淵 幸一(たぶち・こういち) 1946(昭和21)年9月24日、東京都生まれ、60歳。法政一高から法大を経て、69年ドラフト1位で阪神入団。79年西武に移籍。タイトルは新人王(69年)、本塁打王1度(75年)。現役通算16年で打率.260、474本塁打、1135打点。84年に現役を引退。90年ダイエー監督に就任、92年退団。監督3年間の通算成績は151勝230敗9分け、勝率.396。2002年から星野阪神のチーフ打撃コーチ。03年のリーグ優勝に貢献した。1メートル86、90キロ。既婚。■山本 浩二(やまもと・こうじ) 1946(昭和21)年10月25日、広島県生まれ、60歳。廿日市高から法大を経て、69年ドラフト1位で広島入団。タイトルはMVP2度(75、80年)、首位打者1度(75年)、本塁打王4度(78、80、81、83年)、打点王3度(79-81年)。現役通算18年で打率.290、536本塁打、1475打点。86年に現役を引退。89年広島監督に就任。91年リーグ優勝。93年に退団。再び2001年から05年まで広島監督。監督成績は通算10年で649勝681敗29分け、勝率.488。1メートル83、82キロ。既婚。
2007年01月30日
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『2枚刃フォーク』披露!新助っ人・ジャン、甲子園で初練習!来日から一夜明けたジャンはさっそく、甲子園に乗り込んで肩慣らし。変化球も試投した 名刺代わりの『2枚刃フォーク』試投ショーだ。阪神の新外国人、エステバン・ジャン投手(31)が28日、初めて甲子園球場を訪れ、新室内練習場で練習を行った。前日27日に来日したばかりだが、早くも5割程度の力で50球。多彩な変化球も披露した。とくに阪神スカウト陣が絶賛した2種類のフォークがいきなり、大きな落差を見せた。◇ 1メートル93、116キロの巨体が甲子園を圧倒していた。前日27日に来日したジャンが、マンモス球場と初対面。ロッカー室で出くわした桧山は、「デカいなあ」とその顔を見上げた。新室内練習場での初練習。今度は『2枚刃フォーク』の落差とキレで度肝を抜いた。 「きょうは来日して初練習なので、日ごとに調子はよくなっていくと思う。(力強い投球だったが)ブルペンとはまた違う。近いうちに入ろうと思っているよ」 通訳を相手にキャッチボールから入り、約50メートルの遠投にも力があった。そこから距離を狭め、5割程度の力でピッチングも披露した。もちろん傾斜はないが、50球のうち変化球を10球。そこで阪神スカウト陣を一目ボレさせた2種類のフォークも披露し、剛腕のもう一つの顔をのぞかせた。 「スライダー気味とシュート気味の2種類。いずれもベース上で変化させる自在さがある」。昨年12月にドミニカ共和国でのウインターリーグに足を運び、その目で見た山口スカウトが太鼓判を押した。打者目線で見たオマリー特命スカウトも、「これは打てない」と意見が一致。曲がって落ちる必殺球が、即断即決の獲得へと導いた。 巨漢だが、動きの鈍さは感じない。当初の来日予定は29日。ビザ取得が早まり、本人の希望で前倒しした。「できるだけ早く来たい、早く体を動かしたいということを言ってきた」とは三宅渉外部課長。左足を高く上げるフォームは3年前まで在籍した伊良部を思い出させるが、こちらはクイック投法&けん制動作も一級品。メジャーでの実績をかなぐり捨てて、日本で一旗揚げようという意気にあふれている。 「(日本球は)少し小さいと感じるが、フォークを投げるのに違和感はない。問題はないね」 この日はチェンジアップ、シンカーも試投。まだまだ隠し味がありそうだ。★桧山、ジャンの大きさにびっくり 桧山がジャンと初対面した。この日午前中に自主トレで甲子園を訪れたところ、ロッカー室でバッタリ。身長1メートル77と1メートル93。16センチ差の大男に目を丸くしていた。 「やっぱり大きい。スリークオーターなんだね。(投球が)シュート気味かなと思ったけど、全力じゃないからね」 新室内練習場では別々に体を動かしたが、自然と目で追っていた。多田打撃投手を相手にフリー打撃を行い、自身の調整も順調のようだ。★特別メニュー検討 沖縄・恩納村にある阪神の一次キャンプの選手宿舎も、新外国人・ジャンの受け入れに神経を使っている。ホテル関係者は「どんな国籍の方がいてどういうメニューを好むかは理解している。球団と話しながら決めていきたい」と話し、バイキング形式の食事メニューに中南米風の料理も加えることも検討中だ。07年は『気力一瞬』!球児がグラブ刺しゅうフレーズを発表!キャンプ地でキャッチボールを行う藤川。ブルペン入りはまだ先だマウンドで自らを戒めるため、藤川は四文字熟語の刺しゅうを入れた 『気力一瞬』『One for all All for one』に決定-。阪神・藤川球児投手(26)が28日、沖縄・宜野座での合同自主トレ先で今季、グラブに刺しゅうを入れるキャッチフレーズを発表した。苦闘した昨夏以降の自らを四文字熟語で戒めるとともに、07年は関心のあったイジメ問題にも野球を通じてメッセージを伝えていく。◇ 自分には厳しく、他人は思いやり、さらなる高みを目指す。グラブに刻んだ二つのフレーズが、球児の2007年の所信表明でもあった。 「今年は“気力一瞬”と“One for all All for one”に決めました」 05年は『本塁打厳禁』、06年は『細心而剛胆』。3年目となる今年も、マウンドで自分を戒める言葉を選んだ。昨年11月にファンから公募。手元に届いた数え切れないくらいのアイデアのすべてに目を通し、独自の四文字熟語を考えた。それが気力一瞬だ。 「体力の限界がきても、それを乗り越えるだけの気力を一瞬一瞬に込めようという意味です」 強い者をさらに強くするという意の“為虎添翼(いこてんよく)”に一度は決めたが、昨年の苦い記憶が引っかかった。春先はウィリアムス、夏場以降は久保田の穴を埋めようとした昨季。だが、そのツケで右肩痛を発症させ、8月に戦線を離脱した。復帰後も不安は拭えず、3本塁打を喫した。「今年はもっとこうすればよかったという後悔がないように、一球一球を全力でいきたい」。気力をより充実させ、最強のセットアッパーとして仁王立ちする。 さらに今年は、メッセージも発信する。“One-”については「イジメ問題と野球に共通する部分を探していた」と意図を説明。自分たちもみんなで助け合って野球をやっている。いじめられている人の周りにも、信頼できる、助けてくれる仲間がいるはず。怖いかもしれないけど、勇気を持って立ち向かってほしい。そんなエールを2つめの刺しゅうに込めた。 この日もキャンプ地・宜野座のブルペンには入らず、ランニングやウエート中心のマイペース調整を行った。 「みんなの考えをもらって、新しいことに気付けた」。二つの金言を胸に刻み、“ミスターゼロ”へとまい進する。★カバーしあって 球児が新たに記す『One for all All for one』はチームへのメッセージでもある。 「誰かがエラーしたら、僕がカバーしないといけないポジションだし、去年、僕が抜けたときはみんながカバーしてくれた。去年のようにできればと思う」と藤川。V奪回、悲願の日本一のために、チーム一丸の思いを伝えていく。
2007年01月29日
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金本、全力ダッシュ10本!打倒竜へ…トラ走塁革命引っ張る!全力ダッシュを披露した金本。走る38歳の意欲がチームの意識を変える 走塁革命の軸はアニキだ!! 阪神・金本知憲外野手(38)が26日、甲子園球場で自主トレを行った。下半身の土台作りを最重要視する鉄人が、早くも50メートル10本の全力ダッシュを披露。打倒・中日のカギは走塁にあると断言するだけに、走る38歳の意欲に衰えはなし。先頭に立ち、チームに意識改革を呼ぶつもりだ。◇ 両足のギアをトップに入れて、アニキが早くも全力ダッシュを見せつけた。打倒・中日へ走塁革命を掲げる今季、金本の走る姿が象徴になる。 「キャンプは年のこともあるし、探り、探りでやるよ。まず走ることから。走れたら、投げる。投げられたら、振る。振れたら、打撃の形。形ができたら、実戦やね」 多田打撃投手をともなって甲子園を訪れ、キャッチボールから、約50メートルの遠投で肩の出来具合をチェック。さらにフェンス際をランニングして、体が温まったところでダッシュに突入だ。パートナーと競いながら、50メートル10本を“完走”。走ることをプレーの土台を考えているだけあって、見事なまでの仕上がりぶりだ。 昨春の沖縄キャンプでは、スタートダッシュの速さを競う5メートル走に飛び入り参加し、俊足自慢の藤本、上坂らを抑えてトップを奪った。走力にいまだ衰えはない。昨季の盗塁数は「2」。これは4番という打順と、フルイニング出場の疲労度を考慮するべきだろう。 昨季終了後、内野守備走塁担当に転身した和田コーチは「次の塁を狙う姿勢で見本になるのは、赤星、シーツ、そして金本」と断言した。チーム全体にその意識の浸透を図るが、それはアニキの着眼点とも合致する。 昨季1勝10敗と惨敗したナゴヤドームでの中日戦を分析。「走塁で2、3試合負けたんじゃないか。前の塁を狙う意欲の差があった」と話した。チームの支柱が走れるところを見せておけば、自然のうちに意識改革は進むはずだ。 打撃はティー打撃を軽くこなす程度だが、足さえできれば問題ない。走る38歳が、文字通り先頭を切る。鳥谷、キャンプは筋トレ三昧や!宿舎にウエートルーム復活!宿舎に復活したウエートルーム。鳥谷がここの番人になる 4年目キャンプはウエート漬けだ。阪神・鳥谷敬内野手(25)が26日、キャンプ地の沖縄に先乗り。今年から恩納村にある選手宿舎内にウエートルームが復活。思う存分筋力トレをこなせる“鳥谷部屋”で徹底的に鍛える姿を若虎に示し、背中で引っ張っていく。◇ 鋼の肉体に磨きをかける。師匠・井口(ホワイトソックス)から課された“トリプル3(打率3割・30本塁打、30盗塁)”を目指すプロ4年目。鳥谷はウエートルームの番人になる。 「全然知りませんでした。練習がやりやすくなりますね」 施設充実を大歓迎だ。これまでキャンプ中は、選手宿舎にあるウエート器具を球場に持ち込んでいたため、宿舎での筋力トレができなかった。だが、今年は宜野座球場内にウエートルームが新設された。これにより、館内の施設が復活。13種類14台のマシンを、練習後や休日でも利用できるようになった。 「キャンプ中は時間が取れるので、徹底的に鍛えられる。試合が始まると思うようにできないこともある」。特打、特守がいくら長引いても、ウエートトレで練習を締めくくるのが鳥谷流。昨年も球場をあとにするのは一番最後だった。徹底的に体を追い込むことが、キャンプのテーマ。球場までの移動がないぶん、時間が許す限り籠もる。 さらに自らを鍛えるだけでなく、若手の模範にもなる。今キャンプは、坂、高橋勇ら年下の選手の参加が増える。「確かに多くなってるね」。チーム内での立場が変わってきている自覚はある。積極的に言葉をかけるつもりはないが、背中で一軍の厳しさを伝えるつもり。内野、若手のけん引役として、イメチェンもはかる。
2007年01月27日
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星野ジャパンが誕生!「金メダルしかいらない」五輪へ熱く始動!北京五輪の日本代表監督に就任した星野監督。中日、阪神を優勝に導いた闘将が狙うのは「金メダル」だけだ 『絶対金』の宿命を背負い、星野ジャパンが産声をあげた。08年・北京五輪の日本代表編成委員会が25日、都内ホテルで開かれ、前阪神監督の星野仙一氏(60)=現阪神オーナー付シニアディレクター=の就任が決定。会見で「金メダルしかいらない」と強い決意を語った。また強化本部長は長嶋茂雄氏(70)=アテネ五輪監督、巨人終身名誉監督=が留任する。◇ “金”しかいらない。日本中の期待と、敗戦の許されない重い十字架を前に、闘将・星野仙一のハートに火がついた。北京五輪の代表監督就任会見。無数のフラッシュを浴び、新指揮官の眼光は鋭さを増した。 「この壇上にいる以上は、金メダルしかいらないと。それでいいんじゃないでしょうか」 生半可な覚悟ではない。金の難しさも北京を率いる責任の大きさも十分にわかっている。最後の野球の五輪開催。野球の素晴らしさを改めて世界に発信し、なおかつ日本の強さを知らしめるべく、プロ、アマが全面協力。「何としても優勝」を絶対条件に送り出される厳しい舞台だ。コーチ就任が有力の田淵氏と山本氏。六大学を沸かせた“同級生”トリオで、頂点を目指す 「プレッシャーだなぁ」。ニガ笑いと裏腹に、期待が大きいほど、乗り越える壁が高いほど、燃える男。「野球は国技。ロンドン(12年)ではなくなるが、次はぜひ(開催を)取り戻したい。そういうのも背負って、一丸となって野球界のためにやろうと、決意を新たにしました」と、16年開催での五輪野球復活の大目標もブチ上げた。 「いま自分があるのは野球のおかげ。もっと感謝しないと。恩返しのチャンスを頂いたのかもしれない」。解説者で訪れたアテネ五輪やWBCでも「グラウンドに立ちたい」と少年のように心躍らせ、「半分ユニホームを着たつもり」で声援を送ったという。ONの後を継ぎ、初めて背負う日の丸の重みだが、尽きることのない野球への情熱が、闘志をかき立てる。 チーム構成などはこれからだが、目指す野球は変わらない。中日、阪神を優勝に導いた手腕の根底は投手、特に「命綱」という中継ぎの充実だ。「点をやらないことが、特に短期決戦では大事。(リリーフは)野球の基本だから」。候補は当然、中日・岩瀬や阪神・藤川など“星野チルドレン”。先発投手のリリーフ配置など、五輪限定の豪腕を振るう可能性もある。 01年オフの阪神監督就任時、「火の玉のような戦う集団に」とほえた。今回は「チームを背負っている男たちだから、何も注入しなくていいだろう」と冷静だが、熱さは変わらない。 「何か言うとすれば、野球の今置かれている立場を意識して、日の丸というものを…普段あまり日本人は意識しないけれど、だからこそもっと意識して戦うということ」。国を代表する誇り。野球界への責任。大荷物を背負った星野ジャパンが、静かに戦闘態勢に入った。■星野仙一(ほしの・せんいち) 1947(昭和22)年1月22日、岡山県生まれ、60歳。倉敷商高から明大を経て、69年ドラフト1位で中日に入団。通算500試合に登板、146勝121敗34S、防御率3.60。82年に現役引退し、87年中日の監督に就任し、88年にリーグ優勝。96年中日で2度目の監督に就き、99年にリーグ制覇。02年から阪神を指揮。03年にリーグ優勝し勇退。監督通算成績は1741試合919勝789敗33分、勝率.538。04年から阪神オーナー付シニアディレクター。★コーチ陣は週明け発表…田淵氏、山本氏、大野氏有力 星野ジャパンのコーチには、盟友の田淵幸一前阪神チーフ打撃コーチ(60)=現解説者、山本浩二前広島監督(60)=現解説者、そして04年アテネ五輪でも投手コーチを務めた大野豊氏(51)=現解説者=が有力候補として上がっている。「今日は監督の発表。改めて広報担当が報告するんじゃないか。要請はちゃんとしています」と星野監督。週明けにも、コーチ陣の就任発表が行われる。恩師と北京で大暴れや!赤星、星野ジャパンの1番に立候補!星野ジャパンの1番打者になる! 赤星が2度目の五輪出場を熱く望んだ 赤星、星野ジャパンの1番に立候補-。阪神・赤星憲広外野手(30)が、甲子園球場で自主トレを行った25日、星野SDが指揮をとる北京五輪日本代表入りを熱望した。星野ジャパンの1番打者として大暴れ、に思いを馳せた。◇ 星野SDの力になりたい。そして自分の力も試したい。目指すは星野ジャパンの1番打者。赤星が、北京五輪へ熱い思いを明かした。 「五輪はぼくの中では特別。五輪へのこだわりもあるし、出たいなという気持ちがある。星野さんと日本代表の力になれるようにがんばりたい」 この日は、甲子園球場を訪れた後、鳴尾浜球場に移動し、ランニングや打撃練習などで汗を流した。「今プロでやれているのは、シドニー五輪にいかせてもらったおかげでもある」。00年のシドニー五輪には亜細亜大から日本代表に選ばれた。3位決定戦で韓国に敗れ、惜しくもメダルを逃した。 「試合にも出てないのに、なんでこんなに緊張するんだろう」という独特なプレッシャーの中で、プロ選手と同じ舞台で野球できたことが、赤星の財産となり、その後のプロ生活に大きく生かされてきた。それだけに、「プロでどれだけ成長したか確かめたい」。08年の北京五輪で、虎の主力、盗塁王5度のセ界の実力者として、プロで養った実力を試したいのだ。 しかも指揮をとるのは、03年にチームをリーグ優勝に導いてくれた前監督の星野SDだ。ジャパンの1番打者として、勝利への突破口を切り開きたい。それが恩返しになる。その座にはヤクルト・青木という強力なライバルがいるが、負けはしない。 「星野さんの野球は、他の選手よりわかっているつもり。盛り上げたり、引っ張ったりしていかないと」 星野野球は熟知している。これが赤星の利点であり、自負だ。レッドが世界を舞台に走り回る。決意のジャパン入り熱望だ。★宮崎オーナー、“ドリームマッチ構想”明かす 星野代表監督就任を受けて、阪神の宮崎恒彰オーナー(63)が25日、大阪・野田の電鉄本社で会見。北京五輪の行われる08年は、星野ジャパンVs日本選抜という夢プランを私案として披露した。 「個人としてアイデアがある。選抜チームというか、残った選手のオールスターとやれば盛り上がる」 前日のオーナー会議でもドリームチーム結成のために、シーズン中断も検討された。合宿も含めると3週間にも及ぶ“空白”を埋めるために、星野ジャパンにもれた選手から成る“選抜チーム”との壮行試合を提案した。 「(実施するなら)例年の球宴よりは遅くらせないといかん」。通常7月下旬に行われるオールスター戦の時期を遅らせて行えば、壮行試合を兼ねた“一石二鳥”となる。毎年人気投票で多数の選手が選ばれる阪神勢が選抜チームもジャックすれば、星野ジャパンVs岡田猛虎なんてことも…。 星野SDから電話で報告を受けた総帥は「タイガースとして全面的に星野監督をバックアップしていく」。様々なアイデアで今後もバックアップするつもりだ。★岡田監督もバックアップ約束 星野ジャパンの正式決定に、阪神の岡田監督は「当然、金メダルをとってほしいし、そのために協力していくことに変わりはない」と全面バックアップを約束。ドリームチーム案にも「選ばれることを、みんな光栄に思わないと」と賛成の姿勢をみせた。 阪神からは赤星、藤川ら、多くの選手が選考される可能性があり、「人数の制限がなくなれば、球団によってアンバランスになる。偏らないようにはやってほしい」と、現場としての注文もつけた。
