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食事は最高の贅沢です。見て楽しむのは、絵画と同じです。食べて一瞬の至福を味わうのは、音楽と同じです。つまり、料理は絵画と音楽を組み合わせた、最高の贅沢なのです。----------月に1回、命の洗濯と称して、気の知れた仲間と、とある魚介専門の店で贅沢をします。(といっても、たかが知れていますが)そこは厳選されたお肉もあるのですが、魚介が抜群に抜群においしいのです。----------Nさんを、初めてその店に連れて行きました。来店が初めての人を連れて来ると、楽しみなことがあります。それは、最初の一口を食べたときです。人とは不思議なもので本当に美味しいものを口にしたら「美味しい」とは言わないのです。----------Nさんが、最初の一口を食べました。何も言わずに味わっていますが、ふいに 『ニヤリ』 と笑いました。人は本当に美味しいものを口にしたら、何も言えずに、ただほほ笑むのです。----------年を取るにつれ、魚介の美味さを知るようになりました。それと同時に、相手との気持ちのつながり具合がわかるようになりました。そして、人との出会いを大切にするようになりました。年を取ることは、単に爺くさくなるわけではないようです。まあ、一番大事なのは、禿げないことです。禿げちゃうと、白髪の爺さんにはなれませんから。
2008.08.31
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ブルーベリーの苗木が一つ、枯れてしまいました。おそらくカミキリムシの仕業です。カミキリムシが苗木にくっついていたので、取ろうと思ったのですが、その綺麗さに免じて、捕縛を勘弁してやりました。図鑑で調べてみると、ルリボシカミキリのようです。命を救われたカミキリムシは、本能に忠実に行動し、苗木をやっつけて、去っていきました。 「ううむ。恩を仇で返すやつめ」と思うのは、人間の勝手です。恩着せがましいとはまさにこのことです。----------その空いた鉢を別の苗木に使おうと思いました。しかし、鉢にひょろりと生えている雑草を見て、ふと思いました。こいつは育てたら、どんな植物になるのだろうかと。そして、命を救われた雑草は、ブルーベルーの巨大な鉢に囲まれて、すくすくと育っていきました。ここまでは、半年前の話です。----------そして、現在。その雑草は、2メートル30センチまで成長しました。見た目は万能ねぎと同じです。5ミリほどの万能ねぎもどきが、20本ほど束になり、すっと、ただまっすぐ伸びているだけです。花も咲かせず、葉も茂らずに。これは、一体何なのでしょうか。その茎は、といっても茎だけの植物ですが、かなり繊維質で、素手ではちぎれないほど強靭です。1メートルを越えたあたりから、自重を支えきれなくなったので、補強を立ててあげました。こいつは、自然界では立っていられるのでしょうか。そして、どのように増えていく植物なのでしょうか。----------今では、風の強い日に家に取り込んでもらうというMVP待遇を受けている雑草です。彼が生かされているのは、自分の好奇心が死なないからです。しかし、人間には我慢の限界があります。 「どのように増えていくのか、そして、どの系統の植物に属しているのかをそろそろ明らかにしないと、引っこ抜くぞ!」と、言いたくなるのが多数でしょうが、自分は気が長いので、とりあえずあと3年間は、観察することにしました。---------- 「う~む。茎はすっごくつるつるで、繊維質だなあ」これで、紙でも漉(す)いて見ようかとひそかに思っています。
2008.08.30
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姉の子どもAが、電子レンジについてある人に尋ねました。 「どうしてチンすると、ご飯が温かくなるの?」その人は、答えました。 「それはね、電気でご飯を温めているからだよ」----------・・・と、答えたので、私はその人を激しく軽蔑しました。知らないことを許さないのではなく、大人が子どもに、知ったかぶりや、いいかげんな知識を教える事は、重罪だと思うからです。----------子どもAが、再び電子レンジについて私に尋ねました。 「どうしてチンすると、ご飯が温かくなるの?」私は答えました。 「両手を早くこすってごらん。するとね、だんだん暖かくなってくるよ」子どもAは両手をこすり、熱くなってきたと喜びました。 「電子レンジでご飯が温かくなるのは、手をこすると暖かくなるように、ご飯同士がこすれて暖かくなるんだよ」 「ご飯がこすれてるの!」 「そうだよ。空気ってわかるかな? 風船を膨らますと、中に入るやつだよ」子どもAは手の前で、空気をつかむ仕草をしながら言いました。 「知ってるよ。見えないけど、ここにあるやつだよね」 「そう、それ。その空気がご飯を揺らしているんだよ」 「ふーん。そっか。成程ね」がきんちょAは・・・失礼。 子どもAは生意気な台詞をはいて遊びに行ってしまいました。----------正直、「じゃあ空気は何で揺れてるの?」 と聞かれていたら困っていました。聞かれたら何と説明しようか、説明しながら脳みそがフル回転してました。そこからの話は、子どもにするのはかなり骨が折れるので、間一髪。ギリギリセーフでした。 やれやれ。----------電子レンジとは、名称がよろしくない品物の代表です。何故なら、電子はまったく関係ないからです。電子レンジの英訳は microwave machine で、直訳は「マイクロ波マシーン」です。これは、ドンぴしゃりの名前です。電子レンジには、マグネトロンという物凄い貧乏ゆすりをする真空管が付いています。こいつから、電磁波であるマイクロ波が出てきます。発生したマイクロ波を、水分子が吸収し、水が振動するのです。そして、水分を含むご飯が温まるのです。また、マイクロ波はガラスや陶器を通過するため、それらを直接暖めることはできません。----------しばらくして、またがきんちょAがきました、 「どうして蝉は夏が終わると死ぬの?」 「う~んと・・・(えええ!!!)」・・・その続きは、また別のお話のときに。----------結果だけの知識は、料理名と同じであるレシピを知らないと、他人に知識は振舞えない by MASA
2008.08.29
