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おばあちゃんちに行ってニイニイ蝉取って来たはいいけど肝心の宿題鞄ごと忘れてる峰
2014.08.31
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※直ちゃんとロンが先生です※ロンが若干おっさんくさいです設定未満→◆-------「う゛っ……まだあんのかよ…」「仕方がないだろう、集中していればすぐ終わる」「お前のすぐは他のやつにとってのすぐじゃねえんだよ」子供の頃は教師なんて夏休み中見回りぐらいしかすることねえと思っていたがそんなことはなかった。実際の所、見回りに駆り出されたり生徒、特にレイジの指導をしたり研修会行ったり一学期は忙しくて先延ばしになっていた会議をやったり2学期の行事の打ち合わせをしたりだの頭がパンクしそうだ。「見た所、君のやり方は少し効率が悪い。衝動に任せてやっているためだろう、 手順を少し考えてやったほうがいいのではないか」そう言う鍵屋崎の手元はカタカタカタカタ音を立てている。ビバリーほどではないが相当手馴れている仕草、コンピューターのような正確さはその無表情と相まってキーボードと一体化しているかのように見える。最近やっと一本打法から抜けてきた俺からすればかなり遠い世界だ。「どっから手付けていいのか分かんねえんだよ。それに目の前のやつ片付けていけばその内終わるだろ、手順だの何だの考えるのに頭使ってるよりはそっちのほうが俺に向いてる」「だがそのやり方で気力をすり減らし結果終わらなければ元も子もないだろう」実際そうなりそうな気もしていたが見て見ぬふりをしていたそれは、自分以外に突きつけられると余計に現実味を増してしまう。だが気力と体力頼みで学生時代も宿題を終わらせてきた俺にはこの方法以外は難しいというか恐らく無理、七月中に宿題を終わらせていたであろう学級委員長タイプの鍵屋崎とは真逆な俺は他の方向で頑張るしかねえ。「大丈夫だっつの」強がりだと自覚しつつも言う、案の定鍵屋崎が苦い顔をする、処置なしとかぶりを振り自分の仕事に戻る。鍵屋崎のアドバイスなんだか説教なんだか分からない助言の後は、たまに気分転換に俺が投げかけて会話とも言えないような掛け合いが二言三言続くほかは、カタカタカタカタ、ガサガサガサガサ、カリカリカリカリひたすら無機質な音が職員室を埋め尽くす。因みに俺と鍵屋崎以外に職員室には誰も居ない。皆部活の顧問だの出張だの有給だので出掛けているためだ。職員室のクーラーはありがたいが、朝からずっとこの中に居るとじりじり暑いと分かっていても外出したい気持ちが募る。窓の外から飛んでくる遊ぶガキ共の楽しそうな声が白黒写真の中に飛び込んだ色みたく気になる。駄目だ、集中しろ俺。自分を叱咤激励しているとやっと書類がひと段落着く、だがこれで終わりじゃない、出来上がった文章の推敲に入る。まったく、他人のならともかく自分の文章だと退屈さ面倒さが数割増しになる作業だ。「あ、あの……」だからその声につい気持ちが行ってしまうのは仕方ねえ、その筈だ。「何だ?」がたりと音を立てて立ち上がるとそいつがびくりとする。見掛けねえ顔だが、学生服を着てるからうちの生徒ってことは間違いないようだ。ドアの前で意を決し、更にカラカラカラという音の後更に意を決して声を出したらしいそいつは人見知りなのか縮こまってうまく喋れない様子。「あ、悪い、びっくりさせちまったな。何か職員室に用なのか?」「は……はい」未だにおどおどしている様子にあんまり見詰めるのもよくないかと思ったが、この弱肉強食な学校では淘汰されてしまいそうな、ある意味新鮮な様子が気にかかる。「…えっと、それで何の用なんだ?」待ってたら何か言うかと思ったがそんなことはなかったので、言い方が柔らかくなるように気を付けて喋る。自分でも何かむずむずするが、そいつはそんな俺に構わず俯き気味で意を決したように話し始める。「……か、鍵屋崎先生……に、ちょっと……提出物が。あ、あの、名前はリュウホウ、です」「…あ、ああ。リュウホウか」どうも調子狂うと思いつつ鍵屋崎の席を見ると居ない。トイレだか何だか分からないが全くタイミングが悪い、苦い顔になってしまう。どことなく気まずい思いで後ろでおろおろしているリュウホウに向き直る。「あー、ちょっと水でも汲みに行ったか資料取りに行ってるみたいだ。呼んで来るか?」「い、いえとんでもない…ここで待ってます」「そ、そうか」所在無げにしている様子につい椅子をすすめたくなるが、立っているだけで蒸発しそうな様子を見ているとそれも出来なくて後ろ髪引かれつつも席に戻る。他の生徒、特にレイジやヨンイルならここで馬鹿みたいな会話がぽんぽん出てくる所だが、全く面識のない生徒だとそうはいかない。……ぎこちない様子、それでも微妙に学校馴染んでる様子。よく見る生徒達、転校生、どちらとも違う存在感をそいつは持っていた。---------------------------若いなー と おっさんくさいなー を絶妙なバランスで混ぜたのがロンじゃないかなと思いますサムライのじじむささとも直ちゃんの大人っぽさともレイジのアダルトさとも違うおっさんくささがロンの魅力の一つなんじゃないかなと思います
2014.08.31
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「ちょっとだけ対戦して!9-9路盤で」そんな一言で始まった今日の勝負。3つ置きだったか、3つ置き+天元の4つ置きだったか・・・では辛勝+引き分け(コミ無し)。その後、「13路盤ちょっとだけやろう」「え?」素で「13路盤」にびっくりしました。9路盤で戦っていたのに、13路盤で対戦している気分になっていたのです。道理で隅大変だと・・・!序盤はともかく、石が陣地が詰まってくるとそこだけが世界の全てになってしまう感覚になります。13路盤の広いこと広いこと・・・・・・◆私は、打ち始めた当時は9路盤で、しばらくは13路盤+詰碁+ちょっとだけ定石指南、数か月してやっとこさ19路盤・・・という過程で打ってきました。数か月から数年の間は、19路盤しか打たない祖父との対戦で9目置いても勝てなくて涙目になったり囲碁のソフトにも こてんぱんにのされて絶望感を味わったりしていました。それから、初めて打手返しで逆転して辛勝(9目置きですが)したりまたしばらくしてソフトと対戦したら10-15目以上の大差で勝ったり教室でも、勝つことが多くなってきたり・・・と、19路盤には、そこらへんでやっと馴染めてきた気がします。ちょっと上の人に近づいたような気がして嬉しかったことを覚えています。9・13・19で一番違うのは、かかる時間かもしれませんが^^;今やっているのは9・13路盤なので、19路盤とは色々勝手が違う所ですが囲碁をする時間をもっと取ることが出来たら今9・13を打っている母とどんな19路での戦いができるのか。楽しみで仕方がありません。
2014.08.30
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-------「さて貴様ら、準備はいいか」目の前に揃ったのは机とプリント、そして沈痛な面持ちの数名の学生達。いつもは騒がしい彼らだったが、今はあがいても仕方がないと観念したのかうんざりと形容詞がつきそうな顔でこちらを見たり窓の外の何かを目で追っているだけだ。「再三忠告したにも関わらず大量に残っているらしい夏休みの宿題、そして休み明けのテストに備えた勉強。これらを清算する」夏休み期間中、補修を蹴ってまで劇の練習時間をとるというこの学校にしては甘すぎるほどの待遇。「この学校の職務怠慢気味な教師の手ではなくこの僕に教えられるという事実に感謝したまえ」このあまりにも生徒側にとって都合の良い待遇はある条件に依って成立した。教師の代わりに僕が教え、赤点や未提出の課題を減らすこと。これが交換条件。「何が感謝だよ、そんなのないに越したことないよ!」「キーストアはキーストアで問題ありそうなんだけど」「静粛にしろ」僕の提案によって劇の練習時間が取れて課題実行の効率も上がった筈。それなのに感謝どころか野次、たまに個人攻撃に近い罵声を飛ばしてくる彼らの低劣さに先が思いやられる。「言い争っている暇も罵声を飛ばしている暇もないということはいかに君達に理解能力が欠けていたとしても分かっているだろう。丁度空調が効き、邪魔も入らない上の階の教室を借りることが出来たんだ。十分に長居は可能、また存分に集中できる筈だ。始めようじゃないか」教育を。-------「……下らない質問をするんじゃない全くこれだから低能は!僕が貴様らに教えることに役不足の感が拭えない、レベルの見合った場所からもう一度やり直してこい!」あちこちに飛ぶ鍵屋崎の声、初めのような余裕はとっくに失われている。「はーい、質問。役不足って何?」俺と机の下でやりあっていたレイジは鍵屋崎に声をかける、声音からして王様の暇潰しだと判断したのか鍵屋崎がそれくらい辞書で調べろと一蹴する。「ロンと遊んでいる暇があるなら集中しろ、それが勉強に何の関係があるんだ」「課題図書に出てきたんだよ。キーストアに聞いたほうが早いし。」鍵屋崎は意外と頼られると弱い、思った通り顔を少ししかめつつも「……自分で繰った方が覚えるが…仕方がないな」と説明の前置きをした後一気に喋り出す。「役不足とは端的に言って力量に比べ、役目が分相応に軽いこと、そのさまを表す。例えばもし低能が僕にライバル宣言をしてきた場合、僕にとって「低能の敵」は役不足。低能にとって「僕の敵」は力不足ということだ」「何で敢えてその喩え出したのか分かんねーけど…まあ大体分かったぜ、サンキューキーストア。つまり愚民共と俺が喧嘩すんのは愚民共からすれば「力不足」で俺からすれば「役不足」ってとこか」「概ね間違っていない」二人とも喩えもうちょっとどうにかならねえのか。そう思って鍵屋崎を見ているとこっちへやって来る。うわ、サボってたとか言われるか?「次、ロン君は確かさっきも同じ問題を解いていなかったか?」それか。想像してたよりはましだがあがいてもどうにもできないそれに詰問とは違う理由で心が抉られる。「解けねえんだよ、あ、答え言うなよ!もうちょっとで解けそうだから」生来の意地が、もうちょっときばればどうにかなりそうだと訴えかけてくる。実際、あと一本どっかにうまい線を引けば解けそうなのに、それが分からなくていらいらする。でもその焦燥さえここまできばったんだからあともうひと押しぐらい自力で頑張りたいという意地に変わる。悪循環になっている気もするが止まれない。「……もう15分位唸っているじゃないか。試験において粘ることは悪くない。ただどうあがいても他の視点に切り替えられない場合は天才にもある。特に今は試験ではなく自己学習の一環なのだから無理をする必要はない、途中で終わっても答えが間違っていても責められることはないのだから。他の問題に一度行くか解説を受けるかそろそろ選べ」鍵屋崎が呆れつつ世話焼きモードに入る。そう諭されなくても分かってる、俺だって別に誰かに勝ちたいとか見返したいだとかそういう気持ちでやってるわけじゃない、ただ……「あとちょっとだけ待ってくれ、5分くらいでいい」「……全く君は意地っ張りだな、では、ヒントだけ言わせてもらって構わないか」鍵屋崎の目が輝いている。こいつは人に教えるのが何だかんだ言ってうまい気がする、最初にこの学校にやってきた時から随分柔らかくなったから余計にそう思うのかもしれない。「う……頼む」唸り声をあげると待ってましたとばかり鍵屋崎が口を開く。「眼鏡君眼鏡君僕にもヒントちょーだーい」だがそれはリョウの煽るような呼び声に阻まれた。「…分かったから騒ぐなリョウ、後でそちらに行く」さっきからぐだぐだしていたリョウが限界に達したようだ。道路に落ちたアイスみたくだらけたリョウの姿に青筋を立てつつもこっちをぐりんと向いた時にはもう鍵屋崎の面は教師みたいになっていた。「……本当はもう少し詳しく言いたかったが……悪いが一先ず手短に終わらせる。君は見たところ着目点に問題を抱えているようだ。この問題の場合、こちらの解法でも解けないことはないが相当時間と手間が掛かる。必然ミスも増える。検算用でもない限り、先程の……そう、この問題だ。この問題は確か自力で解けていたな、この式のこの部分と、この問題のこの部分を組み合わせて」延々と続く説明。全然手短じゃねえと思うがリョウの声がなかったらさっきの問題の解き直しとか似た問題の演習やってもっと長くなってたのかもしれないと思うとその熱心さに何とはなしに冷や汗が流れる。やっと何とか終わって一息つく、面倒臭え、もうやめたい、少しは解けそうな気がするものの疲れが心を蝕む。だが、リョウに急き立てられ苛立ちつつもそっちに歩いていく鍵屋崎を見ると、俺も頑張らなくてはと失われかけていたやる気がちょっと回復する。「……こうか…?」靴紐の結び目みたく、ちゃんとその定型が出来上がってる時はその形を認識できるのにほどけている時は何をどうすればああいう形に持っていけるのか分からない。何とか無理やりこじつける、何とか答えみたいなものが出た。間違っているかもしれないがその時はその時だ、そう思いつつ鍵屋崎の方を見ると何か大変なことになっていた。「さっきから散々ヒントを与えているだろう、これ以上言ったら答えになってしまうから却下だ。 少しは自力で努力してみろ」言い争いに次ぐ言い争い、鍵屋崎もリョウもいつぞやよりはセーブしているもののお互いにイライラが溜まっていてそれはいつ決壊するかも知れない。「ぶー、けちー!いいもんビバリーに教えてもらうもん」「すみませんリョウさん、今回は心を鬼にするっス」「そんなあ、もう付き合い悪いんだからー!」「でも今回も赤点だったら本当やばいっスよ、曽根崎の力じゃどうにもならないっス」頼りのビバリーはリョウの為を思って言っているようだが、肝心のリョウに頑張る気がないならどうしようもねえ。前にも後ろにも進めないような状況、どうするんだと思っていたら鍵屋崎が「これはもう少し後に温存しようと思っていたのだが」と前置き、諦めたような顔で言い放つ。「………因みに、一つ課題提出・赤点回避すれば没収されていた物品を返還してもらう旨を教師陣と交渉してきた」切り札。瞬間、砂漠に突然オアシスが現れたかのようにほぼ全員が湧き返る。「おいそれマジかよ」「それってお堅い先生や悪名高い先生に没収されてたのも入りますか」ビバリーまでも食いつく。そういえばこいつ情報部の取材で危ない橋渡ってカメラ没収されてたっけと先週の騒動を思い出す。「そうだな、流石に紛失・使用・破壊されていた場合は同じものを戻せないが、その場合でもある程度は弁償するそうだ。……リョウ、君の答えは?」「……真面目に頑張るよ…やればいいんでしょ」「最初からそう言え」「そっちこそそれを最初に言ってよ!」「やる気がなくなりかけた時の発奮材料にするつもりだった」言い争っていた時よりも大きな声で言うリョウだったが、その目はかつてないほど野心と活力に満ち溢れている。全員現金だなと思いつつも俺もその内の一人、あれだけ長く思えた残り時間が今度は短く思えてくる。やるしかねえ。--------------・先生一人対問題児数人・夏休みなのでサムライは部活、たまに休みの時は応援に来る 口下手だが、相手の話を訊いたり要点をまとめるのは割とうまい印象・レイジは国語以外では教師側になったりならなかったり・ロンは漫画本とかを没収されてそう。 ヨンイルの場合口八丁手八丁で何とか自衛 or 肩書が肩書なので教師にスルーされるレ「俺が取り返して来るか」ロ「結構だ、自分のケツは自分で拭く」------------------------【蛇足・拍手ネタ】「副所長じゃレイジの相手を務めるには役不足」が意味深すぎてどう反応すればいいのか分からない
2014.08.30
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設定→vアイドル達の夏休み※悪口注意※若干好み大げさ「……おい、まだ終わんねえのか」「そんな顔をするな。ある程度の目途は付いてきた、これから追加される量、加えて僕達の消耗を計算に入れたとしてもぎりぎり間に合う筈だ」「ほら、次行くよ!」夏休みだってのにこんなことばっかしてらんないとでも言いそうだと思っていたリョウは意外と弱音を吐かない。少しリョウを見直す。「はい、もっとカーギーさんリョウさん寄って下さい、 ロンさんもぎこちなくでいいっスからちょっと笑ってー」「……」鍵屋崎が無表情ながら嫌悪感をにじませる。ぼそっとリョウが「僕だってやだけど頑張ってるんだから早くしてよ天才ー」とか煽って余計に鍵屋崎から怒りのオーラが出てきていたたまれなくなる。元から作り笑いが苦手だったが、こんな状況じゃ余計に笑えねえ。とか思ってたらリョウのターゲットが俺にうつる。「ロンロンそんなぶすーっとして可愛げないなぁ、僕レベルとは言わないけどちょっとは頑張ってよ、評判落とさないでよね。っていうかもう二人ともそんなに接客嫌ですーオーラ押し出したいなら勝手に出せばいいじゃんもう僕知ーらない」「リョウさん、そんな短気起こさないで下さい」「僕よりも他の二人注意してよ!」口を挟む隙も持たせずに喋るリョウにビバリーが疲れた声でフォローしようとするがその前に鍵屋崎が口を開く。「そうか。では遠慮せずに僕は無表情、ロンはその憮然とした表情で撮るとしようじゃないか。前々から思っていたが、笑顔だの媚びだのを磨いても僕達の個性が消えて大勢のアイドルに埋没するだけだろう、型を重視するのはいいがそれにばかり気を取られて他のことが疎かになっては主客転倒に近い。正直リョウ、君の媚びた様子には嫌悪感を禁じ得ないが嘘くさい作り笑いの枠は君に任せよう」「喧嘩売ってんの眼鏡君?っていうか条件だから笑顔は。君だってドラマやってたんだから笑顔作るぐらい楽勝でしょ、何出し惜しみしてんのさ」「別に売っているつもりはないが。君は存分にその胡散臭い作り笑顔をしていればいい、僕はいい加減低能共にぎこちない笑みを見せることに倦怠感を覚えてきただけだ、役に入り込む俳優業はともかく「アイドル 鍵屋崎直」の模範は誰にも示されない。この場合においては笑顔は必要条件ではない、百歩譲って十分条件だ」「おい、お前らやめろよ」止めに入るが正直止められる気がしないどころか巻き込まれそうだがつい口を出してしまう。案の定鍵屋崎の刺の矛先がこっちを向く。「ロン、君は僕たちの制止より先に覚えるべきことがあるだろう。先程の振りは微妙に遅れるどころか、完全に僕やリョウの動きを見て思い出したじゃないか。レイジと遊んでいるのも止めはしないが、あまりこちらに身が入らないのであれば先日のような形式の合宿をまた敢行させてもらう。勿論個人の振り付けは悪くないが調和性が壊滅的なリョウ、君も対象に含まれる」「はぁ!?何で僕が巻き込まれなくちゃいけないのさ、っていうか調和性が壊滅的って何ソレ自己紹介?」「はいはいはいはいお二人さんストップストップっすよ!」……今はダンスの練習の真っ最中だ。◆夏休みは殆どないと思って下さいよ、というのが初めにビバリーに言われた言葉だった。だからある程度大変さは予想していたが、ここまでだとは思わなかった。「っあ゛ー…生き返るー……」仮にもアイドルなのにおっさんみてえな声を上げるリョウ。また薬でもやってんのかと思ったがその手に握られていたのは何の変哲もないひたすら甘ったるそうな菓子パンだった。「お前確か朝もそれ食ってなかったか」「…別にいいでしょ、人が何食べてようと。」「菓子ばかりの食生活を見せつけられるこちらの身にもなってみろ、吐き気がする。没収だ」「はぁ!?横暴過ぎるよお前!」「君の健康には全くといっていいほど興味がないが、体調を崩されるとこちらが迷惑するんだ。」鍵屋崎がそう言って何かを押し付ける。心配なら心配だって正直に言やいいのに、全くいつも素直じゃない、しかも一言多い。「なら見なきゃいいじゃん……って何これ」「見て分からないか?手癖と口だけでなく観察能力まで悪くなったか」「いや、そういうこと言ってるんじゃないよ、っていうかさりげに悪口言うのやめてくれる!? 何で昼飯にサプリ渡されなきゃいけないのさ!」「感謝しろ、そのサプリは小さいながら菓子では取れない栄養を補う効果がある」「いやこんなんじゃ腹も心も満たされないって!」切れるリョウの気持ちも分からないではないが、多分というか確実に鍵屋崎は善意でやっている。「そういう眼鏡君の弁当は何なのさ……うわっ、野菜ばっかじゃん!」「果物もついている。グレープフルーツだ」「いやそういう問題じゃないよ」合宿の時は出されたもんを食ってたせいか知らなかったが、なるほどその通り、鍵屋崎は芋虫のようにこれでもかと弁当に野菜を山盛りにしていた。野菜好きすぎんだろこいつと思う一方で、一緒に寝泊まりしたり特訓したり散々言い合っても相手の弁当すらろくに見ていなかったということに若干不思議な気持ちを覚える。「逆に体壊すだろそれ」「そんなんだから体力つかないんだよ」「野菜だけではない、肉も魚も少しずつ入っている。mg単位で調整してある僕の献立表に間違いはない。 言っておくが筋肉がつきづらく体力がないのは僕の体質だ、勝手に口を出さないでもらおうか。 大体貴様らの……ロン、何だそれは」鍵屋崎の目がきろりとこっちを見てつい肩が跳ねちまう。「何って…普通だろ。野菜も肉も入ってるし」「確かにそうだが、それは流石に……君はそれで満足出来るのか」「大満足だよ、好物だし」「いくら好きだからって一面麻婆豆腐はちょっと……見てるだけでおなかいっぱい」「お前に言われたくねえ」結論、好みはひとそれぞれ。まあ、地獄の特訓がまた始まるその前、こうしてわいわい食べるのも悪くねえ。-----------【以下想像】・直:少なめ・栄養バランス重視・リョウ:ほっとくとお菓子ばかり食べる、ビバリーおさんどん(今は外している)・ロン:安くて早くて腹一杯になってうまいもの。肉好き。----------「鍵屋崎、あんま無理すんなよ」「無理などしていない。僕は自分の胃の容量を正確に把握している、 体力をつける為にもこれだけは食べきれねばならない。 この献立ではこの分量が丁度……うっぷ」----------リョウ「一口もーらいっ」から発展しておかず交換になったり…しないか