2007年01月26日
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安藤、中日・山本昌に勝ちたいんや!自主トレ仲間に宣戦布告!鳴尾浜に姿を見せた安藤は、さっそくブルペン入り。ひと目に状態のよさがうかがえた マサさん、勝負しましょう!! 今季も先発の柱として期待される阪神・安藤優也投手(29)が24日、鳴尾浜球場で自主トレを公開。鳥取市内で中日の山本昌や岩瀬と自主トレを行っていたことを初めて明かした上で、今季に向けて高らかに宣戦布告。チームきっての竜キラーはベテラン左腕との直接対決で投げ勝つ思いを強くした。◇ 授かった知識と技を、V奪回のカギを握る直接対決に生かす。惜しげもなく、成功のノウハウを伝授してくれた2人に、今季の白星で恩返しする。 年明けから鳥取市にあるトレーニング施設「ワールドウイング」で、中日の山本昌や岩瀬と合同自主トレを行ってきた安藤が、鳴尾浜でトレーニングを公開。中日戦への熱い思いを口にした。 「野球のこと、体の手入れのこともいろいろ話して勉強になった。ジムでは仲間として扱ってもらったけど、チームに入ったらライバル。あたる可能性はあるし、負けたくないです」 昨年、阪神相手に史上最年長41歳1カ月でノーヒットノーランを達成した男から、可能な限りの知識を吸収してきた。「信念を持って、自分はこれという幹を持って練習している」と、純粋に野球人として憧れも抱いた。そんな大投手と先発で投げ合うことに、早くも胸を高鳴らせている。 2人が公式戦で投げ合ったことはまだない。だが昨年9月には、ナゴヤドームで昨季チーム唯一の白星(1勝10敗)を挙げた。05年から中日相手に負け知らず(4勝0敗)の安藤が、中日戦を睨んで先発を務める可能性は高い。そうなれば、安藤Vs山本昌の対決も避けては通れない。感謝の思いは、その試合で勝つことによって伝えたい。 「先発一本でやりたい。1試合平均7、8回は投げる。規定投球回は最低ラインで、できれば200イニング投げたい」 同ジムの施設には、肩を作るのに最適な器具がそろっていた。その結果、「今までで一番早い」と話すほど肩は仕上がり、現在は「飛ばしすぎずに抑え気味」と話すほどの状態。この日も入念な走り込みの後に、さっそくブルペン入り。捕手を立たせて30球をハイテンポで投げ終えた。キャンプインに向けて、万全な状態にあることも、安藤に自信を植え付けていた。デビュー戦は燕斬り!小嶋、一軍スタート&2・16登板決定!鳴尾浜のブルペンで並んで投げる小嶋(左)と上園 阪神のスタッフ会議が24日、鳴尾浜の球団施設内で開かれ、希望枠の小嶋達也投手(21)=大阪ガス=の一軍キャンプスタートと、2月16日のヤクルト戦(浦添)の登板が決まった。ブルペンで初視察した岡田彰布監督(49)も即GOサイン。“次世代の井川”と期待される新人左腕が、同一リーグのライバル相手にデビューを飾る。同3巡目の上園啓史投手(22)は=武蔵大=は二軍スタートとなった。◇ さながらキャンプのよう。寒風吹くブルペンが熱気を帯びた。居並ぶ投手陣のアピール合戦の中、岡田監督の視線の先で、若く、しなやかな左腕がひと際躍動した。 「沖縄の練習試合で投げるメンバーに入れている。投げられるだろう状態。立ち投げで、肩の仕上がりから、OKというか、ゴーサインや」 スタッフ会議の前。小嶋、上園の両新人のブルペン入りに、指揮官が合わせてチェックに動いた。これまでも小嶋の一軍キャンプスタートの方針を明かしていたが、最初デ最後のチェックで合格に迷いはなかった。 同じルーキーの橋本捕手(智弁和歌山)を立たせて、セットポジションから40球。時折、スライダーも交える演出に、ミットは軽快な音を奏でた。「これぐらいのレベルで投げれれば、キャンプが楽しみ」。順調すぎる仕上がりに、岡田監督は“デビュー”にまで思いを巡らせたほどだ。 「16日に、短いイニングでも使えるということで連れて行く」と、久保チーフバッテリーコーチ。注目の実戦デビューは『2・16』のヤクルトとの練習試合(浦添)に決まった。ことし初の同一リーグとの対戦。「経験や実績は関係ない。現状の力」と結果主義の指揮官の前では、抑え込めば開幕一軍が近づく。 小嶋自身も照準を絞り込んだ。 「一軍キャンプと思ってやってきたんで、とりあえずよかった。行ってからしっかり、やっておこうと思う」 オリックスを自由契約となった中村の獲得に前向きだった敵将の古田兼任監督はこの日になって、「ボクは編成の立場にいないから…」と断念の意向を示した。手合わせを楽しみにしていた打者との対戦は叶いそうにないが、開幕一軍切符の第一関門に身構えた。 小嶋のほかにも、江草、能見、筒井、三東、中村泰、岩田のポスト井川候補の7人衆が沖縄に集結する。「左が多いから、(先発は)下柳1人の形。チャンスはいっぱいある」と指揮官。背番号『29』の後継者が鮮烈デビューで、開幕一軍切符に手を伸ばす。上園、二軍スタートも「しっかりやりたい」 小嶋とともに、御前投球でのアピールを狙った上園は、捕手を立たせて約40球を投げた。武器のフォークを織り交ぜるなど上々の内容を見せたが、一軍キャンプ参加を勝ち取ることはできなかった。 「下でもやることは同じ。すぐに上へ行けるとは思っていなかった。気を使いすぎずにできる部分もあるので、計画的にしっかりやりたい」 岡田監督と久保チーフバッテリーコーチが見守る中でも「普段と変わりはなかった」と話す強心臓ぶりも頼もしかった。
2007年01月25日
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熱いバトル!ポスト井川7人衆、御前ブルペンそろい踏み宣言!いよいよゴングが鳴るポスト井川争い。岡田監督の視察を翌日に控え、江草(上)、中村泰、能見、岩田(中)、三東、小嶋(下)はブルペンで投げ込んだ 阪神・岡田彰布監督(49)が24日、鳴尾浜球場での自主トレを視察する。その後のスタッフ会議でキャンプ一、二軍メンバーを振り分けるため、選手にとってはまさしく最終アピールの場だ。23日は2年目を迎える岩田稔投手(23)、昨季5勝の江草仁貴投手(26)が今年初のブルペン入り。ヤンキースに移籍した井川慶投手(27)の後継サウスポー7人衆が、御前ブルペンそろい踏みを宣言だ。◇ 将が見つめるブルペンは、品評会さながらの熱気に包まれるはずだ。長く井川が鎮座したイスの後継として、7人がその左手を挙げている。筆頭格の江草に三東、能見、中村泰…。岡田監督が姿を見せたその瞬間、熱きバトルが封切られる。 「体重は85キロで変わってないんですけど、足に多少筋肉はつきましたかね。(井川からは)積み重ねが大事だという話を聞きました。(ポスト井川の期待があるが)少しでもそうなれれば」 指揮官到来を翌日に控えたこの日、昨年の希望枠左腕・岩田が今年初めてブルペン入りを果たした。ヤ軍入りした前エースとともに、12日から茨城県内で自主トレを張ってきた。前日21日に帰阪し、満を持して30球。捕手を立たせたままだが、下半身が分厚くなったのが分かる。トレーニング法から心構えまでを伝授され、われこそが後継者だと言わんばかりだ。 7人衆のうち、筒井をのぞく6人がこの日ブルペン入り。筒井も24日には「投げます」と話し、ポスト井川が勢ぞろいすることになる。 2月1日というよりは、それぞれが「1・24」を意識して調整してきたフシがある。この日、能見は初めて捕手を座らせた。ここまで投球を封印してきた江草も、ついにマウンドの感触を確かめた。 「きょうは背番号と同じ26球です。スタートはそれでいこうと決めていたので。思った以上にスムーズにいってびっくりしています。あしたもこの調子なら投げます」 昨季の開幕ローテ3番手を張った江草でも、安穏とはしていない。スリークオーターに腕を下げた筒井、必殺球のスライダーを持つ中村泰、そして左ヒジ手術から復活した三東が、一群になって走っている。新人の小嶋もいる。選別は24日から始まるのだ。 一軍キャンプ行きの関門を越えても、紅白戦、練習試合、OP戦…。ふるい落としは至るところで断行される。最初の一歩で前に出るのは果たして誰か。小嶋、先輩脅かすぞ! 希望枠ルーキーの小嶋(大阪ガス)も24日、御前ブルペンに登場する。いよいよ左腕バトルに参入だ。 「球数も増やしていきたい。アピールするにはいい機会。肩ができて、しっかり投げられることを見せたい」 この日は2度目のブルペン入り。7分の力で30球を投げ込んだ。岡田監督の視察に当たり、変化球解禁も視野に入れる。先輩左腕を脅かすつもりだ。赤星2・8初戦出る!新フォーム&新バットで猛打アピールだ!鳴尾浜で守備練習する赤星。2・8紅白戦から打席に立つ決意だ 阪神・赤星憲広外野手(30)が23日、自主トレで訪れた西宮市の鳴尾浜球場で、沖縄春季キャンプで2月8日に行われる紅白戦に出場する考えがあることを明かした。「盗塁はする必要はない」と、シーズンまで自慢の足を“封印”することも決め、まずは、打撃のカンを取り戻し、“虎の核弾頭”への返り咲きを最優先する。◇ 2月8日。赤星が実戦の打席に入る日を、もっとも早い紅白戦に定めた。 「キャンプでは実戦で1打席でも多く立ちたい。自分の課題は打撃。やるべきことをやらないといけない。バットを変えた不安もあるしね」 走るスピードは誰にも負けない自信がある。だが、出塁しなければ、その魅力は半減する。昨季、打率.269で終わった赤星が、バットマンとして復活を最優先。若手のアピールの場にまじって、いきなり打席に入る。 志願して臨んだ昨年の秋季キャンプでは、連日特打で打撃フォームを改造。以前より右足を高く上げず、下半身の粘りを意識したものに変えた。また、今月21日には、細グリップ&今までより40グラム軽い910グラムの新バット使用を決定。その試行錯誤の“緒戦”が、2月8日に予定されている紅白戦になるわけだ。 赤星が、8日の段階で打席に立つのは過去6年で最も早い日付だ。今季を勝負年とみる心意気が如実に表れた。そのうえで、春季キャンプであえて自慢の足を“封印”する。 「試合で走る? いや、その必要はない。負担もかかるし。それよりも、打撃だね」。“走れコール”を受けても、パフォーマンスは必要ない。課題克服へ向け、真剣に取り組む背中をファンにみせるのが赤星のすべて。だからこそ、最軽量の新スパイクの使用も、必要最小限にとどめるつもりだ。 「練習では、必要なとき以外は、スパイクを履かない。下半身に負担はかけたくないから」 この日、鳴尾浜で約4時間の自主トレを行った体はすでに“戦闘状態”にある。「2月1日にシートノックを受けられる状態にはなっている。それが、現代のキャンプだと思うから」と赤星。通算1000本安打まであと109と迫った07年。通過点としてクリアするためにも、赤星の考えに「甘え」の二文字はない。
2007年01月24日
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渡辺の必殺ナックル完成!初コンビ狩野も必死「怖いくらい」!ブルペンでナックルを投げ込む渡辺。魔球は隠さない 魔球完成だ!! 阪神・渡辺亮投手(24)が23日、鳴尾浜球場でブルペン入り。必殺球のナックルボールの完全マスターに手応えを見せた。ナックル捕球用ミットを用意する狩野恵輔捕手(24)とも初コンビを組んだ。2月8日の紅白戦初戦から、隠すことなく魔球を前面に押し出す構えだ。◇ ナックルボーラーとして一軍入りを目指す渡辺が、手応えを深めた30球だった。魔球専用ミットを用意する狩野との今年初コンビ。相棒が思わず避けてしまうほど、不規則に揺れながら落ちる変化は絶大だった。 「(投げ方を)つかんだというか、最近、ボールの弾き方とかが分かってきました。ちょっと前進しました。(狩野と)やれてよかったです」 予定外の“共演”だったため、狩野は通常のミットで捕球した。より大きく、ポケットの深い魔球用のミットも用意していたが、この日は持ち合わせていなかった。 「怖いくらいっすよ。ケガしたらアカンと思って、必死でした」。2度も変化すると評判の必殺球に、ときには半身で捕球するほどだった。 昨秋の倉敷キャンプで脚光を浴び、昨年末には米国からナックルに関する資料が届いた。見ず知らずの一ファンの厚意だったが、改めて投げ方を研究できた。渡辺は親指と小指でボールを挟み、中指と薬指の2本の爪を立てて投げている。ボールをはじく2本の指のツメの長さまで、これというものをつかんだ。 「毎日ブルペンで投げていきます。(実戦でも)自分にはこれしかアピールするものがない」 2月8日の紅白戦初戦から、魔球で打者を攻め立てることを宣言。実戦で威力を証明できれば、岡田阪神の秘密兵器になれるはずだ。まだやれる!桧山が復活宣言「大爆発するぞという気持ち」!桧山は年齢の不安にも打ち克つつもりだ 俺はまだまだやれる! 甲子園球場で自主トレを行った阪神・桧山進次郎外野手(37)が23日、年齢による体の衰えはないことを強調。昨季の不調から今季の復活を高らかに宣言した。◇ 「肩もまだまだ投げれる。まだ老け込む年齢じゃない」 プロ17年目のベテランだが、上には上がいる。工藤、山本昌、古田と40歳をすぎても現役を続けている選手が数多くいる現状に、「可能性があるんで、それ以上やる」と意気込みは十分だ。 しかし現状は、昨季85試合に出場し、打率.180、2本塁打、12打点と、95年のレギュラー獲得以降最低の成績。今季は10歳年下の浜中との右翼争いが待っているが、「(今季は)2年分、大笑いできるように、大爆発するぞという気持ちでいる」。5、6年ぶりにバットを改良した桧山。進化したベテランが、虎視眈々と定位置を狙っている。秀太、丸刈りだ!寒かったら“ひちょりキャップ”かぶります!丸刈りにし、照れくさそうな秀太。決意の表れ!? 今季で13年目を迎える阪神・秀太内野手(29)が23日、決意?の丸刈り頭で鳴尾浜に姿を見せ、ランニング中心の自主トレを、約4時間行った。◇ 「今日、(丸刈りに)しました。期する思い? そういうわけでもないですけどね」 ン年ぶりの髪形に、恥ずかしそうな笑顔をみせた秀太。ニット帽を深くかぶって走るものの、あまりの“不自然さ”で、バレバレ。会う選手会う選手に“ツッコミ”を入れられる場面もあった。 「春季キャンプ中? もちろん、このままですよ」と秀太。沖縄でもさすがに寒そうだが、「帽子じゃなくて、“森本(稀哲=日本ハム)キャップ”をかぶるから」と笑わせた。 年明けは藤本とともに、徳島市内で自主トレを行い、仕上がりは上々。4年間無失策中で、“スーパーサブ”を目指す男が、背水の思いを胸に春を迎える。
2007年01月24日