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夏になると蝉が地面から出てきて、庭は蝉の抜け殻だらけになります。鳴き方にも個性があって、とても楽しいものです。夜になると、部屋が明るいので、窓辺に飛んできます。網戸越しにジーワジワと鳴くため、気分はオーケストラです。網戸越しなので、腹筋を動かして鳴いているのがよくわかります。10センチの距離から聞くと耳が痺れますが、なかなか楽しいです。----------この時期になると、あちらこちらで蝉がひっくり返っていて、なんともいえない気分です。駅から自宅に帰るときも、蝉がよく転がっています。まだ生きているのを見つけたら、カバンや肩に引っ掛けて、自宅の庭まで運んであげます。庭は200坪あり、小さな森もあります。そこの樹木に、蝉を引っ掛けてあげます。飛ぶ元気もない蝉は、木にしがみついて何かつぶやくのが精一杯です。そして、次の朝には下に落ちて、蟻のバーゲンセールが始まっているのが大抵です。----------蝉には目が5個あります。複眼が2個と、頭の真ん中に単眼が3個です。単眼の利用方法はとても楽しく、長い話なので、次の機会に説明します。----------土の中で何年も過ごし(アブラゼミは6年)、地上に出て1ヶ月で活動を終える。なんとも、考えさせられる昆虫です。しかし、人間が勝手に蝉の気持ちを考えても、結局満足するのは人間だけです。長命に短命は理解できないように、人間は人間以外の生き物を理解することはできません。生きている場所は同じでも、感じている世界は生き物によって異なります。人間は見えているものが世界の全てだと思っています。電磁波という光のピアノで、人間は一つの音(可視光線)しか聞こえて(見えて)いないのに。----------夜空を、可視光線を含めてあらゆる電磁波で見ると、星で空が埋まって見えます。すきまは、見方を変えると埋めることができるのです。それは、人間のやっかいな部品 『心』 も同じことだと思います。
2008.08.28
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視覚で得られる情報は、物体の形状です。その情報をいい加減にすると、「似ていたからうっかり」という事故が起きます。----------いつものように朝の歯磨きをしていました。その日も、頭は73%寝ていて、残りのうち22%は熟睡しているという、『ちょいと寝ぼけた』状態でした。まあ、5%も起きていれば、朝くらいは生きていけるものです。しかし5%の脳みそが、異変に気がつきました。何だかやけに今日の歯磨き粉は泡立つことに。口の周りどころか、洗面台まで泡だらけです。しかし、5%では異変に気がつくだけで精一杯でした。----------今日はよく泡立つなぁ・・・仮説1:磨き方が達人の域に達した「ついに高速運動を習得したか。ホイップクリーム作りはまかせな!」 仮説2:幻覚である「視覚の情報は必ずしも正しいものとは限らず・・・(略)」仮説3:泡は最初からあった「歯磨きする前から、泡だらけだったのか。納得」仮説4:泡立て器(ホイッパー)で歯を磨いている「どおりで、磨きにくいと思ったよ! というか、よく口に入ったね!」仮説5:水道水が洗剤だった「口をゆすいだときから、ジョイっぽかったんだよね~」仮説6:相対的な違い「周りに泡がなさ過ぎるから、沢山泡立つように見えるのか。 もう少し世界が泡っぽかったら、この泡立ちは普通なんだな。きっと」仮説7:泡とは「液体の表面張力によって気体が包まれたものであり、 界面活性剤を入れると、より泡立ちやすくなる」----------指折りしながら考えたので、仮説7までいったのは確かです。そして、仮説7を考えているときに、急に気がつきました。 「これは、ひげそりクリームだ!」細かくて、滑らかな泡を、顎(あご)が思い出したのです。毎日触れている泡に、顎が気がつきました。----------記憶というのは、触覚でも可能であるということを知りました。----------そういえば、火傷で、手の甲の皮が全部剥げた事故以来、熱いものを見るたびに、甲が痒くなる反応を左手がするようになりました。それも、触覚での記憶なんでしょうね。
2008.08.27
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----------太陽に一番近い水星の表面温度は、平均で約200℃。水星の約2倍の距離にある金星の表面度は、平均で約500℃。金星のほうが水星の倍以上、太陽から離れているのに、表面温度は水星に比べて段違いに大きい。何故でしょう? 「金星は情熱のヴィーナスだからですか?」個人的には好きな意見ですが、Dマイナス評価。ひとし君人形はボッシュートです。 「今はもうボッシュートじゃないですよ」 そうだよね。なんかギャンブル感が薄いんだよね。今の金銀銅ひとし君は。ついでに、ボッシュートというのは、『没収』と『ダストシュート(ゴミ箱)』をあわせた造語らしいです。ん? 何の話してたっけ? 「情熱のヴィーナスはDマイナス評価ってこと」ああ、そうだ。で、その温度差の理由は、金星の大気が95%以上が二酸化炭素だからです。温室効果ガスの二酸化炭素が、熱を外に逃がさないため、結果、気温が500度にも上がったのです。 「温室効果ガスって、どういう理由で熱を閉じ込めるんですか?」温室効果ガスとして、メタンや二酸化炭素が有名だけど、二酸化炭素を例にとろう。----------二酸化炭素は、酸素原子2個のあいだに、炭素原子1個がサンドウィッチされた形をしている。イメージとして、その原子と原子の間はバネでつながっているんだな。なので、直線状に並んだ原子という玉が、びょんびょん動くんだ。地球から宇宙に熱が逃げるときに、このバネ構造の二酸化炭素に熱が出会ったとする。すると、二酸化炭素が熱を取り込み、取り込んだ熱でバネを伸び縮みさせて遊ぶんだ。本来なら宇宙に出るべきである熱なのに、二酸化炭素が吸収してしまうため、地球がどんどん温まってしまう。----------という話が、わかりやすいサクッとした説明かな。そんなんで、95%も二酸化炭素だと、500℃にもなっちゃうみたいだね。 「MASA先生の声を聞いていると、いつも眠くなっちゃうんですが」声の周期と、眠くなる周期が、ちょうど共鳴するのかもね。まあ、内容がつまらないから眠いと言われるよりはいいかな。・・・て、君はもう寝てるのね。----------一瞬で眠れるなんて、すごい特技だと思います。文字を書いていた手が止まったかと思うと、止まった位置からガーッと勢いよく、ノートに一直線を描いて机に伏したときは、てっきり突然死したのかと驚きました。眠いのは生理現象なので、怒りません。自分も寝不足のときは、しょっちゅう計算ミスして、生徒にどやされるのでおあいこです。
