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真面目系天然令嬢は年下王子の想いに気づかない 3 (ライドコミックス) [ 片町ひろ ]価格:792円(税込、送料無料) (2025/12/2時点)楽天で購入続巻キタコレェェェェもう出ないかなぁとしょんぼりしてたんですが、新刊きてくれました!!いやほんともうこれ大好きすぎるんですよ!キャラ全員好きすぎる…14歳になったラズリスもちゃんとかっこよくてかわいいし…ヒロインのガーネットがこの巻になって「かわいい」を発揮してくれています。タイトルにある年下王子の想いに気づかない、というのはこの巻からになるかな。恋のライバルとしてのフィリップもいいんですよー美形なのもありますが、すごく策士らしいのがたまりません。まあ、わたしが好きなのはセルジュにーちゃんですけどね!!セルジュにーちゃんに嫁は?嫁はよっっっ幸せになって…この作品は多分に漫画家さんのオリジナルが入っているようなのですが、かなり良い味付けになっていますね。国の歴史にかんしてもしっかり描かれていて、現在の王政がどのように制定されてきたのか…つまり設定というか物語の土台がかなりしっかりしています。今回すこしだけ残念だったのは、ナルシス殿下が出てこなかったことくらいかな…まあこのあたりは次でしょう。国王と王妃のこともなんですよね。ラズリス少年期の大きな山場となりえた王妃の存在が今回はほぼないに等しいになってます。ラズリスの教育係のラウル(ちなみに大好きだ!!)が陛下への批判をちゃんとされているのが好ましかったです。うんうん、この一言があるってすごく意味があるんですよ。ラウルの批判って、すなわち読者も感じていることですからね。ラウルがよい意味で「読者」の視点に立っていてくれているんですよ。こういう、物事を俯瞰してみることができる人物というのは、読者が物語没入する手助けとなります。文官のロベールという新キャラもいて、これもまたいいわぁ…読者視点というものにはなりえませんが、その代わり国の政治の「説明役」として適切なんですよ。ロベールもまた俯瞰した説明を担える人物です。次の巻が楽しみすぎる。とにかくキャラ全員好きだし、主人公ふたりのことは純粋に応援できるんですよ。ヒロインのガーネットの恋愛に疎い点も、嫌みな感じがありません。すっとぼけたりしないのがいいんだなと感じます。ガーネットの気持ちがブレないのがいいんでしょうね。恋愛小説を読んでるくせになんでやねーんと思わないこともないんですが、おそらく「勉強」の一環として読み、参考にしたり、評価したりしちゃうんで、自分のことのようには「体感」できないんだなーと、ここらも察せられる描き方をしてくれます。政治のことはがっつりかかれているわけではないんですが、ラズリスたちが政治に参画しているということがわかる描写があるので物足りなさは感じられません。狂王ユリウスの話を最初に入れてくれたのはほんとによかったです。いやー、絵もこのみというか、ほんまうっっっまいし、コメディ部分については好みは別れるかもですが、私はもう大好きで、いい塩梅にほっこりさせられるんですよ。緩急のある、いい漫画の展開だと思うんですよね。無駄にコミカルにしすぎない、というのがよい。漫画家さんの担当の推しはフィリップだそうですが、わかりますよ!!こういういい男はなんぼだしてもらってもいいですからねっまたわたしはセルジュおにいちゃんが一番ですけど!!にーちゃんかっこええ!!仕事できるし優しいし、最高すぎでは?とーちゃんは今のところ手紙とかにしか出てこないけど、いつか出ないかなぁ…セルジュはパパ似だそうですが、ガーネットの母の顔も一度おがみたいところ。出てないし、亡くなったのかな?まあともかく、次の巻ではナルシスの話も絡んでくるでしょう。ナルシスの「背景」も気になるところなので、ともかくつぎを楽しみに待ちたいです。
2025.12.03
