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阪神ニュースの前に、昨日撮った写真で~す!撮影場所は軽井沢旧道から、白糸の滝まで写真に動きを出す為にドライブしながら撮ったけど、どうでしょう?辻本緊張の安芸入り、で忘れちゃったことは…! 阪神・辻本賢人投手(16)が1月31日、二軍メンバーとともにキャンプ地の高知・安芸入り。16歳のワンダーボーイも、野球界の“お正月”を前に「やっぱり多少緊張してます」。高知空港での歓迎イベントでは、先輩の受け取った花束を預かる、最年少のお務めを忘れて、苦笑いの一幕も…。〔 写真:花束を抱えて二軍キャンプの安芸へ向かう辻本 〕 ◇ どんな世界でも、初体験は、戸惑うものだ。16歳のワンダーボーイ・辻本が、安芸へ上陸。降り立った高知空港で、大事な“最年少の務め”を忘れてしまっていた。 高知空港での歓迎イベント。地元の関係者から代表の1人として、内野手の喜田が花束をもらった。この場合、その花束を、最年少の選手が預かるのが“通例”。ところが、すっかり忘れてしまっていた…。 背後に並んでいた先輩たちが耳打ち。人差し指で、自分の顔を指しながら、キョロキョロ。あれっ、オレがやるのか。慌てて花束を預かった瞬間に、歓迎式典は終了した…。 「やっぱり、キャンプの前日ということで、多少、緊張しています」 そんな16歳を気遣って球団側も、宿舎ホテルでは、最も年齢の近い、D9巡目・玉置との2人部屋。キャンプでの練習も、8日の第2クール終了までは、本隊の練習メニューに組み込まない方針を、木戸二軍監督が明らかにした。 「甘いと言われるかもしれないが、けがなく1カ月、やり通した方がトータル的にいい。15歳でプロの門を叩いた勇気に我々は応えてやらんといかん。だから、体調を壊して気が滅入ったら、元も子もない」 本格ピッチは、まだ先だ。それでも、1日から着る、タテ縞のユニホームに「すごく楽しみにしていた。うれしい」と辻本。プロとしての、真の第一歩を踏み出す、その“興奮”で、心はわくわくだ。久保田 “超遅球”でスタート! 超遅球で幕開け。阪神・久保田智之投手(24)が自慢の剛速球を一時封印し、120キロ台の直球でキャンプをスタートさせると宣言した。2月1日には今季初となるブルペン入りを予告しているが、「スピードではなくキレで勝負する」と決意。投球の妙をつくことで、本来の剛球にさらに威力をつけるプランだ。〔 写真:颯爽(さっそう)と走る久保田=宜野座 〕◇ ようやく山が動き始める。ここまでブルペン入りを拒否してきた久保田が、2月1日にマウンドに立つ意思を見せた。もちろん剛速球でスタート、といいたいところだが、実は頭の中には違う考えが支配している。 「立ち投げですから、最初は120キロです。スピードじゃないですから最初は。キレですよ」。もちろん球速にはこだわりがある。MAX156キロの剛腕は、虎投では最速。それでも速球を封印するのは、単なる速球ではなく、目指す頂点が切れ味のあるスピードボールだからだ。 26日に沖縄入り。4日間の合同自主トレでは、13投手の中で唯一、ブルペンには入らなかった。「予定通りです。投げないと言っていたでしょ」と話す久保田の解禁日はキャンプ初日。この間はサブグラウンドで遠投を繰り返した。 目的は球筋を確認するためだ。160キロの棒球を投げても打たれることを理解し、じっくりとイメージを膨らませてきた。そのためのトレーニングメニューも構築。ウエート室にもこもり、土台をつくった。3時間に及んでも「これぐらい、長くない」と追加メニューも入れていた。 捕手を座らせる段階に至っても、スピードは意識せず。「見た目はスピードがないかもしれないけど、それは関係ない。120キロ、いや115キロでもいい」。本物の速球を手に入れるために。この日、24歳となった久保田の春が、ようやく幕を開ける。安藤 2000球で“先発力”つける! 阪神・安藤優也投手(27)が、今キャンプでの2000球の投げ込み敢行を誓った。「争うわけじゃないけど、今年はちょっと投げ込んでいこうかなと。体と相談しながら、2000球投げられれば」〔 写真:“先発力”を蓄えるために今キャンプで2000球の投げ込みを誓った阪神・安藤 〕 ◇ 昨年までのリリーフから転向。今季は先発ローテーションの一角として期待される。自主トレでの準備も万端。プロ入り最高の仕上がりでキャンプを迎える。 昨年12月には、藪も通う米国アリゾナのトレーニング施設を訪れ、計算し尽くされたメニューのもとで体を鍛え直した。「継続してやっていくと、だいぶ変わってくるんじゃないかと思う」と実感はないものの、筋力、バランス力アップの手応えはある。 同施設のトレーニングを続けた藪の体格が変化したことにも注目。「藪さんの体がでっかくなりましたからね。体も強いと思う」と“メジャー式”に心酔する。 とはいえ、投手の基本はあくまで投げること。「投げて筋力を付けるのが一番の方法ですから」と、いったんブルペンに入れば1日200球がメド。投げ込みに最先端のトレーニングを融合させて“先発力”を蓄えていく。
2005年01月31日
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星野SDが井川問題に言及…実績を残せ! 阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(58)が30日、ポスティングシステムによるメジャー移籍を訴える井川慶投手(25)に言及。孤闘を続けるエースに理解を示しながらも、まずは結果を残し、ファンの賛同を得ることがメジャーへの近道だと説いた。〔 写真:星野SDが井川問題に言及 〕 ◇ 公に発言することが、事態の収拾につながるかも知れない。そんな狙いがあった。星野SDは報道陣の要請に応じ、芦屋市内のホテルで、井川問題に触れた。 ルールがあるんやから、今年、メジャーには行けない。本人も代理人もわかっているはず。 星野SDは自身のホームページで今回の騒動について「世間の理解や支持を受けられんようなものは絶対に実現もしないし、絶対に好転することなんてないことをそろそろ知っていいトシだろう」と言及している。 逆にいえば、「結果を残せば、『さすが』と思われる。そうなれば世論も味方してくれるかもしれん」。ルールの改正を待つ間に、実績を残していれば、道は開ける。鳥谷が自主トレ“4発締め”! “4発締め”でさあ、キャンプインや! 阪神・鳥谷敬内野手(23)が30日、合同自主トレ期間中最多の4本のサク越えを放った。視察に訪れた岡田彰布監督(47)の目の前での猛アピールを果たし、「できることはすべてやった」と自信満々で2月1日を迎える。レギュラーに定着すべく勝負の2年目のキャンプを万全の状態で臨む。〔 写真:鳥谷が4日間の合同自主トレを打ち上げた 〕◇ 自分の背中に注がれる視線を感じていた。そんな環境に自然と集中力が高まっていた。合同自主トレが行われている宜野座村球場に視察に訪れた岡田監督の目の前で、鳥谷が自身の成長を見せつけるかのように快音を連発した。合同自主トレ期間中、最多の4本(29スイング)のサク越えをマークした。 「順調にきています。ここまでできることはすべてやりました」 4日間の合同自主トレを打ち上げた。区切りの日に、どこまでも貪欲な23歳が珍しく達成感を口にした。4本のサク越えはすべて右方向。シンプルに強く振るという今年のテーマが、打球に表れ始めている。 沖縄到着後、バス移動して視察に訪れた島野総合コーチから「調子はどうや」と直接声をかけられ「順調です」という言葉を3度繰り返した。堂々と答えられるほど手ごたえを感じていた。 「キャンプが始まってやっていく中で、やらないといけないことがあると思うので、それを一つ一つクリアしていきたい。オープン戦につなげていきたい」。31日は静養に努める。岡田監督からすでに開幕遊撃に指名された。周囲を納得させるためにも、今年は結果を出す必要性を十分に感じている。そんな決意から、勝負の2年目はこれ以上ない仕上がりで迎える。赤星 今年の目標は本塁打王?! 狙うはホームラン王?阪神・赤星憲広外野手(28)が29日、独自の「ホームラントレ」を実施した。フリー打撃で右足を大きく上げ、ポップフライを打つようにスイング。実に42打で14回も上空に舞い上げた。〔 写真:バスから笑顔でファンに手を振る赤星=宜野座 〕 ◇ 「遊びですよ」と笑顔で話すが、真意は「極端なことをしてみよう」というもの。昨年の秋季キャンプでも、タイミングの取り方を極端に早くし、日米野球で修正。その道のりを再度試すことで、安打を生むコツをつかむのが目的だった。「いろいろ試しています」という赤星の目標は、あくまでも「首位打者」デス、はい。
2005年01月30日
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赤星がフリー打撃で快音連発! 今年の赤星はグイグイ引っ張ります! 阪神・赤星憲広外野手(28)が沖縄・宜野座の合同自主トレ2日目の28日、フリー打撃で右方向に快音を連発した。昨季までの左翼に流す打撃を控え、新型バットで引っ張る05年の新打法修得に向けて好感触をつかんだ。〔 写真:赤星がフリー打撃で右方向に快音を連発 〕 ◇ 小さな体をクルリと回転させて、次々と右翼にライナーを飛ばす。昨季までの左方向に流す姿はない。05年は引っ張りもあるで!! 今季、首位打者と最多安打のタイトルを目標にしている赤星が、イメチェンに向けて自信をのぞかせた。 「きのうよりは(バットの)芯に当たる確率が高かった。(右方向への打球が多かったのは)自然にいってしまう。来た球を振っているだけ。意識はしてません」 無意識に内角球をさばけている。追い求めていた感触が手元に残っていた。霧雨のなかでのフリー打撃で、35スイング中、ヒット性は18本。その打ち分けた方向が変身ぶりを証明していた。右翼に7本、中堅に10本、左翼に1本。明らかに引っ張る傾向が浮かび上がっていた。 赤星が05年に目指す理想像だ。今年は、昨季苦しめられた内角球への対応を大きな課題に掲げた。そのため、まずはバットを改良。33インチ(約83・8センチ)と短くし、重さも940グラム前後に軽くした。キャンプのテーマに「新しいバットに慣れること」を掲げている赤星にとって、合同自主トレ2日目にして、早くもつかみはじめた手ごたえが、課題克服への自信につながっていく。 「今の感じなら、(新バットに)早く慣れるかもしれない。今年は(改革される)プロ野球界のスタートの年。こういう年だから、優勝したい」。今季から不動の1番に座ることも決定ずみ。虎の核弾頭として、5年連続盗塁王の獲得は最低ノルマ。引っ張るという新たな武器を手にした背番号53が、V奪回の原動力となる。選手会長・今岡が本番モード! 阪神の選手会長・今岡誠内野手(30)は28日、西宮市の鳴尾浜球場で、前夜に井川慶投手(25)から「(メジャー移籍問題で)迷惑をかけています」と謝罪電話があったことを明かした。井川はその電話で沖縄・宜野座キャンプ参加も明言。エースの戦列復帰に気をよくした今岡は、今季から守る三塁での初ノックを受け、本番モードに入った。〔 写真:今岡が本番モード。今季から守る三塁での初ノックを受けた 〕◇ 契約交渉でポスティング(入札制度)によるメジャー移籍を強硬に主張している井川が、チームメートには胸襟を開いた。進展しない状況に心を痛めていた選手会長の今岡が27日夜、井川から“謝罪”の電話をあったことを明かした。 「落ち着いたみたいですね、井川。本人から電話がありました」。穏やかな表情でこう切り出すと井川との会話を再現した。「『お騒がせしています。ご迷惑をかけています。2月1日のキャンプにはいきますのでよろしくお願いします』と言っていました。それなら『いっしょに頑張ろう』と言いました」 前日(27日)の練習後にはチームのまとめ役として「井川以外の選手は優勝に向かってまとまっているんだぞ! 言えるとしたらそういうことですね」と、あえて苦言を呈した。その思いが通じたのか、夜には本人から謝罪のTEL。選手会長の口調が滑らかになるのも無理はない。 「ある程度、そう言ってくるのだから(本人の)気持ちの整理はついているんじゃないかな。僕らがどうこう言うより、本人の気持ちが一番。どういう気分でやれるかですからね」 メジャーへの夢をゴリ押しすることで、球団や首脳陣を敵にまわしているが、最も理解してほしいチームメートには頭を下げた。今岡は、選手の中でエースが孤立することは避けられそうだと感じている。 ただし、すべてが好転したわけではない。井川自身、ポスティングでのメジャー移籍をあきらめたとは言っていない。現時点でチーム全員がキャンプ地の沖縄・宜野座に集合する31日までに球団と4度目の交渉を行う予定はなく、自費参加が濃厚だ。 謝罪したことで同僚の理解は得られたが、クリアしなければならない問題はなおも山積み。背番号29の歩みはまだ定まっていない。能見が映画『ミスター・ルーキー』出演の過去を披露! 阪神の自由獲得枠ルーキー・能見篤史投手(25)=大阪ガス=が28日、合同自主トレ中の沖縄・恩納村で開いた報道陣とのお茶会で映画出演の過去を披露した。その作品は、あの『ミスター・ルーキー』。映画では打たれる役を演じたが、今年の公式戦マウンドでは自分が主役になる。〔 写真:能見(右手前)が映画『ミスター・ルーキー』出演の過去を披露した 〕 ◇ 高校時代は甲子園出場なし。しかし、虎のルーキー能見は、すでに“聖地”のマウンドに立ち、阪神のユニホームにまで袖を通していた…。 その理由を聞いてビックリ。今年から巨人の球団代表特別補佐を務める長嶋一茂が主演した映画『ミスタールーキー』に、ワキ役として出演。甲子園のマウンドに立っていたのだ。 「そのときは、気持ちよかったですよ。甲子園のマウンドに立ったことがなかったんで」。鳥取城北高時代に甲子園と縁がなかった能見にとってどんな形であれ、あこがれのマウンドに立てたのはうれしかった。 ただ、そのシーンは映画の中の“阪神”が7連敗するときの打たれ役。おまけに、つけた背番号は偶然にもプロ入り後と同じ「14」だった。真の“ミスター・ルーキー”として登板する今年は、そんなシーンを見せるわけにはいかない。この日も前日に続き、2日連続のブルペン入り。捕手を立たせ、意欲的に41球を投げた。 「(そのときの)ユニホームは大事に持ってますよ」。虎との“赤い糸”を感じながら、臨む2005年。覇権奪回の主役を演じるのは、覆面の新人投手でははなく、イケメンの能見だ。久慈が辻本ら若手選手たちの“相談役”に! 阪神・久慈照嘉内野手(35)が28日、西宮市の鳴尾浜球場で初めて自主トレを行った。昨年に続く安芸二軍キャンプでのスタートも、若手選手たちの“相談役”になることを宣言。もちろん16歳の辻本もウエルカムだ。〔 写真:久慈が若手選手たちの“相談役”になることを宣言 〕◇ 「聞いてきたら当たっているかどうかわからないけど、教えるよ。若い子の“受け皿”をしないとね」 新人だった92年に一軍でプレーしていても主力だった真弓、平田などの先輩たちに声をかけるのもはばかられた。「85年の日本一も見て、知っているだけにしゃべれなかった」と振り返る。そこで年齢も近かった八木や和田と話すことで気分が楽になった。その役割をベテランになった自分が担うつもりだ。当然、マスコミの注目を浴びるワンダーボーイがプロとしての教えを聞いてくれば明快に答える。 ハワイ島での自主トレから23日に帰国。26、27日は甲子園で体を動かして、この日は鳴尾浜に姿を現した。「キャンプではケガをしないこと。この年齢になるとケガしたら終わりだからね」。頼れるプロ14年目の35歳が安芸で存在感を示す。
2005年01月28日
