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今日は色々なレベルの会議が3つほど重なる会議日だったのですが、その会議のうちの一つで、同僚が来年の四月から他大学に転出するという噂を聞きまして。 ふうむ。そうですか・・・。 まあね、若くて才能のある人でしたので、さもありなんという気もしますが、同僚の転出っていうのは、その都度、ある種の感慨を抱かせるものでありまして。 まあ、言ってみれば「同じ釜の飯を食った」仲間が出ていくわけだからね。 何か不満があったのかな? とも思うし。不満があって、というよりは、転出先の方に、より大きなメリットがある、ということもあり得るけど。 ワタクシなんぞは、もう若い頃にこの大学に来て、以来、ずっとそのままなわけで、性格的にあまりあちこち移りたくない、というのはあるのですが、そういう私自身の価値観とは異なる価値観で動く人を見ると、ちょっとね、隣の芝生的なうらやましさを感じることがなくもない。 正直、今のワタクシ自身の状況を考えると、このままこの大学に残った方が絶対、自分の仕事は進むと思う。それに、どうせ後数年の話だしね。 とはいえ、なんか、若い同僚に出て行かれると、やっぱり寂しいな・・・。 ま、でも、前途ある若者の決断だから、せめて老人は、その後ろ姿に応援の声をかけてあげましょうかね。
November 30, 2022
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今年も年賀状を買いました。 ついこの間書き終わったばかりのような気がするけど、もうあれから1年が経ったんだねえ・・・。 というわけで、年賀状のデザインを考えねばと、ネット上の無料イラストを物色するのだけれども、なかなかいいのが見つからず。 思うに、干支の中でウサギは、なかなか可愛いデザインのイラストが作りにくいのではないかと。 トラとか龍とかイノシシとか、実物が怖い、もしくは不細工という方が可愛いイラストになりやすく、ウサギみたいに実物が可愛い奴は、逆に可愛いイラストにならない感じがする。可愛い奴を可愛く描こうとすると、なんかわざとらしさが出るというか。あ、こいつ、自分が可愛いと思ってやがるな、的な。 まあ、干支のウサギに罪はないけどね。 とにかく、なんとか近日中に年賀はがきを完成させて、書き始めなければ。師走って、ほんとせわしなくて嫌よ。 クリスマスは好きだけど。
November 29, 2022
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先日、大手出版社のネット上のビジネス誌に寄稿したんですけど、あれね、11月30日か12月1日に公開されるんですと! もう、びっくりよ。だって、つい先日、原稿を出したばっかりなのに。 普通の雑誌のように、紙媒体の場合だと、ここから校正して、1か月後に『○○月号』として出ます、みたいな感じになると思うのだけど、ネット上の雑誌だと『〇〇月号』が月初めに出るとか、そういうのではなくて、準備ができた記事からどんどん公開していくのね。 だから、スピード感が違う! なるほど、ネット上の雑誌のメリットというのは、このスピード感なわけだ。はあ~、納得。 でも、とにかく、もう数日後には公開されるわけだから。寄稿した側としては、嬉しいよね。すぐに結果が出るわけで。 しかも、今回は日本でも最大規模の出版社の雑誌だから。読者からの反響も楽しみ。 それも、私の主戦場である文学畑じゃなくて、ビジネス誌だってところも、ちょっと楽しみだよね! ビジネス誌を読むような人たちが、私の書いた記事にどういう反応を示すのか。そこは実に知りたいところでありまして。 っつーことで、何だかよく分からないけど、とにかく、なんか面白いことが起きそうだっていう匂いはプンプンする。今後のお声かかりも増えそうだし。 まあ、乞うご期待ですわ。
November 28, 2022
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あーーー。いかんかったか・・・。行けそうな気がしたけどなあ・・・。 まあ、こうなったら仕方がない。もう一回、ジャイアント・キリングやればええんや。スペイン戦、頑張ろう!
November 27, 2022
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某雑誌への寄稿も、文庫本の解説も書き上げ、共に編集者から合格のお墨付きをいただいてすっかりご機嫌なワタクシは、本当は卒論指導をしなくてはいけないのですが、ついつい油断して仕事とは何の関係もない本を読み漁っている始末。 で、今読んでいるのは、詩人の田村隆一がものした紀行文集『詩人の旅』。これこれ! ↓詩人の旅 増補新版 (中公文庫 た43-2) [ 田村 隆一 ] で、何の気なしに読み始めたんだけど、これがまあ、面白いったらない。 基本的にはユーモラスな文集で、旅毎に変わる相棒との弥次喜多道中的なものなんですけど、それでいて旅先の土地にまつわる歴史だとか思い出だとか、そういうのも交えながら、実に奥深い話が展開するんだなあ。 でまた、その書き方というか、文章が凄い。まさに詩人の文章。そのテクニックたるや。なるほど、紀行文というのはこうやって書けばいいのか、という見本のような。まあ、田村さんの文章のテクニックの凄さが分かるかどうかは、読み手の力量にも拠るけどね、などと言って見たりして。 まあ、とにかく、私はその文章に魅せられつつ、技を盗みまくりよ。 本当にすごい文章力。 詩人っていうのは、すごいよね。あれだけ文章がすごくて、しかも田村さんは海軍出の二枚目だからなあ。ずるいよ。 というわけで、まだ最後まで読んでないけど、今年読んだ本の中でもベスト3には確実に入る読書体験なのでした。この本、教授の熱烈おすすめ!よ。
November 26, 2022
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先日來、金原瑞人さんのエッセイ集『翻訳のさじかげん』を楽しみながら読んでいるのですが、その中に金原さんが子どもの頃、マジックの本を読んで夢中になった、ということにまつわるこんな一節がありまして。以下、引用します。 当時、なぜか、わが家に手品の入門書が一冊あった。(中略)あと、この本で知ったのはインドの紐の魔術だ。 術者が一本のロープをつかんでその片方の端を上に放り投げると、ロープがぴんと立って、細い棒のようになる。それを助手の子どもが上がっていって、やがてみえなくなる(なぜみえなくなるんだろう)。術者は「おおい、もうもどってこい」と声をかけるけれど、返事はない。怒った術者は短剣を口にくわえて、そのロープを上がっていき・・・悲鳴が! そして子どもの体がばらばらになって落ちてくる。そのうち術者が血にぬれた短剣をくわえてロープをおりてきて、子どもの手や腕や脚を箱に入れて、呪文をとなえ、箱を開けると、その子が飛び出してくる。 これを読んだとき、インドってすごいなと思った。小学校のころのインドのイメージは百パーセント、このマジックだった。(210‐211頁) さて、この箇所を読んで私がビックリしたのは、このインドの魔術の描写が、私が子どもの頃に観たテレビ・アニメ「サスケ」の第13話「百鬼示現斎」に出てくるエピソードに似ている・・・否、まったく同じだったから。これこれ! ↓『サスケ』第13話 ふうむ! そうか。サスケの原作者である白土三平は、ひょっとして、金原さんが子どもの時に読んだというその手品の入門書を読んで、それでこの場面を描いたのではあるまいか?? 残念ながら、この本には金原さんが読んだその手品の入門書のタイトルや著者については書いておりません。だから確認はできないのですが、それにしても両者の影響関係は明らかではないかなあ。 ということで、妙なところで妙な関連を見つけてしまったワタクシなのであります。