2014.08.29
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三線は陣地を作りやすい。二線は手堅いが抑え込まれやすい。四線は中央と端のどっちつかず。それぞれの個性を生かした陣地作りはとても大事です。序盤の平原への陣地作りは勿論、中盤の競り合い、敵地侵入でも。序盤は相手の陣地が出来そうな場所を大きく取る、あるいは自分のところを大きく確保する。またそれに合わせて、侵入阻止する、相手が置きたいであろう場所、置かれたら困るだろう場所に置く。中盤の競り合いはチキンレースに近いものがあると思います。ゆるくても大きく取って、相手が他の所を打ったら補強するか。小さくとも堅く取って、他の所に手を回すか。または折衷案を取るか。大体決まってきた時、自分の三線をどうやって守るか。相手の三線にどう影響するか。勝算は低くても取り敢えず入ってみるか、それ以外の所を固めてからにするか。取り敢えず母が「3つ置石で対戦」といいつつ13路盤で4の5、7の7、4の5に打ってきた時は (こいつ…!)と思いました。「それでアドバンテージ得てるんだからアドバイスはあんまりしないよ」「いいよー」(くそっ……やり辛っ)(でも勝ってやる)中盤で、真ん中あたりで3石取られたり真ん中+横に広く広がられて物凄く面倒臭かったり奥側(3の2辺り)端っこで死にそうになったものの、どうにか余裕のある陣地と繋がって生き延びました。負けましたが。確か5目差位だった気がします・・・orz結論、定石・何線に置くかは本当に大事。次には星に4つ置きで対戦して勝ちましたが、確か4-5目差だった気がします。油断しなくても、石を減らしても負けそうになるとちょっと…(`・ω・´;「よっしゃしげりに勝ったー!」「じゃあ次は一つ置石減らしてみようか^^」「それは勘弁」↓最近「……やってみる」になりつつある母。嬉しいけどちょっと余裕が…余裕がすり減る……ぐぬぬ…
2014.08.28
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サムライは一人運転する。「うう…」「…すー……」その隣からも後ろからも、静かな寝息が聞こえてくる。「むにゃむにゃ…メイド服……」時折呻き声に妙な寝言も聞こえてくるが聞こえない振りをする。車の中はサムライを残して全員が夢の中だ。朝、既に起きていた直、ヨンイル、レイジ。何を話していたのか。気になってはいるが、なかなか訊けないまま今の状況に至る。仕度で力を使い果たしたのか、単調な振動の中ロンを含めた全員が寝入ってしまっている。隣に居るのに、世界に自分一人で居るような感覚に包まれる。「……」轟々という音だけが聞こえる。静かに口を開く。「……咲き行くすべを求む…」呟くように囁くように紡がれる音は、昇り始めた日の光に溶け込んでいった。---------「……重い」ずっしりと感じる重みはロン。家に着くまで結局寝入ってしまった、夜更かしをして寝過ごした挙句人に起こされるなど天才にあるまじき失態だ。サムライの「着いた」と言う声で目を覚ましたはいいものの、その後が苦行のようだった。全員夢うつつ。揺すっても呼びかけても軽く叩いても起きるどころか気持ちの悪い動きをされ、こちらまで起こす気が失せる。流石にこの格好のままでは寝違えてしまう為、端から順にヨンイルをサムライが、ロンを僕が連れ出す。「直、手を貸す」「侮らないでもらおうか、ロン程度なら運ぶことに何の支障もない」「……」「運ばねばならない荷物は数多くある。僕の試算によれば、君がそちらに取り掛かったほうが能率は上がる」「……承知した。…無理はするな」「君もな」ふと、サムライと出会って間もない頃もこんな会話をしていたことを思い出す。だがその頃にはこんな重みは無かった。いつの間にかここまで来ていたということに、何故か自然と口角が上がる。---------リュウホウをヤブ医者から引き取ってきた、その後のこと。「……」「……」目の前にあるのは宿題。そうだ、何日か前に強制的にやらされた宿題だ。「君達は確か、キャンプ中に数度尋ねた時には「進めている」と答えたな」鍵屋崎の感情が窺い知れない目が声が怖い。「……」「………」「…………」広がる沈黙。サムライはどっちに味方することもできずむっつり黙り込んでいる。「今日は二十八日。……一日一割ずつ進めれば終わる。始めるぞ」「…指南はする」「…まじかよ…」「なんで9月1日休みやないん…?」「去年は9月1日が休みだったが、君達は宿題に追われていたな。…しかも、忘却していた宿題が」「あああああうん、始めるわー宿題頑張るわー」「今年は忘れてねーよ!…多分」「……掃除も進めておく」「…にゃ、にゃあ」リュウホウが慰めるようになんとも言えない声で鳴いた。◆「……あった」「やはりな」結局忘れていた宿題が見付かった。出来れば一生見付からないで欲しかった。しかも絵を描くやつだ畜生終わんねえ。ヨンイルが「手伝うか」と名乗り出てくれたのはいいがそういえばこいつに任せて全部美少女ゲーム風に描かれたことがあったのを思い出して全力で拒否した。「そうだな、自力で始末をつけるのが一番だ」と鍵屋崎に何故か納得げにうんうん頷かれたが喜べばいいのか分からず微妙な反応しか返せなかった。七夕で夏休みの宿題について頼んでおけばよかったかとか半ば妄想に逃げる。一旦これ描いて乾くの待ってる間に算数のドリルやって国語の感想文書いてまた描いて絵日記進めて……「……逃げてえ」「俺も」「やわらか戦車…ええなあ……」【終】------------サムライに車のCМ出てほしいです【蛇足】七月中に宿題を終わらせられる人は色々すごいと思います。長引きましたが終わりです。ありがとうございました。
2014.08.28
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1戦目、4つ置き、白勝ち。2戦目、5つ置き、白勝ち。盤面や打ち方は結構変わっているのに、白勝ち続きで膠着しているように思えてきます。実際私「なん…だ…と……」母「油断大敵」と、3目くらい一気に取られてしまったりうっかり討手返し打たれたりと、母の成長が色々目覚ましいです。それでも白勝ちが多いのは、ひとえに母の手が「手堅く」そして「突飛でなく」なってきたからなのかなと思います。ある意味、ギャンブルではなくなってきた。大負けがない分、大勝も少なくなってきたという感じ。堅く守れば機動力が落ちる。冒険すれば危うくなる。当たり前の摂理ですが、何年やっていても、むしろ長くやればやるほどに「堅くするか」「速くするか」という選択に迫られます。最近母が一繋ぎにすることで得られる効果を覚えてきたので取りづらくなってきました。その分楽しくもありますが。一繋ぎにする効果って、本当に実戦で覚えるのが一番じゃないかなと思います。繋がれば一目しかない石も生きる。一目もない石も生きる。切りづらく、弱点がない分後半から力を出せる。「数学女子」という漫画でその場の判断がうまいのが微分系男子、積もり積もった堅実なやり方をするのが積分系男子という話があったのですが、微分系男子が一間二間・桂馬で、積分系男子がコスミ・ノビっぽいなと感じました。
2014.08.27
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ぱち、とたまに何かが弾けるような音が聞こえる。夜中、妙な夢を見たせいで再び眠りにつくことができず、居心地の悪い布団の中円周率を思い浮かべていると、ふと動物の声ではない小さな音が聞こえた。その何かに誘われるように、隣のサムライをおいて外の空気を吸いに出る。黒々とした森と、葉の影に縁取られた頭上に広がる星空に溶け込んでいく感覚。静かな夜。風は思い出したように、それも実に緩慢に吹き抜けるだけで足取りを邪魔するには至らない。生温い空気を引っ掻くような音の出所は、強い風が吹けば消えてしまいそうな明り。本当に小さな音と光を作っていたのはヨンイル。「あ、直ちゃん起こしてもうた?焚火うるさかったかな」「いや、平気だ。」元々寝つけなかったからなと続けるとヨンイルが安心したように笑う。焚火の前に、折りたたみ椅子を持ってくるときょとんとした顔に変わる。少し滑稽だ。「僕がここに座ることを制限されるいわれはないだろう」「いや、別に構わんけど。……むしろ、……」急に言いよどむ。言いかけて秘匿するなど凡人にしては生意気だ。「むしろ何だ」「……んーと…むしろオタク話できるから万々歳や!」「今何か他のことを言いかけなかったか」「それは禁則事項です、やで直ちゃん」「誤魔化すんじゃない」少し苛々しながら言い返していると、唐突に第三者の声。「あれ、キーストアにヨンイル。起きてたの?」「お前も起きたんかい。さっすがの地獄耳やな」言い争っていたせいか、レイジが起きてきた。ヨンイルが呆れ顔で呟く。「…悪いな、起こしてしまったか」「キーストアの謝罪…!俺夢でも見てんのかな」「ビデオビデオ」「撤回する、貴様ら僕の眠気が戻るまで話に付き合う義務を課す」…結局夜明けまで話し続けた。普段話さないことから、実のない下らない話、時折訪れる間。それを繰り返している内に星の位置が変わり、空の色が変わり、時折聞こえる獣の声の種類が変わる。早いものでもう最終日だ。正確に言えば明日も滞在するが、ほとんどの時間を片付けと移動にあてることになるだろう。この夜を最後にして家に帰ってしまうのかと思うと、すべてが惜しく思えてくる。同時にやっと慣れ親しんだ家に戻ることができるのだと郷愁に近い想いが湧いてくる。近くにはヨンイルとレイジ、彼ら普段から話す相手が居ることが日常と非日常の架け橋となり、空気が逢魔が時や夜と朝のあわいのような現実と夢の境のように変貌する。静かに飲んだ水はどちらの味だっただろうか。空が白んできた。「お、朝日や」「結局徹夜しちまったな。もう眠くねーや」「……」「直ちゃんあくび我慢しないほうがええで」「別に我慢してなどない」【末】-------------明日で最後。--------------Q.夏休み最初にやることは? A 夜更かし. B バイト. C ぐうたら. D 宿題A >>C >B >D
2014.08.27
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妹「14巻以外全部揃えてるから姉ーはーまってよーー」と言われ続けて、先日初めて読んでみたのですが、はまりました。今14巻まで出ているらしいです。現在4巻まで読みましたが……主人公厚志さんだけでもキャラが濃いというのにどんどん濃いというか出し惜しみしないキャラが出てきます。ある程度萌え要素はあるものの、それ以上に燃え要素が強いです。味方→敵、敵→味方 という場面があったり、一時的に協力はするもののまた戦ったり、戦闘だけでない試合もあったり、平和はそれを守る為に戦う力があってこそのものだと表明していたりとキャラクターだけでなく世界観や戦争倫理などについても言及しているのが特長です。魔法少女と銘打っているからには、魔法だの魔力供給だのの単語も出てきますが、「魔力の無さを技術(格闘技など)で補える」「パラメータでは測りきれない器用さ・応用力」「ロボットで戦うよりも戦車」と、能力のインフレデフレがあまり起こされない上、起こされた時もわくわく感が尽きません。それぞれがポリシーを持って戦っているのも魅力の一つです。燃えが好きな方にお奨めです。最終更新日 2014年08月29日 17時43分37秒
2014.08.26
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「食料がない」そう呟いた鍵屋崎の手には、沢山の食い物の容器。早めの昼食の時には確かにあったはずの中身は、現在見事なまでにすっからかんだ。「俺じゃねーよ!」そう叫ぶがその主張は真昼間の山奥でどこか空虚にこだまする。とっさにレイジとヨンイルを見るが、当の二人までも俺ともう一人を疑ってかかってやがる。くそ、兄弟の絆どこ行った。ため息を一つ吐いた鍵屋崎が言う。「……分かっている。今回少し目を離した時に食料がなくなってしまった。全部がとは言わないが、その量とその時間を論拠にすれば殆ど君達の仕業ではないと判断を下せる。猿か熊か…恐らく山に住む何がしかの動物の仕業と考えられる。ある意味見張り番を能率的に分担していなかった責任を問う事件でもある。しかし、その見当がついたからと言って食料を他から調達出来るわけでもない。」唸る鍵屋崎。「もう帰るか」「やだ!俺動物狩ってくるから!!」「できんのか!?」レイジが即座に言い返す、唐突に何を言ってるんだこいつは。「おー、覚悟しとけよー」本気かよ。そう思っているとヨンイルまでも名乗りを上げる。「じゃあ俺も魚捕るわ」「では僕は食べられそうな植物を探す」「…俺も手伝おう」全員本気か。……だが、キャンプはもともと明後日までの予定だ。空腹に耐えて過ごすなんて勿体ないし、帰ってしまうなんてもっと勿体ない。「俺も魚釣り行っていいか」「え」それよりは、と声を上げるとレイジが驚く。そんなに変か?「何だよ」「ロン俺と一緒じゃねーの?」それかよ。「あー…何か嫌な予感するし」「なんだよ、セクハラしねーよ」「……」「その目やめて」ぶつくさ言いつつ、なんだかんだ後で楽しみにしとけよと言うレイジと分かれてはや3時間。目の前にはさらさら流れる川。手元には空っぽのバケツ。「…全然当たらへんなあ」「ああ……場所変えるか?何回目か分かんねーけど」「むしろ、捕り方変えるか。足突っ込んで熊みたくバシャーンバシャーンて獲るんや」「…川に入っちゃいけねえって鍵屋崎言ってなかったか?」「ちょっとくらいなら大丈夫やろ」「あっ、おい…」ヨンイルがまず試しにと入る。「うおっ、冷たっ!」と最初は言っていたものの、ばしゃばしゃ動き騒ぎ出す。「お、魚捕るかどうかはともかくこれはこれで涼しくてええなぁ」そう言っている姿を見ると、ごくりと喉が動く。「……」「お、ロンロンも入るか!深みに嵌らんように気ぃつけてなー」「言われなくても大丈…」ずるり。足元からそんな音が聞こえた気がして、「え」「あ」水中。二転三転、バッシャーンとでも擬音の漫画のように派手に盛大な水しぶきの内側はそれを味わう間もないほど切羽詰まっているものでじたばたとひっくり返された虫のようにあがく、なんとか頭を打つこともなく起き上がって水面から顔を出して咳き込む。緊張がはじけたせいだろうか、水面から顔を出した今もどくどくと鼓動が鳴り響いている。体に張り付く濡れた服の感触とさっきの衝撃で上がった体温とのじっとりとした組み合わせが気持ち悪い。ヨンイルが心配そうに近寄ってくる。「おい、大丈夫かロンロン」「あ、ああ平気…」ヨンイルの差し出した手を握ってよろよろと起き上がる。「服びしょぬれになってしもたなあ、どうする戻るか?」「いや、この暑さなら平気……あ」服を見下し、あることに気付く。サンダルが無い。「…流された…!」下流を見ると、どんどん細く早くなっていく流れの上ぷかぷかと浮くサンダル。やばい、これ以上行くと取り戻せない。制止しようとするヨンイルの声なんて目に入らず、ざぶざぶと音を立て追いかける。よし、あとちょっとー浮遊感。「ロン!」やべえ。さっき足が滑った時と重なって背筋がぞわっとする。ふわっと足が浮いた次の瞬間サンダルを手に掴むがそれに安堵する暇もなく、自分も一緒に流されていることに気付く。「わっぷ、う…」「あかんあかんあかん、ロンロンあんま暴れると怪我するで!?パニックになったらあかん!あああでもどうしよどうしよ」「お前の方がパニックじゃねー…がぼっ」「そや、こないな時は直ちゃんから借りた本…えーとえーとえーとなんやっけなんやっけあ、足を下流に向けて障害物を避けれるようにせえ、無理して止まろうとすな、底に何あるか分からへんから」「……浮いたけどこの後どうすりゃいいんだ」「流れが緩やかになったら横泳ぎ」「どんどん急になってる気がすんだけど…」怖い。一人じゃないからまだいいが、それでも自分でどうにもできねえ手足をもがれた様な感覚に冷や冷やする。川岸に平行して走るヨンイルだったが、お互いに手を伸ばしても届かなそうだ。「えーとえーと前にビバリーと流された時はロープがあったんやけど…あああこの先滝壺やん!……もうええわ!」「!?」「イチかバチか」とんっと足元の大岩を蹴ったヨンイルがこっちにすっ飛んでくる。「ぷわっ」盛大な水音、その直後に顔を上げたヨンイル。息を継ぐ間もなく泳ごうとするが、ふと何かに気が付いたような顔をする。「……ん?」「あ゛?」場違いに明るい声に機嫌悪く言い返す。「何や、ここ足着くやん」「……」◆「ここんとこに大岩あってよかったわ」川の中で踏ん張ったヨンイルが、手近な石を支えにする。それを支えにして俺が立つ。すっかり森は暗くなっていて、今から戻るのかと考えるとうんざりする。「さっきの釣り道具んとこまで戻るか……って、あれ?」「ん?」「ロンロンフードん中………川のヌシや!」「うぇっ」道理でなんかビチビチ言ってると思ったら魚かよ!「……でっかいなぁ」「ああ」そいつはかなり大きくて、フードもかなりぎりぎりで引っ掛かっていたみたいで。俺が持ったらおそらくぬるっと川へ落としてしまいそうだ。「そぉい!」「あっ」ヨンイルが次の瞬間川に投げ入れる。「おい、なんで…」「ロンロンしっとるか?川の主ってな、祟るんやで」「お前はまた何の漫画を読んだんだよ…」…まあ、小魚とかならともかく、大きな魚だとどっから手を付けたらいいのか分かんねえと思ったのも事実だ。「…帰るか」「ま、水だけでも何日かは平気みたいやしな」「怖いこと言うなよ…」【帰】-------------因みにレイジ↓1:殺気で動物が逃げる2:仕留めるが捌き方に困る3:別に困りはしないが血の臭いに色々集まってくる4:捌いてもいないのに戦闘中に凱さん/さっちゃん様/道了さん現る→相手してる間に動物逃げる4▼(会話文)-------------ヨ「うぁー…あったかいなー……」レ「結局植物だけか…」直「文句を言うな」侍「うまい」ロ「結構いける」ヨ「ううー…うまかったけど………川のヌシが恩返しに来てくれんかなぁ」ロ「無理だろ」レ「凱から飯もら…うん、ねーな」ロ「無理だろ」【続く】-------------龍コンビの兄弟っぽさが好きです