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井川の強硬姿勢に、開幕投手案も白紙撤回! 強硬姿勢の井川に西で東で、阪神勢が『何でやねん』の大合唱-。阪神・岡田彰布監督(47)は27日、東京都内のホテルで行なわれた12球団監督会議出席後、「ちょっとおかしいよな」と内定ずみの井川の開幕投手案も白紙撤回。西宮市内の鳴尾浜球場で調整した今岡誠内野手(30)もメジャー要求を抱えてのキャンプインに「考えてもらいたい」と当惑の表情を見せた。〔 写真右:阪神勢が井川の強硬姿勢に『何でやねん』。岡田監督は開幕投手案を白紙撤回。同下:選手会長・今岡は深刻な状況に心を痛めた 〕 ◇ 1日経って、井川ショックの波紋は、さらに広がった。西から、東から「?、?、?」とその謎の強硬姿勢に阪神勢が首をかしげるばかり。岡田監督の機嫌も、もちろん悪かった。 「士気に影響する? それが一番よ。わからんよな。このままスムーズに(契約する)と思ってたのに…」 東京都内のホテルでの12球団監督会議直後、『井川』の2文字を聞いた途端、表情を曇らせた。最も懸念するのが、メジャー移籍の要求を突きつけたままの自費キャンプ参加。V奪回へ一丸ムードとなるはずの場に、全く相容れない。どころかそんないびつな状態のキャンプは想像すらつかなかった。 「キャンプで阪神のユニホーム姿で心はメジャー? それはちょっとおかしい気がするよ。どっちにしろ契約せなアカン。うちと契約する義務があるんやから」 ここまで勝手されたら、もう井川に関しては、契約が完了するまで、全てのプランを白紙に戻さざるをえない。すでに明言ずみだった4・1、開幕戦(ヤクルト戦、大阪D)の4年連続となる開幕投手の座も現時点で白紙撤回した。 「井川の開幕? まだ、それはわからん。それは契約してこその話や。(もう)開幕に使うとかの問題じゃない」 “東”で岡田監督がイラ立ちをぶつけたのと、呼応するかのように“西”の鳴尾浜では自主トレ中の選手会長が、深刻な状況に心を痛めた。今岡が「本人がどう考えているのかわからないし、契約に関しては言わない方がいい」と前置きしながらも、自費キャンプ参加を覚悟したエースへ呼びかけた。 「井川以外の選手は優勝に向かって頑張ってるんだぞ! 言えるとしたらそういうことですね。チームに残るにしても気持ちがメジャーでも困る。エースとしてその辺りはちょっと考えてもらいたい」 一丸ムードに水を差した井川の強硬姿勢に、波紋の輪が広がる一方。せっかく盛り上げたV奪回ムードが、井川ショックで不安のキャンプインに一変してしまった。 ★今岡が事態の沈静化に苦慮 選手会長として今岡が、事態の沈静化に苦慮した。2月1日のキャンプインからは、井川問題についての選手達に意見を求めないよう、報道陣にお願いした。 「プロ野球の正月は2月1日。この日からは他の選手に対しても井川のことで話はしないで下さい」。井川の話題を封印することで、できるだけ雑音をシャットアウトしたい考え。晴れやかな“正月”を迎えたかったのに…。選手会長としても無念の井川問題にちがいない。★公式HPに批判が相次ぐ 前日26日の交渉決裂後からこの日まで、阪神の公式ホームページ上では、すでに井川についてのファンからの書き込みが、およそ40ほど寄せられている。 「自費キャンプでも、参加自体がおかしい」「井川に振り回されるほかの選手のことも考えて欲しい」などのほか、「上原の弁護人と裏で結託しているんじゃないか」などといったものまで、批判が相次いでいた。鳥谷05年型新打法!驚異の130メートル場外弾! これが05年型鳥谷! 阪神・鳥谷敬内野手(23)が沖縄・宜野座での合同自主トレ初日の27日、今年初めて屋外でのフリー打撃を敢行。遊撃を争う藤本、関本がティー打撃のみで練習を終えたのを横目に、驚異の130メートル場外弾を放った。昨年の秋季キャンプから取り組む新打法への手ごたえありだ。〔 写真:鳥谷が今年初の屋外フリー打撃。驚異の130メートル場外弾を放った 〕◇ 霧雨が降る沖縄の曇り空を白球が切り裂いた。フリー打撃開始後の11球目。約1キロのマスコットバットを握った鳥谷が、内角高めの直球をフルスイングした。打球はあっという間に右翼フェンスを越えて場外へ。グラウンド脇に置かれていた打撃ケージ上部に突き刺さった。これが驚異の飛距離を生み出す05年バージョンの新打法。推定飛距離130メートルの特大弾をぶちかまして、ライバル藤本に先制パンチだ。 「外で打つのは初めてです。思いきって強く打つことを意識した。強く振ることだけ」 今年初めての屋外でのフリー打撃。合同自主トレ初日からエンジン全開だったが、そこには意識改革が隠されていた。 練習終了後、2度繰り返した言葉は『強く』の二文字だった。昨年の秋季キャンプで熱血指導を受けた中西太臨時打撃コーチの教え。「思いきって振れ。大きな体を利用しろ」という師の言葉から、遠心力を求めてグリップの位置を左肩付近から顔の前にする打撃フォームに取り組んできた。オフの間も「秋季キャンプで言われたことを意識して」とバットを振ってきた。今年初お披露目の新打法で好感触を得た。 05年のテーマはシンプルに強く振る。脱・広角打法宣言も飛び出した。「打球の方向とかは関係ない」と振りかえったように、33スイング中3本のサク越え(ヒット性13本)は、すべて右翼方向だった。昨年1月28日の合同自主トレ初日は、フリー打撃で32スイングで7本のサク越えだったが、「センター中心に打ち返した」と広角打法にこだわっていた。だが、結果を求められる2年目は違う。がむしゃらにバットを強く振る。 調整でもライバルに先行だ。藤本はフリー打撃を行わず、ティー打撃のみで練習を終了した。岡田監督から開幕遊撃を確約されているが、そんな意識は毛頭ない。沖縄入りした前日26日にも「妥協しない。ケガをしない。練習メニューに流されない」と『3ない宣言』をしたばかり。軽めの練習で切り上げた先輩を横目に、必死でバットを振り続けた。キャンプ前から、すでに戦闘モードだ。 「まだ打ちはじめですよ」と苦笑いした鳥谷。だが、心のなかは屈辱にまみれた新人イヤーのリベンジで燃えている。まずは豪快なデモンストレーション。逆襲の2年目へ、確かな進化を見せつけた。福原が自身初の開幕投手狙う! 井川の分は俺が埋める。阪神・福原忍投手(28)が、沖縄合同自主トレ初日の27日、宜野座村野球場で今年初のブルペンに入った。メジャー移籍希望を再び持ち出し、未だに契約交渉でハンを押さない井川慶投手(25)をよそに、自身初の開幕投手を狙う。〔 写真:沖縄合同自主トレ初日の福原 〕 ◇ 下準備は万端。これほど頼もしいことはない。時折、雨の降る不安定な空模様にもかかわらず、沖縄合同自主トレ初日、右のエース・福原が満を持して、今年初のブルペンに入った。捕手を立たせ、直球ばかり20球投げた。 「今年は、きょうが初ブルペンです。感触は悪くないです。(これまで)キャッチボールとかはしてたんで。(藤川)球児と2人だったんで、さすがにブルペンには入れなかったんですけど」 いち早く始動した。開幕から5連勝しながら、10勝15敗に終わった昨季を教訓に、年明け7日の鳴尾浜グラウンド開きから藤川とともに自主トレを開始した。12日には沖縄・嘉手納に移り、下半身を徹底的にいじめ抜いた。 左のエース・井川が阪神残留から一転、今季のポスティングによるメジャー移籍を再び要求、契約交渉で決裂し、自費のキャンプが決定的となった。井川とは、左右の両輪として常に比較される立場にいるのは、福原は百も承知だ。 「ぼくには聞かないでください。(井川が)そういう状況でも、ぼくは変わらない」とあえて悩めるライバルを擁護しようとはしない。 それは、すでに今季の目標として200イニング登板とタイトル奪取を宣言しているからだ。4・1開幕戦(対ヤクルト、大阪D)登板を岡田監督から言われていた井川に対しても、「一度はやってみたい」と挑戦状を叩きつけている。公約を達成するために、今春キャンプで1年間を通して働ける下地を完成させなければならない。 背番号28も本心では左右の両エースが揃うのがベストと考えているはず。だが最悪のケースも考え、獅子奮迅する決意を固めた。
2005年01月27日
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鳥谷 悲壮な覚悟で激しい遊撃バトルへ! 阪神・鳥谷敬内野手(23)が26日、合同自主トレに参加するため、空路沖縄入りした。2年目のキャンプに臨む心得として、「妥協しない。ケガをしない。練習メニューに流されない」と決意表明。『3ない宣言』を胸に、遊撃のポジション奪取を視野に入れる藤本敦士内野手(27)らを寄せつけないつもりだ。〔 写真:鳥谷が空路沖縄入り。遊撃バトルへ決意の『3ない宣言』 〕 ◇ 気温19度の暖かな空気を吸いながら、沖縄の曇り空を見上げた。再び決戦の地に乗り込んだ。激しい遊撃バトルが待っている。そんな思いを巡らせながら、鳥谷の表情が自然と引き締まっていった。遊撃の定位置奪取のための必勝法として決意の『3ない宣言』だ。 「自分に妥協しないようにしたい。去年は突き指をしたので、ケガをしないようにしたい。1年目は与えられた練習メニューをこなしていたから、今年は自分なりに考えて流されないようにしたい」 【その1・妥協しない】 まずは、一切の妥協を排除する。岡田監督はすでに開幕遊撃構想を公言している。だが、将来性という期待料込みの発言だと分かっている。まだまだ未熟。だからこそ、昨年同様、最後までグラウンドで汗を流す覚悟だ。正田打撃コーチも「納得するまで(グラウンドから)帰らない。厳しくやる」と、要求を突きつけている。鳥谷自身も「できるだけ長くやりたい」と妥協はしない。 【その2・ケガをしない】 ちょうど1年前の苦い記憶が蘇った。春季キャンプの第2クールの7日、特守中に右手中指を突き指。数日間の別メニューを余儀なくされた。振りかえれば、ルーキーイヤーのケガはこれだけだった。「146試合全試合出場すること」を第一目標とする23歳にとって、キャンプ中のケガは絶対に許されない。 【その3・練習メニューに流されない】 経験がなかったプロ1年目のキャンプは、与えられた練習メニューを消化するので精いっぱいだった。だが、今年は違う。全体練習に自己流のトレーニングを加える。1月中旬にホワイトソックス入りが決定した井口との沖縄合同トレで伝授された練習法も取り入れる。 沖縄・恩納村の選手宿舎に到着後は、27日からの合同自主トレに備え、静養につとめた。二塁候補の藤本、関本を含めたポジションもキャンプの出来しだい。「結果にこだわりたい」と鳥谷。『3ない宣言』という悲壮な覚悟を抱いて、背番号1の2年目の戦いがスタートする。辻本が初めてフルメニューを消化! 初キャンプに向けて視界良好や! 辻本賢人投手(16)が26日、新人合同自主トレで初めてフルメニューを消化した。トレーナー陣からの“体力テスト”に合格し、あと5日にせまったキャンプインに向けてペースアップを計っている。〔 写真:辻本が約2週間ぶりのキャッチボール 〕◇ 久々に味わう白球の感触に、16歳の少年の表情がほころんだ。新人合同自主トレで別メニューを与えられ続けた辻本が、初めて他のルーキーと同メニューを消化した。 「キャッチボールは久しぶりでしたが、気持ち良く投げられました。(全体メニューに参加したことに関しては)キャンプインに向けてピッチを上げていきたいです」 アップ、ランニングを快調にこなすとD5巡目の大橋=北陽高=とキャッチボールを開始。30メートルほどの距離だったが、約2週間ぶりの投球とは思えない低く鋭いボールを投げつけた。バットも握り、ペッパー(向かい合う選手が投げたボールを軽く打ち返して行うゴロ捕球練習)もこなすなどした。 グラウンドでボールを投げるのは合同自主トレ初日の13日以来。翌14日に腰の張りを訴えてからは室内施設にこもりがちだっただけに、大きな進歩だ。 「今は、どこまでできるか見ている状態です。まあ、よかったんじゃないですか。キャンプのメニューもできる範囲で集団で動いてもらうつもりです」 メニューを作成する福田二軍トレーニングコーチも“合格点”をつけた。安芸で行われる二軍キャンプではチーム練習に完全合流するまではいかないが、可能と判断したメニューに関しては取り組んでいく予定。初キャンプを目前に控え、ワンダーボーイが加速してきた。片岡が花粉症予防の注射を断念! ノーモア故障に苦肉の策だ。阪神・片岡篤史内野手(35)が26日、甲子園の新室内でマシン打撃を行った。ここで今春季キャンプでは花粉症予防の注射は打たない考えを明かした。その理由は例年度重なる故障阻止のため、と言うもので…。〔 写真:片岡が度重なる故障阻止のため花粉症予防の注射を断念 〕 ◇ 「花粉症予防の注射? あれを打つと肉離れになりやすいんや。もうケガはできんからな」 例年、花粉症に悩まされる片岡にとって、キャンプの時期からの予防注射は欠かせなかった。しかし、今年はあえて断念。片岡によると「予防のステロイド注射が肉離れになりやすい一因なのでは」と言うのだ。 一昨年も右太ももの肉離れでキャンプ途中リタイア、昨年はシーズン序盤に腰痛と、故障に泣いた。正念場の今年はもう故障はできない。「花粉症は辛いけど、仕方がない」。故障の辛さに比べたら花粉症の方がまだマシ。苦渋の決断だ。“井川問題”まさかの逆戻り! 阪神・井川慶投手(25)の代理人である橋岡宏成弁護士(37)が26日、西宮市の球団事務所で3度目の契約交渉を行った。今回で大筋合意すると思われたが、「今季を含めたポスティングによるメジャー移籍」を蒸し返し、決裂。キャンプも自費参加の構えで、再び泥沼の様相だ。〔 写真:3度目の契約交渉に臨んだ阪神・井川の代理人・橋岡弁護士 〕◇ 議論は出発点に戻り、「2・1」の期限は意味を持たなくなった。井川サイドが「今季メジャー」を蒸し返し、3度目の交渉で事態は急転。自費キャンプも辞さない構えで、エースは火種を抱えたまま、沖縄に入る。 「(合意は)していません。今の井川君の気持ち、考えをお伝えしました。今の段階では今季を含めてメジャーに行きたいと、伝えています」 1時間半の交渉後、橋岡弁護士の表情は硬かった。前回の第2回交渉(1月14日)で、事実上メジャーを断念、今回で大筋合意するものと思われたが、再びポスティング移籍を強硬に要求し、第3ラウンドは終了。前回提示された1000万円増の2億2000万円(金額は推定)は議題にさえ上らず、完全決裂した第1回交渉(12月27日)の地点まで後戻りしてしまった。 井川側は初めてキャンプ参加を明言したが、ポスティング申請期限の「3・1」まで、延長戦を挑む覚悟を固めてきた。「期限が切れれば(今季の移籍は)無理」と理解した上で、拳を再び振り上げたのはナゼなのか? 狙いは来季以降の“確約”を取り付けることで変わらない。契約した上で議論を継続する道より、あくまで強硬路線を貫くことに決めたのだ。 交渉に当たった牧田球団社長は「ポスティングの話で終わるとは思っていなかった。頭を切り替えてもらうしか…」と困惑の色を隠せない。決裂の一報に岡田監督も「今になってそんなこと考えられへん。周りの選手に影響する」と激怒した。
2005年01月26日