2008.08.26
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去年の春頃、ブルボンポワントゥとかいう珈琲(コーヒー)豆が売っててね。 「また高そうな名前ですね」そう。妙に高額だったなぁ。たしか、100グラム7000円だったかな? 「NO1.BM(ナンバーワンブルーマウンテンの勝手な略)の倍はしますね! コーヒーの味がわからない私にとっては、BMを飲んでいるMASA先生の金銭感覚がわかりませんが」BMは高いからたまにしか飲まないよ。1日で100グラム豆を消費するんだから、毎日飲んだら破産しちゃうよ! 「みんなに振舞うからですよ。 まあ、珈琲豆で破産するのも、MASAさんらしいですが」で、そのブルボンポワントゥを買おうと思ったんだよ。 「やめたほうがいいですよ! 高すぎます!」…で、限定販売だったから、正午の発売時間ぴったりに買おうと思ったのね。 「うわ~。ぴったりに買うなんて行動が細かいなぁ」でも、注意してたのに、うっかりしてて3分が過ぎちゃった。あわててパソコンで注文画面を開いたらね、 「はい」2000箱が売れ切れてた。 「はぁ~? 3分で2000箱が? 全員MASAさんのクローンだったんじゃないですか?」その瞬間、呪縛が解けたね。1パックの珈琲に7000円も掛けられないとね。 「当ったり前じゃないですか! たまにはまともな思考が働くんですね」高い理由は、豆も貴重なんだけど、ジャコウネコだったかな? ジャコウネコに珈琲豆を食べさせて、おなかの中で醗酵(はっこう)させて、その糞(ふん)を回収しなければならないからなんだとさ。 「つまり、MASA先生は糞(くそ)を7000円で買おうとしたんですね」まあ、洗って殺菌しているのは当然だけど、排泄物なのは否(いな)めないからなぁ。そういえば、恐竜の糞(ふん)が売っていたのに、うっかり買い忘れたことがあったなぁ。 「○~ん」それ、レディが言うギャグじゃないよ。----------話しているときに感じていた違和感は、おそらく緑色の文章であろう。文章に起こすと、なんと言うひどい台詞なことか!ううむ。何か気の利いた言い回しで仕返しをしてやりたいものです。
2008.08.25
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生き物によって時間の流れ方が異なっています。それは、認識の処理速度によるものです。----------1秒間に認識できる変化を、認知周波数と呼ぶことにします。ある点が点滅しているとします。その点滅を早くしていって、点滅が判別できなくなった速度が認知周波数です。人間は認知周波数が20くらいです。なので、1秒に25コマ程度変化するアニメーションは、動きが滑らかにつながっているように見えます。ハエは認知周波数が人間より一桁上です。蛍光灯は約1秒間に50~60回点滅しています。そのため、人間には光りっぱなしのように感じますが、ハエには蛍光灯が点滅しているように見えます。チカチカする蛍光灯を人間が使う理由は、ハエには理解できないでしょう。----------時間が経つのはなんと早いことか。習得したい技術や知識がありすぎます。『限りある命で、無限の知識を追い求めることは危険極まりない。危険を承知で、知識が己を賢くすると考えるのはなおさら危険である』と2300年前に生きていた荘子さんはおっしゃっています。言いたいことは十分理解できますが、自分は賢くないので、危ういまま生きていくようです。ただ、『人は知識に惑わされるのではなく、知識を超えなければならない』という考えには激しく同意します。----------光陰矢の如し。昔の人は、上手いことを言ったものです。
2008.08.24
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「コオロギを飼っていたら、いつのまにかゴキブリになってたんですよ!」ん? TA先生は薬でもやってたのか? 「ちがいますよ! そうじゃなくて、 たぶんゴッキー(ゴキブリのことらしい)の小さいのがかごの中に入って、コオロギを食べちゃったんですよ」それで、大きくなってかごの隙間から出れなくなったと言いたいのか。 「そうなんです」去年読んだ昆虫の微小脳に関する論文によると、ゴッキーは記憶力抜群みたいだよ。自分の住んでいる家の間取りや風景を記憶しているらしい。 「うわ~。 自分の部屋に出たら、無条件降伏して明け渡します」ミツバチも人間と同じように(中略)らしい。 「ミツバチはうちの犬より頭いいですよ、絶対!」ゴッキーがコオロギを食べるくらいなら、TA先生の部屋に潜んでいてもおかしくはないな。 「ゴッキーは家にいませんよ! たぶん」あれ? コオロギが食われたんじゃないの? 「それは友達の家で見たコオロギです」・・・やっぱ、TA先生は薬やってるよね?
2008.08.23
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職業について、 『相応しく、就くべきである職には、人はつかない』と思っています。----------職業は、好き嫌いと妥協で決定するものなので、本当に相応(ふさわ)しい職につくことはまれです。S先生は、バトミントンをやらせたら世界ランク1位の腕前になれます。しかし、そんなことには誰も気が付かないので、電子回路関係を研究しているようです。TO先生は、偉大な思想家になれます。しかし、そんなことには誰も気が付かないので、お茶を飲んでのんびり一日を過ごしています。SA先生は、政治家をやらせたら、歴史に名を刻む偉大な総理大臣になれます。しかし、そんなことには誰も気が付かないので、考えすぎで思考停止の上、活字中毒になっています。----------世の中には思いの他、様々な世界があふれています。知らない世界は、触れないと知りえません。見えているものだけに選択肢をふるのではなく、知らない世界を知ろうとする心構えを持つのも大切だと思います。---------- 「MASA先生は、軍師になるべきだったね」軍師!? いつの時代だよ!