2014.08.26
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大きな標的の前挑む師 vs 弟暦年のしがらみ師の師親分についていく子分王道覇道の師匠と我が道の弟子美を超えるもの古代から甦った強者・・・・・・少年漫画。物凄く少年漫画を彷彿としました。しょっちゅう過去編挟んでいたり、登場人物多すぎて追いつかないところも「光の教会」と同じく平松剛さんが書いたものですが、あちらは竣工、組織をメインにしていたけれどこちらはアイデアが起こったあらゆる場所、また個人をメインにしているように感じます。この本では、東京都庁舎を新しく建てる案についてのコンペを扱っています。コンペでは10社が争いますが、その中の丹下先生と磯崎親分それぞれの案についてクローズアップしています。師弟対決。少年漫画っぽくなってきました。師弟、磯崎親分の子分の人々、磯崎親分の師である丹下先生の更に師に当たる人々。それぞれの試行錯誤、失敗体験、成功体験、他の作品とのつながり。これらが全て次回作へと集約されます。使い勝手、色々な人の好み、周りの景観、失敗体験、上の人のホニャララ、設計をする人、その助けをする人、(その反乱、)模型を作る人、絵を上げる人。彼らの力が収斂する「大きな作品」。まさに、「都市はツリーではない」のような縦横斜め、直接、間接、時代を世代を越えた関わりがそこにはあると感じます。出来上がったものはそこで終わりではありません。そこからさらに繋がっていくことが重要であり、だからこそ「完結」すれど「繋がることのできる」ものを作ることこそ、「都市づくり」なのだと思います。個人的には、最後の勝ち方があまり気持ちよく見えませんでした。読み進めていく内に、丹下先生がただ単にライバルというだけではないというのが実感として迫ってきましたが、だからこそ「異なる『我』の通し方」を見られたらな…とも感じます。(私が文に引っ張られているというのもあるかもしれませんが)シンプルイズザベストとは言いますが、建築については「シンプル」という言葉だけではなくシンプルだからこその厳選とか、見せ方とか、発展の仕方について吟味するべきなのでは…?と。光とはある種の魔法です。使い方がとても難しいけれど、自然の中で一番の力と言えるかもしれません。空間もある種の魔法です。目だけでなく、耳だけでなく、肌だけでなく、全てがそこから始まりそこに落ち着くからこそ何かを潰したり何かを増やしたり何かを減らしたりあらゆることが他のあらゆることに繋がっていく。闇はプラスでもマイナスでもあり、境界線もプラスでありマイナス足る。最大限生かすこと、最小限へ切り詰めることはそれだけに終わらない面白さを持つ。磯崎先生の次回作にご期待ください磯崎の最高傑作は、常に次回作。昔を懐かしむこと、未来を見つめること、そしてどちらにも廃墟を見出すこと、そこから新しいものを生み出すこと。終わりの見えていそうな中であがいているようで、見えているからこそ作れるものがあるようで、何とも面白いです。
2014.08.25
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「うわあああああ!!」「!?」突如ロンの叫び声が響く。追って数秒後現れるロン。その顔はまさに必死と言うほかなく、昼食の後片付けをしていた僕は非常事態に困惑する。「鍵屋崎逃げろっ、奴が来る!!」「……は?」訳が分からないまま走り出す、そしてその直後追っ手の正体を知る。わーん……わーん…………わーんわーんわーん………「蜂か!」「蜂だよ!!」背後には蜂。振り返る余裕もないが、この羽音の質量感からしてスズメバチ、おそらく数十匹ほど。足の短距離向きの筋肉は早くも限界を迎える。心を落ち着けるため、そして状況を把握するため隣で青ざめながら走るロンに話しかける。「訳が分からない、全く厄介極まりない、巻き込まれていい迷惑だ。百歩譲って逃走経路に僕が居ることを認識していなかったことは免じてやろう、だがそもそも何故あんなものに追われている。まさか君が奴らを」「違うっつーの!流石に俺はあんなのに手ェ出さねーよ、飛んでったボール追いかけたら当たってたんだよ!」走る、走る、ただひたすら足を交互に繰り出す。もう限界だ、日がな一日勉強もせずあちこち走り回っているロンに比べて僕の両足はあまりにも貧弱。息が切れ、頭の中がぼうっとするが、ロンの声で目が覚める。「鍵屋崎っ、こういうのって池の中に飛び込めばいいのか!?」「…映画漫画ではありがちだが、それははっきり言っておくと無謀だ。蜂は待機が出来る、特にスズメバチは執念深い上蜜蜂と違い何度も刺すことができる。対処方法はただ一つ、逃げることだけだ。400mほど巣から離れれば危機は去った、巣を守ろうと帰っていくらしい」「……ここで、400m?」「ああ。下りの坂道で良かったな」「山奥で?」「そうだな、空を飛べる蜂と違い僕たちは地上の凹凸にも注意をしなければならない。全く君は危機意識が足りない、僕が散々車の中で言ったことを聞いていなかったのか、忘れたのか?」「忘れてなかったけど…ちょっと奥に踏み込むぐらいなら大丈夫だと思ったんだよっ!!それより説教こんな時にすんなよ、舌噛むぞ!」やっと開けた場所、山の本道に出た僕たちは、更に数百メートルほど進んだ。走って、撒いたかと思ってはすぐさまブーンという音が聞こえて小休止を取っては走り出すの繰り返し。まるで折り返しの無いシャトルランだ。やっと撒いたかと思った時にはもう日はすっかり暮れていた。「……」「………」最後の方は殆どロンに引っ張られていた。全く情けない、今度から少しは運動をしなければ。見上げれば目の前には辿ってきた道が夕暮れの中より一層重量感を伴って存在する。坂道を上る、目算20度くらいの道。舗装されているため道に迷うことはない。ないが、「…今からこれ、登んのかよ…」「……それしかないだろう」連絡手段はなく、なんとか二人で支えあって上る羽目になった。上に残っていた三人には、勝手に居なくなるなと言われた。心配しているというのは分かったがその心配すら僕の癇に障る。◆取り敢えずロンには仕事をさせ本を読ませ球遊びなどしている余裕を奪った。ついでにカブトムシをやたら集めていたレイジや漫画を読み耽るヨンイルも強制的に従事させたが、最終的に狩り、料理、そしてそれら業務をしながら雑談をしている内にテンションが上がってきたようだ。ヨンイルが松かさや油成分の多い木を入れ過ぎて炎が大きくなり過ぎたりレイジが投げたゴキブリが僕に当たったり説教したり別件で来ていた凱とロンが大喧嘩になったりしたがキャンプとしては概ね成功と言えるだろう。【続く】-----------------サムライの影が薄い-----------------蜂:・直ちゃんとサムライ:そもそも近付かない・レイジ:ひょいひょい避ける、気配を消して隠れられる・ヨンイル:煙幕で文字通り煙に巻いてダッシュ・ロン:逃げる時にわめいてしまうので余計に追ってくる(それでも足は速い)・サーシャ:調子に乗って近づくが白いので刺されない。調子に乗って夜肝試し感覚で行ったら襲われる・リョウ:誰かが襲われている隙に蜂蜜を取る・ビバリー:叫びそうになるのを必死に抑えて逃げる・ホセ:襲われるが全て拳で叩き落とす 「心配無用です、一撃で殺して差し上げますから」・静流:殺虫剤噴霧(ガスマスク着用)
2014.08.25
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今日→母2目差勝ち(5目置き・アドバイスあり)私10目差勝ち(5目置き・アドバイスありだが一部助言なしで攪乱)攪乱めっちゃ楽しいけど、でも相手が気付かないと(アドバイスをした時点で気付けるフェイクだと)私が私の腕の無さをごまかしている感があってそれはそれでちょっと凹む。母「しげりに勝てない」私「初期から大分強くなってるよ」母「100級から99級になっただけだって」私「桁変わったじゃん」母「そうだけどー・・・」母「最初のころは結構5対5だったけど、あれはしげりがあまりにも「斜め上」な打ち方に攪乱されてた っていうのと、しげりが私を舐めていたっていうのがあるんじゃない」で私が舐めなくなったから今の状態・・・ということのようですが。私「あれかなお母さんは呪いの装備・しげりのあなどり を外せるようになったんだよ」母「wwwww呪われてたのか私ww」母「むしろ呪われてたのしげりじゃないw」私「まあ私が不利になるけど・・・」「アドバイスを言いつつ対戦するのって難しくない?」と言われますが常に相手が一番困る一手を打ってくることを想定して侮らず、がちがちに考えて詰めていく方が楽しいです。ゆるくしていたところに入られるのがかなり悔しいし、がちがちに詰めたからこそ攻め入られた時に「これだけがちがちでも攻め入られてしまうのか、では次はどう打とう」とより発展できると思います。攪乱のようなやり方はこれからも使いますが、打手返し系・死鳥当たり系としてのやり方を選んでいきたいです。また、「相手が片方を守ったら、もう片方は死んでしまう」という状況に持っていくことで、いくつかの場所にピンチ感を与えつつ、相手が冷静にうまい手を打っても何かしら自分にメリットが得られるような手としての「攪乱っぽい手」を打ちたいものです。相手がどこに打ってくるかはぼんやりとしたままで、感情のまま、天啓のままに打つのも楽しいですしどこに打ってこられるかわくわくもしますが考えて考えて計算して試算してその答え合わせとして実際に打ってみるというのも面白い。長考はできるだけ控えるようにしたいですが^w^;
2014.08.24
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「そや、カラオケ大会しようや」車の中で突然ヨンイルが言い出す。「…却下。運転に集中できなくなる」「ええー」苛々声で返す鍵屋崎。しぶしぶと引き下がるヨンイルだったが、暫くしてまた言い出す。「渋滞中くらいええやろ?」「……仕方がないな。勝手に歌えばいいだろう」「やったー!」手に拳を握って「ふーん♪」と鼻歌を歌いだす。イントロからか。しかもやたら凝っている。アカペラか。「朝もやの中 続く白い道 鳥のさえずり 挨拶かわしながら 時に雲が 垂れ込めて」 握った拳で器用にフリまでつけて、何かのアニメの歌を歌い切ったヨンイル。因みに裏声だ。誰だお前。「よく覚えてんな」と言うと「俺の歌唱力は52万やで」と言われた。知るか。「よっし、次は直ちゃんの番やでー」「は!?」 次は鍵屋崎が驚く番だった。そりゃそうだ、さっきの言い方で誰が自分を含めて言ってると思うだろう。ヨンイル以外に。「僕は辞退する」「えーそりゃないで直ちゃん、ここはノリで歌おうや」「キーストア喉に自信ねーのー?」「……何だと」 ムキになった鍵屋崎が、やっと歌いはじめた。 息を吸い込む音に我知らず乗り出していることに気付く――……「・・・such a lovely place,such a lovely face...」 ……だめだ、何歌ってんだか全然分かんねえ。 でも、これはどっかで聞いたことがある気がする。 音に包まれてもやもやとした記憶を追ってはみるものの、はっきりとは思い出せない。 でも、不快じゃない。少しぼんやりしているうちに鍵屋崎が歌い終わる。「…これで満足か」「ヒューヒュー」「直ちゃんええ声やん、今度Komm,susser TodとかFaithとかlithium flower scottとか歌ってや!」「歌詞の内容による」 一瞬で独特の空気が霧散したが、斜め前のサムライはまだそこから抜け切れていないようで一人口を押えている。「サムライどうしたよ」「…いや、直の歌を聴くのが久しぶりでな」「そうか?」「ああ。……良かった」 サムライが顔を赤くして言うと、鍵屋崎が黙り込む。 多分サムライに負けず劣らず照れているであろう鍵屋崎がそれを隠すように口を開く。「そういえば君の歌も随分聴いていないな。ちょうどいい、逆時計まわりならば君の歌う番だろう。ほら歌え、さあ歌え、可及的速やかに歌え」「いや、結構だ」「サムライ音痴なら無理しなくていいぜ」「何とでも言え。俺は歌わん」 そんな押し問答の末、トイレ休憩になって結局うやむやになった。 安堵した様子のサムライだったが、多分というか確実にこの後鍵屋崎に色々言われそうな予感がする。 俺はといえば、レイジの歌を聴いたり俺自身が歌うことがなくてほっとした。ちょっと残念な気がするのは横で騒いでいるヨンイルの影響に違いねえ。【続く】-------サムライ→演歌レイジ→洋楽ロン→学校で習った曲+他の誰かが歌っていた歌(うろ覚え)レイジはパンク/ラップのリズム重視ならどうにか…
2014.08.24
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負けた・・・・o...rz人間の囲碁と違って、常に損得を計算しつつ局地戦よりより大きいところを取っていく相手。ものすごくめんどくさいし新鮮過ぎて面白くない・・・・orzリベンジします・・・!この打ち方にも慣れたいし、白として打っている時「対応してあげようフォッフォッフォ」と思ったり黒として打っている時「対応された!よしここは大きい所か!」と思ったりもするので大局としての打ち方を会得したいです。因みにこちら↓COSUMI13路盤互先でやっているのですがなかなか勝てませんorz
2014.08.23
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寝れねえ。明日はキャンプだ。朝は5時起き。確実に一人じゃ無理、だから早く寝なくちゃいけねえのに寝れる気がしねえ。くそレイジのせいだ、あいつときたら鍵屋崎が見回りに来るまで上がりきったテンションで寝ようとする俺にちょっかいかけやがって、しかも当の本人は現在平和な顔でぐっすり眠りこけてやがるのが余計にむかつく。天井を見上げるが、そこには変なシミだけが浮いていて余計に気になって眠れなくなる。目を閉じるがやっぱり眠気は来ない。暇だから昼間のことでも思い出してみる。・・・・・・「虫除けスプレー、蚊取り線香、虫防護服」「ちょっと待てその防護服俺らも着んのか」「救急セット水洋服石鹸」「多すぎんだろそれ、何日分だよ!」「備えあれば憂いなしだ」「備えすぎだろ」鍵屋崎に突っ込みを入れつつ、テントとか椅子とかガスバーナーとか食料とかを車に詰め込む。後は個人の荷物を入れるだけだ。「……っておい」「…それ、何が入ってるんだヨンイル」俺とレイジの声が重なる。「何て、決まってるやん」しゅるしゅると紐をといて中身を取り出したヨンイルが差し出したのは、予想通りというか何というか沢山の漫画本。「これとかこれとかお薦めやからキャンプ中にお前らに薦めたろ思うてな、あこっちはまだ読んでへんから俺用やけど」「……家に置いて来い」鍵屋崎が頭痛を起こして頭を押さえる。そりゃそうだ、ヨンイルの個人荷物は多分俺達の個人荷物を合わせたよりも多い。「直ちゃんかて本沢山持っとるやん」「これは君と違って娯楽用ではない、実利用だ。何一つ無駄な物はない、キャンプのhow to本、快適キャンプの薦め、キャンプの全て、キャンプの教科書、野生の動物への対処法、初心者用の…」前言撤回。「多いなオイ!」「おいおいそれも結構余計じゃねーかキーストア」「は?何処が余計だというんだ、ひとえにキャンプといっても沢山の問題が発生する。物の紛失、料理を手早く行う方法、山火事が起こった時の対処法、子供が川に流された時の対処法、死体を発見してしまった時の対処法」「直ちゃんそれはいくらなんでも備えすぎや。特に最後とかまずないわ、その本も大概マニアックすぎっちゅーか直ちゃんなら暗記できるんやない?わざわざ持ってく必要ないやん」「僕は問題ない。これらの内容は全部暗記してある、だからこれは君達用だ」・・・・・・「ねーよ!」……やべえ、つい突っ込み入れちまった。余計目が覚めた、くそ。結局あの後サムライも交えて厳選した結果、なんとか持っていくハウツー本は2冊になった。それでも分厚いやつだが。因みにヨンイルの漫画は三分の一に減った。レイジのエロ本は没収された。…他になんかなかったか。・・・・・・「ロン、起きろー」うんうん唸ってる内に眠っちまったようだ。「……」起きなくちゃいけねえとは思うが、目が重い、頭が痛い。「ロンー」「分かってるっつーの…」「あ、起きた?」「さっきから起きてる」不機嫌な声を上げるが、目の前のレイジらしき影はどかない。「おい、起きるからそこどけよ」「…つまんねーの、起きなきゃ目覚めのキスするとこだったのに」「……」一瞬で布団をかぶって下からはい出る、だがそれを察知したレイジがそっちから絡んでくる。「うぜえ、おい変なとこ触んな!」「いーじゃん、ちょっとぐらいスキンシップしてもさー」「お前はちょっとじゃ済まねえんだよっ!!」この後起こしに来た鍵屋崎にレイジが昏々と説教されたのは言うまでも無い。【続く】-------------因みにリュウホウ(猫)は老医師に預かってもらいます。【以下蛇足】友人にお前の書くレイジってオネエっぽいよなと言われました。よかったら→好きcp投票お願いします。
2014.08.23