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浜中、独り占めや!桧山は奪回宣言!虎の“右翼戦争”開戦!浜中が今季初めて鳴尾浜に見参。右翼レギュラーの座はわたさない 右翼戦争がいよいよ開戦モード! 阪神・浜中治外野手(28)が22日、淡路島での自主トレ後、鳴尾浜球場に年明け初見参した。甲子園球場には桧山進次郎外野手(38)が姿を見せ、約7年ぶりにバットをモデルチェンジし、レギュラー奪回を目指す覚悟を表明。林威助外野手(28)も含めた“仁義なき戦い”から目が離せない。◇ これぞ常勝チームの象徴だ。キャンプインまであと10日。早くも、右翼レギュラー争いのゴングが鳴り響いた。 「自主トレは順調ですよ。(キャンプでは)すべてをレベルアップしたい。課題はいろいろあるけど、自分を持ってしっかりやっていきたい」 昨年レギュラーに定着した浜中が鳴尾浜に年明け初見参。2年連続で行った淡路島での自主トレの成果に自信をのぞかせた。昨秋の倉敷キャンプで痛みが再発した右肩も問題ない。約50メートルの遠投をこなし、状態のよさをアピール。100打点を目標に掲げる大砲は余裕さえ感じさせた。 このころ約3キロ離れた甲子園で、浜中に待ったをかける復活プランを表明したのが桧山だ。「立場が変わったのは確か」と語るプロ17年目のベテラン。昨年はレギュラーを獲得した95年以降では最低の85試合、打率.180、2本塁打、12打点に終わった。これまでの定位置争いは横一線だったが今年はライバルを追う。そのために、約7年ぶりにバットの変更を決意した。 「バットは5、6年は変えていなかった。33.5インチだったのを34インチにする」。求めるのは飛距離だ。最終的には「しなりがある」従来のアオダモ製に落ち着いたが、反発力のあるメープル製も試した。長尺バットを引っさげてパワー勝負も望むところだ。 2月8日の紅白戦出場にも意欲的。「体はもうできているから」。温暖なグアムで肩も仕上げてきた。ベテラン特権である“ゆったり調整”を放棄し、勝負するハラは固めている。 「練習試合、オープン戦も全部出るつもりで体作りをしてきた」 浜中は追われる立場になっても、あぐらをかくつもりはない。定位置争いを繰り広げた昨年同様、実戦はすべて出場するつもり。ガチンコ対決で結果を残し、誰の目にも明らかな形で決着をつけてみせる。 「まずは2月1日のシートノックをしっかりできるように」。キャンプ序盤から飛ばした昨年はオープン戦終盤に失速したが、今年はペース配分も分かっている。2度の右肩手術など、まさに苦節10年で手にした右翼のポジションは簡単に譲らない。 林も含めた右翼の定位置争奪戦。虎の内なる戦いが日増しに熱くなる。★28歳ホヤホヤ…林もお忘れなく 桧山と同じく右翼争いに参戦する林も、打倒・浜中に闘志を燃やしている。昨季は主に代打として一軍に定着し、打率.303、5本塁打、13打点。「昨年よりいい結果を残して、もっと試合に出たい」と今季はレギュラー奪取をもくろむ。年末年始は母国・台湾でWBC台湾代表と自主トレを行った。温暖な気候の中で実戦形式の練習も行うなど、こちらも準備は万端。28歳の誕生日を迎えたこの日は鳴尾浜、甲子園に姿を現さなかったが、いつでも開戦OKの状態でそのときを待っている。こっちも戦争や!関本『2番・二塁』は譲らん!藤本と火花バチッ!藤本(右)とノックを受ける関本 戦争は右翼だけじゃない! 神奈川・東芝グラウンドでの自主トレを打ち上げた阪神・関本健太郎内野手(28)が22日、鳴尾浜球場で再始動し、同じく“今季初鳴尾浜”となった藤本敦士内野手(29)らと汗を流した。今岡の復帰で今季は再び二塁の定位置争いでしのぎを削る2人。関本はキャンプ初日からエンジン全開で突っ走ることを誓った。◇ 『2番・二塁』-。このポジションは絶対に譲れない。神奈川・東芝グラウンドで20日まで“1日12時間自主トレ”を続けてきた関本が、さっそく鳴尾浜に登場した。 「体はでき上がっているんで。キャンプ初日から全力で行きますよ。もちろん、全力でやる中で実戦で結果を出せればいい」。まさに1年間、最初から最後までエンジンは全開。そのためには、激しい競争に勝ち抜くことが大前提だ。 岡田監督構想では、故障明けの今岡が万全なら『5番・三塁』。昨シーズン途中から『2番・三塁』で今岡の穴を埋めてきた関本だが、おのずと狙うのは二塁となり、藤本と再び火花を散らすことになる。 くしくもこの日は、徳島での自主トレを終えたばかりの藤本も鳴尾浜で初練習。浜中、秀太、前田大らも交えて、ランニングやノックと汗を流した。二塁のライバル同士がまさに“呉越同舟”の練習となったが、意識するのは互いのことではない。まずは自分自身のレベルアップに全力を尽くすだけだ。 「キャンプでは、練習をしていく中でテーマを見つけていきたい」 昨年は規定打席にわずかに足らなかったが、打率.301をマーク。自己最多の9本塁打を放ち犠打も33を記録した。長打も打てて小技も使える。目指すは、新しいスタイルの2番打者だ。 すでに年始から掲げている目標は『出塁率4割&20本塁打』。守備力は確かな藤本を持ち前の打力で圧倒する。一度はつかんだ2番のイス。手放すつもりはない。★二塁戦争は「三塁・今岡」で勃発 岡田監督は「三塁・今岡」の07年構想を描く。右手中指の手術明けの今岡に対し、16日に「ここに来たらもう心配はしてない。11、12月はキャンプに間に合うかというのはあったけど。普通に守れたらいいんやから」とコメントした。そこで二塁は、関本、藤本の競争になるという図式。難しい2番で昨年結果を出した関本が頭ひとつリードか。今岡の状態によっては再び三塁へ回る可能性もある。鳥谷、テーマは『走る』…3割30本30盗塁へ意識改革!鳥谷はただ黙々と走るだけ。約1時間ずっと走りっぱなしだった 『走』への意識改革だ! 阪神・鳥谷敬内野手(25)が22日、鳴尾浜で再始動した。グラブもバットも使わず、およそ1時間の走り込みに終始。沖縄自主トレではホワイトソックス・井口資仁内野手(32)から盗塁数アップのゲキを飛ばされたばかり。究極目標『トリプルスリー(3割30本30盗塁)』へ向け4年目の鳥谷は走る。◇ 4年目の飛躍のキーワードは『走』。まさにトリが飛び立つための“助走”だ。井口との沖縄自主トレを打ち上げた鳥谷が、鳴尾浜に今季初めて姿を現した。外野フェンス沿いを黙々と1時間強、スパイクを履いてランニング、ダッシュとみっちり汗を流した。 「沖縄は借りていたグラウンドでスパイクを履けなかったですから」 グラブもバットも持たない再始動。走り込みの後は2時間のウエートも行ったが、やはりポイントは『走』へのこだわりを持ったこと。「思った通りのことができたと思う」という沖縄で、すっかり意識は改革されていた。 沖縄では2度、40盗塁を記録している井口から「何やってんだ。走れるんだから走れ!!」との厳しいゲキが飛んだ。鳥谷は50メートル5秒75の俊足。25歳という若さ。それなのに入団以来の盗塁数が、2、5、5個では物足りない。盗塁はベンチからのサインのため、作戦上は致し方ない部分はあるが、“宝の持ち腐れ”であることは否めない。 7番となりそうな今季だが、下位に走れる選手がいれば攻撃の幅は広がる。8番・矢野が歩かされたとしても、走者をためて上位打線に回る可能性も大きくなる。 「打撃も守備も走塁も、イチからやって何かをつかめればいい。ボクは何かに重点をおける立場じゃないですから」。キャンプに向け、走攻守のレベルアップを語った鳥谷。『トリプル・スリー(3割30本30盗塁)』の究極ノルマ、それはチームに大きな変化をもたらす可能性も秘めている。
2007年01月23日
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一級品ルーキー初ブルペン!小嶋、2・11実戦デビュー最有力!初ブルペンで投球を披露した小嶋。伸びのある直球は葛西コーチも絶賛 阪神の希望枠入団・小嶋達也投手(21)=大阪ガス=が21日、西宮市・鳴尾浜球場での新人合同自主トレで初めてブルペン入り。伸びのある直球を30球披露し、葛西稔二軍投手コーチ(39)をうならせた。“ポスト井川”と期待される左腕が対外試合初戦、2月11日の練習試合・日本ハム戦(名護)先発の有力候補に浮上だ。◇ 黄金ルーキーがベールを脱いだ。“ポスト井川”としての視線を正面から受けとめ、小嶋が一心不乱に投げ込んだ。 「軽くキャッチボール程度だったんですけどね。投げた感じは、悪くはなかったです。五、六分の力で投げました」 サラリと振り返る姿がまた魅力。大学・社会人D3巡目・上園(武蔵大)とともに今年初めてブルペン入り。女房役の高校生D3巡目・橋本良(智弁和歌山)を立たせたまま、オール直球で30球。伸びのある球と抜群の制球力で、デモンストレーションを終えた。 「準備段階としては上出来。リリース時の手首の使い方を知っている。思った以上に手元で伸びている感じがするね」と葛西二軍投手コーチがホレボレするほど、球は生きていた。受けた橋本良も「腕が遅れて出てきた。打席に立ったら打ちにくい投手だと思う」と脱帽。昨年2月に左あごを骨折し、実戦から約3カ月間、離脱した小嶋。予想より早いブルペン入りが、周囲にくすぶっていた不安も一掃させた。 セットポジションからの投球のため、ライバルでもある右腕・上園と向かい合わせのピッチング。上園のしぐさは自然と目に入り、火花バチバチ状態となったが、「いい球を投げているなと思った。意識はしない」と“解説”。その姿には、新人とは思えない落ち着きと風格があった。 11月21日のドラフト当日から、岡田監督は「(沖縄・宜野座に)小嶋は連れて行く」とキャンプ一軍スタートを明言していた。その指揮官の鳴尾浜視察は今月24日。小嶋は23日に再びブルペンに入り、24日の“御前登板”に備える構えだ。 そこでもこの日のようにアピールできれば、一軍スタートどころか、早期実戦登板へのGOサインがもらえるはず。キャンプ最初の練習試合は2月11日。昨年のアジア王者・日本ハム戦(名護)の先発有力候補に名乗りをあげることになる。 大阪に住む小嶋の家族は、ちょうど2月9-12日まで沖縄に滞在予定で、航空機のチケットも購入済み。つまり小嶋は、2・11に照準ピタリ。 「一軍キャンプ? やる以上はそのつもりでやっていきたい」 MAX149キロに、縦、横2種類のスライダーとカーブ、フォークを操る左腕。ポスト井川探しが急務な虎投に、また1人、頼もしい戦士が加わった。★母校へブルペン寄贈 1月初旬に行った自主トレで、出身校の石川・遊学館高校へブルペンを贈る計画が明らかになったが、小嶋は現在、その見積もりに入っている。「業者によるとブルペン3台で計1000万円ぐらいするそうです。500万円でも高いのに…」とは父・恵之助さん。母校への恩返しのためにも、小嶋が今季に期する思いは強い。復権へ突き進む!赤星、新バット&新スパイクで2冠獲り狙う!鳴尾浜で精力的に動く赤星。首位打者&盗塁王へ、マジだ 新たな相棒とともに2冠獲りだァ-。阪神・赤星憲広外野手(30)が21日、鳴尾浜球場で自主トレを公開し、首位打者と盗塁王の2冠獲りプランを披露。バットとスパイクを一新して、復権のシーズンに向けて突き進む。◇ 自信の源は、2つの新アイテム。07年型の装備を身につけた赤星が、新たな境地を目指す。 「1つでもいいから青木君(ヤクルト)、荒木君(中日)なりに勝って、打つ方でも結果を出したい。(昨年の盗塁王の)青木君との差は、打つ方の差。打つ方のタイトルを何か獲りたい」 一昨年まで5年連続で獲得した盗塁王の奪還だけでなく、初の首位打者も狙う。打率.269と低迷した昨季の汚名を返上するため、復活は今まで以上に華やかに-。それが赤星流。手元にそろった2つの新兵器が、このプランを後押しする。 まずは、昨年から10種類以上も試してきたバット。ようやく理想形を見つけ、2つに絞り込んだ。選んだのは、ヘッドを効かせて引っ張るための細グリップ。タイ・カッブ型から細くした分、40グラムも軽い約910グラムになった。この武器で、昨季苦しんだ左寄り&前進守備の『赤星シフト』を突き崩す。 足技を生かす新スパイクも完成した。赤星独特の足型に合わせ、足首部からつま先にかけて、外側へ向かって斜めになっていく“変形スパイク”。「最初は違和感があったけど、力が一番前に伝わる」と赤星。ゼット社の担当者は、今までより10グラム軽い約280グラムに「球界でも最軽量の部類に入る」と胸を張る。足首を保護しつつ可動域を広げたタイプで、苦しんだ足首痛とも決別。本来の俊足を取り戻せる。 この時期に約100メートルの遠投を行えるほど、肩も仕上げてきた。自主トレ期間は、改造した打撃フォームの確認にも時間を割いた。 「プラスアルファで打撃を上げたい。打席の立つ位置も変えてみたり」 春季キャンプでも、紅白戦などの実戦で修正を加える。一新するなら、すべてを徹底的に行う。 「これまでと同じことをやってたら負ける。強化して補うだけじゃなく、道具でカバーしていくとか何かで補わないと」 出直しのシーズンに向けて、決意は固い。頼りになる“相棒”とともに、復活の物語が幕を開ける。驚異のホルモン量3倍!金本、「50歳現役」へデータが後押し!最新のトレーニングマシンを試す金本。これで50歳まで現役!? 「50歳現役」をデータが実証!! 阪神・金本知憲外野手(38)が21日、京都市内の施設で肉体の精密検査を受けた。契約するファイテン社が出資する同志社大の「スポーツ医科学研究所」による検査で、総額5000万円の最新機器に初挑戦。半年でホルモン量が3倍に増え、内臓も驚異的に若返ったことが判明。担当教授は50歳までの現役続行に太鼓判だ。◇ 長寿記録への挑戦が、にわかに現実味を帯びてきた。それを数字が物語る。この半年間で金本は若返っていた…。「50歳現役」が見えてきた。 「ホルモンが3倍になっているって。今が自分の正常値で、シーズン中に減っているだけかも分からないけど、(これまでより)減り幅は少なくなるかもね。血管も25-26歳の数字が出たし、よかったんじゃないか」 昨年6月から精密検査を受けてきて、いよいよ京都市内の施設にそろった最新設備に初挑戦。ファイテン社が出資する同志社大の「スポーツ医科学研究センター」による検査で、新たに導入された計測機器の総額は5000万円。そこで筋力とともに内臓も“鉄人級”に若返ったことが判明した。 「去年の6月から(成長)ホルモンが3倍ほどに増えている。普通は年をとれば減るものなんで…。疲れ知らずのアニキが誕生する期待がある。(50歳まで現役の)自信が持ててきました。数値が上がっているので」 立ち会った京都府立医大の吉川敏一教授(59)も驚きを隠せない。昨年6月の検査から栄養摂取を見直し、サプリメントを一新。その結果、男性ホルモンの一種であるDHEAの数値が3倍に伸びた。もちろん、最初の数値はシーズン中のもので、疲労度を考慮する必要はある。それでも驚異的な伸び率という。 海の向こうのメジャーリーグでは、禁止薬物のホルモン注射に走る選手も存在する。金本はトレーニング&栄養摂取のバランスで、ドーピングなしで20代の肉体を手に入れることに成功した。 日本球界の現役最高齢は、投手で浜崎真二(元阪急)の48歳10カ月、野手で岩本義行(元東映)の45歳5カ月。科学の力も味方につけて、無人の野を行く挑戦が始まる。■DHEA 「デヒドロエピアンドロステロン」の略称で、男性ホルモンの一種。副腎から分泌され、通常は加齢とともに減少する。成長に関する作用や代謝を制御する作用などがある。
2007年01月22日