November 25, 2022
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いやあ、昨晩は興奮しました! サッカー・ワールド・カップ。奮闘の末、優勝候補ドイツから大金星をあげた日本代表選手の皆さんには、いい試合を見せてもらいました。 前半、前田選手のあわや先制ゴールもあったりして、出だしは良かったのですが、その後は一方的に攻められる展開に。これは前半だけで2点くらい失うのかなと。 しかし、最小失点でしのいだ後の後半、監督の采配がズバズバと当たり、交代した選手たちが躍動! 立て続けの2得点に、テレビ観戦している我ら夫婦も座っていられずに総立ち。 そして相手チームの、ゴール・キーパーまで加わっての最後の反撃を耐え、ついに試合終了! いやあ、素晴らしいです。ほんと歓喜。 いやあ、普段はそんなにサッカー観戦する方ではないですけど、ワールド・カップになると、やっぱり国を代表して戦っている選手たちに入れ込んじゃいますなあ・・・。 選手の皆さんはほんとお疲れ様でした。短いインターバルで次はコスタリカ戦ですが、これに勝てばグループ・リーグ突破の可能性がグンと高まりますから、頑張って下さい。ドイツとスペインがいるグループで、どちらかを蹴落として16強なんてスゴイ! そうなったら、もう一つ上のステージ、ベスト8進出も夢じゃない!
November 24, 2022
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昨日、人間ドックを受けてきたのですけど、今回ちょっと意外だったのは、血圧が高めに出たこと。 私は血圧だけは優良児で、上が115、下が80とか、そういう感じがずーーっと続いていたのよ。ところが今回は上が133とか、その位に行っちゃった。 えー、そんなはずないよ~、とかゴネて、3度も4度も計ってもらったんですけど、数値は変わらず。 あらま、唯一の自慢だった血圧優良児のプライドが・・・ でも、大丈夫! 欝の人が見たら目がくらむほどポジティヴなワタクシ。むしろチャレンジする課題をもらった、くらいの感じで、モチベーション・アップよ! おーし。ならば今後、血圧を下げるという目標で、人生を生きて行こう。 ということで、早速、ネットサーチして、「血圧を下げるツボ」とか、「血圧を下げる運動」とか、そういうのを見まくり、参考にさせていただきました。来年の人間ドックでは、今年のリベンジをしてやろうじゃないの。 で、そんな中で、「呼吸法」によって血圧を下げる、と言っている動画を見つけたんですけど、これ、「8秒吐いて、5秒吸って、2秒止める」という呼吸法を一日何回か続けることで、血圧が下がるというもの。単に血圧を下げるのみならず、脳の活性化にもいいようなことを言っておられたので、ちょっと試してみようかな。これこれ! ↓呼吸法で血圧を下げる?! ま、こういうのをあれこれ試してみて、果たして本当に血圧が下がるのか、チャレンジしていきたいと思います。興味のある御同輩も是非!
November 23, 2022
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某文庫出版社から頼まれていた解説の仕事、完成して編集部に送付しておいたのですが、無事、合格という通知が。こういう仕事は初めてでしたけど、たまたま主題の本のことをよく知っていたもので、取り掛かりも早くできたし、私にしては割と楽にできた仕事でしたね。 一方、もう一つ頼まれている雑誌の原稿は、あらかたできてはいるものの、最後の詰めが決まらなくて、難渋しているところ。 文章って、冒頭の部分、すなわち入り口も重要なんだけど、最後どうやって出るかっていうのも重要で、キレイに出ることができると、すごく印象がよくなる。当たり前だけど。 で、私はどちらかと言うと、入り口はすぐ決まる割に、どうやって文章を出るかっていうところに悩むことが多いかな。 っつーことで、今回の雑誌原稿も、どうも最後の極めが上手くいかなくて、なかなか脱稿できないっていう。 まあね、後は時間との兼ね合いで、締め切りが近づくと、頭も冴えてきて、最終的には何とかなるんでしょうけれども。 ま、まだ1週間くらい締め切りまで時間があるので、もうひと悩みすることにいたしましょうかね。
November 22, 2022
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ええっと、明日は人間ドックの日。まあ、毎年のことですが、楽しみで仕方がないっていう感じではないですね・・・。 で、義兄に聞いた話なんですが、数年前だか、義兄が人間ドックを受けた時、その前日だかにかなりこってりした夕食を摂ったんですって。お酒も飲んだのかな? そしたら、人間ドックの結果がとても悪かった。 と言うことで、その次の年には、前日は粗食に徹したと。すると、数値が劇的に改善した。 よーするに、人間ドックの前の日に何を食べたかによって、数値がかなり左右されるらしいんですな。 で、その話を聞いたので、今日の夕食は思いっきり粗食にしてみた。脂っこいものは食べず、小松菜のおひたしとか、納豆とか、せいぜい卵焼きとか。もちろん、晩酌もここ数日我慢。 さて、この付け焼刃式健康法で、明日の人間ドックの数値はどうなるか。そこはちょっと楽しみなところ。いい数値が出たら、またご報告いたします。
November 21, 2022
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先日、道場でひと汗かいた後の帰り道、クルマで自宅に向かう途中、赤信号で止まっていたら、四つ辻をシレっと曲がってナニモノかがこちらにトコトコやってくる。 何だろう、この生き物はと思ってよく見たら、なんと、キツネでした。 ええっ! いくら愛知県の郊外とはいえ、こんな町中の、結構クルマ通りのある道を、キツネが歩いているの? まあね、野生のタヌキを見かけるということはたまにあって、実際ワタクシも先週、某所の川っぺりで子タヌキが歩いているのを見かけましたが、野生のキツネを町中で見かけるって、かなりなもんじゃない? ワタクシの経験で言いますと、北海道の札幌近郊にある、とある大きな神社に行った時、境内でキタキツネを見かけたことはありますが、本土でキツネを見たことってないなあ。子供の時だってない。 そう言えば、ついこの間、近所の神社に行った時、脇にあったお稲荷さんにもお参りしておいたのよ。お稲荷さんってのは商売の神様だから、ワタクシの商売である物書きが上手くいきますようにとお参りしたわけ。 ひょっとして、それを殊勝と見たお稲荷さんが、ワタクシにキツネの使いを出して、頑張れと励ましてくれたのではなかろうか。 ふうむ、そうに違いない。よーし、今週末は書き物仕事、頑張るぞ!!