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今日、学校で境界線について議論をしました。建築は雑学です。つまり境界線を越えたつながりが多数あります。けれど建築は雑学ゆえに、収斂するための器、枠組み、軸がないと収拾がつかなくなりかねません。境界線。それに付随するものはプラスイメージか、マイナスイメージか。それはあるべきか、ないべきか。境界線の役割とは何か。考えたことを少しまとめたいと思います。頭悪そうなというかものすごくまとまりの悪い文章ですが・・・------収斂と発散。制約と開放。境界線を作ること明らかにすること と 壊す・溶かす曖昧にすること。それぞれの行の両者は、「境界線」というものの有か無かのイメージと重なるように思います。この二つはどちらも重要な概念だと思いますが、学校で議論をした際私は左側(前者)をよく擁護したので一先ずはそちら依りの文を書きます。◆端、収斂を作るための境界線囲碁で喩えるなら、一つの石を何もないところに放り込んだらそれは発散の前兆です。一つの石を周りに何かある所に入れたら、それは収斂の前兆です。局地戦は「素人碁のもの」という字をどこかで見掛けたことがあります。最初の内は大きいところをとっていく、つまり骨組みを作ることが必要だからです。けれど、先に進めば進むほど境界線、端の処理をきちんとやることが重要になってきます。1目2目の差を気にするということというより、「端をきちんとしていないがために踏み込まれすぎて大惨事になることを防ぐ」「決着を着ける」「端の処理をすることで、今まで見落としていた発展の可能性を見つけられる」これらのためです。次に発展していく可能性というのは、交流の中で生まれることが多いですが関係・交流というのは何も「譲り合う」ことだけで生まれるわけではありません。時にぶつかり合い、時にお互い踏み込みあい、そこで非常に面白い形の展開になります。後にはダメだらけの荒れ野原が残ることもしばしばですが勝ち負けだけを重視するのではなく、「何が面白いか」を考えると、人と人の関わりとして境界線を薄くすることも、また境界線を築くことも、どちらも可能性を生み出す存在として重要だと思います。囲碁の話は一旦ここで終わりにします。◇切りをつける為の境界線ここで、区切りをつけるというのも境界線の一つだと考えるといかに身の回りに区切り、境界線が沢山あるのか分かります。決断も境界。組織も境界。個人も境界。境界があるからこそ、成り立つものがあります。しばしば、丘のように中心は間違いなくそのものだけれどそれ以外はどこまでが丘なのか曖昧・・・というものもありますが。読んだことがないのですが、「境界線の哲学」という本が気になっています。その説明文の言葉を少し引用します。境界線とは。しばりであり、差異を作る。それから自由になるべく、ボーダーレス化が進んでいる。けれど、見えにくいものを見えやすくする為には境界線が必要。…なあなあでやるならば、境界線がなくても構いません。けれど、人生でも何でも「選択を迫られる」時は境界線を作り、その差異を見詰めなければなりません。手術なら、病巣はどこまでか。切り過ぎてはいけない、残し過ぎてもいけない。派閥争いなら、攻撃する相手はどこまでか。厳しすぎてはいけない、甘く見すぎてもいけない。どこからがよくてどこからがダメなのか。それは人の運命を、文明の行き先を大きくも小さくも変化させます。境界線とは法律、ルールと呼び変えてもいいかもしれません。境界線を無くすということは、相手にある程度譲歩、同化することです。境界線がないから、歩く道は遮られることがありません。けれどその分、とらえようとしてもぬるぬると逃げられてしまう可能性があります。境界線を、遮り、縛るもの、弊害としてだけ見るのではなくその効能についても着目する必要がありそうです。◆目を凝らして見る境界線「境界線」をパーソナルスペースの類と結びつけて考えてみるとこれは「気遣い」のツールにも成り得ます。ここからは入ってはいけないとか、仲間に入っていいのかと訊くというのは自分から相手のことを気遣い、相手のスペース、相手による境界線、を重んじる言葉でもあります。(自分が排除されることを認識するのが嫌というのもありますが)この場合、境界線はむしろ求められます。曖昧な態度を取る、濁す、見ない振りをするーという行為への対極と言えるでしょうか。境界線とは「行為」への「指標」にもなりうるのです。◆縛られることしかし、指標が行き過ぎると、それに縛られ過ぎると、見えにくくなってしまうものもあります。以前スピノザの話を読んでいた時に「分野について区切らない」という一節がありました。分かれているもの、分野は考え方という大きな塊を別々の側面として見ているとする発想で様々なものが繋がると思うこと自体が新たな発展につながる、という言葉からは他人同士が繋がる「ボーダーレス化」による発展とはまた違う、自分の中でのつながりというものを連想します。◆人との関わりでは、それらを一旦区切らねばならない場合とは何か。結局ここに戻ってきました。人は、人と関わるときに相手がある程度まとまっていると認識しているからこそ相手を「個人」と捉えやすくなります。相手の個性があるからこそ、相手に対する言い方や呼吸が掴める。自分の個性があるからこそ、相手に対して何か思う、相手に対して思う自分をも思う。そこには自他の区切りがあります。けれどそれは必ずしも不快なものではないと思います。また、境界線の外にあるのは他人の領有地とは限りません。領海の外が必ず領海とは限らないように、誰の場所でもないところがあります。だからこそ、境界線とはピリピリ、相手への牽制というだけではなく自分を形作るものともなりうるのだと思います。
2014.08.22
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※某所の設定から拝借・リュウホウが猫です「レイジ、今日は何日だ」「え?8月22日だけど…キーストアもう物忘れしちまう年になったのか?」「……忘れていない。僕が君に問いたいのは君が日にちに深く関わるものを忘れていないかどうかだ」「えー……えー?」「なになに、二人とも何の話しとるん?」「あ、お前今日が何の日か分かる?」「何の日て、誕生日やん。ドラムと服部全蔵とタモさんとテマリと貞姫とレムと伊集院レイと杉野友人と「誕生日の事ではない。というかそもそもそのキャラクターを僕は知らない」えー、今度貸すから読んで「こちらの話が先だ」 …はい」「三次元で考えろ。ヨンイル、君にも関係のある話だ。現在22日朝。31日まであと10日。 これを聞いて思うことは」「そないな怖い顔せんでも分かっとるって。明後日のキャンプの事言うとんのやろ? むっちゃ楽しみ!」「あー、それな。心配しなくてもちゃんと準備してるぜ?」「………率直に言う。 宿題は終わったか」「「……」」「「あっ」」「……」「いや直ちゃん待ってや、俺はレイジとは違うてちょっとは埋めてるで?ほらこれ」「…明らかに漫画のキャラの落書きのほうが多いようだが」「ったくヨンイルは漫画バカだなー、俺は英語は全部終わってるぜ」「そうか。では国語と社会は」「……後でやる…」「…後回しにするのは勝手だが、因みにノルマが7割達成できない限り2日後のキャンプは中止する」「何…や…と…?」「え、そりゃねーよキーストア。じゃあロンはどうすんだよ?」「ロンか。ロンは自由研究と絵日記を書斎で必死にやっている。 …そうだな、そんなロンの努力を無駄にするのは忍びないな。 分かった、ノルマを達成した人間は連れて行こう。残りは居残って課題続行だ」「「」」「安心しろ、僕も残る。さぼらないかきちんと監督したり分からないところはみっちり教え込んだりしてやろう」「全然安心できねーよ」「直ちゃんと二人きり…」「因みに言っておくが、僕とヨンイルが二人きりだと漫画の話に脱線するからその場合はサムライが担当する」「」・・・「にゃー」トテトテ「あ、リュウホウ」「リュウホウこっちおいでやー」「宿題の上に乗ってくれよ」「リュウホウ。来い」「にゃー」トテトテ「直ちゃんのイケズゥゥ……」「キーストアそりゃねーよ…」「君達は早く勉強しろ」・・・「もうこんな時間か」「お…終わったー…!!」「俺もあとちょっとや」「…採点をする。…よし、これとこれと…(略)…これについては後で言いたいことがあるが、 今日はもう遅いから明日以降に持ち越す。…ご苦労だった。」「よっしゃー…直ちゃんの労いゲット…」「サンキューキーストア!俺ロンのほう行ってくる」「ああ。あの二人は熱中すると時間を忘れてしまうことがあるからな、そろそろ止めた方が良いだろう」「直ちゃんもよく時間忘れてまうよな」「君に言われたくはないな」・・・「……ぐー」「え、ロン寝てんの?」「ああ。宿題がひと段落着いたところで力尽きたようだ。起こすに起こせなかった」「……確かにこの寝顔は起こせねーな。おーいロン、幸せそうな顔で寝やがって。キスしちまうぞー」「………」「駄目だこりゃ。多分これ自然に起きないだろ、俺がベッドまで連れてく」「お前一人で大丈夫か」「舐めんなよ、もうロンの一人や二人朝飯前だぜ」・・・「…直、眠いのではないか」「平気だ。それより撫でようとするな、眠気が数割増しになる」「……」「…」「……」「…今日は、あ……あ…あり……感謝する。 今回のようなケースでロンとレイジとレイジが一緒に居る場合、 お互い勉強にならず事態の収拾がつかなくなっていたからな。 君が協力してくれてありがたかった」「…!…いや、……」「だから撫でるなと言って……仕方がないな」「……」---------レイジ→高1 ヨンイル→中3 ロン→小5 リュウホウ→17位キャンプ編に続きます。豆知識ネタやたら多いです。happybirthday8月22日が誕生日の人!
2014.08.22
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thanks for 64000この二人のポジションは本当面白い。主人公1の直ちゃん主人公2のロンと付かず離れず、けれど違う視点で物を見られる。初めの内はあまりに婀娜っぽいというかやり手婆っぽかったリョウが子供っぽいところを段々出していく所が可愛くて可愛くて……12章でレイロン(暴ロン)和解編↓サム直初夜フラグ編↓ビバリョ次元級の別れ編と来ましたが次のビバリョ再会編が物凄く気になります。
2014.08.21
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※ヨンヨンが医務室に居る時・捏造お見舞い話――医務室前 直「!」 ロ「あ、鍵屋崎」 直「君もお見舞いか」 ロ「……まあな。鍵屋崎、俺ちょっとトイレ行く」 直「?…ああ」――医務室 レ「ロン大丈夫かな」 ヨ「アレは完全にブルっとるな」 レ「ちょっと怖い話チョイスしすぎじゃねーの?」 ヨ「いやいや、ちょい怖程度やろ。トンネルで幽霊にウボアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっておっかけられるっていうあるある怖い話やで」 レ「それが怖いんだよ。お前の話し方が余計に怖い」 直「…何をやっている。そろそろ消灯時間だぞ」 ヨ「直ちゃん!お見舞い来てくれたん?嬉しいなあ」 直「……別に君の為ではない。医務室の風紀が乱れていないか確認しに来ただけだ」 ヨ「またまたー」 直「だから……もういい、とにかくそろそろ時間が時間だ。ロンを帰し君達は早く眠って 回復することに専念しろ」 レ「ちょっとだけだって」 ヨ「今やないとあかんのや」 直「話すのは昼間でも後日でも出来るだろう」 ヨ「いやいや、こういう場所でこういう時にやるのが大事なんや」 レ「そうだぜ。怖い話はイチャイチャの余興として最適だしな。 見慣れない場所で、しかもいつもはごろごろしてる時間に こんな話してるとどきどきすんだろ?でドキドキしたロンが俺にぎゅって」 ロ「ほー。お前の魂胆はそれかよ」 レ「ロン!?え、トイレは?」 ロ「……」 直「もしかして怖くて行けなかったのか」 ロ「ちっ、ちげーよ!!」 レ「ロン可愛いなー」 ヨ「分かり易いなーロンロンは」 ロ「てめーら怪我直ったらぶん殴る」 レ「まあまあロン、怖いなら俺の布団に」 ロ「だから怖くねえっつってんだろ」 レ「じゃあ俺が幽霊怖いから一緒に居て」 ロ「見え見えなんだよこのエロ豹」 ヨ「あーもーやめやめ。さっきまでの怖い空気吹っ飛んだわ。幽霊も当てられて帰るわこりゃ」 直「…そもそも幽霊など科学的にあり得ない。そんな存在を論じて何が楽しいんだ」 リュ「……」---------・リュウホウは直ちゃんの守護霊だと個人的に嬉しい。 拍手返信のリュウホウ+サムライの会話ワンモア……!! というかプリティプリズンとかサム猫とかの番外編でリュウホウと直ちゃんの会話ワンモア………!!!・考えてみたら8章初めのヨンヨン花火作るのに忙しいから怪談どころじゃnai・・・o...rz・もう適当に誰か入院してる→たむろってる→怪談話で盛り上がるで
2014.08.21
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最近、妹と本を薦め合っているのですが。妹が他のシリーズにはまったらしく、しばらく流血女神伝を放置。のち妹「ネフィシカって誰だっけ・・・・・・・・サルベーン・・・サル?」私「」のち妹「グラーシカは覚えてるんだけど・・・」私「・・・・・・そうか。・・・・・・まさかとは思うがラクリゼは覚えてるよな?」妹「うん。あとカリエとバルアンとエドはなんとか」私「・・・・・・えっと」私「サルベーンはカリエの初恋の相手で」妹「うん」私「ラクリゼの幼馴染で」妹「うん」私「ネフィシカを孕ませた」妹「あー、あのマザコンかー!!!」私「」いや、マザコンだけど。マザコンだけどさ。取り敢えず前に貸した読みかけのアルジャーノン読み切ってから続きを読むそうです。早く萌え語り燃え語りヤンデレ談義!したい!!
2014.08.20
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※グロいです、死ネタっぽいのがあります、不謹慎です人の「触られるなどすると弱い所」は前世にその死因があるらしい例えば脇が弱いならそこを刺されて死んだからなど・直ちゃん→耳が弱い・耳に鉛・横からスカンと射抜かれた・大きな音で鼓膜が敗れた・耳に傷が出来てそこから何かに感染したどれもこれもアレなんですが、耳に鉛となると暗殺・拷問されるような立場だったという妄想が湧いてきます。王族、何か禁を犯した奴隷、スパイ、思想家・・・・・・耳云々を抜きにしてif直ちゃんが気になります。例えば「他の理由で逮捕されている」直ちゃん。あの時この時、もし他の理由で囚人になっていたらどんな態度対応をとっていたのか?そしてそこから更に顧みると、より一層直ちゃんは「今の直」だからこそああいった行動を取った のかなと思い、より面白くなってきます。
2014.08.20
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今回、母4つ置きでやったのですが・・・割と母が変な手を打ってこない・・・!↓普通に白勝ち5つ置きでやってみる↓まさかの普通に白勝ちアドバイスしながらやっていたのですが、もしかしてアドバイスがいけないのかなとちょっと悩みました。私だったらこうするというのが当たりとは限らないし、母はビギナーズラックと言うけれどビギナーズラックというよりはビギナーだからこそとらわれなかったことがあるかもしれないということでは・・・?と思ったり。私のアドバイスを聞いてそれを生かしてくれたり、詰碁の本を読んだのを思い出しながら頑張っている様子を見ると何だか凄く嬉しい気持ちになるのですが、ちょっとビギナーから抜け出しはじめているということに対しての寂しい気持ちもあります。
2014.08.19
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※少々オーバーな表現がありますお歳暮ラッシュ「実家から梨が届いた」そうサムライが言ったのはお盆の初めの日のことだった。「うめぇ!!!」当然真っ先に食べたが、おいしさの余り叫んじまった。一緒に食べているサムライと言えば、満足そうな顔で「ああ、うまいな」としゃくしゃくと食べている。3箱ある梨は、食べても食べても終わらない。俺は一足先に天国に来ちまったのか?けど口の中に広がる爽やかな味は紛れもなく現実のもんで、一かけらまた一かけらと手を伸ばす。---「え、梨?いいなー」「まだあるぞ」ちょうど帰ってきたレイジ、ヨンイルも同じように梨を食べていく。食った瞬間の顔が全然顔立ち違うのにそっくりだった。うまいもんの威力は凄い。どうでもいいがサムライとレイジが切った切り口がやたら綺麗だった。レイジがストレンジフルーツを歌いだしたので止めた。甘酸っぱくて瑞々しい梨。よく冷えてるそれは夏の暑苦しさと相乗効果で俺達を幸せにしてくれる。幸福感に浸っている所で、ヨンイルが「あ、そや」と思い出したように荷物の所へすっ飛んで行く。「俺もじっちゃんとこで西瓜貰って来たんや」「まじかよ!!」戻ってきたニカッと笑うヨンイルの両手にぶら下げられたそれは間違いなく西瓜だった。それも大きな大きなやつ。なんてこった、こんなにいいことが立て続けに起こっていいのか。その後両方を胸に抱いたヨンイルが「巨乳」とか言ってレイジが爆笑してたが俺とサムライは見なかったフリをした。-----冷たい梨を食べた後は、同じように冷たいが触感や味がもう少し柔らかい西瓜を食べる。「うまいなぁ」「ああ」自然と無言になる。一切れまた一切れと手を伸ばす。しゃくしゃくという音とじんわりとした暑さ、虫のミンミンと遠い声、高い空と隣の体温。それだけが世界のすべてであるかのような錯覚。ここにずっと居るのもいい、そう思う。・・・だが、どんな楽しい時間にも終わりは来る。「それ位にしておけ。主食が入らなくなるだろう」「あ、直ちゃんも食べるー?」「僕は遠慮しておく。これから夕飯だからな」そう言って仕事から帰ってくるなり晩御飯を作り始める鍵屋崎。「飯も嫌いじゃねーけど、ずっとおやつってのもいいよなー」「それでは栄養が偏る」「そりゃまあ、分かってるけどさー」レイジが拗ねたように言う。そんなレイジをいつもは無視するか皮肉る鍵屋崎だが、なぜか今日はその眼鏡がきらんと光った。「…今日、宅急便で安田から葡萄が届いた。 よって、これから毎日毎食君達にはデザートという形でこれとそちらの果物を消費してもらう」「「「!!!」」」「後で安田に礼の電話を掛ける。一声準備しておけ」「わー、安田さん太っ腹やなー!」「おい、まだ開けるんじゃない」「……鍵屋崎…」「ロン……一粒だけなら許可する。それ以上は駄目だからな」「!謝々!!」明日も明後日も補修だと滅入っていた気持ちが嘘のように晴れていく。食べ物で気分が上がったり下がったりなんて自分でも単純だと思うが、この幸福感は何にも代えられねえ。--------今日で5日目だ。「……ロンロン、これ食ってええで」「いいのか!?」モッモッ「…ああ。流石の俺でも…うっぷ」「ヨンイルもうギブアップか?俺はまだ入・・・えっぷ」「おめーら無理すんなよ…」モッモッ「お前こそどこに入っとんのや…」「ロン…お前それ何個目だ」「……数えてねえ」モッモッ「だよな………」目の前には死屍累々。あれから琵琶(保健室の外に生ってるのを老医師に貰った)マンゴーとバナナ(マリアとマイケルから)梅酒(梅花が作り過ぎてしまったからとくれた)パイナップル(補修の帰り道突然現れた道了に渡された)ドラゴンフルーツ(ワンフーから)ライチ(鍵屋崎の友人リュウホウから)無花果(五十嵐から)サクランボ(斉藤から)メロン(アルセニーから)パッションフルーツ(ホセから)ライチ(ビバリーから)杏(また安田から)・・・・・・どれもそれぞれおいしかったが、小食の鍵屋崎はともかく良く食べ良く寝るイメージの二人がここまでなるってのは正直意外だった。「ううう…口ん中がめっちゃ甘い…」「肉…肉が食いてえ……」今まだ潰れてねえのはもう一人サムライだが、サムライも少し顔色が青い。「………」ピンポーン突然玄関のベルが鳴った。既視感。「……また…果物か…?」どうにか起き上がろうとする鍵屋崎の顔はゾンビみてえだった。おぼつかない足取りで歩きだそうとするがぺたりと座り込んじまう鍵屋崎を制し、サムライが玄関に行く。「……誰だ……… リョウか」「おっひさー」----------------------------------------------------------------------------------「え、こんなに貰っていいの!?」回覧板を回しにきたリョウが喜色に富んだ声を上げる。「ああ。……ロン、悪いが…」「うーん、まあ、別に構わねーけど…」贅沢を言っちゃあ難だが、まだまだ食べられそうとはいえ正直贅沢に飽きてきていたのも事実だ。「えー、でもいいな、僕もお得意さんとかに貰ったんだけどゼリーとかばっかでさあ、 正直マンネリだったんだよね」そう言ってリョウはいい笑顔で去って行った。俺たちの間、空いた果物箱のスペースを爽やかな風が吹き抜けていった。・・・後日。「…あと…5箱か」「ああ」「冷蔵庫からはみ出した分だけでも処理しなければな」「ま、ロンロンにかかれば軽いやろ」「ああ。ロン、君の胃袋は本当に奇妙だ、一度胃カメラを入れてみたい」「やだ」何か俺が胃袋だけになったような言い方だが、気にしねえ。ピンポーンサムライがまた玄関に向かう。玄関先に立っていたのはリョウ。…何となくこの間のことを思い出す。「あ、サムライじゃん!この間はありがと、あの果物おいしかったよ。」「そうか」「で、折角だから貞子と作ってみたんだけどさ。 タルトとワッフルとジャムパンとプリンとパイ。ちょっと作り過ぎちゃってさあ、 この間のお返しってことで貰ってくんない?」「おお!」「あ、ロンロン。ほらほら、うまそうでしょー」大量の菓子を受け取って満面の笑みで振り返ると、何故か鍵屋崎とレイジとヨンイルが真っ青な顔をしていた。----------------------------------------------------------------・種類がちょっとずつ違ったら食べられるかもしれない・ただしリョウのお菓子は砂糖激盛り(これでも貞子が止めた)・レイジはそろそろ暴君が目覚める。そして食べる。・お歳暮面子の中にはじめちゃんが入っているようないないような・その内ロンvs凱さんで大食い対決inラーメン屋・ロンよりヨンイルやサムライのほうが沢山食べられそうだという突っ込みはおいといて食べ物をおいしそうに食べるロンロンの話でした。
