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決戦当日。今日の目覚めはすこぶる良かった。疲れ切ってぐっすり眠ったせいか夜更かししてないせいかは分からないけど、とにかく体が軽い。朝早めに起きると、朝ご飯も気持ち良く食べられる。和洋折衷な朝ご飯に顔を緩ませながら、ママと文化祭についてちょっと話す。見に来てよっていうのと治安良くないから気を付けてねって何回も言った気がするけどママはいつもみたくゆるゆるふわふわ笑っている、あー、朝から準備とかなきゃ一緒についていけるのにな。「とかなんとか思ってたらこんな時間じゃん!」やばい、ママと話し込みすぎた。走りながら腕時計を見ると結構危ない時間。いつもよりちょっぴり冷たい朝の空気を押しのけるようにして前に進む、火事から逃げ出す鼠みたく足をちょこまかと必死に動かすけど時間は無情に過ぎていく。「あ、リョウさん!やばいっスよ、このままじゃ遅刻っス!」「んなの分かってるって!」突然人影が現れた。勿論正体はおなじみのビバリー、二人して遅刻遅刻と言いながら走って校門に転がり込んで一直線に教室へ突進。ビバリーはふらふらになってたけど、重い荷物持ってるんだから無理ない。さて、今日恐れるべきはチャイムなんかじゃなく、それよりもっと小うるさいやつだ。息と鼓動を落ち着けながら荷物を置いて準備してると早速それが聞こえてくる。「君はよく遅刻寸前にやってくるな。もっと余裕を持って登校することは出来ないのか」「間に合ったんだからいいじゃん。遅刻ばっかしてる奴よりはましでしょ?それに、こんな注意ばっかしてたら時間なくなっちゃうよ」「話を逸らすな。……まあいい、確かにその通りだ。作業が一通り終わってからにするか」一般公開は午後から。気になったところの最終調整が終わったら通し、リハーサル、そして生徒や先生への発表と予定が結構詰まっている。注意してる時間も惜しいと感じたのか、鍵屋崎は案外早めに引き下がるけど、終った後で何が待っているのか想像にかたくない。遅刻のことから規則破ったことやら材料費ごまかして余りを着服したことその他諸々への話、思い当たるフシは沢山ある。「…ま、いっか」とにかく準備を始めよう。
2014.10.31
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目の前が歪む。勘違いしないで欲しいのは、この原因が涙腺から分泌される液体などではなく、睡眠不足・疲労などから来ることである。「何日か徹夜すれば終わるもんだな」「俺もうこれからずっと寝る時間削る」「バッカ、布団の心地よさを忘れたのかお前ら!?」目の前で騒いでいる彼らの声も頭に響く。半分自己責任であるとはいえ、やはり募る苛立ちを抑えながら言う。「盛り上がっているようだが、今日は解散だ。道具に拘りたい者やまだ練習をしたい人間は残っていてもいいそうだが、あまり居残ると集中力低下だけでなく他のクラスとの乱闘の危険性も高くなる。要するに早く帰れ」私情も込めた通達によって少しは彼らも静かになるかと思ったが、それは甘かったようだ。解放された気持ちかはたまた食玩のような「おまけ」に価値を見出したのか、彼らはほとんど帰らずに好きにアレンジした演技をしたり、作った道具を妙なシチュエーションに利用したりと見ていて頭が痛くなるようなことばかりしている。 僕達を取り囲む、教室よりは大きいが立地の悪い特別教室は、補修された暗幕や種類が無意味に豊富な椅子と使用道具で満ちている。掃除を初めにした時は埃が立ち込め、明らかにこの教室を担当する掃除当番がサボタージュしていたことが見てとれた。とは言え、すっかり片付いた今では僅かに空気中に舞う塵が光を反射するくらいのものだが。 猥雑な教室の音を意識から遮断し、手元に意識を集中する。コミカルなキャラクターの描かれた宣伝ポスター、ヨンイルやリョウなど希望者が描いたポスターに許可印が押されたものだ。 本来ならば明日から貼ることが義務付けられているが、フライングする人間は少なくない。そして取り締まる者も居ないのだからめぼしい掲示板やガラス窓や柱などはまさに弱肉強食の様相を呈す。注目を受ける場所には上に上に貼っていくならまだ良い方で、酷いものだと似たような店のものを破り捨てたり、マルチ商法勧誘員のように直接ちらしを配ったり誘導と言う名の連行をする人間も少なくない。 見回りをするにしてもなかなかその人員が確保出来ないのが難点だが…… いや、違う。何が効率的な宣伝に有効なのかを考えるのが先決の筈だ、見回りの方は教師や委員達に信頼がおけないが、あれでも大人と、この数か月ある程度の責任を自覚してきた人間たちなのだからきっと大丈夫だろう。 後日、僕はこの思考停止を口惜しむことになる。
2014.10.30
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今日帰る途中であったこと:・私:電車から降りて、ホームに行く階段下りる・おじさん:電車に乗る為に、ホームから登ってるこのおじさんが急に何か (゚Д゚)ハッ と言う顔になって、直後後ろ、つまり階段の下の何かを振り返って(´∀`;) × と指で!バッテン印作って!!もう一人のおじさんに[あちゃー 来てたの逆方向の電車だったよー]みたいなサイン送っててなんか分からんけど非常にキュンと来ました・・・!マイナーな駅を飛ばす系路線は、身内でも知人友人でも旅行中に乗り換えるか否か話したり、うっかり失敗した時の話が案外面白かったりするのですが全く関係の無いおじさんにも萌えるとは思いませんでした。まあ電車単体萌えでもおじさん単体萌えでもないですが敢えて言うならおじさんのほうにときめいたわけですが、おじさんがあざといことを子供っぽい表情でやるのは反則だと思うわけですがギャップ萌え!foooo!!
2014.10.29
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一所懸命に取り組んだものが報われるとは限らない。それが世の中なんだってことはとっくの昔に知ってる。 だからこそ要領の良さとか立ち回りのうまさとかを重視する。あとは好奇心と快楽。心の中で天使と悪魔が対決することがあるっていうけど、どっちが天使でどっちが悪魔なのかは知ったこっちゃない。努力?根性?友情?そんな暑苦しい精神論願い下げだ、そういうのが好きな奴だけがやってればいい。 だから、今みたいに楽しくもないのに努力とか根性とか協調性とか要求されるのははっきり言ってストレスがたまって仕方がない。現在劇の合同練習、第何十回目の真っ最中。 台詞がみんなあやふやな内はまだ良かった、どこらへんが悪いのかがはっきりしてたから。どこらへんを頑張ればいいのかがまだ分かり易かったから。だけど大体の形が整って、あとは『何か違う』と観客役の奴が思った所を直していく段階に上がった時から急にめんどくさくなってきた。何回も何回も修正することで、ちょっとずつ良くなっていくのは分かる。演技してる側の時はよく分からないまま言いなりになり続けることにモヤモヤしたり、直ったと褒められても自分じゃよくわかんなくてちょっと微妙な気持ちになったりするけど、いざ自分が観客側にまわったら確かに色々言いたくなる気持ちも、分かる。 でも、何回も何回もやり直して、自分としてはかなりやり切ったと思うのにそれでも駄目って言われると、流石に精神的な疲れが半端ない、こればっかりはどうしようもないんじゃないかな。「んー、悪くはないんやけどなー、声の感じがちょっと幼なすぎてあかん。あと2-3歳年取った感じで。あともうちょっと辛さ増して」「……さっきは、もうちょっとかわいい感じでって言ってたじゃん。だからかわいくしたのにさ」岡目八目筆頭ヨンイル。そろそろ一発OKして帰りたい僕にとっては天敵。言い返すと、確かに言うたけどと眉を寄せる。「んー、なんちゅーかまだ違うんや、むしろさっきのほうがええ位や。一概に可愛さゆうても違う種類のやつがあるんや、例えば」「いい加減そうやってオタクの基準で物言うのやめてくれる?」誰々よりも誰々のほう寄りだとか、誰々の恥じらいをもうちょっと入れた感じとか、ちらほら知ってるキャラクターの名前も入るけどそれでも分かりづらいったらない。勿論僕だけじゃなくて他の面々も注意されまくってるけど、何回もリテイク食らう中で殺気立ったり無気力になったりしてるのがほとんどだ。「ヨンイル、ちょっと細かい所に拘りすぎじゃねーか?もう時間ねえし、他の奴の練習終わらせとかないと」傍観していたレイジが言い出す。僕への気遣いははっきり言ってゼロだろうけど、このときばかりはレイジに感謝だ。「そうそう、もう外真っ暗だよ?そろそろ安田かラッシーが見回りに来ちゃうじゃん。僕もうちで練習してくるから、今日のところは放免にしてよ」そう言うと、悔しそうな顔でヨンイルが頷く。自分のクラスのメイド喫茶とのダブルワークの癖に、何で当事者よりも必死になってるんだこの道化は。 僕の部分は取り敢えず終了、音響役でやたら弄る所がいっぱいある機械を操作してるビバリーの隣に座り込んで足を投げ出す。「もうやだ、もう疲れた!ねービバリー、サボらない?」「これの後なら愚痴でもなんでも付き合いますから、ちょっとだけじっと我慢の子してて下さい」そう言うビバリーは僕を振り向くこともなく、始まった次のシーンに集中してる。何回も言ってる台詞だから仕方ないけど、そっけない反応に余計に気分が落ち込む。身も蓋もない振られ方をした僕は、ビバリーにちょっかいを出すことも出来ずふらふらと視線を彷徨わせる。とは言ってもみんなゾンビみたいな顔してるから見て面白いものなんてないけど。興味はやがて右の壁にある時計に移る。焦ってる時はチクタクチクタクうるさい癖に、今は酷くゆっくり動いてるそれに、何故かママの子守唄を思い出す。 ああ、眠い。 目の前では相変わらずヨンイルがこうしてああしてと言っているけれど、その当事者はもう僕じゃない。やりたいこと、観客に伝えたいことだけが先行している様子を見ると、何だか世界全体が人形芝居みたいに現実感がないものになっていくような感覚に包まれる。この劇の場合元々のキャラクターが居る分、表情の解釈だとかちょっとしたしぐさとかが人によって様々な想像図になる。正解がないどころか誰かの正解が他の誰かにとっての許しがたい不正解だったりする。 誰かが友達の言った通り直してみたら、それを他の友達に元の方が良かったとか言われたりもしてしまう。 やればやるほど、頑張れば頑張るほど、終わりが見えないことに絶望する仕組み。 結局この際限ない不安をぶった切ってくれるのは本番だけなのだ。 本当にどうして頑張ってるのか不思議になる。 ここまで頑張ったんだからもういいや、とか何の為に頑張ってるんだかわかんなくなったりとか、無意識からぽこぽこ浮かんでくる言葉が疲れたばかりになったりしても。もはや意地で続けていたりしても。終わった後気が抜けちゃってうっかり電柱にぶつかりそうになったりしても。 皆本当に馬鹿じゃないの。「リョウさん、起きて下さい」……色々考えてたら、うっかり眠ってしまったみたいだ。突然聞こえた声に勢いよく首をはね上げると、体育袋を振り回した時みたいに頭を振る羽目になった。「えー……もう、僕、眠いんだけど……」「大丈夫ですよ、もう今日の分終わりましたから。後はうちでゆっくりぐっすりして明日に備えるだけっス」「え」いつも通りの、ビバリーの白い歯を見せる底抜けに明るい笑顔には疲労とそれ以上の達成感が滲んでいてそれが嘘じゃないことを伝えてくる。え、本当に終わっちゃったの?自分からやりたくないと思った筈なのに、いざその必要がなくなると虚無感が襲ってくる。入口の近くには安田が居て、教室の中の人数はかなり少なくなっていて。今日はもう終わりなんだと実感する。「……そう」別に他の奴の演技なんて、見なきゃいけない訳じゃない。どこらへんが気になるって意見を毎回毎回言ったり聞いたりしなきゃいけない訳でもない。だけど。「……ビバリー、お疲れ様」「ありがとうございます。リョウさんも、お疲れ様っス。」ビバリーにお疲れ様って言われた時、昨日はもっと嬉しかったような気がする。まあ疲れ切ってるから寝ちゃったって言ったらそうなんだけど、でもなんか……悔しい。「明日はもっと疲れるかな」「……いや、明日こそちゃんと休まなきゃ駄目っスよ、本番で集中できなくてずっこけたら元も子もないっス」「そりゃそうだけど……」なんで僕は残念な気持ちになってるんだろう。……なんで、今晩の休みよりも、明日の練習が、気になるんだろう。
2014.10.29