November 20, 2022
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今朝の新聞に衆院小選挙区10増10減の話が載っていました。 で、すっごく素朴な疑問言っていい? この件って、要するに「一票の格差の是正」というのが根本にあると思うのだけど、それ、是正しちゃっていいの? だって、普通に考えればですよ、普通に考えると、一票の格差を是正するということは、人口の多い都市部の議員さんが増えて、人口の少ない地方からの議員さんが減るっていうことですよ。 つまりそれは、大都市部の発言力を増し、地方の発言力を減らすっていうことだと思うのだけど、国政ってそれでいいの? アメリカの場合、上院議員って、各州2人、50州で100人の議員で構成されるんだけど、カリフォルニア州みたいに人口の多い州も、ワイオミング州みたいに人口の少ない州も、議員の数は2人ずつよ。で、両州の一票の格差は66対1。 まあ、下院は人口比になっているけど、日本の衆議院に相当する上院は66対1の格差だからね。でもこの格差があるからこそ、ワイオミング州は、カリフォルニア州に対等に文句が言えるわけで。 日本だと、「一票の格差」というのが錦の御旗みたいになっていて、それを言い出すと、誰も文句が言えないような感じになっているけど、ワタクシは、それは大都市と地方の格差を生む、非常に非合理的な判断だと思うんだけど、どうなの? 確かに「一票の格差」というのは、憲法上の問題なんだろうけれども、憲法上で合憲にすると、余計不都合が生じるっていうこともあるわけだから、そこは考えないといけないんじゃないのかねえ。まあ、もちろん素人考えですけれども。 で、さらに素人的な考えを披露させてもらうと、せめて参議院は一票の格差とか言わないで、アメリカの上院みたいに「各都道府県2人」とかで構成すればいいんじゃない? それだと全部で100人以下になるけど、現行の248人も要らないよね? で、参議院議員は、各都道府県の知事と副知事を充てる。 県知事って、ほとんど仕事ないでしょ。参議院議員も仕事なさそうだし、参議院議員と知事の兼業で、ちょうどいいくらいじゃないの? それに県知事を参議院議員に充てれば、参議院選挙というのが不要になるので、これも大幅な節約になる。頭良くない? ま、素人はそう考えるんだけど、政治学者とか法律学者とかはどう考えるのかね。この素人の疑問&アイディアにまともに答えられるのなら、答えてもらいたいわ。
November 19, 2022
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ネットフリックスで、アンソニー・ホプキンス主演の映画『ファーザー』を観ました。この映画で、ホプキンスはアカデミー賞の主演男優賞を獲ったんですよね。 まあ、ネタバレと言っても、ストーリーというほどのものはない。ただ、アンソニー・ホプキンス演じる老人の認知症が進み、次第に現実の把握が難しくなってくるのを淡々と描いているのですが、まあね、ホプキンスが名演なものだから、認知症のリアルがすごい。 でまた、映画の脚本というか、演出もすごくて、映画を観ている方も、どれが本当にあったことで、どれがホプキンスの見ている幻想なのか、分からなくなってくるという。 でも、とにかく、ホプキンス演じる老人の世界が次第に崩壊していく様が本当に哀れで。最後、何もかも分からなくなってしまった老人が、「私の葉っぱが皆、無くなってしまう、雨とか風で・・・」と嘆く場面なんて、もう・・・。人間が最晩年に、自分自身を失っていく寂しさってのは、そういうものなのかなと。 はあ~。もう、アレだね。まだちゃんとした意識のあるうちに死ぬってのは、ある意味、恵みなのかもね。 というわけで、映画『ファーザー』、観て楽しくなる映画ではないですけれども、アンソニー・ホプキンスの名演を堪能するという意味では、必見の映画でございます。これこれ! ↓ファーザー【Blu-ray】 [ アンソニー・ホプキンス ]
November 18, 2022
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先日、やぼ用でダイソーに行って買い物をしたのですが、ふと見ると、そこに「コーヒーミル」が売っている。 お゛ー----! これが噂のダイソー・コーヒー・ミルかっ!! 500円でコーヒーミルが買えるということで、一時話題になって、私も探したことがあったのですが、話題の商品だけになかなか置いてあることがなく、もう、とっくにあきらめていたのよ。それが目の前にポンと。しかも、残り1個。 買うでしょ。このシチュエーションだったら、当然。 っつーことで、意気揚々とダイソーのコーヒー・ミルを入手したワタクシ。これこれ! ↓ダイソーのコーヒー・ミル で、そうとなれば、早速飲んでみたくなるじゃん? そこで久しぶりに挽いてない、豆のままのコーヒーを買ってきてですね、このミルで挽いてミル、っていうことをやってみたわけ。 すると・・・ うーん。そうですね。使い心地は悪くない。豆がゴリゴリと挽かれていく感じもそこそこ。ただ、普通のミルと比べてミルと、挽き終わるまでの時間がちょいかかる感じ? 割といつまでもゴリゴリしなくちゃいけないような。 でも、まあ、我慢どころよ。 で、挽きたての豆で淹れたコーヒーを飲んでミルと・・・おお! やっぱりいつも飲んでいる奴より香り高いような気がするぞ! というわけで、500円でゲットしたダイソーのミル、今後しばらくは我が家で活躍しそうであります。
November 17, 2022