2014.08.19
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2084年プリズン学園文化祭準備内容:演劇練習風景1 「休憩」-----------------------僕は見てしまった。劇の稽古真っ最中の鍵屋崎。あいつが飲みかけで置きっ放しにしてたミネラルウォーター。そこに鍵屋崎のバイトの同僚・ワンチンが何か得体の知れない液体を入れる所を。……あらら、知ーらないっと。お人好しのビバリーやロンならこういう時犯人を止めたりとっ捕まえたり後で鍵屋崎に教えてあげたりするんだろうけど、生憎僕はそんなことする良心も義理も持ち合わせてない。むしろあの生意気眼鏡が飲んだ後どうなっちゃうのか楽しみですらある。一服しようとしてる時はある意味一番警戒心が薄れる時。そんな所に一服盛るなんて端役の割にやるじゃん。ワンチンが物陰に隠れる。多分そこで鍵屋崎が来るのを待つつもりなんだろう、なかなか趣味が悪い。そいつが鍵屋崎の痴態を想像してニヤニヤしている所に、丁度稽古を終えたらしき鍵屋崎が戻ってくる。「シーン6の練習は終了した。次は確か君が出演するのではなかったか、何をゆっくりしている。可及的速やかに支度をしろ」「…うっさいなー、分かってるよ。今準備してる所」ああこれだからこいつはむかつくんだ。気分が急降下、相性が合わないことを再確認。そんなんだから敵増やすんだよとか思いつつ、この後こいつのあられもない姿を見られることを考えて何とか溜飲を下げる。できるだけもたもた、丁寧すぎるほど丁寧に着替え化粧をしながら横目でちらりと鍵屋崎を見る。劇の声出しと不特定多数へのお説教で疲れた喉を潤そうと鍵屋崎が手を伸ばしている。例のペットボトルまであと1m、50cm、30cm、10cm――――――――――――空振る。「「「えっ」」」こっそり覗いていたワンチン、僕、そして鍵屋崎の声が見事に重なる。鍵屋崎の驚いた声って割とレアだなと思いつつ恐る恐る見上げた先は―――凱。東校のジャイアンこと凱が手下引き連れて参加しに来たのだ。唖然としてる鍵屋崎の目の前であっと言う間に例の怪しげな水は飲み干される。常日頃人のモノは俺のモノを地で行く凱らしい行動だ――じゃなくて。「が、が、凱さん…」ワンチンが必死に何か言おうとしてる。でもそのご立派な度胸は結局凱の馬鹿でかい声と鍵屋崎の後ろにいつのまにか影のように佇んでいたサムライ、その底知れない威圧感によって粉砕された。ご愁傷様。そのままユエとマオと話しながら舞台に向かう凱に物申そうとするも呆れた様子の鍵屋崎に「体力と声の無駄だ」と止められるサムライ。精神的に疲れた様子の鍵屋崎に自分の古式ゆかしい竹筒を差し出すも真っ赤な顔で全力で断られるサムライ。どっからどう見ても照れている鍵屋崎、その拒絶の真意に気付かずちょっと落ち込むサムライ。慌てる鍵屋崎。ご馳走様。鍵屋崎が腹いせよろしく声を荒げる。「リョウ、まだ支度が済まないのか」行きたくねえんだよ。察しろよ。抵抗虚しく行くことになった舞台が台無しになるのはその5分後のことだった。----------------------------thanks for 64700中身は多分酒か何か・サム直追記後期サムライ→直ちゃんの拒絶が表面上なことに気付く その奥にあるのが何かは気付かないが「熱病になるから飲め」と迫る、直ちゃん折れる初期サムライ→仲良しではないが体調の変化や「どうするのが最適か」に気付きそれを進言する お互いほぼ照れがないので憮然としつつ受け入れる直ちゃん中期サムライ→・・・
2014.08.18
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今日は、この一週間ぐだぐだしていた空気を払拭するかのように動きまくった1日でした。数日前から、父方の祖父の家に行って囲碁を打つという話だったのですが、朝、母方の祖母が怪我をしたという連絡が入り、そちらのお見舞いに先に行くことにしました。会ったところ、祖母は、入院する必要はないらしいとのこと。思ったよりも元気そうで良かったです。というか怪我以外モリモリ元気でした。祖母と話したり、肩もみしたり、猫をなでたりした後、残る母・妹と別れて電車に乗り、祖父の所に行きました。・・・祖父「遅い!!」父「朝連絡したやん…」祖父「されてない(`皿´) 朝からずっと待っとったのに・・・」父「覚えてないんかい…(´・ω・`)」ぷんぷんしている祖父とレッツ囲碁!(私(黒石)が3目置く/19路盤)▼後半戦にさしかかったところで、左翼の白陣地に少し綻びを発見。うろ覚えですが端ト++○●端ト++○●端ト○○●●端ト●●みたいな形。これがもう一段下がっていたらまだしも、でも綻びと言っても、余程うまく打たない限り入った石が逆に粛清されるだろうな・・・・・・と思いつつ少し長考。そして1手目を打つ。↓端ト++○●端ト+●○●端ト○○●●端ト●●(なんでそんなとこ打つねん(´・ω・`))という顔で粛清一手目▼ ・・ ・・端ト++○●端ト++○●端ト○●○●端ト○○●●端ト●●また長考。そして2手目で伸ばす。当然それにつけて伸びる祖父。けれど、ここらへんでおぼろげながらどう祖父がこの後打ったとしてもそれぞれの手に応じて押さえ込める道があることうまく打てば確実に仕留められることを見出しはじめる。3手目。4手目。長考。祖父「考えるの長すぎや」5手目。黙考。6手目。黙考。7手目。長考。「どんだけ待たせんねん」「ごめんあとちょっと」8手目。「…」(いける)9手目、10手目、「…ちょっと陣地取られたな」1手目の投入地と端っこの経路を繋ぐことに成功11手目「頂きます」祖「…」祖「……!?」そう、目的は経路を繋ぐことと祖父の陣地を潰すことだけではありません祖父がその陣地で築いていた膨大な壁を丸ごと食い尽くすことです。「…あー、こここうやっとけばよかったか」「いや、5手くらい前から色んな対抗策考えてた」「む…」「許さん・・・」「」「許さんぞぉ・・・・・・!」め・・・めっちゃ怒ってるーー!!!いや、半分笑ってたのでマジギレではないのでしょうが、ある意味マジギレより怖いwww本気出されるwwwwと思っていましたが、なんとかその盤はしのいで・・・・・・59-49!!最後の取った石が10個くらいだったので、丁度これで逆転した形でした。それ以外は基本的に硬く守っていたのですが、大人しすぎて圧倒されていたので今回の潜入がなければ負けていました。祖父「待たせるからや!!!」私「ごめんて」祖父「来る時も待たせよってー…」私「それは本当ごめんって」父「だから連絡したやん…」祖母「しげり勝ったんwww」私「うん」祖母「やったなwwww」・祖父の悔しげな顔と対照的な祖母の嬉しげな顔祖父「許さん・・・」祖父「許さんぞぉ・・・・・・」私「2戦目やろう」祖父「うむ」2戦目!▼今度は少し大きく、大らかに大まかに陣地を作ってみたもののやたら祖父「許さん・・・許さんぞぉ・・・」私「怖いwww」そして1戦目と同じく、確保できていたと思っていた土地を囲まれて石ごと取られるという・・・しかも、やたら発生する劫(コウ)。その上どれも死活をめぐるコウ・・・!なんと一局で5つ以上発生したのですが、3つは私がなんとか勝ちをとりました。その後2つ祖父にやられましたが。・・・しかも、その祖父がとった1つというのが曲者で機嫌よく祖父の敗走兵を追っていたら突如劫。しかも、私のゆるめな陣地に踏み込まれるという・・・!急遽「祖父のピンチな石(死活コウ)」をとるか、「私の曖昧な陣地の守護」をとるかという二択を迫られる結果に・・・!祖父の石をピンチに追いやりつつ、こっち攻め込まれたらやばいなあと思いつつ打っていたら案の定攻め込まれるという。祖父が打ったのは、2間ビラキの最外郭、そこの片方へのヨセ。言うなればセールスマンが鍵をかけていない玄関のドアノブを回した状態。そこでチェーンをかければ凌げるけれど、そうしている間にキッチンが大惨事になりそうなので手を着け兼ねた状態。後ろに味方も居るし、入り込んだ石は後方の黒石と2間ほど開きがある。ここは1手で守れる。・・・・・・けれど、そこを守ると1手打ったということでコウを打ち返されてしまう。しかも私は打ち返せないから、他の所に打つしかない。そうしている間にピンチ石は生命線を繋いでしまう・・・・・・!結局目の前のピンチ石を取るという選択をしました。10目ほど石をとれました。・・・自分の陣地瓦解しましたが。多分確実にそっちのほうが得していた気がする・・・!o...rz結局その後負けました。30-42で。祖父「これで引き分けやな」私「うん…」私「そういえば、さっきの最初の左翼の所なんだけど…」祖父「ああ、アレか」私「覚えてない?」祖父「どうやったかなー」写真撮っとけばよかった・・・orz打ち直すも、大分煮詰まった所だったので私「何か違う」祖父「もうちょっと違ったな」コレジャナイ感・・・orz何か似たような展開になって思い出せばいいのだけど。本当にかなり久しぶりに囲碁で考えまくりました、自分で言うのも難ですがかなり冴えていたと思います。序盤で狙いを祖父に気付かれていても、どうあがいていても壁を奪うことが出来たくらいに。あれは奇跡の時間だったといっても差し支えない。切実にアカシックレコードが欲しいです。負けたけど、負けたけど前回闘った時よりも物凄い高揚感。頭の中がふわふわしているというか、爽やかというか、全力で走った後のような爽快感。体も心も熱くて、もしかしたら脳内麻薬出ていたかもしれません。祖母「アンタ(私)勝ったん?2目くらい?」私「いや、今のは30-42…さっきの59-49とトータルで2目負け」祖母「あららー…」祖父「え、お母さんとも囲碁やってるん?」私「うん。13路盤」祖父「13路盤は囲碁やない(´・Д・`)」私「そんなー…」祖父「公式戦では19路や(`・Д・´)」私「でもあれはあれで楽しいよー?時間短縮できるし」祖父「そやけどー…」私「も、もう一戦…」祖父「いや、1対1の引き分けで終わりにしとこうや。もう遅いし」私「(´・ω・`)」私(でもめっちゃ楽しかったからいいか。頭ふわふわしてるし、適度な疲れあるし)上の私「何か違う」祖父「もうちょっと違ったな」の後私「そうだ、これ、これの隅っこ使って13路やんない?」祖父「いや、もうやめようや」私「…これ、(星目印にして)ジャスト9路できるじゃん…」祖父「あかん、それ大変そうやし」私「(´・ω・`)」その後晩御飯が今までのスタミナたっぷりそうなのではなく、さっぱり系なことに感激したりダーウィンが来たで蟻すげえと思ったりアイス貰ったり父が祖母に「また太ったな」と言われたり何故か私が「アンタ横顔美人やな」と言われて「正面は」と訊いてみたらまあ案の定な答えだったり梨と米と来る途中ちょっとだけ寄った本屋の本重いと父と二人で疲れたり帰りの電車で昼間渋谷に居た真っ白な三人組を思い出したり妹から電話がかかってきて父が「は?おいしいもの買ってきて?…分かった、野菜ジュースと納豆買ってくる」と言ったりそろそろ妹納豆克服すればいいのにと思ったりして帰宅。楽しかったです。
2014.08.17
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現代パロ・自分の家宛の手紙をポストに投函した結果、相手の家に届いてしまうサム直・サムライが苗さん宛てに送った筈が、届いていないという事態発生。・不審に思いつつ、苗さんには直接渡すことにするサムライ。だが、その直前家に届く手紙。 何故か2つの消印がついている。・後日サムライのもとに手紙が届く。「直」から「恵」の手紙が。・それが数回続いて、ついに堪忍袋の緒が切れた直ちゃんが「帯刀貢(またはペンネームサムライ)」 に宛て手紙を書く・ここまで考えたけどメールのほうがいいかもしれない・メール機能がうまく機能するかどうか確認する為自分にまずメールを送るサムライか直ちゃん・そこで「送り先を間違えているみたいだが」とメールが届く・不思議に思いつつも返信、その後自分のアドレスと見比べると矢張り同じ・メールが混線したのか?と思う二人。・しかしその後何度か自分宛に送る→相手宛になってしまうサム直・最初の内はうっかり「送り先を間違えている」と伝えるのが遅れる→ 自分宛と思って適当に文面を考えて打ち続ける→相手に見られる→ 余計な一言を言われる→微妙に喧嘩腰の初まりでも・または誰宛でもないメールでうっかり愚痴を書いてしまい 消すことも出来ないので自分宛に送ってみた結果こうなってしまったサムライ/直ちゃん・不躾とは思いつつも放っておけずつい助言を書いてしまう直ちゃん/サムライ・サムライ:頭をどこかに打ち付けたい衝動に駆られつつも礼状を送る→侍+直の奇妙な友情が始まる・直ちゃん:物凄く回りくどく怒る→結果サムライに殆ど伝わらない→直+侍の奇妙な友情が始まる・サムライは苗さんが携帯持てない為連絡相手は莞爾さんのみ(位置連絡用)・直ちゃんは研究員(+恵ちゃん)のみなので、初めてメールを送る相手、どこか同属の意識を抱ける相手に「人には言えない悩み」を相談し始める二人・その内テンションが上がってきて、実際に会おうという話になる・だが待ち合わせに来ない相手・相手が約束を破るような人間だと思わなかったので、戸惑いと心配を抱きつつメールをする →「今そこに居る」と返され更に当惑する。同時に少しぞっとする----------------------空いた左耳と、携帯を押し当てた右耳から流れる音は一緒だった。その上、すぐ近くを通り過ぎた青年達の会話までーどういうことだ、わけがわからない理解不能だ理不尽だー疑問符が脳内を埋め尽くす。「……お前は、何なのだ」こちらこそ、それを知りたい。----------------------電話の向こうとこちらの擦れ違い。・パラレルワールドが出来た原因A 【「帯刀家」が(詐欺に遭うなどで)潰れた」】 【その跡地に「鍵屋崎家」が出来た】・暫く黙していたものの、やはりお互い以外に相談することは出来ないので 連絡をまた取る二人・その内どちらからともなく少し怪しい文章を送ってしまう(「触れたい」など)・顔を合わせたこともないのに発展していく情に戸惑う直、そしてサムライだったが…何かどっかで見たような気が…因みに、サムライの無言実行さは手紙では不器用さ・包容力などに移しこまれます。・パラレルの原因B 【「サムライが引っ越したか否か」】 【「サムライが引っ越した場合、その家に直が住み始めた」】 お互いではないお互いと出会うことは出来るが、同じ世界の相手は自身のことを知らない。
2014.08.17
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直「10月には文化祭がある。しかし、問題はその前の9月。甚だ遺憾なことにスタミナを持て余した低能共にしか関係のない体育祭というものが存在する。何故毎年毎年あんなものを開催するのか理解できない、体力労力時間の無駄だろう。そもそも体育祭というのは」ロン「長ーよ」リョ「どうせ妹に応援されたらコロッと頑張り始めるんでしょ」直「…前置きはこれ位にしておく。先程言った通り10月には文化祭がある、そして9月には体育祭がある。つまり9月にはろくに文化祭の準備をすることができない。その損失を夏休みで埋めるつもりだ」リョ「毎日登校とかまじだるい、はんたーい」直「文化祭実行委員にはそろそろ最終案を提出する必要がある。今回はそれの空欄を埋める」リョ「無視かよ」直「何か意見があるなら手を挙げて指されてからにしてもらおう。因みに僕達のクラスは劇をやる、今回の議題はその演目についてだ。言っておくが写真屋でもミスコンでも女装喫茶でも美人局でもぼったくりバーでもないからな」リョ「何でわざわざ釘刺すのさ」直「貴様には前科があるからだ。…因みに優秀賞を取れば賞金が貰える」リョ「やる」直「現金だな」ロン「守銭奴…」リョ「褒め言葉として受け取っておくよ。劇ね。…あ、そうだ!僕の書いた脚本ってのはどう?」直「却下」リョ「何その」直「では訊くが内容は」リョ「官能小説「却下」ビバ「リョウさんそれは仕方ないっスよ。僕は電脳ハッカーの裏社会モノで」直「何か不穏な気配を感じるが」ビバ「今すぐ使える豆知識としてハッカー技術ネタやるだけっスよ?客引きにもなって一石二鳥」直「却下」レイ「あ、ミュージカルってのはどう?」直「悪くはないな。君にしてはまともな提案だ」レイ「やった」直「それにしても君は裏方に回るつもりか、王様にしては謙虚な提案だな。感心する」キュッキュレイ「えっ」直「一つ案が出たが…他に意見はないか?」侍「時代劇はどうだ」直「ああ、それも有望な案だな。君らしい提案だ。内容は創作か既成の話かアレンジか…後でまた検討することにする。サムライ、君は詳しそうだが読書案内を頼んでもいいか」キュッキュ侍「…ああ」ロン(めっちゃニヤニヤしてる)直「そうだ、個人的に僕はドストエフスキーの「弱い心」を推しておこう」ロン「どんな話なんだ?」直「実際に読んだほうがいいとは思うが凡人の為に説明してやろう。締切のある仕事を請け負った主人公が、初めは「まだ大丈夫」と慢心し若干自己暗示をかけて結局作業に手を付けずじきに「そろそろ手を付けなければ」と思いつつも手を付けず最終的に「そろそろやらなければ」とやっと思ってようやく仕事に手を付ける。はじめ、意外と順調に進んでいる内は「もしかしたら終わるかもしれない」と思う、というか終わるだろうと自己暗示をかけることで自我を保たせ仕事を続けるが結局作業が終わらないまま締め切りの時間になってしまいその男は発狂する。しかも締め切りを仮に破ったとしても心をおかしくしていなければ次があったというのに自分ですべてを台無しにしてしまったというどうしようもなさがなかなかアイロニーを」ロン「こえーよ!!!」直「何だと」ロン「妹にそれ見せるつもりか」直「…では逆に訊くが、君は何がいいと思うんだ」ロン「え…普通に…青春ものとか恋愛ものとか…」レイ「ロンかーわいーvv」リョ「…」ビバ「……」直「………」侍「…………」ロン「生温い目で見んなよ!くそ、いいよ他ので!!」レイ「ええええええええ」バァン「劇の内容悩んどるんやて!!?」・そして安定の手塚・ヨン→マグマ大使推し・直→怪談推し・サムライ→陽だまりの樹・リョウ→ユニコ・ビバリー→アトム・ロン→ハトよ天まで・レイジ→ガラスの城「却下」静流とmowが微妙に…