2008.08.22
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授業が終わったあと、ごくたまにお寿司を囲んで先生方と束の間の団欒をしたりします。----------お寿司にはお茶なのですが、ペットボトルのお茶の残りが少ない事に気がつきました。自分は、最初の授業の前にポットにコーヒーを作り置きするのが習慣です。珈琲を飲む方はあまりいないので、今宵も珈琲が余っていました。この2つの事情を考えた結果、コップに珈琲を入れました。その瞬間、皆が息を呑むのがわかりました。そんなに驚かなくていいのに。 「お寿司に珈琲は信じられないなぁ」 「MASAさんはそんなに珈琲が好きなんですね」 「ついにカフェイン中毒になったか」色々と暖かい言葉をかけられました。中でも一番辛かったのは、やっぱり、『珈琲を飲みながら食べる寿司』でした。あまりにも珈琲と寿司があわないので、半分残っていた珈琲にお茶を入れました。その瞬間、またもや皆が息を呑むのがわかりました。皆が息を呑もうが、酒を飲もうが、もう、どうでもよくなりました。そして、珈琲のお茶割りは絶望的でした。
2008.08.21
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授業が後半になるにつれてお腹が減ってきました。すると、ドーナッツの話になり、いつしか、ポアンカレ予想の話になっていました。----------ポアンカレ予想とは、100万ドルの懸賞金がかかっていた問題です。2002年ごろにペレルマン(ロシア)さんが証明したようです。他にも6題が未解決ですので、興味がある方はクレイ数学研究所のサイトをご覧ください。----------ポアンカレ予想とはさらっと言うと、『コップとドーナッツが同じ』という予想です。粘土でコップを作ったとき、その粘土には持ち手の穴がひとつあります。このコップ粘土に、穴を開けたり、穴をふさいだりしないで変形させると、ドーナッツにできるのは想像できると思います。これを数学的手法で解いたのが、ペレルマンさんです。この方自身はかなり変わっていて、興味深い人です。----------数学は「だいたいあってる」というのは認めません。そもそも人間の感覚など、何の当てにもなりません。今となっては、ビッグバン理論や相対性理論は間違った理論であることがわかっています。説明が強引なものや、学者によって解釈が分かれるものもあります。解釈が人によって違うなんて、冷静に考えてみれば大問題です。物理を納得していると自称する物理学者は信用できません。何がわかっていないのか、本人はわかっていませんから。新しい理論を見つけたときは絶賛しますが、いつまでもそれに見とれるのは感心しません。相対性理論は論破するのに時間がかかりそうな雰囲気をもってましたが、ビッグバン理論なんて、言ったモン勝ちの気すらします。『納得することは、思考停止と同じ』常々言っている台詞ですが、中々実行は難しいようです。----------ドーナッツをほおばりながら、ココアのカップを見て、人間の業の深さを考えるのも、また楽しからずや。
2008.08.20
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「O型は蚊に刺されるんですよ」蚊に毎日刺されている。という自分の発言に対する、T橋先生の返事。なんだか面白い妙な事を言い出しました。根拠がないのはわかりきっていますが、だからといって無視はしません。意味のないおしゃべりが、実は大好きですから。T橋先生は蚊に刺されないといい張るので、聞いてみると、 「私(T先生)はA型なんですよ」自分の普段の行動を見て、「絶対A型でしょ!」と女性陣は口をそろえるのに、蚊に刺されるときは、別にO型でも不服ではないようです。いっそ、HB型とでもこれから言うことにします。程よく硬く、程よくしなやかに生きる血液型です。---------- 「前世がわかる本で調べてみたら、自分は圧政に苦しむ農民だったみたいです」ほほう。今みたいに、あまり働かなかったんじゃないか? 「そんなことはないです!バリバリ働いたはずです」ああ、なんかT橋先生の前世が見えてきたぞ・・・。むむ!どうやら、T橋先生は畑を耕さずに、一揆を起こすことばかり考えていた、不届きな農民だったようです・・・。さらにその前の前世は蜆(しじみ)だったようです!潮干狩りのたびに、ハラハラする毎日を送っていたようです・・・。 「前世が食べられちゃう生き物だと嫌ですねぇ」----------突込みどころは他にもあったのに、そこを突っ込んでくるとは!なかなかT橋先生も読めない人です。そこでふと数時間前の出来事を思い出した。それは、通りすがりに見かけた、幸せそうにケンタッキーをほお張っているT橋先生の姿だった。
2008.08.19
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水温は4℃だが、風呂より熱い熱水が吹き出す深海。そんな熱水噴出域に生息しているエビを新江ノ島水族館で見ることができます。----------生き物を展示するからには「その生物が暮らしている環境を再現したい!」と考えるのは普通ですが、低温と高温が入り交ざる環境を水槽で再現する。なんてことは、無理だと考えるのも普通です。吹雪の中で焚き火をするような感覚ではないでしょうか。しかし、新江ノ島水族館はやってくれました。水槽に熱水噴出域を再現したのです。----------水温は4℃なので、水槽のそばによるだけでひんやりとします。しかし、水槽の中の火山からは、60℃近い熱水が噴出しています。その火口周りにエビが群がっていました。彼らが水槽を熱水噴出域として認めたことに、激しく感動しました。この光景を見た研究者さん達はもっと感動したことでしょう。----------研究者の熱い思いによって夢が実現したとき、いつも感動します。----------百聞は一見に如かずです。新江ノ島水族館に行ってみてはいかがでしょうか。
2008.08.18