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光の道を歩いている花ヘイトかつ花の実験台にも見える安居への間違った感じの擁護をしているという可能性も否めないいつもの7種花関連考察ですが、またちょっと思うところあったので書きます。・花単体は別に、「他人に無条件で責められる」ことはしていない。・山に入りました→病気移りました・竜宮に入りました→竜宮壊れました・わんこ これらも大体、「仕方ないよ、誰かが受けていたかもやっていたかもしれないことだ」系。・花は怠慢は極力していない。己の最善をしている。 あとついでにいえばめーちゃんとか貴士さんの教育の賜物か、その最善も間違ってはいない。・ただ、「いること自体が無条件で睨まれる」存在。・居るだけでおもに安居がsun値ガンガン勝手に削られてるだけ。・ただ、貴士さんのやったことを知らなくて、めーちゃんがそれに協賛(とはいっても貴士さんとは違って、「良い先輩」をしていて、かつ貴士さんに「先輩!」と言っていて、「俺は間違っていたのか」と言うなど、大分アプローチ方法は違いますが)していたということを知らなくて・貴士さんが父で、めーちゃんが幼少時の育ての親だということを口に出した、それだけ。・正義感を貫こうとする所が昔の安居と少し重なるだけ。・安居に対して花が出来ることが、ただできるだけ関わらないor合理的ならば言うことをきく、役に立つ、だっただけ。安居に対して有効な選択肢と、花の能力が及ぶ選択肢が少なかっただけ。・生まれ(貴士娘だから「未来」に連れてこられた)+性格(昔の安居と似て、良くも悪くも空気を読まない)+ずっと一緒だった大事な人がちゃんと生存しているということが、生まれ(デッドオアアライブで「未来」を掴み取った(※その対極の「逃げ出す選択肢」by嵐 はどこか))+性格(昔の自分に対する後悔)+ずっと一緒だった大事な人が自分を助けるために自殺である安居にとっての地雷スイッチだったという、なんとも気の毒な状況。安居も・途中まで無条件に先生を信じていた・思い込んだら割と一直線、割と容赦ない所あり・茂と離れている時に少し「茂or俺だったら俺が残りたいと思うかも」と思っているなど、「もうちょっと違う未来が見えたかもしれないのに」「安居自身が破滅の道を選んでしまった」という所がありますから安居のことを引き合いに出して花ヘイトをするとすれば、花単体だけのヘイトはしようがないんだろうと思います。今回の結論。・花は悪役にはならない。・かといって安居が哀しい悪役とかもう一つの正義とか言うわけでもない。・花が光、安居がその影というのがしっくり来るかもしれない。・そういった目で、花のこれまでの「成功体験」を見返してみると「花の成功」は「安居の失敗」が材料かもしれないと考えてみるととても気味が悪いなと思う、それだけ。・「花の失敗」は、恐らく「花の長所」を持たない人にしか解決できないことなのかもしれない。■■もし花のポジションに立つ人の性格が花タイプでなかったら?あるいは、花のポジションの人が新巻さんの15年人と会わなかったとか、秋の村のように支配or被支配という状況になっていたら?安居が花に会ったのが、夏B・「落ちこぼれと呼ばれる」「ある意味お気楽な連中」と会った後だったら?花が嵐をもし失った(これから先もないとは思いますが)「もーどーでもいーや」状態の後に安居に会ったとしたら?そんなif、花がもしも安居の存在をあらかじめ知っていたら?安居がもしも花の存在をあらかじめ知っていたら?そんな根幹を揺るがすif。これらについて今後は考えてみたいです。
2014.10.28
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壱弐参肆伍陸------------------------------------------- 動画を見始めてから数分。たったの数分だけど、既に堪忍袋の緒が擦り切れ始めてる。その主な原因、レイジとロンの人影が映るスマホを見詰めてもそれは数分前と同じような音を発し続けている。動画から会話や笑い声が聞こえてくるのはいい、全然ホラーっぽくないのは別に構わない、けどそれ以上にどこの低予算青春ドラマだよってくらいひっかかるノイズだのどことなく空々しい笑い声だのがうざったくて仕方がない。しかもどんどん酷くなってくる画面のノイズのせいでレイジとロンが立ち止まっているのか歩いているのかすら分からないし歩いてるんだとしたらもうとっくに外に着いてもいい頃だっていうのに、動画の中の二人は未だに真っ暗な中でいちゃいちゃしてるし…… ああもう、このスマホ地面に叩き付けたい。「……いつまで笑ってんのさレイジ」「まあ仕方ねっスよ、レイジさんですから」レイジの笑い声が雨の後の蛙かよってくらいトンネルの壁に反響しまくってて気に障る。まったくロンに会えたからってはしゃぎすぎだっつーの。眉を下げたビバリーが困り顔で首を傾げるのが視界の端に映る。「もう一旦切っちゃいますか?こんなとこでじっと見ながらぼやぼやしてたら、きっと後ろからカーギーさん達が来た時に怒られますよ」------------切る切らない------------------------→切らない「んー、まあ確かに鍵屋崎に見付かったら面倒だけど……」指を動かす気は全く起こらない。好奇心、ついでに鍵屋崎への反発。あとはここまでイライラしながら見たんだから、ここでやめたら勿体ないっていうギャンブル中毒みたいな気持ち。「どうせだから最後まで見ちゃおうよ。レイジに返したらその後見せてもらえないかもしれないしさー」「それはそうですけど、こんな笑い声ずっと聞いてても仕方ねっスよ……て、言ったそばから」「……ん?」音の暴力と呼んでもいいようなレイジの笑い声は、ロンのちょっと暴力的な突っ込みによって中断させられた。ぼやきはじめた途端に切り替わるって、タイミングが良すぎて微妙に気持ち悪い。けど、まあ好都合だ。さっきまで帰る気満々だったビバリーは、微笑ましげに動画の中の掛け合いを見ている。当たり前だけど、本場に居てこういうのを眺めるほうが、後で安全な所で鑑賞会やるよりか遥かに盛り上がる。喧嘩を最前列で見るか安全圏で見るかみたいなものだ。『大丈夫だって、ゆっくり行こうぜ?せっかく合流したんだし』『お前と一緒だと違う意味で身の危険を感じるんだよ』『ひっでえ』 目の前で繰り広げられている掛け合いは、微笑ましい反面、まだ油断できないような空気が漂っていて……危険に気づかないでいちゃいちゃしてるホラー映画のカップルを思い出させる。『……そうだ、そんな暗さが気になるなら、気をまぎらわす為にトンネルにまつわる噂でも話すか?』『…どんな噂だよ』唐突にレイジが言い出す。別に怖くないと言いつつも、やたら早めに通り抜けようとしていたロンが食いつく。やっぱ怖がってんじゃん。『そう、たとえば………あ、やっぱいいや』『は?』『いや、いいって。やっぱやめとく、この間出された課題の話でもしようぜ』『例えばなんだよ、言えよ。露骨なんだよ話の逸らし方が!いつもは課題なんて忘れ去ってんじゃねーか!!』『いや、だってお前怖がるんじゃねーかって』『平気だっつーの!馬鹿にすんじゃねえ』ロンの怒ったような声。あーあ、本当にこういうのに乗せられやすいよね。「ホラー映画だとこういう展開って、大抵直後に噂のヌシが襲ってくるんじゃなかったっけ」「やめてください」小声で呟くとビバリーが押し殺した悲鳴みたいな声を出す。自分よりオーバーに怖がってる人が居ると怖くなくなってくるの法則、これまであった得体のしれない不安はどこへやら。もっとからかいたくなるけど、それで逆に落ち着いちゃったら面白くないのでやめておく。『じゃあ話すぞ』丁度、話も始まったことだし。その後話されたのは、本当におかしな話だった。どっかで見たような、けれど、どこにもないような。レイジのふざけたような口調では、いまいち怪談みたいな印象は与えられない。ロンも半信半疑で、びびっているというよりはちょっと薄気味悪いぐらいの態度で聞いている。『で、地獄からはい出てきたみたいな――赤い、妙にひょろ長い奴が、そいつらに話しかけて――』「……ワケわかりませんね」「大人しく聞こうよビバリー。こういうのは雰囲気が大事なんだから」「敢えて壊してるんですよ!僕はもうそれを楽しめる気力じゃねっス」 真っ赤なお話とは対極的に未だに画像は暗い灰色、床のまま。たまに濃いシミが目に付く、それだけ。 噂という無責任で無機質な話、無機質で無感情なトンネル、吸い込まれそうないつ果てるとも知れない……『連れ』突如一人語りを途切れさせたのは着信音だった。やたらと甲高い音は主が居ないというのにその役割を果たし続ける。一体何だって言うんだ、動画の途中だってのに。いつのまにか随分とのめり込んでいたみたいで、地に足がついていることを今更実感する。頭から冷たい何かが降りてくるような、そんな自我を取り戻した感覚にぎゅっと手を握り締めると、ビバリーが僕を落ち着けるように喋り出す。「リョウさん、大丈夫っスか?」「……平気だって。ビバリーこそ、声震えてんじゃん」「だって、もしかしたら、カーギーさんやヨンイルさんかもしれませんけど、こういうのってホラー映画じゃ大体とっちゃいけないパターンっスよ」そう。電話をかけてきたのが、あいつらなら万々歳だ。なんならレイジの愛人だろうと怪しい仕事仲間だろうと構わない。鍵屋崎の叱り声だって、いつもなら耳に指をずっぽり咥え込ませるところだけど今に限っては大歓迎だ。……だけど、もしそうじゃなかったら?そうじゃなかったら、僕達はどうなるのだろう。------------電話に出る 出ない
2014.10.28
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廊下側に積み上げ、後ろにいくにつれ高くなっていく椅子とその上に乗ってはしゃぐ馬鹿。窓側に吊られ、部屋を呑み込む暗幕とそれに包まってはしゃぐ馬鹿。結構気合を入れて作った小道具と、それを使って小芝居をする馬鹿。だけどそれを叱りつける役目の鍵屋崎はここには居ない。安田に呼び出されて内緒話の真っ最中の筈だ。「……あれ、止めたほうがよくねーか」化粧の練習真っ最中のロンが言い出す。顔動かさないでほしいんだけどな。まあ長時間必死に顔硬直させてんだからちょっとぐらいは仕方ないかもしんないけど。振り向くこともなく淡々と呟く。「ロンや僕が言ったって止めないよ、あいつらは」「お前は言う気もないじゃねえか…」ロンがぶすくれた顔で言う、ごもっとも。言っても一文の得にもならないどころか身ぐるみ剥がれちゃうのにどうして言う必要がある?委員長なら説教気質を遺憾なく発揮するか低能はほっとけとでも言うかのどっちかだろうし、ロンに至っては挑発に乗って喧嘩をしだす未来しか見えないじゃん。言うとまた顔動かすだろうから言わないけど。「あっ」「あー…」僕とロンの目の前で積まれた椅子がひっくり返った。乗ってたやつが痛い痛いと騒いでるけどあんだけ騒ぐ元気があるなら平気だろう。「まああれくらいならすぐ元に戻せ……」「……うわ……!?」突然の第二惨事にロンが目を見開いて息を呑む。あーあーあーあーあー。目の前の暗幕が見る間にびりびり破れていく。目の前の遊んでたやつらは慌ててるけど、後の祭り。暇で遊んでたんだか忙しすぎてハイになってたんだか知らないけど、仕事がこれで何分分増えたんだか。嫌な予感がして小道具を見る…………やばい。「……何をしている」冷たい声が教室に響き渡る。「安田、何でここに居るんだよ!?」「そうだそうだ、職員室でプリントの山片付けてるんじゃなかったのかよ!」「職務怠慢だ!」安田の凍りつきそうな一声の直後、遊んでた奴らが一斉にぴーちくぱーちく喚きだしたけど、教室の中の緊迫感は揺らぐことがない。むしろ安田に食ってかかる声が軒並み安田への怯えから絞り出されているように聞こえる。「全くどうするつもりだ、こんな……」お化け屋敷みたいになった教室内を見渡す安田の目が、一点で止まる。「……」「なーんか騒がしいけど、どうかしたの安田さん…って、……っ!………っ!!」そのまま無表情をぴくりとだけ動かし固まった安田の背後から現れたレイジが、同じく固まる。いや、むしろレイジの場合意図的に固まろうとしているように思える。笑わない為に。「さっきから何をやっているんだ君達は………ロン、それはどうした」「は?」レイジと安田の横を邪魔そうにすり抜けた鍵屋崎が、数秒固まってから眉を潜める。周りのやたら騒いでいた奴らも一斉にこっちを向き、背筋がびくっとする。まあ仕方ない、いずれは覚悟しなきゃいけない事態なんだから。この後のロンの反応も含めて。僕が教室の惨状に振り返ったことで初公開されたロンの顔。それは。「おい、リョウお前何した」「ふっ……」「ぶははははは!!」「ぎゃははは!お前誰だよ!!」「てめえら笑ってんじゃねえ!!リョウ、鏡見せろ!俺で遊んでたのかよ!?」「いや、かっこいいぜロン」「見ようによっては男前と評価できなくもないな」「だーかーら!俺はどんな顔にされてんだよ!?」因みにその後隈取が落ちないまま芝居をしたロンは、梅花ちゃんの裏表のない「似合ってるよ」で開きなおった。--------【続】----------------割と似合う気が
2014.10.27