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赤星“首位打者バット”初披露! 阪神・赤星憲広外野手(28)が25日、西宮市の鳴尾浜室内練習場で“首位打者バット”を初披露した。今季の命運を握る一品だけに、キャンプ中は昼夜を問わず、その両手になじませる決意。グラウンドはもちろん、選手宿舎の自室にも持ち込むつもりだ。26日には沖縄に先乗りし、ニュー赤星がいよいよ本格始動する。〔 写真:赤星が“首位打者バット”を初披露。昼夜を問わず、その両手になじませる 〕 ◇ 両手とバットの境界線をなくしたい。ついに赤星が“首位打者バット”を初披露。合同自主トレからキャンプと続く日々は昼夜を問わず、肌身離さず持ち歩く覚悟だ。 「まだしっくりきていないけど、悪い感触ではないです。振る、振らないにかかわらず、暇があったらバットに触っていたいですね」 この日、鳴尾浜の室内練習場でスイングチェック。さらにはマシン打撃で汗を流した。新兵器は16日に手元に届いていたが、公開したのは初めてだ。 従来の33.5インチ(約85センチ)から33インチ(約83.8センチ)と短くなり、重さも30グラム減の940グラム前後。バットの先とグリップをバッサリ切断しており、角ばった形になっている。「前よりも軽くて、振り抜ける感覚があるんです」。昨秋の倉敷キャンプでは、ボールを捕らえるポイントを前に修正した。その新フォームに合わせ、軽量バットなら手元の変化に対応できると考えたのだ。 「4年間使っていたバットを変えたわけで、感覚は全然違います。前のバットも持っていきますが、今年はこれで勝負と思っていますし、コロコロ変えることはない」 26日に沖縄入りし、いよいよニュー赤星が本格始動する。「慣れるのか、見切りをつけるのか、それとも修正するのか」を見極めるために、さっそくバットを握り締める。31日までの合同自主トレは、当然打撃重視で行い、バットを離さないままキャンプに突入する。「さすがに一緒に寝たりはしない」と言うが。「(宿舎の)部屋にも置いておくつもりです」。新バットと“心中”する覚悟だ。 プロ4年間で打率3割を2回。それでも商売道具を変えるのは、もちろんその上を狙うからだ。昨秋の倉敷では鳥谷、関本らのバットを拝借して感触を確かめ、同12月には福井県内のバット工場を訪問。今後は若干の改良を重ねつつ、両手と同化させる。 「沖縄に入ると暖かいので、早めにキャンプモードに切り替えたい」 4、5番コンビが予定される金本&今岡は「2人で3冠独占」を目指すというが、オレを忘れてもらっては困る!! 4年連続盗塁キングが満を持して、最多安打とともに首位打者争いに顔を出す。前川『ニューボディー』で復活! スリムな『ニューボディー』で復活! 一軍キャンプ帯同が決まった阪神・前川勝彦投手(26)が25日、鳴尾浜でウエートトレーニングを行った。“カリスマトレーナー”ケビン山崎氏の指導で、10キロ以上の減量に成功した左腕は「今年は勝負の年!」と意気込み十分。劇的肉体改造で、移籍2年目に本領を発揮する。〔 写真:前川が10キロ以上の減量に成功。へこんだお腹をさすりながら不敵な笑み 〕◇ 軽い体で世界も変わる!? プロ野球版『大改造 劇的ビフォーアフター』。主役を演じたのは、一軍キャンプが決まった虎の左腕・前川だ。 「まだ、この体重で投げてへんからね。投げる準備は出来ている。肩も体も作ってきたから」 鳴尾浜での練習を終えると、すっかりへこんだお腹をさすりながら不敵な笑みだ。今オフ、巨人・清原の専属トレーナーとして知られるケビン山崎氏のジムに通い、決意のダイエット作戦を敢行。95キロから85キロへの減量に成功した。昨年は一時期、100キロ近くまで増えたこともあり、実質は10キロ以上! まさに、この体での投球は未知の世界だ。 「去年は何もしてないから。今年は自分のすべてを出すしかない」。この思いがすべてだ。阪神移籍1年目の昨年は、大きく期待を裏切る未勝利(2敗)。ふくらはぎ痛は3度、6月には左ひざじん帯も痛め、ろくに投げられなかった。原因は明白。大幅な体重オーバーだった。 今オフは食事制限はもちろん、1日に少しずつ6食取るなど、摂取内容も激変。1月には、2週間に及ぶ“ササミトレ”も決行した。鳥のササミしか食べない生活を送り「(味は)まずいし。気が狂いそうだった」と、苦悩の日々を振り返った。 「でも今は、濃い味のものは欲しくならなくなった。薄い味に慣れたというか。酒も、ずっと飲んでないしね。ストレスは野球で発散? それしかないでしょ」。確実に身についてきた体質改善。さらに走りこみも徹底し、体は万全。26日に沖縄へ先乗りし、27日にはブルペン入りする予定だ。 「実戦? 言われたところで投げる。今までのことはすべて忘れて一から。今年は勝負の年なんで、キャンプ、OP戦でアピールして生き残ることしか考えていない」 すっかり精悍になった顔で、決意を語った。一軍に呼んでくれた岡田監督の期待に応えるべく、先発ローテ争いにスリムな前川が滑り込む。ドラフト制見直しを視野に議論! 日本プロ野球組織(NPB)と労働組合・日本プロ野球選手会が球界の諸問題を話し合う、プロ野球構造改革協議会の第1回会合が25日、東京都内のホテルで開かれ、完全ウエーバー制への移行など、現行ドラフト制度見直しを視野に入れて議論し、今秋での新制度導入を目指すことで合意した。〔 写真:プロ野球構造改革協議会の第1回会合を終え、記者会見する古田敦也選手会長(左から2人目)、宮本慎也副会長(同3人目)ら=25日午後、東京都港区のホテル 〕 ◇ 会合には12球団の球団代表クラスと古田敦也会長(ヤクルト)ら計20選手が参加し、同協議会の小委員会でまとめた12項目を基に意見交換。当面はドラフト改革を軸にフリーエージェント(FA)資格取得の期間短縮や、国内外への移籍制度を再考し、年俸の抑制や球団の経営情報の開示など、球団経営の改善策を労使間で練ることも確認した。 また、セ・リーグでのプレーオフ制度の導入、紛争解決や不正防止のための機関設立、放送権の一括管理の必要性なども話し合われた。 28日にはNPB側は巨人など6球団の代表者、選手会側は古田会長と宮本慎也副会長(ヤクルト)らが出席し、小委員会が開かれる。
2005年01月25日
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正田道場容赦なし、鳥谷に鉄拳制裁も辞さず! 道場で、徹底的にしごいたる! 阪神・正田耕三打撃コーチ(43)が24日、コーチ会議に出席後、正遊撃手を目指す鳥谷敬内野手(23)を春季キャンプの強化指定選手の筆頭に挙げた。鉄拳制裁も辞さない鬼コーチは、「妥協しない。厳しくやる」と、容赦なく鍛え上げることを明言した。〔 写真右:走り込む鳥谷=左。今年のキャンプは“正田道場”でしごかれそうだ。同下:正田コーチは鉄拳制裁も辞さない構え 〕 ◇ 埋もれている才能を地獄のキャンプで引き出す。そのためなら、鉄拳制裁も辞さない。一切の妥協を許さない指導で知られる正田打撃コーチが、鳥谷へ容赦ない要求を突きつけた。待ったなしの真剣勝負で、金の卵を鍛え上げる。 「成長というか、やってもらわないといけない選手。厳しくやる。妥協もしない。納得するまで(練習場から)帰りません」 春季キャンプの大きなテーマとして、将来性十分の鳥谷を一人前の戦力に育て上げることがある。打撃部門の統括者として、正田道場の強化指定選手の一番手に指名した。 とことんやる-。これが指導方針だ。少しでも納得がいかなければ、日が暮れるまでバットを振らせる。宿舎に戻れば、夜間練習まで付き合う。もちろん、弱音を吐けば拳が飛ぶ。私生活にもメスが入る。野球漬けの日々。クールな鳥谷が悶絶の表情を浮かべるまで、徹底的にしごく。 厳しい鍛錬を求めたのは期待の裏返しでもある。「秋のキャンプを見て、それなりのものを持っていると思った。確かにいいものをもっている」と正田コーチは潜在能力に惚れ込んでいる。だからこそ、自然と要求も厳しくなる。 地獄のキャンプ。“虎の穴”…。鳥谷も、望むところだ。都内での自主トレを終え、この日から鳴尾浜での練習を再開。マシン打撃などで汗を流した。「できるだけ長くバットを振っていきたい。今年は本気で結果を求められている。ダメなら二軍という意識でやっています」と、師のゲキをしっかりと受けとめた。 岡田監督の構想では「開幕遊撃」。もちろん、それは与えられるモノではなく、奪うためにある。だから、オープン戦での打率3割を目標に掲げた。周囲を説得させる数字を得るために、門をくぐる。 「今年ダメだったら、プロは待ってくれない」と正田コーチは危機感をあおった。沖縄、安芸と続く試練の1カ月。鬼軍曹と弟子が妥協という言葉を排し、“対決”する。藤本が2番奪取宣言! 阪神・藤本敦士内野手(27)が24日、甲子園球場で自主トレを行った。室内練習場でのマシン打撃終了後、打順について、2番奪取を宣言。1番・赤星との「赤・藤コンビ」の結成を誓った。また、注目の藤本の守備位置に関し、コーチ会議に出席した福原峰夫内野守備コーチ(47)はキャンプでの二塁発進を明言した。〔 写真:鋭い打球を連発した藤本は、2番奪取を宣言。守備では二塁に固定されそう 〕◇ 室内に反響する快音とともに、鋭いライナーがネットを揺らした。これが“ニュー藤本”の打球。猛虎の2番を名乗るため、打撃改造に取り組んでいた。 「2番を打ちたいと思ってます。2番、1番に食い込んでいかないと、いつまでたっても下位のまま。それでは、納得いかない」 そのために何をすべきか。弾き出した答は、左手の押し込みだった。左打ちの藤本にとって、これまではリードする右手に意識が集中していた。右が58キロ、左が40キロという握力の差が物語っていたように、強弱は明らかだった。 「右で小細工ばかりしてたら、逆方向(左)に強い打球がいかない。去年、金森さん(前打撃コーチ)が言われていたことなんですけど、ようやくわかったというか…」 左手で押す感覚をつかむ。今オフの自主トレでは、左手だけでテニスのラケット、細身で軽量のノックバットを握り、軟らかいボールを20分間くらい打ち続けた。気が付けば左の握力は50キロにアップ。「(右手で)切腹するような感じだった内角のさばきも、素直に押し出せるようになりましたね」と、効果を実感している。 昨季も2番に起用されたことはあったが、長続きはしなかった。自らの成長なくして、1番赤星とのコンビネーションも機能しない。自覚と欲をもって、目前に迫ったキャンプに臨む。 「去年はバント練習をやってなかったけど、キッチリとやります。2番を打つという目標があるんで」。手応えをつかみつつある新打法で、猛虎の2番を不可侵領域にする。★鳥谷と「日本一の二遊間」へ 遊撃への未練をもつ藤本に対し、福原内野守備コーチはキャンプでの二塁固定を明言した。 「岡田監督が方向性を出しているわけ。掲げられた旗印に向かっていくしかない。二塁で発進してもらうことになる」 遊撃・鳥谷、二塁・藤本の岡田構想に添って、すべては動き出している。キャンプで藤本が遊撃の守備位置につくのは、グループ回りのメニューくらい。その他は二塁に専念させる方針だ。 藤本&鳥谷が、大きく育つ可能性を感じている。中日コーチ時代に、荒木の成長をその目で追った。「あの2人(荒木&井端)に負けない二遊間になる」と、日本一のコンビに仕立てるつもりだ。 首脳陣の方針を伝え聞いた藤本は、二塁発進を受け入れる構え。「とりあえずは。(遊撃を)やらせてください、と言うかもしれないですけど」と笑った。頃合を見計らって、福原コーチは直接、藤本と対話する準備もある。決して、一方通行のキャンプにはしない。4年目の安藤、2・11出陣願い! 阪神・安藤優也投手(27)が24日、今季の“初戦”となる2月11日の日本ハムとの練習試合(宜野座)へ、異例の“出陣願い”だ。この日も鳴尾浜のブルペンで53球を投げるなど、先発転向に向けて順調そのもの。4年目の右腕が、1年目の心意気で、若手との激しい競争に身を置く。〔 写真:先発に転向する安藤。プロ4年目ながらルーキーの心意気で2・11日本ハム戦出場を志願した 〕 ◇ 一軍を目指す若手なら誰でも目標に掲げる。2月11日に行われる日本ハムとの練習試合。若虎の“登竜門”へ、セットアッパーの地位を築いた男が名乗りを上げた。 「言われなくても、(調整を)合わせていこうと思います。2月1日から投げ込めば、十分、間に合いますし」 鳴尾浜のブルペンで53球を投げ終えると、安藤が力強く最初の目標を定めた。先発転向1年目。「プロ1年目のような気持ちでドキドキします」という期待感と同時に、「アピールしなければいけない立場」と表情を引き締めた。今までの“貯金”はない。若虎の戦いに正面から殴りこむ。 「もちろん(首脳陣に)テストされているという気持ち。去年とは違うポジションなんで、実績もないし、競争の中でやっていきたい」 自由獲得枠1年目(02年)は先発で3勝。しかし2年目の春季キャンプは、星野前監督(現SD)の課した紅白、OP戦でのテストに“不合格”。故障もあり脱落した。中継ぎ登板が功を奏した形でセットアッパーの地位を築いたが、念願のスターターへ、今年は再テストの心意気だ。 「紅白でも長いイニングを投げていきたい。勘を取り戻す? それが一番。最初からブルペンでアピールしたい。早すぎるくらい順調ですね」 魔球シュートの修得も上々。4年目の実績右腕が、ゼロから先発の地位を築く。
2005年01月24日
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阪神ニュースの前に、一昨日撮った写真で~す!晴れたのは良いけど明るすぎて、道が写りませんでした(笑藤本やっぱりショートやりたい! ショートのレギュラー再奪取を目指す阪神・藤本敦士内野手(27)が、「鳥谷開幕ショート」を早々に決断した阪神・岡田彰布監督(47)に待ったをかけた。「キャンプも始まっていない状態でレギュラーが決まっているというのは…」と困惑の表情。決定は絶対だが、あえて平等な競争の必要性を訴えた。〔 写真:ブルペンでグラブを炭火にかざす藤本。その心中やいかに…=鳴尾浜 〕 ◇ 動揺は隠せなかった。それでも、藤本は努めて冷静に考えを口にした。 「キャンプも始まってない状態で(遊撃・鳥谷の)レギュラーが決まっているというのは、僕にとってはどうしたらええのかなという感じではあります」 直接耳にしてはいないものの、指揮官の考え方を正面から受け止めるのは難しかった。予測された事態だが、時期が早すぎる。その思いが、言葉になって出た。 岡田監督は21日、鳥谷を4月1日の開幕戦(対ヤクルト)から先発ショートで起用することを確約。オープン戦から全試合に出場させる一方で、藤本を改めて二塁で起用することを明言した。藤本自身「決めるのは監督。指示には従います」と意見する立場でないことは承知していたが…。 遊撃への強いこだわりがある。そして、プロの根幹にあるのは競争の原理であるという思いも。「(二塁・藤本の構想に)それも決まってない。言われたとしても、自分が実際に守れるとは思っていないし、簡単にポジションは与えられたくない。争って奪い取るという形を、(プロ入り以来)この4年間してきましたから」。争う機会がほしい。心の中はこの思いに尽きる。 決して岡田監督の構想を伝え聞き、腐ったわけではない。逆にモチベーションは上がっている。また、全体のレベルアップを望む指揮官の立場も理解している。自身に圧倒的な力があれば、今回の決定などなかった。だから、叱咤(しった)、激励ととらえて前を向く。 「チームのことといえば仕方ないが、あきらめきれないところもある。まだショートを守るという気持ちを持っておかないと…。そういう気持ちでいることがチャンスにつながると思う」 心の中の本音を押し殺し、悶々(もんもん)とした思いのままではキャンプに臨めない。さらなる上を目指す自分のために、あえて本音をさらけ出した。 「優勝」のために何が必要か。03年のV戦士である藤本が、それを知らないはずはない。「去年も結果を出したとは思っていないですから」。尽きることのない向上心が、勝利への原動力となる。阪神・鳥谷が胸中を激白! 東京都内で自主トレを続けている阪神・鳥谷敬内野手(23)が23日、胸中を激白した。岡田彰布監督(47)から『開幕・遊撃』の座を確約されているが、実力より将来性を買われての“優遇”なのは重々、承知。チーム内の余計な摩擦を避けるためにも、掲げたのがオープン戦の打率3割。2年目こそ、結果で雑音を封じ込める。〔 写真:鳥谷が胸中を激白。自らのバットで幾多の“雑音”を消し去る 〕◇ 自分への期待の大きさを、痛いほど感じている証だ。だからこそ、2年目はオープン戦から結果にこだわっていく。岡田監督から開幕遊撃のポジションを確約された鳥谷が、自らのバットで幾多の“雑音”を消し去ることを宣言した。 「使う、使わないは監督が決めること。自分は去年、結果を出していない。オープン戦から結果を出していこうというのが去年と違うところ。打率3割は打たないといけない」 プロの水に慣れることに必死だった1年前とは違う。数値目標をほとんど口にしない23歳が、力強く『OP戦3割』をノルマとして自らに課した。そのワケは-。 2月1日のキャンプインを前に、岡田監督の基本構想が波紋を呼んだ。「基本的には遊撃・鳥谷、二塁・藤本でいこうと思っている」と注目発言。これに対して、藤本は前日22日に「(遊撃を)あきらめきれない部分はあります」と噛みついた。 この岡田構想は素質=将来性を買われての“優遇措置”なのは、鳥谷自身が一番分かっている。昨季、定位置を争ったV戦士の藤本の言動が過激になるのも、現状の自分の至らなさが原因…。