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金本40発ボディーや!自己最重量92キロでキャンプイン!07年本拠地初見参の金本。40発ボディーに仕上がった 40発ボディー完成だ!! 阪神・金本知憲外野手(38)が19日、本拠地・甲子園に今年初見参、実戦段階のトレーニングに入った。すでにその肉体はプロ入り最重量でのキャンプインにメドがついたことも判明。今季、目指す40発、2000本安打へ、なおパワーアップした体で磨きをかけていく。◇ 甲子園の広さとケンカできるだけの“重み”がある。40発ボディーを完成させて、今年初めて聖地に足を踏み入れた。キャンプイン時の自己最重量にメドが立った金本が、いよいよ実戦段階に突入だ。 「(本気で打つという)まだそんなレベルにも達してないよ。2、3回打っただけやんか。(今後も甲子園かと問われて)ヒ・ミ・ツ…」 前日18日に広島でのウエートトレを打ち上げ、本拠地への初見参を果たした。多田打撃投手をともない、外野フェンス際でのランニング、ダッシュ、キャッチボール。最後は室内練習場に移り、ティー打撃で締めた。右打席にも立つなど、体をほぐす程度だが、約50スイングで汗を流した。これまでの最重量でキャンプインする金本。手応え十分のこの表情 広島を離れる際、体重計は「90.7キロ」を指していた。本塁打量産を狙い、ここ数年は体重増を図っているが、1月中旬としては過去最重量。例年、オフに蓄え、夏場にすり減らし、終幕までにわずかに持ち直すのがパターンだ。昨年のキャンプイン時は91キロ。それを超え、92キロ前後が今年のメド。身長1メートル80の鉄人が生涯で最も重い筋肉の鎧をまとう手応えをつかんだ。 「去年からホームランを意識して、体重を増やそうとはしている。それも今年は食事を無理に詰め込んだりせずに、自然に増えている。体質が変わってきたのは確か」 鉄人を指導する広島のトレーニングジム「アスリート」の平岡洋二社長(51)が、体質の変化を指摘した。例年のオフなら食事とウエートトレで増量するが、年齢による体質変化により昨年夏から体重が落ちにくくなってきた。 ただし、金本の場合は体脂肪は増えていない理想型。昨年の91キロからわずか1キロ前後の差と言っても、常に鍛え続けている金本には、そのわずかな差が大きな目安となる。 夏男の印象が強いアニキだが、虎移籍後も、長期ロード中には85キロを割ることがあった。暑い季節は相手投手もヘバるもの。そこにツケ込み打ち込んだが、07年、最重量ボディーを維持したまま一年を乗り切れるなら怖さ倍増だ。 年齢を重ねるごとに、ウエートトレの数値は微減傾向にある。それでも基本的には「体重=パワー」の考え方は変わらない。「今年は2年ぶりに40発打ちたい。甲子園は広いけど、挑戦したい」が今季の誓い。重みを増した体で、聖地を威嚇した。■07年金本の打撃目標 ▼通算2000安打 残り154安打。昨季は154本目のヒットを開幕から134試合目で放っており、今季終盤の達成が確実。「そんなに興味はないよ。当然、いく数字だから」と話すが、晴れて名球会入りを果たすことになる ▼通算400本塁打 残り37本。昨季は右手薬指を痛めたこともあり26本に終わったが、「ちょうどいい目標」と金本。現在は通算363本で歴代18位。「将来的に500号を目指す」と宣言 ▼40本塁打 05年に40本放っており、2年ぶりの大台を狙う。昨季は中日・ウッズが47発で本塁打王。「4番の差で負けた」と話しただけに、竜の主砲とのキング争いも見もの岡田監督が猛ゲキ!トラ戦士よ、星野ジャパンを占拠せよ!ラウンドを終え、くつろぐ岡田監督。星野ジャパンへ全面協力を約束した トラ戦士で星野ジャパンジャックや!! 阪神・岡田彰布監督(49)が19日、兵庫県三木市内のゴルフ場で、星野仙一オーナー付シニアディレクター(59)の監督就任が決定的な北京五輪日本代表を全面バックアップ。虎ナインに星野ジャパンに大量選出される大活躍を、とゲキを飛ばした。◇ チームのために、出し惜しみなんて気は毛頭ない。同じタテジマに身を捧げる闘将が、世界の舞台に立つ。日の丸のための支援に、岡田監督にためらいはない。 「協力する姿勢に変わりはない。人数や細かいことは決まってないけど、決まったら、それに従って協力するつもりでいる」 前日18日に、星野SDが、北京五輪の監督就任を事実上、受諾。宮崎オーナーも「(選手派遣も)できるだけ協力したい」と、主力の流出も厭わない構えを見せている。この日は三木市内でゴルフを楽しんだ指揮官も、全面バックアップに異論はなし。むしろ、トラ戦士の大量選出を望み、ゲキを飛ばした。 「これまで選ばれない方が多いチーム。そういうメンバーになれるように」 これまで阪神の選手として五輪に出場したのは、アテネ代表の安藤と藤本の2人。藤本も追加候補として最終的に代表入りした。昨年のWBCでも当初は藤川だけで、久保田は故障した広島・黒田の“補欠”。満場一致で最初から選ばれるケースが少ないのが、これまで。国際舞台になると虎戦士も目立たなくなってしまっていた。 “星野ジャパン”となれば違う。阪神で監督経験があり、選手をよく知っているだけに、過去の実績も情の入る余地もない。今、本当に代表となる力があるのか。国際舞台でも活躍できるのか。闘将の目は、他球団よりも厳しいはず。選ばれるのは名誉だけでなく、真の実力を認められた証になる。 「ドンドン日の丸を背負って、日本代表として、海外にいって経験すればいい」 星野ジャパン入りを目標に活躍しろ!の指揮官のゲキ。日の丸を背負って世界に出て、大きくなって帰ってくればいい。北京五輪を経て、虎がまた強くなる。『NO』という選択肢はない!田淵氏“星野ジャパン”入閣へ!阪神時代は星野SDとコンビを組んで優勝をもたらした田淵氏。星野ジャパン入りを拒む理由はない 仙ちゃんとは『一蓮托生』!! 元阪神チーフ打撃コーチの田淵幸一氏(60)=現評論家=が19日、“星野ジャパン”入閣について「現時点では何も言えない」とした上で「(声をかけられれば)『NO』という選択肢はない」と、盟友との強い絆から前向きな発言をした。◇ 現時点で、田淵氏が話せる唯一、確かなこと。それは、盟友である闘将との、太く固い絆。もし、要請を受ければ拒む理由は何もない。 前日18日、星野SDが北京五輪日本代表監督を事実上受諾。25日の編成委員会で正式決定する“星野ジャパン”へ、入閣が有力視されている同氏は、「現時点では、五輪について話すことは何もない。まずは25日に(星野監督が)正式決定してから。まだ何の打診も受けていないし、物事には順序があるから」とした上で、静かに胸に秘める思いを語った。 「ひとつ言えるとすれば、オレには“自由”がないこと。オレには、『NO』という選択肢はないということだな」 検討するとか、覚悟を決めるとか、そんなものではない。もし星野SDに声をかけられれば、絶対に断ることなどない。無条件についていき、共に尽力するだけ。「別に前から言っていることと何も変わらないよ。『一蓮托生』だからね」と、言葉を続けた。 星野と田淵。東京六大学時代からのライバルは、プロでも中日、阪神に分かれ、凌ぎを削った。02年、阪神・星野監督が誕生すると、チーフ打撃コーチに就任。03年にはチーム打率.287の強力打線を作り上げ、18年ぶりVに貢献。同年、星野監督勇退と同時に、ユニホームを脱いだ。 「オレは仙ちゃんの『イエスマン』だから。悪いことをしようとしたら止めるけど(笑)。それ以外は必ずイエスだよ」 まさに、打算も理屈もない男の友情。日本球界悲願の五輪初金メダルへ、強力タッグによる“タテジマの再現”に、期待だ。
2007年01月20日
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虎新助っ人・ジャン、じゃんじゃん投げてます!はやブルペン入り!母国で早くも、日本の使用球で本格投球を行っている虎の新助っ人ジャン。じゃんじゃん投げるヨ “規格外男”がジャンジャン投げてます!! 阪神の新助っ人、エステバン・ジャン投手(31)がすでに母国のドミニカ共和国でブルペン入りし、日本の使用球で本格投球を行っていることが18日、分かった。わずかにオフ2週間での本格投球も異例なら、足のサイズも虎戦士最大の31.5センチと判明。用具メーカーは米国からスパイクを“逆輸入”する方針で、すべてに規格外のスケールだ。◇ 新助っ投・ジャンが、すでに“虎第1球”を投げ込んでいた。母国・ドミニカ共和国で日本の使用球を握ってブルペン入りし、本格投球を開始していたことが分かった。1メートル93は虎戦士最長身、116キロは同最重量、そして新たに足のサイズ31.5センチも判明。もちろんチームで最もデカい。すべてに規格外の男だ。 「すでにブルペンに入って投げていると聞いています。ウインターリーグが終わってからほとんど休んでないし、順調な報告しか聞いてない」 球団関係者が、早くも戦闘態勢に入ったことを明かした。契約後、日本の使用球は代理人を通じて手渡されている。虎の視察団がチェックし、獲得を決めたウインターリーグが終幕したのは12月下旬。母国の気候は常夏で、現在も暑い日は30度を超えるという。わずかに2週間のオフを経て、1月中旬には投球を再開したのだから驚きだ。 ビザ取得の関係で未定だった来日時期も、1月末でメドが立った。視察した山口スカウトが「スライダー気味とシュート気味の2種類を自在に操る」と絶賛した“二枚刃フォーク”が、いきなりキャンプイン初日からお披露目されるだろう。 調整ピッチの速さのみならず、体のサイズも規格外。メジャー時代に使用してた関係もあり、球団側はミズノ社に用具を発注済みだ。しかし足のサイズが31.5センチという事実が判明。同社担当者は「スパイクは、日本では30センチくらいまでしか作ってない。アメリカで作って、持ってくることになりますね」と説明。何と“逆輸入プラン”を用意しているという。 このほか巨体を包み込むトレーニングウエアについても「サイズがなさそうです。来日後に採寸して、オーダーメードで作るしかない」。調整法に用具まで、すべてが枠からはみ出している。 かねてからの期待度の高さに、逸話の数々が想像をかき立てる。虎の人間山脈が、甲子園を揺らす日は近い。★オマリー駐米スカウト同行 ジャンの来日には“後見人”としてオマリー駐米スカウトも同行する予定だ。昨年12月、虎の視察団の一員としてウインターリーグをチェック。投手出身の山口スカウトが絶賛すれば、打者目線から見たオマリースカウトも意見が一致。獲得をプッシュした。 かつて阪神、ヤクルトで助っ人として成功した先輩だけに、環境適応への手ほどきはお手の物。心強い味方になる。金本、キャンプにお抱え医師団同行!“50歳現役計画”本格始動!医師団がアニキをサポート。“50歳現役プロジェクト”が始動した 医師団がアニキと列島を横断だ!! 阪神・金本知憲外野手(38)のサポートを行っている京都府立医大、同志社大の教授チームが、沖縄&安芸の両キャンプにも派遣されることが18日、分かった。血液採取で身体状態を詳細チェックし、開幕ダッシュへ万全の態勢を整えるのが狙いだ。鉄人の行くところにドクターあり。もちろん開幕後もサポートは継続される。◇ 開幕ダッシュを目指すアニキに、キャンプから“チーム金本”が帯同する。今季から本格化する科学的アプローチが、早くも始動。沖縄から安芸へ、両キャンプ地に医師団がついてくるのだ。 「先生たちには両キャンプ地にも行ってもらいます。その都度、血液採取をして、科学的に体のデータを取っていく狙いです。キャンプから万全の調整をしてもらえるようにという措置です」 金本が契約するファイテン社の担当者が、プランの全容を明かした。すでに京都府立医大の吉川敏一教授(59)、同志社大の高波嘉一教授(44)らで組まれるサポートチームが発足済みで、キャンプから本格稼働することになった。 金本は14日から2泊3日で鹿児島・最福寺での燃え栄える炎の前で、「護摩行(ごまぎょう)」修行を行い、前日17日からは広島に戻ってトレーニング中。「今年は自分の力で(チームを)開幕ダッシュさせるくらいの気持ちでいったほうがいい」と話しているが、従来は夏場に強く、スロースターターの印象が強い。 血液採取することで体に不足している栄養素が分かり、必要なサプリメントの詳細が明らかになる。春先からの爆発につながるはずだ。 それと並行して、今月中にはファイテン社出資の研究施設が京都府内に完成する。そこで肉体の基礎データを取り、キャンプからの血液検査で推移を見守る。開幕後も同様だ。定期的に医師団が帯同し、異常はないかをチェックする。これまで鉄人の経験と感覚に頼ってきた部分を、数値として解き明かす実験だ。 壮大なるプロジェクトの始まりは沖縄&安芸から。今季の2大目標としている2000安打&400本塁打へ、ロケットダッシュの予感ありだ。能見、新スパイク&伊良部トレで150キロ出す!えっ、ジャパンVs阪神!? 完成したスコアボードを背にトレーニングする能見 狙うは球速150キロ台だ。阪神・能見篤志投手(27)は18日、自主トレの最重要テーマを股関節の強化と断定。足場固めから球威アップを目指す。◇ 「毎日最低でも2時間くらいはウエートをやっています。股関節が硬いので、柔らかくしながらそこを中心に。球威を上げるのもあるし、長いイニングを投げるのを考えると必要ですから」 股関節強化は、MAX158キロの剛腕を誇った伊良部が、球速アップを目的に行ったトレーニングでもある。この手法を見習い、現在のMAX147キロからの上積みを図るわけだ。 秘策はもう一つある。今まで6本歯だったスパイクを今年から9本歯に変更する。「しっかりと踏み込めるから、下半身が安定する」と狙いを説明。昨年参加したハワイ・ウインターリーグの固いマウンドを想定して作ったスパイクだが、今シーズンにも生かされることになった。 「1、2年間やって結果が出ていないので、3年目で何かを変えないといけないので」 20日にはブルペンに入り、新球カーブとチェンジアップに磨きをかけていく。勝負の3年目に向けて、準備に抜かりはない。
2007年01月19日
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左ひじ驚異の回復!下柳38歳10カ月での開幕投手あるでェ!奄美大島で自主トレ中の下柳。左ひじ手術後の不安も消えつつある 契約未更改の阪神・下柳剛投手(38)が今月末、キャンプ地の沖縄でサインを済ませることが17日、濃厚となった。現在は鹿児島・奄美大島で自主トレ中。左ひじ手術後の経過も良好で、約50メートルの遠投をこなしている。球団側も調整面に配慮し、異例の“現地更改”を認める方針だ。2月1日のブルペン入りも可能なほど順調で、38歳10カ月での開幕投手なら球団歴代2位となる高齢での栄誉となる。◇ 左ひじ手術を克服した鉄腕が、“本命”福原の対抗馬に名乗りを上げる。現在、奄美大島で自主トレ中の下柳が、沖縄での更改を行うことが濃厚となった。球団側は調整を優先させる方針で、キャンプ地での月末サインを容認する。 「日程は決まってないです。トレーニングで向こうにずっといると聞いていますし。(現地更改になるのかと問われて)この時期になるとね。最終調整はこれからです」 沼沢球団本部長はこの日、球団事務所での契約更改にこだわらない方針を強調した。今季が2年契約の2年目で、条件面ではすでに合意に達している。今オフ唯一の越年者だが、問題はない。契約書を沖縄に持参するのもいとわない姿勢だ。 その配慮に応えるように、下柳は劇的な回復ぶりを見せているという。昨年10月20日に左ひじにメスを入れ、関節形成術を受けた。12月2日から奄美大島に場所を移し、リハビリを兼ねた自主トレに没頭している。 当初は陸上競技場での走り込みに集中。大みそかに行われた「K-1 Dynamite!!」(京セラD)に桜庭和志のセコンド役として出向いた後、再び奄美大島にUターン。「今では約50メートルの遠投ができるまでに回復したと聞いた。順調すぎるほど順調でしょう。例年通り、キャンプイン初日のブルペンにも入れるのでは」と関係者も太鼓判を押している。 3月30日の広島戦(京セラD)での開幕投手争いへの参戦も、にわかに現実味を帯びてきた。昨年まで5年間務めた井川や、その前に2年連続して任された星野伸、湯舟、仲田、過去には6度務めた江夏も…。虎の歴代開幕投手は、左腕エースの系譜でもある。親友・桜庭が“疑惑の一戦”で敗れたのと同じマウンドに上がれば、その時点で38歳10カ月。38歳8カ月の野村収(84年)を上回り、2リーグ分立前の1949年に41歳で投げた若林忠志に次ぐ虎投歴代2位の年長開幕投手に名を刻むことになる。 契約書へのサインはもはや、儀式に過ぎない。昨季の実績から、右の柱・福原が“独走”しているような格好だが、「待った」をかけるのは、南国でキバを研ぐこの男だ。■データBox ☆…プロ野球最高齢での開幕投手は、98年4月3日、中日戦(広島)で広島・大野豊が42歳7カ月で務める。またプロ初の開幕投手最高齢は、03年3月28日、近鉄戦(大阪D)でオリックス・吉井理人が37歳11カ月で務めた。 ☆…阪神では49年4月2日、若林忠志が大映戦(後楽園)で41歳1カ月という年齢で開幕投手を務めた。2リーグ分立後では84年4月6日、巨人戦(後楽園)で野村収が37歳8カ月で務めた。★カギ握る2年目 下柳は年俸1億7500万円の2年契約を結んでおり、今季がその最終年。順調なら今季中に2度目のFA権利を取得するだけに、今シーズンの成績は今後の去就にもかかわってくる。 ここ2年連続2ケタ星を挙げ、衰えのないところを見せているだけに、再び複数年契約を勝ち取る可能性も十分。すでに05年に37歳で、最年長最多勝記録を打ち立ててはいるが、打の金本に並ぶ記録ホルダーとなる資格は十分だ。矢野が守護神復活へ珍プラン!?久保田に“先発のススメ”!甲子園球場内で自主トレを続ける矢野。窪田の復活を思えばこそ、の独自プランをあかした JFKの復活に向けて、虎の正妻が珍提案だ。甲子園球場で自主トレを行った阪神・矢野輝弘捕手(38)が17日、久保田の再生プランを私見として明かした。球威に頼るあまりに痛い目にも遭った守護神を、調整段階で先発起用することで投球術を習得してほしいというもの。岡田監督の見解やいかに…。◇ もう一度、JFKによる逃げ切りを完全復活させたい。再起をかけてシーズンに臨む久保田に対して、恋女房の矢野が再生プロジェクトを温めていた。「起用法は監督が決めること」と前置きしながらも、投球の幅を広げさせるために“先発のススメ”を説いた。 「長い回を投げれば、ゴロを狙って前に打たせるようになる。久保田は今まで厳しい場面で、空振りを狙って100%の力で腕を振ってきた。余裕がある中で投げて、見えてくることもある。そこから成長につながるかもしれない」 甲子園球場で黙々と自主トレを行いながら、守護神再生プランを思い描いていた。V奪回には藤川、ウィリアムスから久保田へとつなぐのリレーが理想だが、現状の久保田では心もとない。そこで思い描いたのが、キャンプの紅白戦かオープン戦の序盤で先発マウンドを経験させるプランだ。 「先発をやることで、カーブとか遅い球の緩急を使うようになるはずやから」。直球に偏らず、いろんな球種を使って打者との駆け引きやコントロールの大切さを再認識させたい。いきなり、逃げ切りの場面で登板させるのではなく、自信を取り戻してから定位置へ戻してやりたい。 岡田監督の構想では、久保田は抑え。ただ、七回を任せたい藤川については「久保田次第やな。一番いい投手が後ろじゃなく、これでいけるというのでないと。七、八回で相手にいかれたら、(球児が)九回に投げられん」と話している。抑え・久保田は万全であることが前提というわけだ。 優勝した05、49回あったJFKの揃い踏みが昨季は12回。同6月に右手甲を骨折した久保田は5勝7敗16セーブという不本意な成績に終わっている。守護神として帰還できるよう、矢野はできる限りのサポートを続けていく。