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「ちょっと待て。何なんだこれは」「え?何て、演劇の衣装やけど?」「そんなことは分かっている!僕が言っているのは、何故こんなに女性の服の丈が短いのかということだ!」「せやかて、せやかて手塚先生割かし短めにかいとるやん!それをちょーっと誇張しただけやないかい!!!俺もそっちのほうが萌えるし!」「……貴様の独断で設定を弄るんじゃない!それに、……これを着るのが誰か分かって言っているのか」「直ちゃんやな」「そうか。……歯を食いしばれ」「待て、あかんそれはあかん!教室内暴力反対――」平和だ。後ろから聞こえてくるがたがたとかいう騒音もまあじゃれあいみたいなもんだ。鍵屋崎の非力じゃ大してヨンイルに効果を与えられねえだろう。「あか、あかんいくら直ちゃんでもやってええことと悪いことがあるんやで!?」「いくらいつも非常識なことをしでかし呆れ半分諦め半分で黙認されている君でも許されることと許されないことがあると判っているか」……いつかみてえに急所を狙われてるのでもないかぎり。ヨンイルヨンイルうるせえ西の子分たちはざわついているが、まあ、大丈夫だろう。多分。それよりも――「……何をしている」「サムライか。今日は早かったな」「いや、休憩時間だ。何やら嫌な予感がしてな」……唐突にぴきりと音を立てはじめた空気。 突如静かに警戒心をたたえて現れたサムライと、ヨンイルに説教することに集中してイライラしてる鍵屋崎。そして鍵屋崎に凄まれつつも全く堪えた様子のないヨンイル。大したことは起こらないと……少なくとも表面上では大したことは起こらないとわかっているがなんだか頭痛がする、嫌な予感。 丁度殴る恰好だか教育的指導だかしていたところがどう見えたのかサムライがやたらきつい殺気を放っている気がする、背中の向こうからちりちりと焼けるような気配。ついでに目の前のレイジが背後の惨状に面白そうな顔をしつつ俺にちょっかい出して来るのが本気でうぜえ。お前の作業は終わってるのかと言おうと思ったら俺よりもずっと要領よく進めてやがる、余計にイラつく。「ヨンイル、お前は直に何をした」「きっついなあ、ちょーっと衣装のスカート丈短くしただけや」「……!」ヨンイルの漫画じゃ効果音がつきそうなくらいサムライから殺気とも悋気ともつかねえもんが迸る。「ロン」同時にヨンイルからも謎のオーラみたいなもんが湧き出る。「ローン」そして何故か鍵屋崎までもやたら威圧感存在感を出し始める。「なあロンって言って」「うっせえレイジ!気になって作業に集中できねえんだよ!!」後ろから前から何なんだ、今日は厄日なのかとレイジに食ってかかると次の瞬間口から何かがつぷりと音を立てて入る感触と――……「……ふぁ?」「うまい?」「……ふめぇほ」うまい。レイジが口の中に押し込んで来たのは飴玉だった。それも…結構好みの味。「イライラしてる時って甘いもん欲しくなるだろ」「…ふぁあな」朝からずっとやってても、不器用なせいで進まない作業にイライラして文化祭だからって普段話さないクラスメイトと話さなきゃいけなくてイライラしてたのが、一瞬で飴玉みてえに溶けてしまったのが悔しくて、けど嬉しい。「……謝々」「……」礼を言った途端またひっつこうとしてきたレイジは取り敢えずはたいておいた。俺がレイジに飴を貰った時あらかた決着ついたのか、後ろの3人もラスボスみたいなオーラを潜め、どっかの少女マンガみてえなことになっていた。「サムライ、休憩時間はいいのか」「ぐ……ヨンイル、妙なことはするなよ。直、お前もその……無防備にするんじゃない」「いつ僕が無防備にしたと言うんだ」「俺は妙なことなんてしてへんで」くそ、心配するだけ損した。「ロン、こっち終わったから一緒に作業しようぜ!!」だからなんでお前はそんなに早いんだよ。--------【続】----------------ロンの叫び声で3人が我に返ったとかそうじゃないとか。
2014.10.26
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不快でない強さの圧力と生物の柔らかさと音の無い静かな動き。誰かに撫でられているような気がする。……誰の手だろう。恵の手は、もっと小さくて柔らかい筈だ。儚いけれど、鍵盤を叩く時は軽やかながら確かな芯を意思を持つ指。恵のあの手が懐かしい、恵に会いたい。だがゆっくりと、しかし途切れることなく撫でる手で、系統立った考えは霧散していく。恵。文化祭が近い。会いたい。来てもらうなど夢のまた夢だろうか。優しい手。大きい。気持ち良い。温かい。誰……「………」サムライは直が完全に寝入ったのを確認してから、上着をかけ、周りに散らばったいくつもの部品や破片を片付け始めた。 ふと顔を上げると、黒板に書かれた色とりどりの文字が目に映る。 文化祭まであと何日―毎日数字だけが変われば機能を果たせる筈のその文章は、級友達によって白墨や色紙などで飾り付けられていて、特に白墨による飾りは毎日趣向や文体を変化させている。 文章は簡素だ。けれどそれに対し、どれだけの期待や希望が込められているのか一目で分かる形だ。 授業中に目に入って集中できないと言いながらも満更でもない様子の直を思い出し、サムライはふと微笑んだ。 まだ文化祭直前期ではないが、それゆえに準備も片付けも一々やらねばならない道具類は、一番最後に残る直が恐らく全て引き受けたのだろう。素直ではない言葉で。 大まかに分類し、教室の後ろに道具類を置いておく。「……サムライ?」「………!すまん、煩かったか」席を元に戻している間に出してしまった音で、直が目を覚ました。「いや、そろそろ帰らなければならなかったのだから丁度良い。というか、寝てしまっていたのか僕は……」委員長としてあるまじき失態だと嘆く直に苦笑する。「今日はゆるりと休め」「……言われなくとも、睡眠は毎日適正な時間を確保している。今日は少し計算を間違ってしまっただけだ。そうだ、君は剣道部の練習は終ったのか?」「ああ。……すまん、教室の手伝いを出来なくてすまない」「いや、大会が近いのだから仕方がない。それに授業が潰れた時には手伝っているわけだから君がそう言う必要は全く無い」そう言いながら、上着を返される。直の温もりが含まれるそれに、サムライはまた眉間の皺を失くす。「……風邪をひく確率を低下させてくれたことに、感謝しないでもないが……見ていてこちらが寒気を覚える。今度からはそんなことはしなくてもいい、君が風邪をひいてしまったら困るのはこっちだ」「俺はこれしきのことで風邪などひかん」「……風邪をひいていても平気だと言い張り真っ赤な顔をマスクで隠し登校するの間違いじゃないか」 からかうように、半分心配するように言われ「そうならないようにする」と言うと「それでいい」と言われた。だが冷気が立ち込める廊下を抜け木枯らしが吹き荒ぶ校庭を歩く中、サムライは一つの決心をしていた。一つの毛布を皮切りに、多数の布団、毛布、その中に丸まる生徒が増殖するのはその数日後のことだった。------------------レイジ→片付けしようとするロンにじゃれつくロン→ムキになる直→片付けの邪魔だから帰れと言うそして上の図
2014.10.25
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衣装は、演劇部から借りたり各々の家から似たものを持ち寄った。 小道具も然り。どうしても無理な小道具や大道具はある程度おおまかなつくりにして時間を節約する。 ヨンイルは「マヤみたくやりたいねん平均台マストに見立てたり跳び箱ひっくり返したりしたいねん」などと言ってたけど、百歩譲って日常的に演劇をしているようなヨンイルはともかく他の面々は素人なんだし無理に決まってる。鍵屋崎含め数人で説得してやっと渋々妥協してた。まったくこれだから効率無視のオタクは。演劇班、セット班、あとは照明に音源。文化祭当日が近付くにつれ、次第に授業が文化祭の準備にあてられる。体育祭の準備にあてられていた時よりかは少しは楽しいけど、お説教メガネが体育祭の時よりうざったいのはどうにかなんないのかな、もう。「あーもううっさいなー、こんな所見ないって」「ここは見栄えだけではない、安全性の面から重視せねばならない場所だ」「なんで演技する僕らまで手伝わなきゃいけないの?凱とか脳筋に任せときゃいいじゃん」「体力だけしか自慢できない人間に君は細かいところを任せられるか?……それに安心しろ、彼らには荷物運びやもっと大まかな作業をやってもらっている」「……あーもー、分かったけど分かったけどさ!早く帰りたいんだってば僕は!だらだらしたいの!」バイトにしろだらだらするにしろここ数日ろくに出来てない、そりゃ1年に1度しかない文化祭は大事かもしんないけどもう限界だ。「……これが終わるまであと少しなのだから、黙って作業すればいい。それと、言っておくが授業がないからと言って勉強を全くしないのは感心しない」「勉強はしばらくお休みでいいっしょ、君本当クソ真面目だね」「いいわけがないだろう。せめて自主勉強すべきだ、君たちは数週間後に迫った中間テストの存在を覚えているのか」「テストー?そんなの、一週間前に先生から出すとこ教えてもらえばいいもーん」「待て、まさかそれはテストの情報漏洩ということか!?」あ、やばい。慌ててお口にチャックするも鍵屋崎はどういうことだ説明しろと厳しい声で詰問してくる。うざったいうざったい、けどその間も手元の作業する手は止まらないんだから感心しちゃう。ついでにそっちに集中しきってくれたらいいのに。「あー、別に大したもんじゃないって」「どこが大したことがないんだ、いくらこの学校が低能揃いで一部を除いて赤点常習者ばかりな上教師もやる気がない人間ばかりといってもやっていいことと悪いことがある」「だーかーらぁ、そんなんじゃなくてー」正直曽根崎とかお得意さんにはかなり際どいところまで教えてもらっちゃったりするけど、そんなうまくいく相手ばかりじゃない。「僕の点だって保健体育以外そんなに良くないんだから、大した情報じゃないってこと分かるでしょ?」「……まあ、そうだが」肯定されるとそれはそれでむかつく。「おーい、お喋りはええけどちゃっちゃと手も動かさんかい」「僕は動かしている」あちこちで見回りをしているヨンイル。どっかの監督みたいな貫禄が出てる気がするのは気のせいじゃない。「おー、結構できとるやん」「当然だ。僕が関わったのだからな」オタク二人が話し込んでいるのを尻目にこっそり脱け出す。抜き足差し足忍び足、目指すはビバリーの作業してる場所。昼からずっとやってるんだから、せめてちょっとぐらいは息抜きしても許されるよね。
2014.10.24
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レイ「やろーぜロン」ロン「やだ」レイ「えー!かまってかまってーロン」ロン「うぜぇ」レイ→ロン:いつも通り直「やらないか」侍「やらん」直「顔が真っ赤だな」侍「・・・・・・・」侍←直:10章以降のからかい半分本気半分ロン「やろうぜ」レイ「えっ」ロン「だからやろうぜって」レイ「え、これえ、夢じゃねーよな?え?」ロン「夢じゃねーっつーの」レイ「えっえっええええ」レイ←ロン:ロンがリードしようとするが結局レイジがリード 数年後:いつものようにレイジがリードしようとするが…… ロンレイのレイジが合意受けなのか混乱受けなのかそれとも侍「・・・・・・・触れてもいいか」直「」侍「・・・・・すまん何でもな」直「いやなんだこれは天才としたことが幻覚でも見ているのか全くいやもしかしたら夢か白昼夢なのか、どちらにしろ落ち着け鍵屋崎直、サムライがこういうことを言うシーンは大抵夢かその後サムライが自分を抑えてしまってうやむやになるかのどっちかだったじゃないか、落ち着け天才正気を取り戻せ鍵屋崎直」侍「」侍→直:パニックの余り優位性を保ちたい直ちゃんが結局サムライをリードしてしまってサムライが照れと亭主関白的ななにかとヘタレ的ななにかによって逃げるに一票まあサムライが直ちゃんに触れてもいいかって言ってもどうせ髪だの頬だの触って満足(と言う名の自分が踏みとどまれるぎりぎりで制止)してムラムラした直ちゃんが置いてかれる気がしますが…取り敢えずサムライと直ちゃんがにらめっこしたらどっちが先に照れて顔逸らすのか知りたいです
2014.10.23
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------------ 医者か役者か、それが問題だ。 目の前には二つの台本。 これらは文化祭で僕達のクラスが発表する劇の候補だ。 二日前提案された、手塚治虫の作品を劇の題材にしようという案から、別のクラスだというのに手塚治虫が関わると黙っていられないヨンイルが寝る間も惜しんで書き上げたものだ。文化祭の投票では対抗するというのに自分のクラスを放っておいて悠長なことだと言えば、「後で見に行く時に劇があんまりな出来になっていたらと心配で気が散ってまう、もし他の誰かが書くんやったらようけ顔突き合わせながらやるから時間かかるで」とまで宣ってきた。 そもそも文化祭の出し物で劇をやろうと決めたのがあまりにも遅かったため、文化祭当日から逆算すれば本当に限界まで切り詰めなければ間に合わない。 渋々了承し、大まかに言えばブラックジャックと七色インコの二つをー細かく言えば、更にその中の、何話がいいかを指定した。 嬉しそうなオタクとしての本能をむき出しにした彼は、通常の人間なら一週間はかかるのではないかという量を一日半で完成させた。 授業中も書いていたと聞いてそこまでしなくてもいい勉学を優先させろと言いたくなったが、思い返してみれば彼は実験や興味のある歴史などの授業以外ではいつも漫画を読んでいた。 また、一応助けられたことは事実であるため、強く言うことはできないがやはりそれでいいのかと問いたくなる。 いや、ヨンイルのことは今は置いておこう。 取り敢えず今は目の前で火花を散らせるブラックジャックを演じたいと主張する派閥と七色いんこを推す派閥の収拾をつけることが重要だ。 争っている時間はないと一喝したいところだが、僕自身が七色いんこを支持しているという中立でない立場のため眉間に皺を寄せることしか出来ない。「なあ、鍵屋崎。二つのチームに分かれちゃ駄目なのか?」「……確かに、それが一番平和的な解決手段だ。だが、作らなければならない道具やセットが増えてしまう上、一話あたりの時間を短くすることが必要になる。出来れば避けたい」僕だって、出来ればロンの言う通り両方が実現したところを見たい。だが、矢張り時間が材料が予算が絶対的に足りないのだ。「…もういっそ休憩所担当になったとことか暇してる奴に片っ端から声かけて手伝ってもらうとかはどう?お返しに食券とか渡してさ。」話し合いと言う名の言い争いに加わらず、半眼で様子を眺めていたリョウが言う。「提案としては悪くないが、買収の予算はどこから出すつもりだ」「えー、クラスの予算か安田っちのお財布」「おい」ロンが突っ込みを入れるが、しかしリョウの提案したもの以外では寄付を募るか、謝礼を無料で賄えるものにするぐらいしか方法がない。「……しかし、謝礼はともかく、クラス投票としては成立しないだろう」「もうクラス投票に参加しないってのは駄目なのか?」「それじゃ賞金ももらえないじゃん」クラス投票。これで上位になったクラスには賞金が渡され、quoカードの形式でクラス全員に分配されるため、これだけの為に頑張る生徒も少なくない。「……作るもんが多いのが問題なら、おんなじようなもん使える話を選べばいいんじゃねーの?」「それも考えてはみたが、画面が単調になってしまうだろう。それに、人気の高い話でもいくつかが自然と候補から降りてしまう」「そう?要は見せ方の問題でしょ」「ああ。見せ方の問題や」かくして、欲求を詰め込めるだけ詰め込んだそれが幕を開けた。------------------------------------ガ●スの仮面の海賊と王女のように、複数の見方の出来る道具とか