「今は自分のやれることだけをやるだけです。気持ちはこれまでと変わらない」。チーム内の余計な“摩擦”を避けるには、春先から結果を出すしかない。そんな危機感の表れを隠すことはできなかった。 大きな目標を掲げた鳥谷だが、2年目の飛躍への裏付けもある。1年目は打率.251、3本塁打、17打点と散々な成績だったが、昨秋のキャンプで中西太臨時打撃コーチに師事。「シンプルに振れなど、分かりやすかった。フリー打撃中の意識も変わった」。さらに、「去年は何も分からない状況で、与えられたメニューをこなしていただけ。今年は自分でやっていける」と春季キャンプでは気持ちの余裕も生まれるはず。技術的にも精神的にもプラス材料が多いことが、『OP戦3割』という数値目標につながっていた。 1年目のオープン戦は17試合で打率.242、1本塁打、8打点。開幕本番でも6試合目で、藤本にスタメンの座を明け渡す屈辱を味わった。「すぐに外されないようにしたい。そのためにもオープン戦から結果を出したい」。期待を裏切るようなら、岡田監督の顔をつぶすどころか、ファンを巻き込んだ“二遊間論争”に発展しかねない。事態の沈静化させるためにも、結果を残す。背番号1は静かにキバを研ぎ続ける。辻本がSHINJOと挨拶! 阪神の辻本賢人投手(16)が23日、大阪市内のホテルで行われた用具メーカー関係者の結婚披露宴に出席。岡田彰布監督(47)ら球界の豪華メンバーの揃う中、日本ハム・SHINJO外野手(32)とも挨拶を交わした。〔 写真:辻本が用具メーカー関係者の結婚披露宴に父・仁史さんと出席。日本ハム・SHINJOと挨拶を交わした 〕 ◇ やっぱり、ワンダーボーイには“華”が似合う。スーツにビシッと身を包んだ16歳の辻本が、少し顔を高潮させた。 「新庄さんと話? 少しです。挨拶程度。他にもいろんな方から声をかけていただきました」 タテジマの新旧プリンスの“競演”。場所は、大阪市内のホテル。用具メーカー関係者の結婚披露宴の席だった。岡田監督をはじめ、コーチ陣に梨田昌孝・前近鉄監督、そしてSHINJO(日本ハム)など。球界の顔が多数足を運んだ会場へ、父・仁史さん(44)に連れられた辻本が突然、姿を見せた。 「岡田監督? 挨拶はしました。言葉をかけられた? 特にないです」。周囲に気後れすることもなく堂々とした姿は、すでにスターの貫禄十分? 大注目されての登場に、仁史さんの方が「(新郎とは)こいつが小学生の時からの知り合いですから。内輪のパーティだと聞いて連れてきたんですけど、ビックリしましたよ」とニガ笑い。 さらには仁史さんとSHINJOも旧知の仲。式の途中には、トイレに立ったSHINJOの後に、辻本もトイレへ向かう一幕も…。偶然の対面か、それとも辻本が、話かけるチャンスをうかがっていたのか。16歳と32歳。同じグラウンドに立つ日はいつ? 虎党の期待は広がるばかりだ。
2005年01月23日
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金本 キャンプ中も“鉄人トレ”! 鉄人トレ延長!40発ボディー完成へ鍛え抜くんじゃ―。阪神・金本知憲外野手(36)がキャンプ中も独自のハードなウエートトレーニングを継続する方針を固めた。「鉄人トレ」とも称される独特の本格的筋トレをキャンプまで持ち込むのは自身初。プロ14年目の「40発超え」へ向けて並々ならぬ決意だ。〔 写真:鉄人40発超えへ―。キャンプ中も筋力トレーニングを継続する金本 〕 ◇ 目指す極みははるかかなたにあった。金本は関係者に「キャンプ中も(ウエートトレを)やろうと思っている」と明かしたという。キャンプ地の沖縄でも、これまでの筋トレを継続するプランを温めているのだ。 本来、どの選手もキャンプ中にウエートは継続する。それ自体は大した話ではないが、金本の場合は別。鉄人といわれるだけあって、筋トレに費やす時間は通常でも2時間。濃密なメニューで、ときには3時間ほどかかることもある。全体練習をこなした後、さらに本格的に筋トレ室にこもる。 今回の決断の理由は出遅れにあった。昨年の7月に左手の軟骨を損傷。その影響でシーズン中のウエートを断念せざるを得なくなった。1軍でレギュラーを張るようになってから自身初めてのこと。そのため、オフに本格的に取り掛かった時は、かなり出遅れていたのが現状だった。 ここまでは巻き返しに成功している。17日から広島入りし、現在も「トレーニングクラブ アスリート」でウエートトレを継続。体重も88・5キロまで上がってきており、筋力的にも「例年と同じレベルまできた。最初は『おいおい』というレベルだったけど、現時点では戻ってきている」とアスリートの平岡洋二社長(50)は証言した。 それでも金本の最大の目標は90キロの維持。そのためにも鉄人キャンプに変える必要があった。目的はもちろん、40発の大台超え。今季も不動の4番として、自己最多となる本塁打を量産するための体重維持だ。 「(40本塁打については)たまたま浜風が吹いてないときに甲子園で試合するとか、運もある」と話していた金本だが、その目標に向け、じっくりと準備を進めていた。阪神の日本人選手で40本塁打をクリアしたのは藤村富美男氏、田淵幸一氏、掛布雅之氏の3人だけ。4人目に名前を刻むための鉄人プランだ。 広島では21日までウエートを続け帰阪。その後は甲子園や鳴尾浜で練習を再開する。すでに左手の固定器具も取り外し、本人も「不安はなくなった」と周囲に話している。ティー打撃も再開しており、あとはキャンプを待つのみ―。鉄人の春は例年以上に熱くなりそうだ。辻本が上昇気流に乗ってきた! お子さまメニュー返上が見えた!! 辻本賢人投手(16)が21日、西宮市の鳴尾浜球場で新人合同自主トレに参加し、2日連続してランニングメニューを“完走”した。28日からの最終第5クールでは、他の新人と同様の正規メニューを行う可能性も浮上。二軍キャンプのフル参加も…。また球団サイドが、お勉強用の『漢字ドリル』を手渡していたことも分かった。〔 写真:辻本が2日連続してランニングメニューを“完走”。左は福田トレーナー 〕◇ おぼつかなかった足取りが、いつしか前を追い始めたではないか。新人合同自主トレ7日目。最後尾からスタートを切り、周回遅れも同然だった辻本が、先輩たちの背中を視界に感じ始めた。 「状態はいい。段々上がってきています。室内のものも含めて、量的にも増やしてきています。できれば(新人合同自主トレの)最後に(正規メニューに)合流できればいいと思っています」 この期間の指導を任されている続木トレーニングコーチから、初めて威勢のいい辻本評が飛び出した。この日もあくまで別メニューだが、苦手とする長距離走(150メートルのポール間6往復)を2日連続でクリア。16日に腰のハリを訴えてリタイアしたものの、いよいよ上昇気流に乗ってきた。 13日から始まった新人合同自主トレは、初日から別メニュー発進。にもかかわらず第1クール(2日間)を終え、休日を挟んだ16日にパンクしてしまった。投球フォームの柔らかさ、天性のしなりは誰もが認めるところだが、予想以上の体力のなさに不安の声も挙がっていた。2・1からの二軍キャンプでも“お子さまメニュー”になる可能性は大だったが、どっこい成長だって速いのだ。 球団編成部は「投球フォームは一級品。完ぺきで直しようがない」と評価し、最年少ドラフト指名に踏み切った。辻本の背筋力は、200キロ台後半という金本、檜山、久保田らの半分にも満たない120キロ。それでいて最速142キロを投げるのだ。あとは100点満点のフォームに、体力を上乗せするだけでいい。 新人合同自主トレは22日で第3クールを終了し、24~26日が第4クール、そして最終第5クールが28~30日。最後の最後で正規メニューに合流できれば、もちろんキャンプでも…。「鳴尾浜でブルペンに入るのは難しいと思う」と続木コーチは話したが、安芸入りすれば、早い段階で虎第1球が拝めるかもしれない。★『漢字ドリル』でお勉強 注目された学習面について、前日20日に球団側と辻本家が話し合いの席を持った。父・仁史さん(44)からの「今は野球一本でやらせたい」との申し出を受け、現段階で定時制高校への通学や、家庭教師を付けることはしない方針に。代わって漢字ドリルを用いて、独学することが決まった。 「本人の学力についてはご存知の通り、高いレベルにある。現段階では教育を並行させることはありません。適当な教材を渡して、自分のペースでやれば大丈夫です」 牧田球団社長が当面の方針を明らかにした。テキストの選定は、球団内での親代わりといえる虎風荘の山本晴三寮長(56)に一任することも決定。すでに新人合同自主トレが始まった当初に2冊、さらには前日20日に2冊の教材を手渡したという。 「漢字検定の問題集でやさしめのレベルのものを、もう4冊渡してあります。あの子は賢いし、すぐに吸収できますよ。まずは生活全般で慣れることが大事。勉強は空き時間にできればいい」 小中学生レベルの教材というが、米国生活を3年続けた16歳にとってはいい勉強になるはず。「パソコンを見たら、画面が全部英語やったからな」と山本寮長。余裕ができれば日記にも挑戦させる予定で、それを寮長がチェックし、コメントを添えてやり取りをするつもりでもいる。将来スター選手になれば、この“交換日記”もお宝モノになるはずだ。月に一度は「星野会議」開く! 「月例星野会議」で岡田阪神を強化する―。阪神・牧田俊洋球団社長(54)は、星野仙一SD(57)の業務管轄に関して「昨年以上に計画を作って話をしていこうと思う」と語り、同氏の持つネットワークを最大限に生かすために編成部門を交えた“星野会議”を、月に1度以上のペースで開催したい考えを明らかにした。〔 写真:岡田阪神サポートへ―今季から月に1度以上のペースで“星野会議”を開催することになる星野SD 〕 ◇ 常勝球団を目指すために編成部門の強化を掲げる牧田社長。その第1弾は、星野SDが持つパワーをより効率よく現場へ注入するシステムを構築することだった。 「昨年は球界再編の忙しさの中でなかなかゆっくりと話すことができなかった。今年はお互いの計画を作って話をしていこうと思います」 昨年からオーナー付シニアディレクターとして、球団のあるゆる部門のアドバイザーを務めてきた星野SD。球団首脳は一様に「阪神に属していることが大きなメリット。効果を生む」と話してきた。 星野SDが持つ幅広い人脈は日本球界にとどまらず、世界の野球界に精通する。日本国内においてはプロ野球界はもちろんアマ、さらには球界の垣根を越えたところにもそのネットワークが存在する。この人脈を生かさない手はないというわけだ。 昨年もことあるごとに電話などを使ってコミュニケーションは取ってきたが、腰を落ち着けて顔を合わせれば、また違ったアイデア、情報も飛び出すというもの。月に一度の定例会議開催というプランも、ここに大きな期待を寄せるのだ。
2005年01月21日
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辻本がランニングを再開! 辻本賢人投手(16)=米マタデーハイスクール中退=が20日、新人合同自主トレで本格的なランニングを再開させた。腰に張りを訴えていたが、痛みがひいて完治に近い状態。キャンプのフルメニュー参加には黄信号が灯っているが、できる範囲の練習をこなして体力を向上させていく。〔 写真:辻本が本格的なランニングを再開 〕 ◇ 気温0度近くまで冷えこんだ鳴尾浜のグラウンドを16歳の少年が軽快に駆けた。腰の張りがほぼ完治した辻本が午前11時から約35分、寒風の中でランニング、ダッシュなどの走りこみを行った。 「内容的には2日前と変わりませんが、スピードは上げていきました。腰の張りはもう問題ないです」 辻本の伴走を務めた福田二軍トレーニングコーチが説明した。14日に腰の張りを訴えて、室内施設での完全別メニューに移行。18日に4日ぶりとなるランニングを再開させたが、約20分間の軽いジョギング、ウオーキングと負荷の少ないものだった。 しかし、この日は150メートルのポール間をランニングで6往復すると、50メートルダッシュを10本以上こなすなど精力的に汗を流した。これまでの練習では表情も暗かったが、時おり笑顔も見せるなど充実した練習ぶりが垣間見られた。 「本人的には物足りないという気持ちもあると思いますが、よくなったから戻すというのはさせないつもりです。あせらずにいきたい」 体力的な壁にぶちあたっている辻本に、福田コーチは「慎重」の2文字を説いた。キャンプでは、他の若手選手と同メニューをこなすことは、現段階では不可能と判断されている。まずは体作りが優先。ワンダーボーイはゆっくりと、確実に歩を進めていく。阪神・安藤…魔球シュートの封印を解く! 魔球シュートでエースとなる! 今季から先発に転向する阪神・安藤優也投手(27)が20日、鳴尾浜で早くもブルペン入り。スターターとして、シュートをマスターすることを明かした。03年体制では、当時の西本投手コーチから“直伝”も、中継ぎでの2年間はあえて封印。打者をえぐる必殺の武器を、満を持して手にとる。〔 写真:安藤が早くもブルペン入り。先発転向でシュートの封印を解く 〕◇ 打者の最大の弱点へ、鋭く切れ込む。マスターすれば、勝ち星を積み重ねる最高の武器となるはずだ。頂点を目指すなら使え! “魔球”シュートに、安藤が挑む。 「今年は球種を増やしたい。カーブとシュート。先発は長いイニングを投げるんで。スライダーを生かすために、シュートは必要ですから」 この日は、鳴尾浜で主力一番乗りとなるブルペンへ。立ち投げで直球を30球、昨年は28日だっただけに「ちょっと早すぎたかな」と汗を拭ったが、先発転向への並々ならぬ気持ちの表れだ。さらに以前から取り組んでるカーブと共に修得を宣言したのが、シュートだった。 「社会人時代や入団1年目は、投げていたんですけどね。ここ2年は、投げてなかったんで」 02年10月。星野政権下で投手コーチに就任した西本聖氏(当時)は「シュートを覚えれば最低10勝は出来る」と言い切った。シュートで名を上げた男から、安藤も他の投手と共に“直伝”を受けた。しかし、03年での仕事はセットアッパー。短い回を抑えるため、外角低目の直球、そして自慢のスライダーと、自信のある球を続けた。今年は長いイニングを投げる先発に転向。ついにその“封印”を解く時だ。 球界にはシュート推奨者は多い。安藤をドラフトで指名した野村元監督(現シダックス監督)も今年1月「(安藤は)いい投手なのに打たれる。いいスライダーを投げるのに、逆のシュートがないからや」ときっぱりと指摘した。逆に言えば、シュートさえ身につければ手がつけられない。名将の言葉は「知らなかった」という安藤だが、十分自覚していた。 「いろいろな人に聞きながら、自分なりにアレンジしたいですね」 もちろん、修得が難しいからこその魔球だ。特にシュート回転で甘く入ることが弱点の右腕にとっては“諸刃の剣”。「今年のキャンプは球数が多くなると思います。3ケタ(100球以上)とか、毎日は投げられないですが、投げられるならどんどんブルペンに入りたいと思います」と、徹底的な投げ込みで体に覚えさせていく。 昨年までの2段モーションから、この日は1段で投げるなど、フォームも最高のモノを追求。Vに導いたセットアッパーが、“華麗なる転身”を図る。阪神・シーツ“甲子園型バット”で勝負! 広大な本拠地スタジアムにも不安はない。阪神の新外国人、アンディ・シーツ内野手(33)が“甲子園仕様”の新バットを作製・発注していたことが19日、分かった。〔 写真:シーツが広い甲子園球場に合わせたバットを発注した 〕 ◇ 広島に在籍していた昨年10月初旬にバット工場を直接訪問。プロの職人と相談して生み出された2005年型バットの最大特徴は飛距離増だ。 くしくも狭い広島市民球場から広い甲子園球場への本拠地変更にも適応。新天地に乗り込む準備は出来上がった。
2005年01月20日