2014.08.16
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母「今日は詰碁の本を読んできた…貴様には負けん!」私「ふっ…大口を叩くのは勝ってからにしてもらおうか」妹「馬鹿?」今日は2戦しました。けれど、我武者羅感の強かった2夜目と比べると今回指導の部分が多かったせいか 2戦だけ でもかなり印象に残っています。相手が罠にはまると愉しいですが、相手がその罠を見抜いても楽しいんです。先生「ここはもう一度打ち直してごらん」 「よく考えてみて」祖父「ここ後で打ってみような」というのを言いたくなってきます。あと漫画とかでよく見掛ける「こんな弱いアンタを倒してもなんか嫌だから 出直してきてあげる!今度までに元気になっときなさいよ!」みたいなツンデレ(?)っぽい敵の気持ちが分かった気がします。張り合いがないとやっぱりつまらないというか、相手の「本領発揮」と戦いたいというか。◆1戦目はいつも通り4目黒→白天元で始めたのですが、2戦目は母の言い出した言葉により3目星+天元黒→1つの星に白というやり方で始めました。「…」(星に置く)「まあそこだよね」・・・「!」「アンタにいつもやられてるみたいにやってみた」三々。三々うぜぇ。でも新鮮で楽しい。まあ二々で返すということもなく普通に堅く押し込めたわけですが…「三々」四々で、三線二線一線を丸ごと地にするつもりだった相手を一気に(´Д`に叩き込む手。初心者でも余程大きなミスをしない限り順当に相手の陣地を奪うことができるので、他に大きな空き場所・取り合い合戦などがないなら取り敢えずここを攻めるか守るかすれば序盤はなんとかなる感じの手。最近専らやる側だっただけにやられた時のうざさが半端ない三々…。無理やり将棋やチェスで喩えるなら、四角に敵が躍り込んできた感じです。すぐにダメージを与えられるわけじゃないんだけどうざい。しかも潰しづらい三々。その分、下克上には持って来いの手でもあるのですが。黒によるその小さいけれどしっかりとした陣地。なんとなくそれがドヤ顔をしているような気がして、妙にウザ可愛いなと思ってしまいました。◆教えている相手が段々大きい石の塊を取られづらくなっていたり、段々質問が鋭くなってきたりすると「どうやったら生きやすいか」「どうやったら相手を追い込めるか、また同じ状況に自分がなった時どうやって生き延びるか」「追い込むことと、自分の陣地を広げたり堅くしたりすることとを一緒にできるのはどこか」ということをどんどんマニアックになりつつも教えたくなっていきます。初心者ゆえに、常識だと私が思っていることでも「???」だったりもするのですが教えることで自分も確認したり成長したりできるので、付き合ってくれている母にこっちこそ感謝したい気持ちだったりします。+コウを利用するということについて話すとこんがらがられます。私の説明下手さもあるのかもですが、どこからどこまでが母のレベルなのかいまだにはっきり把握できていないのでどのむずかしさ・面倒臭さなら教えられるだろうか…ともっぱら試行錯誤中です。
2014.08.16
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数年前に読んだ本ですが、少し紹介と感想を書きます。紹介----------第二次大戦と終結、そしてその後を生きたある女性を主人公とする物語です。同じ作者さんの書いた「夕凪の街」とはまた違った切り口で「居たかもしれない」人々について描かれています。豆知識が多く、クスッときてしまう所が多く、大事件を記したというよりは日常を描いたと表現したい本です。彼女の元には原爆は落ちません。彼女は死体から靴をとることがありません。その時代、どこの片隅にも存在していそうな日常しかありません。彼女の前にあるのは日常としての空襲だったり、日常としての病気だったり、日常としての節約だったり、日常としての国民らしさだったり、日常としての終戦だったり、日常としての敗戦だったり、日常としての自分との戦いだったり、日常としての出会いだったり、日常としての恋だったり、日常としての記憶だったり。日常だからこそあらゆることが繋がっているように思います。日常だからこそ彼女の目の前に広がるのは哀しさだけでなく寂しさだけでなく嬉しさや楽しさや明るさや照れもあり、悔しさと悩みと呆れと気遣いと怒りと諦めもあり、私たちがこの世界とのつながりを感じるような、クスッとしてしまうような所もあり私たちが「この世界」への遠さを感じるような、どうしようもないような所もあるように思います。日常が崩されてしまいそうな時に、人はどうやって日常に戻っていこうとするのでしょうか。それが静かに、けれど力強く表されていると思います。感想----------場所は「呉」という町。時代は第二次大戦末期。そんな中、少女から大人になっていく一人の「日本人」の彼女。憲兵隊に連れて行かれるでもなく、工場できつい環境のもと働かされるわけでもない。死体から靴をとるわけでもない。けれど死というものが当たり前に存在している世界。戦争の存在と、国の為に戦うことが当たり前の世界。後悔が形となって迫り続ける世界。日々のちょっとした楽しさと立場への意識と周りの人々の存在の中その手で何かを生み出し続ける彼女。日々変わり続ける環境の中常に何かに接し続けてきた手。初めは当たり前に存在していたものがなくなることへの衝撃と困惑と諦めが繰り返されて、やがては次の一歩へと繋がる。「生きていれば何とかなる」何かを乗り越えて、そう言い得た人の柔らかさと強さが魅力的だ。生きることは日常を続けること。沢山の日常は沢山の記憶と想いを生み出す。それは幸せな記憶幸せな想いだけではない。抱えきれない記憶と想いの断片が風に乗る。それには決まった行き場はない。手放した側から見たら空気に溶けたように思うその切れ端。けれど切れ端は消えることはない。いつか墜落して誰かの足元に辿り着いてかさかさと音を立てる。事件には手の回らないそれを、日常は拾い上げる。拾い上げられ、なお掌の中でくるくると動く切れ端は、いかにも生きているようだ。
2014.08.15
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■■[研究員 鍵屋崎 が あらわれた!]■■「ここからは、通すわけにはいかない」そう呟くそいつは明らかに貧弱でぶっ倒れそうで、手を出すことを躊躇う。その躊躇や戸惑いすらぎりりと睨まれ「そんな目で見るならば帰れ。いくら粘っても駄目だ」と言ってくる。ちょっとイラッとは来るものの、それよりも手を出しづれえという気持ちが勝つ。いや、ここは引けない、引くわけにいかねえ。…だが、手を出すこともできねえ。そんな俺と奴に構わず、容赦なく立ちはだかる相手を潰そうとするレイジ。咄嗟に手が動いて、レイジの裾を掴む。「おいっ・・・」「なんだよロン、やけに積極的じゃん、そんなにさびしい思いさせちまってた?後で遊ぼうなー」相変わらずにやにやしているレイジだが、その眼には何かやばいものが宿っている。経験で分かる、こういう時のレイジはほっといちゃいけない。「ちげーよ、お前、やめろよ・・」「俺達はその奥に用がある。そいつはその邪魔をしてる。だから仕方ねーだろ? ま、どーしてもって言うんならロンに免じて許してやんなくもねーけど」レイジが目を鍵屋崎に向ける。「同情は要らない。・・・帰れ。さもなくば排除する」「そんなこと言えるような立場にゃ見えねーけど」だが、鍵屋崎は即答即断する。敵がああいう奴なことに、味方がこういうやつなことにひやひやするのに口を挟めねえ、くそ、自分が何もできねえことに腹が立つ!-----この後、研究を守ることを命とする直(事件前/事件後で恵ちゃん絡み)とこの後協力するということで説得しどうにか相互監視の名の下に一緒に旅をすることになるという何かどっかで見たような展開。サムライは直ちゃんと別ルートで出会っていてもレイロンの後に出会うというのでもいい。-----[DATA]敵ー「鍵屋崎 直」称号:[人工の天才]世界に散らばる8つの「魔力の源」をある目的の為に集めるレイジとロンの前に立ちはだかる。地味に面倒臭い戦法を放ってくる。相手は気付いたら雁字搦めになっている。火力が低いのでちくちくやってくる。レイジが切れる。ロンもやっぱり切れる。@@@@@@RPG設定の別volで、直ちゃんがもし敵として登場していたら。倒しづらい敵役な感じの直ちゃん。最終的に味方になるけれど、今はまだそれが分からない状態。ロンおろおろ+レイvs直+サムライおろおろが見たいです。というか敵役直ちゃんが見たい。可愛いかっこいいエr…見たい。すぐるモードでも兄モードでも直すモードでも良い。見たい。別vol小ネタばかり出てくるんですがどうしたらいいで す か・・・o...rz
2014.08.15
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先日も囲碁の対戦をしたのですが、やっぱり囲碁は面白いと実感する次第です。皆囲碁やりましょう。・vs素人素人だからこそ打てる「ものすごく無謀っぽいんだけどちょっと困る手」ってやっぱりあります。素人だからこそ、「つられない」とか。ぶっちゃけ色々な意味でビビります。ああ、囲碁教室に通い始めた頃対戦した時ちょっと戸惑った様子だったt君はこんな気持ちだったのかという気分になります。●今回、置石を5目から4目に変えました。○・戦法4目だと色々5目と変わってきます。真中に置けるか、隅からしか攻められないかでは大分違うからです。 ハンデというだけでなく、既に実力差によって何目にするか決めている対戦でも、 平手1目2目3目4目5目・・・19路なら9目 、とたまには変えてみるのもいいのではないでしょうか。陣形が、攻め方の手順が変わらざるを得ないのが面白くてたまりません。・教えたくなる症候群5-5から、一気に3連勝になりました。楽しいんだけど、ちょっと寂しいです。+、ものすごく教えたくなってくる・・・!親vs子だと「越える壁」だけど祖vs子だとそうはならない、というのを思い出します。最近読んだものだと磯崎新の「都庁」で見ました。でも本当に戦うとなってくると、越える為に必死になる。うわてならば越えさせないようにというよりは、どうすれば追いつかれないように自分が高く登れるか頑張る。やっぱりそういうのが一番楽しい。わくわくする。5個置かれた場合のハンデ戦(13路盤)だと、勝率がフィフティフィフティなのでこっちもついムキになってしまいますが4個だと、真ん中に置いたりできるので三々で切り込みまくったり、間を斬ったりするよりも自分も「最初の陣地」を作れる。だからこそ、妙に優しい気持ちで教える・・・というか、教えずには居られない状態になります。つまりは指導碁。(というほど大したものではないですが)教えながら戦う。アレですね、師匠と弟子みたいな!私の場合、気を抜くとドヤ顔とか鼻息とか出してしまいそうなので師匠の器じゃないですが。やっぱり成長していく相手を見ると楽しいです。・13路盤13路盤だと、詰碁と大きくとる碁との境が曖昧です。油断できません。繋がる・陣地の確保・相手への牽制。それらが密に関わっているのです。19路盤、9路盤にもそれぞれ面白い所があるのですが。そして明後日は祖父(4段・私が黒番で3つ置きでフィフティフィフティ)との対戦です!あああああもう楽しい!わくわくが止まりません!ps囲碁漫画はストーリーを追うか囲碁の局面を追うか悩みます。同時進行のほうがより真に迫るとはいってもやっぱりどっちかに偏っちゃいそうです。
2014.08.15
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今日も今日とて一人帰り道を急ぐ。先月まではここまで早足で歩く理由もなかったが、今のサムライには直ぐに帰らねばならない理由がある。「直。…直?」家に直が居ない。遅かったか。サムライは苦い顔をして風呂を覗く。「矢張り…」湯。直が来てから出し放しにせぬようにと気をつけていた筈が、朝ごたごたしていたせいですっかり失念していたことを思い出す。自分の失態だ。眉間に皺が寄る。「勝手に出歩くなどけしからん」窓の鍵が開いている。恐らくそこから出たのだろう。しかしここは2階、しかも直にぴったり来る服はまだ買っていない。色々な意味で安否が心配だ。いやあのような格好で……「今帰ったぞ」「!」振り返ると、そこにはサムライの服を着た直が居た。明らかに大きいTシャツを着た直。そして下は……「けしからん!」「!」直がびくりとする。つい大声を出してしまったことに自分でも戸惑うが、いやそんな場合ではないと思い直す。「いきなり大きな声を出すんじゃない、聴力がいい猫にやってはいけないことの一つだぞそれは」「直、何故下を履いていない!」「は?そんなこと決まっているじゃないか、僕に合う下穿きが無かったからだ」ベルトを締めても落ちてくるし、裾は捲り上げても落ちそうだし不自然だから外したと堂々と言う直を見ると何も言えなくなる。「……勝手に居なくなるな」「僕が出ていいかと言っても却下するじゃないか」「それは…」連れて行くにしても直がやってきた一晩目のことを考えると非常識なことをするのではないかと不安だし、あの夜のようなことを直が他の所でもするかと思えば、いつ帰ってくるのか解らないと思えば出せない。…だが、そんなことは言えない。「まあいい。僕が今回外に出た目的は「君にどうやったら恩返しを出来るか」をリサーチする為だ」「は」「君に雨の日拾われ一飯の恩まで受けては返さねば天才のプライドが廃るから色々試行錯誤しているというのに、以前まで通用していた恩返しの手法が恩返しになっていないどころか逆効果になっている。僕の矜持が許さない。なんとしてでも君に「恩を受けた」と認識してもらいたい」何か、妙な予感がする。まさか。「まさか直、俺の知り合いに…」「?君の知り合いなど僕が知るわけないだろう。アルバムも手帳もないのに」会ったのか。と言おうとすると遮られる。確かに最もだ。だが、それでは「…では、何をしたんだ」「凡人には予想をしづらいのも仕方がないな。……これだ」「…!」直の手に下がっていたもの。先程まで直の格好にばかり目が行っていた為気付かなかったが、それは結構な大荷物のようで今更ながら気になってくる。「…食材か」「そうだ。君は「苗」とやらの食事、そして今日に至るまで食べ物で僕に恩を売ってきた。ならば同じ「食べ物」で返すべきだろうという結論に至ったまでだ」胸に何か湧き上がってくるこの感情は嫌な予感か、それとも嬉しさか。----------------------------・この後「な、直…」「君は黙っていろ」・なんとか出来る(真夜中)・作ったのは肉じゃがとか和風のもの(お袋の味でも懐石料理でも)・ほぼ無言のサムライに(もしかして口に合わなかったのか)と悶々するにゃおちゃん・うまいと思っているがやっぱりムッツリのサムライ・食材は家具の隙間に落ちていた小銭で調達----------------------------根負けしたサムライが直用に何着か服を用意するのはまた別の話。そしてサムライがつい「うまい」と言ってしまうような物を作ってやるとリベンジを決め、それから度々勝手に出掛ける直にサムライがおろおろするのもまた別の話。
2014.08.14
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妹「おいアホ」私「アホっていう人はこの家には居ません」妹「…じゃあこれを渡さなくてもいいと言うんだな」私「…!」私「アホとお呼びくださいありがとうございます」携帯でした。綺麗に綺麗に保ってきたスマホ。若干傷がついていたものの見付かってよかった、本当によかった・・・・・・!しかし、暫く妹にアホって呼ばれそうな・・・orzそして迷惑メールの数wwwwやばいwwwwww最終更新日 2014年08月14日 01時03分14秒
2014.08.14