2007年01月18日
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5番・今岡、6番・浜中や!岡田監督はや断言!07年ベスト主軸!守備練習に時間を割く今岡。キャンプでもこの姿勢で、5番、頼んまっせ 07年猛虎のクリーンアップや!! 阪神・岡田彰布監督(49)が16日、兵庫県加東市での『天地会チャリティーコンペ』で、5番に今岡、6番に浜中を据える基本方針を明かした。「右が打たないといかん」と2人をキーマンに指名。特に、右手負傷からの完全復活がかかる今岡には、春季キャンプでの特守と、2月8日開始の紅白戦への強制参加を厳命した。◇笑顔でゴルフの岡田監督。07年オーダーを思い浮かべてニンマリ? 胸中から「不安」の2文字は消えていた。5番は今岡。6番は浜中に託す。キャンプインまで2週間も残し、岡田監督は早くも腹を決めた。 「今岡は、ここに来たらもう心配はしてない。11、12月はキャンプに間に合うかというのはあったけど。普通に守れたらいいんやから」 『天地会』のゴルフコンペに参加。右手バネ指の手術などから完全復活を目指す今岡については、14日のスタッフ会議で『順調』との報告を受けていた。昨秋キャンプでは「投げ方を忘れとる」と頭を悩ませていたが、もう迷いはない。復帰は『5番・三塁』と決めた。 「去年、キャンプでは守りをほとんどやってなかったからな。打つ方ばかりになっていた。(守備練習は)足腰が鍛えられるし、打つ方も足腰が弱いと打てん」 昨年の春季キャンプ。今岡はバットを振り回すことに終始した。初特守は、安芸入り後の2月21日になってから。シーズンに入って、肝心の打撃も不振のまま。だからこそ指揮官は、相乗効果を期待して特守を促す。 2月8日に予定する初の紅白戦にも「(今岡がいないと)人数的にできない」と、“強制出場”を命じた。 「浜中は打点をあげて、チームが乗っていける打順になる。5、6番? 6番の方が足が速い方がいい」。今岡の5番復帰で、浜中は6番での起用を明言。比較的、足が速く、下位とのつなぎ役にもはまる。「待つタイプはチャンスでは難しい。最初から積極的にいかないと。ネクストバッターズサークルから常に準備しとかんと」と浜中には積極打法を命じた。 これで、07年の猛虎打線の輪郭が、はっきりと浮かび上がった。3番はシーツ。4番は不動の金本。その後ろで、一昨年147打点を叩きだした実績を誇る今岡と、昨年20発と成長した浜中が、にらみをきかす。超攻撃型オーダーの完成だ。 「右打者が打たないといかん。3割近い打者が前におるから、走者が多い場面で回ってくる。5番、6番が打つと、相手も4番で勝負せないかん。みんながいい方にいく」 5、6番コンビをキーマンに挙げる指揮官。復活するポイントゲッターととともに、V奪回への青写真は描かれ始めている。★今岡、黙々ノック 今岡は鳴尾浜で自主トレ。屋外でノックを受けた後、室内練習場でティー打撃を行った。 右手ばね指手術の不安を取り除くために、実戦での守備機会を求めているが、紅白戦、練習試合、オープン戦の出場については、「その都度、その都度です。監督に決めてもらうことなんで、自分の口からは何ともいえない」と話していた。★浜中、全試合出る 浜中は兵庫県淡路島で行っている自主トレを公開し、スローイングやフリー打撃などで意欲的に体を動かした。右肩の故障から復活した昨季は自己最多の139試合に出場し、打率.302、20本塁打の成績を残した。11年目にむけ「せっかくレギュラーを取ったので死守したい。目標は全試合出ること」と力強く話し「100打点にこだわりを持ってやっていきたい」と主軸打者としての目標も口にした。★シーツは3番適役 阪神に移籍して今季で3年目となるシーツについては、岡田監督は3番で起用する方針を明言した。昨年は5番としても18試合使ったが、無理に引っ張ろうとして調子を崩しただけに、「チャンスを広げる方がいい。3番が打ちやすそうやな。センターを狙って、右に打球がいくとチャンスも広がる」と、3番での適性を強調していた。杉山よ、虎投の軸になれ!同級生・球児がゲキ!「僕もサポート」!寒い鳴尾浜で汗を流す杉山(左)。球児が同級生ならではのゲキ 鳴尾浜で自主トレを行っている阪神・杉山直久投手(26)が16日、沖縄・嘉手納で自主トレ中の藤川球児投手(26)から激励メッセージを受け取った。福原、安藤に並ぶ「虎投の軸になれ」という、同級生の熱いゲキを胸に、改めて今季に向けて決意を固めた。◇ お前ならもっとできる-。同い年の仲間からの猛ゲキが、杉山の気持ちを奮い立たせた。 「球児には、投げるたびに頑張ってといわれている。まずは開幕ローテに入らないことには意味がないので。とにかくチームが勝てることが一番だと思っています」 鳴尾浜でキャッチボールを行い、ノックを受けるという通常メニュー。練習後に、南国で自主トレを行っている球児からのメッセージを伝え聞いた。 05年に自己最多の9勝を挙げたが、昨季の前半戦は11試合に登板して白星なし。終盤は4連勝(4敗)で締めたものの、同級生・球児の目には物足りなく映っていた。 「福原さんと安藤さんは、ほっといても大丈夫。杉山もそこに入っていて当たり前だと思う。僕もサポートはするつもりだし、福原さんと安藤さんのような安定した投手になってほしい。杉山にはどうしても頑張ってほしい」 こう言って球児が与えたのは、虎投の軸への仲間入りというノルマ。杉山ならできるはず-。その実力を十分に理解しているからこそ、あえて注文を付けた。 杉山の今季の目標は投球回150イニングの突破。昨季の90回1/3から大幅増を狙う。 「今年は期待される選手じゃなく、計算できる投手になりたい」 目指すものは、とにかくチームの勝利。球児の熱い思いを無駄にしないためにも、1年間通して活躍してみせる。★タッグで白星…ハンカチ・パフォーマンス&号泣 昨年、首位・中日を追いながら5連敗という泥沼で迎えた8月28日の巨人戦(甲子園)。この窮地で、6試合ぶりの白星をもたらしたのが、杉山と球児の同級生コンビだった。 杉山は先発して7回1失点。後を継いだ球児は2点リードの九回、二岡にソロ本塁打を許したが、気迫の投球で2イニングを投げきった。 試合後には2人でお立ち台に上がり、青いタオルで互いの汗をふくシーンも。“ハンカチ王子”こと早実・斎藤を意識したパフォーマンスで虎党を爆笑を誘った。 その直後、球児が「みんなのために頑張っていることを分かってください」と号泣。杉山はその傍らで、涙のお立ち台を静かに見守っていた。
2007年01月17日
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今年もセットアッパー!球児、フル稼働へ省エネ調整プラン!初夏を思わせる沖縄の青空の下、球児(右)が右肩温存キャンプ計画を明かした。左は福原 右腕温存キャンプでV奪回や! 阪神・藤川球児投手(26)が15日、同僚の福原忍投手(30)と行っている沖縄・嘉手納町での自主トレを公開した。2月1日からの沖縄・宜野座キャンプでは、1日30球限定の省エネ調整プランを描いていることを表明。すべてはセットアッパーに徹し、シーズンでフル稼働するためだ。◇ 球春の訪れに備え、マイペースで剛腕に磨きをかける。例年通り南国で始動した球児は、“チームの柱”として1年間投げ続けるため、キャンプ中の調整も省エネで乗り切ることを決めた。 「時間が許す限りゆっくりやりたい。ブルペンには2月1日から入るつもりだけど、キャンプでは1日30球に抑えたい。50球を超えることはないと思う」 気温21度。初夏を思わせる沖縄の青空のもと、半袖姿で福原と25分間にわたってキャッチボールを行った。ゆったりと流れる時間の中で、今後の調整法もスローペースを貫くことを強調した。 もともと、ブルペンで球数を多く投げ込むタイプではない。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のために調整を早めた昨年も1日30球限定だった。そして今年も同じく30球調整。1年前と同様、疲労を抑える狙いもあるが、今年はそれだけではない。 「自分がけがをすればチームのマイナス。すべてのことを考えて、みんなのために頑張りたい」と自覚する。マイペース調整は単なるわがままではなく、“チームの柱”であるという自負からくるものだ。 キャンプ中に毎日ブルペン入りしても、合計で900球に満たない調整になる。「2400球を投げ込む」と宣言した久保田に比べて、約3分の1の球数はあまりにも少ない。岡田監督から他の投手陣にも投げ込み指令が下る中、自分の地位を確立済みだという自信にあふれる。もちろん、背負う期待は承知で、きつい仕事場に戻る決意も固めた。 「今の段階ではセットアッパーで考えている。去年も六、七回に苦しい場面があった。僕が六、七回を投げた方がチームが機能していた」 昨年10月、右肩を故障した後に負担の大きさから一度はクローザー転向を志願した。それほど過酷なセットアッパーもやりぬく覚悟。何よりも、チームのために尽くす考えだ。目指すは05年リーグ優勝の原動力となった最強方程式「JFK」の再来。自らの手で勝利を手繰り寄せる。 「イメージは去年よりすごいピッチング。求められているもの以上のものを出したい」 球児は昨季以上の活躍を誓った。ここ沖縄で体をつくり、省エネキャンプを過ごしたあと、シーズンでは必ずV奪回へフル稼働する。■球児の守護神専任志願VTR 昨年10月16日、練習のため鳴尾浜を訪れた藤川は「中継ぎが一番しんどい。(相対的に)先発や抑えの方がラク。数字も出て評価されやすいし」と注目発言した。07年のクローザー専任を主張した形で、当時、勝利の方程式『JFK』を結成した久保田が、右手甲骨折からの復活が遅れていただけに、物議を醸すかとも思われた。だが、これを伝え聞いた久保投手コーチは「選手がポジションを言ってはいけない」とした上で「長くやらせてあげたいというのはある」と中継ぎ&抑えの両刀の激務に“理解”を示した。結局、球児はフォア・ザ・チームに徹する覚悟を決めた格好だ。★昨季キャンプも30球調整 球児は昨年2月の沖縄キャンプ中も、1日30球限定のブルペン投球を行った。「100球も投げる必要はない。毎日、毎日ちょっとずつやっていく」。WBC日本代表として難しい調整を強いられたが、焦らず、効率よく仕上げる球児流のスロー調整で挑んだ。昨年は2月15日前後を調整のめどにしていたが、今年はあくまでも3月30日の開幕に照準を合わせている。福原に新エースの自覚!中継ぎの負担減へ目標「10完投」!福原のノルマは“ミスター完投”の襲名。高いハードルは自覚の証明だ 阪神・福原忍投手(30)は同僚の藤川と沖縄・嘉手納町での自主トレを公開した15日、自身に今季の完投数「10」というノルマを課した。昨年のセ・リーグでは誰も到達できなかった数字だが、高いハードルは“新エース”としての自覚十分。中継ぎ陣の負担軽減を狙い、虎投のリーダーとしてチームをV奪回へとけん引する。◇ 誰にも譲らず最後までマウンドを守る。南国で本格始動した福原が、虎投の軸となるべく改めて気合を入れ直した。 「やっぱり完投と思ってやりたいし、完投数は気にしている。去年は3つ。毎年増やしたいと思っているんで、10くらいは目指したい」 沖縄の太陽の下、30分間のランニングで半袖シャツに汗をにじませ、大きな目標を掲げた。これぞ“新エース”としての自覚の芽生えだ。 井川の抜けた穴を埋めるのが、今季の福原の最重要課題。新たなエースとして威厳を見せるためにも、井川がクリアしてきた記録は何としても抜き去りたい。そこでまず完投数に目をつけた。 昨年の井川の完投数は「8」。完投数10以上を果たせば、阪神では92年に13完投した仲田幸司以来となる。かつての虎のエースの記録を一気に抜き去り、新たな記録を打ち立てるシナリオだ。 もちろん容易に達成できる数字ではない。昨季の2ケタ完投は12球団で西武・松坂(13)、オリックス・平野佳(10)の2人だけ。セ・リーグでは誰も到達しなかった。福原の自己最多は05、06年の「3」。ここから3倍増を狙うわけだが、すでにその準備は始めている。 自主トレでは「1年ずっと投げてけがをしない体作り」をテーマに、バランスボールやミニハードルを用いて、主に瞬発力を高めるトレーニングで下半身を鍛える。昨季は自己最多の12勝(5敗)をマークしたが前半は腰痛で出遅れた。1年間投げ続ける体をつくれれば、おのずと10完投、そして目標の200イニング登板も見えてくる。 「球児は疲れていることを口に出さないけど、疲れているだろうから僕が投げるときはできるだけ休ませたい」。頼りになる後輩もあえて頼らない。中継ぎ投手の負担を減らす“ミスター完投”の誕生が、V奪回をもたらすのは間違いない。★球児とは別メニュー 沖縄・嘉手納町での自主トレ中、福原と球児は基本的に別メニューをこなしている。福原がランニングをすれば球児がストレッチを行い、球児が走り出すと福原がストレッチを行うという具合。一緒にトレーニングしたのは、25分間のキャッチボールと坂道ダッシュだけだった。■完投アラカルト ★…06年両リーグで10完投以上したのは、13完投した松坂(西武)、10完投した平野佳(オリックス)の2人だけ。ちなみに、松坂の10完投到達は3年連続。セ・リーグでは三浦(横浜)の9完投がトップだった。 ★…阪神では1992年に仲田幸司が13完投したのが最後。阪神の球団記録は43年の若林忠志の39完投だが、現代の野球では幻の数字? ★…シーズン完投の日本記録は、47年に別所昭(南海)がマークした47完投。2リーグ分立後のセは55年の金田正一(国鉄)の34完投。パが78年の鈴木啓示(近鉄)の30完投。これらも破られることはなさそう。
2007年01月16日