2014.10.22
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気が付いたら同じ所ばかり修正そしていつも同じ場所で失敗諦めずに でかい定規で間隔はかるけど 時間かかりすぎるよフリーハンドでやれば 早めに終わるの分かってるけど何回やっても 何回やっても 斜め線が通らないよあの細線何回か引けばぼやける太線使って書き続けてもいずれは間違ったところ引く下書きの後本書きしたけど未完成提出意味が無いだから次は絶対終わる為に僕は雑に描けるとこ最後までとっておく気がついたら時間ももう少ししかないそしていつもそこで雑に書く諦めずにあとちょっとでクリアになるけど すぐに先生が「締切り」文字盤円定規あれば 楽に記号ぐらいは描けるけど何回やっても 何回やっても 入り組んだ線書けないよ窓やサッシは何回直しても潰れる細目に書いて距離をとっても先生に薄いと言われる細いシャーペン試してみたいけどペン先震えちゃ描けないだから次は絶対終わるために僕は基本線とかを最初から引いておく目の前の子はいつも楽に時間内に終わらせるけど何回やっても 何回やっても そんな風にはなれないよこの図面が何回直しても評価Bムキになって再提出してもその度に素点から引かれる泣き落としでも出来たらいいけど先生相手じゃ意味が無いだから次は絶対終わるために僕は準備だけは早めに終わらせる倒せないよ…誰か倒す方法教えて下さい…
2014.10.21
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膝の上に座らせてみたー直ちゃんとサムライのアレを他キャラでやってみた・レイジを膝の上に座らせてみると、こちらに体を預けて気持ちよさそうに寝始めた。かわいい。ヨン「突然ロザンナと俺の火薬が爆発して巻き込まれたレイジが幼児になったやと!?」ロン「……」レイ「お前ら何?誰?」↓ちっちゃレイジが膝の上で寝ちゃって動くに動けないロン(相対的に大きく見える)・サーシャを膝の上に座らせてみると、突然抱きつかれた。驚いてどうしたのか聞くと、「暖かそうだったから」と言って照れたように笑った。かわいい。アル「私などで良ければいくらでも陛下の暖の糧となりましょう」サシャ「……」アル「……」照れ隠しに気付いているアルセ兄様とそれに気付いているさっちゃん様・リョウを膝の上に座らせてみると、なぜか焦り出した。どうしたのか尋ねると、「だって重いじゃん」と言って少し照れくさそうに俯いた。全然重くないよ。「確かに僕は軽いけど、ビバリーみたいな貧弱オタク男子にはきつくない?」「いつもロザンナで鍛えてるんで。リョウさん軽すぎです、栄養が偏ってますよ」「・・・・・・」ムスッきっかけはリョウの食事中のマナーが悪いとか罰ゲームとかそんなん・ビバリーを膝の上に座らせてみた。最初の内は抵抗していたが、しばらくの間それを抑えつけていると諦めたのかおとなしくなった。なんだか物凄い達成感を感じる。「もー仕方ねっスねリョウさんはー」可愛い・梅花を膝の上に座らせてみると、こちらに体を預けて気持ちよさそうに寝始めた。かわいい。※ルーツァイさんのほう・はじめちゃんを膝の上に座らせてみようとしたら足を思いっきり踏みつけられた。痛い!!!「ああああああごめんなさいごめんなさいそんなつもりなかったんです殴らないで下さい」・ヨンイルを膝の上に座らせてみると、不思議そうな表情でどうしたのかと尋ねてきたのでなんとなくこうしたかったと答えると、少し困ったように笑いながら頭を撫でてくれた。幸せだ。ヨン「久しぶりに会うた夢の中でさえ子ども扱いせんでもええやん」じっちゃん「まだまだお前は悪ガキじゃ」・恵を膝の上に座らせてみたら、少しむっとした表情でこちらを見つめてきた。でも顔は赤い。どうやら恥ずかしいらしい。直(天使)・惠を膝の上に座らせてみると、こちらに体を預けて気持ちよさそうに寝始めた。かわいい。直(天国)・貞子を膝の上に座らせてみたらいきなり首に抱きつかれた。少々驚いたが可愛かったので抱き返すと、嬉しいのか強く首を抱き締めてきた。…あれ?絞められている?戦慄した・B-hurryを膝の上に座らせてみようとしたが逃げられてしまった。残念。・帯刀貢を膝の上に座らせてみると、不思議そうな表情でどうしたのかと尋ねてきたのでなんとなくこうしたかったと答えると、少し困ったように笑いながら頭を撫でてくれた。幸せだ。小さい貢と小さい苗さん
2014.10.21
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直「……そんなことをする人間の気が知れない。非科学的にもほどがある」リョ「何回か手うずうずしてたよね」直「サムライの背中に竹が詰まっているのではと知的好奇心がそそられただけだ」ヨンヨンかレイジ辺りにそんなこと吹き込まれる直ちゃんください。・描きたい背中→ハート・書きたい背中→言えないけど言いたい事・掻きたい背中→背中が痒くて掻きたいけど自分じゃ掻けない、 だがパートナーに言うのは余りにも情けないため一人で悶える直ちゃん/サムライ
2014.10.20
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※お目汚し注意法貞子のバー、 今日のお客は……「hello」「あら、いらっしゃーい!」今日で××歳を迎えるマイケルさんのようです。「ビールにする?ウォッカにする?それともア・タ・」「beer please」この後マイケルさんの惚気が始まったので略
2014.10.19
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月曜日がレポートの提出日かつ小テストの日ってどういうことよ!ありえないわよ!すっかり忘れてたわよ!しかも突然の風邪ってどういうことよ!初耳3連発でふざけんなだわよ!と思ったのが昨日のことだったわよ!治ってよかったわよ!みんな風邪には気を付けるんだわよ!レポートやってたら猫がその上に乗ってきて邪魔すんじゃないわよとか思いつついい機会だから一休みしようと布団にあおむけになってたら鼻ちゅーされたわよ!はじめてだわよ!びっくりしたわよ!!!
2014.10.19
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「……ええで。破格で最強の花火作ったるわ」「いいのか!?」ヨンイルが首肯する。その顔には満足げな、期待と希望に満ちた笑みと仕事に対するプライドが窺える。「ああ、代わりに持ってきてもらいたいもんがあるんやけど」「言ってみろ、内容にも依るが出来るだけ努力しよう」「かなり難しいと思うけど、ええ?」「天才に二言はない」そう言うとヨンイルが嬉しそうな、本当に嬉しそうな笑みを浮かべて、爆弾発言を放った。「手塚治虫の漫画全部。勿論初回限定版雑誌限定版込みや。四魂の玉よろしくいろんなとこにちらばっとると思うけど、ま、生きてる内には流石に間に合うやろ」……こうして、魔王を倒す為の道具を手に入れる為の各地に散らばった漫画を集める旅が始まった。元から見切り発車に近かったこの冒険だが、本当にどこへ向かおうとしているというのか。着々と目的から遠ざかっている気がするが、気にしても仕方がない。今の僕達に出来ることは、前に進むことだけなのだから。to be continued...-----------------RPGパロ・ヨンイル編(小さなメダルを集める王様ポジション)じっちゃんと二人暮らしもいいのだけれど、子分sと山籠もりも捨てがたい。ごくたまに何かのツテで手に入った漫画に嵌るも、山奥なので滅多にその機会はないため仕方がないので迷い込んだ人を案内する代わりに漫画を貰ったり器用な手先で何か作る代わりに漫画を貰ったりしている。秘密道具(自作)1冊→煙玉(使い捨て・逃亡成功)5冊→ネズミ花火のような何か(使い捨て・相手に停止効果)10冊→癇癪玉(使い捨て・混乱効果)・・・新しい秘密道具を作る為にはモチベーションが必要とのこと。漫画を持っていく度に新しい試作品をくれる。溜まった冊数によって、貰える道具の使い勝手がよくなっていく。ただしあくまで武器というより道具なので、用途はもっぱら足止め・混乱・睡眠・目覚まし用に限定される。たまにイベントで仲間になってくれるが、大体ひと段落ついたら帰ってしまうので注意が必要。
2014.10.18
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駅前で三味線弾いてる人が居ました・・・!知っている曲ならリクエストしたら弾くよと聞いている方々に問われていたのですが、私は残念ながら三味線の曲には詳しくないので遠慮することに・・・orz好きな曲なら沢山あるのに、曲名まで知っているのとなるとバンドとかボカロ方面になってしまう自分をちょっと恨みました。三味線ネタで盛り上がっている様子が凄く楽しそうだったのでその内調べてみたいです。
2014.10.18
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壱弐参肆伍陸------------------------------------------- 動画を見始めてから数分。たったの数分だけど、既に堪忍袋の緒が擦り切れ始めてる。動画から会話や笑い声が聞こえてくるのはいい、全然ホラーっぽくないのは別に構わない、けどそれ以上にどこの低予算青春ドラマだよってくらいひっかかるノイズだのどことなく空々しい笑い声だのがうざったくて仕方がない。しかもどんどん酷くなってくる画面のノイズのせいでレイジとロンが立ち止まっているのか歩いているのかすら分からないし歩いてるんだとしたらもうとっくに外に着いてもいい頃だっていうのに、動画の中の二人は未だに真っ暗な中でいちゃいちゃしてるし…… ああもう、このスマホ地面に叩き付けたい。「……いつまで笑ってんのさレイジ」「まあ仕方ねっスよ、レイジさんですから」レイジの笑い声が雨の後の蛙かよってくらいトンネルの壁に反響しまくってて気に障る。まったくロンに会えたからってはしゃぎすぎだっつーの。眉を下げたビバリーが困り顔で首を傾げるのが視界の端に映る。「もう一旦切っちゃいますか?こんなとこでじっと見ながらぼやぼやしてたら、きっと後ろからカーギーさん達が来た時に怒られますよ」------------切る切らない------------------------→切るまったくビバリーったらいい子なんだから。「はいはーい」口をとがらせ仕方なく一時的にスイッチを切る。「……あれ?」けど一歩遅かったのか、切ろうとしたその瞬間画面が停止、電源を切ってますみたいな白いメッセージが出てくる。切ろうとした瞬間勝手に切れるって、なんかどっかの眼鏡君を脅そうとしたら逆に手玉に取られちゃった時のことを思い出すね。むかつく。「もともと電池切れ寸前だったみたいっスね」 その言葉にはじめて電池の所を見る。電池マークの部分には確かに電池切れの赤いビックリマーク。まあ、ずっと実況してたら充電しない限りこうなっちゃうだろうけど、それにしてもつまんない。醒めた目で変わらない画面を見てたら、じきに真っ暗になる。たった二つの光源になった懐中電灯だけが何の変哲もないトンネルと隅に落ちた煙草の吸殻を照らしている。「あーあ、終っちゃった」「思ったより普通に切れましたね」「何を期待してたのさビバリーは」「いや、こういうホラーものでは常套手段じゃねっスか、終わりと思ったら始まってしまってあとは最後まで坂道を転がるようにまっさかさまに急降下、あああのとき切らなければ良かったのにと後悔しても最後の祭りで哀れ被害者はオーマイガすら言えずに犠牲者の一人となるんスよ」「それもネットで拾った情報?」あーあ、つまんないつまんないつまんない。別にピンチに好き好んでなりたいわけじゃないけど、スパイ映画ものやゾンビ映画よろしくシャッターが降りる直前で滑り込むような、そんなのを期待してたのに。恐る恐る電源をもう一度入れてはみたものの、全くうんともすんとも言わない真っ暗な画面。どきどきしていた気持ちが急に萎えていくのが分かる。外でも動画は見られるけど、後で安全な場所で見るのと今怪しげな場所で見るのとでは天と地ほどの差がある。「ほんとに普通のトンネルなんだね」二人でまたざかざか歩き出す。「そっちのほうがいっスよ」「普通だから、いいんですよ」何故か一瞬それが違う意味に聞こえたけれど、隣を見てみるといつもの真ん丸な目でビバリーが「何スかリョウさん」と笑っていた。