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翻訳家として有名な金原瑞人先生のエッセイ集『翻訳のさじかげん』という本をチラ読みしていて思うこと一つ。 この本は金原先生が色々な媒体に寄稿したショート・エッセイをまとめたもので、そういうものとして書かれている話題は色々なんですが、まあ、どれを読んでも面白いわけ。 で、ふむふむと読み進めていたんですけど、もし私がこの程度の短さのエッセイを、どこかの雑誌社とかから連載で頼まれたとしたら果たして書けるだろうか? と考えてみた。 まあ、私も日本エッセイスト・クラブ賞取っているくらいだから、一応、エッセイストでもあるわけだし。 だけど、ちょっと難しいなと。1本2本なら何とかなるにしても、あちこちから一度に頼まれたら、往生するだろうなと。 で、私にできなくて、金原先生にできる理由ってのは、一体何なのかと考えてみた。 思いつくのはただ一つ、金原先生は研究者であると同時に翻訳家でもある、ということですな。 翻訳家というのは、翻訳をする過程で「言葉」というものと日々格闘するわけじゃん? その苦労の一つ一つを語ったら、もうそれだけで一遍のエッセイになるわけさ。だから、日々の仕事から、エッセイのネタがどんどん出てくる。それだけ、話題力があるってことですよね。 だから、金原先生もそうだけど、一般的に言って、アメリカ文学の研究者でも翻訳に力を入れている人は、エッセイ集出すよなと。例えば柴田元幸先生もそうだしね。青山南先生とか。岸本佐知子さんとか。 わしも翻訳、やるかあ・・・。 金原先生は、ハーレクイン・ロマンスの翻訳を(女性名で)やるところから翻訳家の道に進まれたようですが、私のところにもハーレクインから翻訳の話来ないかな。私にはそれをやる十分な資格があると思うのですけどね・・・。
November 16, 2022
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新潮文庫から出ているトルーマン・カポーティの初期短篇集、『ここから世界が始まる』というのを読み始めたのですが、これがなかなか、読み進められない。まだ3分の1くらいしか読んでない。 カポーティは私の大好きな作家の一人で、まあ、天才なんですけど、この『ここから世界が始まる』という短編集は、その天才カポーティの若い頃の習作を集めたもの。 ちなみに、カポーティが19歳くらいの時に書いた短編に「ミリアム」というのがあって、これがすごい作品なのよ。こんなのを19歳で書けるの?! ウソだろ??!! ウソだと言ってくれ???!!!っていうレベルの作品。やっぱり天才ってすごいわ~。 とまあ、そういう早熟の作家なので、「ミリアム」以前の習作だって、相当にスゴイのだろうと思って楽しみに読み始めたわけ。 が・・・ そーでもないね。まあ、期待し過ぎていたっていうところもあるけれども、天才を感じさせるほどのものではないとみた。だもので、なかなか前に進まないんだけれども。 でも、考えて見れば、むしろ、そのことの方がある意味、感動的かも。 だって、最初はこんなものだったんだから。この程度のものを、研ぎ澄まして、研ぎ澄まして、さらに研ぎ澄まして、それで現在、作品として残っているレベルのものに仕上げたわけでしょう? と言うことは、そこに血のにじむ精進があったわけで。 カポーティ・レベルの天才ですら、すらすらと天才的な作品を書いたんじゃないんだな、というのが分かって、むしろ感動よ。 っつーことで、あまり面白くはないのだけど、頑張って最後まで読むつもり。これこれ! ↓ここから世界が始まる トルーマン・カポーティ初期短篇集 (新潮文庫) [ トルーマン・カポーティ ]
November 15, 2022
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週末になると、私は実家の母に電話をかけるのを習慣にしているのですが、90歳を超えた母は、最近、思うように言葉が出なくなり、電話では長い話もできなくて、天気がいいとか悪いとか、風邪を引いたとか引いてないとか、庭に花が咲いたとか咲いてないとか、そんな一般的な話しかできなくなってきました。 ところがそんな母がこのところいつも話題にするのが誕生月占いのこと。 新聞の片隅に出ている誕生月占いを、母はいつも気にしているようで、それも自分のではなく、私の誕生月ばかり見るらしい。 そして毎週末の電話で「今週もあなたの運勢はすごくいいと出ているのよ!」と教えてくれる。 まあ、そんな毎週毎週、いいことが書いてあるはずはないのですが、おそらく、いいことがあった時だけ覚えているのでしょう。 もう最近の母は世間のことにも興味がなくなって、今、日本社会で何が問題になっているのか、といったことは興味の外になってしまいましたから、新聞を読んだって、何が書いてあるのか、あまりよく分からなくなっているはず。それでも運勢占いだけは必ず見て、私の運勢が良いことだけチェックして満足しているっていう。 こちとらだってもう還暦間近、運勢がどうのこうの言ったところでどうなるもんでもない年齢に差し掛かっているのに・・・。 私の運勢がいいことが母の一日を明るくしているのだったら、それはそれで嬉しいことですが、そんなことでしか晩年の母を喜ばせられない私自身が不甲斐ない。毎週母が、私の運勢のいいのを報告してくれるたびに、私は嬉しいような、悲しいような気になるのでした。
November 14, 2022
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昨夜、レイトショーで『アムステルダム』を観てきました。前々からちょっと興味があったのですが、もうすぐ打ち切りと聞いて急いで出掛けた次第。以下、ネタバレ注意ということで。 この映画は、最近よくある「事実に基づいた映画」ということで、元ネタはいわゆる「ビジネス・プロット事件」。第二次大戦前の1933年、ヒトラーやムッソリーニのような独裁者に魅せられたアメリカの一部資本家たちが、第一次大戦の英雄で人気のあった某将軍を独裁者として擁立し、アメリカにも独裁政権を作って、その下で甘い汁を吸おうとした。で、その目論見が、擁立しようとした将軍自らの手で暴露され、ぽしゃった、という事件ですな。で、これを下敷きにして、将軍による暴露の裏側に、恋愛と友情で結びついた3人の男女がいた、という想定で映画化したもの。 