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拝啓、役立たず令嬢から親愛なる騎士様へ~地味な魔法でも貴方の役に立ってみせます (novel スピラ) [ 結生まひろ ]価格:1,430円(税込、送料無料) (2025/12/1時点)楽天で購入【注意】リンクはノベル版ですが、読んだのはコミカライズ版です。コミカライズ版の方は…絵も漫画も下手なんですが、物語の展開自体がものっすごく雑です。そしてところどころ日本語もおかしいので読んでいて…非常にもやっとしますね…不遇ヒロインものなのでつまらないこと請け合いなんですよね…ばかばかしい展開が続くんですが、これは、物語の進め方が雑すぎるからだと感じました。ヒロインのユリアーネは実家で虐げられている伯爵令嬢なわけですが、伯爵家のわりに家はそこらの安い戸建てみたいな建物かっていう内装で、しかも家のことを全部ひとりでやらされているらしいんですよ。うん、伯爵家ですよね?父親が資産を使いまくっているとかいうけれど、領地とかはない名ばかりの伯爵家ってことなんでしょうか?まぁ、もうどうでもいいや…ほんとにこのあたりの描写が漫画家さんも下手で、令嬢ものっていう雰囲気が全く出てないんですよ。で、相変わらず義理の姉はドレスの繕いを素人のユリアーネに任せて夜会に出るとか言ってるし。いや、ドレスの仕立てってそんな簡単なもんじゃないんですけど。そんなの素人に任せて大丈夫なんすかね。そして伯爵家なのにメイドやらを全部追い出したと描かれてあったんですが、伯爵家の体面とか…どうなってんの?もう、ほんとこれ令嬢ものなの?こういうのちゃんと考えてないんだなと思いますよ…ユリアーノは母方の「フィメール伯爵」を継いでいるわけですが、ここに婿養子として連れ子つれた「フレンケル伯爵」がはいってくるわけですよね?で、まあ、フィメール家の資産を使い果たしてるってのはまあいいとして、これ、ユリアーノは「法的」にどちらの娘になってるんだろうねっていう、これはあとあと必要な設定なんですけど…まあ、もうほんとどうでもいいや、この不遇アピールのとこは。これってね、冒頭、顔も知らない婚約者がユリアーノにはいて「文通」だけはしてるですよ。で、その「文通」だけで交流して、その「文通」「婚約者からの手紙」だけがユリアーノの心の支えになっていると。つまりこれって古典「シラノベルジュラック」がベースになってるのかなと考えたんですよ。というのも、途中からなんですが、「婚約者からの手紙」は別人が書いているんですよ。それがユリアーノの相手となるルディという公爵家の次男です。なので、ああ、「シラノ」なんだなと感じたんですよ。古典ですので、このシラノをネタにした話っていろいろとあると思うし、ネタにしているからこそ面白くなるかもと感じることもあったんですが。うん、面白くなることはなかったです。というのも、その「文通」、そっこく終わってしまうんですよ。もったいなさすぎるやろ…ここをもっと丁寧に描いてほしかった。ユリアーノは婚約者とは会うこともままならず、手紙だけを心のよりどころにしていた。つまりその「手紙」に恋をしていたんですよ。あったことのない婚約者にではなく。そして手紙を書いていたルディはユリアーノの婚約者と偽って、真愛を込めた手紙を書き続けている。ユリアーノが好きだという気持ちは本物で、ユリアーノには婚約者がいるとわかっていても、あきらめきれない。ならばその不実な婚約者の名を借りて愛を語り、いつかは。ここが冒頭にあるのだから、この「文通」でのエピソードはもっと丁寧に描いてほしかった。つまりね、冒頭にある不遇なヒロインなんぞとくに必要ないんですよ。せいぜい家が困窮していて伯爵とは名ばかりで、貴族としての体面を保つのもそろそろ限界…というくらいの設定でよかった。展開が雑というのは、手紙のやり取りがちょっとあって、婚約破棄の流れになって、ルディがユリアーノんちに押しかけて、義父を拘束、ってのが立てた板に水を流す勢いで早すぎるんですよ。