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「タイガースキャブ」デビューへ! 阪神電鉄グループの阪神タクシー(兵庫県西宮市)は、阪神タイガースのロゴなどを車体にデザインした「タイガース キャブ」を2月1日にデビューさせる。〔 写真:阪神タクシーが2月から走らせる「タイガース キャブ」のイメージ図 〕 ◇ 保有する280台のうち7台を使い、1年を通じて走らせる。阪神グループは球団マスコットをデザインしたバスを走らせたことはあるが、タクシーは初めて。 初日は甲子園球場前で発車式を行う。阪神タクシーは2月いっぱい、公式戦チケットなどが当たるプレゼントキャンペーンも実施する。猛虎、開幕直前2軍でG倒テストマッチ! 18日に都内で行われたプロ野球イースタン・リーグ運営委員会・監督会議で史上初となるウエスタン・リーグとの交流戦導入が決まり、2軍両リーグの開幕戦となる3月26日の巨人―阪神など計8試合が組まれた。〔 写真:2軍での“伝統の一戦”を歓迎した岡田監督 〕◇ 新たな試みに阪神・岡田彰布監督(47)はじめ現場サイドは大歓迎の姿勢。4月1日の1軍公式戦開幕を前にした絶好の調整舞台となることはもちろん、将来を担う若手選手に早い段階から打倒巨人を意識付ける効果にも期待。 プロ野球界を引っ張ってきた「伝統の一戦」に新しい側面が加わることになった。残留した野口は井川とのコンビ継続熱望! FA権を行使し、阪神に残留した野口寿浩捕手(33)が19日、甲子園球場での自主トレを公開した。昨年、無安打無得点を達成した井川慶投手(25)とのコンビ継続を熱望。自身の開幕マスクはもちろん、完全試合への挑戦を呼びかけた。〔 写真:甲子園のアルプス上りで汗を流す阪神・野口 〕 ◇ やる気になっているからこそ、野口が大風呂敷を広げた。そのひとつが井川とのコンビで、快投を再現することだ。 「逃したものがある。1人の走者も出さないやつをね」 思い出すのは昨年10月4日の広島戦(広島)。井川がノーヒットノーランを達成したあの試合に、シーズン初の先発マスクで関わったことで、さらなるステージを求めたくなった。井川ととともに、完全試合を目指したい気持ちを明かした。 このオフ、井川はポスティングシステムでのメジャー移籍を訴えてきた。まだ契約を更改していないエース。複雑な気持ちで新聞を見ていた。 「残ってほしい。バッテリーを組んでノーヒットノーランをした、特別な感情もある」 自身もFA権を行使した上で阪神に残留した。だからこそ、やらなければいけない。矢野という絶対的な指令塔に立ち向かうため、「どうやったら乗ってくるかわかった」と自信を口にする井川とのペアを、大きなアピールポイントとしたい。 「レギュラーをとって試合に出る。開幕マスク? もちろん。そういう気持ちでやらないと、(FA)宣言残留した意味がない」 モチベーションの維持に苦しんだ昨年のモヤモヤを吹っ切り、“第2の男”が攻めに転じる。 甲子園食堂に新メニュー? 甲子園の食堂に新メニューを登場させるための「新商品試食会」が19日、甲子園球場一塁側の食堂で開催された。〔 写真:球場職員が総出で試食し、意見を出し合った 〕◇ カレー、焼き鳥が売れ筋だが、球場に足を運ぶファン層も広がったことで若者、女性を意識したメニューの導入を検討。この日は内野で営業している業者が23種類の試作品を持ち込み、球場職員が総出で試食し、意見を出し合った。 「われわれの方からお願いしました。今回のように多種類の検討会は久しぶりですね。割と評判がよかったのが冷麺とか」と鈴木副球場長。飲茶(ヤムチャ)、杏仁豆腐などの中華に、カレーうどん、天重なども。開幕までに新名物の絞込み作業を行う。
2005年01月19日
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辻本のキャンプは軌道修正?! 阪神のD8巡目・辻本賢人投手(16)=米国マタデーハイスクール中退=が18日、4日ぶりとなるランニングを鳴尾浜球場で再開させた。腰の張りがおさまっていないため、他の新人選手とは別メニューとなったが、午前中の20分間を軽いジョギングとウオーキングに充てた。〔 写真:外で動いたのは20分間だけ。辻本のキャンプフル参加はまだ「?」マーク 〕 ◇ 「今朝は調子が良かったみたいなんで、軽く外で走りました。矯正するほどじゃないんですけど、軽快な感じに。腰の方は徐々によくなっています」。伴走した福田トレーニングコーチが説明した。両ひざに成長痛も残るため、走り方そのものにもメスが入り、負担をかけないようにテンポよく走ることを意識づけられた。 ただ、外気に触れて体を動かしたのはこの20分間だけ。15日のスタッフ会議で岡田彰布監督(47)が基本方針としていたキャンプのフル参加には、暗雲が漂ったままだ。 「監督は(キャンプで)他の選手といっしょにやると言ってたけども、方向転換が必要かもしれない」。この日は牧田球団社長が2月1日からの安芸二軍キャンプで、改めて別メニュー調整を示唆した。プロの世界に身を投じたばかりの16歳の船出は、大きな軌道修正を余儀なくされている。若虎・田村、05年鳴尾浜ブルペン入り一番乗り! 阪神・田村領平投手(20)が18日、鳴尾浜で2年連続となるブルペン一番乗りを果たした。高卒3年目で初の一軍・沖縄キャンプスタートが濃厚な期待の左腕。〔 写真:開幕一軍へ、20歳の田村が05年鳴尾浜ブルペン一番乗りを果たした 〕◇ 「もう3年目なんで。分岐点? そうですね。一軍の投手を見て学んでいきたい」。目を輝かせた田村は「今までやってきたことを実戦で出せれば大丈夫と自信をもってやります。結果が欲しいし、首脳陣に見せたいです」と力強く話した。 昨春キャンプは紅白戦で好投も、その日だけに終わった。まずは2月11日の練習試合(日本ハム)が目標とする舞台。第2の井川になれるか、まさに勝負の3年目だ。藪に、球団上層部では指導者として復帰を望む声が! 阪神からFA宣言して米大リーグ、アスレチックスと正式契約した藪恵壹投手(36)が18日、甲子園球場内の阪神球団事務所を訪れ、牧田俊洋球団社長(54)らにあいさつを行った。球団上層部では早くも指導者としての古巣復帰を望む声が挙がっており、メジャー経験を貴重な財産として還元することを要請した。〔 写真:古巣・阪神の牧田球団社長にアスレチックス入りのあいさつをする藪 〕 ◇ 単なる一選手の挑戦とは捉えていなかった。藪がこれから培う経験と新たな知識は、将来の猛虎の未来に必ずや、跳ね返ってくる。ある球団首脳は、藪を幹部候補生と認識した上で今回、メジャーへと送り出す。 「ユニホームを脱いだら、また戻ってくると考えている。日本でユニホームを着るのは、阪神しかない。これまで阪神ひと筋で活躍してくれたわけだし。当然、(指導者の)候補ですよ」 具体的なポストの確約こそなかったが、藪の球団への貢献度、指導者としての資質を加味し、“手形”を用意。メジャーでの活躍次第では、さらにその信用度は高まることになる。 FAであくなき夢を追いかけた藪は、14日(現地時間13日)にアスレチックス入団を正式に発表。帰国した15日には「ファンのみなさんのおかげで、ここまでになった」という理由から、大阪府内のホテルで連日の会見を開いた。 逆指名で94年に入団して以来、11年間で4度の2ケタ勝利をマーク。阪神が低迷した暗黒時代にエースとして奮闘。タテジマへの愛着もある。この日、球団事務所を訪ね、律儀に移籍のあいさつを行ったのも、阪神への礼を重んじたからだった。 牧田球団社長からは、“逆輸入”で現役として再び甲子園のマウンドに立つ可能性も問われたが、間髪入れずこれを否定。穏やかな笑顔で、固い決意を伝えている。 「向こうで骨を埋める覚悟ですから」 選手として、まずは本場での完全燃焼を誓ったが、現役引退後はまた別の次元。球団上層部に、指導者としての阪神復帰を望む声がある。そんな土壌に支えられている限り、メジャーでの活躍をステップに、再び猛虎の力になってくれるはず。 「気持ちよく、ご苦労さんと言いたい。新たに大リーグを見る楽しみができました。経験を持ち帰る? 具体的に約束はしてませんが、そうなってくれればわれわれもうれしいですね」 牧田社長は最後に、球団としての期待を言葉に変えた。ラブコールを送られた藪は「あいさつだけなんで」と、多くを語らなかったが、ひとまず“別れの儀式”は終えた。猛虎の未来を明るく照らすベテランのメジャー挑戦。活躍を願う後輩のためにも、貴重な財産を持ち帰ってくれるはずだ。
2005年01月18日
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島野コーチが現場復帰“星野野球”復活! 星野イズムの注入や!! 2年ぶりに現場復帰する阪神・島野育夫総合コーチ(60)が17日、所用で訪れた甲子園球場で、岡田彰布監督(47)へのサポートプランを明かした。(1)選手の意識改革(2)進塁打の徹底(3)コーチによる選手の状態把握(4)マスコミ活用-の4点を挙げ、V奪回を誓った参謀は“星野野球”を復活させ、猛虎を再生する。〔 写真:阪神・島野総合コーチが岡田監督へのサポートプランを明かした 〕 ◇ “闘将の精神”を、牙の折れた虎に注入する。島野総合コーチが岡田監督を支援するためのプランを、次々と並べた。その内容は星野SDと培った野球道だった。 ★1日を大事にせよ 「ストレッチから始まって、その日の終わりにまた自分でストレッチをやって…。夜にバットを振って、それから洗濯物を出す。反省するところはキチッと反省して、切り替えること」 まず訴えたのは選手の意識。その日が終わるまで、無駄な時間は過ごさせない。「明日や、明日」と先送りすることを嫌う星野イズムを、もう一度、徹底させる。 ★進塁打の徹底 チームとして克服しなければならないテーマもある。昨年の中日戦は10勝18敗。敵地では2勝(12敗)しかできなかった。苦境打破のために掲げたのは、犠牲の心から生まれる揺さぶりだ。 「一死からでも、走者を進めるのもいい。得点圏に走者がいれば、投手が打者でも嫌なもんや」 リーグ制覇した03年の打線には“つなぎ”があった。たとえアウトになっても走者を進める。あの野球を再現する。 ★選手の状態把握 プレーの精度を高めるには、コーチ陣の眼力が必要不可欠。実際に動く選手の状態は、常に把握しなければならない。 「調子が悪くなったら、うまくリセットさせる。時には打撃練習なしの日があってもいい。そういうのを見極めるのが、オレの仕事」 中日時代の88年夏。札幌で巨人に3連敗した後、島野コーチは名古屋での練習日にベースランニングだけで切り上げさせた。その翌日の試合に競り勝ち、中日は優勝へと突き進んだ。 ★マスコミの活用 “星野の教え”には「マスコミも戦力」という項目がある。「雨が降った時(中止)とか、岡田監督が話さん時は総合コーチを呼べ」と笑った。リーダーが明確にチーム状況や方針を伝えることも、闘将が望む理想のチームだ。 様々な岡田サポートプランは、星野野球の復活でもある。ホシノのノウハウを知り尽くした男。猛虎再生のため、目前に迫ったキャンプから、目を光らせる。藤本が開幕二塁構想! 藤本は「イエス」で、久保田は…。阪神・藤本敦士内野手(27)が17日、鳴尾浜で岡田彰布監督(47)の開幕二塁構想に、遊撃手へのこだわりを捨て、「言われたところを守ります」と語った。一方、守護神を任される久保田智之投手(23)は、投げ込み指令にはオレ流で調整する姿勢を示した。〔 写真:藤本が開幕二塁構想に遊撃手へのこだわりを捨てた 〕◇ 守り慣れた遊撃に思い入れはあれど、指揮官の命令には素直に従う。岡田監督の開幕二塁構想を伝え聞いた藤本の目が、光った。 「まだ直接、何も言われていません。今は遊撃のつもりでやっていますが、キャンプでは(監督に)言われたところを守りますよ」 初めて遊撃のポジションを奪い取った03年は規定打席に到達する127試合に出場し、打率.301。1メートル73の小兵ながら、卓越した守備力を随所に見せて18年ぶりリーグ優勝に貢献した。 昨季はルーキー鳥谷に開幕スタメンこそ譲ったが、4月早々に奪回。「虎の遊撃=藤本」としてファンに印象づけた。 だからこそ、ショートにこだわりがある。しかし、“私情”は捨てる。勝負の2年目を迎える岡田監督は二塁・藤本、遊撃・鳥谷によるスタメン構想を本紙のインタビューで披露。これを受けて、愛着のあるポジションを捨て、二塁に回ることを受け入れた。 昨季、し烈な“遊撃戦争”を繰り広げた鳥谷との間で、今季は黄金の二遊間コンビを結成。岡田案に従い、猛虎復活を誓う。平均年齢25歳というフレッシュな2人が、V奪回に欠かせないパーツとなる。久保田はオレ流で調整! 阪神・藤本敦士内野手(27)が17日、鳴尾浜で岡田彰布監督(47)の開幕二塁構想に、遊撃手へのこだわりを捨て、「言われたところを守ります」と語った。一方、守護神を任される久保田智之投手(23)は、投げ込み指令にはオレ流で調整する姿勢を示した。〔 写真:久保田は自己流調整を首脳陣に訴えかける 〕 ◇ 剛球右腕・久保田は自己流調整を首脳陣に訴えかける。チームの命運を握るといっても過言ではないクローザーというポジションをまかされた今季は、春季キャンプ時から実戦を想定したメニューを提案する。 「監督は投げ込み指令? そうなんですか。僕はブルペンでは球数を少なくして、毎日投げたいと思ってます。たまには3けた(100球)にいくときはありますけどね」 岡田監督は15日のスタッフ会議で「抑えも先発も毎日、3ケタ以上投げこまないとならない」と若手に厳命していたが、抑え投手の場合、1試合の投球数は多くて30球程度。それだけに、100球以上を投げ込む必要性を、さほど感じていないのだ。 50試合登板と防御率1点台という2つの目標を掲げる久保田は、今月上旬に杉山とともに米国アリゾナ州に渡り、初の海外自主トレを敢行。「体幹の重要性と肩関節のストレッチ法を学びました。シーズン中もやりたい」と話すなど、自発的に動いた。修得したメニューをコーチ陣にぶつけて最善の方法を構築するつもりだ。辻本が春季キャンプ“隔離”も! キャンプのフル参加に黄色信号? 辻本賢人投手(16)=米国マタデーハイスクール中退=が17日、腰の張りのため、2日続けての別メニューとなった。これを受け、首脳陣は方針の変更を検討。2月1日からの高知・安芸での二軍キャンプでフルメニューをこなすのは困難な状況だ。〔 写真:辻本(手前)が2日続けての別メニュー。トレーナーに付き添われ室内練習場を後にした 〕◇ 辻本育成方針が早くも軌道修正を迫られた。2日続けての別メニューに、担当者の顔も自然と曇った。このままの状態が続けば、春季キャンプでは“隔離”される可能性が出てきた。 「キャンプのフルメニュー? 無理やろ。壊れていいんやったらいいけど、今の状態なら無理。方針変更? これから(首脳陣と)話し合っていく。監督、コーチも見てくれたら分かる」 ベテランの杉田トレーナーが、黄色信号を灯した。腰の張りがとれず、屋外でのトレーニングができない。いくら若いとはいえ、万全な状態で2月1日を迎えられるとは思えない。完全な体調で参加できない以上、他のナインと一緒にメニューを消化できるとは考えられないわけだ。 新人合同自主トレ初日の13日、視察に訪れた岡田監督は「同じメニュー? させるよ。体力強化でさせるんじなく、技術的にも向上せなアカンからな」と16歳を“大人扱い”する方針を打ち出たばかりだった。 しかし、当然とは言え、体はまだ“子供”。「上下のバランスが悪い。腹筋、背筋の強化練習をさせないとすぐに壊れる」と杉田トレーナーが言えば、続木一軍トレーニングコーチも「キャンプのことは分からない」と白紙を認めた。 辻本は無言で、球団施設内でバイクこぎなどのメニューを消化した。あまりにも高いプロの壁に直面し、一番悔しいのは本人。24日のスタッフ会議で最終的な結論が出る予定。ワンダーボーイを預かる岡田阪神にとって、“判断ミス”は許されない。
2005年01月17日