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科学の世界の知識は、手で見て肌で感じて確認することが困難なものばかりです。桁が大きかったり、小さかったり。また、人間の世界の常識が通用しなかったりするのです。でも人間は、想像力で見えぬ世界を信じることができます。----------大匙(おおさじ)一杯の水は、およそ60000000000000000000000個(ゼロが23個)の水の分子が集まっています。音が速く伝わるのは、マッハという言葉が普及しているように有名です。音の速度は、約348m/s (1秒で348m。27℃の時)ですが、空中を飛んでいる酸素の速度は、約480m/sです。(27℃の時)地球をスーパーボールとすると、太陽は大玉転がしの玉くらいです。太陽を貨物自動車だとすると、山手線の直径くらいの星もあります。水は約4℃が、一番密度が大きいです。水は、他の化学物質と比べて、かなり特殊な性質を持っています。・・・----------このような結果だけの知識を得る事は、料理の名前を知るのと同じです。料理名はわかっても、それだけではレシピは知りえません。しかし、レシピを知らなくても、そのような料理があることを信じることはできます。信じるなら、レシピを知りたくはないですか?人に知識を振舞うなら、レシピを知っておかなければなりません。料理名だけ教えても、おなかは満たされませんから。
2008.08.17
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ほどよく、地動説と天動説の話。----------星が夜空を横切る。太陽も青空を横切る。昔(いにしえ)の人は思いました。⇒A 「地球の周りを太陽が回っているんだね!」 B 「地球が回っているのかもよ?」 C 「地球がすべての中心だって、聖書に書いてあるよ」 D 「星空は、夜空の天幕に開いている穴かも」 E 「ということは、向こう側の光が星として見えるんだね!」 F 「太陽は我々が毎日お祈りしているから、動いているのだ・・・」 ・・・・・⇒みな自分勝手に、自分中心に考えていた。 それは半分間違っていたが、半分正しかった。⇒観測者の立場によって、運動は変化する。⇒地球が中心の天動説も、太陽が中心の地動説も、 観測者の立場が違うだけ。 ----------《ほどよく結論》バケツの中に水を入れて、振り回す。勢いがついていれば、水はこぼれない。それは物理式を使えば簡単に説明できる。同じように、地動説による他の天体の軌道も、同じ式で簡単に表現できる。一方、天動説による他の天体の軌道は、物理公式で表現すると、ひどく難解であり、理解しにくい。物理の世界というのは、なるべく簡単な表現で世界を現すことを目的としているので、天動説は支持しにくい。よーするに、天動説は間違っているのではなく、ただただ面倒で難解なな計算手法だから指示されないのです。難解な手段を選ばないのは、科学の基本です。----------時間になりました。ちゃんとしたまとめは各自、自分でしておいてください
2008.08.16
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隠れてキリスト教を信仰していたような隠れキリシタンのように、実は物理がわかっています! という隠れ物理屋さんはどうでしょう。もちろん物理である必要はありません。数学、生物、化学でも構いません。 「はい! 隠れ物理屋さんになりま~す!」仲良しの哲学屋さんが挙手してくれました。喜ばしい限りです。しかし、大学の教授も電車の中で見る限り、ただのおっさんですから、隠れとも言えそうですが。 ----------二酸化炭素が何故、温暖化の原因になるのか知っていますか?今そこで、スイカを買っていったおばちゃんは知っています。放射能について、具体的に説明できますか?駅横にある花屋の兄ちゃんは説明できます。太陽電池の仕組みを知っていますか?行きつけの店のシェフは知っています。黒い服が、白い服に比べて熱を持ちやすいのは何故ですか?がきんちょAは半分知っています。おお!隠れが沢山います。・・・半分は妄想ですが。----------最初の段階として、まず自分が理解することが大切です。普及活動は、各自の判断にまかせます。それは、知識を伝えることは、かなりの技術が必要だからです。威力のある知識は、扱いが簡単ではありません。そのような知識がいい加減に伝わってしまうのは、大問題です。あいまいな知識は伝染病のごとく、有害無益です。知識を与えられた人間は、それを確認する力がないのがほとんどです。正しい正しくないではなく、信じるか信じないかで、知識は存在できるのです。----------知識と信仰は、扱いが似ています。振りかざすだけでは、何も生み出しません。学問とは自己満足です。一人で奥ゆかしく堪能するのも一興でしょう。
2008.08.15
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ほどよく、レイノルズ数の話。----------虫はあんな小さい羽で、なぜ空中を飛ぶことができるのか。昔(いにしえ)の人は思いました。⇒A「体が軽いからだよ」 B「羽を早く動かしているからじゃない?」 C「でも人間サイズだと、とてもあんなに動かせないよ」 D「羽が小さいと、空気抵抗が小さいんじゃない?」 E「小さすぎても、飛べない気がする」 F「虫は筋肉がすごいのかも」 ・・・・・⇒人間世界の基準で、虫の世界を考える限り、 答えに近づくことは到底できなかった。⇒しかし、人間の好奇心は諦めなかった。⇒物理学者オズボーン・レイノルズ(イギリス)がひらめいた。 レイノルズ数を定義。 これにより、速度、長さ、粘性係数(ねばねばの程度)などの関係式ができた。 ----------《例えでほどよく結論》虫は、人間が感じるの水のように、空中に対してものすごい抵抗、粘度を感じている。人間は空中を飛べないけど、水の中なら手で飛べる(泳げる)。それは、水の中は空気とは桁違いの抵抗があるため、手でかくことが可能だから。(浮力は横に置いておく。手で水をかけることとは関係ないので)人間は体が虫に比べて大きく、動きが遅いため、空気のねばりをさほど感じない。一方、虫は体が小さく、速度が速いため、人間が感じる水のように空気を感じている。よーするに、虫は空中を苦労して泳いでいるんだな。----------時間になりました。ちゃんとしたまとめは各自、自分でしておいてください。
2008.08.14