結局「シラノ」なんてなかったんや…というもったいなさ。あれよあれよとユリアーノは公爵家に連れてかれて魔術を学ぶことになりっていう、くだらない「なろう系」の流れになっちゃったんですよ。そもそもルディは初っ端からヒロイン大好きなんで、「恋が実る」過程も楽しめない。はじめから溺愛ありきなんて面白くもなんともないです。絵と漫画の稚拙さもあいまって、先を読む気にはなれませんでした。なにより、ところどころにある会話の不自然さ、日本語のおかしさが気になってしまってね。これ、漫画描いているときに気づかないのかな?冒頭からもうね、てんこもりでありますよ。不自然というか、意味がわからんという言葉がほんとうに多い。義理の姉がドレス縫ってこいと命令してヒロインがくちごもると「裁縫もできないならせめて早く稼いでお金を仕送りなさいよ」と文句をつけるんですよは???仕送りって、ユリアーノは実家でメイド仕事してるのに、「稼いで、仕送り」ってなにをどうしろと?そのあと、ユリアーノは内心むかついていて、「あの二人が文句の一つも言えないくらい完璧に仕事をこなしてやる!」「そしてわたしがいなくなった後、私という存在の大きさに気づいて感謝すればいいんだわ」は??いや、「感謝」て。そこ「後悔」じゃない?というか、ユリアーノが出て行ったところでメイド雇えばいいんだし、別に困らんやろ。手紙での文章もへんてこで「もうすぐ君に会えるね。そう思うと私の胸はいっぱいになりとても苦しい」くるしーんかーい!!というかなにで胸がいっぱいになるんよ?これはルディの偽手紙なので「苦しい」のはわからんでもないが、表現の仕方かあるでしょ「君に会える」のは嬉しいのか苦しいのかどっちだよ。いやこの手紙の文だけでつっこみどころ山ほどあるんだけど、この手紙を読んだ後ユリアーノは婚約者の筆跡がいつも違うと思うんですよ。ところがすぐ次のコマで「久しぶりでドキドキする」と。いやいや、そこはどきどきするまえに筆跡の違和感に気づいてたやろ。せめて忙しいからあわてて書いたから筆跡が違って見えるのかとかなんでもいいのでその「違和感」をちゃんと読者にも感じさせてくださいよ、ドキドキするのがワンテンポあとでいいんですよ。「違和感」はここでは大事なんですよ。そして次のページ義父に「おい!ユリアーネ(略)~どういうことなんだ」と詰問されるんですよ、届いた手紙をユリアーノに見せつけて。そのユリアーノの返事が「はっ、はい」なんですよ。いや、どういうことなんだ、という疑問になんで「はい」なの?いったいなに、とモノローグでかかず、「何でしょうか」と問うところでしょう、手紙の内容知らされてないんだから。もうね、この調子で1ページごとにといっても過言ではないくらいに言葉の不自然さ、会話の不自然さがあるんですよ。過去のシーンでルディが雨宿りに軒下をかりようとした、でユリアーノがどうぞ屋内であたたまってくださいと声をかけるんですが、ルディは「そこまでしてもらわなくとも」とやんわり断るんですよ。そこでユリアーノが返したのか「騎士様がお困りなのに何もしなくては伯爵家の名が廃ります」「何もしなくては」って何?何言ってんだマジで。騎士様がお困りなのに何もせずに放っておくわけにはいかない、ということを言いたかったんでしょう。そして「名が廃る」の使い方ってここでは不適切なんですよ。間違ってるとまではいいきれませんが、あえて言う必要がないんですよ。恩着せがましいでしょ、「伯爵家」をアピールしてるんですよ、これ。ここはユリアーノのやさしさをアピールしたいんなら「伯爵家の名が廃る」なんていわず、ユリアーノ自身の「親切」として「騎士様をこのまま放っておくなんてできません、どうか私のためと思って休んでいってください。大したおもてなしはできませんが、タオルくらいはお貸しできます」でもなんでも、いいんですよ、テキトーなこといって入ってもらえばいい。