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阪神ニュースの前に、今日撮った写真で~す!やっと雪かきが終わりました ポリポリr(^_^;)辻本 無念の合同自主トレ離脱! 新人合同自主トレで奮闘中の阪神・辻本賢人投手(16)が16日、室内練習場でのウオーミングアップ中に腰のハリを訴え、無念の離脱となった。17日からは本隊と完全に離れ、別メニュー調整が決定。一方で、辻本が参加する2軍キャンプ地の高知・安芸市営球場には、クロスカントリーなどランニング用の道路“辻本ロード”が新設されていたことが分かった。〔 写真:腰の違和感のため、グラウンドでの練習を回避した辻本=鳴尾浜 〕 ◇ 屈辱のリタイアだ。合同自主トレ初日に、首脳陣からストップがかかって無念の表情を浮かべたが、今度は自らの体が悲鳴を上げた。山下トレーナーに付き添われ、室内練習場から出てきた辻本の背中が、悔しさで打ち震えていた。 初めての休暇となった15日は自宅で過ごし、リフレッシュ。満を持して3日目の新人合同自主トレに臨んだ。だが、室内練習場で腹筋、背筋などウオーミングアップを一通りこなす過程で、異変が起きた。 練習開始から30分後。続木トレーニングコーチに腰の張りを訴えた。そのため、同コーチが練習を中断させ、別メニューを言い渡した。寮内のトレーニングルームで腰に負担をかけないエアロバイクなどのトレーニングに変更。昼前に家族が見学に訪れたが、グラウンドで躍動する姿を見せることはできなかった。 まだできると思った初日とは違う。やれば、腰に負担をかける。続木コーチは「彼は普通じゃないのが普通。1カ月くらい前まで試合をしていた社会人と練習をやらせるのが無理」と辻本をかばった。また「今後は別でやろうと考えている」と、17日からの完全別メニュー調整を明かした。 「キャンプまでには、うまく持っていきたい。合流したときに、支障のないようにしていく。今、無理をしてもしようがない」と同コーチ。辻本本人は、一切の言葉を自ら封じて、ただこの屈辱に耐えた。 辛いプロ生活のスタートとなった。しかし、今後の辻本を考えれば、絶対にプラスになる。厳しいプロの現実をかみしめながら、本当の『戦う体』をつくる。長い長い道のりの最初の一歩だ。つまずいて焦る必要など全くない。 一つ一つ試練を克服していけば、その先には、物心ついたころから夢見た甲子園のマウンドにたどりつける。金本 高らかに40発宣言! 阪神・金本知憲外野手(36)が16日、西宮市の鳴尾浜球場で、広島から移籍の町田康嗣郎外野手(35)と自主トレを行った。練習後の会見で今季の目標について「30本は最低打てるようにしたい。40本?甲子園のときに浜風がないことを願ってます」と話し、自身未到達の40本塁打へ静かな闘志を見せた。〔 写真:金本(左)は町田と並びティー打撃で汗を流す=鳴尾浜 〕◇ 動きだして間もないはずの金本の筋肉は大きく盛り上がってみえた。オフの間、バット、ボールを手にせず、ひたすら鍛え上げた肉体がそこにあった。 「まだまだ2、3割程度。3カ月間投げたり走ったりしてないから体おこしです。キャンプまでに今までつくってきた体を生かせるようにしていきたい」 昨年は、36歳にして打撃3部門で自己最高の記録を残した。そこでとどまらないのがこの男のすごいところ。さらなる飛躍を期してのトレーニングだった。3部門中、特に期待がかかるのは阪神では86年のバース(47本)以来となる40本塁打だ。 「去年30本をクリアできた。1年だけじゃ意味がない。本物といえない。30本は最低打つようにしたい。40本?甲子園の(試合の)ときに浜風がないことを願ってます」とおどけてみせた。あえて口にはしなかったが、その築き上げた肉体が記録挑戦を代弁しているようにすら見える。 もちろん記録達成には全試合出場、日本記録を更新中のフルイニング出場はノルマと課している。「例年通りグラウンドに立ち続ける。いろんな苦難をいかに乗り越えていけるか。フルイニングは代打を出されないようにいつもいい状態でいれるようにしたい」。 今季から導入される交流試合も本塁打増産には大きなポイントを占めるが「準備?ないです。無理して詰め込んでも仕方ない。いい状態で当たれるようにできれば」と話し、予備知識なしの自然体で臨むつもりだ。 今後は広島に戻ってさらに体をいじめ抜いたあと、キャンプに臨むつもりだ。ライトからレフトへの浜風が吹く甲子園では難しいといわれる左打者の40本塁打へ、鉄人は静かに闘志を燃やしている。浜中 春まで我慢する! 右肩手術からのリハビリに励む阪神・浜中おさむ外野手(26)が16日、高知県安芸市営球場で、三東洋投手(26)、桜井広大外野手(21)とともに、本格的なリハビリ自主トレを開始した。今後の回復経過によっては、2月末のフリー打撃再開の可能性もあるが、焦ることなく、我慢しながら進めていく考えだ。〔 写真:宿泊先のホテルからランニングで球場入りした浜中。左は三東=安芸 〕 ◇ 昨年末に再開したキャッチボールは、30メートルまで伸びるなど、リハビリは快調に進められている。後半戦からの1軍復帰に向けたプランは「予想以上(に良い)ですね」と思わず白い歯がこぼれるほど。ただ、今年の浜中には、断じて『焦り』は許されない。 「調子に乗ってやっても、同じことを繰り返してしまう。抑えながらやっていきます」 すでに1月に入ってから、ティー打撃を開始しており、この日も約50スイング。「フリー打撃?やりたいと言っても、トレーナーに止められてます。2月は本当に調子が良ければ(フリー再開が)あるかもしれないですが、3月、4月に入ってからになると思います」。今は、何をやるにしても、『我慢』の2文字がついて回る。 どれだけつらくとも、とにかく耐えるのみ。「あまり好きじゃないですね」と話すウエートにも、精力的に取り組んでいる。「まだやりだして1週間ぐらいですけど、やっていかないと」。はやる気持ちを封じ込め、二度と悪夢にうなされることのない体をつくり上げる構えだ。 「試合に出ると言っても、良くなってから、打ち込みとかをやっていかないと」と浜中。6月ごろの2軍戦復帰を視野に入れながらも、油断は厳禁。今後も“禁欲”生活を続けて、完全復活への道をゆっくり、じっくり歩いていく。
2005年01月16日
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阪神の新人合同自主トレ開始! 阪神の新人合同自主トレーニングが13日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で始まり、ドラフト史上最年少の15歳で指名を受けた辻本投手(米マタデー高中退)、自由獲得枠の岡崎捕手(松下電器)、能見投手(大阪ガス)ら9選手が本格的なトレーニングをスタートした。〔 写真:新人合同自主トレーニングで本格始動した阪神・辻本投手(左端)ら=兵庫県西宮市の鳴尾浜球場 〕 ◇ この日は下半身中心の強化運動やキャッチボール、ランニングなどを約5時間。16歳になった辻本は、トレーニングコーチの判断で練習終盤から軽めの別メニューで調整した。 「ようやく練習できてうれしかった」と言う辻本だが、内容については「しんどいなという部分? 少しある」と話し、ほかの新人選手との体力差を感じた様子。別メニューとなったことについては「もうちょっとできたと思う」と、悔しそうな表情ものぞかせた。 練習を視察した岡田監督は、辻本を2軍でキャンプインさせる方針を明かし「新人は高校生とか社会人とか幅がある。辻本はキャンプでは同じことをさせる」と話した。福原ヤるぞ“完封スタート”! 阪神・福原の目標は『完封スタート』だ。昨年は開幕2戦目の先発に抜てきされ、そのまま5連勝と波に乗った。今季も開幕カードとなる大阪ドームでのヤクルト戦での先発が濃厚だ。〔 写真:大海原を背にダッシュする(左から)藤川、福原、狩野、佐久本=沖縄・渡具知ビーチ 〕◇ 「大阪ドームかあ…1年の初めですからね。1年間につながるような投球をしてノっていきたいですね。完封?フフフ。できたらいいですね」 昨年は右肩痛からの復活とあってシーズン序盤は投球数の制限もあったが、今季は開幕からなんの制限もない。行けるところまで行く覚悟。 この日から本格的に自主トレを開始。年末から時間があれば、トレーニングをしてきた成果で、ベスト体重をキープと体調は万全だ。井川の去就次第では開幕投手の座も転がり込む可能性もあるが「言われたところで投げるだけ。1回くらいはやってみたいですけど」と、チラリと本音ものぞかせた。いずれにせよ、今季も初登板から快投を見せる。藪のアスレチックス入りが決定! 阪神をフリーエージェント(FA)宣言した藪恵壹投手(36)の米大リーグ、アスレチックス入りが12日、決まった。AP通信によると総額100万ドル(約1億400万円)の1年契約になる。〔 写真:11日、サンフランシスコ国際空港に到着した藪恵壹投手 〕 ◇ 13日正午(日本時間14日午前5時)に米カリフォルニア州オークランドにあるアスレチックスの本拠地ネットワーク・アソシエーツ・コロシアムで記者会見する。 入団が確実となっていた藪は11日にサンフランシスコ入りし、12日午前中に身体検査を受けて合格した。メジャーに昇格すれば、アスレチックスでは初の日本人選手となる。アスレチックスは昨年末に先発3本柱のうちティム・ハドソンとマーク・マルダーをトレードで放出しており、藪は先発候補に挙げられている。 12日付の地元紙サンフランシスコ・クロニクルは、起用法は春季キャンプで決定されるとしているが、最近でも大塚晶則(パドレス)や高津臣吾(ホワイトソックス)ら日本人投手が活躍している例を挙げ、即戦力として期待できると紹介している。明日はタブン?朝から雪かきだと思うのでアクセス出来ないかな~\(^_^;)メッセージを寄せて下さった皆様の所には雪かきが一段落し次第、お邪魔しま~す雪ポイ!へ( ^O^ )/⌒〇 雪ポイ!へ( ^O^ )/⌒〇
2005年01月12日
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赤星“セ・パ全球団から盗塁”堂々宣言! 和歌山県の西牟婁郡白浜町で自主トレを再開させた阪神・赤星憲広外野手(28)が12日、阪神を除く全11球団からの盗塁を宣言した。〔 写真:プールでリフレッシュする赤星は全11球団からの盗塁を宣言する 〕 ◇ 「(交流戦は)6試合ずつあるんで、1つは行けるでしょう」。1シーズンで11球団から盗塁を記録すれば史上初。交流戦がもたらしてくれた勲章を、レッドスターはもちろん狙ってみせる。◆ “隠れ記録”は13球団から ◆ 山内一弘(52~70年、毎日―大毎―阪神―広島)は戦後を代表する有数の打撃人。プロ野球初の2000試合、通算300号一番乗りしたが、隠された記録として13チームから計118盗塁をマークしている。 チーム名を列記すると南海(19)西鉄(17)阪急(14)東映(12)大映(11)近鉄(11)中日(8)大洋(7)巨人(5)アトムズ(5)阪神(4)高橋(4)広島(1)の13チーム。また真弓明信は太平洋・クラウン時代にパで5チーム、阪神に移って5チームの計10チームから計200盗塁をマークしている。◆ 「気持ちとか聞きたい」井川との話し合いを示唆 ◆ 井川の心境の変化を示すこの日の発言を聞き、赤星が改めて副選手会長として話し合いの可能性を示した。「まずは井川と球団がしっかりと話し合って、その後で…ということなら。ボクは単に反対しているわけじゃないし、井川の気持ちとかを聞きたいので。このままではイメージが悪くなるでしょ」。戦力面を考えれば残留してほしいのが本音だが、夢という部分には理解を示していた。虎風荘内にあるウエート室がリニューアル! 13日に新人合同自主トレをスタートさせる阪神のD8巡目・辻本賢人投手(16)=マタデー高中退=に強力援軍だ。西宮市内の合宿所・虎風荘内にあるウエート室のリニューアルが12日までに決定。体力作りをテーマにプロ1年目を送る右腕にとって、これ以上ない朗報となった。〔 写真:鳴尾浜で肩ならしの投球をする辻本 〕◇ 快眠ベッドにひき続き、辻本にまたまた援軍だ。鳴尾浜の合宿所内にあるウエート室が今月中にリニューアル。最新ウエート器具2台の導入が決定したのだ。 「使う頻度の少ないものを捨ててしまって、新しい器具を入れます。もうすぐきますよ」。16歳のメニュー作成も担当する石原チーフトレーナー補佐が明かした。老朽化してしまった腹筋マシンなどを捨てて購入するのは2点。上半身、体幹を鍛える器具と、ケーブルを引っ張って背筋などを鍛えるものだ。 選手会の要望とトレーナー陣の意見を総合して購入が決まった。入寮によって定期的訪問ができなくなった堺市の阪堺病院SCAには多種多様のトレーニング器具が並んでいたが、これで心配無用。石原氏も「(立派な)甲子園のウエート室に近づけられるようにしたい」と、二軍選手の拠点となる鳴尾浜のウエート室充実に意欲を見せた。 入寮から一夜明けたこの日はグラウンドでランニング、ストレッチを行った後、同じルーキーの岡崎とキャッチボール。「初めてキャッチボールをしたけど、きれいなフォームでした。完成されているというか…」と自由獲得枠捕手をうならせる投球動作で、存在感を示した。 いよいよ13日から一、二軍首脳陣、スタッフが集結して新人合同自主トレがスタート。最高の環境をバックに整え、弱肉強食の世界に飛びこむ。井川がついに折れた!今オフでのメジャー移籍断念! メジャー移籍、今季は断念-。ポスティングシステム(入札制度)でのメジャー挑戦を熱望している阪神・井川慶投手(25)が12日、茨城・大洗町で自主トレを公開。球団側との話し合いについて「今オフがダメ?それはしかたがない」と、折れる意向を初めて示した。14日にも行われる第2回契約交渉では、来季以降の移籍確約を目指す。〔 写真:地元・茨城で自主トレする井川 〕 ◇ 太平洋から吹きつける寒風のなかで、笑顔が絶えなかった。故郷の茨城・大洗町で、井川がランニングを中心に約2時間の自主トレを公開。昨年12月27日の契約更改交渉で、ポスティングを直訴したときの鬼の形相から、表情が穏やかになっていた。 「お互いに歩み寄っていかないといけない。今オフがダメ?それはしかたがない。現状では5年でFA権というのは長いんで(球団に)お願いしています」。第1回の交渉以来、かたくなにポスティングの活用を要求してきた左腕が、歩み寄る姿勢を見せた。今季からのメジャー挑戦を断念する可能性を初めて示唆したのだ。 前日にも、複数の関係者の証言から「本音は5年は待てないということ。どうしても今年からという感じではない」と、態度を軟化させていたことが判明。それに続く歩み寄り発言で、井川側の戦略変更が見える。 この日、代理人の橋岡宏成弁護士(38)もこう話した。「今年認められなければ、仕方がないと思うのも当然でしょう。井川君の希望に近づけることが僕の仕事。今年ダメでも、来年以降への流れを作りたい」。今後は“条件闘争”に重点を置くことを認めた。 今季からの挑戦は半ばあきらめた井川だが「プロの平均寿命は27、28歳。25歳は若いとは思わない。旬のときにいきたい」。早期のメジャー挑戦希望に変わりはない。「27、28歳」の言葉から、遅くとも2、3年後のメジャー移籍確約を球団に求めていくようだ。さらに「メジャーキャンプ?参加させてもらえるなら行きたい」と、かつてイチロー(当時オリックス)や中村(当時近鉄)が認められたメジャーキャンプ参加にも色気を見せた。 ただ、条件付き残留を拒否している球団との交渉は難航しそう。「サイドレター?基本前提が崩れてしまう。(メジャーキャンプの参加の)可能性は今のところない」と、牧田球団社長は毅然とした態度を貫くことを強調した。 「1年間ケガをしないこと。去年より順調です」。それでも井川の表情は明るい。14日にも第2回の交渉が行われるが、来季以降の部分で新たなせめぎ合いが始まりそうだ。
2005年01月11日