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がきんちょA (7/30の日記と同じこども) 曰く 「本物の蝉が見たい」自分、答えて曰く 「御意」----------『本物の蝉』とは、蝉の成虫のことである。ちなみに、蝉の抜け殻が『偽者の蝉』だそうです。----------今回捕まえるのは、アブラゼミです。生き物はそれぞれに世界の見え方が異なります。それを詳しく書くのはとても楽しいのですが、長くなるのでいつものように割愛します。蝉は、動いているものに敏感に反応します。逆に言うと、静止しているものに対しては鈍いです。手づかみで蝉を捕まえるには、まず、手の届く範囲にいる蝉を探します。運任せなので、これが一番大変です。首尾よく獲物を発見したら、数メートルまでゆっくり近づきます。意外なことですが、蝉は音に対する反応は鈍いです。街宣車が走っても、スピーカーで怒鳴っても、大砲を撃っても(By昆虫記でお馴染みのファーブルさん)鳴き止みません。しかし、種類によっては、振動に反応するのもいるようです。傍で手をたたいた際に逃げるのは、音に驚いたのではなく、すばやく動いた手に反応したためです。----------話が脱線しました。首尾よく獲物を発見したら、数メートルまでゆっくり近づきます。ここからが最大のポイントですが、、 『蝉が鳴いているときに、蝉の背中平面に対して垂直に手を近づけ』ます。蝉が鳴きやんだら、手を止めます。蚊が来ても、じっとします。再び鳴き始めたら、再度手を近づけます。首尾よく、20センチ程に近づけたら、一息に捕まえます。躊躇(ちゅうちょ)しなければ、蝉の反応より、手のほうが早いです。その際、手で握るのではなく、手で蝉をおおう感じで捕まえるのがコツです。これで説明はおしまいです。大切な要点は、『習うより慣れろ』です。ん? なんかデジャビュが・・・生徒 「どうすれば(物理or数学は)慣れますか?」自分 「繰り返し練習です」----------がきんちょA 「本物の蝉だ! どうやってつかまえたの?」自分 「手で」がきんちょA 「すごいね!」自分 「・・・」
2008.08.13
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「幽霊っていると思いますか?」この時期になると、高確率で学生が発する台詞。物理屋をやっているせいか、非科学的なものに対する考えを聞きたくなるようです。 「幽霊、妖怪、変化はそもそも成り立ちが違うもので・・・」と、科学者が非科学を熱く語っても、場が寒くなるだけなので、 「その日の気分次第かな」と答えることにしている。別に誤魔化しているわけではないです。----------人は見たいものしか見ないし、感じたいものしか感じていません。幽霊やお化けの存在を信じていれば姿が見えるし、逆に、信じていなければ見えない。どんなものでも無意識に人は考えています。たとえば、皿が二枚並べてあって、片方にスイカが乗っているとします。それを見たとき、スイカの乗っている皿と、何もない皿と判断します。だれも、皿が二枚とスイカがひとつとは考えません。これを、『無意識の区別』と自分は呼んでいます。----------人はどんな瞬間でも無意識に考えており、原因がわからなかったり、区別できなかったりすると不安になります。その不安を、幽霊やお化けのせいにして、人は安堵するわけです。占いも似た話ですが、長くなるので割愛。早稲田大学の大槻教授が物理学者を目指したのは、子供のとき人魂を見たのがきっかけだそうです。その好奇心の素晴らしさに、尊敬いたしました。----------その日の気分次第で幽霊を信じてもいい日もあります。ぬらりひょんが歯磨きをしていると思ったら自分だったり、たまに寝過ごすとスーパーサイヤ人になってますから。・・・あれは、お化けじゃないか。または、吹っ飛ぶくらい忙しい日は幽霊なんぞどうでもよくなります。トトロが出てきたって、腹の上で考え事をするでしょう。----------「イエスを信じますか?」という質問を肯定するなんて、ギャグのセンスがなさ過ぎです。いっそ名前が『イエス』ではなく『ノー』だったら肯定してあげるのに。
2008.08.12
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魚が好きである。週21回(と少し)の食事では、8割程度は魚です。----------「魚嫌いの人は、美味しい魚を食べたことがないのかも」とは、昔は魚が食べれなかった方の台詞です。その人は、一切魚を受け付けませんでしたが、色々と食事処を連れ回したり、釣った魚を振舞ったりしていたら、いつの頃か、魚が食べられるようになっていました。魚嫌いなのは、匂いや、生で食すことに抵抗があるからだと思っていましたが、意外とそんな理由なんでしょうか。参考にしておきます。----------この夏真っ盛りのときに食べたいものがあります。それは、平政(ひらまさ)のしゃぶしゃぶです。美味いです。ブリに似た魚で、こいつを釣ったことは数少ないです。なので、大抵は行きつけの魚屋で、さくで買ってきます。 手順1 日高昆布で出汁をとる。 手順2 あぶらの乗っているさくを薄く切り落とす。 手順3 2を1の土鍋で、サッと湯にくぐらせる。 手順4 昆布ポン酢にくぐらせて、食す。 このとき、大葉の千切りを挟んでも美味しいです。余計なあぶらが落ちている上、ローストビーフのように少しだけ火が入ったミディアムレアの平政。昆布ポン酢と、抜群に合うんです。初めて食べて、あまりの美味さに涙ぐんだ人もいました。ハマチやカンパチ、ブリでもできます。しかし、ヒラマサが抜群に美味いです。----------百聞は一口に如かず、です。是非、食してみてください。
2008.08.12
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蝉の鳴き声が好きである。インコのおしゃべりも好きだし、ホウボウの鳴き声も好きである。----------「あのノイズ(騒音)はなんだ! 我慢できない!」料亭で食事を楽しんでいた外国人が、宵(よい)に入って鳴きだした蝉に文句をつけたのです。日本では、夏に蝉、秋に鈴虫と、音色を楽しみ季節を感じる風習があるのです。と、解説したところ、「日本人がわが国にいなくてよかった」と驚いたそうです。つまり、その人の国では、自然の音を愛でるのは詩人だけであり、その基準からすると日本人は全員詩人になってしまい、自国の詩人が絶える。と、彼は言ったのです。----------でも、そんな外国人の感性なんぞに興味はないので、どうでもいいんですが。先日水族館で聞いた、イルカの鳴き声は個性があって可愛かったな。
2008.08.11