で、その3人の男女を、クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー(ハーレイ・クインを演じた女優)、ジョン・デビッド・ワシントン(『テネット』に出ていた人で、デンゼル・ワシントンの息子)が演じるわけ。ベールとワシントンは第一次大戦の戦友で、二人が戦場で大怪我をした時、それを看護師として救ったのがマーゴットという設定。しかもマーゴットは資産家の出で、看護師と言いながら、実は連合国側のスパイ的なこともやっていた。 で、ワシントンとマーゴットは恋人同士となるのですが、何しろ白人と黒人の恋ですから当時のアメリカでは受け入れられないだろうと、ベールを含めた三人はしばしアムステルダムに滞在し、自由を謳歌する。 しかし、ベールはもともと医師で、しかも既婚者(妻の親は資産家で、ベールと折り合いがよくない)だったので、一人アメリカに帰ることになる。で、アメリカで傷痍軍人などの治療にボランティア的に関わっていたのですが、違法のクスリなども使うので、逮捕されちゃう。で、戦後法律を学び、弁護士になっていたワシントンは、ベールを救うべくアメリカに戻るわけ。だから、この時点で3人のアムステル時代は終わりを告げるんですな。 しかし、ベールとワシントンの戦争時代の上司であった将軍が亡くなったことを機に、事情が変わってくる。将軍の死に不審を抱いた娘さんからの依頼で、将軍の解剖をしたベールとワシントンは、将軍の死が毒殺であることを突き止めるのですが、それを告発しようとした将軍の娘は殺され、ベールとワシントンはその犯人であることにされちゃうわけ。 で、二人は警察の追っ手を逃れつつ、将軍毒殺の真相を探ることになるのですが、その過程でなんとマーゴットに再会することになり・・・ ・・・という話。だから、この映画の作り手側としては、この映画をコメディ・タッチのサスペンスにしようとしていたんだろうなと。 だーけーどー。 残念! 成功しているとは言い難いかな・・・。 この映画の映画評を見たら、「これほど沢山のスターが出ているのに、映画の魅力はスターの総和をはるかに下回る」というのがあったんだけど、まさに言い得て妙。また映画のタイトルである「アムステルダム」というのもよく分からなくて、たしかに1930年代のアムステルダムは寛容な街で、白人と黒人の友情、白人と黒人の恋愛を許容し、奇妙な三人組が自由を謳歌した、ということを言いたいのだろうけれども、それが映画の内容とどこまで関わっているかというと、大して関わっていないのよ。だから、なんかタイトル負けしちゃっている感じ。 サスペンスと言っても、別に大したサスペンスもなく、手に汗握る感じもない。結局、いい人は誰も死なないし――いや、将軍の娘(テイラー・スウィフト!)はあっさり死ぬけれども。 ということで、うーん、残念ながら私の基準からすると、この映画、作り手の目論見通りの映画にはなってないかな。この映画が日本で短期間で打ち切りになるのもよく分かる。 もっとも、だからと言ってつまらないというわけでもない。やっぱり、次から次へとスターが出るし、スターたちのキャラの魅力というのはあるからね。 ま、もうすぐ打ち切りになりますが、興味のある方はどうぞ!これこれ! ↓映画『アムステルダム』
November 13, 2022
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11月に入って年賀はがきが売り出された、なんていう便りもありましたけれども、その一方、喪中はがきが届き出すのも今頃のこと。 そんな中、昨日、私の手元に届いたのは、中学3年の時の担任だった藤川卓司先生が亡くなられたという、奥様からの報せでした。享年82。八月の末だったそうです。 私は卒業の日以来、藤川先生にお会いしたことはないので、四十数年間にわたって年賀状だけのお付き合いであったことになります。それでも毎年、先生の温顔を思い出しては年賀状を認めていたのですから、私にとって決して縁の薄い人ではありません。 先ほど「温顔」と言いましたが、藤川先生は穏やかで口数の少ない、常に静かな微笑みを湛えているような先生でした。それはハイテンションの先生が多かった我が中学では少し異例でもありました。しかし、私はそういう静かで穏やかな、大人な感じの人が好きだったので、藤川先生に担任になっていただいたのは、私にとってはとても良かった。 藤川先生のご専門は数学。残念ながら私は藤川先生に数学を教えていただいたことはないのですが、先生に数学を習った我が姉は、「中高を通じて、数学が分かったのは藤川先生に教えていただいた時だけ」と断言しているほどで、その懇切丁寧で分かり易い授業ぶりは、少なくとも我が家では伝説となっております。私も先生に習うチャンスがあればよかったのですが・・・。 とまあ、そういう意味では、私は担任になっていただいたとはいえ、藤川先生の真価に触れることなく、先生のもとを去ってしまったことになるのかも知れません。 しかし、中3の冬。私は附属高校には進学せず、別の外部の高校に進学することになったため、3学期はほとんど通学せず、二週に一度くらい、受験勉強の進捗具合などを報告するために藤川先生に会いに行ったのですが、そういう一対一でお話をしている時など、穏やかなお人柄だとばかりと思っていた先生が、意外に教育熱心な人なんだなと気づかされることがありました。 藤川先生は、口数の少ない、クールな風貌でありながら、実は、玉川学園の創立者であられた小原国芳先生の熱き信奉者だったんですね。それで、その国芳先生が亡くなられ、御子息が跡を継がれて以来、御自身の教育の理想が、新しい総長の教育方針と合わないような、そんな不満を抱かれていたような気がする。そうハッキリ口にされたわけではないのですが、15歳の私にもそれとなく感じ取られる程度には、その不満を表に出されることがありました。それが、当時私が勝手に抱いていた藤川先生の穏やかなイメージと合わなかったもので、余計、印象に残ったのでした。 で、私がかすかに感じた不満のせいか、藤川先生は思いのほか早く玉川学園を退職され、茨城県の方に引き上げてしまわれた。