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鬼になる!岡田監督、春季キャンプは結果重視の姿勢で臨む!スタッフ会議を開いた岡田監督。2月から非情に徹する 鬼になる!! 阪神・岡田彰布監督(49)が14日、大阪市内で行われた一、二軍合同スタッフ会議に出席。2月の春季キャンプ(沖縄・宜野座、高知・安芸)には結果重視の姿勢で臨むことを明言。「実績や経験は関係ない。いい者から使う」と非情に徹し、V奪回を目指す。◇ 情は捨てる。チームのためなら、人間らしさすらも押し殺す。2月1日から始まる春季キャンプ。岡田監督は鬼と化す。 「紅白も含めて、投手は実戦でアピールしていかんと。力が均衡しているし、楽しみ。はっきり出る。経験や実績は関係ないよ。現状の力で、いいのから使っていく」 実に単純明快だ。スタッフ会議では、春季キャンプの概要が決まった。沖縄での1次キャンプでは8日に紅白戦を実施。11日の日本ハム戦(名護)を“開幕”に、練習試合が3試合が予定されている。そして2試合のオープン戦。『結果重視』のサバイバルに不敵な笑みすら浮かべた。 井川が抜け、投手陣に厳しい競争が待ちかまえる。福原、安藤、下柳は先発当確と予想されるが、新外国人右腕のボーグルソン、ジャンの2人が加わった。先発争いが激化するのはもちろん。リリーフ陣の争いもシ烈だ。 「先発、中継ぎも1回じゃなく、3回ぐらいは投げないと。2、3回の中で今の現状を見極める。1年間乗り切れるかどうか」 “一発屋”は要らない。結果だけではなく、継続にも目を向ける。だから1イニングピシャリと抑えれば合格じゃない。それを3回続けて、初めて総合評価となる。そこには、「たまたま」や「偶然」が入る余地はない。真の実力がわかる。だから、対外試合を多く組んだ。 「違うユニホーム相手は、非常にアピールになる。(一軍キャンプは)20人いうても、一軍の枠に入るのは12、3人」 最終的に一軍切符をつかめる投手は多くて13人。対外試合ならポイントも高く、ベテランすら『調整』は言い訳にならない。すべてはV奪回のため。鬼となった岡田監督に、冷酷な判断にためらいはない。★秀太らは安芸組 スタッフ会議では一、二軍メンバーの大まかな振り分けも行われた。現時点では非公表だが岡田監督は「ベテランである程度力が分かっていて、専門的な力がある人は安芸組になる」と、中村豊と秀太の二軍スタートを示唆。新人については「合同自主トレをみてから。投手はブルペンに入るだろうし、野手は打撃をみて」と、24日のスタッフ会議で最終的に結論を出す。■チームの今後の予定 24日に2度目のスタッフ会議が行われ、新人の合同自主トレは30日まで。沖縄先乗り組は、26日に出発。岡田監督以下首脳陣は30日に沖縄入りし、選手も同日夕刻までに恩納村内の宿舎に集合。キャンプ前夜の31日に宿舎で全体ミーティングが行われる。
2007年01月15日
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高校1巡目・野原、20分間走最下位で負けん気に火がついた!持久走では最下位に沈んだ野原(左から2人目)。巻き返しにさっそく居残りトレだ屈辱に唇をかみしめた野原。この負けん気が飛躍につながる 阪神の新人合同自主トレ2日目の13日、鳴尾浜球場で高校生D1巡目の野原将志内野手(18)=長崎日大高=は、20分間走で大失速の最下位。負けじ魂に火がついて異例の居残りランニングと休日返上トレで巻き返しを誓った。大学・社会人D3巡目の上園啓史投手(22)=武蔵大=は、約50メートルの遠投で肩の仕上がりをアピール。15日からの第2クール中にもブルペンでの投球を開始する。◇ 絶対、1番になったる! 野原の負けじ魂に、いきなり火がついた。 「このままの結果では終われない。キャンプまでに追い付いて、いつかはトップで走りたい」 新人合同トレ2日目、いきなり壁にぶつかった。午前の最後に行われた20分間走で、断トツの最下位に沈んだ。10分過ぎからは口が大きく開き、続木トレーニングコーチのゲキにうなずくのがやっと。最後はトップの小嶋に周回遅れ(1周約300メートル)。井川(70センチ)に匹敵する69センチの太ももが自慢の足も「長距離は苦手です。自分は最低レベルの選手なんで」と頭を垂れた。 だが、このままへこたれない。ここからが野原の真骨頂だ。昼食後、室内でのティー打撃で全体メニューを終えると、一人グラウンドに向かった。「自主的にやりました。自分にカツを入れて、みんなに早く追いつけるように」。他の選手がシャワーを浴びている間、居残って約20分間走り込んだ。 長崎日大高でもそうだった。1年春からレギュラーに抜擢されたが、最初は練習に付いていくので精いっぱい。一日でも早く追いつくため、誰よりも素振りや走り込みを敢行。3年では主将としてチームをけん引するまでになった。「同じスタートになっちゃいましたね」と苦笑いだが、プロでも練習の虫になる。 その行動は虎の成功者達に似ている。金本は試合後の素振りが日課。ルーキー時代の鳥谷は、試合後に鳴尾浜の室内でマシンに向かった。異例の居残り練習からは、大物の香りが漂う。 「人と同じ練習をしていては、同じレベルでしか成長できない。人より2、3倍やりたい」 14日も休日返上で汗を流す。トップを目指す逆襲のシナリオに、休みはない。★部屋ではストレッチ 努力を怠らない野原は、部屋では柔軟トレーニングに汗を流す。軽めのメニューだった前日12日は、約1時間の自主トレを課した。 「体が硬いといわれているんで、部屋ではストレッチを長めにやっています。あとは体幹も鍛えています」。引っ越し準備などが重なり、入寮直前は思うように体を動かせなかった。ブランクを取り戻すために必死だ。新人の中で急ピッチの仕上がりを見せる上園。15日にもブルペン入り★上園、好仕上がり 大学・社会人D3巡目の右腕、上園(武蔵大)が新人合同自主トレで仕上がりのよさをアピールした。約60メートルの距離での遠投を行い、力強いボールを投げ込んだ。 「あのくらいは普通に投げられると思っています。(ブルペン入りは)言われたら入れるように準備していきたい」 並んで投げた希望枠左腕・小嶋は5分程度の投球だったが、それを尻目に変化球まで試投した。すでにブルペン入りできる状態だったが、伊藤トレーニングコーチは「新人は放っておくと飛ばしすぎる。ある程度抑えてあげないと」とこの第1クールはあえて控えた。いよいよ、15日からの第2クール中(17日まで)にブルペン投球が拝めそうだ。 「大学でも一日に100球から150球投げていたので、球数は投げられると思います」 最速149キロで大学時代は延長15回完投もこなしたタフネス右腕。岡田監督が発令したキャンプでの投げ込み指令にも、動じることはない。肩、ヒジの故障歴もなく、課題はプロの水に慣れることだけ。まずは順調なスタートを切った。★希望枠・小嶋、カモシカの脚 まさにカモシカの脚だ。合同自主トレでの20分間走で、希望枠の小嶋(大阪ガス)が中盤からスパートをかけ独走V。「自主トレ中もランニングは毎日1時間やってきた。長距離も短距離も自信がある」とニッコリ。 その恐るべき脚力は、少年期に培われていた。「小4のころから、毎日約1時間走っていた。昔から長距離が得意だった」と父・恵之助さん(53)は証言する。短距離も大阪ガス時代は5本の指に入っていた。この日で第1クールが終了したが、「時間があれば、明日も走りたい」と“ポスト井川”に甘えはない。★橋本良、スタミナアピール 高校生D3巡目の橋本(智弁和歌山)が20分間走で健闘した。一時はトップを奪う力走で、最後は小嶋にかわされたが、「負けたくない」とライバル視する野原に完勝。1メートル82、89キロと大柄ながら、スタミナがあるところもアピールできた。昨季比3倍!久保田、出直しキャンプで2400球投げ込み宣言!鳴尾浜のブルペンで早くも投球する久保田。守護神復活へ、目指すはキャンプ2400球 決意の2400球!! 阪神・久保田智之投手(25)が13日、鳴尾浜球場で2度目のブルペン投球を行い、変化球を交えて50球を投げた。2月を“出直しキャンプ”と位置づけ、昨年の3倍となる、2400球前後を目標に定めた。出直し守護神がとことんまで、決意の投げ込みだ。◇ 決意があり、狙いがあってのブルペン占拠宣言だ。守護神に返り咲けるかは、久保田の“量”にかかっている。キャンプで何球投げられるか。ノルマを昨季比3倍に置き、覚悟はできている。 「監督が言ったどうこうじゃなく、フォームを固めるために投げ込みはしようと思います。去年は投げ込みをしなかったんで。毎日ブルペンに入ろうと思っています」 この日は鳴尾浜球場で自主トレを行い、11日に続く2度目のブルペン投球を行った。横川ブルペン捕手を相手に50球。カーブとスライダーも交えるなど、急ピッチを印象づける投げっぷりだ。 前日12日、岡田監督がキャンプでの投げ込み指令を発令。先発、リリーフの持ち場に関係なく、全投手が対象だ。久保田はしかし、すでに心を決めていた。昨春キャンプの投球数は約800球。これを一気に2400球前後まで持っていく。 「2000球はいくと思います。球数はその日の様子を見ながら、投げられるだけ投げたい」 腕をコンパクトに振り抜く新フォームに、昨秋の倉敷キャンプから取り組んできた。期間中には200球近くを投げる日もあったが、「そこまではいかないと思う」。それでも一日平均で100球、トータルでは2400球を見据えている。 昨年は不動の守護神として2月を迎え、一日の投球数を50球前後に抑えていた。確固たる地位を手放した今年は、投げるしかない。 すでに11日から鳴尾浜でブルペン投球を行っている。カーブを多投しているのは、リリースポイントをつかむという狙いがあるからだ。岡田監督は「心臓が強いのは球児より久保田」と、再びストッパーを任せる構想を固めている。それに応えるフォーム確立には、何より“量”が必要なのだ。 2月11日には練習試合の日本ハム戦(名護)が行われる。「投げられるなら投げたい」と、対外試合初戦にも照準を合わせた。JFK再結成へ、復活した久保田が投げ込み王になる。■昨年の久保田は? 1月の自主トレを米国アリゾナ州で行い、本格的なブルペン投球は2月の沖縄キャンプから。不動の守護神の地位を固めており、100球を超える投げ込みは行わなかった。同26日には広島・黒田の代役としてWBC日本代表に合流。日数的な制限もありトータルの投球数は約800球にとどまった。開幕後はWBC出場の影響で、安定感を欠く投球が続いた。6月21日の休日にはベビーカーから転落しかけた長女を助けようとして、右手骨折。一軍復帰まで2カ月かかり、守護神の座を球児に明け渡して終幕した。
2007年01月14日
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希望枠・小嶋、24日の御前ブルペンで一軍切符ゲットするぞ!小嶋は御前ブルペンでの一軍キャンプ切符に虎視眈々 阪神の希望枠ルーキー、小嶋達也投手(21)=大阪ガス=が12日、鳴尾浜球場で新人合同自主トレに参加。“ポスト井川”の期待がかかる左腕は、ブルペン入り解禁日を今月24日に設定した。春季キャンプ一、二軍メンバーを最終決定するため、24日に視察する岡田彰布監督(49)に、一軍スタートをアピールする計画だ。◇ 初々しく、したたかに-。希望枠左腕の小嶋は一発勝負の1・24御前ブルペンで、一軍キャンプスタートを勝ち取る。 「監督からは、焦らずに故障なくがんばるようにいわれました。キャンプまでにしっかり投げられるようにしたいです」 指揮官の心遣いは無にしない。新人合同自主トレ初日。オーバーワークを懸念した“じっくり調整”指令に応えるべく、綿密な逆算日程でブルペン投球を解禁する。 今後は14日の第1回スタッフ会議でキャンプ参加人数の大枠が決まる。24日に2度目の招集をかけ、最終的な人選を行う予定。その前の最終視察で勝負をかけようというわけ。 「立ち投げでもしっかり投げられるように」。ブルペン入りで、首脳陣の心を射抜くのだ。 大阪ガス時代は、2月中旬のキャンプに合わせて肩を作っていた。「今の時期はとにかく走り込んでいきたい」。例年通り、20日過ぎまでは徹底的に下半身をいじめる。「(全体練習で)足りなければ、自分でもやっていきたい」と夜間練習でも走り込むつもりだ。 この日はキャッチボールなど、軽めのメニューで汗を流した。 「徐々にペースを上げていって、アピールしていきたい」 ドラ1のプライドにかけても、沖縄で“ポスト井川”の第一歩を踏み出す。★上園15日ブルペン入り 一番乗りでアピールだ。大学・社会人D3巡目の上園(武蔵大)は、15日にもブルペン投球を開始する。「早くブルペンに入りたいです。きょうでも投げられました。絶対に一軍(キャンプ)に行きたい。走ることよりもブルペンでアピールしたい」。この日のランニングで遅れる場面もあった右腕は、実戦で力を示す。★清水は体よりも気疲れ 大学・社会人D4巡目の清水(関学大)は、多くの首脳陣が見守った初練習にドキドキ。「メニュー自体はきつくなかったんですが、周りにいろんな人がいて気疲れはありました」。それでも。「新人の最年長だし、手本というか、前に出られたらいいなと思います」と同じ大卒の上園とともに、ルーキー7人衆を束ねていくつもりだ。★橋本良は声も元気も◎! 高校生D3巡目の橋本良(智弁和歌山)は元気と若さで存在感を示す。「すべての面が弱いけど、少しずつ高めていきたい。若さをアピールして、元気を出していきたい」。練習中は人一倍声を出し、はつらつとメニューをこなした。 「今年の高校生は強い。別メニューの必要もありません」と続木トレーニングコーチも高評価を与えた。★横山、屋外練習に感激 1月に屋外で練習できる喜びをかみしめたのは高校生D4巡目・横山龍之介投手(日本文理)。「この時期は体育館で練習することが多い。いい環境で野球ができてうれしい」。同校のある新潟ではこの時期、積雪が多く、グラウンドでの練習はありえない。1月の寒空の下で行うストレッチやダッシュなど、軽めのメニューを堪能した。岡田監督が投げ込み指令!“ポスト井川”はノースロー禁止や!自主トレ視察を終えた岡田監督は満足そうな表情で引き揚げた 無休で投げ込め!! 阪神・岡田彰布監督(49)が12日、今春キャンプ(1次・宜野座、2次・安芸)で投手陣にノースローを禁じる考えを明かした。期間中の投げ込み量がシーズン成績に直結していることから、ブルペン皆勤を厳命。“ポスト井川”の座は、1カ月間の投球数で争われる。さらに、宜野座では3日に1度は実戦というサバイバルも展開される。◇ 競って投げろ! 絶対に休むな!! 今春キャンプに向かう投手陣に、岡田監督が投げ込み指令を発令した。“ポスト井川”を射止めるには、ブルペン皆勤が絶対条件だ。 「先発も中継ぎも、シーズンに入ったら1週間に投げる球数はほとんど同じ。1年間投げられる肩をしっかり作っていかんとな。今までキャンプで一番投げとったのは結局、井川やから」 新人合同自主トレを視察した鳴尾浜球場で、滑らかに持論を展開した。 一軍クラスの投手なら、キャンプ期間の1カ月で1500球~2000球を投げる。ヤ軍に旅立った井川は、常に2000球を超える球数を投げてきた。その後釜を狙うバトルが始まる。 まず求めるのは、欠かさずブルペンに顔を出し、コンスタントに投げることだ。 「投げ込んで、肩が張っても30球、40球でもいいから投げること。ボールの感覚を忘れないようにするというか、投手は投げるのが仕事やから。自分の感じを知っておかないといかない」 痛みの前段階の「違和感」で投球を中止する投手も多いが、それでは脱落することになる。激しい先発ローテ争いに臨む杉山も「球数は意識しませんが、ブルペンには毎日入ります」と気を引き締めた。 ボーグルソンら外国人投手には遠投など独自調整があり、一任するが、一軍入り当落線上の存在なら、何はともあれ投げ込むことしか道はない。 中継ぎ、抑えもシーズン中は連日、ブルペンで肩を作る。トータルの球数は先発と変わらないだけに、すべての投手が対象者だ。誰が何球投げたかが、今季の虎投を占うことになりそうだ。★宜野座キャンプで3日に1回実戦 実戦でふるいをかけ、精鋭部隊を結成する。阪神が沖縄・宜野座キャンプで3日に1回、試合を組む。「練習試合はヤクルトとともやる。あわせて3、4試合かな。紅白戦は1、2試合。練習試合の前にやらなアカンからな」と岡田監督が明かした。11日(名護)、17日(宜野座)に、昨年日本一に輝いた日本ハムとの練習試合が決定済み。さらに実戦を増やし、4、5試合は確保する考えだ。昨年の日程でいけば、3日に1試合をこなす計算になる。 「下柳は別格として、福原、安藤、助っ人2人以外は投げさせる」と岡田監督。先発3本柱、新外国人のボーグルソン、ジャンに次ぐ先発6番手を、試合の中で選別していこうというわけだ。新人たちに負けじと?今岡も入念にノックと送球練習を繰り返した 杉山や江草をはじめ、“ポスト井川”と呼ばれる若手左腕陣にとっては、“ノースロー禁止令”に加えて、実戦重視で、チャンスとピンチが表裏一体という過酷なキャンプ。オープン戦を前に、壮絶なサバイバル合戦が繰り広げられる。★今岡復活へ着々 前日本格始動した今岡は、屋外でのランニングや守備練習、室内でのウエートトレと精力的に動いた。「守備の不安を消していくのが最大の課題」と課題を口にしていただけあって、送球練習は特に入念。完全復活へ向け調整は順調だ。
2007年01月13日