「……そうだね」そう。そうだ、変なことなんて、無かった。ここをくぐりぬければ、日常に戻れる。何も起きなくて、よかったんだ。◆「全く、君達はどうして勝手な行動をするんだ」あー、うるさいうるさい。耳にタコができちゃうじゃん。鍵屋崎のお説教に知らんぷりするけど、お小言メガネはそれを許してくれない。「リョウ、ちゃんと聞け。何故先に行った全員がトンネルの向こうで歓談しているんだ、一旦辿り着いたら引き返す予定だっただろう。すれ違わないと向こうで何かあっても分からないじゃないか」「別にいーじゃん、何にもなかったんだからさー」「そっちのほうが肝試しっぽいじゃん」僕とレイジが反論するも、お小言モードは更に加速する。厳しい目つきはレンズを通り抜けても弱まるどころか更に鋭く突き刺さってくる。「レイジ、君は面白半分の行動が多すぎる。リョウ、君が主張しているそれは結果論だ。本来目標を立てそれを実行しようとする段階で問題が発生したならば臨機応変的な対応も認められるが、最初からやりたいようにやっているのでは…」「はいはい直ちゃん、ストップストップ」「何だ。まだ話は終わっていないぞ」ヨンイルの軽快な制止の声に、やっとお小言お説教が終了。「取り敢えず話は旅館着いてからでもええやろ?さっきからやたら風強いさかい吹っ飛んでまうわ」「……みたところ君は体重60kgから70kgだ。定義では風速20mを超えた辺りから足元がおぼつかなくなる。現在の風は到底それには及ばない、よって風に吹き飛ばされるなどという事象はありえない」ぐだぐだ言いつつも鍵屋崎が歩き出す。「それにしても何も無かったなー、ロン」「下手に野良犬とか変態とか出るよかよっぽどいいっての。つーかそうだ、何でお前あんな人をびっくりさせるような真似してんだよ」「あっ」すっかり忘れてた。「…あー、そうだリョウさん、アレ出さないと。まさか落としてないっスよね!?」「当たり前でしょ?ほら、こっちのポケットに」そうだ、トンネル出たら返さなきゃいけないんじゃん。まあレイジのことだから、あのままロンと野外で無茶してなきゃ動画見せてくれるかもしれないけど。「……あれ?」「どうした」立ち止まっている僕達に、サムライが立ち止まる。「いや、ちょっと……」「え、リョウさんマジで落としちゃったんスか!?また取りに戻るのなんてご免っスよ!!」「分かってるって、僕だって嫌だよそんなの……」「何か落としたのか」「あ、レイジさんの携帯拾った筈なんスけど、途中で落としちゃったみたいなんです」え、本当に嘘。何で見付かんないの、持ってった機材には更に細かいのもあったけど落としてないし、そもそも落としたら音で気付く筈なのに……「俺携帯落としてないぜ?」「え?」どういうこと?ポケットを漁る手を止めて、レイジの方を振り返ると……トンネルで見たのと同じような、でも隅っこに何かシールの着いている携帯。「別のやつのじゃねーの?」「……そんな、だって」動画には、二人が映ってたじゃないか。結局、後で話したそれは「他人の空似」で片付けられた。ついでに身長が低いからロンだと思ったと言ったらぶすくれられたけど知ったこっちゃない。一体何だったんだろう。どうにも納得しきれないもやもやを抱えながら、僕達は帰路についた。◆ いつもの奴らでバカやってから数日。テスト明けでまだ答案が返される前の、貴重な自由期間。やることもなく放課後の教室でレイジとだらだらしていると、緩み切った脳の中にふと疑問符が浮かんでくる。何か、忘れているような。「あのさ」「ん?」ちょっかいをかけてくるレイジの手が一瞬止まる。緩やかな夕方の光の中で、虚を突かれた様な目が硝子玉みたいに光る。「先週の休み、なにしたっけ?」「……あ?何でそんなこと今訊くんだよ」「いいから。俺覚えてねえんだよ」何で二人きりの時にそんな、とぶつぶつぼやきながらも、思い出そうとしたレイジの顔が徐々に強張っていく。その様子に何故だか不安が募る。「……あんま、覚えてねえな。確かいつもと同じようなメンバーでぐだぐだしてたんじゃねーの?」「……そうか?」記憶力がやたら良い鍵屋崎なら覚えているだろうか。「何も起きなかったってことは、覚えてるんだけどな」「……ああ」俺も、そうだ。空白がある。……忘れた、では説明のつかない圧倒的な欠如。けれど何が足りないのか分からず、埋まらない空洞にイライラしはじめ思い出すのを放棄して再びちょっかいをかけはじめてきたレイジにもイライラしはじめていた、その直後。「なあなあ、面白そうなもんがあるんやけどちょおええか――」◆「なあ、鍵屋崎。先週、俺達どっか行かなかったか」唐突な、それも妙に意気込んで言われた問いに、目の前の鍵屋崎はメガネの奥の目を白黒させる。昼休みにお互い向かい合って食べながらする話にしては、固すぎる言い方だったかもしれない。だが数日前から得体のしれないしこりのようなその疑問は、気軽に訊くにしては大きく育ち過ぎていた。「……?確か、いつも通り勉強会を行ってその後結局ヨンイルの持ち込んだ漫画で台無しにされたような気がするが」数瞬後、いつものように冷静に事もなげに回答した鍵屋崎に、概ね予想通りな筈なのに軽い違和感を覚える。鍵屋崎は記憶力がやたらめったら良い。俺がうっかりその場のノリで言っちまったことを覚えられてて墓穴を掘ったのも一度や二度じゃすまねえ。けど、その時とは何だか違う気がする。「……そっか?そっか……」勘には自信があった筈なのに、今だって頭の奥で何かが喚いてる気がするのに、それが何なのか分からない。苦りきったような、何かを失ったようなそんな微妙な顔をしている俺に、何を思ったのか、鍵屋崎が眼鏡の弦を触って宣言する。「…とは言え、ここ数週間、休日を勉強会で埋めていたからな、テストも終わったことだし、君に虚偽記憶が生まれるほどにどこかに行きたいというのであれば、その要望を聞いてやらなくもない。場所と状況にも拠るが」「……」テストが終わったから、どこかに行こう、と誰かが言っていた気がする。気のせいか?「何だ。不満なら……」「あれ、どっか旅行行く予定でも立ててんの?」「それならヨンイルがいいとこ教えてくれたぜ。山奥の旅館だってさ」--------------------------------END1【ループ】
2014.10.17
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ー数日前に知ったことーgoogle先生「ホラホラこんなの好きなんだろ?」検索者「ご 名 答 で す」google先生は検索した人の履歴やらcookieやらを総チェックした挙句検索した人が好きそうな、訪れそうなサイトを上のほうに表示してくれるそうです。……↓頻繁に資料としてパソコンを利用する直ちゃんに「直、これか」と直の為に尽くしつつたまにうざがられている検索窓カスタマイズ直なサムライが思い浮かびました。呼ばれて飛び出てなgoogle先生仕様でもいいですが、某イルカのように右下に常時鎮座でも。私「携帯サムライの亜種としてどうだろう」妹「若干ストーカーっぽい…」私「……」やっぱり頻繁にweb漫画とか漫画感想とか検索してるヨンイルと奔走する西メンツで…いつも兄貴兄貴言ってたりたまに無茶振りされたりしてる西の子分衆とヨンイルの関係が好きです。因みにプリズン学園図書室の調べ物用パソコン↓常連になるとお薦めの本を教えてくれます。忙しい時には積読メイカーと化すヨンイルカ。18禁本を検索しようとすると「俺やってまだ読めてないのに」と叱られます。ただし純文学など漫画以外では「すまんな、俺そっちは詳しくないんや」と言う為、直ちゃんが図書室のヌシを名乗るならそれくらいデータを入れておけとクレームをつけます。しましま服は制服ということで…
2014.10.16
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……古代エジプトもののギャグ漫画である程度理性があるのは初めて見た…ほのぼの日常古代エジプトたまに雑学漫画。読んだ後何とも言えない気持ちと使いどころの分からない豆知識が身に着くよ!おっぱいパンを作るハーレム状態(もてているとは言ってない)のウセフ、おっさんと老人に囲まれおかっぱクールマイペースサボり魔のネシ、おっさんと老人を負ぶわされながら真面目に働き真面目に突っ込む天パ童顔のワティ、銀魂の将軍と同様不憫ポジションのファラオ、未来が見える爺さん(頭に岩ぶつけるジャンキー)のしょうもない古代へタレ男子漫画。取り敢えず面白いんだけどうまく説明できない。できない。
2014.10.15
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暑い夏を過ぎ、残暑と呼ばれる気候にさしかかる頃。 それは過ごしやすい気候と豊富な栄養源によってあらゆるものが活動しはじめる頃でもある。 18歳にして焼き芋を初めて買った男、サムライは同居人の元へ足を進めていた。直は気に入るだろうか。胸元のほかほかと湯気を立てる紙に包まれた物体は二本。店主のお墨付きだ。 猫舌ならば少し冷ますべきだったろうかと思いつつ、慣れ親しんだ家をいつものように階段を上って自分の部屋に向かう。だが瞬間聞こえてきた音はサムライの体を一瞬止める。「……直?」唐突に聞こえてきたのは何かがぶつかるような激しい音。その出所たる簡素な扉はそれ以降沈黙を重ね中で何が起こっているのか教えてはくれず、嫌な予感に後押しされるまま鍵を錠に差し込む、だがあることに気付き焦燥が増す――鍵が、開いている。以前何があるか分からないのだから、家の外に居ても中に居ても鍵をかけておけと言った筈だ。合鍵を持っていなかった頃ならともかく、余程なにか急ぎの用でもない限り、几帳面な直は施錠を怠ることはなかった。それに不審感を覚えると同時に、部屋の中から不穏な唸り声が響いてくる。「なあああおぅ、なぁぁぁぁおう」高低差の大きい、いつもとは一味も二味も違う完全な威嚇用の声。「直、無事か!?」不審者か、いつぞやかのようにヨンイルが勝手に来て遊んでいるのか、それともリョウが妙なおもちゃを投げ込んだのか、レイジの置いて行った艶本を目の当たりにしたのかと息せききって駆けつければ――「シャーッ!」突然の鋭い痛み、次いで何かが猛烈な勢いでサムライの横を何かがすり抜けていく。「なっ……」負傷した足の甲に気を留める間もなく、さきほどサムライの背後へまわった何かはぐるりとサムライの足を軸にし周り、再び直ににじり寄っていく。まるで攻撃が当たらなかったことを嘲笑うかのように丸々と太ったそれは体格に似合わず俊敏な動きで猫パンチを避けていく。「――……ゴキブリ?」事情がよく呑み込めないが、怒っているのか泣いているのかすら分からない程に混乱を極めている様子の直を放っておくことなど出来ない。とにかく何かせねばと周りを見渡す――あれが丁度いいか。「!!?」訳が分からなくなっている直が、唐突に目の前に現れた物体に瞠目し一瞬動きが止まる。その間にサムライは次の行動を開始する。即ち、手近な袋を被せ逃げぬようにし外に遺棄。姑息かもしれないが、一寸の虫にも五分の魂とも言う。潰すことは躊躇われた。「にゃあ…」呆気にとられ警戒も忘れた直の声に出迎えられ、ようやく一人と一匹の空間は平穏を取り戻した。迂闊にも落とし歪んでしまった焼き芋を見てサムライが落ち込むのはその数分後、「いいからそれを渡せ」と人の姿に戻った直が興味深げに焼き芋を齧ったのは更にその数秒後の事だった。そして直に貼られた絆創膏が何故か無性に気になり、ふとした瞬間に触れるサムライが、直に119番通報されそうになったのはその数日後のことだった。------------------------蜚蠊溺泉タジマ
2014.10.15
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私「妹!妹ー!10/10の絵と併せて!ツナザン!!」妹「むしろフュージョンっぽい」
2014.10.14
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※呪われた村にありがちなことというスレがあって帯刀家が思い浮かんでしまった※帯刀家パロ箇条書き、死ネタ注意・直ちゃんがサムライの親に挨拶しに帯刀家が辺り一帯を支配している村に行く・唐突に起こる殺人事件・余所者が怪しいという話になる・勿論黒幕は静流・実行犯は別・実行犯逮捕→サムライによって気絶、または事故で死亡・だがまた殺人事件が起こる、こいつが殺したんじゃないのか/他にも犯人が!?とざわざわ・しかし勿論黒幕は静流・最後には帯刀家と直ちゃんと張三李四しか残らない、誰かを殺して血祭りに上げるなら直ちゃんだという話になる・直ちゃんを逃がす為に突き放してしまうサムライ・迎えに来たヨンイルと一時的に帰ってしまう直ちゃん・静流が直ちゃんを柿沼使って襲う、暫くしてやっとサムライが迎えに来て(ヨンイルの発破付き) 静流が地下牢に幽閉される・秘密裏にされた薫流の死・薫流は誰か他の人と駆け落ちしたということにされた/地下牢にいるということにされた・静流に「何者か」がとりついているのでは、祟りじゃと言われる・牢屋番曽根崎・カリカリカリカリ…でも炎が無い……祟りシズルの浄化にはどうしても火が必要だと思うんですが、サムライは自分から誰かを嵌める為に動くことは出来ないですよねー…静流が既に帯刀家相手にやっているし。ジョジョ2部のように火山に連れて行くとか、静流にひどい目に遭わされて不安定になった人が火をつけたか、台所か風呂の吹き込み口か焚火の近くで戦っていたらうっかり火が障子や枯葉に燃え移ったとかそれで9章39話みたいになるとか……?何にせよ、ホラーってラストが本場だと思うので8章9章と言う名のホラーのあの堂々たる最後、のようなものを妄想しています。9章ラストは39話→一段目(デッドオアアライブ)40話→二段目(過去編)41話→三段目(サンセット)42話→四段目(メッセージ)の四段構えだった気がします。そして後日の呼び出しが五段目。