まあ、どうして先生が玉川を辞められたのか、本当のところは私には分かりませんが、先生が茨城に移られたということを知った時、私は「ああ、やっぱりな」と思ったのでした。 先にも言いましたように、以後、四十数年に亘って年賀状のやり取りが続いたのですが、今から十数年ほど前のある時、先生の方から「年賀状じまいをするので、悪しからず」という報せが届きまして。 でも、私は私で頑固ですから、先生から年賀状はいただけなくとも、私が先生に出す分には文句はなかろうと思い、その後もずっと先生に年賀状を出し、その時々の私の状況を報せ続けたわけ。 そうしたら先生も観念したのか、いつの間にかまた先生からも年賀状をいただけるようになった。私が復活した藤川先生からの年賀状を見て、ニヤリとしたのは言うまでもありません。 藤川先生と私のお付き合いというのは、そんな感じ。 ですから、私が先生について語れるものというのはそれほど多くないのですが、しかし、昨日、先生が亡くなられたというお報せを受け取って、逆に先生について語れるものがあまりにも少ないことに愕然とし、だったら、その数少ない思い出だけでも書き残しておこうと思った次第。 ああ、それでもやっぱり私が玉川学園で暮らした最後の一年に担任になっていたいだいた藤川先生は、あまり深く知らないまでも、大好きな先生ではありました。それはもう、間違いなく。 私の中学校の3年次の行事である鍛錬旅行、その鍛錬旅行の時、先生と一緒に岩手から青森まで歩いたこと。思い出します。クラスごとに写した記念写真の、藤川先生の飛び切りの笑顔。思い出すなあ。 懐かしい、そして超一流の数学教師であられた藤川卓司先生のご冥福をお祈りいたします。合掌。
November 12, 2022
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もう原稿の執筆はすべてキーボードで済ます私ですが、原稿を書き出す前の青写真というか、全体の構想を練る時など、紙の上に手書きであれこれ書き記すのが常。 で、そんな時に使うのがボールペン類なんですけど、その時々によって流行があって、三菱の「ジェットストリーム」を使っていた時期もあり、同じく三菱の「ユニボール・ワン」を使っていた時もあり、ってな具合なんですけれども、今はね、パイロットの「ジュース・アップ」がお気に入り。何と言っても、英語で「juice up」と言えば、「加速する」「活気づける」「さらに面白くする」という意味ですからね。原稿の設計図を描く時には、格好の相棒ではありませんか。これこれ! ↓【お買い得品】パイロット ゲルインキボールペン ジュースアップ 0.3mm ブラック LJP-20S3-B・50個までメール便可 ゲルインキを使った水性ボールペンなんですが、書き心地がね、なかなかよろしい。結構細字なんですけど、今はなんとなくそれが気分なもので。 さて、それでは今日もこれから、そのいたずら書き作業に入りますかね。
November 11, 2022
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お気に入りのユーチューバーの方の動画を見ていたら、妙なことを思いつきまして。 その方はスウェーデン在住で、スウェーデンの街並みや自然などを動画として提供してくれているのですが、それを見ていたら、白鳥が優雅に浮かんでいる場面があったんです。 でも、その風景を見ていて、なんか不自然だなと。 で、なんで不自然なのかと考えるうちに、理由がわかりました。白鳥が浮いていたのは、海だったのね。スウェーデンの海。 それでふと思ったわけ。あれ? 白鳥って海にいるんだっけ?と。 私はてっきり、白鳥は湖にいるんだと思っていたんです。「白鳥の湖」っていうくらいで。だから、海に浮かんでいる白鳥を見て、アレ?と。 いや、白鳥は水鳥だから海に居てもいいのか・・・。ん? いいのか?? っていうか、白鳥はいつも何を食べているんだろう? 湖の中にいるものと、海の中にいるものでは種類が違うと思うのだけど、白鳥は両方食べるのか? 湖の飯に馴れている白鳥が海で餌をあさったら、「塩カラ!」って思うのではないの? っていうか、そもそも白鳥は何を食べるんだ? 水草とかを食っているのか? もし水草を食うとして、海の場合はワカメとかを食べるということなのか? それとも白鳥は動物性のものを食べるのか? 湖で魚を捕食しているのか? 海でカニとか食べているのか? 白鳥が魚を貪り食っているところを見たことがあるか? なんとなく白鳥は、(アイドルがトイレに行かないように)餌なんか食わないで超然としているもののような気もするけど、長距離飛ぶわけだから、やっぱり動物性のものを食べてスタミナをつけているのだろうか? 考えてみたら、ワタクシは白鳥のことを何一つ知らないんだなと。 まあ、調べればいいのだけど、半世紀以上生きてきて、白鳥のことを何一つ知らないことが面白すぎて、調べる気になれない。もう少し、知らないままでいようかな。
November 10, 2022
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またまた昭和の人間には辛いニュースが・・・。サクマ式ドロップスが廃業とのこと・・・。 そうかぁ・・・。まあ、いくら懐かしいとはいえ、最近、買ったことなかったしなあ・・・。 でも、子どもの頃は食べましたよ、サクマのドロップ。赤い缶の。子供心に、あの色々な味のドロップが入っているというところが魅力で、一番人気は、メロンだったかなあ。 で、最後まで残るのは、白い薄荷味。あれだけは食べられなかった。今もそうだけど。 そしてサクマのドロップと言えば、『火垂るの墓』ですわな。ドロップと思って小石を舐めるという奴。 もっとも、私は実際にはそのシーンを観たことがなくて、家内からその話を聞いただけなんですけど、そんな哀しいシーンのことを聞いたら、もうそれだけで泣けてしまって、最早、実際の映像が見られないという・・・。家内が私のことを泣かそうと思ったら、「『火垂るの墓』でさあ・・・」と言うだけでいい。それだけでワシ泣いちゃうから。 ま、それはとにかく、これでまた貴重な昭和の証言者が一つ、この世から消えることになる。昭和の人間にとっては辛いことでございます。 記念に、最後のひと缶、買っちゃおうかな・・・。