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逆襲や!虎・今岡、首位打者獲り返す!直線描く軌道、送球OK!鳴尾浜で本格始動した今岡。スローイングも昨秋当時とは雲泥の差だった 視界良好や!! 阪神・今岡誠内野手(32)が11日、鳴尾浜球場で本格始動した。右手中指のバネ指手術からの復権へ、守備練習では力強いスローイングを披露。「打撃は放っておいても(大丈夫)」。定位置の三塁に戻ることさえできれば、打棒復活には自信あり。03年の“首位打者打法”への回帰で、不死鳥のごとくよみがえる。◇ グラブを弾く乾いた音が、復活への息遣いのように聞こえた。昨年秋には山なりだった送球の軌道は、冬を迎えて直線を描くようになった。再び『サード・今岡』をコールされるために…。孤独な戦いは、そのまま“首位打者打法”を取り戻す道と重なっている。 「ここまでオフに守備練習というのは、レギュラーになった5、6年はやってないですね。打撃は放っておいても(大丈夫)。守備をやっておけば違ってくると思う」 この日、鳴尾浜球場で本格始動。とはいえ昨季終幕後、今岡にオフというオフはなかった。この日もノックを30分間ぶっ通しで受けると、約30メートルの距離でスローイングを繰り返した。定位置・三塁から一塁への距離には10メートルほど足りないが、投げ込むボールに伸びと勢いが戻ってきた。 背水の2文字で今季を迎えながら、バットへの絶対的自信は失っていない。守備の不安を消し去ることを念頭に、本格的な打撃は長く封印したままだ。「守備を試合でしてない不安はある。不安をゼロにすることは難しいが、消していくのが最大の課題」。守れる状態にさえ戻れば、元通りに打てる。確信がある。 昨年6月に右手中指のバネ指)の手術を受けたが、それを引きずっていた歳月は驚くほど長い。昨年秋から一軍守備走塁担当に転身した和田コーチは、「指の状態も含め、最も状態のよかったのは03年」という。星野阪神の核弾頭として首位打者(打率.340)となったシーズン以降、痛みと違和感を抱えながら、天性のセンスで数字を残してきた。今岡が本来の実力を発揮できたのは、4年前のほんの一瞬だったとも考えられる。 昨年10月からの連日の守備練習で、下半身にシンが入った。指の不安も消えつつある。崖っ縁の07年は、不安なく打席に立てる久々のシーズンにもなりそうなのだ。まずは関本らとの競争も覚悟しているが、もちろん負けるつもりはない。 「当然、競争がある。(5番復帰については)今はそういうところまでいってない。試合に出たい若い選手がいるわけで、それを跳ね返していかないといけない。(打順は)それからの話です」 再びホットコーナーに立つために、逆襲のノロシは静かに上がった。★相棒も発注済み 今岡の新バットが間もなく手元に集まる。昨年12月5日に愛知・豊川市内のバット工場を訪れ、3タイプを発注。すでに一部が届き始めており、品定めに入る。 「まだ全部は届いてないけど、もうすぐ来ると思う。1月中に試したいと思っています」 そのうちの1本は、昨季のア・リーグ首位打者に輝いたマウアー(ツインズ)のバットを参考にした。現在、本格的な打撃は封印しており、相棒選びからスタートする。■今岡の過去の始動VTR ★03年 1月14日、前年に続いて同期入団の浜中と和歌山・南部で開始。星野監督から「1番・今岡」を宣言されており、今岡は「『こいつ打つなぁー』と言われるような1番打者になりたい」と意欲を語った ★04年 1月12日に高知・安芸入り。キャッチボール、走り込み、ウエートトレなどを行った。03年終盤に痛めた左肩を気にして、キャンプまではバットを握らずに調整を続けた。 ★05年 1月10日、ハワイへ出発。初の海外自主トレで「肩中心に強化していきたい。ウエートトレ中心になりますね」。温暖な地で体を作り上げた。 ★06年 1月9日、甲子園球場で。「阪神では連覇は過去にない。このモチベーションは最高」。個人目標に関しても「いいイメージが出来上がっている。連覇にいかに貢献できるか。それが第一」と言い切る。久保田が早くもブルペン!抑えで“復肩”…キャンプ待っとれん!背中に「攻」の文字の入ったシャツを着て、ブルペン入りした久保田。今季に懸ける決意の表れだ 阪神・久保田智之投手(25)が11日、鳴尾浜球場で例年より約2週間も早くブルペン入りを敢行した。年俸200万ドル(約2億4000万円)で獲得したエステバン・ジャン投手(31)=前ロイヤルズ=の加入で、来季の開幕ローテの顔触れが浮かび上がる中、優勝した05年と同じ抑えで復権を目指す剛腕はキャンプインが待ちきれないでいる。◇ バシ~ン!! 鳴尾浜球場のブルペンに力強いミット音が鳴り響った。普段は感情を表に出さない久保田の口から、何度も雄叫びが上がった。 「きょうは温かかったので、例年に比べて特別(ブルペン入りが)早いという意識はない。ただ、これまでずっと投げてきてきたので、肩の準備はできています」 この日午前の気温は7度だったが、今季に懸ける熱い思いが寒さを吹き飛ばした。1月前半とは思えないような気迫のこもった投球内容。ストレートにカーブを織り交ぜながら、約50球を力強く投げ込んだ。 例年に比べ、約2週間も早いブルペン入り。守護神として優勝に貢献した05年1月は、投手13人が沖縄・宜野座で合同自主トレを行ったが、久保田だけがブルペン入りをしなかった。1年前は、橋本、安藤らを伴って米アリゾナ州テンピに約2週間滞在。主に体のバランスや重心を鍛えるトレーニングを行い、キャンプでの本格的な投げ込みへ向け体つくりに専念してきたが…。 置かれた立場が過去2年とは事情が異なる。昨年は6月に右手甲を骨折して、JFKでの逃げ切りパターンが消えた。それが連覇を逃した大きな要因にもなった。その苦い記憶が、久保田をこのタイミングでのブルペン入りへと導いた。 岡田監督は「先発とは考えてない。心臓が強いのは球児より久保田」と、セーブが付く場面で久保田の起用を明言。久保田も「実戦でいつ投げるかは分からないが、いつでも投げれるようにしておく」と早くも気合十分。七回の藤川から、ウィリアムス、久保田へとつなぐ勝つパターンの完全復活のため。虎の大魔神はキャンプを待ち切れず、アクセルを吹かせた。
2007年01月12日
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藤本“アニキ打法”極める!ウエートトレで下半身強化だ!藤本は“金本打法”を極める。ポイントはアニキに伝授された軸回転&左ひじの使い方だ “鉄人打法”を極める! 阪神・藤本敦士内野手(29)が9日、徳島市内で秀太内野手(29)と自主トレを公開した。昨年は打率.237に終わった打撃の弱さを克服すべく、金本知憲外野手(38)直伝のスイングをマスターすることを誓った。まずは徹底的なウエートトレーニングで、スイングに耐えうる肉体を作る。◇ ここ3年、レギュラー争いから悶々として抜け出せない。この藤本のもどかしさ。昨年の打率.237では話にならないことは承知していた。 「目標は金本さん。目の前にいい先輩がいらっしゃいますから。(野球の話を)してくれるだけでありがたいです」。アニキから差し出された2度目の“救いの手”。これをモノにできるかどうかで07年が決まる。 元日以外は練習を続け徳島市内での秀太との自主トレも2日目。ノック&ロングティーと精力的に汗を流すと、自らが目指す“形”について確信を持って口を開いた。 「去年は自分で自分が情けなさ過ぎました。“アノ打撃”を、ちゃんと持続できれば…」 アノ打撃-。最初の“金本塾”は昨春キャンプだった。下半身を使って軸回転で振るコツを伝授され、交流戦前まで打率.370を誇った。しかし「今まで楽な打ち方をしていた」という“ツケ”が下半身の疲れを誘発し、新スイングを持続できずに成績は急降下すると、そのまま1年が終わった。 そして昨年12月、選手数人との食事会の後、鳥谷とともに金本に声をかけられた。そのままバーに移動し、3時間の野球談義。その中で改め指摘されたのが(1)体が前に流れながら回転してしまうから、しっかり軸回転すること(2)左ひじを左の乳首付近にぶつけるイメージで振り抜くこと-の2点だ。どちらも、下半身の粘りなくしては語れない課題だ。 「目標の数字なんて言っていられない。1本でも多くヒットを打つことです。そのためには自分は筋力が足りないんで。とくに下半身が弱い。だから今年は下半身。趣味はウエートです!」 目指す形が見えているからこそ、まずはそれを可能にする体作りだ。今オフから徹底的な下半身強化を行い、シーズン中も金本に習い、試合前や試合後のウエートトレを行うつもり。“鉄人化”こそ、藤本が進化するための第一歩となる。★打法を伝授したアニキはいま 金本は現在、広島市内のジム『アスリート』などで自主トレ中。今年も恒例の元日始動で新年のスタートを切ると、39歳を迎える肉体に妥協なきトレーニングを続け、2年ぶりの40発へ意欲を見せている。26発に終わった昨年の打撃について「技術に問題があった」と反省し、理想の形を追求していく構えだ。同時に藤本、鳥谷、狩野や、広島の“弟子”新井らに気づいた点をアドバイス。チームを問わず、自らの持つ経験や知識を惜しまずに後輩に伝えるところが、いかにもアニキらしい。関本12時間トレや!レギュラー獲りへ“前倒しキャンプ”!日本ハム・坪井と自主トレを開始した阪神・関本。20発へ1日12時間の猛練習をする 気合と根性の12時間トレや! 阪神・関本健太郎内野手(28)が9日、神奈川・横浜市の東芝総合グラウンドで自主トレを公開。15日から1日12時間に及ぶハードメニューの“前倒しキャンプ”を行うプランを明かした。沖縄・宜野座での春季キャンプで、ライバルを置き去るスタートダッシュを決める。◇ ひと足早く戦闘モードのスイッチを入れる。昨年の後半戦から2番に定着した関本が、12時間トレでレギュラー獲りの礎を築く。 「15日からは、朝9時から夜9時まで練習します。キャンプまでに疲れのピークを作る。キャンプでへばったらアピールもできないんでね」 レギュラーに定着するか、スーパーサブで終わるのか。今年は分水嶺のシーズンになる。スタートからとにかく飛ばす。“前倒しでキャンプ”の疲労度を一度体に覚え込ませ、万全の状態で本番に臨む覚悟を決めた。 「これを乗り切ったらキャンプでもいける」というトレーニングメニューは、午前9時から午後9時までの驚異の12時間構成。言うまでもなくキャンプ以上にハードだ。まず午前中は守備&打撃練習。昼食を挟み、午後はランニングとウエートで基礎体力を作る。そして休む間もなく90分間、ティー打撃でバットを振り込み、その後も自主練習を課す。 これを6勤1休で月末まで続ける。「ライバルは自分。どれだけ追い込めるかが勝負です」と心身を徹底的に鍛え上げるつもりだ。慣らし期間のこの日もノックなどで約4時間汗を流した。 「まだ打順は決まってないけど、もし、前を打つなら出塁率(昨年.382)は高い方がいい。本塁打は、去年(9本)をステップアップにして20本を目指したい」。今季の目標は『出塁率4割&20本塁打』だ。二、三塁をこなす守備同様、打撃でも柔と剛のどちらにも対応できる準備を整える。 「後半戦にいい数字を残しても、次の年につながらなかった。今年はそうならないように」。スロースターター返上を誓った関本が、ライバルに先制パンチを見舞う。★マウスピースも 野球人はかみ合わせが命!? 関本はマウスピースを着用し、打撃フォーム修正に取り組んでいる。「去年12月に歯形を取ってもらって2個作った。マウスピースをする前は左肩が上がっていたのが、付けて奥歯の高さをそろえることで平行になった」と効果を実感している。1個約20万円の特注品も、転機にかける先行投資だ。【藤本と関本は二塁を争うライバル】 この日自主トレを公開した藤本と関本。2人は今季再び、二塁の座を争うことになりそうだ。 昨季シーズン序盤は相手先発投手の右、左によって2人が併用されていた。三塁・今岡が右手故障などで6月に離脱すると、その代役に関本が入り、2人がレギュラーとして並び立っていた。 ただし、今岡が右手バネ指の手術を経て今季の完全復活を期す。2月のキャンプで全力でスローイングができれば、開幕三塁は間違いない。関本はそれを見越し、昨秋キャンプでは2つのポジションの練習をこなした。
2007年01月10日
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動いた!鳥谷、今年は『トリプル3』!“師匠”井口も狙え!ティー打撃に熱がこもる鳥谷。“師匠”のホワイトソックス・井口(左)からトリプル3指令が出た 鳥谷に『トリプル3』指令-。阪神・鳥谷敬内野手(25)が8日、沖縄・名護市の国立沖縄工業高専グラウンドで本格始動。3年連続でホワイトソックス・井口資仁内野手(32)に弟子入り。メジャー流の打撃指導を施した“師匠”から課せられた「3割、30本、30盗塁」の偉業をノルマにプロ4年目に飛び出した。◇ 沖縄の地で、メジャーと虎の師弟タッグが動き出した。再会初日、井口は真顔で一番弟子に指令を下した。『トリプル3』を決めてみろ!! 日本球界でも達成者は過去8人。阪神では金本が広島時代に記録したのみで誰もいない。初めて鳥谷がそれに挑む。 「井口さんはもう見た目が全然違うじゃないですか。打球音が違うし、オーラのようなものを肌で感じます。同じ野球でも違う環境、メジャーでやられていて、向こうの話や技術の話も聞ける。自分にとって大きい」 3年連続となる弟子入りで、勝負の4年目を走り出した。ソフトバンク・的場を加えた3人でランニング、キャッチボール。最後は早くもバットを握り、ロングティーに約1時間を割いた。 鳥谷は、井口の石を割るような打球音に耳を奪われた。すぐさま歩み寄り、メジャー流の打撃指導が施された。指摘されたのは左手の使い方、呼び込んで打つポイントの修正。「右と左の違いはあっても、あの音というのも参考になる」。授かったのはズバリ一発長打量産のヒントだった。 「打率は最低でも3割3分打てるし、スターになれる素材。今年は3割、30本、30盗塁を狙ってほしい。もっと近いポイントでしっかり打てばホームランは増えるし、盗塁もねえ…。“何やってんだ。走れるんだから走れ”って言ってます」 その能力を認めてこその猛ゲキだ。昨季の15本塁打には大いに不満を持っている。自身はダイエー時代の03年、あと3発でトリプル3を逃した。鳥谷が本領発揮すれば、「金本さんくらい打てる」とまで言い切った。 昨季5個に終わった盗塁数についてはさらに語気が強くなった。「自分も2度、40盗塁したときはスタートするクセがついていた。もっと走れ」と意識改革を要求。この日のダッシュでも2人は互角の勝負だった。50メートル6秒を切る足が泣いている。だからこそ歯がゆく、尻をたたいた。 鳥谷が早大2年時の02年2月、アマ派遣選手でダイエー(当時)の宮崎キャンプに参加したのが井口との縁。昨年末には福岡まで出向き、食事したほどの心酔ぶりだ。メジャー志向も胸に秘めるが、まずは虎でトリプル3。それが目標とする鉄人・金本に近づくことにもなる。「井口さんの話を聞きながらやっていきたい」。課されたノルマに無心で突き進むつもりだ。■トリプル3 打者が同一シーズンに「打率3割以上・本塁打30本以上・盗塁30個以上」の成績を記録することをいう。日本球界では過去8人が達成。金本は広島時代の00年に打率・315、30本塁打、30盗塁で達成。最近では02年に西武時代の松井稼が達成した。米メジャーではH・アーロン(50年)、J・カンセコ(88年)、B・ボンズ(90、92、96年)、A・ロドリゲス(98年)、A・ソリアーノ(02年)ら14人が達成している。球児、今年は「ゆっくり調整」…06年はハイペースで出遅れ!チャリティーオークションで笑顔をふりまく藤川(左)。07年はスロー調整で開幕に照準を合わせる 球児、スロー調整で不安一掃-。阪神・藤川球児投手(28)が8日、兵庫・尼崎市内で行われた朝日オートセンターのチャリティーオークション&サイン会に出席。昨年までの蓄積疲労の不安一掃のため、初のスロー調整で開幕に照準を合わせることを明かした。◇ まずは不安を一掃する。勤続疲労で抱えた右肩の爆弾との決別を図る。球児が07年はスロー調整で開幕に臨む考えを明かした。 「調整はゆっくり、ゆっくりです。蓄積した疲労もある。体が元気であればベストなので、(開幕の)3月30日までには、間違いなく元気な状態でいたい。追い込まず、ゆっくりやります」 イベントに出演した後、開幕までの調整ペースを聞かれて何度も「ゆっくり」という言葉を繰り返した。 日本記録の80試合登板を果たした05年、WBCの日本代表に選ばれた06年も春季キャンプ初日から急ピッチで作ってきた。故障などを除けば、スロー調整はプロ入り初、とも言える。それはもちろん、05年、06年とフル回転してきた蓄積疲労を考えてのもの。この2年間で130試合を超える登板数の代償が、右肩の爆弾として年が明けても不安を残した。球児は「(キャンプまでに)万全の状態は無理でしょう」と自己分析した。 でも、決して後ろ向きではない。これも全て完ぺき状態で開幕を迎えたいから。昨年悲鳴を上げた己の体は、己が一番よく知っている。その体が「ゆっくり」と言っている。不安が一掃されれば、いつでもベストな状態に加速はできるのだ。 今季の起用法は、守護神から再びセットアッパーが有力。