もうこれに類する、言葉の足りなさと、言葉の恩着せがましさが鼻について…だいたいルディはこのユリアーノが好き好きなんですが、なぜ好きなのかがさっぱりわからないんですよ。いやね、ごくふつうに「いい子だな、好きだな」くらいならわかるんですよ。女神だなんだとほめたたえるほどに好きな理由がわからない、という意味で「わからない」んですよ。そして展開が早いと上でも書きましたが、ルディはユリアーノの義父を拘束するに至るんですが、その理由が「虐待してたから」なんですよ。いやまあ、いいですけど。せめてそこは「傷害罪・暴行罪」にしてほしかったし、この「拘束」にいたるまでのきっかけも書いてほしかった。情報収集してる素振りもないのに、どうして「虐待」を知ってたんだよっていうご都合展開が過ぎるんですよ。ユリアーノを自分の婚約者にするために先に義父のサインをさせたのはいいんですよ。そこからの不意打ちで「逮捕」というのは良かったと思います。でもユリアーノの義理の姉をなんでおいてっちゃう?「拘束」はしなくてもいいけど、事情徴収のために「連行」させるのが筋ってもんじゃない?ここらはまあ、漫画家さんが動きのある絵が描けないからなんでしょうけどね…この漫画家さんも絵が描けない人なので、「描ける絵」だけしか描かないんですよ。なので、伯爵家とは到底思えない貧相な「屋敷」になるし、「屋敷」に踏み込む騎士団というのも描けないんでしょう。義父を拘束して、さらに義理の姉の身柄も確保、連行、なんて絵も描けないんでしょう。ここらは漫画家さんが「描けない」からこその、バカげたシーンになってます。その後公爵家でのお食事会もお遊戯会みたいでルディの父が言うんですよ、スープ飲んで「まるでできたいのようだ」みたないこと。いや、そらそーでしょ?作りたて運んでるんですからべつにユリアーノの魔法なんて関係ないやん?それこそ「毒見」でもしてて、そのためいつも料理がひえひえってんならわかりますよ?でもそんな説明ないですし。それならお茶の時間でもなんでもいいので、お茶しながら話していたらすっかり茶が冷えてしまった、そこへユリアーノが魔法でちょちょいと温めなおす、というのをルディ達の「目の前で」やればいいんですよ。たぶんこれも漫画家さんが描けないのかなと…いやわかりませんが。そんなこんなで、とにかく話の作り方が全体的に雑なんですよ。コミカライズしたはいいけど、見直してませんよね?原作は未読なのでわかりませんが、大筋がこんななら、どちらも期待できないかなと。原作は読んでいないので感想は延べられませんが、すくなくともコミカライズ版はとてもじゃないけれどお勧めはできないです。赤ペンチェックしたい方向けではあるかな…
2025.12.02
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地味姫と黒猫の、円満な婚約破棄(1) (モンスターコミックスf) [ 灰音アサナ ]価格:704円(税込、送料無料) (2025/11/30時点)楽天で購入失礼を承知で言わせていただきますが、絵も漫画も下手すぎです。よくこれコミック何巻もだせましたね…というレベルに本当にひどいです。キャラ絵以外は素材を張り付けているんでしょうね。つまりキャラクターの絵も上手いとは言えないんですよ。キャラの描き分けができているかどうか以前の問題で、たぶん、絵を描きだしてから間もないのでは?イケメンもだれひとりイケメンではないですし…体が描けないのもそうなんですが、とにかく基本的にはバストアップだけで話が進むんですが…まあ一応、がんばって全身描こうとしてるのは見て取れますので…いやそれでもかなりひどいんですが…たぶん漫画描くのは初めてなんじゃないかな?何十年か前の少女漫画のような雰囲気ではあるんですが、たぶんこれ、ごくふつうに漫画デビューとして投稿したら、ボツどころか選考外だったと思います…今どきこんなに絵が描けないのも珍しいのでは?