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D8巡目・辻本が虎風荘に入寮! 阪神のドラフト8巡目・辻本賢人投手(16)=マタデーハイスクール中退=が11日、西宮市内の合宿所・虎風荘に入寮した。持参品の目玉は定価16万円の高級ジェルベッド。温度調節機能を持つ異例のマットレス持参で快眠生活を送り、プロの第一歩を踏み出す。〔 写真:辻本の持参品の目玉は高級ジェルベッドとコンピューター 〕 ◇ 「寝る子は育つ」を地でいく選手になりそうだ。辻本の入寮にかけつけた一台の大型ワゴン。その中にはマットレスが収納されていた。快眠が約束されたジェルベッドという代物だ。 「昔から家で使ってたベッドなんです。調子良かったんで、それを使いたいと思って。他のベッドよりもいいんです。寝心地がよくって」 芦屋市内の自宅で一家5人が愛用しているという一品を入寮のために購入した。従来のマットレスと違う最大のポイントは高い体圧分散性にある。ばねのついた一般的なベッドで寝た場合、腰部に体重がかかるなど痛みの原因ともなるが、ゼリー状になっているジェルは体形にあわせて変形するため腰痛の心配ない。 また、温度調節機能も完備。マット内につめられたジェルの温度をヒーターで調節することによって、冬は温暖に、夏は涼しくできるよう開発されている。「毎日、8時間から9時間くらい寝るんです」というワンダーボーイ。育ち盛りの体を支えるために、細心の注意を払ったわけだ。 「コンピューターは、いろいろ映画をみたりしたい。リラックスしたいですね」 マットレスの他には昨年末に購入したという白のiMACも持参。気分転換にネットサーフィンを楽しみ、DVDで映画を見ることもできる。米国留学中にも活用していたインターネットで、野球の情報も入手するつもりだ。 「結婚するまではずっと寮で暮らしたらいいと思ってます」 野球に関して最良の環境が用意されたとあって、入寮につきそった父・仁史さんは、長期の寮生活を希望した。虎風荘の寮則では高卒者に5年間、大卒者と社会人出身者は2年間の寮生活が義務付けられており、辻8本が最低5年以上虎風荘を根城とするのは間違いない。深い眠りを誘う最新ベッドでコンディション調整し、厳しく険しいプロの世界に飛びこむ。能見が社会人時代の経験記したファイル5冊を持参! 辻本のほか、5選手も11日に入寮。自由獲得枠・能見篤史投手(25)=大阪ガス=は社会人時代の経験を記したファイル5冊を持参。同・岡崎太一捕手(21)=松下電器=は自社製品で揃えたテレビ、DVDを持ちこんだ。4巡目・橋本健太郎投手(24)=日本新薬=、7巡目・高橋勇丞外野手(18)=済美高=、9巡目・玉置隆投手(18)=市和歌山商=も入寮し、新人全選手が虎風荘に入った。〔 写真:阪神の自由獲得枠・能見が入寮。社会人時代の経験を記したファイル5冊を持参 〕◇ 新人王を視野に入れる自由枠左腕の最大の財産は、社会人時代に積んできた経験だ。即戦力として期待を受ける能見は大阪ガス時代に書きつづけた5冊のファイルを、虎風荘に持ちこんだ。 「野球のことだけでなく、食べ物のこととか、体に関することなど気付いたことを書きました。疲労回復法も載っていたと思います」 どんなささいなことでも、プラスになりそうなことは書き記した。2度の日本選手権準優勝などスポットライトの当たる部分や、故障で半年以上投球ができなかった陰の部分など、7年間の社会人時代に経験したことを、すべて文字にしてきた。 9人いる新人選手の中では最年長となる25歳。プロでも旬と言える年齢で門をくぐるだけに、球団から求められるものは高いが、世界にひとつだけの参考書を武器に立ち向かうつもりだ。 「今の目標は開幕一軍です。井川部屋? 特に意識はしていないけど、なるべく出世できるように頑張りたいです」 与えられた部屋は316号室。高校時代に同じ快速左腕としてライバル視された井川が、入団以来使用した出世部屋だ。アマチュア時代に酸いも甘いもかみ分けた左腕は、ファイルのページを繰る度に昔の教訓を思い出し、同い年のエースを越える活躍を目指す。藪が…阪神ファンに感謝と惜別の辞! “日米W会見”で虎党にスジを通す! 米大リーグのオークランド・アスレチックス入団が決定している阪神・藪恵壹投手(36)が11日、正式契約のため、関西空港から渡米した。現地でメディカルチェックと入団発表を行った後は、日本でも会見を開き、阪神ファンに“惜別の辞”を発する。〔 写真:アスレチックス入団が決定している藪が、日米W会見で阪神ファンに惜別の辞 〕 ◇ 夢への第1歩を踏み出した。TVカメラ2台、30人近い報道陣の視線を浴びながら、藪が関西空港に姿を見せた。「ニューヨークは寒いかな?」。ジョークを交える表情も、すがすがしい。いざ、アスレチックスとの正式契約へ。サンフランシスコ行きの飛行機へ乗り込んだ。 「まずは、向こうに行ってみないとわかりません。ファンへ? まだ決まっていないので…。決まったら改めて? そうですね。決まったら、ちゃんとした形で」 正式契約前のため多くは語れないが、現地時間11日に到着後は、メディカルチェックなどを行い、同13日(日本時間12日)には入団会見を行う予定。順調なら日本時間15日にも、晴れてメジャーリーガーYABUとして帰国する。 その暁には、ぜひ自らの口で、ファンに報告と挨拶をしたい。それが、タテジマ一筋11年間を過ごしてきた男の願いだ。藪が契約している事務所の関係者も、「向こうでは、すべて相手(アスレチックス)の主導になるので。だから帰国したら、ちゃんとこちらで会見の場所を用意したいと思っています」と説明。FAを行使したため、阪神球団はノータッチ。ならば、個人的にファンへメッセージを送る機会を作りたいというわけだ。 “日米W会見”を、藪の後援会も後押しする。「本人も日本で、何らかのケジメをつけたいと話しています。帰国後に相談しますが、お披露目会のようなことを、したいですね」 応援し続けてくれたファンへ、そして、これからも応援し続けてくれるファンへ、礼を尽くす。今年で37歳。猛虎を背負ってきた右腕の新たな挑戦は、虎党への感謝と惜別の辞から始まる。
2005年01月10日
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藤本 ショートはオレだ! 阪神の藤本敦士内野手(27)が9日、和歌山・上富田町の上富田スポーツセンターで、秀太内野手(27)とともに自主トレを開始した。昨季、鳥谷敬内野手(23)とし烈な定位置争いを繰り広げた藤本は「今年も遊撃のつもり。簡単に明け渡すのはどうか」と宣戦布告。岡田彰布監督(47)の頭にある「二塁・藤本、遊撃・鳥谷」案に、真っ向勝負を挑む。〔 写真:自主トレ初日から、階段上りのハードトレを敢行した藤本(右は秀太)=和歌山県上富田町 〕 ◇ 清々(せいせい)とした表情が、新たな戦いへの決意を物語っていた。「まだ決まったわけじゃない。簡単に渡すのはどうかと思う」。昨季、1シーズンを通じて繰り広げた鳥谷との遊撃争い。身も心も疲れ果てた1年は、新年を迎えて完全にリセットされた。「反省しないといけないことは、去年のうちに反省した。今は前だけを向いているんです」。 今岡の三塁コンバートにより、二塁と遊撃の2つのポジションを藤本、鳥谷、関本の3人が争っている。岡田監督は「鳥谷は遊撃、関本は二塁だけ」と位置づけており、ともにこなせる藤本は、双方の“穴”を埋める立場とも言える。 だからこそ、負けられない。藤本は「僕はどこを守れ、と(監督から)言われてない。ということは、ずっと守っていた遊撃だと思っている」と反骨心をむき出しにした。 敵は、自分自身だ。「去年は優勝した年に比べて、向かっていく気持ちがなかった。おごりがあったのは確か。チャレンジャーという気持ちを持ちながらやらないと…」。 一昨年は初めて打率3割を残して悲願のリーグ優勝に貢献。しかし、昨季はオープン戦で・360の好成績を残しながらも、黄金ルーキーの鳥谷に開幕スタメンを奪われた。レギュラー奪回後、アテネ五輪代表として晴れの舞台で本塁打も放った(オランダ戦)が、帰国後は疲労による不調に陥った。シーズン終盤は、持病の腰痛も再発した。 「1年やったからといって、誰も認めてくれるわけじゃない。3年なら3年。継続してできないと」。モチベーションすら失いかけたつらい1年が、戦い方を思い出させてくれた。大学を中退し、一度は野球をあきらめたこともある。どん底からはい上がる力だけは、誰にも負けないはずだ。鳥谷も負けない 定位置獲るぞ! 阪神・鳥谷敬内野手(23)が9日、ダイエーを自由契約となり、メジャー入りを目指している井口資仁内野手(30)の自主トレ地である沖縄・名護入りした。「一流選手の練習を見てみたい」と鳥谷から合流を直訴。1週間の井口との合同自主トレで遊撃の定位置奪取の足掛かりとする。〔 写真:元ダイエー・井口(中央)らと自主トレをする阪神・鳥谷(左)=沖縄・名護市 〕◇ 合同自主トレを快諾してくれた井口に対し、鳥谷が誓ったのは遊撃の定位置奪取だった。「この経験を生かすためにもポジションを獲らないと、先には進めませんから」。井口の厚意に報いるためにも、藤本との遊撃争いは絶対に制しなければならない。 鳥谷と井口は、ともに大学球界を代表する3拍子そろった大型内野手としてプロ入り。鳥谷が早大時代に井口が在籍していたダイエーの高知キャンプに参加。プロ入り後に親交を深め、オフには一緒に忘年会を行う仲となった。 せっかくの縁をプライベートだけにとどめるのはもったいない。野球に生かさない手はなく、鳥谷から合同自主トレの話を持ちかけた。 井口にしても、鳥谷は気になる存在だった。1年目は振るわなかった後輩に「いいものを持っているのに、持っている力を全然出していない」とゲキ。「阪神で空いている、ショートのポジションを獲ってもらわないと」とエールを送った。 この日、大阪から沖縄入りした鳥谷は午後の練習から合流。「明日(10日)からは朝からできるので楽しみです」と胸を踊らせた。 期間は1週間の予定。井口の自主トレメニューには体力強化面ばかりでなく、打撃練習など技術面も盛り込まれている。「どういう意識をしているのか、感じ取りたい」。井口という生きた教材を参考に、鳥谷は2年目の飛躍を期す。今季も安藤が清原エグります! 「番長」にもケンカ上等の内角攻めや―。阪神・安藤優也投手(27)が9日、西宮市内の鳴尾浜と甲子園球場で本格始動した。今年から先発に転向する安藤。昨年、死球を与えて、左手甲を骨折させてしまった巨人・清原和博内野手(37)に対しても、一歩も引かない真っ向勝負で挑むことを宣言した。〔 写真:今季から先発に転向する安藤は、地道に自主トレに励んだ=鳴尾浜 〕 ◇ たとえ相手が球界の「番長」でも、一歩も引くつもりはない。繰り広げるのは、過去の因縁もお構いなしの強気のピッチング。鋭く内をえぐり、そしてバッサリ切り捨てる。今季から先発に転向する安藤が、巨人・清原に対して、“ケンカ投法”を宣言だ。 「昨年の死球?引きずりはしないですよ。切り替えてやります。外の球を打つのもうまいので、インコースも攻めないといけない。当てないようにしないといけないですが、厳しいところは攻めないと」 昨年6月19日の巨人戦(東京ドーム)では、清原に死球を与え、清原は左手の甲を骨折した。シーズン中盤から終盤を棒に振るケガを負わせてしまったが、勝負の世界には付き物のアクシデント。その後、謝罪を済ませていることもあり、真っ向勝負を挑むのに、ためらう必要はない。 中継ぎから、先発へ。外角中心の攻め方に、変化が出るのも当然だ。「先発では、4隅を使わないと。(1試合で)2回、3回と(対戦)するので。巨人の場合、外ばかりじゃだめ」。内と外を巧みに攻め分け、さらに「球種も増やさないと」と、目先を変えるスローカーブの習得を課題に挙げた。 この日は、鳴尾浜でランニングとキャッチボール。その後は甲子園球場に場所を移してウエートに励んだ。正月は実家の大分でトレーニングを行うなど、調整に余念がない。久保田 何連投でもする! 阪神・久保田智之投手(24)と杉山直久投手(24)が9日、米・アリゾナでの自主トレに向けて関西空港から渡米した。今年からストッパーとなる久保田は、メジャー式トレーニングの吸収で「何連投でも投げられるようにしたい」と力強く誓った。〔 写真:自主トレのため渡米する久保田(右)と杉山=関西空港 〕◇ 人生初の海外で、絶好のトレーニング方法を学ぶ。「環境がいいですしね」。高揚感を漂わせながら、久保田ははにかんだ。安藤、吉野も昨年12月に訪れたアリゾナ・テンピの施設での自主トレ。期間は5日間と短いものの、確立されたトレーニングで体づくりに専念する。 見据えるのは何連投にも耐えられる肉体だ。「短いイニングだったらいくらでも投げられるように。連投でも先発とは違いますからね」。勝ち試合に投げ続け、1つも取りこぼさない。そのためにも本場のメニューを自分のものにし、ケガに強い肉体の完成に励む。 同じ施設ではメジャー選手も自主トレを行っているが「話?しません。自分のことで精いっぱいです」と久保田。“虎の大魔神”への道はしっかりと見えている。
2005年01月09日
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能見 出石町に100万円寄付へ! 阪神・能見は5日、兵庫県出石郡にある出石町役場を訪れて、奥村町長と会談。昨年10月の台風23号の水害からの再建のため、義援金100万円を寄付し、故郷の復興に一役買うこととなった。〔 写真:義援金とともに、サイン入りグッズを手渡した阪神・能見。右は奥村出石町町長=兵庫県出石郡出石町役場 〕 ◇ 水害による傷跡は、いまだに残っている。能見の実家も60センチ近い浸水を受けた。「自分が生まれ育った町が被害に遭ったのはつらいことだったので」。痛みの深さを、十分に理解しているからこそ動いた。「みなさんのお役に立てれば」。義援金は、被害を受けた家庭や、郡の施設の建て直しに役立てられる。 町役場を訪問したあとは、母校・出石中学校に足を運び、野球部のためにピッチングマシン1台と、軟式ボールも寄贈。同校は、グラウンド一面が水浸しになるほどの被害を受けたこともあり、後輩たちのためにも、一肌脱ぐことを決めた。 「僕が活躍することで、被害に遭われた方の励みになれば」。6日からは西宮市内で練習を行い、13日からの新人合同自主トレに備える。「出石そば」安芸C出前プラン! 安芸に「出石そば」が出張サービスや―。阪神・能見篤史投手(25)の故郷・兵庫県出石郡出石町の関係者らが、2月中旬からの安芸キャンプで、町の名物「出石そば」を選手だけでなく、観戦に訪れているファンにも無料で提供するプランを検討していることが5日、分かった。〔 写真:能見の故郷・出石町の名物「出石そば」 〕◇ 町のPRを兼ねた壮大なプランが、能見の阪神入団をきっかけに持ち上がった。出石と言えば、何と言っても「出石そば」。その名産品を、2月18日からの安芸キャンプ中に、選手だけでなく、阪神ファンにも無料で提供しようというのだ。 「人口1万1千人の小さな町ですが、観光客は年間で100万人も来られます。球団の方に了解していただければ、1日か2日、ぜひファンの方にも食べてもらいたい」とは奥村忠俊町長。前代未聞の計画だが、これ以上インパクトのあるものはない。 出石町には数多くのそば店がのれんを構えている。だが「ギスギスした感じはないです」とそば店関係者。町全体で出石そばを盛り上げようという機運が高まっており、安芸はその動きを加速させるのに、うってつけの場となるわけだ。 「おいしいものを食べてもらわないと」と、奥村町長が話すように、作ったものを運ぶのでは「味が全然違う」ので、安芸で手打ちをして、新鮮なそばを使う。「冷たいのと温かいのを両方出せれば。『能見そば』もいいですね」と具体的な案も披露した。 また、この日も昼食にそばを食べた能見も「町の方にいろいろしてもらえるのは、光栄です」。そば好きの我がスターに故郷の味を届けて、サポートする意味も込められている。実現して、能見の活躍も合わされば、一気に「出石フィーバー」が起こりそうだ。牧田新球団社長 夢は完全優勝! 阪神の球団開きが5日、西宮市内の球団事務所で行われた。1日付で就任した牧田俊洋新球団社長(54)が、職員らを前に「営業の柱は観客動員数。阪神タイガースのブランドをさらに推進するには皆さんの行動努力が必要です」と力強い口調で訴えた。〔 写真:(左から)阪神・牧田球団社長と野崎前社長 〕 ◇ 昨年の観客動員は過去最高の352万3000人を記録したが、チームは4位に低迷した。その影響で今年は減少する見込み。2006年に再び350万人を突破するための営業計画を進めていく。 「“完全優勝”という言葉を岡田監督も使っている。(完全優勝で)日本一をぜひとりたい。個人タイトルも総なめするのが夢の中の夢」と同社長。「コマが余るような選手起用をしないことが大事。昨年よりも(選手の)意気込みがいい」と、球団創設70周年でのV奪回へ向け、抱負を語った。