岡田監督も「球児が一番いい投手やから、七回に投げさすよ」と明言している。V奪回を果たすために、球児にはこれまで以上のフル回転が要求されることになる。それがわかっているからこそ、あえてキャンプ中はムチを打たない。全てシーズン本番をにらんでのことだ。 「(どこで投げるのかも)まだ始まっていないのでわかりませんが、とにかく頑張るだけです」 正月も自宅で静養に努めた。今後は、福原とともに沖縄で先乗り自主トレを行う。スロー調整で十分エキスを蓄え、今年も無敵のマウンドに立つ。矢野“古田ミット”で虎投けん引や!集中しやすい青色新調!出品したグローブのにおいをかぎ、笑いを誘う矢野。来年は青ミットも出品されるかも ブルーが猛虎に勝利を呼び寄せる!? 阪神・矢野輝弘捕手(38)が8日、尼崎市内で行われたトークショーに出演。ヤクルト・古田敦也兼任監督(41)と同じ、投手の集中力が増す青色のミットに換えて、今季はエースが去った投手陣をリードする。◇ 虎投に魔法をかける。扇の要を担うベテランの矢野が、今季に向けて青色ミットを新調する。 「今年はキャッチャーミットの種類を増やそうと思っている。青色を使ってみようと思う」 頼もしき女房役が、従来の黒色ではなく青色にこだわるのにはもちろん、ワケがある。 「(ヤクルトの)古田さんが、青色は投手が一番集中しやすいといっていた。僕も大昔に使っていたけど、それを試してみようと思う」 尊敬するライバルの工夫を採り入れてみる。青色は人をリラックスさせる効果もあり、人間の視覚で最も距離感をつかみやすいといわれる。甲子園の大歓声に我を失わず投球に集中でき、余計な力みを取るためにはうってつけのアイテムだ。 相棒の変更には、矢野の心遣いが伝わる。5年連続で2ケタ勝利を挙げ、コンスタントに200イニング前後をクリアしていた井川の抜ける穴の大きさは、誰よりも痛感している。昨季4勝(4敗)に終わった杉山に、『14勝&200イニング』の厳しいノルマを課すなど、若手に注文を付けるのも危機感の表れ。 その一方で、働きやすい環境を整えて力をいかに引き出すかの努力も怠らない。その答えの一つが古田式の導入。できる限りの工夫を凝らし、投手陣の底上げを図ろうというわけだ。 「教えることで自分も学ぶことがある」 プロ17年目を迎えても、衰えない向上心。今季は青色のミットでチームを頂点へと導く。★06年使用ミット39万円 毎年恒例となった朝日オートセンター・チャリティーオークションに、今年は平田二軍監督、矢野、安藤、藤川、桟原が参加。約800人が集まった会場は、熱気に包まれた。最も高額で落札されたのは、矢野が06年シーズンで使用したキャッチャーミット。39万円もの高値が付いた。 売り上げは312万5000円で、29回を数える同オークションの過去最高を記録。売上金は全額、尼崎市福祉局に寄付され、交通遺児のために使われる。
2007年01月09日
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宮崎オーナー、中田にラブコール!ミスター・タイガースになれる!年頭から汗を流す中田。猛虎はもう、ぞっこんだ 阪神・宮崎恒彰オーナー(63)が、今秋のドラフトで獲得を目指す大阪桐蔭・中田翔投手兼外野手(17)に守備位置と背番号の“白紙手形”を用意していることが6日、わかった。時期も異例なら、高卒ルーキーには前代未聞の超VIP待遇。「ミスター・タイガースになれる」と最高の殺し文句でラブコールを送った。◇ これ以上ない、殺し文句だ。虎の総師もノドから手がでるほど欲しい宝物。高校通算68発、最長飛距離170メートルを誇る怪物争奪戦に、早くも最大限の誠意を表した。 「中田君は将来的に『ミスター・タイガース』になれるぐらいの逸材。絶対獲得しないとね」 年明けの4、5日の時点で、西武、広島を除く国内球団と米大リーグのツインズを合わせ、日米11球団が視察に訪れた怪物。もはや競合は避けられない。先陣を切ったのは阪神だけに、他球団の追随を許さない宮崎オーナーの姿勢が凝縮された一言だった。 『ミスター・タイガース』。猛虎の系譜を紐解いても藤村富美男、村山実、掛布雅之…。“4代目”としての大賛辞を送ると同時に、“囲い込み”をさらに強化するようハッパをかけた。 その姿勢は、称号だけにとどまらない。 「背番号は、彼の実力相応のモノを用意する。今いる選手の番号を動かしたらいい」。高卒ルーキーには空き番が恒例。現在、阪神ではひとケタが埋まり、掛布が背負った31も林が使用中。新人1人のために、レギュラークラスの背番号を“剥奪”するのは虎史上初といえるVIP待遇だ。 MAX151キロと、投手としても非凡な才能を持つ中田に対して、岡田監督は「打者で獲るよ」と将来の4番と期待する。中田本人の希望は「できれば投手」。そこで宮崎オーナーは、もう1枚、白紙手形を切った。 「好きなところを守らせたらいい。こちらから制約する必要はない。王さん(元巨人、現ソフトバンク監督)もそうだけど、投手から野手に転向して活躍した人はたくさんいる。彼の負けん気の強さからも、阪神に来れば、ものすごい人気がでる」 5日の仕事始めでは、沼沢球団本部長が「大阪の星を何としてもとる」と気勢をあげた。特別待遇は球団、いや電鉄本社の誠意のしるし。猛虎が中田の心をわしづかみにする。★6日の中田 午前中は大阪桐蔭高の始業式に出席。午後に約3時間、大阪・大東市の同高グラウンドで練習した。4日の初練習には日米10球団から計14人、前日5日にはオリックスから6人のスカウトが視察に訪れたが、この日はスカウトの姿はなかった。ミスター・タイガース ★藤村富美男 打者としての印象が強いが、チーム公式戦初試合(1936年4月29日)で完封するなど、投手として34勝を記録。打者としては“物干し竿”と呼ばれた長いバットを使用し4番打者として活躍。46、55(途中から)、56年には選手兼任監督としてプレー。自身の代打出場時に「代打・ワシや」とコールしたのは有名。 通算成績は打率.300、224本塁打、1126打点。主なタイトルは首位打者1度、本塁打王3度、打点王5度。他にMVP1度、74年に殿堂入り。 ★村山実 59年6月25日の天覧試合でサヨナラ本塁打を喫するなど、巨人・長嶋茂雄とはライバル関係にあった。巨人戦通算39勝は歴代3位。70年から72年(途中まで)は兼任監督。兼任初年度の70年に、戦後最高となる防御率0.98を記録。 通算成績は222勝147敗、防御率2.09。主なタイトルは最優秀防御率3度、最多勝2度、最多奪三振2度。他にMVP1度、沢村賞3度、93年に殿堂入り。 ★掛布雅之 78年の球宴第3戦では、球宴史上唯一の3打席連続本塁打を記録。翌79年には、現在もチーム日本人最多の48本塁打を放ち初タイトル。85年にはバース、岡田(現阪神監督)とのクリーンアップで初の日本一に貢献した。 通算成績は打率.292、349本塁打、1019打点。主なタイトルは本塁打王3度、打点王1度。鬼門第1戦は俺が行く!福原、4・17ナゴヤドームに先発志願!ファンと握手する福原。笑顔の裏に竜打倒への強い決意がある “鬼門第1戦”に先発志願!! 阪神・福原忍投手(30)が6日、大阪・茨木市のヤナセ茨木支店でサイン会を開いた。昨季の「ヤナセ 阪神タイガースMVP」の賞品として約400万円のベンツを贈られた開幕投手候補は、打倒・中日を高らかに宣言。昨季1勝10敗だった敵地での今季初戦は4・17。エースの自覚が増した右腕が、先陣星で金縛りを解く。◇ 開幕戦は「3・30」に違いないが、新エースの自覚が「4・17」を意識させる。中5日フル回転も何のその。井川なき虎投の軸・福原が“鬼門第1戦”も先発志願だ。 「(中日を)意識はしますね。絶対に倒さないといけないと思う。早くナゴヤDで勝てれば、去年のようなことはないと思います。マウンドも僕は好きな方ですし、気にはならないですね」 開幕本命右腕は、早くも落合竜に果たし状を突きつけた。 昨季の虎は、ナゴヤDで猫になった。11戦で1勝10敗。しかも10連敗した後に1勝…。負けるたびにカタくなる悪循環で、金縛りに近かった。春先に1つでも勝っておけば…。その痛みを忘れないうちに、福原が敵地初戦にも手を挙げた。 3月30日の開幕広島戦(京セラD)で投げると、ナゴヤD初戦の4月17日まで4試合連続の中5日になる。しかもその3試合目、11日も甲子園での中日戦。ヨーイ、ドンで中日を連破すれば、そのまま虎逆襲への号砲となる。 福原は投手陣での立場が変わり、スタートダッシュへの意気込みが違う。来週中にも球児とともに沖縄へ飛び、心技体を鍛える。 昨季終盤の好調を支えたノウハウがある。バランスボールやミニハードルを用いて、主に瞬発力を高める「SAQトレーニング」がそれだ。敏しょう性を鍛えながら、下半身をいじめ抜く。守護神と2人だけの自主トレになるが、キャッチボール以外は別々のメニューをこなすという。 自己最多の12勝を挙げた昨季も、春先は腰痛で出遅れ5月まで未勝利。ただし04年には開幕5連勝を飾った実績もある。 「最初から、1年間持続してやれるのがいい」 04年型のスタートに、中盤からは06年のイメージで。弾みをつけ、流れに乗る。いきなり鬼門・ナゴヤDを突破することの意味は承知している。 「中日を抑えるためには、結局は(荒木、井端の)1、2番。そこを何とかして抑えていかないと。大量点のときは、そこでやられているんで」 すでに攻略法は、頭にある。昨季終了後、甲子園のブルペンに敵地と同じ赤土が入り、環境面も整った。新たな虎投の大将として、先陣を切って竜の本丸に討ち入る。■ヤナセ 阪神タイガースMVP 84年から続く“タイトル”で、受賞者にはベンツなど高級車が贈呈される。福原が獲得したのは「メルセデス・ベンツC180 コンプレッサーアバンギャルド」で、車体価格は409万5000円。この日、ファンの前で納車式が行われ、「光栄です。今年はぶっちぎりで優勝したい」とあいさつ。
2007年01月07日
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悲願の金獲り託す!阪神・星野SDの五輪代表監督就任確実!五輪日本代表監督就任が確実になった星野氏。悲願の金獲りに挑む 2008年北京五輪へ向けた野球の日本代表監督に、阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(59)が就任することが5日、確実になった。水面下で監督就任への調整は終了しており、24日のプロ野球オーナー会議での承認を経て、プロアマ合同の日本代表編成委員会で正式決定する。◇ 星野ジャパンで、悲願の金メダル獲りに挑む。北京五輪に向けた星野監督就任については昨年11月、日本代表編成委員会の長船前委員長がアマ側から非公式に打診。しかし、長嶋茂雄氏(70)が指揮に意欲を見せていたこともあってプロ側が反発し、その後は慎重に人選を進めてきた。 ただ、実際にはプロ側にも、03年に阪神をリーグ優勝に導いた星野氏が適任との見方は強かった。その後、長嶋氏の健康を案じた巨人・渡辺球団会長、阪神・宮崎オーナーら球界トップも、星野氏への就任要請で一致。水面下で関係者が動き、昨年末に阪神側、星野氏への調整を済ませた模様だ。 今後は23日のプロ野球実行委員会を経て、24日のオーナー会議で就任要請の方針を決定。最終的にはプロアマ合同の日本代表編成委員会を開いて、正式決定する見込みだ。現在、星野氏は豪州で休暇中だが、就任決定後の2月に各球団のキャンプを視察し、11月の五輪アジア予選(台湾)へ向けた代表編成作業に入ることになる。 あとは、北京五輪に向けての最強布陣が組めるかどうか。アテネ五輪は各球団2人ずつの編成だったが、星野氏は人数枠を撤廃しての最強チームを望んでいるようだ。実行委員会、オーナー会議で、ペナントレース中断などの措置を決断できるかどうかも焦点となる。★オーナーは「賛成」 阪神・宮崎オーナーは星野SDの日本代表監督就任に関して、従来通り「賛成」の考えであることを明言した。「長嶋さん、王さんが体調を崩された中(日本を)引っ張っていく人は星野さんしかいない、という判断でしょう。応援する姿勢は変わりないです」。現時点で日本代表編成委員会からの打診はないというが、球団としては快く送り出す考えだ。『虎のヤン』9日に正式決定!岡田監督が新助っ投獲り言及!休暇先の豪州から帰国した阪神・岡田監督。新助っ投候補、ヤン獲りを9日に最終決定の運びだ 『虎のヤン』が9日にも正式決定!! 阪神・岡田彰布監督(49)が5日、休暇旅行先の豪州ケアンズから帰国した。球団とは、連休明けの9日に新外国人獲得について話し合う予定で、MAX156キロ右腕のエステバン・ヤン投手(31)=ロイヤルズ=の獲得が最終決定される見通しとなった。◇ 真っ黒に日焼けした顔から、白い歯と期待がこぼれる。豪州で、年末年始の10日間の休暇を楽しんだ岡田監督が、関西国際空港に到着。バカンス気分もそっちのけで、今度は太平洋の向こうの“恋人”に思いをはせた。 「10日は東京に行くからな。(球団と話すのは)9日になるやろ」 6日から球団は3連休。10日には東京で自らの後援会の激励会に出席する予定。最短となる連休明けの9日に、新外国人獲得について球団と話し合う考えを、指揮官自ら明かした。 ドミニカ、プエルトリコのウインターリーグを視察していた三宅渉外担当、山口スカウトが年末に帰国。2人が持ち帰ったリストから最終候補を2、3人に絞り、通算33勝51セーブの右腕・ヤンを獲得する方針を固めている。黒田編成部長らとほかの選手とビデオで比較検討。最終チェックしたうえで、正式決定する方針だ。 休暇旅行中にも球団とは、電話で連絡を取っていた指揮官。ヤンはリリーフタイプだが、先発経験もある。先発タイプを探していたが、『井川に代わって先発でいける』と編成サイドの判断も伝わっている。 「本当の助っ人として、メジャーでも実績ある選手を探しとる。何人かそういう候補は報告もらっとるよ」と、旅行中の朗報にも手応えを隠さなかった。 ヤンを候補の1人であることを認めている牧田球団社長も、「ここまで待たせたので、みなさんの期待にしっかり応えないと」と新外国人の期待度をアップさせる。 井川のヤンキース入りが正式決定した12月28日から、約2週間となる9日。『虎のヤン』の誕生で、V奪回が至上命題となる07年猛虎の助っ人布陣の全容が固まる。できる限りのことやる!久保田が守護神復活へ“3つの誓い”!守護神を託される久保田は、再起の3カ条を掲げた 阪神・久保田智之投手(25)、杉山直久投手(26)らが5日、尼崎市内のスポーツクラブ『AXTOS』で始動した。岡田彰布監督(49)から再びストッパーに指名された久保田は、3カ条を立てて完全復活を目指す。◇ 復活へのシナリオを、久保田が定めた。 「起用法は監督に任せます。使ってもらえるなら、文句はありません」 06年6月21日に右手第4、5中手骨を骨折し、2カ月も戦線を離脱。5勝7敗16S、防御率3.96。守護神としての信頼は地に堕ちたが、岡田監督は剛腕復活を期して、ストッパーに再指名。藤川、ウィリアムスとのJFKトリオで07年に挑む方針だ。 「キャンプ次第で決まる。アピールしながら、自分の投球を取り戻したい。(初日の)2月1日からブルペンに入ります」 まずは2・1のブルペン入りが絶対条件。昨年も初日にブルペン投球を行ったが、今年は調整ではなく、勝負の場だ。2つめは2年連続で行った米アリゾナでのトレーニング封印。「移動がない分、体は楽ですしね」。さらにベスト体重キープを誓う。年末年始もトレーニングを欠かさず「動けているのが、ベスト体重です」。公表している97キロから絞った体形を維持。この日行った約20メートルの初投げでも、力強い球を披露した。 「できる限りのことをやっていきます」。チャレンジャーに戻った久保田が、不動のストッパーとして返り咲く。★杉山150イニング投げる! 久保田らとトレーニングに励んだ杉山は150投球回以上をノルマに課した。 「今年は期待される選手じゃなく、計算できる投手になりたい。ローテを守り、150イニング以上投げたい」 今季から上位3チームによるプレーオフ制の『クライマックスシリーズ』で争われるが、「プレーオフで先発したい。そのためにも、1、2番手で投げないといけない」と、下柳、福原、安藤ら先輩に挑戦状を叩きつける。
2007年01月06日
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謹んで新年のご挨拶を申し上げます新春を迎え皆々様のご多幸を心よりお祈り申し上げます 本年も宜しく お願い致します 平成十九年元旦
2007年01月01日
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