こき下ろしてしまいますが…ヒロインの顔すらとくに可愛く描けてないので、褒める要素がないんですよ。ヒロインの顔に限ったことではないんですが、顔の描き方が一貫してないというか、顔がころころ変わるんですよ。あげく、ところによってヒロインの顔が、男キャラと区別つかないってことがあるんですよよくこれ出版できたよね…きつい言い方になってしまいますが、商業レベルではありません。男キャラの造形はほんとひどくて…とくに婚約者のヘリオスは見ていて気の毒になるほど下手なんですよ…男全体がそうかな?たぶん描き慣れてませんよねこれ。今まで下手な絵の漫画家さんは見てきましたけど、かなり上位にあげられますよ…この下手さというか稚拙さ。お辞儀ひとつ描けないって相当ですよ…女の子の体のうすっぺらさときたらもう見ていて気の毒なほどです。描いてて辛かったんじゃないかな…もちろんドレスもひどいデザインです…もっとシンプルな服にすればよかったのにとおもったんですが、たぶんも、胸元や肩のラインが描けないためにあんなデザインになったんでしょうね…パフスリやリボンでごまかさないとどうにもならないんでしょう。黒猫はそこそこ可愛く描けているんですが、なんというか…黒猫だから楽して描けるんだろうな…と思ってしまうんですよ…良かったですよね、黒猫で…漫画の出来もほんとうにひどいのですが、コマわりもひどいものです。いっそこれ4コマ漫画にした方がよかったんじゃってくらい、なにもかもが描けてません。内容はといえば、まあ…単純なヒロイン無双のハーレムなんでしょうね、これ。地味と言われたセレンが魔法をならってじつはすごい令嬢だってんで、ちやほやされる展開が待ってますが…うん、男キャラが全員かっこよく描けてないのでどーでもいいです。ハーレムものなのに男キャラ描けないのは致命的だと思うんですけどだいじょうぶなんすかねあとは魔術の説明の仕方もゲームっぽい説明の仕方しかできてないあたり、あー…絵が描けないんだなぁ、と。そのために魔法の内容があたまにはいってきません。セレンが勉強熱心だと黒猫ヴィー(黒髪の魔術師が化けてる)がかんしんするところがあるんですが…机の前に何か図式が描かれたのをはってあるだけなんですよそれで「すごい」と思うなんて無理があります。ちなみに1ページのコマの数が平均して3から4コマなんですよ。異様に少ないし、コマわりもすごく単調。過去の回想シーンが学校なんですが、これもデフォ絵でかわいらしく描かれてて、なんつーか、ほんとゲーム絵なんですよ。頭身がゲームキャラのそれ。まあつまり、コマ数がすくないだけでもなく、とにかくキャラの表情つけも上手くないし、コマも単調で説明すらうまくされていないしで、読んでて物悲しくなるレベルなんですよ。ヒロインのセレンは実はあちこちから矢印を向けられている、つまりモッテモテのヒロインで、それに気づかない設定なんですよ。冒頭でさもヒロインが婚約者のヘリオスに好かれていないと思わせるところ自体はいいんですが、これはやり方が悪い。セレンに気のある男1が、ヘリオスにセレンとの婚約を解消するようにそれとなーく誘導しているんですよ。ヘリオスはセレン妹のマリエッタと婚約すりゃいいじゃん、的なね。でもこれって、結局セレンに「誤解させる」ことを前提に描いているもんだから会話が不自然極まりないんですよ。男1はセレンが好きだからセレンと付き合いたいけどヘリオスの婚約者だしなーってことでいろいろ邪魔しようとする。これも、「誤解」させるための行動でしかないので、セレンを好きだ、という観点見られないんですよ。結局設定ありきで描いているせいで、キャラが生きた人間の行動をしないんですよ。じつはこれセレンもで、婚約を解消させるために国一番の魔法使いになるぞーと画策するんですが、それもよくわかんなんくて、魔術師男と出会わせるためだけの設定でしかないんですよ。セレンは誰が好きなのか。これは最初はなくてもいいんですよ。ハーレムものですからね。その中から選べばいい。