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世界一というのは、競ったうちで最高位になるということ。科学の世界で言うところの、世界初と似たようなことなのだろう。----------あるマニアックな分野なのだが(専門家はマニアックで当然だけど)、世界初の物質を今年の初め、合成しました。毎日のように、色々な分野において素晴らしい発見・発明がある中、どうにか、自分もその端っこに加わわることが、できました。----------しかし、ゴールに達してみると、不思議と達成感がありませんでした。それよりも、文献を読み漁ったり、思考実験したり、従来の失敗実験を試してみたり、正攻法では考えられない方法を試みたりしたことが、とても楽しく、辛く、充実した日々でした。-----------そのプロジェクトが終わった時は、燃え尽きたような感覚と、終わってしまった寂しさで、不安になりました。フェルマーの最終定理のように、人生をかけてやるようなものは終わってしまうとどんな気分なのでしょう。(フェルマーの最終定理は360年たって、1993年頃、数学者ワイルズさんが証明しました)定理を証明できたときは、かなり興奮したようです。勿論、自分も実験が成功したときは鳥肌が立ちましたし、喜びました。しかし、自分はまだまだやりたい実験は沢山ありますが、難関定理の1つを解いてしまったワイルズさんは、この先はどうするつもりなのでしょうか。人のことは放っておくものですが、気になります。ほかの難関定理を解くには、持っている数学の技(楕円曲線論とか)が違うので難しい気がします。--------------学者は、成功という夢を追いかけている時が、一番幸せな気がします。自分も、好奇心を失うよりは、夢の半ばで死にたいものです。360年間も、数学者たちを葬り去った最終定理は、ワイルズさんによって初登頂を成し遂げましたが、意外と、夢半ばで消えていった数学者たちのほうが充実した研究人生だったかもしれません。---------------というのは、勝手な妄想で、きっとワイルズさんもやりたいことは山ほどあるに違いありません。1年にひとつ、素敵な発見・発明ができるように生きていきたいです。
2008.08.10
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人間が、人間と出会うのは必然である。しかし、その人と出会うのは偶然である。---------------仕事先や電車内など、誰かと出会うことは日常的にありふれていて、そのことに気がつかない。出来事に、当たり前ということはない。感覚が鈍っていることを、当たり前の状態だと定義したい。小さい子供は、他人に会うことをひどく気にする。それはまだ、他人に会うことが当たり前になっていないからだ。人との出会いは必然であり、偶然である。そのことを改めて認識してほしい。----------------そこから、統計力学のボーズ粒子、フェルミ粒子の話につなげるのだが・・・「すごくいい事を言ってたのに、何でも最後は物理になっちゃうんですね」とは、生徒が高確率で言う台詞。ということは・・・!?「(話の後半である)物理がいい」ということを、当たり前のように思っていた自分に気がつくのです。う~ん。なかなか・・・。
2008.08.09
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忘れていることがある。しばらくして、思い出す。----------思い出せるなら、それは忘れていない。と、いうのは間違い。あることを頭に入れる。それをインプットと呼ぶことにする。頭からあることを出す。それをアウトプットと呼ぶことにする。つまり、忘れるというのはアウトプットができない行為である。インプットができたからといって、アウトプットができるとは限らない。よくよく認識してほしい事である。----------英単語を覚えても英語ができない。 と、生徒が言う。「覚えるだけではなく、思い出す練習も必要」と、教える。どう練習するのかは割愛。----------あることを忘れたので、思い出そうとしたら、もっと昔に忘れていたことを思い出したり、無関係だが、素晴らしい閃きがあったりと、副産物に翻弄(ほんろう)されて思考が定まらない。まあ、それがいいんだけど。
2008.08.08
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やらなくてはいけない事があり、面倒だからやっていなかった。ズルズルと先延ばしにし、締め切りまでわずかという時に気が付いた。面倒くさいのは何故だろう、と。---------------「面倒くさいからやりたくない」とは生徒がよく言う台詞。面倒だからというのは理由になるのだろうか。面倒というのは、やる気がおきない。つまり、やる意欲が存在しない、ということ。意欲のあるとないでは、結果に差が出るのは期待値的に歴然。「やる気のない」ということは何と残念な状態だろう。食わず嫌いと同じくらい愚かしい行為である。---------------人間は、心という制御不能の部品を得てしまったがために、性能は飛躍的に向上したが、反動も大きくなった。最先端の機械が処理速度を上げるとともに、高熱を発するようになったのと同じである。人間は精神が焼けてしまわないように、常に気をつけて生きていかなくてはいけない多忙な生き物である。---------------ぼちぼち、自分をごまかしながらやっていくことにします・・・ん?もしかすると、本当はやりたくて仕方ないのに、やりたくないと自分をごまかしているのかもしれません。・・・嗚呼、人間は考えすぎるのが難点なんだなあ。
2008.08.08
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新鮮なイカをそのまま、水から軽く茹で上げる。輪切りにして、ポン酢でいただく。簡単で美味しい。今日も2杯いただきました。--------------鎌倉の料理屋でたべた、生シラスの料理。そんな食べ方があったか!あまりの美味しさに感動しました。ここも通い詰めになりそうです。
2008.08.07
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・・・1頁の続き生まれた瞬間は原始的なプログラムしか持っていないため、その後は強制的に外部から様々なプログラムが与えられ続けます。プログラムの吸収、損壊、修復を繰り返し、その度合いによって個体差ができるようです。人間は、読み込みが出来ない損壊ロボットのため、正しいものを見ることはできません。正しいと信じ込むことで、正しいものを見る代替行為としています。つまり、人間は物事の正否には関係なく、信じたいものを信じることにより、存在しているようです。---------------引き続き調査を継続中・・・
2008.08.06