November 9, 2022
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友人の「note」で激賞されていた北尾修一さんの『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』という本を読んでみましたので、心覚えをつけておきましょう。 私はもともと出版ということに非常に興味があるもので、この手の本は大好物なんですけど、この本は本を出版するとはどういうことか、というのを、素人にも分かり易く、具体例を挙げつつ、また業界人の証言を挙げつつ、紹介してくれていている点で、非常に面白いものでありました。 で、北尾さんのこの本におけるスタンスってのは、「出版って面白いから、あなたもやってみれば?」というものなわけ。 今日日、ユーチューバーになって稼ぎたい、なんていう人も多いのでしょうけれども、アレを始めた誰もが収益を挙げられるというわけではない。途方もない数の人が参加しているから、その中の競争で勝ち抜くなんて、相当、見込みの低いことになってしまっていると。 それに引き換え、出版業は斜陽だから、競争相手も少ない。それに、斜陽なのは大手出版社の話で、一人でやっている出版社は、みんなそこそこ食えていると。だから、あなたもやってみれば? せめて副業とかでも・・・っていう感じ。 そんなこと言われてホントかよ?!と思うのですが、実際、北尾さんは「百万年書房」という小規模出版社を経営して、過労死するほど忙しいどころか、すごく時間的余裕がありつつも、家族が養えていると。じゃあ、どのくらい出版しているのかというと、1500円~2000円くらいの本を年に3,4冊くらい作って、今のところ開業以来20冊くらい出版している。で、それがそれぞれ2000部、調子のいいもので1万部くらい売れ、時々重版かなんかしたりすると(本っていうのは、重版がかかると、そこから利益率がグンと上がるんですって!)もうそれで食えると。 ふうむ、そういうものなのか・・・。 ね、そんな話をされると、なんか、自分も出版社やってみたいって思うじゃないですか! ま、もちろん、素人がいきなり始めて成り立つほどは甘くないと思いますが、それでも、実際にそうやって本を作っている人の話って、超面白い。少なくとも私には。 あとね、私が面白いと思ったのは、「創作出版」の話。 私自身も出版社から「先生のご専門の本を出しませんか?」と声がかかることはある。しかし、「はい、出します」と答えた後は、基本こちら任せというか、私が書きたいように書き、書き上がったものを「書けました」とお渡しして、そこから本にする作業が始まるっていう感じなんですけど、北尾さんのおっしゃる「創作出版」っていうのは、そういうんじゃないのね。 じゃあ、どういうのかと言うと、編集者が本の執筆にもっと深く関わるの。 「これこれ、こういう方向の本を出しましょう」というのが著者との間で話がついたら、そこから著者と編集者がよくよく話し合って、まさに二人で構成を考え、章立てを考え、見出しを作り、本の骨格をおおよそ決めてしまう。その後、骨格に肉付けするのは著者だけど、そこまで構成が決まっていたら書くのは楽ですよね・・・。 ええーーーー。そんな書き方をしたことがない。そういう書き方を提案されたこともない。本って、そういう書き方をするもんなんだっけ??? で、ふと思ったのだけど、売れっ子のライターで、年に10冊くらい著書を出す人とかいるじゃん? あれって・・・ひょっとして「創作出版」しているんじゃね? 編集者と二人三脚で書いちゃってるんじゃね?? 研究者として本を書く場合、1年に10冊とか書ける訳がないので、普通は10年に1冊ですよね。だから1年に10冊書く人とか見ると、どうやったらそんな沢山書けるんだろうって、ずっと思っていたんですけど、そういうことなのかなあ。 えー、だったら私も創作出版とやらをしてみたい。構成まで編集者が一緒に考えてくれるんだったら、肉付けするくらいすぐやるよ。 普通の(=真面目な)研究者だったらできないだろうけど、ワタクシの場合は、研究者とはいえ、よりジャーナリスティックなところがあるからね。研究テーマも創作出版に適しているようなところがいつもあるし。 まあ、でも、あれかな。その場合、編集者と著者が近い所に住んでいるというのが条件かな。だとすると、私のように名古屋在住というのはすごく不利なのかもね。 とにかく、この本を読んで、出版業のことが以前よりよく分かるようになったし、「創作出版」のような形態の本の書き方があるんだ、ということが学べただけでも良かった。この本、教授のおすすめ!です。これこれ! ↓いつもよりも具体的な本づくりの話を。 [ 北尾修一 ]
November 8, 2022
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この夏、根を詰めて書き上げて、編集者チェックも済ませ、後は入稿するばかりになっていた原稿があるのですが、先程、担当の編集者さんから、会社を辞めるという連絡を受け、動揺しております。 ここまで一緒にやってきて、それはないんじゃないのかなあ・・・。 まあ、この本については刊行まで責任を持つと言ってくれてはいるのだけれど、その人が辞めた後、私の本をちゃんと売り込んでくれるのか・・・。出版社の方で、「辞めた人間が担当した本なんて、店晒しでいいや」なんてことにならないのか。 力を入れて書いた本だけに、なんか不安で不安で。 だったら何もこの出版社から出さなくてもいいのではないかという気もする。私の本を出版したいと言ってくれる出版社は、大手も含め何社もあるのだから。 うーーーーん。どうしたもんだろう??