けど、未来の妃となる人がやる行動ではないんですよ、街中にヘリオスと「ふたり」でデートしたりとか。やってることがほんとJCで。やってることが子供なので「王太子妃」として生きてきた感じがまったくなく、それでなんでマリエッタに譲ろうとなったのかもわかんないんですよ。地味姫だからとバカにされて激おこだから?だったら地味姫ではないよう「妃教育」をやり直せばいいのでは?地味姫と揶揄されて悲しかったから…ヘリオスとの婚約を解消するために奮闘しようって…いや、そんなに婚約続けるのが嫌なら、立ち聞きしてたところに割って入って、婚約は解消しましょう、マリエッタをお望みなら身を引きますって言えばいいやん?なぜこう思ってしまうのかって、セレンがヘリオスのことを好きかどうかわかんないからなんですよ。ヘリオスのことが好きなら、たしかに好かれていなかったことはショックだったでしょう。それでもヘリオスに望まれていない以上そばにいるのはつらい…円満に婚約解消できるよう、ヘリオスと話し合おう、とならん?ヘリオスのことはべつに好きでもないけど婚約者だし…という程度なら、さくっと婚約解消すりゃいい。ここらの描写がちゃんと書かれないまま進むので、ヒロインは「どうなりたいのか」かが分かんないんですよ。たんに逆ハーさせたいだけ、としか見えない。そして実際そうで、つまりヒロイン最低女やんけ、となるんですよ。キャラの名前的に、「ヘリオス」と「セレン」だから、最終的には婚約は解消されずくっつくのかな、とも思ったんですが、どうなんでしょうか。ヘリオスは太陽で、セレンは月かな、という印象だったので。けど、どうも相手は黒魔術師ヴィーらしくて…いや、このヴィオルとかいう男もよくわかんないうちにセレンを好きになるんですよ。なんで?男キャラ全員にいえることなんですが、セレンを好きな理由がわからないんですよ。きっかけとかもない。ヘリオスもセレンが好きらしいんですが、これも後から慌ててそういう設定つけただけっぽくてねわたしとしては、ヴィオルは「当て馬」、しかもいい「当て馬」でいてほしかったんですよ。セレンはヘリオスに恋してはいなかったけれど、距離を置いてやはり彼のことを好きだったのだと自覚するために必要な「当て馬」として存在してほしかったのがヴィオルなんですよ。そして潔く身を引いてほしかった。もちろん恋心は告げずにね。でも所詮は逆ハーものですしね…やりようによっては面白くなったかも、と感じる部分はあったんですよ。魔法を習うくだりがそうで、地味姫のあだなを払しょくするために、いろんなことに挑戦して自分磨きをし、そんな中でまわりとの関係性を再構築していく、という展開もできたと思うんですよ。王太子の婚約者という立場でしかヘリオスをみず、そのことでヘリオスに距離を置かれてしまった自分を反省したりね。そのきっかけとなった魔術の先生がヴィオルでいいんですよ。やすっぽい逆ハーにする必要なんかないんですよね…そもそも逆ハーしたいんなら、まずセレンというヒロインの魅力をたくさん書いていかなきゃならないし、何よりもですね!!!逆ハーものの楽しみって読者側にこのキャラいいわぁと思わせるイケメンを…しかも個性的な男性陣を描かなきゃならないんですよ。見た目も中身もです。これはかなり絵が上手い人じゃないと無理だと思います。そしてこの漫画家さんには到底無理です。男キャラが全員…ほんとにね、全員どれも小学生みたいなキャラで、かっこよくないんですよ。絵も中身も、です。かなり巻数出てますが、これははっきり申しまして、商業レベルに達している作画ではありません。内容もです。素人がかいた漫画で、おそらくろくな編集担当もついてないでしょう。デビュー作としてならこんなに巻数描かせるべきではないです。絵も内容も稚拙すぎて、これはさすがにお勧めできません。おどろくほど褒めるところがありませんでした…
2025.12.01
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