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【調査結果報告】 調査対象:人間---調査結果---人間は、読み込みが出来ない損壊ロボットです。他人の、内面と言う名のプログラムを読み込むことができません。そのため、外見から相手を判断するしかありません。相手のそぶりで気持ちを想像しますが、自分のプログラムを使って思考する為、しばしば計算違いをします。読み込みが出来ない代わりに、言葉と言うプログラムを送信できます。このプログラムは威力抜群で、時に相手の思考を激しく揺さぶり、時に激しい損傷を与えます。しかし、人間はこれしか通信手段を持っていないようです。2頁目に続く・・・
2008.08.05
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何故、物理を研究しているのですか。現象の仕組みを知りたいからです。他に理由はありません。ただ、「知りたい」という欲求があるだけです。物理はとても難しいという気がしますが。よくやる気になりますね。難しい事は、やる気に何の影響もないと思います。やる気がないのは欲求がないからです。やる気がしないというのは、困難だからではなく、元々やる気がないのです。「難しいからやる気がおきない」という自己暗示にかかっている人が多いと思います。物理現象は理解するのが難しいのではないでしょうか。自分は、何も理解できていません。仕組みがわかっても、仕組みのの仕組みがわからず、それがわかっても、仕組みの仕組みの仕組みがわからないのです。言っていることはなんとなくわかります。現象の言語がようやく読めても、行間のニュアンスは人間にはわからないでしょう。ただ、それでも自分は構いません。今、一番知りたいことは?美味しい鮨屋の場所です。
2008.08.04
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次に何をしてくるか、相手の立場になって考える。---------------------とは言っても、判断基準は自分の中にある。相手の立場になって考えるということは、相手が自分ならどうするか。ということになる。ならば、相手の立場になって考えることは不可能である。---------------------だからと言うわけではないが、ネットにあふれる奇人変人がやっている行為は理解出来ない。それにくらべて、中国の狂った行動は、彼らの文化とすればまだわかる。文化が最初から異常なら、行動が異常だからと言って批判するのは残酷でしょう。基準の違いは相対的なものですから。---------------------北京オリンピックよりも、火星の氷のデータのほうが断然気になるこの頃です。
2008.08.03
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夏の食事の定番、そうめんをいかに食するか。と言うのは、個人的に好きな話です。---------------そうめんは、桃屋の出汁でそのまますする。という方が多いようです。勿体無い!人生に食す回数は決まっており、1日3食なら年で約1000食しか食べられません。工夫せずは堕落への一歩ではないでしょうか。食事という行為は、最高の贅沢です。服や鞄と違い、その場限りの物だからです。食事という行為は、最高の娯楽です。見て楽しむは絵画の如く、食べて楽しむは音楽の如しです。---------------そうめん自体は、自分で作らない限り手は加えられないので、そのまま茹でるだけです。工夫するのは出し汁の方です。昆布・鰹節で自分で出汁をとったら旨いのはわかっているので、時間節約モードとして、桃屋の出汁を使うことにします。山葵やしょうが、茗荷(みょうが)等はよくある定番なので割愛です。その出汁に何を入れるかと言うと シーチキンです。油をしっかり切ったシーチキンを桃屋の汁に入れて、そうめんもろともすすると、コレが旨いんです。最初、その食べ方を見て仰天した方がいましたが、今ではシーチキンがないとそうめんを食べないそうです。そこまで、はまるのもどうかと思いましたが。---------------と言っても、今年はまだそうめんを食していません。まあ、そうめんはあまり食べませんから。
2008.08.02
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また、お祭りに行きました。-------------------------『大胆さが思わぬ活路を見出す』がきんちょAに先日、実地指導してもらい学んだことです。難しい顔(他人談)をしながら焼き鳥を食べていたら、がきんちょAがヨーヨーを見つめています。がきんちょAは、まだヨーヨー釣りができないので、自分が代打をしました。-------------------------ヨーヨー釣りの紐は、構造を解析するたび絶望的な気持ちになります。その紐は明らかに、最初から負けていますから。釣ったヨーヨーをがっちり支える命綱が、ティッシュの紙縒(こよ)りってそりゃね~ぜ。-------------------------絶望に浸っているおっさんをよそに、がきんちょAは「あれを取って。やっぱりこっち」と苛烈な指示を与えてくれます。そろりそろりとティッシュ紐を水面に沈め、どうにかヨーヨーを引っ掛けて吊り上げることに成功しました。「あと、あれ取って」今にも、音もなく千切れそうな、水の滴(したた)るティッシュ紐に対して、なんと残酷な命令でしょう。思わず、目頭から水が滴りそうになります。再び、暗雲ただよう水面に突入し、どうにかヨーヨーを引っ掛けましたが、もう、持ち上げるだけの強度がないのは、全国民が知っていました。そおっ・・・ともちあげました。ヨーヨーが水面から現れました。-------------------------そのまま持ち上げると、水面からヨーヨーが持ち上がりました。-------------------------という儚(はかな)い夢は、プチリという、誰にも聞こえないけど確実に切れた音で破られました。終わったな・・・。セピア色でヨーヨー釣りを回想しようとしていたら、餓鬼んちょAがヨーヨーを2個持っている姿が視界に入ってきました。そう。餓鬼んちょAはまだ持ち上がっていないにもかかわらず、ティッシュが千切れた瞬間に、電光石火の早業でヨーヨーをつかんでいたのです。予想外です。風林火山か…。-------------------------意味もないことに意味を付けて、今日も何を考えるか考えながら寝ることにします。
2008.08.01
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