November 7, 2022
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いやあ。やってしまった。ネットフリックスに入ってしまった。 以前、WOWOWに加入していたんですけど、なんかイマイチ、面白い映画を配信してくれないので、それはやめて、アマゾン・プライムだけにしていたんですわ。ま、アマゾンで本を買うことの多い私としては、プライム会員であること自体メリットがあるし、アマプラだけでも結構いい映画が観られますからね。 が! やはりネトフリのオリジナル・ドラマ、オリジナル映画を観てみたいという思いが募ってきて、つい、出来心で・・・。 しかし、加入してみると、これがまた観たい映画・観たいドラマが満載で、こんなのいちいち欲望のままに観ていたら、もう勉強とかしているヒマなんか無くなってしまう。このところ原稿仕事も多いし、これから先卒論指導も切羽詰まってくるというのに、ひょっとして自分で自分の首を絞めるようなことをしてしまったのではなかろうか? でも、まあ、加入してしまった以上、仕方がない。観念して、とりあえず今日はマッツ・ミケルセンの『ポーラー 狙われた暗殺者』でも観るか・・・。これこれ! ↓『ポーラー 狙われた暗殺者』
November 6, 2022
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9月に一応完成させた本の原稿ですが、昨日、編集者の方からの返しがありまして。 「返し」というのは、要するに、編集者からの修正要求ですな。編集者が原稿を読んで、「ここが説明不足」とか、あるいは「ここは、こういう風に表現を変えた方がいいのではないか」ということを指摘してくれるわけ。 で、私は編集者の意見は最大限尊重するので、指摘された箇所はほとんど全部、編集者が示唆した方向で素直に直しちゃうの。指摘されたけれども、直さない方がいいと思うので直さないというケースは、5%もないんじゃないかな。98%くらいは指示通りに直す。 で、実際に、編集者の言う通りに直すと、これがまた劇的に良くなるのよ。著しく改善される。大したもんだよね、プロの編集者って。 ということで、今日は自分の原稿に手を入れる作業をしているのですが、目に見えて内容が改善されるので、苦労するけれども楽しいです。 でまた、こんどの本の表紙デザインを誰に頼むか、ということも少しずつ進んでいて、今、候補が二人いる。どちらも素晴らしい腕を持ったデザイナーなんですが、6対4くらいでこっちの方の方がいいかな、なんて思うところはある。もしそのデザイナーに頼めたとして、自分の本にどんな表紙がつくか、これまたすごく楽しみ。 ま、この本に関しては、校正前の最後の作業ですが、何とか順調に済ませて、早く入稿したいな。
November 5, 2022
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英語学習雑誌として有名なアルクの『English Journal』が近々休刊するとのこと。いやはや、そういう時代となりましたか・・・。 大学時代、アルクの「ヒアリング・マラソン」という、1年間に1000時間、英語を聴くというプログラムに参加しておったのですが、このプログラムを受講すると、必然的に毎月『English Journal』が届く。まあ、積読になることも多かったような記憶もありますが、それなりに懐かしい雑誌ではありました。 そう、「ヒアリング・マラソン」では、長崎玄弥さんという方がコーチ役で登場するのですけれど、玄弥さんの穏やかな声、まろみのある英語の発音が懐かしい。留学とかではなく、日本国内で、自力で英語をマスターした人特有の、いい感じの英語でしたなあ。 それにしても、英語学習誌としてはそれなりに歴史と実績のあるこの雑誌が休刊ということになると、今、英語マスターを志す中・高・大学生は一体何を伴侶に英語を勉強しているんですかね? ネットかな? 少なくとも、紙媒体の何かではない、ということなのか。 まあ、それも時代の流れなのかも知れませんが、旺文社のラジオ講座とか、そういうのも含めて、個々の学習者と直結したメディアが消えていくのって、なんとなく寂しいものですな。 英語学習誌として一時代を築いた『English Journal』さん、長い間、お疲れ様でした。
November 4, 2022
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先日の夜、マンションの駐車場からマンションの玄関まで歩いていく途中、夜空を見ていたら星がよく見えまして。 で、あまりにキレイだったので、星空を見上げながら歩いていたら、花壇の植込みの段差に気づかず、ばったりと転んでしまったという・・・。夜遅かったので、誰かに見られたということもなく(多分)、まあ、良かったですわ。 とは言え、何かに気を取られて転ぶなどということができるだけ、私もまだ気が若いのかも知れません。 と言うことで、急に星のことに興味が出てきた私、「Star Walk 2」というアプリをスマホに入れてしまいました。 これね、なかなか優れモノで、このアプリを入れたスマホを夜空にかざすと、見えている星がなんという名前の星か、一発で分かるようになっているのよ。だから、「あの、よく光っている星はなんだろう? 火星かな? 金星かな?」などと思う時など、このアプリさえあればすぐに解決。私は前々から「アルデバラン」という星がどれなのか、知りたいと思っていたのですが、このアプリのお陰で初めて、アルデバランがどこにあるのか、知ること(見ること)ができました。 それにしても、このアプリを使って夜空を見ていると、やたらに人工衛星が飛んでいることに驚かされます。まあね、我々が自動車のナビを使えるのも、頭上に3個以上の衛星があるからなのであって、衛星が沢山飛んでいること自体は知識としては知っていたのですが、こうも沢山あるのかというのを知ると、改めてビックリよ。 また、このアプリは、星座を図示することもできるので、夜空に浮かぶ数多くの星座を眺めることもできる。それはそれで、これほど色々な〇〇座に見守られているのか・・・という感慨があって、面白い。 とまあ、すっかり面白がっているわけですけれども、これから寒くなって、空が澄みわたる頃ですから、皆さまもたまにはスマホ片手に夜空に見とれるというのは如何? 「Star Walk 2」、教授のおすすめ!です。これこれ! ↓Star Walk 2
November 3, 2022
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いやあ、今日はまたまたいいお話しが。 某大手出版社より、文庫本の解説を依頼されてしまった! ひゃー、文庫本の解説なんて初めて! 前からやってみたいと思っていたのよね~。 担当するのは、19世紀アメリカで出版された有名な自己啓発本なんだけど、まあ、あれのちゃんとした解説ができるのは、日本ではワタクシしかおるまい。だってアメリカの自己啓発本を専門に研究しているのはワタクシ一人しかいないんだから。わははは。 っつーことで、にわかに忙しくなってきた。11月は、某大手出版社の雑誌への寄稿もあるし。もう、今日から頭にねじり鉢巻きって感じ。 おーし、早速頑張るぞ!!
November 2, 2022
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今日は、大学でアメリカ文化特論みたいな授業で、「アメリカ・ジャズ史入門」という講義をやっていたのですが、授業後に男子学生が一人やってきて、授業中にかけたデューク・エリントン楽団の曲名を確認したいと言ってきまして。 で、ああ、それはこういう曲名だよと教えたのですが、その学生はエリントン楽団の演奏にひどく感銘を受けたようで、いろいろと感想を言ってくれました。 で、私も気分が良くなってきて、その学生さんの名前を出席簿で確認しようとしたところ、その学生曰く、履修登録はしていないと。 ン? 登録してないの? じゃ、単位と関係なく、興味があるから授業を聞きにきたっていうこと? と問いただすと、その通りだと。 ふうむ! そうか、そういう学生がまだこの大学にはいるのか?! それでこちらもさらに興味がわいて、いろいろ彼から話を聞いたところ、彼自身、市民オーケストラのようなところでウッドベースを弾いていて、ジャズに興味があるのだけれど、改めてジャズの歴史をはじめから勉強しようとすると、なかなかネットにも正確な情報がない。 で、そんなところに、友人から私の授業の噂を聞いて、ならばその授業を受けてみようと、もぐりで受講しているというわけ。 へえ! そうなのか。嬉しいなあ。そういう学生が受講しているとなると、こちらも俄然、やる気が出る。 ということで、今日はなんだかいい気分。こういうのを教師冥利というのでしょうかね。教師は学生に育てられるというけれど、本当ですな。
November 1, 2022
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