2014.10.14
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誕生日おめでとうございます
2014.10.13
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「直ちゃんが部屋に来るんや」ぽつりと道化が漏らしたのはある秋の日のこと。読書の秋。いちいち学校に持って来るよりも、家に直接行ってそこで読んだ方が早いのではとヨンイルが直に持ちかけた結果、了承されヨンイルが喜んでいる暇もなく本は片付いているのだろうなと睨まれたのが先日、そして直が実際にヨンイルの部屋に来るのは明日。このままでは説教を食らうこと確実だ。「全然片付いとらんのに……あと一日しかない…時を駆けたいわホンマ」「……この間片付け始めたって言ってませんでしたっけ」漫画から何とも言えない表情で顔を上げるワンフーにかぶりを振るヨンイル。その顔には諦めがにじんでいる。「いや、何度も片付けようとはしたんや。けどな、片付けの途中に分類しよ思うてぺらっと読む、そんでそのままその続きの巻読む、むはむは妄想する、気付いたら数時間経っとるんや」「掃除あるあるっスね」「それ何回繰り返してんですか」子分たちが口々に好きなことを言うがその中に誰一人として解決策を導き出せる者は居ない。「もういっそ、一人でやるから駄目なんじゃないですか」「俺達で手分けしてやるとか」「……」ヨンイルは何事かを考えるように宙に目線を飛ばすが、やがて観念して一言。「………せやな、分かった。手伝ってくれ」「あああああその本はそっちやない!」「え!?」「それはこっちのシリーズと隣にするからこそ真価を発揮…おい、ここにこれ置いたの誰や!お前もそんな運び方やめえ!」あちこちに飛ぶ声。掃除開始から数十分、部屋の中の圧迫感は未だに揺らがない。西の面々が一つ本を動かす度、図書室のヌシの声が飛び直々に赴いたヨンイルが結局分類整理し並べるのだからそれも当然、子分達の役割はもっぱら本の棟を纏めるかシリーズごとにそろえるかのどちらかとなっている。「ハンターハ●ター23巻あるかー?」「幽●白書ならあるぞー」呼びかけの声は飽和し元々密度の高かった部屋が視覚だけでなく聴覚へも捌ききれない情報を与えていく。「お前これちゃうわ!こっちはジャンプの棚!ジャンプネクストとジャンプスクエアは全くの別もん…」「全く、本気で片付ける気があるのか。最初は何はともかく大まかに分類すべきだろう」「直ちゃんが大まか言うなんてなあ」「僕も時間があれば細かく分類したい、だが時間が無い中細事に拘っているのは余りに非合理的だ」直の容赦無い思春期の息子の部屋を掃除するような有無を言わせぬ掃除は、結局今回の成果の7割近くを占めた。---------------------------------------------ヨンイル→現代なら漫画だけでなくグッズ諸々も繁茂。直→シンプルイズベスト。本に関しては以前は家や図書館で事足りていたものの、ヨンイルに感化されてからは着々と自分用の本が増えつつある。本棚に普通に置くか隠すか…サムライ→捨てられない。ただし自分で何かを買ってくることもあまりないため結果的に綺麗。ロン→お小遣いでは大体食べ物ばかり買っている。が、直から渡された参考書(3日坊主)ヨンイルから貸された本(帰すたびに新たな本を貸される)何故か溜まっていくレイジの私物などでカオスな状態に。レイジ→アクセサリ系が多いかもしれない。あと食料品のストックがやたら多い。避難所を開けるレベル。本は教科書プラス聖書プラスヨンイルに借りた漫画。大体図書室とヨンイルで事足りるので自分では本買わない。直に掃除されエロ本見付けられた場合:ロン→レイジが勝手に置いて行ったものを発見される。思春期だからしょうがないという反応をされ更に恥ずかしくなる、翌日レイジに怒るがしれっと返されるレイジ→オープンエロスサムライ→春画…ヨンイル→オープンどころかきらきらとした目で薦めてくる
2014.10.13
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色違いcoloredby@自動着色
2014.10.12
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妹が作ってくれました(*´∀`*)キュン!檻白黒今はリョウを作り中みたいです。あああ気になる…!
2014.10.12
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サム直のああいうことってなんかもう想像するだけで申し訳なくなる一方物凄く気になりますだからこそ妄想じゃなくて本家で見たいです…見たいです サムライは気遣うんだろうなとか直ちゃんは理性虚勢安堵もろもろが入り混じった感じなんだろうなとか思うわけなんですけどなんていうか本当もうサム直甘すぎて雰囲気だけでギブアップです幸せなギブアップです余波だけでも既に煮詰まりまくって九年分の砂糖は軽く取れそうなサム直のことを考えていたら別に朝チュンでもいいかもしれないサム直の手と手が一瞬触れるの想像しただけで米粒取っただけでまともに画面見れなくなってこの上(サム猫的でない)アンアンなんてきたらもう多分一行むしろ一単語みるごとに砂糖が触れそうで触れなそうでやっぱり触れるサスペンスなサム直…下さい……個人的cp印象:レイロン→オープン4割ムッツリ(ロン)2割じゃれあい4割ヨン直→友愛6割オタク4割密かに3割斎安→オープン1割未満ムッツリ5割回顧4割リョ直→いじめ3割キャットファイト3割成長4割道ロン→ヤン(キー)デレ3割ヤン(デル)デレ5割情2割怒りなど激情7割ロンレイ→オープン4割喧嘩2割ロンの本気6割ビバリーとリョウはまだ未確定なのと、友愛だとしてもそれはそれで萌えるので展開を楽しみにします。
2014.10.11
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2014.10.10
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2014.10.10
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※シチュエーションバラバラ直「騒ぐしかないのかこの低能共。僕の読書の邪魔をするんじゃない」 対レイジ「貴様の笑い声が神経に障る、可及的速やかに黙れ。」 (但し大体逆効果)侍「耳障りだ、黙れ」対下郎:(箸)ロン「うっせーよ!黙れバカ!!」レイジ「うっせーなー、ちょっと黙れよ」サーシャ「サバ―カめ、貴様はその笑い声よりも喘ぎ声の方が似合(ry」冬「喧しい、囚人の躾がなっていないぞ副所長!!」ハル「わうっ」ホセ「そのよく喋るお口を塞いであげましょうか」アルセ兄「すみませんが黙って頂けますか」(黒笑)静流「よく喋る口だね、でもちょっと静かにしてくれない?」(脅し/対リョウ・直)薫流「静流、いいから聞きなさい」リョウ「うっさいなぁー、ちょっと静かにしてよ」 マジ切れ:「うっさいんだよ、お前黙れよ!」安田「聞くに堪えない。少し黙れ」斉藤「ちょっと声大きいよ、他のけが人も居るから静かにしてくれる?」(医務室)ビバリー「ちょ、リョウさん声大きいっスよ、ばれるっスお口にチャックっス!」 「ビバリーのほうが声でかいじゃん」凱「うっせーな」(物理)道了「……黙れ」(本棚)ヨンイル「お前らちょお静かにしてんか、うるさくて集中できひんわ」貞子「お黙りなさい!」東后「静まれ」
2014.10.09
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今まであまり愚痴とか悩み事とか弱音とかを、対人用での「疲れたねー」ぐらいしか言っていなかった友達から、ちょっとそれより強い弱音を聞きました。それを吐いてくれたということに、そこまで大変なのかと心配になると同時になんだか湧き上がる、友達として弱音吐く相手として認められてるのかなという気持ちもありました。でもやっぱり滅多に聞かない弱音にどうすればいいのかわからずおろおろする自分が情けないです・・・。
2014.10.08
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山本岡田さんにデコピンされたいです。先日妹に薦められ、デビルボードを読みました。想師と同様、世界観が魅力的で 是非ゲームとしてプレイしたいという欲求が止まりません。死にたくはないですが。サバイバルものやゲームものにありがちなことではありますが、「妙な道具」「道具の使い方」というのがこの本の記憶に残る一つです。欲を言えば、出来るだけ多くの登場人物に「それぞれどんな使い方をするのか」を見せてほしかったくらいに、個性が表れているのも面白い。「人を救うはずのもの」で人を窮地に追いやったり「扱いが難しいもの」をどうやって難しくなくするか工夫したりするということはこれも想師の『視点の転換』で力を生かしたり殺したりできる、ということに近く思えます。「道具」が裏主人公と言ってもいいかもしれません。「相手の動きも道具」「人も道具」「舞台も道具」「道具で作られたものも道具」「病も道具」「道具を道具と認識させないことで生かす」「使いどころ」「生かしどころ」がわかることこそが鍵になるこの世界で、「それを知ることの出来る道具」を役職の特典として主人公が持っていることが話が進み、彼が場数を踏んでいくほどに生きてくることが、RPGを自力で進めた時のようなわくわく感をもたらしてくれます。個人的メモ(微ネタバレ):自分が使いたい:人形使い方考えたい:ネックレス使われてる所見たい:シード入手法が面白い:ピラー使ってる所が謎のかっこよさ:自転車+ピラー貸し借りしたい:医療キット絶対取りたくない:杖組み合わせが面白い:岩5秒前最終更新日 2014.10.08 18:30:42
2014.10.08
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壱弐参肆伍-------------------------------------------「何、これ……」トンネルはただ無機質にただ無感動に全てを呑み込む。◆依然として周りは暗いけれど、もはやそれは不気味でもなんでもなくただの背景だった。それくらい画面は異様なほど興味を誘った。思っていたような過激な画像がなかったからか、今度こそ何か刺激的なのがないかなって囁く悪魔の僕、対やめておきなよと囁く天使の僕。結果、当然悪魔の勝利。好奇心は猫をも殺すなんていうけど野次馬根性には勝てない。「ねえビバリー早く早く!」「ちょっ、ちょっと待って下さいって」観たい気持ち、プラス何かに引き止められるような逃げ出したいようなトイレに行く直前みたいな焦燥感からビバリーを急かす。なんだか底冷えしてるトンネルの中だってのに汗が止まらない。『…ん……』やがて音。ざりざりと何かを擦る様な音だけれど、多分誰かの声だ。音が小さすぎて何言ってるんだか全然分かんない。「…ちょっと小さいっスね、音量上げますよ」「うん」ビバリーの手で音量を上げられるスマホ。ここには居ない人の声が響くってなんか不気味。『ん゛…とに…何もね…な、ここ…』「……う゛っ!?」暫くボソボソ言ってたくせに急に声を上げる、ふざけんな!「ちょ、音割れ起こしてっ・・・音量下げて音量!」話の合間にもキィンキィンうるさいし喋るのすら頭に響く、後で訴えてやると一人決意を新たにする。やっとビバリーが耳を抑えながら音量を下げる、音を下げてもノイズは聞こえるけれど少しはましになった気がする。どうにか画面を見る余裕もできたので落ち着いて見てみると、そこにもノイズが走っていた。『じっ…キょぅ…の意味あ…のかな…」「レイジったらスマホさえ喧嘩の武器にしたわけ?壊れる寸前じゃん」「古い裏物のビデオみたいっス」好き勝手に言い散らしていると、画面の中がまた何か変化を迎える。『ん?』「ん?」思わず同じイントネーションで声を上げてしまう。レイジ(仮)は何かを発見したようで、さっきの声の後数秒ほど砂音をバックに沈黙、沈黙、沈黙。『……ダチだ』囁くような言葉と唾をのみ込む音、何か不穏な空気。『そーっと近づくから、ここからは映像だけになるぜ』画面の僕たちに言い残して、そろりそろりと実況者はそのダチ、とやらに近付いていく。暗くて手元しか見えないせいでぼんやりした影は小さくて小学生くらいだってくらいしか分からない。「…ロン?」「んー…です…よね…?」ロン(仮)はひたひたと近付く奴に警戒心を剥き出しにして、あっちこっちに懐中電灯を向けている。影しか見えないけれど、その必死さにこの間からかった時のロンを思い出す。『……』けれど見付かる筈の相手が巧妙にそれをかわしているせいか成果は上がったり、可哀そうに。その間にもどんどんスマホは懐中電灯の元に向かっていく。『なあ』『―――っ!』やっと声をかけられて画面の向こうに伝わるくらいに盛大に体をはねさせるロン(仮)。でもレイジがそう言う瞬間まで気付けなかったからか、それともレイジへの単純なイラつきか即座に驚きは怒りに代わる。『なんだよ、お前かよ!なんで声かけねえんだよ、不審者だって思ったじゃねーか!』『あはははは、びっくりした?』『ふざけんなてめえ…っ!』「……楽しそうで何より」全く、何ともないじゃないか。「レイジさんも人が悪いっスね」画面の中からは、まだ楽しそうな声がノイズ混じりで響いていた。------------------------------------かなり間空いてしまいましたが続きです。マルチエンドになるかもしれません。