2005年01月07日
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日記文字数制限に対応する為記事を、3分割しましたお手数ですが、目次をクリックして下さいませ4 辻本 高らかに16歳の誓い! 牧田新球団社長が井川にNO! 4 鳥谷が食事改革で肉体改造着々! 片岡…悲壮な決意を胸にグアムへ!4【F1】さすがシューマッハ 津波復興に10億円寄付
2005年01月06日
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【F1】さすがシューマッハ、津波復興に10億円寄付 【ベルリン5日=サンケイスポーツ特電】自動車F1界のスーパースター、ドイツ人ドライバーのミハエル・シューマッハ(36)=フェラーリ=が4日、スマトラ沖地震による津波被害の復興のため1000万ドル(約10億4000万円)を寄付すると、個人マネジャーを通じて明らかにした。世界のプロスポーツ選手長者番付の常連とはいえ、個人の義援金額としては破格。まさに「皇帝」だ。〔 写真:津波被害復興に“ポケットマネー”10億円をポン!と出す「F1の皇帝」ミハエル・シューマッハ 〕 ◇ 昨年11月、ドイツ公共放送ZDFの視聴者投票で「20世紀最高のドイツ人スポーツ選手」に選ばれてもいるF1王者が、被災者や被害を受けたインド洋沿岸各国のため立ち上がった。 個人マネジャーが4日夜、明らかにしたところによると、寄付はドイツのテレビ局主催の義援基金を通じて行われる。 その額、なんと1000万ドル(10億4000万円)! これまで100万ドル規模の寄付を表明しているセレブは何人もいるが、ケタが1つ違う。 ロイター通信によると、シューマッハは自らのホームページ上に「多くの人々に、理解しがたい恐ろしいことが起きた。目をつぶるわけにいかなかった。私たちも被災者とともに苦しみを味わっている」とのコメントを寄せた。 チャリティー活動に熱心で、これまでも恵まれない子供のため国連へ100万ドルを寄付。昨年12月14日にはスペインで、飢餓と貧困救済を訴えるサッカーの慈善試合にスペインリーグのレアル・マドリードのジダンらとともに出場した。 本業では「皇帝」の異名を持ち、昨季は18戦中、52年ぶりの新記録となる7連勝を含め、シーズン最多記録の13勝をマーク。圧倒的な強さで史上初となる5年連続、7度目の年間総合優勝を果たしているが、気になるのは“財布”の中身。 2000年と01年には世界のプロスポーツ選手長者番付でトップに立ち、地元マスコミが約2年半前に試算した年収は5600万ユーロ(当時で約68億3200万円)。現在の年収は50億円とも100億円を超すともいわれている。とはいえ、今回の10億円超の寄付額には、やはり仰天だ。
2005年01月05日
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鳥谷が食事改革で肉体改造着々! 2カ月間の食事改革で『鉄人ボディー』を作るぞ! 阪神・鳥谷敬内野手(23)が5日、母校の早大グラウンドでプロ2年目の本格始動。昨年12月から豚肉中心にビタミンB群を積極的に摂取し、自分の体の変化をチェックしていることを明かした。年男で迎える勝負の年。まずはフル出場できるボディーを作り上げる。〔 写真:鳥谷がビタミンB群摂取で体の変化をチェック 〕 ◇ 勝負の2年目は『食』から変える。146試合の長丁場を乗り切るための計画を、鳥谷は着実に実行していた。 「全試合出場が一番の目標。そのためには3割を打たないと。1年間やったことを強みに、思い切ってやりたいです」 新年の決意を語ったその顔は、おとそ気分など感じられない精悍さ。それもそのはず。秋季キャンプ終了時の83キロから、体重が2キロ減っていた。「12月から、野菜は当然、肉もなるべく豚のヒレを食べるように変えているんです。どういう変化があるかなと」 卒業論文が『打撃時の動作解析』だった男の次なるテーマが、肉体改造-。もともと数多くの品目を摂るなど食事に気を配ってきたが、さらに自分を“実験台”にして、栄養摂取による体の状態をチェックしていこうという。「自分で本を読んで、大学時代からやろうと思っていたんですが…。シーズンは時間がないんで、オフにやってみようと」 脂肪の少ない豚肉などに多く含まれるのは、ビタミンB群。ビタミンB1は糖質の分解を助け、不足すると疲れやすく集中力が欠ける。またB2は、日本人に不足がちな栄養素で、脂質の代謝を促進してくれる。「試し段階。合う、合わないもありますし。動いてみての感覚ですね。オフに変動させて、一番いい体を探したいです」 多く摂ることにより体脂肪が減る。その状態でどのように動けるか。逆に夏場など体重が減る時、どうやってよりよい状態を保てるか。そのさじ加減、微調整の材料をキャンプインまでに仕入れるつもりだ。片岡10時間トレ…悲壮な決意を胸にグアムへ! 阪神・片岡篤史内野手(35)が5日、大阪・豊中市内で行われた『PL学園プロ野球OB会・子供野球教室』に参加。12日から1週間行うグアムでの自主トレでは、午前6時開始の“10時間トレ”で体をイジメ抜く決意を明かした。〔 写真:片岡が一日10時間の過酷なトレーニングを決意 〕◇ 悲壮な決意を胸に南の島へと向かう。シーツの加入、今岡の三塁コンバートで立場が危うくなった片岡が、一日10時間にも及ぶ過酷なトレーニングを行う決意を明かした。 「朝6時から始めて、午後4時から5時ぐらいまで体を動かす。午前中はゴルフを18ホール、一気にまわってその後に筋トレ。午後は打ち込みとかやな。言うのは簡単やけどキツイで」 すでに指揮官から一、三塁併用の起用方針を聞いている。しかし、けっしてレギュラーという目標を忘れたわけではない。恒例となっているPL学園時代の同級生、中日・立浪との自主トレで体の絞り込みにかかる。 午前5時半に起床して6時からウオーミングアップ代わりのゴルフトレ。その後、昼食を取り筋トレを行うと午後からはバットを振りまわす。しゃく熱のグアムで、休むことなく体を動かし続けるつもりだ。 「今岡は三塁のレギュラー。でも自分もまだ試合に出たい。万全の状態でキャンプに挑んでアピールする」 シーズン終了後、年末年始も体を動かしてきた。昨年、わずか46試合の出場に止まった悔しさを忘れず、35歳のベテランはルーキーのような気持ちで新たなシーズンに挑む。
2005年01月04日
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辻本 高らかに16歳の誓い! 阪神のドラフト8巡目ルーキー・辻本賢人投手(16)=米マタデー高休学中=が5日、大阪・堺市で本格始動。6日に誕生日を迎えるが、今季の目標に身長アップを掲げた。現在の1メートル81から、まず目指すのは虎投最長身(1メートル91)。将来は米大リーグ、ランディ・ジョンソン投手(41)のような2メートル級の大投手になるつもりだ。〔 写真:辻本が今季の目標に身長アップを掲げた 〕 ◇ プロの荒波に飛び込む神童にとって、唯一持ち合わせた尺度が「身長」だった。6日に16度目の誕生日を迎える辻がこの日、練習拠点の阪堺病院SCAで本格始動。16歳の誓いは“ビッグユニット”への階段を駆け上がることだった。 「大きくなりたいと思いますね。1メートル90とか。大きければ大きいほうがいいと思います」 15歳最後のこの日は約3時間のジムワーク。一つ年齢を重ねる前に決意をみなぎらせたが、プロ1年目の目標はあえてグラウンド外に置いた。成長途上のボディーにふさわしい練習を積み、どこまでも身長を無限に伸ばしていきたいという。 現在1メートル81だが、関目病院の広岡淳院長(46)の診断によると「最低でもあと10センチ伸びる」。モデルだった経歴を持つ父・仁司さん(44)が1メートル90なのだから、まだまだ伸びる素質を持っていることは確かだ。 元日も同ジムで体を動かすなど、無休トレを継続中だが、重い負荷をかけたウエートトレーニングは行っていない。指導する立花龍司氏(40)も「今は成長期のプログラムでいい。ずっと先のことを考えた練習をやっています」と説明。まずは虎投最長身の1メートル91(D4巡目・橋本)を目指す。 ただ、日本球界では長身投手が大成した前例は少ない。その理由を辻本は自分なりに分析し、対策も練っている。「鍛えたいのは全身ですけど、特には肩と股(こ)関節。スピードにもつながると思います」。“ビッグユニット”の“ジョイント”部分を強化して、サイヤング賞5度のランディー・ジョンソンのように、強くてしなやかな体を作るつもりだ。 練習後には、尼崎市内で行われた「辻本賢人君を励ます会」に出席。上下スーツに着替えたところ、下半身がパンパンにはちきれていた。11月21日の仮契約交渉に合わせ、急きょ仕立てた一張羅が、わずか1カ月そこそこでパンパンに。「お尻と太ももが、かなりキツいですね」と苦笑いするほど、その成長速度には本人さえも舌を巻く。牧田新球団社長が井川のメジャー挑戦に改めてNO! 阪神・牧田俊洋新球団社長(54)が球団仕事始めの5日、井川慶投手(25)のメジャー挑戦に改めて“NO”を突きつけた。1日付で就任した新球団社長の年頭方針として、井川が望むポスティング制による大リーグ移籍拒否を強調。キャンプインの2月1日までを解決のメドとして、強気の姿勢を貫く。〔 写真:牧田新球団社長(右)が井川のメジャー挑戦に改めて“NO”を突きつけた。左は野崎前社長 〕◇ 井川だけではない。年が明けて、球団側の決意も固かった。牧田新球団社長が新社長の年頭の方針として、あらためて井川の要求を拒否した。 「FAまで実績を積んでから思う存分に米国で力を発揮したらいい、という考えは変わっていない。ともかく(米国へは)FAで行ってくれ、を我々の最終結論としていこうと思っています」 1日付で野崎前球団社長からバトンを受けたが、球団社長としての方針は不変だった。昨年12月27日の契約交渉の席で、井川からポスティング制による早期のメジャー移籍の希望を伝えられた。その時、伝えた拒否の姿勢を新体制となっても引き継ぐ考えを明かしたのだ。 井川は前日(4日)に故郷・茨城で行われた新年会でも今オフのメジャー移籍希望に変化のないことを明かした。球団とはいぜん平行線の状態ながら、牧田新球団社長は強気に、今月いっぱいでの決着を自らノルマとして課した。 「当然、今月いっぱいで契約更新して、2月1日(のキャンプイン)からチームのスタートが切れるように話し合いたい。2月1日のに全員スタートするのは大事と思う」。今月中旬までに、代理人の橋岡宏成弁護士(37)と直接会い、条件提示も含めて話を詰める。「翻意のための条件? それは全く考えていません。ポスティングに関する条件提示も何も考えていません」。妥協案は一切なしで押し切る構えを見せた。
2005年01月03日
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謹んで新年のご挨拶を申し上げます新春を迎え皆々様のご多幸を心よりお祈り申し上げます 本年も宜しく お願い致します 平成十七年元旦 百貨店トラ福袋に“V逸余波” 阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)では2日、阪神グッズを中心とした初売りを開催した。毎年恒例となった福袋は昨年同様5000円と1万円の2種類を用意。それぞれ500個、1100個が店頭に並んだが、どちらも売り切れた。〔 写真:限定のタイガース福袋の中身に大満足の子供たち=阪神百貨店 〕 ◇ 選手のサイン入りグッズなどが入った5000円の福袋は、整理券を配布して開店50分前の午前8時40分には既に完売状態。それでも昨年の開店100分前と比較すれば出足はやや鈍った格好。1万円の方は甲子園の開幕ペアチケット(4月8日からの横浜3連戦)を目玉商品としながらも、昨年より6時間遅い午後1時に完売となった。 阪神百貨店の広報部は「去年は優勝もあって異常でした。今年は成績は4位でもファンが我慢して見守っていた感じです」と分析。昨年の優勝フィーバーには及ばなかったが、年が明けて虎党の熱もわいてきているようだ。鳥谷、正月返上で決意の初練習! 05年のテーマは『挑戦』や! 阪神・鳥谷敬内野手(23)が2日、東京・羽村市内の実家で始動した。年男という節目のシーズンを迎えた若武者は、今年のテーマとして、『挑戦』の2文字を選んだ。屈辱にまみれたルーキーイヤーのリベンジに向けて、正月返上での決意の初練習となった。〔 写真:鳥谷は2年目のリベンジへ向け早くも始動 〕◇ 新春のまぶしい太陽の光を浴びながら、05年のスタートを切った。東京・羽村市内の自宅周辺。白い息を吐きながら、約1時間、一人で黙々とランニング。勝負の2年目を迎えた鳥谷が、静かに始動した。そんな姿勢とは対照的に心の中は熱く燃え上がっていた。 「(練習が)できるときは、毎日やろうと思ってましたから。(今年は)バッティングも守備も走塁も、挑戦していきたい。挑戦して一歩ずつ進んでいければいい」 初練習を終えた鳥谷が、大粒の汗を流しながら、新年の誓いをたてた。今季のテーマに、挑戦の二文字を掲げた。 挑戦―。まさに、プロ2年を迎える鳥谷にふさわしいテーマだ。黄金ルーキーと騒がれた昨年は、すべてにおいて慣れることで精いっぱいだった。そんな自分が歯がゆかった。初めて住んだ関西の雰囲気、プロの一線級と呼ばれる投手のレベルの違いなど、大きな壁を感じた一年だった。「1年目はどん底でした」と振りかえるなど、成績(101試合、打率.251、3本、17打点)もパッとせず、虎党の期待を大きく裏切った。グラウンド内外で自然と消極的になっていたからこそ、今年はアグレッシブにいく。2度目の年男でしかも酉年。節目の年という自覚ももちろんある。 まずは、オープン戦から貪欲に結果を求めていく。岡田監督の来季構想では、遊撃のポジションで固まっているが、「オープン戦からいろんなことに挑戦して、結果を出していこうと思うことが、去年と違う」と油断はない。 自らに課した挑戦というテーマを継続できれば、充実の2年目になると確信している。すでに来季の目標として公言している146試合全試合フル出場、打率3割、ゴールデングラブ受賞の“3冠”達成だ。久保田は早期始動…アリゾナ自主トレ! 本格始動へカウントダウン-。阪神ナインの自主トレ日程が2日、明らかになった。守護神を任される久保田智之投手(24)は米アリゾナ州に向かう。沖縄・宜野座に集結する『2・1』に向け、各自が準備段階に入る。〔 写真:久保田がアリゾナでの初投げを決意 〕 ◇ 猛虎の若きストッパーが、海外での初投げを決意した。雪が舞い散る日本の寒さとは無縁の地で一歩を記す。今季、50試合登板とセーブ王を目指す久保田が、米アリゾナ州テンピに7日から14日まで滞在。現地でブルペン入りし、春季キャンプに向けて本格投球を行う計画を披露した。 「暖かいと聞いてますからね。バンバン投げるつもりですよ」 プロ3年目で初の海外自主トレを同僚の杉山と敢行する。その目的は沖縄・宜野座で春季キャンプが始まる2月1日から、ブルペンで全力で投げ込むための肩作りだ。中継ぎから抑えに転向するだけに、今までとは違う調整が余儀なくされる。未知の世界が待ち受けているからこそ、早期始動で対応する。 すでに昨年12月に同地で自主トレを行った安藤、吉野から練習環境などの情報を入手し、調査も終えた。 「チームから絶対的な信頼を得たい。ランナーが出たら周りが心配する。(打者)3人でバッチリ抑えたい」 久保田は完全無欠のストッパー像を描く。まずは、オープン戦から真剣勝負を挑み、他球団のバッターに絶対的な存在であることを植え付ける。 そのために海を渡る。MAX156キロの剛球右腕が、猛虎の大魔神を目指し、海の向こうで“05年第1球”を投じる。
2005年01月02日
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