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幻憩僕はひたすら歩いていた。長い長い道だったがさほど辛くはなかった。それはおそらく、足元は道路ほどとは言わないまでも整備されていて、隣には話の盛り上がる友人が居たからだろう。けれどその行き着く先は僕の行ったことのない場所。歩けば歩くほどいつも暮らしている場所から遠ざかることに少しずつ焦りのような感情が湧いてくる。何か、何故かは解らないが胸騒ぎがする。それは恐らく友人の案内先への期待だけではないものだろう。「直ちゃん、ここやで」「・・・・・・」隣のヨンイルの存在を一瞬忘れる。目の前には巨大な朱塗りの屋敷。その豪華な様子に、まるで物語に出てきそうな形に、圧迫感に、人が把握しきれないほどに大きな大きなその御殿に何か、何だとは特定できないものの途轍もなく嫌な予感がする。「・・・・・・」ずり、と後ずさると、ヨンイルが手を掴む。「・・・離せ」「何で逃げるん?うちにあるたっくさんの漫画見せたいだけやのに」ああ、そうか、漫画か、そうだそれならいいか、とふらりと足を踏み出したくなるーだが。「駄目だ!」突然響く声。ヨンイルがちっと舌打ちをする、ぞくりと背筋が震える。目をやった先には侍のような風体の男。・・・誰だ?「逃げろ!」「・・・っ」戸惑っていると命令口調でそう言われ、反発心が僅かにもたげる。だが、それに抗っている暇はない。屋敷の奥からのそりと大きな影が出てきたからだ。片方はひょろりとした、けれど大きな黒い狸の面を被った男。もう片方は狼と狐を足したような面を被った巨大な筋骨隆々の男。まずい。何がまずいのかさっぱりわからないがとにかくまずい。屋敷の中に入ったらもう二度と出られ無そうな。そして今、力づくでも屋敷の中に入れられてしまいそうな。走り出す。「ー今日は遠慮しておく。 この羽織らせてくれた上着はここにかけておく」「あ、ちょっと直ちゃ」上着。白と橙の流水模様のそれを道の真中にあるついたてにかけて走り出す、少し体が軽くなったような感覚。そうだ、走れ走らなくては、早く早く、もっと早く!何故とか理屈が追いつく間もなく、僕にしては珍しく考えようとしつつも行動する。ヨンイルが僕の背中を追おうとする気配、だが侍に阻まれる。動け動けと思うのに、幻惑された効果か水の中でもがくように距離はなかなか進まない。走っていると目の前に、艶やかな黒髪と紅い紅襦袢を羽織った狐の面の人間を横抱きにしている、何か警官だか軍人だか解らないがそんな制服を着た中年の男が現れる。右をすり抜ける。狐の面の顔があるすぐ脇。中年の男は完全に紅襦袢の中の人間に集中しているようで、おぞましい笑みを浮かべていたがそれよりも寒気がしたのはすれ違う時に聞こえた狐の面の奥から聞こえてくるくすくすという静かなけれど強烈な笑い声。あああの男は喰われる。やはりあの屋敷に入らないのは正解だったと、自分はそうはならないとよりいっそう足に力を込める。後ろからヨンイルと侍の言い争う声、いやヨンイルが弁解する声が聞こえてくる。「いや、お侍はん、これは違うんや。」「何が違うというのだ」「んーとなぁ・・・」走れ走れ、足に意識を集中させるんだ。そう思っても耳に声が纏わりつく。それはいつのまにか僕が追い詰められるような声に変わっていて「逃げられへんよ」そういえばどうしてヨンイルと一緒に「一つ目ーはじめの誘いに乗る。」そうだ、確か僕が一人で藪を歩いていたところ声をかけられて 「方角が一番大事なんや。今追っかけても無駄やで」音が追いかけてくる。「「本当は」どんな目に遭っとるか。これは対応した狐とどんな仲かにも拠るけど、死ぬまでこっから出られんのは皆一緒や」随分前から何年も前から話していた気がするが思い返そうとすると頭が痛む 「ここにあるんは本命の巣穴やない。北や。北に「口」がある」話は楽しかった。楽しかったのだがそれとここにずっと居ることとは話が別だ「二つ目ー気付いて逃げる。」走らなくては何かに絡め取られたように足がうまく動かない思考が空回る 「ぺろり」恐怖と焦燥で押し潰されそうになる心を辞書を暗誦することで必死に押さえ込む「逃げ場所なんてない。脇の山道は人には昇れん、もし昇ったとしても絶対に迷う。 残るはこの真っ直ぐ伸びる道だけやけどー」――行き止まり。石と小さな砂利が埋めていた道に唐突に木の床が現れる。その先には手すり。こんなところに手すりなんてあっただろうか、いや僕たちはそもそもどうやってここに来たんだ?ー違う、僕がそれ以上に気になるのはー後ろからざかざかと駆けて来る音で思考が途切れる。ここで捕まってたまるものかと持ち前の意地が叫んで欄干の端のようなそこに身を乗り出し、思い切って飛び降りる。風を感じる。ー化け物に食べられるくらいなら、 ここで死んだほうがーけれど、ぐんっと音がして、僕のその考えは実現しなかった。足に何かが絡み付いているーこれはー笹?もさりと手摺のすぐ外に生えた笹が黄色く枯れていて、僕は絡まったそれに足を引っ掛けたのだと気付く。助かった、けれど逃げようとすることは難しくなった。足が抜けない、なのに上背後から聞こえてくる足音は石を叩く音から木を叩く音に変わる。逃げろ逃げろ、-そう思っていると、ずるりと足が抜ける。ぞうりが落ちなくてよかった、落ちていたら下の砂利で存在がばれてしまう。けれどこれからどうすればいいと悩む。真下には砂利、距離は3尺もないが飛び降りたが最後気付かれるのは必至。しかし道路の真中にある石は小さい。そしてどうにかそこに降りたとしても最早意味がない、考えている間にどんどん気配が近付いてくる。ここで飛び降りて逃げたとして、橋の上の何者かには確実に気付かれる、そしてそうすれば僕のこの足で逃げ切れる筈がない。その途端閃く。橋の裏側の窪み、ここに体を滑り込ませるのだ。笹で反動をつけ、足を伸ばし手を伸ばしなんとか入り込む。その際長く伸びた笹の一部は腕の中に抱いたままだ。ここから降りるときに役立つかもしれない。一旦落ち着いた、落ち着いたはいいもののー一体いつまでこうしていればいい?じっとしているにも限界がある、けれど動いたらばれるかもしれない。上に居る者が狡猾な奴ならば、一旦去ったと見せかけて実はまだそこに居る可能性もある。動けない。----------------------------------------と、いう所で目が覚めた。ぜい、ぜい、と荒い呼吸を繰り返す僕に、丁度鍛錬から帰って来たらしいサムライが心配そうに近付いてくる。「大丈夫か、悪い夢でも見たのか」「…いや、平気だ」夢か、-そうだ当たり前だ、何故あんな支離滅裂な夢を見たんだろうか。恐らく昨夜ヨンイルの隣で手塚漫画のホラーものを読んだからだろう。この天才に文字と絵越しだというのにここまで影響を与える手塚治に改めて感服する。鼓動が未だに煩い。煩わしくて抑えようとしていると、ふいにサムライの手が伸びてくる。ぽんぽん、と背を撫でられる。「・・・・・・僕は子供じゃないぞ」「・・・!」無意識でやってしまったというかのように、驚いたように自分の手を見詰めるサムライ。全く、君は。「直、…もう一度眠るか。まだ早い」「今眠ったらもう一度起きるのが更に辛くなるだろう。却下だ。…心配するな、大丈夫だ」それを聞いてわずかに安心したらしいサムライを前に、少し、ある考えが頭を過ぎる。狐や狸は幻覚を作り出すのが得意。それを題材にした昔話ならば山ほどある。では、今僕が見ているこれもー夢が覚めていると思うこれもーもしかして、幻覚なのではないか?本当は僕はまだあの山奥の中に居て、目が覚めたという夢を見ているだけなのではないか?・・・・・・下らない。首を振る。枕元の眼鏡に手を伸ばすが触れることができない。一瞬不安になる。だが、次の瞬間こつんと硬質な感覚を指に得る。大丈夫、大丈夫だ。これは夢じゃない。幻覚じゃない。現実だ。まだ頭がふわふわしているものの、足に触る感覚は手に触る感覚はいつものそれと同じー筈だ。思い浮かべた途端に感じることに、僕の脳がその周りに何がしかが僕の目に見える物体以外の何かがそう思わせているのではという余計な不安を無視する、考えても意味が無いというのに何故こうも考えてしまうのか。眼鏡をかけて、先程からいつもながら無言のサムライを見る。・・・・いつもの顔になる一瞬前、あの道化のような笑みが見えた気がするのも――きっと、気のせいだろう。----------------------------------------と言う夢を見たんです。電波っぽいヨン直(サム)でした。狐のお宿について・・・ 紅襦袢(静流)に勧誘される→魂まで吸い尽くされる 道化(ヨンイル)に勧誘される→静流とは違って別に吸い尽くされはしないけれど、矢張り帰してはもらえない。
2014.08.13
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2chまとめサイトを読んでいた時。両端の広告と真ん中のスクロールが別だったりすることがあります。「私、貴方にだけ知らせたいことがあるの。実は・・・」(恥ずかしそうな表情)↓「一緒にゾンビ倒そうぜ」(殺しそうな表情)「!?」エロだかグロだか分からんwwwやりたいわwwwwwwと思ってたらスクロールする→あるポイントで急に切り替わるタイプ だったようです。ちょっと残念・・・
2014.08.12
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・猫がさらに太っている・祖母「見るかい?」(注射) 私「結構です」 でも結局見ることに。痛い・・・見てるだけで痛い・・・・・・!・私「・・・・・・」ウトウト いくさの誘惑がやばい・妹「・・・・・・」ウトウト 私「重い」 妹「ええやん」 妹「姉って何か枕にしたくなる」・褒めてない・その後またプール行ったり。楽しかったです。そして携帯見付からない・・・・orz
2014.08.12
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RPG設定 とうぞく の ロン が あらわれた!「めし・・・めし・・・・」ロン は ギラギラ している!▼「めし?これでいーの?」「えっ」レイジ は にこにこ している!ロン は とまどっている!▼「サムライー、俺に仲間できたぜー♪」「良かったな」「え、は?」「あ、こいつサムライ。むっつりだけどいい奴だぜ」「いやそういうことじゃなくて」ロン が なかま に なった!-----------------RPGロン出会い編はこれでも可。因みに初めの装備品は鉄パイプ。ロンにあげるとMPHPが回復するアイテム:食べ物全般。ロンの特殊ステータス:空腹度。因みに他は直:清潔度侍:武者度レ:暴君度
2014.08.12
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スマホの電源切れるの早い→省電力モードにする→携帯で小説サイト見てるとスマホの画面が暗くなる→へうげものの織部がすっごく喜んでいるときのような顔写る→萎える織部は好きだだが織部顔をしている私てめーは駄目だo...rz最終更新日 2014年08月12日 00時27分23秒
2014.08.12
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こんなイメージ。坊主になったりリーダーになったり罪の名を持ったり多忙な人も描きたい。
2014.08.12
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「君に 魔王を倒す「勇者」を任命する」「―――侍」―――そして新たな物語が幕を開ける―――◆サムライ―――剣士。あるいは騎士。父・家臣12人を斬り殺し、牢に囚われていた。その理由は謎。重罪だが家柄などもあって、処刑はされずずっと牢の中。それから数年後、安田さんに最後の希望として勇者に任命され、旅に出る。最初の武器は「箸」朝食時に手に入れたもの。その内村長ポジションのラッシーに「木刀」をもらう。特技は居合い斬り・魔神斬り・そして「ためる」直「(毒舌毒舌毒舌)」サムライ「・・・」ためる:lv1(その内毒舌でMP回復するようになる)レイジ「www」サムライ「・・・・」ためる:lv2対下郎:ためるlv3直「うーん・・・サムライ・・・・・・」(寝言)サムライ「・・・・・・!」ためる:lv4~∞―――◆「お前が「サムライ」?愚民共がさわいでるぜ」◆自称「傭兵のレイジ」―――協力クエストでたまに一緒になる。一緒に居るとレベルが高いめんどくさいモンスター・敵キャラに絡まれる率が跳ね上がる。基本的に最強の為、このパーティでは「ガンガンいこうぜ」「いのちだいじに(※相手の)」二択 でどうにかなる。でも相手が大勢だったりする場合はさすがにきつい。特殊アイテム:聖書を持ってはいるものの、白魔法適正は0。むしろ黒魔法・魅了が得意。職業「暗殺者」 MPHPが少なくなってくると暴君モードに入る。十字架はイベントアイテムの為外せない。―――◆東地区ーマージャンの町ー「なぁ、酒場行こうぜ」:行く:断る:お前だけ行け←「なぁ、酒場」:行く:断る:お前だけ行け←「酒場」:行く:心得た「・・・・・・・・・」:行く←:心得た酒場に行った!ロン が 仲間になった!◆ロン―――盗賊、または格闘家。実家からの家出、盗賊団・月天心壊滅、残党狩りからの逃亡を経て、この大陸へやってきた。酒場で仲間を捜そうとするも失敗続き。そんな時にレイジに誘われる。なんか嫌な予感はするものの、その笑顔にほだされ気付けば仲間になっていた。サムライ・レイジ・ロンの暫定パーティでちょくちょく狩りやアイテム・情報集めやクエストに出るようになる。―――◆ー洞窟ー?「・・が・・・」レ「ん?」ロ「どうしたレイジ」レ「なんかこっちから声が・・・」?「めがね・・・僕のめがねは・・・・・・」レ「あははははwwwwやっさんwwww「うっせえレイジ」◇「眼鏡・・・これか?」そう言ってサムライが拾ったものを渡す。「!」一瞬驚いたようにそいつの目が見開かれる。気配は分かっていたけれど、そうされるとは思ってもみなかったという顔。・・・さっきまでの必死そうな不安そうな顔と、この反応。そして、見るからに冒険なんてしそうにない風体。――何か、こいつは「目的」を持って冒険している奴だと直感が言う。それも、目的のために我武者羅なタイプ――お節介の虫と好奇心の虫が同時に騒ぎ出してふっと一緒に冒険してみてぇだとか話を聞いてみてえだとかいう気持ちが浮かんでくる。ー何だか妙に心が浮き立つ。わくわくする。そう思った次の瞬間。 「・・・別に、頼んでいない。余計なお世話だ」眼鏡をかけた眼鏡はそう言った。・・・・え?今こいつ・・・・・え?ひゅううう、と冷たい風が吹き抜けたような気がする。サムライはおろか、レイジまで呆けた表情。「・・・なんか寒風が心に吹き荒ぶんだけど。ロンあっためて「やなこった」・・・・・・・改めて思った。眼鏡は相当に珍しいタイプの奴のようだ。◇「おい、お前怪我してんじゃねーの?よろよろしてねーか」「気のせいだ」「気のせいじゃねーだろ!」「ロンほっとけよ。プライド高すぎるヤツは聞かねぇって」◇「・・・貴様ら何故こっちに来る」「行く方向がおんなじなんだから仕方ねーじゃんw」「・・・」◆直―――賢者。回復魔法、強化魔法を使えるものの、如何せん火力が低い。(ただし、たまにクリティカルヒット(急所狙い)が使える)詠唱中に攻撃されるのを避けるのにてこずっているところ、サムライに助けられ流れで協力戦闘をすることになる。家出した妹をずっと探してこの大陸へやってきた。何かのショックで眠り続ける妹を目覚めさせる方法を探していた、というのでも。洞窟で協力して敵を倒した後、出口で分かれようとするが「・・・よければ、協力する」というサムライの言葉に、うろたえつつも承諾する。その際からかうレイジ、どことなく嬉しそうな顔をするロンに「単に僕の側のメリットを重視しただけだ。 協力か?これはただ単に借りを作ったままというのが嫌だということと、 君たちが危なっかしいからこちらも少し手を貸したまでだ、他意は無い」とか言ったとか言ってないとか。直がパーティ入りしてからサムライはMP節約作戦を頻繁に使うようになる。―――◆そして彼らの旅が始まる。―――ここからペア戦のような一蓮托生!服は趣味です。ロンの短パンが不自然・・・orz魔王はタジマか但馬かホセか。魔王を倒しても大魔王が、大魔王を倒しても大大魔王が現れそうですが。・・・・RPG繋がり・・・・某罵詈雑言に対応することで仲間を増やすRPG(あなたってよく見ると・・・)の主人公をサムライでパロしたいです
2014.08.11
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学校に行くだけで時間がかかる。夏休みだと猶更それを意識してしまいます。先日同じ長距離通学の友達が引っ越した今、あの仲間意識的なものもなく・・・引っ越したい・・・でも定期の金額と家賃が同じくらいな上、引っ越しする手間を考えると・・・とも思ってしまいます。一人暮らししている友人をすごいとは思いつつも、大変だという話を聞くと私にはできないと思ったり。。。
2014.08.11
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住宅展覧会に父と行ってきました。8月31日までで、学生は学生証を持っていけば割引になるみたいです。以下、それぞれについての短い感想↓後半にいくにつれ文が長くなる傾向にあります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・建築には住むためのものと使うためのものと見るためのものがある。今回は住む為というものを特に重視したものが展示されている。・住居 下がすっきりしていて、上は居やすそうな空間。住居以外の用途も感じる。・コアのあるH氏の住まい コアが床・天井に溶け込んでいる感じ。人の移動路が少し気になる。・私の家 内外の連続、扉の排除。・塔の家 いかにも秘密基地っぽく、少年心が刺激される。平面図の展示方法がユニーク。それでも機能的。・カプセルタワー グロい。蓮コラ思い出した。カラオケボックスを居住空間にした感じ。 近未来間とレトロな感じが合わさる。小さいがそんなに息苦しくないのは白さと機能の埋め込みのお陰か。 カーテンの形が面白い。大量生産とそれをまとめる技術。人の大きさは建築における制約。・スカイハウス か・かた・かたち。授業で聞いたことを思い出した。 壁柱のすっきりとした存在感。ムーブネットは未来と繋がっている。 黒(茶)と灯りは日本っぽい。スライドすることで明かりを調整できる格子窓がかっこいい。ワンルームというものへの考え方が多種多様。・水無瀬の街家 外は堅いが、内側は開放的。はしごとベランダがロマン。 と思ったが、外は外で、銀色にしたことで堅さを生かした面白さを現しているように思える。・新宿ホワイトハウス レトロ可愛い。当時にしては珍しい白い外観。ついでに模型内部のモデルがアグレッシブすぎて笑った。 3つの使われ方をしているが、どれにも馴染んでいる気がする。(会合・画家のアトリエ・カフェ)・白の家 自然←→キッチンなど、人工物とのかかわり方が面白い。 窓から見える風景がまたいい。・原邸 丸い。整理されている。透明な屋根がある―――内部に。 「街のある家」と言うのがいいだろうか。ショッピングモール、商店街のような印象。照明大きい。 全体的なまとまりが面白いが、内部をもう少し見たかった。・松川ボックス 白と茶朱、木、石の床、神社を少し思い起こす。ころりと可愛い外観×2. こぢんまりとした感じ、清いような親しみやすいような空間にもどこか日本らしさを感じた。・幻庵 一見して和か洋か分からない。山中のそれは橋をそなえ、来るなら来いとでも言うような佇まいだ。 千と千尋の屋台、欄干橋を思い出した。柱と相俟ってそれはどの時代のものでもないような雰囲気。 内部も奇妙だ。網が、波が、曲線が気付けば隣にある。 機械に太陽、月、空、雲をぶち込んだような面白さ。 空間とはこのような場所を作るのにも使われるものなんだなと思う。・住吉の長屋 他の模型は殆どがスチレンなど、模型によく使われるものを使っている印象だったが これはセメントか石膏かもしやコンクリートか、本物に近いものを使っていた。しかも1/10である。 鉄骨を渡るかのような、外(脇)と内(地面)の繋がり。奇妙で不便な空間。 「そこに住んでいる人がまずすごい」 ですよね。・反往器 こちらも松川ボックスと似て白と赤だが、その奇妙な形、そして溢れ出る生活感と合わさり これが芸術品なのか空間なのか分からないような少々混沌とした中に色というパーツがありますという感じ。 内に内に内。いかにもなカプセル。1階はともかく、2階をどのように使用しているのか気になる。 芸術品、研究室のような硬さと近未来っぽさ、そして生活感。ちょっとした使いやすさが面白い。・虚白庵 洞窟は守られている。 静かさとはこんなに大事なものだったのだろうかと思わせる。 これがあるのは山奥ではなく住宅地。近くには道路。だが厚い壁が音を遮断し静かさを守る。 まず庭の白と黒と灰、光と影に「静」を感じる。 内部に入ると暗と色がある。そこに「黙」を感じる。 再び庭に立ち返るとそこでは、内側とはまた違った「黙」を感じる。・中野本町の家 内の為に、閉じる為に、住む為に作られた家である。 内部の人に分かりやすい優しさを与える家ではなく、人に解られるような曲線。 内部の人の為に作られ、役目を果たした後は取り壊されたこの家はある意味究極に内的なもののための住宅だと思う。 ライトの使い方がうまいと感じた。あの家だからこそ使える方法かもしれないが。移動する家のコンペ・スポンジハウス(スポンジでできた家・潰して移動すればどこへでも) スポンジハウスは色々使い道がありそう。応用が効くのがいい。 「少し水をかけて砂漠に置いとく」とか・ミノムシ(材料を置いて、くっつける為のものも置いて、ミノムシのように内部の人が形を作っていく) ミノムシは実際やってみたいと思う。骨が折れそうだけど。・山椒魚(狭い、外への羨ましさ) 改めて山椒魚の粗筋を見て切なくなった。 短時間なら楽しめそうだが、それでは山椒魚的な体験になるのだろうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・個人的な感想ですがかなり面白かったです。興味のある方は是非どうぞ!