2014.10.08
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高校時代の友達と、帰り偶然会ったのでそのまま一緒に晩御飯食べました。暫く会っていなかったからか、話がかなり盛り上がったのですが当たり前みたいに近くに居た高校の時よりも、ちょっと距離感というか、本当に別々の世界で生きているんだなあと感じてしまって寂しくなってしまいました。まあ日常で一緒に居れば楽しいこともあれば大変なこともあるわけで、想い出半分、現実半分の関わりでも、それはそれでありなのかもしれません。今大学で近くに居る友達と、今でしか出来ない話をしてみたいなあと感じた日でした。追記:今しかできない会話をした結果:O子「つのりんインターンシップ行くんだって?」私「おうよ。北海道だぜ」O子「wwwwwwwwwwwwwwwカニ送ってwwwwww」私「wwwwwwwwwwwwそっちからもなんか送ってなwww」シベリア乙とか言われてるけど百姓貴族を読んだ私に死角はない…筈。しかしO子は本当思った事全部良い加減で言うな。ある意味すごい。だからこそ話のキャッチボールがうまいんだろうな。学びたい。
2014.10.07
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今日やっとぎりっぎりでレポートできました。されどされども今日先生が言うところによるとレポート→薄くてもいいよ★問題→演習やるよ★頑張って終わらせた意味・・・・・・orzまあ適当にやるよりは自分の身にはなったと思います。夏休みで怠けていた所をぶっ叩かれて目が覚めましたし。でも取り敢えずは寝たい・・・・・・o..rz
2014.10.07
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塀の向こうにいる直ちゃんとぶつかるラッキースケベ5秒前遅刻直前常習犯ヨンイルと風紀委員か先生の直ちゃんおいしいです遅刻の理由(学生プリズン)サムライ:お婆さんを助けるor朝持って行く物の確認をしすぎて結局出るのがギリギリになる直:本を読んでいてうっかり乗り過ごすヨンイル:漫画を読んでいて乗り過ごすor漫画キャラの出てくる夢を見て二度寝レイジ:布団虫ロン:「むにゃむにゃ・・・もう食べらんねえよ・・・」→起こすに起こせないリョウ:登校途中に変なものを見付けて追いかけていたら不思議の世界へビバリー:待機電源offはじめ:絡まれる、そして授業時間が毎回遅れる安田:過労で立ったまま気絶斎藤:そんな安田を保健室に連れて行くサーシャ:ナイフ眺めていたら時間ホセ:ワイフ眺めていたら時間ワンフー:スる→やばいものをスッてしまったので返そうとする→返すに返しづらい状況→どうする俺ルーツァイ:娘と毎朝別れの儀式凱:同上+真昼間からストリートファイト道了:堂々と寝坊&サボり静流:教師公認
2014.10.07
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大江戸陥落編とお呼びしたい将軍暗殺編の最後の戦い感が凄い。忍者本領発揮なだけあって騙して騙しての戦いvs騙して騙しての戦い。忍者勢、お庭番勢の活躍は勿論某戦闘好きさん言う所の戦闘好きvs戦闘好きのドリームバトル、やたらかっこいい将軍、何話も続く戦闘、万屋へのお願い、絶体絶命から何かを犠牲にして走り抜けるような印象のラスト。ずっと脈を打ち続けて欲しいという気持ちと同時に、彼らが散るとしても、侍らしいように思います。何事もなかったかのようにギャグに戻りそうですが
2014.10.06
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9月とっくに過ぎてますが運動会パロ続きです----------------------------------------------「……えーと…」ただ今借り物競争真っ最中、運悪く1番最初に走ることになってしまった僕は要領を得ないまま紙を取ることになってしまった。皆が目当てのものを探しに走り出す中呆然と立ちすくんでいる僕が引いたのは「人」をお題にしたくじ、曽根崎がばらまいていた辺りにあったそれはおそらく曽根崎本人が混ぜたであろうもの。他の変なお題に比べたら二十倍くらいマシだろう。「自分より背の低い子って…」だけど、引いた相性が悪すぎた。くそ、鍵屋崎の提案当てになんないじゃん。文句を言ってやりたいけど今はそんな時間無い、取り敢えず焦燥を抑えながらぐるりと辺りを見回してはみるものの生徒はいかついのごついのばっかだし見学に来てる人たちは大人ばかり。到底僕の140cmより低い人なんて見当たりそうにない。なんか最前線で凱に似た女の子が見えた気がするけど気のせい、絶対気のせい。さわらぬ凱に祟りなしだ。「リョウさん大丈夫っスか!?何のお題っスか」心配したビバリーが話しかけてくれる、どうすればいいのかわからないままグループ指定席に駆け寄る。「えーとね…僕より身長の低い子だって」「えっ…」案の定ビバリーが言葉に詰まる、仕方ないっちゃ仕方ないことだけどなんだかブスブスした気分になる。「だ、誰かのお子さんにお願いすればなんとか…」「って言ってもあの人混みだし、そもそも他チームの人の身内だったら来てくれないかもしんないしきっついんだけど」「一応声掛けてみましょう!」「えー…やってみるけどさー…」そこまで言われちゃ仕方ない、苦い顔をしつつもビバリーの応援を背に観客席の方にダダッと走り出す、うまくいくかどうかなんてわかんないけどやるっきゃない。「縁無し眼鏡ー!縁無し眼鏡をくれー!!」「大車輪出来るやつ四天王以外で居ないかー!」「俺と一緒に変顔しながらうさぎ跳びで走ってくれる奴ー!!!」「一緒に女装して走れる奴ー!!」なかなかに酷いというか悪意のある条件揃いの中飛び交う声は既に音害と言ってもふさわしいレベルで四方八方から飛んでくる声援と混ざるともう何がなんだか分からない、焦燥が募る。「140cmより背の低い子、居たら来てー!!後で何かお礼あげるからー!!!」負けじと声を張り上げるけれどたぶん数メートル先にしか聞こえてない気がする、ああもう誰か―――「あの…」「え?」手が挙がったのは、その数メートル先の人混みの隙間。一瞬何だと思ったけれど今このタイミングで手を挙げるなんて目的は一つしかない、「君、140cm以下の人!?」「は、はいっ」たぶん声からして女の子であろうその子は、周りの人を気にしつつもこっちに向かってくる。帽子の下の唇は緊張で引き締められている、若干不安な足取りではあるけれどその歩みは止まることなく唯一の扉を開けて出てきてくれる。「助かった!取り敢えず後でお礼は渡すね、走ろっ」「っ、わ…っ」校庭の上は各チームの人間が右往左往の大混乱、ネズミが逃げる時だってここまでなんないだろうって位めちゃくちゃになっている。その原因は選手が走り回ってるだけじゃない、必死に渡すのを拒む奴に選手から逃げ回る標的の声に条件に合わないって言われた奴の嘆き、まさに阿鼻叫喚の様相を呈してる。身を屈めて走り抜けるもふと振り返るとあの子がついて来れてない、一緒に隙間をすり抜けるべく手を握ると小動物みたいにびくっとされる。「あ、手握るのダメ?」「え、いえ大丈夫で、す…ごめんなさい」その細い声に一瞬リュウホウがよぎる、だからと言ってどうというわけじゃないけど何か妙な胸騒ぎがする。「…よし、あとちょっとっ!」取り敢えず得体の知れない不安を押しのけて一歩、二歩、三歩と加速、何度も地に落とされて最早役目を果たすことを放棄した白いゴムの上を走り抜ける。でもこれで終わりじゃない、気が緩みそうになるのを叱咤する、判定役の五十嵐まであと三歩、二歩、一歩!「ラッシー、これお題!測って早く早く!!」ぜえはあと息を整えつつお題の紙を渡して、一緒にぜえはあ言ってる相手の子と背中合わせで立つ。ひとまず一応ゴール、後は条件にあってるかどうか確かめたら本当の本当にゴールだ。条件が変なのばっかりだったせいか今の所ゴールしてる人は居ない、今合格したら1位を取れる。「……合格だ。良かったな」「…やった―――!!」マイクで校庭中に響く声に思わず歓喜の声を上げてガッツポーズ、歓声を上げてるビバリーに勢い良く勝利報告。別にお礼はなくてもいいと言う相手の子にほんとにいいのと訊いている間に段々2位以降の順位が決まっていく。最下位の女装したコンビがゴールした後、五十嵐が再び順位とそのお題になったモノだか人だかを読み上げていく。立った時ふと鍵屋崎の方を見る、鍵屋崎もこっちを向いていたので挑発するようにどうだという顔をする。「……?」だけど鍵屋崎の表情は固まったままだ。勝利に対して当然だとでも言いそうな顔をするでもなく、徹底的な無表情。むしろ無視。何様だと思うけれど平時の冷徹な無表情とは違いカチンコチンと擬音が付きそうな顔に違和感。「……何故」呟いた鍵屋崎の声は、呆然自失と評してもいいほど気が抜けたもので、そして見てる相手はといえば僕じゃなく、相手の、帽子の、子。「めぐみ……?」嘘だろ。----------------------------------この後▼・リョウから貰いそうになったお菓子を怪しいので全部セコムする直ちゃん・微妙な空気になる鍵屋崎兄妹+周り数メートル・観客席は治安良い所と悪い所あり・心臓バクバク頭ぐるぐるさせつつも恵に良い所を見せねばと奮闘する直ちゃん・但しお題はネタ系・心から血を流しながら1位をもぎとる直ちゃん・色々と瀕死な直ちゃんにサムライがあたふたする・ロン:パン食い競争では頭を取り換えられたアンパンマンの如く輝く・道了:ロンに釣られパン食い競争に参加するが勢い余ってパンを吊るす台ごと引きずってゴール・レイジ:短距離で豹の本領発揮・サーシャ:レイジに競るが悉く負ける、そしてバテる、だがめげない 因みに飲み物はボ●ジョミ・アルセ兄:ボルジョ●給水器持参・凱:走った後に砂埃が舞う・ホセ:走った跡が地割れ・ヨンイル:序盤は楽しそうに軽快に猛スピードで走るが中盤でペース落ちる、そしてサムライに追い抜かれる。 だが最後の一周で道化の意地を見せる、写真判定突入・サムライ:ペースを全く乱さない、すり足のように斬り込むような走り方。但しヨンイルと争う時はムキになる、 直の声援で目に炎が宿る。そして同着1位・ヨンイル(部活):漫画研究会代表、くじ引きで引いたキャラクターの絵を描きながら走る、似ていなかったらもう一回描き直しながら走る(ビリ争い)・サムライ(部活):剣道部代表、面胴篭手と繰り返しながらすり足で行く、バトン受け渡しは一本取られることだがうっかり一本取ってしまい走行続行(ビリ争い)・因みに リレー: →レイジ→ロン→直→サムライ→ビバリー→リョウ→・騎馬戦:サムライ(馬)ビバリー(馬)レイジ(前馬)ロン(上)・確実に解体・そして味方から何故か狙われる・なお凱は5人位の子分を馬にしている模様・最終的に:リョウ・直ちゃん・ロン他チーム1位か2位だと燃えるロンは素直に喜んでリョウも何だかんだ喜んで直ちゃんは水が出た時みたいに喜んで欲しい
2014.10.06
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横浜トリエンナーレという近代美術展示会に行ってきました。近代美術というだけあってわけわからんのが多かったですがわけわからんのをどうにかわかろうとするのが近代美術の面白さだと父に言われ分かったような分からんような気持ちになりました。まあ分かり易過ぎる美術よりも「わかった」感動は確かにすごいのかもしれません。意味が分かると怖いコピペみたいな。個人的に、そして妹的に大歓喜だったのが入口近くにあった茶色の金属の馬車。ゴシックかつ人を刺し殺せそうな重厚感が堪らない。乗らないでくださいと注意書きが書いてありましたが確実に夜中誰かが乗っていそうです。取り敢えず入口に近い所から周り、「忘却」「沈黙」「空白」「無意味」これらをテーマにしたものを見てきました。シンプルだからこそ、見てもくどくなく、無意味なのに無意味過ぎて、そこらの美術展示会よりも印象に残っています。シンプルイズザベストというわけでもなく、無作為を作為で作り、沈黙を言葉で語り、空白を線で示し、忘却を訴えかけるという、遊び心に似た何かを感じます。言葉を言葉では語れないという「隠喩としての建築」に出てきたフレーズを思い出す、メタに次ぐメタ。どこまで行っても私たちは絵に対し第三者であり、画家と絵のつながりと観客と絵のつながりは違うということ。そんなことも利用してみせてくれるような、「現代だからこそできる展覧会」という印象でした。正直「裁判」は(思ってたんと違う)という気持ちでしたが、思いつきで喋っている人が多い分、何かのネタ探しにはいいかもしれません。
2014.10.05
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※グールパロ・レイ・ロン→ハーフ・サム・直→対策委員、またはグール・ビバ・リョ→グール、または対策委員・直ちゃんがグールの場合→人工グール、なお元は安田さん(コーヒー好き)・サムライがグールの場合→喰神一族のように、由緒正しい一族の生き残り直ちゃんとサムライはグールにしても対策委員会にしても「物凄く真面目」かつ「真っ直ぐ過ぎておかしい」所があるんじゃないかなと・ロンが人からグール化してしまってほぼ何でも食べられる→何を食べても吐くになってしまってそれでも人で在りたいと慟哭するのも滾る・なおそんなロンに食べ物を調達したいけどできなくてもやもやしてるレイジ取り敢えず飢えの描写ならロンヒト←→グールの葛藤なら直開き直った態度ならリョウが物凄く萌えます食べ物イメージとしてはサムライ・直・ロン:死体拾い、どうしても飢えた時は撃退した相手とか…? しかし直ちゃんは合理主義モード→喰う 潔癖症モード→コーヒー(+角砂糖)かもしれないレイジ:獲物があっちから来るリョウ:基本自分で獲るのがタルいから、誰かをサポートする見返りに肉を貰ってる どちらかというとハイエナタイプビバリー:リョウと同じく人から肉を貰う、二人で分け合って食べていると可愛い ビバリーとb-hurryで赫子・戦闘方法が違うと燃える・赫子イメージ:サムライ→堅実な尾赫と迷うが鉄壁かつ重い甲赫レイジ→一撃がきついが存外脆い部分もある麟赫ロン→初動が早く手数が多いがその後困る羽赫直→堅実な尾赫、直→繭 恵→蚕 だと堪らないリョウ→戦闘よりは逃げ・罠が向いてる、一応羽赫ビバリー→尾赫、と見せかけ実は羽赫?意外と倒し辛い
2014.10.05
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★もしも●●が看守だったら「看守 鍵屋崎直」通称メガネ。もやしっ子なのではじめちゃん並みに目を付けられやすいが、安田さんほどではないにしろガン付け力はあるため無事(不意打ち除く)警棒は余り得意ではないが、搦め手を突くのがうまいため突かれた囚人たちには恨みと畏れを買っている。煙草を吸っていると没収される。直ちゃん自身は嫌煙でもいいけど安田さんのように喫煙家でもそれはそれで。リンチを見付けると毒舌を吐きながら一応助ける。余計な一言を言ってしまうため日々敵は増える。囚人の手紙をちゃんと届けてくれる数少ない一人。ただしリョウは手紙を渡さないし直ちゃんは受け取らない。ここまで考えたけど老医師の助手のほうがしっくり来る※雑絵注意
2014.10.04
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授業の初回に言われるってどういうこと・・・取り敢えず授業で出てきた単語について適当に選んで調べてまとめてきなさいってアバウトすぎやしませんかどういう形式で書けばいいのかすらあやふやなんですが取り敢えずネットでレポートについて書き方今更あさってるんですが自由研究とも読書感想とも論文とも違うんだったらどう書けと どう書けとあああああ反動で萌え語りしたいいいいいいいいいい
2014.10.03
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「察しない男説明しない女」という本を読みました。(どっかの朴念仁とどっかの空回りする天才みたいだな)とか思いつつ、まあそこまで当てはまらないだろうと読み進めてみたら結構当て嵌まっている件。しかも「男はヤンキー好き女はファンシー好き」という章で「ヤンキーの行き着いた所が侍である」例:誇り>>命というのを見てやっぱりサムライじゃないですかーやだーと、思っていたら。次の項:「ファンシー好き」というのを見たところ書いてあったのが「守られる愛される為の本能としてファンシーを尊ぶ」ここで、ああ、直ちゃんは違うなあと感じました。むしろファンシーな存在である恵ちゃんを守る愛することがアイデンティティや必要とされることと繋がっている直ちゃんはこれに当てはまらない、そして当てはまらないことこそがある意味サム直の衝突の原因にしばしばなっているのかもと思いました。守りたいサムライvs守られたくない直ちゃん、かつ守りたいサムライvs守りたい直ちゃん。静流と直ちゃんの違いもここらへんにある気がします。静流は少女めいた容貌だけれど、直ちゃんはあくまで「中性的」そして時々拍手で言われる「精神的にはむしろ直サム」7章のタジマフルボッコを止める辺りとか9章のカーテンの辺りとか直ちゃんは可愛いけどそれ以上にかっこいい。ただ、直ちゃんは細身ながら頼れるオーラを放つ一方、どうしようもなく折れそうな時もあるわけで直ちゃんは硬くなることで、そして守る為に大きくなることで精神的に「守れる」姿になろうとしているけれどむしろそれは硬いけれども薄くて脆く、「張り詰めた硝子のように」見えてしまってある意味逆効果になってしまっているような・・・。儚さ+危うさ+健気さ+新しい何かへの目覚めでサムライ撃ち抜かれてる気がしますが(ex:三千世界)取り敢えずサムライはムッツリスケベ発揮する暇があったら何を察してるのか何を察してないのかそれだけでもハッキリしろやと言いたくなりますps:家族パロで言うとロン(末っ子):ヤンキー(チーマー?)レイジ(長男):番長ヨンイル(次男):番長(むしろヤクザの親分?)そしてサムライ(父):サムライ≒ヤンキーヤンキー率高…!というか囚人面子直ちゃん除いて皆ヤンキー
2014.10.03
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本を読む人にとっては今更な話かもしれないが、物語を読むときと哲学を読むときは違うスイッチを入れなければいけないと私は今日実感した。 私は、以前から物語→哲学、哲学→物語と読む時に何か心のスイッチが切り替わる感覚があった。だからこそ、妹が薦める小説と父が薦める哲学書を交互に読むことに得体のしれない心理的抵抗を感じてきたのだが、その理由がやっとはっきりした。 根本的に、物語を読む時と、哲学書を読む時は読む時の視点が異ならざるを得ない。 物語は「多くの視点、見方」が存在し、それを表明することもそれを元にして生きることも許される。 けれど哲学書を読む時は、「結論が多数存在する」ことは許されない。解釈する人間、語る人間は著者という一人だけに限られるのだから。 夏にデカルトとスピノザについてレポートを書いた時の不発感も、恐らくこれが原因として大きい。 哲学の先生に、レポートがうまく書けなかったことについて相談したのだが、「君は賛同し解説しているが、君自身の意見が少ない」「普段質問用紙に書いているような疑問が無い、質問用紙を書いた人と同一人物とは思えなかった」という意見を頂き、これを克服するために何をすべきかを考えた。 恐らく、賛同しているが反論が少ない、問題提起が少ないという欠点へは私の場合『小論文のように書いてしまった』こと、『物語の感想のように書いてしまった』ことが影響している。 現実会話は無数に視点が存在し、争いを避ける為、また保身の為に「見方は人それぞれ」という方便が通用する。但し逼迫した状況で二者択一の選択をせねばならない時は、見方や立場を極端にせねばならない。 物語は無数に視点が存在するが、そこでの批難対象や、話題にすら上がらない事は、一人の作者によって作られた世界にある限界を示してもいる。 哲学書は視点が一つだ。他者は常に観察対象であり、著者の色眼鏡に共感してもいいが、自分の意見を言う段になれば何か他の所から意見の根拠を得る必要がある。その世界で完結してはいけない。 物語は、短期間の感情の為だけにある物語も赦される。そしてある程度の二次元と三次元の壁が存在する。哲学で言うならば、この壁に近いものは個人と衆人の間に、そして著者と読者の間に存在する。だが、哲学書の舞台が時代は違えど同じ世界であるのに対して、物語の舞台は同じ時代でも近い場所でまったく違う世界なのだ。 物語は人間と世界を書いている。哲学書は意見と世界観を書いている。哲学書の中には、誰それがこういった結論に至ったのはこれこれこういった理由がある、と書いているものもあるが、その場合でさえ、批判はしやすい。 書いている人間が一人であることは作家にも言えることだが、視点があまりに多く存在し、またその中で人間が生々しく、生涯をかけて論じているため「否定すること」が難しい。特に、他の人物や作者自体までも「共通の理念」を持っている場合、それを否定することはその世界から弾かれてしまうことになるため、またその作品が好きであればあるほど、その中の共通理念を否定することは、その世界観を根源的に攻撃してしまうことに繋がるため、哲学よりも更に「同意せざるを得ない」ように思う。 そして、物語は作者が「登場人物を言い争わせる」ことがしばしばメインになっているのに対し哲学は「言い争った後の結論」をメインにせざるを得ない。(但し実際にあった事件簿のような本は「言い争う」ことがメインとなる。結論を置いてはならない場合が多い) 物語を読む目で哲学書を読む、哲学書を読む目で物語を読むこと自体はいいとしても、感想を抱くとき、自分が果たしてどちら寄りで考えているのかを私はきちんと認識したい。そうでなければ、感想も、小論文も、レポートも、非常に読みにくいもの、分かりにくいものになるだろうから。■蛇足として好きな世界を壊したくないという気持ちが、その世界にのめりこみたいと思う欲求が敢えてそのメガネの色に染まる行為なのだと思う。実際染まることで楽しめる時もあるのだからその行為は肯定せざるを得ない。だが、自己表出のために見たものを表現するならば、どこからがその対象から受けた影響によるものでどこからが他のところで育ってきた自分によるものなのかを区別せねばならない時がいずれ来るだろう。私は人生経験が少ない。読んだ本も少ない。自分が多くの人と同じ考え方だと思うことなどできない。だからこそ私は独断と偏見の塊としてこれを書く。一時的な衝動も多く含まれている。
2014.10.02
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タイムスリップで◆直ちゃんがサムライの時代(戦国時代から江戸時代くらい)にタイムスリップした場合最初は好奇心でサムライに色々訊いたりしているんだけどその実、元の時代に戻りたい不安に迫られる直ただし、タイムスリップする少し前に恵と仲違いしているため自分は戻らないほうがいいだろうかと悶々する直段々とサムライに慣れてくると「……大変非合理的に思えるが、仕方がない」とツンデレ気味にその時代の風習というかサムライの生き様におかんのような顔で納得していると非常に嬉しい(ただしどうしても譲れないことはちゃんと言う)最期まで幸せでも、お家騒乱でも、落城の中最期に告白し合っても、駆け落ちでも、追い詰められた時、元の時代に直が戻っても。二人で直の時代へタイムスリップしても。◆サムライが直ちゃんの時代(未来都市・21-22世紀位)にタイムスリップした場合サムライ「鉄の…馬……」直「タイムスリップした人間の見本か」・初の洋服を着るサムライがなんかおぼこい・直ちゃんの家に行くのかどこかで住み込みで働くのか・風貌(ロン毛)と初めて選んだ服(革ジャン)でバンドマンと間違えられるサムライ・「アンケートにご協力頂けますか」→ついていく・「貴方の為に祈らせてください」→「かたじけない」・「お兄さん良い体してるね、モデルとか興味ない?」→侍「裳出留…?」直「帰るぞ」・結局サムライ「プリズンに居れば色々目が鍛えられる」とか静流に言ってたけど …けっこう騙されてる…よね……? 一層気を付けるようになってるの? サムライ鋭いのか騙されやすいのか分からないyo!初期と後期どっちの方が鋭いのか分からないyo! でもまあミステリアスというか予想外な所も直ちゃんは好きなんだろうなとか思ったらまったくこの夫婦はとしか思えないyo!
2014.10.02
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もし文化祭でメイド喫茶やるとして白赤黒の三択ならどれがいいだろうと考えてみると禿げた各章ごとにそれぞれのイメージで▼◆主人公組直ちゃん→白衣の白1章→潔癖の白 (潔白の白)4章→隠遁の黒9章→煉獄の赤(静流とお揃い)11章→堕天の黒ロン→月天の黒 (熱血、血の赤でも)5章→紅蓮(ボイラー室)の赤6章→熱血の赤10章→幼児の白12章→受容の白リョウ→あざとい赤 (小悪魔の黒でも)3章→手紙の白7章→信頼信用の白・銃の黒8章→苺の赤9章→傀儡の白◆他さっちゃん様の場合:アル兄「なんでも似合いますねサーシャ様。雪の白、高貴な黒、帝王の赤・・・ああでも敢えて言うなら昔赤いガウンが非常に(ryレイジの場合:マリアさん「白よ。かわいい笑顔には白」マイケル「黒だって捨てがたいぜ?マリアと同じ肌の色に映える」折衷案↓レイジ(囚人服…)ヨンイルの場合:ヨン「そうやなぁ、んじゃいつか着た青で・・・え、駄目なん?んー・・・ じゃあ金剛番長のTシャツの赤か、ブラックジャックのマントの黒か、まちこ先生のパンツの白か迷うなぁ・・・」サムライの場合:侍「……百歩譲って黒の長いものだ」↓後日:侍「………いつのまに…」静「業火の剣なんだから赤の短い丈が似合うと思うよ」↓丈間違えて注文しちゃった直ちゃんの予備(白)着てお揃いで呼び込みとかビバリーの場合:・ビバビバビバリー的にはピンク→近いのは赤か白・でも赤・黒はなんとなくb-hurry連想・取り敢えずフリフリは確定道了の場合:道「……」黒→赤に染まる白→赤に染まる
2014.10.01
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