2014.08.10
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◆dvd鑑賞会◆設定→v「「ハツユメ」?」リ「あ、これ聞いたことあるー。有名アイドル出てるヤツでしょ」直「僕は原作を読んだ。ストーリーはやや強引だったが、心理描写がなかなか巧みだったな。 次の活動まで時間も空いている。丁度良い、演技の参考にもなるし見ておこう」ロ「それいいな!俺もポスター見て気になってたんだよな。かっこいいよなアレ」「微妙にレイジに似てるもんねー」「はぁ!?そんなんじゃねーよ」「はいはーい」「だから」「静かにしていろ!」・・・・・・・ビデオ鑑賞中「キャー!人攫いぃー!!」「違います、僕は富士山さんの頼みで茄子美さん貴方を守りに来たんです!」「え!?富士山くんが!?」「そうです。僕は鷹村、富士山さんの後輩で・・・」・・・・・・・ビデオ鑑賞中・・・・・・・リ「・・・想像以上に酷いねコレ。制作費の無駄。関係者にも買った人にも全員に喧嘩売ってる。 アイドルもアイドルだよ、こないだのバラエティでは結構いい感じだったのに正直失望したよ。 この子じゃないとできないような所がないしその癖変な媚あるしさあ、演技舐めてんの?もっとキッチリやれよ」ロ「動きとかカメラの場所とかもイマイチだよな。どこを見せたいんだか分からねぇ。全部勢いで誤魔化してるけど目がちょっと良けりゃバレバレだ、効果音も怪我のメイクも状況ともっと合わせろよ。あと飛び降りる動き、アレ絶対大怪我すんぞ。つーか色々いい加減すぎだイライラする、さっきのアクションなんかじゃれ合いにしか見えねーし」直「原作を冒涜するのも大概にしてほしいな。表情も登場人物のつかみ方も声の出し方もまるでなっていない。しかもどうしてあのエピソードを削って新しく勝手に製作した話を挿入しているんだ全く理解に苦しむ。あの話が無ければ富士山が謎の多い男のままで終わってしまって全く鑑賞後の印象が変わってしまうじゃないか」-----------------ス●ビ(少女漫画)のラブ●ー部パロ。・批評属性:リョウ→商業系 ロン→体育会系 直→文系理系・キャライメージ:ちおりん→リョウ モー子さん→直ちゃん キョーコ→ロン カナー・この空気にうっかり足を踏み入れたビバリーがびびる
2014.08.10
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●マーモンとベルの場合「マーモン、ちょっとほっぺ揉ましてー」「sランク報酬の2倍で30分」「いいよ」20分後--・・・むにむにむにむに・・・「むぅ、君ちょっと遠慮なさすぎじゃない?お金は大マケにマケてsランク報酬1つ分でいいからもう中止してもらうから」「えー、やだー♪」1分後--触手vsナイフ勃発●リボーンとツナの場合「リボーン、俺お前のほっぺ揉んだらあとちょっとがんばれそうな気がする」「・・・・・・」チャキッ「冗談ですスミマセン」▲高校生▼20年後「お前のほっぺ揉んだら仕事するー」「ったく仕方ねーなこのダメツナが」「えっ」「何だ」「え・・・えっ、いいの!?」「特別制限で10秒やる。それ以上になってもそれ以下になっても特訓を追加するぞ。時間間隔を測る試練だ。やるか」「やる!!!」↓うっかり伸びすぎて特訓追加(でも懲りずにまた頼む)
2014.08.10
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原作:木原音瀬 漫画:糸井のぞ漫画http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799713396小説http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799713388何度何度読もうとする手を止めたことか・・・・面白いです。シンプルな表紙と一見何だか分からない裏表紙に、読むほどにシーンごとに「ああ、こういうことか」と分かっていきます。今回は漫画のほうから読んだので、未だに原作未読なのですが小説のほうも買いたいと思います。植物系男子と動物系男子。静かな宇野と、賑やかな村上。けれど村上は賑やかなだけじゃない。そして宇野は激しい気持ちを押し隠している。そんな大学の同級生時代からしばらく経って出会った村上は変わっていて、そんな村上に宇野は静かに接しようとするけれど、その行動にエゴを少し隠している。そんなエゴを抱くに至った気持ちが丁寧に描写されていて、綺麗だけれど痛くて、宇野が報われなくても報われても話が終わりそうでシーンごとに読み止めてしまう。上げて落とす。分かっているけれど、やはり気になってしまう。え、こんな展開のまま残り何ページなの?と思ってしまう。これでいいのか、とも思ってしまう。けれど綺麗にオチのついている恋愛ものが多い中で、こういった運びは少し新鮮だとも感じる。無神経で、気を使えて、でもやっぱり神経質ではない村上。それでもそういうところも好きで、余計に苦しくなる宇野。村上の無邪気さは、絶望と同時に「これで良かった」と思わせてしまう分ある意味もっとたちが悪い。宇野はある意味クールなのかもしれない。他人にも自分にも。けれどそれでも忘れることができなかった。「見られている」だった大学時代からの、「見てくれている」が、村上の変貌を表しているようだけれど、村上は元々そういうところがあったのだろうか。村上はある意味闇が深い。忘れられないことを良かったと思っている。見ること見られること見たいこと見られたいこと見たくないこと見られたくないこと。一人になりたいこと一人にされたくないこと。甘えられるのは甘えさせていたから。一人では生きていけないのに一人でないと息苦しい。こう言うのは難だが、パチンコの代わりに没頭する相手として宇野の手を握り締めているという部分もあるのではないかと思う。パチンコはどこまでも機械的。宇野はシンプルで静か。宇野は滅多に求めない。求められない。どちらものめり込ませてくれる。どちらも興奮を与えてくれる。だが、宇野には記憶があって、気持ちが薄く見えるけれど、確かに存在する。拒まないけれど、痛みは現す。人の反応を気にしてしまう村上にとって、感情表現が薄い宇野は少し苦手の部類に入るかもしれない。けれど、傍にただ居るだけで癒されたり、たまに溢れる宇野の感情を見ることで少しずつそのテンポに馴れていったらいいと思う。そして宇野も村上の駄目な所と綺麗な所を繋ぐ部分が段々見えてくるようになったらと思う。その後の二人にはまだ不安やもやもやが残っているようなラスト。だが、お互いに少しずつ歩き出すような雰囲気も感じさせる。ついでに言うなら、漫画版特有のことかもしれないが独白・一人だけの時の感情表現を除くと宇野はかなり読めない、何を考えているか分からない人間に見える。見ようによってはどこまでも澄んだ泉のようにも思える。それは宇野の個性であり、ある意味努力の結果でもあるが、そのことがどう転ぶのだろうか、と不安と期待が半々な終わり方だったと思う。
2014.08.09
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●番号に名前をどうぞ!1.サムライ2.直スタート!●ツンデレなサムライとヘタレな直⇒1-2章or5章「べ、別にお前の為に守っているわけではない。俺が守りたいから守っているだけだ」「・・・そうか。」深く突っ込めない直●男らしいサムライとクールな直「そのクッキーを渡せ」「断る。これはうまくできていない、食べたら腹痛・胃炎・細胞の異常増殖を起こす恐れがある、よって解剖学的見地から言って却下「うまいではないか」勝手に食べているんじゃないこの低能め!!!」⇒サムライ:男らしさを貫く→直:クールになり切れないor病む●甘えたがりなサムライと甘やかしたがりの直⇒「・・・・・・」「?・・・」「・・・・・・」「・・・・・・・・・」ロ(あいつら何で何も言わずに膝枕してんだよ・・・)レ(ツーカーってレベルじゃねーな、俺たちもしよーぜロン)ロ(ぜってぇヤダ)●乙女なサムライと女(異性)好きな直⇒「・・・」「そんなシュンとした顔をするんじゃない!」天然直キラーサムライとサムライが乙女っぽくする度に恵を思い出してしまい狼狽える直●泣き虫なサムライと常に笑顔を絶やさない直⇒「・・・」サムライが泣いている。別に悲しいわけでも悔しいわけでもない。僕が彼の食べ物に限界量を超えた山葵と生の玉葱を盛ったからだ。何故そんなことをしたのかと問われればこう答える。最近彼が優位に立っている気がして気に食わなかったからだ、と。「鍵屋崎いい笑顔すぎだろ・・・」「別に僕は笑ってなどいない。泣いているサムライを見て泣かせているという事実に征服欲を満たされたり独占欲を刺激されていたりなどしない」「自供してんじゃねーか」●キス魔なサムライとそっけない直「・・・・・・」「いい加減にしろ、何故君はいつもいつもいつも何も言わずにキスを迫るんだ! 照れる気持ちは分からないでもないが少しはこちらの気持ちも考えろこの低能! こちらにも心の準備というものが必要なんだ、こらまだ許可していないぞ・・・・・・っ」「・・・・・・」⇒酔っ払い(迫り系)×酔っ払い(くだ巻き系)●魔性のサムライと甘え下手な直「・・・・・・」サムライは直の服の裾を掴んだ!「・・・・・・!」直は照れで爆発寸前だ!⇒無自覚魔性対直兵器サムライ×いつまで経っても耐性が出来ず固まる直●初めて直の家へあがるサムライ⇒「・・・失礼する」「両親は出張中、恵は学校だからこそ来るのを許可したんだ。 悪いが君が見たい所を見たらすぐに帰ってもらうぞ」「心得ている(それでも十分なのだが)」「お兄ちゃん、その人お友達?」「!!!」「初めてお目にかかり申す」「!!!!」⇒直:パニック 恵:そこそこパニック サムライ:つられてパニック●料理の下手な直から、バレンタインチョコを貰うサムライ「・・・・・・」「・・・・・・」鍵屋崎が最近擦り切れている。分量とサムライの好みを気にしすぎて寝る間も惜しんでチョコを作っているんだろう。ご苦労なことだ。それを分かっていてもサムライは止められない。というか鍵屋崎に無理するなと言っては頻繁にあしらわれている。ロンとレイジはと言えば、1ヶ月前からロンにしつこくチョコを要求するレイジに、チョコなんてチロルで十分だと言うロン。でもロンが鍵屋崎と一緒に練習している場面をいくつも見ている。大体ロンが切れてるけど。僕?僕は・・・おまじないチョコを作ってる。神様なんて信じない筈の僕がこんなの作るなんておかしいかもしんないけど、でもどうせならって気持ちもある。ビバリー、覚悟しててよね。⇒その後バレンタインチョコを取っておいてかびさせてしまって血の涙を流すサムライ、 喜びすぎて失言をした挙句切れて自分で処理しようとしたロンの口の中に入れられた手作りチョコをディープキスで取り返した結果更にマジギレされたレイジ、 おまじないチョコでバグを起こし暫くテンションが3倍になったビバリーにどう反応すればいいのか分からないリョウが見られたとか。●さくらんぼのへたを器用に口の中で結べるサムライ、結べない直⇒「・・・何故君が器用に結べるんだ。」「???」「仕方ない、とことん特訓する。」「キーストア付き合うぜ?」「斬る」●女装(男装)の似合う直とそれにときめくサムライ⇒・女装の場合「去れ邪念散れ煩悩仏説・摩訶般若波羅蜜多心・・・」「目を閉じて唸っているんじゃない。僕は文化祭で女装するにしてもどうせやるなら完璧を目指したい、だから唯一完璧ではない途中経過の段階でも見せられる君に判断してもらおうとしているのに」「・・・・・・」「目を開けろ」「断る」「開けろ」「断る」以下略・男装の場合(女子校)「どうだ、執事服を着てみた。」「・・・・・・!」「何だその反応は。・・・変か?」「いや、似合っている。・・・・・・」「そうか」つい見てしまうサムライ、はにかむ直「・・・・・・判断感謝する。では喫茶ではこれを着る事にしよう・・・・・・・おい、サムライ何故君も着ようとしている」「?確か御揃いだと・・・」「君のはこちらだ。」「・・・・・・何故俺がこのようなふりふりを着ねばならない」「君は前回男装しただろう。その際僕がこのようなやたらと幼児趣味を押し出したようなフリルだらけの服を着せられたんだ、次は君の番だ」「」⇒女子服似合わんと言うみっちゃん♀に無理矢理女子服を着せたい「・・・似合っているぞ」「・・・・・・」⇒この後散々からかわれまくるけど、直ちゃんに褒められたことを支えに堂々とするサムライ●手慣れたキスをするサムライと初めてに戸惑う直⇒「・・・・・・」何故だ。何故サムライのほうがうまいんだ。愕然とする。天才のプライド、いや2班としてのプライドがもろく崩されようとしている。「ふざけるな!」プライドの危機に、優位性を奪われようとしていることを防ぐべく僕の口は勝手に動いていた。しかしその直後に後悔する。サムライが明らかに後悔したような顔をしたからだ。「すまん」「ちが、」違う、そんな顔をさせたいわけではない、キス自体が嫌なわけではない、とは思いつつプライドが邪魔をする、この僕にキスをねだるようなそんなことを言える筈がないと確信してしまう。……駄目だ、このままでは以前と同じじゃないか。どうした鍵屋崎直、失敗を何度も繰り返すなどそれでも天才か。サムライの相棒か。思うように動かない口で、覚悟を決め一言分の息を吸う。「・・・・・・もう一回だ」考えてみれば、好きな相手と、お互い心構えをしてからキスをするのは初めてな気がする。初めてやることなのだから勝手が分からないのは当たり前、それならばこれから回数を重ねればいいだけのこと。「ああ」⇒サムライ:不慣れっぽい直ちゃんに色々と刺激されている●顔を合わせる度喧嘩する二人。本当は仲良くしたいサムライとこれがスキンシップだと思っている直⇒「・・・鍵屋崎、」「また君か。いい加減しつこいぞ、ストーカー規制条例に引っかかる」「・・・・・・」鍵屋崎が心配な為、つい着いて行ってしまうが、かなり迷惑がられている気がする。・・・だが、鍵屋崎は俺に対し迷惑だと言う時不思議と生き生きとしていて、嫌がっているというよりはむしろ楽しそうなのだ。・・・何故かは分からないが。●直に好きな人がいると聞いて、ショックを受けるサムライ。直が好きなのは、もちろんサムライ⇒「直ちゃんに告白?は、アホか?俺別に二次元しか興味ないし、そもそも直ちゃんには好きな人おるし」「・・・!」「今更気付いたん?アホやなーサムライ。朴念仁もいい加減にしとかんと愛想尽かされるで」「誰だ」「あ?」「直が好きな者は誰だと聞いている」「」⇒呆れ+意地悪心でどこまでもはぐらかす道化+悶々とするサムライ、そして5章ー8章のあの空気●傘を忘れた直、迎えに来たサムライ⇒初期:「・・・別に頼んでいないだろう」「俺が勝手に来ただけだ。同居相手の濡れ鼠の状態は見るに耐えない」「・・・・・・」後期:「君の傘は随分と大きいな」「特注だ」頼れることが嬉しい直頼られることが嬉しいサムライ●後ろから直を抱きしめるサムライ。「前からが良い」と言う直⇒「・・・・・・」何故俺はこんなことをしている。斎藤に呼び出された直を後ろから抱き締めた直後、己の行為に愕然とする。「・・・・・・」直は何も言わない。おかしい、いつもは数秒と経たない内に暑苦しい、周りの目があると言い出すというのに。これはもしかして斉藤の所には行きたくないということだろうかと自分の都合の良いように解釈してしまいそうになる。それならば行かないで欲しい、ずっと俺の腕の中に居て欲しい。独占欲と紙一重の直を守りたいと思う心が更に腕に力を込めさせる。「・・・・・・サムライ」「!」しまった力を篭め過ぎたか、と腕を緩める、だが直の細い指が俺の腕を掴んで止める。「どうせなら前から抱けばいいだろう」「!!!」⇒そして直接呼びに来る斎藤先生●サムライの髪を梳いてあげる直⇒「君の蓬髪は見るに耐えない。・・・仕方が無いから梳いてやる、折角のストレートヘアが泣くぞ」「・・・」言えない。これが夫婦の会話のようだと思っただなんて。以上になります!●どなたかに回しますか?⇒少プリ好きな全ての方に●最後にこのCP(作品)についてのアピールポイント(愛)を語ってくれませんか?⇒語りきれませんが、時期によって二人の心境態度がかなり違う為 同じクーデレ×クーデレでも初期:ツンデレ×ツンツン中期:デレデレ×ツンデレ後期:デレクーデレ×ヤンデレのように反応行動がかなり違うところが大好きですはよ結婚しろと思いつつも初期の冷たいけれどどこか情がある所中期のデレてるのにどこか不安を煽るところ後期の煮詰まりまくったところそして新章の全部乗り越えたようで乗り越えてないところが大好きですはよ幸せになって下さいと思っています。それでは、お疲れ様でした!------------------エムブロ!バトン倉庫http://mblg.tv/btn/view?id=42198------------------
2014.08.09
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数年前から、妹と少しもやもやした感じのことがありました。私は端的に言うと極端なタイプです。投げるものと拘るものの幅が激しくて、その真ん中を渡ろうとするのは綱渡りのようにフラストレーションが溜まってしまいます。妹は個人的には、比較的バランスのいいタイプで、ある意味私とは逆なのかな?と感じること、羨む事、嫌だなと感じること、好きだなと感じることが同じ位ありました。相性が良いのか悪いのか・・・。けれど最近少し状況が変わってきた(+妹がますます色々考えて行動するようになっている気がした)ので、妹に対して「人への対応の仕方」について聞いてしまいました。どんな考え方をして、いつもどう思っているのかふと気になったのです。一番古い記憶では、「要領がいいなあ」だったのですが段々と「大変だな」「すごいな」と思うようになっていったからというのもありました。すると・・・なんというか・・・・接客業の裏側を聞いている気分に・・・。「人付き合い良く」するために溜め込むものっていうのが結構重いのだなと感じました。私が悪い意味で素直すぎるだけかもしれませんが。そして・妹「これからは姉にもっと色々打ち明けるからなー」ギラン嬉しいけどちょっと打ち明けられ役務まるのか不安・・・!まじ力不足・・・orz・妹に何かされて嬉しいと思う反面うあやっべえこれ攻略されてるわーまじ攻略されてるわーっべえ・と思いつつ抗えない何コレすごい・でもこれはこれで面白いかもとも思う・ついでに思ったままを言い過ぎる私へのお説教が色々激化しそうな気がする・今まで聞けなかったことを少しずつ聞くことが出来る存在になれたらいいなと思う(無謀かもしれない)・でもこういうことを書いている時点で私もいい子っぽくしているのかなーと思う・いい子っぽくしている気がすることを書くことが誰かに不快感を与えないと信じたい------------私個人だけの話だと、私が今まで見ないようにしていたことは気にしないようにしていたことは沢山あったのだなと実感してしまいました。軽いと思っていたことにも結構意味があったりとか、この見方だとこの側面は見られないから、だからこんな考え方になるんだな、とか。自分の性格を好きか、こだわりどころを好きかと問われたら、好きだから変えないところ、嫌いだけれど変えられないところ、表裏一体なところがあるわけで妹の話を聞いたからと言ってすぐにそれを目指せるというわけでもないのですが、今まで表面だけで見ていたかもしれないものを(パンクしない程度に)もっと見ることができるようになりたいと改めて思いました。
2014.08.09
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和む。秋は体育祭とか文化祭とかかな
2014.08.08
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